JP7212389B2 - 液剤塗布装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液剤塗布装置に関する。
圧電効果によって電気エネルギから機械エネルギへのエネルギ変換を行う圧電素子は、応答性に優れているため、半導体、印刷、化学薬品などの広い分野において、液剤を対象物の表面に吐出する液剤塗布装置に利用されている。
特許文献1には、液剤を貯留する圧力室と、前記圧力室に連なるノズルとを有するヘッドモジュールと、圧力室の壁面を変形させることによってノズルから液剤を吐出させる圧電素子とを備える液剤塗布装置が開示されている。
日本国公開公報:特開2016-187892号公報
しかしながら、特許文献1に記載の液剤塗布装置では、圧電素子に偏った圧縮応力がかかることによって、圧電素子が破損するおそれ、あるいは、圧電素子の耐久性が低下するおそれがある。
本発明は、圧電素子の破損を防止し、かつ圧電素子の耐久性を向上できる液剤塗布装置の提供を目的とする。
本発明の一つの態様に係る液剤塗布装置は、圧力室プレートと、ダイヤフラムと、加圧用駆動部とを備える。圧力室プレートは、液剤を貯留する圧力室を有する。ダイヤフラムは、圧力室プレート上に配置される。加圧用駆動部は、ダイヤフラムに加圧振動を加える。加圧用駆動部は、圧電素子と中間部材とを有する。中間部材は、圧電素子と面接触し、かつ、圧電素子の反対側に位置する点接触対象物と点接触する。
本発明の一つの態様によれば、圧電素子の破損を防止し、かつ圧電素子の耐久性を向上できる液剤塗布装置を提供することができる。
図1は、液剤塗布装置の斜視図である。 図2は、液剤塗布装置の分解斜視図である。 図3は、液剤塗布装置の断面図である。 図4は、ダイヤフラムの平面図である。 図5は、圧力室プレートの平面図である。 図6は、圧力室プレートの斜視図である。 図7は、ダイヤフラム、圧力室プレート及びシールの断面図である。 図8は、液剤塗布装置100の断面図である。 図9は、中間部材の斜視図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る液剤塗布装置について説明する。ただし、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
本明細書において、「接続」と「接触」は、異なる概念である。「接続」とは、2つの部材が互いに固定又は連結されていることを意味する。「接触」とは、2つの部材が直接的に接する状態にあるものの、2つの部材は互いに固定又は連結されていないことを意味する。
本明細書において、「平行」とは、物理的に厳密な意味で平行な場合だけでなく、実質的に平行な場合をも含む概念である。実質的に平行とは、15°以下の範囲で傾いている場合をいう。また、「垂直」とは、物理的に厳密な意味で垂直な場合だけでなく、実質的に垂直な場合をも含む概念である。実質的に垂直とは、15°以下の範囲で傾いている場合をいう。
(液剤塗布装置100) 本実施形態に係る液剤塗布装置100の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、液剤塗布装置100の斜視図である。図2は、液剤塗布装置100の分解斜視図である。図3は、液剤塗布装置100の断面図である。図2では、アッパープレート6の内部が見えるように輪郭だけが図示されている。
液剤塗布装置100は、駆動アセンブリ200及び流路アセンブリ300を備える。駆動アセンブリ200は、液剤を吐出するための加圧力を発生させるユニットである。流路アセンブリ300は、液剤を供給するためのユニットである。
(駆動アセンブリ200) 駆動アセンブリ200は、ベースプレート1及び加圧用駆動部2を有する。加圧用駆動部2は、圧電素子3、中間部材4、及び錘部材5を含む。
[ベースプレート1] ベースプレート1は、流路アセンブリ300上に配置される。ベースプレート1は、流路アセンブリ300に対して圧電素子3の位置を固定するための部材である。ベースプレート1は、第1柱部11、第2柱部12、梁部13、及び収容凹部14を有する。
第1及び第2柱部11,12それぞれは、柱状に形成される。梁部13は、第1及び第2柱部11,12それぞれの上端部を連結する。第1及び第2柱部11,12それぞれは、後述するアッパープレート6に接続される。これにより、ベースプレート1は、流路アセンブリ300に対して位置決めされる。
収容凹部14は、第1柱部11、第2柱部12、及び梁部13によって囲まれた空隙である。収容凹部14には、圧電素子3が収容される。
なお、ベースプレート1は、流路アセンブリ300に対して圧電素子3の位置を固定できればよく、その形状は特に制限されない。
[圧電素子3] 圧電素子3は、収容凹部14に収容される。圧電素子3は、梁部13と中間部材4との間に配置される。圧電素子3の一端部は梁部13に接続され、圧電素子3の他端部は中間部材4に接続される。圧電素子3は、例えばエポキシ樹脂などの接着剤を用いて梁部13及び中間部材4のそれぞれに接続することができる。
圧電素子3は、図示しない制御部から印加される駆動パルスに応じて、z軸方向に変位(伸縮)する。圧電素子3の変位は、中間部材4及び錘部材5を介して、後述するダイヤフラム7に伝達される。圧電素子3は、1つの圧電体と一対の電極とを少なくとも備える。圧電素子3は、いわゆる部分電極構造を有していてもよい。圧電素子3としては周知の種々の圧電素子を用いることができる。本実際形態に係る圧電素子3は、角柱状に形成されているが、他の形状であってもよい。
[中間部材4] 中間部材4は、収容凹部14に収容される。中間部材4は、圧電素子3と錘部材5との間に配置される。中間部材4は、圧電素子3が変位する際に、圧電素子3の一部に応力が集中することを抑制するための部材である。
中間部材4は、圧電素子3に接続される。中間部材4は、例えばエポキシ樹脂などの接着剤を用いて圧電素子3に接続することができる。中間部材4は、圧電素子3と面接触する。中間部材4は、錘部材5と点接触する。中間部材4は、錘部材5と離接可能である。中間部材4の詳細な構成については後述する。
[錘部材5] 錘部材5は、中間部材4が点接触する「点接触対象物」の一例であり、かつ、中間部材4からの荷重を受ける「受け部材」の一例である。錘部材5は、中間部材4とダイヤフラム7との間に配置される。錘部材5は、アッパープレート6の貫通孔6c内に配置される。錘部材5は、中間部材4と接触する。錘部材5は、中間部材4と離接可能である。錘部材5は、ダイヤフラム7に接続される。錘部材5は、例えばエポキシ樹脂などの接着剤を用いて、或いは溶接によって、ダイヤフラム7に接続することができる。
錘部材5には、中間部材4を介して、圧電素子3の変位が伝達される。錘部材5に圧電素子3の変位が伝達されると、錘部材5は錘として機能してダイヤフラム7に慣性力を付与する。これにより、圧電素子3の微小な変位に比べて、ダイヤフラム7を相対的に大きく変位させることができる。
錘部材5は、ダイヤフラム7に当接する当接面51cを有する。当接面51cは、ダイヤフラム7に接続される。本実施形態において、当接面51cの外縁形状は、円形である。
本実施形態に係る錘部材5は、z軸方向に延びる円柱状に形成されているが、錘部材5は錘として機能すればよく、その形状及びサイズなどは制限されない。
(流路アセンブリ300) 流路アセンブリ300は、アッパープレート6、ダイヤフラム7、圧力室プレート8、及びシール9を有する。
[アッパープレート6] アッパープレート6は、ダイヤフラム7上に配置される。アッパープレート6は、ダイヤフラム側表面6Sにおいてダイヤフラム7と接触する。本実施形態に係るダイヤフラム側表面6Sは、平面である。
アッパープレート6は、貫通孔6c、給液路6d、排液路6e、及びダイヤフラム側表面6Sを有する。
給液路6dは、バレル継手61を介して貯留タンク(不図示)から供給される液剤を、後述する圧力室プレート8の流入路81に導く。給液路6dの入口には、貯留タンクから延びる給液管(不図示)を接続するためのバレル継手61が取り付けられる。排液路6eは、後述する圧力室プレート8の流出路84から排出される液剤を外部に導く。排液路6eの出口には、外部に延びる排液管(不図示)を接続するための排液継手62が取り付けられる。
[ダイヤフラム7] ダイヤフラム7は、x軸方向及びy軸方向に延びる板状に形成される。x軸方向は、y軸方向及びz軸方向に垂直な方向である。y軸方向は、x軸方向及びz軸方向に垂直な方向である。
ダイヤフラム7は、圧力室プレート8上に配置される。ダイヤフラム7は、アッパープレート6と圧力室プレート8との間に挟まれる。ダイヤフラム7は、アッパープレート側表面7Sにおいてアッパープレート6と接触する。ダイヤフラム7は、圧力室プレート側表面7Tにおいて圧力室プレート8と接触する。
図3は、ダイヤフラム7をアッパープレート側表面7Sから見た平面図である。ダイヤフラム7は、給液孔7e、排液孔7f、及び可撓領域7gを有する。
給液孔7eは、アッパープレート6の給液路6dと後述する圧力室プレート8の流入路81とに連なる。排液孔7fは、アッパープレート6の排液路6eと後述する圧力室プレート8の流出路84とに連なる。
可撓領域7gは、ダイヤフラム7の一部分である。可撓領域7gは、ダイヤフラム7のうちアッパープレート6と圧力室プレート8とに接触しない領域である。可撓領域7g上には、加圧用駆動部2が配置される。可撓領域7gには、錘部材5の当接面51cが接続される。平面視における可撓領域7gの外縁形状は、錘部材5の当接面51cと同じ円形である。
可撓領域7gは、後述する圧力室プレート8の圧力室82を覆う。可撓領域7gには、中間部材4及び錘部材5を介して圧電素子3の変位が伝達され、これにより可撓領域7gは、z軸方向において弾性的に振動する。このように、ダイヤフラム7のうち振動膜として機能するのは、実質的に可撓領域7gのみである。
[圧力室プレート8] 圧力室プレート8は、x軸方向及びy軸方向に延びる板状に形成される。圧力室プレート8上には、ダイヤフラム7が配置される。圧力室プレート8は、ダイヤフラム7と平行に配置される。圧力室プレート8は、接触面8Sにおいてダイヤフラム7と接触する。本実施形態において、圧力室プレート8のサイズは、ダイヤフラム7のサイズと同等である。
図5は、圧力室プレート8を接触面8Sから見た平面図である。図6は、圧力室プレート8を接触面8Sから見た斜視図である。図7は、図5のA-A線において、ダイヤフラム7、圧力室プレート8、及びシール9を切断した断面図である。図7は、接触面8Sに垂直な断面である。
圧力室プレート8は、流入路81、圧力室82、ノズル83、流出路84、及びシール溝85を有する。
流入路81は、接触面8Sに形成
された第1凹部C1によって構成される。流入路81は、第1凹部C1がダイヤフラム7で塞がれることによって形成される。流入路81は、接触面8Sに沿って延びる。本実施形態に係る流入路81は、x軸方向と平行に延びる。このように、圧力室プレート8の内部に貫通孔を形成するのではなく、圧力室プレート8の表面に形成された凹部をダイヤフラム7で塞ぐことによって流入路81が形成される。そのため、圧力室プレート8を薄型化できるため、液剤塗布装置100の小型化を実現することができる。
流入路81は、図7に示すように、矩形断面を有する。接触面8Sに平行なy軸方面(面方向の一例)における流入路81の幅W1は、接触面8Sに垂直なz軸方向(厚み方向の一例)における流入路81の高さH1より大きい。すなわち、流入路81の幅W1に対する高さH1の比は、1より小さい。従って、流入路81を扁平に形成することによって、圧力室プレート8を更に薄型化できるため、圧力室82の体積を小さくすることによって、ダイヤフラム7の振動量に対応する圧力室82の体積変化率を大きくすることができる。その結果、ダイヤフラム7の加圧力が小さくても圧力室82内の液剤に対して大きな加圧ができ、加圧力を効率的に伝達できるため、より高粘度の液剤を、より低消費電力でノズル83から吐出させることができる。
流入路81の一端部は、ダイヤフラム7の給液孔7eに連なる。ダイヤフラム7の給液孔7eとアッパープレート6の給液路6dとを介して、流入路81に液剤が供給される。流入路81の他端部は、圧力室82に連なる。流入路81に供給された液剤は、圧力室82に流入する。流入路81の詳細な構成については後述する。
圧力室82は、接触面8Sに形成された第2凹部C2によって構成される。圧力室82は、第2凹部C2がダイヤフラム7で塞がれることによって形成される。従って、圧力室プレート8を薄型化できるため、圧力室82の体積を小さくすることによって、ダイヤフラム7の振動量に対応する圧力室82の体積変化率を大きくすることができる。第2凹部C2(すなわち、圧力室82)の外縁形状は、錘部材5の当接面51c及びダイヤフラム7の可撓領域7gと同様、円形である。ダイヤフラム7における可撓領域7gの範囲は、第2凹部C2の外縁によって規定される。
圧力室82は、流入路81から流入する液剤を貯留する。圧力室82に貯留された液剤は、ノズル83から吐出される。また、圧力室82に貯留された液剤は、圧力室82に混入した気泡を除去するために、流出路84から排出される場合がある。圧力室82の詳細な構成については後述する。
ノズル83は、圧力室82に連なる。ノズル83は、圧力室プレート8を貫通する孔である。ノズル83は、圧力室プレート8の外面8Tに開口する。ノズル83は、z軸方向においてダイヤフラム7と対向する。ノズル83は、接触面8Sの平面視において、圧力室82の内側に配置される。ノズル83は、接触面8Sの平面視において、圧力室82の中央に配置される。ノズル83の外縁形状は、圧力室82と同様、円形である。圧力室82に貯留された液剤は、ノズル83から外部に吐出される。ノズル83の詳細な構成については後述する。
流出路84は、接触面8Sに形成された第3凹部C3によって構成される。流出路84は、第3凹部C3がダイヤフラム7で塞がれることによって形成される。従って、圧力室プレート8を薄型化できるため、圧力室82の体積を小さくすることによって、ダイヤフラム7の振動量に対応する圧力室82の体積変化率を大きくすることができる。流出路84は、接触面8Sに沿って延びる。本実施形態に係る流出路84は、x軸方向と平行に延びる。流出路84の一端部は、圧力室82に連なる。流入路81の他端部は、ダイヤフラム7の排液孔7fに連なる。圧力室82に混入した気泡を除去する場合、ダイヤフラム7の排液孔7fとアッパープレート6の排液路6eとを介して、流出路84から外部に液剤が排出される。
シール溝85は、接触面8Sに形成される。シール溝85は、接触面8Sの平面視において、第1乃至第3凹部C1~C3の周囲に設けられる。シール溝85は、第1乃至第3凹部C1~C3の外縁に沿って設けられる。シール溝85は、第1乃至第3凹部C1~C3の全体を取り囲む。シール溝85は、環状に形成される。
[シール9] シール9は、図7に示すように、ダイヤフラム7と圧力室プレート8との間に挟まれる。シール9は、圧力室プレート8のシール溝85に配置される。シール9は、圧力室プレート8の流入路81、圧力室82、及び流出路84を取り囲む。シール9は、シール溝85に配置された状態でダイヤフラム7に押しつけられる。これによって、流入路81、圧力室82、及び流出路84の液密性及び気密性が確保される。シール9は、例えばゴムなどの弾性部材によって構成することができる。
(流入路81及びノズル83の流路抵抗) 本実施形態において、流入路81における流路抵抗に対するノズル83における流路抵抗の比は、1以上である。すなわち、ノズル83における流路抵抗は、流入路81における流路抵抗と同じ、又は、流入路81における流路抵抗より大きい。そのため、ノズル83から液剤が連続的に吐出される場合に、流入路81から圧力室82に液剤をスムーズに補充することができる。
流入路81における流路抵抗に対するノズル83における流路抵抗の比は、2以下であることが好ましい。すなわち、ノズル83における流路抵抗は、流入路81における流路抵抗の2倍以下が好ましい。これにより、加圧用駆動部2からダイヤフラム7(具体的には、可撓領域7g)に加圧振動が加えられて、圧力室82の体積が小さくなったときに、圧力室82から流入路81に液剤が逆流することを抑制できる。その結果、ダイヤフラム7の加圧振動に応じて、ノズル83からスムーズに液剤を吐出させることができる。
流入路81における流路抵抗は、流入路81の全長にわたって断面解析することによって算出される。同様に、ノズル83における流路抵抗は、ノズル83の全長にわたって断面解析することによって算出される。この断面解析では、圧力損失の算出に用いられる下記の一般式(1)から流路抵抗を算出することができる。
p1-p2=U×(8×μ×L)/(π×r4) ・・・(1) なお、式(1)において、p1-p2は圧力損失であり、p1は流入側の圧力(単位:Pa)であり、p2は流出側の圧力(単位:Pa)である。また、式(1)において、μは粘性係数(単位:N・sec/m)であり、Lは流路長(単位:m)であり、rは流路半径(単位:m)であり、Uは流量(単位:m/sec)である。
(圧力室82及びノズル83の形状) 図8は、図5のB-B線において液剤塗布装置100を切断した断面図である。図8は、圧力室プレート8の接触面8Sに垂直な断面である。
圧力室82(第2凹部C2)は、ノズル83に向かって全体的にテーパ状に形成される。圧力室82は、ノズル83に向かって先細り形状を有する。そのため、接触面8Sに平行なx軸方向(面方向の一例)における圧力室82の幅W2は、ダイヤフラム7からノズル83に近づくほど狭くなっている。
これにより、圧力室82の体積を小さくできるため、ダイヤフラム7(具体的には、可撓領域7g)の振動量に対応する圧力室82の体積変化率を大きくすることができる。その結果、ダイヤフラム7が小さくても圧力室82内の液剤に対して大きな加圧ができ、加圧力を効率的に伝達できるため、より高粘度の液剤を、より低消費電力でノズル83から吐出させることができる。特に、本実施形態では、流入路81を第1凹部C1で構成することによって圧力室プレート8の薄型化が図られており、圧力室82の体積をより小さくしやすいため、より効率的に加圧力を液剤に伝達することができる。また、圧力室82を円柱状に形成する場合に比べて、ノズル83周辺における圧力室プレート8の肉厚を厚くできるため、ノズル83の全長を短くして流路抵抗を低減させたとしても、圧力室プレート8の剛性を確保することができる。
また、x軸方向における圧力室82の全幅W2maxは、z軸方向(厚み方向の一例)における圧力室82の全高H2maxよりも大きい。このように、圧力室82を扁平に形成することによって、圧力室プレート8を薄型化できるため、液剤塗布装置100の小型化を実現することができる。なお、圧力室82の全高H2maxは、z軸方向におけるダイヤフラム7とノズル83との距離である。
圧力室82の全高H2maxに対する全幅W2maxの比は、10以上であることが好ましい。すなわち、圧力室82の全幅W2maxは、全高H2maxの10倍以上であることが好ましい。これにより、ダイヤフラム7からの加圧力を液剤に対して更に効率的に伝達できるとともに、液剤塗布装置100の更なる小型化を実現することができる。
本実施形態において、圧力室82の断面は、円錐台形状である。詳細には、圧力室82は、ダイヤフラム7の可撓領域7gを底面とする円錐のうち頂点部分が除かれた断面形状を有する。従って、圧力室82の内側面82Sは、円錐面のうち頂点部分が除かれた部分円錐面になっている。ただし、圧力室82は、ノズル83に向かってテーパ状に形成されていればよく、その断面は円錐台形状に限られない。
ノズル83は、外面8Tに向かって全体的にテーパ状に形成される。ノズル83は、外面8Tに向かって先細り形状を有する。そのため、接触面8Sに平行なx軸方向におけるノズル83の幅W3は、圧力室82から離れるほど狭くなっている。
本実施形態において、ノズル83の断面は、円錐台形状である。詳細には、ノズル83は、圧力室82を底面とする円錐のうち頂点部分が除かれた断面形状を有する。従って、ノズル83の内側面83Sは、円錐面のうち頂点部分が除かれた部分円錐面になっている。ただし、ノズル83は、外面8Tに向かってテーパ状に形成されていればよく、その断面は円錐台形状に限られない。
ここで、ノズル83の内側面83Sは、圧力室82の内側面82Sに比べて、接触面8Sに対する傾きが大きい。すなわち、ノズル83の内側面83Sは、圧力室82の内側面82Sよりも、x-y平面に対して大きく傾斜している。そのため、ノズル83周辺における圧力室プレート8の肉厚を厚くできるため、ノズル83周辺の剛性を確保することができる。
また、図8に示すように、ノズル83の中心軸83Aは、圧力室82の中心軸82Aと一致する。従って、圧力室82からノズル83に加圧力を効率的に伝達させることができるため、ノズル83からよりスムーズに液剤を吐出させることができる。
さらに、加圧用駆動部2の中心軸2Aは、圧力室82の中心軸82A及びノズル83の中心軸83Aそれぞれと一致する。従って、加圧用駆動部2から圧力室82に加圧力を効率的に伝達させることができるため、ノズル83から更にスムーズに液剤を吐出させることができる。
(中間部材4の構成) 図9は、中間部材4の斜視図である。
中間部材4は、圧電素子3の先端に接続される。中間部材4は、圧電素子3に接続される平面4Sを有する。平面4Sは、平面状に形成される。
中間部材4は、平面4Sの反対側に設けられる曲面4Tを有する。曲面4Tは、錘部材5と点接触する(図8参照)。曲面4Tは、球面の一部分であってもよいし、湾曲面であってもよい。曲面4Tを錘部材5と点接触させることによって、圧電素子3の耐久性を向上させることができる。
なお、本実施形態に係る中間部材4は半球状に形成されているが、平面4Sと曲面4Tとを有していればよく、その形状及びサイズは特に制限されな
い。
中間部材4は、錘部材5よりも硬度の大きい材料によって構成されることが好ましい。また、中間部材4は、錘部材5よりも耐摩耗性の高い材料によって構成されることが好ましい。このような材料としては、例えば、マルテンサイト系ステンレス鋼(例えば、SUS440など)、セラミックス系材料(例えば、アルミナなど)、及びルビーなどが挙げられる。これによって、圧電素子3と通常接着剤で接続される中間部材4が磨耗又は変形して圧電素子3とともに中間部材4を交換する回数を減らすことができるため、メンテナンス時間とメンテナンスコストを抑えることができる。
(特徴) 本実施形態に係る加圧用駆動部2は、ダイヤフラム7上に配置される錘部材5と、錘部材5上に配置される中間部材4と、中間部材4上に配置される圧電素子3とを有する。中間部材4は、錘部材5と点接触し、圧電素子3と面接触する。従って、中間部材4を介することによって、錘部材5から圧電素子3に加わる力を均等に伝達させることができる。その結果、圧電素子3の内部に偏った圧縮応力が発生することを抑制できるため、圧電素子3の破損を防止し、かつ耐久性を向上させることができる。また、圧電素子3とダイヤフラム7に配置されている錘部材5は点接触なので、ダイヤフラム7に対する圧電素子3の組み付け位置、特に組み付け角度の許容誤差を緩和することができるため、設計公差の緩和による製作部品を低コスト化、ならびに組立工程の簡素化を図ることが出来る。
(実施形態の変形例) 本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
[変形例1] 上記実施形態に係る圧力室プレート8において、流入路81、圧力室82、及び流出路84は、接触面8Sに形成されることとしたが、それぞれ圧力室プレート8の内部に形成されていてもよい。この場合、液剤塗布装置100は、シール9を備えていなくてもよい。
[変形例2] 上記実施形態に係る圧力室プレート8は、流出路84を有することとしたが、流出路84を有していなくてもよい。
[変形例3] 上記実施形態に係る圧力室82の幅W2は、ノズル83に近づくほど狭いこととしたが、これに限られない。
[変形例4] 上記実施形態に係るノズル83の幅W3は、圧力室82から離れるほど狭いこととしたが、これに限られない。
[変形例5] 上記実施形態に係るダイヤフラム7のサイズは、圧力室プレート8のサイズと同等であることとしたが、ダイヤフラム7は、流入路81、圧力室82、及び流出路84を覆うことのできるサイズであればよい。
[変形例6] 上記実施形態では、第1及び第2柱部11,12をアッパープレート6に接続することによって、ベースプレート1を流路アセンブリ300に対して位置決めすることとしたが、ベースプレート1の位置決め方法は適宜変更可能である。
[変形例7] 上記実施形態において、ダイヤフラム7、圧力室プレート8、及びアッパープレート6は、互いに接続されることとしたが、例えば、ねじによって互いに連結されてもよい。
[変形例8] 上記実施形態において、加圧用駆動部2は、圧電素子3、中間部材4、及び錘部材5を有することとしたが、錘部材5を有していなくてもよい。この場合、中間部材4はダイヤフラム7と直接的に点接触するので、ダイヤフラム7が「点接触対象物」となる。
[変形例9] 上記実施形態では特に触れていないが、流路アセンブリ300のうち液剤と接触する部材(アッパープレート6、ダイヤフラム7、及び圧力室プレート8)は、液剤に対する耐食性を有する材料によって構成することが好ましい。ただし、これらの部材のうち液剤と接触する面を耐食性膜などで被覆すれば、種々の構成材料を採用することができる。

Claims (9)

  1. 液剤を貯留する圧力室を有する圧力室プレートと、
    前記圧力室プレート上に配置されるダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムに加圧振動を加える加圧用駆動部と、を備え、
    前記加圧用駆動部は、
    圧電素子と、
    前記圧電素子と面接触し、かつ、前記圧電素子の反対側に位置する点接触対象物と点接触する中間部材と、を有する、液剤塗布装置。
  2. 前記点接触対象物は、前記ダイヤフラムと前記中間部材との間に配置された受け部材である、請求項1に記載の液剤塗布装置。
  3. 前記点接触対象物は、前記ダイヤフラムである、請求項1に記載の液剤塗布装置。
  4. 前記中間部材は、前記点接触対象物よりも硬度の大きい材料によって構成される、請求項1に記載の液剤塗布装置。
  5. 前記中間部材は、前記点接触対象物よりも耐摩耗性の高い材料によって構成される、請求項1に記載の液剤塗布装置。
  6. 前記圧力室プレートは、前記ダイヤフラムに接触する接触面を有し、
    前記圧力室は、前記接触面に形成された凹部によって構成される、請求項1に記載の液剤塗布装置。
  7. 前記圧力室プレートは、前記ダイヤフラムに接触する接触面を有し、
    前記圧力室は、前記接触面に形成された凹部によって構成され、
    前記点接触対象物は、前記ダイヤフラムと前記中間部材との間に配置された受け部材であり、
    前記受け部材は、前記ダイヤフラムに当接する当接面を有し、
    前記当接面の外縁形状は、前記接触面における前記凹部の外縁形状と同じである、請求項4に記載の液剤塗布装置。
  8. 前記中間部材は、前記点接触対象物と点接触する曲面を有する、請求項1に記載の液剤塗布装置。
  9. 前記中間部材は、前記圧電素子に接続され、かつ、前記点接触対象物と離接可能である、請求項1に記載の液剤塗布装置。
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