JP7230873B2 - 異物検出装置、異物除去装置および異物検出方法 - Google Patents

異物検出装置、異物除去装置および異物検出方法 Download PDF

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Description

この発明は、異物検出装置に係り、特に、鉄系スクラップに混在した異物を検出する異物検出装置に関する。
また、この発明は、このような異物検出装置を用いて異物を除去する異物除去装置にも関している。
さらに、この発明は、鉄系スクラップに混在した異物を検出する異物検出方法にも関している。
環境負荷を低減しつつ鉄鋼製品を製造するため、鉄原料として鉄系スクラップの利用増加が望まれている。市中から集められる鉄系スクラップは、加工装置、自動車、電気装置等の様々な製品の廃棄物として生み出されている。これらの製品は、制御等に利用される電子機器、アクチュエータとなるモータ、各種センサ、さらに、電子機器とアクチュエータおよびセンサ等を接続する電線などの様々な機器により構成されている。このような製品の廃棄物から鉄主体の材料を取り出すことにより、鉄系スクラップとしているが、鉄主体の材料と他の材料は製品製造時に密接に接続されていることが多いため、鉄以外の成分を含む材料が鉄系スクラップに混在することがある。鉄以外の成分を含む材料としては、例えば、銅を含む電気モータ、銅を含む電線、銅または他の金属を含む電子基板、液体を含む可能性がある空き缶などがある。
一方、鉄鋼製品を生産する場合、鉄鋼製品を構成する組成が重要となる。例えば、鉄鋼製品に異物として銅成分が多く含まれると、製造時に割れの原因となり、問題が生じる。この銅成分は、鉄鋼製品を製造するために鉄系スクラップとともに溶解されると、製造過程では取り除くことが困難である。異物に関しては、銅以外でも問題になることがある。例えば、内部に液体が含まれた飲料用缶が鉄系スクラップに混在する場合には、鉄系スクラップの融解時に、液体が高温により気化して飲料用缶が破裂し、製造装置を破損するおそれがある。
このように、鉄以外の成分を含む材料は、鉄系スクラップとともに溶解した場合に、鉄鋼製品の製造時に種々の問題を発生させるため、溶解前にできる限り取り除くことが望ましい。
鉄系スクラップから異物となる鉄以外の材料を取り除くには、鉄系スクラップ内における異物の位置を特定する必要がある。
近年、対象物を撮像した画像から、画像要素(画素)毎に被撮像物の種別を判定する、いわゆる、深層学習を利用した画像セグメンテーションによる物体認識技術が開発されている。例えば、道路と自動車とを識別するセマンティックセグメンテーションにおいて、道路を「0」、自動車を「1」と判別するものであれば、道路と自動車とが撮像された画像を入力すると、道路上に位置する画像要素は「0」、自動車の上に位置する画像要素は「1」と判定され、入力された画像と同一サイズを有し且つ「0」と「1」の2値で表された結果行列が出力される。結果行列における値「1」の座標を抽出することにより、自動車の位置を特定することができる。
画像セグメンテーションにより画像要素毎に精度の高い種別判定を行うためには、大量の教師データを用いた機械学習が必要になる。それぞれの教師データは、対象物となる物体を撮像した教師画像と、教師画像内の判別したい物体が撮像されている画像要素に物体を特定することができるラベルを付した教師ラベルとを有するものである。
特に、鉄系スクラップは、寸法が管理された製造プロセスで生産されるものでないため、様々な形状、大きさがあり、姿勢もランダムである。鉄以外の成分を含む異物となるものも、様々な形状、大きさがあり、姿勢もランダムである。様々な形状、大きさ、姿勢を持つ鉄系スクラップに、同様に様々な形状、大きさ、姿勢を持つ異物が混在する画像の組み合わせはほぼ無限大であり、鉄系スクラップから異物を判別するには、鉄系スクラップに異物を含んだ教師画像と教師ラベルを大量に用意しなくてはならない。
ここで、教師画像と教師ラベルとからなる教師データを大量に作成する方法として、特許文献1の方法が提案されている。特許文献1の方法によれば、事前に用意したある一定量の教師画像と教師ラベルとからなる初期教師データを用いた機械学習により画像セグメンテーションの第1機械学習モデルを生成し、第1機械学習モデルを用いて初期教師データにおける教師画像以外の教師画像に対して画像セグメンテーションすることにより、これらの教師画像に対する教師ラベルを作成する。このようにして、大量の教師画像と教師ラベルとが作成される。
特開2019-101535号公報
しかしながら、特許文献1の方法により大量の教師データを作成し、画像セグメンテーションを用いて、異物を含む鉄系スクラップが撮像された画像から異物の位置を特定しようとしても、第1機械学習モデルを生成するために必要な一定量の教師画像と教師ラベルを、異物を含む鉄系スクラップの画像から異物を判別することができる程度の数量だけ準備することが困難であるという問題がある。
その理由は、鉄系スクラップに混在する異物は、多くは鉄系スクラップ業者が取り除く作業を行うため、異物が混在した鉄系スクラップを撮影した画像は少ないからである。さらに、鉄系スクラップと異物の形状、大きさ、姿勢はほぼランダムであるため、あらゆる混在パターンを想定した画像を準備することは困難である。
また、異物が混在した鉄系スクラップの画像を大量に入手できたとしても、異物と鉄系スクラップは似ていることが多いため、熟練した作業員でないと判別が難しく、多数の熟練した作業員を確保することは難しい。たとえ、熟練した作業員を多数集められたとしても、形状、大きさ、姿勢にランダム性の強い鉄系スクラップと異物とが混在した教師画像から異物を見つけ出し、教師ラベルを作成する作業を、人手で行うには多大の時間と労力を要する。
そもそも、鉄系スクラップから取り除かれた異物を撮影することはあっても、異物が混在している状態の鉄系スクラップを撮影することは少ないため、教師画像を確保すること自体、難しいことが多い。
このため、従来は、異物が混在する鉄系スクラップから精度よく異物を検出して取り除くことが困難であった。
この発明は、このような従来の問題点を解消するためになされたもので、異物が混在する鉄系スクラップから精度よく異物を検出することができる異物検出装置を提供することを目的とする。
また、この発明は、このような異物検出装置を用いて異物が混在する鉄系スクラップから異物を除去する異物除去装置を提供することも目的としている。
さらに、この発明は、異物が混在する鉄系スクラップから精度よく異物を検出することができる異物検出方法を提供することも目的としている。
この発明に係る異物検出装置は、鉄系スクラップを含む対象物が撮像された対象物画像を取得する対象物画像取得部と、対象物画像に基づいて対象物から鉄系スクラップと鉄系スクラップ以外の異物とを判別することにより異物を検出する画像判別部とを備えるものである。
画像判別部は、対象物画像を複数の画像要素に分割して画像要素毎に鉄系スクラップと鉄系スクラップ以外の異物のいずれであるかを判定し且つ異物であると判定された画像要素の集合体を異物と認識する種別判定部を含むことが好ましい。
種別判定部は、多層ニューラルネットワークにより構成され、多層ニューラルネットワークのパラメータは、鉄系スクラップに異物が混在する教師画像と、教師画像に対応し且つ教師画像内の異物が存在する位置に所定の標識によるラベル付けがなされた教師ラベルと、を含む複数の教師データに基づいて機械学習されることが好ましい。
画像判別部は、複数の教師データを作成する教師データ作成部と、教師データ作成部により作成された複数の教師データを用いて、種別判定部を構成する多層ニューラルネットワークのパラメータを機械学習させる種別判定機能学習部とを含むことが好ましい。
教師データ作成部は、鉄系スクラップのみが撮像された鉄系スクラップ画像を取得する鉄系スクラップ画像取得部と、異物が含まれる異物含有画像を取得する異物含有画像取得部と、異物含有画像から異物の画像部分を切り出す画像切り出し部と、画像切り出し部により切り出され且つ鉄系スクラップを背景にした異物の画像部分を鉄系スクラップ画像に貼り付けることにより教師画像を作成する教師画像作成部と、教師画像に対応する教師ラベルを作成する教師ラベル作成部とを含むことが好ましい。
この発明に係る異物除去装置は、上記の異物検出装置と、種別判定部による判定結果に基づいて実空間における異物の位置を特定する異物位置特定部と、異物位置特定部により特定された異物の位置に基づいて、対象物から異物を除去する異物除去部とを備えるものである。
この発明に係る異物検出方法は、鉄系スクラップを含む対象物が撮像された対象物画像を取得する対象物画像取得ステップと、対象物画像に基づいて鉄系スクラップと鉄系スクラップ以外の異物とを判別することにより異物を検出する判別ステップとを備える方法である。
この発明によれば、対象物画像取得部が、鉄系スクラップを含む対象物が撮像された対象物画像を取得し、画像判別部が、対象物画像に基づいて対象物から鉄系スクラップと鉄系スクラップ以外の異物とを判別することにより異物を検出するので、異物が混在する鉄系スクラップから精度よく異物を検出することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る異物検出装置の構成を示すブロック図である。 鉄系スクラップと異物とを含む対象物が撮像された対象物画像を示す図である。 複数の画像要素に分割された対象物画像を示す図である。 図3の対象物画像に対して画像要素毎に種別判定を行うことにより得られる判定行列を画像要素の位置に合わせて表示した図である。 実施の形態1係る異物検出装置に用いられた教師データ作成部の構成を示すブロック図である。 鉄系スクラップ画像を示す図である。 異物含有画像を示す図である。 異物含有画像から切り出された異物の画像部分を示す図である。 異物の画像部分を鉄系スクラップ画像に貼り付けることにより作成された教師画像を示す図である。 複数の画像要素に分割された教師画像を示す図である。 図10の教師画像に対応して作成された教師ラベルを示す図である。 実施の形態2に係る異物除去装置の構成を示すブロック図である。 異物除去装置に用いられる異物除去部を模式的に示す図である。 鉄系スクラップと異物とを含む対象物から異物を除去して、鉄系スクラップを電気炉に装入する動作を示すフローチャートである。 異物を除去している異物除去部を模式的に示す図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、実施の形態1に係る異物検出装置1の構成を示す。
異物検出装置1は、鉄系スクラップが含まれる対象物を撮像することにより対象物画像を取得する対象物画像取得部2と、対象物画像取得部2に有線または無線により接続され且つ対象物画像に基づいて対象物から鉄系スクラップと鉄系スクラップ以外の異物とを判別する画像判別部3とを備えている。
ここで、鉄系スクラップは、例えば、スクラップ業者から調達することができる。スクラップ業者により市中から集められた鉄系スクラップは、自動車、建材などの廃棄物として生み出されたもので、鉄以外の材料からなる廃棄物が混在しやすい。鉄系スクラップに混在する鉄以外の材料の中には、鉄鋼製品として望ましくない成分のもの、生産プロセスで問題を起こすものが存在する。鉄鋼製品として望ましくない成分を含むものとしては、例えば、銅を含む電気モータ、電線、電子基板があり、生産プロセスで問題を引き起こすものとしては、内部に液体が含まれる飲料缶、内部に爆発性の気体原料が残っているガス管等である。鋼板に銅が含まれてしまうと、鋼板の加工時に割れの原因になることがある。液体を含む飲料缶、爆発性の気体原料を含むガス管が鉄系スクラップと共に電気炉に装入されると、電気炉内で爆発が生じ、電気炉および周辺の製造装置を破損するおそれがある。
対象物画像取得部2は、取得した対象物画像を有線または無線により画像判別部3に転送する機能を有している。対象物画像取得部2として、可視光を利用して対象物を撮像する一般的な可視光カメラだけでなく、赤外線を利用して対象物を撮像する赤外線カメラを用いることもできる。また、対象物画像取得部2は、1台のカメラにより構成することもでき、また、複数台のカメラにより構成することもできる。対象物画像は、カメラから見た対象物の表面しか捉えることができないため、例えば、鉄鋼製品の複数の製造工程にそれぞれカメラを設置し、これら複数のカメラにより構成される対象物画像取得部2により、複数の対象物画像を取得することが望ましい。
図1に示されるように、画像判別部3は、対象物画像取得部2に接続された種別判定部4と、種別判定部4に接続された種別判定機能学習部5と、種別判定機能学習部5に接続された教師データ作成部6とを有している。
種別判定部4は、対象物画像取得部2により取得された対象物画像を、複数の画像要素に分割し、画像要素毎に鉄系スクラップと鉄系スクラップ以外の異物のいずれであるかを判定し、対象物画像の複数の画像要素と同じ個数で且つ同じ配列を有する複数の行列要素からなる判定行列を出力する。判定行列のそれぞれの行列要素には、鉄系スクラップと異物とを判別し得る数値が入力される。すなわち、判定行列には、異物であると判定された画像要素に対応する行列要素として、所定の標識となる数値が入力され、異物ではないと判定された画像要素に対応する行列要素として、上記の所定の標識となる数値とは異なる数値が入力される。従って、種別判定部4から出力される判定行列のそれぞれの行列要素の数値に基づいて、鉄系スクラップに混在している異物を検出することが可能となる。
このような種別判定部4は、多数のパーセプトロンからなる多層ニューラルネットワークにより構成されている。
種別判定部4には、種別判定機能学習部5と教師データ作成部6とが順次接続されており、種別判定部4を構成する多層ニューラルネットワークのパラメータは、教師データ作成部6により作成される複数の教師データを用いて種別判定機能学習部5により機械学習されている。
図2に、対象物画像取得部2により取得された対象物画像GAの一例を示す。対象物画像GAは、鉄系スクラップSを含む対象物Aが撮像された画像であり、図2に示される対象物画像GAには、鉄系スクラップSの間に異物Fが混在している対象物Aが写っている。
種別判定部4は、機械学習された多数のパーセプトロンからなる多層ニューラルネットワークにより構成され、図3に示されるように、対象物画像GAを複数の画像要素Eに分割した後、画像要素E毎に鉄系スクラップSと異物Fのいずれであるかを判定し、図4に示されるような、判定結果を表す判定行列LAを出力する。判定行列LAは、対象物画像GAの複数の画像要素Eと同じ個数で且つ同じ配列を有する複数の行列要素からなる行列である。
図4に示される判定行列LAは、図3に示した対象物画像GAに対応するもので、対象物画像GAにおいて異物Fであると判定された画像要素Eに対応して、図4に太線で表されている2つの行列要素MFとして、所定の標識となる数値「1」が入力され、異物Fではないと判定された画像要素Eに対応する行列要素には、数値「0」が入力されている。
従って、図4に示される判定行列LAから、数値「1」が入力されている2つの行列要素MFに対応する対象物画像GAの画像要素Eに異物Fが写っており、数値「0」が入力されている他の行列要素に対応する対象物画像GAの画像要素Eには異物Fが写っていないこととなり、数値「1」の2つの行列要素MFに対応し且つ異物Fであると判定された2つの画像要素Eの集合体を異物Fと認識することができる。
図1に示したように、種別判定部4には、種別判定機能学習部5が接続され、種別判定機能学習部5には、教師データ作成部6が接続されている。
種別判定部4を構成する多層ニューラルネットワークのパラメータが、種別判定機能学習部5により機械学習されることで、種別判定部4は、このような対象物画像GAの画像要素E毎の鉄系スクラップSと異物Fのいずれであるかの判定を行うことができる。
機械学習された種別判定部4が、精度の高い種別判定を行うためには、種別判定機能学習部5が、多数の教師データを用いて種別判定部4を機械学習することが望まれる。
種別判定機能学習部5に接続された教師データ作成部6は、多数の教師データを作成することができる。なお、教師データ作成部6により作成される多数の教師データは、それぞれ、教師画像と、この教師画像に対応する教師ラベルとから構成されている。
教師画像は、鉄系スクラップSに異物Fが混在している画像である。教師画像の解像度は、鉄系スクラップSと異物Fとを識別することができればよく、教師画像の大きさは制限されない。教師画像は、カラー画像でも白黒画像でも構わないが、色の違いにより異物Fを鉄系スクラップSから識別する可能性を考慮すると、種別判定部4による種別判定の精度を向上させるために、教師画像はカラー画像であることが望ましい。
一方、教師ラベルは、教師画像に対応し且つ教師画像内の異物Fが存在する位置に所定の標識によるラベル付けがなされたものである。具体的には、教師ラベルは、教師画像を複数の画像要素Eに分割した際に、教師画像の複数の画像要素Eと同じ個数で且つ同じ配列を有する複数の行列要素からなる行列であって、教師画像内の異物Fが存在する画像要素Eに対応する行列要素に、異物Fを表す所定の標識となる数値「1」が入力され、異物Fが存在しない、その他の画像要素Eに対応する行列要素に、数値「0」が入力された行列により構成されている。
図5に示されるように、教師データ作成部6は、鉄系スクラップ画像取得部7と、異物含有画像取得部8と、異物含有画像取得部8に接続された画像切り出し部9と、鉄系スクラップ画像取得部7および画像切り出し部9の双方に接続された教師画像作成部10と、教師画像作成部10に接続された教師ラベル作成部11とを有している。
鉄系スクラップ画像取得部7は、図6に示されるように、鉄系スクラップSのみが撮像された鉄系スクラップ画像G1を取得するもので、鉄系スクラップSのみを撮像することにより鉄系スクラップ画像G1を取得するカメラから構成することもでき、また、ネットワーク、通信等を介して、鉄系スクラップSのみが撮像された鉄系スクラップ画像G1の画像信号を取得するものでもよい。
種々の形状の鉄系スクラップSが存在するため、様々な形状の鉄系スクラップSの画像を多数取得することが望ましい。
異物含有画像取得部8は、図7に示されるように、少なくとも一部に異物Fが含まれる異物含有画像G2を取得するもので、鉄系スクラップ画像取得部7と同様に、異物Fを撮像することにより異物含有画像G2を取得するカメラから構成することもでき、また、ネットワーク、通信等を介して、異物Fが撮像された異物含有画像G2の画像信号を取得するものでもよい。
後述する教師画像作成部10により作成される教師画像は、異物含有画像G2から切り出された異物Fの画像部分を鉄系スクラップ画像G1に貼り付けることにより得られるため、教師画像の生成時に、背景となる鉄系スクラップ画像G1との差異を小さくする目的で、例えば図7に示されるように、鉄系スクラップSを背景にして異物Fを撮像することが望ましい。
また、鉄鋼製品を生産する際に鉄系スクラップSに混在する異物Fの形状には種々のものがあるため、様々な形状の異物Fの画像を多数取得することが望ましい。
画像切り出し部9は、図8に示されるように、異物含有画像取得部8により取得された異物含有画像G2から異物Fの画像部分G3を切り出すものである。具体的には、画像切り出し部9は、異物含有画像G2に対する画像処理により、異物Fの形状に合わせて、異物F以外の部分の異物含有画像G2を除去し、異物Fの画像部分G3を切り出す。例えば、異物Fの上端、下端、左端および右端にそれぞれ接するように、図7に示される破線の矩形部分Bを設定し、異物含有画像G2から矩形部分Bに沿って異物Fを切り出すことができる。異物Fの背景をできる限り含まないように、異物Fの画像部分G3を切り出すことができれば、切り出しの画像処理方法自体は制限されるものではない。
教師画像作成部10は、画像切り出し部9により切り出された異物Fの画像部分G3を、鉄系スクラップ画像取得部7により取得された鉄系スクラップ画像G1の上に貼り付けることにより、図9に示されるような教師画像GTを作成する。鉄系スクラップ画像G1に異物Fの画像部分G3が貼り付けられることから、教師画像GTは、鉄系スクラップSに異物Fが混在する画像として作成される。
教師ラベル作成部11は、図10に示されるように、教師画像GTを複数の画像要素Eに分割した後、図11に示されるように、教師画像GTの複数の画像要素Eと同じ個数で且つ同じ配列を有する複数の行列要素からなる行列として教師ラベルLTを作成する。このとき、教師画像GT内の異物Fが存在する画像要素Eに対応する行列要素MFに、異物Fを表す所定の標識となる数値「1」が入力され、異物Fが存在しない、その他の画像要素Eに対応する行列要素に、数値「0」が入力される。
ここで、教師画像GTは、異物含有画像G2から切り出された異物Fの画像部分G3を鉄系スクラップ画像G1に貼り付けることにより作成されているため、教師ラベル作成部11は、教師画像GTから異物Fを識別する手間をかけることなく、異物Fの画像部分G3を貼り付けた位置に対応する行列要素に数値「1」を入力するだけで、容易に且つ機械的に教師ラベルLTを作成することができる。
なお、図11においては、便宜的に、異物Fに対応する行列要素MFに数値「1」を入力し、その他の行列要素に数値「0」を入力したが、異物Fに対応する行列要素MFとその他の行列要素とが互いに異なる数値を有していれば、他の数値とすることもできる。
また、教師画像作成部10は、鉄系スクラップ画像取得部7により取得された複数の鉄系スクラップ画像G1と、異物含有画像取得部8により取得された複数の異物含有画像G2から切り出される複数の異物Fの画像部分G3とをランダムに組み合わせ、さらに、異物Fの位置、角度、大きさ、異物Fの反転化、1枚の教師画像GTにおける異物Fの個数を、ランダムに設定することにより、実際に鉄系スクラップSに異物Fが混在している画像を用意することなく、多数の教師画像GTを作成することができる。
教師ラベル作成部11は、このようにして教師画像作成部10により作成される多数の教師画像GTにそれぞれ対応する多数の教師ラベルLTを作成する。
教師データ作成部6の教師画像作成部10および教師ラベル作成部11により作成された多数の教師画像GTおよび多数の教師ラベルLTを用いて、種別判定機能学習部5が種別判定部4を構成する多層ニューラルネットワークのパラメータを機械学習させることで、種別判定部4による種別判定の精度を向上させることが可能となる。
以上説明したような種別判定部4、種別判定機能学習部5および教師データ作成部6を含む異物検出装置1の画像判別部3は、CPU(中央処理装置)と、CPUに接続されたDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)等の主記憶装置、CPUに接続されたSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)もしくはHDD(ハード・ディスク・ドライブ)等の大容量記憶装置、並びにCPUを作動させるプログラムにより構成することができる。
教師データ作成部6により作成され且つ種別判定部4が種別判定を行う際のモデルとなる多数の教師データと、種別判定部4を構成する多層ニューラルネットワークのパラメータとを大容量記憶装置に格納し、CPUが主記憶装置を利用しながら演算を行うことで、種別判定部4による種別判定処理が実行される。
次に、図1~図11を参照しつつ、実施の形態1に係る異物検出装置1の動作について説明する。
まず、対象物画像取得部2により、鉄鋼製品を製造するために収集された鉄系スクラップSを含む対象物Aが撮像され、図2に示されるような対象物画像GAが取得される。
取得された対象物画像GAは、有線または無線により対象物画像取得部2から画像判別部3に転送され、画像判別部3の種別判定部4に入力される。
種別判定部4は、多数の教師データを用いて機械学習された多数のパーセプトロンからなる多層ニューラルネットワークにより構成されており、種別判定部4に入力された対象物画像GAは、図3に示されるように、複数の画像要素Eに分割された後、画像セグメンテーションにより画像要素E毎に鉄系スクラップSと異物Fのいずれであるかが判定される。そして、図4に示されるように、異物Fであると判定された画像要素Eに対応する行列要素MFに数値「1」が入力され、異物Fではないと判定された画像要素Eに対応する行列要素に数値「0」が入力された判定行列LAが種別判定部4から出力される。
判定行列LAから数値「1」が入力されている行列要素MFを抽出することにより、対象物A内に異物Fが含まれていることを検出することができる。さらに、数値「1」の行列要素MFに対応し且つ異物Fであると判定された画像要素Eの集合体を異物Fと認識することが可能となる。
種別判定部4では、画像セグメンテーションにより画像要素E毎に鉄系スクラップSと異物Fのいずれであるかの種別判定を行っているが、一般に、多層ニューラルネットワークのパラメータを機械学習させて調整するには、パラメータの個数の10倍程度以上もの教師データ数が必要と言われている。このような多数の教師データを用意するために、実物の異物が混在する鉄系スクラップを撮影して多数の教師画像を収集しようとすると、形状および大きさが異なる様々な鉄系スクラップと異物とを集め、これらの鉄系スクラップおよび異物を様々な混在方法で混在させ、それぞれの状態を撮像する必要がある。
しかしながら、鉄系スクラップおよび異物は、数十kg~数千kgの重量を有しているため、鉄系スクラップおよび異物を動かすために多大の労力がかかる。従って、多層ニューラルネットワークのパラメータを機械学習に必要な教師画像を実物により収集するのは現実的ではない。
たとえ、実物の異物が混在する鉄系スクラップの画像を取得することができたとしても、教師画像に対応する教師ラベルを生成するためには、鉄系スクラップに混在する異物を作業者が自らの目で判断して異物の位置を特定し、その位置に異物であることを表す数値当の標識でラベル付けする必要がある。多数の教師画像に対して、鉄系スクラップに混在する異物を作業者の目で判断することは、容易ではない。
この実施の形態1に係る異物検出装置においては、少なくとも一部に異物Fが含まれる異物含有画像G2から切り出された異物Fの画像部分G3を鉄系スクラップ画像G1に貼り付けることにより教師画像GTを作成すると共に、異物Fの画像部分G3を貼り付けた位置に対応する行列要素に数値「1」を入力することで教師ラベルLTを作成している。このため、実物の異物が混在する鉄系スクラップを撮影することなく、形状、大きさ、個数が異なる様々な異物Fが様々な混在方法で鉄系スクラップSに混在した多数の教師画像GTと、これらの教師画像GTに対応する多数の教師ラベルLTとを、容易に且つ機械的に作成することができる。
なお、一般に、第1の画像に第2の画像を貼り付ける操作を行う際に、第1の画像に対する第2の画像の位置関係が現実のものと異なる場合には、極度に不自然な貼り付け画像となるおそれがある。しかしながら、この発明において種別判定の対象となる鉄系スクラップSおよび異物Fは、形状、大きさ、姿勢にランダム性が大きく、鉄系スクラップ画像G1に異物Fの画像部分G3をランダムに配置しても、現物に近い画像を生成することができる。
特に、鉄系スクラップSを背景にして異物Fを撮像された異物含有画像G2を取得して、異物含有画像G2から異物Fの画像部分G3を切り出せば、異物Fの画像部分G3に鉄系スクラップSからなる背景が残っていたとしても、その背景が鉄系スクラップ画像G1に同化しやすくなり、質の高い教師画像GTを得ることができる。このようにして作成される多数の良質の教師画像GTと、多数の教師ラベルLTを用いて機械学習させることで、種別判定部4による種別判定能力を著しく高めることが可能になる。
実施の形態2
図12に、実施の形態2に係る異物除去装置21の構成を示す。異物除去装置21は、実施の形態1の異物検出装置1を用いて、鉄系スクラップSに混在する異物Fを除去するものである。
異物除去装置21は、実施の形態1において説明した異物検出装置1と、異物検出装置1の種別判定部4に接続された異物位置特定部22と、異物位置特定部22に接続された異物除去制御部23と、異物除去制御部23に接続された異物除去部24とを備えている。
異物位置特定部22は、種別判定部4による判定結果に基づいて、鉄系スクラップSに混在する異物Fの実空間での位置を特定して、実空間における異物Fの位置情報を異物除去制御部23に出力する。
種別判定部4は、画像セグメンテーションにより画像要素E毎に種別判定を行い、判定結果を表す判定行列LAを出力するので、異物位置特定部22は、種別判定部4から出力された判定行列LAにおいて異物Fに対応する行列要素MFを確認して、異物Fであると判定された画像要素Eの集合体を異物Fと認識することにより、対象物画像GA上における異物Fの全体位置を特定することができる。さらに、対象物画像GAは、対象物画像取得部2により鉄系スクラップSを含む対象物Aが撮像された画像であるので、異物位置特定部22は、対象物画像GA上における異物Fの全体位置に基づいて、実空間での異物Fの外形座標を含んだ異物Fの位置を特定することができる。
異物除去制御部23は、異物位置特定部22から出力された実空間における異物Fの位置情報に基づき、鉄系スクラップSに異物Fが混在している対象物Aから異物Fを除去するために異物除去部24を作動制御する。
異物除去部24は、異物除去制御部23による制御の下で、異物Fを除去するように作動するアクチュエータであり、図13に示されるように、鉄系スクラップSが含まれる対象物Aに対して、X方向、Y方向およびZ方向からなる三次元方向に移動可能に保持された把持部25を有している。なお、図13には、対象物Aの近傍に設置された対象物画像取得部2が示されている。
実施の形態2に係る異物除去装置21を用いることにより、鉄系スクラップSと異物Fとを含む対象物Aから異物Fを除去することができる。
図14に、鉄系スクラップSと異物Fとを含む対象物Aから異物Fを除去した後、鉄系スクラップSを電気炉に装入する方法のフローチャートを示す。
図14と、図3~4、図12~13および図15を参照して、異物Fが除去された鉄系スクラップSを電気炉に装入する動作について説明する。
まず、ステップS1で、鉄系スクラップSが含まれる対象物Aが鉄鋼製品の製造施設に輸送される。
次に、ステップS2で、図13に示されるように、対象物Aの近傍に設置された対象物画像取得部2により対象物Aが撮像され、対象物画像GAが取得される。なお、図13には、鉄系スクラップSに異物Fが混在した対象物Aが示されている。
また、対象物画像取得部2により取得された対象物画像GAは、有線または無線により対象物画像取得部2から種別判定部4に転送される。
さらに、ステップS3で、対象物画像GAは、図3に示されるように、種別判定部4により複数の画像要素Eに分割された後、画像セグメンテーションにより画像要素E毎に鉄系スクラップSと異物Fのいずれであるかが判定される。そして、図4に示されるように、異物Fであると判定された画像要素Eに対応する行列要素MFに数値「1」が入力され、異物Fではないと判定された画像要素Eに対応する行列要素に数値「0」が入力された判定行列LAが種別判定部4から出力される。
種別判定部4から判定行列LAが出力されると、ステップS4で、判定行列LAに基づいて、対象物Aからの異物Fの検出が行われる。
ステップS4で、対象物Aから異物Fが検出されると、ステップS5に進み、異物位置特定部22により、種別判定部4から出力された判定行列LAに基づいて、鉄系スクラップSに混在する異物Fの実空間での位置が特定され、実空間における異物Fの位置情報が出力される。
さらに、ステップS6で、異物位置特定部22から出力された異物Fの位置情報に基づいて、異物除去制御部23により異物除去部24が作動制御され、対象物Aから異物Fが除去される。このとき、図15に示されるように、異物除去部24の把持部25が、実空間における異物Fの位置まで移動され、把持部25により異物Fが把持された状態で対象物Aから除去される。
このようにして対象物Aから異物Fが除去された後、ステップS7で、鉄系スクラップSのみが、製造施設の図示しない電気炉に装入される。
なお、ステップS4で、対象物Aから異物Fが検出されなかった場合は、対象物Aが鉄系スクラップSのみからなると判断され、ステップS4からステップS7に進んで、鉄系スクラップSのみからなる対象物Aが電気炉に装入される。
対象物Aから異物Fが除去されることで、電気炉において、鉄系スクラップSのみを原材料とする溶鉄を行うことができる。従って、例えば、銅成分の混入による鉄鋼製品の割れを防止し、また、液体を含む飲料缶、爆発性の気体原料を含むガス管が鉄系スクラップSと共に装入されることによる電気炉の破損を防止して、高品質の鉄鋼製品を製造することが可能となる。
図13および図15では、把持部25が吊り下げられた状態で三次元方向に移動する異物除去部24が示されているが、これに限るものではない。例えば、三次元方向に可動するアームの先端に把持部が取り付けられている、いわゆるロボットアームのようなアクチュエータを異物除去部24として使用することもできる。
また、鉄が含まれている異物Fを除去する場合には、異物除去部24として、電磁石により異物Fを吸着するものを使用してもよい。
なお、対象物画像GAを取得するための対象物画像取得部2は、鉄鋼製品の製造施設に輸送された対象物Aを撮像することができる位置に設置されていればよく、また、対象物Aに接触することなく非接触で対象物画像GAを取得するため、対象物画像取得部2の設置の自由度は高いものである。このため、製造現場の動線を妨げることなく、さらに、生産性を低下させることなく、対象物画像取得部2により対象物画像GAの取得を行うことが可能となる。
1 異物検出装置、2 対象物画像取得部、3 画像判別部、4 種別判定部、5 種別判定機能学習部、6 教師データ作成部、7 鉄系スクラップ画像取得部、8 異物含有画像取得部、9 画像切り出し部、10 教師画像作成部、11 教師ラベル作成部、21 異物除去装置、22 異物位置特定部、23 異物除去制御部、24 異物除去部、25 把持部、S 鉄系スクラップ、F 異物、A 対象物、GA 対象物画像、E 画像要素、LA 判定行列、MF 行列要素、G1 鉄系スクラップ画像、G2 異物含有画像、G3 異物の画像部分、B 矩形部分、GT 教師画像、LT 教師ラベル。

Claims (9)

  1. 鉄系スクラップを含む対象物が撮像された対象物画像を取得する対象物画像取得部と、
    前記対象物画像に基づいて前記対象物から前記鉄系スクラップと前記鉄系スクラップ以外の異物とを判別する画像判別部と
    を備え
    前記画像判別部は、種別判定部を含み、
    前記種別判定部は、
    前記対象物画像を複数の画像要素に分割し、
    前記画像要素毎に前記鉄系スクラップと前記異物のいずれであるかを判定し、
    判定された結果を、前記対象物画像の前記複数の画像要素と同じ個数で且つ同じ配列を有する複数の行列要素からなる判定行列として出力する、
    異物検出装置。
  2. 前記種別判定部は、多層ニューラルネットワークにより構成され、
    前記多層ニューラルネットワークのパラメータは、鉄系スクラップに異物が混在する教師画像と、前記教師画像に対応し且つ前記教師画像内の前記異物が存在する位置に所定の標識によるラベル付けがなされた教師ラベルと、を含む複数の教師データに基づいて機械学習されることで得られる請求項に記載の異物検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の異物検出装置と、
    前記種別判定部により出力された前記判定行列に基づいて実空間における前記異物の位置を特定する異物位置特定部と、
    前記異物位置特定部により特定された前記異物の位置に基づいて、前記対象物から前記異物を除去する異物除去部と
    を備える異物除去装置。
  4. 鉄系スクラップを含む対象物が撮像された対象物画像を取得する対象物画像取得ステップと、
    前記対象物画像に基づいて前記対象物から前記鉄系スクラップと前記鉄系スクラップ以外の異物とを判別する判別ステップと
    を備え
    前記判別ステップは種別判定ステップを含み、
    前記種別判定ステップは、
    前記対象物画像を複数の画像要素に分割し、
    前記画像要素毎に前記鉄系スクラップと前記異物のいずれであるかを判定し、
    判定された結果を、前記対象物画像の前記複数の画像要素と同じ個数で且つ同じ配列を有する複数の行列要素からなる判定行列として出力する、
    異物検出方法。
  5. 鉄系スクラップを含む対象物が撮像された対象物画像を取得する対象物画像取得ステップと、
    前記対象物画像を複数の画像要素に分割し、
    前記画像要素毎に前記鉄系スクラップと前記前記鉄系スクラップ以外の異物のいずれであるかを判定し、
    判定された結果を、前記対象物画像の前記複数の画像要素と同じ個数で且つ同じ配列を有する複数の行列要素からなる判定行列として出力する、
    種別判定ステップと、
    前記種別判定ステップにより出力された前記判定行列に基づいて、実空間における前記異物の位置を特定する異物位置特定ステップと、
    前記異物位置特定ステップにより特定された前記異物の位置に基づいて、前記対象物から前記異物を除去する異物除去ステップと、
    を備える異物除去方法。
  6. 鉄系スクラップを含む対象物から前記鉄系スクラップと前記鉄系スクラップ以外の異物とを判別する異物検出方法に用いる種別判定部のための教師データ作成方法であって、
    前記鉄系スクラップのみが撮像された鉄系スクラップ画像を取得する鉄系スクラップ画像取得ステップと、
    鉄系スクラップを背景として異物を撮像することにより異物含有画像を取得する異物含有画像取得ステップと、
    前記異物含有画像から前記鉄系スクラップを背景にした前記異物の画像部分を切り出す画像切り出しステップと、
    切り出され且つ前記鉄系スクラップを背景にした前記異物の画像部分を前記鉄系スクラップ画像に貼り付けることにより教師画像を作成する教師画像作成ステップと、
    前記教師画像に対応し且つ前記教師画像内の前記異物が存在する位置に所定の標識によるラベル付けがなされた教師ラベルを作成する教師ラベル作成ステップと、
    を含む教師データ作成方法。
  7. 鉄系スクラップを含む対象物から前記鉄系スクラップと前記鉄系スクラップ以外の異物とを判別する異物検出方法に用いる種別判定部の生成方法であって、
    請求項6に記載の教師データ作成方法を用いて、複数の教師データを作成する教師データ作成ステップと、
    前記教師データ作成ステップにより作成された前記複数の教師データを用いて、前記種別判定部を構成する多層ニューラルネットワークのパラメータを機械学習させる種別判定機能学習ステップと、
    を含む種別判定部の生成方法。
  8. 前記画像判別部は、
    前記複数の教師データを作成する教師データ作成部と、
    前記教師データ作成部により作成された前記複数の教師データを用いて、前記種別判定部を構成する前記多層ニューラルネットワークのパラメータを機械学習させる種別判定機能学習部と
    を含む請求項に記載の異物検出装置。
  9. 鉄系スクラップを含む対象物から前記鉄系スクラップと前記鉄系スクラップ以外の異物とを判別する異物検出装置に用いる種別判定部のための教師データ作成部であって
    前記鉄系スクラップのみが撮像された鉄系スクラップ画像を取得する鉄系スクラップ画像取得部と、
    鉄系スクラップを背景として前記異物を撮像することにより前記異物が含まれる異物含有画像を取得する異物含有画像取得部と、
    前記異物含有画像から前記鉄系スクラップを背景にした前記異物の画像部分を切り出す画像切り出し部と、
    前記画像切り出し部により切り出され且つ鉄系スクラップを背景にした前記異物の画像部分を前記鉄系スクラップ画像に貼り付けることにより教師画像を作成する教師画像作成部と、
    前記教師画像に対応し且つ前記教師画像内の前記異物が存在する位置に所定の標識によるラベル付けがなされた教師ラベルを作成する教師ラベル作成部と
    を含む、教師データ作成部
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