JP7206093B2 - 着脱構造 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態における無線LANルータの筐体1とスタンド2の外観図である。
図1に示す無線LANルータは、無線LANアクセスポイント機能を備えたルータである。この無線LANルータの筐体1の左側面15は、略正方形であり、この左側面15の中央部16を囲うように溝部13a,13cが形成されている。この筐体1の詳細について、図2に示した三面図で説明する。
溝部13cの中央部16側には、切欠部14bが形成されている。溝部13aにも中央部16側に、切欠部14aが切欠部14bと対称に形成されている。溝部13a,13cは、後記するスタンド2の爪部23a,23bの間隔よりも僅か狭い間隔で形成されている。
図1と図2に示すように、左側面15の下辺には、溝部11a~11cおよび突起部12a,12bが形成されている。また図2に示すように、左側面15の裏側である右側面151にも、左側面15の溝部11a~11cおよび突起部12a,12bと対称的に、溝部11fとその他の溝部と突起部(不図示)が形成されている。
スタンド2の接触面3は矩形に盛り上がるように形成されている。その接触面3の側面の一方には、ガイド22a,22bと、これらガイド22a,22bに支持された爪部23aが形成されている。これにより、接触面3は、筐体1の下面17と接触する。
爪部23aは、筐体1の左側面15に形成された溝部11bに嵌合している。不図示の爪部23bは、筐体1の右側面151に対称的に形成された溝部(不図示)に嵌合している。爪部23aは弾性体のガイド22a,22bで支持され、爪部23bは弾性体のガイド22c,22dで支持されている。爪部23a,23bは、筐体1の下側に形成された溝を挟むことにより、この筐体1が上下方向に抜けないように規制している。更に爪部23aと、図1に示した突起部12a,12bとは、筐体1が左右方向にずれないように規制している。
脚部21は、スタンド2の横方向に円形に張り出すことで、筐体1が図の前後方向に倒れないように支持している。
図6におけるスタンド2の右側は、図5に示す左側面15の側であり、溝部11aと溝部11b,11c(図1参照)および突起部12a,12b(図1参照)が形成されている。この溝部11bには、爪部23aが嵌合している。
つまりスタンド2の爪部23a,23bは、左側面15の溝部11bと右側面151の溝部とを挟むことにより、筐体1を固定している。
筐体1の下面17をスタンド2に取付けた状態において、筐体1を図7の左右いずれかの方向にずらすことにより、筐体1はスタンド2から取り外すことができる。図7では、スタンド2に対して筐体1を右方向にずらしている。
このような操作を可能とするスタンド2の構成の詳細について、前記した図3と図4で説明している。
筐体1の左側面15の溝部13a,13cにスタンド2を嵌合させて平置きとする実施形態を、図8から図11によって説明する。
スタンド2を筐体1の左側面15に相対的に押し込むことにより、スタンド2と筐体1とを嵌合させることができる。具体的にいうと、スタンド2の爪部23a,23bが溝部13a,13cに挿入され、切欠部14a,14bに嵌合する。
筐体1の左側面15の中央にスタンド2が嵌合しているとき、これら筐体1とスタンド2とを左右方向に相対的にずらすことにより、筐体1からスタンド2を取り外すことができる。具体的にいうと、図4で示したようにスタンド2の爪部23a,23bは、左右両側がテーパ状に形成されているので、図2で示した切欠部14a,14bを乗り越えることができる。
更に図9に示すスロープ状の溝形状により、左右方向の力が上下方向に離間する力として働き、図11に示すように、スタンド2は筐体1に対して斜めにずれて外れる。
更に筐体1の基本形状を点対称とし、スタンド2の形状を線対称とした。これにより、どの取付け方も許容する構造なので、スタンド2の取付け方向に悩むことがなくなった。
第2実施形態の筐体1aは、左側面15の溝部に単一の突起部12eが形成されている。右側面151の溝部にも対称的に単一の突起部が形成されている。
スタンド2aの爪部27a,27bには、その中央に縦溝(凹部)が形成されている。この縦溝が左側面15の単一の突起部12eと右側面151の単一の突起部に嵌合することで、スタンド2aと筐体1aとは左右方向に規制される。
筐体1bの左側面15の下部には、溝部11a~11eが形成される。不図示の右側面の下部も、対称的に溝部が形成される。左側面15の溝部11a,11b,11cの一連の構造と、これと対称的な右側面の溝部の構造は紡錘状を成す。左側面15の溝部11c,11d,11eの一連の構造と、これと対称的な右側面の溝部の構造も紡錘状を成す。
このように、2本の溝が紡錘状を成す部分と、紡錘状を成す部分の溝に嵌合する爪が形成された2つの弾性体の組合せを複数備えていてもよい。これにより、筐体1bは、スタンド2bに対して、より強固に嵌合される。
筐体1cの下面17には、対称的に溝部19a,19bが形成される。溝部19bには切欠部191bが形成され、溝部19aにも切欠部191bと対称的な切欠部が形成されている。溝部19a,19bは、糸巻き状を成す。
スタンド2cは、互いに背向した爪部29a,29bが弾性体として形成されており、溝部19a,19bのうち間隔が最も狭い位置に嵌合する。
なお、2本の溝部が糸巻き状を成す部分と、糸巻き状を成す部分の溝部に嵌合する爪部が形成された2つの弾性体の組合せを複数備えてもよい。このように形成することで、筐体1cとスタンド2cが嵌合したときに、その嵌合構造が外部に露呈しなくなる。
筐体1dの左側面15には、溝部11a~11cと突起部12a,12bが形成されている。右側面にも対称的に、溝部と2つの突起部が形成されている。筐体1dの下面17には、縞模様10が形成されている。
筐体1dの縞模様10は、透明材料で形成されたスタンド2dが嵌合された状態で見ることができる。筐体1dとスタンド2dの嵌合位置が誤っているとき、縞模様10と縞模様20とは重ならず、それぞれが交互に見える。
筐体1dとスタンド2dの嵌合位置が正しいとき、縞模様10と縞模様20とは重なって見える。
第5の実施形態のように、筐体1dにマーカとしての縞模様10を形成し、スタンド2dにマーカとしての縞模様20を形成することにより、両者が正しく嵌合していることを容易に視認可能となる。なお、マーカは縞模様に限られない。更にマーカを筐体とスタンドのうち一方だけに形成して、他方の構造とのずれによって嵌合状況を示してもよい。
取り外し動作は取付け動作の反転ではなく、異なる操作方向である。また操作力も小さいという特徴を有する。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更実施が可能であり、例えば、次の(a)~(k)のようなものがある。
(b) 充電が必要な機器の接続部分に適用してもよい。本発明の着脱構造によれば、電気接点を確実に保持しつつ、取り外す際は横方向のスライドにより簡単に外すことができる。
(c) スマートフォン用周辺機器に応用してもよい。
(e) 液晶表示装置へのオプション取付けの構造としてもよい。
(f) ゲーミング向けヘッドフォンホルダや左右取付けフード、小物置きやICタグリーダ・ライタに適用してもよい。
(g) サイネージ用POP(Point of purchase advertising)追加取付けやチューナモジュール等の取付け構造、マルチモニタ用ディスプレイアダプタ取付け構造や、小型コンピュータのモジュール拡張時の取付け構造に適用してもよい。
(i) カラオケマイクとスマホを着脱してパーソナルカラオケシステムを訴求する際に応用してもよい。
(j) 着脱動作を検知してフィードバックしたり、機器の動作を変化させる等のスマート化を行わせてもよい。
(k) 各実施形態において、溝がスタンドに形成され、筐体に爪が形成されていてもよい。
10 縞模様
11a~11f 溝部
12a~12d 突起部
13a,13c 溝部
14a,14b 切欠部
15 左側面
151 右側面
16 中央部
17 下面
171 上面
18 前面
181 背面
19a,19b 溝部
191a,191b 切欠部
2,2a~2d スタンド
20 縞模様
21 脚部
22a~22d ガイド (弾性体)
23a,23b,27a,27b,28a~28d,29a,29b 爪部
24 ゴム
25,26 ネジ穴
3 接触面
Claims (8)
- 筐体とスタンドとの着脱構造であって、
前記筐体および前記スタンドのうち一方は、2本の溝が形成されており、
前記筐体および前記スタンドのうち他方は、前記2本の溝にそれぞれ嵌合する爪が形成された2つの弾性体を備え、
前記2本の溝には、それぞれ嵌合した前記爪が前記溝の方向にスライドすることを規制し、前記爪の幅だけ離間した2つの突起が形成されている、
ことを特徴とする着脱構造。 - 筐体とスタンドとの着脱構造であって、
前記筐体および前記スタンドのうち一方は、2本の溝が形成されており、
前記筐体および前記スタンドのうち他方は、前記2本の溝それぞれの中央寄りの片側に嵌合する爪が形成された2つの弾性体を備え、
前記2本の溝それぞれの中央寄りの片側には、嵌合した前記爪が前記溝の方向にスライドすることを規制する切欠が形成されている、
ことを特徴とする着脱構造。 - 前記2本の溝は、紡錘状を成し、
前記2つの弾性体に形成された爪は対向しており、前記2本の溝のうち、間隔が最も広い位置に嵌合する、
ことを特徴とする請求項2に記載の着脱構造。 - 前記2本の溝が紡錘状を成す部分と、紡錘状を成す部分の溝に嵌合する爪が形成された2つの弾性体の組合せを複数備える、
ことを特徴とする請求項3に記載の着脱構造。 - 前記2本の溝は、糸巻き状を成し、
前記2つの弾性体に形成された爪は背向しており、前記2本の溝のうち、間隔が最も狭い位置に嵌合する、
ことを特徴とする請求項2に記載の着脱構造。 - 前記2本の溝が糸巻き状を成す部分と、糸巻き状を成す部分の溝に嵌合する爪が形成された2つの弾性体の組合せを複数備える、
ことを特徴とする請求項5に記載の着脱構造。 - 前記爪の両側はテーパ状に形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の着脱構造。 - 前記筐体および前記スタンドには、前記2つの弾性体が備える爪が前記2本の溝に、正しい位置で嵌合したことを示すマークが付与されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の着脱構造。
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