JP7217479B2 - 照明システムの制御方法および照明システム - Google Patents

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Description

本発明は照明の分野に関し、より具体的には照明システムの制御技術の分野に関する。
スマート産業、モノのインターネットの時代の到来に伴い、より多くの電気製品がモノのインターネットへ融合され、スマートに統合的に管理されている。同様の変化は照明業にも現れている。モノのインターネット技術の普及に伴い、より多くの照明器具にも、スマート化や相互接続化の需要に適合するように通信モジュールが実装または接続されている。
これと同時に、室内または室外照明に関し、ユーザは、単一の灯具を用いて十分な照度を得るという単純な需要には満足しなくなり、照明自体の装飾的機能にますます注目するようになっている。一組の光ユニット(例えば灯具類の光源であってもよく、光源の照明状態を変更可能なアセンブリ、例えばブラインド、ランプカバー、遮蔽板であってもよい)の種類、様式、調光性能等のパラメータのコンビネーションを利用すれば、複雑で美しい様々な照明シーンを組み合わせることができる。科学技術と芸術との上記コンビネーションは、商業照明の分野のみならず、家庭照明の分野においても普及している。
グループ毎の制御は、ユーザによる、複雑で美しい照明シーンの構築および再現に有利であるが、操作性および制御の柔軟性の観点から、ほとんどの場合において単独制御は依然として捨てきれない。以上の原因に鑑み、制御システムは、単独制御とグループ毎の制御との両方の需要を満たす必要があり、ユーザとインタラクション(対話)するための選択可能または調節可能なメニューがますます増え、実行システムもますます複雑化する。
現在、より複雑な人-機器間のインタラクション機能を提供するために、スマートモバイル端末中にインストールされた端末用アプリケーションを利用し、システムを制御することが一般的である。端末用アプリケーションによって提供されるグラフィカルユーザインターフェースは、各々の光ユニットに対し、単独の制御スイッチを生成することができる。ユーザは、いずれかの制御スイッチにタッチして当該光ユニットを単独制御してもよく、幾つかの光ユニットを一つの独立した制御グループに編成し、ユーザによって編成された制御グループ情報を保存すると共に、制御グループ単位でグループ毎の制御を実行してもよい。
しかし、スマートモバイル端末を用いて照明システムの制御を実行する場合、ソフトウェア、グラフィカルユーザインターフェース等の制作コストが高いほか、スマートフォン普及率が不十分な一部の国や地域、および特別な使用習慣を持つ不特定多数者(例えば高齢者)では、スマートモバイル端末を用いてインストールや制御を行う傾向はない。そのため、上述した照明システムの実際の普及には依然として諸問題が残っている。
従来技術における上記問題に鑑み、本発明は、グラフィカルユーザインターフェースを備えず、または簡単なグラフィカルユーザインターフェースのみを備える低コストのリモコンを利用し、複雑な照明システムにおけるグループ毎の制御機能と単独制御機能とを両立させることが可能な照明システムを提供する。
当該制御方法に適用される照明システムは、リモコンと、リモコンと無線接続する複数の光ユニットとを備える。複数の光ユニットは、複数の制御グループとして分けられ、各々の制御グループ中に少なくとも一つの光ユニットが編成されている。リモコンは、各々の光ユニットとの接続を確立すると共に、制御グループ単位で複数の光ユニットについてグループ毎に制御することができる。照明システムの制御方法は、各々の光ユニットとリモコンとの間の無線接続の信号強度を計測する計測ステップと、現在の光ユニットとリモコンとの間の無線接続の信号強度が所定閾値に達した光ユニットを、単独制御対象光ユニットとして選択する対象選択ステップと、対象選択ステップにて選択された単独制御対象光ユニットを単独制御する単独制御ステップと、を含む。
無線接続の信号強度によれば、リモコンと光ユニットとの間の距離、および壁の有無や、金属等の物体による遮断の状況を好適に反映させることができる。信号強度を判断の依拠とする光ユニット選択は、ユーザの簡単な動作に応じ、ユーザが単独制御しようとする光ユニットを精度良く捉え、さらに複雑な照明システムにおける一部の光ユニットに対する単独設定および管理を効率的に実現することができる。また、所定閾値の大きさの調整により、ユーザは、異なる光ユニットに関する選択ストラテジーを規定し、選択効率と選択の正確さとのバランスを取ることができる。さらに、上述した制御プロセスのいずれも、グラフィカルユーザインターフェースを有さないか、または簡単なグラフィカルユーザインターフェースのみを有する低コストのリモコンを操作することで達成でき、機器コストおよび普及コストは両方とも低い。
本発明の好ましい技術的構成において、リモコンには、信号強度計測モードを起動させることで計測ステップに移行する信号強度計測モードが設定されている。
本発明の好ましい技術的構成において、照明システムの制御方法は、リモコンとの間の無線接続の信号強度が所定閾値に達したことにより現在の光ユニットが単独制御対象光ユニットとして選択されたとき、所定の方式にて告知情報を発信する告知ステップをさらに含む。
本発明の好ましい技術的構成において、告知ステップは、単独制御対象光ユニットの所定の点滅または所定のオン-オフ動作にて告知情報を発信する。
本発明の好ましい技術的構成において、リモコンは指示ランプをさらに備え、告知ステップは指示ランプの点滅にて告知情報を発信する。
本発明の好ましい技術的構成において、単独制御対象光ユニットは、所定閾値に達した複数の光ユニットのうち、無線接続の信号強度が最も高いものである。
本発明の好ましい技術的構成において、リモコンは、各々の制御グループにそれぞれ対応する複数の制御段を有する手動スイッチであるグルーピングスイッチを備え、手動スイッチが、所定の制御グループに対応する制御段に切り替えられると、リモコンは所定の制御グループ内の光ユニットの無線接続の信号強度を計測する。
本発明の好ましい技術的構成において、リモコンおよび複数の光ユニットは、共にメッシュネットワーク中のグリッドである。
本発明の好ましい技術的構成において、メッシュネットワークはBluetooth(登録商標)プロトコルに基づいて構築される。
本発明の好ましい技術的構成において、信号強度は、RSSI値またはRx値で示される。
本発明の好ましい技術的構成において、リモコンは単独制御ボタンをさらに有し、単独制御ステップにおいて、単独制御ボタンへの操作に応じてリモコンは、単独制御対象光ユニットとして選択された複数の光ユニットについて順に逐一、切り替えて接続を行う。
本発明の好ましい技術的構成において、リモコンはさらにメモリを備え、制御方法は、調整された光ユニットの調光パラメータをメモリに保存するパラメータ保存ステップをさらに含む。
本発明の好ましい技術的構成において、照明システムの制御方法は、保存された同一制御グループ内の複数の光ユニットの調光パラメータに基づき、当該制御グループに関するシーンを構築するシーン生成ステップをさらに含む。
本発明は、リモコンと、リモコンと無線接続する複数の光ユニットとからなるメッシュネットワークを含む照明システムであって、リモコンおよび複数の光ユニットは共にメッシュネットワークにおけるグリッドであり、複数の光ユニットが複数の制御グループに分けられ、各々の制御グループ中に少なくとも一つの光ユニットが編成されており、リモコンは、制御グループ単位で複数の光ユニットについてグループ毎に制御すると共に照明システムの制御方法を用いて所定の光ユニットを単独制御することが可能な、照明システムをさらに提供する。
本発明は、リモコンと、リモコンと無線接続する複数の光ユニットとを備え、複数の光ユニットが複数の制御グループとして分けられ、各々の制御グループ中に少なくとも一つの光ユニットが編成されており、リモコンが制御グループ単位で複数の光ユニットについてグループ毎に制御する照明システムであって、各々の光ユニットとリモコンとの間の無線接続の信号強度を計測する計測装置と、現在の光ユニットとリモコンとの間の無線接続の信号強度が所定閾値に達した光ユニットを、単独制御対象光ユニットとして選択する対象選択装置と、対象選択装置によって選択された単独制御対象光ユニットを単独制御する単独制御装置と、を備える、照明システムをさらに提供する。
本発明の実施形態における照明システムの構成の模式図である。 本発明の実施形態における光ユニットの構成の模式図である。 本発明の実施形態におけるリモコンの構成の模式図である。 本発明の実施形態における初期設定方法のフローチャートである。 本発明の実施形態における光ユニットの選択方法の模式図である。 本発明の実施形態における単独制御方法のフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施形態の概要を説明する。本発明の実施形態は下記の実施形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内の様々な実施形態を採用し得る。
本実施形態では、まず照明システムを提供する。以下は図1を参照しつつ、本実施形態で提供される照明システムを各方面から紹介する。
ネットワーク
本実施形態では、複数の光ユニット10同士間、および、複数の光ユニット10とリモコン20との間は、共にBluetooth(登録商標)メッシュネットワーク(Bluetooth Mesh)接続を採用する。さらに、本実施形態におけるBluetooth(登録商標)メッシュネットワークは、Bluetooth(登録商標)標準プロトコル4.0以上の低パワー消費バージョンに基づいて構築されるネットワークトポロジー、すなわち、Bluetooth(登録商標)低パワー消費メッシュネットワーク(BLE Mesh;Bluetooth Low Energy Mesh)である。
各光ユニット10およびリモコン20が備えたBluetooth(登録商標)通信モジュール(10BLEおよび20BLE)は、共に該Bluetooth(登録商標)低パワー消費メッシュネットワークにおける一つのグリッドである。Bluetooth(登録商標)低パワー消費メッシュネットワークにおけるグリッド同士は、互いに双方向伝送が可能である。光ユニット10のBluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEは、リモコン20のBluetooth(登録商標)通信モジュール20BLEの信号を中継することで、リモコン20が光ユニット10同士間のネットワーク接続を経由してデータをブロードキャストすることが可能となる。そのため、制御信号をリモコン20の信号送信動作距離以外の光ユニット10にまで送信し、制御を行うことができる。
従来の照明器具の制御方法では、夜間の休息前に現在の部屋内の灯具を消灯してから離れる必要があるが、室内に他の光源からの照射が無い場合、ユーザは、現在の部屋内の灯具の消灯から別の部屋の灯具の点灯までの間、暗闇の中を移動しなければならず、ユーザ体験が悪い。一方、上記のメッシュネットワーク接続形態によれば、ユーザは、現在の部屋の灯具を消灯せずに一旦別の部屋に移動した後、持っているリモコン20を用いて先ほどの部屋のランプを消灯することを選択でき、暗闇の中を移動することはなく、灯具の初期アウトライン設計時に考慮すべき使用要求も軽減する。
光ユニット
幾つかの実施形態において、光ユニット10は、白熱灯、装飾用白熱灯、密封式電球、赤外線ランプ、ハロゲンランプ、LEDランプ、蛍光灯、昼光ランプ、ナトリウムランプ、キセノンランプ、天井ランプ、枝状吊りランプ、天井吊りランプ、直結型天井ランプ、嵌入式天井ランプ、壁付けランプ、壁掛けランプ、直結型壁掛けランプ、スタンドランプ、フロアランプ、街路灯、庭園灯、玄関灯、懐中電灯、ミニランプ、ランタン、サーチライト、集光ランプ、またはその他の好適な任意の制御可能な光源から選ばれる一つまたは複数の組み合わせであってもよい。また、上記好適な任意の制御可能な光源や、自然光源、蝋燭、オイルランプ等の好適な任意の制御不可な光源と、光源の照明状態を変更可能な付属部材、例えば制御可能なブラインド、ランプカバー、遮蔽板等との組み合わせであってもよい。また、上記いずれか一つまたは複数の光源もしくは付属部材のうち、制御可能なモジュールまたはアセンブリであってもよい。
図2を参照する。本実施形態では、光ユニット10はLEDランプである。LEDランプは、PWM調光回路102を用い、駆動電源104を介してLEDランプの発光アセンブリ106に対して調光制御を行う。本実施形態では、シーン一およびシーン二はそれぞれ、50%輝度および100%輝度にて構築されている。これを例とし、本実施形態のシステムおよび方法を説明する。本発明の別の実施形態では、シーンの構築はより複雑な他の態様を用いて実現してもよい。但し、本実施形態は、主に、光ユニット10に対するグループ毎の制御構成に関するものであり、シーンの構築および切り替えについては単に簡略に説明する。
本実施形態では、LEDランプ(光ユニット10)は、低パワー消費のBluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEをさらに備える。このBluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEは、光ユニット10のPWM調光回路102と電気的に接続しているか、またはPWM調光回路102と共に同一のメイン制御チップ10C内に集積されている。Bluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEは、取得した制御コマンドに基づき、光ユニット10のスイッチおよび調光パラメータを調整する。PWM調光回路102とBluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEとを集積化することにより、コストを効果的に低減させることができる。また、集積化されたBluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEおよびPWM調光回路102を、異なる種類の光ユニット10に適合させるために、複数タイプのチップを採用してそれぞれ適合させてもよい。また、異なるタイプの光ユニットに適合させるコストを低減させるよう、汎用のBluetooth(登録商標)モジュールを採用し、異なる周辺回路の態様に合わせて適合させてもよい。
幾つかの実施形態では、少なくとも部分的に付属部材を利用して光性能を制御する幾つかの光ユニット10において、Bluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEは、当該付属部材の制御部と通信して接続し、付属部材の動作状態を制御してもよい。例えば、ランプカバーの駆動部材と通信して接続することで、ランプカバーの開閉の程度を調整する。
本実施形態において、光ユニット10は機械的スイッチ108(例えば壁付けスイッチであってもよい)をさらに備え、機械的スイッチ108は光ユニット10と電気的に接続しており、光ユニット10のスイッチ制御を行うことができる。
また、本実施形態における光ユニット10のメイン制御チップ10Cにメモリ10MEMOが集積または接続されており、メイン制御チップ10Cは、光ユニット10のオン-オフ状態および調光パラメータを取得し、収集されたオン-オフ状態および調光パラメータに関する動作データを、メモリ10MEMOに保存することができる。幾つかの実施形態において、照明システムにおける一部の光ユニット10のみについて、メイン制御チップ10C中にメモリ10MEMOを設けてもよい。メモリ10MEMOが設けられた一つまたは複数の当該メイン制御チップ10Cは、Bluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEを介してメッシュネットワークを構築し、他の光ユニット10の動作データを取得して当該動作データをメモリ10MEMOに保存することができる。一部の光ユニット10のみにおけるメイン制御チップ10Cにメモリ10MEMOを設けることにより、システムのハードウェアのコストが効果的に低減する。
幾つかの実施形態において、メモリ10MEMOは不揮発性メモリ、例えば読取専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EPROM)、フラッシュメモリ(FLASH)、または、給電もしくは無給電の状態でプログラムコマンドまたはデータを記憶するその他の任意の装置を含んでもよい。メモリは揮発性メモリ、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)および同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)を含んでもよい。また、他のタイプのRAMを用いて記憶を実現してもよい。メモリ10MEMOは、一つのメモリモジュールまたは複数のメモリモジュールを用いて実現してもよく、光ユニット10またはリモコン20と分離したクラウドメモリとして設けられてもよい。
グループ分け
本実施形態では、家庭照明を例に説明する。なお、同一の照明システムにおける複数の光ユニット10は、その存在する空間的位置(本実施形態では、それが存在する部屋をグループ分けの条件とする)に応じて2つの制御グループに分けられる。リビングに存在する5つの光ユニット10が第一制御グループ1aとして分けられ、寝室に存在する3つの光ユニットは第二制御グループ1bとして分けられている。同一の制御グループでは、各光ユニット10同士は、互いに接続し合うBluetooth(登録商標)通信チャネルを有する。異なる制御グループでは、少なくとも一部の光ユニット10同士が同様にBluetooth(登録商標)通信チャネルを有する。
本発明の他の実施形態において、当該照明システムは、商業照明、室外照明等のその他の照明形態に適用し、異なる空間または範囲のシーンへ照明を提供してもよい。また、グループ分けの条件は、光ユニット10の空間的位置に限らず、実際の使用ロジック(例えば、互に離れているが同一範囲へ光を当てる照射ランプを一組とする)、またはそれ自体の特性(例えばランプの光色、光強度)等に基づいてグループ分けをしてもよい。また、本実施形態では、照明システム中において同一の光ユニット10が単一の制御グループへ振り分けられるが、本発明の幾つかの実施形態において、同一光ユニットが、異なる制御グループに共有されてもよい。また、制御グループの数も、本実施形態で採用される2つに限定されず、実際の必要に応じて3つ、または4つ以上設けてもよい。
Bluetooth(登録商標)信号は壁、金属等の物体に阻まれやすいため、通常、異なる部屋または領域内のBluetooth(登録商標)信号強度のばらつきが大きい。本実施形態における制御システムは、上記信号強度の相違を利用し、Bluetooth(登録商標)通信方式の、信号伝送における従来の欠点を利点へと転換し、効率よく同一の部屋または領域内の全ての光ユニットを識別することができる。識別およびグループ分けの具体的な流れについては、後の方法プロセスの項目にて詳述する。
リモコン
図3を参照する。本実施形態において、照明システムに用いられるリモコン20は、グルーピングスイッチ200、シーン制御スイッチ202およびBluetooth(登録商標)通信モジュール20BLEを含む。
なお、グルーピングスイッチ200は手動スイッチである。システム内の複数の光ユニット10は2つの制御グループとして振り分け、個別に制御してもよい。これに応じて、2動作段の手動スイッチを用いて2つの制御グループを切り替える。本発明の他の実施形態において、多動作段の手動スイッチ、例えば4動作段の手動スイッチを用いて4つの制御グループを切り替えてもよい。さらに、制御グループに対応しない別の制御段を追加し、制御機能を多様化してもよい。
グルーピングスイッチ200は、ユーザインタラクションにおいて、ユーザがグループを選択するための機構として機能してもよい。例えば、グルーピングスイッチ200を、第一制御グループ1aに対応する位置に切り替え、グループ分けの過程では、グループ分け待ちの光ユニット10を第一制御グループ1aに振り分けるように今回のグループ分け動作を指示し、制御過程では、今回の制御動作を、第一制御グループ1a中の光ユニット10に対して実施するように指示し、グループ分けを解除または初期化する過程では、第一制御グループ1a中の光ユニット10のグループ分けを解除、または第一制御グループ1a中の光ユニット10を初期化するように指示する。
本実施形態において、リモコン20のシーン制御スイッチ202は、ユーザが押圧して当該制御グループ中の全ての光ユニットを消したり(消灯)、50%光強度(シーン一)または100%光強度(シーン二)に設定するための、消灯ボタンおよび2つのプリセットシーンボタンを含む。本発明の他の実施形態において、シーン制御スイッチ202のボタン数は、制御機能の必要に応じて増減してもよい。本実施形態において、シーン設定は、出荷の時点で光ユニット10のメモリ10MEMOに保存されている。本発明の他の実施形態において、ユーザは、単灯調節の形式を採用し、制御グループ中の光ユニット10の調光パラメータを所望の状態に調整した後、光ユニット10の調光パラメータを、リモコン20または光ユニット10のメモリ10MEMOもしくは20MEMOに保存してもよい。
本実施形態において、リモコン20が持つBluetooth(登録商標)通信モジュール20BLEは、信号強度の計測を行うと共に、信号強度の計測結果に応じて、所定閾値を超えた信号強度の一つまたは複数の光ユニットに関する選択、グループ分け、および制御を行うことができる。
リモコン20が計測する各Bluetooth(登録商標)通信接続の信号強度は、Qualcomm Atheros(登録商標)から提供のRSSI(Received Signal Strength Indicator)値を単位とし、測定される。RSSI値とは、dbmを単位とする信号強度に基づいて算出される参照値であり、その数値範囲は0~127の範囲で変動する。なお、RSSI=127は、信号に減衰が無いことを示し、RSSI=0は、信号の受信が無いことを示す。RSSIの数値が大きいほど、信号強度が高いことを意味する。本発明の他の実施形態において、当該信号強度は、Rx値、または他の適合する任意の計量方式および計量単位を用い、計量してもよい。
本発明の幾つかの実施形態において、リモコン20は複数存在し、且つBLE Meshネットワーク中のグリッドとして用いられてもよい。異なるリモコン20同士間で、設定、保存された情報を同期させてもよく、ユーザが、各々の部屋に対応したリモコン20を利用して制御を行ってもよい。
また、本実施形態におけるリモコン20および光ユニット10のいずれにも、リモコン20の指示ランプ210および光ユニット10の指示ランプ110を含む指示ランプが、設置されている。指示ランプ110が光ユニット10のメイン制御チップ10Cと通信して接続し、指示ランプ210がリモコン20のメイン制御チップ20Cと通信して接続することにより、指示ランプ110、210の点滅等の状態変化を利用してリモコン20および光ユニット10の動作状態、例えば単灯選択状態、カップリング状態等を示す。幾つかの実施形態において、光ユニット10は、それ自体の状態変化(例えば点滅、消灯および点灯という状態変化、または、調光パラメータの調整、例えば冷暖色調の変更)を利用して指示機能を実現してもよい。別の幾つかの実施形態において、ブザー(未図示)の音を利用してユーザに告知してもよい。ブザーまたは指示ランプは、単独で光ユニット10上に設けてもよく、単独でリモコン20上に設けてもよく、光ユニット10またはリモコン20上に対を成すように設け、またはその他の適合した任意の位置に設けてもよい。
本実施形態において、リモコン20上に単独制御活性化ボタン204が設けられており、単独制御活性化ボタン204を長押しすれば、リモコン20および光ユニット10の単独制御機能を活性化することができる。単独制御機能が活性化されたリモコン20は、まず信号強度計測モードに移行し、リモコン20と、各光ユニット10のBluetooth(登録商標)通信モジュールとの間のBluetooth(登録商標)通信接続の信号強度を計測する。後の操作流れについては、方法プロセスの項目にて詳述するため、ここではその説明を省略する。
また、リモコンの単独制御活性化ボタン204には、さらに単独制御ボタン機能も集積されている。信号強度計測モードにて、所定閾値に達した信号強度の光ユニット10の数が一つを超えたと検出されたとき、単独制御活性化ボタン204を1回押圧すれば、単独制御対象光ユニット10TBCとして選択された複数の光ユニット10について順に逐一、切り替えて接続を行うことができる。切り替えの順番は、信号強度のソート順に基づいてもよく、MACアドレスのソート順に基づいてもよく、その他の適合した任意のソート方式であってもよい。
リモコン上のフィードバックボタン206は、グループ分け、単独制御対象光ユニット、パラメータ保存、シーン生成等の状態に対する、ユーザの確認情報または取消情報を収集するためのものである。また、リモコン20は調光ボタン208をさらに備え、光ユニット10の輝度を調節することができる。本発明の他の実施形態において、リモコン20は他の調光機能をさらに備えてもよく、例えば、単独制御ユニット10TBCの色温度、ディレイ消灯機能、ブザー制御機能のうち、一つまたは複数を調節してもよい。
方法プロセス(初期設定方法)
本実施形態は、上述した照明システムに適用される初期設定方法も提供する。
図4を参照する。本実施形態で提供される初期設定方法は、具体的に以下のステップを含む。
S01:通電
ユーザが購入して取り付けた後、各光ユニット10およびリモコン20の電源をオンにする。
S02:初期化
各光ユニット10およびリモコン20が、ハードウェア内の初期データを読み取り、光ユニットの設定を初期化する。
S03:ネットワーク構築
各光ユニット10およびリモコン20がカップリング待ちモードに移行し、カップリング待ちモード下で、光ユニット10のBluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEが、短距離通信モードを用いて相互通信する。なお、短距離ブロードキャストモード下で信号強度の閾値を設定することにより、信号強度の閾値よりも小さい信号が無視され、カップリング待ちの光ユニット10が誤って別の照明システムのネットワークとバンドリングされる可能性が低減する。
本実施形態において、光ユニット10は、その機械的スイッチ108の動作(またはオン-オフ状態)を検出し、プリセット条件を満たした当該動作または状態にレスポンスし、光ユニット10を強制的に初期化することができる。上記構成によれば、一部の光ユニット10が誤って別のネットワークとバンドリングされても、その機械的スイッチ108を利用して光ユニット10の初期化をトリガーし、誤ってバンドリングされた光ユニット10を、別のネットワークから強制的にバンドリング解除することができる。
例えば、一定の時間内に機械的スイッチ108のオン-オフが繰り返された動作(またはオン-オフ状態が繰り返して切り替えられたことの検出)を光ユニット10の初期化のトリガー動作とし、当該トリガー動作の検出にレスポンスし、光ユニット10を、強制的に出荷時状態に初期化することでカップリング済のBLE Meshネットワークから削除する。幾つかの実施形態において、異なる部屋または領域からの個別の確認にレスポンスし、これら異なる部屋または領域内の光ユニット10を同じネットワークに加える。
S04:ネットワーク構築の結果の確認
ユーザは、光ユニット10およびリモコン20上の指示ランプ110、210による指示から、ネットワーク構築の結果を知ることができる。光ユニット10とリモコン20とのカップリングが完了した場合、光ユニット10およびリモコン20上の指示ランプ110、210は、点滅挙動、点灯消灯、点滅周波数、呼吸ランプの変化などの形式を用いて、ユーザにネットワーク構築の結果を通知する。
ユーザがフィードバックボタン206を利用してネットワーク構築の成功を確認した場合、S05のグループ分けステップに移行する。本実施形態では、ネットワーク構築が成功すると、指示ランプ110は、1回点滅してからの点灯を所定の告知形式としている。
ユーザがフィードバックボタン206を利用してネットワーク構築の結果をキャンセルした場合、S01の通電ステップに戻る。
S05:グループ分け
光ユニット10は自動的に、またはリモコン20のコマンドにレスポンスして、グループ分け設定モードに移行する。
グループ分け設定モードでは、適合した任意の形式で、光ユニット10に対するグループ分けを実現し、照明システム中の複数の光ユニット10を幾つかの制御グループに編成することができる。
S06:グループ分けの結果の確認
ユーザがフィードバックボタン206を利用してグループ分けの結果を確認した場合、初期設定は完了する。
ユーザがフィードバックボタン206を利用してグループ分けの結果をキャンセルした場合、S05のグループ分けステップに移行する。
方法プロセス(グループ毎の制御方法)
初期設定が完了した後、リモコン20上の手動スイッチ200が第一制御段(グループ一)に切り替えられると、当該制御段に対応した第一制御グループ1a内の幾つかの光ユニット10について、一まとまりとしてグループ毎の制御を行うことができる。例えば、シーン制御スイッチ202を操作し、予め設定されたシーンに関する各々の光ユニット10の調光パラメータ情報を読み出し、これを第一制御グループ1aの各光ユニット10へ読み込ませることでグループ毎の制御を実行してもよい。
また、幾つかの実施形態において、リモコン20上の他の制御スイッチと共同で、グループ内の光ユニット10のグループ分け解除(但しネットワーク接続は継続)およびネットワークのバンドリング解除という操作を実現してもよい。例えば、手動スイッチ200が第一制御段(グループ一)に切り替えられたとき、リモコンに対する所定のユーザ動作が検出されると、第一制御グループ1aを解除してもよい。ネットワークのバンドリングの解除操作は、光ユニット10側にて、光ユニット10に取り付けられた機械的部材を利用して活性化させ、一つの光ユニットを、初期化することでネットワークからバンドリングを解除してもよい。また、リモコン20側にてグループ毎に解除を実施してもよく、例えば、手動スイッチ200を第一制御段(グループ一)に切り替え、所定の動作にて第一制御グループ1a内の全ての光ユニット10を一律初期化することで、ネットワークからバンドリングを解除してもよい。
方法プロセス(単独制御方法)
上記初期設定方法によってグループ分けが完了したシステムについて、本実施形態は、グループ毎の制御を実行可能なリモコン20を利用し、単独制御を実行する制御方法をさらに提供する。
ユーザが特定の光ユニット10を一つ選択して単独制御対象光ユニット10TBCとする場合を例とし、本実施形態で提供される単独制御方法は、少なくとも以下に示す幾つかのストラテジーを用いることができる。
ストラテジー1:幾つかの実施形態において、RSSI値の所定閾値を例えば110~125と高めに設定し、当該所定閾値を超えた光ユニット10のみを選択してもよい。当該高めの所定閾値によれば、リモコン20は、当該光ユニット10に近接している場合のみ、当該光ユニット10を単独制御対象光ユニット10TBCとして選択することができる。
上記構成によれば、ユーザは、リモコン20を、単独制御を実行すべき光ユニット10に近づけ、当該光ユニット10を単独制御対象光ユニット10TBCとして選択すると共に、単独制御を実行することができる。単独制御対象光ユニット10TBCの選択にレスポンスして、光ユニット10の指示ランプ110は告知情報を発信し、当該選択動作が完了したことをユーザに通知する。
具体的に図5および図6を参照する。或るランプを単独制御対象光ユニット10として選択する場合を例として、当該単独制御方法は以下のステップを含む。
まず、単独制御活性化ボタンを長押しすると、リモコン20の信号強度計測モードを活性化することができる。信号強度計測モードに移行したリモコンは、以下を実行することができる。
各光ユニット10とリモコン20との間の無線接続の信号強度を計測する計測ステップS07を実行する。
ユーザがリモコン20を持っているとき、リモコン20と各光ユニット10との距離が遠く、リビング内の、第一制御グループ1aに属する各々の光ユニット10の信号強度が共に所定閾値に達せず、リモコン20は当該信号強度計測モードを維持し、各光ユニット10とリモコン20と間のBluetooth(登録商標)接続の信号強度を継続的に計測する。目標の光ユニット10を選択するために、ユーザは、目標の光ユニット10の近傍に移動し、リモコン20を持ち上げて目標の光ユニット10にさらに近づけることができる。リモコン20と目標の光ユニット10との接近が閾値(幾つかの実施形態において、当該閾値は信号強度の所定閾値と置き換えてもよい)に達すると、リモコン20と目標の光ユニット10との間のBluetooth(登録商標)接続の信号強度も所定閾値に達する。この場合の計測結果は図5に示す。
幾つかの実施形態において、リモコン20のグルーピングスイッチ200が、第一制御グループ1aに対応した制御段に位置する場合、第一制御グループ1a内の各光ユニット10の信号強度のみを計測してもよい。
計測ステップS07の後、次を実行する。
現在の光ユニット10とリモコン20と間の無線接続の信号強度が所定閾値に達した光ユニット10を、単独制御対象光ユニット10TBCとして選択する対象選択ステップS08を実行する。現在時において、目標の光ユニット10とリモコン20との間の無線接続信号強度が所定閾値に達したため、目標の光ユニット10は単独制御対象光ユニット10TBCとして選択される。
目標の光ユニットが単独制御対象光ユニット10TBCとして選択された場合、以下を実行する。
現在の光ユニットとリモコンとの間の無線接続の信号強度が所定閾値に達したことにより現在の光ユニットが単独制御対象光ユニットとして選択されたときに、所定の方式にて告知情報を発信する告知ステップS09を実行する。
本実施形態において、光ユニット10の指示ランプは、点滅、点灯、消灯、または適した任意の方式にて、告知情報を発信してもよい。別の実施形態において、単独制御対象光ユニット10TBC自体の所定の点滅または所定のオン-オフ動作にて、告知情報を発信してもよい。さらに別の実施形態において、ブザーの音を利用して告知情報を発信してもよい。
続いて、以下を実行する。
対象選択ステップS08で選択された単独制御対象光ユニット10TBCに対する単独制御を行う単独制御ステップS10を実行する。
上記構成によれば、ユーザは、特定の光ユニット10を精度よく選択して単独制御を行うことにより、リモコン20による光ユニット10の選択精度を効果的に高めることができる。
ストラテジー2:幾つかの実施形態において、RSSI値の所定閾値を30~60という比較的低い範囲、例えば60に設定してもよい。当該閾値よりも高い光ユニットのみが選択されるので、他の部屋の灯具(例えば寝室ライト一、寝室ライト二など)は、壁または金属による干渉が存在するため、信号強度が弱く、選択されない。一方で、同一部屋内の灯具は、壁または金属による干渉が存在しないため、信号強度が容易に所定閾値に達する。ユーザは、当該所定閾値の大きさを合理的に設定すると共に、リビング内でリモコン20を移動させることにより、有限の回数で、選択すべき光ユニット10を全て選択することができる。
図6に示すように、リモコン20内にプリセットされたRSSI値が60よりも大きい光ユニットが選択される。ユーザがリモコン20を図示の位置まで移動させると、リビング内の各光ユニット10は、同一空間内に存在するため、信号の伝送が受けた壁や金属による干渉が少なく、そのBluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEの信号強度が他の部屋の光ユニット10よりも高い。そのため、図示の位置において、リビング内の残りの各光ユニット10のBluetooth(登録商標)信号強度が共に60よりも高く、一度にリビング内の全ての光ユニット10を選択し、リビング内の全ての灯具の調光を一括で制御することができる。上記構成によれば、当該グループ分け設定方法は、Bluetooth(登録商標)通信の、信号伝送における従来の欠点を利点へと転換し、グループ分けの過程にリモコン20が光ユニット10を選択する効率を、効果的に向上させることできる。
本実施形態において、リモコン20上の単独制御活性化ボタン204には、さらに単独制御ボタン機能も集約されている。単独制御活性化ボタン204を1回押圧すれば、単独制御対象光ユニット10TBCとして選択された複数の光ユニット10について順に逐一、切り替えて接続を行うことができる。或る単独光ユニットに対する単灯制御をさらに実行する場合、当該単独制御ボタン機能を利用して単灯制御を実行すべき光ユニットに逐一に切り替え、それと継続的なBluetooth(登録商標)通信接続を立ち上げて単灯制御を実行してもよい。本発明の別の実施形態において、或る光ユニット10に対する単灯制御を実行する場合、リモコン20を、所定閾値に達した複数の光ユニット10のうち信号強度が最も高いもののみに対して単灯制御を実行するように、設定してもよい。
ストラテジー3:幾つかの実施形態において、リビング内の一部の光ユニット10のみに対して単独制御を行う必要がある場合、RSSIの閾値を30~60の範囲内のいずれかの数値、例えば60に規定してもよい。ストラテジー2と類似して、Bluetooth(登録商標)接続の信号強度が60よりも高い光ユニット10が選択される。すなわち、類似する位置において、リビング内の全ての光ユニット10を全て選択し、単独制御対象光ユニット10TBCとしてもよい。
その後、リモコン20の受信した信号強度を計測し続け、現在の光ユニット10とリモコン20との間のBluetooth(登録商標)接続信号強度が120よりも高くなったことを検出すると、それにレスポンスして当該光ユニット10の選択状態を解除する。
類似的に、ユーザは、一部の光ユニット10を単独制御対象光ユニット10TBCとして初期的に選択した後、他の光ユニット10の選択状態を構築し、一部の光ユニット10の選択状態をロック、または一部の光ユニット10の選択状態を解除してもよい。
本実施形態におけるストラテジー1~ストラテジー3では、所定閾値がともに下限値として設定され、信号強度が所定閾値よりも高い光ユニット10のみが選択される。しかし、本発明の幾つかの実施形態において、所定閾値を上限値として設定し、信号強度の具体的範囲を制限してもよい。例えば、所定閾値を上限値=100となるように調整することにより、信号強度100の光ユニット10を全て選択して単独制御を実行してもよい。ユーザは、この形態を利用し、別の部屋の全ての光ユニット10を速やかにオフにすることができる。
幾つかの実施形態において、信号強度の範囲は、複数の閾値を組み合わせて用いることにより複数段階の範囲として規定してもよく、例えば、信号強度が第一所定閾値(上限値60)または第二所定閾値(下限値100)に達した光ユニット10が選択されるように設定してもよい。
また、幾つかの実施形態において、測定される信号強度は、例えばRSSI値、Rx値等の形式で計測されるほか、これらの値を等価的に距離の数値に変換し後にユーザに直観的に示してもよい。例えば、RSSI100を1m内という範囲と対応付け、取扱説明書またはリモコンのユーザインターフェースに、それと対応する形で当該距離の数値を記載または表示する。
好ましくは、光ユニット10のBluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEが、光ユニット10の使用時にユーザに面する側に実装されている。これにより、光ユニット10の取り付けが完了した後、Bluetooth(登録商標)通信モジュール10BLEの信号が壁または光ユニット10自体の干渉を受け、S05のグループ分けステップにおいて信号障害に起因して選択されにくいことを防止する。
S10の単独制御ステップの後、本実施形態の単灯制御方法は、さらに次のステップを含んでもよい。
S11:ユーザがフィードバックボタン206を利用してフィードバックした確認情報を受信した場合、特定の光ユニットの調光パラメータを変更すると共に、変更した調光パラメータをメモリ10MEMOまたはメモリ20MEMOに保存し、さらにシーン1およびシーン2等、シーン制御スイッチ202と対応している調光パラメータの出荷時設定を変更する設定保存ステップ。
S12:保存された、同一制御グループ内の各光ユニット10の調光パラメータに基づき、当該制御グループのためのシーンを、構築すると共にメモリ20MEMOに保存するシーン生成ステップ。
幾つかの実施形態において、ユーザは、リモコン20上のシーン設定ボタン(未図示)を利用してシーン設定モードに移行させ、制御グループ内の、調光パラメータを調整すべき全ての光ユニットに対して単独制御を行った後、最終の単独制御結果を確認し、まとまったシーンを生成させ、当該シーンをメモリ20MEMOに保存してもよい。これにより、当該シーンは、リモコン20による後の制御過程において、シーン制御スイッチ202によって直接に読み出され、ユーザが定義したシーン設定が再現される。
上記構成によれば、本実施形態で提供される制御方法は、グラフィカルユーザインターフェースを備えず、または簡単なグラフィカルユーザインターフェースのみを備えたリモコン20を利用し、複雑な照明システムについてグループ毎の制御および単独制御を実現することができる。また、システム内の各光ユニット10、各制御グループの制御は、同一リモコン20を利用して実行でき、制御機器の統合度が極めて向上する。さらに、単独制御の結果に基づけば、グループ毎に制御するシーン制御スイッチ202によって直接に読み出されるユーザが定義したシーンを生成することもできる。
以上、図面を挙げつつ本発明の技術的構成を記述したが、当業者に容易に理解されるように、本発明の保護範囲がこれら具体的な実施形態に限定されないことは、言うまでもない。本発明の原理から逸脱しない前提で、当業者は、関連の技術的特徴の均等的な変更または置換を成すことができ、これら変更または置換後の技術的構成は本発明の保護範囲に含まれる。
1a 第一制御グループ、1b 第二制御グループ、10 光ユニット、102 PWM調光回路、104 駆動電源、106 発光アセンブリ、108 機械的スイッチ、110 光ユニットの指示ランプ、10C 光ユニットのメイン制御チップ、10TBC 単独制御対象光ユニット、10BLE 光ユニットのBluetooth通信モジュール、10MCU 光ユニットのプロセッサ、10MEMO 光ユニットのメモリ、20 リモコン、200 グルーピングスイッチ、202 シーン制御スイッチ、204 単独制御活性化ボタン、206 フィードバックボタン、208 調光ボタン、210 光ユニットの指示ランプ、20C リモコンのメイン制御チップ、20BLE リモコンのBluetooth通信モジュール、20MCU リモコンのプロセッサ、20MEMO リモコンのメモリ

Claims (15)

  1. リモコンと、前記リモコンと無線接続する複数の光ユニットとを備え、前記複数の光ユニットは複数の制御グループに分けられ、一つの前記制御グループは少なくとも一つの前記光ユニットを有し、前記リモコンは各々の前記光ユニットと通信接続でき、それぞれの制御グループをグループごとに制御するように構成された照明システムを制御する制御方法であって、
    前記制御グループに分けられた前記光ユニットと前記リモコン間の無線接続の信号強度を計測する計測ステップと、
    前記制御グループに分けられた前記光ユニットと前記リモコン間の無線接続の信号強度が所定閾値に到達した光ユニットを、単独制御対象光ユニットとして、選択する対象選択ステップと、
    前記対象選択ステップにて特定された単独制御対象光ユニットを単独に制御する単独制御ステップと、
    を備えることを特徴とする照明システムの制御方法。
  2. 前記リモコンに信号強度計測モードを有し、この信号強度計測モードを起動させることで、前記計測ステップに入ることを特徴とする請求項1記載の照明システムの制御方法。
  3. 前記光ユニットと前記リモコン間の無線通信の信号強度が所定閾値に達して、前記単独制御対象光ユニットと特定した後、所定の告知手段を用いて、告知情報を発信する告知ステップと、を更に備えることを特徴とする請求項1または2記載の照明システムの制御方法。
  4. 前記告知ステップは、前記単独制御対象光ユニットの所定点滅またはオン-オフを用いて、前記告知情報を発信することを特徴とする請求項3記載の照明システムの制御方法。
  5. 前記リモコンは指示ランプを有し、前記告知ステップは前記指示ランプの点滅を通じて前記告知情報を発信すること、を特徴とする請求項3記載の照明システムの制御方法。
  6. 前記単独制御対象光ユニットは、前記所定閾値に達した前記複数の光ユニットのうち、無線接続信号強度が最も高いものであることを特徴とする請求項1記載の照明システムの制御方法。
  7. 前記リモコンは、複数の制御段を有する手動スイッチで構成されるグルーピングスイッチを備え、それぞれの制御段は一つの前記制御グループに対応するように構成され、
    前記手動スイッチが特定の制御グループに対応する特定の制御段に設定された際に、前記リモコンは、当該特定の制御グループ内に編成される光ユニットの無線通信の信号強度に対して計測することを特徴とする請求項1記載の照明システムの制御方法。
  8. 前記リモコンと前記光ユニットの各々は、メッシュネットワークのグリッドであることを特徴とする請求項1に記載の照明システムの制御方法。
  9. 前記メッシュネットワークはBluetooth(登録商標)プロトコルに基づくことを特徴とする請求項8記載の照明システムの制御方法。
  10. 前記信号強度は、RSSI値またはRx値であることを特徴とする請求項9記載の照明システムの制御方法。
  11. 前記リモコンは単独制御ボタンを有し、前記単独制御ステップにおいて、前記単独制御ボタンへの操作に基づいて、前記リモコンは前記単独制御対象光ユニットと選択された前記複数の光ユニットにおいて、順に逐次接続するように構成された請求項1記載の照明システムの制御方法。
  12. 前記リモコンは更にメモリ装置を有し、また、係る光ユニットの調光パラメータを、前記メモリ装置に保存するパラメータ保存ステップを有することを特徴とする請求項11記載の照明システムの制御方法。
  13. 同一の制御グループに編成された各光ユニットの前記調光パラメータに基づき、当該制御グループに適用される照明シーンを形成するシーン生成ステップを、更に備えることを特徴とする請求項12記載の照明システムの制御方法。
  14. リモコンと、前記リモコンと無線接続される複数の光ユニットとによって構成されるメッシュネットワークで構成され、前記リモコンと前記光ユニットの各々は、メッシュネットワークのグリッドであり、前記複数の光ユニットは複数の制御グループに分けられ、各々の前記制御グループに少なくとも一つの光ユニットが編成されるように構成され、前記リモコンは前記各制御グループごとに制御できる照明システムであって、
    請求項1~13項のいずれか1項記載の照明システムの制御方法を用いて、特定の光ユニットに対して単独制御を行うことを特徴とする照明システム。
  15. リモコンと、前記リモコンと無線接続する複数の光ユニットとを備え、前記複数の光ユニットは複数の制御グループに分けられ、一つの前記制御グループは少なくとも一つの前記光ユニットを有し、前記リモコンは、それぞれの制御グループをグループごとに制御するように構成された照明システムであって、
    前記制御グループに分けられた前記光ユニットと前記リモコン間の無線接続の信号強度を計測する計測装置と、
    前記制御グループに分けられた前記光ユニットと前記リモコン間の無線接続の信号強度が所定閾値に到達した光ユニットを、単独制御対象光ユニットとして、特定する対象特定装置と、
    前記対象特定装置にて特定された前記単独制御対象光ユニットを単独に制御する単独制御装置とを備えることを特徴とする照明システム。
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