JP7215277B2 - 循環流動層ボイラの起動方法 - Google Patents

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本発明は、短時間で効率よく立ち上げることが可能な循環流動層ボイラの起動方法に関する。
石炭等の被燃焼物を火炉(コンバスタ)内で燃焼させ、これにより生ずる熱エネルギーによって高温高圧の蒸気を発生させる装置であるボイラには様々な型式のものがあり、目的や用途に応じて使い分けられている。例えば該火炉内に装入した珪砂等の流動媒体に対して下方から空気を吹き込んで流動させながら石炭等の燃料を燃焼する流動層(流動床)燃焼ボイラが、多種多様な被燃焼物の燃焼に好適に用いられている。
上記の流動層燃焼ボイラは、いわゆるバブリングタイプの流動床ボイラと循環タイプの流動層ボイラに分類することができ、後者の循環流動層ボイラは、前者のバブリング流動床ボイラよりも火炉内の空塔速度を速くすることで、流動媒体をより活発に流動化させるものであり、これにより流動媒体と燃料との混合が促進されるので燃焼効率を高めることができる。この循環流動層ボイラでは、一部の流動媒体が燃焼排ガスと共に火炉から飛び出すため、この飛び出た流動媒体を隣接するサイクロンセパレータで回収し、シールポットを介して火炉の底部に戻している。
特許文献1には上記の循環流動層ボイラの起動方法が開示されている。すなわち、この特許文献1においては、先ず火炉内に流動媒体を投入した後、燃焼用空気を該火炉内に導入して該流動媒体を流動させながら該火炉内に設けたバーナーに重油等の化石燃料を供給して着火し、上記の流動状態の流動媒体を該バーナーの火炎により加熱する。そして、流動媒体が所定の温度まで昇温したときに石炭等の被燃焼物を該火炉内に投入して燃焼させる共にバーナーへの化石燃料の供給を停止することで通常運転に移行させている。
特開2017-106713号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている従来の循環流動層ボイラの起動方法では、先ず火炉の炉底部に流動媒体を全量充填した後にバーナーを着火するため、該バーナーに近い上部の流動媒体は比較的順調に昇温させることができるものの、該バーナーからは遠い炉底部に位置する下部の流動媒体は昇温されにくく、流動層の上下で温度差が生じることがあった。そのため、バーナーへの化石燃料の供給を停止して石炭等の燃料の投入に切り替える際、炉底部近傍の流動媒体が十分に昇温していないため、投入した燃料が効率よく燃焼されないことがあった。
本発明は、上記した従来の循環流動層ボイラの起動方法が抱える問題点に鑑みてなされたものであり、循環流動層ボイラを効率よく立ち上げることが可能な循環流動層ボイラの起動方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、火炉内に流動媒体を充填してからバーナーに着火するのではなく、火炉内への流動媒体の充填開始とバーナーの着火とをほぼ同時に行うことで、炉底部の流動媒体においても所望の昇温曲線に沿って昇温させることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の循環流動層ボイラの起動方法は、サイクロンセパレータを介して流動媒体を循環させながら火炉内において被燃焼物の燃焼を行う循環流動層ボイラの起動方法であって、該火炉の炉壁に設けたバーナーの着火と同時か該着火後に該火炉内への流動媒体の充填を開始し、該流動媒体の充填開始から所定時間経過した時であって且つ該被燃焼物の該火炉内への投入前に、該充填した流動媒体のうち炉底部に存在するもののみが循環される外部循環設備を介して該炉底部に存在するものを該炉底部から抜き出して該火炉内に戻す外部循環を開始することを特徴とする。
本発明によれば、循環流動層ボイラを短時間で効率よく立ち上げることができる。
本発明の実施形態の起動方法が好適に適用される循環流動層ボイラの概略立面図である。 本発明の実施形態の起動方法を示すフローチャートである。 本発明の実施例及び比較例の起動方法で循環流動層ボイラを起動したときの火炉内の流動層及びフリーボードの温度変化を、バーナー着火からの経過時間を横軸として示したグラフである。
以下、図面を参照しながら本発明の循環流動層ボイラの起動方法の実施形態について詳細に説明する。先ず、図1を参照しながら本発明の実施形態の起動方法が好適に適用される循環流動層ボイラについて説明する。なお、図1に示す循環流動層ボイラの構成要素の各々の形状、それらの相対的位置関係等は特にことわらない限り単なる具体例であり、本発明はそれらによって何ら限定されるものではない。また、図中、Mはモーター、Tは温度計を示している。
この図1に示す循環流動層ボイラは、珪砂等の流動媒体により形成される流動層Aと混合した状態で石炭等の被燃焼物の燃焼が行われると共に、該燃焼により生ずる高温の燃焼ガスと図示しない水管内のボイラ水との熱交換が行われるライザとも称される縦型筒状の火炉1と、該火炉1の上部に隣接して接続され、該火炉1から排出される流動媒体を含んだ排ガスを気固分離して流動媒体の回収を行うサイクロンセパレータ2と、該サイクロンセパレータ2で回収した流動媒体を火炉1の底部に返送する流動媒体戻し管3とから主に構成される。
上記の流動媒体戻し管3には、火炉1内で生成した未燃ガスが逆流してサイクロンセパレータ2に吹き抜けるのを防止するシールポット3aが設けられている。また、上記サイクロンセパレータ―2から排出される気固分離後の排ガスは、後段の対流伝熱部4において後述する一次空気や二次空気の予熱器等による熱回収が行われた後、バグフィルターや電気集塵機等の集塵装置5及び煙突6を経て大気に放出される。
上記火炉1の炉壁には、起動時に流動媒体を投入する流動媒体投入手段と、該流動媒体によって形成される流動層Aに向けて被燃焼物を投入する被燃焼物投入手段とが設けられている。後者の被燃焼物投入手段は、該被燃焼物を貯留する被燃焼物ホッパー11と、その底部から排出される被燃焼物を定量供給する被燃焼物用フィーダー12とから構成され、該被燃焼物用フィーダー12の回転数を適宜設定することで被燃焼物の火炉1内への投入量を調節することができる。同様に、前者の流動媒体投入手段も、該流動媒体を貯留する流動媒体ホッパー13と、その底部から排出される流動媒体を定量供給する流動媒体用フィーダー14とから構成される。
また、火炉1の底部には一次空気導入口15Aが設けられており、この一次空気導入口15Aから導入される一次空気により、上記した流動媒体の流動層Aが形成される。更に火炉1の炉壁には、二次空気導入口15Bが設けられており、ここから導入される二次空気により、上記流動層Aよりも上方のフリーボードBにおいて所定の空塔速度が維持されると共に、燃焼排ガス中の未燃分が燃焼される。
上記の一次空気導入口15A及び二次空気導入口15Bには、それぞれ第1ブロワ21及び第2ブロワ22の吐出配管系が接続しており、これら両吐出配管系にそれぞれ設けられている第1空気量調整バルブ23及び第2空気量調整バルブ24により流量が調整された空気が導入される。なお、これら両吐出配管系の途中には、それぞれ第1空気予熱器25及び第2空気予熱器26が設けられており、一次空気及び二次空気はこれら第1、第2空気予熱器25、26において燃焼排ガスとの熱交換によりそれぞれ加熱された後、火炉1内に導入される。
上記の火炉1の炉壁には、更に循環流動層ボイラの起動時の適切な昇温や通常運転時の温度維持のため、好適には流動層Aよりは上方のフリーボードBの位置に、第1助燃用バーナー16A及び第2助燃用バーナー16Bが設けられている。これら第1、第2助燃用バーナー16A、16Bには、メタンガス(嫌気性発酵により生ずる消化ガスを含む)、都市ガス、重油等の助燃料が、それぞれ第1助燃料流量調整バルブ17A及び第2助燃料流量調整バルブ17Bを介して供給される。なお、上記の第1、第2助燃用バーナー16A、16Bは、流動層Aより上方に位置するため砂上バーナーとも称され、その火炎が流動層Aの上側表層部を直接熱することができるように、そのノズル先端が斜め下方を向いている。
上記の火炉1の炉壁には、更に流動層Aの温度を測定する第1温度測定手段18Aと、フリーボードBの温度を測定する第2温度測定手段18Bとが備わっている。これら第1、第2温度測定手段18A、18Bには熱電対が好適に用いられる。循環流動層ボイラの起動時や通常運転時は、これら第1、第2温度測定手段18A、18Bで測定した火炉1内温度がCPU(Central Processing Unit)等の制御手段30に入力される。この制御手段30では、この入力された温度データに基づいて上記の第1、第2空気量調整バルブ23、24の開度を制御すると共に、第1、第2助燃料流量調整バルブ17A、17Bの開度を制御する。この制御手段30には、更に後述する循環流動層ボイラの起動を行わせることができる。
本発明の実施形態の循環流動層ボイラは、更に火炉1内に充填した流動媒体を該火炉1の外部の経路を経て循環させる外部循環設備が設けられている。この外部循環設備は、図1に示すように、火炉1の底部から下方に延在する抜出管41と、該抜出管41を介して抜き出された流動媒体を上方に搬送する流動媒体コンベア42と、該流動媒体コンベア42から排出される流動媒体を受け入れる流動媒体保持サイロ43と、該流動媒体保持サイロ43の底部から排出される流動媒体を火炉内に投入する流動媒体投入手段44とにより主に構成されている。
上記の抜出管41は、ゲート弁等の開閉手段41aを備えており、この開閉手段41aを開くことで、火炉1の底部に存在する流動媒体は抜出管41から抜き出され、流動媒体コンベア42によって流動媒体保持サイロ43に投入される。このようにして火炉1から抜き出された流動媒体は、流動媒体保持サイロ43内で一時的に保持された後、その底部から排出されて流動媒体投入手段44により再度火炉1内に装入される。
上記の流動媒体コンベア42の種類は特に限定はないが、高温の流動媒体を取り扱うのでバケットコンベアが好ましい。また、上記の流動媒体投入手段44の種類も特に限定はないが、輸送管内に導入した気流に乗せて粉粒体を搬送させる空気搬送設備が好ましい。なお、図1では流動媒体保持サイロ43を流動媒体投入手段44の上方に設けた例が示されているが、これに限定されるものではなく、火炉1の下方に流動媒体保持サイロ43を設けてもよい。
次に、上記の循環流動層ボイラの起動方法について図2のフローチャートを参照しながら説明する。先ず、第1温度測定手段18Aの測定を開始し、流動層Aが形成される領域の温度を連続的に或いは断続的にモニターする。このとき、第2温度測定手段18Bの測定を開始してもよい。次に、第1ブロワ21及び第2ブロワ22を起動して、一次空気及び二次空気を循環流動層ボイラの火炉1内に導入する。次に、第2助燃用バーナー16Bを着火し、必要に応じて第1助燃用バーナー16Aも着火する。この第2助燃用バーナー16Bの着火とほぼ同時に、流動媒体用フィーダー14を起動させて流動媒体の火炉1内への充填を開始する。なお、流動媒体用フィーダー14の起動は、第2助燃用バーナー16Bの着火と同時ではなく、第2助燃用バーナー16Bの着火後に起動してもよいが、この場合は、第2助燃用バーナー16Bの燃料が無駄に消費されることになるので経済的な観点からは好ましくない。
上記の流動媒体の火炉1内への充填の開始から1時間以上3時間以下、好ましくは約2時間経過後、外部循環設備の開閉手段41aを閉状態から開状態にすると共に流動媒体コンベア42を起動し、火炉1内の流動媒体を火炉1の炉底部から強制的に排出して流動媒体保持サイロ43に受け入れる。更に、流動媒体投入手段44を起動し、流動媒体保持サイロ43内に受け入れた流動媒体を火炉1に戻す。このようにして、流動媒体用フィーダー14からの流動媒体の火炉1内への充填を行いながら、該充填された流動媒体の外部循環を行う。
上記流動媒体の外部循環の開始を、火炉1内への流動媒体の充填開始から1時間以上3時間以内とする理由は、この時間が1時間未満では、充填時に砂上バーナーで加熱された流動媒体を即座にそのまま排出することになるので、熱ロスが大きくなるからであり、逆にこの時間が3時間を超えると、炉底部に存在する流動媒体が昇温できず炉底の昇温時間が長くなり、外部循環の効果が得られにくくなるからである。なお、火炉1内に全ての流動媒体を充填するのにかかる時間は、助燃用バーナーで加熱しながら充填する場合は、火炉1内の圧力を調整しながら行うため、6~8時間程度かかる。従って、流動媒体の外部循環は、全ての流動媒体を充填するのに要する時間の1/8~1/2の時間が経過した時に開始するのが好ましく、1/4~1/3の時間が経過した時に開始するのがより好ましい。
第1温度測定手段18Aで測定した流動層Aの温度が、被燃焼物の発火温度(例えば石炭の場合は約400~450℃程度)まで昇温したら、外部循環設備の開閉手段41aを開状態から閉状態にすると共に、流動媒体が十分に炉内に充填されていることを確認してから流動媒体コンベア43及び流動媒体投入手段44を停止する。更に、被燃焼物用フィーダー12を起動させて被燃焼物の火炉1内への投入を開始する。その後、第1、第2助燃用バーナー16A、16Bへの燃料の供給を停止する。これにより、起動運転から通常運転に切り替わる。
なお、上記のようにして切り替えた後の通常運転では、必要に応じて第1、第2空気量調整バルブ23、24の開度を調整して火炉1内のフリーボードBでの空塔速度を所定の範囲内に維持すると共に、被燃焼物用フィーダー12の回転数を適宜調整して被燃焼物の投入量を調整する。また、火炉1内は800℃程度に維持するのが好ましく、必要に応じて第1、第2助燃用バーナー16A、16Bに燃料を供給して助燃を行ってもよい。
以上説明したように、本発明の実施形態の起動方法では、火炉内への流動媒体の充填開始と助燃用バーナーの着火とをほぼ同時に行うので、予めある程度加熱された流動媒体を火炉の炉底部から徐々に堆積させることができるので、従来の起動方法に比べて、火炉内に充填される流動媒体を全体的に均一且つ短時間で所定の温度まで昇温することができる。これに対して、従来の起動方法では、全ての流動媒体を充填してから助燃用バーナーで加熱するので、充填された流動媒体のうち表層部が先に加熱され、炉底部に位置する流動媒体は該表層部からの伝熱により加熱されることになるので、効率的に昇温させることができなかった。
また、本発明の実施形態の起動方法は、流動媒体の充填開始から所定時間経過した後、火炉内に堆積している流動媒体のうち、炉底部に存在するものを抜き出して該堆積している流動媒体の表層部に戻す外部循環を行うので、火炉内に充填された流動媒体を全体的に均一に昇温させることができる。すなわち、上記したように、流動媒体の充填開始時に砂上バーナーを着火することで流動媒体を加熱しながら充填することができるものの、火炉内に徐々に堆積する流動媒体は炉底部側が冷却しやすく、時間経過と共に炉底部側と表層部側とで温度差が生ずることがあった。これに対して、上記のように外部循環を行うことによって、表層部に投入される高温の流動媒体を炉底部側に移動させることができるので、流動媒体の温度を全体的に均一にすることができる。
なお、上記の外部循環では、熱せられた流動媒体が炉底部から抜き出されて外部の流動媒体保持サイロに一時的に貯留されるため、ほぼ常温になった流動媒体が火炉内に戻されることになるが、このようにして戻された流動媒体は火炉内で堆積している流動媒体の表層部に戻されるので、砂上バーナーの火炎に晒されてすぐに昇温する。よって、熱せられた流動媒体が外部循環により炉底部側に移動するメリットのほうが該外部循環により冷却されるデメリットよりも大きく、結果的に、充填した流動媒体を全体的に均一且つ短時間に昇温させることができる。これに対して、従来の起動方法では、砂上バーナーに炙られている表層部のみが高温になりやすく、炉底部の流動媒体は主に伝熱による加熱であるため、所望の昇温曲線に炉底部の流動媒体が追従しにくく、これが原因でボイラの立ち上げが遅れてしまう事態が頻発することがあった。
[実施例]
被燃焼物としての石炭の処理能力300トン/時、発生させる高圧蒸気の蒸気温度540℃、蒸気圧力12.8MPaの図1に示すような循環流動層ボイラに対して、図2に示すフローチャートに沿って立ち上げた。その結果、流動媒体の充填開始と同時に行った助燃用バーナーの着火から11時間後に火炉1の炉底部に設けた第1温度測定手段18Aで測定した流動媒体の温度が400℃に達した。すなわち、流動媒体の充填開始から11時間後に石炭の投入が可能な状態に立ち上げることができた。
[比較例]
比較のため、循環流動層ボイラに全ての流動媒体を充填した後に助燃用バーナーを着火させて流動媒体の昇温させた以外は上記と同様にして循環流動層ボイラを立ち上げた。その結果、火炉1の炉底部に設けた第1温度測定手段18Aで測定した流動媒体の温度が400℃に達するまで約15時間を要した。上記の実施例と比較例の昇温カーブを図3に示す。この図3から、実施例では炉底部に存在する流動媒体が効率的に昇温されており、よって、比較例に比べて実施例では短時間で昇温可能であることが分かる。
A 流動層
B フリーボード
1 火炉(ライザ)
2 サイクロンセパレータ
3 流動媒体戻し管
3a シールポット
4 対流伝熱部
5 集塵装置
6 煙突
11 被燃焼物ホッパー
12 被燃焼物用フィーダー
13 流動媒体ホッパー
14 流動媒体用フィーダー
15A 一次空気導入口
15B 二次空気導入口
16A 砂上バーナー(第1助燃用バーナー)
16B 砂上バーナー(第2助燃用バーナー)
17A 第1助燃料流量調整バルブ
17B 第2助燃料流量調整バルブ
18A 第1温度測定手段
18B 第2温度測定手段
21 第1ブロワ
22 第2ブロワ
23 第1空気量調整バルブ
24 第2空気量調整バルブ
25 第1空気予熱器
26 第2空気予熱器
30 制御手段
41 抜出管
41a 開閉手段
42 流動媒体コンベア
43 流動媒体保持サイロ
44 流動媒体投入手段

Claims (6)

  1. サイクロンセパレータを介して流動媒体を循環させながら火炉内において被燃焼物の燃焼を行う循環流動層ボイラの起動方法であって、該火炉の炉壁に設けたバーナーの着火と同時か該着火後に該火炉内への流動媒体の充填を開始し、該流動媒体の充填開始から所定時間経過した時であって且つ該被燃焼物の該火炉内への投入前に、該充填した流動媒体のうち炉底部に存在するもののみが循環される外部循環設備を介して該炉底部に存在するものを該炉底部から抜き出して該火炉内に戻す外部循環を開始することを特徴とする循環流動層ボイラの起動方法。
  2. 前記所定時間が、全ての前記流動媒体を充填するのに要する時間の1/8~1/2の時間であることを特徴とする、請求項1に記載の循環流動層ボイラの起動方法。
  3. 前記所定時間が、1時間以上3時間以下であることを特徴とする、請求項1に記載の循環流動層ボイラの起動方法。
  4. 前記炉底部から抜き出した流動媒体を一旦サイロに貯留することを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の循環流動層ボイラの起動方法。
  5. 前記炉底部から抜き出した流動媒体の前記サイロへの装入、又は前記サイロの底部から抜き出した流動媒体の前記火炉への戻しをバケットコンベアにより行うことを特徴とする、請求項4に記載の循環流動層ボイラの起動方法。
  6. 前記外部循環により前記火炉内に戻される流動媒体は、前記充填した流動媒体の上面側に戻されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の循環流動層ボイラの起動方法。
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