JP7230068B2 - ミリ波移動ネットワークにおけるロバストビーム追尾およびデータ通信 - Google Patents

ミリ波移動ネットワークにおけるロバストビーム追尾およびデータ通信 Download PDF

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Description

(関連出願情報)
本出願は、2018年7月30日に出願された米国仮特許出願第62/711,827号および2019年7月18日に出願された米国実用特許出願第16/515,249号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
(技術分野)
本発明は、ミリ波(mm波)スペクトル装置に関し、より具体的には、ミリ波モバイルネットワークにおけるビーム追尾に関する。
(関連技術の説明)
ミリ波(mm波)スペクトル(30GHz~300GHz(ギガヘルツ)の範囲の伝送)は、マルチGbps(ギガビット/秒、数十億ビット/秒)データレートを提供するために利用され得る無線通信の1桁大きい帯域幅を提供する。高経路損失と深刻な追尾はミリ波周波数において信号電力を強く減衰させるが、種々のビームフォーミング(BF)技術は、大規模なアンテナ配列を用いることで指向性放射パターン(ビーム)を形成することにより、これらの効果を克服するために実装されている。
本発明の一態様によれば、ロバストビーム追尾およびデータ通信データの方法が提供される。前記方法は、基地局によって、時間をそれぞれが2つの段階を有するフレームである位置探査段階およびデータ通信段階に分割することを含む。前記位置探査段階において、前記方法は、分数検索手段を使用して複数の探査パケットを異なるタイムスロットに送信すること、および前記モバイル装置の位置についての情報を更新することによって、モバイル装置の位置を特定することを含む。データ通信段階において、前記方法は、前記モバイル装置とビーム幅を拡大しながら通信し、前記モバイル装置の可能な移動性を補償することを含む。
本発明の他の態様によれば、ロバストビーム追尾およびデータ通信データのシステムが提供される。前記システムは、基地局によって、時間をそれぞれが2つの段階を有するフレームである位置探査段階およびデータ通信段階に分割する。前記位置探査段階において、前記基地局は、分数検索手段を使用して複数の探査パケットを異なるタイムスロットに送信すること、および前記モバイル装置の位置についての情報を更新することによって、モバイル装置の位置を特定する。データ通信段階において、前記基地局は、前記モバイル装置とビーム幅を拡大しながら通信し、前記モバイル装置の可能な移動性を補償する。
これらおよび他の特徴および利点は添付の図面に関連して読まれるべき、その例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
本開示は、以下の図面を参照して、好ましい実施形態の以下の説明において詳細を提供する。
本発明による、BSとモバイル装置との間のポイントツーポイントミリ波リンクを示すブロック図である。 本発明による、ユーザの移動性による経時的角度の不確実な領域の拡大を示すブロック図である。 本発明による、ビーム追尾におけるフレーム構造を示すブロック図である。 本発明による、位置探査段階(LPP)中の一般的なタイムスロットmにおける位置探査を示すブロック図である。 本発明によるu0,fからu0,の収束を示すブロック図である。 本発明による、通信遅延のあるシナリオの一般化された前方部分探索を示すブロック図である。 本発明によるシミュレーションパラメータテーブルを示すブロック図である。 本発明による、送信電力の関数としての平均スループットを示すブロック図である。 本発明による、最大ユーザ速度の関数としてτによって正規化された最適なデータ通信段階(DCP)の期間を示すブロック図である。 本発明による、速度の関数としてのビーム追尾のオーバヘッドを示すブロック図である。 本発明による、ユーザ速度の関数としての平均スループットを示すブロック図である。 本発明の一実施形態による、ビーム幅が制約されているときの送信電力の関数としての平均スループットを示す。 本発明による、実際の平均スループット対近似平均スループットを示すブロック図である。 本発明による、ミリ波モバイルネットワークにおけるロバストビーム追尾およびデータ通信の高レベルシステムを示す概略図およびブロック図である。 本発明による、ミリ波モバイルネットワークにおけるロバストビーム追尾およびデータ通信のシステム/方法を示すフロー図である。
本発明によれば、ロバストビーム追尾およびデータ通信のためのシステムおよび方法が提供される。システムおよび方法は、基地局がユーザ移動性モデルの詳細を有さない(または使用しない)方法を実施する。時間は2つの段階、i)位置探査およびii)データ通信をそれぞれ含むフレームに分割される。第1段階では、基地局は分数探索手段を使用して異なるタイムスロットに複数の探査パケットを送信することによってユーザの位置を特定し、ユーザフィードバックに基づいてユーザ位置についての情報(例えば、基地局によって記憶された)を更新する。第2段階では、基地局はユーザとビーム幅を拡大しながらデータ通信を開始し、ユーザの可能な移動性を補償する。システムは性能の定常状態分析を提供し、定常状態平均スループットを最大にする最適なフレーム構造を得るための最適化問題を定式化する。
一実施形態では、準凹プログラミングを使用して最適データ通信持続時間を得ながら1つのタイムスロットの最適な位置探査持続時間が使用される。
ここで、同様の数字は同じまたは類似の要素を表す図面を詳細に参照し、最初に図1を参照すると、BSとモバイル装置との間のポイントツーポイントミリ波リンクを含むシステム100が、本発明の一実施形態に従って例示的に示されている。
図1に示すように、基地局(BS)110において2次元単一セルシステム100の下りリンク115は、ポイントツーポイントミリ波リンクを介してモバイル装置(ユーザ)120と通信する。図1は、本明細書で説明する方法およびプロセスを実施することができるシステム100を示す。d(t)115は、時刻tにおけるBS110とモバイル装置120との間の距離を表すとする。さらに、v(t)125およびψ(t)130は、それぞれ、時間tにおけるユーザ速度の大きさおよび方向を表す。システム100は、v(t)125およびψ(t)130がBS110において知られておらず、[0;vmax]および[0;2π]夫々において任意の確率分布を持つ確率変数とみなされると仮定する(仮定に基づいて動作する)。ここで、vmaxは最大ユーザ速度である。時刻tにおけるBS110(例えば、横軸145の)モバイル装置120の角度位置135は、φ(t)2[0;2π]によって表される。さらに、BS110に関してモバイル装置120の角速度は、ω(t)=v(t)sin(t)=d(t)と定義される。さらに、(t)2[0;π](時計回りの回転)についてω(t)≧0、(t)2[π;2π](反時計回りの回転)についてω(t)≦0である。
一実施形態によると、BS110はミリ波通信の実施のための適用可能な配列のような巨大なアンテナアレイを含む。システム100はビームフォーミング(BF)150によるBS伝送パターンの方向性をモデル化するために、単純化したアンテナパターンモデルを採用する。単純化したアンテナパターンモデルは3つのパラメータを含むことができる。それは、主ローブ利得G、ビーム幅θ、および伝送パターンの主ローブで覆われた角度領域である角度適用領域Θである。この場合には、θ=|Θ|である。さらに、システム100は理論的な取り扱い易さのため、サイドローブの影響を無視する(例えば、知らないふりをする)。このモデルでは、エネルギー資源の保護は次のことを意味する。
Figure 0007230068000001
方程式(1)。
G(t)、θ(t)、およびΘ(t)を、それぞれ時間tにおけるビームフォーミング利得、ビーム幅、および角度適用領域とする。さらに、システムは、モバイル装置120が全方向の送受信パターンを有することを前提として動作する。
個々のミリ波無線は指向性伝送パターンを作成するためにBFを行うことができるが、送信機(TX)と受信機(RX)ビームパターンの間の如何なるずれも高データレートのミリ波リンクに必要とされるBFゲインを減少させることができる。さらに、TXおよびRXビームが狭くなると、ビームずれに対する感度が増加する。このようなシナリオでは、僅かなずれでさえも信号を完全にフェードアウトする可能性がある。例えば、18°のずれは、60GHzで7°のビームを使用した場合、受信電力がおよそ17dB減少する。システムおよび方法はビーム配置の追加の通信および遅延オーバヘッドを最小にする(これにより、効率の低下を最小限に抑える)。システムおよび方法は、ミリ波通信をサポートするため著しいBF利得を提供する効率的で正確なビーム配置技術を提供する。
ここで図2を参照すると、本発明の一実施形態にしたがって、モバイル装置120の移動性による経時的角度の不確実な領域の拡大が、例示的に示される。
図2に示すように、200-1では、測定(a)の例えばt=0の第1の瞬間に対応して、角度の不確実な領域(AUR)220(その瞬間220-aにおいて)は、位置(a)t=0、(215-a(0))および位置(b)(215-b(0))内で境界が形成される。垂直線210は角度の原点であり、例えば、φ=0である。200-2は、測定200-1の最初の瞬間よりも後の測定の瞬間を示す。その後、200-2(例えば、t=t’)において、測定(b)の瞬間に対応して、角度の不確実な領域(AUR)220-bは、(a)位置t=t’、(215-a(t’))および(b)t=t’(215-b(t’))内で(境界が形成される)。AUR220-aとAUR220-bを比較することによって分かるように、角度の不確実な領域のサイズは、ユーザ装置120の移動性と共に(時間と共に)増加する。
BS110におけるビームフォーミング技術によって得られる指向性の高い伝送パターン(ビーム)は、高経路損失と深刻な追尾を克服するために、ミリ波帯にわたる通信のため実装することができる。方向性(狭い)ビームを使用しながら接続を維持するため、システムおよび方法はモバイル装置120が移動する間、BS110がモバイル装置の120の角度位置φ(t)を追尾することを可能にする。瞬間速度および移動方向を含むユーザ装置移動性モデルが、リアルタイムでBS110において正確に知られている場合、BS110はユーザを簡単な方法で追尾することができる。システムおよび方法は(例えば、追加のオーバヘッドおよびシステムの複雑さのために)BS110がリアルタイムでユーザ装置移動性モデルを有することが実用的ではない(または、例えば、選択された、実装された、可能であるなど)場合、適用され得る。実施例では、BS110は、例えば、全地球測位システム(GPS)および低周波数チャネルを使用して、vmaxおよびd(t)を正確に推定する。推定された情報は場合によっては正確な位置特定に十分ではないが、システムおよび方法は、この推定された情報を使用して、本明細書で以下に説明するように、ユーザの角度位置の不確実性を低減する。
ユーザ位置における不確定性をモデル化するため、システムおよび方法は角度の不確実な領域の概念を以下のように定義する:(定義1は)Φ(t)によって示される、時間tにおけるユーザ(モバイル装置120)の位置に関する角度の不確実な領域(AUR)は、BS110が確率1でφ(t)2Φ(t)(例えば、に関する情報を有する)を知るように、最短角度間隔[a(t);b(t)]である。さらに、不確実な領域の長さは、
Figure 0007230068000002
として定義される。これは、以下、定義1と呼ばれる。
定義1によれば、データ伝送中にBS110がBS110の送信パターンをAUR220と一致させた場合(例えば、Θ(t)=Φ(t))、接続は確率1で維持されるであろう。t=0を時間の起点とする。さらに、t0>0はd(t)が時間間隔[0;t0]にわたって略一定であるように十分に小さく、例えば、d(t)≒d;t∈[0,t’]であるとする。この場合には、w(t)∈[wmax,―Wmax];t∈[0;t0]であり、ここで、wmax=vmax/d(240)は、BS110に対する最大ユーザ(装置)角速度の大きさである。システムはwmax240を計算する際にψ=π/2(例えば、最悪の場合)を考慮することに留意されたい。追尾しない場合、AUR220はユーザ(および対応する装置120)の移動性の可能性のため、時間の経過と共に拡大する。定義1を使用して、システムは、Φ(0)=[a(0);b(0)]である場合、Φ(t0)=[a(t0);b(t0)]であると決定する。
a(t’)=a(0)-wmaxt’方程式(2)
b(t’)=b(0)+wmaxt’方程式(3)
u(t’)=u(0)+2wmaxt’方程式(4)
図2(200-1および200-2)は、時間の経過に伴うビーム追尾なしでAUR220の拡張を示す。第1の時間における200-1と第2の時間における200-2との間の比較に示されるように、AUR220はBS110が移動性の方向(例えば、に関する情報を有さない)を知らないので、両側から拡張する。
次に図3を参照すると、本発明の一実施形態によるビーム追尾におけるフレーム構造が例示的に示されている。
図3は、ビーム追尾およびデータ通信を表す。上述の図2に関して説明した方程式(4)は、BS110が確率1との接続を維持するために、データ伝送中に2wmaxのレートで、その伝送ビーム幅θ(t)を拡大すべきであることを意味する。しかし、これは、方程式(1)による長時間後に、低いビームフォーミング利得G(t)に繋がることになる。低いビームフォーミング利得(広いビーム)を避けるために、BS110は、接続を確実に維持しながら十分に狭いビームの使用を可能にするモバイル(ユーザ)装置120の位置を間欠的に特定する。接続は(例えば、方程式(4)に基づいて)所定の信頼性に維持することができる。
例示的な実施形態によれば、BS110はミリ波セルラーサービスを使用して、ユーザの位置を特定し、AUR220は、データ通信のために所定のまたは凡そのサイズを超える(例えば、大きすぎる、閾値を超えるなど)場合に、AUR220を低減する。システムは、時間を同様のフレームに分割する。図3は2つの段階:1)位置探査段階(LPP)310および2)データ通信段階(DCP)320からなるフレーム305の構造を示す。
一例によれば、システムは、フレーム305と、フレーム305の先頭にあるAUR220とを識別する。第1の段階(LPP)310では、BS110はユーザ(装置120)の移動性のためにAUR220が拡張することを考慮しながら、ユーザ装置120の位置を特定するためにAUR220を探査する。LPP310は、各々が持続時間τを有するK∈N個のタイムスロット315からなる。各タイムスロット315の先頭に、BS110は(BS110の)角度適用領域をタイムスロット315の終わりのAUR220の部分に一致させながら、探査パケットを送信する。次に、BS110は確認応答パケット(ACK)またはパケットなし(NACK)の何れかであるモバイル装置120からのフィードバック(例えば、ユーザフィードバック)に基づいてAUR220を更新する。モバイル装置120からACKを受信することは、モバイル装置120がそのタイムスロット中にパケット伝送を探査するために使用された角度適用領域にあったことを意味し、そうでなければNACKを意味する。BS110は、場合によってはモバイル装置120が角度適用領域内にない(または角度適用領域内になかった)と(受信されている)パケットがないと解釈することができる。
LPP310の後、第2の段階(DCP)320において、BS110は、(BS110の)角度適用領域を、最も更新されたAUR220に一致させ、方程式(4)にしたがって、ビーム幅を時間内に継続的に拡張しながらデータ通信を開始する。DCP320は、この例示的な実施形態ではタイムスロットされていないが、システムはDCP320の持続時間がD∈R+を有するDτであると仮定する(仮定に基づいて動作する)(また、分かり易くするため、本明細書の説明および表現を簡略化するために、この表記法は以下使用される)。システムはフレーム長がNτであることを決定し、ここで、N=K+Dである。
以下に記載されるように、各段階は、本明細書において上記に記載される2段階構造を使用する場合、経時的なAURの変動の分析と共に詳細に提示される。
次に図4を参照すると、本発明の一実施形態による、位置探索段階(LPP)中のタイムスロットmにおける位置探索が例示的に示されている。
図4に示すように、400、425、450および475は、LPP310中の一般的なタイムスロットmにおける位置探査手順中の段階を表す。
400において、領域405はタイムスロットの開始時のAUR220、例えば、Φm-1(um)を表す。タイムスロットの開始時のAUR220は、cm-1(410)の中心位置を有するam-1(410)およびbm-1(420)によって境界が形成される。425において、BS110は(BS110の)送信パターンをΘm(ξm)である選択された領域440に一致させながら、探査パケットを送信する。450において、ユーザ(モバイル装置120)がACKを送り返す場合、ACKは領域455において送信され、BS120はそれに応じてAUR220を更新する。475において、モバイル装置がACKを送り返さない場合、モバイル装置120は領域480にあり、BS110は、それに応じてAUR220を更新する。
システムは(例えば、所定の幅または閾値を使用する)狭いビームの使用を可能にするユーザ角度位置上の不確実性を低減するために、(例えば、目標の)LPPを実装する。前述のように、LPP310はK個のタイムスロットからなり、各タイムスロットにおいて、BS110は(モバイル装置120からの)(ユーザ)応答に基づいて、探査パケットを送信し、AUR220を更新する。各タイムスロットの持続時間τは、探査パケットの送信とユーザ応答の受信に必要な時間である。LPP310はタイムスロットされているので、システムは表記上の簡潔さのため、
Figure 0007230068000003
、および
Figure 0007230068000004
を定義し、ここでm=0;1;...;Kである。m=0は、LPP310の開始時の初期値に対応することに留意されたい。
本明細書に記載の実施形態の例によれば、システムはプロセス1に関して本明細書で後述するように、本明細書では前方分数探索(On-FS)と呼ばれる探査戦略のファミリーを実装する。前方分数探索は探査なしでタイムスロットmの終わりにAURの分数を探索する[例えば、am-1-Δ;bm-1+Δ]。換言すれば、各タイムスロット前方分数探索では、最悪の場合のAUR220を考慮し、最悪の場合のAUR220を探査して、更新されたAURからのユーザスケープを回避する。
BS110は角度領域(440)Θm(ξm)=[am-1-Δ;am-1+ξm+Δ]、ここでξm2(0;um-1);m=1;2;...;Kは設計パラメータ(図4の段階425)をカバーするように(BS110の)送信パターンを調整しながら、サイズτ0を有する探査パケットを送信する。AUR220は、タイムスロットm=1;2;...;K(図4のLPP310の段階400)の開始時にΦm-1(405)であることに留意されたい。Δ(430)は、移動性による角度位置の最大変化として定義することができる。モバイル装置120(ユーザ)は、モバイル装置120が探査パケット全体を受信した場合、ACKを送り返す。この実施例ではσはBS110とモバイル装置120との間の一方向通信遅延として識別される。したがって、BS110はφ(t)∈Θm(ξm)が(m-1)τ+σ≦t≦(m-1)τ+τ’+σの場合、ACKを受信する(または受信すること)。一方、BS110は(モバイル装置120からの)ユーザ応答に基づいて、タイムスロットの終わりまでにAUR220を更新する必要があるので、τ0+2σ≦τを有するべきである。一例によれば、システムはσを(例えば、無視する)軽視し、(例えば、単純さ、効率などのために)τ’=τであると仮定する。しかし、システムは、軽微な変更でσ>0およびτ’<τの結果を一般化することができる。また、BS110がACKを受信しない場合、BS110は、その結果をNACKと解釈する。
BS110がACKを受信する場合、モバイル装置120はタイムスロット全体について角度領域Θm(ξm)にあり、したがって、AUR220は、Φm=Θm(ξm)として更新される(455として示される)(図4の段階450)。この領域は、am(460)およびbm(470)によって境界が形成される。そうでなければ、モバイル装置120は少なくともタイムスロットの分数のためΘm(ξm)の外側にあり、したがって、AUR220は、
Figure 0007230068000005
として更新される(図4の段階475)。NACKが発生した場合、モバイル装置120はタイムスロットの開始時に任意の小さい∈>0で角度位置φ=am-1+ξm+Δにあり、最大角速度wmaxで反時計方向に移動することができるので、更新されたAUR220は探査された角度領域の一部、例えば、Θm(ξm)∩Θ’m(ξm)=[am-1+ξm;am-1+ξm+Δ]を依然として含むことに留意されたい。したがって、モバイル装置120はタイムスロットの終わりに角度位置φ=am-l+ξm+∈に到達する一方、モバイル装置120は探査パケット全体を受信していないのであるから(例えば、モバイル装置120は探査パケットの最初の部分を見失う)、モバイル装置120はACKを送り返さない。したがって、Θ’m(ξm)はモバイル装置120が更新されたAUR220内に位置することを確実にするために、長さΔを有するΘm(ξm)の一部も含む。
On-FSを特徴付けるため、システムは設計ベクトルξ=[ξ1;ξ2;...,ξK]を決定する。システムはLPP310を実装して、DCP320の開始時(または同等にLPP310の終了時)のAUR220の長さを縮め、より高いビームフォーミング利得(例えば、より狭いビーム)でデータ送信を開始する。したがって、システムは、LPP310中にuKをできるだけ減らそうと試みる。しかしながら、uKは潜在的に確率変数であり、その分布はユーザ移動性モデルと同様に、例えば、ユーザ速度v(t)および移動性方向(t)の確率分布ξに依存する。これは、AUR220がユーザ移動性モデルによって直接影響を受けるユーザフィードバックに基づいて更新されるからである。ユーザ移動性モデルの詳細は、ロバスト性について任意であると仮定されるので、システムはv(t)2[0;vmax]を満たすすべての移動性モデルにわたってuKの最悪の場合(最大)が最小化されるように、ξを見つけるための決定論的アプローチを実施する。
したがって、システムは、問題を満たすための手順を実施する:
Figure 0007230068000006
Figure 0007230068000007
ここで、Mは、v(t)2[0;vmax]を満たすすべての移動性モデルの集合である。
例示的な実施形態によれば、システムは問題Π1を解決するために、補助定理1を実施する(または使用することを決定する):
Figure 0007230068000008
補助定理1は最適ベクトルξ*を使用することが、各タイムスロットの終了時におけるAUR220の長さは
Figure 0007230068000009
であることから、ユーザフィードバックと無関係である。予想通りξ=ξ*であると、これはum;m=1;2;...,Kはユーザ移動モデルと無関係であることを意味する。さらに、ξ*を使用すると、
Figure 0007230068000010
方程式(5)を導く。
方程式(5)は、
Figure 0007230068000011
方程式(6)を導く。
ここで、u0は、LPP310の開始時のAUR220の長さである。
一実施形態によれば、On-FSは、以下の手順で実装することができる。
システムは、探査段階Φ0=[a0;b0]において初期AUR220を入力することができる。出力は、探査段階ΦK=[aK,bK]における最後のAUR220である。
1:m=1~Kの場合、システムは以下を実行する。
2:BS110は図4に示すように、425によって示されるように、角度領域[am-1-Δ;am-1+ξm+Δ]を覆うビームパターンで探査パケットを送信する。
3:BS110はモバイル装置120からACKを受信すると、
4:450(図4)で示されるAUR220は、次のように更新される
Figure 0007230068000012
方程式(7)
Figure 0007230068000013
方程式(8)。
5:そうでなければ(BS110がモバイル装置120からACKを受信しない場合)、
6:475(図4)で示されるAUR220は、次のように更新される
Figure 0007230068000014
方程式(9)
Figure 0007230068000015
方程式(10)
7:終了する場合(ステップ-例えば3~6)。言い換えれば、3行目のif文は7で終了する。
8:(ステップ-例えば、1)のために終了。言い換えれば、8行目は1行目で開始された文の終わりを示す。
DCP320を実行するとき、BS110はその角度適用領域を、LPP310から更新されたAUR220、例えば、ΦKに一致させ、データ送信を開始する。ユーザ(モバイル装置120)の移動性によるデータ送信中の接続損失を避けるため、BS110はAUR220を覆う、例えば、Kτ≦t≦Nτに対してΘ(t)=Φ(t)であるようにビーム幅を拡張する。このようにして、システムは決定する:
Figure 0007230068000016
方程式(11)
見通線チャネルモデルを実装する場合、フレームの平均スループットは:
Figure 0007230068000017
方程式(12)
Figure 0007230068000018
方程式(13)である。
ここで、PはBS110の送信電力、G(t)=2π=θ(t)はビームフォーミング利得、N0はノイズスペクトル密度、Wは通信帯域幅、L(d)はBS110とモバイル装置120との間の距離dに依存する経路損失である。実際にはフレーム長は小さいので、DCP320にわたってdの変化は無視できると仮定する。
Figure 0007230068000019
は、K、D、およびu0の関数であることに留意されたい。u0の
Figure 0007230068000020
の依存性は、方程式(6)にしたがってuKがu0に依存するθ(t)に由来する。例示的な実施形態によれば、システムは、平均スループットを目的関数として使用して、次のセクションにおけるフレーム構造を最適化する。
次に図5を参照すると、u0,f(実線曲線510)からu0(破線520)への収束が、本発明の一実施形態にしたがって例示的に示されている。
図5に示すように、システムは、複数フレーム分析およびフレーム最適化を実装する。システムは複数のフレームが連結されるとき、説明された2段階構造の性能を分析する。システムはまた、定常状態平均スループットを最大化するLPP310およびDCP320の最適持続時間を見つけるための最適化問題を定式化する。
システムは複数の同一フレームが連結されるという仮定に基づいてマルチフレーム分析を実施し、ここで、Fはフレームの数を示す。フレームインデックスであるx軸上の単位は自然数である。y軸はラジアン単位の角度を示す。
再び図5を参照すると、u0,1<u0(上部530)、u0,1=u0(中央540)、およびu0,1>u0(下部550)の3つの場合についてK=2およびD=100の場合のu0,f(実線曲線)からu0(点線)への収束が示されている。
m,f,m∈{1,2,...K}を、フレームfにおけるLPP310中のタイムスロットmの終了時におけるAUR220の長さとする。さらに、u0,f,f∈{1,2,...F}を、フレームfの開始時におけるAUR220の長さとする。フレームfの終了時のAUR220は、フレームf+1の開始時のAUR220に等しいことに留意されたい。したがって:
Figure 0007230068000021
方程式(14)。
補助定理2:任意のu0,1に対して、シーケンス{u0,ff∈Nは次のように収束する:
Figure 0007230068000022
方程式(15)。
補助定理2は、マルチフレーム構造の重要な特性(例えば、決定するために使用することができる)を述べる。時間が進むにつれて、フレームの初期AUR220の長さは、第1のフレームの初期AUR220、例えばu0,1から独立したu0に収束する。一実施例によれば、いくつかの初期フレームの後、u0,1の過渡効果は消えて行き、システムはほぼ定常状態に入る。図5は、K=2およびD=100のときの3つの場合、u0,1<u0(上部530)、u0,1<u0(中央540)、およびu0,1>u0(下部550)についてこの特性を示す。図示のように、u0,f(実線曲線510)は、それぞれの場合において、実線曲線u0(点線)の限界(例えば、素早く、急速に)に収束する。
上記と同様のアプローチを使用して、シーケンス{um,ff∈Nは、すべてのm∈{1,2,...K}に収束する。
以下の例示的な実施形態では、システムの定常状態分析が考慮される。この状態では、u0,1=u0であると仮定する。システムは定常状態(図5)に留まり、すなわち、任意のfおよびf’に対してum,f=um;f’である。したがって、すべてのフレームは、AUR220の変化に関して他のフレームと同様である。その結果、以下に説明するような単一フレームの分析を、他のフレームの何れにも適用することができる。m=Kで方程式(6)を考慮し、u0を(15)で与えられる定常状態値で置き換えると、
Figure 0007230068000023
方程式(16)を導く。
ここで、uKは、定常状態におけるLPP310の終了時DCP320の開始時におけるAUR220である。uKはKとDの関数であることに留意されたい。
Figure 0007230068000024
は、定常状態における平均スループットを示すものとする。方程式(16)で与えられる定常状態uKを有する方程式(11)-(13)を使用して、システムは決定する:
Figure 0007230068000025
方程式(17)。
ここで、
Figure 0007230068000026
である。変換x=t=τ-Kを適用し、(16)で与えられるuKの定常状態値を使用すると、
Figure 0007230068000027
方程式(18)を得る。
ここで、
Figure 0007230068000028
と、α=3/2である。このシステムは、方程式(18)の積分を以下のように取ることによって
Figure 0007230068000029
の閉じた形の表現を決定する。
Figure 0007230068000030
方程式(19)。
システムは、フレーム最適化を実施する。探査タイムスロットKの数を増加させることは、方程式(11)および方程式(16)によるデータ伝送中にAUR220をより狭くすることに繋がる。したがって、平均スループットを潜在的に増加させることができるより高いビームフォーミング利得により、DCP320においてより高い信号対雑音比(SNR)を達成することができる。一方、Kを増加させることは、データ通信に費やされる時間の分数(例えば、D/K+D)を減少させ、平均スループットを減少させることができる。例示的な実施形態によれば、システムは、方程式(19)で与えられる定常状態平均スループット
Figure 0007230068000031
を最大化するKおよびDの最適値を見つけるため最適化問題を定式化することに基づいてトレードオフを決定する。
この問題は、
Figure 0007230068000032
のように定式化される。
システムは2つのステップで最適化問題Π2を解決する。i)システムはがK*=1であることを証明し、ii)K=K*=1であると仮定しながらD*を見つける:
プロセス1は、Kの最適値がK*=1であることを識別する。
システムはケース(K,D)とケース(1,D/K)を比較し、後者が前者より性能が優れていると決定する。直感的に、この手段は、パラメータτ、vmax、およびAが与えられると、データ通信に費やされた時間の、位置探査に費やされた時間の割合であるD=Kに対する最適値が存在する。
プロセス1を使用すると、システムは、以下のように問題Π2を単純化することができる。
Figure 0007230068000033
この問題を解決するために、システムは、まず、目的関数、厳密には領域上のDと準凹である
Figure 0007230068000034
を決定する。
プロセス2は、
Figure 0007230068000035
がR+上のDの厳密にいえば準凹関数であり、
Figure 0007230068000036
が、その最大値をとる固有のD*∈R+が存在することを識別する。
プロセス2は、問題Π3が準凹であることを意味する。さらに、問題Π3は一次元最適化問題であり、したがって、単純な一次元二分法を、対数数値計算量でD*を見つけるために適用することができる。
BS110は、準凹プログラミングを用いて最適なデータ通信持続時間を得る。準凹プログラミングは、この場合の最適解である固有解を決定するために実施することができる。
次に図6を参照すると、本発明の一実施形態による、通信遅延を伴うシナリオの一般化された前方分数探索が例示的に示されている。
図6にデルタで示す通信遅延は図6に示すように、AURをさらに拡張するために実施することができる。
ミリ波システムにおける主なアプローチの一つは、ビームフォーミングを採用し、小さいビーム幅を生成するために多数のアンテナを使用することである。その結果、伝送範囲および平均スループットを増加させるために、高指向性ビームを使用することができる。しかし、実際には、実現できる最小ビーム幅は、その寸法だけでなくアンテナ素子の数を含むアンテナアレイのサイズの関数である。また、アンテナアレイのサイズの関数であるだけでなく、動的に制御することができる素子の数の関数でもある2つの異なるビーム間のビーム幅の変化の分解能も存在する。例えば、いくつかの展開は完全に制御可能ではないが、方位角方向に部分的に制御可能であり、仰角方向には制御不可能なアンテナアレイを使用する。別の実施例は、利得がコードブック内のビームのセットにわたって動的に制御されるシステムである。
ビーム間の分解能と最小ビーム幅の両方が、実施例におけるシステムの設計に影響を及ぼす。例えば、システムは、最小ビーム幅θが仮定される場合、データ送信持続時間の最適解がそのような要件に適合しない可能性があると決定する。以下の補助定理は、最小ビーム幅制約を有する最適フレーム構造を提供する。
補助定理3。ビーム幅θに最小限の制約がある場合、例えば、θ≧θminの場合、問題Π1の解は、K*=1と
Figure 0007230068000037
であり、ここで、D* 1は問題Π3の解であり、
Figure 0007230068000038
である。
AUR220の最小長さは、LPP310の終了時でDと共に増加する。
ミリ波システムはしばしば、ビームフォーミング係数が特定の間隔で変更され得るベースバンドユニット(BBU)の外側の外部構成要素として、合理的に小さなビーム幅を得るために必要な多数のアンテナを実現する。外部アンテナシステムはビームフォーミングの可能な柔軟性およびビームフォーミング係数の部分的または完全な制御のために、しばしば適応アンテナシステム(AAS)と呼ばれる。AASは通常、AASとBBU間でやり取りされる必要がある様々な制御信号だけでなく、アップリンクおよびダウンリンクデータ全体を伝送する可能性のある限られた容量のファイバ接続を介してBBUに接続される。他方、ビームフォーミング係数を非常に頻繁に変更することは、BBUとAASとの間の通信リンクに大きなオーバヘッドを課す可能性がある。その結果、実際には、AASのビームがしばしば所与の時間間隔の倍数として実現される特定の(例えば、特有の)時間においてのみ(例えば)変更され得る。したがって、DCP320中に連続的に増加する伝送ビーム幅の仮定は実用的ではない。この制約をモデル化するために、システムは、LPP310およびDCP320の両方がタイムスロット化され、持続時間τを有する各タイムスロットの開始時にのみビームパターンが変更され得ると仮定する。LPP310はすでにタイムスロット化されているため、この仮定は変更しないことに留意されたい。しかしながら、この仮定は、DCP320が以前にタイムスロット化されていなかったので、DCP320を変更する。その結果、Dは整数でなければならず、ビームパターンは、各タイムスロットの開始時にのみ変更することができる。したがって、DCP320中の各タイムスロットにおいて、BS110は信頼性のある通信を有するため、タイムスロットの終了時にAUR220の長さに等しいビーム幅を使用しなければならない。この変更を使用すると、平均スループットは、
Figure 0007230068000039
方程式(20)である。
ここで、uKは、定常状態において方程式(16)によって与えられる。
Figure 0007230068000040
は、方程式(17)においてτ→0として定義される
Figure 0007230068000041
に近づく。
パケットは、特定のプリアンブルと、送信機のアドレスおよび意図された受信機のアドレスのような制御信号とをそれらのペイロードのそばに含むことが要求されるので、パケットτ0には最小サイズがある。LPP310中はデータ通信がないため、最小パケットサイズを使用する方が効率的である。一方、ユーザからの探査パケットへの応答にσ秒かかる。つまり、単一パケットで探査する処理には少なくともτ’+σが必要であり、これはτの最も近い整数倍に切り上げられる必要がある。
ビームフォーミング係数を変化させるための時間の量子化のために、連続伝送時間の仮定は、それ以上保持しない。パケットはτの任意の倍数を含むことができ、そのような各時間隔においてのみ、ビームフォーミング係数を変更することができる。
例示的な実施形態によれば、特定の条件下で、(k,D)=(1,12)および(1,13)を有する2つのフレーム構造を含むサイクルは、(1,12)または(1,13)の何れかを有する単一のフレーム構造より性能が優れている。
プロセス1の量子化バージョンは、以下のように導き出することができる。サイクルを、夫々に(Ki,Di)の探査長およびデータ送信持続時間の対がある複数のフレームの順序付けられた集合として定義し、c個のフレームからなるサイクルを[(K1,D1),(K2,D2),…,(Kc,Dc)]として示すことができる。最適な定常状態サイクルにおける任意の2つのフレームのデータ通信持続時間はタイムスロット持続時間τ、例えば、|Di-Dj|≦1が複数異なることはない。
Figure 0007230068000042
とする。連続的な場合と比較して量子化のこの結果の解釈は等しい長さのフレーム((1,D/K)が最適である単一のフレーム)を有する代わりに、フレームが量子化持続時間によってだけ異なるサイズであってもよいことを明らかにする。本明細書で先に論じた2つのフレームの実施例はこの概念と調和し、最適解の構造への洞察を提供する。
次に、図7を参照すると、本発明の一実施形態による、シミュレーションパラメータテーブル700が例示的に示されている。
図7に示されるように、テーブル700は、シミュレーションにおいて使用され得る例示的なシステムパラメータ710をリストアップする。ベンチマークとして、システムは、移動ミリ波ネットワークにおける最適ビーム掃引と通信に基づくユーザ移動性を支援するビーム掃引方式の変動を分析する。
テーブル700から分かるように、パラメータは、距離d(値50m)、探査タイムスロット持続時間r(値2ミリ秒)、最大線形速度vrnax、周波数(60GHz)、帯域幅W(値2GHz)、BS送信電力P(値10-20dBm)、ノイズスペクトル密度NO(値-174dBm/Hz)、および経路損失L(d)(dB単位)(値、68+20log10(dm単位))を含む。
次に図8を参照すると、本発明の一実施形態による、送信電力の関数としての平均スループットが例示的に示されている。
図8は、vmax=10m/秒のときのBS送信電力の関数としての平均スループットを示す。図8に示されるように、平均スループット(bps/Hz)(805)は、前方二分815、ビーム掃引820、および電気電子技術者協会(IEEE)802.11(825)(802.11無線ネットワーク規格の修正)についての送信電力(dBm)(810)と比較される。
本明細書に記載されるプロセスはビーム掃引820と比較すると、優れた結果(例えば、より高いビームフォーミング利得)を提供する。このプロセスは、ビーム掃引よりも、全体にわたって、より大きなものを提供する。特に、本明細書に記載されるOn-FS処理は、より高いビームフォーミング利得を導くより狭いビームをBS110が使用することを可能にするビーム掃引よりもAUR220の長さを減少させる。さらに、本明細書に記載される処理の性能はビームが本明細書に記載されるプロセスにおいて最適化されるときに、(例えば、IEEE802.11(825)などの固定角度を使用するシステムと比較して)優れた結果をさらに提供する。
ここで図9を参照すると、本発明の一実施形態にしたがって、最大ユーザ速度の関数としてτによって正規化された最適データ通信フェーズ(DCP)持続時間が実例として示されている。
図9に示されるように、送信電力810の異なる値に対する最大ユーザ速度830の関数としてτによって正規化された最適なDCP持続時間が図示される。
図9では、τ(例えば、D*)によって正規化された最適なDCP持続時間835が送信電力P(20dBm(曲線840)、10dBm(曲線845)および0dBm(曲線850))の異なる値に対して、最大ユーザ速度830の関数としてプロットされている。D835の最適値は、最大ユーザ速度830が増加することにつれて減少する。したがって、BS110はユーザ(モバイル装置120)がより速く移動するとき、より頻繁に位置探査を実行する必要がある。さらに、D*はPの増加と共に増加する。BS110が接続を維持するためDCP320の間のビーム幅を増加させるにつれて、より大きなD*はより大きなビーム幅およびDCP320の端部におけるより低いビームフォーミング利得をもたらす。しかしながら、より高い送信電力はこのより低い利得を補償することができ、より大きなD*をもたらす。
次に、図10を参照すると、本発明の一実施形態に従って、速度の関数としてのビーム追尾オーバヘッドが実例として示されている。
図10は、送信電力P(20dBm(曲線840)、10dBm(曲線845)および0dBm(曲線850))の異なる値に対する最大ユーザ速度830の関数として、ビーム追尾オーバヘッド(%)(855)を示す。
図10はK*K*+D*として定義されるBTオーバヘッドを図示し、ここで、K*=1はプロセス1(本明細書で上述)によるものであり、D*は、二分法によって得られる。歩行速度(1-1:5ミリ/秒)の場合、本明細書に記載の方法におけるBTのオーバヘッドは約5%であることに留意されたい。
次に図11を参照すると、本発明の一実施形態による、ユーザ速度の関数としての平均スループットが実例として示されている。
図11は、送信電力P(20dBm(曲線840)、10dBm(曲線845)および0dBm(曲線850))の異なる値に対する最大ユーザ速度vmax(830)の関数として、最適化された平均スループット
Figure 0007230068000043
(1,D*)805を図示する。方程式(4)によれば、AUR220は、vmaxの値が大きいほど速く拡張する。その結果、BS110は低いビームフォーミング利得を回避するため、位置探査をより頻繁に行うことが要求される。しかしながら、これは、低い平均スループットをもたらすビーム追尾オーバヘッドを増加させる。
図12は、本発明の一実施形態による、ビーム幅が制約された場合の送信電力の関数としての平均スループットを図示する。
図12はアンテナの数が制限されているシステムについて、ビーム幅Θmin∈{2°,4°,8°,16°}よりも大きく制約されている場合の、送信電力の関数としての平均スループットのプロットを図示する。Θmin∈{2°,4°,8°,16°}の各々はそれぞれ、曲線860(太い線)、862(広い間隔の破線)、864(細い線)、および866(小さい間隔の破線)によって表される。より大きなθminは期待されるように、より低い平均スループットをもたらすより多くのビームフォーミング利得を制約する。さらに、送信電力に3dBを加えることにより、最小ビーム幅を2倍にすることにより被るスループット損失を近似的に補償できる。
次に図13を参照すると、本発明の一実施形態による、実際の平均スループット対近似平均スループットが実例として示されている。
例示的なシナリオによれば、LPP310およびDCP320の両方がタイムスロット化され、ビームパターンは持続時間τを有する各タイムスロットの開始時にのみ修正することができる。図13はvmax=10m/秒を考慮しながら、方程式(20)で定義されるような実際の平均スループット(870)と、方程式(19)によって提供されるような実際の平均スループット(875)の近似とを図示する。τは比較的小さいので、近似誤差は小さい。
モバイルユーザを追尾することは、狭い伝送パターンが高い経路損失および厳しい追尾を克服するために利用されるミリ波システムにおいて不可避のタスクである。本明細書で開示される例示的な実施形態では、時間がフレームに分割される(各フレームがi)位置探査、およびii)データ通信の2つの段階からなる)ジョイントビーム追尾およびデータ通信スキームが提供される。第1の段階では、BS110がユーザフィードバックに基づいて、ユーザ位置に関する知識を送信探索および更新することによって、モバイルデ装置120の位置を特定するために、前方分数探索を実行する。第2の段階において、BS110は送信パターンを最短角度領域に一致させ、BS110はモバイル装置120が確実に位置し、接続を維持するために、送信ビーム幅を時間と共に拡張しながらデータ送信を開始する。
次に図14を参照すると、本発明の一実施形態による、最も類似したログのセットの検索に基づくシステム異常検出のための例示的なコンピュータシステム(例えば、サーバまたはネットワーク装置)が示されている。コンピュータシステム900は、システムバス902を介して他の構成要素に動作可能に結合された少なくとも1つの処理装置(CPU)905を含む。キャッシュ906、読み出し専用メモリ(ROM)908、ランダムアクセスメモリ(RAM)910、入力/出力(I/O)アダプタ920、ネットワークアダプタ990、ユーザインタフェースアダプタ950、ロバストビーム追尾構成要素980、およびディスプレイアダプタ960を、システムバス902に動作可能に結合することができる。
第1記憶装置922および第2記憶装置929は、I/Oアダプタ920によってシステムバス902に動作可能に結合することができる。記憶装置922および929はディスク記憶装置(例えば、磁気または光ディスク記憶装置)、ソリッドステート磁気装置などの何れかであってもよい。記憶装置922および929は、同じタイプの記憶装置であっても、異なるタイプの記憶装置であってもよい。記憶装置922および929のいずれかまたは両方を、システムイベントの様々なログ(例えば、異種ログ)を記憶するためのデータストアまたはデータベースとして動作するように構成することができる。ロバストビーム追尾構成要素980は、本明細書で説明されるようなソフトウェアおよび/またはハードウェアを含むことができる。
送受信機995は、ネットワークアダプタ990によってシステムバス902に動作可能に結合することができる。ディスプレイ装置962は、ディスプレイアダプタ960によってシステムバス902に動作可能に結合される。データ通信構成要素975は、例えばロバストビーム追尾構成要素980を介して、直接または間接的にシステムバス902に動作可能に結合することができる。ロバストビーム追尾構成要素980は(例えば、データ通信構成要素975を介して)ロバストなビーム追尾およびデータ通信を実装する。ロバストビーム追尾構成要素980は時間をフレームに分割し、各々は、i)分数探査手段がユーザの位置を特定するために実施される位置探査と、ii)基地局がビーム幅を拡大しながらユーザとのデータ通信を開始するデータ通信との2つの段階からなる。
第1ユーザ入力装置952および第2ユーザ入力装置959は、ユーザインタフェースアダプタ950によってシステムバス902に動作可能に結合することができる。ユーザ入力装置952および959は、センサ、キーボード、マウス、キーパッド、ジョイスティック、画像キャプチャ装置、動き検出装置、電力測定装置、マイク、前述の装置のうちの少なくとも2つの機能を組み込んだ装置などのうちの任意のものとすることができる。もちろん、本発明によれば、他のタイプの入力装置を使用することもできる。ユーザ入力装置952および959は、同じタイプのユーザ入力装置または異なるタイプのユーザ入力装置とすることができる。ユーザ入力装置952および959は、システム900との間で情報を入出力するために使用することができる。
本発明の他の実施形態はグラフィック処理ユニット(“GPU”)、マザーボード、または代わりに/追加的に他の記憶媒体、オペレーティングシステム、1つ以上のアプリケーションソフトウェア、ならびに1つ以上の通信インタフェース(例えば、RS232、イーサネット、Wi-Fi、Bluetooth、USB)を含むさらなる処理ユニットを任意に含むことができる。本発明の実施形態に任意に含まれるか、または一体体化し得るコンピューティング装置の有用な例は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、ラップトップ、モバイルコンピューティング装置、タブレットPC、およびサーバを含むが、これらに限定されない。本発明の実施形態によれば、イベント記録ログソースは、コンピュータ記憶媒体とすることができる。
もちろん、コンピュータシステム900は当業者によって容易に企図されるように、他の要素(図示せず)を含むこともでき、特定の要素を省略することもできる。例えば、当業者によって容易に理解されるように、他の様々な入力装置および/または出力装置は、その特定の実装に応じて、コンピュータシステム900に含まれる。例えば、様々なタイプの無線および/または有線の入力および/または出力装置を使用することができる。さらに、様々な構成の追加のプロセッサ、コントローラ、メモリなども、当業者には容易に理解されるように利用することができる。コンピュータシステム900のこれらおよび他の変形は本明細書で提供される本発明の教示を与えられれば、当業者によって容易に企図される。
複数のコンピューティング装置は、クラスタ化されたコンピューティング装置およびサーババンク/ファームのような1つ以上のリソースを分散および共有するような方法で、コンピュータネットワークを形成するために動作可能にリンクすることができることが理解されるべきである。本発明の実施形態では、前述の要素(例えば、装置、媒体、ソース、またはモジュール)の各々はシステムの少なくとも1つの他の要素に(例えば、無線有線電子接続を介して)直接的または間接的に通信可能に接続することができる。以下により詳細に記載されるように、本発明のいくつかの実施形態は、単一のコンピューティング装置内に完全に含まれ得る。しかしながら、他の実施形態は、複数の相互接続されたまたはネットワーク化された装置およびリソースを包含することができる。
次に、図15を参照すると、本発明の一実施形態による、ロバストなビーム追尾およびデータ通信のための方法1000が実例として示されている。
ブロック1010で、BS110は時間を、2つの段階、i)位置探査およびii)データ通信からなる各フレームに分割する。
ブロック1020で、位置探索段階において、BS110は分数探索手段を使用して、異なるタイムスロットにわたって複数の探査パケットを送信し、モバイル装置120からのフィードバックに基づいてモバイル装置120の位置に関する情報(例えば、局110によって記憶される)を更新することによって、モバイル装置120の位置を特定する。
ブロック1030において、データ通信段階において、BS110は可能なユーザ移動性を補償するためにビーム幅を拡張しながら、モバイル装置120とのデータ通信を開始する。
ブロック1040において、BS110は例えば、図5に関して上述したように、性能の定常状態分析を決定する。
ブロック1050において、BS110は、最適化問題を定式化し、定常状態の平均スループットを最大化する最適なフレーム構造を得る。
本明細書に記載する実施形態は完全にハードウェアであってもよく、完全にソフトウェアであってもよく、またはハードウェアおよびソフトウェア要素の両方を含むものであってもよい。好ましい実施形態では、本発明がファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含むがこれらに限定されないソフトウェアで実施される。
実施形態は、コンピュータまたは任意の命令実行システムによって、またはそれに関連して使用するプログラムコードを提供する、コンピュータ使用可能またはコンピュータ読み取り可能媒体からアクセス可能なコンピュータプログラム製品を含むことができる。コンピュータ使用可能媒体またはコンピュータ可読媒体は、命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれに関連して使用するためのプログラムを格納、通信、伝搬、または搬送する任意の装置を含むことができる。媒体は、磁気、光学、電子、電磁気、赤外線、または半導体システム(または装置またはデバイス)、または伝搬媒体とすることができる。媒体は、半導体またはソリッドステートメモリ、磁気テープ、取り外し可能コンピュータディスケット、ランダムアクセスメモリ、リードオンリーメモリ、リジッド磁気ディスクおよび光ディスクなどのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含むことができる。
各コンピュータプログラムは本明細書に記載する手順を実行するために、記憶媒体または装置がコンピュータによって読み取られるときに、コンピュータの動作を構成し制御するために、汎用または特殊目的のプログラム可能コンピュータによって読み取り可能な、機械読み取り可能な記憶媒体または装置(例えば、プログラムメモリまたは磁気ディスク)に実体的に記憶することができる。本発明のシステムはまた、コンピュータプログラムで構成された、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体で具体化されるものと考えることができ、その場合、構成された記憶媒体は、コンピュータを特定の所定の方法で動作させて、本明細書に記載する機能を実行させる。
プログラムコードを記憶および/または実行するのに適したデータ処理システムは、システムバスを介してメモリ要素に直接的または間接的に結合された少なくとも1つのプロセッサを含んでもよい。メモリ要素は、プログラムコードの実際の実行中に採用されるローカルメモリ、バルク記憶装置、および実行中にバルク記憶装置からコードが検索される回数を減らすために少なくとも何らかのプログラムコードの一時記憶を提供するキャッシュメモリを含むことができる。入力/出力またはI/O装置(キーボード、ディスプレイ、ポインティング装置などを含むが、これらに限定されない)は直接的に、または介在するI/Oコントローラを介して、システムに結合され得る。
介在する専用ネットワークまたは公衆ネットワークを介して、データ処理システムを他のデータ処理システムあるいは遠隔プリンタまたは記憶装置に結合できるようにするために、ネットワークアダプタをシステムに結合することもできる。モデム、ケーブルモデム、およびイーサネットカードは、現在使用可能なネットワークアダプタのタイプの一例に過ぎない。
以上の説明は、あらゆる点において、限定するものではなく例示的および典型的なものとして理解すべきであり、本明細書において開示されている本発明の範囲は、詳細な説明から決定されてはならず、そうではなく、特許法で許容されるすべての幅に応じて解釈される特許請求の範囲から決定されなければならない。本明細書において示され、かつ、説明された実施形態は、本発明についての単なる例示的なものにすぎないこと、また、当業者は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、様々な修正を加えることができることを理解されたい。当業者は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、様々な他の特徴組合せを実現することが可能である。以上、本発明の態様について、特許法で要求される詳細および特異性と共に説明したが、特許請求され、特許証で保護されることが望ましいものは、添付の特許請求の範囲に説明されている。

Claims (13)

  1. ロバストビーム追尾およびデータ通信の方法であって、
    コンピュータが、
    基地局において、時間を2つのフレームである位置探査段階およびデータ通信段階に分割し、
    前記位置探査段階において、複数の探査パケットを異なるタイムスロットに送信すること、および少なくとも1つのモバイル装置の位置についての情報を更新することによって、前記少なくとも1つのモバイル装置の位置を特定し、
    前記データ通信段階において、前記位置探査段階で位置が特定された前記少なくとも1つのモバイル装置とビーム幅を拡大しながら通信し、前記少なくとも1つのモバイル装置の可能な移動性を補償し、
    前記基地局によるビーム追尾の性能の定常状態における平均スループットを最大にする、前記位置探査段階および前記データ通信段階のフレーム構造を得るための最適化問題を定式化する、方法。
  2. 前記少なくとも1つのモバイル装置の前記位置についての情報を更新することは、前記少なくとも1つのモバイル装置からのフィードバックに基づいて、前記少なくとも1つのモバイル装置の前記位置についての情報を更新することを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 1つのタイムスロットの最適な位置探査持続時間は、位置探査のために使用される、請求項1に記載の方法。
  4. 全地球測位システム(GPS)または低周波数チャネルのうちの少なくとも1つを使用して、最大ユーザ速度および前記少なくとも1つのモバイル装置と前記基地局との間の距離を推定することさらに含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記位置探査段階において、前記少なくとも1つのモバイル装置の位置における角度の不確実な領域(AUR)を決定し、前記少なくとも1つのモバイル装置の位置についての情報を更新するために、前記少なくとも1つのモバイル装置からのフィードバックに基づいて前記AURを更新し、更新された前記AURに送信パターンを一致させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 所定の信頼性への接続を維持しながら所定の狭いビームの使用を可能にするため、前記少なくとも1つのモバイルユーザの位置を断続的に特定することをさらに含む、請求項1に記載の方法
  7. ロバストビーム追尾およびデータ通信のコンピュータシステムであって、
    記憶装置に動作可能に結合されたプロセッサ装置を含み、前記プロセッサ装置は、
    基地局において、時間2つのフレームである位置探査段階およびデータ通信段階に分割し、
    前記位置探査段階において、複数の探査パケットを異なるタイムスロットに送信することによって少なくとも1つのモバイル装置の位置を特定し、前記少なくとも1つのモバイル装置の位置についての情報を更新し、
    前記データ通信段階において、前記位置探査段階で位置が特定された前記少なくとも1つのモバイル装置とビーム幅を拡大しながら通信し、前記少なくとも1つのモバイル装置の可能な移動性を補償し、
    前記基地局によるビーム追尾の性能の定常状態における平均スループットを最大にする、前記位置探査段階および前記データ通信段階のフレーム構造を得るための最適化問題を定式化するよう構成されている、コンピュータシステム。
  8. 前記少なくとも1つのモバイル装置の前記位置についての情報を更新するとき、前記プロセッサ装置は、前記少なくとも1つのモバイル装置からのフィードバックに基づいて、前記少なくとも1つのモバイル装置の前記位置についての情報を更新するようさらに構成されている、請求項に記載のシステム。
  9. 1つのタイムスロットの最適な位置探査持続時間は、位置探査のために使用される、請求項に記載のシステム。
  10. 前記プロセッサ装置は、全地球測位システム(GPS)または低周波数チャネルのうちの少なくとも1つを使用して、最大ユーザ速度および前記少なくとも1つのモバイル装置と前記基地局との間の距離を推定するようさらに構成されている、請求項に記載のシステム。
  11. 前記プロセッサ装置は、前記位置探査段階において、前記少なくとも1つのモバイル装置の位置における角度の不確実な領域(AUR)を決定し、前記少なくとも1つのモバイル装置の位置についての情報を更新するために、前記少なくとも1つのモバイル装置からのフィードバックに基づいて前記AURを更新し、更新された前記AURに送信パターンを一致させるようさらに構成されている、請求項に記載のシステム。
  12. 前記プロセッサ装置は、平均スループット
    Figure 0007230068000044
    で、前記少なくとも1つのモバイル装置に送信するようにさらに構成されており、ここで、
    Figure 0007230068000045
    は定常状態における平均スループットであり、Dはデータ通信の時間の単位であり、Kは位置探査の時間の単位であり、mは設計パラメータであり、およびuKはKおよびDの関数である、請求項に記載のシステム。
  13. ロバストビーム追尾およびデータ通信のためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    基地局において、時間2つのフレームである位置探査段階およびデータ通信段階に分割し、
    前記位置探査段階において、複数の探査パケットを異なるタイムスロットに送信することによって少なくとも1つのモバイル装置の位置を特定し、前記少なくとも1つのモバイル装置の位置についての情報を更新し、
    データ通信段階において、前記位置探査段階で位置が特定された前記少なくとも1つのモバイル装置とビーム幅を拡大しながら通信し、前記少なくとも1つのモバイル装置の可能な移動性を補償し、
    前記基地局によるビーム追尾の性能の定常状態における平均スループットを最大にする、前記位置探査段階および前記データ通信段階のフレーム構造を得るための最適化問題を定式化することを含む方法を実行させるためのプログラム
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