JP7235156B2 - 中空構造体および共鳴音低減体 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、図面において各部の寸法及び縮尺は実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に記載する実施形態は、本発明の好適な具体例である。このため、本実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかし、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1は、第1実施形態に係る中空構造体10の側面図である。図2は、図1中のA-A線断面図である。図1および図2に示す中空構造体10は、自動車の車輪構造体である。図1および図2に示すように、中空構造体10は、ホイール20とタイヤ30と複数の共鳴器1とを有する。ここで、ホイール20およびタイヤ30は、環状の第1空間S1が形成される中空体40を構成する。また、複数の共鳴器1のそれぞれは、第1空間S1の気柱共鳴を低減する共鳴音低減体である。後に詳述するが、複数の共鳴器1のそれぞれには、第1空間S1内に向けて開口する1対の開口部O1およびO2を両端とする長尺状の第2空間S2が形成される。以下、中空構造体10の各部を順次説明する。
第1空間S1の共振周波数と第2空間S2の共振周波数とが所定の関係を有することで、共鳴器1は、動吸振器の制振原理と同様の原理で、第1空間S1の気柱共鳴を低減する。以下、共鳴器1の作用を説明する。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、以下に述べる各種の変形が可能である。また、各実施形態及び各変形例を適宜組み合わせてもよい。
図15は、変形例1に係る中空構造体10Dの断面図である。図15に示す中空構造体10Dは、共鳴器1Dがホイール20Dと一体である以外は、前述の第1実施形態の中空構造体10と同様である。すなわち、中空構造体10Dは、ホイール20Dとタイヤ30と複数の共鳴器1Dとを有する。ここで、ホイール20Dおよびタイヤ30は、環状の第1空間S1が形成される中空体40Dを構成する。そして、複数の共鳴器1Dは、ホイール20Dと一体である。複数の共鳴器1Dのそれぞれには、前述の共鳴器1と同様、第2空間S2が形成される。図15では、複数の共鳴器1Dがホイール20Dのリム21に配置される構成が例示される。なお、1対の開口部O1およびO2が第1空間S1内に位置すれば、当該構成に限定されず、例えば、複数の共鳴器1Dの一部または全部がディスク22に配置されてもよい。
図16は、変形例2に係る中空構造体10Eの断面図である。図16に示す中空構造体10Eは、共鳴器1Eがタイヤ30Eと一体である以外は、前述の第1実施形態の中空構造体10と同様である。すなわち、中空構造体10Eは、ホイール20とタイヤ30Eと複数の共鳴器1Eとを有する。ここで、ホイール20およびタイヤ30Eは、環状の第1空間S1が形成される中空体40Eを構成する。そして、複数の共鳴器1Eは、タイヤ30Eと一体である。複数の共鳴器1Eのそれぞれには、前述の共鳴器1と同様、第2空間S2が形成される。図16では、複数の共鳴器1Eがタイヤ30Eのトレッド部32に配置される構成が例示される。なお、当該構成に限定されず、例えば、複数の共鳴器1Eの一部または全部がサイドウォール部33に配置されてもよい。
図17は、変形例3に係る共鳴音低減体である共鳴器1Fの断面図である。図18は、図17中のC-C線断面図である。図17および図18に示す共鳴器1Fは、開口部O1の向きおよび開口部O2の大きさが異なる以外は、前述の第3実施形態の共鳴器1Bと同様である。具体的に説明すると、共鳴器1Fの外形は、板状をなす。共鳴器1Fの内部には、互いに逆向きに配置される1対の第2空間S2が形成される。本変形例では、各開口部O1は、共鳴器1Fの側面に開口する。また、開口部O2は、1対の第2空間S2で共用されており、共鳴器1Fの一方の面に開口する。図17および図18に示すように、共鳴器1Fは、下板16と上板17Fと側壁18Fと隔壁19Fとを有する。下板16および上板17Fは、互いに平行に配置される。上板17Fには、1対の第2空間S2に共用される1つの開口部O2が設けられる。側壁18Fは、1対の開口部O1が設けられる以外は、前述の第3実施形態の側壁18と同様である。隔壁19Fは、1対の第2空間S2の間を隔てる2つの仕切りがない以外は、前述の第3実施形態の隔壁19と同様である。以上の共鳴器1Fによれば、前述の第3実施形態の共鳴器1Bと同様の効果のほか、前述の2つの仕切りが不要であるため、共鳴器1Fの製造が容易であるという利点がある。
前述の実施形態または変形例では、中空体がホイールおよびタイヤからなる構造体である場合が例示されるが、これに限定されず、気柱共鳴を低減すべき環状の空間を有する各種中空体に共鳴音低減体を用いることができる。また、第1空間は、円環状以外の環状であってもよい。
以上に例示する形態または変形例から、例えば以下の態様が把握される。
Claims (14)
- 環状の第1空間が形成される中空体と、
前記第1空間内に向けて開口する1対の開口部を両端とする長尺状の第2空間が形成される開管型の1以上の共鳴器と、を有し、
前記第1空間における中心線の長さに対する前記第2空間における中心線の長さの比は、0.45以上0.55以下の範囲内であり、
前記第2空間は、前記第1空間の周方向に沿って湾曲する状態で配置されるとともに、前記1対の開口部が前記第1空間の周方向で互いにずれた位置になるように折り返し形状とした、
中空構造体。 - 環状の第1空間が形成される中空体と、
前記第1空間内に向けて開口する1対の開口部を両端とする長尺状の第2空間が形成される開管型の1以上の共鳴器と、を有し、
前記第1空間における中心線の長さに対する前記第2空間における中心線の長さの比は、0.45以上0.55以下の範囲内であり、
前記第2空間は、
互いに平行に延びる第1部分および第2部分と、
前記第1部分および前記第2部分の一端同士を接続する第3部分と、を有し、
前記第2空間は、前記第1空間の周方向に沿って湾曲する状態で配置されるとともに、前記1対の開口部が前記第1空間の周方向で互いにずれた位置にある、
中空構造体。 - 前記1以上の共鳴器は、それぞれに前記第2空間が形成される複数の共鳴器である、
請求項1または2に記載の中空構造体。 - 前記複数の共鳴器は、前記第1空間の周方向で異なる位置に配置される、
請求項3に記載の中空構造体。 - 前記複数の共鳴器の数は、4つ以上である、
請求項3または4に記載の中空構造体。 - 前記1対の開口部のそれぞれに配置される通気性の多孔質体を有する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の中空構造体。 - 前記多孔質体は、不織布である、
請求項6に記載の中空構造体。 - 前記多孔質体は、複数の貫通孔が形成される板状の部分を有する部材である、
請求項6に記載の中空構造体。 - 前記第2空間の横断面積は、25mm2以上1200mm2以下の範囲内である、
請求項1から8のいずれか1項に記載の中空構造体。 - 前記第2空間の横断面形状は、四角形である、
請求項1から9のいずれか1項に記載の中空構造体。 - 前記1以上の共鳴器のそれぞれは、管状をなす、
請求項1から10のいずれか1項に記載の中空構造体。 - 前記1以上の共鳴器のそれぞれの外形は、板状である、
請求項1から10のいずれか1項に記載の中空構造体。 - 前記1対の開口部の位置は、前記第1空間の周方向における80°以上100°以下の範囲内の角度で互いにずれた位置である、
請求項1から12のいずれか1項に記載の中空構造体。 - 環状の第1空間が形成される中空体に設置して用いられ、1対の開口部を両端とする長尺状の第2空間が形成される開管型の共鳴器を構成する共鳴音低減体であって、
前記第2空間における中心線の長さに対する前記1対の開口部の間の距離の比は、0.45以上0.55以下の範囲内であり、
前記第2空間は、前記第1空間の周方向に沿って湾曲する状態で配置されるとともに、前記1対の開口部が前記第1空間の周方向で互いにずれた位置になるように折り返し形状とした、
共鳴音低減体。
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