JP7206610B2 - 個人認証システム、個人認証方法及び個人認証プログラム - Google Patents

個人認証システム、個人認証方法及び個人認証プログラム Download PDF

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Description

本発明は、避難所などの個人の特定を必要とする場所で信頼性の高いデータベースを構築できる個人認証システム、個人認証方法及び個人認証プログラムに関する。
個人認証に係る技術として特許文献1~3が知られている。
特許文献1に示されるID(Identity Data)カード発行システムでは、送付された顔画像データと、人定事項データに対応して本人認証データベース上に記録されている顔画像データとが一致するか否かを、顔照合技術を用いて照合する。
さらに、特許文献1では、本人認証機関での顔照合認証を経て、IDカードを発行する機関とは別の機関で、申請者の本人認証を可能とするとの記載がある。
特許文献2に示される認証システムでは、特徴量一致度算出部にて本人及び関係人の登録特徴量と撮影特徴量を比較してその一致度を算出する。その後、認証システムの認証処理部にて、まず、本人について特徴量一致度の閾値判定により認証処理を行ない、その認証に失敗したときに、関係人について同様の認証処理を行ない、この関係人の認証に成功したとき、本人の認証に成功したと判定する。
特許文献3に示されるアクセスコントロールシステムでは、撮像部から与えられた撮像データを受信し、当該受信した撮像データと、顔認証部において登録情報データベースに記録された登録顔画像データとを比較判定し、その比較判定結果に応じて施設内への通行を許可するとの記載がある。
特開2003-067541号公報 特開2006-172375号公報 特開2017-152050号公報
上述した特許文献1~3には、撮像部で撮像した顔画像データと、予めデータベースに登録しておいた基準顔画像データとを比較することで、本人確認のための顔認証をする技術が示されている。
しかしながら、これら特許文献1~3は、避難所などの不特定多数の人が出入りする場所での使用を前提としない一般的な顔認証技術であり、特殊環境である避難所での使用に適した技術ではない。
具体的には、災害発生時に開設される避難所等では、停電や通信経路の破壊などにより、公的機関にある既存のデータベースへの接続ができないことが想定され、さらには利用者自身が本人確認のための公的な身分証明書を持参できないこともあり、その場で、個人認証のための信頼性の高いデータベースを構築することが必要とされる。
すなわち、避難所に於いては、公的証明書を失う、又は持たずに避難する避難者に対して、食料配布や公的な保証などのサービスを公平かつスムーズに提供するために、何かしらの形で本人を確認する手段を必要としている。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、避難所に設置可能な顔情報取得端末で取得した顔画像、及び顔画像に関連した属性に基づく本人の個人情報を作成し、この個人情報と他人の個人情報とを関連付けることで、各個人情報の内容を相互に検証して、信頼性の高いデータベースを現場にて構築することが可能な個人認証システム、個人認証方法及び個人認証プログラムを提供する。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の第1態様に示される個人認証システムでは、個人の顔画像を撮影することにより取得する顔画像取得部と、顔画像から抽出した顔特徴量と、個人が申告した氏名などの属性となるプロパティ情報とを登録する情報入力部と、該情報入力部で登録された顔特徴量及びこれに関連するプロパティ情報を情報入力者の個人情報として記憶する情報蓄積部と、該情報蓄積部で記憶された複数人の個人情報を分析する情報分析部と、を有し、前記情報入力部では、情報入力者となる個人に、既に登録されている他の個人と知り合いであることを示す知人情報を入力させ、前記情報分析部は、前記情報入力部で入力された知人情報に基づき、個人間の互いの関係性を示すグラフデータベースを構築し、該グラフデータベースで表されるコミュニティの大きさに基づき、前記個人情報の正確性を検証することを特徴とする。
本発明の第2態様では、個人の顔画像を撮影することにより取得する顔画像取得段階と、顔画像から抽出した顔特徴量と、個人が申告した氏名などの属性となるプロパティ情報とを登録する情報入力段階と、該情報入力段階で登録された顔特徴量及びこれに関連するプロパティ情報を情報入力者の個人情報として記憶する情報蓄積段階と、該情報蓄積段階で記憶された複数人の個人情報を分析する情報分析段階とからなり、前記情報入力段階では、情報入力者となる個人に、既に登録されている他の個人と知り合いであることを示す知人情報を入力させ、前記情報分析段階は、前記情報入力段階で入力された知人情報に基づいて、個人間の互いの関係性を示すグラフデータベースを構築し、該グラフデータベースで表されるコミュニティの大きさに基づき、前記個人情報の正確性を検証することを特徴とする。
本発明の第3態様では、個人の顔画像を撮影することにより取得する顔画像取得段階と、顔画像から抽出した顔特徴量と、個人が申告した氏名などの属性となるプロパティ情報とを登録する情報入力段階と、該情報入力段階で登録された顔特徴量及びこれに関連するプロパティ情報を情報入力者の個人情報として記憶する情報蓄積段階と、該情報蓄積段階で記憶された複数人の個人情報を分析する情報分析段階とからなり、前記情報入力段階では、情報入力者となる個人に、既に登録されている他の個人と知り合いであることを示す知人情報を入力させ、前記情報分析段階は、前記情報入力段階で入力された知人情報に基づき、個人間の互いの関係性を示すグラフデータベースを構築し、該グラフデータベースで表されるコミュニティの大きさに基づき、前記個人情報の正確性を検証することを特徴とする。
本発明では、既存のデータベースへの接続ができない場合、又は本人確認のための証明書がない場合であっても本人の認証が可能となる。
本発明に係る個人認証システムを示す図である。 本発明の実施形態に係る個人認証システムを示す図である。 情報蓄積部に蓄積されたグラフデータベースとプロパティデータベースを具体的に示す図である。 クラスタリングによりコミュニティが分割されたグラフデータベースを示す図である。
本発明に係る個人認証システム10の最小構成例について図1を参照して説明する。
この個人認証システム10は、顔画像取得部1、情報入力部2、情報蓄積部3及び情報分析部4を主な構成要素とする。
顔画像取得部1は個人の顔画像を撮影する撮影装置を備えた設置型の端末である。
情報入力部2は、顔画像取得部1で撮影した顔画像から抽出した顔特徴量A1と、個人が申告した氏名などの属性となるプロパティ情報A2とを登録するためのものである。
なお、情報入力部2にプロパティ情報A2の登録するための端末5として、例えば、個人所有のスマートフォン、タブレット端末などが使用される。また、この情報入力部2では、情報入力者となる個人に、既に登録されている他の個人と知り合いであることを示す知人情報A3を入力させるようにする。また、この端末5は顔画像取得部1上に備えられた固定型のディスプレイ端末であっても良い。
情報蓄積部3は、情報入力部2で登録された顔特徴量A1及びこれに関連するプロパティ情報A2を情報入力者の個人情報Aとして記憶するためのものであって、多数人の個人情報Aが蓄積されることでプロパティデータベースDB1が形成される。
情報分析部4は、情報蓄積部3で記憶された複数人の個人情報Aを分析するために設けられている。
そして、この情報分析部4では、情報入力部2で入力された知人情報A3に基づき、個人間の互いの関係性を示すグラフデータベースDB2を構築し、該グラフデータベースDB2で表される親密度(コミュニティの大きさ)に基づき、個人情報Aの正確性を検証する。
以上のように構成された個人認証システム10によれば、情報入力部2にて、顔画像取得部1で撮影した個人の顔画像から抽出した顔特徴量A1と、個人が申告した氏名などの属性となるプロパティ情報A2とを登録した後、情報蓄積部3にて、該情報入力部2で登録された顔特徴量A1及びこれに関連するプロパティ情報A2を個人情報Aとして記憶する。
一方、情報入力部2にて、情報入力者となる個人の属性を示すプロパティ情報A2とともに、既に登録されている他の個人と知り合いであることを示す知人情報A3を入力させる。
その後、情報分析部4では、情報入力部2で入力された知人情報A3に基づき、個人間の互いの関係性を示すグラフデータベースDB2を構築し、該グラフデータベースDB2で表される親密度(コミュニティの大きさ)に基づき、情報蓄積部3に記憶されている個人情報Aの正確性を検証する。
このとき、情報分析部4では、個人の顔画像から抽出した顔特徴量A1と、個人が申告したプロパティ情報A2とからなる個人情報AのそれぞれにノードポインタNP(符号N1,N2,N3,N4・・・)を設ける。さらに、情報分析部4では、それぞれノードポインタNPを表すノード6の間に、情報入力部2で入力された知人情報A3を介して互いにエッジ接続(符号7で示す)することで、個人間の互いの関係性を示すグラフデータベースDB2を構築する。
そして、情報分析部4では、クラスタ分析により計算されたコミュニティの大きさを示す指数が予め定めた既定値以上である場合に、ノードポインタNPの間のエッジ接続を維持し、既定値に達さない場合に、ノードポインタNPの間のエッジ接続を切断する。これにより、情報分析部4では、一定の大きさのコミュニティに属する個人情報Aのみを信頼できるものとし、個人情報Aの選別をする。
すなわち、本発明の個人認証システム10では、別途入力された知人情報A3に基づき、情報入力者の個人情報Aと他人の個人情報Aとを関連付けることで、各個人情報Aの内容を相互に検証して、信頼性の高いプロパティデータベースDB1を現場にて構築することが可能となる。
これにより、本発明の個人認証システム10では、既存のデータベースへの接続ができない、又は利用者自身が本人確認のための公的な身分証明書を持参できない避難所であっても、個人のなりすましを排除して、正当な個人か否かを見極めることが可能となる。
なお、本発明の個人認証システム10では、個人の顔画像を撮影することにより取得する顔画像取得段階と、顔画像から抽出した顔特徴量と、個人が申告した氏名などの属性となるプロパティ情報とを登録する情報入力段階と、該情報入力段階で登録された顔特徴量A1及びこれに関連するプロパティ情報A2を情報入力者の個人情報Aとして記憶する情報蓄積段階と、該情報蓄積段階で記憶された複数人の個人情報Aを分析する情報分析段階とからなる個人認証方法及び個人認証プログラムが適用されている。
なお、各段階においては、上述した顔画像取得部1、情報入力部2、情報蓄積部3及び情報分析部4で述べた処理内容が実行される。
(実施形態)
図1に示す個人認証システム10をさらに具体化した実施形態の個人認証システム11について、図2~図4を参照して説明する。
なお、実施形態では、災害時に開設される避難所で、個人認証システム11を使用することを想定した説明をする。
本実施形態に係る個人認証システム11では、図2に示すように、顔画像取得部100、情報入力部102、情報蓄積部103及び情報分析部104を主な構成要素とする。
顔画像取得部100は、避難所の入り口、又は近辺に配置された撮像装置を有する操作端末であり、入り口で人物の顔画像を取得し、この顔画像の顔特徴量A1に変換する機能を持つ。
また、顔画像取得部100では、情報入力部102に対して顔画像に紐付けられる氏名などの属性からなるプロパティ情報A2の入力を要求し、プロパティ情報A2が未登録のユーザーにプロパティ情報A2の入力を促す。
また、顔画像取得部100では、情報蓄積部104(後述する)に蓄積された顔画像を任意に選択し、その顔画像を表示し、該避難者が知っている個人の入力を促し、入力させる機能も持つ。
情報取得部101は携帯電話やスマートフォンなどの個人の端末であり、ある避難者の認証の要求を受け付け、その際に顔画像を撮影し、顔特徴量A1として変換し、該避難者の顔特徴量A1を情報入力部102に送る機能を持つ。
さらに情報取得部101は新規に登録された被災者を知っているかどうかを問い合わせる(再評価を行う)際の情報表示端末も兼ねる。
これは、単に片方の被災者が相手を知っていると申告するだけでは情報として不正確で、相互に知っていることで知り合いという条件を成り立たせる為である。
情報入力部102は、顔画像取得部100で取得した顔特徴量A1や、情報取得部101で得られた顔情報を基にして、情報蓄積部104に対して顔特徴量A1及びプロパティ情報A2の登録を行う。
情報分析・登録部103は、情報入力部102から取得した顔特徴量A1を基にして、情報蓄積部104に構成されたグラフデータベース200へアクセスを行い、プロパティ情報A2の検索やグラフのクラスタリングを行う機能を持つ。
なお、情報分析・登録部103では、顔特徴量A1及びこれに関連するプロパティ情報A2を、情報入力者である被災者の個人情報Aとして個人毎に記憶する。
情報蓄積部104は図3に示すグラフデータベース200とプロパティデータベース201を持ち、情報分析・登録部103からのアクセスにより、グラフデータベース200のノード20の追加やプロパティデータベース201の追加や検索、プロパティデータベース201の検索から、グラフデータベース200のノード20の検索などを行う機能を持つ。
さらに、図3のグラフデータベース200とプロパティデータベース201は情報蓄積部104に配置されている。グラフデータベース200はノード20とエッジ21で構成され、ノード1つにつき被災者1名を割り当て、被災者同士知り合いで有る場合にエッジ21が構成される。
すなわち、グラフデータベース200全体では、知り合いの関係を図式化したものになる。さらにグラフデータベース200のそれぞれのノード20はプロパティデータベース201の個別の行に対応づけられ、それぞれの行は被災者のプロパティ情報A2が格納される。
プロパティ情報A2には顔特徴量A1以外に姓22、名23、顔画像24及びその他(住所、生年月日/年齢)などが格納され、グラフデータ上のノード20とは双方向のポインタで接続される。
さらに、グラフデータベース200のクラスタリングにより、個人の認証を行った結果を認証フラグ25に記録する。プロパティデータベース201のノードポインタNP(Node1,Node2,Node3・・・)はノード20との接続関係を表し、ノード側にも同様なポインタが存在し、データベース間の相互の参照が可能な仕組みを取っている。
次に図2~図4を参照して、本実施形態に示される個人認証システム11の全体の動作について説明する。
まず、避難所の避難所の入り口、又はその近辺に複数の顔画像取得部100を配置する。このとき、避難所に出入りする被災者は、顔画像取得部100にて顔画像の撮影を行う。顔画像取得部100が顔画像を取得すると、顔画像取得部100は、内部で顔画像から顔特徴量A1を算出する。
顔画像取得部100は、該顔特徴量A1を情報入力部102に転送し、情報入力部102は情報分析・登録部103に該顔特徴量A1を転送する。
情報分析・登録部103は、情報蓄積部104のプロパティデータベース201にアクセスし、プロパティデータベース201上の顔特徴量A1の列の検索を行う。
情報分析・登録部103では、検索により、今回登録された顔特徴量A1と以前に登録された顔特徴量A1とを比較し、一定範囲の顔特徴量A1が無いか、比較する。このとき、情報分析・登録部103では、比較の結果、顔特徴量A1が一定範囲内にあるのもが見つかれば、既に登録された被災者と判定する。登録されたと判定した際には、避難所への入場を許可する。
また、情報分析・登録部103では、比較の結果、顔特徴量A1が一定の範囲に無ければ、該被災者は登録されていないと見なし、プロパティ情報A2(姓名や誕生日などの個人を特定可能な情報)の入力要求を情報入力部102に通知する。
このとき、情報分析・登録部103では、情報入力部102に対して、顔画像取得部100にプロパティ情報A2の入力を促す画面を表示させる。
そして、被災者は、表示画面を参照することで、入力可能なプロパティ情報A2の登録を顔画像取得部100に対して行う。
ここで顔画像取得部100にて、プロパティ情報A2は最低限の姓名の入力があったとする。すると、顔画像取得部100は姓名の情報を情報入力部102に通知し、さらに情報入力部102は情報分析・登録部103に姓名を転送する。
その後、情報分析・登録部103は、該被災者の顔画像と顔特徴量A1と姓名を図2のプロパティデータベース201の新規の領域に追加すると共に、グラフデータベース200のノード20を新たに1つ追加する。
また、情報分析・登録部103は、追加を行ったグラフデータベース200上のノード20内のポインタに、プロパティデータベース201で追加した列のアドレスを格納する。さらに、情報分析・登録部103は、プロパティデータベース201に追加した行のアドレスを、前述のグラフデータベース200に追加したノード20のアドレスをノードポインタNP(Node1,Node2,Node3・・・)に格納することで新たな被災者の登録を完了する。
また、情報分析・登録部103は、情報蓄積部104のプロパティデータベース201に格納された、それぞれの行の情報の中から、ランダムに候補を選出し情報入力部102を通じて顔画像取得部100に表示する。
ここでは、ランダムに選択した候補が例えば10件とすると、顔画像取得部100にて、顔画像を10件表示し、その中から、顔画像取得部100を操作する被災者に対して、表示された顔画像の中で知っている被災者を選択させる。
なお、画像取得部100にて、表示する顔画像を10件としたが、入力時間の許す範囲で多数の表示を行っても良い。また、画像取得部100にて、顔を知っている被災者が選択された場合は、該画像取得部100から被災者が選択された旨を示す知人情報A3を情報入力部102に通知する。
さらに、情報分析・登録部103は、選択された被災者のノードポインタNPを辿り、今回追加を行った被災者のノード20と選択された被災者のノード20のエッジ21を介した接続を行い、グラフデータベース200とプロパティデータベース201への追加作業を終了する。
次に、前述の新規被災者の登録に際して、該新規被災者が知っていることを示す繋がり(グラフのエッジ21)の確かさの確認作業(この手順を再評価と定義する)について説明する。
それには、新規被災者が接続したエッジ21の先のノード20の被災者(新規被災者が一方的に知っているとした被災者、以降、対象被災者とする)が新規被災者のことを知っているかどうか問い合わせることで再評価を行う。これは一方的に知っているだけの情報はなりすましや勘違いもあり、これらを排除したいからである。
なお、このような被災者の確認作業は、情報分析・登録部103で設定したプロセス内容に従って行う。
再評価には、情報取得部101にて、該新規被災者の顔画像と氏名(姓22と名23の組み合わせ)を表示し、対象被災者が該新規被災者の顔と氏名を知っているかどうか入力させることにより行う。対象被災者が該新規被災者のことを知っていてなおかつ氏名が合っていれば、グラフデータベース200の新規被災者のノード20と対象被災者のノード20を繋ぐエッジ21の接続を維持する。
ここで、姓22と名23の組み合わせを提示したが、姓22、名23に加えてその他の個人を特定する任意のプロパティ情報A2の提示(電話番号や住所など)を行っても良い。
次に、対象被災者が新規被災者のことを知らないと入力した場合、つまり顔を知っているが名前が一致しない、又は顔も知らない場合と回答した場合には、エッジ21の接続を切断する。
入力の後、操作を行っている被災者の顔画像を取得し、顔特徴量A1が一致するかどうか問い合わせを行い、問い合わせの対象被災者と操作を行った被災者が異なった場合に入力は無効(再評価を行わない)とする。これにより、被災者のなりすましが防止できると同時に、避難所から貸し出した端末での再評価や、複数被災者での端末の共有を可能とする。
さらに、再評価を行うプロセスでは、一定時間評価されない対象者は、前述の”相手を知らない”のと同じ評価を行い、前述と同様にエッジ21の切断を行う。
ここで利用する情報取得部101は、それぞれの個人の端末や避難所から貸し出される端末(スマートフォンやタブレットなど)であり、情報取得部101にて、情報分析・登録部103と連動して実行する手順が、予めプログラムとしてインストールされているとする。これには既存のアプリのダウンロードの仕組みを用いれば良く、本発明ではその方法について記述しない。
被災者の認証を行う際には、該被災者は情報取得部101より認証の要求を行う、その際には、操作を行っている被災者の顔画像を取得し、顔特徴量A1も一緒に送信を行う。
それぞれの情報は、情報入力部102を経由して情報分析・登録部103に認証のリクエストが行われる。情報分析・登録部103では、情報蓄積部104のグラフデータベース200のクラスタ分析を行う。
クラスタ分析については、特許文献(特開2009-176072号公報)などで示される方法を用いる、同様なクラスタ分析ができるのであれば、他のクラスタ分析の方法を用いても良い。
まず、情報分析・登録部103では、クラスタリングの結果、幾つかのコミュニティに分割され、そのコミュニティの大きな順番に並べた時の上位数個に入っているかどうかで評価を行う。
これは、より大きなコミュニティに所属している人物は、お互いに知っている可能性が高く、なりすましが行いにくい。また、隣近所の様な親密度の高い関係は大きなクラスタを構成すると言う性質を利用している。
図4に、クラスタリングによりコミュニティが符号C1~C4の大きさに分割された例が示されており、符号C1で示されるコミュニティが、親密度の高い密なエッジ接続を形成する最上位のものと位置付けられる。
また、情報分析・登録部103では、情報取得部101から送られた顔特徴量A1(認証を要求した被災者を表す)からプロパティデータベース201上の顔特徴量A1の検索を行い、登録の時と同様に、一定範囲の顔特徴量A1の一致があれば、該当人物であると判断する。
さらに、情報分析・登録部103では、顔特徴量A1を持った被災者のノード20をノードポインタNPから辿り、辿った先のノード20が属するコミュニティが、前述の上位数個(予め設定した大きさ/親密度以上のコミュニティ、例えば、符号C1,C2で示す大きさのコミュニティ)に入っているかどうか判断し、その結果、上位に入っていれば認証が成功したとみなす。
情報分析・登録部103では、辿った先のノード20が属するコミュニティが上位数個に入っていなければ認証に失敗したと見なす。これらの認証の結果はプロパティデータベース201の認証フラグ25にて記録する。これにより情報分析・登録部103にて、顔画像と個人のプロパティ情報A2の紐付け(=認証)が可能になる。
以上詳細に説明した本実施形態に係わる個人認証システム11では、避難所に設置した顔情報取得部101で取得した顔画像の顔特徴量A1、及び顔画像に関連したプロパティ情報A2に基づき、情報入力者となる個人情報Aを作成できる。
さらに、この個人認証システム11では、別途入力された知人情報A3に基づき、情報入力者の個人情報Aと他人の個人情報Aとをクラスタリングで関連付けることで、各個人情報Aの内容を相互に検証して、信頼性の高いプロパティデータベース201を現場にて構築することが可能となる。
具体的には、情報分析・登録部103にて、クラスタ分析により計算されたコミュニティの大きさを示す指数が予め定めた既定値以上である場合に、ノードポインタNPの間のエッジ接続を維持し、既定値に達さない場合に、ノードポインタNPの間のエッジ接続を切断する。これにより、情報分析・登録部103では、一定の大きさのコミュニティに属する個人情報Aのみを信頼できるものとし、個人情報Aの選別をすることができる。
その結果、上記個人認証システム11では、既存のデータベースへの接続ができない、又は利用者自身が本人確認のための公的な身分証明書を持参できない避難所であっても、個人のなりすましを排除して、正当な個人か否かを見極めることが可能となる。
すなわち、上記実施形態では、規模の大きなコミュニティC1~C4(被災者同士の繋がりが深く、なりすましが行いにくい)に属する被災者のプロパティ情報A2の申告は正しく、規模の小さなコミュニティ又は孤立した被災者のプロパティ情報A2の申告は不正の可能性があるとの仕組みを利用することで、被災者の申告したプロパティ情報A2の真偽を判断する認証方式を実現可能とすることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明は、避難所などの個人の特定を必要とする場所で信頼性の高いデータベースを構築できる個人認証システム、個人認証方法及び個人認証プログラムに関する。
1 顔画像取得部
2 情報入力部
3 情報蓄積部
4 情報分析部
10 個人認証システム
11 個人認証システム
20 ノード
21 エッジ
100 顔画像取得部
102 情報入力部
103 情報分析・登録部
104 情報蓄積部
200 グラフデータベース
201 プロパティデータベース
A 個人情報
A1 顔特徴量
A2 プロパティ情報
DB1 プロパティデータベース
DB2 グラフデータベース
NP ノードポインタ

Claims (9)

  1. 個人の顔画像を撮影することにより取得する顔画像取得部と、
    顔画像から抽出した顔特徴量と、個人が申告した氏名などの属性となるプロパティ情報とを登録する情報入力部と、
    該情報入力部で登録された顔特徴量及びこれに関連するプロパティ情報を情報入力者の個人情報として記憶する情報蓄積部と、
    該情報蓄積部で記憶された複数人の個人情報を分析する情報分析部と、を有し、
    前記情報入力部では、情報入力者となる個人に、既に登録されている他の個人と知り合いであることを示す知人情報を入力させ、
    前記情報分析部は、前記情報入力部で入力された知人情報に基づき、個人間の互いの関係性を示すグラフデータベースを構築し、該グラフデータベースで表されるコミュニティの大きさに基づき、前記個人情報の正確性を検証することを特徴とする個人認証システム。
  2. 前記情報分析部は、個人の顔画像から抽出した顔特徴量と、個人が申告したプロパティ情報とからなる個人情報のそれぞれにノードポインタを設定し、これらノードポインタの間を、前記情報入力部で入力された知人情報を介して互いにエッジ接続することで、個人間の互いの関係性を示すグラフデータベースを構築することを特徴とする請求項1に記載の個人認証システム。
  3. 前記情報分析部は、クラスタ分析により、前記グラフデータベース内のエッジ接続により形成されるコミュニティの大きさに基づき個人間の親密度を計算し、前記個人情報の正確性を検証することを特徴とする請求項2に記載の個人認証システム。
  4. 前記情報分析部は、クラスタ分析により計算されたコミュニティの大きさを示す指数が予め定められた既定値以上である場合に、前記ノードポインタの間のエッジ接続を維持することを特徴とする請求項2に記載の個人認証システム。
  5. 前記情報入力部では、前記情報入力者に対して、既に登録されている他の個人の顔画像を既定人数分表示させることで、他の個人と知人であることを示す知人情報の入力を促すことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の個人認証システム。
  6. 前記情報分析部は、前記個人情報の登録者が再入場するに際して、前記顔画像取得部で取得した顔画像の顔特徴量を、前記情報蓄積部で蓄積される個人情報中の顔特徴量と比較し、その一致度により前記登録者の再入場を許可することを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載の個人認証システム。
  7. 前記情報入力部で入力される属性となるプロパティ情報として、氏名の他に、住所、生年月日、年齢又は電話番号が含まれることを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の個人認証システム。
  8. 個人認証システムの顔画像取得部が、個人の顔画像を撮影することにより取得する顔画像取得段階と、
    個人認証システムの情報入力部が、顔画像から抽出した顔特徴量と、個人が申告した氏名などの属性となるプロパティ情報とを登録する情報入力段階と、
    個人認証システムの情報蓄積部が、前記情報入力段階で登録された顔特徴量及びこれに関連するプロパティ情報を情報入力者の個人情報として記憶する情報蓄積段階と、
    個人認証システムの情報分析部が、前記情報蓄積段階で記憶された複数人の個人情報を分析する情報分析段階とからなり、
    前記情報入力段階では、情報入力者となる個人に、既に登録されている他の個人と知り合いであることを示す知人情報を入力させ、
    前記情報分析段階は、前記情報入力段階で入力された知人情報に基づいて、個人間の互いの関係性を示すグラフデータベースを構築し、該グラフデータベースで表されるコミュニティの大きさに基づき、前記個人情報の正確性を検証することを特徴とする個人認証方法。
  9. コンピュータに、
    個人の顔画像を撮影することにより取得する顔画像取得段階と、
    顔画像から抽出した顔特徴量と、個人が申告した氏名などの属性となるプロパティ情報とを登録する情報入力段階と、
    該情報入力段階で登録された顔特徴量及びこれに関連するプロパティ情報を情報入力者の個人情報として記憶する情報蓄積段階と、
    該情報蓄積段階で記憶された複数人の個人情報を分析する情報分析段階とを実行させる個人認証プログラムであって、
    前記情報入力段階では、情報入力者となる個人に、既に登録されている他の個人と知り合いであることを示す知人情報を入力させ、
    前記情報分析段階は、前記情報入力段階で入力された知人情報に基づき、個人間の互いの関係性を示すグラフデータベースを構築し、該グラフデータベースで表されるコミュニティの大きさに基づき、前記個人情報の正確性を検証することを特徴とする個人認証プログラム。
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