JP7209420B2 - 非水電解質二次電池用電極 - Google Patents

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Description

本発明は、非水系二次電池用電極に関する。
近年、EVの普及や電子機器の小型化に伴い、出力特性が高く、かつエネルギー密度の高い二次電池に対する需要が高まっている。非水系二次電池の中でも特にリチウムイオン二次電池の需要が高まっており、さまざまな材料、及び電池の開発が行われている。
一般にリチウムイオン二次電池は、正極、負極及び電解質を備える。以下、正極と負極を合わせて単に「電極」と呼ぶ。電極は、集電体上に電極活物質層が形成されてなり、該電極活物質層は、活物質粒子、バインダー及び導電性を付与する炭素材料(以下、導電助剤と呼ぶ)等を配合した電極材からなる。
これまでは、電極活物質層の薄い電極を複数枚積層することで電池の容量と出力特性の両立を図ってきた。しかしながら、近年の二次電池用正極活物質の新規材料の開発、および既存活物質の改良に伴い、正極材料の高容量化が進行し、対向させる負極の高容量化が必要とされている。負極を高容量化する手法として、より単位質量当りの容量が大きい活物質を用いることが挙げられる。この活物質としてはケイ素系の材料が挙げられるが、ケイ素系材料は、充放電に伴う大きな膨潤、収縮による活物質の崩壊や集電体からの脱離などが原因でサイクル耐久性が低く、大きな課題となっている。
他の手法としては、従来と同じ活物質を用いつつ、電極活物質層の塗布量(目付)を大きくすることが挙げられる。ここで言う目付とは、電極活物質層における、集電体投影単位面積当たりの電極活物質層の質量を指し、目付けが大きいほど、面積あたりの容量が大きくなる。しかしながら、電極活物質層を単純に高目付化すると、電極活物質層の密着性が不足し、サイクル耐久性が低下してしまう。そこで密着性を確保するためバインダーの添加量を増加すると、電極材中の活物質含有率の低下によりエネルギー密度が低下するとともに、絶縁体であるバインダー添加量の増加に伴う電気抵抗の上昇により入出力特性の低下が生じる。この電極活物質層の密着性の確保と電気抵抗の上昇抑制は相反しており、両方を同時に解決する手法が求められていた。
特許文献1においては、部分的に脱フッ化水素処理及び酸処理を施した変性ポリフッ化ビニリデンと比較的粒子径の大きい炭素材料とを用いることで電極活物質層の活物質濃度を高めることが出来ると報告されている。更に、特許文献2においては、イオン伝導度15mS/cm以上の電解質を用いることで、体積エネルギー密度の高い電極を設計した場合でも、高い出力特性が得られることが報告されている。
特開2004-71517号公報 特開2017-54822号公報
しかしながら、特許文献1では、活物質濃度は高められても、高目付化した場合には、電極活物質層の厚膜化に伴い密着性が不足し、サイクル耐久性が低下する。一方、密着性を確保するためバインダー添加量を増加した場合、電極抵抗の増加により入出力特性が低下してしまう。
特許文献2については、負極活物質層の目付は3~46mg/cmと、高目付電極も含まれており、目付21.4mg/cmの負極も例示されている。しかしながら、出力特性の評価は容量発現率40%以上を良好の基準としており、現在求められているような、例えば70%以上などの高い容量維持率とはかけ離れている。確かに電解質層のイオン伝導度の向上による抵抗低減の効果も認められるものの、特に高目付電極を用いた電池では、電極材中の電子移動の抵抗が大きく寄与しており、当該技術では依然求められる入出力特性が得られないという課題がある。
このように、先行技術では高目付を前提とした課題の解決はなされておらず、依然、高目付において高入出力特性と高サイクル耐久性とを両立できる電極が求められている。
本発明は、前記要求を満たすためになされたものであり、高目付においても高い密着性を有し、優れた入出力特性及び高耐久性を両立する非水系電解質二次電池用電極を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、電極活物質層として、少なくともリチウムイオンを吸蔵・脱離可能な炭素粒子を含む活物質と、バインダーとを含有する電極活物質層を備えた電極において、酸性官能基と主鎖としてポリフッ化ビニリデン骨格を有する重量平均分子量が50~200万のポリフッ化ビニリデン骨格を有する高分子化合物を含有するバインダーを用い、更に前記バインダーが電極活物質層に対して2~8質量%になるよう電極活物質層を設計した場合に、高目付けでも高い密着性を有し、優れた入出力特性及び高サイクル耐久性を実現できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は下記のとおりである。
[1]
集電体上に、少なくともリチウムイオンを吸蔵・脱離可能な炭素粒子を含む活物質と、バインダーとを含有する電極活物質層を備えた電極において、前記バインダーが、酸性官能基と主鎖としてポリフッ化ビニリデン骨格とを有する重量平均分子量50~200万の高分子化合物を含み、かつ、電極活物質層中のバインダーの含有率が2~8質量%であることを特徴とする、非水系二次電池用電極。
[2]
前記高分子化合物の有する酸性官能基がカルボキシル基である、[1]に記載の非水系二次電池用電極。
[3]
前記バインダーの酸価が0.1~15mgKOH/gである、[1]又は[2]に記載の非水系二次電池用電極。
[4]
前記リチウムイオンを吸蔵・脱離可能な炭素粒子のメジアン径が10~30μmである、[1]~[3]のいずれか1項に記載の非水系二次電池用電極。
[5]
電極の片面に形成される前記電極活物質層の目付量が10mg/cm~35mg/cmであることを特徴とする[1]~[4]のいずれかに記載の非水系二次電池用電極。
[6]
前記電極活物質層の密度が0.7~1.7g/cmである、上記[1]~[5]のいずれか一項に記載の非水系二次電池用電極。
本発明は、高目付においても高い密着性を有し、優れた入出力特性及び高耐久性を両立する非水系電解質二次電池用電極を提供することができる。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。なお、本明細書において「~」を用いて記載される数値は、その前後に記載される数値を含むものである。
本実施形態の電極は、非水系二次電池の負極として用いることが出来る。この非水系二次電池としては、リチウムイオン二次電池であることが好ましい。以下、リチウムイオン二次電池に用いる場合の構成を以下に示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態の電極は、集電体上に、少なくとも活物質とバインダーとを含有する電極活物質層を備える。前記電極活物質層は、酸性官能基と主鎖としてポリフッ化ビニリデン骨格とを有する重量平均分子量50~200万の高分子化合物を含有するバインダーを含み、前記バインダーの電極活物質層に対する含有率が2~8質量%である。
電極活物質層の密着性の確保と単位面積あたりの電極容量の増加という観点から、電極の片面に形成される前記電極活物質層の目付量は10mg/cm2~35mg/cmであることが好ましく、13mg/cm~30mg/cmであることがより好ましく、15mg/cm~28mg/cmであることが更に好ましい。
<電極活物質>
電極活物質には、リチウムイオン等の吸蔵及び放出が可能な炭素材料を1種単独で、又は2種以上を組み合わせて用いられる。前記炭素材料の形状は特に制限されず、球状、薄片状、繊維状、不定形粒子などから適宜選択して用いることが出来るが、好ましくは球状である。前記活物質の種類としてはハードカーボン、ソフトカーボン、天然黒鉛、人造黒鉛、非晶質炭素等が挙げられるが、容量と粒子径の観点から、天然黒鉛または人造黒鉛が好ましく、天然黒鉛がより好ましい。
前記炭素材料は、不純物の少ないものが好ましく、必要に応じて種々の精製処理を施して用いる。また、これらの炭素材料を炭素質物、例えば非晶質炭素や黒鉛化物で被覆したものを用いても良い。
前記炭素材料は、粒子径が小さいほど活物質間、及び活物質-集電体間の接触点が多くなり、電極として同等の密着性を得ようとした場合、より多くのバインダーを必要とする。この観点から、前記炭素材料の粒子径は、1~150μmであることが好ましく、2~120μmであることがより好ましく、3~100μmであることが更に好ましい。加えて、体積基準の累計50%粒径であるメジアン径(以下「D50」と示す)が5~30μmであることが好ましく、10~25μmであることがより好ましく、12~23μmであることが更に好ましい。粒子径、及びD50がかかる範囲にあることで、本実施形態の電極はバインダー添加量に対して最大の密着性を得ることが可能である。粒子径、及びメジアン径D50はレーザー散乱・回折法に基づく公知の粒度分布測定装置を用いて測定することが出来る。
<バインダー>
本実施形態において、バインダーは、酸性官能基と主鎖としてポリフッ化ビニリデン骨格とを有する重量平均分子量50~200万の高分子化合物を含有する。バインダーが含有する高分子化合物の分子量は小さいほど密着力は低く、また大きいほど抵抗が高くなる傾向がある。前記高分子化合物は重量平均分子量(以下「分子量」を示す)が50~200万であり、70~190万であることがより好ましく、90~170万であることが更に好ましい。かかる範囲では、高分子量バインダーを用いることによる密着力の向上と、抵抗の増加のバランスがとれ、良好な入出力特性とサイクル耐久性が両立し得る。
バインダーの分子量はポリスチレン標準物質を使用した公知のゲル濾過クロマトグラフ法(GPC法)によって測定することが出来る。
前記バインダーの、電極活物質層中のバインダー含有率は2~8質量%であることが特に好ましい。かかる範囲では、十分な密着性を確保しつつ、電極活物質層中の活物質比率を最も高めることが出来る。
前記高分子化合物は酸性官能基を有し、前記酸性官能基としては、カルボキシル基(-COOH)、スルホン酸基(-SOH)、リン酸基(-PO)等が挙げられ、特にカルボシキル基(-COOH)を有することが好ましい。
バインダーの酸価は、KOH溶液を用いた公知の電位差滴定法により測定することが出来る。前記バインダーの酸価は0.1mg~15.0mgKOH/gであることが好ましく、0.5~14.0mgKOH/gであることがより好ましく、1.0mg~13.0mgKOH/gであることが更に好ましく、2.0mg~10.0mgKOH/gであることが特に好ましい。酸価を示す官能基は炭素との親和性を有し、特にカルボキシル基は炭素との親和性が高いことから、バインダーが前記範囲で酸価を有することで、活物質との密着性が向上し、より一層強度に優れた電極が得られる。
本発明に用いるバインダーには、カルボキシル基含有フッ化ビニリデン系高分子化合物を用いることが出来る。
本発明に用いる、カルボキシル基含有フッ化ビニリデン系高分子化合物は通常、(1)フッ化ビニリデンおよびカルボキシル基含有モノマー、必要に応じて他のモノマーを共重合する方法(以下、(1)の方法とも記す)、(2)フッ化ビニリデンを重合または、フッ化ビニリデンと他のモノマーとを共重合して得られた、フッ化ビニリデン系高分子化合物と、カルボキシル基含有モノマーを重合または、カルボキシル基含有モノマーと他のモノマーとを共重合して得られた、カルボキシル基含有高分子化合物とを用いて、フッ化ビニリデン系高分子化合物にカルボキシル基含有高分子化合物をグラフトする方法(以下、(2)の方法とも記す)、(3)フッ化ビニリデンを重合または、フッ化ビニリデンと他のモノマーとを共重合し、フッ化ビニリデン系高分子化合物を得た後に、該フッ化ビニリデン系高分子化合物を、アクリル酸等のカルボキシル基含有モノマーを用いてグラフト重合する方法(以下、(3)の方法とも記す)のいずれかの方法により製造することができる。
バインダーの製造方法としては、前記(1)~(3)の方法の中でも、工程数、および生産コストの観点から、(1)の方法で製造することが好ましい。すなわち、カルボキシル基含有フッ化ビニリデン系高分子化合物は、フッ化ビニリデンと、カルボキシル基含有モノマーとの共重合体であることが好ましい。
本発明に用いるバインダーは、フッ化ビニリデンを、通常は80~99.9質量部、好ましくは95~99.7質量部、およびカルボキシル基含有モノマーを、通常は0.1~20質量部、好ましくは0.4~5質量部(但し、フッ化ビニリデンおよびカルボキシル基含有モノマーの合計を100質量部とする)共重合して得られるフッ化ビニリデン系高分子化合物であることが好ましい。なお、前記バインダーとしては、前記フッ化ビニリデンおよびカルボキシル基含有モノマーに加えて、さらに他のモノマーを共重合して得られる高分子化合物であってもよい。なお、他のモノマーを用いる場合には、前記フッ化ビニリデンおよびカルボキシル基含有モノマーの合計を100質量部とすると、他のモノマーは通常0.1~20質量部用いられる。
前記カルボキシル基含有モノマーとしては、不飽和一塩基酸、不飽和二塩基酸、不飽和二塩基酸のモノエステル等が好ましい。
前記不飽和一塩基酸としては、アクリル酸、メタクリル酸等が挙げられる。前記不飽和二塩基酸としては、マレイン酸、シトラコン酸等が挙げられる。また、前記不飽和二塩基酸のモノエステルとしては、炭素数5~8のものが好ましく、例えばマレイン酸モノメチルエステル、マレイン酸モノエチルエステル、シトラコン酸モノメチルエステル、シトラコン酸モノエチルエステル等を挙げることができる。
中でも、カルボキシル基含有モノマーとしては、不飽和二塩基酸、不飽和二塩基酸モノエステル、アクリル酸およびメタクリル酸から選択される少なくとも一種のモノマーが好ましく、マレイン酸、シトラコン酸、マレイン酸モノメチルエステル、シトラコン酸モノメチルエステル、アクリル酸、メタクリル酸がより好ましい。
前記フッ化ビニリデンおよびカルボキシル基含有モノマーと共重合することが可能な他のモノマーとは、フッ化ビニリデンおよびカルボキシル基含有モノマー以外のモノマーを意味し、他のモノマーとしては、例えばフッ化ビニリデンと共重合可能なフッ素系単量体あるいはエチレン、プロピレン等の炭化水素系単量体が挙げられる。フッ化ビニリデンと共重合可能なフッ素系単量体としては、フッ化ビニル、トリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオロメチルビニルエーテルに代表されるパーフルオロアルキルビニルエーテル等を挙げることができる。なお、前記他のモノマーは、1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
また、(1)の方法としては、懸濁重合、乳化重合、溶液重合等の方法が採用できるが、後処理の容易さ等の点から水系の懸濁重合、乳化重合が好ましく、水系の懸濁重合が特に好ましい。
<導電助剤>
本実施形態において、電極活物質層の導電性向上を目的に、導電助剤を電極活物質層の5質量%以下添加しても良い。導電助剤としては、例えばアセチレンブラック、ケッチェンブラックに代表されるカーボンブラック、ならびにカーボンナノチューブに代表される炭素繊維が挙げられる。
<電極作製方法>
本実施形態の電極は、少なくとも活物質及びバインダーとを含む電極材を集電体上に塗布した後、乾燥することによって電極活物質層を形成してなる。前記電極材は、少なくとも活物質及びバインダーとを、攪拌子、攪拌翼、ボールミル、スターラー、超音波分散機、ホモジナイザー、自公転ミキサー、ニーダー、高速せん断撹拌装置等を使用する公知の方法を用いて、N-メチルピロリドン(NMP)、N,N-ジメチルアセトアミド(DMA)、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)等の溶媒中に分散させることで得られる。前記電極材はドクターブレード等の手動塗布装置、及び自動塗布装置等の公知の装置を用いて集電体上に塗布した後、25~150℃で乾燥することで電極活物質層を形成することができる。また、乾燥の際の圧力は特に限定はないが、通常は、大気圧下または減圧下で行われる。
本発明の非水電解質二次電池用電極を製造する際には、前記非水電解質二次電池用電極材を前記集電体の少なくとも一面、好ましくは両面に塗布を行う。
前記集電体は、該電極が充放電される電位範囲で化学的にかつ電気化学的に安定であり、活物質がリチウムイオンを吸蔵しても合金化するようなことがなければ、非水系二次電池の分野で使用される公知の集電体が適用できる。具体例としては、銅、チタン、ステンレス鋼等の金属が挙げられる。
集電体の形状は特に制限されないが、シート状であることが好ましい。また、必要に応じて表面処理等を施すことが出来る。厚みは特に制限されないが、例えば5~20μmの厚みが挙げられる。
<電極密度>
前記電極は、ロールプレス装置等を用いてプレスを行うことが出来る。前記プレス処理をした電極の密度は0.7~1.7g/cmであることが好ましく、0.8~1.6 g/cmであることがより好ましい。電極密度は用途により異なるが、0.7g/cmより密度が低いと、活物質間の接触抵抗が低減せず、導電性が保てず単位堆積当りの電極容量が必ずしも十分でない場合がある。また、1.7g/cm以上の密度では、電極活物質層内の空隙が少なくなり、電解液の含浸性の低下や電解液量の不足が発生する。その結果、電池内部抵抗が増大するとともに、充放電を繰り返した際の電極深部での液枯れが促進され、更なる抵抗の増大と寿命の低下を引き起こす。
以下、具体的実施例により、本発明についてさらに詳しく説明する。ただし、本発明は以下に示す実施例に限定されるものではない。
<バインダーの製造>
〔バインダーA〕
内容量2リットルのオートクレーブに、イオン交換水1040g、メチルセルロース0.8g、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート3.0g、フッ化ビニリデン399.6gおよびマレイン酸モノメチルエステル0.4gを仕込み、28℃で45時間懸濁重合を行った。この間の最高圧力は4.2MPaに達した。重合完了後、重合体スラリーを脱水、水洗後80℃で20時間乾燥を行い、官能基としてカルボキシル基を含有する、粉末状の官能基含有フッ化ビニリデン高分子化合物(1)を得た。高分子化合物(1)の重量平均分子量は55万であり、酸価は0.5mgKOH/gであった。
〔バインダーB〕
内容量2リットルのオートクレーブに、イオン交換水1040g、メチルセルロース0.8g、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート2.5g、フッ化ビニリデン398.1gおよびマレイン酸モノメチルエステル1.9gを仕込み、30℃で60時間懸濁重合を行った。この間の最高圧力は4.2MPaに達した。重合完了後、重合体スラリーを脱水、水洗後80℃で20時間乾燥を行い、官能基としてカルボキシル基を含有する、粉末状の官能基含有フッ化ビニリデン高分子化合物(2)を得た。高分子化合物(2)の重量平均分子量は118万であり、酸価は2.3mgKOH/gであった。
〔バインダーC〕
内容量2リットルのオートクレーブに、イオン交換水1030g、メチルセルロース0.8g、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート2.2g、フッ化ビニリデン392.1gおよびマレイン酸モノメチルエステル7.9gを仕込み、34℃で70時間懸濁重合を行った。この間の最高圧力は4.2MPaに達した。重合完了後、重合体スラリーを脱水、水洗後80℃で20時間乾燥を行い、官能基としてカルボキシル基を含有する、粉末状の官能基含有フッ化ビニリデン高分子化合物(3)を得た。高分子化合物(3)の重量平均分子量は158万であり、酸価は9.6mgKOH/gであった。
〔バインダーD〕
内容量2リットルのオートクレーブに、イオン交換水1030g、メチルセルロース0.8g、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート2.2g、フッ化ビニリデン387.1gおよびマレイン酸モノメチルエステル12.9gを仕込み、34℃で70時間懸濁重合を行った。この間の最高圧力は4.2MPaに達した。重合完了後、重合体スラリーを脱水、水洗後80℃で20時間乾燥を行い、官能基としてカルボキシル基を含有する、粉末状の官能基含有フッ化ビニリデン高分子化合物(4)を得た。高分子化合物(4)の重量平均分子量は159万であり、酸価は15.6mgKOH/gであった。
〔バインダーE〕
内容量2リットルのオートクレーブに、イオン交換水1020g、メチルセルロース0.8g、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート2.1g、フッ化ビニリデン398.1gおよびマレイン酸モノメチルエステル1.9gを仕込み、38℃で80時間懸濁重合を行った。この間の最高圧力は4.2MPaに達した。重合完了後、重合体スラリーを脱水、水洗後80℃で20時間乾燥を行い、官能基としてカルボキシル基を含有する、粉末状の官能基含有フッ化ビニリデン高分子化合物(5)を得た。高分子化合物(5)の重量平均分子量は212万であり、酸価は2.3mgKOH/gであった。
〔バインダーF〕
内容量2リットルのオートクレーブに、イオン交換水1040g、メチルセルロース0.8g、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート3.0g、フッ化ビニリデン398.1gおよびマレイン酸モノメチルエステル1.9gを仕込み、27℃で40時間懸濁重合を行った。この間の最高圧力は4.2MPaに達した。重合完了後、重合体スラリーを脱水、水洗後80℃で20時間乾燥を行い、官能基としてカルボキシル基を含有する、粉末状の官能基含有フッ化ビニリデン高分子化合物(6)を得た。高分子化合物(6)の重量平均分子量は42万であり、酸価は2.3mgKOH/gであった。
〔バインダーG〕
内容量2リットルのオートクレーブに、イオン交換水1040g、メチルセルロース0.8g、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート2.5g、フッ化ビニリデン400gを仕込み、30℃で60時間懸濁重合を行った。この間の最高圧力は4.2MPaに達した。重合完了後、重合体スラリーを脱水、水洗後80℃で20時間乾燥を行い、官能基としてカルボキシル基を含有する、粉末状の官能基含有フッ化ビニリデン高分子化合物(7)を得た。高分子化合物(7)の重量平均分子量は120万であり、酸価は0mgKOH/gであった。
<負極の製造>
参考例1)
メジアン径18μmの天然黒鉛とバインダーAとを質量比95:5の割合で、ホモジナイザーを用いてNMPに分散させ、電極材スラリーを得た。得られた電極材スラリーは、集電体である厚み10μmの銅箔上の片面に、ドクターブレード法で目付18mg/cmになるよう塗布し、120℃で30分間乾燥し溶剤を除去した。乾燥後の電極は、ロールプレス機を用いて密度1.4g/cmになるよう圧延した。
(実施例
負極の製造において、前記バインダーAの代わりに前記バインダーBを用いた以外は、参考例1と同様に作製を行った。
(実施例
負極の製造において、前記バインダーAの代わりに前記バインダーCを用いた以外は、参考例1と同様に作製を行った。
参考
負極の製造において、前記バインダーAの代わりに前記バインダーDを用いた以外は、参考例1と同様に作製を行った。
参考
メジアン径18μmの天然黒鉛とバインダーAとを質量比93:7の割合で、ホモジナイザーを用いてNMPに分散させ、電極材スラリーを得た。得られた電極材スラリーは、集電体である厚み10μmの銅箔上の片面に、ドクターブレード法で目付18mg/cmになるよう塗布し、120℃で30分間乾燥し溶剤を除去した。乾燥後の電極は、ロールプレス機を用いて密度1.4g/cmになるよう圧延した。
(実施例
負極の製造において、前記バインダーAの代わりに前記バインダーBを用いた以外は、参考と同様に作製を行った。
参考
負極の製造において、前記バインダーAの代わりに前記バインダーDを用いた以外は、参考と同様に作製を行った。
(実施例
メジアン径18μmの天然黒鉛とバインダーBとを質量比93:7の割合で、ホモジナイザーを用いてNMPに分散させ、電極材スラリーを得た。得られた電極材スラリーは、集電体である厚み10μmの銅箔上の片面に、ドクターブレード法で目付27mg/cmになるよう塗布し、120℃で30分間乾燥し溶剤を除去した。乾燥後の電極は、ロールプレス機を用いて密度1.4g/cmになるよう圧延した。
(実施例
負極の製造において、前記バインダーBの代わりに前記バインダーCを用いた以外は、実施例と同様に作製を行った。
参考
負極の製造において、前記バインダーBの代わりに前記バインダーDを用いた以外は、実施例と同様に作製を行った。
参考
メジアン径18μmの天然黒鉛とバインダーBとを質量比97:3の割合で、ホモジナイザーを用いてNMPに分散させ、電極材スラリーを得た。得られた電極材スラリーは、集電体である厚み10μmの銅箔上の片面に、ドクターブレード法で目付18mg/cmになるよう塗布し、120℃で30分間乾燥し溶剤を除去した。乾燥後の電極は、ロールプレス機を用いて密度1.4g/cmになるよう圧延した。
参考
メジアン径8μmの天然黒鉛とバインダーBとを質量比93:7の割合で、ホモジナイザーを用いてNMPに分散させ、電極材スラリーを得た。得られた電極材スラリーは、集電体である厚み10μmの銅箔上の片面に、ドクターブレード法で目付18mg/cmになるよう塗布し、120℃で30分間乾燥し溶剤を除去した。乾燥後の電極は、ロールプレス機を用いて密度1.4g/cmになるよう圧延した。
参考
負極の製造において、バインダーBの代わりにバインダーDを用いた以外は、参考と同様に作製を行った。
(比較例1)
メジアン径18μmの天然黒鉛とバインダーBとを質量比99:1の割合で、ホモジナイザーを用いてNMPに分散させ、電極材スラリーを得た。得られた電極材スラリーは、集電体である厚み10μmの銅箔上の片面に、ドクターブレード法で目付18mg/cmになるよう塗布し、120℃で30分間乾燥し溶剤を除去した。乾燥後の電極は、ロールプレス機を用いて密度1.4g/cmになるよう圧延した。
(比較例2)
メジアン径18μmの天然黒鉛とバインダーBとを質量比90:10の割合で、ホモジナイザーを用いてNMPに分散させ、電極材スラリーを得た。得られた電極材スラリーは、集電体である厚み10μmの銅箔上の片面に、ドクターブレード法で目付18mg/cmになるよう塗布し、120℃で30分間乾燥し溶剤を除去した。乾燥後の電極は、ロールプレス機を用いて密度1.4g/cmになるよう圧延した。
(比較例3)
負極の製造において、前記バインダーAの代わりに前記バインダーEを用いた以外は、参考と同様に作製を行った。
(比較例4)
負極の製造において、前記バインダーAの代わりに前記バインダーFを用いた以外は、参考と同様に作製を行った。
(比較例5)
負極の製造において、バインダーBの代わりにバインダーGを用いた以外は、参考と同様に作製を行った。
製造した負極の組成は以下のとおりである。
Figure 0007209420000001
非水二次電池電極および非水二次電池の各種特性は下記のようにして測定及び評価を実施した。
<剥離強度の測定>
得られた負極の剥離強度を測定した。デジテック製のDTC-FX300、ASM-1000を用いて、180°テープ剥離強度を測定した。テープはニチバン製LP-18(18mm幅)を用い、50mm剥離した時の平均値を剥離強度とした。
<<評価用非水系二次電池の製造と評価>>
<正極の製造>
活物質としてメジアン径10.6μmのマンガン酸リチウム(LMO)、導電助剤として数平均粒子径48nmのアセチレンブラック粉末、バインダーとしてポリフッ化ビニリデン(PVdF)とを質量比94:3:3の割合で、ホモジナイザーを用いてNMPに分散させ、電極材スラリーを得た。得られた電極材スラリーは、集電体である厚み20μmのアルミニウム箔上の片面に、ドクターブレード法で塗布し、120℃で30分間乾燥し溶剤を除去した。目付は、正極、負極の同面積での容量比(AC比)が1.1になるよう設計した。乾燥後の電極は、ロールプレス機を用いて密度2.9g/cmになるよう圧延した。
<電解液の調製>
エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)が体積比1:1の混合溶液を溶媒とし、電解質としてヘキサフルオロリン酸リチウム(LiPF)を1mol/Lの濃度で溶解した。溶解した溶液100質量部に対して1質量部のビニレンカーボネート(VC)を添加し、電解液を得た。
<非水系二次電池の製造>
前記で得た負極を直径14mmの円盤状に、ポリプロピレン(PP)からなるセパレータを直径16mmの円盤状に、前記で得た正極を直径13mmの円盤状にそれぞれ打抜いた。SUS製の電池容器(CR2032)内に、負極、セパレータ、正極の順で互いに電極の塗布面がセパレータ側を向くように積層・対向させ、前記で得た電解液を添加し電極及びセパレータを含浸させた。更に電極上にSUS製の板(厚さ1mm、直径16mm)、及びウェーブワッシャー(直径15mm)を載せ、ガスケットを装着したキャップをはめ込み、カシメ機でかしめることでコイン型非水系二次電池を得た。
作製した電池は、0.1Cのレートで4.2Vまで充電後、定電圧充電を2時間行うことでコンディショニング処理とした。前記コンディショニング処理を行った電池は、0.1Cのレートで2.8Vまで充電を行った後、各種特性評価に用いた。
<出力特性評価>
各実施例で作製した電池について、25℃において0.1Cレートの定電流充電を上限電圧4.2Vとして電流値が0.05Cに収束するまで行った後、0.1Cの定電流放電を下限電圧2.8Vになるまで行った。次いで、充電は前記と同条件で行った後、1Cレートの定電流放電を2.8Vになるまで行い、下記の式(1)から、放電容量発現率(%)を算出した。

(1C放電容量/0.1C放電容量)×100 ・・・・・(1)
<入力特性評価>
各実施例で作製した電池について、25℃において0.1Cの定電流充電を上限電圧4.2Vまで行った後、0.1Cの定電流放電を下限電圧2.8Vまで行った。次いで、1 Cの定電流充電を上限電圧4.2Vまで行った後、放電は前記と同条件で行い、下記の式(2)から、充電容量発現率(%)を算出した。

(1C充電容量/0.1C充電容量)×100 ・・・・・(2)
<サイクル耐久性評価>
各実施例で作製した電池について、25℃において0.5Cの定電流充電を上限電圧4.2Vまで行った後、0.1Cの定電流放電を下限電圧2.8Vまで行った。この充放電100サイクル繰り返し、下記の式(3)から放電容量維持率(%)を算出した。

(100サイクル目放電容量 / 1サイクル目放電容量)×100 ・・・・・(3)
製造した非水系二次電池による負極の評価結果は以下のとおりである。
(判定基準)
剥離強度:◎200N/m以上、○150N/m以上、×150N/m未満
放電容量発現率:◎95%以上、○90%以上、△85%以上、×85%未満
充電容量発現率:◎80%以上、○70%以上、△60%以上、×60%未満
100サイクル放電容量維持率:◎90%以上、○80%以上、△70%以上、
×70%未満
Figure 0007209420000002
表2に示されるとおり、バインダー含有率が1質量%の比較例1の電極は、バインダー含有率2~8質量%の実施例、実施例、実施例参考の電極と同じ分子量及び酸価のバインダーと、同じメジアン径の負極活物質を用いているが、十分な剥離強度が得られず不合格であった。
バインダー含有率が10質量%の比較例2の電極は、バインダー含有率2~8質量%の実施例、実施例、実施例参考の電極と同じ分子量及び酸価のバインダーと同じメジアン径の負極活物質を用いているが、非水系二次電池として用いた際に十分な放電容量発現率、充電容量発現率、100サイクル放電容量維持率が得られず不合格であった。
バインダーの分子量が200万を超える比較例3の電極は、実施例5、参考例3~5の電極とバインダー含有率が同じであり、同じメジアン径の負極活物質を用いているが、非水系二次電池として用いた際に放電容量発現率及び充電容量発現率、100サイクル放電容量維持率が低く不合格であった。
バインダーの分子量が50万未満の比較例4の電極は、実施例5、参考例3~5の電極とバインダー含有率が同じであり、同じメジアン径の負極活物質を用いているが、十分な剥離強度が得られず不合格であった。
バインダーの酸化が0mgKOH/gのバインダーを用いた比較例5の電極は、実施例5、参考例3~5の電極とバインダー含有率が同じであり、同じメジアン径の負極活物質を用いているが、十分な剥離強度が得られず不合格であった。
酸性官能基と主鎖としてポリフッ化ビニリデン骨格を有する重量平均分子量が50~200万の高分子化合物を、含有率2~8質量%とした実施例1~5、参考例1~8の電極を用いた非水系二次電池は、150N/m以上の良好な剥離強度、90%以上の良好な放電容量発率、70%以上の良好な充電容量発現率、80%以上の良好な100サイクル放電容量維持率を示し合格レベルであった。
中でも、酸価が0.1~15mgKOH/gのバインダーを用いた実施例1~2、参考例1参考、実施例、実施例、実施例参考参考は剥離強度が極めて高く優れていた。特に実施例、実施例、実施例、実施例、実施例が剥離強度、放電容量発現率、充電容量発現率、100サイクル放電容量維持率が極めて高く優れていた。
酸価が0.1~15mgKOH/gの範囲外であるバインダーを用いた参考参考参考参考は、実施例1~2、参考例1参考、実施例、実施例、実施例参考参考に比べて若干剥離強度、放電容量発現率、充電容量発現率、100サイクル放電容量維持率が低くなる傾向であったが、良好であった。
メジアン径が8μmの負極活物質を使用した参考参考はメジアン径が18μmの負極活物質を使用した実施例参考に比べて剥離強度、放電容量発現率、充電容量発現率、100サイクル放電容量維持率が低くなる傾向であったが、良好であった。
上記の結果から、集電体上に、少なくともリチウムイオンを吸蔵・脱離可能な炭素粒子を含む活物質とバインダーとを含有する電極活物質層を備えた電極において、前記バインダーが、酸性官能基と主鎖としてポリフッ化ビニリデン骨格とを有する重量平均分子量50~200万の高分子化合物を含み、かつ、電極活物質層中のバインダーの含有率が2~8質量%である非水系二次電池用電極は、高い密着性を有し、非水系二次電池を構成した際に、入出力特性、及び耐久性を高い水準で両立し得る。
本発明の電極は、高目付においても高い密着性を有し、非水系電解質二次電池用電極として用いた際に、優れた入出力特性及び高耐久性を有するので、電池用電極として広く利用されるものである。

Claims (3)

  1. 集電体上に、少なくともリチウムイオンを吸蔵・脱離可能な炭素粒子を含む活物質と、バインダーとを含有する電極活物質層を備えた電極において、
    前記リチウムイオンを吸蔵・脱離可能な炭素粒子のメジアン径が10~25μmであり、前記バインダーが、酸性官能基と主鎖としてポリフッ化ビニリデン骨格とを有する重量平均分子量50~200万の高分子化合物を含み、
    前記バインダーの酸価が2~10mgKOH/gであり、
    かつ、電極活物質層中のバインダーの含有率が5~7質量%であり、
    前記電極活物質層の密度が0.8~1.6g/cm であることを特徴とする、非水系二次電池用極。
  2. 前記高分子化合物の有する酸性官能基がカルボキシル基である、請求項1に記載の非水系二次電池用極。
  3. 電極の片面に形成される前記電極活物質層の目付量が10mg/cm~35mg/cmである、請求項1又は2に記載の非水系二次電池用極。
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