JP7227834B2 - 基板処理装置及び物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板処理装置及び物品の製造方法に関する。
半導体デバイスや液晶表示デバイスなどの様々なデバイスの製造工程において、基板処理装置として、原版(マスク)のパターンを基板(ウエハ)に投影して、基板上に供給(塗布)された感光剤(レジスト)を露光する露光装置が用いられている。このような露光装置では、精度や生産性(所謂、スループット)を更に向上させるため、露光シーケンスや基板ステージの速度プロファイルの変更や像面照度の向上などの様々な改善が実施されている。
例えば、スループットを向上させるために、基板ステージや原版ステージなどの駆動部の高速化が進められているが、それに伴い、かかる駆動部での発熱量が増大している。このような駆動部に代表される発熱部の冷却には、水や不活性液などの冷媒が利用されている。発熱部で発生した熱を吸収して温度が上昇した冷媒は、露光装置の内部又は外部に設けられた冷却器や熱交換システムを介して温度調整(温度制御)され、その精度には、露光装置の性能を維持するために、0.1度から0.01度程度が求められている。このような温度制御に関する技術は、従来から提案されている(特許文献1乃至3参照)。
特許第5641709号公報 特開2003-133211号公報 特許第4505668号公報
しかしながら、近年では、露光装置のスループットの向上に伴うシーケンスの高速化に起因して、基板ステージや原版ステージなどの駆動部において、急な発熱と発熱の停止とが繰り返されるという特徴がある。このような特徴を有する駆動部の温度制御を実現するためには、フィードバック制御に加えて、フィードフォワード制御や温度制御系自体の応答性の向上が必要となる。但し、近年では、露光装置の性能の向上によって、温度制御の応答が間に合わないことが起きてきているが、このような場合であっても、性能を落とすことなく温度制御を実現する手法が要求されている。
また、露光装置では、ユーザの生産サイクルや製品に応じて、様々なプロセス基板を処理することが必要となるため、その可動状態は常に一定であるとは限らず、露光装置の内部における発熱も様々なタイミングで発生する。従って、温度制御の応答が間に合わないケースも限定的なものだけではなく、発熱量やタイミングが多岐にわたり、画一的な温度制御が困難な状況となっている。
本発明は、このような従来技術の課題に鑑みてなされ、基板を処理するための動作に伴って発熱するユニットの温度を調整するのに有利な基板処理装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての基板処理装置は、基板を処理する基板処理装置であって、前記基板を保持して移動するステージを含み、前記基板を処理するための動作に伴って発熱するユニットと、前記ユニットの温度を調整する温調部と、前記ユニットの前記動作を制御するための情報に基づいて、前記ステージに保持された前記基板のプリアライメント、フォーカス計測、アライメント計測のいずれかのタイミングで、前記温調部に対して、前記温調部が前記ユニットの温度を許容範囲内に収めるように調整するための制御パラメータを設定する設定部と、を有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の側面は、以下、添付図面を参照して説明される実施形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、基板を処理するための動作に伴って発熱するユニットの温度を調整するのに有利な基板処理装置を提供することができる。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略図である。 基板ステージの温度変化の一例を示す図である。 基板ステージの温度変化の一例を示す図である。 図1に示す露光装置の動作を説明するためのフローチャートである。 温調部に設定されている制御パラメータを変更するタイミングを示すタイミングチャートである。 図1に示す露光装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。更に、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての露光装置100の構成を示す概略図である。露光装置100は、デバイスの製造工程であるフォトリソグラフィ工程に用いられるリソグラフィ装置であって、基板4を処理する、本実施形態では、基板4にパターンを形成する基板処理装置として具現化される。
なお、本発明は、基板処理装置を露光装置に限定するものではなく、インプリント装置や描画装置にも適用することができる。ここで、インプリント装置は、基板上に供給されたインプリント材とモールドとを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、モールドのパターンが転写された硬化物のパターンを形成する。描画装置は、荷電粒子線(電子線)やレーザビームで基板に描画を行うことにより基板上にパターン(潜像パターン)を形成する。また、本発明は、各種の精密加工装置や各種の精密計測装置などの基板を処理する装置に適用することができる。
露光装置100は、図1に示すように、マスク2を照明する照明光学系1と、マスク2のパターンの像を基板4に投影する投影光学系3と、基板4を保持して移動する基板ステージ5と、制御部17とを有する。
露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式を採用する。露光装置100は、i線、或いは、KrFエキシマレーザやArFエキシマレーザなどの光源から射出した光を、照明光学系1を介して、マスク2に照射する。マスク2を通過した光は、投影光学系3で縮小されて基板4に投影され、基板4にマスク2のパターンが転写される。ステップ・アンド・スキャン方式では、マスク2と基板4とを同期走査しながら基板4を露光し、ステップ・アンド・リピート方式では、基板4を静止させた状態で基板4を露光する。
基板ステージ5は、モータ部6を含み、モータ部6によって動作(移動)するユニット(駆動部)である。基板ステージ5は、本実施形態では、マスク2を介して基板4を露光して基板4にパターンを形成する露光処理において、移動(例えば、ステップ移動)と静止とを高速に繰り返す。このような移動と静止との繰り返しによって、基板ステージ5、詳細には、モータ部6が発熱するため、モータ部6の発熱を抑えて基板ステージ5を目標温度に維持する必要がある。
そこで、露光装置100は、冷媒を用いてモータ部6を冷却して基板ステージ5の温度を調整する(温調する)温調部10を有している。温調部10は、タンク11と、ポンプ12と、ヒータ13と、冷却器14と、センサ15及び16とを含む。温調部10は、本実施形態では、ポンプ12を動力源として冷媒を循環させる循環系を構成している。温調部10は、冷却器14で冷却した冷媒をタンク11に貯留して、タンク11で冷媒の温度をなじませ、センサ15及び16で計測する温度が所定温度となるようにヒータ13で冷媒を加熱することで、基板ステージ5の温度を目標温度に維持する。
制御部17は、CPUやメモリなどを含むコンピュータで構成され、記憶部に記憶されたプログラムに従って露光装置100の各部を統括的に制御して露光装置100を動作させる。制御部17は、露光処理や露光処理に関連する処理を制御する。制御部17は、本実施形態では、基板ステージ5(モータ部6)の温度が目標温度となるように、温調部10を制御する。後述するように、制御部17は、基板ステージ5の動作を制御するための情報に基づいて、基板ステージ5の動作の開始前に、温調部10に対して、温調部10が基板ステージ5の温度を調整するための制御パラメータを設定する設定部として機能する。
制御部17における基板ステージ5の温度制御について説明する。制御部17は、通常、センサ15及び16で計測される温度が所定温度Temp1になるように、温調部10をフィードバック制御する。ここで、所定温度Temp1は、基板ステージ5の温度を目標温度とするために、温調部10に対して設定される制御パラメータである。従って、所定温度Temp1には、基板ステージ5が目標温度であるときにセンサ15及び16で計測される温度が設定される。但し、センサ15及び16で計測される温度と基板ステージ5の温度との間に差がない場合には、所定温度Temp1に基板ステージ5の目標温度を設定してもよい。
一方、露光装置100には、近年、スループットの更なる向上が求められている。そのため、基板ステージ5の高速化(高加速度化や高速度化)に起因するモータ部6の発熱量の増加や露光装置100のソフトウエアの最適化によるシーケンスの無駄時間の削減に起因する基板ステージ5の駆動頻度の増加が生じている。従って、基板ステージ5(モータ部6)の単位時間当たりの発熱量が増加する傾向にあるため、モータ部6の発熱が温調部10の温調性能を超えた状態となる可能性がある。このような状態で温度制御された基板ステージ5(モータ部6)の温度は、図2に示すような挙動を示し、基板ステージ5の許容温度閾値Temp2を超えてしまうことがある。基板ステージ5の温度変化の一例を示す図であって、縦軸は、基板ステージ5の温度を示し、横軸は、時間を示している。
そこで、本実施形態では、図3に示すように、基板ステージ5が発熱するよりも前のタイミング、即ち、基板ステージ5の動作の開始前に、温調部10に対して、基板ステージ5の温度を調整するための制御パラメータとして、温度Temp1’を設定する。具体的には、基板ステージ5の動作の開始前に、温調部10に対して設定されている制御パラメータを、所定温度Temp1(第1制御パラメータ)から温度Temp1’(第2制御パラメータ)に変更する。なお、温度Temp1’は、所定温度Temp1とは異なる温度、具体的には、所定温度Temp1よりも低い温度である。これにより、図3に示すように、基板ステージ5(モータ部6)の温度変化(揺れ幅)を小さくすることができ、基板ステージ5の温度を許容温度閾値Temp2の範囲内に収めることが可能となる。図3は、本実施形態における基板ステージ5の温度変化の一例を示す図であって、縦軸は、基板ステージ5の温度を示し、横軸は、時間を示している。
露光装置100では、温調部10に対して制御パラメータを設定(変更)するタイミングを、露光装置100の各シーケンス情報、具体的は、基板ステージ5の動作を制御するための情報から決定する。これにより、基板ステージ5に実際に動作指令を与えて基板ステージ5が発熱するよりも前のタイミングにおいて、温調部10に設定されている制御パラメータの変更が可能となる。従って、基板ステージ5の温度変化を軽減し、基板ステージ5の温度制御の精度向上を実現することができる。
なお、温調部10に設定されている制御パラメータを変更したままシーケンスが終了し、基板ステージ5(モータ部6)の発熱が停止すると、基板ステージ5の温度が下がりすぎてしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、シーケンスが終了したら、温調部10に設定されている制御パラメータを元に戻す。具体的には、基板ステージ5の動作の終了後に、温調部10に対して設定されている制御パラメータを、温度Temp1’から所定温度Temp1に変更する。なお、温調部10に対して設定されている制御パラメータを元に戻すタイミングに関しても、露光装置100の各シーケンス情報、具体的は、基板ステージ5の動作を制御するための情報から決定する。
図4を参照して、露光装置100の動作を具体的に説明する。ここでは、露光装置100の動作として、複数の基板4を連続的に露光する場合を例に説明する。
S402では、露光装置100に基板4を搬入する。S404では、露光装置100に搬入した基板4の温度を、露光装置100での処理に適した温度に調整する。S406では、プリアライメントを行う。プリアライメントでは、基板4の外形を基準として基板4の向きを補正し、かかる基板4を基板ステージ5に搬送する(基板4を基板ステージ5に保持させる)。
S408では、基板ステージ5が動作しているか(即ち、動作中であるか)どうかを判定する。基板ステージ5が動作中である場合には、S410に移行する。一方、基板ステージ5が動作中でない場合には、S422に移行する。
S410では、フォーカス計測を行う。フォーカス計測では、基板ステージ5に保持された基板上の各計測点にてフォーカス(基板4の高さ方向の位置)を計測する。S412では、アライメント計測を行う。アライメント計測は、基板4の位置ずれを計測する処理であって、例えば、基板4と基板ステージ5との間の位置ずれを計測する処理やマスク2と基板4との間の位置ずれを計測する処理などを含む。
S414では、露光を行う。露光では、S410でのフォーカス計測の結果やS412でのアライメント計測の結果に基づいて、マスク2と基板4とを同期走査しながら、或いは、基板4を静止させた状態で基板4を露光する。
露光においては、基板ステージ5が移動と静止とを高速に繰り返し、モータ部6が発熱するため、上述したように、通常、温調部10をフィードバック制御することで、基板ステージ5の温度を制御している。但し、露光が開始されてから、即ち、基板ステージ5の動作の開始後に、温調部10に設定されている制御パラメータを変更したのでは、温調部10の温度制御の応答が間に合わず、基板ステージ5(モータ部6)の温度上昇を抑えきれないことがある。
そこで、本実施形態では、図4に示すように、基板ステージ5の動作の開始前、具体的には、プリアライメント(S406)とフォーカス計測(S410)との間のタイミングであって、基板ステージ5が動作中でない場合に、S422を行う。S422では、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更する。具体的には、上述したように、温調部10に対して設定されている制御パラメータを、所定温度Temp1から温度Temp1’に変更する。これにより、基板ステージ5(モータ部6)の発熱に対して冷媒を予め低くすることができ、図3に示したように、基板ステージ5の温度変化を小さくして、基板ステージ5の温度を許容温度閾値Temp2の範囲内に収めることができる。
S416では、S414で露光が行われた基板4が最終基板であるかどうかを判定する。例えば、1ロットが25枚の基板4を含む場合、25枚目の基板が最終基板となる。S414で露光が行われた基板4が最終基板でない場合には、S418に移行する。S418では、露光装置100から基板4を搬出する。一方、S414で露光が行われた基板4が最終基板である場合には、S424に移行する。最終基板の露光が終了すると、基板ステージ5が発熱しなくなるため、S424では、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更する(元の制御パラメータに戻す)。具体的には、上述したように、温調部10に対して設定されている制御パラメータを、温度Temp1’から所定温度Temp1に変更する。これにより、基板ステージ5の温度が下がりすぎてしまうことを防止して、基板ステージ5の温度を目標温度に維持することが可能となる。
複数の基板4を連続的に露光する場合には、図4に示すシーケンスが繰り返されることになる。この場合、温調部10に設定されている制御パラメータがどのようなタイミングで変更されるのかを示すタイミングチャートを図5に示す。図5を参照するに、露光装置100に搬入された1枚目の基板4に対して、上述したように、S402乃至S418、及び、S422の各工程が行われるが、最終基板ではないため、S424の工程は行われない。
次いで、露光装置100に搬入された2枚目の基板4に対して、1枚目の基板4と同様に各工程が行われるが、2枚目の基板4のプリアライメント(S406)のタイミングは、1枚目の基板4の露光(S414)のタイミングと重なっている。従って、基板ステージ5が動作中であるため、S422の工程は行われない。このように、2枚目の基板4に対する処理では、プリアライメント(S406)のタイミングで基板ステージ5が既に動作しているか、及び、温調部10に設定されている制御パラメータが既に変更されているかを確認する。そして、基板ステージ5が動作しておらず、且つ、温調部10に設定されている制御パラメータが変更されていない場合にのみ、制御パラメータを変更する。また、1枚目の基板4に対する処理と同様に、2枚目の基板4に対する処理では、最終基板ではないため、S424の工程は行われない。N枚目の基板4に対する処理までは、同様な処理となる。
次に、露光装置100に搬入された最終基板に対して、1枚目の基板4と同様に各工程が行われるが、N枚目の基板4までの処理と同様に、S422の工程は行われない。但し、最終基板の露光(S414)が終了すると、基板ステージ5が発熱しなくなるため、S424の工程が行われる。
本実施形態では、プリアライメントを開始するタイミング、具体的には、基板4の外形の計測を開始するタイミングで温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更することを想定しているが、これに限定されるものではない。例えば、基板4の外形の計測が終了するタイミング、基板4の向きの補正を開始するタイミング、或いは、基板4の向きの補正が終了するタイミングで、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更してもよい。
また、本実施形態では、1枚目の基板4のプリアライメントのタイミング、及び、最終基板の露光のタイミングで、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。露光装置100が有する温調部10の温調性能や応答性を考慮して、その他のタイミングで制御パラメータを変更してもよい。
本実施形態では、プリアライメントのタイミングで温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更しているが、その前の工程、即ち、基板4を搬入するタイミングで温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更してもよい。この場合、例えば、基板ハンドに基板4を渡すタイミングやプリアライメント位置に基板4を搬送するタイミングで温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更することが可能である。
また、S404では、上述したように、基板4の温度を、露光装置100での処理に適した温度(最適温度)に調整する。従って、基板4の温度が最適温度に対して許容範囲に収まったタイミングや基板4の温度が最適温度に到達したタイミングに応じて、その後の工程を開始するタイミングが変動する。そこで、かかるタイミングにおいて、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更してもよい。
このように、基板ステージ5の動作の開始前であれば、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更することが可能である。具体的には、基板4の搬入(S402)、温度の調整(S404)、プリアライメント(S406)、フォーカス計測(S408)、アライメント計測(S410)のいずれかのタイミングで、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更すればよい。
なお、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更する回数は、1回に限定されるものではなく、複数回であってもよい。この場合、各工程の結果に応じて、予め決められた範囲で制御パラメータを変更することが可能である。
また、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更すべきタイミングは、制御部17において、基板ステージ5の動作を制御するための情報に基づいて決定される。ここで、基板ステージ5の動作を制御するための情報は、例えば、基板4のレイアウト情報、露光条件に関する情報及びアライメントに関する情報のうち少なくとも1つを含む。基板4のレイアウト情報とは、基板上のショット領域(処理対象領域)の配列を示す情報である。露光条件に関する情報とは、基板4を処理するための処理条件に関する情報であって、例えば、露光量や露光モードなどを含む。アライメントに関する情報とは、基板4をアライメントするために計測するマークに関する情報や基板4をアライメントするためにマークを計測するショット領域(サンプルショット領域)を示す情報である。制御部17は、これらの情報から基板ステージ5の動作のプロファイル、所謂、駆動プロファイルを生成し、かかる駆動プロファイルに基づいて、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更すべきタイミングを決定する。この場合、露光装置100を動作させる前に、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更すべきタイミングを事前に決定することができる。
また、基板ステージ5の動作を制御するための情報は、例えば、基板処理開始情報、アライメント計測開始情報、アライメント計測リトライ情報及びエラー情報のうち少なくとも1つであってもよい。基板処理開始情報とは、基板4の露光(処理)の開始を指示する情報であり、アライメント計測開始情報とは、基板4のアライメントの開始を指示する情報である。アライメント計測リトライ情報とは、基板4のアライメントのリトライを指示する情報であり、エラー情報とは、基板4の露光やアライメント(処理)に関するエラーを示す情報である。制御部17は、これらの情報から、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更すべきタイミングを決定する。この場合、露光装置100を動作させながら、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更すべきタイミングをリアルタイムに決定することができる。
また、基板ステージ5の動作を制御するための情報は、例えば、基板処理進行情報及び基板位置情報のうち少なくとも1つであってもよい。基板処理進行情報とは、基板4の処理の進行状況を示す情報であり、及び、基板位置情報とは、露光装置内における基板4の位置を示す情報である。制御部17は、これらの情報から、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更すべきタイミングを決定する。この場合、露光装置100の処理状況に応じて、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更すべきタイミングをリアルタイムに決定することができる。
また、本実施形態では、温調部10が基板ステージ5の温度を調整するための制御パラメータを、基板ステージ5が目標温度であるときにセンサ15及び16で計測される温度(基板ステージ5の目標温度)としているが、これに限定されるものではない。制御パラメータは、例えば、温調部10による基板ステージ5の温度の調整をON/OFFするためのパラメータや基板ステージ5の温度の異常を判定する閾値を示すパラメータ(即ち、許容温度閾値Temp2)であってもよい。
また、本実施形態では、基板4を処理するための動作に伴って発熱するユニットを基板ステージ5として説明したが、これに限定されるものではない。基板4を処理するための動作に伴って発熱するユニットは、基板ステージ5の動作と連動して動作又は温度変化するユニット、例えば、マスク2を保持して移動するマスクステージや露光装置100の振動を低減する除振装置であってもよい。
また、温調部10に対して設定されている制御パラメータの変更に関しては、露光装置100に異常が発生した場合の処理が重要となる。図6は、露光装置100に異常が発生した場合における露光装置100の動作を示すフローチャートである。露光装置100では、装置内外で異常が発生すると、その動作を停止する、或いは、異常状態から復旧するための復旧処理を行う必要がある。従って、露光装置100の通常の動作で変更した制御パラメータについては、露光装置100に異常が発生した際に、変更前の制御パラメータに戻さなければならない。露光装置100の動作においては、その各工程で異常が発生する可能性がある。そこで、図6に示すように、各工程に対して、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更する(戻す)工程を追加する。
また、図6に示すように、露光装置100が異常状態から復帰する際には、基板ステージ5の状態に応じて、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更する。具体的には、基板ステージ5の温度を確認し、所定温度Temp1からの乖離に応じて、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更する(戻す)タイミングを決定する。そして、復旧処理において、決定したタイミングで、温調部10に対して設定されている制御パラメータを変更する(戻す)。
本発明の実施形態における物品の製造方法は、例えば、デバイス(半導体素子、磁気記憶媒体、液晶表示素子など)などの物品を製造するのに好適である。かかる製造方法は、露光装置100を用いて、基板にパターンを形成する工程と、パターンが形成された基板を処理する工程と、処理された基板から物品を製造する工程とを含む。また、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージングなど)を含みうる。本実施形態における物品の製造方法は、従来に比べて、物品の性能、品質、生産性及び生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:露光装置 4:基板 5:基板ステージ 6:モータ部 10:温調部 17:制御部

Claims (11)

  1. 基板を処理する基板処理装置であって、
    前記基板を保持して移動するステージを含み、前記基板を処理するための動作に伴って発熱するユニットと、
    前記ユニットの温度を調整する温調部と、
    前記ユニットの前記動作を制御するための情報に基づいて、前記ステージに保持された前記基板のプリアライメント、フォーカス計測、アライメント計測のいずれかのタイミングで、前記温調部に対して、前記温調部が前記ユニットの温度を許容範囲内に収めるように調整するための制御パラメータを設定する設定部と、
    を有することを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記設定部は、前記情報に基づいて、前記温調部に対して前記制御パラメータを設定すべきタイミングを決定し、当該タイミングにおいて前記制御パラメータを設定することを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記設定部は、前記情報から前記ユニットの前記動作のプロファイルを生成し、当該プロファイルに基づいて、前記タイミングを決定することを特徴とする請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記情報は、前記基板上の処理対象領域の配列を示す情報、前記基板を処理するための処理条件を示す情報、前記基板をアライメントするために計測するマークに関する情報、及び、前記基板をアライメントするためにマークを計測する処理対象領域を示す情報のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の基板処理装置。
  5. 前記情報は、前記基板の処理の開始を指示する情報、前記基板のアライメントの開始を指示する情報、前記基板のアライメントのリトライを指示する情報、及び、前記基板の処理に関するエラーを示す情報のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の基板処理装置。
  6. 前記情報は、前記基板の処理の進行状況を示す情報、及び、前記基板処理装置における前記基板の位置を示す情報のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  7. 前記制御パラメータは、前記ユニットの目標温度を示すパラメータ、及び、前記ユニットの温度の異常を判定する閾値を示すパラメータのうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の基板処理装置。
  8. 前記設定部は、前記動作の開始前に、前記制御パラメータを第1制御パラメータから前記第1制御パラメータとは異なる第2制御パラメータに変更し、前記動作の終了後に、前記制御パラメータを前記第2制御パラメータから前記第1制御パラメータに変更することを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載の基板処理装置。
  9. 前記設定部は、複数の基板のうち最初の基板を処理するための前記動作の開始前に、前記制御パラメータを第1制御パラメータから前記第1制御パラメータとは異なる第2制御パラメータに変更し、前記複数の基板のうち最後の基板を処理するための前記動作の終了後に、前記制御パラメータを前記第2制御パラメータから前記第1制御パラメータに変更することを特徴とする請求項1乃至のうちいずれか1項に記載の基板処理装置。
  10. 前記ステージに保持された前記基板にマスクのパターンの像を投影する投影光学系を更に有することを特徴とする請求項に記載の基板処理装置。
  11. 請求項1乃至10のうちいずれか1項に記載の基板処理装置を用いてパターンを基板に形成する工程と、
    前記工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する工程と、
    処理された前記基板から物品を製造する工程と、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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