JP7214204B2 - Hand Press - Google Patents
Hand Press Download PDFInfo
- Publication number
- JP7214204B2 JP7214204B2 JP2019020012A JP2019020012A JP7214204B2 JP 7214204 B2 JP7214204 B2 JP 7214204B2 JP 2019020012 A JP2019020012 A JP 2019020012A JP 2019020012 A JP2019020012 A JP 2019020012A JP 7214204 B2 JP7214204 B2 JP 7214204B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rack
- slider
- pinion
- base plate
- rail
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Press Drives And Press Lines (AREA)
Description
本発明は、ハンドプレスに関する。 The present invention relates to hand presses.
先端に工具が装着されたスライダを操作レバーの操作に基づいて昇降させる手動式のプレス装置であるハンドプレスには、操作レバーとスライダとの間に操作力を伝達する伝達機構を介在させ、この伝達機構によって操作レバーの回転運動を直線運動に変換させるように構成されたものがある(例えば特許文献1参照)。 A hand press, which is a manual press device that raises and lowers a slider with a tool attached to its tip based on the operation of an operating lever, has a transmission mechanism that transmits an operating force between the operating lever and the slider. There is one in which a transmission mechanism converts rotary motion of an operating lever into linear motion (see, for example, Patent Document 1).
上述したタイプのハンドプレスにおいては、装置の耐力の低下を抑制しつつ省スペース化を実現する上で、伝達機構に係る構成に未だ改善の余地がある。 In the hand press of the type described above, there is still room for improvement in the configuration of the transmission mechanism in order to realize space saving while suppressing a decrease in the yield strength of the device.
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ハンドプレスにおいて耐力の低下を抑制しつつ省スペース化を実現することを目的とするものである。 SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to realize space saving while suppressing a decrease in yield strength in a hand press.
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、発明の実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。 Means effective for solving the above problems will be described below, showing effects and the like as necessary. In the following description, for ease of understanding, corresponding configurations in the embodiments of the invention are appropriately shown in parentheses or the like, but are not limited to the specific configurations shown in parentheses or the like.
上記目的を達成すべく、本発明は、操作レバー(操作レバー30)と、ワーク(ワークW)が設置される設置部(ベース12)に対して近づく側(下方)及び遠ざかる側(上方)に変位可能なスライダ(レール40)と、前記操作レバーの操作に伴って前記スライダが前記設置部に近づく側へ変位するように当該操作レバーの操作力を前記スライダに伝達する伝達機構(伝達機構50)とを備え、前記伝達機構は、前記操作レバーの操作に伴って回動するピニオン(ピニオン52)と、前記スライダに設けられたラック(ラック55)とを有し、前記ラックは、平坦な板状をなし且つ前記スライダの変位方向に延びるベース板部(ベース板部96)と、当該変位方向に配列され且つ前記ピニオンのピニオン歯(ピニオン歯53)と噛み合う複数のラック歯(ラック歯97)とからなり、各前記ラック歯の山部(山部97a)は前記ベース板部の一方の板面と前記ベース板部の厚さ方向にて同じ高さ位置にあり、各前記ラック歯の谷部(谷部97b)は前記ベース板部の他方の板面と前記厚さ方向にて同じ高さ位置にあり且つ前記厚さ方向に開放されていることを特徴とする。 In order to achieve the above object, the present invention provides an operating lever (operating lever 30) and an installation portion (base 12) on which a workpiece (workpiece W) is installed. A displaceable slider (rail 40) and a transmission mechanism (transmission mechanism 50) for transmitting the operating force of the operation lever to the slider so that the slider is displaced toward the installation portion as the operation lever is operated. ), the transmission mechanism has a pinion (pinion 52) that rotates in accordance with the operation of the operation lever, and a rack (rack 55) provided on the slider, and the rack is flat. A base plate portion (base plate portion 96) having a plate shape and extending in the displacement direction of the slider, and a plurality of rack teeth (rack teeth 97) arranged in the displacement direction and meshing with the pinion teeth (pinion teeth 53) of the pinion. ), and the peak portion (peak portion 97a) of each of the rack teeth is at the same height position in the thickness direction of one plate surface of the base plate portion and the base plate portion. The valley portion (valley portion 97b) is characterized by being at the same height position as the other plate surface of the base plate portion in the thickness direction and being open in the thickness direction.
本発明によれば、ピニオン歯とラック歯との掛かり代を確保しつつ、ラックを薄型化できる。これにより、伝達機構ひいてはハンドプレスの省スペースに寄与できる。また、ラックの薄型化によってラックとピニオンとの噛み合い位置(すなわち操作力の伝達位置)をスライダによるワークの押圧ラインに近づけることができるため、ラック及びピニオンの並び方向における噛み合い位置と押圧ラインとの離れを小さくすることが可能となる。これにより、スライダやその取付部分に生じる曲げモーメント等の応力を軽減し、スライダ等に歪み等の変形が生じることを抑制できる。つまり、上述の如くラックの構造を工夫することにより、ハンドプレスの耐力の低下を抑制しつつ省スペース化が実現されている。 According to the present invention, it is possible to reduce the thickness of the rack while ensuring sufficient engagement between the pinion teeth and the rack teeth. This can contribute to space saving of the transmission mechanism and thus the hand press. In addition, by making the rack thinner, the meshing position between the rack and the pinion (that is, the position at which the operating force is transmitted) can be brought closer to the pressing line of the workpiece by the slider. It is possible to reduce the separation. As a result, stress such as a bending moment generated in the slider and its mounting portion can be reduced, and deformation such as distortion of the slider can be suppressed. In other words, by devising the structure of the rack as described above, it is possible to save space while suppressing the decrease in the strength of the hand press.
<第1の実施の形態>
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1及び図2に基づいて説明する。本実施の形態では、カシメや曲げ等の加工作業を行う際に使用される手動式のプレス装置であるハンドプレス10について具体化されている。なお、図1の右側がハンドプレス10における正面側である。
<First Embodiment>
A first embodiment embodying the present invention will be described below with reference to FIGS. 1 and 2. FIG. In this embodiment, a
図1に示すように、ハンドプレス10は、ワーク設置用のテーブル11が搭載されたベース12を備えている。ベース12には当該ベース12から上方に延びる支柱13が固定されており、この支柱13にはベース12の上方に位置するようにしてプレスユニット14が固定されている。テーブル11は、プレスユニット14の直下となる加工位置と、プレスユニット14の直下から外れた準備位置とに移動可能な可動テーブルとなっており、ワークWの設置作業等の効率化が図られている。
As shown in FIG. 1, the
プレスユニット14は、略箱状のハウジング20を有している。ハウジング20の側方には加工時に作業者によって押下操作される操作レバー30が配設されており、ハウジング20の前面部21(図2参照)には加工位置に配置されたテーブル11に対して近づく側及び遠ざかる側にスライド移動(昇降)可能なレール40(「スライダ」に相当)が配設されている。
The
レール40は、下端部にワーク加工用の工具Tが装着される本体部41を有している。本体部41は、上下に延びる長板状をなしており、両板面が平坦となるように形成されている。レール40は、本体部41における一方の板面41aがハウジング20の前面部21に対峙するように配置されている。
The
本体部41における左右の長辺部にはそれら長辺部に沿って上下に延びる一対の突条部(以下、軸部45という)が設けられており、それら軸部45は板面41aからハウジング20の前面部21側へ突出している。図2に示すように、ハウジング20の前面部21には左右に分けて一組の軸受け部25が固定されている。各軸受け部25には上下に貫通する貫通孔26が形成されており、これら貫通孔26に左右の軸部45が各々係合することで、レール40の変位方向が上下方向となるように規定されている。言い換えれば、軸受け部25によって水平方向へのレール40の変位が規制されている。
A pair of ridges (hereinafter referred to as shaft portions 45) extending vertically along the left and right long sides of the
プレスユニット14には、操作レバー30が操作された場合にその操作力をレール40に伝達する伝達機構50が設けられている。以下、図1~図3を参照して伝達機構50について説明する。なお、図3においては説明の便宜上、ハウジング20を構成するハウジング構成体の一部を透過させて、その内部を視認可能としている。
The
図2に示すように、伝達機構50は、支柱13と直交する方向(水平方向)に延びるシャフト51を有している。シャフト51はハウジング20によって回動可能に保持されており、その端部がハウジング20の側面部から突出している。この端部に上記操作レバー30が連結されている。
As shown in FIG. 2 , the
操作レバー30の一端には作業者によって把持される把持部31が設けられており、他端には錘32が配設されている(図1参照)。ハウジング20には、シャフト51の回動範囲、すなわち操作レバー30の回動範囲を規定するストッパが設けられている。ストッパによって規定された回動範囲においては把持部31がシャフト51の回動中心軸線CLよりも前側且つ錘32が回動中心軸線CLよりも後側に位置し、操作レバー30の押下操作が行われていない状況下においては錘32の重さによって操作レバー30が初期位置に留まる。押圧操作時は、錘32の重さに抗して把持部31が引き下げられることにより、シャフト51が正方向(図3における反時計回り方向)に回動する。押圧操作完了後は、作業者の手が把持部31から離れることで錘32の重さによって操作レバー30が初期位置に復帰するとともにシャフト51が逆方向(図3における時計回り方向)に回動する。
A
図3に示すように、シャフト51の中間部分には、当該シャフト51と同軸となるようにしてピニオン52が固定されている。シャフト51が回動する場合には、それに連動してピニオン52も回動する。ハウジング20の前面部21にて上下の軸受け部25の間となる部分にはレール40側に開放された開口22が形成されており、ピニオン52の外周部に周方向に並べて配設されたピニオン歯53の一部が開口22を通じてレール40側に突出している。
As shown in FIG. 3 , a
レール40において左右の軸部45によって挟まれた領域、すなわち軸部45及び板面41aによって囲まれた領域(以下、溝部47という)には、ピニオン52とともに上記伝達機構50を構成するラック55が配設されている。ラック55は、溝部47に沿って上下に延びる長板状をなしており、レール40の板面41aに重ね合わせるようにして配置された状態でレール40の本体部41に固定されている。ラック55の厚さ寸法は溝部47の深さ寸法よりも小さくなっており、溝部47からラック55が突出しない構成となっている。ここで、図4を参照して、ラック55の形状及びラック55の固定構造について説明する。
A
図4(a)に示すように、ラック55は、平板状をなし且つ上下方向に延びる肉厚一定のベース板部56と、ベース板部56の長手方向(上下方向)に配列された複数のラック歯57とで構成されている。図4(b)に示すように、ラック歯57は、ベース板部56の厚さを超えない範囲で形成されており、ベース板部56の各板面からの突出が抑えられている。本実施の形態においてはベース板部56の厚さがその厚さ方向におけるラック歯57の大きさと同程度となるまでラックが薄型化されている。つまり、ラック歯57の山部57aがベース板部56にてピニオン52側を向いている板面56aと当該ベース板部56の厚さ方向にて同じ高さ位置(同じ平面上)にあり、ラック歯57の谷部57bがベース板部56にてレール40側を向いている板面56bと厚さ方向にて同じ高さ位置(同じ平面上)にある。
As shown in FIG. 4A, the
谷部57bについてはレール40側に開放されており、谷部57b側では隣接するラック歯57間に空隙が形成されている。つまり、隣接するラック歯57間には、ラック55の厚さ方向に貫通する貫通孔59が形成されている。
The
なお、本実施の形態においてはベース板部56の厚さ方向におけるラック歯57の大きさをベース板部56の厚み全部(100%)となるように形成したが、ベース板部56の厚みの80%以上としてもよいし、90%以上としてもよいし、95%以上としてもよい。
In the present embodiment, the size of the
以上詳述したようにラック55の厚みを減らした場合には、ラック55単体の強度が低下することになる。この点、本実施の形態においては、上述した軸受け部25及びレール40からなるリニアガイドをラック55のバックアップ材として利用することで、ハンドプレス10について実用性に問題のない耐力を確保している。
As described in detail above, when the thickness of the
具体的には、ラック歯57にてレール40側を向いている部分(背部57c)及びベース板部56の板面56bについては同一平面上に位置しており、ラック55がレール40に固定された状態では、背部57c及び板面56bがレール40(本体部41)の板面41aに面接触している。
Specifically, the portion (back
ピニオン52によってラック55が押し下げられる場合には、ラック歯57がピニオン歯53によってレール40側(前側)に押し付けられることとなる。この押し付け荷重をレール40側で受けることにより、ラック歯57の変形が抑制される。ラックの薄型化を図りつつラック単体にてその強度を確保するには限界があるものの、レール40によってラック55を補強することにより、ラックの薄型化を好適に実現している。
When the
上述したようにラック55の薄型化によってラック55単体の強度については低下しているものの、ピニオン52からラック55に加わった力はリニアガイド側に分散される。これにより、ラック55の薄型化を促進している。ここで、リニアガイドを構成する軸受け部25については、ラック55とピニオン52との噛合位置CPの左右両側に位置しており、当該噛合位置CP(図5(a)参照)の左右にてレール40の水平方向への変位が規制されている。これにより、レール40がラック歯57によって押された場合であっても、レール40の移動経路にずれが生じることが抑制されている。
As described above, although the strength of the
図4(a)に示すように、レール40及びラック55はボルト65を用いて一体化されている。具体的には、ラック55のベース板部56にてラック歯57の左右に位置する部分には、ボルト65に係合するボルト孔58が形成されている。そして、レール40の本体部41には、図4(b)に示すように、ボルト孔58に連通する連通孔43が形成されている。ボルト65がレール40側(ハンドプレス10の正面側)から連通孔43に挿通されてボルト孔58に固定されることで、レール40とラック55とが一体化されている。
As shown in FIG. 4(a), the
本実施の形態に示すレール40についてはアルミ製であり、鉄製のラック55と比べて本体部41の厚さが大きくなっている。本体部41には、ボルト65の頭部を収容する凹部が形成されており、ハンドプレス正面側へのボルト65の突出が回避されている。このような構成とすれば、ラック55側にボルト65の頭部用の座面を確保する必要がなくなり、レール40の溝部47へのラック55の配置を好適に実現できる。
The
図4(a)に示すように、ボルト65による固定箇所は、ラック55の上下の端部だけでなく、上下の端部の間(中間部分)にも設けられている。また、ボルト65による固定箇所は、ラック歯57と横並びとなる位置、詳しくはラック歯57の左右両側に設けられている。このようにして、ラック歯57に近い位置にて固定することで、ラック55の歪み等を好適に抑制できる。
As shown in FIG. 4( a ), fixing points by
以上詳述した第1の実施の形態によれば、以下の優れた効果が期待できる。 According to the first embodiment detailed above, the following excellent effects can be expected.
平坦な板状をなすベース板部56の両板面56a,56bの間の範囲内にラック歯57を収めることにより、ラック55の薄型化ひいては伝達機構50(ハンドプレス10)の省スペースを実現している。具体的には、図5(b)に例示する従来周知の棒状のラック55Xと比較した場合、当該ラック55Xにおいては肉厚一定のベース部分(ベース板部に相当)から突出するようにして歯部57Xが形成されているのに対して、上記実施の形態に示したラック55では当該ベース部分が不具備となっている。これにより、プレスユニットの前後幅が減縮されている。これは、ハンドプレスの配置自由度を向上させる上で有利である。
By accommodating the
また、図5(a)に示すように、ラック55の薄型化によってラック55とピニオン52との噛合位置CP(すなわち操作力の伝達位置)をレール40によるワークWの押圧ラインPLに近づけることができるため、ラック55及びピニオン52の並び方向における噛合位置CPと押圧ラインPLとの離れを小さくすることが可能となる。これにより、レール40や軸受け部25に生じる曲げモーメント等の応力を軽減し、レール40等に歪み等の変形が生じることを抑制できる。つまり、上述の如くラック55の構造を工夫することにより、ハンドプレス10の耐力の低下を抑制しつつ省スペース化が実現されている。
Further, as shown in FIG. 5(a), by thinning the
図5(b)に示した棒状のラック55Xと比較して、上記実施の形態に示したラック55については前後への撓み等が発生しやすい。このような撓みの影響がピニオン52との係合箇所に及んだ場合には、操作力の伝達が円滑に行われなくなると懸念される。この点、ラック55については、上下の両端部だけではなくそれら端部の中間部分においてもレール40に固定されており、前後への撓みが抑えられている。これにより、上記影響を抑制している。
Compared with the bar-shaped
なお、ハンドプレス10においては、ラック55がピニオン52によって上げ下げされる場合にラック55及びレール40の向きが変わることがない。故に、レール40の降下に伴って工具Tの向きが変わることもない。ラック55とピニオン52との噛み合いが上下であるため、ラック55とピニオン52との間に上下方向のバックラッシュが生じるとしても、それに起因して上述した向きの変化が生じることもない。以上の理由から、本実施の形態に示したハンドプレス10によれば、プレス作業を精度よく行うことが可能である。
In addition, in the
<第2の実施の形態>
上記第1の実施の形態では、溝部47がピニオン52側を向くようにしてレール40を配設し且つその溝部47にラック55を収容する構成とした。本実施の形態に示すハンドプレス10Aについては、ベース12、支柱13、プレスユニット14Aにより構成され、プレスユニット14Aが操作レバー、レール、伝達機構、ハウジングからなる点で第1の実施の形態に示したハンドプレス10と同様であるものの、レール、ラック及びそれらに関連する構成がハンドプレス10と相違している。以下、図6及び図7を参照して、ハンドプレス10との相違点を中心に本実施の形態におけるハンドプレス10Aについて説明する。
<Second Embodiment>
In the first embodiment, the
図6に示すように、本実施の形態に示すハンドプレス10Aにおいては、レール40Aの向きが第1の実施の形態と逆になっている。すなわち、溝部47がピニオン52側とは反対(プレスユニット14の正面側)を向くようにしてレール40Aが配設されている。つまり、本実施の形態では、レール40Aの本体部41Aにて溝部47を形成している側の板面41aとは反対側の板面41bがピニオン52側を向いている。
As shown in FIG. 6, in hand press 10A shown in this embodiment, the direction of
なお、本実施の形態では、レール40Aとともにリニアガイドを構成する軸受け部25の固定構造が第1の実施の形態と相違している。具体的には、ハンドプレス10の正面側に配設されたプレート81Aとハウジング20Aの前面部21Aとの間に挟みこまれるようにして軸受け部25がハウジング20Aに固定されている。
The present embodiment differs from the first embodiment in the fixing structure of the bearing
図7に示すように、本体部41Aの板面41bに重ね合わされるようにしてラック55Aが配設されている。ラック55Aは、上記第1の実施の形態のラック55と同様に、平坦な板状をなし上下に延びるベース板部56Aと、上下に配列された複数のラック歯57Aとで構成されており、ラック歯57Aがベース板部56Aの両板面の間の範囲に収められている。そして、ラック55Aがレール40Aに固定された状態では、ベース板部56Aの板面とラック歯57Aの背部とがレール40Aの板面41bに当接している(図7参照)。
As shown in FIG. 7, a
板面41bについては板面41aと比べて横幅が大きくなっており、ラック55Aは、その横幅が板面41bの横幅とほぼ同一となるように形成されている。本実施の形態においては、レール40Aの本体部41Aにボルト65が固定されるボルト孔が形成されており、ラック55Aにはボルト孔に連通する連通孔が複数形成されている。連通孔の入口部分にはボルト65の頭部に合わせて凹部が各々形成されており、ラック55A側から挿通されたボルト65の頭部がそれら凹部に収容されている。これにより、ボルト65の頭部がハウジング20Aの前面部21A側へ突出することを回避している。
The width of the
本実施の形態に示したように、板面41b側にラック55Aを配設すれば、ラック55Aと軸部45との共存を図りつつもラック55Aの横幅を大きくすることができる。これにより、ボルト用の孔部の形成に起因したラック55Aの強度低下を好適に抑制できる。これは、ラック55Aとレール40Aとの固定箇所を増やす上で有利であり、固定箇所を増やすことでレール40Aとの組み合わせによってラック55Aの撓み等の変形を抑えるという効果を一層好適に発揮させることができる。
As shown in this embodiment, if the
<変形例>
なお、上述した各実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。因みに、以下の別形態の構成を、上記各実施の形態における構成に対して、個別に適用してもよく、相互に組み合わせて適用してもよい。
<Modification>
In addition, it is not limited to the description content of each embodiment mentioned above, For example, you may implement as follows. Incidentally, the configurations of the following different modes may be applied individually to the configurations of the above embodiments, or may be applied in combination with each other.
(1)図8(a)に示すように、ピニオン52Bを回動中心軸線CLと同じ方向に並ぶ2つのギア部71B,72Bにより構成し、ラック55Bに第1ギア部71Bに対応するラック歯77B(貫通孔75B群)と第2ギア部72Bに対応するラック歯78B(貫通孔76B群)とを個別に設けてもよい。この場合、両ギア部71B,72Bに位相差を設け第1ギア部71Bのピニオン歯とラック歯77Bとが当接するタイミングと、第2ギア部72Bのピニオン歯とラック歯78Bとが当接するタイミングとをずらすことにより、ラックとピニオンとの間に生じるバックラッシュを軽減できる。
(1) As shown in FIG. 8A, the
なお、第1ギア部用の貫通孔と第2ギア部用の貫通孔とを回動中心軸線CLと同じ方向に並べて設ける場合には、貫通孔の形状を以下のように変更してもよい。すなわち、図8(b)に示すラック55Cのように、回動中心軸線CLと同じ方向における貫通孔75C,76Cの一端(側部)を開放させて各貫通孔75C,76Cを切欠き状としてもよい。
When the through hole for the first gear portion and the through hole for the second gear portion are provided side by side in the same direction as the rotation center axis CL, the shape of the through hole may be changed as follows. . That is, like the
(2)ラック55におけるレール40への固定箇所については任意に変更してもよい。例えば、ラック55の上端部、下端部及び中間部に固定箇所を各々設けたが、少なくとも上端部及び下端部に固定箇所が設けられているのであれば足り、中間部に設けられた固定箇所については省略することも可能である。また、中間部の固定箇所をラック歯57の側方となる部分に設けたが、当該固定箇所に代えて又は加えて貫通孔59の側方に固定箇所を設けてもよい。
(2) The location where the
(3)上記各実施の形態では、ボルト65によってレール40とラック55とを固定する構成としたが、レール40とラック55とを固定するための具体的構成については任意である。例えば、レール40とラック55とをリベットによって固定してもよいし、溶接によって固定してもよい。但し、プレス作業が繰り返されることでラック55に摩耗や変形等が生じ得る点に鑑みれば、上記実施の形態に示したように固定手段をボルト65としてラック55を着脱可能とすることには技術的意義がある。
(3) In each of the above embodiments, the
(4)上記各実施の形態では、ラック歯57の背部57cをレール40(本体部41)の板面41aに面接触させる構成としたが、ラック歯57の背部57cと板面41aとの間に隙間を設けラック歯57と板面41aとを接触させない構成とすることも可能である。このように隙間を設ける場合であっても、当該隙間の大きさは、ラック歯57が板面41a側に撓むようにして変形した際にその変形が弾性域を超えないように板面41aによって変形を規制できる程度とすることが好ましい。
(4) In each of the above embodiments, the
なお、ラック歯57の背部57cがベース板部56の板面56bと同一平面上に位置する構成としたが、ラック歯57の背部57cをレール40の板面に面接触させる上では背部57cがベース板部56の板面56bとは異なる面上に位置する構成とすることも可能である。
Although the
(5)上記各実施の形態では、レール40をアルミ製且つラック55を鉄製としたが、材質については任意である。また、レール40とラック55とで材質を共通とすることも可能である。但し、サイズが大きなレール40を軽量なアルミ製とし、サイズが小さく且つ要求強度が高いラック55を強度の高い鉄製とすることには、ハンドプレス10の操作性と耐力とを好適に向上させることができるという技術的意義がある。
(5) In each of the above embodiments, the
(6)上記各実施の形態では、ベース板部56の両板面の間の範囲に当該ベース板部56の厚さ方向における全域に亘ってラック歯57を形成したが、これに限定されるものでは無い。ベース板部56の両板面の間の範囲に厚さ方向におけるほぼ全域(例えば80%以上)に亘ってラック歯57が形成されているのであれば足りる。例えば貫通孔59においてレール40側に開放されている開口部分を面取り加工した場合にはラック歯57における谷部57b側の一部(上面や下面)に歯として機能しない部分(ピニオン歯53と接触しない部分)が生じ得るが、このような構成においてもベース板部56の両板面の間の範囲に厚さ方向における80%以上が歯として機能しているのであればよい。
(6) In each of the above-described embodiments, the
(7)レール40の本体部41にラック歯を形成することも可能である。
(7) It is also possible to form rack teeth on the
(8)上記第1の実施の形態では、ラック55がレール40の溝部47に収容される構成、すなわち溝部47からの突出が回避される構成としたが、ラック55の一部が溝部47から突出する構成を否定するものではない。
(8) In the first embodiment, the
(9)上記第2の実施の形態では、ボルト65をラック55A側から挿通して、レール40Aに固定する構成としたが、これに限定されるものではない。ボルト65をレール40A側から挿通してラック55Aに固定する構成としてもよい。このような構成とすれば、ボルト65の頭部の突出を回避するための凹部等をラック55Aに設ける必要がなくなり、ラック55Aの更なる小型化に寄与できる。この場合であっても、ボルト65の頭部についてはレール40Aの溝部47内に収めることにより、レール40A及びラック55A全体にて厚さが嵩むことを回避できる。
(9) In the above-described second embodiment, the
10…ハンドプレス、11…テーブル、12…設置部を構成するベース、14…プレスユニット、25…軸受け部、26…貫通孔、30…操作レバー、40…スライダとしてのレール、41…ベース部としての本体部、41a…板面、45…軸部、50…伝達機構、52…ピニオン、53…ピニオン歯、55…ラック、56…ベース板部、57…ラック歯、57a…山部、57b…谷部、57c…背部、59…貫通孔、W…ワーク。
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記伝達機構は、
前記操作レバーの操作に伴って回動するピニオンと、
前記スライダに設けられたラックと
を有し、
前記ラックは、平坦な板状をなし且つ前記スライダの変位方向に延びるベース板部と、当該変位方向に配列され且つ前記ピニオンのピニオン歯と噛み合う複数のラック歯とからなり、
各前記ラック歯の山部は前記ベース板部の一方の板面と前記ベース板部の厚さ方向にて同じ高さ位置にあり、各前記ラック歯の谷部は前記ベース板部の他方の板面と前記厚さ方向にて同じ高さ位置にあり且つ前記厚さ方向に開放されており、
前記スライダは、前記変位方向に延びる板状の本体部を有し、前記本体部の一方の板面が前記ピニオン側を向くように配設されており、
前記ラックは、前記スライダと前記ピニオンとの間に配設され、前記ベース板部の板面が前記本体部の板面に面接触した状態で前記スライダに固定されていることを特徴とするハンドプレス。 an operation lever, a slider that can be displaced toward and away from an installation portion on which a workpiece is installed, and an operation that displaces the slider toward the installation portion in accordance with the operation of the operation lever. A hand press comprising a transmission mechanism for transmitting the operating force of the lever to the slider,
The transmission mechanism is
a pinion that rotates in accordance with the operation of the operating lever;
and a rack provided on the slider,
The rack comprises a flat plate-shaped base plate portion extending in the displacement direction of the slider, and a plurality of rack teeth arranged in the displacement direction and meshing with the pinion teeth of the pinion,
The ridges of each of the rack teeth are at the same height position in the thickness direction of one plate surface of the base plate portion and the base plate portion, and the troughs of each of the rack teeth are located on the other side of the base plate portion. It is at the same height position as the plate surface in the thickness direction and is open in the thickness direction ,
The slider has a plate-shaped main body portion extending in the displacement direction, and is disposed so that one plate surface of the main body portion faces the pinion side,
The rack is disposed between the slider and the pinion, and is fixed to the slider in a state in which the plate surface of the base plate portion is in surface contact with the plate surface of the main body portion. press.
前記ラックが前記スライダに固定されている状態では、前記ラック歯の前記平坦部が前記本体部の板面に面接触していることを特徴とする請求項1又は2に記載のハンドプレス。 The back portion of the rack teeth on the side of the valley portion is a flat portion that is flush with the plate surface of the base plate portion,
3. The hand press according to claim 1, wherein the flat portion of the rack tooth is in surface contact with the plate surface of the main body when the rack is fixed to the slider.
各前記軸部に係合する一組の軸受け部によって前記変位方向と交差する方向への前記スライダの変位が規制されており、
前記一組の軸受け部の間に前記ラックが配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載のハンドプレス。 The slider is a rail having a plate-like main body extending in the displacement direction and shafts provided on both long sides of the main body. is arranged,
Displacement of the slider in a direction intersecting the displacement direction is restricted by a pair of bearing portions engaged with each of the shaft portions,
4. The hand press according to any one of claims 1 to 3 , wherein the rack is arranged between the pair of bearings.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019020012A JP7214204B2 (en) | 2019-02-06 | 2019-02-06 | Hand Press |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019020012A JP7214204B2 (en) | 2019-02-06 | 2019-02-06 | Hand Press |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020124740A JP2020124740A (en) | 2020-08-20 |
JP7214204B2 true JP7214204B2 (en) | 2023-01-30 |
Family
ID=72084569
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019020012A Active JP7214204B2 (en) | 2019-02-06 | 2019-02-06 | Hand Press |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7214204B2 (en) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001173313A (en) | 1999-12-21 | 2001-06-26 | Tamaoka Sangyo Kk | Automatically opening sliding door apparatus |
JP2009095868A (en) | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Naka Seiki Kk | Press apparatus |
JP2014001829A (en) | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Ono Denki Seisakusho:Kk | Guide stopper device |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5090967U (en) * | 1973-12-27 | 1975-07-31 | ||
JPS5414470Y2 (en) * | 1974-03-04 | 1979-06-14 |
-
2019
- 2019-02-06 JP JP2019020012A patent/JP7214204B2/en active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001173313A (en) | 1999-12-21 | 2001-06-26 | Tamaoka Sangyo Kk | Automatically opening sliding door apparatus |
JP2009095868A (en) | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Naka Seiki Kk | Press apparatus |
JP2014001829A (en) | 2012-06-20 | 2014-01-09 | Ono Denki Seisakusho:Kk | Guide stopper device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020124740A (en) | 2020-08-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6236655B2 (en) | Vehicle seat | |
JP4573637B2 (en) | Reciprocating work tool | |
EP2086726B1 (en) | Hand-held machine tool with a vibration-damped handle provided with a switch | |
US9573207B2 (en) | Reciprocating cutting tool | |
CN101722328A (en) | Jig device | |
DE102018120994A1 (en) | power tool | |
US20150210188A1 (en) | Vehicle seat | |
JP6457805B2 (en) | Bending machine | |
JP7214204B2 (en) | Hand Press | |
JPS63229086A (en) | Cutting unit | |
KR20130055690A (en) | Power transmission mechanism and multi-shaft drive device | |
EP3904021A1 (en) | Electric scissors | |
JP2021013721A (en) | Slide rail assembly | |
EP3147058B1 (en) | Reciprocating tool | |
EP3488956B1 (en) | Reciprocating cutting tool | |
JP5844202B2 (en) | Electric tool | |
CN206794542U (en) | Wedge mechanism and mould | |
JP5855519B2 (en) | Electric tool | |
JP5249142B2 (en) | Hinge device for pachinko machine | |
KR100751473B1 (en) | Weldment and method of welding | |
EP2750836A1 (en) | Handle device | |
JP4283761B2 (en) | Bracket structure | |
JP7020327B2 (en) | Frame structure, processing equipment, parts manufacturing method, rolling bearing manufacturing method, vehicle manufacturing method, machine manufacturing method and press equipment | |
EP2241387A1 (en) | Aerial cam for forming dies | |
JP6894311B2 (en) | Assist device for shoji |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210820 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220628 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220824 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230111 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7214204 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |