JP7214061B2 - レーダ信号処理装置、及びレーダ信号処理方法 - Google Patents

レーダ信号処理装置、及びレーダ信号処理方法 Download PDF

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Description

本開示は、レーダ信号処理装置に関する。
マルチチャネル合成開口レーダ(以下、マルチチャネルSARと称する)は、複数の受信アンテナを備えていることにより、複数のチャネルを介して複数の信号(以下、複数のチャネル信号と称する)を受信する。マルチチャネル合成開口レーダは、受信した複数のチャネル信号に基づいて、復元処理を行うことによりSAR画像を生成する。その際、マルチチャネル合成開口レーダは、チャネルの相違に伴って生じるチャネル信号間のずれ量(以下、インバランスと称する)を補正する(例えば、非特許文献1)。
G. Krieger, N. Gebert and A. Moreira, "Unambiguous SAR signal reconstruction from nonuniform displaced phase center sampling", IEEE Geosci. Remote Sens. Lett, vol.1, no.4, pp.260-264, Oct., 2004.
上述のマルチチャネル合成開口レーダにおいて、例えば、さらなるアジマス高分解能化を実現するためにスライディングスポットライト観測又はフルスポットライト観測等を行う場合、アジマスアンビギュイティが多重化してしまい、十分な精度で上述のチャネル信号間のインバランスを補正することが困難になるという問題がある。
本開示は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、チャネル信号間のインバランス補正の精度を向上させる技術を提供することを目的とする。
本開示に係るレーダ信号処理装置は、マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ヒット領域における帯域制限を行うヒット領域帯域制限部と、ヒット領域帯域制限部がヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に基づいて、チャネル信号間のインバランス補正を行うインバランス補正部と、を備えている。
本開示によれば、チャネル信号間のインバランス補正の精度を向上させることができる。
実施の形態1に係るレーダ信号処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係るレーダ信号処理装置によるレーダ信号処理方法を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るレーダ信号処理装置によるレーダ信号処理方法によって処理されたチャネル信号の途中経過を示す図である。 図4Aは、実施の形態1に係るレーダ信号処理装置の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。図4Bは、実施の形態1に係るレーダ信号処理装置の機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。
以下、本開示をより詳細に説明するため、本開示を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100の構成を示すブロック図である。図1が示すように、レーダ信号処理装置100は、電力インバランス補正部1、高速フーリエ変換部2、ドップラー周波数領域帯域制限部3、逆高速フーリエ変換部4、ヒット領域帯域制限部5、インバランス補正部6、サブアパーチャー分割部9、復元アルゴリズム部10、画像再生部11、及びサブアパーチャー結合部12を備えている。
電力インバランス補正部1は、マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号(生データ)に対して、電力インバランス補正を行う。電力インバランス補正部1は、電力インバランス補正を行った複数のチャネル信号を高速フーリエ変換部2に出力する。
なお、本明細書において、「複数のチャネル信号」は、それぞれ、マルチチャネルSARにおける複数のチャネルのうちの対応するチャネルから得られた信号を意味する。また、本明細書において、「電力インバランス補正」は、チャネルの相違に伴って生じるチャネル信号間の電力のずれ量を補正することを意味する。実施の形態1では、マルチチャネルSARによる観測は、スライディングスポット観測である。なお、実施の形態1では、マルチチャネルSARによる観測がスライディングスポット観測である構成について説明するが、マルチチャネルSARによる観測は、例えば、フルスポットライト観測等であってもよい。
高速フーリエ変換部2(ドップラー周波数変換部)は、マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ドップラー周波数変換を行う。換言すれば、高速フーリエ変換部2(ドップラー周波数変換部)は、マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号に対して、それぞれ、高速フーリエ変換を行うことによりドップラー周波数領域の信号に変換する。より詳細には、実施の形態1では、高速フーリエ変換部2は、電力インバランス補正部1が電力インバランス補正を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ドップラー周波数変換を行う。高速フーリエ変換部2は、ドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号をドップラー周波数領域帯域制限部3に出力する。
ドップラー周波数領域帯域制限部3(バンドパスフィルタ)は、高速フーリエ変換部2がドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ドップラー周波数領域における帯域制限を行う。より詳細には、実施の形態1では、ドップラー周波数領域帯域制限部3は、ドップラー周波数領域における帯域制限によって、ドップラー中心周波数を中心とした帯域のチャネル信号を抽出する。ドップラー周波数領域帯域制限部3は、ドップラー周波数領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号を逆高速フーリエ変換部4に出力する。
逆高速フーリエ変換部4(逆ドップラー周波数変換部)は、ドップラー周波数領域帯域制限部3がドップラー周波数領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、逆ドップラー周波数変換を行う。換言すれば、逆高速フーリエ変換部4は、ドップラー周波数領域帯域制限部3がドップラー周波数領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、逆高速フーリエ変換を行うことにより、高速フーリエ変換部2が高速フーリエ変換を行う前の元の時間領域の信号に変換する。逆高速フーリエ変換部4は、逆ドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号をヒット領域帯域制限部5に出力する。
ヒット領域帯域制限部5(バンドパスフィルタ)は、マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ヒット領域における帯域制限を行う。より詳細には、実施の形態1では、ヒット領域帯域制限部5は、逆高速フーリエ変換部4が逆ドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ヒット領域における帯域制限を行う。さらに詳細には、実施の形態1では、ヒット領域帯域制限部5は、ヒット領域における帯域制限によって、ヒット中心を中心とした帯域のチャネル信号を抽出する。ヒット領域帯域制限部5は、ヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号をインバランス補正部6に出力する。
インバランス補正部6は、ヒット領域帯域制限部5がヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に基づいて、チャネル信号間のインバランス補正を行う。より詳細には、実施の形態1では、インバランス補正部6は、チャネル信号間のインバランス補正として、位相インバランスの補正を行う。インバランス補正部6は、インバランス補正を行った複数のチャネル信号をサブアパーチャー分割部9に出力する。
なお、本明細書において、「位相インバランス」は、チャネルの相違に伴って生じるチャネル信号間の位相のずれ量を意味する。実施の形態1では、インバランス補正部6がインバランス補正として位相インバランスの補正を行う構成について説明するが、インバランス補正部6は、チャネル信号間のインバランス補正として、レンジサンプルずれの補正を行ってもよい。
さらに詳細には、実施の形態1では、インバランス補正部6は、ドップラー中心周波数推定部7、及び位相インバランス補正部8を備えている。
ドップラー中心周波数推定部7は、ヒット領域帯域制限部5がヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号のドップラー中心周波数を推定する。ドップラー中心周波数推定部7は、推定したドップラー中心周波数を位相インバランス補正部8に出力する。
位相インバランス補正部8は、ドップラー中心周波数推定部7が推定したドップラー中心周波数に基づいて、ヒット領域帯域制限部5がヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に基づいて、チャネル信号間の位相インバランスの補正を行う。位相インバランス補正部8は、位相インバランスの補正を行った複数のチャネル信号をサブアパーチャー分割部9に出力する。
サブアパーチャー分割部9は、インバランス補正部6がインバランス補正を行った複数のチャネル信号に対して、サブアパーチャー分割を行う。より詳細には、実施の形態1では、サブアパーチャー分割部9は、インバランス補正部6の位相インバランス補正部8が位相インバランスの補正を行った複数のチャネル信号に対して、サブアパーチャー分割を行う。サブアパーチャー分割部9は、サブアパーチャー分割を行った複数のチャネル信号を復元アルゴリズム部10に出力する。
復元アルゴリズム部10は、サブアパーチャー分割部9がサブアパーチャー分割を行った複数のチャネル信号に対して、復元アルゴリズムを行う。復元アルゴリズム部10は、復元アルゴリズムを行った複数のチャネル信号を画像再生部11に出力する。
画像再生部11は、復元アルゴリズム部10が復元アルゴリズムを行った複数のチャネル信号に対して、画像再生を行う。画像再生部11は、画像再生を行った複数のチャネル信号をサブアパーチャー結合部12に出力する。
サブアパーチャー結合部12は、画像再生部11が画像再生を行った複数のチャネル信号に対してサブアパーチャー結合を行うことによりSAR画像を生成する。例えば、サブアパーチャー結合部12が生成したSAR画像は、図示しないディスプレイによって表示される。
以下で、実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100の動作について図面を参照して説明する。図2は、実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100によるレーダ信号処理方法を示すフローチャートである。なお、以下で説明する各ステップの前に、レーダ信号処理装置100は、マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号を取得したものとする。
図2が示すように、電力インバランス補正部1は、マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号に対して、電力インバランス補正を行う(ステップST1)。電力インバランス補正部1は、電力インバランス補正を行った複数のチャネル信号を高速フーリエ変換部2に出力する。
次に、高速フーリエ変換部2は、電力インバランス補正部1が電力インバランス補正を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ドップラー周波数変換を行う(ステップST2)。高速フーリエ変換部2は、ドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号をドップラー周波数領域帯域制限部3に出力する。
次に、ドップラー周波数領域帯域制限部3は、高速フーリエ変換部2がドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ドップラー周波数領域における帯域制限を行う(ステップST3)。ドップラー周波数領域帯域制限部3は、ドップラー周波数領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号を逆高速フーリエ変換部4に出力する。
次に、逆高速フーリエ変換部4は、ドップラー周波数領域帯域制限部3がドップラー周波数領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、逆ドップラー周波数変換を行う(ステップST4)。逆高速フーリエ変換部4は、逆ドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号をヒット領域帯域制限部5に出力する。
次に、ヒット領域帯域制限部5は、逆高速フーリエ変換部4が逆ドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ヒット領域における帯域制限を行う(ステップST5)。ヒット領域帯域制限部5は、ヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号をインバランス補正部6に出力する。
次に、インバランス補正部6のドップラー中心周波数推定部7は、ヒット領域帯域制限部5がヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号のドップラー中心周波数を推定する(ステップST6)。ドップラー中心周波数推定部7は、推定したドップラー中心周波数を位相インバランス補正部8に出力する。
次に、インバランス補正部6の位相インバランス補正部8は、ドップラー中心周波数推定部7が推定したドップラー中心周波数に基づいて、チャネル信号間の位相インバランスの補正を行う(ステップST7)。位相インバランス補正部8は、位相インバランスの補正を行った複数のチャネル信号をサブアパーチャー分割部9に出力する。
次に、サブアパーチャー分割部9は、インバランス補正部6が位相インバランスの補正を行った複数のチャネル信号に対して、サブアパーチャー分割を行う(ステップST8)。サブアパーチャー分割部9は、サブアパーチャー分割を行った複数のチャネル信号を復元アルゴリズム部10に出力する。
次に、復元アルゴリズム部10は、サブアパーチャー分割部9がサブアパーチャー分割を行った複数のチャネル信号に対して、復元アルゴリズムを行う(ステップST9)。復元アルゴリズム部10は、復元アルゴリズムを行った複数のチャネル信号を画像再生部11に出力する。
次に、画像再生部11は、復元アルゴリズム部10が復元アルゴリズムを行った複数のチャネル信号に対して、画像再生を行う(ステップST10)。画像再生部11は、画像再生を行った複数のチャネル信号をサブアパーチャー結合部12に出力する。
サブアパーチャー結合部12は、画像再生部11が画像再生を行った複数のチャネル信号に対してサブアパーチャー結合を行うことによりSAR画像を生成する(ステップST11)。例えば、サブアパーチャー結合部12がステップST11で生成したSAR画像は、図示しないディスプレイによって表示される。
以下で、実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100によるレーダ信号処理方法の具体例について図面を参照して説明する。図3は、実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100によるレーダ信号処理方法によって処理されたチャネル信号の途中経過を示す図である。
当該具体例では、マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号は、2チャネルのスライディングスポットライト観測で得られた信号である。レーダ信号処理装置100によって処理される前の第1のチャネル信号(チャネル0の信号)をs(τ,η)とし、第2のチャネル信号(チャネル1の信号)をs(τ,η)とする。τは、レンジ時間であり、ηは、ヒットである。なお、以下では、第1のチャネル信号を基準チャネルとする。
当該具体例では、上述のステップST1において、電力インバランス補正部1は、第1のチャネル信号s(τ,η)、及び第2のチャネル信号s(τ,η)に対して、以下で説明する方法に従って電力インバランス補正を行う(例えば、非特許文献J. H. Kim, M. Younis, P. P. Iraola, M. Gebele, and G. Krieger, “First spaceborne demonstration of digital beamforming for azimuth ambiguity suppression”, IEEE Trans. Geosci. Remote Sens., vol.51, no.1, pp.579-590, Jan., 2013を参照)。
まず、電力インバランス補正部1は、レンジ周波数領域で電力インバランスの補正を行うために、第1のチャネル信号s(τ,η)及び第2のチャネル信号s(τ,η)に対してレンジ周波数変換を行う。これにより、電力インバランス補正部1は、レンジ周波数をfとしてS(f,η)、及びS(f,η)を得る。
次に、電力インバランス補正部1は、第1のチャネル信号で発生する雑音電力をσ とし、第2のチャネル信号で発生する雑音電力をσ として、以下の式(1)に従って、電力(振幅)インバランスの補正係数α(f)を算出する。

Figure 0007214061000001
式(1)において、Eη(|S(f,η)|)は、|S(f,η)|のヒット方向の平均を示し、Eη(|S(f,η)|)は、|S(f,η)|のヒット方向の平均を示す。ただし、雑音電力が未知である場合には、σ =σ =0としてもよい。
次に、電力インバランス補正部1は、算出した補正係数α(f)に基づいて、以下の式(2)に従って、S(f,η)の振幅を補正する。

Figure 0007214061000002
次に、電力インバランス補正部1は、式(2)により得られたS’(f,η)に対してレンジ時間変換を行うことにより、電力インバランスの補正が行われた第2のチャネル信号s’(τ,η)を得る。
なお、電力インバランス補正部1は、電力インバランスを補正する方法として、当該具体例の方法以外の方法を用いてもよい。
図3のAは、ステップST1の処理後の第1のチャネル信号s(τ,η)のグラフを示す。図3のAにおける縦軸は、ヒットを示し、横軸は、レンジを示す。図3のAが示すように、7点の点像の生データがヒット-レンジ空間に多重化されている。
次に、上述のステップST2において、高速フーリエ変換部2は、第1のチャネル信号s(τ,η)及び第2のチャネル信号s’(τ,η)に対して、それぞれ、ドップラー周波数変換を行う。図3のBは、ステップST2の処理後の第1のチャネル信号のグラフを示す。図3のBにおける縦軸は、ドップラー周波数を示し、横軸は、レンジを示す。図3のBが示すように、第1のチャネル信号s(τ,η)は、アジマスアンビギュイティが多重化している。なお、図示しないが、第2のチャネル信号s’(τ,η)についても同様に、アジマスアンビギュイティが多重化している。
次に、上述のステップST3において、ドップラー周波数領域帯域制限部3は、ステップST2の処理によって得られた第1のチャネル信号及び第2のチャネル信号の各ドップラー周波数成分に対して、ドップラー周波数領域における帯域制限を行う。図3のCは、ステップST3の処理後の第1のチャネル信号のグラフを示す。図3のCにおける縦軸は、ドップラー周波数を示し、横軸は、レンジを示す。図3のCが示すように、ステップST3の処理によりドップラー中心周波数付近の信号が抽出される。なお、図示しないが、第2のチャネル信号s’(τ,η)についても同様に、ステップST3の処理によりドップラー中心周波数付近の信号が抽出される。
次に、上述のステップST4において、逆高速フーリエ変換部4は、ステップST3の処理によって得られた第1のチャネル信号及び第2のチャネル信号に対して逆ドップラー周波数変換を行う。図3のDは、ステップST4の処理後の第1のチャネル信号のグラフを示す。図3のDにおける縦軸は、ヒットを示し、横軸は、レンジを示す。図3のDが示すように、ステップST4の処理後の第1のチャネル信号s(τ,η)は、信号が離散的に分散されている。なお、図示しないが、ステップST4の処理後の第2のチャネル信号s’(τ,η)についても同様に、信号が離散的に分散されている。
次に、上述のステップST5において、ヒット領域帯域制限部5は、ステップST4の処理によって得られた第1のチャネル信号及び第2のチャネル信号の各ヒット-レンジ成分に対して、ヒット領域での帯域制限を行う。図3のEは、ステップST5の処理後の第1のチャネル信号のグラフを示す。図3のEにおける縦軸は、ヒットを示し、横軸は、レンジを示す。図3のEが示すように、アジマスアンビギュイティを抑圧することによりアジマスアンビギュイティが分離された信号が得られる。なお、図示しないが、第2のチャネル信号s’(τ,η)についても同様に、アジマスアンビギュイティが分離された信号が得られる。以下では、ステップST5の処理によって得られた第1のチャネル信号を、 (τ,η)とし、第2のチャネル信号を ’(τ,η)とする。
次に、上述のステップST6及びステップST7において、インバランス補正部6は、ステップST5の処理によって得られた第1のチャネル信号 (τ,η)及び第2のチャネル信号 ’(τ,η)に基づいて、以下で説明する方法に従って、チャネル信号間の位相インバランスの補正を行う(例えば、H. Fan, Z. Zhang, and R. Wang, “phase mismatch calibration for multichannel sliding spotlight SAR imaging with extended azimuth cross correlation”, IGARSS 2019を参照)。
まず、上述のステップST6において、インバランス補正部6のドップラー中心周波数推定部7は、第1のチャネル信号 (τ,η)及び第2のチャネル信号 ’(τ,η)に基づいて、以下の式(3)及び式(4)に従って、2つの干渉データC1,0(τ)及びC0,1(τ)を算出する。

Figure 0007214061000003

Figure 0007214061000004
式(4)において、PRFは、パルス繰り返し周波数であり、チャネル信号内のアジマス方向の1サンプルずれに相当する。式(3)及び式(4)において、Eη( )は、上述の通り、括弧内の数式のヒット方向の平均を示す。
次に、ドップラー中心周波数推定部7は、干渉データC1,0(τ)及びC0,1(τ)の両者の積C1,0(τ)C0,1(τ)を算出することにより、 ’(τ,η)に含まれる位相インバランスを相殺する。ドップラー中心周波数をfdc(τ)とすると,以下の式(5)の関係が得られる。

Figure 0007214061000005
ドップラー中心周波数推定部7は、算出したC1,0(τ)C0,1(τ)に基づいて、以下の式(6)に従って、ドップラー中心周波数fdc(τ)を算出する。

Figure 0007214061000006
次に、上述のステップST7において、インバランス補正部6の位相インバランス補正部8は、ドップラー中心周波数推定部7が算出したドップラー中心周波数fdc(τ)に基づいて、以下の式(7)に従って、位相インバランスφ(τ)を算出する。

Figure 0007214061000007
式(7)において、vは、プラットフォーム速度を示し、dは、2チャネルの受信位相中心間距離を示す。
次に、位相インバランス補正部8は、得られた位相インバランスφ(τ)に対して,重みを生成し,ヒット方向の期待値をとるように加重平均処理を行う。この処理により,推定値の誤差を低減する。より詳細には、まず、位相インバランス補正部8は、以下の式(8)に従って、| (τ,η)|のヒット方向の平均を算出する。なお、| |は、括弧内の数式の絶対値を示す。

Figure 0007214061000008
次に、位相インバランス補正部8は、以下の式(9)に従って、加重平均をとり、位相インバランスφを算出する。

Figure 0007214061000009
式(9)において、Eτ{ }は、括弧内の数式のレンジ時間方向の平均を示す。
次に、位相インバランス補正部8は、算出した位相インバランスφに基づいて、以下の式(10)に従って、チャネル信号間の位相インバランスの補正を行う。より詳細には、当該具体例では、位相インバランス補正部8は、算出した位相インバランスφに基づいて、以下の式(10)に従って、上述の電力インバランス補正後の第2のチャネル信号s’(τ,η)に対して位相インバランスの補正を行う。

Figure 0007214061000010
なお、インバランス補正部6は、位相インバランスを補正する方法として、当該具体例の方法以外の方法を用いてもよい。
次に、上述のステップST8において、サブアパーチャー分割部9は、ステップST7の処理後の第2のチャネル信号s’’(τ,η)、及び第1のチャネル信号s(τ,η)に対して、サブアパーチャー分割を行う(サブアパーチャー分割の方法については、例えば、非特許文献J. Mittermayer, R. Lord, and E. B¨oner,“Sliding spotlight SAR processing for TerraSAR-X using a new fomulation of the extended chirp scaling algorithm,” IGARSS2003, vol.3, p.1462-1464, 2003.を参照)。
次に、上述のステップST9において、復元アルゴリズム部10は、サブアパーチャー分割部9がサブアパーチャー分割を行った第1のチャネル信号及び第2のチャネル信号に対して、復元アルゴリズムを行う(復元アルゴリズムの方法については、例えば、上述の非特許文献1を参照)。
次に、上述のステップST10において、画像再生部11は、復元アルゴリズム部10が復元アルゴリズムを行った第1のチャネル信号及び第2のチャネル信号に対して、画像再生を行う。なお、画像再生方法の例として、拡張チャープスケーリング等が挙げられる(例えば、上述の非特許文献J. Mittermayer, R. Lord, and E. B¨oner,“Sliding spotlight SAR processing for TerraSAR-X using a new fomulation of the extended chirp scaling algorithm,” IGARSS2003, vol.3, p.1462-1464, 2003.を参照)。
次に、上述のステップST11において、サブアパーチャー結合部12は、画像再生部11が画像再生を行った第1のチャネル信号及び第2のチャネル信号に対してサブアパーチャー結合を行うことによりSAR画像を生成する。
当該具体例の構成によれば、スライディングスポットライト観測によってアジマスアンビギュイティが多重化する場合にも,マルチチャネルSARにおけるチャネル信号間のインバランスを補正することが可能である。当該具体例では,マルチチャネルSARによる観測をスライディングスポットライト観測としたが、マルチチャネルSARがフルスポットライト観測を行う場合にも適用可能である。なお、本具体例では、2回のバンドパスフィルタによる帯域制限の後段で、インバランス補正部6が位相インバランスの補正のみを行ったが、インバランス補正部6は、レンジサンプルずれの補正等のその他のインバランスの補正を行ってもよい。また、ドップラー周波数領域帯域制限部3及びヒット領域帯域制限部5の各バンドパスフィルタによる2回の帯域制限を行ったが、ドップラー周波数領域帯域制限部3によるドップラー周波数領域の帯域制限は行わず、ヒット領域帯域制限部5によってヒット領域のみ帯域制限を行ってもよい。
レーダ信号処理装置100における、電力インバランス補正部1、高速フーリエ変換部2、ドップラー周波数領域帯域制限部3、逆高速フーリエ変換部4、ヒット領域帯域制限部5、インバランス補正部6のドップラー中心周波数推定部7及び位相インバランス補正部8、サブアパーチャー分割部9、復元アルゴリズム部10、画像再生部11並びにサブアパーチャー結合部12の各機能は、処理回路により実現される。すなわち、レーダ信号処理装置100は、図2に示した各ステップの処理を実行するための処理回路を備える。この処理回路は、専用のハードウェアであってもよいが、メモリに記憶されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)であってもよい。
図4Aは、レーダ信号処理装置100の機能を実現するハードウェア構成を示すブロック図である。図4Bは、レーダ信号処理装置100の機能を実現するソフトウェアを実行するハードウェア構成を示すブロック図である。
上記処理回路が図4Aに示す専用のハードウェアの処理回路20である場合、処理回路20は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)又はこれらを組み合わせたものが該当する。
レーダ信号処理装置100における、電力インバランス補正部1、高速フーリエ変換部2、ドップラー周波数領域帯域制限部3、逆高速フーリエ変換部4、ヒット領域帯域制限部5、インバランス補正部6のドップラー中心周波数推定部7及び位相インバランス補正部8、サブアパーチャー分割部9、復元アルゴリズム部10、画像再生部11並びにサブアパーチャー結合部12の各機能を別々の処理回路で実現してもよいし、これらの機能をまとめて1つの処理回路で実現してもよい。
上記処理回路が図4Bに示すプロセッサ21である場合、レーダ信号処理装置100における、電力インバランス補正部1、高速フーリエ変換部2、ドップラー周波数領域帯域制限部3、逆高速フーリエ変換部4、ヒット領域帯域制限部5、インバランス補正部6のドップラー中心周波数推定部7及び位相インバランス補正部8、サブアパーチャー分割部9、復元アルゴリズム部10、画像再生部11並びにサブアパーチャー結合部12の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。
なお、ソフトウェア又はファームウェアは、プログラムとして記述されてメモリ22に記憶される。
プロセッサ21は、メモリ22に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、レーダ信号処理装置100における、電力インバランス補正部1、高速フーリエ変換部2、ドップラー周波数領域帯域制限部3、逆高速フーリエ変換部4、ヒット領域帯域制限部5、インバランス補正部6のドップラー中心周波数推定部7及び位相インバランス補正部8、サブアパーチャー分割部9、復元アルゴリズム部10、画像再生部11並びにサブアパーチャー結合部12の各機能を実現する。すなわち、レーダ信号処理装置100は、これらの各機能がプロセッサ21によって実行されるときに、図2に示した各ステップの処理が結果的に実行されるプログラムを記憶するためのメモリ22を備える。
これらのプログラムは、レーダ信号処理装置100における、電力インバランス補正部1、高速フーリエ変換部2、ドップラー周波数領域帯域制限部3、逆高速フーリエ変換部4、ヒット領域帯域制限部5、インバランス補正部6のドップラー中心周波数推定部7及び位相インバランス補正部8、サブアパーチャー分割部9、復元アルゴリズム部10、画像再生部11並びにサブアパーチャー結合部12の各手順又は方法をコンピュータに実行させる。メモリ22は、コンピュータを、レーダ信号処理装置100における、電力インバランス補正部1、高速フーリエ変換部2、ドップラー周波数領域帯域制限部3、逆高速フーリエ変換部4、ヒット領域帯域制限部5、インバランス補正部6のドップラー中心周波数推定部7及び位相インバランス補正部8、サブアパーチャー分割部9、復元アルゴリズム部10、画像再生部11並びにサブアパーチャー結合部12として機能させるためのプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であってもよい。
プロセッサ21には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、またはDSP(Digital Signal Processor)などが該当する。
メモリ22には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically-EPROM)などの不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、ハードディスク、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
レーダ信号処理装置100における、電力インバランス補正部1、高速フーリエ変換部2、ドップラー周波数領域帯域制限部3、逆高速フーリエ変換部4、ヒット領域帯域制限部5、インバランス補正部6のドップラー中心周波数推定部7及び位相インバランス補正部8、サブアパーチャー分割部9、復元アルゴリズム部10、画像再生部11並びにサブアパーチャー結合部12の各機能について一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現してもよい。
例えば、電力インバランス補正部1、高速フーリエ変換部2、ドップラー周波数領域帯域制限部3、逆高速フーリエ変換部4及びヒット領域帯域制限部5の各機能は、専用のハードウェアとしての処理回路で機能を実現する。インバランス補正部6のドップラー中心周波数推定部7及び位相インバランス補正部8、サブアパーチャー分割部9、復元アルゴリズム部10、画像再生部11並びにサブアパーチャー結合部12については、プロセッサ21がメモリ22に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより機能を実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの組み合わせにより上記機能のそれぞれを実現することができる。
以上のように、実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100は、マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ヒット領域における帯域制限を行うヒット領域帯域制限部5と、ヒット領域帯域制限部5がヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に基づいて、チャネル信号間のインバランス補正を行うインバランス補正部6と、を備えている。
上記の構成によれば、ヒット領域における帯域制限によりアジマスアンビギュイティが分離された信号が得られる。これにより得られた信号に対してインバランス補正を行うことによって、チャネル信号間のインバランス補正の精度を向上させることができる。
実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100におけるヒット領域帯域制限部5は、ヒット領域における帯域制限によって、ヒット中心を中心とした帯域のチャネル信号を抽出する。
上記の構成によれば、ヒット中心を中心とした帯域のチャネル信号を抽出する帯域制限によりアジマスアンビギュイティが分離された信号が得られる。これにより得られた信号に対してインバランス補正を行うことによって、チャネル信号間のインバランス補正の精度を向上させることができる。
実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100は、複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ドップラー周波数変換を行う高速フーリエ変換部2と、高速フーリエ変換部2がドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ドップラー周波数領域における帯域制限を行うドップラー周波数領域帯域制限部3と、ドップラー周波数領域帯域制限部3がドップラー周波数領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、逆ドップラー周波数変換を行う逆高速フーリエ変換部4と、をさらに備え、ヒット領域帯域制限部5は、逆高速フーリエ変換部4が逆ドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ヒット領域における帯域制限を行う。
上記の構成によれば、ヒット領域における帯域制限、及びドップラー周波数領域における帯域制限によりアジマスアンビギュイティが分離された信号が得られる。これにより得られた信号に対してインバランス補正を行うことによって、チャネル信号間のインバランス補正の精度を向上させることができる。
実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100におけるドップラー周波数領域帯域制限部3は、ドップラー周波数領域における帯域制限によって、ドップラー中心周波数を中心とした帯域のチャネル信号を抽出する。
上記の構成によれば、ドップラー中心周波数を中心とした帯域のチャネル信号を抽出する帯域制限によりアジマスアンビギュイティが分離された信号が得られる。これにより得られた信号に対してインバランス補正を行うことによって、チャネル信号間のインバランス補正の精度を向上させることができる。
実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100におけるインバランス補正部6は、インバランス補正として、位相インバランスの補正を行う。
上記の構成によれば、帯域制限によりアジマスアンビギュイティが分離された信号に対して位相インバランス補正を行うことによって、チャネル信号間の位相インバランス補正の精度を向上させることができる。
実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100におけるインバランス補正部6は、インバランス補正として、レンジサンプルずれの補正を行ってもよい。
上記の構成によれば、帯域制限によりアジマスアンビギュイティが分離された信号に対してレンジサンプルずれの補正を行うことによって、チャネル信号間のレンジサンプルずれの補正精度を向上させることができる。
実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100におけるマルチチャネルSARによる観測は、スライディングスポット観測、又はフルスポットライト観測である。
上記の構成によれば、スライディングスポット観測、又はフルスポットライト観測によってアジマスアンビギュイティが多重化した場合に、チャネル信号間のインバランス補正の精度を向上させることができる。
実施の形態1に係るレーダ信号処理方法は、マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ヒット領域における帯域制限を行うヒット領域帯域制限ステップと、ヒット領域帯域制限ステップでヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に基づいて、チャネル信号間のインバランス補正を行うインバランス補正ステップと、を含む。
上記の構成によれば、実施の形態1に係るレーダ信号処理装置100が奏する効果と同様の効果を奏する。
なお、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
本開示に係るレーダ処理装置は、チャネル信号間のインバランス補正の精度を向上させることができるため、マルチチャネルSARの技術に利用可能である。
1 電力インバランス補正部、2 高速フーリエ変換部、3 ドップラー周波数領域帯域制限部、4 逆高速フーリエ変換部、5 ヒット領域帯域制限部、6 インバランス補正部、7 ドップラー中心周波数推定部、8 位相インバランス補正部、9 サブアパーチャー分割部、10 復元アルゴリズム部、11 画像再生部、12 サブアパーチャー結合部、20 処理回路、21 プロセッサ、22 メモリ、100 レーダ信号処理装置。

Claims (8)

  1. マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ヒット領域における帯域制限を行うヒット領域帯域制限部と、
    前記ヒット領域帯域制限部が前記ヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に基づいて、チャネル信号間のインバランス補正を行うインバランス補正部と、を備えていることを特徴とする、レーダ信号処理装置。
  2. 前記ヒット領域帯域制限部は、前記ヒット領域における帯域制限によって、ヒット中心を中心とした帯域のチャネル信号を抽出することを特徴とする、請求項1に記載のレーダ信号処理装置。
  3. 前記複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ドップラー周波数変換を行う高速フーリエ変換部と、
    前記高速フーリエ変換部が前記ドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ドップラー周波数領域における帯域制限を行うドップラー周波数領域帯域制限部と、
    前記ドップラー周波数領域帯域制限部が前記ドップラー周波数領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、逆ドップラー周波数変換を行う逆高速フーリエ変換部と、をさらに備え、
    前記ヒット領域帯域制限部は、前記逆高速フーリエ変換部が前記逆ドップラー周波数変換を行った複数のチャネル信号に対して、それぞれ、前記ヒット領域における帯域制限を行うことを特徴とする、請求項1に記載のレーダ信号処理装置。
  4. 前記ドップラー周波数領域帯域制限部は、前記ドップラー周波数領域における帯域制限によって、ドップラー中心周波数を中心とした帯域のチャネル信号を抽出することを特徴とする、請求項3に記載のレーダ信号処理装置。
  5. 前記インバランス補正部は、前記インバランス補正として、位相インバランスの補正を行うことを特徴とする、請求項1に記載のレーダ信号処理装置。
  6. 前記インバランス補正部は、前記インバランス補正として、レンジサンプルずれの補正を行うことを特徴とする、請求項1に記載のレーダ信号処理装置。
  7. 前記観測は、スライディングスポット観測、又はフルスポットライト観測であることを特徴とする、請求項1に記載のレーダ信号処理装置。
  8. マルチチャネルSARによる観測によって得られた複数のチャネル信号に対して、それぞれ、ヒット領域における帯域制限を行うヒット領域帯域制限ステップと、
    前記ヒット領域帯域制限ステップで前記ヒット領域における帯域制限を行った複数のチャネル信号に基づいて、チャネル信号間のインバランス補正を行うインバランス補正ステップと、を含むことを特徴とする、レーダ信号処理方法。
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