JP7206406B2 - バイオガス生成装置、バイオガス生成システム及びバイオガス生成方法 - Google Patents

バイオガス生成装置、バイオガス生成システム及びバイオガス生成方法 Download PDF

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Description

本発明の一実施形態は、バイオガス発生装置に関する。特に、本発明の一実施形態は、下水または工場廃水処理場等で発生する有機廃棄物を処理して減容化すると共に、有機廃棄物からバイオガス(例えばメタンガス)を発生させるためのバイオガス発生装置に関する。
近年、メタン生成菌は、バイオリアクターで用いられる生体触媒としての活用が盛んである。バイオリアクターの構造は、大別して、嫌気性固定法(UAFP:upflow anaerobic filter process)、嫌気性流動床法(AFBR:anaerobic fluidized bed reactor)及び上向流嫌気性汚泥床法(UASB:upflow anaerobic sludge blanket reactor)に分けられる。特に、UASB法は、処理効率が高いことから注目されている(特許文献1)。
UASB法は、嫌気性の微生物を粒子化して高密度に保持し、生物反応槽の下方に生物汚泥床を形成し、有機廃棄物を処理する方式である。有機廃棄物は、嫌気性微生物の作用により、メタン、二酸化炭素等に分解される。UASB法では、嫌気性微生物が自己造粒して形成されたグラニュールを生物汚泥床として備え、生物反応槽の底部から上向流で有機廃棄物等を通過させて処理する。UASB法は、微生物を高密度で保持できるため、高濃度の有機廃棄物を効率的に処理することができる。したがって、UASB法は、装置の設置面積の縮小化及び発生するバイオガスの有効利用といった利点を得ることができる。
特開2018-83139号公報
UASB法は、運転開始初期のメタン生成菌の生育速度が遅いため、本格的に機能するまで1ヶ月以上の期間を要する場合があった。そのため、UASB法の運転開始初期は、生物汚泥床の馴養期間(メタン生成菌が機能しない期間)と考えられており、馴養期間をいかに短縮させるかが課題となっていた。
また、メタン生成菌は、負荷変動に弱いため、メタン生成菌の生育を促進するため(すなわち、馴養期間を短縮するため)には、負荷変動を低減してメタン生成菌の活性を維持することが必要と考えられる。しかしながら、馴養期間を短縮化するためにメタン生成菌に対する負荷変動を低減するような機構は、従来存在しなかった。
本発明の一実施形態の課題の一つは、簡易な構造で生物汚泥床の馴養期間を短縮することができるバイオガス発生装置を提供することにある。
本発明の一実施形態におけるバイオガス発生装置は、処理槽と、前記処理槽の内部の下方に設けられた生物汚泥床と、前記生物汚泥床の上方に設けられ、当該生物汚泥床に向かい合う傾斜面を有する汚泥沈降体と、を備え、前記汚泥沈降体は、前記処理槽の内側を上下方向に移動させることができる。
前記処理槽は、当該処理槽の内壁に沿って前記汚泥沈降体を移動させるガイドレールを有していてもよい。
前記汚泥沈降体は、前記傾斜面を有する本体部と、当該本体部の上面に設けられた複数の管状構造を含む整流部を有していてもよい。また、前記整流部は、複数の傾斜板を積層した構造を有していてもよい。
上記バイオガス発生装置は、前記処理槽の内部の下方に前記処理槽の内壁から離隔して設けられ、上下方向に開口端を有する筒状部材と、前記処理槽の内部の被処理水を前記筒状部材の下端側に戻す返送装置と、をさらに備えていてもよい。
前記返送装置は、前記被処理水を加熱するヒーターを含んでいてもよい。
本発明の一実施形態におけるバイオガス生成システムは、有機物を含む被処理水から酸を生成する酸生成装置と、前記酸生成装置により処理された一次処理水が供給される上記バイオガス生成装置と、を備える。
上記バイオガス生成システムは、前記有機物を含む被処理水を加熱する加熱槽をさらに備え、前記加熱槽により加熱された被処理水が前記酸生成装置に供給されてもよい。
本発明の一実施形態におけるバイオガス生成方法は、有機物を含む被処理水を上向流で生物汚泥床に通して処理を行うことによりバイオガスを生成する方法であって、前記処理は、前記生物汚泥床の上方に設けられた汚泥沈降体を第1位置に配置して相対的に反応域を縮小した第1状態における第1処理と、前記汚泥沈降体を前記第1位置よりも上方の第2位置に配置して相対的に前記反応域を拡大した第2状態における第2処理と、を含み、運転状況に応じて前記汚泥沈降体を上下方向に移動させることにより、前記第1処理と前記第2処理とを切り換える。
上記バイオガス生成方法において、運転開始時から所定の期間は、前記第1処理を行い、前記所定の期間の後、前記第1処理から前記第2処理に切り換えてもよい。前記所定の期間は、前記生物汚泥床の馴養期間であってもよい。
上記バイオガス生成方法において、前記被処理水の供給量が所定量を超えたとき、前記第2処理から前記第1処理に切り換えてもよい。
第1実施形態のバイオガス生成システムの構成を示す図である。 第1実施形態のバイオガス生成装置の構成を示す図である。 第1実施形態のバイオガス生成装置における汚泥沈降体の構成を示す図である。 第1実施形態のバイオガス生成装置における整流部の構成を示す図である。 第1実施形態のバイオガス生成装置における第1状態の構成を示す図である。 第1実施形態のバイオガス生成装置における第2状態の構成を示す図である。 第1状態における反応域の様子を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について、図面等を参照しつつ説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図面において、既出の図面に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
本明細書において、「バイオガス」とは、微生物を利用して有機物を分解することにより得られるガスを指す。バイオガスとしては、例えば、メタンガス、水素などエネルギー利用が可能なガスが挙げられる。
(第1実施形態)
[バイオガス生成システムの構成]
図1は、第1実施形態のバイオガス生成システム100の構成を示す図である。本実施形態のバイオガス生成システム100は、少なくとも酸生成装置110及びバイオガス生成装置120を含む。そのほか、本実施形態のバイオガス生成システム100は、加熱槽105、アルカリ溶液槽115、水封トラップ125及び洗浄トラップ130を含む。バイオガス生成システム100で生成されたバイオガスは、ガスバッファ135に蓄積される。ガスバッファ135に蓄積されたバイオガスは、温水ボイラ、マイクロガスタービン、ガスエンジン等の燃料として利用される。ただし、図1に示す例は一例に過ぎず、この例に限られるものではない
加熱槽105は、下水、屎尿、生ごみ、工場廃液等の有機廃棄物を含む被処理水を加熱する処理を行う処理槽である。被処理水の加熱は、ヒーター106等を用いて行われるが、熱交換器などを用いてもよい。本実施形態では、加熱槽105において被処理水を、60度を超える温度(例えば、65~70度)まで加熱する。加熱槽105による被処理水の加熱処理は、次に続く酸生成装置110の槽内温度を維持する目的を有する。さらに、加熱槽105による被処理水の加熱処理は、被処理水に含まれる有機物のうち、タンパク質を分解する目的も有している。
酸生成装置110は、被処理水に含まれる高分子の有機物を、微生物により低分子の有機物に変性させる処理を行う処理槽である。加熱槽105で加熱された被処理水は、酸生成装置110に供給される。酸生成装置110では、高分子の有機物が微生物により処理されて、酢酸などの低級の有機酸に変性される。そのため、酸生成装置110は、可溶化装置とも呼ばれる。
酸生成装置110で処理される被処理水は、処理槽の内部で50度から60度に維持される。本実施形態では、加熱槽105において60度を超える温度で被処理水を加熱してから酸生成装置110に供給するため、酸生成装置110の中の被処理水を50度から60度に維持することができる。また、その際、加熱槽105における加熱処理により被処理水中のタンパク質が分解されるため、酸生成装置110における低分子化処理の効率を上げることができる。さらに、あらかじめタンパク質を分解しておくことにより、タンパク質を低分子化した際の残渣物が減るなどの効果も得られる。
本実施形態の酸生成装置110は、槽内の被処理水を循環させるための循環ポンプ111及び被処理水のPH値を測定するためのPH計112を備える。すなわち、酸生成装置110は、循環ポンプ111を用いて槽内の被処理水を循環させつつ、PH値の経時変化を確認することができる。
アルカリ溶液槽115は、酸生成装置110のPH調整を行うためのアルカリ溶液を保存する槽である。アルカリ溶液としては、例えば水酸化ナトリウムを用いることができるが、これに限られるものではない。上述のように、酸生成装置110では、PH値が定期的に測定される。測定されたPH値に基づいて酸生成装置110の内部が酸性に偏ったと判断された場合、アルカリ溶液槽115から適切な量のアルカリ溶液が酸生成装置110に供給される。アルカリ溶液の供給量は、流量調整ポンプ116を用いて調整される。
バイオガス生成装置120は、嫌気性微生物を用いて有機物の分解処理を行う処理槽である。酸生成装置110で有機物の低分子化処理がなされた被処理水は、バイオガス生成装置120に供給される。バイオガス生成装置120では、低級有機酸等の有機物が嫌気性微生物により処理されて、メタンガス、二酸化炭素、水素等に分解される。本実施形態では、バイオガス生成装置120として、UASB(Upflow Anaerobic Sludge Bed)方式の嫌気性処理装置を用いる。UASB方式の嫌気性処理装置は、メタン発酵能を有する嫌気性微生物を粒子化して高密度に保持した生物汚泥床を用いる点に特徴がある。粒子化した嫌気性微生物は、グラニュールと呼ばれる黒い粒状体となって処理槽内に存在し、グラニュールの集合体が生物汚泥床として機能する。なお、本実施形態では、嫌気性微生物を例示して説明するが、好気性微生物を用いることも可能である。
本実施形態のバイオガス生成装置120は、処理槽22の内側に、上下方向に移動可能な汚泥沈降体26を備えている。本実施形態では、汚泥沈降体26よりも下方の領域を「反応域」と呼び、汚泥沈降体26よりも上方の領域を「分離域」と呼ぶ。つまり、バイオガス生成装置120は、運転中(処理中)においても、自由に反応域と分離域の拡大又は縮小を行うことができる。本実施形態のバイオガス生成装置120の具体的な構造については、図2を用いて後述する。
バイオガス生成装置120から放出された処理水は、水封トラップ125に送られる。水封トラップ125では、処理水中に混入したガスが除去される。
バイオガス生成装置120によって生成されたガスは、洗浄トラップ130に送られる。洗浄トラップ130では、消石灰を用いて二酸化炭素を炭酸カルシウムに変える処理が行われる。二酸化炭素の濃度の比率が低まると、相対的にメタンガスの濃度が高まるため、都市ガスレベルの高濃度のメタンガスを得ることができる。そのため、洗浄トラップ130は、改質装置とも呼ばれる。
最後に、洗浄トラップ130で生成された高濃度のメタンガスは、ガスバッファ135に蓄積される。本実施形態のバイオガス生成システム100によって生成されたメタンガスは、都市ガスと同等の濃度を有する。そのため、バイオガス生成システム100によって生成されたメタンガスの利用にあたってはバイオガス専用の設備を用いる必要がなく、一般的な都市ガス対応の設備を用いることができる。
本実施形態では、有機廃棄物からメタンガスを生成するためのバイオガス生成システム100について例示したが、これはあくまで一例である。つまり、バイオガス生成システム100は、後述するバイオガス生成装置120の基本的な構造さえ変わらなければ、有機廃棄物から取り出すバイオガスの種類に応じて適宜構成を変更してもよい。例えば、近年では、パイナップルの皮などの残渣物を用いて水素発電を行う試みがなされている。本実施形態のバイオガス生成システム100は、有機廃棄物からバイオガスとして水素を取り出すシステムとしても利用することができる。
[バイオガス生成装置の構成]
図2は、第1実施形態のバイオガス生成装置120の構成を示す図である。バイオガス生成装置120は、少なくとも処理槽22、生物汚泥床24、及び汚泥沈降体26を備える。さらに、本実施形態のバイオガス生成装置120は、原水供給管28、筒状部材(ドラフトチューブ)30、返送装置32、スカム阻止部材34、処理水排出トラフ36、処理水放出口38、及び昇降装置40を備える。ただし、図2に示す例は一例に過ぎず、この例に限られるものではない。
処理槽22は、鋼板または合成樹脂により形成された円筒状の筐体である。処理槽22は、本実施形態のバイオガス生成装置120の外枠に相当する。本実施形態のバイオガス生成装置120は、UASB方式で上向流により発酵処理を行うため、処理槽22として鉛直方向に長軸を有する中空部材を用いる。なお、処理槽22の一部の内壁には、後述する汚泥沈降体26を内壁に沿って上下方向に移動させるためのガイドレール22a(図5及び図6参照)が設けられている。なお、本実施形態では、処理槽22の形状を円筒状とした例を示したが、直方体状であってもよい。また、直方体状の筐体が複数連なった構造とすることも可能である。さらに、鋼板または合成樹脂に限らず、鉄筋コンクリート構造(RC構造)としてもよい。
生物汚泥床24は、処理槽22の内部の下方に設けられている。生物汚泥床24は、スラッジベッドとも呼ばれる。生物汚泥床24は、嫌気性微生物が自己造粒して形成されたグラニュールの集合体である。グラニュールは、嫌気性微生物の自己造粒機能を利用した沈降性に優れる黒色粒状の物質である。グラニュールは、微生物固定化用の担体を用いることなく、高密度かつ高活性のメタン生成菌を保持することができる。
汚泥沈降体26は、上向流によって上昇したグラニュールを生物汚泥床24に向かって沈降させるための部材である。汚泥沈降体26は、生物汚泥床24の上方に設けられている。汚泥沈降体26は、笠状の本体部26aと、本体部26aの上面に設けられた整流部26bとを含む。汚泥沈降体26の本体部26aは、生物汚泥床24に向かい合う傾斜面を有する。換言すれば、汚泥沈降体26の本体部26aは、側面視における形状が下方を底面とする円錐台となる。整流部26bは、複数の傾斜板を積層することにより構成された複数の管状構造を含む部材である。管状構造の断面形状は任意であり、例えば三角形、四角形、五角形、六角形、ひし形、又は円形であってもよい。
図3は、第1実施形態のバイオガス生成装置120における汚泥沈降体26の構成を示す図である。図3に示されるように、本実施形態の本体部26aは、複数の扇状部材26a-1を組み合わせて構成されている。しかしながら、本体部26aは、1枚の板状部材を加工して一体成形されていてもよい。いずれにしても、本体部26aは、生物汚泥床24に向かう傾斜面を有する笠状の部材であることが好ましい。
また、図3に示されるように、本実施形態の整流部26bは、上下方向に管状構造26b-1の開口端を向けて配置される。なお、整流部26bの上に、浮き上がり防止用のネットカバーを設けてもよい。ここで、本体部26aの上面には、複数の貫通孔26cが設けられている。整流部26bの内部の管状構造26b-1は、本体部26aの上面に設けられた複数の貫通孔26cにそれぞれ連通している。本体部26aを通過した被処理水は、複数の管状構造26b-1を通って上方に流れる。
図4は、第1実施形態のバイオガス生成装置120における整流部26bの構成を示す図である。具体的には、図4(A)は、複数の傾斜板26b-2の構成を示す図である。図4(B)は、複数の傾斜板26b-2を組み合わせて構成された整流部26bを示す図である。なお、図4(B)では、整流部26bとして、管状構造26b-1の断面形状が六角形である例を示している。
図4(A)に示されるように、複数の傾斜板26b-2は、それぞれが複数の屈曲部を有する板状部材で構成されている。各傾斜板26b-2の材料としては、プラスチック、金属等を用いることができる。図4(A)に示す複数の傾斜板26b-2を重ね合わせると、図4(B)に示されるように、複数の管状構造26b-1を有する整流部26bを形成することができる。なお、複数の傾斜板26b-2を接着剤等で貼り合せて整流部26bを形成してもよいし、重ね合わせた複数の傾斜板26b-2に前述のネットカバー等を被せて整流部26bを形成してもよい。いずれにしても、図4(B)に示される構造を、汚泥沈降体26の本体部26aの上面に配置できればよい。
一般的に、UASB方式の嫌気性処理装置では、装置の運転中、生物汚泥床を構成するグラニュールが上向流に乗って処理槽の外に流出(フラッシュアウト)しないように留意する必要がある。そのためには、被処理水の上昇速度よりもグラニュールの沈降速度が速くなるように調整することが重要である。グラニュールの沈降速度は、ストークスの式から求めることができる。ストークスの式によれば、グラニュールの沈降速度は、グラニュールの粒子密度及び粒径が大きいほど速くなる。また、被処理水の上昇速度(水面積負荷)は、処理槽の断面積(分離面積)で、被処理水の流量を除した値である。したがって、処理槽の分離面積を大きくすることが、被処理水の上昇速度を小さくする上で重要である。
以上のことを考慮し、本実施形態のバイオガス生成装置120は、汚泥沈降体26を処理槽22の内部に配置することにより、処理槽22の有効分離面積を増加させ、被処理水の上昇速度を落としている。特に、整流部26bでは、中空構造の内部の表面積を分離面積として加えることができるため、グラニュールが効率よく沈降する。被処理水から分離されたグラニュールは、再び処理槽22の内部を下降して、最終的に、再び生物汚泥床24に戻る。このように、汚泥沈降体26は、グラニュールの分離にも大きく寄与する。
さらに、本実施形態のバイオガス生成装置120は、運転開始時から所定の期間(具体的には、生物汚泥床24の馴養期間)は、汚泥沈降体26よりも下方の領域、すなわち反応域を狭くすることにより、グラニュールの成長を促進させ、グラニュールの粒子密度を向上させている。この事は、前述のとおり、グラニュールの沈降速度を早くすることに寄与する。
上述の効果を得るために、本実施形態では、汚泥沈降体26が、処理槽22の内壁に沿って上下方向に移動可能となっている。つまり、汚泥沈降体26を上下方向に移動させることにより、バイオガス生成装置120の運転状況に応じて、反応域を狭くしたり、反応域を広くしたりすることができる。この制御については、図5及び図6を用いて後述する。
図2に戻ってバイオガス生成装置120の説明を続ける。原水供給管28は、原水(図1に示す酸生成装置110から供給される一次処理水)を処理槽22の内部に供給する。図2では、1本の供給管のみ示されているが、この例に限らず、複数本の供給管を並列させてもよい。なお、詳細は後述するが、本実施形態の原水供給管28の開口端は、筒状部材30の下方に位置しており、供給された原水が筒状部材30の内部に送られる。
筒状部材30は、細長い中空のパイプであり、処理槽22の反応域(すなわち、汚泥沈降体26の下方)に設けられる。具体的には、筒状部材30は、処理槽22の内壁から離隔して、上下方向に開口端が向くように配置される。処理槽22の反応域には、生物汚泥床24が形成される。したがって、バイオガス生成装置120の運転中における筒状部材30は、生物汚泥床24の内部に位置する。
返送装置32は、処理槽22の上方から下方へと被処理水を戻す役割を有している。具体的には、返送装置32は、汚泥沈降体26よりも上方の被処理水(すなわち、グラニュールを含まない被処理水)及び/又は汚泥沈降体26よりも下方の被処理水(すなわち、グラニュールを含む被処理水)を、前述の筒状部材30の下端側に戻す機能を有する。つまり、返送装置32は、分離域の被処理水を再び反応域に戻したり、被処理水を反応域内で循環させたりする役割を有している。後述するように、本実施形態のバイオガス生成装置120は、反応域で良好な対流が生じるように、筒状部材30の内部の流速を速める構造を有する。返送装置32によって再び反応域に戻された被処理水は、筒状部材30の下端側の開口から筒状部材30の内側に戻されるため、筒状部材30の内部における流速の増加に寄与する。
返送装置32は、循環ポンプ121及び返送管122を用いて被処理水を再び反応域に戻す流路を形成する。流路には、循環ポンプのほか、ヒーター123及び水温センサ124が設けられている。ヒーター123は、返送管122を流れる被処理水を加熱する。水温センサ124は、返送管122を流れる被処理水の温度を計測する。
ヒーター123は、コイルヒーター、比熱接触槽、多重管式熱交換器、プレート式熱交換器など、様々なヒーターを用いることができる。水温センサ124としては、例えばサーミスタを用いることができる。本実施形態では、水温センサ124の出力信号に基づいてヒーター123を制御し、処理槽22内の被処理水の温度制御を行っている。また、本実施形態では、ヒーター123としてコイルヒーター等の接触式ヒーターを用いる。ヒーター123として接触式ヒーターを用いることにより、ヒーター123に接触した被処理水の温度は60度を超える。そのため、ヒーター123は、槽内温度を維持するだけでなく、増えすぎたグラニュール及び被処理水中のタンパク質を分解することもできる。
スカム阻止部材34は、汚泥沈降体26の上方に設けられる。スカムとは、余剰汚泥等がガスによって浮上したものである。スカム阻止部材34は、汚泥沈降体26とは反対に、側面視における形状が上方を底面とする円錐台の部材であり、中心付近に被処理水を通す開口が設けられている。
処理水排出トラフ36は、スカム阻止部材34の上方に設けられる。処理水排出トラフ36は、処理槽22の内部を上昇した処理水を通過させる開口を中心に有し、開口の周囲に溢れた処理水を受ける溝を有した構造を有する。この溝に溜まった処理水が、処理水放出口38から放出される。
昇降装置40は、汚泥沈降体26を上下方向に移動させるための駆動装置である。昇降装置40は、一端が汚泥沈降体26に連結された支持部材40a、支持部材40aの他端に連結されたリフター40b、及び支持部材40aとリフター40bとを支持する支持枠40cを含む。昇降装置40による汚泥沈降体26の移動は、手動で行われてもよいし、自動制御で行われてもよい。また、本実施形態では、支持枠40cに目盛り40dが付されている。例えば、手動でリフター(例えば昇降シリンダー)を動かして汚泥沈降体26を移動させる場合、目盛り40dによって移動距離が分かるようにしておけば、任意の位置に汚泥沈降体26を配置することができる。
以上説明した本実施形態のバイオガス生成装置120の動作について、図5~図7を用いて説明する。
[バイオガス生成装置の動作]
図5は、第1実施形態のバイオガス生成装置120における第1状態の構成を示す図である。図6は、第1実施形態のバイオガス生成装置120における第2状態の構成を示す図である。なお、図5及び図6に示すバイオガス生成装置120は、説明の便宜上、図2に示した一部の構成を省略している。また、図2では図示を省略したが、図5及び図6に示されるように、処理槽22は、汚泥沈降体26を内壁に沿って上下方向に移動させるためのガイドレール22aを有する。ただし、ガイドレール22aは必須の構成ではない。例えば、処理槽22が小型である場合は、省略することも可能である。
図5に示す第1状態は、汚泥沈降体26を処理槽22の下方(第1位置)に配置して、相対的に反応域50を縮小した状態(すなわち、分離域60を拡大した状態)である。なお、説明の便宜上、図5において、汚泥沈降体26の下端を反応域50の上限として図示したが、実際には、汚泥沈降体26よりも下方であれば反応域50として機能し得る。この点については、図6も同様である。
本実施形態において、「第1位置」は、運転開始時から所定の期間(具体的には、生物汚泥床24の馴養期間)に汚泥沈降体26を配置する位置である。第1位置は、処理槽22の深さ等を考慮して適宜決定すればよい。運転開始時は、グラニュールが負荷変動に対して非常に弱いため、反応域50を狭くして負荷変動を抑える。これにより、グラニュールの結合力の低下が抑制され、グラニュールが内部ガスにより浮き上がってしまうという不具合を抑制することができる。また、反応域50を狭くすることにより、反応域50の有機物濃度が高まるため、グラニュールの成長が促される。
このように、本実施形態では、生物汚泥床24の馴養期間は、図5に示す第1状態における処理(第1処理)を行い、グラニュールの成長促進に重きを置く。これにより、本実施形態のバイオガス生成装置120は、生物汚泥床24の馴養期間の短縮を図ることができる。
さらに、運転開始時は、グラニュールの成長が不足しているため、生物汚泥床24が十分に機能しない。また、非常に粒径の小さいグラニュールが多く存在するため、分離域60における固液分離性能を高めることが望ましい。本実施形態のバイオガス生成装置120は、運転開始時には、反応域50の縮小に伴って分離域60が拡大されるため、反応域50におけるグラニュールの成長促進と分離域60における固液分離性能の向上との両立が可能である。
次に、図6に示す第2状態は、汚泥沈降体26を処理槽22の上方(第2位置)に配置して、相対的に反応域50を拡大した状態(すなわち、分離域60を縮小した状態)である。換言すれば、第2状態は、汚泥沈降体26を前述の第1位置よりも上方の第2位置に配置して、相対的に反応域50を拡大した状態である。グラニュールが十分に成長して馴養期間を経過したと判断された場合、次は、反応域50の処理能力を上げることに重きを置く。つまり、反応域50を拡大することにより、被処理水とグラニュールの接触時間を増加させ、処理の効率を上げる。そのために、本実施形態では、第1位置から第2位置へと汚泥沈降体26を上方向に移動させることにより、反応域50を拡大した状態で処理(第2処理)を行う。
なお、グラニュールが十分に成長したか否か、すなわち生物汚泥床24の馴養期間が経過したか否かは、作業者が処理槽22に設けられた覗き窓22b(図2参照)などから目視で確認して判断すればよい。
また、本実施形態のバイオガス生成装置120は、運転中に、被処理水の供給量の増減に応じて反応域50の拡大又は縮小を行うこともできる。例えば、被処理水の供給量(すなわち、生物汚泥床24を通過する有機物の供給量)が増加した場合は、汚泥沈降体26を上方向に移動させて反応域50を拡大し、反応域50の処理の効率を向上させることが望ましい。例えば、被処理水の供給量が所定量を超えたとき、第2処理から第1処理に切り換えることが可能である。
さらに、本実施形態では、図5に示す第1状態において、反応域50に対流を生じさせることにより、グラニュールの成長を促進させる構成となっている。この点について、図7を用いて説明する。
図7は、第1状態における反応域50の様子を説明するための図である。前述のように、本実施形態のバイオガス生成装置120は、循環ポンプ121を用いて分離域60の中間水を反応域50に戻す流路を形成する返送装置32を備えている。返送装置32によって筒状部材30の下端側に戻された被処理水は、再び筒状部材30の内側を通って上昇する。その際、循環ポンプ121によって流速が速められた被処理水が筒状部材30の内側に供給されるため、筒状部材30の内側の流速が局所的に上がる。
したがって、筒状部材30の上方の開口端では、大きな流速でグラニュールと被処理水が流出することによる上昇流が生じる。また、筒状部材30の下方の開口端では、筒状部材30に流入する被処理水の流れによって開口端近傍に負圧が生じる。その負圧によって、筒状部材30の下方の開口端では、グラニュールと被処理水が筒状部材30の内部に引き込まれる。その結果、図7に示すように、反応域50には、被処理水の強い対流が生じる。このとき、汚泥沈降体26が第1位置まで移動して反応域50が狭められているため、微細なグラニュールは互いに絡み合って大きくなる。その結果、グラニュールの成長が著しく促進される。さらに、筒状部材30から上方に向かって流出したグラニュールは、直上に位置する汚泥沈降体26によって進行が遮られると、他のグラニュールと衝突し、さらに大きな粒径のグラニュールを形成する。
以上のように、本実施形態によれば、汚泥沈降体26を第1位置まで下げて反応域50を狭くすることにより、グラニュールの成長を促進させることができる。さらに、筒状部材30を用いて反応域50に強い対流を生じさせることにより、グラニュールの成長を促進させることができる。
本実施形態のバイオガス生成装置120は、処理槽22の内部を上下方向に移動可能な汚泥沈降体26を備える。これにより、運転状況に応じて反応域及び分離域の範囲を自由に拡大又は縮小することができる。そして、運転開始初期の生物汚泥床24の馴養期間には、汚泥沈降体26を下方に移動させることにより反応域50を狭くし、グラニュールの成長を促進させることができる。
また、本実施形態のバイオガス生成装置120は、処理槽の内壁から離隔して設けられた筒状部材30と被処理水を筒状部材30の下端側に戻す返送装置32とを備える。これにより、運転開始初期の生物汚泥床24の馴養期間には、汚泥沈降体26を下方に移動させつつ筒状部材30の内側における上昇流の流速を速め、反応域50全体に強い対流を生じさせることができる。その結果、反応域50を狭くする効果に対して対流による効果も加わり、グラニュールの成長を著しく促進させることができる。
(変形例1)
第1実施形態では、処理槽22の内部に、上下方向に移動可能な汚泥沈降体26と、筒状部材30及び返送装置32による対流発生機構の両方を設けた例を示したが、筒状部材30及び返送装置32による対流発生機構は省略することもできる。
例えば、筒状部材30及び返送装置32による対流発生機構を備えていなくても、上下方向に移動可能な汚泥沈降体26を備えてさえいれば、反応域50及び分離域60の拡大又は縮小を行うことができる。すなわち、上下方向に移動可能な汚泥沈降体26を備えることにより、本変形例のバイオガス生成装置120は、簡易な構造で生物汚泥床24の馴養期間を短縮することができる。さらに、本変形例のバイオガス生成装置120は、有機物の供給量が増加した場合においても、適切に反応域50を拡大させることにより、有機物の発酵処理の効率を上げることができる。
(変形例2)
第1実施形態では、処理槽22の内部に、上下方向に移動可能な汚泥沈降体26と、筒状部材30及び返送装置32による対流発生機構の両方を設けた例を示したが、上下方向に移動可能な汚泥沈降体26は省略することもできる。
例えば、上下方向に移動可能な汚泥沈降体26を備えていなくても、筒状部材30及び返送装置32による対流発生機構を備えてさえいれば、反応域50に強い対流を生じさせ、馴養期間におけるグラニュールの成長促進を図ることができる。すなわち、筒状部材30及び返送装置32による対流発生機構を備えることにより、本変形例のバイオガス生成装置120は、簡易な構造で生物汚泥床24の馴養期間を短縮することができる。
(変形例3)
第1実施形態では、グラニュールが十分に成長したか否かを作業者が覗き窓22bから目視で確認して判断する例を示した。しかしながら、この例に限らず、センサ等の検出器を用いてグラニュールの成長を確認することも可能である。例えば、レーザーセンサでグラニュールの表面反射を解析し、グラニュールの大きさを確認することが可能である。また、例えば、処理槽22の内部に撮像装置を設置して定期的にグラニュールの撮像を行い、画像を解析してグラニュールの大きさを確認することが可能である。さらに、これらのレーザーセンサによる解析結果又は画像の解析結果に基づいてグラニュールの成長が十分か否かを判定し、十分であると判断された場合に、自動的に汚泥沈降体26が上昇する構成としてもよい。
本発明の実施形態及びその変形例は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。上述した実施形態のバイオガス生成装置を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、上述した実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
22…処理槽、22a…ガイドレール、22b…覗き窓、24…生物汚泥床、26…汚泥沈降体、26a…本体部、26b…整流部、26b-1…管状構造、26b-2…傾斜板、26c…貫通孔、28…原水供給管、30…筒状部材(ドラフトチューブ)、32…返送装置、34…スカム阻止部材、36…処理水排出トラフ、38…処理水放出口、40…昇降装置、40a…支持部材、40b…リフター、40c…支持枠、50…反応域、60…分離域、100…バイオガス生成システム、105…加熱槽、106…ヒーター、110…酸生成装置、111…循環ポンプ、112…PH計、115…アルカリ溶液槽、116…流量調整ポンプ、120…バイオガス生成装置、121…循環ポンプ、122…返送管、123…ヒーター、124…水温センサ、125…水封トラップ、130…洗浄トラップ、135…ガスバッファ

Claims (10)

  1. 処理槽と、
    前記処理槽の内部の下方に設けられた生物汚泥床と、
    前記生物汚泥床の上方に設けられ、当該生物汚泥床に向かい合う傾斜面を有する汚泥沈降体と、
    を備え、
    前記汚泥沈降体は、前記処理槽の内側を上下方向に移動させることができる、バイオガス生成装置。
  2. 前記処理槽は、当該処理槽の内壁に沿って前記汚泥沈降体を移動させるガイドレールを有する、請求項1に記載のバイオガス生成装置。
  3. 前記汚泥沈降体は、前記傾斜面を有する本体部と、当該本体部の上面に設けられた複数の管状構造を含む整流部を有する、請求項1又は2に記載のバイオガス生成装置。
  4. 前記整流部は、複数の傾斜板を積層した構造を有する、請求項3に記載のバイオガス生成装置。
  5. 有機物を含む被処理水から酸を生成する酸生成装置と、
    前記酸生成装置により処理された一次処理水が供給される、請求項1乃至のいずれか一項に記載のバイオガス生成装置と、
    を備える、バイオガス生成システム。
  6. 前記有機物を含む被処理水を加熱する加熱槽をさらに備え、
    前記加熱槽により加熱された被処理水が前記酸生成装置に供給される、請求項に記載のバイオガス生成システム。
  7. 有機物を含む被処理水を上向流で生物汚泥床に通して処理を行うことによりバイオガスを生成するバイオガス生成方法であって、
    前記処理は、
    前記生物汚泥床の上方に設けられた汚泥沈降体を第1位置に配置して相対的に反応域を縮小した第1状態における第1処理と、
    前記汚泥沈降体を前記第1位置よりも上方の第2位置に配置して相対的に前記反応域を拡大した第2状態における第2処理と、
    を含み、
    運転状況に応じて前記汚泥沈降体を上下方向に移動させることにより、前記第1処理と前記第2処理とを切り換える、バイオガス生成方法。
  8. 運転開始時から所定の期間は、前記第1処理を行い、前記所定の期間の後、前記第1処理から前記第2処理に切り換える、請求項に記載のバイオガス生成方法。
  9. 前記所定の期間は、前記生物汚泥床の馴養期間である、請求項に記載のバイオガス生成方法。
  10. 前記被処理水の供給量が所定量を超えたとき、前記第2処理から前記第1処理に切り換える、請求項乃至のいずれか一項に記載のバイオガス生成方法。
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