JP7216545B2 - 眼科装置、眼科装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

眼科装置、眼科装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

この発明は、眼科装置、眼科装置の制御方法、及びプログラムに関する。
近年、レーザー光源等からの光ビームを用いて被測定物体の形態を測定したり画像化したりする光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography:OCT)が注目を集めている。OCTは、X線CT(Computed Tomography)のような人体に対する侵襲性を持たないことから、特に医療分野や生物学分野における応用の展開が期待されている。例えば、眼科分野においては、眼底や角膜等の画像を形成する装置が実用化されている。このようなOCTを用いた装置(OCT装置)は被検眼の様々な部位(眼底や前眼部)の観察に適用可能である。また、高精細な画像を取得できることから、様々な眼科疾患の診断に応用されている。
このようなOCT装置を用いた計測において、計測時間が長い場合や装置の操作者の技量が未熟である場合、被検眼の瞬きの発生や固視ずれ等の可能性が高くなる。これらの場合、再計測を実施する必要が生じ、作業効率が低下する。
被検眼の瞬きの発生等を検出する場合、被検眼の前眼部を観察するための前眼部観察系を用いることが考えられる。ところが、装置光学系の構成の複雑化を招く。従って、前眼部観察系を用いることなく被検眼の瞬きの発生等の有無を判定することが望ましい。
例えば、特許文献1には、被検眼の断層像のボリュームデータの連続性を判定し、表示部に表示された判定結果を参照した操作者からの指示で再撮影を行うことが可能な装置が開示されている。
特開2010-110656号公報
しかしながら、従来の手法では、血管を検出することにより断層像のボリュームデータの連続性を判定するため、処理負荷が重くなり、より簡素な処理で被検眼の瞬きの発生等を検出(判定)することが求められている。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、瞬きの発生や固視ずれ等を簡素な処理で判定するための新たな技術を提供することにある。
いくつかの実施形態に係る第1態様は、被検眼に対して光コヒーレンストモグラフィを実行することにより前記被検眼のデータを取得する取得部と、前記取得部により取得されたデータに基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する判定部と、を含む、眼科装置である。
いくつかの実施形態に係る第2態様では、第1態様において、前記取得部は、光スキャナーを含み、光源からの光を参照光と測定光とに分割し、前記光スキャナーにより偏向された前記測定光を前記被検眼に照射し、前記参照光と前記測定光の戻り光との干渉光を検出する干渉光学系を含み、前記判定部は、前記干渉光の検出結果に基づく前記測定光によるスキャン方向の輝度プロファイルに基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
いくつかの実施形態に係る第3態様は、第2態様において、前記スキャン方向に交差する積算方向に前記輝度プロファイルを積算することにより積算プロファイルを生成するプロファイルデータ生成部を含み、前記判定部は、前記積算プロファイルに基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
いくつかの実施形態に係る第4態様は、第3態様において、前記プロファイルデータ生成部により生成された前記積算プロファイルの勾配を算出する勾配算出部を含み、前記判定部は、前記勾配算出部により算出された前記勾配に基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
いくつかの実施形態に係る第5態様は、第4態様において、前記勾配算出部は、前記スキャン方向の複数の位置のそれぞれにおいて勾配を算出し、前記判定部は、前記勾配算出部により算出された複数の勾配の統計値に基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
いくつかの実施形態に係る第6態様は、第1態様~第5態様のいずれかにおいて、前記判定部により前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれがあったと判定されたとき、前記取得部を制御することにより前記被検眼のデータの再取得を実行させる制御部を含む。
いくつかの実施形態に係る第7態様は、被検眼に対して光コヒーレンストモグラフィを実行することにより前記被検眼のデータを取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得されたデータに基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する判定ステップと、を含む、眼科装置の制御方法である。
いくつかの実施形態に係る第8態様では、第7態様において、前記取得ステップは、光源からの光を参照光と測定光とに分割し、光スキャナーにより偏向された前記測定光を前記被検眼に照射し、前記参照光と前記測定光の戻り光との干渉光を検出することにより前記被検眼のデータを取得し、前記判定ステップは、前記干渉光の検出結果に基づく前記測定光によるスキャン方向の輝度プロファイルに基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
いくつかの実施形態に係る第9態様は、第8態様において、前記スキャン方向に交差する積算方向に前記輝度プロファイルを積算することにより積算プロファイルを生成するプロファイルデータ生成ステップを含み、前記判定ステップは、前記積算プロファイルに基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
いくつかの実施形態に係る第10態様は、第9態様において、前記プロファイルデータ生成ステップにおいて生成された前記積算プロファイルの勾配を算出する勾配算出ステップを含み、前記判定ステップは、前記勾配算出ステップにおいて算出された前記勾配に基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
いくつかの実施形態に係る第11態様では、第10態様において、前記勾配算出ステップは、前記スキャン方向の複数の位置のそれぞれにおいて勾配を算出し、前記判定ステップは、前記勾配算出ステップにおいて算出された複数の勾配の統計値に基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
いくつかの実施形態に係る第12態様は、第7態様~第11態様のいずれかにおいて、前記判定ステップにおいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれがあったと判定されたとき、前記被検眼に光コヒーレンストモグラフィを再実行させることにより前記被検眼の新たなデータを取得させる制御ステップを含む。
いくつかの実施形態に係る第13態様は、コンピュータに、第7態様~第12態様のいずれかに記載の眼科装置の制御方法の各ステップを実行させるプログラムである。
なお、上記した複数の態様に係る構成を任意に組み合わせることが可能である。
本発明によれば、瞬きの発生や固視ずれ等を簡素な処理で判定するための新たな技術を提供することができる。
実施形態に係る眼科装置の構成の一例を表す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成の一例を表す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の構成の一例を表す概略図である。 実施形態に係る眼科装置の動作を説明するための概略図である。 実施形態に係る眼科装置の動作を説明するための概略図である。 実施形態に係る眼科撮影装置の動作例を表すフローチャートである。
この発明に係る眼科装置、眼科装置の制御方法、及びプログラムの実施形態の例について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この明細書において引用された文献の記載内容や任意の公知技術を、以下の実施形態に援用することが可能である。
実施形態に係る眼科装置は、被検眼に対して光コヒーレンストモグラフィ(OCT)を実行することにより被検眼のデータ(OCTデータ)を取得し、取得されたデータに基づいてデータを取得した時点での被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。これにより、OCTを実行して被検眼のデータを取得した直後に、取得されたデータに対する解析(診断)の適否を判定して再撮影(再計測)の要否を判断することが可能になるため、解析に適したデータ(画像)を効率的に取得することができるようになる。
実施形態に係る眼科装置の制御方法は、実施形態に係る眼科装置においてプロセッサ(コンピュータ)により実行される処理を実現するための1以上のステップを含む。実施形態に係るプログラムは、プロセッサに実施形態に係る眼科装置の制御方法の各ステップを実行させる。
本明細書において「プロセッサ」は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、プログラマブル論理デバイス(例えば、SPLD(Simple Programmable Logic Device)、CPLD(Complex Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array))等の回路を意味する。プロセッサは、例えば、記憶回路や記憶装置に格納されているプログラムを読み出し実行することで、実施形態に係る機能を実現する。
実施形態に係る眼科装置には、眼科撮影装置と眼科測定装置とが含まれる。眼科撮影装置としては、光干渉断層計、眼底カメラ、走査型レーザー検眼鏡(Scanning Laser Ophthalmoscope:SLO)、スリットランプなどがある。また、眼科測定装置としては、眼屈折検査装置、眼圧計、スペキュラーマイクロスコープ、ウェーブフロントアナライザなどがある。以下の実施形態では、光干渉断層計にこの発明を適用した場合について説明するが、光干渉断層計とそれ以外の任意の装置の機能とを組み合わせた眼科装置にこの発明を適用することが可能である。
この明細書において、OCTによって取得される画像をOCT画像と総称することがある。また、OCT画像を形成するための計測動作をOCT計測と呼ぶことがある。
また、以下の実施形態では、スウェプトソース(Swept Source)タイプのOCTを用いた光干渉断層計について説明する。しかしながら、スウェプトソース以外のタイプ、例えば低コヒーレンス光源と分光器が搭載された、いわゆるスペクトラルドメイン(Spectral Domain)タイプ、en-faceタイプのOCTの手法を用いた光干渉断層計に対してこの発明を適用することも可能である。なお、スペクトラルドメインOCTとは、低コヒーレンス光源からの光を測定光と参照光とに分割し、被検物からの測定光の戻り光を参照光と干渉させて干渉光を生成し、この干渉光のスペクトル分布を分光器で検出し、検出されたスペクトル分布にフーリエ変換等を施して画像を形成する手法である。また、en-faceタイプのOCTとは、所定のビーム径を有する光を被測定物体に照射し、その反射光と参照光とを重ね合わせて得られる干渉光の成分を解析することにより、光の進行方向に直交する断面における被測定物体の画像を形成する手法であり、フルフィールド(full-field)タイプとも呼ばれる。
実施形態に係る眼科装置は、光学系の所定の位置に前置レンズ等の光学素子を挿入することにより、眼底計測用から前眼部計測用に用途を切り替えることができる。計測対象部位は眼底及び前眼部に限定されるものではなく、例えば硝子体や水晶体など、被検眼の任意の部位であってよい。更に、計測対象部位に応じた光学素子をそれぞれ用意しておき、これらを選択的に眼科装置に適用することも可能である。前置レンズ等の光学素子の使用/不使用の選択及び/または適用される光学素子の選択を自動で行うように構成することも可能である。これら選択処理は、例えば、過去に実施された撮影内容、傷病名などに基づいて行われる。
以下では、装置光学系の光軸方向をz方向(前後方向)とし、装置光学系の光軸に直交する水平方向をx方向(左右方向)とし、装置光学系の光軸に直交する垂直方向をy方向(上下方向)とする。
[構成]
図1及び図2に、実施形態に係る眼科装置の構成例に示す。実施形態に係る眼科装置1は、被検眼Eに対してOCTを実行することにより被検眼Eのデータを取得する機能、つまり被検眼Eを撮影する機能及び/又は被検眼Eの特性を測定する機能を備える。
眼科装置1は、光学系10と、プロセッサ50と、顔支持部70と、第1駆動機構80Aと、第2駆動機構80Bと、ユーザインターフェイス(User Interface:UI)部90とを含む。なお、第1駆動機構80A及び第2駆動機構80Bの一方のみが設けられた構成であってもよい。
光学系10には、干渉光学系20と、光スキャナー30と、合焦レンズ31と、対物レンズ40と、前置レンズ41とが設けられている。合焦レンズ31は、干渉光学系20の光軸方向に移動可能に構成されている。いくつかの実施形態は、干渉光学系20は、光スキャナー30及び合焦レンズ31を含む。前置レンズ41は、被検眼Eと対物レンズ40との間で挿脱可能に構成されている。
(光学系10)
光学系10には、図1に示す構成に加え、被検眼Eを正面から撮影するための光学系(観察光学系、撮影光学系等)やアライメント光学系が設けられてもよい。また、干渉光学系20のフォーカシングを行うための構成などが設けられていてもよい。更に、光学系10は、被検眼Eの前眼部を照明するための光源(前眼部照明光源)を備えてもよい。
(干渉光学系20)
干渉光学系20には、被検眼Eの眼底Ef又は前眼部のOCT画像を取得するための光学系が設けられている。この光学系は、従来のスウェプトソースタイプのOCT装置と同様の構成を有する。すなわち、この光学系は、図2に示すように、波長掃引光源からの光を参照光LRと測定光LSに分割し、眼底又は前眼部を経由した測定光LSと参照光路を経由した参照光LRとを干渉させて干渉光LCを生成し、この干渉光LCのスペクトル強度分布を検出するように構成されている。この検出結果(検出信号)はプロセッサ50に送られる。
光源ユニット101は、一般的なスウェプトソースタイプの眼科装置と同様に、出射光の波長を掃引(走査)可能な波長掃引型(波長走査型)光源を含んで構成される。波長掃引型光源は、共振器を含むレーザー光源を含んで構成される。光源ユニット101は、人眼では視認できない近赤外の波長帯において、出力波長を時間的に変化させる。
光源ユニット101から出力された光L0は、光ファイバ102により偏波コントローラ103に導かれてその偏光状態が調整される。偏波コントローラ103は、例えばループ状にされた光ファイバ102に対して外部から応力を与えることで、光ファイバ102内を導かれる光L0の偏光状態を調整する。
偏波コントローラ103により偏光状態が調整された光L0は、光ファイバ104によりファイバカプラ105に導かれて測定光LSと参照光LRとに分割される。
参照光LRは、光ファイバ110によりコリメータ111に導かれて平行光束に変換され、光路長補正部材112及び分散補償部材113を経由し、光路長変更部114に導かれる。光路長補正部材112は、参照光LRの光路長と測定光LSの光路長とを合わせるよう作用する。分散補償部材113は、参照光LRと測定光LSとの間の分散特性を合わせるよう作用する。光路長変更部114は、例えば、コーナーキューブと、コーナーキューブを移動する移動機構とを含み、移動機構によるコーナーキューブを参照光LRの入射方向に移動可能である。それにより参照光LRの光路長が変更される。
光路長変更部114を経由した参照光LRは、分散補償部材113及び光路長補正部材112を経由し、コリメータ116によって平行光束から集束光束に変換され、光ファイバ117に入射する。光ファイバ117に入射した参照光LRは、偏波コントローラ118に導かれてその偏光状態が調整され、光ファイバ119によりアッテネータ120に導かれて光量が調整され、光ファイバ121によりファイバカプラ122に導かれる。
一方、ファイバカプラ105により生成された測定光LSは、光ファイバ127により導かれてコリメータレンズユニット128により平行光束に変換され、光スキャナー30、及び合焦レンズ31を経由する。合焦レンズ31を経由した測定光LSは、対物レンズ40(前置レンズ41)により屈折されて被検眼Eに入射する。測定光LSは、被検眼Eの様々な深さ位置において散乱・反射される。被検眼Eからの測定光LSの戻り光は、往路と同じ経路を逆向きに進行してファイバカプラ105に導かれ、光ファイバ129を経由してファイバカプラ122に到達する。
ファイバカプラ122は、光ファイバ129を介して入射された測定光LSと、光ファイバ121を介して入射された参照光LRとを合成して(干渉させて)干渉光を生成する。ファイバカプラ122は、所定の分岐比(例えば1:1)で干渉光を分岐することにより、一対の干渉光LCを生成する。一対の干渉光LCは、それぞれ光ファイバ123及び124を通じて検出器125に導かれる。
検出器125は、例えば一対の干渉光LCをそれぞれ検出する一対のフォトディテクタを有し、これらによる検出結果の差分を出力するバランスドフォトダイオード(Balanced Photo Diode)である。検出器125は、その検出結果(干渉信号)をDAQ(Data Acquisition System)130に送る。DAQ130には、光源ユニット101からクロックKCが供給される。クロックKCは、光源ユニット101において、波長掃引型光源により所定の波長範囲内で掃引(走査)される各波長の出力タイミングに同期して生成される。光源ユニット101は、例えば、各出力波長の光L0を分岐することにより得られた2つの分岐光の一方を光学的に遅延させた後、これらの合成光を検出した結果に基づいてクロックKCを生成する。DAQ130は、クロックKCに基づき、検出器125の検出結果をサンプリングする。DAQ130は、サンプリングされた検出器125の検出結果をプロセッサ50に送る。プロセッサ50は、例えば一連の波長走査毎に(Aライン毎に)、検出器125により得られた検出結果に基づくスペクトル分布にフーリエ変換等を施すことにより、各Aラインにおける反射強度プロファイルを形成する。更に、プロセッサ50は、各Aラインの反射強度プロファイルを画像化することにより画像データを形成する。
なお、この光学系がスペクトラルドメインタイプのOCT装置と同様の構成を有する場合には、波長掃引光源の代わりに低コヒーレンス光源を出力する光源が設けられるとともに、干渉光をスペクトル分解する光学部材が設けられる。一般に、干渉光学系20の構成については、OCTのタイプに応じた公知の技術を任意に適用することができる。
光学系10は、検査に付随する機能を提供するための構成を備えていてよい。例えば、被検眼Eを固視させるための視標(固視標)を被検眼Eの眼底に投影するための固視光学系が設けられていてよい。
(光スキャナー30)
光スキャナー30は、測定光LSの進行方向を変更する。光スキャナー30は、プロセッサ50(制御部51)からの制御を受け、所定のスキャンパターンに従って、測定光LSの進行方向に直交する方向(広義には、交差する方向)に測定光を偏向する。それにより、眼底Ef又は前眼部における所望の部位をスキャンパターンに従って測定光LSでスキャンすることができる。光スキャナー30は、例えば、測定光をx方向に走査するガルバノミラーと、y方向に走査するガルバノミラーと、これらを独立に駆動する機構とを含んで構成される。それにより、測定光でxy平面上の任意の方向にスキャンすることができる。
(前置レンズ41)
前置レンズ41は、対物レンズ40の焦点距離を変更するための光学部材である。前置レンズ41は、被検眼Eに向かう光路に対して挿入/退避できるように構成されている。前置レンズ41は、眼底のOCT計測を行うときには光路から退避され、前眼部のOCT計測を行うときには光路に配置される。この実施形態では、前置レンズ41は、被検眼Eと対物レンズ40との間で挿脱されるが、対物レンズ40と合焦レンズ31(又は光スキャナー30)との間に配置されてもよい。被検眼Eと対物レンズ40との間から前置レンズ41が退避されているとき光スキャナー30の共役位置は被検眼Eの瞳孔近傍に配置され、眼科装置1は、眼底をスキャンすることができる。被検眼Eと対物レンズ40との間に前置レンズ41が配置されているとき光スキャナー30の共役位置は被検眼Eの前眼部とは異なる位置に移動され、眼科装置1は、前眼部をスキャンすることができる。
(プロセッサ50)
プロセッサ50は、各種の情報処理を実行する。プロセッサ50は、例えば、記憶回路や記憶装置に格納されているプログラムを読み出して実行することで、実施形態に係る機能を実現する。記憶回路や記憶装置の少なくとも一部がプロセッサ50に含まれていてよい。また、記憶回路や記憶装置の少なくとも一部がプロセッサ50の外部に設けられていてよい。
プロセッサ50は、制御部51と、記憶部52と、画像形成部53と、データ処理部54とを含む。いくつかの実施形態では、プロセッサ50は、制御部51、画像形成部53、及びデータ処理部54の機能を実現する1以上のプロセッサを含む。例えば、プロセッサ50は、制御部51の機能を実現する制御プロセッサと、画像形成部53の機能を実現する画像形成プロセッサと、データ処理部54の機能を実現するデータプロセッサとを含む。
(制御部51)
制御部51は、眼科装置1の各部の制御を実行する。特に、制御部51は、光学系10、第1駆動機構80A、及び第2駆動機構80Bを制御する。
光学系10に対する制御には、干渉光学系20によるOCT計測を実行するための制御が含まれる。OCT計測を実行するために、制御部51は、被検眼Eにおける測定光LSの投射位置を所定のスキャンパターンに従って移動させるように光スキャナー30を制御することが可能である。スキャンパターンには、3次元スキャン、ラジアルスキャン、ラインスキャン、サークルスキャンなどがある。
また、制御部51は、被検眼Eに対する光学系10の位置合わせ(アライメント)を制御することが可能である。マニュアルアライメントの場合、制御部51は、ユーザによるユーザインターフェイス部90に対する操作を受け、第1駆動機構80A及び第2駆動機構80Bの少なくとも一方を制御することで、光学系10と被検眼Eとを相対移動させる。オートアライメントの場合、制御部51は、光学系10と被検眼Eとの相対位置に基づいて第1駆動機構80A及び第2駆動機構80Bの少なくとも一方を制御することで、光学系10と被検眼Eとを相対移動させる。例えば、図示しないアライメント光学系により被検眼Eにアライメント光を投射し、被検眼Eからの戻り光に基づいて形成される像と、被検眼Eの特徴位置との相対位置に基づき、制御部51は、光学系10と被検眼Eとを相対移動させることが可能である。
(記憶部52)
記憶部52は、各種のデータを記憶する。記憶部52に記憶されるデータとしては、干渉光学系20により取得されたデータ(測定データ、干渉光の検出結果等)や、被検者及び被検眼に関する情報などがある。記憶部52には、眼科装置1を動作させるための各種のコンピュータプログラムやデータが記憶されていてよい。記憶部52には、後述の処理において使用・参照される各種のデータが記憶される。記憶部52は、前述の記憶回路や記憶装置を含む。
(画像形成部53)
画像形成部53は、干渉光学系20により得られた干渉光LCの検出結果に基づいて被検眼の断層像の画像データを形成する。具体的には、画像形成部53は、検出器125からの検出信号をDAQ130でサンプリングすることにより得られたサンプリングデータに基づいて、被検眼EのOCT画像(画像データ)を形成する。画像形成部53により形成されるOCT画像には、Aスキャン画像、Bスキャン画像(断層像)、Cスキャン画像などがある。この処理には、従来のスウェプトソースタイプのOCTと同様に、ノイズ除去(ノイズ低減)、フィルタ処理、分散補償、FFT(Fast Fourier Transform)などの処理が含まれている。他のタイプのOCT装置の場合、画像形成部53は、そのタイプに応じた公知の処理を実行する。
(データ処理部54)
データ処理部54は、各種のデータ処理を実行する。例えば、データ処理部54は、画像形成部53により形成された画像に対して各種の画像処理や解析処理を施す。例えば、データ処理部54は、画像の輝度補正等の各種補正処理を実行する。具体的には、データ処理部54は、干渉光学系20により得られた干渉光の検出結果や画像形成部53により形成された被検眼の画像を解析する。
データ処理部54は、断層像の間の画素を補間する補間処理などの公知の画像処理を実行して、眼底Ef又は前眼部の3次元画像の画像データを形成する。なお、3次元画像の画像データとは、3次元座標系により画素の位置が定義された画像データを意味する。3次元画像の画像データとしては、3次元的に配列されたボクセルからなる画像データがある。この画像データは、ボリュームデータ或いはボクセルデータなどと呼ばれる。ボリュームデータに基づく画像を表示させる場合、データ処理部54は、このボリュームデータに対してレンダリング処理(ボリュームレンダリングやMIP(Maximum Intensity Projection:最大値投影)など)を施して、特定の視線方向から見たときの擬似的な3次元画像の画像データを形成する。例えば、表示デバイスを含むUI部90等には、この擬似的な3次元画像が表示される。
また、3次元画像の画像データとして、複数の断層像のスタックデータを形成することも可能である。スタックデータは、複数のスキャンラインに沿って得られた複数の断層像を、スキャンラインの位置関係に基づいて3次元的に配列させることで得られる画像データである。すなわち、スタックデータは、元々個別の2次元座標系により定義されていた複数の断層像を、1つの3次元座標系により表現する(つまり1つの3次元空間に埋め込む)ことにより得られる画像データである。
データ処理部54は、取得された3次元データセット(ボリュームデータ、スタックデータ等)に各種のレンダリングを施すことで、任意断面におけるBモード画像(縦断面像、軸方向断面像)、任意断面におけるCモード画像(横断面像、水平断面像)、プロジェクション画像、シャドウグラムなどを形成することができる。Bモード画像やCモード画像のような任意断面の画像は、指定された断面上の画素(ピクセル、ボクセル)を3次元データセットから選択することにより形成される。プロジェクション画像は、3次元データセットを所定方向(z方向、深さ方向、軸方向)に投影することによって形成される。シャドウグラムは、3次元データセットの一部(たとえば特定層に相当する部分データ)を所定方向に投影することによって形成される。Cモード画像、プロジェクション画像、シャドウグラムのような、被検眼の正面側を視点とする画像を正面画像(en-face画像)と呼ぶ。
データ処理部54は、OCTにより時系列に収集されたデータ(例えば、Bスキャン画像データ)に基づいて、網膜血管や脈絡膜血管が強調されたBモード画像や正面画像(血管強調画像、アンギオグラム)を構築することができる。例えば、被検眼Eの略同一部位を反復的にスキャンすることにより、時系列のOCTデータを収集することができる。
いくつかの実施形態では、データ処理部54は、略同一部位に対するBスキャンにより得られた時系列のBスキャン画像を比較し、信号強度の変化部分の画素値を変化分に対応した画素値に変換することにより当該変化部分が強調された強調画像を構築する。更に、データ処理部54は、構築された複数の強調画像から所望の部位における所定の厚さ分の情報を抽出してen-face画像として構築することでOCTA像を形成する。
データ処理部54により生成された画像(例えば、3次元画像、Bモード画像、Cモード画像、プロジェクション画像、シャドウグラム、OCTA像)もまたOCT画像に含まれる。
更に、データ処理部54は、OCT計測により得られた干渉光LCの検出結果を解析してフォーカス微調整制御における測定光のフォーカス状態を判定する。例えば、制御部51は、合焦レンズ31を光軸方向に移動する合焦駆動部を所定のアルゴリズムにしたがって制御しつつ、反復的なOCT計測を行う。データ処理部54は、OCT計測により繰り返し取得される干渉光の検出結果を解析することで、OCT画像の画質に関する所定の評価値を算出する。データ処理部54は、算出された評価値が閾値以下であるか否か判定する。いくつかの実施形態では、フォーカス微調整は、算出される評価値が閾値以下になるまで継続される。すなわち、評価値が閾値以下であるとき測定光のフォーカス状態が適正であると判断され、フォーカス微調整は、測定光のフォーカス状態が適正であると判断されるまで継続される。
いくつかの実施形態では、制御部51は、上記のような反復的なOCT計測を行って干渉信号を取得しつつ、逐次に取得される干渉信号の強度(干渉強度、干渉感度)をモニタする。更に、このモニタ処理を行いながら、上記の合焦レンズを移動させることにより、干渉強度が最大となるような合焦レンズ31の位置を探索する。このようなフォーカス微調整によれば、干渉強度が最適化されるような位置に合焦レンズ31を導くことができる。
また、データ処理部54は、OCT計測により得られた干渉光LCの検出結果を解析して、測定光及び参照光の少なくとも一方の偏波状態を判定する。例えば、制御部51は、偏波コントローラ103、118の少なくとも一方を所定のアルゴリズムにしたがって制御しつつ、反復的なOCT計測を行う。いくつかの実施形態では、制御部51は、アッテネータ120を制御して、参照光LRの減衰量を変更する。データ処理部54は、OCT計測により繰り返し取得される干渉光LCの検出結果を解析することで、OCT画像の画質に関する所定の評価値を算出する。データ処理部54は、算出された評価値が閾値以下であるか否か判定する。この閾値はあらかじめ設定される。偏波調整は、算出される評価値が閾値以下になるまで継続される。すなわち、評価値が閾値以下であるとき測定光LSの偏波状態が適正であると判断され、偏波調整は、測定光LSの偏波状態が適正であると判断されるまで継続される。
いくつかの実施形態では、制御部51は、偏波調整においても干渉強度をモニタすることが可能である。
データ処理部54は、取得された干渉光LCの検出結果や画像を解析するための解析部300が設けられている。
(解析部300)
解析部300は、少なくとも被検眼Eの瞬きの発生又は固視ずれ等の有無を判定するための解析処理を行うことができる。このような解析処理を行うための構成の一例として、解析部300には、瞬き判定部310が設けられている。瞬き判定部310は、取得された干渉光LCの検出結果に基づいて、被検眼Eの瞬きの発生又は固視ずれ等の有無を判定する。
図3に、実施形態に係る解析部300の構成例のブロック図を示す。
解析部300は、瞬き判定部310を含む。瞬き判定部310は、取得された干渉光LCの検出結果に基づく測定光のスキャン方向の輝度プロファイルに基づいて、被検眼Eの瞬きの発生又は固視ずれ等の有無を判定する。
(瞬き判定部310)
瞬き判定部310は、プロファイルデータ生成部311と、勾配算出部312と、勾配判定部313とを含む。
(プロファイルデータ生成部311)
図4及び図5に、実施形態に係る瞬き判定部310の動作説明図を示す。図4は、後述の積算方向DRを説明するために、便宜上、被検眼Eの眼底Efのプロジェクション画像IMGを表す。
プロファイルデータ生成部311は、Bスキャン方向の輝度プロファイルを、Bスキャン方向に交差(直交)する積算方向DRに積算した積算プロファイルデータを生成する。
いくつかの実施形態では、プロファイルデータ生成部311は、図4に示すように、データ処理部54により生成されたプロジェクション画像の画像データからBスキャン方向の輝度プロファイルを特定し、特定された複数のBスキャン方向の輝度プロファイルを積算方向DRに積算することにより積算プロファイルデータを生成する。例えば、プロファイルデータ生成部311は、図4のプロジェクション画像IMGのx方向の輝度プロファイルを、プロジェクション画像IMGのy方向に相当する積算方向DRに積算することにより、図7に示すような積算プロファイルデータを生成する。
いくつかの実施形態では、プロファイルデータ生成部311は、検出器125により得られた検出結果に基づくスペクトル分布にフーリエ変換等を施すことにより取得された各Aラインの反射強度プロファイルからBスキャン方向の輝度プロファイルを生成する。例えば、反射強度プロファイルにおける所定の層領域(又は、z方向の全層領域)に対応する反射強度値を積算することによりAスキャン位置の輝度値を求め、Bスキャン方向にデータセットを形成することで、Bスキャン方向の輝度プロファイルが生成される。プロファイルデータ生成部311は、生成された複数のBスキャン方向の輝度プロファイルを積算方向DRに積算することにより積算プロファイルデータを生成する。
(勾配算出部312)
勾配算出部312は、x方向の1以上の位置(画素位置、スキャン位置)における積算プロファイルの勾配を算出する。図5に例示するように、横軸にx方向の位置を表し、縦軸に積算値を表すと、積算プロファイルは、x方向の各位置における積算値を表す。
いくつかの実施形態では、勾配算出部312は、x方向(Bスキャン方向)のすべての位置において積算プロファイルの勾配を算出する。いくつかの実施形態では、勾配算出部312は、所定の間隔をあけたBスキャン方向の2以上の位置における積算プロファイルの勾配を算出する。
(勾配判定部313)
勾配判定部313は、瞬きの発生に起因するアーチファクトが描出される位置において積算プロファイルの勾配が急峻になることに着目して、勾配算出部312により算出された勾配から瞬きの発生の有無を判定する。例えば、勾配判定部313は、勾配算出部312により算出された2以上の位置における勾配の代表値を特定する。勾配判定部313は、特定された代表値が所定の第1閾値以上であるとき瞬きが発生した画像であると判定し、特定された代表値が所定の第1閾値未満であるとき瞬きが発生していない画像であると判定する。代表値として、勾配の絶対値の最大値、勾配の絶対値の平均値、勾配の絶対値の中央値、勾配の絶対値の最頻値などがある。
また、勾配判定部313は、積算プロファイルの勾配が急峻になるほど固視ずれの可能性が高くなることに着目して、勾配算出部312により算出された勾配から固視ずれの有無を判定することが可能である。この場合も、勾配判定部313は、勾配算出部312により算出された2以上の位置における勾配の代表値が所定の第2閾値以上であるとき固視ずれが発生した画像であると判定し、特定された代表値が所定の第2閾値未満であるとき固視ずれが発生していない画像であると判定する。第2閾値は、第1閾値と異なる値であってよい。また、第2閾値は、第1閾値と同じ値であってよい。
(顔支持部70)
顔支持部70は、被検者の顔を支持するための部材を含む。例えば、顔支持部70は、被検者の額が当接される額当てと、被検者の顎が載置される顎受けとを含む。なお、顔支持部70は、額当て及び顎受けのいずれか一方のみを備えてもよく、これら以外の部材を備えてもよい。
(第1駆動機構80A、第2駆動機構80B)
第1駆動機構80Aは、制御部51による制御を受けて光学系10を移動する。第1駆動機構80Aは、光学系10を3次元的に移動可能である。第1駆動機構80Aは、例えば、従来と同様に、光学系10をx方向に移動させるための機構と、y方向に移動させるための機構と、z方向に移動させるための機構とを含む。第1駆動機構80Aは、x方向、y方向及びz方向に移動させるための機構を駆動する複数のステッピングモータ等(駆動手段)を含む。例えば、制御部51は、ステッピングモータに対して所定のパルス数の駆動信号を供給することで、当該パルス数に対応した移動量だけ光学系10を移動させることができる。
第2駆動機構80Bは、制御部51による制御を受けて顔支持部70を移動する。第2駆動機構80Bは、顔支持部70を3次元的に移動可能である。第2駆動機構80Bは、例えば、第1駆動機構80Aと同様の機構を含む。なお、前述したように、一般に、第1駆動機構80A及び第2駆動機構80Bの少なくとも一方が設けられる。また、第1駆動機構80Aが光学系10を3次元的に移動し、第2駆動機構80Bが顔支持部70を上下方向のみに移動するようにしてもよい。
(ユーザインターフェイス部90)
ユーザインターフェイス部90は、情報の表示、情報の入力、操作指示の入力など、眼科装置1とそのユーザとの間で情報をやりとりするための機能を提供する。ユーザインターフェイス部90は、出力機能と入力機能とを提供する。出力機能を提供する構成の例として、フラットパネルディスプレイ等の表示装置や、音声出力装置や、印刷出力装置や、記録媒体への書き込みを行うデータライタなどがある。入力機能を提供する構成の例として、操作レバー、ボタン、キー、ポインティングデバイス、マイクロフォン、データライタなどがある。ユーザインターフェイス部90は、タッチパネルディスプレイのような出力機能と入力機能とが一体化されたデバイスを含んでよい。また、ユーザインターフェイス部90は、情報の入出力を行うためのグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)を含んでよい。
光学系10(及び画像形成部53、データ処理部54)は、実施形態に係る「取得部」の一例である。瞬き判定部310は、実施形態に係る「判定部」の一例である。
[動作]
実施形態に係る眼科装置1の動作について説明する。
図6に、実施形態に係る眼科装置1の動作例を示す。図6は、実施形態に係る眼科装置1の動作例のフローチャートを表す。記憶部52には、図6に示す処理を実現するためのコンピュータプログラムが記憶されている。制御部51は、このコンピュータプログラムに従って動作することにより、図6に示す処理を実行する。
(S1:アライメント)
制御部51は、アライメントを実行する。
すなわち、制御部51は、ユーザによるユーザインターフェイス部90に対する操作を受け、第1駆動機構80A及び第2駆動機構80Bの少なくとも一方を制御することで、光学系10と被検眼Eとを相対移動させる(マニュアルアライメント)。また、オートアライメントを行う場合、制御部51は、図示しないアライメント光学系を制御して、被検眼Eにアライメント指標を投影させる。このとき、被検眼Eには、図示しない固視光学系による固視標も投影される。制御部51は、被検眼Eからの戻り光に基づいて形成される像と、被検眼Eの特徴位置との相対位置に基づき、第1駆動機構80A及び第2駆動機構80Bの少なくとも一方を制御することで、光学系10と被検眼Eとを相対移動させる。制御部51は、この処理を繰り返し実行させる。
(S2:調整用断層像を取得)
制御部51は、例えば、図示しない固視光学系による所望の固視位置に被検眼Eを固視させた状態で、OCTユニット100を制御してOCT仮計測を実行させ、深さ方向の計測範囲の基準位置を調整するための調整用断層像を取得させる。
具体的には、制御部51は、光スキャナー30を制御することにより、光源ユニット101から出射された光L0に基づいて生成された測定光LSを偏向し、偏向された測定光LSで被検眼Eの所定部位(例えば眼底Ef)をスキャンさせる。測定光LSのスキャンにより得られた干渉光の検出結果は、クロックKCに同期してサンプリングされた後、画像形成部53に送られる。画像形成部53は、得られた干渉信号から被検眼Eの断層像(OCT画像)を形成する。
(S3:深さ方向の基準位置を調整)
続いて、制御部51は、深さ方向(z方向)の計測範囲の基準位置を調整する。
例えば、制御部51は、ステップS2において得られた断層像における所定の部位(例えば、強膜)をデータ処理部54に特定させ、特定された所定の部位の位置に対して深さ方向に所定の距離だけ離れた位置を計測範囲の基準位置として設定する。また、測定光LSと参照光LRの光路長が略一致するようにあらかじめ決められた所定の位置が計測範囲の基準位置として設定されてもよい。
(S4:フォーカス調整、偏波調整)
次に、制御部51は、フォーカス調整制御及び偏波調整制御を実行する。
例えば、制御部51は、合焦レンズ31を移動させる合焦駆動部を制御して合焦レンズ31を所定の距離だけ移動させた後、OCTユニット100を制御してOCT計測を実行させる。制御部51は、上記のように、OCT計測により得られた干渉光の検出結果に基づいて測定光LSのフォーカス状態をデータ処理部54に判定させる。データ処理部54による判定結果に基づいて測定光LSのフォーカス状態が適正ではないと判断されたとき、制御部51は、再び合焦駆動部の制御を行い、フォーカス状態が適正であると判断されるまで繰り返す。
また、例えば、制御部51は、偏波コントローラ103、118の少なくとも一方を制御して光L0及び測定光LSの少なくとも一方の偏波状態を所定の量だけ変更した後、OCTユニット100を制御してOCT計測を実行させ、取得された干渉光の検出結果に基づくOCT画像を画像形成部53に形成させる。制御部51は、上記のように、OCT計測により得られたOCT画像の画質をデータ処理部54に判定させる。データ処理部54による判定結果に基づいて測定光LSの偏波状態が適正ではないと判断されたとき、制御部51は、再び偏波コントローラ103、118の制御を行い、偏波状態が適正であると判断されるまで繰り返す。
(S5:OCT計測)
続いて、制御部51は、OCTユニット100を制御してOCT計測を実行させる。当該OCT計測により取得された干渉光の検出結果は、DAQ130においてサンプリングされ、干渉信号として記憶部52等に保存される。
いくつかの実施形態では、ステップS5において、制御部51は、画像形成部53を制御することにより、当該OCT計測により取得された干渉光の検出結果に基づいて被検眼Eの画像を形成させる。
(S6:判定処理)
次に、制御部51は、瞬き判定部310を制御することにより、ステップS5において取得された干渉光の検出結果又は画像に対して判定処理を実行させる。瞬き判定部310は、上記のように、ステップS5において取得された干渉光の検出結果又は画像に基づいて、瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
(S7:再計測?)
制御部51は、ステップS5における判定処理の判定結果に基づいて再計測を行うか否かを判定する。
ステップS6において瞬き判定部310により瞬きの発生又は固視ずれがあると判定されたとき(S7:Y)、眼科装置1の操作はステップS5に移行する。ステップS6において瞬き判定部310により瞬きの発生又は固視ずれがないと判定されたとき(S7:N)、眼科装置1の操作はステップS8に移行する。
いくつかの実施形態では、ステップS7からステップS5に移行するとき、制御部51は、再計測を行うことをユーザに報知する。ユーザの報知には、UI部90による再計測を行うことを表す情報の表示、再計測を行うことを表す音の出力などがある。いくつかの実施形態では、ステップS7からステップS5に移行したときのOCT再計測では、瞬き又は固視ずれの発生を抑えるように撮影条件が変更される(例えば、撮影レート、撮影タイミングの変更)。いくつかの実施形態では、ステップS7からステップS5に移行したときのOCT再計測により得られた計測結果(画像)には、再計測であることを表す情報が付加される。
(S8:次?)
続いて、制御部51は、OCT計測を継続するか否かを判定する。制御部51は、UI部90に対するユーザの操作内容又はあらかじめ設定された動作モードの内容に応じてOCT計測を継続するか否かを判定する。
OCT計測を継続すると判定されたとき(S8:Y)、眼科装置1の動作はステップS9に移行する。OCT計測を継続しないと判定されたとき(S8:N)、眼科装置1の動作は終了である(エンド)。
(S9:アライメント?)
ステップS8においてOCT計測を継続すると判定されたとき(S8:Y)、制御部51は、OCT計測の前にアライメントを再実行するか否かを判定する。制御部51は、UI部90に対するユーザの操作内容、あらかじめ設定された動作モードの内容、又は図示しない検出手段により検出された被検眼Eと光学系との位置関係に応じて再アライメントを実行するか否かを判定する。
アライメントを再実行すると判定されたとき(S9:Y)、眼科装置1の動作はステップS1に移行する。アライメントを再実行しないと判定されたとき(S9:N)、眼科装置1の動作はステップS5に移行する。
以上説明したように、OCT計測により得られた干渉光LCの検出結果から求められた輝度プロファイル(積算プロファイル)に基づいて被検眼Eの瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定するようにしたので、瞬きの発生等の有無を簡素な処理で判定することができる。それにより、OCTを実行して被検眼のデータを取得した直後に、取得されたデータに対する解析(診断)の適否を判定して再撮影(再計測)の要否を簡便に判断することが可能になるため、解析に適したデータ(画像)を効率的に取得することができるようになる。
[効果]
実施形態に係る眼科装置、眼科装置の制御方法、及びプログラムについて説明する。
いくつかの実施形態に係る眼科装置(1)は、取得部(光学系10(及び画像形成部53、データ処理部54))と、判定部(瞬き判定部310)とを含む。取得部は、被検眼(E)に対して光コヒーレンストモグラフィを実行することにより被検眼のデータ(OCTデータ)を取得する。判定部は、取得部により取得されたデータに基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
このような構成によれば、被検眼の前眼部を観察するための前眼部観察系を設けることなく被検眼の瞬きの発生等の有無を簡素な処理で簡便に判定することが可能になる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置では、取得部は、光スキャナー(30)を含み、光源(光源ユニット101)からの光(L0)を参照光(LR)と測定光(LS)とに分割し、光スキャナーにより偏向された測定光を被検眼に照射し、参照光と測定光の戻り光との干渉光(LC)を検出する干渉光学系(20)を含み、判定部は、干渉光の検出結果に基づく測定光によるスキャン方向(Bスキャン方向)の輝度プロファイルに基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
このような構成によれば、被検眼に対してOCTを実行することにより得られた輝度プロファイルに基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定することができるので、被検眼の瞬きの発生等を判定可能な眼科装置の構成を簡素化することができる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置は、スキャン方向に交差する積算方向(DR)に輝度プロファイルを積算することにより積算プロファイルを生成するプロファイルデータ生成部(311)を含み、判定部は、積算プロファイルに基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
このような構成によれば、輝度プロファイルから積算プロファイルを生成し、生成されたプロファイルから被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定するようにしたので、簡素な処理で高精度に被検眼の瞬きの発生等の有無を簡便に判定することが可能になる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置は、プロファイルデータ生成部により生成された積算プロファイルの勾配を算出する勾配算出部(312)を含み、判定部は、勾配算出部により算出された勾配に基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
このような構成によれば、積算プロファイルの勾配を算出し、算出された勾配から被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定するようにしたので、簡素な処理で高精度に被検眼の瞬きの発生等の有無を簡便に判定することが可能になる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置では、勾配算出部は、スキャン方向の複数の位置のそれぞれにおいて勾配を算出し、判定部は、勾配算出部により算出された複数の勾配の統計値に基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
このような構成によれば、積算プロファイルの勾配の統計値を算出し、算出された勾配の統計値から被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定するようにしたので、簡素な処理で高精度に被検眼の瞬きの発生等の有無を簡便に判定することが可能になる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置は、判定部により被検眼の瞬きの発生又は固視ずれがあったと判定されたとき、取得部を制御することにより被検眼のデータの再取得を実行させる制御部(51)を含む。
このような構成によれば、簡素な処理で被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定し、その判定結果に基づいて被検眼のデータの再取得を実行するようにしたので、被検眼のデータを取得した直後に、取得されたデータに対する解析(診断)の適否を判定して再取得の要否を簡便に判断することが可能になる。それにより、解析に適したデータを効率的に取得することができるようになる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置(1)の制御方法は、取得ステップと、判定ステップとを含む。取得ステップは、被検眼(E)に対して光コヒーレンストモグラフィを実行することにより被検眼(E)のデータを取得する。判定ステップは、取得ステップにおいて取得されたデータに基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
このような方法によれば、被検眼の前眼部を観察するための前眼部観察系を設けることなく被検眼の瞬きの発生等の有無を簡素な処理で簡便に判定することが可能になる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置の制御方法では、取得ステップは、光源(光源ユニット101)からの光(L0)を参照光(LR)と測定光(LS)とに分割し、光スキャナー(30)により偏向された測定光を被検眼に照射し、参照光と測定光の戻り光との干渉光(LC)を検出することにより被検眼のデータを取得し、判定ステップは、干渉光の検出結果に基づく測定光によるスキャン方向の輝度プロファイルに基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
このような方法によれば、被検眼に対してOCTを実行することにより得られた輝度プロファイルに基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定することができるので、被検眼の瞬きの発生等を判定可能な眼科装置の構成を簡素化することができる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置の制御方法は、スキャン方向に交差する積算方向(DR)に輝度プロファイルを積算することにより積算プロファイルを生成するプロファイルデータ生成ステップを含み、判定ステップは、積算プロファイルに基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
このような方法によれば、輝度プロファイルから積算プロファイルを生成し、生成されたプロファイルから被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定するようにしたので、簡素な処理で高精度に被検眼の瞬きの発生等の有無を簡便に判定することが可能になる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置の制御方法は、プロファイルデータ生成ステップにおいて生成された積算プロファイルの勾配を算出する勾配算出ステップを含み、判定ステップは、勾配算出ステップにおいて算出された勾配に基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
このような方法によれば、積算プロファイルの勾配を算出し、算出された勾配から被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定するようにしたので、簡素な処理で高精度に被検眼の瞬きの発生等の有無を簡便に判定することが可能になる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置の制御方法では、勾配算出ステップは、スキャン方向の複数の位置のそれぞれにおいて勾配を算出し、判定ステップは、勾配算出ステップにおいて算出された複数の勾配の統計値に基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する。
このような方法によれば、積算プロファイルの勾配の統計値を算出し、算出された勾配の統計値から被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定するようにしたので、簡素な処理で高精度に被検眼の瞬きの発生等の有無を簡便に判定することが可能になる。
いくつかの実施形態に係る眼科装置の制御方法は、判定ステップにおいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれがあったと判定されたとき、被検眼に光コヒーレンストモグラフィを再実行させることにより被検眼の新たなデータを取得させる制御ステップを含む。
このような方法によれば、簡素な処理で被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定し、その判定結果に基づいて被検眼のデータの再取得を実行するようにしたので、被検眼のデータを取得した直後に、取得されたデータに対する解析(診断)の適否を判定して再取得の要否を簡便に判断することが可能になる。それにより、解析に適したデータを効率的に取得することができるようになる。
いくつかの実施形態に係るプログラムは、コンピュータに、上記のいずれかに記載の眼科装置の制御方法の各ステップを実行させる。
このようなプログラムによれば、被検眼の前眼部を観察するための前眼部観察系を設けることなく被検眼の瞬きの発生等の有無を簡素な処理で簡便に判定することが可能になる。
<その他>
上記の実施形態では、主として、被検眼Eの眼底Efに対してOCTを実行することにより得られたデータ(画像)に基づいて瞬きの発生等の有無を判定する場合について説明したが、実施形態に係る構成はこれに限定されるものではない。上記の実施形態は、前眼部等の被検眼Eの任意の部位に対してOCTを実行する場合に適用することが可能である。
以上に示された実施形態は、この発明を実施するための一例に過ぎない。この発明を実施しようとする者は、この発明の要旨の範囲内において任意の変形、省略、追加等を施すことが可能である。
いくつかの実施形態では、上記の眼科装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。このようなプログラムを、コンピュータによって読み取り可能な任意の記録媒体に記憶させることができる。この記録媒体としては、たとえば、半導体メモリ、光ディスク、光磁気ディスク(CD-ROM/DVD-RAM/DVD-ROM/MO等)、磁気記憶媒体(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)などを用いることが可能である。また、インターネットやLAN等のネットワークを通じてこのプログラムを送受信することも可能である。
1 眼科装置
10 光学系
20 干渉光学系
30 光スキャナー
31 合焦レンズ
40 対物レンズ
41 前置レンズ
50 プロセッサ
51 制御部
52 記憶部
53 画像形成部
54 データ処理部
300 解析部
310 瞬き判定部
311 プロファイルデータ生成部
312 勾配算出部
313 勾配判定部
E 被検眼

Claims (11)

  1. 光スキャナーを含み、光源からの光を参照光と測定光とに分割し、前記光スキャナーにより偏向された前記測定光を被検眼に照射し、前記参照光と前記測定光の戻り光との干渉光を検出する干渉光学系を含み、前記被検眼に対して光コヒーレンストモグラフィを実行することにより前記被検眼のデータを取得する取得部と、
    前記干渉光の検出結果に基づく前記測定光によるスキャン方向の輝度プロファイルに基づいて被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する判定部と、
    を含む、眼科装置。
  2. 前記スキャン方向に交差する積算方向に前記輝度プロファイルを積算することにより積算プロファイルを生成するプロファイルデータ生成部を含み、
    前記判定部は、前記積算プロファイルに基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の眼科装置。
  3. 前記プロファイルデータ生成部により生成された前記積算プロファイルの勾配を算出する勾配算出部を含み、
    前記判定部は、前記勾配算出部により算出された前記勾配に基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の眼科装置。
  4. 前記勾配算出部は、前記スキャン方向の複数の位置のそれぞれにおいて勾配を算出し、
    前記判定部は、前記勾配算出部により算出された複数の勾配の統計値に基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の眼科装置。
  5. 前記判定部により前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれがあったと判定されたとき、前記取得部を制御することにより前記被検眼のデータの再取得を実行させる制御部を含む
    ことを特徴とする請求項1~請求項のいずれか一項に記載の眼科装置。
  6. 光源からの光を参照光と測定光とに分割し、光スキャナーにより偏向された前記測定光を被検眼に照射し、前記参照光と前記測定光の戻り光との干渉光を検出することにより前記被検眼に対して光コヒーレンストモグラフィを実行して前記被検眼のデータを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップにおいて取得された前記干渉光の検出結果に基づく前記測定光によるスキャン方向の輝度プロファイルに基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する判定ステップと、
    を含む、眼科装置の制御方法。
  7. 前記スキャン方向に交差する積算方向に前記輝度プロファイルを積算することにより積算プロファイルを生成するプロファイルデータ生成ステップを含み、
    前記判定ステップは、前記積算プロファイルに基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の眼科装置の制御方法。
  8. 前記プロファイルデータ生成ステップにおいて生成された前記積算プロファイルの勾配を算出する勾配算出ステップを含み、
    前記判定ステップは、前記勾配算出ステップにおいて算出された前記勾配に基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の眼科装置の制御方法。
  9. 前記勾配算出ステップは、前記スキャン方向の複数の位置のそれぞれにおいて勾配を算出し、
    前記判定ステップは、前記勾配算出ステップにおいて算出された複数の勾配の統計値に基づいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれの有無を判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の眼科装置の制御方法。
  10. 前記判定ステップにおいて前記被検眼の瞬きの発生又は固視ずれがあったと判定されたとき、前記被検眼に光コヒーレンストモグラフィを再実行させることにより前記被検眼の新たなデータを取得させる制御ステップを含む
    ことを特徴とする請求項~請求項のいずれか一項に記載の眼科装置の制御方法。
  11. コンピュータに、請求項~請求項10のいずれか一項に記載の眼科装置の制御方法の各ステップを実行させることを特徴とするプログラム。
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