JP7214565B2 - 電力変換装置及び冷却構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置及び冷却構造体に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等の車両には、動力源としてモータが使用されている。そのため、車両には、走行用のモータ用の電力を貯蔵する高電圧大領域蓄電池が搭載されている。また、車両には、蓄電池に貯蔵された電力をモータや車外の負荷へ供給するためのインバータ、車内の他の電装機器へ供給するためのコンバータ、外部の充電装置からの電力により蓄電池を充電するためのコンバータ等の電力変換装置が搭載されている。
一般的に電力変換装置は、密封容器と、気液二相状態の冷媒と、電力変換用回路とを備える。電力変換用回路は、パワー半導体からなるスイッチング素子や、電流平滑化のためのコンデンサやコイル等の電子部品を有する。電子部品は、動作時に発熱するため積極的に冷却する必要がある。例えば、密封容器内に充填された冷媒の沸騰凝縮を利用して放熱を促進する冷却方式が知られている。この冷却方式によれば、電子部品を冷媒に浸かるように配置することにより電子部品は冷却される(例えば、特許文献1参照。)。
特開2011-50197号公報
特許文献1に記載の電力変換装置においては、スイッチング素子やコンデンサ等の複数の電子部品をまとめて密封容器内において冷却することが可能になる。しかしながら、スイッチング素子は、コンデンサに比べて発熱量が大きく耐熱温度が高く構成されている一方で、コンデンサは、スイッチング素子に比べて発熱量が小さく耐熱温度が低く構成されている。このため、発熱量の異なる電子部品を同じ密封容器内において冷却する場合、発熱量の大きなスイッチング素子により液相冷媒の温度は全体的に高温になり、液相冷媒がコンデンサにとって許容できない温度に達するおそれがある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、密封容器内で発熱量の異なる複数の電子部品を効率よく冷却することができる手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る電力変換装置は、密封容器と、前記密封容器に充填された気液二相状態の冷媒と、前記密封容器内において液相冷媒内に配置された複数の電子部品と、を備え、前記密封容器は、前記液相冷媒の液面に対して交差する方向に前記密封容器の内部空間を複数の収容部に分割する仕切壁を有し、前記複数の電子部品のうち一の電子部品は、前記複数の収容部のうち一の収容部に配置されており、前記複数の電子部品のうち前記一の電子部品よりも発熱量が大きい他の電子部品は、前記複数の収容部のうち他の収容部に配置されており、前記密封容器は、前記一の収容部の側から前記他の収容部の側へ前記液相冷媒が移動可能であり、前記他の収容部の側から前記一の収容部の側へ気相冷媒が移動可能であるように構成されていることを特徴とする。
また、前記密封容器は、前記一の収容部の側の外壁面及び前記一の収容部の側の内壁面の少なくとも一方に、前記外壁面及び前記内壁面から立設したフィンを有していてもよい。
また、前記仕切壁は、前記密封容器の前記気相冷媒側で前記液面と対向する壁部と、前記気相冷媒側の壁部と対向する前記液相冷媒側の壁部との間に所定の間隔をあけて設けられていてもよい。
また、前記仕切壁は、前記一の収容部と前記他の収容部とを互いに隔離しており、前記密封容器は、前記気相冷媒が存在する側で前記一の収容部と前記他の収容部とを繋ぐ気相側連結部と、前記液相冷媒が存在する側で前記一の収容部と前記他の収容部とを繋ぐ液相側連結部と、を有し、前記液相側連結部は、前記他の収容部から前記一の収容部への前記液相冷媒の通流を防ぐ弁部材を有していてもよい。
また、前記気相側連結部の外周面にフィンが設けられていてもよい。
また、前記他の収容部に加熱装置が設けられていてもよい。
また、前記他の電子部品にヒートシンクが設けられていてもよい。
また、前記密封容器は、前記他の収容部の側の外壁面及び内壁面の少なくとも一方に断熱材を有していてもよい。
また、前記一の収容部の側で前記気相冷媒に接する前記密封容器の内壁面にウイックが設けられていてもよい。
また、前記密封容器の前記気相冷媒側の壁部は、該気相冷媒側の壁部と対向する前記液相冷媒側の壁部に対して、前記他の収容部の側から前記一の収容部の側に向かうに連れて前記液面に接近するように延びていてもよい。
また、前記仕切壁の少なくとも一部分は、前記一の電子部品及び前記他の電子部品が取り付けられた基板により形成されていてもよい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係る冷却構造体は、複数の電子部品を収容する密封容器と、前記密封容器に充填された気液二相状態の冷媒と、を備え、前記密封容器は、前記液相冷媒の液面に対して交差する方向に前記密封容器の内部空間を、前記複数の電子部品を収容する複数の収容部に分割する仕切壁を有し、前記複数の電子部品のうち一の電子部品を収容する前記複数の収容部のうち一の収容部の側から、前記複数の電子部品のうち前記一の電子部品よりも発熱量が大きい他の電子部品を収容する前記複数の収容部のうち他の収容部の側へ前記液相冷媒が移動可能であり、前記他の収容部の側から前記一の収容部の側へ気相冷媒が移動可能であるように構成されていることを特徴とする。
本発明により、密封容器内で発熱量の異なる複数の電子部品を効率よく冷却することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る電力変換装置の斜視図である。 (a)~(c)は、図1に示した電力変換装置をそれぞれ異なる側から見た図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電力変換装置の断面斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電力変換装置の動作状態における正面断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 本発明の第4の実施の形態に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 本発明の第5の実施の形態に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 本発明の第6の実施の形態に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。 本発明の第7の実施の形態に係る電力変換装置の構成を説明するための図である。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電力変換装置1の斜視図である。図2(a)は、電力変換装置1を正面から見た正面図であり、図2(b)は電力変換装置1を上面から見た上面図であり、図2(c)は電力変換装置1を一側面から見た側面図である。図3は、電力変換装置1を高さ方向に断面にした断面斜視図である。図4は、電力変換装置1の動作状態における正面断面図である。
本願発明に係る電力変換装置1は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載される車載用の電力変換装置である。電力変換装置1は、車両の駆動源となるモータに供給される電力を制御したり、電装機器へ電力を供給したり、外部の充電装置からの電力で蓄電池を充電するものである。
なお、説明の便宜上、電力変換装置1は、図面においては使用状態における姿勢で示されており、鉛直方向を電力変換装置1の高さ方向Hとし、図面において高さ方向Hに対して側方に交差する方向を幅方向W、前後に交差する方向を厚さ方向Dとする。また、図面において高さ方向Hの上側を上方H1とし、下側を下方H2とする。また、図面において幅方向Wの左側を左方W1とし、右側を右方W2とする。また、図面において厚さ方向Dの前側を前方D1とし、後側を後方D2とする。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態に係る電力変換装置1は、密封容器10と、密封容器10に充填された気液二相状態の冷媒20と、を有する冷却構造体01と、この冷却構造体01内に配置された2種類の電子部品31,32と、を備える。密封容器10は、液相冷媒21の液面21aに対して交差する方向に密封容器10の内部空間11を2つの収容部12,13に分割する仕切壁14を有する。一方の収容部12に2種類の電子部品31,32のうち一の電子部品31が配置されている。他方の収容部13に2種類の電子部品31,32のうち、一の電子部品31よりも発熱量が大きい他の電子部品32が配置されている。電力変換装置1は、一方の収容部12の側から他方の収容部13の側へ液相冷媒21が移動可能であり、他方の収容部13の側から一方の収容部12の側へ気相冷媒22が移動可能であるように構成されている。以下、電力変換装置1の構成について具体的に説明する。
本実施の形態に係る電力変換装置1は、冷却構造体01と、電子部品31,32と、を備える。冷却構造体01は、電子部品31,32を冷却する構造を有する。冷却構造体01が適用される対象は特に限定されず、例えば、電子変換装置1に適用される。
冷却構造体01は、電子部品31,32を収容する密封容器10と、密封容器10に充填された気液二相状態の冷媒20とを備える。冷却構造体01の密封容器10は、複数の壁部10a~10fと、仕切壁14と、フィン15とを有する。密封容器10は、金属、樹脂、セラミックス等により形成されている。密封容器10は、特に銅、アルミニウム、マグネシウム等の熱伝導性の高い材料や、鉄、ステンレス、チタンなど強度の高い材料により形成されていることが好ましい。なお、密封容器10の材質は上記材質に限定されない。
前壁部10a及び後壁部10bは、略正方形状の部分である。前壁部10a及び後壁部10bは、厚さ方向Dにおいて互いに対向している。壁部10c~10fは、略矩形状の部分である。上壁部10cは、高さ方向Hの上方H1側で前壁部10aと後壁部10bとの間に設けられている。下壁部10dは、高さ方向Hの下方H2側で前壁部10aと後壁部10bとの間に設けられている。側壁部10eは、幅方向Wの左方W1側で前壁部10aと後壁部10bとの間に設けられている。側壁部10fは、幅方向Wの右方W2側で前壁部10aと後壁部10bとの間に設けられている。前壁部10a、後壁部10b、上壁部10c、下壁部10d、側壁部10e,10fにより、密封容器10の内部空間11は密に画定されている。
密封容器10は、外部機器と接続されているインタフェース(図示せず。)を有している。インタフェースを介して外部機器から電力変換装置1への電気的な入力が行われ、また、電力変換装置1から外部機器への電気的な出力が行われる。
なお、密封容器10の形状は特に限定されず、例えば、高さ方向Hに沿って延びる軸線を有する円筒形状であってもよい。また、密封容器10は、例えば、前壁部10a以外の壁部10b~10fが一体に形成されて、前壁部10aが後工程において一体に連結されるようになっていてもよく、密封容器10を如何に構築するかは特に限定されない。
仕切壁14は、液相冷媒21の液面21aに対して交差する方向に内部空間11を2つの収容部12,13に分割する。仕切壁14は、金属、樹脂、セラミックス等により形成されている。仕切壁14は、特に熱伝導率を下げることを目的として樹脂を発泡させたものを用いてもよい。なお、仕切壁14の材質は上記材質に限定されない。
仕切壁14は、高さ方向Hに延びている。仕切壁14は、前壁部10aと後壁部10bとの間を厚さ方向Dに延在している。厚さ方向Dにおける仕切壁14の端部は、前壁部10a及び後壁部10bに接触している。仕切壁14により内部空間11に、2つの収容部12,13が形成される。収容部12は、仕切壁14と、側壁部10fとの間に存在する空間である。収容部13は、仕切壁14と側壁部10eとの間に存在する空間である。
高さ方向Hの上方H1側の仕切壁14の端部は、密封容器10の気相冷媒22側の上壁部10cに対して所定の間隔をあけている。内部空間11において仕切壁14の上方H1側の端部と上壁部10cとの間には通流口16が確保されている。通流口16を介して気相冷媒22が収容部13から収容部12へ移動自在になっている。高さ方向Hの下方H2側の仕切壁14の端部は、密封容器10の液相冷媒21側の下壁部10dに対して所定の間隔をあけている。内部空間11において仕切壁14の下方H2側の端部と下壁部10dとの間には通流口17が確保されている。通流口17を介して液相冷媒21が収容部12から収容部13へ移動自在になっている。つまり、電力変換装置1の密封容器10は、収容部12の側から収容部13の側へ通流口17を通って液相冷媒21が移動し、収容部13の側から収容部12の側へ通流口16を通って気相冷媒22が移動するように構成されている。
複数のフィン15は、収容部12の側の密封容器10の外壁面から立設している。フィン15は、金属、樹脂、セラミックス等により形成されている。フィン15は、特に銅、アルミニウム、マグネシウム等の熱伝導性の高い材料により形成されていることが好ましい。なお、フィン15の材質は上記材質に限定されない。
複数のフィン15がそれぞれ上壁部10c及び側壁部10fに設けられている。フィン15は、厚さ方向Dに亘って延びている。上壁部10cにおける各フィン15は、幅方向Wに互いに平行に設けられている。上壁部10cに設けられているフィン15は全て、仕切壁14に対して収容部12の側に設けられている。側壁部10fにおいては、上方H1の側に複数のフィン15が設けられている。側壁部10fにおける各フィン15は、高さ方向Hに互いに平行に設けられている。なお、側壁部10fにおける複数のフィン15は、上壁部10cと下壁部10dとの間に亘って設けられていてもよい。
フィン15は、収容部12の側の密封容器10の外壁面だけでなく、収容部12の側の密封容器10の内壁面に設けられていてもよく、内壁面にのみ設けられていてもよい。また、フィン15は、収容部12に対応する前壁部10a及び後壁部10bの外壁面及び内壁面の少なくとも一方に設けられていてもよい。この場合、フィン15は、幅方向Wに沿って延びており、各フィン15は、高さ方向Hに互いに平行に設けられている。
冷却構造体01の冷媒20は、密封容器10の内部空間11内に充満するように封入されている。冷媒20は、気液二相状態でありフッ素系の不活性冷媒である。冷媒20としては、例えば、フロリナート(登録商標)が挙げられるが、冷媒20がフッ素系の不活性の冷媒であれば特に限定されない。冷媒20は、絶縁性能及び熱伝導性が高い。冷媒20は、密封容器10内において液相冷媒21及び気相冷媒22の状態で存在している。冷媒20は、電力変換装置1が動作していない非動作状態においては気液二相の平衡状態にあり、収容部12,13における液相冷媒21の液面21aは、高さ方向Hにおいて互いに同じ水位になっている。
電力変換装置1が動作している動作状態において気液二相の平衡状態は崩れる。動作状態にある電子部品31,32においては大量の熱が発せられ、後述する電子部品32の表面で沸騰気泡23が発生する(図4参照。)。沸騰気泡23は、収容部13の側で上方H1に移動して液面21aに到達し、気相冷媒22となる。沸騰気泡23の発生により、収容部13における液相冷媒21の液面21aは、収容部12における液相冷媒21の液面21aよりも高さ方向Hにおいて下方H2の側に下がっている。
電子部品31,32は、冷却構造体01内に配置されており、具体的には、密封容器10内において液相冷媒21内に配置されている。電子部品31,32は、電力変換装置1に設けられたインタフェース(図示せず。)を介して外部機器と所定の形式により接続されている。また、電子部品31,32は、互いに所定の形式により接続されている。電子部品31,32は、少なくとも2種類の電子部品に分類される。2種類の電子部品のうち電子部品31は、収容部12に配置されている。電子部品32は、電子部品31よりも発熱量が大きく、収容部13に配置されている。電子部品31,32のいずれも、液相冷媒21に完全に浸かった状態において密封容器10内に配置されている。
電子部品31は、基板31a上に配置されていて、複数のコンデンサ31bと、複数のコイル31cとを有する。基板31aは、最も大きな面において後壁部10bの内壁面に取り付けられている。コンデンサ31b及びコイル31cは、後壁部10bに接していない基板31aの面に配置されている。コンデンサ31bは、車両電源から供給される直流電流を平滑化する。
電子部品32は、基板32a上に配置されていて、複数のスイッチング素子(半導体素子)32bを有する。基板32aは、最も大きな面において後壁部10bの内壁面に取り付けられている。各スイッチング素子32bは、後壁部10bに接していない基板32aの面に設けられている。スイッチング素子32bは、IGBT等のパワー半導体であり、外部機器から供給されてきた電流を制御する素子である。そのため、スイッチング素子32bは、コンデンサ31bやコイル31cよりも発熱量が大きくなるので、電子部品32は、電子部品31に比べて発熱量が大きい。
次に、本実施の形態に係る電力変換装置1の動作状態について説明する。図4は、電力変換装置1の動作状態における冷媒21,22の移動を示す概略的な断面図である。電力変換装置1が駆動されると、電子部品32におけるスイッチング素子32bは発熱し始める。スイッチング素子32bの発熱により、スイッチング素子32bの表面に沸騰気泡23が発生する。沸騰気泡23が液面21aに達すると、沸騰気泡23は気相冷媒22となる。
密封容器10の上壁部10c及び下壁部10dにはフィン15が設けられており、フィン15を通じて密封容器10内の熱は外部へ放出されるので、気相冷媒22が有する熱も同様にフィン15を通じて効率よく密封容器10の外部に導出される(矢印参照。)。
電力変換装置1の動作状態において、スイッチング素子32bの発熱により、収容部13の側で液相冷媒21が沸騰して沸騰気泡23が発生し、沸騰気泡23は気相冷媒22となる。液相冷媒21の気化により収容部13の側においては冷媒水位(液面21a)が低下する。そのため、収容部12,13間で気相圧力に差が生じる。また、収容部12の側の温度は、収容部13側の温度よりも低いため、スイッチング素子32bが置かれた収容部13の側からコンデンサ31b及びコイル31cが置かれた収容部12へと流れる。気相冷媒22は、収容部12の側に通流口16を通って移動する。
内部空間11において少なくとも収容部12の側では気相冷媒22に凝縮現象、つまり、気相から液相への相変化が冷媒20に起こり、冷媒20が収容部12の側で滴下し、液相水位(液面21a)が上昇する。収容部12,13における液面21aの高低差により、収容部12から通流口17を通って収容部13へと液相冷媒21の流れが生じ、冷媒20は、密封容器10の内部空間11では図4において矢印により示すように循環する。
密封容器10内においては電力変換装置1が動作状態にある限り、気相冷媒22が収容部13の側から収容部12の側へ通流口16を通って移動し、液相冷媒21が収容部12の側から収容部13の側へ通流口17を通って移動する、冷媒20の循環が発生し続ける。
以上のような電力変換装置1によれば、スイッチング素子32bと、コンデンサ31b及びコイル31cとは、仕切壁14によって仕切られた別々の収容部12,13に配置されていると共に、密封容器10内で収容部12,13間に冷媒20の循環が生じるので、コンデンサ31b及びコイル31cが置かれた収容部12の液相冷媒21の温度は、スイッチング素子32bが置かれた収容部13の液相冷媒21の温度よりも低い状態が保たれる。これにより、耐熱性の低いコンデンサ31b及びコイル31cの温度は、耐熱性の高いスイッチング素子32bの温度よりも低い状態に保つことができる。コンデンサ31b及びコイル31cは、スイッチング素子32bの発熱により高温になった液相冷媒21の影響をほぼ受けていない液相冷媒21において冷却することができる。
また、電力変換装置1における密封容器10は、収容部12の側にフィン15を有しているので、密封容器10における表面積を拡大することができる。フィン15により密封容器10の表面積が拡大されることにより、気相冷媒22の放熱を促進することができ、併せて密封容器10内の冷媒20の循環を促進することができる。
<第2の実施の形態>
次に第2の実施の形態に係る電力変換装置1Aについて説明する。図5は、第2の実施の形態に係る電力変換装置1Aの構成を説明するための概略的な断面図である。なお、以下では、第1の実施の形態に係る電力変換装置1と異なる構成のみ説明し、電力変換装置1と同じ構成については同じ符号を付して説明を省く。
電力変換装置1Aにおいて冷却構造体01の仕切壁14Aは、内部空間11において収容部12と収容部13とを互いに隔離している。仕切壁14Aは、前壁部10a、後壁部10b、上壁部10c及び下壁部10dのいずれにも接触している。密封容器10の内部空間11において、収容部12,13は互いに独立している。
冷却構造体01の密封容器10は、2つの管状の連通部材18,19を有する。連通部材18,19は、金属、樹脂、セラミックス等により形成されているが、特に材質は限定されない。連通部材18は、高さ方向Hの上方H1において密封容器10の外側に設けられており、連通部材(気相側連結部)18の一端は、上壁部10cを貫通して収容部12に通じており、連通部材18の他端は、上壁部10cを貫通して収容部13に通じている。連通部材18は、気相冷媒22が収容部13の側から収容部12の側に移動するための流路である。
連通部材18は、複数のフィン18aを有する。フィン18aは、連通部材18の一端と他端との間の連通部材18の外周面に立設されている。フィン18aは、連通部材18の外周面の全周に亘って設けられていても、外周面において部分的に設けられていてもよい。
連通部材(液相側連結部)19は、高さ方向Hの下方H2において密封容器10の外側に設けられており、連通部材19の一端は、下壁部10dを貫通して収容部12に通じており、連通部材19の他端は、下壁部10dを貫通して収容部13に通じている。連通部材19は、液相冷媒21が収容部12の側から収容部13の側に移動するための流路である。
連通部材19は、弁部材19aを有する。弁部材19aは、収容部12の側から収容部13の側への液相冷媒21の通流を許容して、収容部13の側から収容部12の側への液相冷媒21の通流を防ぐ。弁部材19aは、連通部材19の一端と他端との間に設けられている。
スイッチング素子32bの発熱により、収容部13の側で液相冷媒21が沸騰して沸騰気泡23が発生する。沸騰気泡23は、気相冷媒22となり収容部13から、収容部13に比べて低い温度である収容部12の側に連通部材18を通って移動する。収容部12の側の液相冷媒21は、連通部材19及び弁部材19aを通って収容部13の側へ移動する。
密封容器10内においては電力変換装置1Aが動作状態にある限り、気相冷媒22が収容部13の側から収容部12の側へ連通部材18を通って移動し、液相冷媒21が収容部12の側から収容部13の側へ連通部材19を通って移動し、冷媒20の循環が発生し続ける。
電力変換装置1Aは、電力変換装置1の作用、効果を奏する。さらに、電力変換装置1Aにおいて、内部空間11は、仕切壁14Aにより2つの隔離された収容部12,13が形成されているので、コンデンサ31b及びコイル31cは、スイッチング素子32bの発熱により高温になった液相冷媒21の影響を受けていない液相冷媒21により効果的に冷却することができる。また、弁部材19aにより、スイッチング素子32bの発熱により高温になった液相冷媒21の収容部12への通流を完全に排除することができるので、耐熱性の低いコンデンサ31b及びコイル31cの温度を、耐熱性の高いスイッチング素子32bの温度よりも低く確実に保つことができる。
また、気相冷媒22は、連通部材18を通って収容部13から密封容器10の外側を通過して、収容部12へ移動するため気相冷媒22の放熱をより促進することができる。また、フィン18aにより連通部材18の表面積は拡大されているので、放熱効果をより高めることができる。
<第3の実施の形態>
次に第3の実施の形態に係る電力変換装置1Bについて説明する。図6は、第3の実施の形態に係る電力変換装置1Bの構成を説明するための概略的な断面図である。なお、以下では、第1の実施の形態に係る電力変換装置1と異なる構成のみ説明し、電力変換装置1と同じ構成については同じ符号を付して説明を省く。
電力変換装置1Bは、加熱装置40を有している。加熱装置40は、冷却構造体01の収容部13の側において液相冷媒21内に配置されている。加熱装置40は、収容部13の側の液相冷媒21を加熱し、収容部13の側における液相冷媒21の沸騰気泡23の発生を促進する。
電力変換装置1Bにおいて基板32aにはヒートシンク32cが設けられている。ヒートシンク32cは、基板32a上においてスイッチング素子32bに接して設けられている。ヒートシンク32cは、熱伝導特性の高い金属材料により形成されており、例えば、アルミニウム、鉄、銅等により形成されている。本実施の形態においては、1つのヒートシンク32cが、複数のスイッチング素子32bに対して設けられているが、各スイッチング素子32bに設けられていてもよい。
電力変換装置1Bの動作中におけるスイッチング素子32bの発熱及び加熱装置40の加熱動作により、収容部13の側で液相冷媒21の沸騰が促進されて沸騰気泡23が発生する。電力変換装置1Bは、電力変換装置1の作用、効果を奏する。さらに、電力変換装置1Bにおいてヒートシンク32cは、スイッチング素子32bに接して設けられているので、スイッチング素子32bが発する熱を、ヒートシンク32cを介して効果的に液相冷媒21へ伝達することができる。
また、電力変換装置1Bにおいては、加熱装置40により収容部13の側の液相冷媒21の沸騰が促進されてより多くの沸騰気泡23を発生させることができる。これにより、密封容器10の内部空間11内における冷媒20の循環をより促進することができる。
<第4の実施の形態>
次に第4の実施の形態に係る電力変換装置1Cについて説明する。図7は、第4の実施の形態に係る電力変換装置1Cの構成を説明するための概略的な断面図である。なお、以下では、第1の実施の形態に係る電力変換装置1と異なる構成のみ説明し、電力変換装置1と同じ構成については同じ符号を付して説明を省く。
電力変換装置1Cは、断熱材50を有している。断熱材50は、冷却構造体01の収容部13の側で密封容器10の外壁面に配置されている。断熱材50は、収容部13の側において前壁部10a、後壁部10b、上壁部10c、下壁部10d及び側壁部10eに亘って設けられている。断熱材50は、繊維系材料又は発泡系材料により形成されている。
電力変換装置1Cにおける密封容器10は、外壁面及び内壁面の側にフィン15を有している。内壁面においてフィン15は、上壁部10cに設けられている。収容部12の側壁部10fにおけるフィン15は、高さ方向Hに沿って上方H1側から下方H2側に亘って設けられている。
電力変換装置1Cは、電力変換装置1の作用、効果を奏する。さらに、電力変換装置1Cにおいては断熱材50が設けられていることにより、収容部13の側での密封容器10から外部への熱移動を効果的に防ぐことができる。これにより、収容部13においてはより高い保温性が実現されるので、収容部12,13それぞれにおける気相冷媒22間の気相圧力差が大きくなる。これにより密封容器10内での冷媒20の循環がより促進される。
また、フィン15が密封容器10の内壁面にも設けられているので、密封容器10の内壁面の表面積を拡大することができ、外部への気相冷媒22の放熱がより促進され気相冷媒22の液化が促進される。
<第5の実施の形態>
次に第5の実施の形態に係る電力変換装置1Dについて説明する。図8は、第5の実施の形態に係る電力変換装置1Dの構成を説明するための概略的な断面図である。なお、以下では、第1の実施の形態に係る電力変換装置1と異なる構成のみ説明し、電力変換装置1と同じ構成については同じ符号を付して説明を省く。
電力変換装置1Dは、ウイック60を有している。ウイック60は、冷却構造体01の収容部12の側で密封容器10の内壁面に配置されている。ウイック60は、少なくとも気相冷媒22が接する密封容器10の前壁部10a、後壁部10b、上壁部10c及び側壁部10fに設けられている。ウイック60は、例えば、金属メッシュ、不織布等の繊維集合体、銅粉等の金属粉の焼結体等の多孔質体により形成されていても、前壁部10a、後壁部10b、上壁部10c及び側壁部10fの内壁面を表面処理して細かい溝等により形成されていてもよい。ウイック60は、毛細管構造を有しており、毛細管圧力によりウイック60において気相冷媒22は凝縮され液化して滴下される。
電力変換装置1Dは、電力変換装置1の作用、効果を奏する。さらに、電力変換装置1Dにおけるウイック60により、気相冷媒22を迅速に凝縮して液化し、液相冷媒21として収容部12に供給することができる。これにより密封容器10内での冷媒20の循環がより促進される。
<第6の実施の形態>
次に第6の実施の形態に係る電力変換装置1Eについて説明する。図9は、第6の実施の形態に係る電力変換装置1Eの構成を説明するための概略的な断面図である。なお、以下では、第1の実施の形態に係る電力変換装置1と異なる構成のみ説明し、電力変換装置1と同じ構成については同じ符号を付して説明を省く。
電力変換装置1Eにおける冷却構造体01の密封容器10の上壁部10cは、この上壁部10cと対向する下壁部10dに対して、収容部13の側から収容部12の側に向かうに連れて液面21aに接近するように延びている。電力変換装置1Eの密封容器10において、側壁部10eと、側壁部10fとは、下壁部10dから高さ方向Hに異なる長さで延びている。側壁部10eは、側壁部10fに比べて上方H1側に長く形成されている。つまり、上壁部10cは、下壁部10dに対して左方W1側から右方W2側に向かって下方H2側に傾斜している。これにより、収容部12において下壁部10dに対する上壁部10cの間隔は、収容部13において下壁部10dに対する上壁部10cの間隔よりも全体的に小さくなっている。
電力変換装置1Eは、電力変換装置1の作用、効果を奏する。さらに、電力変換装置1Eの上壁部10cは、左方W1側から右方W2側、つまり、収容部13の側から収容部12の側に向かって下方H2側に傾斜している。これにより、収容部13の側から収容部12の側へ移動する際に凝縮されて気相冷媒22から液相に変化した冷媒20は、上壁部10cの内壁面に付着して、上壁部10cの傾斜に沿って収容部12の側に導かれ、液相冷媒21として収容部12に供給することができる。
<第7の実施の形態>
次に第7の実施の形態に係る電力変換装置1Fについて説明する。図10は、第7の実施の形態に係る電力変換装置1Fの構成を説明するための概略的な断面図である。なお、以下では、第1の実施の形態に係る電力変換装置1と異なる構成のみ説明し、電力変換装置1と同じ構成については同じ符号を付して説明を省く。
電力変換装置1Fにおいて冷却構造体01の仕切壁14Fは、内部空間11において収容部12と収容部13とを互いに隔離している。仕切壁14Fは、前壁部10a、後壁部10b、上壁部10c及び下壁部10dのいずれにも接触している。仕切壁14Fの中央部には、仕切壁14Fの厚さ方向に貫通した開口部14Faが形成されている。開口部14Faは、後述する基板33により閉鎖されている。
開口部14Faに対して下方H2側の仕切壁14Fの部分には通流口14Fbが形成されている。電力変換装置1Fにおいて収容部12と収容部13とは、通流口14Fbを介してのみ接続されている。液相冷媒21は、収容部12から収容部13へ通流口14Fbを通って移動する。
冷却構造体01の密封容器10は、連通部材70を有する。連通部材(気相側連通部)70は、金属、樹脂、セラミックス等により形成されているが、特に材質は限定されない。連通部材70は、高さ方向Hの上方H1側において密封容器10の外側に設けられており、連通部材70の一端は、上壁部10cを貫通して収容部12に通じており、連通部材70の他端は、上壁部10cを貫通して収容部13に通じている。連通部材70は、気相冷媒22が収容部13の側から収容部12の側に移動するための流路である。
連通部材70は、複数のフィン70aを有する。フィン70aは、連通部材70の一端と他端との間の連通部材70の外周面に立設されている。フィン70aは、連通部材70の外周面の全周に亘って設けられていても、外周面において部分的に設けられていてもよい。
電力変換装置1Fにおいて、コンデンサ31b、コイル31c及びスイッチング素子32bは、1つの共通の基板33上に設けられている。基板33は、仕切壁14Fの開口部14Faを塞ぐようにして仕切壁14Fに設けられている。基板33は、仕切壁14Fに収容部12の側から取り付けられている。コンデンサ31b及びコイル31cは、基板33の収容部12に面する面33aに設けられている。スイッチング素子32bは、基板33の収容部13に面する面33bに設けられている。基板33が仕切壁14Fに取り付けられた状態において、スイッチング素子32bは、仕切壁14Fの開口部14Faを通って収容部13の側に突出している。つまり、電力変換装置1Fにおける仕切壁14Fの少なくとも一部分は、コンデンサ31b及びコイル31c及びスイッチング素子32bがそれぞれ異なる面33a,33bに取り付けられた基板33により形成されている。
電力変換装置1Fは、電力変換装置1の作用、効果を奏する。さらに、電力変換装置1Fにおいては、発熱量の異なるコンデンサ31b及びコイル31cと、スイッチング素子32bとが1つの共通の基板33上に配置されることにより、個別の基板にコンデンサ31b及びコイル31cと、スイッチング素子32bを配置する構成に比べて基板を減らすことができる。また、電力変換装置1Fによれば、発熱量の異なるコンデンサ31b及びコイル31cと、スイッチング素子32bとが1つの共通の基板33上に配置される場合であっても、コンデンサ31b及びコイル31cは、スイッチング素子32bの発熱により高温になった液相冷媒21の影響をほぼ受けることはない。
また、気相冷媒22は、連通部材70を通って収容部13から密封容器10の外側を通過して、収容部12へ移動するため気相冷媒22の放熱をより促進することができる。また、フィン70aにより連通部材70の表面積は拡大されているので、放熱効果をより高めることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態1~7に限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含む。また、上述した課題及び効果の少なくとも一部を奏するように、上記実施の形態1~7の各構成を適宜選択的に組み合わせてもよい。また、例えば、上記実施の形態1~7における各構成要素の形状、材料、配置、サイズ等は、本発明の具体的使用態様によって適宜変更され得る。例えば、上記の実施の形態においては、内部空間11は、仕切壁14,14A,14Fにより、2つの収容部12,13に分割されていたが、3つ以上の収容部に分割されていてもよい。この場合、仕切壁は、高さ方向Hにおいて上方H1側から見て、例えば、T字形、十字形等に形成されていればよい。
また、上記の実施の形態においては、2つの電子部品31,32が密封容器10内に収容されていたが、それぞれ発熱量の異なる3つ以上の電子部品が収容されていてもよい。なお、全ての電子部品が互いに異なる発熱量を有していなくてもよい。
1,1A,1B,1C,1D,1E,1F 電力変換装置、01 冷却構造体、10 密封容器、10a 前壁部、10b 後壁部、10c 上壁部、10d 下壁部、10e 側壁部、10f 側壁部、11 内部空間、12 収容部(一の収容部)、13 収容部(他の収容部)、14,14A,14F 仕切壁、14Fa 開口部、14Fb 通流口、15 フィン、16,17 通流口、18 連通部材(気相側連結部)、18a フィン、19 連通部材(液相側連結部)、19a 弁部材、20 冷媒、21 液相冷媒、21a 液面、22 気相冷媒、23 沸騰気泡、31 電子部品、31a 基板、31b コンデンサ、31c コイル、32 電子部品、32a 基板、32b スイッチング素子、32c ヒートシンク、33 基板、33a,33b 面、40 加熱装置、50 断熱材、60 ウイック、70 連通部材(気相側連通部)、70a フィン、D 厚さ方向、D1 前方、D2 後方、H 高さ方向、H1 上方、H2 下方、W 幅方向、W1 左方、W2 右方

Claims (12)

  1. 密封容器と、
    前記密封容器に充填された気液二相状態の冷媒と、
    前記密封容器内において液相冷媒内に配置された複数の電子部品と、
    を備え、
    前記密封容器は、前記液相冷媒の液面に対して交差する方向に前記密封容器の内部空間を複数の収容部に分割する仕切壁を有し、
    前記複数の電子部品のうち一の電子部品は、前記複数の収容部のうち一の収容部に配置されており、
    前記複数の電子部品のうち前記一の電子部品よりも発熱量が大きい他の電子部品は、前記複数の収容部のうち他の収容部に配置されており、
    前記密封容器は、前記一の収容部の側から前記他の収容部の側へ前記液相冷媒が移動可能であり、前記他の収容部の側から前記一の収容部の側へ気相冷媒が移動可能であるように構成されている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記密封容器は、前記一の収容部の側の外壁面及び前記一の収容部の側の内壁面の少なくとも一方に、前記外壁面及び前記内壁面から立設したフィンを有することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記仕切壁は、前記密封容器の前記気相冷媒側で前記液面と対向する壁部と、前記気相冷媒側の壁部と対向する前記液相冷媒側の壁部との間に所定の間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記仕切壁は、前記一の収容部と前記他の収容部とを互いに隔離しており、
    前記密封容器は、
    前記気相冷媒が存在する側で前記一の収容部と前記他の収容部とを繋ぐ気相側連結部と、
    前記液相冷媒が存在する側で前記一の収容部と前記他の収容部とを繋ぐ液相側連結部と、
    を有し、
    前記液相側連結部は、前記他の収容部から前記一の収容部への前記液相冷媒の通流を防ぐ弁部材を有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  5. 前記気相側連結部の外周面にフィンが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記他の収容部に加熱装置が設けられていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一項に記載の電力変換装置。
  7. 前記他の電子部品にヒートシンクが設けられていることを特徴とする請求項1から6までのいずれか一項に記載の電力変換装置。
  8. 前記密封容器は、前記他の収容部の側の外壁面及び内壁面の少なくとも一方に断熱材を有することを特徴とする請求項1から7までのいずれか一項に記載の電力変換装置。
  9. 前記一の収容部の側で前記気相冷媒に接する前記密封容器の内壁面にウイックが設けられていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか一項に記載の電力変換装置。
  10. 前記密封容器の前記気相冷媒側の壁部は、該気相冷媒側の壁部と対向する前記液相冷媒側の壁部に対して、前記他の収容部の側から前記一の収容部の側に向かうに連れて前記液面に接近するように延びていることを特徴とする請求項1から9までのいずれか一項に記載の電力変換装置。
  11. 前記仕切壁の少なくとも一部分は、前記一の電子部品及び前記他の電子部品がそれぞれ取り付けられた基板により形成されていることを特徴とする請求項1から10までのいずれか一項に記載の電力変換装置。
  12. 複数の電子部品を収容する密封容器と、
    前記密封容器に充填された気液二相状態の冷媒と、
    を備え、
    前記密封容器は、液相冷媒の液面に対して交差する方向に前記密封容器の内部空間を、前記複数の電子部品を収容する複数の収容部に分割する仕切壁を有し、
    前記複数の電子部品のうち一の電子部品を収容する前記複数の収容部のうち一の収容部の側から、前記複数の電子部品のうち前記一の電子部品よりも発熱量が大きい他の電子部品を収容する前記複数の収容部のうち他の収容部の側へ前記液相冷媒が移動可能であり、前記他の収容部の側から前記一の収容部の側へ気相冷媒が移動可能であるように構成されている
    ことを特徴とする冷却構造体。
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