JP7219946B2 - 呼吸補助治療具 - Google Patents
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Description
該呼吸補助治療具は、可撓性フィルム部を含み、
前記可撓性フィルム部の25℃における3点曲げ強度が、0.74N~4.05Nである、
呼吸補助治療具。
(2)前記可撓性フィルム部の一方の面に粘着層が形成されている、
上記(1)に記載の呼吸補助治療具。
(3)前記可撓性フィルム部に、通気用の孔が形成されている、
上記(1)または(2)に記載の呼吸補助治療具。
(4)前記可撓性フィルム部の周辺部に片面粘着テープ部が形成され、
前記片面粘着テープ部の一部が前記可撓性フィルム部の周辺部に接着している、
上記(1)~(3)の何れか一つに記載の呼吸補助治療具。
(5)
新生児の陥没呼吸の呼吸を補助することを特徴とする、
上記(1)~(4)の何れか一つに記載の呼吸補助治療具。
図1Aおよび図1Bを参照して、第1の実施形態に係る治療具1aについて説明する。図1Aは治療具1aの概略を示す正面図、図1Bは図1AのA-A’断面図である。
<装置および測定条件>
(1)試験機:インストロン5566 ロードセル500N
(2)冶具:3点曲げ冶具
(3)支点間距離:9.4mm
(4)試験速度:0.33mm/min
(5)試験温度:25℃
<試験片>
(1)試験片の形:平行部の幅25mm、長さ33mm
(2)試験片の作製方法:フィルムをハサミにより裁断
<測定値>
支点間距離(9.4mm)の中央部に上から応力を加えたとき、試験片を2mm撓ませるのに必要な力。
図3Aおよび図3Bを参照して、第2の実施形態に係る治療具1bについて説明する。図3Aは治療具1bの概略を示す正面図、図3Bは図3AのX-X’断面図である。
図4Aおよび図4Bを参照して、第3の実施形態に係る治療具1cについて説明する。図4Aは治療具1cの概略を示す正面図、図4Bは図4AのX-X’断面図である。
図5Aおよび図5Bを参照して、第4の実施形態に係る治療具1dについて説明する。図5Aは治療具1dの概略を示す正面図、図5Bは図5AのX-X’断面図である。
[可撓性フィルムの準備]
一方の面にハイドロコロイド層を形成した厚さの異なるポリエチレンテレフタレート製のフィルムを準備した。サイズは以下のとおりである。なお、以下において、ポリエチレンテレフタレート製のフィルムが薄い方をソフト、厚い方をハードと記載する。
<ソフト>
ハイドロコロイド層(365μm)+ポリエチレンテレフタレートフィルム(25μm)、サイズ:10cm×10cm
<ハード>
ハイドロコロイド層(365μm)+ポリエチレンテレフタレートフィルム(75μm)、サイズ:10cm×10cm
準備した可撓性フィルムをそのまま用いる、或いは、重ねることで、以下の治療具を作製した。
・実施例1:ハード1枚
・実施例2:ソフト2枚
・実施例3:ハード2枚
・実施例4:ハード2枚+ソフト1枚
・比較例1:ソフト1枚
・比較例2:ハード2枚+ソフト2枚
実施例1~4および比較例1~2で作製した治療具の貼り付け実験を行った。なお、患者負担の関係上、実施例1~3及び比較例1は生後0ヶ月の陥没呼吸があり、漏斗胸もみられる患者で行い、実施例4および比較例2は生後0ヶ月の別の陥没呼吸があり、漏斗胸もみられる患者で行った。
次に、患者の体に沿って貼り付けることができ且つ陥没の軽減が見られた実施例1~4の治療具1の3点曲げ強度を調べた。実験は以下の条件で行った。
<装置および測定条件>
(1)試験機:インストロン5566 ロードセル500N
(2)冶具:3点曲げ冶具
(3)支点間距離:9.4mm
(4)試験速度:0.33mm/min
(5)試験温度:25℃
<試験片>
実施例1~4で作製した治療具を、ハサミで以下の大きさに裁断した。
(6)試験片の形:平行部の幅25mm、長さ33mm
<測定値>
支点間距離(9.4mm)の中央部に上から応力を加えたとき、試験片を2mm撓ませるのに必要な力を測定値(N)とした。
次に、実施例3で作製した治療具1を用いた際の効果について確認を行った。図8Aは治療具1を貼る前の患者の写真である。図8Bは実施例3の治療具1を患者に貼り付け更に治療具1の周辺部と患者の体をテープで固定した写真である。図8Cは、15日間経過後、治療具1を取り除いた後の写真である。図8Aの〇で示すように、治療具1を貼る前の患者の胸郭には大きな陥没が認められた。しかしながら、図8Bに示すように、治療具1を患者に貼り付けることで、陥没の軽減を確認した。また、治療具1を患者に貼り付けた後は、患者の呼吸時に胸郭の陥没が少なくなり、また、呼吸苦の軽減が観察されたことから、治療具1が呼吸の補助をすることを確認した。更に、図8Cに示すとおり、15日経過後に胸郭の陥没は殆ど解消したことから、治療具1を継続使用することで、陥没呼吸や漏斗胸患者の治療ができることを確認した。
次に、実施例3の治療具1を異なる患者に用いた際の呼吸機能の検査を行った。呼吸機能の検査には、株式会社アイビジョン社製 ARFEL IIIを用い、治療具1の貼付前後で測定を行った。なお、測定項目は以下の通りである。
●肺活量:CVC(ml/kg)
成人の努力肺活量に相当する。治療具1の貼付後に、数値が大きくなれば呼吸機能が上昇したと評価できる。
●肺コンプライアンス:Crs(ml/cmH2O/kg)
肺の柔らかさを示すパラメータであり、肺が硬い状態であると低値で、柔らかい状態では高値となる。治療具1の貼付後に、数値が大きくなれば呼吸機能が上昇したと評価できる。
●最大吸気圧:MIP(cmH2O)
呼吸(吸気)をする力を表す。治療具1の貼付後に、数値が小さくなれば呼吸機能が上昇したと評価できる。
●呼吸抵抗:Rrs(cmH2O/l/sec・kg)
気道の狭さを表す。気道内が相対的に狭窄している状態では高値を示す。治療具1の貼付後に、数値が小さくなれば呼吸機能が上昇したと評価できる。
Claims (4)
- 陥没呼吸または漏斗胸の呼吸補助治療具であって、
該呼吸補助治療具は、可撓性フィルム部を含み(ただし、可撓性フィルム部が箱形状に形成されることを除く。)、
前記可撓性フィルム部の25℃における3点曲げ強度が、0.74N~4.05Nである、
呼吸補助治療具。 - 前記可撓性フィルム部の一方の面に粘着層が形成されている、
請求項1に記載の呼吸補助治療具。 - 前記可撓性フィルム部に、通気用の孔が形成されている、
請求項1または2に記載の呼吸補助治療具。 - 片面粘着テープ部を更に含み、
前記片面粘着テープ部の粘着面の一部が前記可撓性フィルム部の周辺部に接着している、
請求項1~3の何れか一項に記載の呼吸補助治療具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018085877A JP7219946B2 (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | 呼吸補助治療具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2018085877A JP7219946B2 (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | 呼吸補助治療具 |
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JP2019187947A JP2019187947A (ja) | 2019-10-31 |
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Family Applications (1)
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Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005007104A (ja) | 2003-06-16 | 2005-01-13 | Masakatsu Shikura | 口呼吸防止帯 |
JP2013515570A (ja) | 2009-12-23 | 2013-05-09 | グラクソスミスクライン・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー | 改善された外鼻拡張器 |
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-
2018
- 2018-04-26 JP JP2018085877A patent/JP7219946B2/ja active Active
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