JP7214861B2 - ツールオフセットを有するカメラ-ロボットシステムの自動較正 - Google Patents
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Description
手動の観察は、較正に誤差をもたらす可能性があり、実現される位置精度は最善でも±0.2mmであり、ロボット作業空間における較正誤差の分布に関する知識はない。誤差の他の原因は、ツール中心点、すなわちすべてのロボット位置決めが画定される対象となる点に対する未知のオフセットであり、これはロボットグリッパ要素の設計における機械公差によって生じる。
「取り付けられる」、「固定される」、「接続される」、「結合される」、「相互接続される」などの用語、および類似語は、別途明示的に記載されない限り、構造が互いに直接または介在する構造を介して間接的に固定されまたは取り付けられる関係、ならびに可動または固定両方の取付けまたは関係を指す。さらに、本発明の特徴および利益は、好ましい実施形態を参照することによって説明される。したがって、本発明は明示的に、そのような好ましい実施形態に限定されるべきではなく、そのような好ましい実施形態は、特徴のいくつかの可能な非限定的な組合せを示し、これらの特徴は単独で、または複数の特徴の他の組合せで存在することができ、本発明の範囲は、本明細書に添付の特許請求の範囲によって定義される。
X、Y、およびヨー(「u」とする)に所定の相対オフセットが存在する場合、グリッパが閉位置へ動くと、その部品は、グリッパの掴み具同士の間でまっすぐにそろえられて調心される。したがって、把持される前のその部品の向きにかかわらず、その部品が把持されると、その部品の姿勢が常に固定される。「姿勢」という用語は、ある部品の座標系に対する位置および向きであると定義される。この事例では、グリッパ部分24の位置決めピンが、部品26の対応する形状部28に接触し、反対の位置にあるグリッパ部分22のフィンガが、部品26の平坦な形状部30に接触して、支持を提供する。図2および図3は、調心を提供するようにグリッパが部品用に特別に設計された事例を表す。しかし、図4に示すように、平行な掴み具を有する汎用のグリッパ32が使用される場合は、特別な較正対象34を設計することができる。
この場合、グリッパが閉位置へ動くと、較正対象は常に同じ姿勢を有する。視覚システムは、それぞれ図3の部品26および図4の較正対象34に対するTCP36など、ツール中心点(「TCP」)に対応する点を識別する。
視覚座標と、ロボット座標と、ツールオフセットとの関係について、次に式1で説明する。
Poly(Cx,Cy)=[Rx;Ry]+Rot(Ru)*[Tx;Ty] [1]
Cx、Cy=カメラのx軸およびy軸に沿ったカメラ画素の場所
Rx、Ry=ツール0(ツールフランジまたはデフォルトツールの中心線)におけるロボットのX座標およびY座標
Ru=度単位のロボットヨー(u)(ツール0)
Tx、Ty=Z軸の中心線に対する未知のツール点オフセット。
Poly=所望の次数の多項式適合である。
Rot(Ru)は、所与の角度Ruに対するZ軸の周りの回転行列を表す。
第1の観察点または測定点に対して、以下が得られる。
点の数=(N)2+(3*N)+4
ここで、観察点または測定点の数は、変数の数を2で割った値に等しい。
図5~図10は、本発明の較正プロセスを実施するための例示的な設定を対象とし、図5~図8および図10は、ツールオフセットを有するカメラ-ロボットシステムを較正する動作の順次ステップを示す。図11は、本発明の較正プロセスの動作に対応するプロセス図を示す。図5(および図11のステップ60)に示すように、較正プロセスのための設定は、測定点48、52、54、56、58、60、62、64、66、68、70、72、74、76、78などの複数の観察点またはデータ点または測定点に、較正対象44の格子またはアレイ45を設定または作成することを含む。収集すべき測定点の数、測定点同士の間の間隔(均一の間隔または不均一の間隔)、および作業面42上などの測定点の領域は、画定されている、またはロボットの「設定」モード中に操作者によって最初に判定される。
作業面42は、図5に、2次元のたとえばX、Y座標などに略平面として示されている。すなわち、測定位置は同じ平面(固定のZ平面)に位置する必要があるが、互いに不均一に隔置することができ、カメラの視野(「FOV」)内に位置するべきである。表面直し、仕上げなどによるZ座標のわずかな変動は許容される。この較正方法が拡大され、3次元(「3D」)カメラが使用される場合、測定点は、3D空間内の任意の場所に位置することができる。すなわち、3Dカメラを使用するとき、測定点に対する唯一の要件は、これらの測定点がカメラ40(図6)の所定の領域または視野の範囲内に位置しなければならないことである。
この点において、すでに論じたように、グリッパまたはツールの機械的調心特性が適用される。ネストにおいてツールが最初に把持する場所は近似であるが、グリッパまたはツールは、把持した際、部品がツールに対して自己調心することを確実にする。厳密なツール中心は未知であるが、ツールはロボットに取り付けられるため、操作者は、物体を把持するのに十分な近接性または精度でツールを見て位置決めすることができる。ロボット教示モードおよびツールに対する較正対象の自己調心はどちらも当業者にはよく知られているため、追加の議論は提供しない。
このシナリオでは、6自由度以上のロボットマニピュレータを使用することができる。ロボットに関する視覚システムの動作はよく知られており、本明細書ではこれ以上論じない。
言い換えれば、図11のステップ68が実行された後、図11のステップ70を実行することは、残りの各測定点に対してステップ64、66、および68を繰り返すことを伴う。
Poly(Cx,Cy)=[Rx;Ry]+Rot(Ru)*[Tx;Ty]
一実施形態では、ステップ74で、1次方程式および2次方程式について実際の値と計算値との差のみが比較され、ステップ76で、1次方程式および2次方程式の数式解はより小さい差の値を有し、ステップ78で、選択された次数の数式解の値がメモリに保存される。一実施形態では、2つ以上の式次数の解が、所定の値より小さい実際の値と計算値との差をもたらすとき、選択された式次数は、最も低い数を有する式次数である。
したがって、本明細書に開示する実施形態は、すべての点で、限定的ではなく例示的であると見なされ、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義され、上記の説明または実施形態に限定されるものではない。
Claims (10)
- ツールオフセットを有するカメラ-ロボットシステムを自動的に較正する方法であって、
ロボット作業空間およびカメラの所定の領域内で観察結果を収集するために複数の測定点を有するアレイを作成することと、
画定された場所で較正対象を位置決めすることと、
ロボットベース座標系におけるデフォルトツール中心点の第1のロボット座標に対応する第1の測定点へ、ロボットが前記較正対象を前記画定された場所から動かすことと、
カメラが前記較正対象の画像を取り込み、前記第1の測定点における前記較正対象の場所であって、第1のカメラ座標に対応する場所を、前記カメラが識別することと、
前記較正対象の前記第1のロボット座標および前記第1のカメラ座標をメモリに保存することと、
前記ロボットベース座標系における前記デフォルトツール中心点の第2のロボット座標に対応する第2の測定点へ、前記ロボットが前記較正対象を前記第1の測定点から動かすことと、
前記カメラが前記較正対象の画像を取り込み、第2のカメラ座標に対応する前記第2の測定点における前記較正対象の場所を前記カメラが識別することと、
前記較正対象の前記第2のロボット座標および前記第2のカメラ座標を前記メモリに保存することと、
前記ロボットが前記較正対象を前記複数の測定点のうちの残りの測定点のそれぞれへ動かし、前記カメラが残りの各測定点で前記較正対象の画像を取り込み、前記カメラが残りの各測定点に対応する前記較正対象の場所を識別し、対応するロボット座標およびカメラ座標を前記メモリに保存することを繰り返すことと、
下記の式[1]に従って、カメラ-ロボット較正値および前記ツールオフセットを計算することと、
計算されたツールオフセットを設定することと、
前記カメラ-ロボット較正値を前記メモリに保存することとを含む方法。
Poly(Cx,Cy)=[Rx;Ry]+Rot(Ru)*[Tx,Ty]… 式[1]
Cx、Cy:カメラのx軸およびy軸に沿ったカメラ画素の場所
Rx、Ry:ツール0(ツールフランジまたはデフォルトツールの中心線)におけるロボットのX座標およびY座標
Ru:度単位のロボットヨー(u)(ツール0)
Tx、Ty:Z軸の中心線に対する未知のツール点オフセット
Poly:所望の次数の多項式適合
Rot(Ru):所与の角度Ruに対するZ軸の周りの回転行列
ここで、Tx、Ty、Poly、およびRot(Ru)は、未知数である。
- 画定された場所で較正対象を位置決めすることが、前記ロボットがデフォルトツール位置における画定された場所から前記較正対象を動かすことを含む、請求項1に記載の方法。
- アレイを作成することが、均一のアレイを作成することを含む、請求項1に記載の方法。
- アレイを作成することが、不均一のアレイを作成することを含む、請求項1に記載の方法。
- 各測定点で前記較正対象の場所を識別することが、前記画定された場所に対する向きパラメータを識別することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ツールオフセットを計算した後、前記方法は、
前記式の少なくとも2つの異なる次数について前記ロボット座標の実際の値と計算値との差を比較することと、
前記ロボット座標の前記実際の値と前記計算値との間でより小さい差を有する前記式次数の数式解を選択することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ツールオフセットを計算することが、前記式の第1の次数の前記ツールオフセットおよび前記カメラ-ロボット較正値を計算することを含み、
前記式の前記第1の次数について前記ロボット座標の実際の値と計算値との差を比較することと、
前記差が事前選択された範囲内にあるとき、前記式の前記第1の次数の前記カメラ-ロボット較正値を前記メモリに保存することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記ツールオフセットを計算した後、前記方法は、
前記式の第1の次数について前記ロボット座標の実際の値と計算値との差と、事前選択された範囲を比較することと、
前記差が前記式の前記第1の次数について前記事前選択された範囲内にないとき、前記式の第2の次数の前記ツールオフセットおよび前記カメラ-ロボット較正値を計算することと、
前記式の前記第2の次数について前記ロボット座標の実際の値と計算値との差と、前記事前選択された範囲を比較することと、
前記差が前記事前選択された範囲内にあるとき、前記式の前記第2の次数の前記カメラ-ロボット較正値を前記メモリに保存することとをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記メモリに保存した後、
前記式の増分的により大きい次数について前記ロボット座標の実際の値と計算値との差が前記事前選択された範囲内になるまで、前記式の前記増分的により大きい次数について計算/比較ステップを繰り返すことと、
前記式の前記増分的により大きい次数の前記カメラ-ロボット較正値を前記メモリに保存することとをさらに含む、請求項8に記載の方法。
- 前記Z軸の前記中心線に対する前記未知のツール点オフセットは、前記ロボットのツールのツール中心と、前記ロボットの前記Z軸の前記中心線との間に存在するツールオフセットである、請求項1に記載の方法。
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