JP7224229B2 - 充填方法および充填装置 - Google Patents

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本発明は、ブロー成形の加圧媒体として製品液を用いることにより、ブロー成形するとともに製品液の容器への充填を行う方法および装置に関する。
飲料の無菌充填機においては、樹脂製、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)製のボトルの原型であるプリフォームをブロー成形して飲料容器であるPETボトルとし、過酢酸や過酸化水素等の殺菌剤で容器を殺菌、リンス後に飲料を充填してキャップを装着する工程が一般的であった。
プリフォームから容器を成形するには、延伸効果を発現させることのできる温度にプリフォームを予熱した状態で、延伸ロッドで軸線方向に延伸するとともに加圧媒体としての気体、例えば加圧エアを吹き込む二軸延伸成形が用いられている。
一方で、加圧媒体として気体の代わりに液体を用いてプリフォームをブロー成形する方法が、例えば特許文献1に提案されている。特許文献1に記載されるように、液体として、飲料、化粧品、薬品等の最終的に製品として充填される製品液を使用すれば、充填工程を省略することができ生産ラインを簡略化することが可能である。
特開2016-190432号公報
特許文献1は、液体によるブロー成形において、プリフォームを破裂させることなく確実に二軸延伸成形するために、液体ブロー成形の完了後において容器の内部に充填されることとなる液体の量の50%以下だけを供給することを提案している。これでは、残りの50%以上の分に相当する充填が必要であり、液体ブロー成形の価値を半減させてしまう。なお、特許文献1において、液体ブロー成形時におけるプリフォームの温度は、ポリプロピレン製のプリフォームについては135℃、ポリエチレンテレフタレート製のプリフォームについては120℃とされている。
以上より、本発明は、容器の内部に充填されることとなる液体の全量を充填できる液体ブロー成形による充填方法を提供することを目的とする。
本発明は、延伸ロッドで樹脂製のプリフォームに、軸線方向に延伸しながら加圧された製品液を供給することで、プリフォームをブロー成形するとともに製品液を容器に充填する方法に関する。
本発明の充填方法は、ガラス転移温度を超える予熱温度に加熱されたプリフォームに、予熱温度に相当する高温度に加熱された製品液の供給を開始する。本発明の充填方法は、内容量の製品液が容器に充填された時点において、製品液をガラス転移温度以下とする。
本発明の充填方法において、好ましくは、延伸ロッドでプリフォームを延伸しながら製品液を供給し、内容量の製品液が充填された時点で延伸ロッドが引き抜かれている。
本発明の充填方法において、製品液は、好ましくは、延伸ロッドを通じて供給される。
本発明の充填方法において、製品液の供給の形態として、供給される製品液の温度が、予熱温度に相当する高温度からガラス転移温度以下に段階的に下げることができる。
この製品液の供給は、好ましくは、予熱温度に相当する高温度に加熱された高温製品液を供給する高温側充填ステップと、高温製品液の供給に代えて、高温度よりも低い低温度とされた低温製品液を供給して充填を完了する低温側充填ステップと、を備える。
この高温製品液および低温製品液の供給量は、好ましくは、以下の式(1)に従って制御される。
Qc=(V・Tg-Th・Qh)/Tc … 式(1)
Qc :低温側充填ステップにおける低温製品液の供給量
V :容器における製品液全体の内容量(体積)
Tg :プリフォーム(容器)のガラス転移温度
Qh :高温側充填ステップにおける高温製品液の供給量
Th :高温製品液の加熱温度(高温度)
Tc :低温製品液の加熱温度(低温度)
本発明の充填方法において、他の製品液の供給の形態として、供給される製品液の温度が、予熱温度に相当する高温度からガラス転移温度以下に連続的に下げることもできる。
この製品液の供給は、好ましくは、供給される製品液の加熱温度を連続的に変えるか、または、高温製品液Lhと低温製品液Lcとを混合し、高温製品液と低温製品液の混合比率を変えて供給する。
本発明は、樹脂製のプリフォームに、加圧された製品液を供給することで、プリフォームをブロー成形するとともに製品液をブロー成形後の容器に充填する装置を提供する。
この充填装置は、プリフォームが配置されるブロー成形用の金型と、金型に配置されたプリフォームを軸方向に延伸する延伸ロッドと、金型に配置されたプリフォームに加圧された製品液を供給する加圧液体供給要素と、を備える。
本発明における加圧液体供給要素は、ガラス転移温度Tgを超える予熱温度に加熱されたプリフォームに、予熱温度に相当する高温度Thに加熱された製品液の供給を開始する。次いで、必要とされる製品液が充填された時点において、製品液をガラス転移温度Tg以下とする。
本発明の充填装置によれば、ブロー成形に用いる製品液の供給が、プリフォームの予熱温度に相当する高温度に加熱された高温製品液を用いて始められる。したがって、製品液をブロー成形の加圧媒体として用いたとしても、プリフォームは延伸性を確保できる温度に維持されるので、成形中における加圧媒体を要因とするプリフォームおよび容器の破裂が抑制される。これにより、本発明によれば、容器の内部に充填されることとなる液体の全量を充填できる液体ブロー成形による充填方法を提供できる。
また、本発明の充填方法によれば、必要とされる製品液が充填された時点において、製品液をガラス転移温度Tg以下とするので、成形された後の容器は硬くなっており、型開きした後の変形が抑制される。
本発明の実施形態に係る充填方法を示す図である。 本発明の高温側実施形態に係る充填装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の高温側実施形態に係る充填装置を用いた充填方法を説明する図である。 図3に引き続いて、本発明の高温側実施形態に係る充填装置を用いた充填方法を説明する図である。 本発明の低温側実施形態に係る充填装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の低温側実施形態に係る充填装置を用いた充填方法を説明する図である。 図6に引き続いて、本発明の高温側実施形態に係る充填装置を用いた充填方法を説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
はじめに、樹脂製のプリフォームを液体ブロー成形しながら製品液を充填する本実施形態に係る充填方法の基本的な手順の一例を図1に基づいて説明する。その後、基本的な手順に従った高温側実施形態に係る充填装置を用いた充填方法、低温側実施形態に係る充填装置を用いた充填方法を説明する。
[充填方法の基本的手順(図1)]
本実施形態に係る充填方法は、延伸ロッド7によりプリフォーム3を軸線Cの方向に沿って引き伸ばしながら、加圧媒体をプリフォーム3に供給することで軸線Cと直交する方向に引き伸ばす二軸延伸ブロー成形を土台とする。本実施形態に係る充填方法は、加圧媒体としてブロー成形された容器9に充填される製品液を用い、特に加熱された製品液を加圧液体とする。
本実施形態に係る充填方法は、図1に示すように、金型5にプリフォーム3を設置する金型設置ステップ(図1(a))と、高温側充填ステップ(図1(b))と、高温側充填ステップに続いて行われる低温側充填ステップ(図1(c))と、を備える。次いで、製品液が必要な量だけ充填された容器9を金型5から取り出す製品取り出しステップ(図1(d))を備える。
[金型設置ステップ]
金型設置ステップにおいて、プリフォーム3は以後の高温側充填ステップおよび低温側充填ステップにおいて延伸が実現される温度まで加熱(予熱)されている。樹脂製のプリフォーム3を延伸する場合、予熱温度は一般的にガラス転移温度(Glass transition temperature)を超える温度が採用される。ただし、予熱温度が高すぎるとプリフォーム3が軟化して成形中に形状を保てなくなる。したがって、例えばPET製のプリフォーム3の場合には、PETのガラス転移温度が約70℃であることから、70~130℃の温度範囲から予熱温度が選択される。
プリフォーム3としては、前述したPETに限らず、例えばポリプロピレン(PP)等の加熱により延伸性が発現する樹脂材料を射出成形、圧縮成形、押出成形等の手段により試験管状に形成したものを用いることができる。
金型5は、通常、軸線Cに直交する方向に二つ割された高温側金型5Aと低温側金型5Bを備え、2つの高温側金型5Aと低温側金型5Bの間には二軸延伸に関わるキャビティ6が設けられる。キャビティ6は、ブロー成形を経て製品としての容器9の外形形状を有している。
プリフォーム3は、口部3Aをキャビティ6から上方に突出させた起立姿勢で金型5に設置される。
[高温側充填ステップ]
高温側充填ステップにおいて、図1(b)に示すように、延伸ロッド7によりプリフォーム3を延伸しながら、高温度Thに加熱された高温製品液Lhを供給して二軸延伸ブロー成形する。高温製品液Lhは加圧状態としてプリフォーム3に供給される。
高温側充填ステップにおける高温製品液Lhの高温度Thは、予熱されたプリフォーム3の温度を維持することを念頭において定められる。つまり、プリフォーム3は延伸性を確保できる温度に加熱されるが、高温製品液Lhの温度が低ければ、プリフォーム3の延伸を妨げる。したがって、高温製品液Lhの加熱温度である高温度Thは、プリフォーム3の予熱温度に相当する温度から選択される。
前述したように、プリフォーム3は70~130℃の範囲に加熱されるが、高温製品液Lhについてはその沸点を考慮して高温度Thの上限を設定する必要がある。したがって、高温度Thは、50~95℃の範囲から選択されることが好ましく、70~90℃の範囲から選択されることがより好ましい。
高温製品液Lhは任意であり、飲料、化粧品、薬品等の最終的に製品液として容器9に充填される液体が対象とされる。ただし、本実施形態においては高温度Thに加熱されるために、加熱により品質が保てなくなる製品液、または、充填に支障をもたらす製品液は本実施形態の対象から外される。
[低温側充填ステップ]
次に、低温側充填ステップにおいて、図1(c)に示すように、延伸ロッド7によりプリフォーム3を延伸しながら、低温度Tcに加熱された低温製品液Lcを供給して二軸延伸ブロー成形する。低温製品液Lcは加圧状態としてプリフォーム3に供給される。
高温側充填ステップにおいて延伸性を確保するための高温度Thに加熱されているが、予熱温度、つまりガラス転移温度を超える温度がそのまま型開き後まで維持されると、容器9の形状が崩れるおそれがある。そこで、低温側充填ステップにおいて、低温製品液Lcの加熱温度を低くすることで、容器9の温度をガラス転移温度以下まで下げて、容器9の形状が崩れるのを防止する。
したがって、低温製品液Lcの加熱温度である低温度Tcは、高温製品液Lhの加熱温度である高温度Thよりも低い温度とされる。高温製品液Lhと低温製品液Lcはプリフォーム3または容器9の中で混合されるが、混合後、つまり低温製品液Lcの供給を終えた時点で混合液温度T3がガラス転移温度以下となることが好ましい。
低温製品液Lcは、加熱温度を除いて高温製品液Lhと同じ液体が適用される。なお、ここでは低温製品液Lcが加熱されていることを前提としているが、加熱されていない例えば常温の低温製品液Lcを用いることもできる。
[取り出しステップ]
高温製品液Lhと低温製品液Lcを合わせて必要な内容量に対応する製品液が充填されたならば、図1(d)に示すように、金型5を型開きして製品液Lが充填された容器9を取り出す。取り出された製品液入りの容器9は、口部にキャップを設ける、胴体にラベルが貼り付けられる等の処理が施される。
[高温側実施形態に係る充填装置10A]
次に、図2~図4を参照して高温側実施形態に係る充填装置10Aを説明する。
充填装置10Aは、高温度Thの高温製品液Lhを先行して供給し、ついで、高温度Thよりも低い低温度Tcの低温製品液Lcの供給に切り替える。
充填装置10Aは、図2に示すように、加圧液体供給部20を備える。なお、図1に示したプリフォーム3、金型5などについては図1と同じ符号を付してその説明を省略する。
加圧液体供給部20は、図に示すように、高温製品液Lhの供給を担う高温側供給筒21と、低温製品液Lcの供給を担う低温側供給筒41と、を備える。高温製品液Lhは高温側供給筒21から高温側供給管23を通じてプリフォーム3に供給される。高温側供給管23には高温側第1開閉弁25が設けられており、高温製品液Lhがプリフォーム3へ供給されるか否かを制御する。また、低温製品液Lcは低温側供給筒41から低温側供給管43、高温側供給管23を通じてプリフォーム3に供給される。低温側供給管43には低温側第1開閉弁45が設けられており、低温製品液Lcがプリフォーム3へ供給されるか否かを制御する。
高温側供給筒21および低温側供給筒41はともにピストン-シリンダ機構からなる。高温側供給筒21はピストン21A、ピストンロッド21Bおよびシリンダ21Cを備え、低温側供給筒41はピストン41A、ピストンロッド41Bおよびシリンダ41Cを備える。高温側供給筒21のピストンロッド21Bには駆動源である高温側電動モータ27が接続されており、高温側電動モータ27の動作によりピストン21Aがシリンダ21Cの内部を往復移動する。低温側供給筒41も同様であり、ピストンロッド41Bには駆動源である低温側電動モータ47が接続されており、低温側電動モータ47の動作によりピストン41Aがシリンダ41Cの内部を往復移動することができる。
以上のように、充填装置10Aは、好ましい例として、ピストン-シリンダ機構からなる高温側供給筒21および低温側供給筒41を用いて高温製品液Lhおよび低温製品液Lcを供給する。したがって、高温側電動モータ27および低温側電動モータ47の動作量を制御することにより、定量の高温製品液Lhおよび低温製品液Lcを供給できる。ただし、本願発明は、ピストン-シリンダ機構以外の機構から高温製品液Lhおよび低温製品液Lcを供給することを許容する。
高温側供給管23には圧力センサ37が設けられており、高温側供給管23を通る高温製品液Lhまたは低温製品液Lcの圧力Prを検出する。圧力センサ37で検出された高温製品液Lhまたは低温製品液Lcの圧力Prは、高温側電動モータ27および低温側電動モータ47に送られる。高温側電動モータ27および低温側電動モータ47は、取得した圧力Prがあらかじめ定められたしきい値Ps以下に留まることでプリフォーム3が破裂しないように制御される。
シリンダ21C、シリンダ41Cには、それぞれ高温側温度センサ35、低温側温度センサ55が設けられている。高温側温度センサ35はシリンダ21Cの内部の高温製品液Lhの温度を検出し、低温側温度センサ55はシリンダ41Cの内部の低温製品液Lcの温度を検出する。
高温側供給筒21には、高温製品液Lhをシリンダ21Cに補給するための高温側補給管29の一端が接続されている。高温側補給管29の他端には高温製品液Lhを送る高温側ポンプ31が設けられており、高温側ポンプ31は図示を省略する高温製品液Lhを蓄えるタンクから高温製品液Lhを汲み上げて、高温側供給筒21に向けて供給する。高温側補給管29には高温側第2開閉弁33が設けられており、高温側ポンプ31から高温側供給筒21へ高温製品液Lhが供給されるか否かを制御する。
低温側供給筒41には、低温製品液Lcをシリンダ41Cに補給するための低温側補給管49の一端が接続されている。低温側補給管49の他端には低温製品液Lcを送る低温側ポンプ51が設けられており、低温側ポンプ51は図示を省略する低温製品液Lcを蓄えるタンクから低温製品液Lcを汲み上げて、低温側供給筒41に向けて供給する。低温側補給管49には低温側第2開閉弁53が設けられており、低温側ポンプ51から低温側供給筒41へ低温製品液Lcが供給されるか否かを制御する。
高温側供給管23の先端にはキャップ状シール57が接続されており、キャップ状シール57はプリフォーム3の口部3Aよりも上方を覆う。延伸ロッド7はキャップ状シール57を貫通して設けられており、この貫通部に適宜のシール部材が設けられることによってキャップ状シール57の内部は外部に対して気密とされる。
充填装置10Aは、制御部15を備える。
制御部15は充填装置10Aについて、以下の情報を保持または取得する。ここで、容器9の内容量Vとはブロー成形された容器9に充填される高温製品液Lhと低温製品液Lcを合わせた内容量のことである。また、高温製品液Lhの供給量Qhは、予め設定される値であり、本実施形態においては、充填の開始前の高温側供給筒21にはこの供給量Qhに相当する高温製品液Lhが貯留されているものとする。ただし、供給量Qhに相当する量よりも多く高温製品液Lhが高温側供給筒21に貯留されていてもよい。高温製品液Lhの高温度Thおよび低温製品液Lcの低温度Tcは、それぞれ高温側温度センサ35および低温側温度センサ55で検出される温度である。
また、制御部15は圧力センサ37から高温側供給管23を流れる高温製品液Lhまたは低温製品液Lcの圧力に関する情報を取得することもできる。制御部15は、プリフォーム3に加わる内圧によりプリフォーム3または容器9に破裂が生じないように圧力を制御する。圧力の制御は、高温側電動モータ27および低温側電動モータ47の駆動力を調整することにより行うこともできる。
V:容器9おける製品液全体の内容量(体積)
Tg:プリフォーム3(容器9)のガラス転移温度
Qh:高温製品液Lhの供給量
Th:高温製品液Lhの温度(高温度)
Tc:低温製品液Lcの温度(低温度)
制御部15は、以下の式(1)を保持している。式(1)は、低温製品液Lcの供給量を制御するものであり、高温製品液Lhの供給を終えると、充填装置10Aはこの式(1)にしたがって低温製品液Lcを供給する。式(1)は、高温製品液Lhおよび低温製品液Lcを充填した後の製品液Lの温度Tがプリフォーム3のガラス転移温度Tgに一致させるための低温製品液Lcの供給量Qcを求める関数である。
Qc=(V・Tg-Th・Qh)/Tc … 式(1)
充填装置10Aを用いて製品液を容器9に充填する手順を図3および図4を参照して説明する。
はじめに、図3(a)に示すように、金型5にプリフォーム3を設置する。プリフォーム3はそのガラス転移温度Tgを超える温度に余熱されている。プリフォーム3がPETからなる場合には、予熱温度は一例として90℃である。
次に、図示を省略するが、加圧液体供給部20のキャップ状シール57をプリフォーム3の口部3Aを取り囲んでその内部が気密になるように金型5に設置する。また、キャップ状シール57を貫通するように延伸ロッド7が設置される。
この時点で、高温側供給筒21には供給量Qhに相当する高温製品液Lhが貯留されている。また、低温側供給筒41には想定される供給量Qcよりも多い量の低温製品液Lcが貯留されている。この時点で高温側第1開閉弁25および低温側第1開閉弁45は閉じられている。
次に、図3(b)に示すように、高温側第1開閉弁25を開くとともに延伸ロッド7をプリフォーム3の中で下降(前進)させ、かつ、高温側供給筒21のピストン21Aを前進させることでプリフォーム3の中に高温製品液Lhを供給量Qhだけ供給する。このとき低温側第1開閉弁45は閉じられている。
高温製品液Lhを供給している間、高温側電動モータ27または制御部15は圧力センサ37から圧力情報を取得し、プリフォーム3が破裂しないように、高温側電動モータ27の動作を制御する。
次に、図4(a)に示すように、高温側第1開閉弁25を閉じるとともに、低温側第1開閉弁45を開き、かつ、ピストン41Aを前進させることでプリフォーム3の中に低温製品液Lcを供給する。この低温製品液Lcの供給について、制御部15が前述した式(1)に従ってその供給量Qcを制御する。具体的には、供給量Qcだけ低温製品液Lcを供給したのちに、高温製品液Lhと低温製品液Lcからなる混合製品液の温度がガラス転移温度Tg以下となるように低温製品液Lcの供給量Qcが算出される。
延伸ロッド7は低温製品液Lcの供給に伴って押し込むが、最も下端まで押し込んだならば、図4(b)に示すように、延伸ロッド7を引き抜く。延伸ロッド7をそのままにしていると、延伸ロッド7は必要な量(供給量Qc)の低温製品液Lcの供給の妨げになるためである。ただし、延伸ロッド7を奥まで押し込んだままで低温製品液Lcの充填を終えることもできるが、延伸ロッド7の分だけ容器9の容積を無駄にしてしまう。延伸ロッド7の後退の過程においても供給量Qcに達するまで低温製品液Lcは供給される。
供給量Qcだけ低温製品液Lcが供給されると、飲料製品として必要な内容量を満たすとともに、高温製品液Lhと低温製品液Lcとが混合されることにより、混合後の製品液Lの温度Tはプリフォーム3のガラス転移温度Tg以下、好ましくはガラス転移温度Tgより5℃以上低い温度にする。製品液Lがプリフォーム3のガラス転移温度Tg以下の温度になるのに伴って、容器9の温度もガラス転移温度Tg以下に下がる。
成形された容器9に必要な内容量に対応する量の製品液Lが供給されたならば、図4(c)に示すように、金型5の型開きを行って製品液Lが充填された容器9を取り出す。その後、図示を省略するが、キャップを口部9Aに装着し、さらに胴部9Bにラベルを貼り付けるなどして、飲料製品となる。
[実施形態の効果]
以上説明したように、充填装置10Aは、ブロー成形に用いる製品液の供給を、プリフォーム3の予熱と同じ温度域の高温度Thに加熱された高温製品液Lhを用いて始める。したがって、製品液をブロー成形に用いたとしても、プリフォーム3は延伸性を確保できる温度に維持されるので、成形途中におけるプリフォーム3、容器9の破裂は抑制される。
また、充填装置10Aは、製品液の供給の進行に伴って供給する対象を高温製品液Lhから低温製品液Lcに切り替えることで、製品液Lが充填された時点でプリフォーム3のガラス転移温度Tg以下の温度とされる。したがって、成形された後の容器9は硬化するので、型開きした後の変形が抑制される。
[低温側実施形態に係る充填装置10B]
次に、図5~図7を参照して低温側実施形態に係る充填装置10Bを説明する。
充填装置10Bは、延伸ロッド7を通じて高温製品液Lhおよび低温製品液Lcが供給される点で充填装置10Aと相違するが、基本的な構成要素は充填装置10Aと共通する。したがって、以下では充填装置10Aとの相違点を中心に充填装置10Bを説明する。
充填装置10Bは、図5に示すように、延伸ロッド7に高温液通路7Aと低温液通路7Bが設けられている。高温液通路7Aおよび低温液通路7Bは、延伸ロッド7の長手方向にそれぞれが連なっており、その上端において高温側供給管23、低温側供給管43に接続されている。なお、充填装置10Bにおいて、図5に示すように、高温側供給管23と低温側供給管43は独立している。充填装置10Bは、高温側供給管23と低温側供給管43とが独立していることから、それぞれに圧力センサ37A,37Bが設けられている。
高温液通路7Aおよび低温液通路7Bは、その長手方向の複数個所において、外部と連通するそれぞれ複数のノズル7cおよびノズル7dが形成されている。高温製品液Lhはノズル7cを通ってプリフォーム3の内部に供給され、低温製品液Lcはノズル7dを通ってプリフォーム3の内部に供給される。
充填装置10Aを用いて製品液を容器9に充填する手順を図6および図7を参照して説明する。
充填装置10Aと同様に、図6(a)に示すように、金型5にガラス転移温度Tgを超える温度に余熱されたプリフォーム3を金型5に設置する。
次に、図示を省略するが、加圧液体供給部20のキャップ状シール57をプリフォーム3の口部3Aを取り囲んでその内部が気密になるように金型5に設置する。このとき延伸ロッド7がキャップ状シール57を貫通するように設置される。
次に、図6(b)に示すように、延伸ロッド7をプリフォーム3の中で下降(前進)させるとともに、高温側第1開閉弁25を開き、かつ、高温側供給筒21のピストン21Aを前進させることでプリフォーム3の中に高温製品液Lhを供給量Qhだけ供給する。高温製品液Lhは延伸ロッド7の高温液通路7Aおよびノズル7cを通じてプリフォーム3の中に供給される。
次に、図7(a)に示すように、ピストン41Aを前進させることでプリフォーム3の中に低温製品液Lcを供給する。このとき、低温製品液Lcは延伸ロッド7の低温液通路7Bおよびノズル7dを通じてプリフォーム3の中に供給される。
以後は、充填装置10Aと同様に、延伸ロッド7は低温製品液Lcの供給に伴って押し込むが、最も下端まで押し込んだならば、延伸ロッド7を引き抜く。
供給量Qcだけ低温製品液Lcが供給されると、容器9の温度はガラス転移温度Tg以下に下がる。
成形された容器9に内容量に対応する量の製品液Lが供給されたならば、図7(b)に示すように、金型5の型開きを行って製品液Lが充填された容器9を取り出す。その後、図示を省略するが、キャップを口部9Aに装着し、さらに胴部9Bにラベルを貼り付けるなどして、飲料製品となる。
[低温側実施形態の効果]
以上説明した通りであり、充填装置10Bは、充填装置10Aと同様の効果を奏するのに加えて、以下の効果を奏する。
充填装置10Bは、延伸ロッド7を通じて高温製品液Lhおよび低温製品液Lcを供給するが、高温製品液Lhおよび低温製品液Lcはプリフォーム3の軸線Cに直交する向きに供給され。したがって、プリフォーム3を径方向に直接的に延伸できるので、当該方向への延伸の効率が高い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
以上の実施形態では、予熱温度に相当する高温度Thの高温製品液Lhの供給からガラス転移温度Tg以下の低温度Tcの低温製品液Lcの供給に切り替えており、供給される製品液の温度が段階的に下げられるが、本発明はこれに限られない。つまり、本発明は予熱温度に相当する高温度Thからガラス転移温度Tg以下の温度に連続的に下げることができる。連続的に温度を下げるには、以下の形態1または形態2を採用すればよい。
形態1:高温製品液Lhと低温製品液Lcの混合
高温側供給筒21に高温製品液Lhを貯留し、低温側供給筒41に低温製品液Lcを貯留し、高温側供給筒21から高温製品液Lhを供給し始める。ここまでは以上の実施形態と同じ手順であるが、形態1は、途中から高温製品液Lhに低温製品液Lcを混合してからプリフォーム3に供給する。高温製品液Lhと低温製品液Lcとの混合比率を変えながら供給を続け、例えば、最終的には高温製品液Lhの混合比率をゼロにする一方、低温製品液Lcの混合比率を100%にする。
形態2:加熱温度の変更
所定のガラス転移温度以下の低温度Tcに加熱された低温製品液Lcを貯留する供給筒を一つだけ用意するのに加えて、当該供給筒からプリフォーム3に製品液を供給する供給管にヒータを設ける。製品液を供給し始める時点ではヒータを用いて製品液を高温度Thまで加熱する。製品液の供給に伴ってヒータによる加熱を続けるが、内容量に対応する製品液の充填に近づいたならばヒータによる加熱を停止する。
次に、本実施形態の充填装置10A,10Bは、ロータリー式の充填装置に適用され得る。この場合、延伸ロッドに製品液が付着するため、製品液が接触する延伸ロッドの部位には撥水処理を行うことが好ましい。そうすれば、延伸ロッドに製品液が付着したままで次の製品液の充填に供されるのを防ぐことができる。特に、延伸ロッドをプリフォーム3から引き抜く際に、製品液が接触する延伸ロッドの部位にエアを吹き付けるいわゆるエアナイフを適用すれば、延伸ロッドからの製品液の除去の効果が大きい。このエアナイフに殺菌効果のあるガスを混ぜることがさらに好ましい。
3 プリフォーム
3A 口部
5 金型
5A 高温側金型
5B 低温側金型
6 キャビティ
7 延伸ロッド
7A 高温液通路
7B 低温液通路
7c,7d ノズル
9 容器
9A 口部
9B 胴部
10A 充填装置
10B 充填装置
15 制御部
20 加圧液体供給部
21 高温側供給筒
21A ピストン
21B ピストンロッド
21C シリンダ
23 高温側供給管
25 高温側第1開閉弁
27 高温側電動モータ
29 高温側補給管
31 高温側ポンプ
33 高温側第2開閉弁
35 高温側温度センサ
37,37A,37B 圧力センサ
41 低温側供給筒
41A ピストン
41B ピストンロッド
41C シリンダ
43 低温側供給管
45 低温側第1開閉弁
47 低温側電動モータ
49 低温側補給管
51 低温側ポンプ
53 低温側第2開閉弁
55 低温側温度センサ
57 キャップ状シール

Claims (9)

  1. 延伸ロッドで樹脂製のプリフォームを軸線方向に延伸しながら加圧された製品液を供給することで、前記プリフォームをブロー成形するとともに前記製品液を容器に充填する方法であって、
    ガラス転移温度Tgを超える予熱温度に加熱された前記プリフォームに、前記予熱温度に相当する高温度Thに加熱された前記製品液の供給を開始し、
    内容量の前記製品液が前記容器に充填された時点において、前記製品液を前記ガラス転移温度Tg以下とする、充填方法。
  2. 前記延伸ロッドで前記プリフォームを延伸しながら前記製品液を供給し、
    内容量の前記製品液が充填された時点において、前記延伸ロッドが引き抜かれている、
    請求項1に記載の充填方法。
  3. 前記製品液は、
    前記延伸ロッドを通じて供給される、
    請求項1または請求項2に記載の充填方法。
  4. 供給される前記製品液の温度が、前記予熱温度に相当する前記高温度Thから前記ガラス転移温度Tg以下に段階的に下げられる、
    請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の充填方法。
  5. 前記製品液の供給は、
    前記予熱温度に相当する前記高温度Thに加熱された高温製品液Lhを供給する高温側充填ステップと、
    前記高温製品液Lhの供給に代えて、前記高温度Thよりも低い低温度Tcとされた低温製品液Lcを供給して充填を完了する低温側充填ステップと、
    を備える請求項4に記載の充填方法。
  6. 前記高温製品液Lhおよび前記低温製品液Lcの供給量は、以下の式(1)に従って制御される、
    請求項5に記載の充填方法。
    Qc=(V・Tg-Th・Qh)/Tc … 式(1)
    Qc :低温側充填ステップにおける低温製品液Lcの供給量
    V :容器における製品液全体の内容量(体積)
    Tg :プリフォーム(容器)のガラス転移温度
    Qh :高温側充填ステップにおける高温製品液Lhの供給量
    Th :高温製品液Lhの加熱温度(高温度)
    Tc :低温製品液Lcの加熱温度(低温度)
  7. 供給される前記製品液の温度が、前記予熱温度に相当する前記高温度Thから前記ガラス転移温度Tg以下に連続的に下げられる、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の充填方法。
  8. 供給される前記製品液の加熱温度を連続的に変えるか、または、
    前記高温度Thに加熱された高温製品液Lhと前記高温度Thよりも低い低温度Tcとされた低温製品液Lcとを混合し、前記高温製品液Lhと前記低温製品液Lcの混合比率を変えて供給する、
    請求項7に記載の充填方法。
  9. 樹脂製のプリフォームに、加圧された製品液を供給することで、前記プリフォームをブロー成形するとともに前記製品液をブロー成形後の容器に充填する装置であって、
    前記プリフォームが配置されるブロー成形用の金型と、
    前記金型に配置された前記プリフォームを軸方向に延伸する延伸ロッドと、
    前記金型に配置された前記プリフォームに加圧された前記製品液を供給する加圧液体供給要素と、を備え、
    前記加圧液体供給要素は、
    ガラス転移温度Tgを超える予熱温度に加熱された前記プリフォームに、前記予熱温度に相当する高温度Thに加熱された前記製品液の供給を開始し、
    必要とされる前記製品液が充填された時点において、前記製品液を前記ガラス転移温度Tg以下とする、充填装置。
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