JP7226408B2 - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電気光学装置および電子機器に関する。
有機EL(エレクトロルミネッセンス)素子等の発光素子を有する表示装置等の電気光学装置が知られている。
特許文献1に記載の表示装置は、発光素子と、発光素子のバリア層である保護層と、保護層上に配置されたカラーフィルターとを有する。保護層は、発光素子に向かって突出する湾曲形状の表面を有する。よって、カラーフィルターの保護層との境界面は湾曲している。境界面は湾曲しているため、当該境界面は、発光素子から発光された光を集光する集光レンズとして機能する。
国際公開第2019/159641号公報
しかし、保護層に凹みを形成すると、当該凹みにより保護層の膜厚が小さくなってしまう。この結果、発光素子を保護するための保護層の機能が低下するおそれがある。一方、保護層の当該機能を維持するために、保護層に形成された凹みの深さを小さくすると、カラーフィルターの保護層との接触部分の曲率が小さくなってしまう。このため、レンズ機能が低下してしまう。それゆえ、光取り出し効率または視野角特性の向上を図ることが難しい。
本発明の電気光学装置の一態様は、着色層と、前記基板と前記着色層との間に配置される第1発光素子および第2発光素子と、前記第1発光素子および前記第2発光素子と前記着色層との間に配置され、平面視で前記第1発光素子と前記第2発光素子との間に位置する壁部と、前記第1発光素子および前記第2発光素子と前記着色層との間に配置される封止層と、を備え、前記壁部の第1屈折率と前記着色層の第2屈折率とは、互いに異なり、前記壁部は、平面視で前記第1発光素子に対応する第1開口および前記第2発光素子に対応する第2開口を有するとともに、厚みが最も厚い頂部と厚みが最も薄い端部との間において、前記壁部の内側に湾曲状に凹む領域を有し、前記着色層は、前記第1開口および前記第2開口を介して前記封止層と接するとともに、前記壁部の内側に湾曲状に凹むように設けられた領域と接するように設けられている。
本発明の電気光学装置の一態様は、基板と、平面視で隣り合う2つの画素間に配置される壁部と、前記壁部の第1屈折率と異なる第2屈折率を有する着色層と、 前記基板と前記着色層との間に配置される発光層と、前記発光層と前記着色層との間に配置される封止層と、を備え、前記壁部は、平面視で各画素に対応する開口を有するとともに、厚みが最も厚い頂部と厚みが最も薄い端部との間において、前記壁部の内側に湾曲状に凹む領域を有し、前記着色層は、前記開口を介して前記封止層に接するとともに、前記壁部の内側に湾曲状に凹むように設けられた領域と接するように設けられている。
本発明の電子機器の一態様は、前述の電気光学装置と、前記電気光学装置の動作を制御する制御部と、を有する。
第1実施形態の電気光学装置を模式的に示す平面図である。 図1に示すサブ画素の等価回路図である。 素子基板の一部を示す平面図である。 図1に示す電気光学装置の断面図である。 図1に示す電気光学装置の断面図である。 壁部および着色層を示す断面図である。 壁部および着色層を示す断面図である。 第1実施形態の着色層のレンズ機能を説明するための図である。 第1実施形態の光の強度のシミュレーション結果である。 壁部が着色層によって覆われていない場合の漏れ光を説明するための図である。 壁部が着色層によって覆われている場合の漏れ光を説明するための図である。 第2実施形態の着色層のレンズ機能を説明するための図である。 第2実施形態の光の強度のシミュレーション結果である。 変形例の壁部および着色層を示す概略図である。 電子機器の一例である虚像表示装置の一部を模式的に示す平面図である。 電子機器の一例であるパーソナルコンピューターを示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法や縮尺は実際のものと適宜異なり、理解を容易にするために模式的に示す部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
1.電気光学装置100
1A.第1実施形態
1A-1.電気光学装置100の全体構成
図1は、第1実施形態の電気光学装置100を模式的に示す平面図である。なお、以下では、説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を適宜用いて説明する。また、X軸に沿う一方向をX1方向とし、X1方向とは反対の方向をX2方向とする。同様に、Y軸に沿う一方向をY1方向とし、Y1方向とは反対の方向をY2方向とする。Z軸に沿う一方向をZ1方向とし、Z1方向とは反対の方向をZ2方向とする。Z1方向またはZ2方向から電気光学装置100をみることを「平面視」とする。
図1に示す電気光学装置100は、有機EL(エレクトロルミネッセンス)を利用してフルカラーの画像を表示する装置である。なお、画像には、文字情報のみを表示するものが含まれる。電気光学装置100は、例えば、ヘッドマウントディスプレイ等に好適に用いられるマイクロディスプレイである。
電気光学装置100は、画像を表示する表示領域A10と、平面視で表示領域A10の周囲を囲む周辺領域A20と、を有する。図1に示す例では、表示領域A10の平面視での形状が四角形であるが、これに限定されず、他の形状でもよい。
表示領域A10は、複数の画素Pを有する。各画素Pは、画像の表示における最小単位である。本実施形態では、複数の画素Pは、X1方向およびY2方向に行列状に配置される。各画素Pは、赤色の波長域の光が得られるサブ画素PRと、青色の波長域の光が得られるサブ画素PBと、緑色の波長域の光が得られるサブ画素PGと、を有する。サブ画素PB、サブ画素PGおよびサブ画素PRによって、カラー画像の1つの画素Pが構成される。以下では、サブ画素PB、サブ画素PGおよびサブ画素PRを区別しない場合、サブ画素P0と表記する。
画素Pごとに、サブ画素PB、PRおよびPGの3つのサブ画素P0が設けられる。サブ画素P0は、画素Pを構成する要素である。サブ画素P0は、独立して制御される最小単位である。複数のサブ画素P0は、X1方向およびY2方向に行列状に配置される。また、本実施形態では、サブ画素P0の配列は、レクタングル配列である。本実施形態では、画素Pが有する3つのサブ画素P0のうちサブ画素PGの面積が最も大きい。
ここで、青色の波長域、緑色の波長域、および赤色の波長域のうちの任意の1つが第1波長域に相当する。他の1つが第2波長域に相当する。残りの1つが第3波長域に相当する。なお、第1波長域、第2波長域および第3波長域は、互いに異なる波長域である。本実施形態では、赤色の波長域を第1波長域とし、青色の波長域を第2波長域とし、緑色の波長域を第3波長域とする場合を例に説明する。なお、青色の波長域は緑色の波長域よりも短い波長域であり、緑色の波長域は赤色の波長域よりも短い波長域である。当該赤色の波長域は、580nmを超え、700nm以下である。当該緑色の波長域は、500nm以上、580nm以下である。当該青色の波長域は、400nm以上、500nm未満である。
電気光学装置100は、素子基板1と、光透過性を有する透光性基板7とを有する。電気光学装置100は、いわゆるトップエミッション構造であり、透光性基板7から光を発する。なお、素子基板1と透光性基板7とが重なる方向は、Z1方向またはZ2方向と一致する。また、光透過性とは、可視光に対する透過性を意味し、好ましくは可視光の透過率が50%以上であることをいう。
素子基板1は、データ線駆動回路101と、走査線駆動回路102と、制御回路103と、複数の外部端子104とを有する。データ線駆動回路101、走査線駆動回路102、制御回路103および複数の外部端子104は、周辺領域A20に配置される。データ線駆動回路101および走査線駆動回路102は、複数のサブ画素P0を構成する各部の駆動を制御する周辺回路である。制御回路103は、画像の表示を制御する。制御回路103には、図示しない上位回路から画像データが供給される。制御回路103は、当該画像データに基づく各種信号をデータ線駆動回路101および走査線駆動回路102に供給する。図示しないが、外部端子104には、上位回路との電気的な接続を図るためのFPC(Flexible printed circuits)基板等が接続される。また、素子基板1には、図示しない電源回路が電気的に接続される。
透光性基板7は、素子基板1が有する後述の発光部2および着色層5を保護するカバーである。透光性基板7は、例えば、ガラス基板または石英基板で構成される。
図2は、図1に示すサブ画素P0の等価回路図である。素子基板1には、複数の走査線13、複数のデータ線14、複数の給電線15および複数の給電線16が設けられる。図2では、1つのサブ画素P0とこれに対応する要素とが代表的に図示される。
走査線13はX1方向に延び、データ線14はY1方向に延びる。なお、図示はしないが、複数の走査線13と複数のデータ線14とは、格子状に配列される。また、走査線13は図1に示す走査線駆動回路102に接続され、データ線14は図1に示すデータ線駆動回路101に接続される。
図2に示すように、サブ画素P0は、発光素子20と、発光素子20の駆動を制御する画素回路30とを含む。発光素子20は、OLED(有機発光ダイオード)で構成される。発光素子20は、画素電極23と、共通電極25と、発光層240とを有する。
画素電極23には、画素回路30を介して給電線15が電気的に接続される。一方、共通電極25には、給電線16が電気的に接続される。ここで、給電線15には、図示しない電源回路から高位側の電源電位Velが供給される。給電線16には、図示しない電源回路から低位側の電源電位Vctが供給される。画素電極23が陽極として機能し、共通電極25が陰極として機能する。発光素子20では、画素電極23から供給される正孔と、共通電極25から供給される電子とが発光層240で再結合することにより、発光層240が光を発光させる。なお、画素電極23はサブ画素P0ごとに設けられており、画素電極23は他の画素電極23とは独立して制御される。
画素回路30は、スイッチング用トランジスター31と、駆動用トランジスター32と、保持容量33とを有する。スイッチング用トランジスター31のゲートは、走査線13に電気的に接続される。また、スイッチング用トランジスター31のソースまたはドレインのうちの一方が、データ線14に電気的に接続され、他方が、駆動用トランジスター32のゲートに電気的に接続される。また、駆動用トランジスター32のソースまたはドレインのうちの一方が、給電線15に電気的に接続され、他方が、画素電極23に電気的に接続される。また、保持容量33の一方の電極は、駆動用トランジスター32のゲートに接続され、他方の電極は、給電線15に接続される。
以上の画素回路30では、走査線駆動回路102が走査信号をアクティブにすることで走査線13が選択されると、選択されるサブ画素P0に設けられるスイッチング用トランジスター31がオンする。すると、データ線14からデータ信号が、選択される走査線13に対応する駆動用トランジスター32に供給される。駆動用トランジスター32は、供給されるデータ信号の電位、すなわちゲートおよびソース間の電位差に応じた電流を発光素子20に対して供給する。そして、発光素子20は、駆動用トランジスター32から供給される電流の大きさに応じた輝度で発光する。また、走査線駆動回路102が走査線13の選択を解除してスイッチング用トランジスター31がオフした場合、駆動用トランジスター32のゲートの電位は、保持容量33により保持される。このため、発光素子20は、スイッチング用トランジスター31がオフした後も、発光素子20の発光を維持することができる。
なお、前述の画素回路30の構成は、図示の構成に限定されない。例えば、画素回路30は、画素電極23と駆動用トランジスター32との間の導通を制御するトランジスターをさらに備えてもよい。
1A-2.素子基板1
図3は、図1に示す素子基板1の一部を示す平面図である。図3では、1つの画素Pの要素が代表的に図示される。以下では、サブ画素PRに関連する要素の符号の末尾に「R」を付し、サブ画素PGに関連する要素の符号の末尾に「G」を付し、サブ画素PBに関連する要素の符号の末尾に「B」を付す。なお、発光色ごとに区別しない場合には、符号の末尾の「B」、「G」および「R」を省略する。
図3に示すように、素子基板1は、画素Pごとに、発光素子20R、20B、20G1および20G2の組を有する。発光素子20Rは、サブ画素PRに設けられる発光素子20である。発光素子20Bは、サブ画素PBに設けられる発光素子20である。発光素子20G1および20G2のそれぞれは、サブ画素PGに設けられる発光素子20である。
本実施形態では、発光素子20Rが第1発光素子に相当し、発光素子20Bが第2発光素子に相当し、発光素子20G1および20G2のそれぞれが第3発光素子に相当する。なお、発光素子20G1および20G2は、サブ画素PGごとに、1つの画素回路30を共用する。したがって、発光素子20G1および20Gで、1つの発光素子20Gと捉えてもよい。
発光素子20Rは、赤色の波長域を含む波長域の光を発する発光領域ARを有する。発光素子20Bは、青色の波長域を含む波長域の光を発する発光領域ABを有する。発光素子20G1は、緑色の波長域を含む波長域の光を発する発光領域AG1を有する。発光素子20G2は、緑色の波長域を含む波長域の光を発する発光領域AG2を有する。本実施形態では、発光領域ARが第1発光領域に相当し、発光領域ABが第2発光領域に相当し、発光領域AG1およびRG2のそれぞれが第3発光領域に相当する。また、発光領域Aを、発光素子20に対応するものと捉えてもよい。
また、図3に示す例では、発光領域AR、AG1、AG2およびABのそれぞれの平面視での形状は、八角形である。発光領域ARおよびABの各面積は、発光領域AG1およびAG2の面積の合計よりも小さい。当該「面積」とは、平面視での面積をいう。なお、発光領域AR、AG1、AG2およびABの平面視での形状は、互いに異なってもよいし、互いに等しくてもよい。
図4および図5のそれぞれは、図1の電気光学装置100の断面図である。図4は、サブ画素PRおよびPGの断面に相当し、図5は、サブ画素PBおよびPGの断面に相当する。以下の説明では、Z1方向を上方とし、Z2方向を下方として説明する。
図4および図5に示すように、素子基板1は、基板10と、発光素子20と、封止層4と、着色層5とを有する。発光素子20および封止層4は、基板10と着色層5との間に配置される。また、発光部2は、前述の複数の発光素子20を有する。なお、前述の透光性基板7は、接着層70により素子基板1に接合される。
基板10は、詳細な図示はしないが、例えばシリコン基板上に、前述の画素回路30が形成された配線基板である。なお、シリコン基板の代わりに、例えば、ガラス基板、樹脂基板またはセラミックス基板が用いられてもよい。また、詳細な図示はしないが、画素回路30が有する前述の各トランジスターは、MOS型トランジスター、薄膜トランジスターまたは電界効果トランジスターのいずれでもよい。画素回路30が有するトランジスターがアクティブ層を有するMOS型トランジスターである場合、当該アクティブ層は、シリコン基板で構成されてもよい。また、画素回路30が有する各要素および各種配線の材料としては、例えば、ポリシリコン、金属、金属シリサイドおよび金属化合物等の導電材料が挙げられる。
基板10上には、発光部2が配置される。発光部2は、反射層26と、絶縁層21と、光路調整層22と、素子分離層220と、複数の画素電極23と、有機層24と、共通電極25とを有する。発光部2は、これらの要素によって前述の複数の発光素子20を形成する。なお、絶縁層21、光路調整層22、素子分離層220、有機層24および共通電極25は、複数の発光素子20で共通である。また、有機層24は、前述の発光層240を有する。
反射層26は、基板10と発光層240との間に配置される。反射層26は、光反射性を有する複数の反射部261を含む。光反射性とは、可視光に対する反射性を意味し、好ましくは可視光の反射率が50%以上であることをいう。各反射部261は、発光層240で発生する光を反射する。なお、複数の反射部261は、図示はしないが、平面視で、複数のサブ画素P0に対応して配置される。反射層26の材料としては、例えば、Al(アルミニウム)およびAg(銀)等の金属、あるいはこれらの金属の合金が挙げられる。なお、反射層26は、画素回路30と電気的に接続される配線としての機能を有してもよい。また、図示は省略するが、反射層26と絶縁層21との間には、反射層26の光反射性を高めるための光透過性および絶縁性を有する増反射層が配置されてもよい。当該増反射層は、例えば、酸化シリコン膜である。
絶縁層21は、反射層26上に配置されるとともに、反射層26が有する複数の反射部261の間を埋める。絶縁層21は、例えば、窒化シリコン(SiN)膜で構成される。なお、詳細な図示はしないが、絶縁層21は、例えば、複数の層の積層体である。
絶縁層21上には、複数のコンタクト電極28が配置される。コンタクト電極28は、発光素子20ごとに設けられる。コンタクト電極28は、画素回路30と画素電極23とを電気的に接続する。なお、コンタクト電極28と絶縁層21との間には、酸化シリコン等の絶縁材料で形成される絶縁部27が設けられる。また、コンタクト電極28の材料は、例えば、タングステン(W)、チタン(Ti)および窒化チタン(TiN)等の導電材料である。
絶縁層21上には、光路調整層22が配置される。光路調整層22は、反射部261と後述の共通電極25との間の光学的な距離である光学距離L0を調整する層である。光路調整層22は、絶縁性を有する複数の膜で構成される。具体的には、光路調整層22は、第1絶縁膜221および第2絶縁膜222を有する。第1絶縁膜221は、サブ画素PRに配置され、サブ画素PBおよびPGに配置されない。少なくとも第1絶縁膜221上には、第2絶縁膜222が配置される。第2絶縁膜222は、サブ画素PRおよびPGに配置され、サブ画素PBに配置されない。光路調整層22の材料としては、例えば、酸化ケイ素および窒化ケイ素等のケイ素系の無機材料が挙げられる。
光路調整層22上には、複数の画素電極23が配置される。画素電極23は、発光素子20ごとに設けられる。図示はしないが、各画素電極23は、平面視で、対応する反射部261に重なる。各画素電極23は、光透過性および導電性を有する。画素電極23の材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)およびIZO(Indium Zinc Oxide)等の透明導電材料が挙げられる。なお、画素電極23Rは、サブ画素PRに設けられる画素電極23である。画素電極23G1および23G2は、サブ画素PGに設けられる画素電極23である。画素電極23G1および23G2は、分離されて形成されたものでも良いし、一体となって形成されたものでも良い。画素電極23Bは、サブ画素PBに設けられる画素電極23である。
また、光路調整層22上には、複数の開口を有する素子分離層220が配置される。素子分離層220は、複数の画素電極23の各外縁を覆う。素子分離層220によって、複数の画素電極23は互いに電気的に絶縁される。素子分離層220が有する複数の開口により、複数の発光領域Aが規定される。また、有機層24と画素電極23とが接する領域として発光領域Aを規定することもできる。具体的には、発光素子20Rが有する発光領域ARと、発光素子20G1が有する発光領域AG1と、発光素子20G2が有する発光領域AG2と、発光素子20Bが有する発光領域ABとが規定される。素子分離層220の材料としては、例えば、酸化ケイ素および窒化ケイ素等のケイ素系の無機材料が挙げられる。
複数の画素電極23上には、有機層24が配置される。有機層24は、有機発光材料を含む発光層240を含む。有機発光材料は、発光性の有機化合物である。また、有機層24は、発光層240以外に、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層および電子注入層等を含む。有機層24は、青色、緑色および赤色の各発光色が得られる発光層240を含んで白色発光を実現する。なお、有機層24の構成は、前述の構成に特に限定されるものではなく、公知の構成を適用することができる。
有機層24上には、共通電極25が配置される。共通電極25は、発光層240と着色層5との間に配置される。共通電極25は、光反射性および光透過性を有する半透過反射層である。また、共通電極25は、導電性を有する。共通電極25は、例えば、MgAg等のAgを含む合金で形成される。
以上の発光部2では、発光素子20Rは、反射部261と絶縁層21と第1絶縁膜221と第2絶縁膜222と素子分離層220と画素電極23Rと有機層24と共通電極25とを有する。発光素子20G1は、反射部261と絶縁層21と第2絶縁膜222と素子分離層220と画素電極23G1と有機層24と共通電極25とを有する。発光素子20G2は、反射部261と絶縁層21と第2絶縁膜222と素子分離層220と画素電極23G2と有機層24と共通電極25とを有する。発光素子20Bは、反射部261と絶縁層21と素子分離層220と画素電極23Bと有機層24と共通電極25とを有する。
ここで、反射層26と共通電極25との間の光学距離L0は、サブ画素P0ごとに異なる。具体的には、サブ画素PRの光学距離L0は、赤色の波長域に対応して設定される。サブ画素PGの光学距離L0は、緑色の波長域に対応して設定される。サブ画素PBの光学距離L0は、青色の波長域に対応して設定される。
このため、各発光素子20は、所定の波長域の光を反射層26と共通電極25との間で共振させる光共振構造29を有する。発光素子20R、20Gおよび20Bは互いに異なる光共振構造29を有する。光共振構造29は、有機層24が有する発光層240で発光する光を反射層26と共通電極25との間で多重反射させ、所定の波長域の光を選択的に強める。発光素子20Rは、反射層26と共通電極25との間で赤色の波長域の光を強める光共振構造29Rを有する。発光素子20Gは、反射層26と共通電極25との間で緑色の波長の光を強める光共振構造29Gを有する。発光素子20Bは、反射層26と共通電極25との間で青色の波長の光を強める光共振構造29Bを有する。
光共振構造29における共振波長は、光学距離L0によって決まる。当該共振波長をλ0とするとき、次のような関係式[1]が成り立つ。なお、関係式[1]中のΦ(ラジアン)は、反射層26と共通電極25との間での透過および反射の際に生じる位相シフトの総和を表す。
{(2×L0)/λ0+Φ}/(2π)=m0(m0は整数)・・・・・[1]
取り出したい波長域の光のピーク波長が波長λ0となるよう、光学距離L0が設定される。この設定により、取り出したい所定の波長域の光が増強され、当該光の高強度化およびスペクトルの狭幅化を図ることができる。
本実施形態では、前述のように、サブ画素PB、PGおよびPRごとに光路調整層22の厚さを異ならせることにより、光学距離L0が調整される。なお、光学距離L0の調整方法は、光路調整層22の厚さによる調整方法に限定されない。例えば、サブ画素PB、PGおよびPRごとに画素電極23の厚さを異ならせることにより、光学距離L0が調整されてもよい。
複数の発光素子20上には、封止層4が配置される。封止層4は、複数の発光素子20を保護する。具体的には、封止層4は、複数の発光素子20を外部から保護するために複数の発光素子20を封止する封止層である。封止層4は、ガスバリア性を有しており、例えば、各発光素子20を外部の水分または酸素等から保護する。封止層4が設けられていることで、封止層4が設けられていない場合に比べ、発光素子20の劣化を抑制することができる。このため、電気光学装置100の品質信頼性を高めることができる。また、封止層4は、光透過性を有する。
封止層4は、第1層41と、第2層42と、第3層43とを有する。第1層41、第2層42および第3層43は、この順に基板10から遠ざかる方向に向かって積層される。第1層41、第2層42および第3層43は、絶縁性を有する。第1層41および第3層43の各材料は、例えば、酸窒化シリコン(SiON)等の無機化合物である。第2層42は、第3層43に平坦な面を提供するための平坦化層である。第2層42の材料は、例えば、エポキシ樹脂等の樹脂、または無機化合物である。なお、封止層4は、3つの層を有するが、1つ、2つ、または4つ以上の層を有してもよい。また、着色層5と接触する第3層43は、無機化合物を含むが、着色層5と接触する層は、樹脂を含んでもよい。
着色層5は、所定の波長域の光を選択的に透過させるカラーフィルターである。当該所定の波長域は、前述の光学距離L0によって決まるピーク波長λ0を含んでいる。着色層5を備えることで、着色層5を備えていない場合に比べ、各サブ画素P0から発せられる光の色純度を高めることができる。着色層5は、例えば、色材を含むアクリル系の感光性樹脂材料等の樹脂材料で構成される。当該色材は、顔料または染料である。
着色層5は、サブ画素PRに対応して設けられる着色部50R、サブ画素PBに対応して設けられる着色部50Bと、サブ画素PGに対応して設けられる着色部50Gと、を有する。サブ画素P0ごとに着色部50が設けられる。着色部50Rは、発光素子20Rからの光のうち赤色の波長域の光を選択的に透過させるカラーフィルターである。着色部50Bは、発光素子20Bからの光のうち青色の波長域の光を選択的に透過させるカラーフィルターである。着色部50Gは、発光素子20G1および20G2からの光のうち緑色の波長域の光を選択的に透過させるカラーフィルターである。
壁部6は、発光層240に対して基板10と反対に配置される。具体的には、壁部6は、発光層240と着色層5との間に配置される。壁部6は、各サブ画素P0の間に配置される。壁部6は、素子基板1に対する着色層5の密着性を高めるために設けられる。壁部6は、光透過性を有する。壁部6は、例えば、透明な樹脂材料で形成される。当該樹脂材料としては、例えば、エポキシ樹脂およびアクリル樹脂等が挙げられる。
以上の素子基板1上には、接着層70を介して透光性基板7が接合される。接着層70は、例えば、エポキシ樹脂およびアクリル樹脂等の樹脂材料を用いた透明な接着剤である。
1A-3.壁部6および着色層5
壁部6は、主に、隣り合うサブ画素P0の間に配置される。本実施形態では、壁部6は、平面視でサブ画素P0を囲むように配置される。このため、壁部6は、サブ画素P0を区分する壁状の部材として機能する。具体的には、図3に示すように、壁部6は、平面視で、発光領域ARと発光領域ABとの間、発光領域ARと発光領域AG1との間、および発光領域ABと発光領域AG2との間に、主に配置される。なお、図3では、便宜上、壁部6にトッドパターンが付されている。
図3に示すように、壁部6は、平面視で、各サブ画素P0に対応する開口S6を有する。開口S6は、平面視で発光領域Aに重なる。なお、サブ画素PGに設けられる開口S6は、平面視で2つの発光領域AG1およびAG2に重なる。
図示の例では、壁部6の一部は、発光領域A内に位置している。よって、壁部6は、平面視で隣り合う発光領域A同士の間の領域に位置する部分に加え、発光領域A内に位置する部分を有する。
また、少なくとも壁部6の頂部611は、平面視で発光領域ARを囲むように配置される。壁部6は、平面視で発光領域ARの縁に沿って配置され、当該縁を覆っている。同様に、壁部6は、平面視で発光領域ABを囲むように配置される。壁部6は、平面視で発光領域ABの縁に沿って配置され、当該縁を覆っている。また、壁部6は、平面視で発光領域AG1およびAG2を囲むように配置される。壁部6は、平面視で発光領域AG1およびAG2の縁と重なる部分を有する。
図3に示すように、各着色部50は、平面視で壁部6と重なる部分と、平面視で壁部6と重ならない部分とを有する。当該壁部6と重ならない部分は、平面視で、壁部6の開口S6内に位置する部分である。
また、着色部50R、50Bおよび50Gは、平面視で互いに重なる部分を有する。つまり、平面視で3色の着色部50が重なっている部分が存在する。また、着色部50Rと50Bとは、平面視で互いに重なる部分を有する。同様に、着色部50Bと50Gとは、平面視で互いに重なる部分を有する。また、着色部50Gと50Rとは、平面視で互いに重なる部分を有する。なお、複数の着色部50は、互いに重なっていなくてもよい。
図6および図7のそれぞれは、壁部6および着色層5を示す断面図である。図6および図7に示すように、壁部6は、封止層4上に位置し、かつ封止層4に接触している。また、壁部6は、着色層5に接触している。
壁部6は、厚みを減少させながら、隣り合うサブ画素P0の間の領域からサブ画素P0内に向かって張り出している。具体的には、図6に示すように、壁部6は、厚みを減少させながら、発光領域ARと発光領域AG1との間の領域から発光領域ARおよびAG1のそれぞれに向かって張り出している。また、図7に示すように、壁部6は、厚みを減少させながら、発光領域ABと発光領域AG2との間の領域から発光領域ABおよびAG2のそれぞれに向かって張り出している。また、図示はしないが、壁部6は、厚みを減少させながら、発光領域ARと発光領域ABとの間の領域から発光領域ARおよびAB2のそれぞれに向かって張り出している。なお、「厚み」とは、Z1方向の長さである。
壁部6の封止層4と接触する下面は、平坦面である。一方、壁部6の着色層5と接触する上面61は、曲面である。上面61は、頂部611と、複数の端部612とを有する。頂部611は、壁部6のうち厚みが最も厚い部分において着色層5と接触する部分である。各端部612は、壁部6の縁であって、壁部6のうち厚みが最も薄い分において着色層5と接触する部分である。各端部612における壁部6の厚みは、頂部611における壁部6の厚みよりも小さい。よって、壁部6の厚みは、頂部611から各端部612に向かって減少している。また、上面61は、頂部611と端部612との間で基板10に向かって湾曲状に凹んでいる。
また、頂部611は、隣り合うサブ画素P0の間の領域に位置する。具体的には、頂部611は、平面視で発光領域Aと重なっていない。頂部611は、発光領域ARおよびABの間、発光領域ARおよびAG1の間、発光領域ABおよびAG2の間に位置する。また、図3に示すように、端部612は、平面視で各発光領域A内に位置する。本実施形態では、平面視で発光領域ARに位置する端部612が第1端部に相当し、平面視で発光領域ABに位置する端部612が第2端部に相当する。また、平面視で発光領域AG1およびAG2に位置する端部612が第3端部である。また、端部612は、開口S6を形成する。また、端部612は、平面視で発光領域Aと重ならないように配置されていても良い。端部612が平面視で発光領域Aと重ならない場合、端部612は、発光領域ARおよびABの間、発光領域ARおよびAG1の間、発光領域ABおよびAG2の間に位置する。
図6および図7に示す例では、着色部50G、50Bおよび50Rは、壁部6上にこの順に形成される。このため、図7に示すように、着色部50Gの一部は、壁部6と着色部50Bとの間に位置する。また、図6に示すように、着色部50Gの一部は、壁部6と着色部50Rとの間に位置する。なお、図示はしないが、着色部50Bの一部は、壁部6と着色部50Rとの間に位置する。
着色層5は、複数の開口S6を埋め、かつ封止層4および壁部6を覆う。また、着色層5は、封止層4および壁部6に接触する複数の接触面51を有する。接触面51は、着色部50ごとに設けられる。接触面51は、封止層4と接触する第1面511と、壁部6に接触する第2面512とを有する。第1面511は、平坦面である。第2面512は、第1面511に対して傾斜している。また、第2面512は、基板10に向かって突出する曲面である。よって、接触面51は、基板10に向かって突出する曲面を有する。
第2面512は、頂部611との接触部分から各端部612の接触部分に向かって傾斜している。よって、着色層5の厚みは、頂部611との接触部分から各端部612の接触部分に向かって漸次的に増加している。したがって、端部612との接触部分における着色層5の厚みは、頂部611との接触部分における着色層5の厚みよりも大きい。
また、壁部6の屈折率である第1屈折率と着色層5の屈折率である第2屈折率とは、互いに異なる。そして、前述のように、着色層5は、壁部6と接触し、壁部6側に張り出す曲面である第2面512を有する。つまり、第2面512は、壁部6と接触し、基板10に向かって突出する曲面とも捉えてよい。このため、第2面512は、レンズ面として機能する。それゆえ、壁部6と着色層5によってレンズ機能を得ることができる。さらに、着色層5にレンズ面を形成するために封止層4に凹みを形成しなくて済む。つまり、封止層4に凹みが形成されることにより封止層4の封止性能が低下することを防ぐことができる。このため、電気光学装置100によれば、曲率の大きなレンズ機能を容易に得ることができる。また、封止層4の封止性能と着色層5のレンズ機能との両立を図ることができる。また、電気光学装置100では、壁部6によって着色層5の第2面512が形成されるので、例えば壁部6の厚さを変更することで、所望の曲率を有する第2面512を簡単に形成することができる。
また、本実施形態では、第1屈折率は、第2屈折率よりも小さい。このため、発光領域Aからの光を集光させることができる。よって、光の取り出し効率を向上させることができる。
図8は、第1実施形態の着色層5のレンズ機能を説明するための図である。なお、図8では、平面視での発光領域Aの中心を通って、Z軸に平行な中心軸A1が図示される。
図8に示すように、発光領域Aから発せられた光Lのうち中心軸A1に沿った光Lは、第1面511に入射し、着色層5から中心軸A1に沿って出射する。また、発光領域Aから発せられた光Lのうち中心軸A1に対して傾斜した光Lは、第2面512に入射し、第2面512で屈折する。そして、屈折した光Lは、中心軸A1に沿って進むか、中心軸A1に沿った方向に近い方向に進む。このため、発光領域Aから発せられた光Lは、着色層5のレンズ機能により集光する。よって、光の取り出し効率を向上させることができる。
図9は、第1実施形態の光の強度のシミュレーション結果である。図9中の実線は、着色層5がレンズ面である第2面512を有する場合の結果である。図9中の破線は、着色層5がレンズ面を有さない場合の結果である。図9に示すように、着色層5がレンズ面である第2面512を有することで、レンズ面を有さない場合に比べ、集光効果により光の強度が増加していることが分かる。図9から分かるように、着色層5が第2面512を有することで、光の取り出し効率を向上させることができる。
また、前述のように、壁部6は、複数の端部612を有する。各端部612は、図3に示すように、平面視で、発光領域A内に配置される。このため、第2面512の面積を大きくすることができるので、第2面512に入射する光量を増やすことができる。つまり、端部612が平面視で発光領域Aの外側に位置する場合に比べ、光の取り出し効率を高めることができる。よって、より広い角度で、より強度の強い光を発することができる。なお、端部612は、平面視で、発光領域Aの縁と重なってもよいし、発光領域Aの外側に位置してもよい。
また、前述のように、壁部6は、サブ画素P0に対応する開口S6を有する。そして、壁部6は、サブ画素P0を囲んでいる。また、壁部6は、発光領域ARを囲んでいる。このため、壁部6が発光領域ARを囲んでいない場合に比べ、光の取り出し効率を向上させることができる。同様に、壁部6は、発光領域ABを囲んでいるため、囲んでいない場合に比べ、光の取り出し効率を向上させることができる。また、壁部6は、発光領域AG1およびAG2を囲んでいるため、囲んでいない場合に比べ、光の取り出し効率を高めることができる。
なお、壁部6は、平面視で発光領域Aを囲んでいなくてもよい。つまり、壁部6は、平面視で、隣り合うサブ画素P0の間の領域の一部に設けられてもよい。
図6および図7に示すように、壁部6の最大の厚みは、着色層5の最大の厚みよりも薄い。ただし、壁部6の最大の厚みは、着色層5の最大の厚みの1/2以上であることが好ましい。特に、壁部6の最大の厚みは、各着色部50の最大の厚みの1/2以上であることが好ましい。これにより、着色層5の最大の厚みの1/2未満である場合に比べ、第2面512の面積を大きくすることができる。また、第2面512の曲率を大きくすることができる。よって、第2面512によるレンズ性能を高めることができる。
また、壁部6は、着色層5に覆われる頂部611を有する。このため、頂部611が着色層5で覆われていない場合に比べ、壁部6を通過する漏れ光を抑制することができる。
図10は、壁部6が着色層5によって覆われていない場合の漏れ光を説明するための図である。図11は、壁部6が着色層5で覆われている場合の漏れ光を説明するための図である。図10に示すように、壁部6が着色層5で覆われていない場合、発光領域Aから発せられた光は、壁部6を透過して漏れ光となってしまう。この結果、隣接するサブ画素P0からの光の漏れによる混色が発生するおそれがある。
これに対して、図11に示すように、壁部6が着色層5で覆われていることで、壁部6を透過した光は、着色部50で遮られる。例えば、発光領域ARから発せられた光のうち壁部6を透過した光LRは、着色部50Gで遮られる。また、例えば、発光領域AG1から発せられた光のうち壁部6を透過した光LG1は、着色部50Gを透過するが、着色部50Rで遮られる。このため、漏れ光になることが抑制される。よって、隣接するサブ画素P0からの光の漏れによる混色の発生を改善することができる。また、頂部611は、着色部50Rと着色部50Gとによって覆われているため、壁部6を通過する漏れ光を抑制することができる。
なお、壁部6の最大の厚みは、着色層5の最大の厚み以上でもよい。よって、壁部6の上面61のZ1方向での位置は、着色層5の上面のZ1方向での位置と一致してもよい。また、壁部6の上面61は、着色層5の上面からZ1方向に露出してもよい。この場合、上面61が着色層5から露出していない場合に比べ、着色層5によるレンズ性能をさらに高めることができる。
また、前述のように、発光部2は、発光層240と、反射層26と、「半透過反射層」である共通電極25と、光共振構造29と、を有する。光共振構造29は、発光層240から発せられる光を反射層26と共通電極25との間で共振させる。発光部2が光共振構造29を有さない場合、発光領域Aから発せられ光は、ランバーシアン配光に近い。これに対し、発光部2が光共振構造29を有する場合、光共振構造29を有さない場合に比べ、発光領域Aから発せられる光の指向性は高くなる。このため、Z1方向に出射される光の光度を高めることができる。よって、着色層5のレンズ面に、入射角が小さい光が入射する割合を減少させることができる。よって、光の損失割合を低減することができる。
壁部6は、例えば、以下の方法で形成される。まず、封止層4上に、アクリル樹脂等の感光性樹脂をスピンコート法で塗布して乾燥させることにより、樹脂層が形成される。その後、UV(紫外線)光を用いて当該樹脂層が露光され、アルカリ現像液等により現像される。これにより、壁部6が形成される。また、壁部6の形成では、露光の際に、UV光をデフォーカスさせる。これにより、基板10に向かって凹んだ曲面を有する壁部6が形成される。また、いわゆるハーフ現像を行うことによっても、基板10に向かって凹んだ曲面を有する壁部6が形成される。ハーフ現像は、具体的には、複数回に分けて現像処理を行い、当該樹脂層が完全に無くなる前に現像を止める現像方法である。
着色層5は、例えば以下の方法で形成される。まず、封止層4および壁部6上に、緑色の色材を含む感光性樹脂をスピンコート法で塗布して乾燥させることにより、樹脂層が形成される。その後、UV光を用いて当該樹脂層が露光され、アルカリ現像液等により現像される。これにより、着色部50Gが形成される。次に、着色部50Gの形成方法と同様の方法で、着色部50Bが形成された後、着色部50Rが形成される。
以上説明した電気光学装置100によれば、着色層5の壁部6との第2面512がレンズ面として機能する。このため、所望の曲率を有するレンズ面を容易に作成することができる。また、封止層4に凹みが形成されることによる封止層4の封止性能の低下を抑制しつつ、着色層5のレンズ機能を確保することができる。よって、品質信頼性に優れるとともに、光取り出し効率の向上を図ることができる。
なお、前述の説明では、着色層5の第2面512がレンズ面であると捉えたが、壁部6の着色層5と接触する面がレンズ面であると捉えてもよい。また、着色層5と壁部6との境界面がレンズ面であると捉えてもよい。
1B.第2実施形態
第2実施形態を説明する。なお、以下の各例示において機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図12は、第2実施形態の着色層5Aのレンズ機能を説明するための図である。第2実施形態の壁部6Aの第1屈折率が着色層5Aの第2屈折率よりも大きいこと以外、第2実施形態は第1実施形態と同じである。壁部6Aの第2屈折率が着色層5Aの第2屈折率よりも大きいことで、発光領域Aから発せられる光を発散させることができる。よって、電気光学装置100の視野角特性の向上を図ることができる。
図12に示すように、発光領域Aから発せられた光Lのうち中心軸A1に沿った光は、第1面511に入射し、着色層5Aから中心軸A1に沿って出射する。また、発光領域Aから発せられた光Lのうち中心軸A1に対して傾斜した光は、第2面512Aに入射し、第2面512Aで屈折し、中心軸A1に対して離れるように傾斜しつつ進む。このため、発光領域Aから発せられた光Lは、着色層5Aのレンズ機能により発散する。よって、視野角特性の向上を図ることができる。
図13は、第2実施形態の光の強度のシミュレーション結果である。図13中の実線は、着色層5Aがレンズ面である第2面512Aを有する場合の結果である。図13中の破線は、着色層5Aがレンズ面を有さない場合の結果である。図13に示すように、着色層5Aがレンズ面である第2面512Aを有することで、レンズ面を有さない場合に比べ、より広い角度範囲において光強度が増加していることが分かる。よって、図13から分かるように、着色層5Aがレンズ面である第2面512Aを有することで、視野角特性の向上を図ることができる。
また、第1実施形態と同様に、各端部612が平面視で発光領域A内に配置されることで、第2面512Aによる光の発散機能を高めることができる。また、壁部6Aがサブ画素P0に対応する開口S6を有し、サブ画素P0を囲むことで、光の発散機能を高めることができる。同様に、壁部6Aが発光領域Aを囲むことで、光の発散機能を高めることができる。
以上の本実施形態によれば、着色層5Aの第2面512Aがレンズ面として機能する。このため、封止層4に凹みが形成されることによる封止層4の封止性能の低下を抑制しつつ、着色層5Aのレンズ機能を確保することができる。よって、本実施形態によれば、品質信頼性に優れるとともに、視野角特性の向上を図ることができる。特に、本実施形態の電気光学装置100は、発散効果に優れるため、例えば後述のヘッドマウントディスプレイ等に好適に用いられる。
1C.変形例
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
各実施形態では、発光素子20は、色ごとに異なる共振波長を有する光共振構造29を備えるが、光共振構造29を備えなくてもよい。また、電気光学装置100はフルカラーの画像を表示するが、単色の画像を表示してもよい。この場合、例えば、電気光学装置100は、青色、緑色および赤色の波長域のうちのいずれかを発する発光素子20を有する。また、発光素子20は、サブ画素P0ごとに異なる発光材料を含んでもよい。また、画素電極23は、光反射性を有してもよい。その場合、反射層26は省略してもよい。また、複数の発光素子20で共通電極25は共通であるが、発光素子20ごとに個別の陰極が設けられてもよい。
各実施形態では、発光領域Aの配列は、レクタングル配列であるが、これに限定されず、例えば、ベイヤー配列、デルタ配列、またはストライプ配列であってもよい。
各実施形態では、発光領域Aの形状は、八角形であるが、これに限定されず、四角形および円形等の他の形状でもよい。ただし、八角形または円形であることで、長方形である場合に比べ、着色層5のレンズ性能を高めることができる。特に、円形であることで、着色層5のレンズ性能を最も高めることができる。
各実施形態では、赤色の波長域を第1波長域とし、青色の波長域を第2波長域とし、緑色の波長域を第3波長域とする場合を例に説明した。しかし、例えば、青色の波長域を第1波長域とし、緑色の波長域を第2波長域とし、赤色の波長域を第3波長域と捉えてもよい。この場合、発光領域ABが第1発光領域に相当し、発光領域AG1およびRG2のそれぞれが第2発光領域に相当し、発光領域ARが第3発光領域に相当する。
第1実施形態では、発光領域Aから発せられた光の一部は、壁部6を通って第2面512に入射したが、着色層5を通って第2面512に入射してもよい。なお、第2実施形態においても同様である。
図14は、変形例の壁部6Bおよび着色層5Bを示す概略図である。図14に示すように、発光領域Aから発せられた光の一部は、着色層5Bを通って第2面512Bに入射してもよい。この場合、第2面512Bで屈折し、再び着色層5B内を通って、着色層5Bの外部に出射される。例えば、第2面512Bの中心軸A1に対する傾斜角度、および曲率によって、図14に示す光路となる場合がある。
「電気光学装置」は、有機EL装置に限定されず、無機材料を用いた無機EL装置、またはμLED装置であってもよい。
2.電子機器
前述の実施形態の電気光学装置100は、各種の電子機器に適用することができる。
2-1.ヘッドマウントディスプレイ
図15は、電子機器の一例である虚像表示装置700の一部を模式的に示す平面図である。図15に示す虚像表示装置700は、観察者の頭部に装着されて画像の表示を行うヘッドマウントディスプレイ(HMD)である。虚像表示装置700は、前述した電気光学装置100と、コリメーター71と、導光体72と、第1反射型体積ホログラム73と、第2反射型体積ホログラム74と、制御部79と、を備える。なお、電気光学装置100から発せられる光は、映像光LLとして発せられる。
制御部79は、例えばプロセッサーおよびメモリーを含み、電気光学装置100の動作を制御する。コリメーター71は、電気光学装置100と導光体72との間に配置される。コリメーター71は、電気光学装置100から出射された光を平行光にする。コリメーター71は、コリメーターレンズ等で構成される。コリメーター71で平行光に変換された光は、導光体72に入射する。
導光体72は、平板状をなし、コリメーター71を介して入射する光の方向と交差する方向に延在して配置される。導光体72は、その内部で光を反射して導光する。導光体72のコリメーター71と対向する面721には、光が入射する光入射口と、光を発する光出射口が設けられる。導光体72の面721とは反対の面722には、回折光学素子としての第1反射型体積ホログラム73および回折光学素子としての第2反射型体積ホログラム74が配置される。第1反射型体積ホログラム73は、第2反射型体積ホログラム74よりも光出射口側に設けられる。第1反射型体積ホログラム73および第2反射型体積ホログラム74は、所定の波長域に対応する干渉縞を有し、所定の波長域の光を回折反射させる。
かかる構成の虚像表示装置700では、光入射口から導光体72内に入射した映像光LLが、反射を繰り返して進み、光出射口から観察者の瞳EYに導かれることで、映像光LLにより形成された虚像で構成される画像を観察者が観察することができる。
虚像表示装置700は、前述の電気光学装置100を備える。前述の電気光学装置100は光取り出し効率または視野角特性に優れており、品質が良好である。このため、電気光学装置100を備えることで、表示品質の高い虚像表示装置700を提供することができる。
2-2.パーソナルコンピューター
図16は、本発明の電子機器の一例であるパーソナルコンピューター400を示す斜視図である。図16に示すパーソナルコンピューター400は、電気光学装置100と、電源スイッチ401およびキーボード402が設けられた本体部403と、制御部409とを備える。制御部409は、例えばプロセッサーおよびメモリーを含み、電気光学装置100の動作を制御する。パーソナルコンピューター400は、前述の電気光学装置100は光取り出し効率または視野角特性に優れており、品質が良好である。このため、電気光学装置100を備えることで、表示品質の高いパーソナルコンピューター400を提供することができる。
なお、電気光学装置100を備える「電子機器」としては、図15に例示した虚像表示装置700および図16に例示したパーソナルコンピューター400の他、デジタルスコープ、デジタル双眼鏡、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラなど眼に近接して配置する機器が挙げられる。また、電気光学装置100を備える「電子機器」は、携帯電話機、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、カーナビゲーション装置、および車載用の表示部として適用される。さらに、電気光学装置100を備える「電子機器」は、光を照らす照明として適用される。
以上、本発明について図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これらに限定されるものではない。また、本発明の各部の構成は、前述した実施形態の同様の機能を発揮する任意の構成のものに置換することができ、また、任意の構成を付加することもできる。また、本発明は、前述した各実施形態の任意の構成同士を組み合わせるようにしてもよい。
1…素子基板、2…発光部、4…封止層、5…着色層、6…壁部、7…透光性基板、10…基板、13…走査線、14…データ線、15…給電線、16…給電線、20B…発光素子、20G…発光素子、20G1…発光素子、20G2…発光素子、20R…発光素子、21…絶縁層、22…光路調整層、23B…画素電極、23G1…画素電極、23G2…画素電極、23R…画素電極、24…有機層、25…共通電極、26…反射層、27…絶縁部、28…コンタクト電極、29B…光共振構造、29G…光共振構造、29R…光共振構造、30…画素回路、31…スイッチング用トランジスター、32…駆動用トランジスター、33…保持容量、41…第1層、42…第2層、43…第3層、50B…着色部、50G…着色部、50R…着色部、51…第1面、52…第2面、61…上面、70…接着層、100…電気光学装置、220…素子分離層、221…第1絶縁膜、222…第2絶縁膜、240…発光層、261…反射部、611…頂部、612…端部、A…発光領域、A1…中心軸、A10…表示領域、A20…周辺領域、AB…発光領域、AG…発光領域、AG1…発光領域、AG2…発光領域、AR…発光領域、L…光、L0…光学距離、P…画素、PB…サブ画素、PG…サブ画素、PR…サブ画素、RG1…発光領域、S6…開口。

Claims (11)

  1. 基板と、
    着色層と、
    前記基板と前記着色層との間に配置される第1発光素子および第2発光素子と、
    前記第1発光素子および前記第2発光素子と前記着色層との間に配置され、平面視で前記第1発光素子と前記第2発光素子との間に位置する壁部と、
    前記第1発光素子および前記第2発光素子と前記着色層との間に配置される封止層と、
    を備え、
    前記壁部の第1屈折率と前記着色層の第2屈折率とは、互いに異なり、
    前記壁部は、平面視で前記第1発光素子に対応する第1開口および前記第2発光素子に対応する第2開口を有するとともに、厚みが最も厚い頂部と厚みが最も薄い端部との間において、前記壁部の内側に湾曲状に凹む領域を有し、
    前記着色層は、前記第1開口および前記第2開口を介して前記封止層と接するとともに、前記壁部の内側に湾曲状に凹むように設けられた領域と接するように設けられている、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記第1屈折率は、前記第2屈折率よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記第1屈折率は、前記第2屈折率よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 前記壁部は、平面視で、前記第1発光素子内に配置される第1端部と、前記第2発光素子内に配置される第2端部と、を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  5. 前記壁部の厚みは、前記着色層の厚みの1/2以上であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  6. 前記壁部の厚みは、前記着色層の厚みよりも小さく、
    前記壁部は、前記着色層に覆われる頂部を有する、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 前記基板と前記第1発光素子との間に配置される反射層と、
    前記反射層と前記着色層との間に配置される半透過反射層と、
    前記第1発光素子から発せられる光を前記反射層と前記半透過反射層との間で共振させる光共振構造と、
    を備える請求項1から6のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  8. 前記第1発光素子は、平面視で、前記壁部によって囲まれており、
    前記第2発光素子は、平面視で、前記壁部によって囲まれている、
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  9. 接着層を介して前記着色層に接合される透光性基板を、さらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電気光学装置。
  10. 基板と、
    平面視で隣り合う2つの画素間に配置される壁部と、
    前記壁部の第1屈折率と異なる第2屈折率を有する着色層と、
    前記基板と前記着色層との間に配置される発光層と、
    前記発光層と前記着色層との間に配置される封止層と、
    を備え、
    前記壁部は、平面視で各画素に対応する開口を有するとともに、厚みが最も厚い頂部と厚みが最も薄い端部との間において、前記壁部の内側に湾曲状に凹む領域を有し、
    前記着色層は、前記開口を介して前記封止層に接するとともに、前記壁部の内側に湾曲状に凹むように設けられた領域と接するように設けられている、
    ことを特徴とする電気光学装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の電気光学装置と、
    前記電気光学装置の動作を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする電子機器。
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