JP7239773B1 - 情報処理システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】誰でも容易に、その場の状況に応じた適切な値下げ作業を実行することができる情報処理システム等を提供する。【解決手段】情報処理システムは、対象商品に付与された識別情報を認識することにより、対象商品を識別する商品識別部と、需要予測モデルと当日の外部与件情報とに基づいて、指定された時刻及び在庫数における対象商品の値下げ価格又は割引率を算出する値下げ価格算出部であって、需要予測モデルは、複数種類の商品の過去の販売価格及び値下げ価格又は割引率を含む販売情報と、外部与件を表す情報である外部与件情報とを用いて構築された、商品の値下げ金額又は割引率及び外部与件に応じた需要を予測するモデルである、値下げ価格算出部と、値下げ価格算出部により算出された値下げ価格又は割引率を提示する価格提示部と、を備える。【選択図】図7

Description

特許法第30条第2項適用 令和4年4月27日~令和4年6月30日、令和4年7月28日~令和4年8月 7日 株式会社セブン&アイ・ホールディングスが、ヨークベニマル大槻店にて、村瀬さつき、山田仁志、長坂知明、大塚光雄、三好利昇及び郡司稔也が発明した情報処理システムを使用した実証試験を行った。
本発明は、小売店における商品の情報処理システム及びプログラムに関する。
食品を扱う小売店においては、賞味期限(又は消費期限)が近い商品の廃棄ロスを抑制するために、値下げが行われることがある。特に、お惣菜など当日中に売り切られる商品は、毎日決まった時刻になると値下げされることが多い。
例えば特許文献1には、商品の価格を含む商品情報を取得する取得手段と、値引きに関する情報を設定する設定手段と、取得手段で取得した商品の価格を設定手段で設定された値引きに関する情報によって値引き後の価格を演算する演算手段と、設定手段で設定された商品の価格と演算手段で演算された値引き後価格を表示器の同じ画面内に表示する表示手段とを備えたハンディターミナルが開示されている。
また、特許文献2には、商品の価格について値下げのタイミングを判断するための値下げ判断自動化システムであって、商品の価格について値下げのタイミングを判断するために必要な、少なくとも時刻を含む値下げ判断要素を選択可能とするとともに、この選択した値下げ判断要素についてその数値を設定し、これを設定要素データとして記憶可能とし、この設定した設定要素データを、当該値下げ判断要素についての実際の数値である実際要素データと比較することにより、値下げのタイミングを判断する値下げ判断自動化システムが開示されている。
特開2013-88908号公報 特開2007-199933号公報
多くの場合、値下げ開始のタイミング(例えば閉店1時間前)、割引率(例えば10%引き)、値下げ額(例えば200円引き)といった値下げ基準は固定化されている。この場合、実際の商品の在庫数や、季節、天気、気温といった外部与件によっては、過剰な値下げによる利益圧縮や品切れが生じたり、逆に、不十分な値下げによる廃棄ロスが生じたりすることがある。
値下げ判断が、担当者の経験と勘に基づいて行われる場合もある。この場合、値下げ作業が担当者個人に依存してしまい、判断のばらつきが生じてしまう。また、例えばスーパーマーケットのように複数の食品部門がある小売店では、各部門で値下げ作業の担当者が固定されてしまうため、部門間での柔軟な人員配置が困難になることもある。そのような小売店では、人的リソースの問題により他部門の人員が値下げ作業を補助することがあっても、当該部門での値下げ作業の要領がわからず、結局、固定化された基準に基づいて値下げすることになってしまう。
本発明は、以上説明した事情に鑑みてなされたものであり、誰でも容易に、その場の状況に応じた適切な値下げ作業を実行することができる情報処理システム及びプログラムを提供することを目的の一つとする。
本発明の一態様である情報処理システムは、対象商品に付与された識別情報を認識することにより、対象商品を識別する商品識別部と、需要予測モデルと当日の外部与件情報とに基づいて、指定された時刻及び在庫数における対象商品の値下げ価格又は割引率を算出する値下げ価格算出部であって、需要予測モデルは、複数種類の商品の過去の販売価格及び値下げ価格又は割引率を含む販売情報と、外部与件を表す情報である外部与件情報とを用いて構築された、商品の値下げ金額又は割引率及び外部与件に応じた需要を予測するモデルである、値下げ価格算出部と、値下げ価格算出部により算出された値下げ価格又は割引率を提示する価格提示部と、を備えるものである。
上記情報処理システムにおいて、識別情報はコード情報であり、商品識別部は、専用の読み取り装置、又は、カメラで撮影した画像に基づいて、コード情報を認識してもよい。
上記情報処理システムにおいて、商品識別部は、カメラで撮影された画像における所定の読取領域からコード情報を認識し、読取領域に複数のコード情報が含まれる場合、各コード情報の重心位置を算出し、コード情報の重心位置と読取領域の重心位置との距離が最も小さいコード情報に基づいて、対象商品を識別してもよい。
上記情報処理システムは、表示装置と、ユーザによりなされた操作を受け付ける入力装置と、シールを出力するプリンタと、をさらに備え、表示装置は、対象商品の在庫数をユーザに入力させる画面を表示し、価格提示部は、入力装置が入力を受け付けた在庫数に応じた値下げ価格又は割引率を表示装置に表示させ、入力装置は、ユーザによる操作に応じて、表示装置に表示された値下げ価格又は割引率に対する変更を入力し、プリンタは、価格提示部により提示された値下げ価格若しくは割引率、又は、変更が入力された場合には変更後の値下げ価格若しく割引率が印刷された値下げシールを出力してもよい。
上記情報処理システムにおいて、対象商品が定額商品である場合、プリンタは、入力装置が入力を受け付けた在庫数の分だけ、値下げシールを出力してもよい。
上記情報処理システムにおいて、対象商品がグラム売り商品である場合、プリンタは、値下げシールを1枚出力し、商品識別部は、さらに、入力装置が入力を受け付けた在庫数に応じた回数だけ、対象商品と同種の商品に付与された識別情報を表すコード情報を認識することにより、同種の商品を識別し、プリンタは、直前に印刷された値下げシールと同じ割引率となるよう、同種の商品の内容量に応じて値下げ価格が修正された値下げシールを1枚ずつ出力してもよい。
上記情報処理システムにおいて、商品識別部がコード情報を認識した商品が、対象商品と同種の商品でない場合、表示装置はエラーを表示してもよい。
上記情報処理システムは、表示装置と、ユーザによりなされた操作を受け付ける入力装置と、をさらに備え、商品識別部がコード情報を認識した対象商品が、値下げの処理対象ではない場合、表示装置は、エラーを表示すると共に、対象商品の元の販売価格、在庫数及び割引率を入力させる画面を表示し、価格提示部は、入力された元の販売価格及び割引率に基づいて算出された値下げ価格を提示してもよい。
上記情報処理システムは、価格提示部により提示された値下げ価格又は割引率の変更を受け付ける入力装置と、対象商品を表す識別情報と、指定された時刻及び在庫数と、該対象商品の元の販売価格と、入力装置が受け付けた変更後の値下げ価格又は割引率と、を含む値下げ作業のログを、ユーザIDと紐づけて記録する作業ログ記録部と、値下げ作業が適切に行われたことを示す指標であり少なくとも売上金額と値下げロス金額と廃棄ロス金額とのいずれかに基づいて算出されるパフォーマンス指標を、値下げ作業ログを集計することによりユーザIDごとに算出し、該パフォーマンス指標が所定の閾値を上回るユーザIDの値下げ作業ログに基づいて需要予測モデルを構築する需要予測モデル構築部と、をさらに備えてもよい。
上記情報処理システムは、値下げ作業モードと練習モードとのいずれかを設定するモード設定部をさらに備え、練習モードに設定されている場合、作業ログ記録部は値下げ作業ログを記録しないこととしてもよい。
上記情報処理システムは、表示装置をさらに備え、価格提示部は、さらに、値下げ作業を行う前の販売価格及び販売数及び値下げ作業後の販売価格及び販売数を予測し、表示装置に表示させてもよい。
上記情報処理システムは、表示装置をさらに備え、価格提示部は、さらに、前回値下げ処理がなされたにもかかわらず、今回値下げ処理がなされていない商品を、値下げのやり漏れ商品として抽出し、表示装置に表示させてもよい。
上記情報処理システムは、複数の店舗のうちからの1つの店舗の選択を受け付ける入力装置をさらに備え、販売情報は、店舗の店舗IDと紐づけられ、モデル構築部は、同一の店舗IDと紐づけられた販売情報を用いて、店舗ごとに需要予測モデルを構築し、値下げ価格算出部は、入力装置により選択が受け付けられた店舗について構築された需要予測モデルを用いて、各種の商品の値下げ価格又は割引率を算出してもよい。
上記情報処理システムは、各々が表示装置及び入力装置を有する複数のユーザ端末と、複数のユーザ端末とそれぞれ紐づけられ、値下げシールを出力する複数のプリンタと、を備え、商品識別部及び価格提示部は、複数のユーザ端末の各々に設けられ、複数のユーザ端末の各々は、入力装置に対する操作に応じて、当該ユーザ端末と紐づけられたプリンタIDを表示装置に表示し、複数のプリンタは、当該プリンタと紐づけられたユーザ端末から受信した制御信号に従って、値下げシールを出力してもよい。
本実施形態の一態様であるプログラムは、通信ネットワークを介して情報処理装置に接続されるコンピュータに実行させるプログラムであって、対象商品に付与された識別情報を認識し、対象商品を識別することと、情報処理装置に、商品の値下げ金額又は割引率及び外部与件に応じた需要を予測する需要予測モデルと当日の外部与件情報とに基づいて、指定された時刻及び在庫数における対象商品の値下げ価格又は割引率を算出させることと、算出された値下げ価格又は割引率を提示する提示ステップと、をコンピュータに実行させるものである。
本発明によれば、店舗における商品のリアルな在庫数に基づき、誰でも容易に、その場の状況に応じた適切な値下げ作業を実行することが可能となる。
本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。 値下げ価格算出部により値下げ価格又は割引率の算出結果を例示する表である。 データベースに格納される情報を例示する模式図である。 本発明の実施形態に係るユーザ端末の概略構成を示すブロック図である。 定額商品の値下げ処理におけるユーザ端末の動作を示すフローチャートである。 定額商品の値下げ処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。 定額商品の値下げ処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。 グラム売り商品の値下げ処理におけるユーザ端末の動作を示すフローチャートである。 グラム売り商品の値下げ処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。 グラム売り商品の値下げ処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。 グラム売り商品の値下げ処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。 エラー対応処理を示すフローチャートである。 エラー対応処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。 価格据え置き商品に対するユーザ端末の動作を示すフローチャートである。 価格据え置きの場合を考慮したユーザ端末の画面を例示する模式図である。 価格据え置きの場合を考慮したユーザ端末の画面を例示する模式図である。 やり漏れ防止処理におけるユーザ端末の動作を示すフローチャートである。 やり漏れ防止処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。 やり漏れ商品の抽出方法を説明するための概念図である。 やり漏れ防止処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。 やり漏れ防止処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。 設定画面を例示する模式図である。 練習モードにおける値下げ処理の画面を例示する模式図である。 ユーザ端末と紐づけられたシールプリンタの設定画面を例示する模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
<実施形態の構成>
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る販売価格設定支援システム(情報処理システム)1は、データベース20を有する販売価格設定支援装置(情報処理装置)10と、この販売価格設定支援装置10と通信ネットワークNを介して接続されたユーザ端末30とを備える。ユーザ端末30には商品の値下げシールを出力するプリンタ(シールプリンタ)40が有線又は無線により接続されている。或いは、プリンタ40は、ユーザ端末30に内蔵されていてもよい。なお、図1には、ユーザ端末30及びプリンタ40を1つずつのみ示しているが、ユーザ端末30及びプリンタ40は複数ずつ設けられていてもよい。
通信ネットワークNは、販売価格設定支援装置10及びユーザ端末30の間で相互に情報を送受信可能な通信網を含む。通信ネットワークNは、例えば、インターネット、LAN、専用線、電話回線、企業内ネットワーク、移動体通信網、ブルートゥース(登録商標)、WiFi(Wireless Fidelity)、その他の通信回線、それらの組み合わせ等のいずれであってもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
図2は、本発明の実施形態に係る販売価格設定支援装置10の概略構成を示すブロック図である。販売価格設定支援装置10は、例えば、演算処理能力の高いコンピュータによって構成され、所定のプログラムを実行することにより、ユーザ端末30との間で情報を送受信し、各種商品の値下げ価格又は割引率を算出してユーザ端末30に送信するといったサーバ機能を実現する。図2に示すように、販売価格設定支援装置10は、通信装置11と、メモリ12と、記憶媒体13と、演算装置14とを備える。
通信装置11は、販売価格設定支援装置10を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末と通信をするためのハードウェアモジュールである。通信装置11は、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置を用いて構成される。
メモリ12は、例えば、RAMなどの半導体メモリにより構成されるメインメモリである。
記憶媒体13は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記憶装置である。記憶媒体13は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラム131及びこれらのプログラムの実行中に使用される各種データを記憶する。具体的には、記憶媒体13は、プログラム131に加え、商品の値下げ金額又は割引率及び外部与件に応じた商品の需要数を商品の種類ごとに予測する需要予測モデル132を記憶する。
演算装置14は、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphical processing unit)等の算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット及び各種レジスタから構成され、記憶媒体13に格納されている各種プログラムを実行することで販売価格設定支援装置10の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。また、演算装置14は、プログラム131を実行することにより、ユーザ端末30と連携して値下げ処理などの販売価格設定支援機能を実現する。演算装置14により実現させる機能部には、需要予測モデル構築部141と、値下げ価格算出部142とが含まれる。
需要予測モデル構築部141は、後述するデータベース20に蓄積された複数種類の商品の過去の販売価格及び値下げ価格又は割引率を含む販売情報と、季節や天気などの外部与件を表す情報である外部与件情報とを用いて、商品の値下げ金額又は割引率及び外部与件に応じた商品の需要を商品の種類ごとに予測する需要予測モデル132を構築する。需要の予測とは、販売数や販売金額などの需要数の予測を含む。なお、需要予測モデル132において使用されるアルゴリズムは特に限定されず、任意の需要予測アルゴリズムを用いることができる。
値下げ価格算出部142は、需要予測モデル132と当日の外部与件情報とに基づいて、各種の商品の値下げ価格又は割引率を、時刻及び在庫数ごとに算出する。詳細には、値下げ価格算出部142は、当日の外部与件情報を需要予測モデル132に入力することにより予測された需要数に基づき、動的計画法(ダイナミックプライシング)を用いることにより、時刻及び在庫数に応じて予測される最適な値下げ価格又は割引率を算出する。
図3は、値下げ価格算出部142により値下げ価格又は割引率の算出結果を例示する表である。図3に示すように、例えば、商品「自社製ポテトサラダ」について、午前10時の時点で在庫数が1~10個であれば定価、12時に時点で在庫数が9又は10個であれば10%引き、1~8個であれば定価、20時の時点で在庫数が8~10個であれば50%引き、7個であれば30%引き、というように、商品の値下げ価格又は割引率が算出される。
図4は、データベース20に格納される情報を例示する模式図である。図4に示すようにデータベース20には、販売情報データベース(DB)21と、外部与件情報データベース(DB)22と、作業ログ情報データベース(DB)23とが格納されている。なお、図1においては、販売価格設定支援装置10にデータベース20を接続しているが、通信ネットワークNを介して両者を接続してもよい。
販売情報データベース21には、複数種類の商品の各々に関する過去の販売実績に関する情報が格納される。具体的には、元の販売価格、実際の販売価格(値下げ価格)又は割引率、販売数、売上金額、値下げロス金額、廃棄ロス金額等の情報が格納される。このような各商品の販売情報は、店舗の識別情報である店舗IDごとに格納されていてもよいし、値下げ作業を行うユーザの識別情報であるユーザIDごとに格納されていてもよい。
外部与件情報データベース22には、季節、天気、気温、曜日、近隣地域におけるイベント等の外部与件に関する情報が格納される。これらの外部与件情報は、販売情報データベース21に格納されている販売情報と紐づけられている。
作業ログ情報データベース23には、ユーザ(販売店のスタッフ)による値下げ作業に関する作業ログが格納されている。具体的には、各ユーザのユーザID、当該ユーザが所属する店舗の店舗ID、値下げ対象商品、元の販売価格、当該ユーザが判断した値下げ価格又は割引率等の情報が格納される。
ユーザ端末30は、値下げ作業を行うユーザが使用する装置であり、スマートフォン、タブレット端末、PDA等の専用または汎用の携帯可能な端末装置(コンピュータ)により構成することができる。図5は、ユーザ端末30の概略構成を示すブロック図である。図5に示すように、ユーザ端末30は、通信装置31と、表示装置32と、入力装置33と、メモリ34と、記憶媒体35と、読取部36と、演算装置37とを備える。
通信装置31は、ユーザ端末30を通信ネットワークNに接続し、通信ネットワークN上の他の端末(例えば、販売価格設定支援装置10やプリンタ40)と通信をするためのハードウェアモジュールであり、例えば、ISDNモデム、ADSLモデム、ケーブルモデム、光モデム、ソフトモデム等の変調復調装置を用いて構成される。
表示装置32は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイを用いて構成され、ユーザに各種の情報を提示する。
入力装置33は、キーボード、各種操作ボタン、表示装置32に設けられたタッチパネル等の入力デバイスであり、ユーザによってなされた操作を受け付け、該操作に応じた信号を演算装置37に入力する。
メモリ34は、例えばRAMなどの半導体メモリにより構成されるメインメモリである。
記憶媒体35は、例えばROMなどの半導体メモリにより構成されるストレージである。記憶媒体35は、オペレーティングシステムプログラムやドライバプログラムを含む各種プログラムを記憶する。具体的には、記憶媒体35は、後述する読取部36により値下げ対象商品を認識し、販売価格設定支援装置10から当該商品の値下げ価格又は割引率を取得し、指定された時刻及び在庫数における値下げ価格又は割引率を提示する一連の値下げ処理をユーザ端末30に実行させるプログラム351を記憶する。
読取部36は、例えばバーコードスキャナ又は光学カメラであり、商品又は値札等に付された商品の識別情報を表すコード情報(商品識別コード)を読み取り、商品識別コードを表す読取信号又は画像信号を演算装置37に入力する。商品識別コードは、例えばバーコード又は二次元コードであってもよいし、それ以外のコード(例えば数字又は符号の配列)であってもよい。商品識別コードがバーコードである場合には、読取部36として、バーコードスキャナ又は光学カメラを用いることができる。また、商品識別コードが二次元コード又はそれ以外のコードである場合、読取部36として光学カメラを用いることができる。なお、読取部36は、ユーザ端末30に内蔵されているものであってもよい。或いは、ユーザ端末30に外付けの機器を接続することにより読取部36を構成してもよい。
演算装置37は、CPUやGPU等の算術演算、論理演算、ビット演算等を処理する算術論理演算ユニット及び各種レジスタから構成され、記憶媒体13に格納されている各種プログラムを実行することでユーザ端末30の各部を中枢的に制御する。各種レジスタは、例えば、プログラムカウンタ、データレジスタ、命令レジスタ、汎用レジスタ等である。また、演算装置37は、プログラム351を実行することにより、販売価格設定支援装置10と連携して値下げ処理などの販売価格設定支援機能を実現する。演算装置37により実現される機能部には、値下げ価格提示部371と、商品識別部372と、作業ログ記録部373と、モード設定部374とが含まれる。
値下げ価格提示部371は、値下げ価格算出部142により算出された値下げ価格又は割引率(図3参照)に基づいて、値下げの対象商品の指定された時刻及び在庫数における値下げ価格又は割引率を提示する。
商品認識部372は、読取部36から入力された商品識別コードの読取信号又は画像信号に基づいて、当該コードを認識し、対象商品を識別する。
作業ログ記録部373は、当該ユーザ端末30において実行された値下げ作業のログを記録する。この値下げ作業のログは、通信装置31により、ユーザIDと紐づけられて販売価格設定支援装置10に送信され、データベース20に格納される。値下げ作業ログとしては、値下げの対象商品を表す識別情報、指定された時刻(即ち、値下げ作業の実施時刻)及び在庫数、該対象商品の元の販売価格、値下げ価格又は割引率等の情報が記録される。
モード設定部374は、入力装置33に対する入力操作に従い、当該ユーザ端末30におけるモードを設定する。設定可能なモードとしては、例えば、値下げ処理の本番モードと練習モードとが挙げられる。本番モードは、店舗の売り場において実際に値下げ作業を行う場合に設定されるモードである。本番モードに設定されている場合、作業ログ記録部373は、値下げ作業のログを記録する。一方、練習モードは、例えば、ユーザ端末30の操作や、値下げ処理に不慣れなユーザが練習を行う場合に設定されるモードである。練習モードに設定されている場合、作業ログ記録部373は、値下げ作業のログを記録しない。
プリンタ40は、ユーザ端末30から受信した制御信号に従って、値下げシールを出力するシールプリンタである。
<実施形態の動作>
以下、販売価格設定支援システム1の動作を説明する。
(1)定額商品の値下げ処理
図6は、定額商品の値下げ処理におけるユーザ端末の動作を示すフローチャートである。図7及び図8は、定額商品の値下げ処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。以下においては、商品識別コードがバーコードであり、ユーザ端末30に内蔵されたカメラで撮影された画像からバーコードを読み取るものとする。
ここで、定額商品とは、商品の種類ごとに1つ(1パッケージ)の商品の価格が決まっている商品のことである。これに対し、グラム売り商品とは、商品の種類ごとに商品の100gあたりの価格が決まっている商品のことであり、1つ(1パッケージ)の商品の価格が内容量に応じて変動する商品のことである。本実施形態においては、ユーザ端末30において値下げ処理が開始された際に表示される商品識別画面M1(図7の(a)参照)において、定額選択ボタンm01とグラム売り選択ボタンm02とのいずれかを選択することにより、定額商品又はグラム売り商品の値下げ処理を行うことができる。
ユーザ端末30は、図7の(a)に示す商品識別画面M1において、定額選択ボタンm01への入力を検知すると、値下げ処理の対象として定額商品を選択する(ステップS101)。
続いて、ユーザ端末30は、対象商品の商品識別コードを読み取る(ステップS102)。本実施形態においては、商品識別コードがバーコードであり、ユーザ端末30に内蔵されたカメラで撮影された画像からバーコードを読み取るものとする。
詳細には、ユーザ端末30は、図7の(b)に示すように、商品識別画面M1に設けられた撮影ボタンm04に対する操作(例えばタップ操作)を検知すると、画面内に設定された読取領域m03内に写ったバーコードを認識する。この際、ユーザ端末30は、読取領域m03に複数のバーコードの像が含まれる場合には、各バーコードの像の重心位置を算出し、バーコードの像の重心位置と読取領域m03の重心位置との距離が最も小さいバーコードを認識することとしてもよい。
ユーザ端末30は、読み取った商品識別コード(バーコード)に基づいて、対象商品を識別し、対象商品が値下げの処理対象であるか否かを販売価格設定支援装置10に問い合わせる。販売価格設定支援装置10は、対象商品が、販売情報データベース21に情報が格納されている商品であるか否かを判定し、情報が格納されていない場合には、対象商品が値下げの処理対象ではないと判断する。対象商品が値下げの処理対象ではない場合(ステップS103:No)、処理はステップS104に移行する。
対象商品が値下げの処理対象である場合(ステップS103:Yes)、ユーザ端末30は、対象商品の商品画面を表示する(ステップS105)。
図7の(c)に示す対象商品表示画面M2には、対象商品の商品名の表示欄m05及び元の販売価格の表示欄m06が設けられており、ユーザは、表示欄m05,m06を確認することで、対象商品の商品識別コードの読み取りが成功したことを確認することができる。その後、ユーザは、対象商品の在庫数を確認し、在庫数入力欄m07にカーソルを合わせ、テンキーm08を操作(例えばタップ操作)することで、対象商品の在庫数を入力する。
ユーザ端末30は、在庫数入力欄m07への在庫数の入力を受け付けると(ステップS106)、対象商品の値下げ価格又は割引率を販売価格設定支援装置10に問い合わせる(ステップS107)。これに応じて、販売価格設定支援装置10は、対象商品の値下げ価格又は割引率の算出結果(図3参照)をユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、受信した算出結果に基づき、そのときの時刻及び在庫数入力欄m07に入力された在庫数に応じた値下げ価格又は割引率を表示する(ステップS108)。
図7の(d)に示す対象商品表示画面M3には、対象商品の値下げ価格表示欄m09及び割引率表示欄m10が設けられている。これらの表示欄には、販売価格設定支援装置10により算出された推奨される値下げ価格及び割引率がそれぞれ表示されている。ユーザ端末30は、これらの表示欄に対する値下げ価格又は割引率の手動入力を検知すると(ステップS109:Yes)、手動入力された値下げ価格又は割引率を対象商品表示画面M3に表示する(ステップS110)。これにより、ユーザは、提示された値下げ価格又は割引率を手動で変更することができる。
詳細には、ユーザ端末30は、図8の(a)に示すように、値下げ価格表示欄m09にカーソルを合わせられた状態でテンキーm08に対する操作を検知すると、該操作に応じた数値を、値下げ価格表示欄m09に表示する。
また、ユーザ端末30は、割引率表示欄m10にカーソルを合わせる操作を検知すると、図8の(b)に示すように、割引率の変更ウィンドウm11を対象商品表示画面M3に表示する。ユーザ端末30は、この変更ウィンドウm11に設けられた設定ボタンm12への操作を検知すると、設定ボタンm12に表示された割引率(図8の(b)においては「10%」)を入力欄m14に表示する。或いは、ユーザ端末30は、テンキーm08への操作を検知すると、この操作に応じた数値を入力欄m14に表示する。ユーザ端末30は、変更ウィンドウm11に設けられたOKボタンm15への操作を検知すると、変更ウィンドウm11を閉じ、入力欄m14に入力された数値を、割引率表示欄m10に反映させる。なお、図8に示す変更ウィンドウm11には、「10%」と表示された設定ボタンm12が1つのみ表示されているが、例えば、「5%」「15%」といった割引率が表示された複数の設定ボタンを設けてもよい。また、変更ウィンドウm11に据え置きボタンm13を設け、前回の値下げタイミングと同じ割引率とする場合には、ユーザにこの据え置きボタンm13を選択させることとしてもよい。
一方、ユーザ端末30が、値下げ価格又は割引率の手動入力を検知しない場合(ステップS109:No)、処理はステップS111に移行する。
ユーザ端末30は、図8の(c)に示すように、対象商品表示画面M3に設けられた印刷ボタンm20への操作を検知すると(ステップS111:Yes)、プリンタ40に対して値下げシールの印刷を指示する(ステップS112)。これにより、プリンタ40が、値下げ価格表示欄m09に表示された値下げ価格又は割引率表示欄m10に表示された割引率が印字された値下げシールを、在庫数入力欄m07に表示された数だけ出力する。なお、ユーザ端末30が印刷ボタンm20への操作を検知しない場合(ステップS111:No)、処理はステップS109に戻る。
その後、ユーザ端末30は、対象商品表示画面M3に設けられた移行ボタンm21への操作を受け付ける(ステップS113)。それにより、ユーザは、別の商品に対する値下げ作業を行うことができる。
(2)グラム売り商品の値下げ処理
図9は、グラム売り商品の値下げ処理におけるユーザ端末の動作を示すフローチャートである。図10~図13は、グラム売り商品の値下げ処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。
ユーザ端末30は、図10の(a)に示す商品識別画面M1において、グラム売り選択ボタンm02への入力を検知すると、値下げ処理の対象としてグラム売り商品の選択する(ステップS201)。
続いて、ユーザ端末30は、対象商品の商品識別コードを読み取る(ステップS202)。詳細には、ユーザ端末30は、図10の(b)に示すように、商品識別画面M1に設けられた撮影ボタンm04に対する操作(例えばタップ操作)を検知すると、画面内に設定された読取領域m03内に写ったバーコードを認識する。
ユーザ端末30は、図7の(b)に示すように、商品識別画面M1に設定された読取領域m03内に写ったバーコードを認識する。そして、ユーザ端末30は、読み取った商品識別コード(バーコード)に基づいて、対象商品を識別し、対象商品が値下げの処理対象であるか否かを販売価格設定支援装置10に問い合わせる。対象商品が値下げの処理対象ではない場合(ステップS203:No)、処理はステップS104に移行する。
他方、対象商品が値下げの処理対象である場合(ステップS203:Yes)、ユーザ端末30は、対象商品の商品画面を表示する(ステップS205)。
図10の(c)に示す対象商品表示画面M5には、対象商品の商品名の表示欄m31及び元の販売価格の表示欄m32が設けられており、ユーザは、表示欄m31,m32を確認することで、対象商品の商品識別コードの読み取りが成功したことを確認することができる。その後、ユーザは、対象商品の在庫数を確認し、在庫数入力欄m33にカーソルを合わせ、テンキーm08を操作(例えばタップ)することで、対象商品の在庫数を入力する。
ユーザ端末30は、在庫数入力欄m33への在庫数の入力を受け付けると(ステップS206)、対象商品の値下げ価格又は割引率を販売価格設定支援装置10に問い合わせる(ステップS207)。これに応じて、販売価格設定支援装置10は、対象商品の値下げ価格又は割引率の算出結果(図3参照)をユーザ端末30に送信する。ユーザ端末30は、受信した算出結果に基づき、そのときの時刻及び在庫数入力欄m33に入力された在庫数に応じた値下げ価格又は割引率を表示する(ステップS208)。
図10の(d)に示す対象商品表示画面M6には、対象商品の値下げ価格表示欄m34及び割引率表示欄m35が設けられている。これらの表示欄には、販売価格設定支援装置10により算出された推奨される値下げ価格及び割引率がそれぞれ提示されている。ユーザ端末30は、これらの表示欄に対する表示された値下げ価格又は割引率の手動入力を検知すると(ステップS209:Yes)、手動入力された値下げ価格又は割引率を対象商品表示画面M6に表示する(ステップS210)。これにより、ユーザは、提示された値下げ価格又は割引率を手動で変更することができる。
詳細には、ユーザ端末30は、図11の(a)に示すように、対象商品表示画面M6に設けられた値下げ価格表示欄m34にカーソルを合わせられた状態でテンキーm08に対する操作を検知すると、該操作に応じた数値を、値下げ価格表示欄m34に表示する。
また、ユーザ端末30は、割引率表示欄m35にカーソルを合わせる操作を検知すると、図11の(b)に示すように、割引率の変更ウィンドウm36を対象商品表示画面M6に表示する。ユーザ端末30は、この変更ウィンドウm36に設けられた設定ボタンm37への操作を検知すると、設定ボタンm37に表示された割引率(図11の(b)においては「10%」)を入力欄m39に表示する。或いは、ユーザ端末30は、テンキーm08への操作を検知すると、この操作に応じた数値を入力欄m39に表示する。ユーザ端末30は、変更ウィンドウm36に設けられたOKボタンm40への操作を検知すると、変更ウィンドウm36を閉じ、入力欄m39に入力された数値を、割引率表示欄m35に反映させる。
一方、ユーザ端末30が値下げ価格又は割引率も手動入力を検知しない場合(ステップS209:No)、処理はステップS211に移行する。
ユーザ端末30は、図11の(c)に示すように、対象商品表示画面M6に設けられた印刷ボタンm20への操作を検知すると(ステップS211:Yes)、プリンタ40に対して値下げシールの印刷を指示する(ステップS212)。これにより、プリンタ40が、値下げ価格表示欄m34に表示された値下げ価格又は割引率表示欄m35に表示された割引率が印字された値下げシールを、1枚出力する。なお、ユーザ端末30が印刷ボタンm20への操作を検知しない場合(ステップS211:No)、処理はステップS209に戻る。
続いて、ユーザ端末30は、別の対象商品の商品識別コードを読み取る(ステップS213)。即ち、ユーザ端末30は、図11の(d)に示すように、商品識別画面M7に設けられた撮影ボタンm04に対する操作(例えばタップ操作)を検知すると、画面内に設定された読取領域m03内に写ったバーコードを認識する。
ステップS213において商品識別コードを読み取った商品が、ステップS202において商品識別コードを読み取った商品と同種の商品である場合(ステップS214:Yes)、プリンタ40に対して値下げシールの印刷を指示する(ステップS215)。これにより、プリンタ40が、直前に印刷されたシールと同じ割引率となるよう、今回の対象商品の内容量に応じて値下げ価格が修正された値下げシールを1枚印刷する。
これらのステップS213~S215は、ステップS206において入力された在庫数分の商品識別コードが読み取られるまで順次実行される(ステップS217:No,ステップS213)。
また、ステップS213において商品識別コードを読み取った商品が、ステップS202において商品識別コードを読み取った商品と同種の商品でない場合(ステップS214:Yes)、ユーザ端末30は、読取エラーを表示する(ステップS216)。詳細には、ユーザ端末30は、図12に示すエラー画面M8を表示する。エラー画面M8には、値下げ処理を行っている商品とは別種の商品のコードが読み取られた旨のメッセージm41が表示される。
在庫数分の商品識別コードの読み取りが完了すると(ステップS217:Yes)、ユーザ端末30は、対象商品表示画面M3に設けられた移行ボタンm21への操作を受け付ける(ステップS218)。それにより、ユーザは、別の商品に対する値下げ作業を行うことができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、需要予測モデルを用いて当日の商品の需要数を推定すると共に、予測された需要数に基づいて、指定された時刻及び在庫数に応じた最適な値下げ価格又は割引率を算出し、ユーザに提示するので、誰でも容易に、その場の状況に応じた適切な値下げ作業を実行することができる可能となる。
以下、本実施形態に係る販売価格設定支援システム1における追加の機能について説明する。
(3)エラー対応処理
次に、ステップS104におけるエラー対応処理について説明する。図13は、エラー対応処理を示すフローチャートである。図14は、エラー対応処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。
ユーザ端末30は、値下げ処理の対象として定額商品又はグラム売り商品を選択した後(図14の(a)参照)、対象商品の商品識別コードを読み取る(図14の(b)参照)。これらの処理は、図6のステップS101~S102又は図9のステップS201~S202と同様である。
ユーザ端末30は、商品識別コードを読み取った対象商品が、値下げの処理対象ではない場合(ステップS103(図6):No又はステップS203(図9):No)、図14の(c)に示すエラー画面M10によりエラーを表示する(ステップS301)。エラー画面M10には、値下げの処理対象として対象商品が存在しない旨を示すエラーメッセージm45が表示される。
続いて、ユーザ端末30は、図14の(d)に示す手動入力画面M11を表示する(ステップS301)。手動入力画面M11には、対象商品の元の販売価格の入力欄m46、在庫数の入力欄m47、値下げ価格表示欄m34、及び割引率表示欄m35が設けられている。ユーザは、テンキーm08を操作することにより、販売価格の入力欄m46、在庫数の入力欄m47、及び割引率表示欄m35に手動で入力することができる。値下げ価格表示欄m34は、販売価格の入力欄m46及び割引率表示欄m35に入力された値に応じて自動的に数値が変更される。
ユーザ端末30は、販売価格の入力欄m46、在庫数の入力欄m47、及び割引率表示欄m35への入力を受け付ける。その後処理は、ステップS108(図6)又はステップS208(図9)に戻る。
ここで、ユーザが値下げ対象と考えてバーコードを読み取った商品であっても、データベースに当該商品に関する情報が格納されていなかったり、通信環境の悪化によりユーザ端末30が販売価格設定支援装置10と通信できなかったりすることがある。そのような場合であっても、ユーザは、元の販売価格及び割引率を手動入力することにより、値下げ作業を続行することができる。
(4)価格の据え置き処理
以上においては、商品識別コードが読み取られた対象商品については値下げ処理がなされる前提で説明した。しかしながら、状況によっては、そのタイミングで値下げすることが適切でない場合もあり得る。そのような場合、ユーザ端末30の値下げ価格提示部371は、価格の据え置きを提示することとしてもよい。
価格据え置きとなるケースとしては、次の3つのパターンがあり得る。
(a)その時点の最適販売価格が定価である場合。例えば、図3に示す商品については、12時の時点で在庫数が8個以下である場合には、定価が最適な販売価格となる。このような場合、ユーザ端末30は価格据え置きと判断する。
(b)その時点の最適販売価格が、前回の値下げ価格と同じ金額である場合。例えば、ある商品について前回、定価に対して10%の割引がなされ、今回の最適販売価格が現在の価格(定価の10%引き)である場合、ユーザ端末30は価格据え置きと判断する。
(c)その時点の最適販売価格が、実質的に値上げになる場合。例えば、ある商品について前回、定価に対して10%の割引がなされ、今回の最適販売価格が定価の5%引きである場合、前回の割引価格に対して実質的な値上げになる。このような場合、ユーザ端末30は価格据え置きと判断する。
以下においては、このような価格据え置きを考慮した処理について説明する。
図15は、価格据え置きの場合を考慮したユーザ端末の動作を示すフローチャートである。図16及び図17は、価格据え置きの場合を考慮したユーザ端末の画面を例示する模式図である。価格据え置きを考慮した処理を行う場合、図6及び図9に示す処理Aが、図15に示す処理に差し替えられる。
ユーザ端末30は、値下げ対象として定額商品又はグラム売り商品を選択した後(図16の(a)参照)、対象商品の商品識別コードを読み取り(図16の(b)参照)、対象商品が値下げの処理対象である場合に在庫数の入力を受け付ける(図16の(c)参照)。これらの処理は、図6のステップS101~S106又は図9のステップS201~S206と同様である。
ユーザ端末30は、在庫数の入力を受け付けると、対象商品の値下げ価格又は割引率を販売価格設定支援装置10に問い合わせる(ステップS401)。ユーザ端末30は、販売価格設定支援装置10により算出された最適販売価格が、上記(a)~(c)のいずれかに該当する場合、価格据え置きと判断し(ステップS402:Yes)、図16の(d)に示す据え置き画面M13を表示する(ステップS403)。据え置き画面M13には、値下げ価格表示欄m55と、据え置きボタンm56とが設けられている。値下げ価格表示欄m55には、当該商品の現在の販売価格(据え置き価格)が表示されている。ユーザは、値下げ価格表示欄m55を見て、価格を据え置くか、又は、手動で値下げ価格を設定するか判断することができる。
ユーザ端末30は、据え置きボタンm56への操作を検知すると、価格据え置きが了承されたものと判断する(ステップS404:Yes)。その後、ユーザ端末30は、図17に示す据え置き確定画面M14を表示し、該画面に設けられた移行ボタンm21への操作を受け付ける(ステップS113(図6),ステップS218(図9))。それにより、ユーザは、別の商品に対する値下げ作業を行うことができる。
一方、ユーザ端末30は、値下げ価格表示欄m55に対する入力を検知すると、価格据え置きはされないものと判断する(ステップS404:No)。この場合、処理はステップS109(図6)又はステップS209(図9)に移行する。この場合、ユーザは、手動で値下げ価格を設定することができる。
(5)やり漏れ防止処理
本実施形態に係る販売価格設定支援システム1に、やり漏れ防止機能を設けてもよい。やり漏れ防止機能とは、値下げ処理をし忘れた商品があるかどうかをユーザにチェックさせる機能である。
図18は、やり漏れ防止処理におけるユーザ端末の動作を示すフローチャートである。図19及び図20~図22は、やり漏れ防止処理におけるユーザ端末の画面を例示する模式図である。図20は、やり漏れ商品の抽出方法を説明するための概念図である。
図19は、対象商品表示画面M2である。対象商品表示画面M2をはじめとする各画面には、やり漏れチェックボタンm61が設けられている。ユーザ端末30は、やり漏れチェックボタンm61への操作を検知すると(ステップS501)、値下げ処理をやり残した商品であるやり漏れ商品を抽出し、やり漏れ商品のリストを表示する(ステップS502)。
ここで、やり漏れ商品としては、図20に示すように、同じ日における前回の値下げタイミング(図20においては15時~)においては値下げ処理がなされたものの、今回の値下げタイミング(図20においては16時~)においてはまだ値下げ処理がなされていない商品が抽出される。図20に示す例においては、商品A,C,D,F,Gがやり漏れ商品として抽出される。このようなやり漏れ商品のリストは、最後に値下げが実施された後、所定時間が経過するごとに(例えば1時間ごと)に更新される。その間に値下げ処理が実行された商品は、次の更新時にやり漏れリストから自動で消去される。
図21の(a)に示すやり漏れ商品リスト画面M21には、やり漏れ商品がリスト形式で表示されている。ユーザ端末30は、表示された商品のいずれかを選択する操作(例えば、商品名m62に対するタップ操作)を検知すると(ステップS503:Yes)、図21の(b)に示すように、当該商品の詳細情報画面M22を表示する(ステップS504)。この詳細情報画面M22には、やり漏れ商品の商品名、識別情報、前回値下げ処理をした際の割引率及びその際の在庫数等が表示されている。詳細情報画面M22は、戻るボタンm63を操作することで閉じることができる。
ユーザ端末30は、やり漏れ商品を削除する操作を検知すると(ステップS505:Yes)、リストから該当商品を削除する(ステップS506)。詳細には、ユーザ端末30は、図22の(a)に示すように、個々の商品の削除ボタンm64に対する操作を検知すると、その商品をリストから削除する。また、ユーザ端末30は、全削除ボタンm65に対する操作を検知すると、図22の(b)に示すように、確認ウィンドウm66を表示した上で、やり漏れ商品としてリストアップされた全ての商品を削除する(図22の(c)参照)。これにより、ユーザは、やり漏れ商品として抽出された商品のうち、店頭にない商品(完売した商品など)をリストから削除することができる。手動で削除された商品は、次回以降のリスト更新時にもやり漏れリストに表示されなくなる。
その後、ユーザ端末30は、戻るボタンm67に対する操作を検知すると、元の画面表示(例えば、図19に示す対象商品表示画面M2)に戻る。
(6)モード選択
本実施形態においては、ユーザ端末30を種々のモードで動作させることが可能である。例えば、ユーザ端末30を、ユーザに値下げ作業を練習させるための練習モードに設定することができる。図23は、設定画面を例示する模式図である。図24は、練習モードにおける値下げ処理の画面を例示する模式図である。
図23の(a)は、対象商品表示画面M2である。対象商品表示画面M2をはじめとする各画面には、設定ボタンm70が設けられている。ユーザ端末30は、設定ボタンm70への操作を検知すると、図23の(b)に示す設定画面M25を表示する。設定画面M25には、店舗選択ボタンm71、本番モードと練習モードとの間でモードを切り替える切替ボタンm72、ダミーデータボタンm73等が設けられている。
設定画面M25において切替ボタンm72が練習モードに切り替えられると、ユーザ端末30は練習モードに設定される。それにより、ユーザ端末30に表示される画面(例えば、図24に示す対象商品表示画面M26参照)、練習モードであることを示す表示がなされる。練習モードに設定されている場合、ユーザ端末30は、販売価格設定支援装置10との間で通信を行い、ユーザによるの操作に応じて、本番モードと同様の値下げ処理を実行するが、本番モードとは異なり、作業ログの記録は行わない。従って、練習モードで行われた作業が、需要予測モデル132の構築に利用されることはない。
また、設定画面M25においてダミーデータボタンm73がオンにされている場合、ユーザ端末30は、販売価格設定支援装置10と通信することなく、ユーザによる操作に応じて、予め保存されているダミーデータを用いて値下げ処理を実行する。
(7)プリンタとの紐づけ
図25は、ユーザ端末と紐づけられたシールプリンタの設定画面を例示する模式図である。本実施形態に係る販売価格設定支援システム1が、例えばスーパーマーケットなどの大型の小売店に適用される場合、当該システムには複数のユーザ端末30及びプリンタ40が設けられる。例えば図25においては、5つのユーザ端末30a~30eと、5つのプリンタ40a~40eとが設けられている。このような場合、プリンタ40a~40eの各々は、複数のユーザ端末30a~30eのいずれかに紐づけられているが、ユーザは、どのユーザ端末30とプリンタ40とが紐づけられているかわからず、どの組み合わせて持ち出せばよいか迷ってしまうことがある。
そこで本実施形態においては、ユーザ端末30に表示される設定画面M27に、プリンタ番号の表示欄m74を設け、この表示欄m74に、予め付与されたプリンタ40a~40eの番号を表示することとしている。例えば、ユーザ端末30bに対し、番号「1」が付与されたプリンタ40aが紐づけられている場合には、表示欄m74に「1」と表示される。ユーザは、値下げ作業を行う際に、自身が使用するユーザ端末30に表示された設定画面M27を確認することで、迷うことなく、ユーザ端末30と紐づけられたプリンタ40を判別することができる。
(8)需要予測モデルの構築
上記実施形態においては、需要予測モデル構築部141が、データベース20に格納された情報を用いて需要予測モデル132を構築することとした。しかしながら、需要予測モデル構築部141は、データベース20に格納された情報のうち、特定の情報のみを用いて需要予測モデル132を構築してもよい。
(8-1)
例えば、需要予測モデル構築部141は、値下げ作業のパフォーマンスのよいユーザが行った値下げ作業のログに基づいて、需要予測モデル132を構築してもよい。詳細には、需要予測モデル構築部141は、値下げ作業が適切に行われたことを示す指標であるパフォーマンス指標を、値下げ作業ログを集計することによりユーザIDごとに算出する。このパフォーマンス指標は、少なくとも売上金額と値下げロス金額と廃棄ロス金額とのいずれかに基づいて算出されるものである。例えば、売上金額が大きいほど、ユーザのパフォーマンス指標の値は大きくなる。また、値下げロス金額又は廃棄ロス金額が小さいほど、ユーザのパフォーマンス指標の値は大きくなる。需要予測モデル構築部141は、パフォーマンス指標が所定の閾値を上回るユーザIDの値下げ作業ログに基づいて需要予測モデル132を構築する。このようにして構築された需要予測モデル132を用いることで、より最適な値下げ価格又は割引率を算出することが可能となる。
(8-2)
また、需要予測モデル構築部141は、同一の店舗IDと紐づけられた販売情報に基づいて、需要予測モデル132を店舗ごとに構築してもよい。それにより、店舗の地理、近隣のイベント情報、店舗の規模など、店舗ごとの状況に合わせたモデルを構築することができる。
一方、ユーザ端末30においては、図23に示す設定画面M25の店舗選択ボタンm71により、商品を販売する複数の店舗のうちから選択される1つの店舗の入力を受け付けることができる。この場合、販売価格設定支援装置10は、ユーザ端末30において選択されている店舗について構築された需要予測モデルに基づいて、値下げ価格又は割引率を算出する。それにより、店舗の状況に合わせた最適な値下げ処理を行うことが可能となる。
(9)値下げ処理のフィードバック
本実施形態においては、ユーザ端末30は、値下げ処理を行う前の販売価格及び販売数と、値下げ処理を行った後の販売価格(値下げ価格)及び販売数とを予測し、表示することとしてもよい。この場合、値下げ作業を行うことで得られる効果(例えば、トータルの売り上げ金額の増加)が明確になるので、ユーザのモチベーションの向上させることが可能となる。
以上説明した実施形態は、本発明を説明するための一例であり、本発明をその実施形態に限定する趣旨ではない。また、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な変形が可能である。例えば、当業者であれば、実施形態で述べたリソース(ハードウェア資源又はソフトウェア資源)を均等物に置換することが可能であり、そのような置換も本発明の範囲に含まれる。
1…販売価格設定支援システム(情報処理システム)、10…販売価格設定支援装置(情報処理装置)、11・31…通信装置、12・34…メモリ、13・35…記憶媒体、14・37…演算装置、20…データベース、21…販売情報データベース(DB)、22…外部与件情報データベース(DB)、23…作業ログ情報データベース(DB)、30・30a~30e…ユーザ端末、32…表示装置、33…入力装置、36…読取部、40・40a~40e…プリンタ、131・351…プログラム、132…需要予測モデル、141…需要予測モデル構築部、142…値下げ価格算出部、371…価格提示部、372…商品識別部、373…作業ログ記録部、374…モード設定部

Claims (15)

  1. 対象商品に付与された識別情報を認識することにより、前記対象商品を識別する商品識別部と、
    需要予測モデルと当日の外部与件情報とに基づいて、指定された時刻及び在庫数における前記対象商品の値下げ価格又は割引率を算出する値下げ価格算出部であって、前記需要予測モデルは、複数種類の商品の過去の販売価格及び値下げ価格又は割引率を含む販売情報と、外部与件を表す情報である外部与件情報とを用いて構築された、商品の値下げ金額又は割引率及び外部与件に応じた需要を予測するモデルである、値下げ価格算出部と、
    前記値下げ価格算出部により算出された値下げ価格又は割引率を提示する価格提示部と、
    表示装置と、
    ユーザによりなされた操作を受け付ける入力装置と、
    を備え
    前記商品識別部がコード情報を認識した前記対象商品が、値下げの処理対象ではない場合、
    前記表示装置は、エラーを表示すると共に、前記対象商品の元の販売価格、在庫数及び割引率を入力させる画面を表示し、
    前記価格提示部は、前記入力された元の販売価格及び割引率に基づいて算出された値下げ価格を提示する、
    情報処理システム。
  2. 前記識別情報はコード情報であり、
    前記商品識別部は、専用の読み取り装置、又は、カメラで撮影した画像に基づいて、前記コード情報を認識する、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記商品識別部は、
    カメラで撮影された画像における所定の読取領域から前記コード情報を認識し、
    前記読取領域に複数のコード情報が含まれる場合、各コード情報の重心位置を算出し、コード情報の重心位置と前記読取領域の重心位置との距離が最も小さいコード情報に基づいて、対象商品を識別する、
    請求項2に記載の情報処理システム。
  4. ールを出力するプリンタをさらに備え、
    前記表示装置は、前記対象商品の在庫数をユーザに入力させる画面を表示し、
    前記価格提示部は、前記入力装置が入力を受け付けた在庫数に応じた値下げ価格又は割引率を前記表示装置に表示させ、
    前記入力装置は、ユーザによる操作に応じて、前記表示装置に表示された値下げ価格又は割引率に対する変更を入力し、
    前記プリンタは、前記価格提示部により提示された値下げ価格若しくは割引率、又は、変更が入力された場合には変更後の値下げ価格若しく割引率が印刷された値下げシールを出力する、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  5. 前記対象商品が定額商品である場合、
    前記プリンタは、前記入力装置が入力を受け付けた在庫数の分だけ、前記値下げシールを出力する、
    請求項4に記載の情報処理システム。
  6. 対象商品に付与された識別情報を認識することにより、前記対象商品を識別する商品識別部と、
    前記対象商品の在庫数をユーザに入力させる画面を表示する表示装置と、
    ユーザによりなされた操作を受け付ける入力装置と、
    需要予測モデルと当日の外部与件情報とに基づいて、指定された時刻及び在庫数における前記対象商品の値下げ価格又は割引率を算出する値下げ価格算出部であって、前記需要予測モデルは、複数種類の商品の過去の販売価格及び値下げ価格又は割引率を含む販売情報と、外部与件を表す情報である外部与件情報とを用いて構築された、商品の値下げ金額又は割引率及び外部与件に応じた需要を予測するモデルである、値下げ価格算出部と、
    前記値下げ価格算出部により算出された値下げ価格又は割引率を提示する価格提示部と、
    前記価格提示部により提示された値下げ価格若しくは割引率が印刷された値下げシールを出力するプリンタと、
    を備え、
    前記対象商品がグラム売り商品である場合、
    前記プリンタは、前記値下げシールを1枚出力し、
    前記商品識別部は、さらに、前記入力装置が入力を受け付けた在庫数に応じた回数だけ、前記対象商品と同種の商品に付与された識別情報を表すコード情報を認識することにより、前記同種の商品を識別し、
    前記プリンタは、直前に印刷された値下げシールと同じ割引率となるよう、前記同種の商品の内容量に応じて値下げ価格が修正された値下げシールを1枚ずつ出力する
    報処理システム。
  7. 前記商品識別部がコード情報を認識した商品が、前記対象商品と同種の商品でない場合、前記表示装置はエラーを表示する、
    請求項6に記載の情報処理システム。
  8. 前記入力装置は、前記価格提示部により提示された値下げ価格又は割引率の変更を受け付け、
    前記対象商品を表す識別情報と、前記指定された時刻及び在庫数と、該対象商品の元の販売価格と、前記入力装置が受け付けた変更後の値下げ価格又は割引率と、を含む値下げ作業のログを、ユーザIDと紐づけて記録する作業ログ記録部と、
    値下げ作業が適切に行われたことを示す指標であり少なくとも売上金額と値下げロス金額と廃棄ロス金額とのいずれかに基づいて算出されるパフォーマンス指標を、前記値下げ作業ログを集計することによりユーザIDごとに算出し、該パフォーマンス指標が所定の閾値を上回るユーザIDの値下げ作業ログに基づいて前記需要予測モデルを構築する需要予測モデル構築部と、
    をさらに備える請求項1に記載の情報処理システム。
  9. 値下げ作業モードと練習モードとのいずれかを設定するモード設定部をさらに備え、
    練習モードに設定されている場合、前記作業ログ記録部は値下げ作業ログを記録しない、
    請求項に記載の情報処理システム。
  10. 記価格提示部は、さらに、値下げ作業を行う前の販売価格及び販売数及び値下げ作業後の販売価格及び販売数を予測し、前記表示装置に表示させる、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  11. 記価格提示部は、さらに、前回値下げ処理がなされたにもかかわらず、今回値下げ処理がなされていない商品を、値下げのやり漏れ商品として抽出し、前記表示装置に表示させる、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  12. 前記需要予測モデルを構築する需要予測モデル構築部をさらに備え、
    前記入力装置は、複数の店舗のうちからの1つの店舗の選択を受け付け、
    前記販売情報は、店舗の店舗IDと紐づけられ、
    前記モデル構築部は、同一の店舗IDと紐づけられた販売情報を用いて、店舗ごとに需要予測モデルを構築し、
    前記値下げ価格算出部は、前記入力装置により選択が受け付けられた店舗について構築された需要予測モデルを用いて、各種の商品の値下げ価格又は割引率を算出する、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  13. 数のユーザ端末と、
    前記複数のユーザ端末とそれぞれ紐づけられ、値下げシールを出力する複数のプリンタと、
    を備え、
    前記商品識別部前記価格提示部、前記表示装置及び前記入力装置は、前記複数のユーザ端末の各々に設けられ、
    前記複数のユーザ端末の各々は、前記入力装置に対する操作に応じて、当該ユーザ端末と紐づけられたプリンタIDを前記表示装置に表示し、
    前記複数のプリンタは、当該プリンタと紐づけられたユーザ端末から受信した制御信号に従って、値下げシールを出力する、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  14. 通信ネットワークを介して情報処理装置に接続されるコンピュータに実行させるプログラムであって、
    対象商品に付与された識別情報を認識し、前記対象商品を識別することと、
    前記認識した前記対象商品が、値下げの処理対象ではない場合、エラーを表示すると共に、前記対象商品の元の販売価格、在庫数及び割引率を入力させる画面を表示し、入力された元の販売価格及び割引率に基づいて値下げ価格を算出することと、
    前記認識した前記対象商品が、値下げの処理対象である場合、前記情報処理装置に、商品の値下げ金額又は割引率及び外部与件に応じた需要を予測する需要予測モデルと当日の外部与件情報とに基づいて、指定された時刻及び在庫数における前記対象商品の値下げ価格又は割引率を算出させることと、
    前記算出された値下げ価格又は割引率を提示することと、
    を前記コンピュータに実行させるプログラム。
  15. 通信ネットワークを介して情報処理装置及びプリンタに接続されるコンピュータに実行させるプログラムであって、
    対象商品に付与された識別情報を認識し、前記対象商品を識別することと、
    前記対象商品の在庫数の入力を受け付けることと、
    前記情報処理装置に、商品の値下げ金額又は割引率及び外部与件に応じた需要を予測する需要予測モデルと当日の外部与件情報とに基づいて、指定された時刻及び在庫数における前記対象商品の値下げ価格又は割引率を算出させることと、
    前記算出された値下げ価格又は割引率を提示することと、
    を前記コンピュータに実行させ、
    前記対象商品がグラム売り商品である場合、
    前記プリンタに、前記提示された値下げ価格若しくは割引率が印刷された値下げシールを1枚出力させ、
    前記在庫数に応じた回数だけ、前記対象商品と同種の商品に付与された識別情報を表すコード情報を認識することにより、前記同種の商品を識別し、
    前記プリンタに、直前に印刷された値下げシールと同じ割引率となるよう、前記同種の商品の内容量に応じて値下げ価格が修正された値下げシールを1枚ずつ出力させる、
    プログラム。
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