JP7228613B2 - 燃料合成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、水素及び二酸化炭素より燃料を合成する燃料合成装置に関する。
従来、水素と二酸化炭素を混合し、触媒を有するリアクタ(反応筒)を通過させることで、燃料を合成する技術がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、内燃機関より排出された排気中の二酸化炭素(CO)をいったん吸着した後、当該二酸化炭素を脱離させる。脱離された二酸化炭素は、別途供給された水素と混合されて、圧縮機で昇圧された後、触媒を有するリアクタに入れられる。リアクタを通過した流体は、気液分離により、燃料が取り出される。
特開2020-164424号公報
ここで、実際には、リアクタを通過した流体は、一度通っただけですべて燃料になるわけではない。リアクタ通過後のガスを気液分離し、液相のメタノール(CHOH)や水(HO)を次の工程の蒸留システムに移動させる一方で、気相に分離されたガスは、還流通路を介して、再びリアクタの上流側に還流される。気相に分離される物質は、未反応物として残る水素(H)及び二酸化炭素(CO)、副生成物となる一酸化炭素(CO)の他、水(HO)やメタノール(CHOH)も含まれる。ここで、気体の水がリアクタ内の触媒の表面を覆うと、燃料合成触媒の活性を低下させ、燃料生成率が低くなるという問題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、気体の水が燃料合成触媒を覆うことを抑制することで、燃料合成触媒による燃料生成率を向上させる燃料合成装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、燃料合成装置(1)であって、少なくとも水素(H2)及び二酸化炭素(CO2)が供給される主通路(10)と、前記主通路に配置され前記水素と前記二酸化炭素とを化学反応させて燃料を合成する燃料合成触媒(20)と、前記主通路から分岐するように構成され且つ前記燃料合成触媒よりも上流側に接続されるバイパス通路(第一バイパス通路30)と、前記バイパス通路に配置され水性ガスシフト反応を行う水性ガスシフト触媒(40)と、前記主通路に配置され前記主通路と前記バイパス通路とを切替える切替手段(第一切替手段SV1)と、前記主通路において前記燃料合成触媒よりも上流側に配置される水濃度検出手段(50)と、前記切替手段を制御する制御手段(ECU90)と、前記主通路において前記燃料合成触媒よりも下流側に配置される気液分離手段(55)と、前記気液分離手段にて分離したガスを前記主通路に還流させる還流通路(60)と、を有し、前記制御手段は、前記水濃度検出手段に検出される水濃度が閾値以上となった場合に、前記切替手段を前記主通路から前記バイパス通路へと切替えるように制御することを特徴とする。
このように、主通路に配置された水濃度検出手段に検出される水濃度に基づいて前記切替手段を制御することとすると、主通路の水濃度が高くなった場合に、主通路に流れる流体がバイパス通路に導かれる。バイパス通路では、水性ガスシフト触媒にて水性ガスシフト反応が行われ、流体内の水が減少する。これにより、水濃度が低くなった流体がバイパス通路から主通路に導かれることで、気体の水が燃料合成触媒の表面を覆うことを低減させ、燃料合成触媒の活性が向上し、燃料生成率が高くなる。よって、気体の水が燃料合成触媒を覆うことを抑制することで、燃料合成触媒による燃料生成率を向上させる燃料合成装置を提供することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の燃料合成装置(1)であって、記還流通路から分岐するように構成され且つ前記バイパス通路において前記水性ガスシフト触媒よりも上流側に接続される第二バイパス通路(70)と、前記還流通路に配置され前記還流通路と前記第二バイパス通路とを切替える第二切替手段(SV2)と、を有し、前記制御手段は、前記水濃度検出手段に検出される前記水濃度が閾値以上となった場合に、前記第二切替手段を前記還流通路から前記第二バイパス通路へと切替えるように制御することを特徴とする。
このように、主通路に配置された水濃度検出手段に検出される水濃度に基づいて前記第二切替手段を制御することとすると、主通路の水濃度が高くなった場合に、還流通路に流れる流体が第二バイパス通路からバイパス通路に導かれる。バイパス通路では、水性ガスシフト触媒にて水性ガスシフト反応が行われ、流体内の水が減少する。これにより、水濃度が低くなった流体がバイパス通路から主通路に導かれることで、気体の水が燃料合成触媒の表面を覆うことを低減させ、燃料合成触媒の活性が向上し、燃料生成率が高くなる。
請求項3に係る発明は、燃料合成装置(2、3)であって、少なくとも水素及び二酸化炭素が供給される主通路(10)と、前記主通路に配置され前記水素と前記二酸化炭素とを化学反応させて燃料を合成する燃料合成触媒(20)と、前記主通路において前記燃料合成触媒よりも上流側に配置され水性ガスシフト反応を行う水性ガスシフト触媒(40)と、前記主通路において前記水性ガスシフト触媒よりも上流側に配置される水濃度検出手段(50)と、前記主通路において前記燃料合成触媒よりも下流側に配置される気液分離手段(55)と、前記気液分離手段にて分離したガスを前記主通路に還流させる還流通路(60)と、前記主通路において前記水性ガスシフト触媒よりも上流側に配置され前記主通路に一酸化炭素を供給する一酸化炭素供給手段(80)と、前記一酸化炭素供給手段からの供給量を制御する制御手段(ECU90)と、を有し、前記制御手段は、前記水濃度検出手段に検出される水濃度が閾値以上となった場合に、前記一酸化炭素供給手段が一酸化炭素を前記主通路に供給するように制御することを特徴とする。
このように、主通路に配置された水濃度検出手段に検出される水濃度に基づいて一酸化炭素供給手段から一酸化炭素を主通路に供給することとすると、主通路の水濃度が高くなった場合に、主通路の一酸化炭素を多くすることができる。これにより、主通路に配置される水性ガスシフト触媒による水性ガスシフト反応が行われ、流体内の水が減少する。これにより、気体の水が燃料合成触媒の表面を覆うことを低減させ、燃料合成触媒の活性が向上し、燃料生成率が高くなる。よって、気体の水が燃料合成触媒を覆うことを抑制することで、燃料合成触媒による燃料生成率を向上させる燃料合成装置を提供することができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の燃料合成装置であって、前記一酸化炭素供給手段は、前記主通路に供給する一酸化炭素を、燃料と酸素とを化学反応させることで生成する一酸化炭素生成手段(85)を有することを特徴とする。
このように、一酸化炭素供給手段が供給する一酸化炭素を、一酸化炭素生成手段における化学反応にて生成することができれば、水性ガスシフト反応を効果的に行うことが可能となる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の燃料合成装置であって、前記一酸化炭素生成手段は、前記一酸化炭素を生成する過程において、前記燃料合成触媒の化学反応過程において発生した反応熱を得るための熱交換器(88)を有することを特徴とする。
このように、前記燃料合成触媒の化学反応過程において発生した反応熱を得るための熱交換器を有する構成とすると、燃料合成触媒による化学反応が発熱反応であることから、燃料合成触媒による化学反応における反応熱を有効利用することができる。よって、より効率的に水性ガスシフト反応を行うことが可能となる。
請求項6に係る発明は、燃料合成装置(4)であって、少なくとも水素及び二酸化炭素が供給される主通路(10)と、前記主通路に配置され前記水素と前記二酸化炭素とを化学反応させて燃料を合成する燃料合成触媒(20)と、前記主通路において前記燃料合成触媒よりも上流側に配置され水性ガスシフト反応を行う水性ガスシフト触媒(40)と、前記主通路において前記水性ガスシフト触媒よりも上流側に配置される水濃度検出手段(50)と、前記主通路において前記燃料合成触媒よりも下流側に配置される気液分離手段(55)と、前記気液分離手段にて分離したガスを前記主通路の前記水性ガスシフト触媒よりも上流側に還流させる還流通路(60)と、前記燃料合成触媒を加熱する加熱手段(25)と、前記加熱手段の制御を行う制御手段(ECU90)と、を有し、前記制御手段は、前記水濃度検出手段に検出される水濃度が閾値以上となった場合に、前記加熱手段が前記燃料合成触媒を加熱するように制御することを特徴とする。
このように、主通路に配置された水濃度検出手段に検出される水濃度に基づいて加熱手段を制御することとすると、主通路の水濃度が高くなった場合に、燃料合成触媒を加熱することができる。燃料合成触媒を加熱することにより、燃料合成触媒における化学反応の過程において一酸化炭素が多く生成され、この一酸化炭素が還流通路から主通路に導かれ、且つ当該一酸化炭素が水性ガスシフト反応に用いられることで、流体内の水が減少する。これにより、気体の水が燃料合成触媒の表面を覆うことを低減させ、燃料合成触媒の活性が向上し、燃料生成率が高くなる。よって、気体の水が燃料合成触媒を覆うことを抑制することで、燃料合成触媒による燃料生成率を向上させる燃料合成装置を提供することができる。
第一実施形態の燃料合成装置の全体構造を示す図である。 第一実施形態の切替制御のフローチャートである。 第二実施形態の燃料合成装置の全体構造を示す図である。 第二実施形態の一酸化炭素供給制御のフローチャートである。 第三実施形態の燃料合成装置の全体構造を示す図である。 第三実施形態の一酸化炭素生成・供給制御のフローチャートである。 第四実施形態の燃料合成装置の全体構造を示す図である。 第四実施形態の加熱制御のフローチャートである。
[第一実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の第一実施形態の燃料合成装置1を詳細に説明する。なお、下記の説明において、上流側や下流側という用語は、説明対象となる装置に流れる流体の流れる方向における上流側と下流側を表す。
図1は、第一実施形態の燃料合成装置1の全体構造を示す図である。まず、燃料合成装置1が有する各通路の構成を説明する。燃料合成装置1は、供給された気体に対する燃料の合成と燃料の分離とが行われる主通路10と、燃料の分離後の気相に残留したガスを、再び主通路10における燃料合成装置2よりも上流側に還流させる還流通路60とを、有する。なお、燃料合成装置1は、これらの通路外に、ECU90(Electronic Control Unit)を有する。ECU90は、各通路に配置される各種センサの値に基づいて、調整弁や切替手段を制御する。次に、本実施形態におけるその他の通路を説明する。
第一バイパス通路30は、主通路10において燃料合成触媒20よりも上流側に配置される第一切替手段SV1から分岐し、再び燃料合成触媒20の上流側に接続される。第一バイパス通路30では、水性ガスシフト触媒40を用いた水性ガスシフト反応が行われる。なお、本実施形態においては、第一バイパス通路30が、還流通路60の下流側の一部を介して主通路10に接続されているが、これに限るものではない。例えば、第一バイパス通路30の下流端が主通路10に直接接続される構成でもよい。
第二バイパス通路70は、還流通路60に配置される第二切替手段SV2から分岐するように配置される。第二バイパス通路70は、第一バイパス通路30における水性ガスシフト触媒40よりも上流側に接続される。
次に、各通路に配置される構成を詳細に説明する。主通路10には、燃料合成触媒20が配置される。また、主通路10の燃料合成触媒20よりも上流側には、第一切替手段SV1と、水濃度検出手段50と、二酸化炭素供給手段51と、水素供給手段52と、が配置され、主通路10の燃料合成触媒20よりも下流側には、気液分離手段55が配置される。主通路10は、上流側から下流側に向かって、配管11、配管12、配管13、配管18、配管19を有する。
燃料合成触媒20は、二酸化炭素還元触媒であり、主通路10に配置される反応筒21内に配置される。反応筒21は、上流側が主通路10の配管13に接続され、下流側が主通路10の配管18に接続される。主通路10において燃料合成触媒20の上流側から供給されるガスには、少なくとも水素(H)及び二酸化炭素(CO)が含まれる。水素と二酸化炭素は、反応筒21内において、所定比で化学反応(水素化反応)が行われる。燃料合成触媒20は、二酸化炭素及び水素の存在下において二酸化炭素を還元するとともに燃料としてのメタノール(CHOH)を生成する二酸化炭素の水素化反応を促進する。二酸化炭素還元触媒としては、例えば、アルミナ(Al)やシリカ(SiO)等の酸化物からなる担体に、銅(Cu)や亜鉛(Zn)等の遷移金属からなる触媒金属が担持された銅-亜鉛酸化物系触媒等の既知のものが用いられる。
燃料合成触媒20による燃料合成の過程は、周知の技術を用いて行うことができる。例えば、反応筒21内における二酸化炭素と水素の比が所定比になるように計量した水素を、Hインジェクタから反応筒21内に噴射し、さらに、不図示の圧縮機や加熱器によって反応筒21内のガスを昇温、圧縮する。これにより、反応筒21内では二酸化炭素還元触媒の作用下で、二酸化炭素の水素化反応(下記式(1)参照)が進行し、メタノールが生成される。また同時に、この二酸化炭素還元触媒の作用により、逆水性ガスシフト反応(下記式(2)参照)、及び一酸化炭素の水素化反応(下記式(3)参照)も進行し、メタノールを含む合成ガスが生成される。
CO+3H→CHOH+HO …(1)
CO+H→CO+HO …(2)
CO+2H→CHOH …(3)
第一切替手段SV1は、主通路10の配管11と配管12との間に配置され、主通路10と第一バイパス通路30とを切替える切替バルブである。第一切替手段SV1が切替わると、配管11に流れる流体の流入先が、配管12と第一バイパス通路30とのいずれか一方に切替わる。第一切替手段SV1の切替えは、ECU90により行われる。
水濃度検出手段50は、主通路10において燃料合成触媒20よりも上流側に配置され、主通路10内の水濃度を検出するセンサである。水濃度検出手段50は、主通路10における配管12と配管13との間に配置される。水濃度検出手段50で検出した水濃度の検出値は、ECU90に伝達される。
二酸化炭素供給手段51は、二酸化炭素(CO)を貯蔵する二酸化炭素タンクから、二酸化炭素流量調整弁V51を調整して、二酸化炭素を主通路10の配管11に供給する。二酸化炭素流量調整弁V51の調整は、ECU90により行われる。なお、二酸化炭素供給手段51の二酸化炭素タンクを、自動車等の車両における内燃機関から排出された排気中のCOを吸着剤にて吸着したものとしてもよい。この場合、必要に応じてCOを脱離させれば、二酸化炭素タンクとして用いることができる。排気中のCOを吸着したものを二酸化炭素タンクとして用いた場合、不純物としての水も主通路10に供給されることとなる。
水素供給手段52は、水素(H)を貯蔵するタンクから、水素流量調整弁V52を調整して、水素を主通路10の配管13に供給する。水素流量調整弁V52の調整は、ECU90により行われる。
気液分離手段55は、燃料合成触媒20から供給される合成ガスを、熱交換により凝縮することで、液相と気相とに分離する。気液分離手段55は、主通路10における配管18と配管19の間に配置される。気液分離手段55により分離され、メタノールを主成分とする液相は、配管19を介して不図示の燃料タンクに供給される。気液分離手段55により分離された気相には、副生成物の一酸化炭素(CO)、未反応の二酸化炭素及び窒素(N)、未回収となったメタノールや水が含まれる。気液分離手段55にて気相として分離された気体は、還流通路60に導かれる。
第一バイパス通路30には、水性ガスシフト触媒40が配置される。第一バイパス通路30は、上流側から下流側に向かって、配管31、配管32を有する。
水性ガスシフト触媒40は、第一バイパス通路30に配置される反応器41内に配置される。反応器41は、上流側が第一バイパス通路30の配管31に接続され、下流側が第一バイパス通路30の配管32に接続される。水性ガスシフト触媒40は、一酸化炭素と水蒸気を水性ガスシフト反応させ、水素及び二酸化炭素を生成する。水性ガスシフト反応は、周知の技術を用いて行うことができる。水性ガスシフト触媒40は、本実施形態では白金(Pt)を用いているが、これに限るものではなく、周知の触媒を用いることもできる。これにより、水性ガスシフト反応(下記式(4)参照)が進行し、水素及び二酸化炭素が生成される。
CO+HO→CO+H …(4)
還流通路60には、第二切替手段SV2が配置される。還流通路60は、上流側から下流側に向かって、配管61、配管62を有する。配管62の下流端は主通路10の配管12に接続される。
第二切替手段SV2は、還流通路60の配管61と配管62との間に配置され、還流通路60と第二バイパス通路70とを切替える切替バルブである。第二切替手段SV2が切替わると、配管61を流れる流体の流入先が、配管62と第二バイパス通路70とのいずれか一方に切替わる。第二バイパス通路70の下流端は、第一バイパス通路30の配管31に接続される。第二切替手段SV2の切替えは、ECU90により行われる。
ECU90は、上述の水濃度検出手段50等の各種センサの検出値を信号にて受信する。これらの信号に基づいて、ECU90は、第一切替手段SV1や第二切替手段SV2を切替える。なお、ECU90が受信する検出信号の種類や、ECU90が制御する対象となる機器は、これに限るものではない。ECU90は、燃料合成装置1内に付帯される不図示のセンサの検出信号を受信するとともに、二酸化炭素流量調整弁V51、水素流量調整弁V52、圧縮機、加熱器、気液分離手段等、燃料合成装置1の各手段を制御する。
次に、図2を参照して、本実施形態の燃料合成装置1の切替制御を説明する。図2は、第一実施形態の切替制御のフローチャートである。本制御は、水濃度検出手段50の検出値に基づいて、ECU90が、第一切替手段SV1及び第二切替手段SV2を制御する。
図2に示すように、ECU90が切替制御を開始すると、水濃度検出手段50が、水濃度Csを検出する(ステップS01)。ここで、水濃度Csが、閾値Ct以上となったかどうかを判断する(ステップS02)。
ステップS02で、水濃度Csが、閾値Ct以上(Cs≧Ct)と判断された場合、第一切替手段SV1が第一バイパス通路30側となるように切替える(ステップS03)。また、第二切替手段SV2が第二バイパス通路70側となるように切替える(ステップS04)。一方、水濃度Csが、閾値Ct以上と判断されない場合、第一切替手段SV1が主通路10側となるように切替える(ステップS05)。また、第二切替手段SV2が還流通路60側となるように切替える(ステップS06)。なお、第一切替手段SV1及び第二切替手段SV2の切替えの際、既に切替対象の状態となっていた場合には、切替動作を行わない。
以上のように、本実施形態によれば、主通路10に配置された水濃度検出手段50に検出される水濃度Csに基づいて第一切替手段SV1を制御する。主通路10の水濃度Csが高くなった場合に、主通路10に流れる流体が第一バイパス通路30に導かれる。第一バイパス通路30では、水性ガスシフト触媒40にて水性ガスシフト反応が行われ、流体内の水が減少する。これにより、水濃度Csが低くなった流体が第一バイパス通路30から主通路10に導かれることで、気体の水が燃料合成触媒20の表面を覆うことを低減させ、燃料合成触媒20の活性が向上し、燃料生成率が高くなる。よって、気体の水が燃料合成触媒20を覆うことを抑制することで、燃料合成触媒20による燃料生成率を向上させる燃料合成装置1を提供することができる。
なお、本実施形態では、第一切替手段SV1の上流側には二酸化炭素供給手段51が配置されている。ここで、二酸化炭素供給手段51は、必ずしも純粋な二酸化炭素を供給するものでなくともよい。例えば、車両の排気ガスを吸着したものである場合など、二酸化炭素を供給する過程において、不純物として水が含まれている場合もある。この場合、第一切替手段SV1を切替えることで、水性ガスシフト反応にて気体の水を減らし、燃料合成触媒20による燃料生成率を高くすることができる。
また、本実施形態によれば、主通路10に配置された水濃度検出手段50に検出される水濃度Csに基づいて第二切替手段SV2を制御する。還流通路60には、気液分離手段55で分離されなかった水が含まれる。ここで、主通路10の水濃度Csが高くなった場合に、還流通路60に流れる流体(水)が第二バイパス通路70から第一バイパス通路30に導かれる。第一バイパス通路30では、水性ガスシフト触媒40にて水性ガスシフト反応が行われ、流体内の水が減少する。これにより、水濃度Csが低くなった流体が第一バイパス通路30から主通路10に導かれることで、気体の水が燃料合成触媒20の表面を覆うことを低減させ、燃料合成触媒20の活性が向上し、燃料生成率が高くなる。
本実施形態においては、水濃度が閾値以上と判断された場合、第一切替手段SV1及び第二切替手段SV2の両方を切替えていたが、これに限るものではない。例えば、水濃度が閾値以上と判断された場合、第一切替手段SV1のみを第一バイパス通路30側となるように切替えてもよいし、第二切替手段SV2のみを第二バイパス通路70側となるように切替えてもよい。
[第二実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の第二実施形態の燃料合成装置2を詳細に説明する。なお、前述の実施形態と同様の構成については、特に必要な場合を除き、同符号を付して説明を省略する。
図3は、第二実施形態の燃料合成装置2の全体構造を示す図である。まず、燃料合成装置2が有する各通路の構成を説明する。燃料合成装置2は、供給された気体に対する水性ガスシフト反応、燃料の合成及び燃料の分離が行われる主通路10と、燃料の分離後の気相に残留したガスを、再び主通路10における燃料合成装置2よりも上流側に還流させる還流通路60とを、有する。なお、燃料合成装置2は、これらの通路外に、ECU90を有する。
次に、各通路に配置される構成を詳細に説明する。主通路10には、燃料合成触媒20が配置される。また、主通路10の燃料合成触媒20よりも上流側には、水性ガスシフト触媒40と、水濃度検出手段50と、二酸化炭素供給手段51と、水素供給手段52と、が配置され、主通路10の燃料合成触媒20よりも下流側には、気液分離手段55が配置される。主通路10は、上流側から下流側に向かって、配管11、配管14、配管15、配管18、配管19を有する。
燃料合成触媒20は、主通路10に配置される反応筒21内に配置される。反応筒21は、上流側が主通路10の配管15に接続され、下流側が主通路10の配管18に接続される。主通路10において燃料合成触媒20の上流側から供給されるガスには、少なくとも水素(H)及び二酸化炭素(CO)が含まれる。
水性ガスシフト触媒40は、主通路10に配置される反応器41内に配置される。反応器41は、上流側が主通路10の配管14に接続され、下流側が主通路10の配管15に接続される。
水濃度検出手段50は、主通路10において燃料合成触媒20よりも上流側に配置され、且つ、本実施形態においては、水性ガスシフト触媒40よりも上流側に配置される。水濃度検出手段50は、主通路10における配管11と配管14との間に配置される。
二酸化炭素供給手段51は、二酸化炭素を主通路10の配管11に供給する。また、水素供給手段52は、水素を主通路10の配管15に供給する。
一酸化炭素供給手段80は、一酸化炭素(CO)を貯蔵する一酸化炭素タンクから、一酸化炭素流量調整弁V80を調整して、一酸化炭素を主通路10の配管14に供給する。なお、一酸化炭素の供給先は、水性ガスシフト触媒40よりも上流側であればよいため、必ずしもこれに限るものではなく、主通路10の配管11に供給することとしてもよい。一酸化炭素流量調整弁V80の調整は、ECU90により行われる。
還流通路60は、上流端が気液分離手段55に接続されることは前述の実施形態と同様であるが、本実施形態においては、下流端が主通路10の配管11に接続される。このため、還流通路60を通過した流体は、水濃度検出手段50よりも主通路10における上流側に供給されることになる。
ECU90は、上述の水濃度検出手段50等の各種センサの検出値を信号にて受信する。これらの信号に基づいて、ECU90は、一酸化炭素流量調整弁V80を制御する。
次に、図4を参照して、本実施形態の燃料合成装置2の供給制御を説明する。図4は、第二実施形態の一酸化炭素供給制御のフローチャートである。本制御は、水濃度検出手段50の検出値に基づいて、ECU90が、一酸化炭素流量調整弁V80を制御する。
図4に示すように、ECU90が供給制御を開始すると、水濃度検出手段50が、水濃度Csを検出する(ステップS11)。ここで、水濃度Csが、閾値Ct以上となったかどうかを判断する(ステップS12)。
ステップS12で、水濃度Csが、閾値Ct以上(Cs≧Ct)と判断された場合、一酸化炭素流量調整弁V80を開いて、一酸化炭素を主通路10に供給させる(ステップS13)。ここで、具体的な一酸化炭素の供給量は、水濃度の高さに応じて量を調整することとしてもよいし、所定量としてもよい。一方、水濃度Csが、閾値Ct以上と判断されない場合、一酸化炭素流量調整弁V80を開かず、主通路10には一酸化炭素を供給させない(ステップS14)。
以上のように、本実施形態によれば、主通路10に配置された水濃度検出手段50に検出される水濃度Csに基づいて一酸化炭素供給手段80から一酸化炭素を主通路10に供給する。このため、主通路10の水濃度Csが高くなった場合に、主通路10の一酸化炭素を多くすることができる。これにより、主通路10に配置される水性ガスシフト触媒40による水性ガスシフト反応が効果的に行われ、流体内の水が減少する。これにより、気体の水が燃料合成触媒20の表面を覆うことを低減させ、燃料合成触媒20の活性が向上し、燃料生成率が高くなる。よって、気体の水が燃料合成触媒20を覆うことを抑制することで、燃料合成触媒20による燃料生成率を向上させる燃料合成装置2を提供することができる。
[第三実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の第三実施形態の燃料合成装置3を詳細に説明する。なお、前述の実施形態と同様の構成については、特に必要な場合を除き、同符号を付して説明を省略する。特に、第三実施形態の概略は、第二実施形態と類似している。このため、第二実施形態と異なり、本実施形態の特徴部分である一酸化炭素生成手段85の構成を中心に説明する。
図5は、第三実施形態の燃料合成装置3の全体構造を示す図である。燃料合成装置3は、主通路10や還流通路60の通路外に、ECU90を有する。また、一酸化炭素供給手段80は、主通路10に供給する一酸化炭素を、燃料と酸素(O)とを化学反応させることで生成する一酸化炭素生成手段85を有する。一酸化炭素生成手段85によって生成された一酸化炭素は、一酸化炭素流量調整弁V80から主通路10の配管14に供給される。
一酸化炭素生成手段85は、燃料を供給する燃料供給手段86と、酸素を供給する酸素供給手段87と、熱交換器88とを有する。
燃料供給手段86は、燃料を貯蔵する燃料タンクから、燃料流量調整弁V86を調整して、燃料を熱交換器88に供給する。燃料は、車両用の燃料であり、具体的には、ガソリン、ディーゼル燃料、アルコール、天然ガス、プロパンガス、バイオディーゼル等の炭化水素類である。また、炭化水素類としては、アルカン類、アルケン類、アルキン類、芳香族化合物等である。燃料流量調整弁V86の調整は、ECU90により行われる。
酸素供給手段87は、酸素を貯蔵する酸素タンクから、酸素流量調整弁V87を調整して、酸素を熱交換器88に供給する。酸素流量調整弁V87の調整は、ECU90により行われる。
熱交換器88は、燃料供給手段86から供給される燃料と酸素供給手段87から供給される酸素との混合気に対して熱を加えて、不完全燃焼をさせることで、一酸化炭素を生成する。熱交換器88に供給される熱は、燃料合成触媒20を用いた水素と二酸化炭素との化学反応が発熱反応であることから、反応筒21にて発生した熱を冷却水等の熱交換媒体を介して熱交換器88に供給される。このようにして、熱交換器88は、化学反応過程において発生した反応熱を得る。
次に、図6を参照して、本実施形態の燃料合成装置3の供給制御を説明する。図6は、第三実施形態の一酸化炭素生成・供給制御のフローチャートである。本制御は、水濃度検出手段50の検出値に基づいて、ECU90が、燃料流量調整弁V86、酸素流量調整弁V87及び一酸化炭素流量調整弁V80を制御する。
図6に示すように、ECU90が供給制御を開始すると、水濃度検出手段50が、水濃度Csを検出する(ステップS21)。ここで、水濃度Csが、閾値Ct以上となったかどうかを判断する(ステップS22)。
ステップS22で、水濃度Csが、閾値Ct以上(Cs≧Ct)と判断された場合、燃料流量調整弁V86及び酸素流量調整弁V87を開き、一酸化炭素の生成を開始する。熱交換器88を通過して生成された一酸化炭素は、一酸化炭素流量調整弁V80を開くことにより、主通路10に供給される(ステップS23)。一方、水濃度Csが、閾値Ct以上と判断されない場合、燃料流量調整弁V86、酸素流量調整弁V87及び一酸化炭素流量調整弁V80を開かず、主通路10には一酸化炭素は供給されない(ステップS24)。
以上のように、本実施形態によれば、一酸化炭素供給手段80が供給する一酸化炭素を、一酸化炭素生成手段85における化学反応にて生成することができる。これにより、水性ガスシフト反応を効果的に行うことが可能となる。
[第四実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の第四実施形態の燃料合成装置4を詳細に説明する。なお、前述の実施形態と同様の構成については、特に必要な場合を除き、同符号を付して説明を省略する。特に、第四実施形態の概略構成は、第二実施形態と類似している。本実施形態の燃料合成装置4は、一酸化炭素を生成するために、第二実施形態のような一酸化炭素供給手段80を付帯するのではなく、燃料合成触媒20の反応筒21に加熱手段25を付帯している。このため、本実施形態の特徴部分である加熱手段25の構成を中心に説明する。
加熱手段25は、反応筒21に配置され、燃料合成触媒20を加熱するヒータである。一般に、250℃以下の低温でメタノール合成が行われる場合、一酸化炭素が生成されない(下記式(5)参照)。一方、300℃以上の高温でメタノール合成が行われる場合、一酸化炭素が生成される(下記式(6)参照)。
CO+3H→CHOH+HO …(5)
2CO+4H→CHOH+2HO+CO …(6)
このため、加熱手段25で燃料合成触媒20または反応筒21を一酸化炭素が生成される温度以上に加熱することで、一酸化炭素を生成する。生成された一酸化炭素は、気液分離手段55により分離され、還流通路60を介して主通路10における水性ガスシフト触媒40よりも上流側に供給される。これにより、水性ガスシフト触媒40による水性ガスシフト反応が効果的に行われ、燃料合成触媒20に流入する水が減る。
次に、図8を参照して、本実施形態の燃料合成装置4の加熱制御を説明する。図8は、第四実施形態の加熱制御のフローチャートである。本制御は、水濃度検出手段50の検出値に基づいて、ECU90が、加熱手段25を制御する。
図8に示すように、ECU90が供給制御を開始すると、水濃度検出手段50が、水濃度Csを検出する(ステップS31)。ここで、水濃度Csが、閾値Ct以上となったかどうかを判断する(ステップS32)。
ステップS32で、水濃度Csが、閾値Ct以上(Cs≧Ct)と判断された場合、加熱手段25をONにして、燃料合成触媒20を加熱する(ステップS33)。一方、水濃度Csが、閾値Ct以上と判断されない場合、加熱手段25をOFFにして、燃料合成触媒20の加熱を行わない(ステップS34)。
以上のように、本実施形態によれば、主通路10に配置された水濃度検出手段50に検出される水濃度に基づいて加熱手段25を制御することとすると、主通路10の水濃度が高くなった場合に、燃料合成触媒20を加熱することができる。これにより、燃料合成触媒20における化学反応の過程において一酸化炭素が多く生成され、この一酸化炭素が還流通路60から主通路10に導かれ、且つ当該一酸化炭素が水性ガスシフト反応に用いられることで、流体内の水が減少する。これにより、気体の水が燃料合成触媒20の表面を覆うことを低減させ、燃料合成触媒20の活性が向上し、燃料生成率が高くなる。よって、気体の水が燃料合成触媒20を覆うことを抑制することで、燃料合成触媒20による燃料生成率を向上させる燃料合成装置4を提供することができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。また、構造的に可能な範囲において、上述の実施形態を組み合わせることができる。
1,2,3,4…燃料合成装置
10…主通路
20…燃料合成触媒
25…加熱手段
30…第一バイパス通路(バイパス通路)
40…水性ガスシフト触媒
50…水濃度検出手段
55…気液分離手段
60…還流通路
70…第二バイパス通路
80…一酸化炭素供給手段
85…一酸化炭素生成手段
88…熱交換器
90…ECU(制御手段)
SV1…第一切替手段(切替手段)
SV2…第二切替手段

Claims (6)

  1. 少なくとも水素及び二酸化炭素が供給される主通路と、
    前記主通路に配置され前記水素と前記二酸化炭素とを化学反応させて燃料を合成する燃料合成触媒と、
    前記主通路から分岐するように構成され且つ前記燃料合成触媒よりも上流側に接続されるバイパス通路と、
    前記バイパス通路に配置され水性ガスシフト反応を行う水性ガスシフト触媒と、
    前記主通路に配置され前記主通路と前記バイパス通路とを切替える切替手段と、
    前記主通路において前記燃料合成触媒よりも上流側に配置される水濃度検出手段と、
    前記切替手段を制御する制御手段と、
    前記主通路において前記燃料合成触媒よりも下流側に配置される気液分離手段と、
    前記気液分離手段にて分離したガスを前記主通路に還流させる還流通路と、を有し、
    前記制御手段は、前記水濃度検出手段に検出される水濃度が閾値以上となった場合に、前記切替手段を前記主通路から前記バイパス通路へと切替えるように制御することを特徴とする燃料合成装置。
  2. 記還流通路から分岐するように構成され且つ前記バイパス通路において前記水性ガスシフト触媒よりも上流側に接続される第二バイパス通路と、
    前記還流通路に配置され前記還流通路と前記第二バイパス通路とを切替える第二切替手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記水濃度検出手段に検出される前記水濃度が閾値以上となった場合に、前記第二切替手段を前記還流通路から前記第二バイパス通路へと切替えるように制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料合成装置。
  3. 少なくとも水素及び二酸化炭素が供給される主通路と、
    前記主通路に配置され前記水素と前記二酸化炭素とを化学反応させて燃料を合成する燃料合成触媒と、
    前記主通路において前記燃料合成触媒よりも上流側に配置され水性ガスシフト反応を行う水性ガスシフト触媒と、
    前記主通路において前記水性ガスシフト触媒よりも上流側に配置される水濃度検出手段と、
    前記主通路において前記燃料合成触媒よりも下流側に配置される気液分離手段と、
    前記気液分離手段にて分離したガスを前記主通路に還流させる還流通路と、
    前記主通路において前記水性ガスシフト触媒よりも上流側に配置され前記主通路に一酸化炭素を供給する一酸化炭素供給手段と、
    前記一酸化炭素供給手段からの供給量を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記水濃度検出手段に検出される水濃度が閾値以上となった場合に、前記一酸化炭素供給手段が一酸化炭素を前記主通路に供給するように制御することを特徴とする燃料合成装置。
  4. 前記一酸化炭素供給手段は、前記主通路に供給する前記一酸化炭素を燃料と酸素とを、化学反応させることで生成する一酸化炭素生成手段を有することを特徴とする請求項3に記載の燃料合成装置。
  5. 前記一酸化炭素生成手段は、前記一酸化炭素を生成する過程において、前記燃料合成触媒の化学反応過程において発生した反応熱を得るための熱交換器を有することを特徴とする請求項4に記載の燃料合成装置。
  6. 少なくとも水素及び二酸化炭素が供給される主通路と、
    前記主通路に配置され前記水素と前記二酸化炭素とを化学反応させて燃料を合成する燃料合成触媒と、
    前記主通路において前記燃料合成触媒よりも上流側に配置され水性ガスシフト反応を行う水性ガスシフト触媒と、
    前記主通路において前記水性ガスシフト触媒よりも上流側に配置される水濃度検出手段と、
    前記主通路において前記燃料合成触媒よりも下流側に配置される気液分離手段と、
    前記気液分離手段にて分離したガスを前記主通路の前記水性ガスシフト触媒よりも上流側に還流させる還流通路と、
    前記燃料合成触媒を加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段の制御を行う制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記水濃度検出手段に検出される水濃度が閾値以上となった場合に、前記加熱手段が前記燃料合成触媒を加熱するように制御することを特徴とする燃料合成装置。
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