JP7204373B2 - 空気調和システム - Google Patents
空気調和システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7204373B2 JP7204373B2 JP2018150274A JP2018150274A JP7204373B2 JP 7204373 B2 JP7204373 B2 JP 7204373B2 JP 2018150274 A JP2018150274 A JP 2018150274A JP 2018150274 A JP2018150274 A JP 2018150274A JP 7204373 B2 JP7204373 B2 JP 7204373B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- room
- comfortable
- wind speed
- temperature
- wind
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Air Conditioning Control Device (AREA)
Description
(実施の形態1の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの一例を示す図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムの利用形態を示す図である。
空気調和システムは、室内の空調を行う空調装置100と、取得装置60と、制御装置50とを備えている。取得装置60は、室内の在室者の周囲環境に関する周囲環境データと、在室者の快不快に関する感情データとを各在室者毎に取得する装置であり、複数の温度センサ10と、複数の風速センサ20と、複数の快不快申告端末30とを備えている。
知的生産性活動の構成は、情報処理、収束的思考、拡散的思考、リラックス、リフレッシュ、フォーマルコミュニケーションおよびインフォーマルコミュニケーションの7つの行為(behavior)である。温熱環境と知的生産性との関係については、室温が約22℃から、1℃の上昇または低下の温度変化によって、約1%の作業効率低下があるという研究結果がある。また、覚醒やモチベーション等の心理的な要因が作業成績等に関係している、また、個人ごとの温熱環境への満足度が上がれば、知的生産性の向上につながる可能性がある、という研究結果がある。さらに、気流速度の増加、着衣の軽装化および環境選択性の提供など、温熱満足度の向上を図ることで作業効率の低下を防ぐことができる可能性があるという研究結果もある。
刺激付与運転は、上述したように冷房運転および暖房運転の少なくとも一方において行われる。刺激付与運転は、室温変動により刺激を与える第一制御パターンと、風速変動により刺激を与える第二制御パターンとを行う運転である。本実施の形態1では、刺激付与運転として、第一制御パターンと第二制御パターンとを予め設定した単位時間ΔT毎に交互に行う例で説明する。この刺激付与運転により、在室者に対して室温変動の刺激および風速変動の刺激を与え、自律神経を効果的に活性化させる。ΔTは任意に決定可能である。
図4に示すように、制御装置50は、切り替え判断部51、第一パターン制御部52、第二パターン制御部53、周波数決定部54、回転数決定部55、動作制御部56および記憶部57を備えている。なお、図4では、本実施の形態1に関連する部分のみを図示している。
図5は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムにおける第一制御パターンの説明図である。図5には、第一制御パターンにおける凝縮温度と圧縮機周波数の変化を示している。
「第一制御パターン」は、上述したように室温を変動させることにより在室者に刺激を与える制御パターンであり、室温を快適温度と快適温度以外の温度とに交互に変動させる。具体的には、快適温度と、快適温度に予め設定した温度幅Δtcを加算または減算した温度とに変動させる。温度幅Δtcは任意に設定可能である。以下では、変動前の快適温度を基準温度、変動後の温度を変動温度という。
(0)S:平面上に与えられた点集合。
(1)Sのすべての3点の組(p、q、r)について、この3点で決まる三角形の内部に含まれる点を集合Sから取り除く。
(2)すべての3点の組について調べた後で、残った点が凸包の頂点となる。
(3)残った点を凸包内部の点(たとえば重心点)に関して偏角順に並べると凸包を構成できる。
快適温度の算出には、「快適」の申告データが用いられ、「不快」の申告データは用いない。図6には、「快適」の申告データを、その申告を行った在室者に対応する周囲環境データに基づいて特定される座標点にプロットした結果を示している。「快適」の申告データは、「暖かくて快適」または「涼しくて快適」であり、マークを□と△とに区別してプロットしている。
図7は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムにおける第二制御パターンの説明図である。図7には、第二制御パターンにおける風速と室内送風機回転数の変化を示している。
「第二制御パターン」は、上述したように風速を変動させることで在室者に刺激を与える制御パターンであり、風速を快適風速と快適風速以外の風速とに交互に変動させる。具体的には、快適風速と、快適風速に予め設定した風速幅ΔVcを加算または減算した風速とに変動させる。風速幅ΔVcは任意に設定可能である。以下では、変動前の風速を基準風速、変動後の温度を変動風速という。
快適風速の算出には、「不快」の申告データが用いられ、「快適」の申告データは用いない。図8には、「不快」の申告データを、その申告を行った在室者に対応する周囲環境データに基づいて特定される座標点にプロットした結果を示している。「不快」の申告データは、「風当たって不快」または「涼しくて快適」であり、マークを□と△とに区別してプロットしている。
図9は、本発明の実施の形態1に係る空気調和システムにおける刺激付与運転の制御フローチャートの一例を示す図である。以下、暖房運転時の例で刺激付与運転の説明を行う。
制御装置50は、暖房運転において刺激付与運転の開始が指示されると、まず第一制御パターンを開始する。すなわち、まず「快適」の申告データおよび周囲環境データに基づいて快適温度を算出する(ステップS1)。なお、第一制御パターンの開始初期は申告データが得られていない。このため、制御開始初期は、予め設定されたデフォルト温度を快適温度とする。そして、制御装置50は、予め設定されたΔT、ΔTs、Δtc、Tr、およびTfに基づいて圧縮機周波数を変動させて、室温を快適温度と変動室温とに変動させる(ステップS2)。
感情検知センサは、大きく分けて身体的特徴を計測するセンサ群と、行動特徴を計測するセンサ群とで構成される。身体的特徴を計測するセンサ群として、虹彩センサと脈拍センサとを有する。虹彩からは、ストレス、疲労度および乾燥度を読み取ることができる。また、脈拍からは、代謝量および緊張量を読み取ることができる。また、行動特徴を計測するセンサ群として、キーボードタイピングリズムを計測するセンサ、温冷汗申告深度をカウントするセンサ、マウスクリック速度を計測するセンサ等がある。
実施の形態2は、申告データを含む感情データに基づいて風向を制御するものである。それ以外の制御については実施の形態1と同様である。以下、実施の形態2が実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
実施の形態2の空気調和システムは、図1に示した実施の形態1の構成に更に、風向動作決定部58を備えている。
風向を決定するにあたっては、「風当たって不快」と申告した在室者群と、「風当たらず不快」と申告した在室者群との室内における位置分布を用いる。そして、「風当たらず不快」の在室者が集中する領域に風が当たるように風向を決定する。
図12は、本発明の実施の形態2に係る空気調和システムにおける風向の決定方法の説明図である。図12には、各机40毎に、その机40の利用者である在室者の感覚データを対応付けて示している。図12に示した□と△のマークは、□が「風当たって不快」、△が「風当たらず不快」の感情を示している。
この例では、4つの机40からなる島が左右に2つあり、左側の島の在室者の全員が「風当たらず不快」と感じ、右側の島の在室者の全員が「風当たって不快」と感じていることを示している。
Claims (7)
- 室内の空調を行う空調装置と、
前記室内の在室者の周囲環境に関する周囲環境データと、前記在室者の快不快に関する感情データとを各在室者毎に取得する取得装置と、
前記室内の在室者に対して刺激を与える刺激付与運転を前記空調装置に行わせる制御装置とを備え、
前記刺激付与運転は、
前記室内の室温を、前記取得装置で取得したデータに基づく快適温度と前記快適温度以外の温度とに変動させて室温変動による刺激を与える第一制御パターンと、
前記室内の風速を、前記取得装置で取得したデータに基づく快適風速と前記快適風速以外の風速とに変動させて風速変動による刺激を与える第二制御パターンとを有し、
前記制御装置は、
前記刺激付与運転において、前記第一制御パターンと前記第二制御パターンのそれぞれを前記空調装置に行わせるものであり、
「快適」の場合の前記感情データは「暖かくて快適」または「涼しくて快適」であり、
前記制御装置は、互いに直交する2つの軸の一方を温度、他方を風速とした座標系内において、前記感情データと対応の前記周囲環境データとに基づいて、「暖かくて快適」を包含する凸包と、「涼しくて快適」を包含する凸包とを得、2つの前記凸包が重なる領域の重心点の温度を前記快適温度として前記第一制御パターンを行う空気調和システム。 - 室内の空調を行う空調装置と、
前記室内の在室者の周囲環境に関する周囲環境データと、前記在室者の快不快に関する感情データとを各在室者毎に取得する取得装置と、
前記室内の在室者に対して刺激を与える刺激付与運転を前記空調装置に行わせる制御装置とを備え、
前記刺激付与運転は、
前記室内の室温を、前記取得装置で取得したデータに基づく快適温度と前記快適温度以外の温度とに変動させて室温変動による刺激を与える第一制御パターンと、
前記室内の風速を、前記取得装置で取得したデータに基づく快適風速と前記快適風速以外の風速とに変動させて風速変動による刺激を与える第二制御パターンとを有し、
前記制御装置は、
前記刺激付与運転において、前記第一制御パターンと前記第二制御パターンのそれぞれを前記空調装置に行わせるものであり、
「不快」の場合の前記感情データは、「風当たって不快」または「風当たらず不快」であり、
前記制御装置は、互いに直交する2つの軸の一方を温度、他方を風速とした座標系内において、前記感情データと対応の前記周囲環境データとに基づいて、「風当たって不快」を包含する凸包と、「風当たらず不快」を包含する凸包とを得、2つの前記凸包が重なる領域の重心点の風速を前記快適風速として前記第二制御パターンを行う空気調和システム。 - 前記制御装置は、前記第二制御パターンにおいて、「不快」の場合の前記感情データに基づいて前記空調装置の室内機の風向を制御する請求項2記載の空気調和システム。
- 前記制御装置は、「風当たって不快」の在室者群と、「風当たらず不快」の在室者群との前記室内における位置分布から、「風当たらず不快」の在室者が集中する領域に風が当たるように前記風向を制御する請求項3記載の空気調和システム。
- 前記取得装置は、前記在室者が快不快を自己申告する快不快申告端末を備え、
前記制御装置は、前記快不快申告端末から前記感情データを取得する請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の空気調和システム。 - 前記制御装置には、前記快不快申告端末と前記室内機との相対位置情報が記憶されており、前記相対位置情報に基づいて、「風当たらず不快」と申告した前記快不快申告端末が集中する領域の前記室内機との相対位置を特定し、特定した領域に風向を制御する請求項4に従属する請求項5記載の空気調和システム。
- 前記制御装置は、前記周囲環境データと前記感情データとを前記取得装置から定期的に取得し、取得したデータに基づいて前記快適温度および前記快適風速を更新しながら前記第一制御パターンと前記第二制御パターンとを行う請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の空気調和システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018150274A JP7204373B2 (ja) | 2018-08-09 | 2018-08-09 | 空気調和システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018150274A JP7204373B2 (ja) | 2018-08-09 | 2018-08-09 | 空気調和システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020026894A JP2020026894A (ja) | 2020-02-20 |
JP7204373B2 true JP7204373B2 (ja) | 2023-01-16 |
Family
ID=69619849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018150274A Active JP7204373B2 (ja) | 2018-08-09 | 2018-08-09 | 空気調和システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7204373B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113639454A (zh) * | 2021-06-30 | 2021-11-12 | 柒贰零(北京)健康科技有限公司 | 一种恒温送风装置 |
CN113932427A (zh) * | 2021-09-18 | 2022-01-14 | 青岛海尔空调器有限总公司 | 用于改善室内环境的方法及装置、空调器、存储介质 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005134021A (ja) | 2003-10-30 | 2005-05-26 | Daikin Ind Ltd | エリア別空調制御システム、エリア別空調制御方法及びエリア別空調制御プログラム |
JP2007255846A (ja) | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Daikin Ind Ltd | 空気調和装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3589495B2 (ja) * | 1995-02-17 | 2004-11-17 | 松下電器産業株式会社 | 生活情況別心理評価方法及び生活情況別住環境制御方法 |
-
2018
- 2018-08-09 JP JP2018150274A patent/JP7204373B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005134021A (ja) | 2003-10-30 | 2005-05-26 | Daikin Ind Ltd | エリア別空調制御システム、エリア別空調制御方法及びエリア別空調制御プログラム |
JP2007255846A (ja) | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Daikin Ind Ltd | 空気調和装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020026894A (ja) | 2020-02-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Tanabe et al. | Workplace productivity and individual thermal satisfaction | |
Niu et al. | Experimental study on a chair-based personalized ventilation system | |
Melikov et al. | Personalized ventilation: evaluation of different air terminal devices | |
Tsuzuki et al. | Individual thermal comfort control with desk-mounted and floor-mounted task/ambient conditioning (TAC) systems | |
JP6729784B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP7204373B2 (ja) | 空気調和システム | |
JP2023166622A (ja) | 空気調和制御装置 | |
WO2018120626A1 (zh) | 空调器的控制方法、装置及空调器 | |
Tian et al. | Experimental investigation of thermal comfort with stratum ventilation using a pulsating air supply | |
US20220009307A1 (en) | Thermal management system for a motor-vehicle passenger compartment | |
Kabanshi et al. | Experimental evaluation of an intermittent air supply system–Part 2: Occupant perception of thermal climate | |
Sun et al. | Thermal performance of a personalized ventilation air terminal device at two different turbulence intensities | |
Ghaddar et al. | Evaporative cooler improves transient thermal comfort in chilled ceiling displacement ventilation conditioned space | |
JP6937946B2 (ja) | 空気調和装置の制御システム | |
JP6861366B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP2019190767A (ja) | 環境制御システム及び環境制御装置 | |
JP2009175952A (ja) | 空調制御支援画面生成装置、空調制御支援画面生成方法、および空調監視システム | |
JP2018205854A (ja) | 移動体の制御システム | |
JP4196484B2 (ja) | 空気調和システムの制御装置及びその制御方法 | |
JP6917552B2 (ja) | 空気調和機 | |
JPH0842900A (ja) | 空気調和機の制御装置 | |
Arens et al. | Two-point and multiple-point spot heating and cooling | |
JP2019141534A (ja) | 空調制御装置及びこの空調制御装置を備える椅子 | |
JPH07145980A (ja) | 空気調和機の制御装置 | |
WO2019116597A1 (ja) | 椅子用送風ユニットおよび送風機能付き椅子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210712 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220705 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220817 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221206 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221228 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7204373 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |