JP7213686B2 - 形状計測装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

形状計測装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、形状計測装置、制御方法及びプログラムに関し、特に撮像範囲に含まれる被写体の3次元形状を構成する技術に関する。
撮像によって取得した情報に基づいて、被写体の3次元形状を計測する方法がある。非特許文献1には、取得した法線情報に基づく表面情報を、深度情報を用いて補正することで、被写体の3次元形状を構成する方法が開示されている。
Achuta Kadambi, Vage Taamazyan, Boxin Shi and Ramesh Raskar, "Polarized 3D: Depth Sensing with Polarization Cues", 2015 IEEE International Conference on Computer Vision (ICCV)、pp.3370-3378, 2015年
ところで、特許文献1に記載の構成方法では、撮像画像の全画素について得られた法線情報を一括して積分処理することで形状情報を構成し、さらに深度情報を用いてこれを補正することで、精度の高い3次元形状の構成を実現している。一方で、該手法は、例えば撮像画像の画素数が1000画素×1000画素である場合には、1000000×1000000の行列が必要となる等、十分な性能の演算チップや、対応する演算領域を有したメモリが必要となり、実装コストが増大し得る。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、演算コストを低減させつつ、精度の高い3次元形状を構成する形状計測装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
前述の目的を達成するために、本発明の形状計測装置は、撮像範囲に含まれる被写体について得られた法線情報と距離情報とに基づいて、該被写体の3次元形状を示す形状情報を構成する形状計測装置であって、法線情報と距離情報とは、撮像範囲を撮像した2次元画像と対応する2次元情報であり、形状計測装置は、法線情報及び距離情報を取得する取得手段と、被写体の形状情報を構成するにあたり、処理対象とする分割領域を2次元画像について設定する設定手段と、設定手段により設定された分割領域ごとに、法線情報に基づく第1の形状情報を構成する第1の構成手段と、分割領域ごとに、距離情報に基づいて第1の形状情報を変更した第2の形状情報を構成する第2の構成手段と、第2の形状情報を結合することで、被写体の3次元形状を示す結合形状情報を構成する結合手段と、を有することを特徴とする。
このような構成により本発明によれば、演算コストを低減させつつ、精度の高い3次元形状を構成することが可能となる。
本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の機能構成を示したブロック図 本発明の実施形態に係る撮像光学系を説明するための図 本発明の実施形態に係る撮像部104の構成を説明するための図 本発明の実施形態に係る距離情報の生成を説明するための図 本発明の実施形態に係る距離情報の生成を説明するための別の図 本発明の実施形態1に係る法線情報の生成を説明するための図 本発明の実施形態1に係るデジタルカメラ100で実行される形状構成処理を例示したフローチャート 本発明の実施形態に係る法線情報の構成を説明するための図 本発明の実施形態に係る法線情報のみに基づいて構成された形状情報を説明するための図 本発明の実施形態1に係る形状情報の構成に係るスケーリング処理を説明するための図 本発明の実施形態1に係る形状情報の構成に係るスケーリング処理を説明するための別の図 本発明の変形例に係る形状情報の構成に係るスケーリング処理を説明するための図 本発明の実施形態2に係る分割領域の設定態様を説明するための図 本発明の実施形態2に係る分割領域の設定態様を説明するための別の図 本発明の実施形態2に係る分割領域の設定態様を説明するためのさらに別の図
[実施形態1]
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する一実施形態は、形状計測装置の一例としての、撮像範囲の被写体について法線を導出する機能及び被写体距離を計測する機能を備えたデジタルカメラに、本発明を適用した例を説明する。しかし、本発明は、撮像により得られた被写体の法線及び被写体距離の情報に基づいて、被写体の3次元形状を構成することが可能な任意の機器に適用可能である。
《デジタルカメラの構成》
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の機能構成を示すブロック図である。
制御部101は、例えばマイクロコンピュータであり、デジタルカメラ100が有する各ブロックの動作を制御する。具体的には制御部101は、例えば記録媒体102に記憶されている各ブロックの動作プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより各ブロックの動作を制御する。
記録媒体102は、例えば不揮発性メモリであり、各ブロックの動作プログラムに加え、各ブロックの動作に必要なパラメータ等を格納している。一方、メモリ103は、作業領域や一時的な情報格納に用いられる揮発性メモリ等の記録装置である。メモリ103は、動作プログラムの展開領域としてだけでなく、各ブロックの動作において出力された、あるいは各ブロックの動作の最中に保持が必要な、各種データの格納領域としても用いられる。またメモリ103には、撮像時のデジタルカメラ100の各種設定の情報(撮像条件情報)や適用する処理に係るパラメータ等も格納されているものとする。
撮像部104は、例えばCCDやCMOSセンサ等の撮像素子である。撮像部104は、撮像光学系111を介して撮像素子の撮像面に形成された光学像を光電変換し、アナログ画像信号を出力する。出力されたアナログ画像信号は、不図示のA/D変換部によってA/D変換され、デジタル画像信号(以降、単に撮像画像(2次元画像))として出力される。本実施形態では撮像部104は、3次元形状の計測対象である、撮像範囲に存在する被写体の情報を取得する手段として機能する。ここで、撮像光学系111と撮像部104とは、図2に示されるような関係で配置されているものとする。図2において、任意の被写体の物面121から発せられた光は、撮像光学系111のレンズ120によって予定結像面122で結像した後、撮像部104の受光面であるセンサ面123にて受光される。また、撮像時には、ストロボ等であってよい発光部105が発光することで、撮像環境に光源を加えることが可能に構成されているものとする。
また被写体の3次元形状の計測に用いるべく、本実施形態の撮像部104は、デジタルカメラ100との被写体との距離を導出するために必要な情報も出力する。該情報の出力は、例えば撮像部104が、図3(a)に示されるように、撮像素子に二次元に配列される各画素に、複数の光電変換部が備えられることにより実現されるものであってもよい。より詳しくは、図3(b)に撮像素子の1つの画素301の構造を拡大表示するように、1つの画素にはマイクロレンズ302と、一対の光電変換部303a及びbとで構成される。このような構成により、各画素に入射する光束は、マイクロレンズ302によって光電変換部303a及びbのそれぞれで受光されることで瞳分割が実現され、1回の撮像で2種類の方向からの入射光束に係る撮像画像群(A像及びB像)を得ることが可能となる。ここで、A像は、撮像部104に含まれる光電変換部303a群によって入射光束が光電変換されることで得られる画像を指し、B像は、光電変換部303b群によって入射光束が光電変換されることで得られる画像を指すものとする。従って、1回の撮像で得られた一対のA像とB像とは、同一の撮像条件における、異なる方向から被写体を撮像した画像群の関係となっており、後述の通り、画像間の差分からデジタルカメラ100と被写体との距離を導出することが可能となる。なお、上述した撮像画像は、これら一対のA像とB像(瞳分割画像:視差を有する画像群)を合成することで得られる画像(AB像:瞳分割がなされていない状態を再現した画像)に対応する。
また、本実施形態ではデジタルカメラ100と被写体との距離を導出するために必要な情報を撮像部104が出力すべく、撮像部104が図3に示したような構造の撮像素子が採用されるものとして説明するが、本発明の実施はこれに限られるものではない。デジタルカメラ100と被写体との距離を導出するために用いられる手法は、レーザレンジファインダ等により計測する手法、両眼の撮像装置を用いて三角測量により行う手法等、他の手法に代替可能であることは言うまでもない。
故に、本実施形態の撮像部104は、被写体の3次元形状を計測するために、撮像画像と視差を有する画像群とを出力する。なお、詳細は後述するが、被写体の法線を導出するために、撮影環境の条件を異ならせて撮像した複数枚の撮像画像群を用いる態様では、対応する数の撮像画像や視差を有する画像群が出力されるものとする。
画像処理部106は、撮像部104により出力された撮像画像を取得し、メモリ103への格納する。この他、画像処理部106は、輝度が像への変換等、撮像画像に対する種々の画像処理を実行する。
距離情報処理部107は、取得した視差を有する画像群に基づき、被写体距離及び被写体距離の導出に必要となる情報を含む、撮像画像と対応する画素構造を有した距離情報を生成する。本実施形態のように視差を有する画像群(A像及びB像)に基づいて行う場合、例えば以下で導出した値を含むものであってよい。
距離情報に含まれる情報は、A像とB像における各画素の像ずれ量であってよい。像ずれ量の導出は、例えば図4(a)に示されるようにA像401とB像402を、破線で示される微小ブロック403に分割して行う処理を含む。微小ブロック403は、例えば対象であるA像401の各画素を着目画素404とした場合に、該画素を中心とする予め定められたサイズの領域に対して設定されるものであってよい。なお、図4(a)に示す例では、微小ブロック403は、着目画素404を中心とする3×3画素の正方領域に対して設定されているが、微小ブロック403の形状やサイズはいずれであってもよい。また微小ブロック403は着目画素404ごとに設定されるものであり、異なる着目画素404間で微小ブロック403の重複が生じてもよい。
例えばA像及びB像の各画素について微小ブロック403が設定されると、両画像間で画素(着目画素404)ごとに相関演算処理を行い、該画素に対応する微小ブロック403に含まれる像のずれ量(像ずれ量)を導出する。A像及びB像とで同一位置の着目画素404について定められた(一対の)微小ブロック403のデータ数(画素数)がmである場合、該一対の微小ブロック403の画素データをそれぞれE(1)~E(m)、F(1)~F(m)として表現する。この場合、相関演算は、(データの)ずらし量をk(整数)[pixel]とすると、相関量C(k)は
C(k)=Σ|E(n)-F(n+k)|
で導出できる。ここで、Σ演算はnについて行われ、n及びn+kは1~mの範囲に限定されるものとする。また、ずらし量kは、一対の画像データの検出ピッチを単位とした相対的シフト量である。このように、1つの着目画素404に係る一対の瞳分割画像(一対の微小ブロック403)について相関量を導出すると、ずらし量kと相関量C(k)は、例えば図4(b)のグラフに離散的に示されるような関係となる。このとき、相関が最も高い像ずれ量において相関量C(k)が最小になるため、下記の3点内挿の手法を用いて、連続的な相関量に対する最小値C(x)を与える像ずれ量xを導出する。
x=kj+D/SLOP
C(x)=C(kj)-|D|
D={C(kj-1)-C(kj+1)}/2
SLOP=MAX{C(kj+1)-C(kj),C(kj-1)-C(kj)}
ここで、kjは離散的な相関量C(k)が最小となるずらし量kである。このようにして求めたxが、1つの着目画素404における像ずれ量として、距離情報に含められる。なお、像ずれ量xの単位も[pixel]であるものとする。
また、距離情報に含まれる情報は、図5に示されるように、物面121からの拘束がレンズ120を介して結ばれる予定結像面122とセンサ面123との差を示すデフォーカス量であってよい。各着目画素404におけるデフォーカス量DEFは、像ずれ量xを用いて、
DEF=KX・PY・x
で導出することができる。ここで、PXは、撮像素子の画素ピッチ(撮像素子を構成する画素間距離。単位[mm/pixel])であり、KXは、一対の測距瞳を通過する光束の重心の開き角の大きさによって決まる変換係数である。なお、一対の測距瞳を通過する光束の重心の開き角の大きさは、レンズの絞り開口の大きさ(F値)に応じて変化するため、撮像時の設定の情報に応じて決定されるものとする。図5に示されるように、同一のデフォーカス量であったとしても、センサ面123における像ずれ量xは、F値が大きい(絞り状態)ほど大きくなり、F値が小さい(開放状態)ほど小さくなる。このため、デフォーカス量の導出時には、F値に応じたKXを用いる必要がある。
このように着目画素位置を1画素ずつずらしながら繰り返し計算することで、撮像画像の各画素における被写体のデフォーカス量を算出することができる。
また各着目画素404に示される被写体までの、センサ面123からの実際の距離を示す被写体距離lengthは、このように導出されたデフォーカス量DAFを用いて以下の式で導出することができる。
dist=1/(1/(dist_d+DEF)-1/f)
z=length-dist
ここで、distは、撮像光学系111のレンズ120の物主点から被写体までの距離であり、dist_dは、レンズ120の像主点からセンサ面123までの距離であり、fは、一対の瞳分割画像群の撮像時に設定されていた焦点距離である。
距離情報処理部107は、このように種々の演算を行って距離情報を生成すると、メモリ103に格納する。
法線情報処理部108は、撮像部104から出力された複数枚の撮像画像またはこれらを変換した輝度画像に基づいて、各画素に示される被写体の法線ベクトルを格納する、撮像画像と対応する画素構造を有した法線情報を生成する。本実施形態では法線情報処理部108は、計測精度を考慮し、公知の照度差ステレオ法を用いて法線情報(または面法線情報)を導出するものとして説明する。
照度差ステレオ法は、被写体の面法線と被写体から光源への方向(光源方向)に基づく被写体の反射特性を仮定し、複数の光源位置での被写体の輝度情報と仮定した反射特性から面法線情報を算出する方法である。所定の面法線と光源の位置が与えられたときに反射率が一意に定まらない場合、反射特性はランバートの余弦則に従うランバート反射モデルで近似すればよい。鏡面反射成分は、図6に示されるように、光源ベクトルsと視線方向ベクトルvの2等分線と、面法線ベクトルnのなす角αに依存する。したがって、反射特性は、視線方向に基づく特性としてもよい。また、輝度情報は、光源が点灯している場合と消灯している場合のそれぞれの被写体を撮像し、これらの差分をとることで環境光等の光源以外の光源による影響を除いてもよい。
以下、ランバート反射モデルで反射特性を仮定した場合について説明する。物体のランバート拡散反射率をρd、入射光の強さをE、物体から光源への方向を示す単位ベクトル(光源方向ベクトル)をs、物体の単位面法線ベクトルをnとすると、反射光の輝度iはランバートの余弦則から数1の式で表すことができる。
Figure 0007213686000001
また、異なるM個(M≧3)の光源ベクトルの各成分をs1、s2、・・・、sM、光源ベクトルの成分ごとの輝度値をi1、i2、・・・iMとすると、数1の式は数2の式に変換できる。
Figure 0007213686000002
変換後の式において、左辺はM行1列の輝度ベクトルであり、右辺の[s1 T、s2 T、・・・、sM T]は光源方向を示すM行3列の入射光行列S、nは3行1列の単位面法線ベクトルである。故に、M=3の場合であれば、入射光行列Sの逆行列S-1を用いて、Eρd・nは、数3の式とすることができる。
Figure 0007213686000003
数3の式の左辺のベクトルのノルムは、入射光の強さEとランバート拡散反射率ρdの積となっているため、正規化したベクトルが物体の面法線ベクトルとして算出される。即ち、入射光の強さEとランバート拡散反射率ρdは積の形でのみ条件式に現れるので、Eρdを1つの変数とみなすと、数3の式は単位面法線ベクトルnの2自由度と合わせて未知の3変数を決定する連立方程式とみなせる。従って、少なくとも3つの光源を用いて輝度情報を取得すれば、各変数を決定することができる。なお、入射光行列Sが正則行列でない場合は逆行列が存在しないため、入射光行列Sが正則行列となるように入射光行列Sの各成分s1~s3を選択する必要がある。即ち、成分s3を成分s1、s2に対して線形独立に選択することが望ましい。
また、M>3の場合は求める未知変数より多い条件式が得られるので、任意に選択した3つの条件式からM=3の場合と同様の方法で単位面法線ベクトルnを算出すればよい。4つ以上の条件式を用いる場合は、入射光行列Sが正則行列ではなくなるため、例えば、Moore-Penrose疑似逆行列を使って近似解を算出してもよい。また、フィッティング手法や最適化手法によって単位面法線ベクトルnを算出してもよい。
被写体の反射特性をランバート反射モデルとは異なるモデルで仮定した場合は、条件式が単位面法線ベクトルnの各成分に対する線形方程式と異なる場合がある。その場合、未知変数以上の条件式が得られれば、フィッティング手法や最適化手法を用いることができる。
また、M>3の場合には3以上M-1以下の複数の条件式が得られるため、単位面法線ベクトルnの複数の解の候補を求めることができる。この場合、さらに別の条件を用いて複数の解の候補から解を選択すればよい。例えば、単位面法線ベクトルnの連続性を条件として用いることができる。単位面法線ベクトルnを撮像装置の1画素ごとに算出する場合、画素(x,y)での面法線ベクトルをn(x,y)として、n(x-1,y)が既知であれば、以下の数4の式で示される評価関数が最小となる解を選択すればよい。
Figure 0007213686000004
また、n(x+1,y)やn(x,y±1)も既知であれば、以下の数5の式が最小となる解を選択すればよい。
Figure 0007213686000005
既知の面法線がなく、全画素位置で面法線の不定性があるとすれば、数5の式の全画素での総和が最小となるよう、以下の数6の式の解を選択してもよい。
Figure 0007213686000006
なお、最近傍以外の画素での面法線を用いてもよいし、注目する画素位置からの距離に応じて重みづけした評価関数を用いてもよい。
また、別の条件として、任意の光源位置での輝度情報を用いてもよい。ランバート反射モデルに代表される拡散反射モデルでは、単位面法線ベクトルと光源方向ベクトルが近いほど反射光の輝度が大きくなる。よって、複数の光源方向での輝度値のうち最も輝度値が大きくなる光源方向ベクトルに近い解を選択することで、単位面法線ベクトルを決定することができる。
また、鏡面反射モデルでは、光源ベクトルをs、物体からカメラへの方向の単位ベクトル(カメラの視線ベクトル)をvとすると、以下の数7の式が成り立つ。
Figure 0007213686000007
数7の式に示されるように、光源方向ベクトルsとカメラの視線ベクトルvが既知であれば単位面法線ベクトルnを算出することができる。表面に粗さがある場合、鏡面反射も出射角の広がりを持つが、平滑面として求めた解の付近に広がるため、複数の解の候補うち最も平滑面に対する解に近い候補を選択すればよい。また、複数の解の候補の平均によって真の解を決定してもよい。
このように、本実施形態の法線情報処理部108は、照度条件を異ならせて撮像された複数の画像に基づいて、対象の撮像画像に対応する各画素位置に示される被写体について単位面法線ベクトルを格納した法線情報を構成することができる。法線情報において、1つの画素位置に対応付けられて格納される単位面法線ベクトルは、長さが1のベクトルであり、x方向、y方向及びz方向は、それぞれ-1~+1の値で構成される。なお、本実施形態では照度差ステレオ法を用いて法線情報を生成するものとして説明するが、法線情報の生成はこれに限られるものではない。例えば、偏光情報を用いて導出する方法や、縞状の画像を投影して撮像された画像を解析して導出する方法等、代替の手法が用いられるものであってもよいことは言うまでもない。
分割制御部109は、本実施形態のデジタルカメラ100において被写体の3次元形状を構成する処理のうち、処理単位とする領域に撮像画像、距離情報及び法線情報等を分割する処理を制御する。上述したように、非特許文献1のように全画素を対象として処理を行うことで3次元形状を構成する手法は、精度が高いものの、演算コストの増大や演算を行うために必要となる回路規模の増大が懸念される。特に、近年の画素数の多い撮像素子を備えるデジタルカメラにおいて、3次元形状を考慮したライティング補正機能を実現する態様では、このような演算は現実的ではない。従って、本実施形態では分割制御部109は、2次元的に記録した撮像範囲を所定の大きさの領域に分割して、演算規模の低減を実現する。
形状構成部110は、本実施形態のデジタルカメラ100において行われる、被写体の3次元形状の構成に係る種々の処理を行う。詳細は後述するが、形状構成部110は、分割制御部109によって設定された領域分割の情報に基づき、被写体の3次元形状を示す形状情報を構成する。ここで、形状情報は、計測対象となった撮像範囲について被写体の3次元形状を示すべく、各画素にセンサ面123からの距離(被写体距離)、即ち深度方向の値(深度値)が格納された2次元情報である。
本実施形態ではハードウェアとしてデジタルカメラ100が備える各ブロックに対応した回路やプロセッサにより処理が実現されるものとして説明する。しかしながら、本発明の実施はこれに限られるものではなく、各ブロックの処理が該各ブロックと同様の処理を行うプログラムにより実現されるものであってもよい。
《形状構成処理》
このような構成をもつ本実施形態のデジタルカメラ100の形状構成処理について、図7のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。該フローチャートに対応する処理は、制御部101が、例えば記録媒体102に記憶されている対応する処理プログラムを読み出し、メモリ103に展開して実行することにより実現することができる。本形状構成処理は、例えば被写体の3次元形状を考慮した補正を撮像画像の適用する設定がなされている状態で、撮像(必要な情報の取得)が行われた際に開始されるものとして説明する。
S701で、制御部101は、3次元形状の計測の対象である被写体について、計測情報(法線情報及び距離情報)を取得する。より詳しくは、制御部101は、発光部105を制御しつつ撮像部104に必要な撮像を行わせ、所定の数の撮像画像(RGBカラー画像。一対の瞳分割画像を含む)を出力させる。画像処理部106は、撮像部104から出力された撮像画像を変換して輝度画像を生成し、法線情報処理部108は、これに基づいて法線情報を生成する。また距離情報処理部107は、撮像部104から出力された一対の瞳分割画像に基づいて、像ずれ量、デフォーカス量、被写体距離を導出し、距離情報を生成する。
S702で、分割制御部109は制御部101の制御の下、3次元形状構成の処理単位とする分割領域を、計測情報に対して設定する。計測情報である法線情報及び距離情報は、上述したように撮像画像が有する画素に対応した2次元の情報として構成されているため、分割制御部109はこれらに対して、処理単位とする分割領域を設定する。本実施形態では、計測情報に対して設定される分割態様は均等分割であり、分割制御部109は、処理単位の分割領域のサイズが全て等しくなるよう設定する。なお、均等分割に係る分割サイズは、予め定められた固定のサイズであってもよいし、撮像設定や被写体分類等に応じて変更可能に構成されるものであってもよい。
S703で、形状構成部110は、設定された分割領域を処理単位として、本発明に係る第1の形状としての、法線情報のみに基づく被写体の3次元形状を示す形状情報を構成する。より詳しくは、法線情報のみに基づく被写体の3次元形状は、分割領域に係る法線情報を積分することによって構成するものとする。上述したように、本実施形態では法線情報の各画素には3次元の単位面法線ベクトルが格納されており、その深度方向の成分は-1~+1の範囲の値を有しているため、積分することにより分割領域内の画素について、連続性のある3次元形状を構成できる。
以下、簡単のため、図8に示されるように、ある画素に撮像された被写体の単位面法線ベクトルを、x-z平面に射影した射影ベクトルnがx軸となす角θxの正弦(sin)値が、法線情報の該画素に格納される値であるものとして説明する。即ち、説明を簡単にするため、各単位面法線ベクトルはy軸方向の成分を有さず、射影ベクトルnが単位ベクトルであるものとして説明する。ここで、x軸とは、撮像光学系111の光軸と直交する、センサ面123の横軸方向と対応する撮影環境中の方向を指す軸であり、y軸とは、同光軸と直交する、センサ面123の縦軸方向と対応する撮影環境中の方向を指す軸であるものとする。またz軸とは、撮像光学系111の光軸と同一の方向を指す軸であるものとする。しかしながら、単位面法線ベクトルは、y軸方向の成分を有するものであってもよいことは容易に理解されよう。
法線情報の各画素の値をsinθxとした場合に、法線情報が図9(a)のようであったとすると(横軸が対象の分割領域のx軸の画素位置、縦軸が画素値)、これが積分されることで構成される形状情報は図9(b)のようになる。図9(b)の例では、1番の画素から順に画素値が積算されていくため、形状情報における深度値の範囲は-1~+1の範囲を超えている。
続いてS704で、形状構成部110は、法線情報のみに基づく被写体の3次元形状を、本発明に係る第2の形状としての実寸の3次元形状にすべく、さらに対応する分割領域の被写体距離の情報を用いて形状情報を更新する。S703において構成された形状情報は、法線情報にのみ基づくものであり、これにより示される3次元形状は実際の被写体の形状とは異なる。このため、本ステップにおいて被写体距離の情報を用いてこれをスケーリングすることで、実寸の3次元形状と対応する値になるよう形状構成部110は処理を行う。なお、本ステップにおける処理も分割制御部109により設定された分割領域単位で行うものとする。
形状構成部110はスケーリングにあたり、処理対象である分割領域に係る距離情報に含まれる被写体距離の最小値をDmin、最大値をDmax、同分割領域に係る形状情報に含まれる深度値の最小値をR1min、最大値をR1maxを用いる。より詳しくは、処理対象の分割領域に係る形状情報の任意の画素値(深度値)R1は、同領域に係る被写体距離の情報に基づいて、以下の数8によって導出された深度値R2に更新される。
Figure 0007213686000008
このようにすることで、処理対象の分割領域の形状情報は、分割領域の被写体について導出された被写体距離の分布に応じて、実寸の3次元形状相当の3次元形状を示すよう更新される。即ち、本実施形態では、狭小な分割領域ごとに被写体距離の分布を得ることができるため、該分割領域に適したスケーリングを、法線情報のみに基づく被写体の3次元形状に適用することができる。
なお、本実施形態では一対の瞳分割画像から導出されたデフォーカス量に基づいて被写体距離を導出しているため、これを用いることで、分割領域ごとに、より実寸の3次元形状に近づけた形状情報を構成することができる。一方、数8においてR1に乗じたスケーリングの係数(倍率)αは、本実施形態のように画素単位で被写体距離を導出する機能を有していない態様であっても、撮像時の条件及び撮像部104の構成に基づく以下の式から簡易的に導出した値を用いてもよい。
α=g×p/f
ここで、gは撮像部104における画素ピッチを、pはセンサ面123から撮像時にピントがあった被写体(ピント面)までの距離、fは撮像時の撮像光学系111の焦点距離を示している。pは、撮像時の撮像光学系111の状態から1つ特定されるものであるため、全ての分割領域に対して同一の倍率αが一律で適用される。このように簡易的に導出した倍率αを用いる態様は、本実施形態の数8で分割領域ごとに導出される倍率αよりも精度の高い3次元形状を構成することはできないが、演算コストの観点では領域ごとの倍率αの導出処理が不要になる点で効率化が見込める。
ところで、このように分割領域ごとにスケーリングを行うと、撮影範囲における被写体分布によっては、隣接する分割領域間で被写体距離に存在する差によって、好適な形状情報とならない場合がある。即ち、分割領域ごとに処理するが故に、特には分割領域内に前景と背景のような距離に差がある被写体が含まれる場合において、隣接した分割領域に対応する形状情報であるにもかかわらず、連結部で深度方向に生じる段差で、連続性が担保されない可能性がある。従って、本実施形態の形状構成処理は、被写体距離の情報を用いて形状情報を更新する際に適用する倍率αを変更することで、このような不自然な3次元形状が構成されることを回避する処理を含んでいてもよい。
換言すれば、形状構成部110は、数8に示した倍率αは分割領域における被写体距離の分布に応じて決定されるものであるため、分割領域ごとに異なる値となる。このような倍率αを形状情報の更新において、分割領域のそれぞれで独立に適用したとしても、隣接する分割領域間において3次元形状の連続性が担保されない部位が現れる可能性がある。従って、倍率αは、分割領域ごとに隣接する他の分割領域との境界部における被写体距離を考慮して、次の倍率γに補正してスケーリングに用いるものとしてもよい。
例えば、図10(a)に示されるように、隣接する分割領域AとBの境界部において、数8に基づいて更新された形状情報のR2に連続的でない段差が生じたとする。即ち、分割領域Aの境界部の画素のR2Aedgeと分割領域Bの同境界部の画素のR2Bedgeとの間に生じた差1001が、該分割領域間で3次元形状が連続していないと判断されるものである場合、倍率αを用いたスケーリングは好適でないと言える。故に、このような段差1001を低減させるために、スケーリング時に考慮すべき差eを次の数9を用いて導出する
Figure 0007213686000009
このような差eを考慮して、処理対象の分割領域Aに係る形状情報の更新時に用いられる適当な倍率βAは、
βA=g×(p-e)/f
として導出できる。
そして、全ての分割領域について導出した倍率βN(Nは1~分割領域数)を集め、このうちから代表値γを選択して、倍率αに代えてスケーリングに用いることで、段差の低減が実現可能となる。代表値γは、例えば図11(a)に示されるように、全ての分割領域について導出された倍率βNのヒストグラムを参照し、度数が閾値1101を超えた範囲における、最も頻度が高いβmaxとして選択されるものであってよい。
あるいは、例えば図11(b)に示されるように、閾値1101を超える度数の倍率βNが複数存在する場合、代表値γを複数設け、分割領域ごとに導出された倍率βNに応じて、いずれの代表値γを使用するかを決定するものであってもよい。図11(b)の例では、度数が閾値1101を越えた範囲それぞれで、もっとも頻度が高いβmax1とβmax2が、それぞれ代表値γ1とγ2となる。分割領域についていずれの代表値を適用するかは、例えばγ1とγ2の中間値を閾値として倍率βNについて範囲1102及び1103を設定し、各分割領域について導出されたβNがいずれの範囲に属するかに応じて決定されればよい。即ち、範囲1102に含まれる倍率βNが導出された分割領域については、代表値の倍率γ1がスケーリングに用いられ、範囲1103に含まれるβNが導出された分割領域については、代表値の倍率γ2がスケーリングに用いられる。
なお、ヒストグラムを用いて代表値とする倍率γを決定する方法は、演算負荷を増大し得るため、全ての分割領域について導出された倍率βNの平均値を単純に用いる方法を採用してもよい。あるいは、撮影条件によっては、撮像画像における被写体の合焦状態の分布が異なり、分割領域によっては導出された法線情報及び距離情報の精度が低いこともあり得る。このため、例えば合焦範囲に含まれる被写体像が含まれる分割領域について導出された倍率βNのみを用いて代表値とする倍率γを決定する方法を採用してもよい。
同様に、撮像画像、距離情報及び法線情報について、例えば以下のように信頼度を設定することで、閾値を越える信頼度が設定された分割領域について導出された倍率βNのみを用いて代表値とする倍率γを決定する方法を採用してもよい。即ち、信頼度が閾値を越えない分割領域について導出された倍率βNは、代表値である倍率γの決定候補から除外されるものであってよい。
(1)撮像画像の信頼度
撮像画像の信頼度Lは、該画像の輝度情報に基づいて導出されるものであってよい。例えば、撮像画像の輝度値Lpが0~LMの値範囲で表現される場合、輝度値の中間値Lm(=LM/2)を中心として、該中間値よりも高い範囲では、輝度値が高くなる(明るくなる)ほど低くなるよう、信頼度Lは設定されるものであってよい。また反対に、中間値よりも低い範囲では、輝度値が低くなる(暗くなる)ほど低くなるよう、信頼度Lは設定されるものであってよい。このようにすることで、輝度が飽和している画素や黒潰れしている画素が含まれる分割領域については、信頼度Lが低くなるようして該分割領域に係る倍率βNが選択される確率を低くすることができる。なお、分割領域に係る撮像画像の信頼度Lは、
L=-|Lm-Lp|
を分割領域に含まれる各画素について導出し、例えばその平均値あるいは総和を、該分割領域の最終的な信頼度とすればよい。
(2)距離情報の信頼度
距離情報の信頼度Dは、焦点状態を示すデフォーカス量DEFに基づいて導出されるものであってよい。上述したようにデフォーカス量DEFに基づいて被写体距離を導出することができるが、デフォーカス量DEFの絶対値が大きくなるほど対応する画素の被写体像のボケが大きくなるため、測距制度は低下する。このため、分割領域に係る距離情報の信頼度Dは、
D=|DEF|
を分割領域に含まれる各画素について導出し、例えばその平均値あるいは総和を、該分割領域の最終的な信頼度とすればよい。
(3)法線情報の信頼度
法線情報の信頼度Nは、法線導出時に撮像された撮像画像の数Pmと、実際に法線情報の導出に用いられた撮像画像の数Pの比に基づいて導出されるものであってよい。上述した照度差ステレオ法を用いる態様では、光源の位置を変化させながら撮像した複数枚の撮像画像を参照し、各画素の輝度変化に基づいて、該画素の面法線ベクトルが導出される。しかしながら、光源と被写体の位置関係によっては被写体の影で輝度が低減する領域(オクルージョン領域)が発生するため、該領域内の画素を参照した場合に好適な法線情報が得られない可能性がある。このため、本実施形態の法線情報処理部108は、被写体の影が発生した画素を法線情報の導出時に参照しないよう制御することで、法線情報が現実と乖離することを回避している。一方で、法線情報の導出に参照される画像の数が低下することは、導出制度を低下させることにもなるため、本実施形態では法線情報の信頼度Nを、
N=P/Pm
として導出する。なお、分割領域に係る法線情報の信頼度Nは、例えば該分割領域に含まれる各画素について導出された信頼度の平均値や総和を採用すればよい。また、法線情報の導出に用いられた撮像画像のうち、該当の画素の輝度が飽和している撮像画像の数が閾値を越える場合に、さらに信頼度Nを低くするよう制御してもよい。
このようにして、分割領域について導出された撮像画像、距離情報及び法線情報の信頼度を合算することで該分割領域の信頼度Mを導出し、代表値の倍率γの決定に用いることができる。なお、信頼度Mの導出にあたっては、信頼度ごとに予め定められた係数を乗じる重み付け加算を用いてもよいし、各信頼度を正規化した上で合算するものとしてもよい。また、これらのうちの少なくとも1つの信頼度のみを用いるものとしてもよいし、これら以外の基準で導出された信頼度をさらに加えて用いるものであってもよい。
このように導出した倍率γを用いる場合、形状情報の更新は、
R2=γ×R1+Dmin-e
として行われればよい。より詳しくは、形状構成部110は、任意の分割領域について法線情報のみに基づいて構成した形状情報を、該領域に係る被写体距離の分布と、隣接する分割領域の被写体距離に基づいて、段差を低減させた好適な3次元形状となるよう更新することができる。即ち、数8で導出された倍率αを用いて形状情報の更新を行った場合には、図10(a)で示した形状情報で生じていた不連続的な段差1001が、代表値γを倍率として図10(b)に示されるように吸収された状態となる。
S705で、形状構成部110は、各分割領域について独立して構成された形状情報を結合し、処理対象の撮像画像の全体に対応した3次元形状を示す結合形状情報を構成する。形状構成部110は、結合形状情報を構成すると、撮像画像に関連付けて記録媒体102またはメモリ103に格納する。このようにして得られた結合形状情報は、撮像画像に対応する撮像範囲に含まれる被写体の3次元形状を示しているため、例えば仮想的に照明条件を変更する効果を撮像画像に適用する場合等において、好適な結果を出力させることができる。
なお、本実施形態では被写体距離を反映して3次元形状を構成する際に、分割領域における被写体距離の分布によっては、スケーリングの倍率を変更することで、構成される3次元形状に、深度方向に生じる不自然な段差を低減する態様を説明した。しかしながら、このような倍率の変更は必ずしも行われるものである必要はない。例えば、被写体距離の分布を動的に判断して倍率の変更が必要であると判断された場合にのみ行われるものであってもよい。あるいは、例えば撮像条件や撮像モードに応じて、演算に要する時間を低減する設定がなされている場合には、行わないよう制御されるものであってもよい。
以上説明したように、本実施形態の形状計測装置によれば、演算コストを低減させつつ、精度の高い3次元形状を構成することができる。より詳しくは、3次元形状の計測対象の被写体が撮像された撮像画像に対して均等分割した分割領域を定義して、該分割領域ごとに法線情報及び距離情報に基づいて処理を行うため、演算量を低減しつつ、所定の回路規模で3次元形状を構成することができる。また隣接する分割領域間で被写体距離の分布が所定の規模で乖離している場合等、分割領域の境界部にて3次元形状の連続性が担保されない場合には、被写体距離に応じてスケーリング係数を異ならせることでこれを低減することができる。
[変形例]
上述した実施形態では、均等分割を行って形状情報を構成する際に、分割領域間の境界部にて生じ得る深度方向の不連続性を低減するために、スケーリング係数を変更する態様について説明した。しかしながら、このような分割領域間の境界部における不連続性を低減する方法はこれに限られるものではない。例えば、該境界部を含む分割領域を別に設定し、該別の分割領域について法線情報と被写体距離とに基づいて同様に形状情報を構成して、これに基づいて隣接する複数の分割領域の境界部に係る形状情報を補正するものとしてもよい。
例えば、隣接する分割領域AとBについて、被写体距離の情報を用いて更新された形状情報の深度値R2が、図12(a)に示されるようであり、該分割領域間の境界部で3次元形状の連続性が担保されない段差1201が生じている場合を例に考える。このとき、分割制御部109は、例えば図12(b)に示されるように該境界部を跨ぐ分割領域Cを定義し、形状構成部110は、該分割領域Cについて同様に法線情報のみに基づく部分的な形状情報の構成及び被写体距離に基づくスケーリングを行えばよい。結果、分割領域Cついて図12(b)に示されるような深度値の分布を示す部分的な形状情報が得られるため、分割領域Aと分割領域Cが重複する領域の画素については、
R2final=G1×R2A+G2×R2C
と加重加算により深度値R2finalが導出されればよい。ここで、重み係数G1及びG2には
G1+G2=1
が成立しているものとする。また分割領域Bと分割領域Cとが重複する領域の画素については、同様に
R2final=G3×R2B+G4×R2C
と加重加算により深度値R2finalが導出されればよい。ここで、重み係数G3及びG4には
G3+G4=1
が成立しているものとする。このように境界領域について別に導出された部分的な形状情報を用いて加重加算することで、図12(c)に示されるように、分割領域Aと分割領域Bとの間に生じていた段差1201を低減させた、好適な3次元形状を示す形状情報を構成することができる。
[実施形態2]
ところで、上述した実施形態1及び変形例では、撮像画像と対応する法線情報及び距離情報について、均等分割によって設定した分割領域を処理単位として形状情報を構成する態様について説明した。しかしながら、上述したように、分割領域内における被写体距離の分布やスケーリングで適用される倍率αによっては、分割領域の境界部において連続性が担保されない3次元形状が構成される可能性があり、これを回避するために異なる演算を行う必要があった。本実施形態では、演算コストを抑えつつ、連続性が担保され易い3次元形状を容易に構成できるよう、分割制御部109による分割領域の設定に異なる手法を用いる態様について説明する。
本実施形態の分割制御部109は、上述した実施形態1及び変形例とは異なり、非均等の分割により分割領域の設定を行う。本実施形態では分割領域の設定は、距離情報(被写体距離)のみに基づく手法と、距離情報及び法線情報に基づく手法と、撮像画像における輝度の分散情報に基づく手法の3種類のいずれかを用いて行うものとして説明する。しかしながら、本発明の実施はこれらの分割手法に限られるものではなく、領域分割して構成された形状情報を結合した場合に、同一の被写体について連続性が担保された3次元形状が示されるように分割する手法であれば、いずれが用いられてもよい。また、これらの3つの手法やその他の手法は、1つのみが採用されるものである必要はなく、2以上の手法を組み合わせることで、複合的な条件で分割領域の設定が行われるものであってもよいことは言うまでもない。
(1)距離情報のみに基づく手法
以下、距離情報のみに基づいて分割制御部109が分割領域を設定する手法について、図13を参照して説明する。図13(a)は、撮像画像の特定のy座標を有してx軸方向に並ぶ画素に対応する、距離情報の画素値(被写体距離)を示した図(横軸がx軸の画素位置、縦軸が被写体距離)である。この手法において分割制御部109は、距離情報のうち、隣接する画素間で被写体距離が距離閾値TL1以上の差を有しているか否かに基づいて、該画素間で領域を分割するか否かを決定する。
ここで、距離閾値TL1は、例えば前景と背景とを分離するために設定される値であってよく、例えば撮像範囲の全画素について導出された被写体距離についてヒストグラムにて、前景と背景の被写体のピーク値の中央値を設定するものであってもよい。なお、被写体の凹凸形状は撮像の時点では不明であるため、複数種類の距離閾値に基づいて分割領域を設定して被写体距離を反映した形状情報を構成し、深度方向に好適でない段差が生じるかに基づいて、最適な距離閾値を導出する構成としてもよい。
図13(a)の例では、画素1と2、画素3と4、画素5と6、画素8と9、画素10と11の間において被写体距離の変化が確認されるが、このうち画素5と6の間及び画素8と9の間の被写体距離の差が距離閾値TL1を上回るものとする。この場合、分割制御部109は、該画素間で分割する分割領域を設定するため、図13(b)に示されるように、分割領域1301、1302及び1303が設定される。
(2)距離情報及び法線情報に基づく手法
次に、距離情報と法線情報とに基づいて分割制御部109が分割領域を設定する手法について、図14を参照して説明する。図14(a)は、撮像画像の特定のy座標を有してx軸方向に並ぶ画素に対応する、距離情報の画素値(被写体距離)及び法線情報の画素値(法線値:sinθx)を示した図(横軸が対象のx軸の画素位置、縦軸がそれぞれの画素値)である。この手法において分割制御部109は、距離情報のみに基づく手法と同様に隣接する画素間での被写体距離の差と距離閾値TL2との比較に基づいて分割する位置を決定するが、距離閾値TL2は対応する画素の法線情報の状態に応じて変更する。
距離閾値TL2は、まず法線値の絶対値が法線閾値TN以上であるか否かに応じて変更されるものであり、法線値の絶対値が法線閾値TNを下回る場合には小さい値TL2Lに設定される。一方、法線値の絶対値が距離閾値TN以上である場合には、連続する画素(周辺画素)において法線値が連続的に変化している画素範囲では、距離閾値TL2は大きい値(TL2H)に設定される。反対に、連続する画素において法線値が連続的に変化していない範囲では、例えば距離閾値TL2は、法線値の絶対値が法線閾値TNを下回る場合と同様の値TL2Lに設定されるものであってよい。
図14(a)の例では、法線値の絶対値が法線閾値TN以上となる画素は画素6及び9である。このとき、法線値は画素6の前後の画素において連続的に変化していないため、被写体距離の差に係る距離閾値はTL2Lに設定される。一方、法線値は画素9の前後の画素において連続的に変化しているため、被写体距離の差に係る距離閾値はTL2Hに設定される。よって、距離情報については、画素1~8、10~12に対して距離閾値TL2Lが設定され、画素9に対して距離閾値TL2Hが設定される。このように設定された閾値を踏まえると、距離情報において、画素3と4、画素5と6の間で距離閾値TL2Lを上回る被写体距離の差が確認されるが、画素8と9の間の被写体距離の差は、画素9に対して設定された距離閾値TL2Hを上回らない。従って、分割制御部109は、画素3と4、画素5と6との間で分割する分割領域を設定するため、図14(b)に示されるように、分割領域1401、1402及び1403が設定される。
このようにすることで、法線情報では検出できないような、被写体距離の急峻な変化にも対応することが可能である。また、法線情報が連続に変化している範囲は、例えば球面のような同一被写体の曲面であることが想定されるため、これを別の分割領域に分断することなく形状情報の構成を行うことが可能になる。なお、上述したように本実施形態では法線情報の法線値として、対応する単位面法線ベクトルのx-z平面への射影ベクトルがx軸となす角度θxを用いるものとして説明しているため、図14の例ではx軸方向の分割位置の判定についてのみ説明した。しかしながら、同単位面法線ベクトルのy-z平面への射影ベクトルがy軸となす角度θyを用いれば、同様にy軸方向の分割位置の判定も可能であることは言うまでもない。
(3)輝度の分散情報に基づく手法
次に、撮像画像における輝度の分散情報に基づいて分割制御部109が分割領域を設定する手法について、図15を参照して説明する。図15(a)は、撮像画像の特定のy座標を有してx軸方向に並ぶ画素に対応する、輝度値の分散情報(分散値)を示した図(横軸がx軸の画素位置、縦軸が分散値)である。この手法において分割制御部109は、分散情報のうち、分散値が閾値TD以上の差を有しているか否かに基づいて、該画素間で領域を分割するか否かを決定する。
例えば被写体が前景と背景を含み、これらの間で輝度差が存在する場合、輝度値の分散を導出することで、前景と背景のエッジ(分散が高くなる画素)を特定することができる。ここで、閾値TDは、例えば輝度画像中の対象画素を中心とする領域内にエッジが存在するか否かを判定する抽出のために設定される分散値であってよい。また閾値TDは、例えば撮像画像(輝度画像)における輝度の分散の分布(ヒストグラム)を参照し、分割領域のサイズがどの程度になるかに応じて設定されるものであってもよい。
図15(a)の例では、画素4、7及び12において閾値TDを上回る分散値が確認されている。この場合、分割制御部109は、これらの画素とその1つ後の画素位置に存在する画素との間で分割するよう分割領域を設定するため、図15(b)に示されるように、分割領域1501、1502及び1503が設定される。
なお、これらの分割する手法においては、参照する2次元情報を基準として分割領域を設定するものとして説明したが、各分割領域の処理を効率化すべく、分割領域のサイズには最小画素数を設けていてもよい。例えば、分割領域の最小サイズがx軸方向に4画素として定められている場合、例えば図15(b)の例において、分割領域1502は隣接するいずれかの分割領域にまとめるよう、分割制御部109は制御してよい。このとき、まとめる対象となる分割領域は、例えば1分割領域に対する演算量の増大を低減させるべく、隣接している分割領域のうちの小さい方、即ち分割領域1501を選択するものとしてもよい。
また、実施形態1と同様、分割領域の設定に際して、参照する2次元情報に信頼度の概念を導入し、上記の分割条件は満たしていても信頼度が所定値を下回る場合には分割をしないよう、分割制御部109は制御を行ってもよい。例えば法線情報に基づいて分割領域の設定を行う態様では、対象の画素の法線導出時に撮像された撮像画像の数Pmと、実際に法線情報の導出に用いられた撮像画像の数Pの比に基づいて導出される信頼度Nを用いてもよい。また、輝度の分散情報についても、例えば対象画素の輝度が飽和している場合には信頼度を低下させる、輝度画像のS/N比が高い場合には信頼度を低下させる等の制御を行うものであってもよい。
このようにすることで、取得した各種情報に示される被写体の状態に応じて分割領域を動的に設定する際に、領域ごとに構成した3次元形状を結合(連結)した場合に連続性が担保され難いような像が、複数の分割領域に分離されないようすることができる。故に、実施形態1のようにスケーリングの倍率を変更して形状情報を更新する処理を行わずとも、分割領域ごとに構成された形状情報を結合した際に、撮像範囲に存在していた被写体の3次元形状を好適な状態で得ることができる。
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:デジタルカメラ、101:制御部、102:記録媒体、103:メモリ、104:撮像部、105:発光部、106:画像処理部、107:距離情報処理部、108:法線情報処理部、109:分割制御部、110:形状構成部、111:撮像光学系

Claims (17)

  1. 撮像範囲に含まれる被写体について得られた法線情報と距離情報とに基づいて、該被写体の3次元形状を示す形状情報を構成する形状計測装置であって、
    前記法線情報と前記距離情報とは、前記撮像範囲を撮像した2次元画像と対応する2次元情報であって、該2次元画像と対応する画素構造を有し、
    前記形状計測装置は、
    前記法線情報と前記距離情報とを取得する取得手段と、
    前記被写体の形状情報を構成するにあたり、処理対象とする分割領域を前記2次元画像について設定する設定手段と、
    前記分割領域ごとに、前記法線情報に基づく第1の形状情報を構成する第1の構成手段と、
    前記分割領域ごとに、前記距離情報に基づいて前記第1の形状情報を変更した第2の形状情報を構成する第2の構成手段と、
    複数の前記分割領域についての前記第2の形状情報を結合することで、前記被写体の3次元形状を示す結合形状情報を構成する結合手段と、
    を有することを特徴とする形状計測装置。
  2. 前記第1の構成手段は、前記分割領域ごとに、対応する前記法線情報を積分することにより、前記第1の形状情報を構成することを特徴とする請求項1に記載の形状計測装置。
  3. 前記距離情報は、被写体距離の情報を含み、
    前記第2の構成手段は、前記分割領域ごとに含まれる被写体までの被写体距離の分布に基づいて、前記第1の形状情報で表現される3次元形状の深度方向の大きさを変更する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の形状計測装置。
  4. 前記第2の構成手段は、前記分割領域ごとに含まれる被写体の被写体距離の分布に基づいて、前記深度方向の大きさを変更する倍率を決定することを特徴とする請求項3に記載の形状計測装置。
  5. 前記設定手段は、前記2次元画像が均等分割されるよう、前記分割領域を設定することを特徴とする請求項4に記載の形状計測装置。
  6. 前記第2の構成手段は、隣接する前記分割領域に係る前記第2の形状情報が前記結合手段により結合されると、該結合の連結部における3次元形状の連続性が担保されない場合に、隣接する前記分割領域との間で生じる深度方向の大きさの差分を低減するよう前記分割領域ごとに導出された倍率のうちから選択された倍率を用いて、前記第1の形状情報を変更するよう、構成に係る処理を異ならせることを特徴とする請求項5に記載の形状計測装置。
  7. 前記第2の構成手段は、前記分割領域のそれぞれについて、前記深度方向の大きさの差分を低減するよう導出された倍率のうち、該導出に参照された前記分割領域の情報の信頼度が所定の基準を満たさない倍率については、前記第1の形状情報の変更に用いる倍率から除外することを特徴とする請求項6に記載の形状計測装置。
  8. 前記分割領域の情報の信頼度は、前記撮像範囲を撮像した2次元画像の該分割領域における輝度、焦点状態、及び該分割領域の前記法線情報を導出するために参照された2次元画像の数の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項7に記載の形状計測装置。
  9. 前記設定手段は、前記2次元画像、前記法線情報及び前記距離情報の少なくともいずれかに基づいて、動的に前記分割領域を設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の形状計測装置。
  10. 前記設定手段は、前記距離情報の隣接する画素において被写体距離の差が距離閾値を上回る場合に、該画素位置を基準に領域を分割するよう、前記分割領域を設定することを特徴とする請求項9に記載の形状計測装置。
  11. 前記設定手段は、前記法線情報の画素で示される法線の深度方向の成分の大きさに応じて、該画素に係る前記距離閾値を異ならせることを特徴とする請求項10に記載の形状計測装置。
  12. 前記設定手段は、前記法線情報の画素で示される法線の深度方向の成分の大きさが、法線について定められた法線閾値を上回る画素には、該法線閾値を下回る画素に比べて高い第1の距離閾値を設定することを特徴とする請求項11に記載の形状計測装置。
  13. 前記設定手段は、前記法線情報の画素で示される法線の深度方向の成分の大きさが前記法線閾値を上回る画素であっても、前記法線情報の該画素を含む周辺画素において法線の深度方向の成分の大きさが連続的に変化しているのであれば、前記第1の距離閾値よりも高い第2の距離閾値を該画素に設定することを特徴とする請求項12に記載の形状計測装置。
  14. 前記法線情報は、光源位置を異ならせて前記撮像範囲を撮像した複数の2次元画像を解析することにより導出されることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の形状計測装置。
  15. 前記撮像範囲の2次元画像を撮像する撮像装置は、一対の瞳分割画像を一時に撮像する撮像手段を有し、
    前記距離情報は、前記一対の瞳分割画像から得られる各画素の被写体像のデフォーカス量に基づいて導出された被写体距離の情報を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の形状計測装置。
  16. 撮像範囲に含まれる被写体について得られた法線情報と距離情報とに基づいて、該被写体の3次元形状を示す形状情報を構成する形状計測装置の制御方法であって、
    前記法線情報と前記距離情報とは、前記撮像範囲を撮像した2次元画像と対応する2次元情報であって、該2次元画像と対応する画素構造を有し、
    前記制御方法は、
    前記法線情報と前記距離情報とを取得する取得工程と、
    前記被写体の形状情報を構成するにあたり、処理対象とする分割領域を前記2次元画像について設定する設定工程と、
    前記分割領域ごとに、前記法線情報に基づく第1の形状情報を構成する第1の構成工程と、
    前記分割領域ごとに、前記距離情報に基づいて前記第1の形状情報を変更した第2の形状情報を構成する第2の構成工程と、
    複数の前記分割領域についての前記第2の形状情報を結合することで、前記被写体の3次元形状を示す結合形状情報を構成する結合工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  17. コンピュータを、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の形状計測装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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