JP7206300B2 - インピーダンス変換を伴うメタマテリアル伝送ラインの概念を利用する広帯域分散差動電力増幅器 - Google Patents

インピーダンス変換を伴うメタマテリアル伝送ラインの概念を利用する広帯域分散差動電力増幅器 Download PDF

Info

Publication number
JP7206300B2
JP7206300B2 JP2020565266A JP2020565266A JP7206300B2 JP 7206300 B2 JP7206300 B2 JP 7206300B2 JP 2020565266 A JP2020565266 A JP 2020565266A JP 2020565266 A JP2020565266 A JP 2020565266A JP 7206300 B2 JP7206300 B2 JP 7206300B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coupled
power amplifier
inductor
output
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020565266A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021524688A (ja
Inventor
チェ-チュン クオ
タイユン チー
トーマス チェン
Original Assignee
スウィフトリンク テクノロジーズ カンパニー リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by スウィフトリンク テクノロジーズ カンパニー リミテッド filed Critical スウィフトリンク テクノロジーズ カンパニー リミテッド
Publication of JP2021524688A publication Critical patent/JP2021524688A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7206300B2 publication Critical patent/JP7206300B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/45Differential amplifiers
    • H03F3/45071Differential amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/45076Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier
    • H03F3/45475Differential amplifiers with semiconductor devices only characterised by the way of implementation of the active amplifying circuit in the differential amplifier using IC blocks as the active amplifying circuit
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/189High-frequency amplifiers, e.g. radio frequency amplifiers
    • H03F3/19High-frequency amplifiers, e.g. radio frequency amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/195High-frequency amplifiers, e.g. radio frequency amplifiers with semiconductor devices only in integrated circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/21Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only
    • H03F3/213Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only in integrated circuits
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/26Push-pull amplifiers; Phase-splitters therefor
    • H03F3/265Push-pull amplifiers; Phase-splitters therefor with field-effect transistors only
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/315Indexing scheme relating to amplifiers the loading circuit of an amplifying stage comprising a transmission line
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/451Indexing scheme relating to amplifiers the amplifier being a radio frequency amplifier
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2200/00Indexing scheme relating to amplifiers
    • H03F2200/541Transformer coupled at the output of an amplifier
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2203/00Indexing scheme relating to amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements covered by H03F3/00
    • H03F2203/45Indexing scheme relating to differential amplifiers
    • H03F2203/45034One or more added reactive elements, capacitive or inductive elements, to the amplifying transistors in the differential amplifier
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F2203/00Indexing scheme relating to amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements covered by H03F3/00
    • H03F2203/45Indexing scheme relating to differential amplifiers
    • H03F2203/45036Indexing scheme relating to differential amplifiers the differential amplifier amplifying transistors are single transistors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/02Hierarchically pre-organised networks, e.g. paging networks, cellular networks, WLAN [Wireless Local Area Network] or WLL [Wireless Local Loop]
    • H04W84/04Large scale networks; Deep hierarchical networks
    • H04W84/042Public Land Mobile systems, e.g. cellular systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Description

本発明の実施形態は、一般的には、無線周波数(RF)回路の電力増幅回路に関する。より詳細には、本発明の実施形態は、メタマテリアル伝送ライン(metamaterial transmission line)及びインピーダンス変換(impedance transformation)を用いた分散差動電力増幅回路に関する。
将来の人間の情報化社会に直面して、5G(第5世代)の関連技術は安定した基準には到達していないが、高速、低遅延、大量のデバイス接続、低電力消費などの5Gの基本的な特徴は明らかである。5G端末アンテナは、5G端末の主要構成要素である。アンテナ設計の技術的な問題を革新的に打破しない限り、5Gシステムの標準的な運用及び商用を確保することはできない。
結果として、電力増幅器は、広範囲の動作周波数で動作する必要がある。高周波数及び広帯域の周波数に起因して、電力増幅器の設計、特に集積回路(IC)おける電力増幅器の設計は困難である。
同じ参照符号が同様の要素を示す添付図面の図において、本発明の実施形態について限定ではなく一例として例証する。
本発明の1つの実施形態による無線通信デバイスの実施例を示すブロック図である。 本発明の1つの実施形態によるRFフロントエンド集積回路の実施例を示すブロック図である。 本発明の別の実施形態によるRFフロントエンド集積回路を示すブロック図である。 本発明の別の実施形態によるRFフロントエンド集積回路を示すブロック図である。 一定の実施形態による伝送ラインを備えた電力増幅器の実施例を示す概略図である。 一定の実施形態による伝送ラインを備えた電力増幅器の実施例を示す概略図である。 一定の実施形態による伝送ラインを備えた電力増幅器の実施例を示す概略図である。 一定の実施形態による伝送ラインを備えた電力増幅器の実施例を示す概略図である。 一定の実施形態による伝送ラインを備えた電力増幅器の実施例を示す概略図である。 一定の実施形態による伝送ラインを備えた電力増幅器の実施例を示す概略図である。 1つの実施形態による電力増幅器の目標利得曲線を示す図である。 一定の実施形態による伝送ラインを備えた差動電力増幅器(differential power amplifier)の実施例を示す概略図である。 一定の実施形態による伝送ラインを備えた差動電力増幅器の実施例を示す概略図である。 一定の実施形態による伝送ラインを備えた差動電力増幅器の実施例を示す概略図である。 一定の実施形態による伝送ラインを備えた差動電力増幅器の実施例を示す概略図である。
以下に示す詳細事項を参照して本発明の様々な実施形態及び態様ついて説明し、添付図面は、様々な実施形態を例示する。以下の説明及び図面は、本発明の例証であり、本発明の限定と解釈すべきではない。多くの特定の詳細事項は、本発明の様々な実施形態の完全な理解を提供するために記載されている。しかしながら、特定の事例において、周知又は従来の詳細事項は、本発明の実施形態の簡潔な論議を提供するために記載されていない。
本明細書における「1つの実施形態」又は「ある実施形態」の記載は、実施形態に関して記述される特定の特徴、構造、又は特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを意味する。本明細書における様々な箇所での表現「1つの実施形態では」は、必ずしも全て同じ実施形態を指すとは限らない。
本発明の1つの態様によれば、電力増幅器は、低動作周波数(lower operating frequency)から高動作周波数(higher operating frequency)までの周波数の範囲で動作し低動作周波数と高動作周波数の間の相対的線形利得(relatively linear gain)を提供するトランジスタと、トランジスタのゲート端子に結合された入力メタマテリアル伝送ラインと、トランジスタのドレイン端子に結合された出力メタマテリアル伝送ラインとを含む。入力メタマテリアル伝送ラインは、高動作周波数に等しいか又はこれよりも高い第1の共振周波数で共振する第1のインダクタ-コンデンサ(LC)回路を含む。出力メタマテリアル伝送ラインは、第2のLC回路及び第3のLC回路を含む。第2のLC回路は、低動作周波数に等しいか又はこれよりも低い第2の共振周波数で共振する。第3のLC回路は、高動作周波数に等しいか又はこれよりも高い第3共振周波数で共振する。電力増幅器は、広帯域無線周波数(RF)回路で用いることができる。
1つの実施形態では、第1のLC回路が右手(LH)系伝送ラインを表す。第2のLC回路が左手(LH)系伝送ラインを表す。第3のLC回路はRH系伝送ラインを表す。第2のLC回路及び第3のLC回路は複合伝送ラインを形成する。第2のLC回路はLCL回路であり、第3のLC回路はCLC回路である。LCL回路の「C」成分はCLC回路の「L」成分に直列に結合され、LCL回路の「L」成分はCLC回路の「C」成分に並列に結合される。
本発明の別の態様によれば、差動電力増幅器は、トランジスタのペアと、トランジスタのドレイン端子に結合された変圧器(トランス)(transformer)と、出力伝送ラインと、を含む。差動電力増幅器は、下側の動作周波数(lower operating frequency)から上側の動作周波数(upper operating frequency)までの周波数の範囲で動作し、低動作周波数と高動作周波数の間の相対的線形利得を提供する。トランジスタのドレインは、変圧器の一次巻線に結合される。出力伝送ラインは、変圧器の二次巻線に結合される。出力伝送ラインは更に、差動電力増幅器の下側及び上側の動作周波数を考慮して、予め設定された出力インピーダンスに一致するよう構成された少なくとも1つのインダクタ-コンデンサ(LC)回路を含む。
1つの実施形態によれば、下側の周波数(f1)から上側の周波数(f2)までの動作周波数の範囲内で動作する差動電力増幅器は、互いに結合されて差動増幅器を形成する第1のトランジスタ及び第2のトランジスタのペアと、変圧器と、出力伝送ラインとを含む。変圧器は、トランジスタと出力伝送ラインの間に結合される。変圧器は、予め設定された巻数比(n)及び結合係数(k)を有するトランジスタに結合された一次巻線及び出力伝送ラインに結合された二次巻線を含む。
1つの実施形態では、出力伝送ラインが、変圧器の二次巻線の第1の端子および第2の端子に直列に結合された同一インダクタンス(L1)を有する第1のインダクタ及び第2のインダクタを含む。出力伝送ラインは更に、第3のインダクタ、第1のコンデンサ、第4のインダクタ、及び第2のコンデンサを含む。第3のインダクタは、変圧器の二次巻線の第1の端子に結合される。第2のインダクタは、L1、n、及びkに基づいて決定されるインダクタンス(L1_1)を有するよう構成される。第1のコンデンサは、第3のインダクタに直列に及び差動電力増幅器の第1の出力端子に結合され、第1のコンデンサがC2のキャパシタンスを有する。第4のインダクタは、変圧器の二次巻線の第2の端子に結合される。第4のインダクタは、L1、n、及びkに基づいて決定されるインダクタンス(L1_1)を有するよう構成される。第2のコンデンサは、第4のインダクタに直列に及び増幅器の第2の出力端子に結合され、第2のコンデンサがC2のキャパシタンス値を有する。
図1は、本発明の1つの実施形態による無線通信デバイスの実施例を示すブロック図である。図1を参照すると、無線通信デバイス100(単に無線デバイスとも呼ばれる)は、とりわけ、RFフロントエンドモジュール101及びベースバンドプロセッサ102を含む。無線デバイス100は、例えば、移動電話、ラップトップ、タブレット、ネットワークアプライアンスデバイス(例えば、モノのインターネット又はIOTアプライアンスデバイス)などの何れかの種類の無線通信デバイスとすることができる。無線通信デバイス100は、CPEデバイスとすることができる。
無線受信回路では、RFフロントエンドは、ミキサステージを含むそれ以下のアンテナ間の全ての回路の総称である。RFフロントエンドは、信号が低中間周波数(IF)に変換される前に元の着信無線周波数の信号を処理する受信機の構成要素の全てを含む。マイクロ波及び衛星受信機では、これは低雑音ブロック(LNB)又は低雑音ダウンコンバータ(LND)と呼ばれることが多く、多くの場合はアンテナに位置付けられ、これによってアンテナからの信号を扱い易い中間周波数で受信機の残りに転送することができる。ベースバンドプロセッサは、無線機能の全て(アンテナを必要とする全ての機能)を管理するネットワークインタフェースのデバイス(チップ又はチップの一部)である。
1つの実施形態では、RFフロントエンドモジュール101は、RF送受信機のアレイを含み、RF送受信機の各々は、複数のRFアンテナのうちの1つを介して特定の周波数帯域(例えば、非オーバーラップ周波数範囲など、特定の周波数の範囲)内でRF信号を送信及び受信する。RFフロントエンド集積回路(IC)チップは更に、RF送受信機に結合されたフルバンド周波数シンセサイザを含む。フルベースの周波数シンセサイザは、ローカル発振器(LO)信号を生成してRF送受信機の各々に提供し、RF送受信機が対応する周波数帯域内でRF信号を混合、変調、及び/又は復調するのを可能にする。RF送受信機のアレイ及びフルバンド周波数シンセサイザは、単一のRFフロントエンドICチップ又はパッケージとして単一のICチップ内に統合することができる。
図2は、本発明の1つの実施形態によるRFフロントエンド集積回路の実施例を示すブロック図である。図2を参照すると、RFフロントエンド101は、とりわけ、RF送受信機211-213のアレイに結合されたフルベース周波数シンセサイザ200を含む。送受信機211-213の各々は、RFアンテナ221-223の1つを介して特定の周波数帯域又はRF周波数の特定の範囲内でRF信号を送信及び受信するよう構成される。1つの実施形態では、送受信機211-213の各々は、フルバンド周波数シンセサイザ200からLO信号を受信するよう構成される。LO信号は、対応する周波数帯域に対して生成される。LO信号は、対応する周波数帯域内でRF波信号を送信及び受信する目的で送受信機によって混合、変調、復調するのに用いられる。
図3は、本発明の別の実施形態によるRFフロントエンド集積回路を示すブロック図である。図3を参照すると、フルバンド周波数シンセサイザ300は、上述したフルバンド周波数シンセサイザ101を表すことができる。1つの実施形態では、フルバンド周波数シンセサイザ300が送受信機のアレイに通信可能に結合され、各送受信機は幾つかの周波数帯域の1つに対応する。この実施例では、フルバンド周波数シンセサイザ300が、送信機301A、受信機302A、送信機301B、及び受信機302Bに結合される。送信機301A及び受信機302Aは、低帯域(LB)送信機及びLB受信機と呼ばれる低周波数帯域で動作する第1の送受信機の一部とすることができる。送信機301B及び受信機302Bは、高帯域(HB)送信機及びHB受信機と呼ばれる高周波数帯域で動作する第2の送受信機の一部とすることができる。図3に示すように2つの送受信機だけが存在するが、より多くの送受信機を図2に示すようにフルバンド周波数シンセサイザ300に結合してもよいことに留意されたい。
1つの実施形態では、周波数シンセサイザ300は、限定ではないが、位相ロックループ(PLL)回路又はブロック311と、LOバッファ312と、LB同相/直交(IQ)生成器313と、LB位相回転器314とを含む。PLLは、位相が入力信号の位相に関係付けられる出力信号を生成する制御システムである。幾つかの異なるタイプが存在するが、可変周波数発振器及び位相検出器からなる電子回路として最初に視覚化することが容易である。発振器は周期信号を生成し、位相検出器が、この信号の位相と入力周期信号の位相を比較して、位相を一致させるように発振器を調節する。比較のため入力信号に出力信号を近付けることは、出力が入力に「フィードバック」されループを形成するので、フィードバックループと呼ばれる。
入力と出力位相をロックステップの状態にしておくステップはまた、入力及び出力周波数を同じに維持することを意味する。結果的に、同期信号に加えて、位相ロックループが入力周波数を追跡することができ、又は位相ロックループが入力周波数の倍数である周波数を生成することができる。これらの特性は、コンピュータクロック同期、復調、及び周波数合成に用いられる。位相ロックループは、ラジオ、テレコミュニケーション、コンピュータ及び他の電子応用に広く用いられる。これらを用いて、信号を復調し、雑音の多いチャネルから信号を回復し、入力周波数の倍数で安定した周波数を生成する(周波数合成)、又はマイクロプロセッサなどのデジタル論理回路において正確に時間クロックパルスを分配することができる。
図3を参照すると、PLLブロック311は、クロック基準信号を受信して、クロック基準信号の周波数にロックオンし、第1のLO信号、すなわち低帯域LO信号又はLBLO信号を生成するためのものである。第1のLO信号は、任意選択的にLOバッファ312によってバッファすることができる。LBLO信号に基づいて、LBIQ生成器313は、RF信号の同相及び直交成分を混合、変調、及び復調するのに適したIQ信号を生成する。IQ信号は、予め設定された角度によって回転すること、又はLB位相回転器314によって遅延させることができる。回転されたLO信号は次に、LB送信機301A及び受信機302Aに提供される。詳細には、IO信号は、LB送信機301Aに提供されることになる送信側IQ(TXIQ)信号321Aと、LB受信機302Aに提供されることになる同相及び直交受信側IQ(RXIQ)信号322Aとを含むことができる。
1つの実施形態では、周波数シンセサイザ300は更に、周波数コンバータ315、注入同期発振器316、HBIQ生成器317、及びHB位相回転器318を含む。周波数コンバータ315は、PLLブロック311から生成された第1のLO信号を高周波数を有する(例えば、高周波数帯域内)信号に変換するためのものである。1つの実施形態では、周波数コンバータ315は、第1のLO信号の周波数を2倍にする周波数ダブラーを含む。注入同期発振器316は、周波数コンバータ315から受信した2逓倍周波数信号にロックオンして、第1のLO周波数の約2倍の第2のLO周波数を有する第2のLO信号を生成するためのものである。この実施例では、第2のLO周波数は第1のLO周波数の2倍である点に留意されたい。しかしながら、周波数コンバータ315は、何れの周波数範囲においても周波数を変換及び生成することができる。RFフロントエンドデバイス内に統合されるより多くの周波数帯域が存在する場合、より多くの周波数コンバータを用いて、基準周波数を複数の他の低周波数又は高周波数に変換することができる。
注入ロッキング及び注入プリングは、高調波発振器が近接周波数で動作する第2の発振器によって妨害される時に起こる可能性がある周波数効果である。結合が十分強く且つ周波数が十分近い時に、第2の発振器は、第1の発振器を捕捉する可能性があり、第1の発振器が第2の発振器と基本的に同一の周波数を有するようになる。これが注入ロッキングである。第2の発振器が単に第1の発振器を妨害し、第1の発振器を捕捉しない時には、この効果は注入プリングと呼ばれる。注入ロッキング及び注入プリング効果は、多くの物理的システムのタイプで観察されるが、これらの用語は、電子発振器又はレーザー共振器に関連付けられることが多い。
図3を参照すると、HB IQ生成器317が、高帯域周波数範囲におけるRF信号の同相及び直交成分を混合、変調、及び復調するのに適したIQ信号を生成する。電気工学では、角度変調による正弦波は、1/4サイクル(π/2ラジアン)だけ位相がオフセットされる2振幅-変調正弦波に分解するか、又はこれから合成することができる。全ての3つの関数が同じ周波数を有する。振幅変調正弦波は、同相及び直交成分として知られている。一部の人々は、これらの用語によって振幅変調(ベースバンド)自体のみを指すことが便利であることを見出している。
IQ信号は、予め設定された角度だけ回転させるか、又はHB位相回転器318によって遅延させることができる。回転されたIQ信号は次に、HB送信機301B及び受信機302Bに提供される。特に、IQ信号は、HB送信機301Bに提供されることになる送信側IQ(TXIQ)信号321B及びHB受信機302Bに提供されることになる同相及び直交受信側IQ(RXIQ)信号322Bを含むことができる。従って、成分312-314は、LB送信機301A及びLB受信機302Aに対するTXIQ及びRXIQ信号を生成するよう構成され、成分315-318は、HB送信機301B及びHB受信機302Bに対するTXIQ及びRXIQ信号を生成するよう構成される。関係するより多くの周波数帯域のより多くの送信機及び受信機が存在する場合、追加の周波数帯域に対する必要なTXIQ及びRXIQ信号を生成するため、成分312-314及び/又は成分315-318のより多くのセットを周波数シンセサイザ300によって維持することができる。
1つの実施形態では、LB送信機301Aは、フィルタ303Aと、ミキサ304Aと、増幅器305Aとを含む。フィルタ303Aは、宛先に送信されることになるLB送信側(LBTX)信号を受信するローパス(LP)フィルタとすることができ、LBTX信号は、ベースバンドプロセッサ102などのベースバンドプロセッサから提供することができる。ミキサ301A(アップコンバートミキサ又はLBアップコンバートミキサとも呼ばれる)は、LB位相回転器314によって提供されたTXIQ信号に基づいてキャリア周波数信号にLBTX信号を混合及び変調するよう構成される。変調された信号(例えば、低帯域RF又はLBRF信号)は次に、増幅器305Aによって増幅され、次いで、増幅された信号がアンテナ301Aを介してリモート受信機に送信される。
1つの実施形態では、LB受信機302Aは、増幅器306Aと、ミキサ307Aと、フィルタ308Aとを含む。増幅器306Aは、アンテナ310Aを介してリモート送信機からLBRF信号を受信して、受信したRF信号を増幅するためのものである。増幅したRF信号は次に、LB位相回転器314から受信されたRXIQ信号に基づいてミキサ307A(ダウンコンバートミキサ又はLBダウンコンバートミキサとも呼ばれる)によって復調される。復調された信号は次いで、低パスフィルタとすることができるフィルタ308Aによって処理される。1つの実施形態では、LB送信機301A及びLB受信機302Aは、送信側及び受信側(T/R)スイッチ309Aを介してアンテナ310Aを共有する。T/Rスイッチ309Aは、特定の時点にてLB送信機301Aと受信機302Aを切り替えて、アンテナ310AをLB送信機301A又はLB受信機302Aの何れかに結合するよう構成される。
同様に、HB送信機301Bは、高帯域送信側(HBTX)信号を処理するため、LB送信機301Aのフィルタ303A、ミキサ304A、及び増幅器305Aに類似の機能を有するフィルタ303B、ミキサ304B(HBアップコンバートミキサとも呼ばれる)、及び増幅器305Bそれぞれを含む。HB受信機302Bは、高帯域受信側(HBRX)信号を処理するため、LB受信機302Aの増幅器306A、ミキサ307A、及びフィルタ308Aに類似した機能を有する、フィルタ306B、ミキサ307B(HBダウンコンバートミキサとも呼ばれる)、及びフィルタ308Bそれぞれを含む。HB送信機301B及びHB受信機302Bは、LB送信機301A及び受信機302Aの構成と同様に、T/Rスイッチ309Bを介してアンテナ310Bに結合される。アンテナ310A-310Bは、RFフロントエンド回路の一部ではない、図2のアンテナ221-223の何れか1又は2以上を表すことができる。
図4は、本発明の別の実施形態によるRFフロントエンド集積回路の実施例を示すブロック図である。図4を参照すると、この実施形態では、LB送信機301A、LB受信機302A、HB送信機301B、及びHB受信機302Bの各々が、2つの経路、すなわち1)同相成分信号を処理するI経路、及び2)直交成分信号を処理するQ経路を含む。1つの実施形態では、LB送信機301Aは、I経路ベースバンド信号を受信するI経路ローパスフィルタ(例えば、チューナブルローパスフィルタ)及びI経路ベースバンド信号を混合及び変調するI経路アップコンバートミキサを含む。LB送信機301Aは、Q経路ベースバンド信号を受信するQ経路ローパスフィルタ(例えば、チューナブルローパスフィルタ)及びQ経路ベースバンド信号を混合及び変調するQ経路アップコンバートミキサを含む。LB送信機301Aは更に、チューナブル帯域選択フィルタ及び増幅器を含む。帯域選択フィルタ(例えば、バンドパスフィルタ)は、対応する周波数帯域を選択して、対応する帯域の外側にある雑音を取り除くためのものである。増幅器は、アンテナ310Aを介してリモートデバイスに送信されることになる変調されたRF信号を増幅するためのものである。HB送信機301Bは、高周波数帯域の信号を処理するためのLB送信機301Aに類似の構成要素を含む。
同様に、1つの実施形態によれば、LB受信機302Aはアンテナ310Aを介してリモートデバイスからLBRF信号を受信する増幅器(例えば、低雑音増幅器又はLNA)及び帯域選択フィルタ(例えば、バンドパスフィルタ)を含む。LB受信機302Aは更に、I経路ダウンコンバートミキサ及びQ経路ダウンコンバートミキサを含み、RF信号をI経路ベースバンド信号及びQ経路ベースバンド信号に混合及び復調する。LB受信機302Aは更に、ベースバンドプロセッサに提供することができるI経路ベースバンド信号及びQ経路ベースバンド信号を処理するI経路ローパスフィルタ及びQ経路ローパスフィルタを含む。HB受信機302Bは、高周波数帯域の信号を処理するためのLB受信機302Aに類似の構成要素を含む。
1つの実施形態では、周波数シンセサイザ300が、位相周波数検出器を備えたチャージポンプ、ループフィルタ、プログラマブル分割器、電圧制御発振器を有するPLLブロックを含む。周波数シンセサイザ300は更に、図3に関して上述した周波数ダブラー及び注入ロッキング発振器を含む。
加えて、周波数シンセサイザ300は、同相送信側(TXI)位相回転器314A、直交送信側(TXQ)位相回転器314B、同相受信側(RXI)位相回転器314C、及び直交受信側(RXQ)位相回転器314Dを含み、これらは具体的には位相回転を実行してLB送信機301A及びLB受信機302Aのための同相LO信号及び直交LO信号を生成するよう構成される。詳細には、TXI位相回転器314AがLB送信機301AのI経路アップコンバートミキサに結合され、TXQ位相回転器314BがLB送信機301AのQ経路アップコンバートミキサに結合され、I経路及びQ経路ベースバンド信号を対応する周波数帯域内で混合及び変調できるようにする。RXI位相回転器314CがLB受信機302AのI経路ダウンコンバートミキサに結合されRXQ位相回転器314DがLB受信機302AのQ経路ダウンコンバートミキサに結合され、I経路及びQ経路ベースバンド信号を対応する周波数帯域内で混合及び復調できるようにする。
1つの実施形態では、周波数シンセサイザ300が、同相送信側(TXI)位相回転器318A、直交送信側(TXQ)位相回転器318B、同相受信側(RXI)位相回転器318C、及び直交受信側(RXQ)位相回転器318Dを含み、これらは具体的には、位相回転を実行してHB送信機301B及びHB受信機302Bのための同相LO信号及び直交LO信号を生成するよう構成される。詳細には、TXI位相回転器318AがHB送信機301BのI経路アップコンバートミキサに結合されTXQ位相回転器318BがHB送信機301BのQ経路アップコンバートミキサに結合され、I経路及びQ経路ベースバンド信号を対応する周波数帯域内で混合及び変調できるようにする。RXI位相回転器318CがHB受信機302AのI経路ダウンコンバートミキサに結合されRXQ位相回転器318DがHB受信機302BのQ経路ダウンコンバートミキサに結合され、I経路及びQ経路ベースバンド信号を対応する周波数帯域内で混合及び復調できるようにする。
この場合も同様に、図4に示したこの実施例には、周波数シンセサイザ300によってカバーされる2つの周波数帯域が存在する。しかしながら、これより多くの周波数帯域を集積RFフロントエンド内で実施することができる。実施されることになる多くの周波数帯域が存在する場合、TXI、TXQ、RXI、及びRXQ位相回転器のより多くのセットが必要になることがある。
図5Aは、本発明の1つの実施形態による増幅器等価回路の実施例を示す概略図である。図5Aを参照すると、増幅器回路は、例えば増幅器305及び306などの上述の電力増幅器の何れかとして実施することができる。この実施例では、トランジスタ500が増幅器の実施例として用いられる。加えて、入力伝送ライン501は、ゲート端子などのトランジスタ500の入力に結合される。更に、出力伝送ライン502は、ドレイン端子などのトランジスタ500の出力に結合される。伝送ライン501及び502は、ICデバイスの製造中にメタマテリアルの概念を用いて形成することができる。5GRFフィールドでは、電力増幅器が広帯域の周波数を通じて相対的に線形の利得を提供できなくてはならない。5G技術に関連付けられる高周波数に起因して、伝送ライン501-502は、IC製造処理などの実装の一部として形成される。この実施例では、増幅器の単一の段階が示されているが、多段階回路も適用可能とすることができる。
この実施例では、入力伝送ライン回路501が、インダクタ及びコンデンサのインダクタンス(L)及びキャパシタンス(C)値に応じた共振周波数を有するインダクタ-コンデンサ(LC)回路(本明細書では第1のLC回路とも呼ばれる)を含む。出力伝送ライン回路502は、これらのそれぞれのLC値に基づいて特定の共振周波数で共振するインダクタ-コンデンサ-インダクタ(LCL)回路(本明細書では第2のLC回路とも呼ばれる)及びコンデンサ-インダクタ-コンデンサ(CLC)回路(本明細書では第3LC回路とも呼ばれる)を含む。図示した回路は、単一段階増幅器を表し、トランジスタは、共通ソース又はカスケードRF入力及び出力、バイアスとしてのVddとして実現することができる。図5Aに示した回路は、キャパシタンス変換又は誘導変換を介して変換することができる。
図5Bは、キャパシタンス変換を介して図5Aに示した回路をモデル化する等価回路モデルを示す。図5Bに関して、Rdsは出力抵抗である。電力増幅器設計では、大きなサイズのトランジスタ(例えば、物理的サイズ)が分配される高出力パワーに対して選択され、従ってRdsを小さくする必要がありCdsを高くする必要がある。Rds=R0/Nに基づいてトランジスタサイズが決定された状態で、Nが変換率を表しR0が目標入力/出力一致インピーダンスである場合、Nを導出及び決定することができる。
電圧変換に関して、変換率は二次電圧と一次電圧の比に関係付けられ、これは二次巻数と一次巻数の間の比に基づいて決定することができる。電流変換に関して、変換率は二次電流対一次電流の比によって表され、これは一次巻数と二次巻数の間の比に基づいて決定することができる。
1つの実施形態では、R0は約50ohmである。インピーダンス変換(例えば、キャパシタンス変換)に対する再構成回路組合せが図5Cの破線のボックス505として示され、ここで
Figure 0007206300000001
である。1つの実施形態によれば、変換は次式を満足しなければならない。
Figure 0007206300000002
変換後、図5Dに示すように、アクティブ電流源を備えた2つの人口伝送ラインが広帯域性能に対して達成される。Zinは、より多くのシャント又は直列接続レジスタを追加して安定性を拡張することができ、また、インピーダンスを50ohmに近付けるよう改良することもできる。
全ての特性インピーダンス人口伝送ラインは、次式のように50ohmを維持する必要がある。
Figure 0007206300000003
また極は、左手(LH)及び右手(RH)周波数とする必要がある。
Figure 0007206300000004
上記の変換は、キャパシタンス変換と呼ばれる。この変換はまた、図5Aで始まる、誘導変換の形式で示すこともできる。等価回路は、図6Aに示す回路に変換することができる。トランジスタサイズが決定されると、Rds=R0/Nであり、Nを取得することができ、ここでR0は50ohmである。インピーダンス変換に対する再構成回路組合せ(グレーの破線)及び
Figure 0007206300000005
である。等価回路は、図6Bに示した回路に変換することができる。変換は以下の式に従わなくてはならない。
Figure 0007206300000006
変換後、アクティブ電流源を備えた2つの人口伝送ラインが図5Dに示すように広帯域性能に対して達成される。
設計される増幅器の目標の1つは、予め設定された周波数の範囲、例えば図7に示すような低周波数f1から高周波数f2までにわたって相対的線形利得を提供することにある。加えて、以下の条件を図5Dに示した回路のパラメータを決定する場合に満足させなくてはならない。
Figure 0007206300000007
図5Dに示した実施形態では、LR2及びCR2が入力伝送ラインにおけるLC回路(例えば、第1のLC回路)を形成し、ここでCR2は並列にトランジスタ500の入力に結合されLR2が直列に結合される。出力側では、LR1及び2つのコンデンサ(CR1)がCLC回路(例えば、第3LC回路)を形成する。2つのインダクタ(LL1)及びコンデンサCL1はLCL回路(例えば、第2のLC回路)を形成する。LCL及びCLC回路は、CL1及びLR1が直列に結合されることを除いて、ほぼ並列構成である。
この実施形態では、CL1及びLR1が直列に結合される。第1の対のCR1及びLL1は互いに並列に結合され、CL1及びLR1の入力端に直列に結合される。第2の対のCR1及びLL1は互いに並列に結合されCL1及びLR1の出力端に直列に結合される。
1つの実施形態では、これらのLCL及びCLC回路のインダクタンス及びキャパシタンス値が上記に設定された条件を満足しなければならない。例えば、LC成分のパラメータは、動作周波数の目標範囲、すなわちf1からf2までを満足するよう構成される。出力伝送ライン502におけるLL1及びCL1成分の値は、L1上のLCL回路の共振周波数が下限目標周波数f1に等しいか又はこれより低くなるように構成される。出力伝送ライン502上のLR1及びCR1の値は、R1上のCLC回路の共振周波数が上限目標周波数f2に等しいか又は高くなるように構成される。出力伝送ライン502上のLR2及びCR2成分の値は、R2上のCLC回路の共振周波数が上限目標周波数f2に等しいか又はこれより高くなるように構成される。
上記の技術は、例としてシングルエンド増幅器を用いて説明してきた。本発明の別の態様によれば、上述の技術はまた差動電力増幅器にも応用することができる。差動増幅器は、2つの入力電圧の間の差を増幅するが2つの入力に共通の何れの電圧も抑制する電子増幅器の1つのタイプである。これは、2つの入力と出力が理想的には2つの入力の間の差に比例する1つの出力を備えたアナログ回路である。
ここで図8Aを参照すると、図5Dに示したものに類似のシングルエンド増幅器が示されている。この実施例では、出力伝送ラインがC1、C2、C3、L1、L2、及びL3を含み、これらが図5DのCR1、CL1、CR1、LL1、LR1、及びLL1それぞれに対応する。回路の差動バージョンは、図8Bに示した仮想接地を備えた同一回路をミラーすることによって変換することができる。
真の差動増幅器を形成するために、トランジスタと出力伝送ラインの間に変圧器が必要になる。高スイッチング周波数で動作する変圧器の性質に起因して、回路のインダクタンス、並びに関連付けられる共振周波数が影響される可能性がある。結果として、L2の部分を変圧器設計又はモデルの一部として実施することができる。
巻数比(n)及び結合係数(k)を備えた所与の変圧器では、nが変圧器の二次巻線の巻数と一次巻線の巻数の巻数比を示す場合、L2は図8Cに示すようにL1_1及びLA1に分割される。L1_1は、図8Dに示す変圧器モデルの一部である。1つの実施形態では、L1_1を以下の式から導出することができる。
Figure 0007206300000008
ここで図8Dを参照すると、1つの実施形態により、差動電力増幅器800が、そのそれぞれのソース端子を介して互いに結合された1対の第1のトランジスタ801と第2のトランジスタ802を含む。増幅器800は更に、トランジスタ801-802に結合された変圧器803及び出力伝送ラインを含む。変圧器803は、トランジスタ801-802のドレイン端子に結合された一次巻線を含む。変圧器803の二次巻線は、出力伝送ラインに結合される。変圧器803は、二次巻線と一次巻線の巻数の間の巻数比を表す巻数比(n)を有するよう構成され、変圧器803は、結合係数(k)を有するよう構成される。
1つの実施形態では、伝送ラインが、直列に且つ次に変圧器803の二次巻線の端子に結合された第1のインダクタ811及び第2のインダクタ812を含む。この実施例では、第1のインダクタ811及び第2のインダクタ812の両方がLIの同一インダクタンスを有する。出力伝送ラインは更に、変圧器803の二次巻線の第1の端子に結合された第3のインダクタ813及び変圧器803の二次巻線の第2の端子に結合された第4のインダクタ814を含む。第3及び第4のインダクタ813-814の両方がLl_lのインダクタンスを有する。出力伝送ラインは更に、第3のインダクタ813及び増幅器800の第1の出力端子に直列に結合された第1のコンデンサ821を含む。出力伝送ラインは更に、第4のインダクタ814及び増幅器800の第2の出力端子に直列に結合された第2のコンデンサ822を含む。両方のコンデンサ821-822はC2のキャパシタンスを有する。
1つの実施形態では、出力伝送ラインが更に、直列に結合され次に増幅器800の第1の及び第2の出力端子に結合された第5のインダクタ815及び第6のインダクタ816を含む。両方の第5及び第6のインダクタ815-816はL3のインダクタンスを有する。1つの実施形態では、出力伝送ラインが更に、第3のインダクタ813と第1のコンデンサ821の間に直列に結合された第7のインダクタ817を含む。出力伝送ラインは更に、第4のインダクタ814と第2のコンデンサ822の間に直列に結合された第8のインダクタ818を含む。第7及び第8のインダクタ817-818の両方がL1Aのインダクタンスを有する。増幅器800は更に、変圧器803の一次巻線(例えば、トランジスタ801-802のドレイン端子)に結合された第5のコンデンサ825を含む。トランジスタ801-802のソース端子は互いに結合される。
1つの実施形態によれば、増幅器800は更に、入力伝送ラインを含む。入力伝送ラインは、第1のトランジスタ801のゲート端子及び増幅器800の第1の入力端子に結合された第9のインダクタ819を含む。第9及び第10のインダクタ819-820の両方がLR2のインダクタンスを有する。入力伝送ラインは更に、第2のトランジスタ802のゲート端子および増幅器800の第2の入力端子に結合された第1の0インダクタ820を含む。入力伝送ラインは更に、増幅器800の第1の及び第2の入力端子に結合された第4のコンデンサ824を含む。第4のコンデンサ824はCR2/2のキャパシタンスを有する。
上述の明細書において、本発明の実施形態について、本発明の特定の例示的な実施形態を参照して説明してきた。添付の請求項に記載される本発明の広範な精神及び範囲から逸脱することなく、様々な修正を行い得ることは明らかであろう。明細書及び図面は、従って、限定の意味ではなく例証の意味と見なされるものとする。

Claims (13)

  1. 集積回路(IC)に実装された広帯域無線周波数(RF)回路で用いられる差動電力増幅器であって、該電力増幅器は、
    下側の動作周波数(f1)から上側の動作周波数(f2)までの周波数の範囲で動作して該下側の動作周波数と該上側の動作周波数の間の相対的線形利得を提供する差動増幅器を形成するように互いに結合された第1のトランジスタ及び第2のトランジスタのペアと、
    巻数比(n)と結合係数(k)を有する一次巻線及び二次巻線を有するトランスであって、該一次巻線は、前記第1のトランジスタの第1のドレイン端子及び前記第2のトランジスタの第2のドレイン端子に結合される、トランスと、
    前記トランスの二次巻線に結合された出力メタマテリアル伝送ラインと、
    を含み、
    前記出力メタマテリアル伝送ラインは、
    前記トランスの二次巻線の第1の端子及び第2の端子に直列に結合された同一のインダクタンス(L1)を有する第1のインダクタ及び第2のインダクタと、
    前記トランスの二次巻線の前記第1の端子に結合された第3のインダクタであって、前記第のインダクタは、L1、n、及びkに基づいて決定されるインダクタンス(L1_1)を有するように構成される、第3のインダクタと、
    前記第3のインダクタに直列に且つ前記差動電力増幅器の第1の出力端子に結合され、C2のキャパシタンスを有する第1のコンデンサと、
    前記トランスの二次巻線の前記第2の端子に結合された第4のインダクタであって、L1、n、及びkに基づいて決定されるインダクタンス(L1_1)を有するように構成される、第4のインダクタと、
    前記第4のインダクタに直列に且つ前記差動電力増幅器の第2の出力端子に結合され、C2のキャパシタンスを有する第2のコンデンサと、
    を含
    前記電力増幅器は、
    前記第3のインダクタと前記第1のコンデンサの間に直列に結合されたL 1A のインダクタンスを有する第7のインダクタと、
    前記第4のインダクタと前記第2のコンデンサの間に直列に結合されたL 1A のインダクタンスを有する第8のインダクタと、
    を更に含み、
    前記上側の動作周波数は、f 2 <=1/(2*PI*SQRT((L 1_1 +L 1A )*C 1 ))であり、
    前記下側の動作周波数は、f 1 >=1/(2*PI*SQRT(L 1 *C 2 ))である、
    差動電力増幅器。
  2. 前記第3のインダクタのインダクタンス(L1_1)は、L1_1=((1-k2)*L1)/k2に基づいて決定される、請求項1に記載の電力増幅器。
  3. 前記第4のインダクタのインダクタンス(L1_1)は、L1_1=((1-k2)*L1)/k2に基づいて決定される、請求項1に記載の電力増幅器。
  4. 前記第1の及び第2の出力端子の両端の出力インピーダンス(Z0)は、Z0=SQRT(L1/C2)に基づいて決定される、請求項1に記載の電力増幅器。
  5. 前記出力メタマテリアル伝送ラインは更に、前記差動電力増幅器の前記第1の及び第2の出力端子に結合された第3のコンデンサを含み、該第3コンデンサは、C1/2のキャパシタンスを有する、請求項1に記載の電力増幅器。
  6. 直列に結合され、次いで前記差動電力増幅器の前記第1の及び第2の出力端子に結合された、同一のインダクタンス(L3)を有する第5のインダクタ及び第6のインダクタを更に含む、請求項5に記載の電力増幅器。
  7. 前記第1の及び第2の出力端子の両端の出力インピーダンス(Z0)は、Z0=SQRT(L3/C2)に基づいて決定される、請求項6に記載の電力増幅器。
  8. 前記第1の及び第2の出力端子の両端の出力インピーダンス(Z0)は、Z0=SQRT((L1_1+L1A)/C1)に基づいて決定される、請求項1に記載の電力増幅器。
  9. 前記第1のトランジスタの第1のゲート端子及び前記第2のトランジスタの第2のゲート端子に結合された入力メタマテリアル伝送ラインを更に含む、請求項1に記載の電力増幅器。
  10. 前記入力メタマテリアル伝送ラインは、
    前記第1のトランジスタの前記第1のゲート端子と前記差動電力増幅器の第1の入力端子の間に結合されたLR2のインダクタンスを有する第9のインダクタと、
    前記第1のトランジスタの前記第2のゲート端子と前記差動電力増幅器の第2の入力端子の間に結合されたLR2のインダクタンスを有する第10のインダクタと、
    前記第1の及び第2の入力端子に結合されたCR2/2のキャパシタンスを有する第4のコンデンサと、
    を含む、請求項に記載の電力増幅器。
  11. 前記上側の動作周波数は、f2<=1/(2*PI*SQRT(LR2*CR2))である、請求項10に記載の電力増幅器。
  12. 前記トランスの一次巻線の両端にC1/2のキャパシタンス値を有する第5のコンデンサを更に含む、請求項1に記載の電力増幅器。
  13. 前記第1のトランジスタの第1のソース端子は、前記第2のトランジスタの第2のソース端子に結合される、請求項1に記載の電力増幅器。
JP2020565266A 2018-05-24 2019-05-21 インピーダンス変換を伴うメタマテリアル伝送ラインの概念を利用する広帯域分散差動電力増幅器 Active JP7206300B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/989,148 US10439575B1 (en) 2018-05-24 2018-05-24 Wideband distributed differential power amplifier utilizing metamaterial transmission line conception with impedance transformation
US15/989,148 2018-05-24
PCT/US2019/033384 WO2019226694A1 (en) 2018-05-24 2019-05-21 Wideband distributed differential power amplifier utilizing metamaterial transmission line conception with impedance transformation

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021524688A JP2021524688A (ja) 2021-09-13
JP7206300B2 true JP7206300B2 (ja) 2023-01-17

Family

ID=68102079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020565266A Active JP7206300B2 (ja) 2018-05-24 2019-05-21 インピーダンス変換を伴うメタマテリアル伝送ラインの概念を利用する広帯域分散差動電力増幅器

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10439575B1 (ja)
JP (1) JP7206300B2 (ja)
KR (1) KR102493910B1 (ja)
CN (1) CN112166556B (ja)
CA (1) CA3100605C (ja)
WO (1) WO2019226694A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11021069B1 (en) * 2020-01-30 2021-06-01 Ford Global Technologies, Llc Multisource magnetic integration using a current source fed transformer structure with decoupled secondary windings
US11689162B2 (en) * 2020-08-21 2023-06-27 Samsung Electronics Co., Ltd. 24 to 30GHz wide band CMOS power amplifier with turn-off mode high impedance

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090219213A1 (en) 2007-12-21 2009-09-03 Lee Cheng-Jung Multi-Metamaterial-Antenna Systems with Directional Couplers
US20090295473A1 (en) 2008-05-28 2009-12-03 Alexandre Dupuy Power Amplifier Architectures
JP2010118916A (ja) 2008-11-13 2010-05-27 Renesas Technology Corp Rf電力増幅器
US20100141042A1 (en) 2008-09-27 2010-06-10 Kesler Morris P Wireless energy transfer systems
US20130113300A1 (en) 2011-11-03 2013-05-09 Rf Micro Devices, Inc. Combined balun transformer and harmonic filter
US20130271222A1 (en) 2012-04-17 2013-10-17 Sungkyunkwan University Foundation For Corporate Collaboration Apparatus and method for balanced power amplification
US20140368294A1 (en) 2013-06-18 2014-12-18 Electronics And Telecommunications Research Institute Power divider
US20170149394A1 (en) 2015-11-25 2017-05-25 Mediatek Inc. Matching network circuit and Radio-Frequency Power Amplifier with Odd Harmonic Rejection and Even Harmonic Rejection and Method of Adjusting Symmetry of Differential Signals

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3294343B2 (ja) * 1992-11-13 2002-06-24 松下電工株式会社 電源装置
US6400580B1 (en) * 2000-10-10 2002-06-04 Wayne C. Bowman System and method for reducing a DC magnetic flux bias in a transformer and power converter employing the same
US6819914B2 (en) * 2002-02-07 2004-11-16 Rf Micro Devices, Inc. Differential mixer injection with optional step gain control
JP2006521748A (ja) * 2003-03-28 2006-09-21 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 増幅器における帰還キャパシタンスの中和
US8031003B2 (en) * 2006-05-17 2011-10-04 Dishop Steven M Solid-state RF power amplifier for radio transmitters
WO2008144897A1 (en) * 2007-05-25 2008-12-04 Voinigescu Sorin P High frequency system on chip transceiver
JP5109874B2 (ja) * 2008-08-28 2012-12-26 アイコム株式会社 低雑音増幅器
KR101119279B1 (ko) * 2010-03-04 2012-03-20 삼성전기주식회사 전력증폭기
US8493126B2 (en) * 2010-07-15 2013-07-23 Qualcomm Incorporated Wideband balun having a single primary and multiple secondaries
US8928405B2 (en) * 2012-09-10 2015-01-06 Cambridge Silicon Radio Limited Power amplification circuits
US9413309B1 (en) * 2015-03-25 2016-08-09 Analog Devices Global Apparatus and methods for a cascode amplifier topology for millimeter-wave power application
US9859844B1 (en) * 2016-10-10 2018-01-02 Sebastien Amiot Power amplifier circuit and method of design

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090219213A1 (en) 2007-12-21 2009-09-03 Lee Cheng-Jung Multi-Metamaterial-Antenna Systems with Directional Couplers
US20090295473A1 (en) 2008-05-28 2009-12-03 Alexandre Dupuy Power Amplifier Architectures
US20100141042A1 (en) 2008-09-27 2010-06-10 Kesler Morris P Wireless energy transfer systems
JP2010118916A (ja) 2008-11-13 2010-05-27 Renesas Technology Corp Rf電力増幅器
US20130113300A1 (en) 2011-11-03 2013-05-09 Rf Micro Devices, Inc. Combined balun transformer and harmonic filter
US20130271222A1 (en) 2012-04-17 2013-10-17 Sungkyunkwan University Foundation For Corporate Collaboration Apparatus and method for balanced power amplification
US20140368294A1 (en) 2013-06-18 2014-12-18 Electronics And Telecommunications Research Institute Power divider
US20170149394A1 (en) 2015-11-25 2017-05-25 Mediatek Inc. Matching network circuit and Radio-Frequency Power Amplifier with Odd Harmonic Rejection and Even Harmonic Rejection and Method of Adjusting Symmetry of Differential Signals

Also Published As

Publication number Publication date
KR102493910B1 (ko) 2023-01-30
CA3100605A1 (en) 2019-11-28
US10439575B1 (en) 2019-10-08
CA3100605C (en) 2023-05-23
CN112166556B (zh) 2024-05-03
JP2021524688A (ja) 2021-09-13
KR20210011022A (ko) 2021-01-29
CN112166556A (zh) 2021-01-01
WO2019226694A1 (en) 2019-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10128896B2 (en) Fully integrated complete multi-band RF frontend system integrated circuit (IC) chip
US20060068748A1 (en) Communication semiconductor integrated circuit and radio communication system
CN110212929B (zh) 一种谐波抑制发射机
JP2023059872A (ja) 多重帯域ミリメートル波5g通信のための広帯域位相ロックループ用の二重電圧制御発振器回路
JP7256826B2 (ja) Rf通信において右手系及び左手系伝送ラインスイッチを用いる広帯域360度位相シフタ
JP7206300B2 (ja) インピーダンス変換を伴うメタマテリアル伝送ラインの概念を利用する広帯域分散差動電力増幅器
JP2023074508A (ja) 多重帯域ミリメートル波5g通信のための広帯域位相ロックループ
CN110417364B (zh) 功率放大器
CN110417432B (zh) 射频前端集成电路装置和正交信号发生器电路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210119

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20211207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220202

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220502

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20220704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7206300

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350