以下の詳細な説明の目的のために、本開示によって提供される実施形態は、相反することが明示的に指定されている場合を除き、様々な代替的な変形およびステップシーケンスを想定し得ることを理解されたい。さらに、任意の動作の実施例以外、または別様に示される場合、例えば、明細書および特許請求の範囲で使用される成分の量を表すすべての数は、すべての例において「約」という用語によって修飾されているものとして理解されるべきである。したがって、相反することが示されない限り、以下の明細書および添付の特許請求の範囲に記載される数値パラメータは、本発明によって得られる所望の特性に応じて変動し得る近似値である。少なくとも、また、均等諭の適用を特許請求の範囲に限定しようとするものではなく、各数値パラメータは、報告された有意な桁の数を考慮して、かつ通常の四捨五入技法を適用することによって少なくとも解釈されるべきである。
本発明の広い範囲を記載する数値範囲およびパラメータは、近似値であるにもかかわらず、特定の例において記載される数値は、できる限り正確に報告される。しかしながら、任意の数値は、それらのそれぞれの試験測定値に見られる標準変動から必然的に得られる特定の誤差を本質的に含有する。
また、本明細書に列挙される任意の数値範囲は、その中に包含されるすべてのサブ範囲を含むことを意図していることを理解されたい。例えば、「1~10」の範囲は、列挙された最小値1~列挙された最大値10(列挙された値を含む)、すなわち、1に等しいまたは1を超える最小値および10に等しいまたは10未満の最大値を有する、すべてのサブ範囲を含むことが意図される。
ここで、本発明の特定の化合物、組成物、および方法を参照する。開示される化合物、組成物、および方法は、特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。それとは反対に、特許請求の範囲は、すべての代替物、修正物、および等価物を包含することを意図するものである。
「成分」とは、成分の構成成分が、別の成分と混ぜ合わされ、混合されて共反応性組成物を形成するまで共反応性でない組成物を指す。
「共反応性三次元印刷」とは、熱硬化性組成物が連続した層のノズルを通して押し出し成形されて部品を形成する、本明細書に開示されるような方法を指す。
「共反応性組成物」とは、互いに反応することが可能な少なくとも2つの反応性化合物を含む組成物を指す。反応性化合物は、触媒の不在下、触媒の存在下、または活性化硬化開始剤の存在下で反応することができる。共反応性組成物は、50℃未満の温度で反応性であり得る。共反応性組成物は、熱硬化性組成物であり得、硬化されると、熱硬化性組成物を形成する。
「触媒」とは、反応における全体的な標準ギブスエネルギー変化を修正することなく、反応のラットを増加させる物質を指す。
「硬化開始剤」は、活性化後に重合反応を開始する化合物を指す。硬化開始剤は、例えば、化学線、熱、または剪断力に曝露されると、活性化され得る。
「反応性化合物」とは、別の化合物に対して反応性である化合物を指す。反応性化合物は、別の化合物の官能基に対して反応性である1つまたは1つより多くの官能基を含み得る。
「構成成分」は、有機化合物または無機化合物を指す。組成物および成分は、1つまたは1つより多くの構成成分を含み得る。構成成分の例としては、本明細書に開示されるようなプレポリマー、モノマー、多官能化剤、および添加剤が挙げられる。
「前駆体組成物」とは、1つまたは1つより多くの追加の前駆体組成物と組み合わせて、成分を形成することができる組成物を指す。
「体積混合比」とは、2つまたは2つより多くの成分の体積比を指す。
「連続的に変化させる」とは、中断することなく変化させることを指す。
「非連続的に変化させる」とは、離散的なステップで変化させることを指す。
「熱硬化性」とは、硬化した熱硬化性ポリマー組成物を指す。
「熱硬化性組成物」とは、硬化によって注入可能な不溶性ポリマーネットワークに不可逆的に変化する共反応性化合物を含む組成物を指す。硬化は、プレポリマーおよび硬化剤をより高い分子量のポリマーに、次いでポリマーネットワークに変換する化学プロセスである。硬化は、高度に網目状の構造であって、本質的に各構成単位が、構造を通る多くの経路によって互いの構成単位および巨視的相境界に接続された、ポリマーネットワーク間の広範囲な架橋を生じる化学反応をもたらし、このような経路の数は、介在する構成単位の平均数と共に増加し、経路は、平均して構造と同一の拡がりを有しなければならない。
「プレポリマー骨格」とは、プレポリマーの反応性官能基間のセグメントを指す。プレポリマー骨格は、典型的には、繰り返しサブユニットを含む。例えば、HS-(R)n-SH構造を有するポリチオールの骨格は、-(R)n-である。
「好適な活性化硬化開始剤」とは、使用の文脈内で第1の反応性化合物と第2の反応性化合物との間の硬化反応を開始することができる活性化硬化開始剤を指す。一例として、好適な触媒の不在下では、チオール官能性プレポリマーは、活性化フリーラジカル生成剤の存在下でアルケニル官能性モノマーと共反応性である。
「好適な触媒」とは、使用の文脈内で第1の反応性化合物と第2の反応性化合物との間の反応を触媒することができる化合物を指す。例えば、チオール官能性プレポリマーおよびアルケニル官能性モノマーは、アミン触媒の存在下で共反応性である。
ポリマー複合材料の電気的特性は、ASTM D257-14、ASTM D4496-04、ASTM D991-89(2005)、またはIEC 60093などの好適な試験方法を使用して判定され得る。
共反応性三次元印刷は、広範囲にわたる特性を有する部品を製作するために使用され得る。共反応性三次元印刷は、異なる硬化化学の使用を容易にして反応速度を制御し、幅広いポリマー材料の使用を容易にすることができる。共反応性三次元印刷は、堆積中に共反応性組成物および/または層の寸法を連続的に変化させるように適合させ得る。共反応性三次元印刷の汎用性は、小規模および大規模生産における小規模および大規模部品の両方を迅速かつコスト効率的に製作するように適合させ得る。
本開示によって提供される三次元印刷を使用して部品を製作する方法は、第1の成分と第2の成分とを混ぜ合わせ、混合して、共反応性組成物を形成することであって、第1の成分が、第1の化合物を含み、第2の成分が、第2の化合物を含み、第1の反応性化合物が、50℃未満の温度で第2の反応性化合物に対して反応性であるか、または第1の成分が、第1の反応性化合物および第2の反応性化合物を含み、第1の反応性化合物が、触媒および/または硬化開始剤の存在下で第2の反応性化合物に対して反応性であり、触媒および/または硬化開始剤が、第1の反応性化合物と第2の反応性化合物との間の反応を触媒および/または開始することが可能であり、第2の成分が、触媒および/または硬化開始剤を含む、形成することと、三次元印刷を使用して連続した層に共反応性組成物を堆積させて部品を製作することと、を含む。
本開示によって提供される共反応性組成物と共に使用される三次元印刷装置の例の概略図を図1に示す。
図1に示される装置は、混合ノズル101を含む。第1の一次リザーバ103内の第1の成分102は、一次ポンプ104を使用して混合ノズル101内にポンプ送給される。第2の一次リザーバ106内の第2の成分105は、一次ポンプ107を使用して混合ノズル101にポンプ送給される。第1の成分102および第2の成分105は、混合器101内で混ぜ合わされ、混合されて、共反応性組成物108を提供する。共反応性組成物108は、ノズル109を通して一次ポンプ104/107によって提供される圧力下で押し出し成形され、押し出し成形体110を形成する。押し出し成形体110の形態をなす共反応性組成物108が硬化し始める際、共反応性組成物108は、部品を製作するために連続した層に堆積され得る。
一次ポンプ104/107は、第1の成分と第2の成分との所望の体積混合比を提供するために、コントローラ(図示せず)によって独立して制御され得る。体積混合比は、部品の製作中に一定であり得る。体積混合比は、部品が製造されている間に一定期間連続的に変化させることができ、および/または部品が製作されている間に非連続的に変化させることができる。第1の成分と第2の成分との混合比を変化させることによって、異なる共反応性組成物を製造および堆積することができ、結果として、硬化した部分は、三次元的に印刷された部品の異なる部分において異なる特性を有する。
図示されていないが、1つまたは1つより多くの追加の成分が、第1の成分および第2の成分に加えて、あるいは第1の成分および/または第2の成分の代わりに、混合器に導入され得る。1つまたは1つより多くの追加の成分は、1つまたは1つより多くの追加の成分を含有するそれぞれの一次リザーバに独立して結合されたそれぞれの一次ポンプを使用して、混合器に導入され得る。
第1の成分102および第2の成分105などの成分は、部品の製作中に一貫した組成を有し得る。あるいは、部品の製作中に成分の組成を変化させることができる。例えば、組成物の1つまたは1つより多くの構成成分の量および/または種類は、部品が製作されている間に変化し得る。図1に示されるように、このことは、2つまたは2つより多くの二次リザーバを、それぞれ独立して制御される二次ポンプを介してそれぞれの一次リザーバ103/106に結合することによって達成され得、二次リザーバの各々は、別に前駆体組成物を含有する。図1を参照すると、二次リザーバ111は、それぞれの二次ポンプを介して一次リザーバ103に結合され、二次リザーバ111の各々は、別に前駆体組成物112/113/114を含有し得る。同様に、二次リザーバ116は、それぞれ独立して制御される二次ポンプ117を介して一次リザーバ106に結合され、二次リザーバの各々は、別に前駆体組成物118/119/120を含有し得る。前駆体組成物の体積混合比は、連続的および/または非連続的に調整されて、一次リザーバ内の第1の成分および/または第2の成分の組成を変化させることができる。
各一次ポンプおよび二次ポンプは、独立して制御され得、好適な関連付けられた計量装置を含む。
パージ121/122は、それぞれの一次リザーバ103および106に結合され得、印刷プロセスの間、いつでも一次リザーバを排出し、システムを洗浄するために使用され得る。
ヘリカルミキサーなどの剪断薄化デバイスが、混合器とノズル先端との間の混合ノズルに組み込まれ得る。剪断薄化デバイスを使用して、押し出し成形される前に、共反応性組成物中の剪断薄化材料の粘度を低減することができる。
多成分押し出し成形用のこの設計は、多材料部品のシームレスな三次元印刷を容易にすることができる。この設計は、複数の押し出し成形ノズルの使用を回避する。共反応性組成物の構成成分の量および性質を、連続的または非連続的のいずれか一方で変化させることによって、印刷された部品は、異なる機械的特性および美的特性を呈する類別された領域および/または別個の領域を含み得る。
本開示によって提供される共反応性三次元印刷方法および装置を使用して製作された部品の図解を図2に示す。図2は、3つの異なる材料を含む3つの別個の領域201/202/203を有する部品を示す。部品は、共反応性組成物を継続的に印刷しおよび変化させて、部品の異なる部分を印刷することによって、製作され得る。この例では、第1の材料は、発泡材料201を含むことができ、第2の材料は、可撓性材料202であり得、第3の材料は、剛性材料203であり得、異なる特性を有する材料を使用して、部品の異なる部分を製作する。部品は、押し出し成形ノズルを持ち上げることなく、かつ共反応性組成物を変化させることなく、製作され得る。部品の異なる部分が製作されている間に、共反応性組成物の構成成分は、第1の成分と第2の成分との体積混合比を調整することによって、ならびに/もしくは第3の成分を第1の成分および第2の成分に組み込むことによって、または異なる共反応性組成物に変化させることによって、変化され得る。
本開示によって提供される方法は、多様な共反応性組成物を1つまたは1つより多くのノズルを通して押し出し成形して、部品の異なる領域に異なる特性を有する部品を製作することによる、多材料部品の三次元印刷を含む。
共反応性組成物は、第1の反応性化合物および第2の反応性化合物を含み得、第1の反応性化合物は、例えば、50℃未満、40℃未満、30℃未満、25℃未満、20℃未満、または15℃未満の温度で第2の反応性化合物に対して反応性である。
共反応性組成物は、室温で共反応および硬化する共反応性化合物を含み得、室温とは、20℃~25℃、20℃~22℃、または約20℃の温度を指す。
第1の化合物と第2の化合物とは、触媒または硬化開始剤の不在下で反応性であり得る。
第1の化合物と第2の化合物とは、第1の化合物と第2の化合物との反応を触媒することができる触媒の存在下で反応性であり得る。
第1の化合物と第2の化合物とは、硬化開始剤の活性化時に反応性であり得る。例えば、共反応性組成物は、フリーラジカル光重合機構によって反応することができる共反応性化合物を含むことができ、共反応性組成物は、光開始剤が化学線への曝露時に活性化されると、硬化することができる。
共反応性組成物は、熱硬化性組成物であり、硬化されると熱硬化性物質を形成する。
共反応性組成物は、溶媒を実質的に含まないことができる。例えば、共反応性組成物は、5重量%未満の溶媒、2重量%未満、1重量%未満、または0.1重量%未満の溶媒を含み得、ここで、重量%は、共反応性組成物の総重量に基づく。
共反応性組成物は、反応性プレポリマー、反応性モノマー、および添加剤を含み得る。
共反応性組成物は、好適な官能基を有するプレポリマーまたはプレポリマーの組み合わせを含み得る。官能基は、別のプレポリマーの官能基および/またはモノマーの官能基に対して反応性であり得る。
共反応性組成物は、プレポリマーまたはプレポリマーの組み合わせを含み得る。プレポリマーは、例えば、硬化ポリマーの引張強度、伸長率、衝撃強度、耐熱性、加水分解安定性、および耐薬品性などの硬化組成物の特性を決定し得る。
プレポリマーは、例えば、10,000Da未満、8,000Da未満、6,000Da未満、4,000Da未満、または2,000Da未満の数平均分子量を有し得る。プレポリマーは、例えば、2,000Da超、4,000Da超、6,000Da超、または8,000Da超の数平均分子量を有し得る。プレポリマーは、例えば、2,000Da~10,000Da、3,000Da~9,000Da、4,000Da~8,000Da、または5,000Da~7,000Daの数平均分子量を有し得る。
プレポリマーは、25℃で液体であり得、ガラス転移温度Tg、例えば、-20℃未満、-30℃未満、または-40℃未満を有し得、ガラス転移温度Tgは、1Hzの周波数、20ミクロンの振幅、および-80℃~25℃の温度ランプを有するTA Instruments Q800装置を使用して動的質量分析(DMA)によって判定され、Tgは、tanδ曲線のピークとして識別される。
プレポリマーは、例えば、No.6の主軸で、300rpmの速度で、および25℃の温度で、Brookfield CAP 2000粘度計を使用して測定された、20ポアズ~500ポアズ(2Pa秒~50Pa秒)、20ポアズ~200ポアズ(2Pa秒~20Pa秒)、または40ポアズ~120ポアズ(4Pa秒~12Pa秒)の範囲内の粘度を呈し得る。
プレポリマーは、例えば、12個未満、10個未満、8つ未満、6つ未満、または4つ未満の反応性官能基を有し得る。第1の化合物および第2の化合物の各々は、例えば、2~12個、2~8つ、2~6つ、2~4つ、または2~3つのそれぞれの反応性官能基を含み得る。第1の化合物および第2の化合物の各々は、独立して、例えば、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10個、11個、または12個の官能基を有し得る。
プレポリマーは、任意の好適な骨格を含み得る。例えば、ビークル部品の最終使用要件に基づいて、プレポリマー骨格を選択することができる。例えば、プレポリマー骨格は、引張強度、伸長率、耐熱性、耐薬品性、低温可撓性、硬度、および上記のうちのいずれかの組み合わせの考慮に基づいて選択され得る。特定のプレポリマーで使用するためのプレポリマーの選択はまた、コストの考慮事項に基づき得る。
プレポリマーとしては、交互コポリマー、ランダムコポリマー、および/またはブロックコポリマーなどのコポリマーを挙げることができる。例えば、プレポリマーは、可撓性などの所望の特性をプレポリマー骨格に付与するセグメントを含み得る。
プレポリマーは、プレポリマー骨格内に異なる化学構造および特性を有するセグメントを含み得る。セグメントは、ランダムに、正規分布で、またはブロックで、分布し得る。セグメントを使用して、プレポリマー骨格に特定の特性を付与することができる。例えば、セグメントは、ポリマー骨格へのチオエーテル結合などの可撓性結合を含み得る。ペンデント基を有するセグメントをプレポリマー骨格に組み込んで、プレポリマー骨格の対称性を破壊することができる。セグメントを、硫黄含有プレポリマーを調製するために使用される反応物を介して導入することができ、かつ/または低分子量硫黄含有プレポリマーを、セグメントを含有する化合物と反応させることができる。
プレポリマーは、特定の硬化化学に対して適宜好適な官能基を末端とし得るプレポリマー骨格を含む。
プレポリマーは、所望の硬化特性に対して適宜任意の好適な骨格を有することができる。
例えば、プレポリマー骨格は、ポリチオエーテル、ポリスルフィド、ポリホルマール、ポリイソシアネート、ポリ尿素、ポリカーボネート、ポリフェニレンスルフィド、ポリエチレンオキシド、ポリスチレン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリカーボネート、スチレンアクリロニトリル、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリビニルクロライド、ポリブタジエン、ポリブチレンテレフタレート、ポリ(p-フェニレンオキシド)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレンイミン、ポリフェニルスルホン、アクリロニトリルスチレンアクリレート、ポリエチレン、シンジオタクチックまたはアイソタクチックポリプロピレン、ポリ乳酸、ポリアミド、エチレン-ビニルアセテートホモポリマーまたはコポリマー、ポリウレタン、エチレンのコポリマー、プロピレンのコポリマー、プロピレンのインパクトコポリマー、ポリエーテルエーテルケトン、ポリオキシメチレン、シンジオタクチックポリスチレン(SPS)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶性ポリマー(LCP)、ブテンのホモポリマーおよびコポリマー、ヘキセンのホモポリマーおよびコポリマー、ならびに上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
他の好適なプレポリマー骨格の例としては、ポリオレフィン(ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、およびオレフィンコポリマーなど)、スチレン/ブタジエンゴム(SBR)、スチレン/エチレン/ブタジエン/スチレンコポリマー(SEBS)、ブチルゴム、エチレン/プロピレンコポリマー(EPR)、エチレン/プロピレン/ジエンモノマーコポリマー(EPDM)、ポリスチレン(高インパクトポリスチレンを含む)、ポリ(ビニルアセテート)、エチレン/ビニルアセテートコポリマー(EVA)、ポリ(ビニルアルコール)、エチレン/ビニルアルコールコポリマー(EVOH)、ポリ(ビニルブチラール)、ポリ(メチルメタクリレート)、および他のアクリレートポリマーおよびコポリマー(メチルメタクリレートポリマー、メタクリレートコポリマー、1つまたは1つより多くのアクリレートに由来するポリマー、メタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレートなどを含む)、オレフィンおよびスチレンコポリマー、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)、スチレン/アクリロニトリルポリマー(SAN)、スチレン/無水マレイン酸コポリマー、イソブチレン/無水マレイン酸コポリマー、エチレン/アクリル酸コポリマー、ポリ(アクリロニトリル)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド、ポリエステル、液晶性ポリマー(LCP)、ポリ(乳酸)、ポリ(フェニレンオキシド)(PPO)、PPO-ポリアミド合金、ポリスルホン(PSU)、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリイミド、ポリオキシメチレン(POM)ホモポリマーおよびコポリマー、ポリエーテルイミド、フッ化エチレンプロピレンポリマー(FEP)、ポリ(ビニルフルオライド)、ポリ(ビニリデンフルオライド)、ポリ(ビニリデンクロライド)、およびポリ(ビニルクロライド)、ポリウレタン(熱可塑性および熱硬化性)、アラミド(Kevlar(登録商標)およびNomex(登録商標)など)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリシロキサン(ポリジメチルシロキサン、ジメチルシロキサン/ビニルメチルシロキサンコポリマー、ビニルジメチルシロキサン末端ポリ(ジメチルシロキサン))、エラストマー、エポキシポリマー、ポリ尿素、アルキド、セルロースポリマー(エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、セルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、およびセルロースアセテートブチレートなど)、ポリ(エチレンオキシド)などのポリエーテルおよびグリコール(ポリ(エチレングリコール)としても知られる)、ポリ(プロピレンオキシド)(ポリ(プロピレングリコール)としても知られる)、ならびにエチレンオキシド/プロピレンオキシドコポリマー、アクリルラテックスポリマー、ポリエステルアクリレートオリゴマーおよびポリマー、ポリエステルジオールジアクリレートポリマー、ならびにUV硬化性樹脂、が挙げられる。
エラストマー骨格を有するプレポリマーを使用することもできる。N個のエラストマー骨格を有する好適なプレポリマーの例としては、ポリエーテル、ポリブタジエン、フルオロエラストマー、ペルフルオロエラストマー、エチレン/アクリルコポリマー、エチレンプロピレンジエンターポリマー、ニトリル、ポリチオラミン、ポリシロキサン、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
エラストマープレポリマーは、任意の好適なエラストマープレポリマーを含み得る。エラストマー骨格を有する好適なプレポリマーの例としては、ポリエーテル、ポリブタジエン、フルオロエラストマー、ペルフルオロエラストマー、エチレン/アクリルコポリマー、エチレンプロピレンジエンテルポリマー、ニトリル、ポリチオラミン、ポリシロキサン、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、イソプレン、ネオプレン、ポリスルフィド、ポリチオエーテル、シリコーン、スチレンブタジエン、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。エラストマープレポリマーは、例えば、ポリメチルヒドロシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリエチルヒドロシロキサン、ポリジエチルシロキサン、または上記のうちのいずれかの組み合わせなどのポリシロキサンを含み得る。エラストマープレポリマーは、シラノール基などのアミン基およびイソシアネート基との反応性が低い末端官能基を含み得る。エラストマープレポリマーは、例えば、シラノール末端ポリジメチルシロキサンプレポリマーなどのシラノール末端ポリシロキサンプレポリマーなどのポリジメチルシロキサンプレポリマーを含み得る。
化学的に耐性のある骨格を有するプレポリマーの例としては、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニリデンジフルオライド、ポリエチレンテトラフルオロエチレン、フッ素化エチレンプロピレン、ペルフルオロアルコキシ、エチレンクロロトリフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、フッ素化エチレンプロピレンポリマーポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン、フッ素化エチレンプロピレン、ポリスルホン、ポリアリエーテルスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリールスルホン、ポリベンズイミダゾール、ポリアミド、液晶ポリマー、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
耐薬品性が要求される部品については、硫黄含有骨格を有するプレポリマーを使用することができる。耐薬品性は、洗浄溶媒、燃料、油圧流体、潤滑剤、油、および/または塩スプレーに関し得る。耐薬品性とは、水分および温度などの大気条件への曝露後、および洗浄溶媒、燃料、油圧流体、潤滑剤、および/または油などの化学物質への曝露後、許容可能な物理的特性および機械的特性を維持する部品の能力を指す。一般に、化学的に耐性のある部品は、70℃で7日間化学物質に浸漬した後、25%未満、20%未満、15%未満、または10%未満の膨潤率を呈し、膨潤率は、EN ISO 10563に従って判定される。
硫黄含有骨格を有するプレポリマーの例としては、ポリチオエーテル、ポリスルフィド、硫黄含有ポリホルマール、モノスルフィド、または上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
耐薬品性を呈するプレポリマー骨格は、高い硫黄含有量を有し得る。例えば、硫黄含有プレポリマー骨格は、10重量%超、12重量%超、15重量%超、18重量%超、20重量%超、または25重量%超の硫黄含有量を有し得、重量%は、プレポリマー骨格の総重量に基づく。化学的に耐性のあるプレポリマー骨格は、例えば、10重量%~25重量%、12重量%~23重量%、13重量%~20重量%、または14重量%~18重量%の硫黄含有量を有し得、重量%は、プレポリマー骨格の総重量に基づく。
共反応性組成物は、反応性モノマーまたは反応性モノマーの組み合わせを含み得る。
共反応性モノマーは、プレポリマーおよび/または別のモノマーに対して反応性の官能基を含み得る。
反応性モノマーは、例えば、1,000Da未満、800Da未満、600Da未満、500Da未満、400Da未満、または300Da未満の分子量を有し得る。モノマーは、例えば、100Da~1,000Da、100Da~800Da、100Da~600Da、150Da~550Da、または200Da~500Daの分子量を有し得る。モノマーは、100Da超、200Da超、300Da超、400Da超、500Da超、600Da超、または800Da超の分子量を有し得る。
反応性モノマーは、2つまたは2つより多く、例えば、2~6つ、2~5つ、または2~4つの反応性官能基を有し得る。反応性モノマーは、2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの官能基を有し得る。反応性モノマーは、例えば、2~6つ、2~5つ、2~4つ、2~3つ、2.1~2.8つ、または2.2~2.6つの平均の反応性官能基を有し得る。
反応性モノマーは、例えば、チオール、アルケニル、アルキニル、エポキシ、イソシアネート、マイケル受容体、マイケル供与体、ヒドロキシル、アミン、シラノール、ポリアルコキシシリル、または他の好適な反応性官能基などの任意の好適な官能基を含み得る。
反応性モノマーは、例えば、ポリチオール、ポリアルケニル、ポリアルキニル、ポリエポキシド、多官能性マイケル受容体、多官能性マイケル供与体、ポリイソシアネート、ポリオール、ポリアミン、多官能性シラノール、多官能性ポリアルコキシシリル、または上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
反応性モノマーは、多官能化剤または多官能化剤の組み合わせを含み得る。
多官能化剤は、硬化ポリマーマトリックスの架橋密度を増加させるために組成物中に含まれ得る3つまたは3つより多くの官能基の官能性を有し得る。多官能化剤は、反応性プレポリマーおよび/または反応性モノマーに対して反応性の官能基を含み得る。
多官能化剤は、例えば、3~5つまたは3~4つなどの3~6つの、平均の官能基を含み得る。多官能化剤は、3つ、4つ、5つ、6つ、または上記のうちのいずれかの組み合わせの官能基を有し得る。
多官能化剤は、例えば、ポリチオール、ポリアルケニル、ポリアルキニル、ポリエポキシド、多官能性マイケル受容体、多官能性マイケル供与体、ポリイソシアネート、ポリオール、ポリアミン、多官能性シラノール、多官能性ポリアルコキシシリル、または上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
反応性プレポリマーおよび反応性モノマーなどの反応性化合物は、2つまたは2つより多くの反応性官能基などの1つまたは1つより多くの反応性官能基を含み得る。
共反応性組成物では、第1の共反応性化合物は、1つ以上の第1の官能基を含み得、第2の共反応性化合物は、1つ以上の第1の官能基の各々が、1つ以上の第2の官能基の各々に対して反応性である、1つ以上の第2の官能基を含み得る。1つ以上の第1の官能基の各々は、同一であり得るか、または第1の官能基の少なくともいくつかは、他の第1の官能基と異なり得る。1つ以上の第2の官能基の各々は、同一であり得るか、または第2の官能基の少なくともいくつかは、他の第2の官能基と異なり得る。
共反応性組成物は、少なくとも1種の第3の共反応性化合物を含み得、少なくとも1種の第3の共反応性化合物は、2つ以上の第3の官能基などの1つ以上の第3の官能基を含み得る。1つ以上の第3の官能基の各々は、同一であり得るか、または第3の官能基の少なくともいくつかは、他の第3の官能基と異なり得る。1つまたは1つより多くの第3の官能基の各々は、1つまたは1つより多くの第1の官能基の各々に対して反応性であり得、1つまたは1つより多くの第3の官能基の各々は、1つまたは1つより多くの第2の官能基の各々に対して反応性であり得、1つまたは1つより多くの第3の官能基の各々は、1つまたは1つより多くの第1の官能基の各々および1つまたは1つより多くの第2の官能基の各々に対して反応性であり得るか、あるいは1つまたは1つより多くの第3の官能基のうちの少なくとも1つは、1つまたは1つより多くの第1の官能基のうちの少なくとも1つに対して反応性であり得、1つまたは1つより多くの第3の官能基のうちの少なくとも1つは、1つまたは1つより多くの第2の官能基のうちの少なくとも1つに対して反応性である。
例えば、第1の官能基は、チオール基であり得、第2の官能基は、チオール基、アルケニル基、アルキニル基、エポキシ基、マイケル受容体基、イソシアネート基、または上記のうちのいずれかの組み合わせであり得る。これらの硬化化学は、長い可使時間または有用な作業時間と、高速硬化速度とのバランスを提供するように適合させ得る。
共反応性組成物を被着させる自動化された方法は、高速硬化化学などの他の硬化化学と共に使用することを容易にし得る。
高速硬化化学とは、共反応性化合物が5分未満、4分未満、3分未満、2分未満、1分未満、45秒未満、30秒未満、15秒未満、または5秒未満のゲル化時間を有する化学を指す。共反応性化合物は、例えば、0.1秒~5分、0.2秒~3分、0.5秒~2分、1秒~1分、または2秒~40秒のゲル化時間を有し得る。ゲル化時間は、共反応性化合物を混合した後、共反応性化合物が手で攪拌することができなくなるまでの時間である。
有用な高速硬化化学の例としては、ヒドロキシル/イソシアネート、アミン/イソシアネート、エポキシ/エポキシ、およびマイケル受容体/マイケル受容体反応が挙げられる。
したがって、第1の官能基は、イソシアネートを含み得、第2の官能基は、ヒドロキシル基、アミン基、またはこれらの組み合わせを含み得る。
第1の官能基は、エポキシ基を含み得、第2の官能基は、エポキシ基を含み得る。
第1の官能基は、マイケル受容体基を含み得、第2の官能基は、マイケル受容体基を含み得る。
第1の官能基は、飽和官能基であり得、第2の官能基は、不飽和官能基であり得る。第1の官能基および第2の官能基の各々は、飽和官能基を含み得る。第1の官能基および第2の官能基の各々は、不飽和官能基を含み得る。飽和官能基とは、反応性二重結合を有しない官能基を指す。飽和官能基の例としては、チオール基、ヒドロキシル基、第一級アミン基、第二級アミン基、およびエポキシ基が挙げられる。不飽和官能基とは、反応性二重結合を有する基を指す。不飽和官能基の例としては、アルケニル基、マイケル受容体基、イソシアネート基、非環式カーボネート基、アセトアセテート基、カルボン酸基、ビニルエーテル基、(メタ)アクリレート基、およびマロネート基が挙げられる。
第1の官能基は、カルボン酸基であり得、第2の官能基は、エポキシ基であり得る。
第1の官能基は、(メタ)アクリレート基、マレイン酸基、またはフマル酸基などのマイケル受容体基であり得、第2の官能基は、第一級アミン基または第二級アミン基であり得る。
第1の官能基は、イソシアネート基であり得、第2の官能基は、第一級アミン基、第二級アミン基、ヒドロキシル基、またはチオール基であり得る。
第1の官能基は、環状カーボネート基、アセトアセテート基、またはエポキシ基であり得、第2の官能基は、第一級アミン基または第二級アミン基であり得る。
第1の官能基は、チオール基であり得、第2の官能基は、アルケニル基、ビニルエーテル基、または(メタ)アクリレート基であり得る。
第1の官能基は、(メタ)アクリレート基、シアノアクリレート、ビニルエーテル、ビニルピリジン、またはα、β不飽和カルボニル基などの、マイケル受容体基であり得、第2の官能基は、マロン酸基、アセチルアセトネート、ニトロアルカン、または他の活性アルケニル基であり得る。
第1の官能基は、チオール基であり得、第2の官能基は、アルケニル基、エポキシ基、イソシアネート基、アルキニル基、またはマイケル受容体基であり得る。
第1の官能基は、マイケル供与体基であり得、第2の官能基は、マイケル受容体基であり得る。
第1の官能基および第2の官能基の両方は、チオール基であり得る。
第1の官能基および第2の官能基の両方は、アルケニル基であり得る。
第1の官能基および第2の官能基の両方は、(メタ)アクリレート基などのマイケル受容体基であり得る。
第1の官能基はアミンであり得、第2の官能基は、エポキシ基、イソシアネート基、アクリロニトリル、エステルおよび無水物を含むカルボン酸、アルデヒド、またはケトンから選択され得る。
好適な共反応性官能基は、例えば、Noomen,Proceedings of the XIIIth International Conference in Organic Coatings Science and Technology,Athens,1987,page 251、およびTilletら,Progress in Polymer Science,36(2011),191-217に記載されている。
官能基は、例えば、60℃未満、50℃未満、40℃未満、30℃未満、または20℃未満の温度で共反応するように選択され得る。官能基は、例えば、20℃超、30℃超、40℃超、または50℃超の温度で共反応するように選択され得る。官能基は、例えば、20℃~25℃、20℃~30℃、20℃~40℃、または20℃~50℃の温度で共反応するように選択され得る。
これらの共反応性化学物質のいずれかの硬化速度を、共反応性組成物中に適切な触媒または触媒の組み合わせを含むことによって変更することができる。
モノマー、オリゴマー、またはプレポリマーを、好適な末端反応性基を含むように修飾することができる。例えば、市販のモノマー、オリゴマー、またはプレポリマーを、所望の反応性官能基と、モノマー、オリゴマー、またはプレポリマーに対して反応性の基と、を含む化合物と反応させて、好適な反応性官能基を有する共反応性化合物を提供することができる。
共反応性組成物は、熱硬化性組成物であり、硬化されて熱硬化性物質を形成すると、硬化された熱硬化性組成物は、溶融温度または結晶化温度を呈さないことを意味する。熱可塑性材料は、溶融温度および結晶化温度を呈するであろう。
三次元印刷装置のノズルから押し出し成形された場合、共反応性組成物は、25mm径の平行プレート主軸、1Hzの振動周波数および0.3%の振幅で、ならびに25℃のレオメータープレート温度で、Anton Paar MCR 302レオメーターを使用して測定すると、例えば、200cP~500,000,000cP、200cP~250,000,000cP、200cP~100,000,000cP、200cP~50,000,000cP、または200cP~10,000,000cPの粘度を有し得る。共反応性組成物は、25mm径の平行プレート主軸、1Hzの振動周波数および0.3%の振幅で、ならびに25℃のレオメータープレート温度で、Anton Paar MCR 302レオメーターを使用して測定すると、例えば、200cP超、1,000cP超、10,000超、100,000cP超、1,000,000cP超、10,000,000cP超、または100,000,000cP超の押し出し粘度を有し得る。共反応性組成物は、25mm径の平行プレート主軸、1Hzの振動周波数および0.3%の振幅で、ならびに25℃のレオメータープレート温度で、Anton Paar MCR 302レオメーターを使用して測定すると、例えば、500,000,000cP未満、250,000,000cP未満、100,000,000cP未満、10,000,000cP未満、1,000,000cP未満、100,000cP未満、10,000cP未満、または1,000cP未満の押し出し粘度を有し得る。
共反応性組成物は、例えば、5分未満、4分未満、3分未満、2分未満、1分未満、45秒未満、30秒未満、15秒未満、または5秒未満の高速ゲル化時間を有し得る。共反応性組成物は、例えば、0.1秒~5分、0.2秒~3分、0.5秒~2分、1秒~1分、または2秒~40秒の高速ゲル化時間を有し得る。ゲル化時間とは、共反応性成分を混合した後、共反応性組成物が手で攪拌することができなくなるまでの時間を指す。
共反応性組成物は、例えば、10分~40分、または20分~30分などの、5分~60分の中間のゲル化時間を有し得る。
共反応性組成物は、例えば、60分超、2時間超、4時間超、6時間超、または12時間超の長いゲル化時間を有し得る。
共反応性組成物は、例えば、2分未満、4分未満、6分未満、8分未満、10分未満、20分未満、または30分未満の不粘着時間を有し得る。
共反応性組成物は、例えば、2分未満、4分未満、6分未満、8分未満、10分未満、20分未満、30分未満、1時間未満、5時間未満、または10時間未満のショア10Aの硬度までの時間を有し得る。共反応性組成物は、例えば、2分超、30分超、1時間超、または5時間超のショア10Aの硬度までの時間を有し得る。共反応性組成物は、例えば、2分~10時間、5分~5時間、または30分~3時間のショア10Aの硬度までの時間を有し得る。
共反応性組成物の特性は、堆積された共反応性組成物が、堆積されたときに意図された形状を維持するように選択され得る。例えば、共反応性組成物は、高粘度および/または低硬化率を有し、意図された堆積形状を維持することができ、低粘度共反応性組成物は、高速硬化率および/または高速ゲル化時間を有し、意図された堆積形状を維持することができる。
共反応性組成物の特性は、共反応性組成物を混ぜ合わせ、混合し、かつ押し出し成形するために使用される三次元印刷装置の機械的特性と適合するように選択され得る。例えば、高粘度を有する共反応性組成物については、より高圧のポンプならびにより堅牢な混合器およびノズルが適切であろう。
低温可撓性を示す部品の一部分を形成するための共反応性組成物は、例えば、低ガラス転移温度を有するプレポリマーを含み得る。
低膨潤率を呈する部品の一部分を形成するための共反応性組成物は、例えば、高架橋密度を含み得る。
加水分解安定性を呈する部品の一部分を形成するための共反応性組成物は、例えば、シリコーン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリチオエーテル、ポリスルフィド、ポリホルマール、ポリブタジエン、特定のエラストマー、および上記のうちのいずれかの組み合わせ、ならびに高架橋密度を有する組成物などのプレポリマーを含み得る。
高温耐性を呈する部品の一部分を形成するための共反応性組成物は、例えば、シリコーン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリチオエーテル、ポリスルフィド、ポリホルマール、ポリブタジエン、特定のエラストマー、および上記のうちのいずれかの組み合わせ、ならびに高架橋密度を有する組成物などのプレポリマーを含み得る。
高引張強度を呈する部品の一部分を形成するための共反応性組成物は、例えば、シリコーンおよびポリブタジエンなどのエラストマープレポリマー、高架橋密度を有する組成物、無機充填材、ならびに上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
高伸長率を呈する部品の一部分を形成するための共反応性組成物は、例えば、シリコーンおよびポリブタジエンなどのエラストマープレポリマー、高架橋密度を有する組成物、無機充填材、ならびに上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
基質結合またはプライマーコーティングへの結合を呈する部品の一部分を形成するための共反応性組成物は、例えば、有機官能性アルコキシシラン、フェノール樹脂、加熱処理されたフェノール樹脂、ならびに上記、チタネート、部分加水分解されたアルコキシシラン、またはこれらの組み合わせのうちのいずれかの組み合わせなどの接着促進剤を含み得る。
層間接着を呈する部品の一部分を形成するための共反応性組成物は、例えば、接着促進剤、隣接層内の化合物に対して反応性である未反応官能基、およびこれらの組み合わせを含み得る。
高速不粘着時間を呈する共反応性組成物は、例えば、高速硬化化学を有する共反応性剤、化学線によって硬化可能な系、触媒、および上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
ショア10Aの硬度までの高速時間を呈する共反応性組成物は、例えば、高速硬化化学を有する共反応性剤、化学線によって硬化可能な系、触媒、および上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
導電性、EMI/RFI遮蔽、および/または静電気放散性を呈する部品の一部分を形成するための共反応性組成物は、例えば、導電性充填材または導電性充填材の組み合わせを含み得る。
共反応性組成物は、第1の成分と第2の成分とを混ぜ合わせ、混合することによって調製され得る。共反応性組成物は、触媒および/または硬化開始剤の不在下または存在下で第2の化合物と反応することができる第1の化合物を含み得る。
第1の成分または第2の成分などの成分は、2つの共反応性化合物を含んでもよく、1つまたは1つより多くの反応性化合物を含んでもよく、あるいは反応性化合物を含まなくてもよい。例えば、成分は、好適な触媒と混ぜ合わされない限り、または活性化光開始剤と混ぜ合わされない限り、反応しない2つの共反応性化合物を含み得る。別の例として、成分は、互いに対して共反応性ではないが、別の成分中の反応性化合物に対して反応性である、1つまたは1つより多くの反応性化合物を含み得る。として、成分は、いかなる反応性成分も含有しなくてもよいが、代わりに、触媒、硬化開始剤、および添加剤を含み得る。
共反応性組成物は、第1の反応性化合物を含む第1の成分と第2の反応性化合物を含む第2の成分とを混ぜ合わせ、混合することによって調製され得、第1の反応性化合物は、第2の反応性化合物に対して反応性である。第1の成分および第2の成分は、独立して、好適な触媒および/または硬化開始剤を含んでいてもいなくてもよい。第1の反応性化合物と第2の反応性化合物との間の反応は、50℃未満、40℃未満、30℃未満、25℃未満、20℃未満、または15℃未満の温度で行われ得る。反応は、触媒または硬化開始剤の非存在下で行われ得る。反応は、好適な触媒および/または好適な活性化硬化開始剤の存在下で行われ得る。例えば、好適な触媒もしくは好適な硬化開始剤を、第1の成分も第2の成分もいずれも含まないことが可能であるか、第1の成分もしくは第2の成分の両方が含み得るか、または第1の成分もしくは第2の成分の一方が含み得る。
共反応性組成物は、第1の反応性化合物および第2の反応性化合物を含む第1の成分であって、第1の反応性化合物および第2の反応性化合物は、触媒または活性化硬化開始剤と混ぜ合わされない限り、50℃未満の温度で共反応性でない、第1の成分と、好適な触媒または好適な硬化開始剤を含む第2の成分と、を混ぜ合わせ、混合することによって調製され得る。
第1の成分および/または第2の成分は、好適な触媒および/または好適な硬化開始剤を含み得る。
共反応性組成物は、触媒または触媒の組み合わせを含み得る。
触媒または触媒の組み合わせは、第1の化合物と第2の化合物との反応などの共反応性組成物中の共反応物の反応を触媒するように選択され得る。適切な触媒は、硬化化学に依存するであろう。例えば、チオール/エンまたはチオール/エポキシは、アミン触媒を含み得る。
触媒は、潜在性触媒または潜在性触媒の組み合わせを含み得る。潜在性触媒には、例えば、物理的機構および/または化学的機構によって放出されるかまたは活性化されるまで、ほとんどまたはまったく活性を有さない触媒が含まれる。潜在性触媒は、構造内に含有され得るか、または化学的にブロックされ得る。制御放出触媒は、紫外線、熱、超音波、または水分に曝露すると触媒を放出し得る。潜在性触媒は、コアシェル構造内に隔離されるか、または結晶性もしくは半結晶性ポリマーのマトリックス内に捕捉され得、触媒は、経時的に、または活性化時、熱エネルギーもしくは機械的エネルギーの印加によるなどして、封入体から拡散し得る。
潜在性触媒を含む共反応性組成物は、潜在性共反応性組成物と称され得る。潜在性触媒は、潜在性共反応性組成物を、例えば、化学線などのエネルギー、熱エネルギー、および/または剪断力などの機械的エネルギーに曝露することによって活性化され得る。
共反応性組成物は、暗硬化触媒または暗硬化触媒の組み合わせを含み得る。暗硬化触媒とは、電磁エネルギーに曝露されることなくフリーラジカルを生成することができる触媒を指す。暗硬化触媒としては、例えば、金属錯体および有機ペルオキシド、トリアルキルボラン錯体、およびペルオキシド-アミンレドックス開始剤の組み合わせが挙げられる。暗硬化触媒を、光重合開始剤と併せて、または光重合開始剤とは独立して使用することができる。
チオール/チオール硬化化学に基づく共反応性組成物は、チオール/チオール重合反応を開始するための硬化活性剤または硬化活性剤の組み合わせを含み得る。硬化活性剤は、例えば、第1の化合物および第2の化合物の両方が、チオール末端ポリスルフィドプレポリマーなどのチオール末端硫黄含有プレポリマーを含む組成物で使用され得る。
硬化活性剤は、末端メルカプタン基を酸化してジスルフィド結合を形成することができる酸化剤を含み得る。好適な酸化剤の例としては、鉛ジオキシド、マンガンジオキシド、カルシウムジオキシド、ナトリウムペルボレートモノハイドレート、カルシウムペルオキシド、亜鉛ペルオキシド、およびジクロメートが挙げられる。
硬化活性剤は、金属オキシドなどの無機活性剤、有機活性剤、またはこれらの組み合わせを含み得る。
チオール/チオール硬化化学に基づく共反応性組成物は、硬化促進剤または硬化促進剤の組み合わせを含み得る。硬化促進剤は、硫黄供与体として作用して、チオール末端ポリスルフィドプレポリマーの末端チオール基と反応することができる活性硫黄断片を生成することができる。好適な硬化促進剤の例としては、チアゾール、チウラム、スルフェンアミド、グアニジン、ジチオカルバメート、キサンテート、チオ尿素、アルデヒドアミン、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
共反応性組成物は、熱活性化フリーラジカル反応開始剤または化学線によって活性化されたフリーラジカル反応開始剤などの1つまたは1つより多くのフリーラジカル反応開始剤を含み得る。
共反応性組成物は、チオール/エンおよびエン/エン硬化化学に基づく共反応性組成物などの化学線によって硬化可能であり得る。可視光線または紫外線によって硬化可能である共反応性組成物は、光重合開始剤または光重合開始剤の組み合わせを含み得る。
共反応性組成物は、光開始剤または光開始剤の組み合わせを含み得る。光開始剤は、α線、γ線、X線、UVA、UVA、およびUVCスペクトルを含む紫外(UV)線、可視光、青色光、赤外線、近赤外線、または電子ビームなどの照射時に、光重合開始剤からの開始種を生成するのに有効なエネルギーを印加することができる化学線によって活性化され得る。例えば、光開始剤は、UV光開始剤であり得る。
好適なUV光開始剤の例としては、α-ヒドロキシケトン、ベンゾフェノン、α,α-ジエトキシアセトフェノン、4,4-ジエチルアミノベンゾフェノン、2,2-ジメトキシ-2-フェニルアセトフェノン、4-イソプロピルフェニル2-ヒドロキシ-2-プロピルケトン、1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、イソアミルp-ジメチルアミノベンゾエート、メチル4-ジメチルアミノベンゾエート、メチルO-ベンゾイルベンゾエート、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、2-ヒドロキシ-2-メチル-1-フェニルプロパン-1-オン、2-イソプロピルチオキサントン、ジベンゾスベロン、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシド、ビシクロホスフィンオキシド、ベンゾフェノン光開始剤、オキシム光開始剤、ホスフィンオキシド光開始剤、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
共反応性組成物は、熱活性化フリーラジカル反応開始剤を含み得る。熱活性化フリーラジカル開始剤は、例えば、25℃超または40℃超の温度などの高温で活性化され得る。
好適な熱活性化フリーラジカル開始剤の例としては、有機ペルオキシ化合物、アゾビス(有機ニトリル)化合物、N-アシルオキシアミン化合物、O-イミノ-イソ尿素化合物、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。熱重合開始剤として使用され得る好適な有機ペルオキシ化合物の例としては、ターシャリブチルペルオキシ2-エチルヘキシルカーボネートおよびターシャリブチルペルオキシイソプロピルカーボネートなどのペルオキシモノカーボネートエステル、1,1-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンなどのペルオキシケタル、ジ(2-エチルヘキシル)ペルオキシジカーボネート、ジ(セカンダリブチル)ペルオキシジカーボネート、およびジイソプロピルペルオキシジカーボネートなどのペルオキシジカーボネートエステル、2,4-ジクロロベンゾイルペルオキシド、イソブチリルペルオキシド、デカノイルペルオキシド、ラウリルペルオキシド、プロピオニルペルオキシド、アセチルペルオキシド、ベンゾイルペルオキシド、およびp-クロロベンゾイルペルオキシドなどのジアシルペルオキシド、tert-ブチルペルオキシピバレート、tert-ブチルペルオキシオクチレート、およびtert-ブチルペルオキシイソブチレートなどのペルオキシエステル、メチルエチルケトンペルオキシド、アセチルシクロヘキサンスルホニルペルオキシド、ならびに上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。好適な熱重合開始剤の他の例としては、2,5-ジメチル-2,5-ジ(2-エチルヘキサノイルペルオキシ)ヘキサン、および/または1,1-ビス(tert-ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサンが挙げられる。熱重合開始剤として使用され得る好適なアゾビス(有機ニトリル)化合物の例としては、アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’-アゾビス(2-メチル-ブタンニトリル)、および/またはアゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)が挙げられる。
共反応性組成物は、成分は、例えば、触媒、重合開始剤、接着促進剤、反応性希釈剤、可塑剤、充填材、着色剤、光色剤、レオロジー改質剤、硬化活性剤および促進剤、腐食抑制剤、難燃剤、紫外線安定剤、熱安定剤、雨浸食防止剤、または上記のうちのいずれかの組み合わせなどの1つまたは1つより多くの添加剤を含み得る。
共反応性組成物は、接着促進剤または接着促進剤の組み合わせを含み得る。接着促進剤は、金属、複合材、ポリマー、もしくはセラミック表面などの下地基材、またはプライマーコーティングもしくは他のコーティング層などのコーティングへの共反応性組成物の接着を増強し得る。接着促進剤は、充填材およびビークル部品の他の層への接着を増強し得る。
接着促進剤としては、フェノール接着促進剤、フェノール接着促進剤の組み合わせ、有機官能性シラン、有機官能性シランの組み合わせ、または上記のうちのいずれかの組み合わせを挙げることができる。有機官能性アルコキシシランは、アミン官能性アルコキシシランであり得る。オルガノ基は、例えば、チオール基、アミン基、ヒドロキシル基、エポキシ基、アルキニル基、アルケニル基、イソシアネート基、またはマイケル受容体基から選択され得る。
フェノール接着促進剤は、加熱処理されたフェノール系樹脂、未加熱処理のフェノール系樹脂、またはこれらの組み合わせを含み得る。好適な接着促進剤の例としては、Methylon(登録商標)フェノール樹脂などのフェノール樹脂、およびSilquest(登録商標)オルガノシランなどのエポキシ、メルカプト、またはアミン官能性シランなどのオルガノシランが挙げられる。加熱処理されたフェノール樹脂とは、モノマー、オリゴマー、および/またはプレポリマーと共反応したフェノール樹脂を指す。
フェノール接着促進剤は、フェノール樹脂と1つまたは1つより多くのチオール末端ポリスルフィドとの縮合反応の反応生成物を含み得る。フェノール接着促進剤は、チオール末端であり得る。
好適なフェノール樹脂の例としては、2-(ヒドロキシメチル)フェノール、(4-ヒドロキシ-1,3-フェニレン)ジメタノール、(2-ヒドロキシベンゼン-1,3,4-トリイル)トリメタノール、2-ベンジル-6-(ヒドロキシメチル)フェノール、(4-ヒドロキシ-5-((2-ヒドロキシ-5-(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ-2,4-ジエン-1-イル)メチル)-1,3-フェニレン)ジメタノール、(4-ヒドロキシ-5-((2-ヒドロキシ-3,5-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ-2,4-ジエン-1-イル)メチル)-1,3-フェニレン)ジメタノール、および上記のうちのいずれかの組み合わせから合成されるものが挙げられる。好適なフェノール樹脂は、フェノールとホルムアルデヒドとの塩基触媒反応によって合成され得る。フェノール接着促進剤は、Durez Corporationから入手可能なMethylon(登録商標)樹脂、Varcum(登録商標)樹脂、またはDurez(登録商標)樹脂と、Thioplast(登録商標)樹脂などのチオール末端ポリスルフィドと、の縮合反応の反応生成物を含み得る。Methylon(登録商標)樹脂の例としては、Methylon(登録商標)75108(メチルロールフェノールのアリルエーテル、米国特許第3,517,082号を参照)、およびMethylon(登録商標)75202が挙げられる。Varcum(登録商標)樹脂の例としては、Varcum(登録商標)29101、Varcum(登録商標)29108、Varcum(登録商標)29112、Varcum(登録商標)29116、Varcum(登録商標)29008、Varcum(登録商標)29202、Varcum(登録商標)29401、Varcum(登録商標)29159、Varcum(登録商標)29181、Varcum(登録商標)92600、Varcum(登録商標)94635、Varcum(登録商標)94879、およびVarcum(登録商標)94917が挙げられる。Durez(登録商標)樹脂の例は、Durez(登録商標)34071である。
共反応性組成物は、有機官能性アルコキシシランなどの有機官能性アルコキシシラン接着促進剤を含み得る。有機官能性アルコキシシランは、シリコン原子に結合した加水分解性基および少なくとも1つの有機官能基を含み得る。有機官能性アルコキシシランは、構造Ra-(CH2)n-Si(-OR)3-nRnを有し得、式中、Raは、有機官能基であり、nは、0、1、または2であり、Rは、メチルまたはエチルなどのアルキルである。有機官能基の例としては、エポキシ基、アミノ基、メタクリルオキシ基、またはスルフィド基が挙げられる。有機官能性アルコキシシランは、2つまたは2つより多くのアルコキシシラン基を有するジポダールアルコキシシラン、官能性ジポダールアルコキシシラン、非官能性ジポダールアルコキシシラン、または上記のうちのいずれかの組み合わせであり得る。有機官能性アルコキシシランは、モノアルコキシシランとジポダールアルコキシシランとの組み合わせであり得る。
Silquest(登録商標)の商標名での好適なアミノ官能性アルコキシシランの例としては、Silquest(登録商標)A-1100(γ-アミノプロピルトリエトキシシラン)、Silquest(登録商標)A-1108(γ-アミノプロピルシルセスキオキサン)、Silquest(登録商標)A-1110(γ-アミノプロピルトリメトキシシラン)、Silquest(登録商標)1120(N-β-(アミノエチル)-γ-アミノプロピルトリメトキシシラン)、Silquest(登録商標)1128(ベンジルアミノシラン)、Silquest(登録商標)A-1130(トリアミノ官能性シラン)、Silquest(登録商標)Y-11699(ビス(γ-トリエトキシシリルプロピル)アミン)、Silquest(登録商標)A-1170(ビス(γ-トリメトキシシリルプロピル)アミン)、Silquest(登録商標)A-1387(ポリアザミド)、Silquest(登録商標)Y-19139(エトキシ系ポリアザミド)、およびSilquest(登録商標)A-2120(N-β-(アミノエチル)-γ-アミノプロピルメチルジメトキシシラン)が挙げられる。好適なアミン官能性アルコキシシランは、例えば、Gelest Inc.、Dow Corning Corporation、およびMomentive Performance Materials,Inc.から市販されている。
共反応性組成物は、充填材または充填材の組み合わせを含み得る。充填材は、例えば、無機充填材、有機充填材、低密度充填材、伝導性充填材、または上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
共反応性組成物は、無機充填材または無機充填材の組み合わせを含み得る。
機械的強化を提供し、組成物のレオロジー特性を制御するために、無機充填材を含み得る。無機充填材を組成物に添加して、例えば、衝撃強度を増加させるためか、粘度を制御するためか、または硬化した組成物の電気的特性を変更するためなどの所望の物理的特性を付与し得る。
無機充填材は、カーボンブラック、カルシウムカーボネート、沈殿したカルシウムカーボネート、カルシウムヒドロキシド、水和アルミナ(アルミニウムヒドロキシド)、タルク、雲母、チタンジオキシド、アルミノシリケート、シリカ、沈殿したシリカ、ヒュームドシリカ、カーボネート、チョーク、シリケート、ガラス、金属オキシド、黒鉛、および上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
無機充填材は、共反応性組成物の他の成分に対する無機充填材の分散および適合性を促進し得る疎水性表面または親水性表面を提供するために、表面処理され得る。無機充填材としては、例えば、表面改質シリカなどの表面改質粒子を挙げることができる。シリカ粒子の表面は、例えば、シリカ粒子の表面の疎水性または親水性を調整するように改質され得る。表面改質は、粒子の分散性、粘度、硬化速度、および/または接着性に影響を及ぼし得る。
共反応性組成物は、有機充填材または有機充填材の組み合わせを含み得る。
有機充填材は、油、燃料、グリース、潤滑剤、および/または油圧流体を含む溶媒、化学物質、ならびにビークル流体に対する耐性を向上させるようになど、ビークル部品の密度を低減し、および/またはビークル部品の耐薬品性を向上させるように、選択され得る。好適な有機充填材はまた、ポリマーマトリックスへの許容可能な接着性を有し得る。有機充填材は、中実粉末もしくは粒子、中空粉末もしくは粒子、または上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
有機充填材は、熱可塑性物質、熱硬化性物質、またはこれらの組み合わせを含み得る。好適な熱可塑性物質および熱硬化性物質の例としては、エポキシ、エポキシアミド、ETFEコポリマー、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリビニリデンクロライド、ポリビニルフルオライド、TFE、ポリアミド、ポリイミド、エチレンプロピレン、ペルフルオロヒドロカーボン、フルオロエチレン、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルケトン、ポリフェニレンオキシド、ポリフェニレンスルフィド、ポリスチレン、ポリビニルクロライド、メラミン、ポリエステル、フェノリックス、エピクロロヒドリン、フッ素化炭化水素、ポリ環状物、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、ポリスルフィド、ポリウレタン、イソブチレンイソプレン、シリコーン、スチレンブタジエン、液晶ポリマー、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
有機充填材としては、改質された拡張熱可塑性マイクロカプセルなどの低密度有機充填材を挙げることができる。好適な改質された拡張熱可塑性マイクロカプセルは、メラミンまたは尿素/ホルムアルデヒド樹脂の外装コーティングを含み得る。
共反応性組成物は、低密度充填材または低密度充填材の組み合わせを含み得る。
共反応性組成物は、低密度マイクロカプセルを含み得る。低密度マイクロカプセルは、熱膨張性マイクロカプセルを含み得る。
熱膨張性マイクロカプセルは、所定の温度で膨張する揮発性材料を含む中空シェルを指す。熱膨張性熱可塑性マイクロカプセルは、5μm~70μm、いくつかの場合では10μm~24μm、または10μm~17μmの平均初期粒子サイズを有し得る。「平均初期粒子サイズ」という用語は、任意の膨張前のマイクロカプセルの平均粒子サイズ(粒子サイズ分布の数値加重平均)を指す。粒子サイズ分布は、フィッシャーサブシーブサイザーを使用して、または光学検査によって判定され得る。
熱膨張性マイクロカプセルの壁を形成するのに好適な材料の例としては、ビニリデンクロライド、アクリロニトリル、スチレン、ポリカーボネート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、およびビニルアセテートのポリマー、これらのモノマーのコポリマー、ならびにポリマーとコポリマーとの組み合わせが挙げられる。架橋剤は、熱膨張性マイクロカプセルの壁を形成する材料と共に含まれ得る。
好適な熱可塑性マイクロカプセルの例としては、AkzoNobelから入手可能なExpancel(商標)DEマイクロスフィアなどのExpancel(商標)マイクロカプセルが挙げられる。好適なExpancel(商標)DE微粒子の例としては、Expancel(商標)920 DE 40およびExpancel(商標)920 DE 80が挙げられる。好適な低密度マイクロカプセルは、Kureha Corporationからも入手可能である。
低密度マイクロカプセルなどの低密度充填材は、0.01~0.09の範囲内、0.04~0.09の範囲内、0.04~0.08の範囲内、0.01~0.07の範囲内、0.02~0.06の範囲内、0.03~0.05の範囲内、0.05~0.09の範囲内、0.06~0.09の範囲内、または0.07~0.09の範囲内の比重によって特徴付けられ得、比重は、ISO 787-11に従って判定される。低密度マイクロカプセルなどの低密度充填材は、0.1未満、0.09未満、0.08未満、0.07未満、0.06未満、0.05未満、0.04未満、0.03未満、または0.02未満の比重によって特徴付けられ得、比重は、ISO 787-11に従って判定される。
低密度マイクロカプセルなどの低密度充填材は、1μm~100μmの平均粒径によって特徴付けられ得、実質的に球形状を有し得る。低密度マイクロカプセルなどの低密度充填材は、例えば、ASTM D6913に従って判定されるような、10μm~100μm、10μm~60μm、10μm~40μm、または10μm~30μmの平均粒径によって特徴付けられ得る。
低密度マイクロカプセルなどの低密度充填材は、メラミン樹脂などのアミノプラスト樹脂のコーティングを有する拡張マイクロカプセルまたはマイクロバルーンを含み得る。アミノプラスト樹脂によってコーティングされた粒子は、例えば、米国特許第8,993,691号に記載されている。このようなマイクロカプセルは、熱可塑性シェルに囲まれた発泡剤を含むマイクロカプセルを加熱することによって形成され得る。コーティングされていない低密度マイクロカプセルを、尿素/ホルムアルデヒド樹脂などのアミノプラスト樹脂と反応させて、粒子の外面に熱硬化性樹脂のコーティングを提供することができる。
アミノプラスト樹脂のコーティングにより、アミノプラストによってコーティングされたマイクロカプセルは、例えば、0.02~0.08の範囲内、0.02~0.07の範囲内、0.02~0.06の範囲内、0.03~0.07の範囲内、0.03~0.065の範囲内、0.04~0.065の範囲内、0.045~0.06の範囲内、または0.05~0.06の範囲内の比重によって特徴付けられ得、比重は、ASTM D D6913に従って判定される。
共反応性組成物は、微粒子化酸化ポリエチレンホモポリマーを含み得る。有機充填材としては、酸化ポリエチレン粉末などのポリエチレンを挙げることができる。好適なポリエチレンは、例えば、商標名ACumist(登録商標)でHoneywell International,Inc.から、商標名Eltrex(登録商標)でINEOSから、および商標名Mipelon(登録商標)で三井化学アメリカ,Inc.から入手可能である。
共反応性組成物は、例えば、1重量%~90重量%の低密度充填材、1重量%~60重量%、1重量%~40重量%、1重量%~20重量%、1重量%~10重量%、または1重量%~5重量%の低密度充填材を含み得、重量%は、組成物の総重量に基づく。
共反応性組成物は、1重量%超の低密度充填材、1.5重量%超、2重量%超、3重量%超、4重量%超、6重量%超、または10重量%超の低密度充填材を含み得、重量%は、組成物の総重量に基づく。
共反応性組成物は、1体積%~90体積%の低密度充填材、5体積%~70体積%、10体積%~60体積%、20体積%~50体積%、または30体積%~40体積%の低密度充填材を含み得、体積%は、共反応性組成物の総体積に基づく。
共反応性組成物は、1体積%超の低密度充填材、5体積%超、10体積%超、20体積%超、30体積%超、40体積%超、50体積%超、60体積%超、70体積%超、または80体積%超の低密度充填材を含み得、体積%は、共反応性組成物の総体積に基づく。
共反応性組成物は、伝導性充填材または伝導性充填材の組み合わせを含み得る。伝導性充填材は、導電性充填材、半導体充填材、熱伝導性充填材、磁性充填材、EMI/RFI遮蔽充填材、静電気放散性充填材、電気活性充填材、または上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
共反応性組成物は、導電性充填材または導電性充填材の組み合わせを含み得る。
部品を導電性にするために、導電性充填材の濃度は、導電性粒子の伝導性ネットワークが形成される電気的パーコレーション閾値を上回り得る。電気的パーコレーション閾値が達成されると、充填材負荷の関数としての導電率の増加を、単純なべき乗則の式
σc=σf(φ-φc)t 式1
によって、モデル化することができ、式中、φは、充填材体積分率であり、φcは、パーコレーション閾値であり、σfは、充填材導電率であり、φは、複合導電率であり、tはスケーリング成分である。充填材は、電流の流れのために直接接触する必要はなく、伝導は、導電性充填材粒子を取り囲む結合剤の薄層間のトンネリングを介して行われ得、このトンネリング抵抗は、導電性複合材の導電率の制限因子であり得る。
伝導性充填材は、任意の好適な形状および/または寸法を有し得る。例えば、導電性充填材は、粒子、粉末、片、小板、細線、繊維、結晶、または上記のうちのいずれかの組み合わせの形態をなし得る。伝導性充填材は、異なる形状、異なる寸法、例えば、異なる熱伝導、電気伝導、磁気誘電率、電磁特性、または上記のうちのいずれかの組み合わせなどの異なる特性を有する伝導性充填材の組み合わせを含み得る。
伝導性充填材は、固体であり得るか、または伝導性材料のコーティングを有する粒子などの基材の形態をなし得る。例えば、伝導性充填材は、伝導性材料の外装コーティングを有する低密度マイクロカプセルであり得る。
導電性充填材などの好適な伝導性充填材の例としては、金属、金属合金、伝導性オキシド、半導体、炭素、炭素繊維、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
導電性充填材の他の例としては、純銀などの導電性貴金属系充填材、銀めっきされた金などの貴金属めっきされた貴金属、銀めっきされたクーパー、ニッケルまたはアルミニウム、例えば銀めっきされたアルミニウムコア粒子または白金めっきされた銅粒子などの貴金属めっきされた非貴金属、銀めっきされたガラスマイクロスフィア、貴金属めっきされたアルミニウム、または貴金属めっきされたプラスチックマイクロスフィアなどの貴金属めっきされたガラス、プラスチック、またはセラミック、貴金属めっきされた雲母、および他のこのような貴金属伝導性充填材が挙げられる。非貴金属系材料を使用することもでき、例えば、銅コーティングされた鉄粒子またはニッケルめっきされた銅などの非貴金属めっきされた非貴金属、非貴金属、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、コバルト、非貴金属めっきされた非金属、例えば、ニッケルめっきされた黒鉛、およびカーボンブラックおよび黒鉛などの非金属材料を挙げることができる。導電性充填材と導電性充填材の形状との組み合わせを使用して、所望の導電率、EMI/RFI遮蔽効果、硬度、および特定の用途に適した他の特性を達成することができる。
導電性充填材の量および種類は、硬化したときに、0.50Ω/cm2未満のシート抵抗(4点抵抗)、または0.15Ω/cm2未満のシート抵抗を示す共反応性組成物を生成するように選択され得る。充填材の量および種類はまた、本開示の共反応性組成物を使用して密封された開口部に対して、1MHz~18GHzの周波数範囲にわたって効果的なEMI/RFI遮蔽を提供するようにも選択され得る。
有機充填材、無機充填材、および低密度充填材を、金属または金属合金でコーティングして、伝導性充填材を提供することができる。
伝導性充填材は、グラフェンを含み得る。グラフェンは、1つの炭素原子の原子サイズに等しい厚さ、すなわち、2次元格子に配置されたsp2混成炭素原子の単層を有する炭素原子で作製された密充填されたハニカム結晶格子を含む。
グラフェンは、グラフェン炭素粒子を含み得る。グラフェン炭素粒子とは、ハニカム結晶格子内に密充填されたsp2結合炭素原子の1原子厚平面シートの1つまたは1つより多くの層を含む構造を有する炭素粒子を指す。積層層の平均数は、100未満、例えば、50未満であり得る。積層層の平均数は、20もしくは20未満、10もしくは10未満、またはいくつかの場合では5もしくは5未満などの、30または30未満であり得る。グラフェン炭素粒子は、実質的に平坦であり得るが、平面シートの少なくとも一部分は、実質的に湾曲し、丸まり、しわになり、または屈曲し得る。グラフェン炭素粒子は、典型的には、回転楕円体形態または等軸形態を有しない。
グラフェン炭素粒子は、例えば、3.6nmまたは3.6nm未満などの、10nmもしくは10nm未満、5nmもしくは5nm未満、または4もしくは3もしくは2もしくは1nmもしくはそれ未満の炭素原子層に垂直な方向で測定される厚さを有し得る。グラフェン炭素粒子は、1原子層から3、6、9、12、20、もしくは30原子層まで、またはより多くの層の厚さであり得る。グラフェン炭素粒子は、炭素原子層に平行な方向で測定される、100nm超、100nm超~500nm、または100nm超~200nmなどの、少なくとも50nmの幅および長さを有し得る。グラフェン炭素粒子は、比較的高アスペクト比を有する超薄片、小板、またはシートの形態で提供され得、アスペクト比は、粒子の最長寸法と粒子の最短寸法との比であり、10:1超などの3:1超である。
グラフェン炭素粒子は、剥離された黒鉛を含み、熱的に生成されたグラフェン炭素粒子と比較して、異なるサイズ分布、厚さ、アスペクト比、構造形態、酸素含有量、および基底面/縁部における化学的官能性などの異なる特徴を有し得る。
グラフェン炭素粒子は官能化され得る。官能化されたグラフェン炭素粒子とは、1つまたは1つより多くの有機基がグラフェン炭素粒子に共有結合しているグラフェン炭素粒子を指す。グラフェン炭素粒子は、粒子の炭素原子と、カルボン酸基、スルホン酸基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミン基、脂肪族炭化水素基、フェニル基などの他の化学部分との間の共有結合の形成によって官能化され得る。例えば、炭素質材料による官能化は、グラフェン炭素粒子上にカルボン酸基の形成をもたらし得る。グラフェン炭素粒子はまた、ディールス・アルダー付加反応、1,3-双極性環化反応、フリーラジカル付加反応、およびジアゾニウム付加反応などの他の反応によって官能化され得る。炭化水素基およびフェニル基は、さらに官能化され得る。ヒドロキシル官能基を有するグラフェン炭素粒子について、ヒドロキシル官能基は、これらの基を例えば有機イソシアネートと反応させることによって修飾および伸長され得る。
導電性およびEMI/RFI遮蔽効果を付与するために使用される充填材を、グラフェンと組み合わせて使用することができる。
カーボンナノチューブなどの導電性非金属充填材、黒鉛化炭素繊維などの炭素繊維、および導電性カーボンブラックを、グラフェンと組み合わせて共反応性組成物で使用することもできる。
伝導性充填材は、磁性充填材または磁性充填材の組み合わせを含み得る。
磁性充填材は、軟磁性金属を含み得る。これは、磁性モールド樹脂の透磁率を向上させることができる。高バルク透磁率を有する軟磁性金属の主成分として、少なくとも1つの磁性材料を、Fe、Fe-Co、Fe-Ni、Fe-Al、およびFe-Siから選択することができる。磁性充填材は、高いバルク透過性を有する軟磁性金属であり得る。磁性充填材の例としては、パーマロイ(FeNi合金)、スーパーパーマロイ(FeNiMo合金)、センダスト(FeSiAl合金)、FeSi合金、FeCo合金、FeCr合金、FeCrSi合金、FeNiCo合金、およびFeが挙げられる。磁性充填材の他の例としては、鉄系粉末、鉄-ニッケル系粉末、鉄粉末、フェライト粉末、アルニコ粉末、Sm2Co17粉末、Nd-B-Fe粉末、バリウムフェライトBaFe2O4、ビスマスフェライトBiFeO3、クロムジオキシドCrO2、SmFeN、NdFeB、およびSmCoが挙げられる。
磁性充填材の表面は、例えば、Si、Al、Ti、Mgなどの金属オキシドの絶縁コーティング、または分散、接着、および絶縁性能を向上させるための有機材料を有し得る。
グラフェンおよび黒鉛以外の伝導性充填材として使用するための炭素質材料の例としては、例えば、黒鉛化カーボンブラック、カーボンファイバーおよび繊維、気相成長カーボンナノファイバー、金属コーティングカーボンファイバー、単壁および多壁ナノチューブを含むカーボンナノチューブ、フラーレン、活性炭、カーボンファイバー、膨張黒鉛、膨張可能な黒鉛、黒鉛オキシド、中空カーボン球、ならびにカーボンフォームが挙げられる。
伝導性充填材は、半導体または半導体の組み合わせを含み得る。
好適な半導体材料の例としては、ナノ粒子、ナノロッド、ナノワイヤ、ナノチューブ、およびナノシートなどの半導体ナノ材料、スズオキシド、アンチモンオキシド、およびインジウムオキシドなどの半導体金属オキシド、PEDOT:PSS、ポリチオフェン、ポリ(p-フェニレンスルフィド)、ポリアニリン、ポリ(ピロール)、ポリ(アセチレン)、ポリ(p-フェニレンビニレン)、ポリパラフェニレン、任意の他の共役ポリマー、ならびに例えばルブレン、ペンタセン、アントラセン、および芳香族炭化水素などの5,000Da未満の分子質量を有する半導体小分子が挙げられる。半導体ナノ材料の例としては、量子ドット、III-VまたはII-VI半導体、Si、Ge、WS2、WSe2、およびMoSesなどの遷移金属ジカルコゲニド、グラフェンナノリボン、半導体カーボンナノチューブ、ならびにフラーレンおよびフラーレン誘導体が挙げられる。
充填材は、鋼、チタン、アルミニウム、金、銀、および上記のうちのいずれかの合金などの金属繊維を含み得る。
好適なセラミック繊維の例としては、アルミナ繊維、アルミノシリケート繊維、ボロンナイトライド繊維、シリコンカーバイド繊維、および上記のうちのいずれかの組み合わせなどの金属オキシドが挙げられる。
好適な無機繊維の例としては、炭素、アルミナ、玄武岩、カルシウムシリケート、および岩羊毛が挙げられる。
繊維は、Sガラス繊維、Eガラス繊維、ソーダ石灰シリカ繊維、玄武岩繊維、または石英繊維などのガラス繊維であり得る。ガラス繊維は、織布ガラス繊維および/または編組ガラス繊維、または不織布ガラス繊維の形態をなし得る。
繊維は、黒鉛繊維、ガラス繊維、セラミック繊維、シリコンカーバイド素繊維、ポリイミド繊維、ポリアミド繊維、またはポリエチレン繊維などの炭素を含み得る。連続繊維は、チタン、タングステン、ボロン、形状記憶合金、黒鉛、シリコンカーバイド、ボロン、アラミド、ポリ(p-フェニレン-2,6-ベンゾビスオキサゾール)、および上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
高温に耐えることができる繊維としては、例えば、炭素繊維、高強度ガラス(SiO2)繊維、オキシド繊維、アルミナ繊維、セラミック繊維、金属繊維、および高温熱可塑性物質または熱硬化性物質の繊維が挙げられる。
充填材は、カーボンナノチューブを含み得る。好適なカーボンナノチューブは、厚さまたは長さ、例えば、1nm~5,000nmによって特徴付けられ得る。好適なカーボンナノチューブは、円筒形であり、フラーレンに構造的に関連し得る。好適なカーボンナノチューブは、これらのカーボンナノチューブの端部で開放またはキャップされ得る。好適なカーボンナノチューブは、例えば、90重量%超、95重量%超、99重量%超、または99.9重量%超の炭素を含み得、重量%は、カーボンナノチューブの総重量に基づく。
カーボンナノチューブは、単壁ナノチューブ(SWNT)および多壁ナノチューブ(MWNT)として、例えば、それぞれ、単一の壁を有するナノチューブおよび1つより多くの壁を有するナノチューブとして提供され得る。単壁ナノチューブでは、原子の1原子厚シート、例えば、黒鉛の1原子厚シート、すなわちグラフェンが、シームレスに巻かれてシリンダを形成する。多壁ナノチューブは、同心円状に配置されたいくつかのこのようなシリンダからなる。
多壁カーボンナノチューブは、例えば、平均して5~15個の壁を有し得る。単壁ナノチューブは、少なくとも1nm、または少なくとも2nmなどの、少なくとも0.5nmの直径によって特徴付けられ得る。SWNTは、30nm未満、または10nm未満などの、50nm未満の直径を有し得る。単壁ナノチューブの長さは、少なくとも0.05μm、少なくとも0.1μm、または少なくとも1μmであり得る。長さは、25mm未満などの50mm未満であり得る。
多壁ナノチューブは、少なくとも2nm、4nm、6nm、8nm、または少なくとも9nmなどの、少なくとも1nmの外径によって特徴付けられる。外径は、100nm未満、80nm未満、60nm未満、40nm未満、または20nm未満であり得る。外径は、9nm~20nmであり得る。多壁ナノチューブの長さは、50nm未満、75nm未満、または100nm未満であり得る。長さは、500μm未満、または100μm未満であり得る。長さは、100nm~10μmであり得る。多壁カーボンナノチューブは、9nm~20nmの平均外径、および/または100nm~10μmの平均長さを有し得る。
共反応性組成物は、熱伝導性充填材または熱伝導性充填材の組み合わせを含む。
熱伝導性充填材としては、例えば、ボロンナイトライド、シリコンナイトライド、アルミニウムナイトライド、ボロンアルセニド、ダイヤモンド、黒鉛、カーボンブラック、炭素繊維、グラフェン、およびグラフェン炭素粒子などの炭素化合物、アルミニウムオキシド、マグネシウムオキシド、ベリリウムオキシド、シリコンジオキシド、チタンオキシド、ニッケルオキシド、亜鉛オキシド、銅オキシド、スズオキシドなどの金属オキシド、アルミニウムヒドロキシドまたはマグネシウムヒドロキシドなどの金属ヒドロキシド、シリコンカーバイドなどのカーバイド、アゲートおよびエメリーなどの鉱物、セラミックマイクロスフェア、ムライト、シリカ、シリコンカーバイド、カルボニル鉄、セリウム(III)モリブデート、銅、亜鉛、または上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
共反応性組成物は、5重量%超の伝導性充填材、10重量%超、20重量%超、30重量%超、40重量%超、50重量%超、60重量%超、70重量%超、80重量%超、90重量%超、または95重量%超の伝導性充填材を含み得、重量%は、共反応性組成物の総重量に基づく。共反応性組成物は、5重量%未満の伝導性充填材、10重量%未満、20重量%未満、30重量%未満、40重量%未満、50重量%未満、60重量%未満、70重量%未満、80重量%未満、90重量%未満、または95重量%未満の伝導性充填材を含み得、重量%は、共反応性組成物の総重量に基づく。共反応性組成物は、1重量%~95重量%の伝導性充填材、5重量%~75重量%、10重量%~60重量%、または20重量%~50重量%の伝導性充填材を有し得、重量%は、共反応性組成物の総重量に基づく。
共反応性組成物は、5体積%超の伝導性充填材、10体積%超、20体積%超、30体積%超、40体積%超、50体積%超、60体積%超、70体積%超、80体積%超、90体積%超、または95体積%超の伝導性充填材を含み得、体積%は、共反応性組成物の総体積に基づく。共反応性組成物は、5体積%未満の伝導性充填材、10体積%未満、20体積%未満、30体積%未満、40体積%未満、50体積%未満、60体積%未満、70体積%未満、80体積%未満、90体積%未満、または95体積%未満の伝導性充填材を含み得、体積%は、共反応性組成物の総体積に基づく。共反応性組成物は、1体積%~95体積%の伝導性充填材、5体積%~75体積%、10体積%~60体積%、または20体積%~50体積%の伝導性充填材を有し得、体積%は、共反応性組成物の総体積に基づく。
共反応性組成物は、反応性希釈剤または反応性希釈剤の組み合わせを含み得る。反応性希釈剤を使用して、共反応性組成物の粘度を低減し得る。反応性希釈剤は、共反応性組成物の主要反応物のうちの少なくとも1つと反応することができる少なくとも1つの官能基を有する低分子量化合物であり、架橋ネットワークの一部となり得る。反応性希釈剤は、例えば、1つの官能基、または2つの官能基を有し得る。反応性希釈液を使用して、組成物の粘度を制御することができるか、または共反応性組成物中の充填材の濡れを改善することができる。
反応性希釈剤は、例えば、有機官能性ビニルエーテルまたは有機官能性ビニルエーテルの組み合わせを含み得る。反応性希釈剤は、例えば、スチレン、α-メチルスチレン、およびパラ-ビニルトルエン、ビニルアセテート、ならびに/またはn-ビニルピロリドンなどのビニル系希釈剤を含み得る。
共反応性組成物は、可塑剤または可塑剤の組み合わせを含み得る。可塑剤は、共反応性組成物の粘度を調整し、かつ堆積を容易にするために含まれ得る。
好適な可塑剤の例としては、フタレート、テレフタル、イソフタル、水添テルフェニル、クォーターフェニルおよびより高次のフェニルまたはポリフェニル、フタレートエステル、塩素化パラフィン、修飾ポリフェニル、キリ油、ベンゾエート、ジベンゾエート、熱可塑性ポリウレタン可塑剤、フタレートエステル、ナフタレンスルホネート、トリメリテート、アジペート、セバケート、マレエート、スルホンアミド、有機ホスフェート、ポリブテン、ブチルアセテート、ブチルセロソルブ、ブチルカルビトールアセテート、ジペンテン、トリブチルホスフェート、ヘキサデカノール、ジアリルフタレート、スクロースアセテートイソブチレート、イソオクチルタレートのエポキシエステル、ベンゾフェノン、ならびに上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
共反応性組成物は、腐食抑制剤または腐食抑制剤の組み合わせを含み得る。
好適な腐食抑制剤の例としては、例えば、亜鉛ホスフェート系腐食抑制剤、リチウムオルトシリケート(Li4SiO4)およびリチウムメタシリケート(Li2SiO3)などのリチウムシリケート腐食抑制剤、MgO、アゾール、単量体アミノ酸、二量体アミノ酸、オリゴマーアミノ酸、アゾール、オキサゾール、チアゾール、チアゾリン、イミダゾール、ジアゾール、ピリジン、インドリジン、およびトリアジン、テトラゾール、および/またはトリルトリアゾールなどの窒素含有複素環式化合物、例えば亜鉛オキシド(ZnO)、マグネシウムオキシド(MgO)、セリウムオキシド(CeO2)、モリブデンオキシド(MoO3)、および/またはシリコンジオキシド(SiO2)を含む無機オキシド粒子などの耐食性粒子、ならびに上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
共反応性組成物は、難燃剤または難燃剤の組み合わせを含み得る。難燃剤としては、無機難燃剤、有機難燃剤、またはこれらの組み合わせを挙げることができる。
好適な無機難燃剤の例としては、アルミニウムヒドロキシド、マグネシウムヒドロキシド、亜鉛ボレート、アンチモンオキシド、ヒドロマグネサイト、アルミニウムトリヒドロキシド(ATH)、カルシウムホスフェート、チタンオキシド、亜鉛オキシド、マグネシウムカーボネート、バリウムスルフェート、バリウムボレート、カオリナイト、シリカ、アンチモンオキシド、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
好適な有機難燃剤の例としては、ハロカーボン、ハロゲン化エステル、ハロゲン化エーテル、塩素化および/または臭素化防炎剤、有機リン化合物などのハロゲンフリー化合物、有機窒素化合物、ならびに上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
共反応性組成物は、水分制御添加剤または水分制御添加剤の組み合わせを含み得る。好適な水分制御添加剤の例としては、合成ゼオライト、活性アルミナ、シリカゲル、カルシウムオキシド、マグネシウムオキシド、分子ふるい、無水ナトリウムスルフェート、無水マグネシウムスルフェート、アルコキシシラン、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。
共反応性組成物は、UV安定剤またはUV安定剤の組み合わせを含み得る。UV安定剤としては、UV吸収剤およびヒンダードアミン光安定剤が挙げられる。好適なUV安定剤の例としては、Cyasorb(登録商標)(Solvay)、Uvinul(登録商標)(BASF)、およびTinuvin(登録商標)(BASF)の商標名での製品が挙げられる。
共反応性組成物は、熱安定剤または熱安定剤の組み合わせを含み得る。熱安定剤の例としては、ペンタエリスリチルテトラキス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](Irganox(登録商標)1010、BASF)、トリエチレングリコールビス[3-(3-tert-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオネート](Irganox(登録商標)245、BASF)、3,3’-ビス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオノヒドラジド](Irganox(登録商標)MD 1024、BASF)、ヘキサメチレングリコールビス[3-(3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネート](Irganox(登録商標)259、BASF)、および3,5-ジ-tert-ブチル-4-ヒドロキシトルエン(Lowinox BHT、Chemtura)などの立体障害性フェノール系酸化防止剤が挙げられる。
共反応性組成物は、顔料および/または染料などの着色剤を含み得る。
好適な無機顔料の例としては、カドミウム、炭素、クロム、コバルト、銅、鉄オキシド、鉛、水銀、チタン、タングステン、および亜鉛を含有するものなどの金属含有無機顔料が挙げられる。例としては、ウルトラマリンブルー、ウルトラマリンバイオレット、還元タングステンオキシド、コバルトアルミネート、コバルトホスフェート、マンガンアンモニウムピロホスフェートおよび/または金属を含まない無機顔料がさらに挙げられる。特定の実施形態では、無機顔料ナノ粒子は、ウルトラマリンブルー、ウルトラマリンバイオレット、プロイセンブルー、コバルトブルー、および/または還元タングステンオキシドを含む。特定の有機顔料の例としては、インダントロン、キナクリドン、フタロシアニンブルー、銅フタロシアニンブルー、およびペリレンアントラキノンが挙げられる。
好適な顔料のさらなる例としては、全ての物理的形態および粒子カテゴリーの、黄色、褐色、赤色、および黒色の全ての色合いの酸化鉄顔料、すべての異なる無機表面処理の酸化チタン顔料、ニッケルおよびニッケルチタネートとも共沈殿したクロムオキシド顔料、有機燃焼に由来する黒色顔料(例えば、カーボンブラック)、様々なα、β、およびε結晶形態をなす、塩素化および臭素化もされた銅フタロシアニンに由来する青色および緑色顔料、鉛スルホクロメートに由来する黄色顔料、鉛ビスマスバナデートに由来する黄色顔料、鉛スルホクロメートモリブデートに由来する橙色顔料、アリールアミドに基づく有機的性質の黄色顔料、ナフトールに基づく有機的性質の橙色顔料、ジケト-ピロロ-ピロールに基づく有機的性質の橙色顔料、アゾ染料のマンガン塩に基づく赤色顔料、ベータ-オキシナフトエ酸のマンガン塩に基づく赤色顔料、赤色有機キナクリドン顔料、ならびに赤色有機アントラキノン顔料が挙げられる。
好適な染料の例としては、アクリジン、アントラキノン、アリールメタン染料、アゾ染料、フタロシアニン染料、アジン染料、インダミン、インドフェニル、オキサジン、オキサゾン、およびチアジンを含むキノン-イミン染料、チアゾール染料、サフラニン染料、フルオレン染料を含むキサンテン染料が挙げられる。好適な染料の例としては、アルシアンブルー、アルシアンイエロー、アリザリン、アリザリンレッド、アリザリンイエロー、アゾフロキシン、ビスマルクブラウンR、ビスマルクブラウンY、ブリリアントクレシルブルー、クリソイジンR、クリソイジンY、コンゴレッド、クリスタルバイオレット、エチルグリーン、フクシン酸、ゲンチアンバイオレット、ヤヌスグリーン、リッサミンファストイエロー、マラカイトグリーン、マルチウスイエロー、メルドラブルー、メタニルイエロー、メチルオレンジ、メチルレッド、ナフタレンブラック、ナフトールグリーン、ナフトールイエロー、オレンジG、プルプリン、ローズベンガル、スーダンII、タイタンイエロー、トロパオリンO、トロパオリンOO、トロパオリンOOO、ビクトリアブルー、およびキシレンシアノールが挙げられる。
共反応性組成物は、化学線などの放射線への曝露度に感受性のある光色剤を含み得る。
共反応性組成物は、第1の成分および第2の成分に加えて、1つまたは1つより多くの追加の成分を混ぜ合わせ、混合することによって調製され得る。
1つまたは1つより多くの追加の成分は、任意の好適な順序で第1の成分および第2の成分と独立して混ぜ合わされ得る。例えば、1つまたは1つより多くの追加の成分は、単一の混合器内で第1の成分および第2の成分と混ぜ合わされ得る。1つまたは1つより多くの追加の成分は、第1の成分と第2の成分とが混ぜ合わされて共反応性組成物を形成した後、共反応性組成物と混ぜ合わされ得る。1つまたは1つより多くの追加の成分は、第1の成分および/または第2の成分が混ぜ合わされ、混合される前に、第1の成分およびまたは第2の成分と組み合わされ得る。
1つまたは1つより多くの追加の成分の各々は、ポンプに結合された独立したリザーバに含有され得、リザーバは、共反応性組成物を形成するために使用される他の成分の流れに結合されている。
1つまたは1つより多くの追加の成分の各々は、独立して制御され得、計量ポンプ、共反応性組成物に導入される1つまたは1つより多くの追加の成分の体積比は、連続的および/または非連続的に変化され得る。
成分は、使用時まで保存され得る最終組成物として調製され得る。
あるいは、第1の成分、第2の成分、または1つもしくは1つより多くの追加の成分などの成分を、使用時に調製することができる。成分は、2つまたは2つより多くの前駆体組成物を混ぜ合わせることによって動的に形成され得る。
図1は、別にリザーバ111内の2つまたは2つより多くの前駆体組成物112/113/114がそれぞれの計量ポンプ115に結合され、計量ポンプ115が一次リザーバ103に結合された例を示す。2つまたは2つより多くの前駆体組成物の体積比を制御することによって、図1に示されるように、第1の成分102の構成成分を形成することができ、一定に維持することができるか、または部品の製作中に動的に変化させることができる。図1では、前駆体組成物112/113/114の各々は、一次リザーバに直接結合されている。しかしながら、2つまたは2つより多くの前駆体組成物は、任意の好適な順序で組み合わせられ得る。
図1に示されるように、前駆体組成物を、一次リザーバ内で混ぜ合わせることができ、混ぜ合わされた前駆体組成物が混合される混合器にポンプ送給することができる。また、前駆体組成物を、一次リザーバに入る前に混ぜ合わせ、混合することもできる。また、混ぜ合わされた前駆体組成物を、一次ポンプ104に入る前および/または一次ポンプ104から出た後、ならびに第2の成分と組み合わされ、混合される前に、混ぜ合わせることができる。
動的に制御された多成分共反応性三次元印刷システムは、広範囲にわたる材料特性を有する部品を製作する能力を促進することができる。
第1の成分と第2の成分とを混合器内で混ぜ合わせ、混合して、共反応性組成物を形成した後、共反応性組成物を、ノズルを通した圧力下で押し出し成形して、押し出し成形体を形成し得る。ノズルは、任意の好適な寸法および形状を有し得る。
押し出し成形体は、部品を製作するために、基板上および/または以前に堆積した層上に、連続した層に堆積される。共反応性組成物から形成された押し出し成形体は、共反応性組成物の隣接する層の能力を促進するために完全に硬化されていない以前に堆積された層上に堆積された時点で完全には硬化されていないことが望ましい場合がある。隣接する共反応した層の間に形成された共有結合は、堅牢な界面を提供することができる。隣接する三次元印刷層が、印刷方向と平行な方向および印刷方向と直交する方向に引張強度および伸長などの等方性物性を呈することができる部品。
押し出し成形体の断面寸法および形状は、長手方向寸法において実質的に一定であり得る。押し出し成形体の断面寸法および形状は、押し出し成形体の長手方向の寸法もしくは長さに沿って、または押し出し成形体の長さに沿った異なる部分で変動し得る。このことは、形状を動的に変化させるように構成されたノズルを使用することによって、あるいは部品を製作しながらノズルを交換するかまたは切り替えることによって遂行され得る。
押し出し成形体の寸法は、ノズルの直径を制御することによって、かつ共反応性組成物の流量を調節するか否かによって調整され得る。このようにして、押し出し成形体の寸法は、製作される部品の寸法に適合するように連続的または非連続的に調整され得る。したがって、製作される部品の厚さを、堆積した押し出し成形体の厚さによって決定することができ、押し出し成形体の厚さを、ノズルの寸法によって制御することができる。製作される部品の厚さを、必ずしも複数の上層の堆積によって決定する必要はない。ノズルの寸法が変化するにつれて、流量を調整して一定の印刷速度を維持することができるか、または印刷速度を変化させて、体積流量の変化に対応することができる。
押し出し成形体は、断面プロファイル全体にわたって実質的に均質であり得る。例えば、共反応する組成物および後続の押し出し成形体を形成する1つまたは1つより多くの構成成分の量は、独立して、1%未満、0.1%未満、または0.01%未満変動し得、パーセントとは、それぞれ、押し出し成形体の総重量または総体積に基づく、それぞれの構成成分の重量%および/または体積%を指す。
均一な断面形状を有する押し出し成形体は、長手方向の寸法において不均一であり得る。例えば、押し出し成形体を形成する構成成分は、押し出し成形体の長手方向の寸法または長さに沿って均質であり得るか、あるいは押し出し成形体の全長に沿って、または押し出し成形体の異なる長手方向の部分において変動し得る。
押し出し成形体は、共押し出し成形体であり得る。構造化押し出し成形体とは、押し出し成形体を形成する構成成分が、共押し出し成形体の断面形状内で不均一である押し出し成形体を指す。例えば、共反応する組成物および後続の押し出し成形体を形成する1つまたは1つより多くの構成成分の量は、独立して、1%超、2%超、5%超、または10%超変動し得、パーセントとは、それぞれ、共押し出し成形体の総重量または総体積に基づく、それぞれの構成成分の重量%および/または体積%を指す。
例えば、共押し出し成形体断面の1つの部分は、1つの共反応性組成物を有し得、共押し出し成形体断面の別の部分は、異なる共反応性組成物を有し得る。差異は、2つの異なる部分における構成成分のうちの1つまたは1つより多くの濃度であり得る。例えば、ある部分は、別の部分よりも高い濃度の充填材、または共反応性成分のうちの1つを有し得る。
あるいは、または加えて、差異は、構成成分のうちの1つもしくは1つより多くの種類、および/または構成成分のうちの1つもしくは1つより多くの不在であり得る。例えば、共押し出し成形体の一方の部分は、第1の骨格を有する共反応性プレポリマーを有し得、他方の部分は、異なるポリマー骨格を有する共反応性プレポリマーを有し得る。2つの異なる部分は、異なる硬化化学を有し得るか、または同じ硬化化学を有し得る。
このようにして、構造化押し出し成形体を使用して、部品の厚さ全体にわたって異なる特性を付与することができる。
共押し出し成形体の部分は、不均一な断面構成成分プロファイルを有し得、他の部分は、均一な断面構成成分プロファイルを有し得る。
共押し出し成形体は、1つまたは1つより多くの成分の別に流れを混合させることなく、1つまたは1つより多くの成分の平行流を混ぜ合わせることによって形成され得る。共押し出し成形体は、任意の所望の好適な断面構成成分プロファイルを含み得る。例えば、共押し出し成形体は、異なる成分を含む平行シートを含み得、構造化押し出し成形体が、内側成分が外側成分によって取り囲まれたコア/シェル構造を有し得るか、または構造化押し出し成形体が、複雑な断面構造を有し得る。
本開示によって提供される方法で使用される共反応性組成物は、50℃未満の温度で硬化し得る。これらの共反応性組成物は、共反応性化合物および任意の必要に応じた触媒または硬化促進剤を混ぜ合わせ、混合するときに硬化し始め得る。共反応性組成物は、押し出し成形体が形成され、堆積されるにつれて、および堆積後に、硬化し続ける。
硬化を開始するために活性化されなければならない硬化開始剤を含む共反応性組成物について、硬化開始剤は、混合器およびノズル内で、共反応性組成物を押し出して押し出し成形体を形成した後、および/または堆積後に、活性化され得る。例えば、フリーラジカル重合反応を開始するために、光開始剤、押し出し成形体、および/または堆積された押し出し成形体を含有する共反応性組成物を紫外線に曝露して、硬化反応を開始し得る。
硬化すると、共反応性組成物は、例えば、所望の耐薬品性、低温可撓性、加水分解安定性、高温耐性、高引張力/伸長、衝撃強度、基材への接着性、プライマーコーティングへの接着性、硬度、導電性、EMI/RFI遮蔽、静電気放散性、耐食性、UV耐性、耐雨浸食性、誘電破壊強度、音減衰、または上記のうちのいずれかの組み合わせを呈し得る。
部品は、1つまたは1つより多くの硬化した共反応性組成物を含み得る。
部品は、硬化した共反応性組成物の複数の層を含み得、複数の層の各々は、独立して、同じまたは異なる共反応性組成物から調製される。共反応性組成物の差異は、硬化化学、共反応性化合物、および/または添加剤の差異を含み得る。
硬化した導電性部品または部品の一部分の表面は、例えば、106オーム/スクエア未満、105オーム/スクエア未満、104オーム/スクエア未満、103オーム/スクエア未満、102オーム/スクエア未満、10オーム/スクエア未満、10-1オーム/スクエア未満、または10-2オーム/スクエア未満の表面抵抗率を呈し得る。導電性部品の表面は、例えば、10-2~102、102オーム/スクエア~106オーム/スクエア、または103オーム/スクエア~105オーム/スクエアの表面抵抗率を有し得る。表面抵抗率は、23℃/55%RHでASTM D257に従って判定され得る。
硬化した導電性部品または部品の一部分の表面は、例えば、106オーム/cm未満、105オーム/cm未満、104オーム/cm未満、103オーム/cm未満、102オーム/cm未満、10オーム/cm未満、10-1オーム/cm未満、または10-2オーム/cm未満の体積抵抗率を有し得る。導電性部品の表面は、例えば、10-2オーム/cm~101オーム/cm、102オーム/cm~106オーム/cm、または103オーム/cm~105オーム/cmの体積抵抗率を有し得る。体積抵抗率は、23℃/55%RHでASTM D257に従って判定され得る。
導電性部品または部品の一部分は、例えば、1Scm-1超、10Scm-1超、100Scm-1超、1,000Scm-1超、または10,000Scm-1超の導電率を有し得る。導電性部品は、1Scm-1~10,000Scm-1、10Scm-1~1,000cm-1、または10Scm-1~500Scm-1の導電率を有し得る。
導電性部品または部品の一部分は、10KHz~20GHzの範囲内の周波数での減衰、例えば、10dB超、30dB超、60dB超、90dB超、または120dB超を呈し得る。導電性部品は、10KHz~20GHzの範囲内の周波数での減衰、例えば、10dB~120dB、20dB~100dB、30dB~90dB、または40dB~70dBを呈し得る。
熱伝導性部品または部品の一部分は、0.1~50W/(m・K)、0.5~30W/(m・K)、1~30W/(m・K)、1~20W/(m・K)、1~10W/(m・K)、1~5W/(m・K)、2~25W/(m・K)、または5~25W/(m・K)の熱伝導率を呈し得る。
低密度を呈する部品または部品の一部分は、例えば、低密度有機充填材、中空微粒子、コーティングされた微粒子、または上記のうちのいずれかの組み合わせなどの低密度充填材を含み得る。
部品または部品の一部分は、例えば、1.1未満、1.0未満、0.9未満、0.8未満、または0.7未満の比重を呈し得、比重は、23℃/55%RHでISO 2781に従って判定される。
耐食性を呈する部品または部品の一部分は、例えば、1つまたは1つより多くの腐食抑制剤を含み得る。
高硬度を呈する部品または部品の一部分は、例えば、1つまたは1つより多くの無機充填材を含み得る。
部品または部品の一部分は、例えば、ショア20A超、ショア30A超、ショア40A超、ショア50A超、またはショア60A超の硬度を呈し得、硬度は、ISO 868に従って判定される。
部品または部品の一部分は、例えば、1kV/mm超、5kV/mm超、10kV/mm超、15kV/mm超、20kV/mm超、25kV/mm超、30kV/mm超、または50kV/mm超の誘電破壊強度を呈し得、誘電破壊強度は、SAE ARP1512に従って判定される。硬化した層は、例えば、1kV/mm~50kV/mm、56kV/mm~45kV/mm、10kV/mm~40kV/mm、または15kV/mm~30kV/mmの誘電破壊強度を呈し得、誘電破壊強度は、SAE ARP1512に従って判定される。
音響減衰特性を呈する部品または部品の一部分は、エポキシ含有化合物を含み得、エポキシ含有化合物は、エポキシ/ポリオール付加体、ポリチオール、および硬化剤を含む。
部品または部品の一部分は、部品に音響減衰特性を付与し、かつ長さのうちの215mmに沿ってコーティングされた240mm長、10mm幅、および1mm厚の鋼製パネルに対してSAE試験方法J1637およびASTM E-756に従って測定された、10℃、2.5mm層厚での、800Hzで少なくとも0.06、400Hzで少なくとも0.04、または200Hzで少なくとも0.02の音響減衰損失係数を呈し得る、層または複数の層を含み得る。
部品または部品の一部分は、耐燃料性を呈し得る。特定の用途および仕様に適した様々な試験を使用して、耐燃料性を判定することができる。例えば、耐燃料性部品は、ASTM D792(米国試験材料協会)またはAMS 3269(航空宇宙材料仕様)に記載されているものと同様の方法に従って、JRFタイプIで、60℃かつ周囲圧力で1週間浸漬した後、40%または40%未満、いくつかの場合では25%または25%未満、いくつかの場合では20%または20%未満、他の場合では10%または10%未満の体積膨張率を呈し得る。耐燃料性の判定に使用されるJRFタイプIは、以下の組成物、すなわち、トルエン:28±1体積%、シクロヘキサン(テクニカル):34±1体積%、イソオクタン:38±1体積%、およびターシャリジブチルジスルフィド:1±0.005体積%を有する(SAE(自動車技術者協会)から入手可能な、1989年7月1日発行のAMS 2629、§3.1.1などを参照)。
任意の好適な部品は、共反応性三次元印刷を使用して製作され得る。
部品を製作するための三次元印刷装置は、1つまたは1つより多くのポンプ、1つまたは1つより多くの混合器、1つまたは1つより多くのノズル、1つまたは1つより多くの材料リザーバ、および自動制御電子機器を含み得る。
三次元印刷装置は、圧力制御、押し出し成形ダイ、共押し出し成形ダイ、コーティングアプリケータ、温度制御要素、共反応性組成物を照射するための要素、または上記のうちのいずれかの組み合わせを含み得る。
三次元印刷装置は、表面に対してノズルを移動させるためのガントリーなどの装置を備え得る。装置は、プロセッサによって制御され得る。
共反応性組成物は、任意の好適な共反応性三次元印刷装置を使用して堆積され得る。好適な三次元印刷の選択は、堆積体積、共反応性組成物の粘度、堆積速度、共反応性化合物の反応速度、および製作される部品の複雑性を含むいくつかの要因に依存し得る。2つまたは2つより多くの反応性成分の各々を独立したポンプに導入し、混合器に注入して、2つの反応性成分を混ぜ合わせ、混合することができる。ノズルを、混合器に結合することができ、混合された共反応性組成物を、圧力下で押すことができるか、またはノズルを通して押し出し成形することができる。
ポンプは、例えば、容積式ポンプ、シリンジポンプ、ピストンポンプ、またはプログレッシブキャビティポンプであり得る。2つの反応性成分を送達する2つのポンプは、並列に配置され得るか、または直列に配置され得る。好適なポンプは、ノズルオリフィスを通して液体または粘性液体を押すことができ得る。このプロセスは、押し出し成形とも称され得る。反応性成分は、2つのポンプを直列に使用して混合器に導入され得る。
例えば、2つまたは2つより多くの共反応性成分は、共反応性成分が直列に混合されるプログレッシブキャビティ2成分系に取り付けられた使い捨てノズルを通して材料を分注することによって堆積され得る。2成分系は、例えば、反応物を使い捨て静的混合器ディスペンサーまたは動的混合器に別々に投与する2つのプログレッシブキャビティポンプを含み得る。他の好適なポンプとしては、容積式ポンプ、シリンジポンプ、ピストンポンプ、およびプログレッシブキャビティポンプが挙げられる。2つまたは2つより多くの共反応性成分を混合して共反応性組成物を形成した後、1つもしくは1つより多くのダイおよび/または1つもしくは1つより多くのノズルを通した圧力下で共反応性組成物を押しやって、ビークル部品の初期層を提供するためのベース上に堆積させるにつれて、共反応性組成物が押し出し成形体に形成され、連続した層が、以前に堆積された層に隣接して堆積され得る。堆積システムは、ベースに直交して位置決めされ得るが、また、押し出し成形体および堆積システムが、ベースに平行である押し出し成形体と鈍角を形成するように、押し出し成形体を形成するための任意の好適な角度に設定され得る。押し出し成形体とは、例えば、静的混合器内または動的混合器内で共反応性成分を混合した後の共反応性組成物を指す。押し出し成形体は、ダイおよび/またはノズルを通過する際に成形され得る。
ベース、堆積システム、またはベースおよび堆積システムの両方は、三次元物品を構築するために移動され得る。動きは、所定の様態で行われ得、これは、ロボット工学および/またはコンピュータ化工作機械インターフェースなどの任意の好適なCAD/CAM方法および装置を使用して遂行され得る。
押し出し成形体が、連続的に、または断続的に分注されて、初期層および連続した層を形成し得る。断続的な堆積のために、堆積システムは、プログレッシブキャビティポンプなどのポンプを遮断するためのスイッチとインターフェースし、共反応性成分および/または共反応性組成物のうちの1つまたは1つより多くの流れを中断し得る。
三次元印刷装置は、インラインの静的混合器および/または動的混合器、ならびに少なくとも2つの共反応性成分を保持し、かつ共反応性成分を静的混合器および/または動的混合器に供給するための別に加圧ポンプ送給コンパートメントを含み得る。アクティブ混合器などの混合器は、ノズル内に高剪断羽根を有する可変速度中心インペラを含み得る。最小寸法、例えば、0.2mm~100mm、0.5mm~75mm、1mm~50mm、または5mm~25mmを有する範囲のノズルが、使用され得る。ノズルは、最小寸法、例えば、1mm超、5mm超、10mm超、20mm超、30mm超、40mm超、50mm超、60mm超、70mm超、80mm超、または90mm超を有し得る。ノズルは、最小寸法、例えば、100mm未満、90mm未満、80mm未満、70mm未満、60mm未満、50mm未満、40mm未満、30mm未満、20mm未満、10mm未満、または5mm未満を有し得る。ノズルは、例えば、円形、球形、楕円形、長方形、正方形、台形、三角形、平面、または他の好適な形状などの任意の好適な断面寸法を有し得る。
例えば、0.6mm~2.5mmの出口オリフィス寸法、および30mm~150mmの長さを有する範囲の静的混合ノズルおよび/または動的混合ノズルが、使用され得る。例えば、出口オリフィス直径は、0.2mm~4.0mm、0.4mm~3.0mm、0.6mm~2.5mm、0.8mm~2mm、または1.0mm~1.6mmであり得る。静的混合器および/または動的は、例えば、10mm~200mm、20mm~175mm、30mm~150mm、または50mm~100mmの長さを有し得る。混合ノズルは、静的混合セクションおよび/または動的混合セクションと、静的混合セクションおよび/または動的混合セクションに結合された分注セクションと、を含み得る。静的混合セクションおよび/または動的混合セクションは、共反応性材料を混ぜ合わせ、混合するように構成され得る。分注セクションは、例えば、上記のオリフィス直径のいずれかを有する直管であり得る。分注セクションの長さは、共反応性化合物が反応し始め、かつ共反応性組成物が物品上に堆積される前に粘度を構築し得る領域を提供するように、構成され得る。例えば、堆積速度、共反応物の反応速度、および所望の粘度に基づいて、分注セクションの長さを選択することができる。
共反応性組成物は、例えば、0.25秒~5秒、0.3秒~4秒、0.5秒~3秒、または1秒~3秒の静的混合ノズルおよび/または動的混合ノズル内の滞留時間を有し得る。他の滞留時間が、共反応性組成物の硬化化学および硬化速度に基づいて、適宜使用され得る。
一般に、好適な滞留時間は、共反応性組成物のゲル化時間未満である。
三次元印刷装置は、例えば、1mL/分~12,000mL/分、5mL/分~8,000mL/分、または10mL/分~6,000mL/分などの、0.1mL/分~20,000mL/分の体積流量で共反応性組成物を堆積させ得る。共反応性組成物は、例えば、0.1mL/分超、1mL/分超、10mL/分超、100mL/分超、1,000mL/分超、または10,000mL/分超の体積流量で堆積され得る。三次元印刷装置は、共反応性組成物を、例えば20,000mL/分未満、10,000mL/分未満、1,000mL/分未満、100mL/分未満、10mL/分未満、または1mL/分未満の体積流量で堆積され得る。体積流量は、例えば、共反応性組成物の粘度、押し出し成形圧力、ノズル直径、および共反応性化合物の反応速度に依存し得る。
三次元印刷装置は、例えば、1mm/秒~400mm/秒、例えば、5mm/秒~300mm/秒、10mm/秒~200mm/秒、または15mm/秒~150mm/秒の堆積速度で共反応性組成物を堆積させ得る。三次元印刷装置は、例えば、1mm/秒超、10mm/秒超、または100mm/秒超で共反応性組成物を堆積させ得る。三次元印刷装置は、例えば、400mm/秒未満、100mm/秒未満、または10mm/秒未満の共反応性組成物を堆積させ得る。堆積速度は、例えば、共反応性組成物の粘度、押し出し成形圧力、ノズル直径、および共反応性化合物の反応速度に依存し得る。堆積速度とは、共反応性組成物を押し出し成形するために使用されるノズルが、上に共反応性組成物が堆積されている表面に対して移動する速度を指す。
静的混合ノズルおよび/または動的混合ノズルを加熱または冷却して、例えば、共反応性化合物間の反応速度および/または共反応性化合物の粘度を制御し得る。堆積ノズルのオリフィスは、任意の好適な形状および寸法を有し得る。三次元印刷装置は、複数の堆積ノズルを含み得る。ノズルは、固定されたオリフィス寸法および形状を有し得るか、またはノズルオリフィスは、制御可能に調整され得る。混合器および/またはノズルは、共反応性化合物の反応によって生成される発熱を制御するために冷却され得る。
共反応性組成物が反応して熱硬化性ポリマーマトリックスを形成する速度は、共反応性化合物の反応性官能基の選択によって決定および/または制御され得る。反応速度はまた、熱および/または触媒などの反応の活性化エネルギーを低下させる要因によっても決定され得る。
反応速度は、共反応性組成物のゲル化時間に反映され得る。高速硬化化学とは、共反応性化合物が、5分未満、4分未満、3分未満、2分未満、1分未満、45秒未満、30秒未満、15秒未満、または5秒未満のゲル化時間を有する化学を指す。共反応性化合物は、例えば、0.1秒~5分、0.2秒~3分、0.5秒~2分、1秒~1分、または2秒~40秒のゲル化時間を有し得る。ゲル化時間は、共反応性化合物を混合した後、共反応性化合物が手で攪拌することができなくなるときの時間である。
高粘度を有する共反応性組成物は、長いゲル化時間を有し得る。高粘度のため、堆積された共反応性組成物は、堆積後に意図された形状を保持することができ、意図された形状を保持する能力は、粘度を増加させる硬化にそれほど依存しない場合がある。高粘度を有する共反応性組成物について、ゲル化時間は、例えば、0.5時間超、1時間超、2時間超、5時間超、または10時間超であり得る。例えば、高粘度を有する共反応性組成物について、ゲル化時間は、1~10時間、1.5~8時間、2時間~6時間、または3時間~5時間/であり得る。
共反応性成分が均一に混ぜ合わされ、混合され得るため、共反応性組成物は、共反応性組成物の寸法を混合すると直ちに硬化し始め得、ノズルを通して押しやられる押し出し成形体は、特に限定されない。したがって、共反応性三次元印刷は、大型寸法押し出し成形体の使用を容易にし、これは、ビークル部品などの大型部品を迅速に製作する能力を促進する。
部品の寸法および厚さ、ならびに共反応性組成物を含む押し出し成形体の寸法に応じて、大型部品は、複数の層を並列におよび/または他の層よりも上に被着させることによって製作され得る。例えば、比較的厚い部品について、厚さは、以前に被着された層の上に1つまたは1つより多くの層を被着させることによって構築され得る。比較的薄い部品について、そのことは、以前に被着された押し出し成形体に隣接する押し出し成形体を連続して堆積させ、かつそのようにして部品の幅を構築するのに、十分であり得る。後者のアプローチは、ドア、フード、サイドパネル、ルーフ、およびフードなどの外装ビークル部品を製作するのに好適であり得る。
ビークル部品について、部品全体または部品の外装部分は、例えば、耐薬品性、耐環境性、ガスおよび蒸気拡散に対する抵抗性、衝撃強度、耐傷性、導電性、静電気放散性、EMI/RFI遮蔽、または上記のうちのいずれかの組み合わせを提供するように設計され得る。
部品の内部および/または内側部分は、例えば、衝撃強度、使用条件下での機械的安定性、および低密度を提供するように設計され得る。
共反応性三次元印刷はまた、製造中に共反応性組成物を連続的または断続的に変化させることによって、多種多様な材料特性を有する部品を製作する能力を促進し得る。
例えば、共反応性組成物の構成成分を、(1)1つもしくは1つより多くの成分の体積比を調整することによって、(2)1つもしくは1つより多くの追加の成分を導入することによって、(3)成分のうちの1つもしくは1つより多くを除去することによって、(4)共反応性成分の構成成分を変化させることによって、または上記のうちのいずれかの組み合わせで変化させ得る。
押し出し成形体の堆積速度は、堆積された押し出し成形体が堆積後に意図された形状を保持するように、共反応性組成物の流速、共反応性組成物の粘度、および共反応性化合物の反応速度などのパラメータに基づいて選択され得る。例えば、堆積層が下がらない、またはずれないこと、および必要に応じて1つまたは1つより多くの上層を支持することが重要であり得る。
堆積速度はまた、後続の層が完全に硬化していない外面の部分上に被着されるときに、以前に堆積された層の外面の少なくとも一部分が完全には硬化していないように選択され得る。このようにして、第1の層中の未反応化合物は、次いで、第2の層中の未反応化合物と反応して、共有結合を形成し、層間強度を増強することができる。
部品が製作された後、ノズルは、排出領域に位置決めされ得、共反応性成分のうちの1つの流れを停止し、装置をパージして、完全に硬化された共反応性組成物が装置内に形成されて装置を詰まらせることを防止することができる。あるいは、共反応性成分のすべての導入を停止し、非反応性組成物を装置に導入して、材料をパージおよび除去して、後続の使用のためにシステムを洗浄することができる。
自動製造機器のサイズは、製造されるビークル部品のサイズに適合させ得る。
例えば、三次元印刷システムは、水平面内で堆積ノズルを移動させることができるガントリーシステム、および表面に対してノズルを垂直に移動させるための垂直運動システムを含み得る。
別の例として、三次元印刷システムは、回転可能なノズルアセンブリに取り付けられた表面の上方に懸架され得るロボットアームからなり得る。
三次元印刷システムの位置決めは、プロセッサによって制御され得る。
動きは、製作されるビークル部品のCAD/CAMモデルに基づいて決定され得る。
共反応性組成物は、ベースに被着され得、製作された部品は、ベースから除去され、ベースは、部品に組み込まれない。
共反応性組成物は、製作された部品に組み込まれるプレフォームに被着され得る。例えば、共反応性組成物は、金属プレフォーム上に堆積され得る。共反応性組成物は、完成した部品が金属プレフォームを組み込むときに、例えば、部品の外面または内面のいずれか一方として金属プレフォームに付着させ得る。プレフォームの他の例としては、複合材料、ファブリック、マット、ラミネート、ハニカム、補強リブ、トラス、マウント、ファスナ、レール、接続部、ソリッドシート、穿孔シート、および上記のうちのいずれかの組み合わせが挙げられる。プレフォームは、例えば、衝撃強度、ねじり強度、貫通強度、重量軽減、組み立ての容易化、凹み耐性、耐薬品性、美観、耐傷性、または上記のうちのいずれかの組み合わせなどの、製作された部品の特定の特性を増強および強化することができる。
本明細書に開示されるように、同様の材料が、部品が形成され、かつ共反応性組成物が完全に硬化した後の二次動作で被着され得る。
硬化中に共反応性組成物をプレフォーム上に堆積させることにより、共反応性化合物がプレフォームの表面上の相補反応物と反応する能力が促進され得る。プレフォームは、好適な共反応性官能基を有する化合物で処理され得、プレフォームと硬化している共反応性組成物との間の結合を増強するために、熱が、プレフォームに適用され得るか、または接着促進中間層が、プレフォームに被着され得る。
複合材料、ファブリック、マット、およびラミネートは、例えば、金属、熱可塑性物質、熱硬化性物質、自然材料、シリカ、セラミック、炭素繊維、または上記のうちのいずれかの組み合わせなどの繊維を含み得る。
部品は、部品の内部内にプレフォームを含むように製作され得る。例えば、共反応性製造方法を使用して、共反応性組成物の1つまたは1つより多くの層を堆積して、下部構造を形成し得る。次いで、共反応性組成物の堆積を中断し、プレフォームを下部構造に適用し、プレフォームが硬化した共反応性組成物内に封入されるように、共反応性組成物の追加の層をプレフォーム上に堆積させ得る。
共反応性組成物を含む押し出し成形体が、多層コーティングなどのコーティング上に堆積され得る。多層コーティングは、外装コーティングであり得る。多層コーティングは、美観コーティング、特殊効果コーティング、触覚コーティング、傷防止コーティング、導電性コーティング、特定の波長範囲にわたる反射コーティング、特定の波長範囲にわたる吸収性コーティング、または所望の特徴を有する他の外装コーティングであり得る。コーティングは、多層コーティングと堆積された押し出し成形体との間の結合を容易にするように構成された接着層を含み得る。コーティングは、導電性コーティングであり得、高誘電破壊強度を有し得、かつ/または高耐溶媒性を有し得る。
本開示によって提供される共反応性三次元印刷方法を使用して、複雑な構造を製作することができる。例えば、1E5cP~1E8cPの粘度を有する共反応性組成物などのより高粘度の共反応性組成物を使用して、シェルを製作することができる。シェルは、内部リザーバを画定するように構成される。シェルが形成された後、内部体積を、500cP~2,000cPの粘度を有する組成物などの低粘度の共反応性組成物で満たし得る。低粘度の共反応性組成物は、内部体積全体に広がり得、印刷される必要がない。低粘度の共反応性組成物は、材料を、例えば共反応性組成物の初期体積に基づいて25体積%~3,000体積%、膨張させ得る発泡剤を含み得る。低粘度共反応性組成物は、堆積前にせん断薄化を受ける100,000cP超の粘度などの初期高粘度を有し得、堆積中および堆積後に材料が低粘度を維持するように、ゆっくりとした回復時間を有し得る。
実施例4に提示されるように、異なる双方向特性を有する格子構造を製作することもできる。本開示によって提供される共反応性三次元印刷方法を使用して、他の複雑な構造を製作することができる。
本開示によって提供される共反応性三次元印刷方法を使用して、異なる方向に異なる特性を有する部品を製作することができる。実施例4に示されるように、部品を、一方向に可撓性とし、かつ別の方向に剛性とし得る。部品の特定の部分を、剛性とし得、他の部分を、可撓性とし得る。例えば、可撓性ヒンジを、混合比または共反応性組成物の構成成分を変化させることによって部品に組み込み得る。本開示によって提供される共反応性三次元印刷方法を使用して、任意の好適な特性の組み合わせを有する部品を製作することができる。
部品を製作した後、三次元印刷部品を、1つまたは1つより多くの二次動作にさらし得る。
二次動作の例としては、平滑化、コーティング、塗装、処理、積層、およびシールが挙げられる。
部品の表面を、例えばサンディングまたはブラスティングによって、平滑化し得る。
部品の表面を、1つまたは1つより多くのコーティングでコーティングし得る。コーティングは、耐食性、表面と上のコーティングとの間の接着性、層間接着性、耐溶剤性、静電気放散性、導電性、美観、RFI/EMI遮蔽、および/または耐傷性などの所望の特性を表面に付与し得る。
部品の表面を、1つまたは1つより多くの層の塗料で塗装し得る。
積層体を、三次元印刷された部品の表面に被着し得る。例えば、積層体は、1つまたは1つより多くの金属シート、複合材シート、ファブリック、または多層コーティングであり得る。
部品が、構築表面としてまたは部品の内部特徴としてのプレフォームを含むとき、製作された部品を、製作された部品の加熱などの応力解放動作にさらし得る。
部品は、基材上に製作され得る。基板は、部品が製作された後に除去され得るか、または部品に組み込まれ得る。例えば、共反応性組成物を、テクスチャ加工された表面を有する基材上に堆積し得、共反応性組成物が硬化した後、テクスチャ加工された基材を除去して、テクスチャ加工された表面を部品に付与し得る。別の例として、本開示によって提供される方法を使用して製作された基材上に、共反応性組成物を堆積し得る。基材の表面は、基材表面上に共反応性組成物が堆積した時点で、完全に硬化し得るか、または部分的に硬化し得る。共反応性組成物を部分的に硬化した基材表面上に堆積させることにより、基材表面および堆積された共反応性組成物が反応して、基材表面と上の硬化した層との間に堅牢な界面を提供することができる。複数の層の共反応性組成物を、所望の特性をビークル部品に付与する各層と共に堆積させ得る。例えば、多層ビークル部品は、可撓性または軟質層、剛性支持層、および低密度フォーム層を有し得る。
本開示によって提供される共反応性三次元印刷装置は、押し出し成形ノズルと、押し出し成形ノズルに結合された混合器と、混合器に結合された第1の一次ポンプ、および混合器に結合された第2の一次ポンプと、第1の一次ポンプに結合された第1の一次リザーバ、および第2の一次ポンプに結合された第2の一次リザーバと、第1の一次ポンプおよび第2の一次ポンプに相互接続されたコントローラであって、コントローラが、第1の一次ポンプによってポンプ送給される第1の成分と、第2の一次ポンプによってポンプ送給される第2の成分と、の体積混合比を変化させるように構成されている、コントローラと、を含み得る。
第1の一次ポンプおよび二次ポンプの各々は、例えば、混合器にポンプ送給される成分の流量を変化させ、装置から押し出し成形される共反応性組成物の押し出し成形速度を変化させ、および/または混合器で混ぜ合わされる成分の体積混合比を変化させるように、独立して制御可能であり得る。コントローラは、共反応性組成物の堆積中にこれらのパラメータを連続的もしくは非連続的に変化させ得るか、または堆積プロセスの一部分の間、パラメータを一定に保持し得る。
押し出し成形機は、混合器混合器の前のセクション、混合器の後のセクション、および押し出し成形ノズルを含み得る。押し出し成形機は、混合器および押し出し成形ノズルの近くに位置するヘリカルミキサーなどの剪断薄化デバイスを含み得る。押し出し成形ノズルは、共押し出し成形ノズルであり得る。
装置は、押し出し成形機に結合された1つまたは1つより多くの追加の一次ポンプを含み得、1つまたは1つより多くの一次ポンプの各々は、それぞれの一次リザーバに独立して結合され得る。
1つまたは1つより多くの追加のポンプは、混合器の前および/または混合器と押し出し成形ノズルとの間で、押し出し成形機に独立して結合され得る。
一次リザーバの各々は、パージに結合され得、パージは、新たな共反応性組成物を堆積させる前に、一次リザーバを排気して装置から材料を除去することを可能にする。
一次リザーバの各々は、それぞれの二次ポンプを通して1つまたは1つより多くの二次リザーバに結合され得る。二次ポンプの各々は、独立して制御可能であり得る。二次リザーバは、堆積中に構成成分を動的に変化させ成分を形成するために、異なる体積混合比で混ぜ合わされ得る異なる組成物を含有し得る。成分を形成する構成成分は、連続的に変化し、非連続的に変化し得るか、または部品が製作されている間、異なる時間に一定のままであり得る。
二次リザーバのうちの2つまたは2つより多くが、二次リザーバ内の組成物が一次リザーバ内にポンプ送給される前に混ぜ合わされ、混合されるように、混合器に結合され得る。あるいは、組成物の混合は、未混合成分が混合器内の別の成分と混ぜ合わされ、混合されるときに生じ得る。
本開示によって提供される装置を、部品を製作するために押し出し成形ノズルの三次元の動きを提供するガントリーに取り付けることができる。
本開示によって提供される装置は、化学線もしくは熱の供給源などの硬化開始剤を活性化するための1つもしくは1つより多くのデバイス、または剪断力などの機械的な力を生成するデバイスをさらに含み得る。
本開示によって提供される共反応性三次元印刷方法を、任意の好適な部品を製作するために使用することができる。部品の例としては、ビークル部品、建築部品、建設部品、電子部品、家具、医療デバイス、携帯デバイス、電気通信デバイス、運動器具、衣類、および玩具が挙げられる。
本開示によって提供される共反応性三次元印刷方法を使用して作製される自動車ビークル部品および航空宇宙ビークル部品を含むビークル部品などの部品は、本発明の範囲内に含まれる。
本開示によって提供される共反応性三次元印刷方法を使用して、モータービークル部品、レールビークル部品、航空宇宙ビークル部品、軍用ビークル部品、および水上機部品などの内装および外装ビークル部品を製作することができる。
本開示によって提供される材料および三次元印刷方法を使用して、任意の好適なビークル部品を製作することができる。
ビークル部品は、新たな部品または交換部品であり得る。
「ビークル」という用語は、最も広い意味で使用され、あらゆる種類の航空機、宇宙船、船舶、および地上ビークルが挙げられる。例えば、ビークルとしては、自家用航空機、ならびに小型、中型、または大型商用旅客、貨物、および軍用航空機を含む飛行機などの航空機、自家用、商用、および軍用ヘリコプターを含むヘリコプター、ロケットおよび他の宇宙船を含む航空宇宙ビークルを挙げることができる。ビークルとしては、例えば、トレーラー、車、トラック、バス、バン、建設ビークル、ゴルフカート、オートバイ、自転車、スクーター、列車、および鉄道車などの地上ビークルを挙げることができる。ビークルとしてはまた、例えば、船、ボート、およびホバークラフトなどの船舶も挙げることができる。
ビークル部品は、例えば、自動車、トラック、バス、バン、オートバイ、スクーター、および娯楽用モータービークルを含むモータービークル、列車および電車を含むレールビークル、自転車、飛行機、ロケット、宇宙船、ジェット機、およびヘリコプターを含む航空宇宙ビークル、ジープ、輸送機、戦闘支援ビークル、人員輸送車、歩兵戦闘ビークル、地雷防護ビークル、軽装甲ビークル、軽実用ビークル、および軍用トラックを含む軍用ビークル、ならびに船、ボート、および娯楽用水上機を含む水上機のための部分であり得る。
航空ビークルの例としては、F/A-18ジェット、またはF/A-18EスーパーホーネットおよびF/A-18Fなどの関連する航空機、(ボーイング商用飛行機製の)ボーイング787ドリームライナー、737、747、717ジェット旅客機、関連する航空機、V-22オスプレイ、(NAVAIRおよびシコルスキー製の)VH-92、S-92、および関連する航空機、(ガルフストリーム製の)G650、G600、G550、G500、G450、および関連する航空機、(エアバス製の)A350、A320、A330、および関連する航空機が挙げられる。本開示によって提供される方法は、任意の好適な商用、軍用、または一般航空機、例えば、Canadair Regional Jet(CRJ)および関連する航空機などのボンバルディアおよび/またはボンバルディア・エアロスペース製のもの、F-22ラプター、F-35ライトニング、および関連する航空機などのロッキード・マーティン製のもの、B-2スピリットおよび関連する航空機などのノースロップ・グラマン製のもの、ピラタス・エアクラフト製のもの、エクリプス・アビエーション・コーポレーション製のもの、またはエクリプス・エアロスペース(ケストレル・エアクラフト)製のものなどに使用され得る。
ビークル部品は、内装ビークル部品または外装ビークル部品であり得る。
ビークルは、モータービークルを含み得、モータービークル部品は、フード、ドア、サイドパネル、バンパー、ルーフ、ホイールウェル、ダッシュボード、シート、トランク、ハンドル、フロア、シャーシ、キャビン、シャーシ、荷台、ステアリングホイール、燃料タンク、エンジンブロック、トリム、バンパー、および/またはバッテリーケーシングを含み得る。
ビークルは、レールビークルを含み得、レールビークル部品は、エンジンおよび/またはレール車を含み得る。
ビークルは、航空宇宙ビークルを含み得、航空宇宙部品は、コックピット、機体、翼、補助翼、尾翼、ドア、シート、内装パネル、燃料タンク、内装パネル、フローリング、および/またはフレームを含み得る。
ビークルは、軍事ビークルを含み得、軍事ビークル部品は、フード、ドア、サイドパネル、バンパー、ルーフ、ホイールウェル、ダッシュボード、シート、トランク、ハンドル、フロア、シャーシ、キャビン、シャーシ、荷台、ステアリングホイール、燃料タンク、エンジンブロック、トリム、バンパー、マウント、タレット、アンダーキャリッジ、および/またはバッテリーケーシングを含み得る。
ビークルは、水上機を含み、水上機部品は、船体、エンジンマウント、シート、ハンドル、シャーシ、バッテリー、バッテリーマウント、燃料タンク、内装アクセサリー、フローリング、および/またはパネルを含み得る。
本発明による材料および方法を使用して製作されるビークル部品は、意図される目的のための特性を有し得る。
例えば、自動車部品は、軽量であるように設計され得る。
軍用ビークルの外装部品は、高い衝撃強度を有するように設計され得る。
商用航空宇宙ビークルのための部品は、軽量であるように、および/または静電気放散性であるように設計され得る。
軍用機の外装部品は、RFI/EMI遮蔽特性を呈するように設計され得る。
共反応性三次元印刷方法は、カスタム設計のビークル部品、交換部品、アップグレード部品、特殊部品、および/または高性能部品を迅速かつ費用対効果の高い少量生産で製作するように適合させることができる。
本発明の態様
本発明は、以下の態様のうちの1つまたは1つより多くによってさらに定義され得る。
態様1.共反応性三次元印刷を使用して部品を製作する方法であって、第1の成分と第2の成分とを混ぜ合わせ、混合して、共反応性組成物を形成することであって、共反応性組成物は、第1の反応性化合物および第2の反応性化合物を含み、第1の反応性化合物は、第2の反応性化合物に対して反応性である、形成することと、三次元印刷を使用して共反応性組成物を連続した層に堆積させて部品を製作することと、共反応性組成物を堆積させながら、第1の成分の構成成分および/もしくは第2の成分の構成成分を独立して変化させ、ならびに/または第1の成分と第2の成分の体積混合比を変化させることと、を含む、方法。
態様2.第1の反応性化合物が、50℃未満の温度で、第2の反応性化合物に対して反応性である、態様1に記載の方法。
態様3.第1の成分が、第1の反応性化合物を含み、第2の成分が、第2の反応性化合物を含む、態様1または2に記載の方法。
態様4.第1の成分が、第1の反応性化合物および第2の反応性化合物を含む、態様1または2に記載の方法。
態様5.第1の反応性化合物が、触媒および/または硬化開始剤の存在下で第2の反応性化合物に対して反応性であり、触媒および/または硬化開始剤が、第1の反応性化合物と第2の反応性化合物との間の反応を触媒および/または開始することができる、態様1~4のいずれか1つに記載の方法。
態様6.第2の成分が、触媒および/または硬化開始剤を含む、態様5に記載の方法。
態様7.堆積中、共反応性組成物が、50℃未満の温度を有する、態様1~6のいずれか1つに記載の方法。
態様8.第1のポンプを使用して第1の成分を混合器にポンプ送給することと、第2のポンプを使用して第2の成分を混合器にポンプ送給することと、をさらに含む、態様1~7のいずれか1つに記載の方法。
態様9.1つまたは1つより多くの追加の成分を、第1の成分および第2の成分と混ぜ合わせ、混合して、共反応性組成物を形成することをさらに含む、態様1~8のいずれか1つに記載の方法。
態様10.堆積しながら、1つもしくは1つより多くの追加の成分の構成成分を独立して変化させること、および/または1つもしくは1つより多くの追加の成分の体積混合比を独立して変化させることをさらに含む、態様9に記載の方法。
態様11.1つもしくは1つより多くの追加の成分の各々が、第1の反応性化合物および/もしくは第2の反応性化合物と反応することができる化合物、ならびに/または第1の反応性化合物および/もしくは第2の反応性化合物と反応することができない化合物を独立して含む、態様9に記載の方法。
態様12.第1の成分の構成成分および/または第2の成分の構成成分を変化させることが、第1の成分に少なくとも1つの構成成分を添加すること、および/または第2の成分に少なくとも1つの構成成分を添加することを含む、態様1~11のいずれか1つに記載の方法。
態様13.第1の成分の構成成分および/または第2の成分の構成成分を変化させることが、第1の成分への少なくとも1つの構成成分を除去すること、および/または第2の成分への少なくとも1つの構成成分を除去することを含む、態様1~12のいずれか1つに記載の方法。
態様14.第1の成分の構成成分および/または第2の成分の構成成分を変化させることが、第1の成分の構成成分のうちの少なくとも1つの量を変化させること、および/または第2の成分の構成成分のうちの少なくとも1つの量を変化させることを含む、態様1~13のいずれか1つに記載の方法。
態様15.2つもしくは2つより多くの前駆体組成物を混ぜ合わせて第1の成分を形成すること、および/または2つもしくは2つより多くの前駆体組成物を混ぜ合わせて第2の成分を形成することをさらに含む、態様1~14のいずれか1つに記載の方法。
態様16.2つもしくは2つより多くの前駆体組成物を混合して第1の成分を形成すること、および/または2つもしくは2つより多くの前駆体組成物を混合して第2の成分を形成することをさらに含む、態様15に記載の方法。
態様17.第1の成分を形成する2つもしくは2つより多くの前駆体組成物のうちの少なくとも1つの体積混合比を変化させること、および/または第2の成分を形成する2つもしくは2つより多くの前駆体組成物のうちの少なくとも1つの体積混合比を変化させることをさらに含む、態様15~16のいずれか1つに記載の方法。
態様18.体積混合比を変化させることが、一定期間にわたって体積混合比を連続的に変化させることを含む、態様1~17のいずれか1つに記載の方法。
態様19.体積混合比を変化させることが、体積混合比を非連続的に変化させることを含む、態様1~18のいずれか1つに記載の方法。
態様20.第1の成分および/または第2の成分の構成成分を変化させることが、一定期間にわたって第1の成分の構成成分および/または第2の成分の構成成分を連続的に変化させることを含む、態様1~19のいずれか1つに記載の方法。
態様21.第1の成分および/または第2の成分の構成成分を変化させることが、第1の成分の構成成分および/または第2の成分の構成成分を非連続的に変化させることを含む、態様1~20のいずれか1つに記載の方法。
態様22.第1の成分と第2の成分との体積混合比が、1:50~50:1である、態様1~21のいずれか1つに記載の方法。
態様23.第1の反応性化合物が、ポリアミンおよび/またはポリオールを含み、かつ第2の反応性化合物が、ポリイソシアネートを含むか、第1の反応性化合物が、マイケル受容体を含み、かつ第2の反応性化合物が、マイケル供与体を含むか、または第1の反応性化合物が、ポリチオールを含み、かつ第2の反応性化合物が、ポリチオール、ポリイソシアネート、ポリアルケニル、ポリアルキニル、ポリエポキシド、マイケル受容体、もしくは上記のうちのいずれかの組み合わせを含む、態様1~22のいずれか1つに記載の方法。
態様24.共反応性組成物が、熱硬化性組成物である、態様1~23のいずれか1つに記載の方法。
態様25.共反応性組成物が、30℃未満の温度で硬化可能である、態様1~24のいずれか1つに記載の方法。
態様26.共反応性組成物を堆積させた後、堆積された共反応性組成物を硬化させることをさらに含む、態様1~25のいずれか1つに記載の方法。
態様27.硬化させることが、堆積された共反応性組成物を、30℃未満の温度で硬化させることを含む、態様1~26のいずれか1つに記載の方法。
態様28.共反応性組成物が、硬化開始剤を含み、方法が、堆積前、堆積中、および/または堆積後に、硬化開始剤を活性化することをさらに含む、態様1~27のいずれか1つに記載の方法。
態様29.第2の共反応性組成物を第1の共反応性組成物と混ぜ合わせることと、第1の共反応性組成物第2の共反応性組成物を共押し出し成形して共押し出し成形体を形成することと、をさらに含み、堆積させることが、共押し出し成形体を堆積させることを含む、態様1~28のいずれか1つに記載の方法。
態様30.第2の共反応性組成物を混ぜ合わせることが、連続的に混ぜ合わせることを含む、態様29に記載の方法。
態様31.第2の共反応性組成物を混ぜ合わせることが、非連続的に混ぜ合わせて、第1の共反応性組成物を含む押し出し成形体を形成すること、および/または共押し出し成形体を形成することを含む、態様29に記載の方法。
態様32.部品が、ビークル部品を含む、態様1~31のいずれか1つに記載の方法。
態様33.部品が、自動車ビークル部品または航空宇宙ビークル部品を含む、態様1~31のいずれか1つに記載の方法。
態様34.態様1~33のいずれか1つに記載の方法を使用して製作された部品。
態様35.部品の異なる部分が、異なる熱硬化性材料を含む、態様34に記載の部品。
態様36.連続した層が、共有結合している、態様34または35に記載の部品。
態様37.部品が、自動車ビークル部品または航空宇宙ビークル部品を含む、態様34~36のいずれか1つに記載の部品。
態様38.態様34~37のいずれか1つに記載の部品を含む、ビークル。
態様39.ビークルが、自動車ビークルまたは航空宇宙ビークルを含む、態様38に記載のビークル。
態様40.共反応性三次元印刷のための装置であって、押し出し成形ノズルと、押し出し成形ノズルに結合された混合器と、混合器に結合された第1の一次ポンプ、および混合器に結合された第2の一次ポンプと、第1の一次ポンプに結合された第1の一次リザーバ、および第2の一次ポンプに結合された第2の一次リザーバと、第1の一次ポンプおよび第2の一次ポンプに相互接続されたコントローラであって、コントローラが、第1の一次ポンプによってポンプ送給される第1の成分と、第2の一次ポンプによってポンプ送給される第2の成分と、の体積混合比を変化させるように構成されている、コントローラと、を含む、装置。
態様41.第1の一次ポンプおよび二次ポンプの各々が、独立してかつ連続的に制御可能である、態様40に記載の装置。
態様42.混合器に結合された1つまたは1つより多くの追加の一次ポンプ、および1つまたは1つより多くの追加の一次ポンプに結合された1つまたは1つより多くのそれぞれの一次リザーバをさらに含む、態様40または41に記載の装置。
態様43.第1の一次リザーバに結合された第1のパージ、および/または第2の一次リザーバに結合された第2のパージをさらに含む、態様40~42のいずれか1つに記載の装置。
態様44.それぞれの二次ポンプを介して第1の一次リザーバに結合された1つまたは1つより多くの二次リザーバ、および/またはそれぞれの二次ポンプを介して第2の一次リザーバに結合された1つまたは1つより多くの二次リザーバをさらに含む、態様40~43のいずれか1つに記載の装置。
態様45.二次ポンプの各々が、独立してかつ連続的に制御可能である、態様44に記載の装置。
態様46.第1の一次リザーバが、第1の成分を含有し、第2の一次リザーバが、第2の成分を含有する、態様40~45のいずれか1つに記載の装置。
態様47.混合器と押し出し成形ノズルとを結合する剪断薄化デバイスをさらに含む、態様40~46のいずれか1つに記載の装置。
態様48.押し出し成形ノズルが、共押し出し成形ノズルを含む、態様40~47のいずれか1つに記載の装置。
本開示によって提供される実施形態は、共反応性三次元印刷および部品の特性を使用するビークル部品の製作を記載する以下の実施例を参照することによってさらに例示される。本開示の範囲から逸脱することなく、材料および方法の両方に対する多くの変更が実施され得ることは、当業者には明らかであろう。
実施例1
剛体外装ビークル部品
外装ビークル部品は、共反応性ポリ尿素組成物を三次元印刷することによって製作された。ポリアミン成分とポリイソシアネート成分とを三次元印刷装置で混ぜ合わせることによって、共反応性ポリ尿素組成物を調製した。
ポリアミン成分の構成成分を、表1に列挙する。
1Desmophen(登録商標)NH-1220、アスパラギン酸エステルジアミン、CAS# 168253-59-6、Covestro LLCから入手可能。
2Vulcan(登録商標)XC-72R、カーボンブラック、CAS# 1333-86-4、Cabot Corporationから入手可能。
3Desmophen(登録商標)NH-1420、アスパラギンエステルジアミン、CAS# 136210-30-5、Covestro LLCから入手可能。
4Jeffamine(登録商標)T-5000、ポリエーテルアミン、CAS# 64852-22-8、Huntsman Corporationから入手可能。
5HXA CE 425、脂肪族ジアミン、The Hanson Group、LLCから入手可能。
6Cyasorb(登録商標)UV-1164L、光安定剤およびUV吸収剤、CAS#137759-38-7、Solvayから入手可能。
7Cabosil(登録商標)TS-720、ヒュームドシリカ、Cabot Corporationから入手可能。
8Tinuvin(登録商標)292、ヒンダードアミン光安定剤(HALS)、CAS# 41556-26-7、BASFから入手可能。
9Disparlon(登録商標)6500、ポリアミドチキソトロープ、CAS# 25038-54-4、King Industries、Inc.から入手可能。
表1に列挙した構成成分を、金属反応器容器に秤量し、Cowlesブレードを使用して、74℃で30分間混合して、Disparlon(登録商標)6500ポリアミドチキソトロープを活性化した。分散液を、Max 300 L DACカップ(FlackTek)に移した。Cabosil(登録商標)TS-720を添加し、FlackTek Speedmixer(登録商標)を使用して分散させた。
ポリイソシアネート成分の構成成分を、表2に列挙する。
10CAT 133、触媒、PPG Industries Inc.から入手可能。
CAT 133触媒を、Max 300 L DACカップ(FlackTek)に秤量した。Cabosil(登録商標)TS-720を添加し、FlackTek Speedmixer(登録商標)を使用して分散させた。
ポリアミンおよびポリイソシアネート成分を、FlackTek SpeedDisc(登録商標)を使用して、DACカップから別にOptimum(登録商標)カートリッジ(Nordson)に移した。ポリアミンとポリイソシアネート成分とを1:1の体積比で混ぜ合わせ、混合し、Lulzbot Taz 6ガントリーに取り付けられたViscoTec 2K押し出し成形機を使用して23℃で印刷した。
三次元印刷を使用して、異なるポリ尿素部品を製作した。
実施例2
多材料剛性、可撓性、およびフォーム内装ビークル成分:
共反応性押し出し成形を使用して、内装ビークルセンターコンソールリッドを印刷した。3つの共反応性成分を使用して、コンソールリッドを製作した。第1の成分は、剛性2K-印刷可能ポリ尿素組成物を含み、第2の成分は、可撓性2K-印刷可能ポリ尿素組成物を含み、第3の成分は、2K-印刷可能ポリウレタンフォーム組成物を含む。この内装ビークルコンソールリッドは、可撓性ポリ尿素のベース層を皮革基材上に印刷し、かつベース層上にポリウレタンフォームの中層を印刷し、かつ剛性ポリ尿素の上層を印刷することによって、製作された。
剛性ポリ尿素ポリアミン成分の構成成分を、表3に列挙する。
11Clearlink(登録商標)1000、CAS# 2154279-60-4、Dorf Ketalから入手可能。
12Jeffamine(登録商標)T-3000、ポリエーテルアミン、CAS# 64852-22-8、Huntsman Corporationから入手可能。
13タイプK20グラスバブルズ、中空ガラス微小球、3Mから入手可能。
Cabosil(登録商標)TS-720を除く、表3に列挙された構成成分を、金属反応器容器に秤量し、Cowlesブレードを使用して、74℃で30分間混合して、Disparlon(登録商標)6500ポリアミドチキソトロープを活性化した。分散液を、Max 300 L DACカップ(FlackTek)に移した。Cabosil(登録商標)TS-720を添加し、FlackTek Speedmixer(登録商標)を使用して分散させた。
剛性ポリ尿素ポリイソシアネート成分の構成成分を、表4に列挙する:
14Desmodur(登録商標)N3300A、脂肪族ポリマーヘキサメチレンジイソシアネート三量体、Covestro LLCから入手可能。
15Minex(登録商標)4、霞石閃長岩、CAS# 37244-96-5、The Cray Companyから入手可能。
Desmodur(登録商標)N3300AおよびMinex(登録商標)4を、MAX 300L DACカップ(Flacktek)に秤量し、FlackTek Speedmixer(登録商標)を使用して分散させた。タイプK20グラスバブルズおよびCabosil(登録商標)TS-720を添加し、FlackTek Speedmixer(登録商標)を使用して分散させた。
Flacktek SpeedDisc(登録商標)を使用して、成分をDACカップから別にOptimum(登録商標)カートリッジに移した。ポリアミンとポリイソシアネート成分とを1:1の体積比で混ぜ合わせ、混合し、Lulzbot Taz 6ガントリーに取り付けられたViscoTec 2K押し出し成形機を使用して23℃で印刷した。
可撓性ポリ尿素ポリアミン成分の構成成分を、表5に列挙する。
16シラノール末端ポリジメチルシロキサン、CAS# 70131-67-8、製品コードDMS-S51、Gelestから入手可能。
17Petrolite(登録商標)5000 T6、ポリエチレンコポリマー、Baker Hughesから入手可能。
18Finntalc(登録商標)M03C、タルク、クロライト、ドロマイト、およびマグネサイトの会合体、Mondo Mineralsから入手可能。
19Bentone(登録商標)34、ベントナイト粘土の誘導体、Elementis Specialtiesから入手可能。
20BYK(登録商標)-9077、湿潤および分散添加剤、BYKから入手可能。
21シロキサンウレタンジオール、PPGから入手可能。
22Zirconox(登録商標)製粉媒体、セラミックマイクロミリングビーズサイズ1.0~1.2mm、Jvoti Ceramic Indから入手可能。
表5から、Jeffamine(登録商標)T-5000、Clearlink(登録商標)1000、Desmophen(登録商標)NH-1220、およびDesmophen(登録商標)NH-1420を16オンスのラウジャーに秤量した。次いで、Vulcan(登録商標)XC-72R、Finntalc(登録商標)M03C、Bentone(登録商標)34、シロキサンウレタンジオール、およびBYK(登録商標)-9077を添加し、混合した。次いで、Zirconox(登録商標)ミル培地をラウジャーに添加し、LAU手順を使用して配合物を1時間分散させた。
次いで、125μmのフィルターを通して配合物をMAX 300 L DACカップ(FlackTek)に濾過した。Cabosil(登録商標)TS-720およびPetrolite(登録商標)5000 T6を添加し、FlackTek Speedmixer(登録商標)を使用して分散させた。最後に、DMS-S51 PDMSをFlackTek Speedmixer(登録商標)を使用して混合物中に分散させた。
可撓性ポリ尿素ポリイソシアネート成分の構成成分を、表6に列挙する:
23MWが2,800であるポリブタジエン系ジイソシアネートの樹脂混合物であって、イソホロンジイソシアネートで600当量に希釈したもの。
樹脂をMax(登録商標)300 L DACカップに秤量し、Cabosil(登録商標)TS-720を添加し、Speedmixerを使用して分散させた。Flacktek SpeedDisc(登録商標)を使用して、成分をDACカップから別にOptimumカートリッジに移した。成分を混ぜ合わせ、Lulzbot Taz 6ガントリーに取り付けられたViscotec 2K押し出し成形機において、1:1の体積混合比で混合した。
共反応性ポリ(尿素-ウレタン)フォーム組成物を、表7および表8に列挙される成分から調製した。
24CAPA(登録商標)4101、TriiSOから入手可能な、OH当量257g/molの一次ヒドロキシル基で終端した四官能性ポリオール。
25DABCO(登録商標)33-LV、アミン触媒、CAS# 280-57-9、Air Products & Chemicalsから市販。
CAPA(登録商標)4101、DABCO(登録商標)33-LV、Jeffamine(登録商標)T-5000、および脱イオン水を、Max 200 DACカップに添加し、Speedmixer(登録商標)を使用して混合した。混合物を、Lulzbot Taz 6ガントリーに取り付けられたViscotec 2K押し出し成形機を用いた反応性押し出し成形による3D印刷での使用に好適な、Optimum(登録商標)カートリッジに直接注いだ。
26392g/molの当量を有するジイソシアネートポリエステルプレポリマー。
ジイソシアネートポリエステルプレポリマーを、Optimum(登録商標)カートリッジに直接注いだ。
2つのポリウレタンフォーム成分を、イソシアネート成分対アミン/ポリオール/水成分の体積混合比1.7:1で、Viscotec 2K押し出し成形機に取り付けられた静的混合ノズル内で混ぜ合わせた。共反応性フォーム組成物を、25℃で硬化させた。完全に硬化したフォームは、ASTM D2240に従って判定されるショア20Aの硬度を有していた。
実施例3
外装ビークル成分
炭素-炭素マイケル付加-硬化アセトアセテート-アクリレート組成物を用いた周囲反応性押し出し成形を使用して、外装ビークル部品を印刷した。
アセトアセテート含有構成成分を、表9に列挙した構成成分を使用して調製した。
28BPAMAは、PPGインダストリーから入手可能である、ビスフェノールA(CAS# 80-05-7)骨格および176g/molのアセトアセテート当量を含有する、独自の多官能性アセトアセテート(1分子あたり3つより多くのアセトアセテート基)架橋剤である。
29HB溶液は、PPGインダストリーから入手可能である、独自の溶媒混合物中に39重量%のヒンダードグアニジン塩基を含有する溶液である。
BPAMAおよびHB溶液を、続いてCabosil(登録商標)TS-720を、Max 300 L DACカップに添加し、Speedmixerを介して分散させた。Flacktek SpeedDisc(登録商標)を使用して、成分をDACカップからOptimum(登録商標)カートリッジに移した。
アクリレート含有成分を、表10に列挙した構成成分から調製した。
30Miramer(登録商標)M340、ペンタエリスリトールトリアクリレート、CAS# 3524-68-3,Miwonから市販。
31アクリレート当量270g/molの独自のウレタントリアクリレート、PPGインダストリーから入手可能。
Miramer(登録商標)M340およびウレタントリアクリレートを、Max 300 L DACカップに添加し、Cabosil(登録商標)TS-720を添加し、Speedmixerを使用して分散させた。Flacktek SpeedDisc(登録商標)を使用して、成分をDACカップからOptimum(登録商標)カートリッジに移した。
アセトアセテート成分とアクリレート成分とを混ぜ合わせ、1:1の体積混合比で混合し、Lulzbot Taz 6ガントリーに取り付けられたViscotec 2K押し出し成形機を使用して、共反応性組成物を外装ビークル部品に3D印刷した。また、共反応性組成物を、引張試験のためにASTM D638 タイプIVドッグボーンに3Dプリントした。
ASTM D638に従って判定された硬化3D印刷アセトアセテート/アクリレート部品の引張特性を、表11に要約する。
実施例4
多材料ポリ尿素格子
ポリイソシアネート成分とポリアミン成分を混ぜ合わせることによって、可撓性ポリ尿素共反応性組成物を調製した。ポリイソシアネート成分およびポリアミン成分の構成成分を、それぞれ表12および13に提供する。
1PolyBD(登録商標)R45 HTLO-独自のイソシアネート樹脂。
2Stan-Tone(登録商標)ブラックティントペースト、黒色顔料ペースト、Polyone Corporationから市販。
3Cabosil(登録商標) TS-720、ヒュームドシリカ、Cabot Corporationから市販
4Desmophen(登録商標)NH 1220 アミン樹脂、CAS# 168253-59-6、Covestro LLCから市販。
5Covestro LLCから市販のDesmophen(登録商標)NH 1420 アミン樹脂、CAS# 136210-30-5。
6Jeffamine(登録商標)T-5000ポリエーテルアミン、CAS# 64852-22-8、Huntsman Corporationから市販。
7Gelestから市販のDMS-S51(登録商標)PDMS、シラノール末端ポリジメチルシロキサン、CAS# 70131-67-8、製品コードDMS-S51(登録商標)。
Cabosil(登録商標)TS-720を除いて、ポリイソシアネート成分を調製するために、構成成分をMax 300 L DACカップに添加した。次いで、典型的なSpeedmixer手順を使用して、混合物を均質になるまで混合した。次いで、Cabosil(登録商標)TS-720を、Max 300 L DACカップに添加した。次いで、標準的なSpeedmixer手順を使用して、混合物を混合した。Cabosil(登録商標)TS-720が均一に分散するまで、混合を継続した。次いで、空気が流出することを可能にする開口部を有するDACリッドを、Max 300 L DACカップ上に配置した。次いで、標準的な典型的なSpeedmixer手順を使用して、配合物を、5.0psiの真空下で2分間混合した。真空下で混合した後、FlackTek SpeedDisc(登録商標)を使用して、配合物を、Max 300 L DACカップからOptimum(登録商標)カートリッジに移した。
イソシアネート成分を調製するために、Cabosil(登録商標)TS-720およびDMS-S51 PDMSを除いて、構成成分を、Max 300 L DACカップに添加し、標準的なSpeedmixer手順を使用して均質になるまで混合した。次いで、Cabosil(登録商標)TS-720を、Max 300 L DACカップに添加し、Cabosil(登録商標)TS-720が配合物中に均一に分散するまで、標準的なSpeedmixer手順を使用して配合物を混合した。次いで、DMS-S51 PDMSを、分散したCabosil(登録商標)TS-720を有する均質な配合物を含有するMax 300 L DACカップに添加した。配合物が均質になるまで混合を継続した。次いで、空気が流出することを可能にする開口部を有するDACリッドを、Max 300 L DACカップ上に配置した。次いで、標準的なSpeedmixer手順を使用して、配合物を、5.0psiの真空下で2分間混合した。真空下で混合した後、FlackTek SpeedDisc(登録商標)を使用して、配合物を、Max 300 L DACカップからOptimum(登録商標)カートリッジに移した。
ポリイソシアネート成分とポリアミン成分を混ぜ合わせることによって、剛性ポリ尿素共反応性組成物を調製した。ポリイソシアネート成分およびポリアミン成分の構成成分を、それぞれ表14および15に提供する。
1Desmodur(登録商標)N 3900、ポリマーHDI樹脂、CAS# 28182-81-2、Covestro LLCから市販。
2Stan-Tone オレンジティントペースト、黒色顔料ペースト、Polyone Corporationから市販。
3Cabosil TS-720 - ヒュームドシリカ、Cabot Corporationから市販。
4Covestro LLCから市販のDesmophen NH 1420 アミン樹脂、CAS# 136210-30-5。
剛性ポリイソシアネート成分および剛性ポリアミン成分を、それぞれ可撓性ポリイソシアネート成分およびポリアミン成分と同様に調製した。
可撓性および剛性ポリ尿素の試験試料を、それぞれのポリイソシアネート成分と1:1体積%比で、およびポリアミン成分と1.7:1体積%比で混ぜ合わせて、ポリ尿素共反応性組成物を形成し、かつ完全に硬化させることによって、調製した。硬化した可撓性および剛性ポリ尿素材料の特性を、表16に提示する。
ガラス転移温度(T
g)を、単一カンチレバー動的機械分析によって測定した。測定された最低のT
gを報告する。ASTM D638に従って、引張強度、伸長率、およびヤング率を判定した。ASTM D2240に従って、ショアD硬度を判定した。
2つの可撓性および剛性ポリ尿素からなる双方向材料格子を、共反応性三次元印刷を使用して製作した。格子は、100mm×100mm×6mmと測定された。可撓性および剛性ポリ尿素を、3.000mL/分の流量で印刷した。可撓性ポリ尿素を、1:1のA:B体積比で印刷した。剛性ポリ尿素を、1.7:1のB:A体積比で印刷した。各層を48mm/秒の速度で印刷した。2つの材料を、可撓性ポリ尿素が一方向に整列した直線パターンで堆積し、かつ剛性ポリ尿素が直交方向に整列した直線パターンで堆積する、交互の層に、順次堆積させた。格子を、図3Aおよび3Bに示し、黒色構造は、可撓性ポリ尿素を含み、オレンジ色構造は、剛性ポリ尿素を含む。複合材は、可撓性であり、可撓性ポリ尿素の印刷ラインの方向に平行に曲げると脆性破壊を呈さず、可撓性ポリ尿素の方向に直交して曲げるとより剛性であり、脆性破壊を呈した。
最後に、本明細書に開示される実施形態を実施する代替の方法が存在することに留意されたい。したがって、本実施形態は、例示的であり、限定的ではないとみなされるべきである。さらに、特許請求の範囲は、本明細書に与えられる詳細に限定されるべきではなく、これら全範囲およびその等価物に権利がある。