JP7229756B2 - painted metal plate - Google Patents
painted metal plate Download PDFInfo
- Publication number
- JP7229756B2 JP7229756B2 JP2018238065A JP2018238065A JP7229756B2 JP 7229756 B2 JP7229756 B2 JP 7229756B2 JP 2018238065 A JP2018238065 A JP 2018238065A JP 2018238065 A JP2018238065 A JP 2018238065A JP 7229756 B2 JP7229756 B2 JP 7229756B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- metal plate
- beads
- resin
- coated metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
本発明は、非化粧面の塗膜に樹脂ビーズが含有された塗装金属板に関する。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a coated metal sheet in which resin beads are contained in the coating film on the non-decorative surface.
塗装金属板は、保管等のために、テンションをかけながらコイル状に巻かれるため、塗装金属板の化粧面は、塗装金属板の非化粧面と密接する。化粧面及び非化粧面が密接すると、化粧面の光沢に変化が生じやすくなる。このような光沢の変化をプレッシャーマークという。 Since the coated metal plate is coiled while applying tension for storage or the like, the decorative surface of the coated metal plate is in close contact with the non-decorated surface of the coated metal plate. When the decorative surface and the non-decorated surface are in close contact with each other, the gloss of the decorative surface tends to change. Such changes in gloss are called pressure marks.
特許文献1~5では、塗装金属板の化粧面にプレッシャーマークが発生することを抑制するために、非化粧面の塗膜に樹脂ビーズを含有させている。これにより、塗装金属板をコイル状に巻いたとき、化粧面及び非化粧面の接触面に樹脂ビーズが介在し、化粧面及び非化粧面の密接圧を低下させてプレッシャーマークの発生を抑制できる。 In Patent Documents 1 to 5, resin beads are contained in the non-decorated surface coating film in order to suppress the generation of pressure marks on the decorative surface of the coated metal plate. As a result, when the coated metal sheet is coiled, the resin beads are interposed between the contact surfaces of the decorative surface and the non-decorated surface, and the contact pressure between the decorative surface and the non-decorated surface can be reduced to suppress the occurrence of pressure marks. .
塗装金属板をコイル状に巻く前に、塗装金属板の平坦度を向上させるために、レベラーが用いられている。レベラーでは、塗装金属板の両面(化粧面及び非化粧面)をロールで押さえることにより、塗装金属板の反りや曲がりを矯正している。 A leveler is used to improve the flatness of the coated metal sheet before it is coiled. The leveler corrects warping and bending of the coated metal plate by pressing both sides (decorative surface and non-decorative surface) of the coated metal plate with rolls.
図1には、塗装金属板がレベラーを通過している状態を示す。塗装金属板100は、金属板110と、非化粧面を構成する塗膜(非化粧用塗膜)120とを有しており、非化粧用塗膜120には、樹脂ビーズ130が含有されている。なお、図1では、塗装金属板100の化粧面を構成する塗膜は省略している。図1において、矢印D1は塗装金属板100の搬送方向を示し、矢印D2はレベラーのロール200の回転方向を示す。
FIG. 1 shows a state in which a coated metal plate is passing through a leveler. The coated
非化粧用塗膜120に樹脂ビーズ130が含有されていると、樹脂ビーズ130がレベラーのロール200からの加圧力を受けて変形してしまう。樹脂ビーズ130が変形すると、樹脂ビーズ130が破壊されて非化粧用塗膜120から脱落したり、樹脂ビーズ130が破壊されることなく非化粧用塗膜120から脱落したりするおそれがある。非化粧用塗膜120から脱落した樹脂ビーズ130は、ローラ200の表面に付着しやすくなり、ローラ200の表面に樹脂ビーズ130が付着したままでは、レベラーによる平坦化処理を行うときに、塗装金属板100の表面に圧痕を発生させてしまう。
If the
本発明の目的は、プレッシャーマークの発生を抑制するとともに、樹脂ビーズの脱落を抑制することができる塗装金属板を提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide a coated metal plate that can suppress the occurrence of pressure marks and the drop-off of resin beads.
本発明である塗装金属板は、金属板の一方の表面に形成された化粧用塗膜と、金属板の他方の表面に形成された非化粧用塗膜と、非化粧用塗膜に含有され、ポリウレタン樹脂で形成されたビーズと、を有する。非化粧用塗膜は、金属板の表面に形成された下塗り塗膜と、下塗り塗膜の表面に形成され、ビーズが含有された上塗り塗膜とを有する。下塗り塗膜の膜厚に対するビーズの頭出し量の比率が2.0以上、8.0以下である。ビーズの頭出し量は、上塗り塗膜の表面からのビーズの突出量であり、上塗り塗膜の膜厚及びビーズの平均粒径の差で表される。下塗り塗膜及び上塗り塗膜のベース樹脂は、ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂である。ビーズを含有する上塗り塗膜は、ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂を含む塗料とビーズとを含有する混合物の硬化物である。ビーズの平均粒径は、10~30μmである。 The coated metal sheet of the present invention includes a decorative coating film formed on one surface of the metal plate, a non-cosmetic coating film formed on the other surface of the metal plate, and a non-cosmetic coating film , and beads formed of a polyurethane resin . The non-cosmetic coating film has an undercoat film formed on the surface of the metal plate and a topcoat film formed on the surface of the undercoat film and containing beads. The ratio of the amount of protruding beads to the thickness of the undercoat film is 2.0 or more and 8.0 or less. The protruding amount of the beads is the amount of protrusion of the beads from the surface of the topcoat film, and is represented by the difference between the film thickness of the topcoat film and the average particle size of the beads. The base resin for the undercoat and topcoat is polyester resin or epoxy resin. The topcoat containing beads is a cured product of a mixture containing beads and a coating containing polyester resin or epoxy resin. The average particle size of the beads is 10-30 μm.
本発明によれば、塗装金属板の化粧面にプレッシャーマークが発生することを抑制できるとともに、非化粧用塗膜からビーズが脱落することを抑制できる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, while being able to suppress that a pressure mark generate|occur|produces on the decorative surface of a coated metal plate, it can suppress that a bead falls off from a non-cosmetic coating film.
以下、本発明の実施形態である塗装金属板について説明する。 Hereinafter, a coated metal sheet that is an embodiment of the present invention will be described.
図2は、塗装金属板1の断面を示す概略図である。塗装金属板1は、化粧面及び非化粧面を有する。図2において、塗装金属板1の上側の面が非化粧面であり、塗装金属板1の下側の面が化粧面である。 FIG. 2 is a schematic diagram showing a cross section of the coated metal plate 1. As shown in FIG. The coated metal plate 1 has a decorative surface and a non-decorated surface. In FIG. 2, the upper surface of the coated metal plate 1 is the non-decorated surface, and the lower surface of the coated metal plate 1 is the decorative surface.
図2では、塗装金属板1の化粧面の膜構成を省略している。塗装金属板1の化粧面の膜構成は、公知の構成を適宜採用することができる。例えば、塗装金属板1の化粧面の膜構成としては、複数層の塗膜(化粧用塗膜という)で構成することができる。化粧用塗膜の材料としては、例えば、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂が用いられる。ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂又はアクリル樹脂には硬化剤を添加することができる。硬化剤としては、例えば、メラミン樹脂、ポリイソシアネート樹脂、ポリアミン樹脂、フェノール樹脂が挙げられる。 In FIG. 2, the film configuration of the decorative surface of the coated metal plate 1 is omitted. A known configuration can be appropriately employed for the film configuration of the decorative surface of the coated metal plate 1 . For example, the film structure of the decorative surface of the coated metal plate 1 can be composed of a plurality of layers of coating films (referred to as decorative coating films). Examples of materials used for the cosmetic coating film include polyester resins, polyurethane resins, acrylic resins, epoxy resins, and fluorine resins. A curing agent can be added to the polyester resin, polyurethane resin or acrylic resin. Curing agents include, for example, melamine resins, polyisocyanate resins, polyamine resins, and phenol resins.
塗装金属板1の基体である金属板10は、特に限定されるものではなく、例えば、溶融亜鉛めっき鋼板、電気亜鉛めっき鋼板、アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板、アルミニウム板やステンレス鋼板などの金属板を用いることができる。金属板10の表面(化粧面側及び非化粧面側)には化成処理が施されており、化成処理皮膜が形成されている。化成処理としては、例えば、クロメート処理やリン酸塩処理などの無機系処理がある。
The
以下、塗装金属板1の非化粧面の膜構成について説明する。 The film configuration of the non-decorated surface of the coated metal plate 1 will be described below.
金属板10の化成処理皮膜11の表面には、非化粧用塗膜12が形成されている。非化粧用塗膜12は、下塗り塗膜12a及び上塗り塗膜12bによって構成されている。具体的には、化成処理皮膜11の表面に下塗り塗膜12aが形成され、下塗り塗膜12aの表面に上塗り塗膜12bが形成されている。
A
下塗り塗膜12a及び上塗り塗膜12bのそれぞれのベース樹脂は、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アルキッド樹脂を単独で用いたり、これらの樹脂の少なくとも2つを混合して用いたりすることができる。下塗り塗膜12a及び上塗り塗膜12bのそれぞれは、顔料を含まないクリア塗膜であってもよいし、着色顔料及び体質顔料のうちの少なくとも一方を含んでいてもよい。また、下塗り塗膜12a及び上塗り塗膜12bのうちの少なくとも一方に硬化剤を含有させてもよい。
The base resin for each of the
上塗り塗膜12bには、樹脂ビーズ13が含有されている。樹脂ビーズ13の材料としては、熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を用いたり、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂の混合物を用いたりすることができる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアクリロウレタン樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂が挙げられる。
The
下塗り塗膜12aの膜厚T1及び上塗り塗膜12bの膜厚T2は、適宜決めることができる。図2に示すように、下塗り塗膜12aの膜厚T1は、化成処理皮膜11の表面から、下塗り塗膜12a及び上塗り塗膜12bの境界面までの距離である。上塗り塗膜12bの膜厚T2は、下塗り塗膜12a及び上塗り塗膜12bの境界面から、樹脂ビーズ13を除く上塗り塗膜12bの表面までの距離である。
The film thickness T1 of the
バーコータ等の公知の塗布装置を用いることにより、各膜厚T1,T2を調整することができる。塗布装置を用いて、下塗り塗膜12aの塗料を化成処理皮膜11の表面に塗布して焼付け乾燥させることにより、下塗り塗膜12aを形成することができる。また、塗布装置を用いて、上塗り塗膜12bの塗料及び樹脂ビーズ13の混合物を下塗り塗膜12aの表面に塗布して焼付け乾燥させることにより、樹脂ビーズ13を含む上塗り塗膜12bを形成することができる。
Each film thickness T1, T2 can be adjusted by using a known coating device such as a bar coater. The
樹脂ビーズ13の平均粒径Dは、適宜決めることができる。平均粒径Dは、樹脂ビーズ13の粒度分布における算術平均値である。ここで、平均粒径Dは、上塗り塗膜12bの膜厚T2よりも大きいことが好ましい。そして、平均粒径Dは、例えば、10~30μmとすることができる。
The average particle size D of the
本実施形態では、樹脂ビーズ13が含有される上塗り塗膜12bと、化成処理皮膜11との間に下塗り塗膜12aを形成することにより、樹脂ビーズ13が上塗り塗膜12bから脱落することを抑制しやすくなる。すなわち、レベラーのロールなどから塗装金属板1の非化粧面に加圧力が作用したとき、下塗り塗膜12aの変形によって、樹脂ビーズ13の変形を抑制でき、樹脂ビーズ13の変形に伴う樹脂ビーズ13の脱落を抑制できる。
In this embodiment, by forming the
樹脂ビーズ13の平均粒径D[μm]から上塗り塗膜12bの膜厚T2[μm]を減算した値を樹脂ビーズ13の頭出し量Hと定義したとき、下塗り塗膜12aの膜厚T1に対する樹脂ビーズ13の頭出し量Hの比率Rht(Rht=H/T1)は、下記式(1)に示す条件を満たす。各膜厚T1,T2は、電子顕微鏡を用いて測定される。
1.0≦Rht≦8.0 ・・・(1)
When the value obtained by subtracting the film thickness T2 [μm] of the
1.0≦Rht≦8.0 (1)
比率Rhtが上記式(1)に示す条件を満たすとき、塗装金属板1の化粧面にプレッシャーマークが発生することを抑制しやすくなるとともに、樹脂ビーズ13が非化粧用塗膜12から脱落することを抑制しやすくなる。樹脂ビーズ13の脱落を抑制すれば、図1に示すレベラーのロール200などに樹脂ビーズ13が付着することを抑制できる。また、ロール200などに樹脂ビーズ13が付着したままの状態で、ロール200が塗装金属板1に接触して塗装金属板1の表面に圧痕が発生することを抑制できる。
When the ratio Rht satisfies the condition shown in the above formula (1), the occurrence of pressure marks on the decorative surface of the coated metal plate 1 can be easily suppressed, and the
比率Rhtが1.0[-]よりも低いと、塗装金属板1の化粧面にプレッシャーマークが発生しやすくなり、化粧面の光沢度が低下しやすくなる。また、比率Rhtが8.0[-]よりも高いと、樹脂ビーズ13が非化粧用塗膜12から脱落しやすくなる。具体的には、図1を用いて説明したように、レベラーのロール200が塗装金属板1を押し付けることにより、樹脂ビーズ13が非化粧用塗膜12から脱落してしまう。
If the ratio Rht is lower than 1.0 [-], pressure marks are likely to occur on the decorative surface of the coated metal plate 1, and the glossiness of the decorative surface is likely to decrease. Also, if the ratio Rht is higher than 8.0 [−], the
プレッシャーマークの発生及び樹脂ビーズ13の脱落を抑制する上では、比率Rhtが下記式(2)に示す条件を満たすことが好ましい。
2.0≦Rht≦8.0 ・・・(2)
In order to suppress the generation of pressure marks and the falling off of the
2.0≦Rht≦8.0 (2)
複数種類の塗装金属板1について、プレッシャーマーク試験及び汚れ試験を行った。 A pressure mark test and a stain test were performed on a plurality of types of coated metal sheets 1 .
まず、試験サンプルとなる複数種類の塗装金属板1を用意した。金属板10としては、両面当りめっき付着量120g/m2、板厚0.35mmの溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板の表面(両面)に化成処理が施されたものを用いた。金属板10の一方の表面(化成処理皮膜)に化粧用塗膜を形成し、金属板10の他方の表面(化成処理皮膜11)に非化粧用塗膜を形成した。
First, a plurality of types of coated metal plates 1 were prepared as test samples. As the
化粧用塗膜の構成は、すべての試験サンプルで同じとした。化粧用塗膜は、金属板10(化成処理皮膜)の表面に形成される下塗り塗膜と、下塗り塗膜に重ねられる上塗り塗膜とで構成した。エッチングプライマー塗料を金属板10に塗布した後、最高到達板温が210℃になるよう40秒の間加熱することにより、厚さ5[μm]の下塗り塗膜を形成した。下塗り塗膜を形成した後、ポリエステル系塗料を下塗り塗膜に塗布して、最高到達板温が250℃になるよう40秒の間加熱することにより、厚さ25[μm]の上塗り塗膜を形成した。
The composition of the cosmetic coating was the same for all test samples. The decorative coating film was composed of an undercoat film formed on the surface of the metal plate 10 (chemical conversion treatment film) and a topcoat film overlaid on the undercoat film. After the etching primer paint was applied to the
非化粧用塗膜12の構成は、図2に示す通りである。非化粧用塗膜12の下塗り塗膜12aのベース樹脂としては、ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂を用いた。また、非化粧用塗膜12の上塗り塗膜12bの材料としては、ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂(商品名「プレカラーNo.3900、No.7000」、アクゾノーベル(株)製、ベージュ色)を用いた。樹脂ビーズ13の材料としては、ポリウレタン樹脂を用いた。下塗り塗膜12aの塗料を金属板10(化成処理皮膜11)の表面に塗布した後、最高到達板温が250℃になるよう40秒の間加熱することにより、下塗り塗膜12aを形成した。そして、上塗り塗膜12bの塗料及び樹脂ビーズ13を混合し、この混合物を下塗り塗膜12aの表面に塗布した後、最高到達板温が250℃になるよう40秒の間加熱することにより、樹脂ビーズ13を含む上塗り塗膜12bを形成した。
The configuration of the
ここで、非化粧用塗膜12の膜厚(具体的には、上塗り塗膜12bの膜厚T2)や樹脂ビーズ13の平均粒径Dを異ならせることにより、複数の試験サンプルを用意した。複数の試験サンプル(塗装金属板1)について、表面と裏面とを重ね合わせ、圧力60Kg/cm2を加えた状態で60℃の雰囲気下に24時間放置した。
Here, a plurality of test samples were prepared by varying the film thickness of the non-cosmetic coating film 12 (specifically, the film thickness T2 of the
下記表1には、各試験サンプルNo.1~No.10について、非化粧用塗膜12の構成と、頭出し量H及び比率Rhtを示す。下記表1において、試験サンプルNo.8では、樹脂ビーズ13を使用していないため、樹脂ビーズの平均粒径D、頭出し量H及び比率Rhtを示していない。
Table 1 below shows each test sample No. 1 to No. 10, the structure of the
プレッシャーマーク試験では、試験前の塗装金属板1の化粧面と、24時間放置後の塗装金属板1の化粧面(試験後の化粧面)とについて、光沢度を測定した。光沢度の測定は、JIS Z8741の規定にしたがって行い、60度鏡面光沢度Gs(60°)を測定した。本実施例では、光沢度の測定において、日本電色工業株式会社製のVG7000光沢計を用いた。 In the pressure mark test, glossiness was measured for the decorative surface of the coated metal plate 1 before the test and the decorative surface of the coated metal plate 1 after being left for 24 hours (decorative surface after the test). Glossiness was measured in accordance with JIS Z8741, and 60-degree specular glossiness Gs (60°) was measured. In this example, a VG7000 gloss meter manufactured by Nippon Denshoku Industries Co., Ltd. was used in the measurement of glossiness.
試験前及び試験後の化粧面のそれぞれにおいて、任意の5つの測定点を特定し、これらの測定点における光沢度の平均値を算出した。そして、試験前の光沢度(平均値)Gs_ave1に対する試験後の光沢度Gs_ave2の割合Rg(Rg=100×Gs_ave2/Gs_ave1)を算出した。割合Rgの算出値について、小数点以下は四捨五入した。この割合Rgに基づいて、プレッシャーマークの評価を行った。プレッシャーマークの評価基準は、下記表2に示す通りである。 Arbitrary five measurement points were specified on each of the decorative surfaces before and after the test, and the average glossiness at these measurement points was calculated. Then, a ratio Rg (Rg=100×Gs_ave2/Gs_ave1) of post-test glossiness Gs_ave2 to pre-test glossiness (average value) Gs_ave1 was calculated. The calculated value of the ratio Rg was rounded off to the nearest whole number. The pressure marks were evaluated based on this ratio Rg. The evaluation criteria for pressure marks are as shown in Table 2 below.
汚れ試験は、樹脂ビーズ13の脱落を評価する試験である。汚れ試験では、各試験サンプル(塗装金属板1)の非化粧面に対して荷重2kgでラビングテスター(ゴム製)を押し付けた状態において、ラビングテスターを非化粧面上で50往復させた。
The contamination test is a test for evaluating dropout of the
汚れ試験を行う前に、非化粧面の所定領域(1200μm×900μm)を顕微鏡で観察し、所定領域内に存在する樹脂ビーズ13の総個数N1をカウントした。また、汚れ試験を行った後、非化粧面の上記所定領域(1200μm×900μm)を顕微鏡で観察し、所定領域内に存在する樹脂ビーズ13の総個数N2をカウントした。総個数N1から総個数N2を減算することにより、脱落した樹脂ビーズ13の総個数N3を算出した後、総個数N1に対する総個数N3の割合Rn(Rn=100×N3/N1)を算出した。割合Rnの算出値について、小数点以下は四捨五入した。この割合Rnに基づいて、汚れの評価を行った。汚れの評価基準は、下記表3に示す通りである。
Before conducting the stain test, a predetermined area (1200 μm×900 μm) of the non-decorated surface was observed with a microscope, and the total number N1 of
塗装金属板1の試験サンプルNo.1~No.10について、プレッシャーマーク試験及び汚れ試験の結果を下記表4に示す。下記表4において、試験サンプルNo.4では、樹脂ビーズ13を使用していないため、割合Rnの算出及び汚れ評価を行っていない。
Test sample No. of coated metal plate 1; 1 to No. 10, the results of the pressure mark test and the smudge test are shown in Table 4 below. In Table 4 below, test sample No. 4, since the
試験サンプルNo.8では、プレッシャーマークの発生を抑制しにくくなり、試験サンプルNo.9,10では、樹脂ビーズ13の脱落を抑制しにくくなった。一方、試験サンプルNo.1~No.7では、試験サンプルNo.8~No.10と比べて、プレッシャーマークの発生の抑制と、樹脂ビーズ13の脱落の抑制とを両立させることができた。特に、試験サンプルNo.2~7では、プレッシャーマークの発生を抑制しやすくなるとともに、樹脂ビーズ13の脱落を抑制しやすくなった。
Test sample no. 8, it became difficult to suppress the occurrence of pressure marks, and test sample No. In Nos. 9 and 10, it became difficult to prevent the
1,100:塗装金属板、10,110:金属板、11:化成処理皮膜、
12,120:非化粧用塗膜、12a:下塗り塗膜、12b:上塗り塗膜、
13,130:樹脂ビーズ、200:ロール
1,100: Painted metal plate, 10,110: Metal plate, 11: Chemical conversion coating,
12, 120: non-cosmetic coating film, 12a: undercoat coating film, 12b: topcoat coating film,
13, 130: resin beads, 200: roll
Claims (1)
前記金属板の他方の表面に形成された非化粧用塗膜と、
前記非化粧用塗膜に含有され、ポリウレタン樹脂で形成されたビーズと、を有し、
前記非化粧用塗膜は、前記金属板の表面に形成された下塗り塗膜と、前記下塗り塗膜の表面に形成され、前記ビーズが含有された上塗り塗膜とを有し、
前記上塗り塗膜から突出する前記ビーズの頭出し量を、前記上塗り塗膜の膜厚及び前記ビーズの平均粒径の差としたとき、前記下塗り塗膜の膜厚に対する前記頭出し量の比率が2.0以上、8.0以下であり、
前記下塗り塗膜及び前記上塗り塗膜のベース樹脂がポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂であり、
前記ビーズを含有する前記上塗り塗膜が、前記ポリエステル樹脂又は前記エポキシ樹脂を含む塗料と前記ビーズとを含有する混合物の硬化物であり、
前記ビーズの前記平均粒径が、10~30μmであることを特徴とする塗装金属板。 a decorative coating film formed on one surface of the metal plate;
a non-cosmetic coating film formed on the other surface of the metal plate;
beads contained in the non-cosmetic coating film and formed of a polyurethane resin ;
The non-cosmetic coating film has an undercoat film formed on the surface of the metal plate and a topcoat film formed on the surface of the undercoat film and containing the beads,
When the protruding amount of the beads protruding from the topcoat film is the difference between the thickness of the topcoat film and the average particle diameter of the beads, the ratio of the protruding amount to the thickness of the undercoat film is 2.0 or more and 8.0 or less ,
The base resin of the undercoat film and the topcoat film is a polyester resin or an epoxy resin,
The topcoat film containing the beads is a cured product of a mixture containing the beads and the coating containing the polyester resin or the epoxy resin,
A coated metal plate , wherein the average particle diameter of the beads is 10 to 30 μm .
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017251887 | 2017-12-27 | ||
JP2017251887 | 2017-12-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019119204A JP2019119204A (en) | 2019-07-22 |
JP7229756B2 true JP7229756B2 (en) | 2023-02-28 |
Family
ID=67306675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018238065A Active JP7229756B2 (en) | 2017-12-27 | 2018-12-20 | painted metal plate |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7229756B2 (en) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09100424A (en) * | 1995-10-04 | 1997-04-15 | Dainippon Ink & Chem Inc | Coating composition for back surface and metal plate coated with the same |
-
2018
- 2018-12-20 JP JP2018238065A patent/JP7229756B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019119204A (en) | 2019-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4808717B2 (en) | Pre-coated metal plate and manufacturing method thereof | |
JP6402846B1 (en) | Organic resin coated steel sheet | |
JP7229755B2 (en) | painted metal plate | |
JP3691068B2 (en) | Highly clear resin-coated metal plate with excellent processing adhesion | |
JP7229756B2 (en) | painted metal plate | |
CN101018615B (en) | Method of applying multilayer coating film and product with multilayer coating film | |
US10336114B2 (en) | Method of flexographic printing over a textured surface | |
JP2006218448A (en) | Method for manufacturing coated metal plate and coated metal plate | |
CN104364411A (en) | Methods for producing a pre-lacquered metal sheet having zn-al-mg coatings, and corresponding metal sheet | |
JP7094864B2 (en) | Painted metal plate | |
JP4873974B2 (en) | Pre-coated metal plate and manufacturing method thereof | |
KR102111193B1 (en) | Water-based coating composition and related products and processes | |
JP5817161B2 (en) | Powder coating method | |
JP2007044922A (en) | Precoated metal sheet, its manufacturing method and coated metal formed product | |
KR20140123850A (en) | Method for manufacturing droplet coating colored steel sheet | |
JPH11138690A (en) | Precoating metallic plate for outdoor use application | |
JP2004209720A (en) | Coated metal plate excellent in processability and scratch resistance | |
TW581723B (en) | Acrylic resin covered metal sheet and method of manufacturing same | |
WO2017002805A1 (en) | Black coated steel sheet | |
JP5671402B2 (en) | Pre-coated aluminum plate for electronic equipment | |
TW201800611A (en) | Coated-plated metal plate | |
JP2006159495A (en) | Coated metal sheet excellent in design properties and processability, and its manufacturing method | |
JP2004209974A (en) | Painted metal plate excellent in designability, and its manufacturing process | |
JP4324095B2 (en) | Pre-coated metal plate | |
KR20210119593A (en) | Pcm color sheet, paint composition for pcm color sheet, panel for construction using pcm color sheet and manufacturing method thereof |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220607 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221011 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221117 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7229756 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |