JP7210016B2 - 圃場管理システム - Google Patents

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本発明は、圃場管理システムに関する。
コンピュータにより水田の給水栓と排水栓との開閉を制御することで、水田における給排水管理を行うようにされた水管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001-161192号公報
上記のように水田等の圃場において給水栓や排水栓などの水栓装置を制御する圃場管理システムにおいて、圃場における水栓装置の位置を管理しようとする場合には、水栓装置ごとの位置情報を得ることが求められる。
このような要求への対応として、水栓装置ごとに例えばGPS等に対応して測位が可能な測位デバイスを実装する。そのうえで、水栓装置が取得した自己の位置を、圃場管理システムにおけるサーバに送信させるように構成することができる。
しかしながら、水栓装置は、圃場に一旦設置されてしまえば設置された場所に固定される。一方で、上記のような測位デバイスは、移動体の測位にまで対応可能なものである。この点を考慮すると、測位デバイスを実装することは水栓装置の機能としては過剰であり、また、コスト的にも不利となるため好ましくないという側面がある。
そこで、圃場管理システムとしては、水栓装置自体の位置を測位しなくとも、圃場に設置された水栓装置の位置を示す位置情報を取得できるようにすることが求められる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、水栓装置自体の位置を測位しなくとも、圃場に設置された水栓装置の位置を示す位置情報を取得可能な圃場管理システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するための本発明の一態様は、携帯端末と水栓装置とを備え、前記携帯端末は、自己の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、通信距離の範囲内に位置する他の装置と通信する第1通信部と、前記位置情報取得部により取得された位置情報を、前記第1通信部が通信する前記水栓装置に送信する水栓装置情報送信部とを備え、前記水栓装置は、通信距離の範囲内に位置する他の装置と通信する第2通信部と、前記第2通信部が通信する携帯端末から送信された位置情報を、位置情報記憶部に記憶させる水栓装置情報管理部とを備える圃場管理システムである。
以上説明したように、本発明によれば、水栓装置自体の位置を測位しなくとも、圃場に設置された水栓装置の位置を示す位置情報を取得可能な圃場管理システムを提供できるという効果が得られる。
第1実施形態における圃場管理システムの全体的な構成例を示す図である。 第1実施形態における給水栓の機能構成例を示す図である。 第1実施形態における排水栓の機能構成例を示す図である。 第1実施形態における圃場管理サーバの機能構成例を示す図である。 第1実施形態における携帯端末の機能構成例を示す図である。 第1実施形態における携帯端末と水栓装置とが、水栓設定作業に応じて実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態における圃場管理システムの全体的な構成例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態による圃場管理システムについて図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
[圃場管理システムの全体構成例]
図1は、本実施形態における圃場管理システムの全体的な構成例を示している。本実施形態の圃場管理システムは、複数の圃場における給排水を管理する。
まず、同図を参照して、圃場管理システムが対応する圃場の給排水系について説明する。同図では、圃場管理システムが、1つの圃場FMを管理対象とした例が示されている。本実施形態における圃場FMは、例えば水田であり、稲作の時期に応じて、適切な水位となるように灌漑、排水(給排水)が行われる。
同図の圃場FMにおいては、3つの給水栓100-1~100-3と、3つの排水栓200-1~200-3が設置された例が示されている。
以降の説明にあたり、給水栓100-1~100-3について特に区別しない場合には、給水栓100と記載し、排水栓200-1~200-3について特に区別しない場合には、排水栓200と記載する。また、給水栓100と排水栓200とで特に区別しない場合には、水栓装置(100、200)と記載する。
なお、圃場FMに設置される給水栓100と排水栓200の各数については特に限定されない。また、圃場FMに設置される給水栓100と排水栓200の互いの数が同じでなくともよい。
給水栓100は、それぞれ、パイプラインPLを経由してファームポンドFPから送られた用水を圃場FMに供給する設備である。給水栓100は、ファームポンドFPから送られた用水を圃場FMに吐出するまでの流路(流水経路)において開閉する栓部(弁)を備えることで、ファームポンドFPから送られた用水を圃場FMに供給する量が調節可能なようにされている。
また、排水栓200は、圃場FMに貯まっている水を排出させるための設備である。排水栓200は、圃場FMから引き揚げた水を例えばパイプラインに出すまでの流路において開閉する栓部(弁)を備えることで、排水量が調節可能なようにされている。
本実施形態における水栓装置(100、200)は、それぞれ、近距離無線通信が可能とされている。これにより、水栓装置(100、200)は、それぞれ、自己の通信距離に位置する他の近距離無線通信が可能な装置と通信を行うことができる。
また、圃場FMに対応する所定の位置にはゲートウェイGWが設置されている。ゲートウェイGWは、水栓装置(100、200)が対応する近距離無線通信とネットワークNTに対応する通信とを接続する機能を有する。ネットワークNTには、ゲートウェイGW、圃場管理サーバ500、及び圃場管理端末600が接続されている。
本実施形態における水栓装置(100、200)が対応する近距離無線通信としては、特定小電力無線であってもよい。また、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)、IEEE802.11シリーズのWi-Fi(登録商標)などの無線通信であってもよい。
水栓装置(100、200)は、それぞれが少なくとも1つの他の水栓装置(100、200)と近距離無線通信が可能な距離を確保可能な位置関係により設置される。また、水栓装置(100、200)のうちの少なくとも1つは、ゲートウェイGWと近距離無線通信が可能な距離が確保される位置にて設置される。
このように水栓装置(100、200)が設置されることで、まず、ゲートウェイGWと近距離無線通信により直接接続可能な位置に設置される水栓装置(100、200)は、ゲートウェイGWからネットワークNTを経由して圃場管理サーバ500や圃場管理端末600と通信可能に接続される。
また、ゲートウェイGWと近距離無線通信により直接接続が不可な位置に設置される水栓装置(100、200)は、他の1以上の水栓装置(100、200)の中継を介してゲートウェイGWと接続する。このような近距離無線通信の中継により、ゲートウェイGWと近距離無線通信により直接接続が不可な程度に離れた位置に設置される水栓装置(100、200)も、ネットワークNTを経由して圃場管理サーバ500や圃場管理端末600と通信可能に接続される。
なお、ゲートウェイGWは、例えば測位衛星から送信された信号を受信して自己の位置を測定し、測定した自己の位置を示す位置情報を記憶可能であってもよいし、後述する携帯端末700が備えた位置情報取得部703が取得した位置情報に基づき、自己の位置を示す位置情報を記憶してもよい。
具体的に、同図においては、以下のように水栓装置(100、200)とゲートウェイGWとの接続の例が示されている。つまり、給水栓100-1と、排水栓200-1とが近距離無線通信によりゲートウェイGWと直接接続される。給水栓100-2は、近距離無線通信による給水栓100-1の中継を経てゲートウェイGWと接続される。給水栓100-3は、近距離無線通信による給水栓100-1、100-2の順での中継を経てゲートウェイGWと接続される。
また、排水栓200-2は、近距離無線通信による排水栓200-1の中継を経てゲートウェイGWと接続される。排水栓200-3は、近距離無線通信による排水栓200-1、200-2の順での中継を経てゲートウェイGWと接続される。
以降の説明において、上記のように1の水栓装置(100、200)が、近距離無線通信により他の水栓装置(100、200)の中継を経てゲートウェイGWと接続する通信をホップ伝送ともいう。
圃場FMでは、以下のように給水(灌漑)が行われる。圃場FMに供給される用水は、まず、例えば河川RVからパイプラインを経由してファームポンドFPに引かれ、ファームポンドFPにて貯留される。ファームポンドFPは、灌漑のための用水を貯留する池である。
ファームポンドFPに貯留された用水は、ポンプ(図示せず)によって汲み上げられ、圧力が加えられることによりパイプラインPLに供給される。同図の場合、パイプラインPLは3つの経路に分岐され、それぞれ、給水栓100-1、100-2、100-3と接続されている。これにより、ファームポンドFPからパイプラインPLを経由して送られた用水は、給水栓100-1、100-2、100-3にまで到達する。この際、給水栓100-1、100-2、100-3の栓部が開状態であれば、給水栓100-1、100-2、100-3から圃場に対して用水が供給され、灌漑が行われる。
また、圃場FMにおいては、圃場管理システムによる給水制御に関連して、6つの水位センサ300-1、300-2、300-3、300-4、300-5、300-6が設置される。
以降の説明にあたり、水位センサ300-1~300-6について特に区別しない場合には、水位センサ300と記載する。
水位センサ300は、それぞれ、設置された場所における水位を検出(測定)する。圃場の水位は、例えば圃場における位置ごとに異なっている。このため、1つの圃場に対応して1つの水位を求める場合には、圃場における複数の異なる位置にそれぞれ水位センサを配置し、各水位センサにより検出された水位に基づいて1つの代表的な水位を求めるようにすることが測定結果の信頼性を高めるという点で好ましい。本実施形態においては、このような観点から圃場FMにおいて複数の水位センサ300が設置されている。
水位センサ300は、それぞれ、近距離無線通信により通信距離の範囲内に位置する水栓装置(100、200)と通信可能とされている。同図の例では、水位センサ300-1~300-6は、それぞれ、圃場FMにおいて給水栓100-1~100-3、排水栓200-1~200-3の近傍の位置に設置される。これにより、水位センサ300-1~300-6のそれぞれは、検出した水位の情報を、給水栓100-1~100-3、排水栓200-1~200-3に送信することができる。そして、水栓装置(100、200)は、対応の水位センサ300から受信した水位の情報を圃場管理サーバ500に送信することができる。各水位センサ300は、検出した水位の情報を、水栓装置(100、200)の中継を介して圃場管理サーバ500に送信することができる。
なお、圃場FMにおける水位センサ300は、同図の例のように圃場FMに設置される水栓装置(100、200)ごとに対応して、水栓装置(100、200)と同数が設置されなくともよい。つまり、圃場FMにおける水位センサ300の設置数は、水栓装置(100、200)の設置数より少なくてもよいし、多くてもよい。
水位センサ300の設置数が水栓装置(100、200)の設置数より少ない場合には、水位センサ300と通信しない水栓装置(100、200)があってもよい。また、水位センサ300の設置数が水栓装置(100、200)の設置数より多い場合には、複数の水位センサ300と通信する水栓装置(100、200)があってもよい。
圃場面積に対して水位センサ300の数が所定以下の場合には、例えば、圃場管理サーバ500が、水位センサ300により検出された水位の情報を用いて演算を行うことにより、圃場FM全体の水位を推定してよい。
また、圃場FMにおいては、農機400が示されている。農機400は、所定の農作業に対応する機能を有する機器であり、作業者WKが圃場FMにて所定の農作業を行うにあたって利用する。農機400としては、トラクタ、コンバイン(収穫機)、田植機、乾燥機などが挙げられる。さらに、農機400としてドローンやラジオコントロール航空機等の無人航空機を挙げることができる。
本実施形態の農機400は、近距離無線通信による通信が可能とされている。これにより、農機400は、例えば圃場FMにおいて通信距離の範囲内に位置するゲートウェイGW、水栓装置(100、200)、携帯端末700等と通信可能に接続される。
なお、農機400は、携帯端末700やゲートウェイGWと直接通信が可能とされていてもよい。
圃場管理サーバ500は、圃場FMに設置された各水位センサ300から受信した水位の情報を利用して圃場FMにおける水位を求め、求めた水位を圃場FMの管理に利用することができる。
圃場管理サーバ500は、圃場管理を行う。圃場管理サーバ500が行う圃場管理には、水栓装置(100、200)を制御することによる給排水管理が含まれる。また、圃場管理サーバ500が行う圃場管理は、圃場FMにて行われた農作業の履歴の管理を含む。また、圃場管理サーバ500が行う圃場管理は、圃場FMにおいて行われる農作業に関する作業者WKへの指示を含む。
給排水管理にあたり、圃場管理サーバ500は、ネットワークNTからゲートウェイGWを経由して圃場FMにおける水栓装置(100、200)と通信を行うことにより、各水栓装置(100、200)における栓部の開閉を制御する。これにより、圃場管理サーバ500は、圃場FMごとに個別に給排水に関する制御を行うことができる。
圃場管理端末600は、圃場FMの圃場管理者が、例えば事務所、自宅などで利用するネットワーク端末装置である。なお、圃場管理者は、ここでは圃場FMの管理に応じて圃場管理端末600を操作する者を指す。例えば圃場管理者が、圃場FMにて作業する場合には、圃場管理者は作業者WKとなる。即ち、圃場管理者と作業者WKとは同じ人物であってもよい。
圃場管理端末600は、圃場管理サーバ500が提供する圃場管理サービスのウェブサイト(圃場管理サイト)に、圃場管理者のユーザアカウントによりログインする。圃場管理端末600は、ログインによりアクセス可能となった圃場管理サイトに対する操作を行って、圃場管理サービスを利用することができる。
携帯端末700は、圃場FMで農作業を行う作業者WKが利用する、携帯可能なネットワーク端末装置である。作業者WKは、携帯端末700を所持して圃場FMにて作業を行う。
携帯端末700は、例えばスマートフォン、タブレット端末などであってよい。携帯端末700には、圃場管理に対応するアプリケーション(圃場管理アプリケーション)がインストールされている。
圃場管理アプリケーションが動作する携帯端末700は、近距離無線通信により、圃場FMにおいて通信距離の範囲内に位置するゲートウェイGW、水栓装置(100、200)、農機400等と通信を行うことができる。携帯端末700は、ゲートウェイGWとの直接接続、あるいは水栓装置(100、200)の中継を介するゲートウェイGWとの接続を経由して圃場管理サーバ500と通信を行うことができる。
[給水栓の機能構成例]
図2は、給水栓100の機能構成例を示している。同図の給水栓100は、近距離無線通信部101(第2通信部の一例)、制御部102、記憶部103、給水機構部104、駆動部105、栓操作部106、及び電源部107を備える。
近距離無線通信部101は、近距離無線通信を行う。
制御部102は、給水栓100における制御を実行する。制御部102としての機能は、例えば給水栓100が備えるCPU(Central Processing Unit)がプログラムを実行することにより実現される。制御部102は、水栓装置情報管理部121、駆動制御部122、及び計時部123を備える。
水栓装置情報管理部121は、近距離無線通信部101が通信する携帯端末700から送信された位置情報を、位置情報記憶部132に記憶させる。
駆動制御部122は、駆動部105による給水機構部104の駆動を制御する。
計時部123は、現在時刻(日時を含む)を計時する。
なお、携帯端末700は、位置情報に加え、自己が取得した時刻も送信可能とされてよい。携帯端末700は、自己が備える計時部によって計時された時刻を取得してもよいし、ネットワークNT経由での通信により時刻を取得してもよいし、位置情報取得部703が測位衛星から時刻を取得してもよい。そして、携帯端末700は、取得した時刻を送信により出力することが可能とされてよい。携帯端末700は、時刻を位置情報とともに送信してもよいし、位置情報の送信とは異なるタイミングで送信してもよい。そのうえで、制御部102の計時部123は、携帯端末700から送信された時刻を受信し、受信された時刻に基づいて計時部123の現在時刻の設定や補正を行ってもよい。
記憶部103は、給水栓100に対応する情報を記憶する。同図の記憶部103は、水栓装置識別子記憶部131、位置情報記憶部132、及び圃場識別子記憶部133を記憶する。
水栓装置識別子記憶部131は、自己としての水栓装置(給水栓100)を一意に示す識別子である水栓装置識別子を記憶する。
位置情報記憶部132は、近距離無線通信部101が携帯端末700から受信した位置情報を記憶する。位置情報記憶部132が記憶する位置情報は、後述するように圃場FMにおいて給水栓100の設置位置を示すものとして扱われる。
圃場識別子記憶部133は、圃場FMを一意に示す圃場識別子を記憶する。
給水機構部104は、給水栓100における給水に関する機構部であり、パイプラインPLを経由して送られた用水を取り込んで圃場FMに吐出させる流路と、流量を調節可能なようにして流路を開閉する栓部(弁)を備える。
駆動部105は、例えばモータなどを備え、駆動制御部122の制御に応じて、給水機構部104における栓部の開度を変更するようにして給水機構部104を駆動する。
また、給水機構部104における栓部は、手動による開閉(開度調整)も可能とされている。栓操作部106は、手動により給水機構部104における栓部を開閉する操作が行われる部位である。
電源部107は、近距離無線通信部101、制御部102、記憶部103及び駆動部105に電源を供給する。電源部107は、例えば太陽電池と蓄電池とを備え、日中において太陽電池により発電された電力を蓄電池に蓄積し、蓄電池に蓄積された電力を電源として上記の各部に供給するように構成される。
あるいは、電源部107は、2次電池または1次電池などの所定の規格の電池により電源を供給するようにされたうえで、電池の残量が少なくなった場合には電池を交換するようにして使用されるものであってもよい。
[排水栓の機能構成例]
図3は、排水栓200の機能構成例を示している。同図の排水栓200は、近距離無線通信部201(第2通信部の一例)、制御部202、記憶部203、給水機構部204、駆動部205、栓操作部206、及び電源部207を備える。
近距離無線通信部201は、近距離無線通信を行う。
制御部202は、排水栓200における制御を実行する。制御部202としての機能は、例えば排水栓200が備えるCPUがプログラムを実行することにより実現される。制御部202は、水栓装置情報管理部221、駆動制御部222、及び計時部223を備える。
水栓装置情報管理部221は、近距離無線通信部201が通信する携帯端末700から送信された位置情報を、位置情報記憶部232に記憶させる。
駆動制御部222は、駆動部205による給水機構部204の駆動を制御する。
計時部223は、現在時刻を計時する。
記憶部203は、排水栓200に対応する情報を記憶する。同図の記憶部203は、水栓装置識別子記憶部231、位置情報記憶部232、及び圃場識別子記憶部233を記憶する。
水栓装置識別子記憶部231は、自己としての水栓装置(排水栓200)を一意に示す識別子である水栓装置識別子を記憶する。
位置情報記憶部232は、近距離無線通信部201が携帯端末700から受信した位置情報を記憶する。位置情報記憶部232が記憶する位置情報は、後述するように圃場FMにおいて排水栓200の設置位置を示すものとして扱われる。
圃場識別子記憶部233は、圃場FMを一意に示す圃場識別子を記憶する。
給水機構部204は、排水栓200における給水に関する機構部であり、圃場FMから用水を取り込んで用水路に吐出させる流路と、流量を調節可能なようにして流路を開閉する栓部(弁)を備える。
駆動部205は、例えばモータなどを備え、駆動制御部222の制御に応じて、給水機構部204における栓部の開度を変更するようにして給水機構部204を駆動する。
また、給水機構部204における栓部は、手動による開閉(開度調整)も可能とされている。栓操作部206は、手動により給水機構部204における栓部を開閉する操作が行われる部位である。
電源部207は、近距離無線通信部201、制御部202、記憶部203及び駆動部205に電源を供給する。電源部207は、図2の電源部107同様の構成であってよい。
図2及び図3に示されるように、本実施形態の水栓装置(100、200)は、無線通信機能として、例えば近距離無線通信部201を備えるが、無線LANや携帯電話通信網と接続可能な無線通信機能は備えない。これにより、水栓装置(100、200)における省電力化が図られる。
[圃場管理サーバの構成例]
図4は、圃場管理サーバ500の機能構成例を示している。同図の圃場管理サーバ500は、通信部501、制御部502、及び記憶部503を備える。
通信部501は、ネットワークNT経由で通信を行う。
制御部502は、圃場管理サーバ500における各種制御を実行する。制御部502は、情報処理部521を備える。
情報処理部521は、圃場管理サーバ500における各種の情報処理を実行する。例えば、情報処理部521は、水栓装置(100、200)を示す水栓装置識別子を含む水栓装置情報を、携帯端末700またはゲートウェイGWによるネットワークNTとの接続を経由して水栓装置(100、200)から取得する。情報処理部521は、取得された水栓装置情報を水栓装置情報記憶部531に記憶させることができる。
また、携帯端末700は、作業者WKにより入力された作業履歴に基づく作業履歴情報を圃場管理サーバ500に送信することができる。これに応じて、情報処理部521は、受信された作業履歴情報を作業履歴情報記憶部532に記憶させることができる。この際、情報処理部521は、作業者WKを一意に示す作業者識別子と、作業履歴情報とを関連付けて記憶させる。作業者識別子としては、作業者WKが携帯端末700を介して圃場管理サーバ500にログインする際のユーザアカウントや、携帯端末700の電話番号や、メールアドレスといった携帯端末識別子などであってよい。
また、情報処理部521は、圃場管理端末600から送信される農作業の指示内容を所定の位置の水栓装置(100、200)に対応させた作業指示情報(指示書データ)を取得し、取得された指示書データのうちで、携帯端末700が近距離無線通信により通信を行っている水栓装置(100、200)に対応する作業指示情報を、携帯端末700に送信することができる。
また、携帯端末700は、圃場FMにて稼働する農機400から、稼働結果に基づく農機情報を取得し、取得された農機情報を、近距離無線通信により通信を行っている水栓装置(100、200)または水栓装置(100、200)の位置と対応付けた位置対応農機情報を、圃場管理サーバ500に送信することができる。これに応じて、情報処理部521は、受信された位置対応農機情報を農機関連情報記憶部533に記憶させることができる。
記憶部503は、圃場管理サーバ500に関連する情報を記憶する。同図の記憶部503は、水栓装置情報記憶部531、作業履歴情報記憶部532、及び農機関連情報記憶部533を備える。
水栓装置情報記憶部531は、水栓装置情報を記憶する。作業履歴情報記憶部532は、作業履歴情報を記憶する。農機関連情報記憶部533は、農機に対応する情報として、位置対応農機情報を記憶する。農機関連情報は、圃場FMにおける或る位置に対応する場所における農機400の稼働結果に関連する情報である。
[携帯端末の構成例]
図5は、携帯端末700の機能構成例を示している。同図の携帯端末700は、近距離無線通信部701(第1通信部の一例)、ネットワーク対応通信部702、位置情報取得部703、制御部704、記憶部705、操作部706、及び表示部707を備える。
近距離無線通信部701は、近距離無線通信を行う。
ネットワーク対応通信部702は、ネットワークNTに対応する通信を行う。
位置情報取得部703は、自己の位置を測定(測位)することで、自己の位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部703は、例えば、測位衛星から送信された信号を受信し、受信した測位情報(衛星位置、時刻)に基づいて自己位置を検出するGPS(Global Positioning System)に対応して測位を行うようにされてよい。
また、位置情報取得部703が測位する位置精度を向上させるため、予め位置の確定している基準局が発信する補正測位情報と測位衛星の測位情報とを合わせて自己位置を検出するDGPS(ディファレンシャルGPS)やRTK-GPS(リアルタイムキネティックGPS)に対応した測位を行ってもよい。この場合、補正測位情報を発信する基準局を圃場管理システムの構成に新たに加えてもよいが、ゲートウェイGWや水栓装置(100、200)に付与してもよく、ゲートウェイGW及び水栓装置(100、200)の設置時に位置情報を設定しておくことで、これらについて補正測位情報を発信する基準局として用いることができる。
制御部704は、携帯端末700における各種の制御を実行する。制御部704としての機能は、携帯端末700が備えるCPUがプログラムを実行することにより実現される。制御部704は、水栓装置情報送信部741と、圃場管理処理部742とを備える。
水栓装置情報送信部741は、位置情報取得部703により取得された位置情報を、近距離無線通信部701が通信する水栓装置100に送信する。ここで、近距離無線通信部701が通信する水栓装置100とは、近距離無線通信部701の通信距離の範囲内に位置していることで、近距離無線通信部701と接続されて通信可能な状態となっている水栓装置100である。
圃場管理処理部742は、圃場管理システムのもとで行われる圃場管理に対応する処理を実行する。
例えば作業者WKは、圃場FMにて作業した際に、行った作業に関する情報を携帯端末700に入力する操作を行う。圃場管理処理部742は、入力された作業情報と、近距離無線通信部701と通信している水栓装置100から取得した水栓装置情報とを対応付けた作業履歴情報を生成(取得)し、取得された作業履歴情報を圃場管理サーバ500に送信する。
また、例えば圃場管理サーバ500は、圃場管理者が圃場管理端末600を操作して作成した指示書データを記憶しており、例えば携帯端末700からの要求、もしくは圃場管理端末600からの制御に応じて、作業者WKの携帯端末700に対して、ネットワークNT経由で指示書データを送信することができる。
圃場管理処理部742は、受信された指示書データに基づく作業指示を作業者WKに向けて出力することができる。作業指示の出力は、例えば、表示部707に対する表示により行われてよい。作業指示の出力は、例えばプッシュ通知により行われてもよい。
また、圃場FMにて収穫に応じて稼働する農機400は、収穫の結果に基づく農機情報を近距離無線通信により送信する。収穫に応じて稼働する農機400とは、例えば農作物の収穫を行う農機である。また、農機情報の具体例については後述する。
農機400から送信された農機情報は、例えば農機400に搭乗して運転する作業者WKが所持する携帯端末700の近距離無線通信部701が受信する。
圃場管理処理部742は、近距離無線通信部701により受信された農機情報を取得する。
圃場管理処理部742は、取得された農機情報と、近距離無線通信部701により通信を行っている水栓装置(100、200)とを対応付けた水栓装置対応農機情報を、圃場管理サーバ500に送信する。農機情報を水栓装置(100、200)と対応付けるにあたっては、農機情報を、水栓装置(100、200)の位置情報、水栓装置識別子、または、水栓装置(100、200)の位置情報と水栓装置識別子との少なくとも一方と対応付けられた圃場識別子のいずれかに対応付けてよい。水栓装置(100、200)の位置情報または水栓装置識別子と農機情報を対応付けた場合には、水栓装置(100、200)ごとに対応して、その周辺で行った農機400の作業や収穫物に関する農機情報を、水栓装置対応農機情報を得ることができる。
記憶部705は、携帯端末700に対応する情報を記憶する。
操作部706は、携帯端末700が備える操作デバイスを一括して示す。操作部706が備える操作デバイスには、例えば所定操作に対応するボタンのほか、タッチパネルも含まれてよい。
表示部707は、制御部704の表示制御に応じて画像を表示する。
[水栓装置の位置情報設定]
本実施形態における圃場管理システムにおいては、例えば圃場管理端末600や携帯端末700にて、地図画像上で、圃場FMに設置された水栓装置(100、200)に対応するアイコン(水栓装置アイコン)を、設置された位置に配置させて表示することができる(地図対応水栓装置表示)。このような地図対応水栓装置表示の画像は、圃場管理サーバ500から、圃場管理端末600や携帯端末700に送信される。
上記の地図対応水栓装置表示にあたっては、圃場FMに設置された水栓装置(100、200)の位置情報に基づき、地図画像上に水栓装置アイコンを配置させることが行われる。従って、地図対応水栓装置表示を実現するには、圃場管理サーバ500が圃場FMに設置された水栓装置(100、200)ごとの位置情報を取得可能なようにすることが必要になる。
圃場管理サーバ500に水栓装置(100、200)の位置情報を取得させるには、例えば以下の構成とすることができる。つまり、水栓装置(100、200)のそれぞれに、例えばGPSに対応して測位が可能な測位デバイスを実装する。水栓装置(100、200)は、それぞれ、自己に実装された測位デバイスにより測位された自己の位置を示す位置情報を、近距離無線通信部701によるホップ伝送によってゲートウェイGWからネットワークNT経由で圃場管理サーバ500に送信する。圃場管理サーバ500は、水栓装置(100、200)から送信される位置情報を受信することで、水栓装置(100、200)ごとの位置情報を取得できる。
しかしながら、上記の構成では、水栓装置(100、200)のそれぞれが、自己の位置を測定するための測位デバイスを実装することになる。水栓装置(100、200)は、例えば修理、メンテナンス等の回収時などを除けば、設置された位置から移動することはない。このことを考慮すると、水栓装置(100、200)に測位デバイスを実装することは、水栓装置(100、200)の機能として過剰であり、また、コスト的にも不利であると捉えることができる。
そこで、本実施形態においては、以下の構成により、水栓装置(100、200)自体の位置情報がなくとも、圃場管理システムにおいて、圃場FMに設置された水栓装置(100、200)の位置を示す位置情報が取得可能なようにする。なお、以下の構成は、水栓装置(100、200)が測位デバイスを備える場合にも適用できる。この場合には、例えば測位デバイスが故障していても水栓装置(100、200)の位置情報を取得できる。また、水栓装置(100、200)における電力の節約等のために測位デバイスの動作を停止させるモードとしているような状態のもとでも、水栓装置(100、200)の位置情報を取得できる。
本実施形態においては、例えば圃場FMに水栓装置(100、200)を設置した際に、作業者WKが、携帯端末700を所持して、設置された水栓装置(100、200)ごとに、水栓装置情報設定作業を行うようにする。
図6のフローチャートは、1つの水栓装置(100、200)を設定対象として作業者WKが水栓設定作業を行ったことに応じて、携帯端末700と設定対象の水栓装置(100、200)とが実行する処理手順例を示す。
まず、携帯端末700の処理について説明する。
ステップS101:作業者WKは、設定対象の水栓装置(100、200)のすぐ近くに位置する。設定対象の水栓装置(100、200)のすぐ近くに作業者WKが位置する状態では、設定対象の水栓装置(100、200)と携帯端末700とは、互いに近距離無線通信の通信範囲内にあることから、相互に近距離無線通信による接続を確立させる。
ステップS102:設定対象の水栓装置(100、200)との近距離無線通信による接続が確立された後において、作業者WKは、携帯端末700に対して水栓装置情報の設定を指示する操作(設定指示操作)を行う。
携帯端末700において水栓装置情報送信部741は、設定指示操作が行われるのを待機する。
ステップS103:設定指示操作が行われたことに応じて、水栓装置情報送信部741は、位置情報取得部703により現在の位置を示す位置情報を取得する。
ステップS104:水栓装置情報送信部741は、設定対象の水栓装置(100、200)に付与する水栓装置識別子を生成する。ここで、水栓装置識別子は、水栓装置(100、200)ごとに一意となるべきものであるため、水栓装置情報送信部741は、設定対象の水栓装置(100、200)ごとに対応して、ステップS104の処理を実行する都度、異なる水栓装置識別子を生成する。
なお、ステップS104の処理は、水栓装置(100、200)が、初期状態として水栓装置識別子を記憶していない場合に対応する。水栓装置(100、200)が、水栓装置(100、200)ごとに一意となる水栓装置識別子として利用される識別子を予め記憶している場合には、同図の処理は省略されてよい。
ステップS105:水栓装置情報送信部741は、設定対象の水栓装置(100、200)が設置された圃場FMを示す圃場識別子を取得する。圃場識別子は、例えば圃場管理者が圃場管理システムを利用するにあたって、自分の圃場FMを圃場管理サーバ500に登録した際に圃場FMに付与され、圃場管理サーバ500が記憶している。水栓装置情報送信部741は、ネットワークNT経由で圃場管理サーバ500にアクセスし、例えばログインしている作業者WKに対応付けられている圃場FMに対応する圃場識別子を圃場管理サーバ500から取得する。
ステップS106:水栓装置情報送信部741は、ステップS103により取得された位置情報と、ステップS104により生成された水栓装置識別子と、ステップS105により取得された圃場識別子とを含む水栓装置情報を送信する。ステップS106による水栓装置情報の送信は、例えば、携帯端末700から設定対象の水栓装置(100、200)に対する水栓装置情報設定要求として行われるものであってよい。
ステップS107:また、水栓装置情報送信部741は、設定対象の水栓装置(100、200)に、制御部704が管理する現在時刻を示す時刻情報を送信する。
次に、同図を参照して、水栓装置(100、200)が実行する処理手順例について説明する。以下の説明においては、給水栓100と排水栓200とで同じ機能を有する機能部を特に区別しない場合には、機能部の名称にそれぞれの符号を付して記載する。一例として、水栓装置情報管理部について給水栓100の水栓装置情報管理部121と排水栓200の水栓装置情報管理部221とで特に区別しない場合には、水栓装置情報管理部(121、221)と記載する。
ステップS201:設定対象とされた水栓装置(100、200)において、水栓装置情報管理部(121、221)は、携帯端末700のステップS101の処理に応じて、携帯端末700と近距離無線通信による接続を確立させる。
ステップS202:水栓装置情報管理部(121、221)は、ステップS106により携帯端末700から送信される水栓装置情報が受信されるのを待機している。
ステップS203:水栓装置情報が受信されると、水栓装置情報管理部(121、221)は、受信された水栓装置情報に含まれている水栓装置識別子を、水栓装置識別子記憶部(131、231)に記憶させる。
ステップS204:また、水栓装置情報管理部(121、221)は、受信された水栓装置情報に含まれている位置情報を、位置情報記憶部(132、232)に記憶させる。このように記憶された位置情報は、設定対象の水栓装置(100、200)の位置を示す位置情報として扱われる。
ステップS205:また、水栓装置情報管理部(121、221)は、受信された水栓装置情報に含まれている圃場識別子を、圃場識別子記憶部(133、233)に記憶させる。
ステップS206:計時部(123、223)は、ステップS107により携帯端末700から送信される時刻情報が受信されるのを待機している。
ステップS207:計時部(123、223)は、時刻情報が受信されると、自己が管理する時刻を、受信された時刻情報が示す時刻に設定(修正)する。携帯端末700において、制御部704は、測位衛星から送信された時刻に基づき時刻修正を行ったり、ネットワークNTと接続された際に時刻同期を行うようにされている。このため、定常的に、制御部704が管理する現在時刻の誤差はわずかである。これに対して、水栓装置(100、200)における計時部(123、223)は、内部クロックを利用して時刻を管理していることから、初期状態では、正しい時刻が設定されていない可能性がある。ステップS107、S206、S207の処理が行われることで、水栓装置(100、200)にて高い精度の時刻が設定される。
作業者WKが、上記のようにして1つの設定対象の水栓装置(100、200)に対応して水栓設定作業を行うことで同図の処理が実行され、設定対象の水栓装置(100、200)には、水栓装置情報(水栓装置識別子、位置情報、圃場識別子)が設定(記憶)される。そして、作業者WKが、圃場FMに設置される全ての水栓装置(100、200)ごとに、上記の水栓装置情報設定作業を行うことで、圃場FMに設置される全ての水栓装置(100、200)それぞれにおいて、水栓装置情報(水栓装置識別子、位置情報、圃場識別子)が設定される。ここで、同じ圃場FMにおける水栓装置(100、200)ごとの水栓装置情報のうち、圃場識別子は水栓装置(100、200)間で共通であるが、水栓装置識別子と位置情報とについては水栓装置(100、200)ごとに異なるものとなる。
そして、圃場FMにおいて上記のように水栓装置情報が設定済みとされた水栓装置(100、200)は、それぞれ、ホップ伝送によりゲートウェイGWからネットワークNTを経由して、圃場管理サーバ500に自己の水栓装置情報(水栓装置識別子、位置情報、圃場識別子)を送信する。圃場管理サーバ500において、情報処理部521は、水栓装置(100、200)から送信された水栓装置情報を、水栓装置情報記憶部531に記憶させる。なお、水栓装置情報は携帯端末700から圃場管理サーバ500に送信されてもよい。
このようにして、本実施形態においては、携帯端末700を利用して作業者WKが水栓装置情報設定作業を行うことで、水栓装置(100、200)ごとに位置情報を記憶させることができる。このように水栓装置(100、200)が位置情報を記憶することができれば、圃場管理サーバ500は、ホップ伝送とネットワークNT経由の通信を介して、水栓装置(100、200)のそれぞれから位置情報を取得することが可能になる。
即ち、本実施形態においては、水栓装置(100、200)が測位デバイスを実装していなくとも、圃場管理システムにおいて水栓装置(100、200)ごとの位置情報を取得することが可能とされている。
[圃場管理システム利用例:水栓装置の開閉制御]
上記のようにして、圃場管理サーバ500が水栓装置(100、200)の位置情報を含む水栓装置情報を記憶することにより、圃場管理システムにおいては、例えば以下のように水栓装置(100、200)の開閉制御を行うことが可能となる。以下の開閉制御の説明にあたり、圃場管理者が圃場管理端末600を操作する場合を例に挙げるが、作業者WKが携帯端末700を操作することによっても、同様に開閉制御を行える。
圃場管理者は、所定操作により、圃場管理端末600を圃場管理サーバ500にアクセスさせたうえで、圃場FMにおいて水栓装置(100、200)の設置された位置に水栓装置(100、200)のそれぞれを示す水栓装置アイコンを表示させた地図画像を表示させる。このような地図画像の表示にあたり、圃場管理サーバ500は、水栓装置情報記憶部531から、圃場FMの圃場識別子に対応付けられている水栓の位置情報を取得し、地図画像上に取得された位置情報が示す位置(緯度、経度)に水栓装置アイコンを配置させる。圃場管理サーバ500は、このように水栓装置アイコンを配置させた地図画像を圃場管理端末600に送信する。
圃場管理者は、圃場管理端末600に対する操作により、上記の地図画像において配置される水栓装置アイコンにより示される水栓装置(100、200)ごとの栓部の開度を個別に指定する操作(開度指定操作)を行うことができる。
例えば、圃場管理者が、1つの水栓装置(100、200)を指定して、栓部を閉状態から100%の開状態とする開度指定操作を圃場管理端末600に行った。圃場管理端末600は、開度指定操作により指定された水栓装置(100、200)に対応する水栓装置アイコンが配置された地図画像上の位置情報と、開度指定操作により指定された栓部の開度の情報とを含む開度指示情報を圃場管理サーバ500に送信する。
圃場管理サーバ500において、情報処理部521は、受信された開度指示情報に含まれる位置情報が示す位置に設置された水栓装置(100、200)の水栓装置識別子を、水栓装置情報記憶部531から取得する。情報処理部521は、取得した水栓装置識別子の水栓装置(100、200)を制御対象として、開度制御情報を送信する。開度制御情報には、受信された開度指示情報に含まれる開度を示す情報が含まれる。
圃場管理サーバ500から送信された開度制御情報は、ネットワークNTからゲートウェイGWを介し、さらに制御対象の水栓装置(100、200)の位置に応じたホップ伝送を介して、制御対象の水栓装置(100、200)にて受信される。
制御対象の水栓装置(100、200)における駆動制御部(122、222)は、受信された開度制御情報が示す開度となるように給水機構部204における栓部を駆動する。
[圃場管理システム利用例:圃場の作業履歴管理]
また、圃場管理サーバ500が水栓装置(100、200)の位置情報を含む水栓装置情報を記憶することにより、圃場管理システムにおいて、作業者WKが圃場FMにて行った農作業の履歴を、例えば以下のように管理することができる。
作業者WKは、携帯端末700を所持しながら圃場FMでの作業を行う。作業者WKは、予め定められた種別の作業を完了させるごとに、作業を完了させた圃場FM内の場所で、完了させた作業種別を入力する操作(完了作業入力操作)を携帯端末700に行う。ここで、入力対象となる作業種別としては、例えば、肥料散布、農薬散布、手動による水栓装置(100、200)の開度操作(即ち、栓操作部106、206)の操作による開度調整)、水栓装置(100、200)の修理作業等を挙げることができる。完了作業入力操作は、作業者WKの特有の作業者識別子と関連付けて入力される。
なお、完了作業入力操作は、複数の作業を完了させた後に一括して行ってもよい。この場合において、複数の作業を完了させた後、作業を完了させた圃場FM外の場所で完了作業入力操作を行ってもよい。また、完了作業入力操作は、携帯端末700からだけでなく、圃場管理端末600から行えるようにされてもよい。この場合、作業された位置を地図上で指定する操作が行われたことに応じて、指定された位置の付近にある水栓装置(100、200)と自動で対応付けされるようにしてもよい。さらに、指定された位置の付近に存在する複数の水栓装置(100、200)を圃場管理端末600や携帯端末700の操作画面に表示し、作業者WKの判断で作業場所に対応する水栓装置(100、200)を選択する操作が行えるようにされてもよい。さらに、圃場管理端末600や携帯端末700の操作画面において、携帯端末700の測位情報から作業者WKの移動軌跡を表示し、移動軌跡として示される位置のうちから、作業が行われた位置を作業者WKが選択する操作が行えるようにしてもよい。
携帯端末700は、完了作業入力操作が行われたことに応じて、作業履歴情報を圃場管理サーバ500に送信する。作業履歴情報には、現在日時と、完了作業入力操作により入力された作業種別と、完了作業入力操作が行われたときに携帯端末700の通信距離の範囲内にあって近距離無線通信が可能に接続されていた水栓装置(100、200)の水栓情報とが含まれる。水栓装置(100、200)の水栓情報は、携帯端末700が近距離無線通信により水栓装置(100、200)から取得する。
なお、完了作業入力操作が行われた際に、携帯端末700は、位置情報取得部703により測位して得られた位置情報と、圃場管理サーバ500に記憶された水栓装置(100、200)の位置情報とを照合し、作業者WKが所持する携帯端末700に最も近い水栓装置(100、200)を、自動で作業履歴情報に含めるようにしてもよい。また、作業者WKが所持する携帯端末700の周辺に存在する複数の水栓装置(100、200)を携帯端末700の操作画面に表示し、作業者WKの判断で水栓装置(100、200)を選択する操作が行えるようにされてもよい。
圃場管理サーバ500における情報処理部521は、受信された作業履歴情報を、作業履歴情報記憶部532に記憶させる。このようにして作業履歴情報記憶部532には、圃場FMにて行われた作業についての履歴が蓄積される。
ここで、作業履歴情報においては、作業完了時において携帯端末700の通信距離の範囲内にあった水栓装置(100、200)の水栓装置情報が含まれている。水栓装置情報には、水栓装置(100、200)の位置情報が含まれている。従って、作業履歴情報に含まれる位置情報は、作業者WKが行った完了作業入力操作に対応する作業が行われた場所を示す情報として扱うことができる。つまり、作業履歴情報には、作業者WKが対応の作業を行った場所に対応する位置情報が含まれている。また、この位置情報は、特に作業者が入力しなくとも、携帯端末700が、完了作業入力操作が行われたときに近距離無線通信により接続されていた水栓装置(100、200)から取得することができる。
このように、本実施形態においては、作業者WKが行った作業の履歴を示す作業履歴情報として、作業が行われた位置を含めて管理できる。
作業履歴情報記憶部532に記憶された作業履歴情報は、例えば次期作付の際に、圃場FMにおける場所ごとの作業スケジュールの策定、修正等に利用できる。
なお、作業履歴情報に含まれる水栓装置情報としては、例えば位置情報を含み、圃場識別子や水栓装置識別子は含まれていなくともよい。この場合、圃場管理サーバ500における情報処理部521は、作業履歴情報に含まれる位置情報に対応する圃場識別子や水栓装置識別子を、水栓装置情報記憶部531から取得できる。
あるいは、作業履歴情報に含まれる水栓装置情報としては、例えば水栓装置識別子を含み、圃場識別子や位置情報は含まれていなくともよい。この場合、圃場管理サーバ500における情報処理部521は、作業履歴情報に含まれる水栓装置識別子に対応する圃場識別子や位置情報を、水栓装置情報記憶部531から取得できる。
[圃場管理システム利用例:圃場の作業指示]
また、本実施形態の圃場管理システムにおいては、以下のように作業者WKに対して圃場FMでの作業指示を行うことができる。
まず、圃場管理者は、作業日より前の段階で、圃場管理サーバ500にアクセスさせた圃場管理端末600を操作して、作業日当日において作業者WKが行う作業を指示する指示書データを作成する。指示書データの作成にあたり、圃場管理者は、例えば作業者WKが行う作業スケジュールを指定する。つまり、圃場管理者は、例えば作業スケジュールの作成にあたり、作業日における時刻に対して、作業者WKが行うべき作業種別と当該作業種別の作業を行う圃場FM内の場所(作業場所)を指定する操作を行う。作業場所を指定する操作は、例えば圃場管理サーバ500に表示させた地図画像上における圃場FMにおいて作業場所となる範囲において代表となる地点を指定する操作であればよい。
圃場管理サーバ500の情報処理部521は、上記のように行われる操作に応じて、指示書データを作成する。指示書データの作成にあたり、情報処理部521は、作業場所として指定された地図上の地点の位置から最も近い水栓装置(100、200)の位置を、作業場所における主要地点として設定する。指示書データには、作業ごとに設定された主要地点の情報が含まれる。
水栓装置(100、200)は、圃場FMの端側の場所に設置されることが一般的である。このような場所に設置されることで、水栓装置(100、200)は、圃場FMの中に立ち入らなくとも、水栓装置(100、200)を見回ったり、メンテナンスしたりすることができる。このような場所に設置される水栓装置(100、200)は、作業のために作業者WKが作業を行う際に、例えば苗、肥料、農薬、資材等の作業に用いる物を集めて置いておくなどの起点となる場所としての目安となる。このため、水栓装置(100、200)の位置を作業場所における主要地点として設定することは、実際の作業に適合している。
なお、前述の作業場所を指定する操作として、例えば圃場管理サーバ500に表示させた地図画像上における圃場FMにおいて作業場所に最も近い水栓装置を指定する操作が行われるようにした場合には、操作により指定された水栓装置(100、200)の位置をそのまま作業場所における主要地点として設定できる。
作業当日において、作業者WKは、携帯端末700を圃場管理サーバ500にアクセスさせることで、指示書データにおいて示される作業スケジュールを携帯端末700に表示させることができる。携帯端末700において、作業スケジュールの表示は、圃場管理処理部742の制御によって行われる。
携帯端末700に表示される作業スケジュールの画面においては、例えば圃場FMを含む地図画像が表示され、地図画像上には、作業の起点として、主要地点として設定された水栓装置(100、200)の位置が示される。
作業者WKは、このように表示される作業スケジュールの画面をみて、自分が行うべき作業を確認しながら確実に作業を進めていくことができる。
また、作業者WKは、作業スケジュールに従って作業を完了させたことに応じて、前述のように、完了作業入力操作を行ってもよい。これにより、指示書データにより指示された作業についての作業履歴情報が、圃場管理サーバ500の作業履歴情報記憶部532に記憶される。
このように記憶された作業履歴情報は、例えば次期における指示書データの作成にあたって作業スケジュールを修正する際に利用することができる。
[圃場管理システム利用例:農機の農機情報管理]
また、本実施形態の圃場管理システムにおいては、圃場FMにて稼働する農機400の稼働結果に基づく農機情報を、以下のようにして管理することができる。以降の説明にあたり、農機400は、農作物の収穫に対応して稼働されるものである場合を例に挙げる。
農機400は、農機400に搭乗した作業者WKの運転に応じて圃場FMにて稼働する。農機400は、例えばGPS、DGPS、RTK-GPSなど、自己の位置を測位する測位デバイスを備え、近距離無線通信が可能とされている。農機400は、自己の稼働結果として、圃場FMにおける移動軌跡、稼働回数、肥料散布量などの作業情報や、収穫量、収穫物の種類などの収穫情報を示す農機情報を、近距離無線通信を介して、農機400に搭乗している作業者WKが所持する携帯端末700に送信する。なお、農機400の移動軌跡は、農機400に搭乗している作業者WKが所持する携帯端末700が、位置情報取得部703により取得された位置情報を利用して取得してもよい。
また、本実施形態の農機400がコンバイン(収穫機)である場合には、稼働中において、収穫された農作物(収穫物)を分析して、収穫物のタンパク質や水分量等の収穫物分析情報を取得することができる。農機400は、収穫物分析情報を農機情報に含めたうえで、農機情報を携帯端末700に送信することができる。
また、農機400が無人航空機である場合には、無人航空機が、上空から圃場FMの水分量(作物の水分量でも土壌水分量でもよい)を測定し、測定された水分量の情報を含む農機情報と自己の位置を測位して得られた位置情報とを対応付けた位置対応農機情報を圃場管理サーバ500に送信するようにしてよい。この場合、例えば無人航空機と通信可能な場所に位置する携帯端末700や、水栓装置(100、200)、ゲートウェイGW等による中継を介した経路で圃場管理サーバ500に位置対応農機情報が伝送されるようにしてよい。あるいは、携帯端末700や水栓装置(100、200)を中継することなく、無人航空機が直接的にネットワークNTを接続して圃場管理サーバ500に位置対応農機情報が伝送されるようにしてもよい。
また、無人航空機は、圃場FMの移動中において通信距離の範囲内となって通信可能となった水栓装置(100、200)に関する情報(例えば、水栓装置(100、200)から取得される水栓装置の状態を示す情報等が含まれてよい)も位置対応農機情報に対応付けて送信するようにしてよい。
圃場管理サーバ500は、上記のようにして蓄積される位置対応農機情報に基づいて、圃場FM全体の水分量の分布を導出することができる。この場合において、圃場管理サーバ500が複数の圃場FMに対応する位置対応農機情報を蓄積している場合には、複数の圃場FMを包括した範囲の水分量の分布を導出してもよい。
例えば圃場FMに設けられた水位センサによって水位を測定することはできるが、この場合には、水位センサ周囲の水位に限定され、圃場FM全体の水位を把握することが難しい。これに対して、上記のように水分量の情報を含む位置対応農機情報を利用すれば、圃場FM全体を対象に水分量の分布を把握できる。
携帯端末700における圃場管理処理部742は、受信された農機情報に、農機情報が受信されたタイミングで位置情報取得部703により取得された位置情報を対応付けた位置対応農機情報を生成する。携帯端末700における圃場管理処理部742は、生成した位置対応農機情報を、圃場管理サーバ500に送信する。圃場管理サーバ500では、受信された位置対応農機情報に含まれる位置情報が示す位置に最も近い位置に設置された水栓装置(100、200)を対応付けたり、位置対応農機情報に含まれる位置情報を含む圃場識別子と対応付けたり、位置対応農機情報に含まれる位置情報を含む圃場識別子と対応付けられた水栓装置(100、200)と対応付けたりして管理する。
なお、圃場管理処理部742は、受信された農機情報に、農機情報が受信されたタイミングで携帯端末700が近距離無線通信により接続されている水栓装置(100、200)の水栓装置情報(位置情報と水栓装置識別子との少なくともいずれか1つが含まれていればよい)と対応付けた位置対応農機情報を生成してもよい。
圃場管理処理部742は、上記のように生成した位置対応農機情報を圃場管理サーバ500に送信する。
なお、例えば農機400に、上記の圃場管理処理部742と同様の処理を実行させてもよい。この場合、農機400は、携帯端末700を経由することなく、近距離無線通信により水栓装置(100、200)から水栓装置情報を取得できる。
圃場管理サーバ500の情報処理部521は、携帯端末700から送信された位置対応農機情報を、農機関連情報記憶部533に記憶させる。農機関連情報記憶部533には、農機400が圃場FMにおける或る位置における稼働結果を示す位置対応農機情報が蓄積される。
農機関連情報記憶部533に記憶された位置対応農機情報は、例えば、次期作付における農機400の稼働計画を見直す際に利用することができる。
例えば、圃場管理サーバ500は、農機関連情報記憶部533に記憶された位置対応農機情報ごとについて、水栓装置(100、200)の位置に基づいて、作業履歴情報記憶部532に記憶される作業履歴情報を対応付ける。
このように対応付けられた作業履歴情報と位置対応農機情報とによっては、水栓装置(100、200)の位置を基準とする場所ごとにおける、農作業(水位、給排水履歴、肥料、農薬散布時期等)の履歴と、収穫物情報により示される収穫物の品質とを対応付けることができる。
例えば、圃場管理サーバ500の情報処理部521は、このような農作業の履歴と収穫物の品質との対応関係を、水栓装置(100、200)に対応する位置ごとに解析することで、収穫物の品質が圃場FMにおけるどの場所においても良好に保てるような農作業の内容、スケジュールを策定できる。
また、例えば稲作の場合、作業者WKは、稲の成長期には水分量を少なくして根を深くしたり、収穫前の時期には米の乾燥割れを防ぐため水分量が減りすぎないように、圃場FMにおける水分量の調整を行う。作業者WKは、上記のように導出された水分量の分布の情報を参照することで、圃場FM全体においていずれの部分が水分量が不足し、あるいは水分量が過多であるのかといったことを的確に把握することができる。これにより、水分量の調整にあたり、どの場所に設置された水栓装置(100、200)をどのように稼働させるべきかといった、水栓装置の稼働計画を的確に決定できる。また、圃場管理サーバ500が、導出された水分量の分布の情報に基づき、水栓装置(100、200)の稼働計画を策定し、圃場管理端末600や携帯端末700にて稼働計画を提示したり、水栓装置(100、200)を制御したりしてよい。
また、作物の成長速度によっても必要とされる水分量が変化する。そこで、無人航空機により測定した作物の高さ、大きさなどの作物の成長に関する情報も位置対応農機情報に含めて管理することで、例えば圃場管理サーバ500が、作物の成長度合い(成長率)を導出するようにされてよい。このような作物の成長度合いも、例えば圃場FMにおける分布が把握されるようにして導出されてよい。作業者は、導出された作物の成長度合いを参考に、必要とされる水分量を判断し、水栓装置(100、200)をどのように稼働させるべきかを決定できる。また、圃場管理サーバ500が、導出された作物の成長度合いの情報に基づき、水栓装置の稼働計画を策定し、圃場管理端末600や携帯端末700にて稼働計画が提示されるようにしたり、水栓装置(100、200)を制御したりしてよい。
また、無人航空機は、圃場FMの上空から水温を測定し、測定された水温の情報を含む位置対応農機情報を生成するようにされてもよい。圃場管理サーバ500は、位置対応農機情報が示す水温に基づいて、圃場FMにおける水温の分布状況を圃場管理端末600や携帯端末700にて提示させてよい。また、圃場管理サーバ500が、導出された水分量の分布の情報に基づき、水栓装置(100、200)を制御したりしてよい。
また、例えば特に農場の規模が大きくなるにつれて、圃場FMにて高低差が生じやすくなる。圃場FMにおける高低差が大きくなると、圃場FMにおける水位を均一に保つこと困難になり、特に給水栓100と排水栓200との設置位置がある程度以上離れていると、高低差が原因で例えばまったく排水されない箇所が生じるなどして、適正に給排水制御を行うこと自体も困難になる。
そこで、無人航空機やトラクタ等の農機400により、圃場FM全体の高低差を測定し、測定された高低差の情報が位置対応農機情報に含まれるようにしてよい。
このように位置対応農機情報に含められた圃場FMにおける高低差の情報は、例えば、以下のように利用することができる。つまり、作業者WKは、高低差の情報や水分量の情報等に基づいて、給水、排水を適切に行える給水栓100、排水栓200の設置位置や、液肥の導入位置を的確に判断することができる。また、このような判断を、圃場管理サーバ500等が実行可能なようにされてよい。この場合、判断結果に基づいて、例えば圃場FMの地図画像上で、給水栓100、排水栓200の設置位置、高低差、水分量とを重ねたり対比させたりした表示が、圃場管理端末600や携帯端末700にて行われるようにしてよい。また、圃場管理サーバ500は、圃場FMにおける平均高度を算出し、算出された平均高度を圃場FMの地図画像上に表示させてもよい。
このような給水栓100、排水栓200の設置位置や、液肥の導入位置の判定内容に従って、例えば作業者WKが、給水栓100、排水栓200の設置を行ったり、液肥の導入位置を設定したりすることで、圃場FMにおける水位や液体肥料の分布を均一化し、収穫物の品質ばらつきを低減することが可能になる。
なお、稼働中の農機400が、水栓装置(100、200)に一定以内の距離に近づいた場合には、水栓装置(100、200)に農機400が接触することを防止するために、警告が出力されるようにしてよい。
このための構成として、例えば農機400に搭乗して作業者WKが運転する場合には、携帯端末700が水栓装置(100、200)と自己の位置とを比較し、一定以内の距離となった場合に、携帯端末700が音、表示等により警告を出力するようにされてよい。あるいは、携帯端末700は、農機400と近距離無線通信を行うことで、農機400から警告が出力されるようにしてよい。
あるいは、農機400が圃場管理サーバ500あるいは携帯端末700から水栓装置(100、200)の位置情報を取得したうえで、農機400が自己について測位した位置と、水栓装置(100、200)の位置とを比較し、一定以内の距離となった場合に警告を出力したり、停止や回避に応じた所定の動作を行うようにされてよい。このような構成であれば、農機400が自動運転により稼働される場合にも警告の出力や、自動での農機400の走行停止や回避のための移動等が可能となる。
さらに、農機400を自動運転させる場合や、農機400に作業者の運転補助をさせる場合には、位置情報の精度を高める必要がある。そこで、水栓装置(100、200)や水栓装置(100、200)と接続されるゲートウェイGWを農機400の位置を補正するための補正測位情報を配信する基準局としてもよい。これにより、測位デバイスを備えた農機400と、補正測位情報を配信する水栓装置(100、200)やゲートウェイGWとが常に近距離無線通信を行うことにより、農機400の位置精度を高め、農機400を自動運転させたり、農機400に運転者の運転補助を行わせたりすることができる。
<第2実施形態>
続いて、本実施形態の第2実施形態について説明する。
図7は、本実施形態の番水管理に対応する圃場管理システムの全体的な構成例を示している。同図において、図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
同図においては、ファームポンドFPの下流のパイプラインPLは、2つのパイプラインPLB-1、PLB-2に分岐されている。
同図では、パイプラインPLB-1の系統に対応して6つの圃場FM-11~FM-16が存在し、パイプラインPLB-2の系統に対応して6つの圃場FM-21~FM-26が存在している例が示されている。
圃場FM-11~FM-16は、パイプラインPLB-1の系統において給排水を行う。圃場FM-21~FM-26は、パイプラインPLB-2の系統において給排水を行う。
同図の説明にあたり、圃場FM-11~FM-16、FM-11~FM-26について特に区別しない場合には、圃場FMと記載する。また、パイプラインPLB-1、PLB-2について特に区別しない場合には、パイプラインPLBと記載する。
圃場FMにおいては、それぞれ給排水システム10が設置される。給排水システム10は、それぞれの圃場FMにおいて備えられる水栓装置(100、200)を一括して示したものである。給排水システム10においては、水栓装置(100、200)の近距離無線通信とネットワークNTと接続するゲートウェイGWも含まれる。給排水システム10におけるゲートウェイGWは、それぞれ、ネットワークNT(同図では図示省略)を介して圃場管理サーバ500と接続されている。
また、同図の圃場管理システムにおいては、用水路管理サーバ800が備えられる。用水路管理サーバ800は、用水路としてのパイプラインPL、PLBの管理に対応するサーバである。
パイプラインPLには、流量センサSCが設けられている。流量センサSCは、パイプラインPLの流量を検出する。流量センサSCの検出信号は、用水路管理サーバ800に送信される。
パイプラインPLB-1において、圃場FM-11~FM-16の手前の位置には、仕切り弁VL1が設置されている。パイプラインPLB-2において、圃場FM-21~FM-26の手前の位置には、仕切り弁VL2が設置されている。仕切り弁VL1は設置された位置にてパイプラインPLB-1を開閉する弁である。仕切り弁VL2は設置された位置にてパイプラインPLB-2を開閉する弁である。仕切り弁VL1、VL2の開閉は、用水路管理サーバ800によって制御される。
例えば、水量が不足しているような状況では、圃場FMごとに給水可能な時間(給水時間)を定め、定められた給水時間において給水を行うようにされた番水が行われる。本実施形態の圃場管理サーバ500は、番水管理の1つとして、このような番水が予め定められた計画に基づいて行われるように制御する。
例えば、用水路管理サーバ800は、流量センサSCにより検出される流量が所定値以下となると、番水が必要であると判断し、圃場管理サーバ500に番水制御を指示する番水制御要求を送信する。この場合、用水路管理サーバ800は、仕切り弁VL1、VL2については開状態としている。
番水制御要求を受信した圃場管理サーバ500は番水計画を策定し、策定された番水計画に沿って圃場FMごとの給水栓100の開閉を制御する。
同図のように、2系統のパイプラインPLB-1、PLB-2に対応して圃場FMが配置されている場合、圃場管理サーバ500は、例えばパイプラインPLB-1、PLB-2に対応する系統ごとに並行して番水制御を行うことができる。一具体例として、圃場管理サーバ500は、パイプラインPLB-1の系統に対応しては、圃場FM-11~FM-16の順で一定時間ごとに給水が行われるように、圃場FM-11~FM-16の給水栓100の開閉を制御する。これと並行して、圃場管理サーバ500は、パイプラインPLB-2の系統についても、パイプラインPLB-2の系統と同様に、圃場FM-21~FM-26の順で一定時間ごとに給水が行われるように、圃場FM-21~FM-26の給水栓100の開閉を制御する。
また、圃場管理サーバ500は、例えば、パイプラインPLB-1の系統に対応する圃場FMと、パイプラインPLB-2の系統に対応する圃場FMとの間で番水が行われるようにされてよい。つまり、圃場管理サーバ500は、一定時間において、パイプラインPLB-1の系統に対応する圃場FMのそれぞれにて給水が行われる一方で、パイプラインPLB-2の系統に対応する圃場FMでは給水が行われないように制御する。そして、次の一定時間において、パイプラインPLB-2の系統に対応する圃場FMにて給水が行われないようにする一方で、パイプラインPLB-2の系統に対応する圃場FMでは給水が行われるように制御する。圃場管理サーバ500は、このような給排水の制御を一定時間ごとに交互に行う。
また、用水路管理サーバ800は、例えば流量センサSCにより検出される流量が、番水制御に対応する所定値よりもさらに少ない所定値以下となった場合には、仕切り弁VL1、VL2を閉状態として、パイプラインPLB-1、PLB-2に用水が流れないように制御する。
用水路管理サーバ800は、このようにパイプラインPLB-1、PLB-2に用水が流れないように制御した場合、圃場管理サーバ500に対して、パイプラインへの用水供給を停止したことの通知(用水停止通知)を送信する。
圃場管理サーバ500は、これまで番水計画に従って番水制御を行っていたのであるが、用水停止通知を受信した場合には、全ての圃場FMにおける給水栓100の栓部を閉状態とするように制御する。これに伴い、圃場管理サーバ500は、番水計画に従った番水制御を停止する。なお、この際に、圃場管理サーバ500は、例えば状況に応じて、全ての圃場FMのうちから一部の圃場FMを選択し、選択した圃場FMにおける給水栓100の栓部を閉状態とするように制御してもよい。
また、本実施形態の圃場管理システムにおいては、例えば番水制御として、圃場FMへの給水に応じた課金を圃場管理者に対して行うようにされてもよい。
例えば、番水制御によって1つの圃場FMに供給可能な用水が、例えば水量あるいは供給時間により規定以下に制限される状況のもとで、規定以上の水量を供給してもらいたい圃場管理者は、用水増加受給を申請する。用水増加受給の申請は、例えば圃場管理者が、圃場管理サーバ500にアクセスさせた圃場管理端末600を操作して行えるようにされてよい。
用水増加受給の申請を受けた圃場管理サーバ500は、用水増加受給の申請を行った圃場管理者の圃場FMに、規定以上の用水が供給されるように番水計画を変更し、変更された番水計画に従って番水制御を行う。
そのうえで、圃場管理サーバ500は、用水増加受給の申請を行った圃場管理者に対して、供給した用水の増加分に応じた料金を算出し、算出した料金を課金する処理を実行する。
[変形例]
なお、本実施形態の圃場管理システムの変形例として、ゲートウェイGWを備えない構成とされてもよい。
ゲートウェイGWを備える場合、圃場FMに設置された水栓装置(100、200)は、他の水栓装置(100、200)とのホップ伝送を経由してゲートウェイGWと接続することで、ネットワークNTとの接続が可能とされていた。しかしながら、ゲートウェイGWを備える場合には、水栓装置(100、200)は、ゲートウェイGWを介してネットワークNTと接続できないことになる。
このようにゲートウェイGWを備えない場合、水栓装置(100、200)は、それぞれ、通信距離の範囲内に到達した携帯端末700と接続された際に、携帯端末700を経由してネットワークNTと接続すればよい。
例えば、本変形例の場合には、図6の処理によって水栓装置(100、200)にて水栓装置情報(水栓装置識別子、位置情報、圃場識別子)が設定(記憶)されたことに応じて、水栓装置(100、200)は、以下の処理を実行すればよい。つまり、水栓装置(100、200)の水栓装置情報管理部(121、221)は、携帯端末700を経由して、設定された水栓装置情報を、圃場管理サーバ500に送信するように処理を実行する。
なお、上述の水栓装置(100、200)、農機400、圃場管理サーバ500、圃場管理端末600、及び携帯端末700等の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の水栓装置(100、200)、農機400、圃場管理サーバ500、圃場管理端末600、及び携帯端末700等に応じた処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10 給排水システム、100(100-1、100-2、100-3) 給水栓、101 近距離無線通信部、102 制御部、103 記憶部、104 給水機構部、105 駆動部、106 栓操作部、107 電源部、121 水栓装置情報管理部、122 駆動制御部、123 計時部、131 水栓装置識別子記憶部、132 位置情報記憶部、133 圃場識別子記憶部、200(200-1、200-2、200-3) 排水栓、201 近距離無線通信部、202 制御部、203 記憶部、204 給水機構部、205 駆動部、206 栓操作部、207 電源部、221 水栓装置情報管理部、222 駆動制御部、223 計時部、231 水栓装置識別子記憶部、232 位置情報記憶部、233 圃場識別子記憶部、300(300-1~300-6) 水位センサ、400 農機、500 圃場管理サーバ、501 通信部、502 制御部、503 記憶部、521 情報処理部、531 水栓装置情報記憶部、532 作業履歴情報記憶部、533 農機関連情報記憶部、600 圃場管理端末、700 携帯端末、701 近距離無線通信部、702 ネットワーク対応通信部、703 位置情報取得部、704 制御部、705 記憶部、706 操作部、707 表示部、741 水栓装置情報送信部、742 圃場管理処理部、800 用水路管理サーバ

Claims (6)

  1. 携帯端末と水栓装置とを備え、
    前記携帯端末は、
    自己の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得部と、
    通信距離の範囲内に位置する他の装置と通信する第1通信部と、
    前記位置情報取得部により取得された位置情報を、前記第1通信部が通信する前記水栓装置に送信する水栓装置情報送信部とを備え、
    前記水栓装置は、
    通信距離の範囲内に位置する他の装置と通信する第2通信部と、
    前記第2通信部が通信する携帯端末から送信された位置情報を、位置情報記憶部に記憶させる水栓装置情報管理部とを備える
    圃場管理システム。
  2. 圃場管理サーバをさらに備え、
    前記圃場管理サーバは、水栓装置を示す水栓装置識別子を含む水栓装置情報を、前記携帯端末またはゲートウェイによるネットワークとの接続を経由して前記水栓装置から取得し、取得された水栓装置情報を水栓装置情報記憶部に記憶させる情報処理部を備える
    請求項1に記載の圃場管理システム。
  3. 前記携帯端末は、
    圃場で行われた作業に関する作業情報を入力し、入力された作業情報と、前記第1通信部と通信している前記水栓装置から取得した水栓装置情報とを対応付けた作業履歴情報を取得し、取得された作業履歴情報を圃場管理サーバに送信する圃場管理処理部を備え、
    前記圃場管理サーバは、
    受信された作業履歴情報を作業履歴情報記憶部に記憶させる情報処理部を備える
    請求項2に記載の圃場管理システム。
  4. 前記圃場管理サーバは、
    圃場管理端末から送信される農作業の指示内容を所定の位置の水栓装置に対応させた作業指示情報を取得し、取得された作業指示情報のうちで、前記携帯端末が前記第1通信部により通信を行っている水栓装置に対応する作業指示情報を、前記携帯端末に送信する情報処理部を備え、
    前記携帯端末は、
    受信された作業指示情報に基づく作業指示を作業者に向けて出力する圃場管理処理部を備える
    請求項2または3に記載の圃場管理システム。
  5. 前記携帯端末は、
    圃場にて稼働する農機から、稼働結果に基づく農機情報を取得し、取得された農機情報を、前記位置情報取得部により取得された位置情報または前記第1通信部により通信を行っている水栓装置と対応付けた位置対応農機情報を、前記圃場管理サーバに送信する圃場管理処理部を備え、
    前記圃場管理サーバは、
    受信された位置対応農機情報を農機関連情報記憶部に記憶させる情報処理部を備える
    請求項2から4のいずれか一項に記載の圃場管理システム。
  6. 前記位置対応農機情報は、
    収穫された農作物を前記農機が分析して得られた収穫物分析情報を含む
    請求項5に記載の圃場管理システム。
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