JP7202284B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
なお、上記発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、特徴群を構成する個々の構成もまた発明となり得る。
遊技機の一例としてのパチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2の一側部においてヒンジ機構により開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3内に収容された遊技盤30と、本体枠3の前方において開閉可能に軸着され、中央部に配設されたガラス窓4A、及びガラス窓4Aの下方に設けられた受皿6を有するパネル枠4と、パネル枠4の下部一側部より前方に突設されたハンドルユニット7、及びパネル枠4の上部両側部に配設されたスピーカユニット8を主たる構成として備える。パネル枠4が本体枠3側に閉じられた状態において、パチンコ機1の前方に着座する遊技者からは、パネル枠4に配設されたガラス窓4Aを介して本体枠3内に収容された遊技盤30の遊技領域31を視認することが可能である。
図2に示すように、本体枠3内に収容された遊技盤30には、外ガイドレール27及び内ガイドレール28によって略円形状に区画された遊技領域31が形成される。遊技領域31は、遊技盤30の前面とガラス窓4Aの後面との間に形成される空間であり、図外の発射機構により打ち出された遊技球が流下可能な領域である。遊技盤30上には、この他、多数の釘が配設されており、遊技者のハンドルユニット7の操作によって図外の発射機構により発射された遊技球は、多数の釘や風車によって不規則に誘導されつつ遊技領域31内を流下する。遊技領域31は、概ねラインCLを境界として、左打ち領域ELと右打ち領域ERとに分けられており、遊技球を打ち出す強度をハンドルユニット7の操作によって調整することにより、遊技球をいずれの領域上に流下させるかを選択することができる。
また、左打ち領域EL及び右打ち領域ERを流下する遊技球は、盤面の構造上、他方の領域に配設された遊技部品を通過,入球することはできず、独立した領域に区別されている。
また、詳細については後述するが、遊技球が第1始動入賞部品60及び第2始動入賞部品62のいずれかに入球すると、賞球の払出しの他、大入賞部品64を開放動作させ、遊技者にとって有利な状態を醸成する特別遊技(大当り遊技,小当り遊技)の実行可否に関する抽選や、当該特別遊技の態様、或いは特別遊技後の遊技状態を決定するための抽選を始めとする各種の抽選が主制御回路100により実行される。即ち、第1始動入賞部品60、第2始動入賞部品62への遊技球の入球は、上記各種の抽選を受けるための契機となるものである。
図3に示すように、当該普通電動役物66内に入球した遊技球は、遊技盤30の背面に設けられた裏側通路120を流下し、第2始動入賞部品62に配設された第1開閉体90a及び第2開閉体90bを開放動作させる。普図通過ゲート68は、右打ち領域ERにおける普通電動役物66よりも上流側に位置する上下開口の門型の遊技部品であって、右打ち領域ERを流下する遊技球のみが通過可能となっている。
図4は、パチンコ機1の制御を担う制御手段の構成を示すブロック図である。同図に示すように、パチンコ機1は、主として遊技全般に係る基本動作を制御する主制御回路100と、主として払出動作を制御する払出制御回路150と、主として遊技球の発射動作を制御する発射制御回路160及び、主として前述のメイン表示装置80を制御する演出制御回路200とを備える。
また、演出制御回路200は、CPU200aと接続され、当該CPU200aより送信される画像表示に係る各種のコマンドを受信して表示画面D1に多様な画像を表示するためのVDP、及び上記画像表示処理中に必要な各種のデータ等を一時的に保存するVRAM、音声制御のための音声合成LSI等、各種制御に必要なハードウェアを備えている。また、演出制御回路200には、遊技者の任意に操作可能な前述の操作機構9が接続されており、例えば当該操作機構9の操作タイミングに合せて前述の各制御を実行し、操作機構9の操作タイミングに従った所定の演出を表現することが可能である。
図6は、特図当否抽選において参照される特図当否判定テーブルTBの概要を示す図である。遊技球が、第1始動入賞部品60及び第2始動入賞部品62のいずれかに入球すると、0~65535の範囲から1つの特図当否判定乱数が取得される。同図に示すように特図当否判定テーブルTBは、特図当否判定乱数が第1始動入賞部品60への入球を契機として取得された場合、即ち、特1保留である場合に参照される特1用特図当否判定テーブルTB1と、特図当否判定乱数が第2始動入賞部品62への入球を契機として取得された場合、即ち、特2保留である場合に参照される特2用特図当否判定テーブルTB2とに細分化されている。
図7は、上記特図種別決定抽選において参照される特図種別決定テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、特図種別決定テーブルTBは、特図種別決定乱数が第1始動入賞部品60への入球を契機として取得され、前述の特図当否抽選の結果が大当りである場合に参照される特1用特図種別決定テーブルTB1と、特図種別決定乱数が第2始動入賞部品62への入球を契機として取得され、前述の特図当否抽選の結果が大当り又は小当りである場合に参照される特2用特図種別決定テーブルTB2と、特図当否抽選の結果がハズレである場合に参照される特図種別決定テーブルTB3とに細分化される。
例えば、特図当否抽選の結果が「大当り」であって、特1用特図種別決定テーブルTB1が参照され、取得された特図種別決定乱数が0である場合には、特図種別が特別図柄Aとして決定され、1~69の範囲である場合には、特図種別が特別図柄Bとして決定され、70~99の範囲である場合には、特図種別が特別図柄Cに決定される。つまり、第1始動入賞部品60への入球を契機とする特図当否抽選の結果が「大当り」となり、特図種別決定テーブルTB1が参照された場合の特別図柄A~Cの選択率は、1%,70%,29%となる。
図8は、前述の特図当否抽選の結果が「大当り」又は「小当り」となり、遊技者にとって有利な特別遊技が実行される場合に参照される特別遊技制御テーブルTBの概要を示す図である。この特別遊技制御テーブルTBには、特別遊技を制御するための各種データが記憶されており、特別遊技中は、当該テーブルを参照して大入賞部品64の開閉体64bを開閉動作させるソレノイドSOL2が駆動制御される。なお、同図に示すように特別遊技制御テーブルTBは、特図種別ごとに各種のデータが規定されており、内部処理においては、特図種別に応じて対応するテーブルが特別遊技の開始時にセットされるが、ここでは1のテーブルに全ての特図種別に対応する制御データを示す。
また、特図種別が特別図柄Cである場合に大当り遊技が実行されると、大入賞部品64を制御対象として、ソレノイドSOL2への通電による開閉体64bの開放動作によって入球口64aが29秒間開放すること、又は、入球口64a内に遊技球が9個(カウントC=9)入球することのいずれかの条件が成立するまでラウンドが継続し、当該ラウンドが10回繰り返される。また、特図種別が特別図柄Dである場合(特2保留で「大当り」)に特別遊技(大当り遊技)が実行されると、大入賞部品64を制御対象として、開閉体64bの開放動作によって入球口64aが29秒間開放すること、又は、入球口64a内に遊技球が9個(カウントC=9)入球することのいずれかの条件が成立するまでラウンドが継続し、当該ラウンドが9回繰り返される。また、特図種別が特別図柄Eである場合(特2保留で「大当り」)大当り遊技が実行されると、大入賞部品64を制御対象として、開閉体64bの開放動作によって入球口64aが29秒間開放すること、又は、入球口64a内に遊技球が3個入球することのいずれかの条件が成立するまでラウンドが継続し、当該ラウンドが3回繰り返される。
図9は、上記特図変動パターン決定抽選において参照される変動パターン決定テーブルTBの一例を示す図である。変動パターン決定テーブルTBは、前半変動パターン決定テーブルTBと、後半変動パターン決定テーブルとに区分され、各前半変動パターン決定テーブルTB及び後半変動パターン決定テーブルは、現在の遊技状態及び特図当否抽選の結果に応じてさらに細分化される。
また、各図に示す後半変動パターン決定テーブルTBには、所定範囲の後半変動パターン決定乱数に対応して、「SP発展大当り1」、「SP発展大当り2」、「通常ハズレ1」、「SP発展ハズレ1」、「特殊ハズレ1」,「特殊当り1」等の後半変動パターンが規定されている。また、図9(b)に示すように遊技状態が低確率であって、「ハズレ」と対応する前半変動パターン決定テーブルTB及び前半変動パターン決定テーブルTBには、抽選時点の保留記憶数に応じて各変動パターン乱数の割合が異なるように設定されている。
以上説明したとおり、主制御回路100は、特別図柄の変動開始時(始動条件の成立時)に上述の特図当否抽選、特図種別決定抽選、及び特図変動パターン決定抽選を実行し、特別図柄及び演出図柄Sの最終的な停止の態様によって、特別遊技実行の可否と関連する特図当否抽選の結果を報知する。
また、これら特別遊技の実行に関わる各種の抽選処理を総称して特図遊技という場合がある。なお、一般的に遊技者は、特別図柄の変動表示と同期して表示画面D1上で変動表示される演出図柄Sの停止態様によって特図当否抽選の結果を認識することとなる。
図12は、前述の普図当否抽選の結果が当りとなり、普通図柄が当りであることを示す態様で停止した場合に実行される普通遊技において参照される開閉体作動テーブルTBの概要を示す図である。同図に示すように、開閉体作動テーブルTBには、開閉体66aの開放回数、1回の開放動作当りの開放時間が規定されており、遊技状態が低確率である場合に参照される低確率用開閉体作動テーブルTB1と、遊技状態が高確率である場合に参照される高確率用開閉体作動テーブルTB2とに細分化されている。そして、遊技状態が低確率である場合において、普通図柄が当りを示す態様で停止した場合、開閉体作動テーブルTB1が参照されることにより、ソレノイドSOL1が通電制御され、普通電動役物66の開閉体66aが0.1秒間1回開放動作される。一方、遊技状態が高確率である場合において、普通図柄が当りを示す態様で停止した場合、上記開閉体作動テーブルTB2が参照されることにより、ソレノイドSOL1が通電制御され、普通電動役物66の開閉体66aが1.8秒間1回開放動作される。なお、普通図柄の変動時間は上述のものに限られず、開閉体66aの開放回数を複数回に設定しても良い。
また、高確率状態としては、以下のいずれかの条件を満たせば良い。1)低確率状態との比較において、普図当否抽選の結果が「当り」となる確率が向上(本例では同一)する。2)低確率状態との比較において、普通図柄の変動時間が短縮化される。3)低確率状態との比較において普通電動役物66の開放時間が長くなる。
図13は、本実施形態における遊技状態ごとの遊技性を表わす概要図である。図13に示すように、本例における遊技状態は、大別すると低確率状態と高確率状態とに区分される。以下、各遊技状態において推奨される遊技方法と遊技状態の遷移について説明する。
図13に示すように、遊技状態が低確率状態である場合、普通電動役物66の開放動作までの間隔が長く、かつ短時間でしか実行されないことから、第2始動入賞部品62が開放動作することは極めて稀であり、遊技球を右打ち領域ERに打ち出すことは遊技者にとって極めて不利である。よって、当該低確率状態においては遊技球を左打ち領域ELに打ち出すことが推奨される。
図13に示すように、低確率状態において特別図柄A又はBに基づく特別遊技が実行された場合、当該特別遊技後の遊技状態は、高確率状態に移行する。そして、前述のとおり高確率状態においては、普通電動役物66の開放動作までの間隔が短縮化されると共に開放時間が大幅に向上し、遊技球が第2始動入賞部品62の第2入球口94に入球し易くなり、当該入球に基づく特2保留を対象とする特図当否抽選の結果が「小当り」となる確率が高まるため、遊技球を右打ち領域ERに打ち出すことが推奨される。
また、詳細については後述するが上述のとおり、低確率状態における普通電動役物66の開放時間は0.1秒と極めて短く、開放するまでの周期(普図変動時間)も長いことから、仮に遊技者が低確率状態において意図的に遊技球を右打ち領域ERに打ち出した場合であっても普通電動役物66に遊技球が入球することは困難である。しかし、本例において普図当否抽選が「当り」となる確率は遊技状態を問わず1.2分の1であるため、遊技者が長時間に渡って右打ち領域ERへの遊技球の打ち出しを継続した場合、遊技球の進路やアクションによっては、普通電動役物66内に入球し、非電動役物としての第2始動入賞部品62が開放する可能性が僅かに残ることとなる。しかしながら、このような状態は本来の遊技性から逸脱した状態であると言え、所謂ゴト行為に類するものであり、少なくともこれを検知し、後述の外部情報出力処理によって当該事実を管理コンピュータ側に出力することが要求される。
また、同図の例にあっては、低確率状態における特2保留に基づく当り(「大当り」又は「小当り」)が発生した場合の移行先を高確率状態とし、その終了条件を「6回又は10回」と一律に規定しているが、これに限るものではなく、例えばプレミア当りの位置付けとして、その終了条件を例えば「50回又は100回」に設定し、高確率状態における次回の特別遊技の獲得が実質的に確定する当りとしても良い。以下、上述したパチンコ機1における主制御回路100による主要な処理について複数のフローチャートを用いて説明する。
図15は、主制御回路100のCPU100aによって実行されるCPU初期化処理の概要を示す図である。電源供給回路に外部電源が供給されると、CPU100aに電源が供給されるとともにシステムリセットが入力され、CPU100aは、以下のCPU初期化処理(ステップS100)を行う。
CPU100aは、電源投入に応じて、初期設定処理として、ROM100bから起動プログラムを読み込むとともに、各種処理を実行するために必要な設定処理を行う。
CPU100aは、タイマカウンタにウェイト処理時間を設定する。当該ウェイト処理時間は、払出制御回路150及び演出制御回路200の起動待ち時間であり、ウェイト処理時間の経過により、払出制御回路150、演出制御回路200は、主制御回路100より送信される各種のコマンドを受信可能となる。
CPU100aは、電源断予告信号を検出しているかを判定する。なお、主制御回路100には、電源断検知回路が接続されており、電源電圧が所定値以下になると、電源検知回路から電源断予告信号が出力される。電源断予告信号を検出している場合には、上記ステップS100-3に処理を移し、電源断予告信号を検出していない場合には、ステップS100-7に処理を移す。
CPU100aは、上記ステップS100-3で設定したウェイト時間が経過したか否かを判定する。その結果、ウェイト時間が経過したと判定した場合にはステップS100-9に処理を移し、ウェイト時間は経過していないと判定した場合には上記ステップS100-5に処理を移す。
CPU100aは、メインRAM100cへのアクセスを許可するために必要な処理を実行する。
CPU100aは、RAMクリア信号がオンしているか否かを判定する。なお、パチンコ機1の背面には不図示のRAMクリアボタンが設けられており、このRAMクリアボタンが押下操作されると、RAMクリア検出スイッチがRAMクリアボタンの押下操作を検出して、主制御回路100にRAMクリア信号が出力される。ここでは、RAMクリアボタンが押下操作された状態で電源が投入された場合に、RAMクリア信号がオンしていると判定される。そして、RAMクリア信号がオンしていると判定した場合にはステップS100-13に処理を移し、RAMクリア信号はオンしていないと判定した場合にはステップS100-19に処理を移す。
CPU100aは、RAM100cのうち、電源投入時(RAM100cをクリアするリセット時)にクリアすべきクリア対象のデータをクリアする初期化処理を行う。
CPU100aは、RAM100cがクリアされたことを演出制御回路200に伝達するためのサブコマンド(RAMクリア指定コマンド)の送信処理(送信バッファに格納する処理)を行う。
CPU100aは、RAM100cがクリアされたことを払出制御回路150に伝達するための払出コマンド(RAMクリア指定コマンド)の送信処理(送信バッファに格納する処理)を行う。
CPU100aは、チェックサムを算出するために必要な処理を実行する。
CPU100aは、上記ステップS100-19で算出したチェックサムが、電源断時に保存されたチェックサムと不一致であるかを判定する。その結果、両者が不一致であると判定した場合にはステップS100-13に処理を移し、両者が不一致ではない(一致する)と判定した場合にはステップS100-23に処理を移す。
CPU100aは、RAM100cのうち、電源復帰時(RAM100cをクリアせずに、電源断前のデータを維持するとき)にクリアすべきクリア対象のデータをクリアする初期化処理を行う。
CPU100aは、電源断から復帰したことを演出制御回路200に伝達するためのサブコマンド(電源復帰指定コマンド)の送信処理(送信バッファに格納する処理)を行う。
CPU100aは、電源断から復帰したことを払出制御回路150に伝達するための払出コマンド(電源復帰指定コマンド)の送信処理(送信バッファに格納する処理)を行う。
CPU100aは、特図種別を示す電源投入時特図種別指定コマンド、特1保留記憶数を示す特1保留指定コマンド、特2保留記憶数を示す特2保留指定コマンドを送信するための電源投入時サブコマンドセット処理(送信バッファに格納する処理)を実行する。
CPU100aは、タイマ割込みの周期を設定する。
CPU100aは、割込みを禁止するための処理を行う。当該処理により、タイマ割込み中に詳述(図示)しない払出制御回路150から受信データ(主コマンド)を受信する割込み処理と、図17に示すタイマ割込み処理の実行が禁止される。
CPU100aは、特図種別決定乱数用初期値更新乱数を更新する。なお、特図種別決定乱数用初期値更新乱数は、特図種別決定乱数の初期値および終了値を決定するためのものである。つまり、後述する特図種別決定乱数の更新処理によって特図種別決定乱数が、特図種別決定乱数用初期値更新乱数から、当該特図種別決定乱数用初期値更新乱数-1まで1周すると、特図種別決定乱数は、そのときの特図種別決定乱数用初期値更新乱数に更新されることとなる。
CPU100aは、払出制御回路150から受信した受信データ(主コマンド)を解析し、受信データに応じた種々の処理を実行する。
CPU100aは、送信バッファに格納されているサブコマンドを演出制御回路200に送信するための処理を行う。
CPU100aは、割込みを許可するための処理を行う。
CPU100aは、変動パターン決定乱数を更新し、以後、上記ステップS100-33から処理を繰り返す(以下、便宜上ステップS100-33からステップS100-43を繰り返す処理をメインループ処理と呼ぶ)。
図16は、主制御回路100における電源断時退避処理(XINT割込み処理)を説明するフローチャートである。CPU100aは、電源断検知回路を監視しており、電源電圧が所定値以下になる(電源断予告信号が入力される)と、前述のCPU初期化処理のメインループ処理実行中に割り込んで電源断時退避処理を実行する。なお、本実施形態においては、後述のタイマ割込み処理中には当該電源断時退避処理が割込まないようにしている。
電源断予告信号が入力されると、CPU100aは、レジスタを退避する。
CPU300aは、電源断予告信号をチェックする。
CPU100aは、ステップS300-3の結果、電源断予告信号を検出していると判定した場合にはステップS300-11に処理を移し、電源断予告信号を検出していないと判定した場合にはステップS300-7に処理を移す。
CPU100aは、レジスタを復帰させる。
CPU100aは、割込みを許可するための処理を行い、退避処理(ステップS300-11以降の電源断時退避処理)を行うことなく当該電源断時退避処理を終了する。
CPU100aは、出力ポートの出力を停止する出力ポートクリア処理を実行する。
CPU100aは、チェックサムを算出して保存するチェックサム設定処理を実行する。
CPU100aは、RAM100cへのアクセスを禁止するために必要なRAMプロテクト設定処理を実行する。
CPU100aは、電源断発生監視時間を設定すべく、ループカウンタのカウンタ値に所定の電源断検出信号検出回数をセットする。
CPU100aは、電源断予告信号をチェックする。
CPU100aは、電源断予告信号を検出しているかを判定する。その結果、電源断予告信号を検出していると判定した場合にはステップS300-17に処理を移し、電源断予告信号を検出していないと判定した場合にはステップS300-23に処理を移す。
CPU100aは、上記ステップS300-17でセットしたループカウンタの値を1減算する。
CPU100aは、ループカウンタのカウンタ値が0でないかを判定する。その結果、カウンタ値が0ではないと判定した場合にはステップS300-19に処理を移し、カウンタ値が0であると判定した場合には上記したCPU初期化処理(ステップS100)に移行する。
図17は、主制御回路100におけるタイマ割込み処理を説明するフローチャートである。主制御回路100には、所定の周期(本実施形態では4msとする。2msでも良い。)毎にクロックパルスを発生させるリセット用クロックパルス発生回路が設けられている。そして、リセット用クロックパルス発生回路によって、クロックパルスが発生すると、CPU初期化処理(ステップS100)のメインループ処理実行中に割り込んで、以下のタイマ割込み処理が実行される。
CPU100aは、レジスタを退避する。
CPU100aは、割込みを許可するための処理を行う。当該処理によりタイマ割込み中に詳述(図示)しない払出制御回路150から受信データ(主コマンド)を受信する割込み処理が許可される。
CPU100aは、コモン出力バッファにセットされたコモンデータを出力ポートに出力し、第1特別図柄表示装置35A、第2特別図柄表示装置35B、第1特別図柄保留表示装置36A、第2特別図柄保留表示装置36B、普通図柄表示装置37、及び普通図柄保留表示装置38を点灯制御するダイナミックポート出力処理を実行する。
CPU100aは、各種の入力ポート情報を読み込み、主制御回路100に接続された各種の機器における最新のスイッチ状態を正確に取得するためのポート入力処理を実行する。
CPU100aは、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を行う。ここで、各種タイマカウンタは、特に断る場合を除き、当該主制御回路100のタイマ割込み処理の度に減算され、0になると減算を停止する。
CPU100aは、上記ステップS100-35と同様、特図種別決定乱数用初期値更新乱数の更新処理を実行する。
CPU100aは、特図種別決定乱数を更新する処理を行う。具体的には、乱数カウンタを1加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の特図種別図柄乱数用初期値更新乱数の値に基づいて乱数を更新する。
CPU100aは、ステップS400-7の処理に基づき第1始動口検出スイッチSW1、第2始動口検出スイッチSW2a;SW2b、普図ゲート検出スイッチSW5から信号の入力があったか否か判定するスイッチ管理処理を実行する。なお、当該処理の詳細については、図18を参照して後述する。
CPU100aは、特図遊技管理処理を実行する。なお、この当該処理の詳細については、図23を参照して後述する。
CPU100aは、普図遊技を進行制御するための普図遊技管理処理を実行する。ここで、普図遊技管理処理とは、後述の普図遊技管理フェーズ(図示せず)をロードし、当該ロードした普図遊技管理フェーズに対応する普図遊技制御モジュールを選択する処理であり、複数の普図遊技管理フェーズに対応する普図遊技制御モジュールがコールされることにより、普図遊技に係る各種の処理が実行される。
また、普図遊技管理フェーズが普通電動役物入賞口閉鎖有効処理の実行を示す「05H」である場合には、上記開閉体66aが閉鎖してから再び普通図柄変動待ち処理(00H)が実行されるまでのウェイト時間をタイマにセットすると共に役物開放中フラグをオフ(「1」→「0」)する。また、普図遊技管理フェーズが普通電動役物入賞口終了ウェイト処理の実行を示す「06H」である場合には、上記ウェイト時間が経過したことに基づいて普図遊技管理フェーズを普通図柄変動待ち処理(00H)に移行させる。
このように、各普図遊技管理フェーズは、普図遊技の実行処理の段階に応じて切り替わり、主制御回路100は各普図遊技管理フェーズに応じた処理を実行することにより普図遊技が進行する。
CPU100aは、各種エラーの判定およびエラー判定結果に応じた設定を行うためのエラー管理処理を実行する。
CPU100aは、第1始動口検出スイッチSW1、第2始動口検出スイッチSW2a;SW2b、大入賞口検出スイッチSW3、一般入賞口検出スイッチSW6の入力チェックを行い、該当する賞球制御用のカウンタ等を加算するための入賞口スイッチ処理を実行する。
CPU100aは、上記ステップS400-17でセットされた賞球制御用のカウンタのカウンタ値等に基づく払出コマンドの作成および該コマンドを払出制御回路150に対して送信を行うための払出制御管理処理を実行する。なお、当該処理によって払い出されることとなる賞球数(実数)は、賞球数カウンタにより積算されてカウントされる。
CPU100aは、外部情報出力端子板151から外部へ出力する外部情報用の出力データをセット(出力ポートバッファに格納)するための外部情報管理処理を実行する。当該外部情報管理処理については後述する。
CPU100aは、第1特別図柄表示装置35A、第2特別図柄表示装置35B、第1特別図柄保留表示装置36A、第2特別図柄保留表示装置36B、普通図柄表示装置37、及び普通図柄保留表示装置38等の各種表示器(LED)を点灯制御するためのコモンデータをコモン出力バッファにセット(出力ポートバッファに格納)するLED表示設定処理を実行する。
CPU100aは、開閉体66aを開閉動作させるためのソレノイドSOL1、開閉体64bを開閉動作させるためのソレノイドSOL2のソレノイド出力イメージを合成し、出力ポートバッファにセット(出力ポートバッファに格納)するためのソレノイド出力イメージ合成処理を実行する。
CPU100aは、各出力ポートバッファに格納されたコモン出力バッファの値を出力ポートに出力するためのポート出力処理を実行する(ステップS400-5のダイナミックポート出力処理で出力されるものを除く)。
CPU100aは、レジスタを復帰してタイマ割込み処理を終了する。
以下、上記したタイマ割込み処理のうち、ステップS500のスイッチ管理処理、ステップS600の特図遊技管理処理及びステップS800の外部情報管理処理について詳細に説明する。
図18は、主制御回路100におけるスイッチ管理処理(ステップS500)を説明するフローチャートである。
CPU100aは、普図ゲート検出スイッチSW5がオンしたか、即ち、普図通過ゲート68への遊技球の通過に基づいて普図ゲート検出スイッチSW5からの検出信号が入力したかを判定する。判定の結果、検出信号の入力があった場合にはステップS510に処理を移し、入力が無い場合にはステップS500-3に処理を移す。
CPU100aは、普図通過ゲート68への遊技球の通過に基づいてゲート通過処理を実行する。ここで、ゲート通過処理とは、前述の普図当否判定乱数を取得するとともに、現在の普図保留記憶数が普図保留記憶領域に記憶可能な上限未満であることを条件として、取得した普図当否判定乱数を第1記憶部に記憶する処理である。なお、該記憶した旨を表示画面D1により表示する等、演出制御回路により制御する場合は、普図保留記憶領域に記憶されている普図保留記憶数X3を示す普図保留指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。また、当該処理の実行によりステップS400-5の処理によって普図保留記憶数X3の上限数と対応して複数設けられた普通図柄保留表示装置38の保留表示部の対応箇所が点灯する。
CPU100aは、役物検出スイッチSW4がオンしたか、即ち、普通電動役物66の開閉動作に基づいて入球が入球し、役物検出スイッチSW4からの検出信号が入力したかを判定する。判定の結果、検出信号の入力があった場合にはステップS515に処理を移し、入力が無い場合にはステップS500-5に処理を移す。
CPU100aは、普通電動役物66への遊技球の入球に基づいて普通電動役物通過処理を実行する。なお、この普通電動役物通過処理の詳細については、図19を参照して後述する。
CPU100aは、第1始動口検出スイッチSW1がオンしたか、即ち、第1始動入賞部品60への遊技球の入球に基づいて第1始動口検出スイッチSW1からの検出信号が入力したかを判定する。判定の結果、検出信号の入力があった場合にはステップS520に処理を移し、入力が無い場合にはステップS500-7に処理を移す。
CPU100aは、第1始動入賞部品60への遊技球の入球に基づいて第1始動口通過処理を実行する。なお、この第1始動口通過処理の詳細については、図20(a)を参照して後述する。
CPU100aは、第2始動口検出スイッチSW2a;SW2bのいずれかがオンしたか、即ち、第2始動入賞部品62への遊技球の入球に基づいて第2始動口検出スイッチSW2a;SW2bからの検出信号が入力したかを判定する。判定の結果、検出信号の入力があった場合にはステップS530に処理を移し、入力が無い場合にはステップS500-9に処理を移す。
CPU100aは、第2始動入賞部品62(第1入球口92又は第2入球口)への遊技球の入球に基づいて第2始動口通過処理を実行する。なお、この第2始動口通過処理の詳細については、図20(b)を参照して後述する。
CPU100aは、大入賞口検出スイッチSW3がオンしたか、即ち、大入賞部品64への遊技球の入球に基づいて大入賞口検出スイッチSW3からの検出信号が入力したかを判定する。判定の結果、大入賞口検出スイッチSW3からの検出信号が入力した場合にはステップS500-11に処理を移し、入力が無い場合にはステップS500-13に処理を移す。
CPU100aは、現在、特別遊技の実行中であるか否かを判定し、大入賞部品64への遊技球の入球が適正になされたものであるかを判定する。ここでは、特別遊技中ではないと判定した場合には、所定の不正検出処理(例えば、不正検出であることを表示画面D1、スピーカユニット8、LED等により報知すべく大入賞装置エラーコマンドを送信バッファにセットする。)を実行し、特別遊技中であり、大入賞部品64への遊技球の入球が適正になされたと判定した場合には、大入賞口入賞球数カウンタを1加算して、ステップS500-13に処理を移す。
CPU100aは、大入賞部品64内に配設された特定領域検出スイッチがオンしたか、即ち、大入賞部品64へ入球した遊技球が特定領域に到達し、特定領域検出スイッチからの検出信号が入力したかを判定する。判定の結果、特定領域検出スイッチからの検出信号が入力した場合にはステップS500-13に処理を移し、入力が無い場合には当該スイッチ管理処理を終了する。
CPU100aは、現在、小当り遊技の実行中であるか否かを判定し、特定領域への遊技球の到達が適正になされたものであるかを判定する。ここで、小当り遊技中ではないと判定した場合には、所定の不正検出処理(例えば、不正検出であることを表示画面D1、スピーカユニット8、LED等により報知すべく所定のエラーコマンドを送信バッファにセットする。)を実行し、小当り遊技中であり、特定領域への遊技球の到達が適正になされたと判定した場合には、特定領域フラグをオンにして処理を移す。
CPU100aは、第1開閉体90aと対応して設けられた第1非電動役物開放スイッチSN1がオンしたか、即ち、第1開閉体90aが開放状態であるかを判定し、開放状態である場合にステップS500-19に処理を移し、開放状態でない場合にステップS500-21に処理を移す。
CPU100aは、第1開閉体開放処理を実行して処理を移す。当該第1開閉体開放処理の詳細については後述する。
CPU100aは、第2開閉体90bと対応して設けられた第2非電動役物開放スイッチSN2がオンしたか、即ち、第2開閉体90bが開放状態であるかを判定し、開放状態である場合にステップS547に処理を移し、開放状態でない場合に当該スイッチ管理処理を終了する。
CPU100aは、第2開閉体開放処理を実行して処理を移す。当該第2開閉体開放処理の詳細については後述する。
図19(a)は、主制御回路100における普通電動役物通過処理(ステップS515)を説明するフローチャートである。
CPU100aは、第1非電動役物カウンタのカウンタ値として「2」をセットすると共に、第2非電動役物カウンタのカウンタ値として「1」をセットして処理を移す。当該各カウンタ値は、上述の非電動役物としての第2始動入賞部品62が開放してから閉鎖するまでに入球可能な遊技球数と対応する。即ち、第1非電動役物カウンタのカウンタ値「2」が第1開閉体90aが開放してから閉鎖するまでの第1入球口92への入球可能数と対応し、第2非電動役物カウンタのカウンタ値「1」が第2開閉体90bが開放してから閉鎖するまでの第2入球口94への入球可能数と対応する。詳細については後述するが、上記各カウンタ値はそれぞれ、遊技球が第1入球口92及び第2入球口94に入球する度に1ずつ減算され、普通電動役物66への入球時に「0」である場合に上記それぞれのカウンタ値にセットされる。
CPU100aは、普通電動役物66への遊技球の入球に対して普通電動役物エラー判定処理を実行して当該普通電動役物通過処理を終了する。当該普通電動役物エラー判定処理については後述する。
図19(b)は、主制御回路100における普通電動役物エラー判定処理(ステップS517)を説明するフローチャートである。前述の通り、本例における普通電動役物66は、普図当否抽選が「当り」となる確率が高く、開放動作する頻度が比較的多いため、意図的な入球を防止する必要がある。
CPU100aは、現在の遊技状態が高確率状態であるかを判定し、高確率状態でない場合にステップS517-3に処理を移し、高確率状態である場合に当該普通電動役物エラー判定処理を終了する。当該判定は、遊技状態を識別する後述の確率状態フラグに基づいて実行される。
CPU100aは、前述の短開放中フラグの状態に基づいて、普通電動役物66の開放パターンが短開放であるかを判定し、短開放である場合にステップS517-5に処理を移し、短開放でない場合に当該普通電動役物エラー判定処理を終了する。
なお、本例においては、遊技状態が低確率状態である場合の開放パターンは必ず短開放であることから、当該判定を省略し、遊技状態のみによってエラーの有無を判定しても良い。一方、低確率状態、及び高確率状態における開放パターンが短開放及び長開放の両方を含むような場合には当該処理の実行により、低確率状態における短開放をエラーとして判定することができる。また、遊技状態が高確率状態でなく、かつ、短開放である場合の入球数が所定数(例えば5個)に到達した場合に、普通電動役物エラーフラグをセットしても良い。また、この場合の入球数(カウント数)を例えば普通電動役物の複数回の作動に渡って維持し、当該普通電動役物の複数回の作動中において入球数が所定数に達した場合に普通電動役物エラーフラグをセットしても良い。
CPU100aは、上記各判定の結果に基づいて、普通電動役物エラーフラグをオン(「0」→「1」)にセットして当該普通電動役物エラー判定処理を終了する。当該普通電動役物エラーフラグがオンとなることにより、ステップS400-15において、普通電動役物エラー指定コマンドが送信バッファにセットされる。当該普通電動役物エラー指定コマンドが演出制御回路200側に送信されることにより、演出制御回路200は、表示画面D1上に、エラーが発生したことを所定のメッセージにより表示すると共に、音声やランプの点灯制御によってエラーの発生を報知する。
図20(a)は、主制御回路100における第1始動口通過処理(ステップS520)を説明するフローチャートである。
CPU100aは、特別図柄識別値として「00H」をセットする。ここで、特別図柄識別値とは、保留種別が特1保留および特2保留のいずれであるかを識別するためのもので、特別図柄識別値(00H)は特1保留を示し、特別図柄識別値(01H)は特2保留を示す。
CPU100aは、特別図柄1保留球数カウンタのアドレスをセットする。
CPU100aは、特別図柄乱数取得処理を実行して、当該第1始動口通過処理を終了する。なお、この特別図柄乱数取得処理は、第2始動口通過処理(ステップS530)と共通のモジュールを利用して実行される。したがって、特別図柄乱数取得処理の詳細は、第2始動口通過処理の説明後に説明する。
図20(b)は、主制御回路100における第2始動口通過処理(ステップS530)を説明するフローチャートである。
CPU100aは、非電動役物エラー判定処理を実行して処理を移す。当該非電動役物エラー判定処理については後述する。
(ステップS530-1)
CPU100aは、特別図柄識別値として「01H」をセットする。
CPU100aは、特別図柄2保留球数カウンタのアドレスをセットする。
CPU300aは、後述する特別図柄乱数取得処理を実行して処理を終了する。
CPU100aは、第1入球口92への入球かを判定し、第1入球口92への入球である場合にステップS525-3に処理を移し、第1入球口92への入球でない場合にステップS525-9に処理を移す。なお、当該判定は、第1入球口92及び第2入球口94と対応して設けられた第2始動口検出スイッチSW2a及び第2始動口検出スイッチSW2bの種別に応じて実行される。
CPU100aは、普通電動役物66への入球時にセットされた第1非電動役物カウンタをロードし、カウンタ値が「0」であるかを判定する。当該カウンタ値が「0」である場合にステップS525-5に処理を移し、「0」でない場合にステップS525-7に処理を移す。即ち、第1非電動役物カウンタのカウンタ値が「0」であるにも関わらず、第1入球口92に遊技球が入球した場合、開放系統の故障により第1開閉体90aが開放したままとなる故障や、こじ開けによる入球等の不正なゴト行為の発生が考えられるため、これをエラーとして判定する。
CPU100aは、上記判定の結果に基づいて、非電動役物エラーフラグをオン(「0」→「1」)にセットして当該非電動役物エラー判定処理を終了する。当該非電動役物エラーフラグがオンとなることにより、ステップS400-15において、非電動役物入賞エラー(第1開閉体入賞エラー)指定コマンドが送信バッファにセットされる。当該非電動役物入賞エラー指定コマンドが演出制御回路200側に送信されることにより、演出制御回路200は、表示画面D1上に、エラーが発生したことを所定のメッセージにより表示すると共に、音声やランプの点灯制御によってエラーの発生を報知する。
CPU100aは、第1非電動役物カウンタのカウンタ値を1減算して当該非電動役物エラー判定処理を終了する。
CPU100aは、普通電動役物66への入球時にセットされた第2非電動役物カウンタをロードし、カウンタ値が「0」であるかを判定する。当該カウンタ値が「0」である場合にステップS525-11に処理を移し、「0」でない場合にステップS525-13に処理を移す。即ち、第2非電動役物カウンタのカウンタ値が「0」であるにも関わらず、第2入球口94に遊技球が入球した場合、開放系統の故障により第2開閉体90bが開放したままとなる故障や、こじ開けによる入球等の不正なゴト行為の発生が考えられるため、これをエラーとして判定する。
CPU100aは、上記判定の結果に基づいて、非電動役物エラーフラグをオン(「0」→「1」)にセットして当該非電動役物エラー判定処理を終了する。当該非電動役物エラーフラグがオンとなることにより、ステップS400-15において、非電動役物入賞エラー(第2開閉体入賞エラー)指定コマンドが送信バッファにセットされる。なお、当該非電動役物入賞エラーが演出制御回路200側に送信された場合の態様は前述同様である。
CPU100aは、第2非電動役物カウンタのカウンタ値を1減算して当該非電動役物エラー判定処理を終了する。
CPU100aは、第1開閉体開放フラグをオン(「0」→「1」)にセットして処理を移す。
CPU100aは、第1開閉体開放指定コマンドをバッファにセット(送信バッファに格納)し、当該第1開閉体開放処理を終了する。当該第1開閉体開放コマンドが演出制御回路200側に送信されることにより、演出制御回路200側において第1開閉体90aの開閉状態を把握することができる。
CPU100aは、第2開閉体開放フラグをオン(「0」→「1」)にセットして処理を移す。
CPU100aは、第2開閉体開放指定コマンドをバッファにセット(送信バッファに格納)し、当該第2開閉体開放処理を終了する。当該第2開閉体開放コマンドが演出制御回路200側に送信されることにより、演出制御回路200側において第2開閉体90aの開閉状態を把握することができる。
図21は、主制御回路100における特別図柄乱数取得処理(ステップS535)を説明するフローチャートである。この特別図柄乱数取得処理は、上記した第1始動口通過処理(ステップS520)および第2始動口通過処理(ステップS530)において、共通のモジュールを用いて実行される。
CPU100aは、上記ステップS520-1またはステップS530-1でセットした特別図柄識別値をロードする。
CPU100aは、対象特別図柄保留球数をロードする。ここでは、上記ステップS535-1でロードした特別図柄識別値が「00H」であれば、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特1保留記憶数をロードする。また、上記ステップS535-1でロードした特別図柄識別値が「01H」であれば、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特2保留記憶数をロードする。
CPU100aは、ハードウェア乱数生成部によって更新された特図当否判定乱数をロードする。
CPU100aは、上記ステップS535-3でロードした対象特別図柄保留球数が上限値以上(特1保留は4以上、特2保留は2以上)であるかを判定する。その結果、上限値以上であると判定した場合には、特別図柄乱数取得処理を終了し、上限値以上ではないと判定した場合には、ステップS535-9に処理を移す。
CPU100aは、対象となる特別図柄保留球数カウンタ(特別図柄1保留球数カウンタ又は特別図柄2保留球数カウンタ)のカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新する。
CPU100aは、特図保留記憶領域の記憶部のうち、取得した特図当否判定乱数をセーブする対象となる対象記憶部(特1保留は、第1記憶部~第4記憶部、特2保留は第1記憶部)を算定する。
CPU100aは、上記ステップS535-5でロードした特図当否判定乱数、上記ステップS400-13で更新された特図種別決定乱数、上記ステップS100-43で更新された変動パターン決定乱数を取得し、上記ステップS535-11で算定した対象記憶部に格納する。
CPU100aは、上記ステップS535-13で対象記憶部に格納した各種の乱数に基づいて、取得時事前判定処理を実行する。当該取得時事前判定処理については省略する。
CPU100aは、特別図柄1保留球数カウンタおよび特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値をロードする。
CPU100aは、上記ステップS535-15でロードしたカウンタ値に基づいて、特図保留指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)し、当該特別図柄乱数取得処理(ステップS535)を終了する。ここでは、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値(特1保留記憶数)に基づいて特図1保留指定コマンドをセットし、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値(特2保留記憶数)に基づいて特図2保留指定コマンドをセットする。
そして、特図遊技は、上記いずれかの始動入賞部品へ入球する度に段階的に、かつ、繰り返し実行されるが、主制御回路100では、特図遊技に係る各処理を特図遊技管理フェーズによって管理している。
具体的には、特図遊技管理フェーズが「00H」である場合には、「特別図柄変動待ち処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特図遊技管理フェーズが「01H」である場合には、「特別図柄変動中処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特図遊技管理フェーズが「02H」である場合には、「特別図柄停止後処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特図遊技管理フェーズが「03H」である場合には、「大入賞口開放前処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特図遊技管理フェーズが「04H」である場合には、「大入賞口開放制御処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特図遊技管理フェーズが「05H」である場合には、「大入賞口閉鎖有効処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特図遊技管理フェーズが「06H」である場合には、「大当り遊技終了ウェイト処理」を実行するためのモジュールがコールされ、特図遊技管理フェーズが「07H」である場合には、「小当り遊技終了ウェイト処理」を実行するためのモジュールがコールされる。
図23は、主制御回路100における特図遊技管理処理(ステップS600)を説明するフローチャートである。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズをロードする。
CPU100aは、上記ステップS600-1でロードした特図遊技管理フェーズに対応する特図遊技制御モジュールを選択する。
CPU100aは、特図遊技に係る制御時間を管理する特図遊技タイマをロードして処理を移す。
CPU100aは、上記ステップS600-3で選択した特図遊技制御モジュールをコールして処理を開始し、当該特図遊技管理処理を終了する。
図24は、主制御回路100における特別図柄変動待ち処理を説明するフローチャートである。この特別図柄変動待ち処理は、特図遊技管理フェーズが「00H」であった場合に実行される。
CPU100aは、特別図柄2保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特2保留記憶数が「1」以上であるかを判定する。判定の結果、特2保留記憶数が「1」以上であると判定した場合にはステップS610-7に処理を移し、特2保留記憶数が「1」以上ではないと判定した場合にはステップS610-3に処理を移す。
CPU100aは、特別図柄1保留球数カウンタのカウンタ値、すなわち、特1保留記憶数が「1」以上であるかを判定する。その結果、特1保留記憶数が「1」以上であると判定した場合にはステップS610-7に処理を移し、特1保留記憶数が「1」以上ではないと判定した場合にはステップS610-5に処理を移す。
CPU100aは、客待ちコマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する客待ち設定処理を実行し、当該特別図柄変動待ち処理を終了する。当該客待ちコマンドが演出制御回路200側に送信されると、演出制御回路200は、当該客待ちコマンドの受信から所定の時間が経過したことに基づいて、VDPに所定のコマンドを送信し、表示画面D1上において、客待ち状態であることを示すデモ演出表示を表示させる。
CPU100aは、特1保留または特2保留に対応する対象特別図柄保留球数カウンタのカウンタ値を「1」減算し、特1保留または特2保留が「1」減算したことを示す特1保留減指定コマンド又は特2保留減指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)するとともに、第2特図保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている特2保留、または、第1特図保留記憶領域の第1記憶部~第4記憶部に記憶されている特1保留を、1つ序数の小さい記憶部にブロック転送する。
具体的には、RAM100cには、処理対象となる第0記憶部が設けられており、上記ステップS610-1において、特2保留記憶数が「1」以上であると判定した場合には、第2特図保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている特2保留を第0記憶部に転送するとともに、第1記憶部をクリア処理する。
また、上記ステップS610-3において、特1保留記憶数が「1」以上であると判定した場合には、第1特図保留記憶領域の第1記憶部~第4記憶部に記憶されている特1保留を、第0記憶部~第3記憶部に転送するとともに、第4記憶部をクリア処理する。
また、確率状態フラグの情報に基づいて遊技状態確認指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。なお、確率状態フラグについては後述する。
CPU100aは、保留種別に基づいて、これに対応する特1用特図当否判定テーブルTB1又は特2用特図当否判定テーブルTB2を参照して、第0記憶部に転送された特図当否判定乱数に基づいて特図当否抽選処理を行い、その抽選結果(「大当り」,「小当り」「ハズレ」)に係るデータ(特図当否判定データ)を記憶する。
CPU100aは、特図種別を決定するための特図種別決定抽選処理を実行する。ここでは、上記ステップS610-9の特図当否抽選の結果が特1保留に基づく「大当り」であった場合には、特1用特図種別決定テーブルTB1を参照し、第0記憶部に転送された特図種別決定乱数に対応する特図種別を抽出し、抽出した特図種別に係るデータ(特図種別データ)記憶する。また、上記ステップS610-9の特図当否抽選の結果が特2保留に基づく「大当り」又は「小当り」であった場合には、特2用特図種別決定テーブルTB2を参照し、第0記憶部に転送された特図種別決定乱数に対応する特図種別を抽出し、抽出した特図種別に係るデータ(特図種別データ)記憶する。
一方、ステップS610-9の特図当否抽選の結果が「ハズレ」であった場合には、特図種別決定テーブルTB3から特別図柄X(ハズレ図柄X)に係る特図種別を抽出し、特別図柄Xに係る特図種別データを記憶する。
特図種別データを記憶した後、当該特図種別データに対応する特図種別指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。即ち、当該特図種別指定コマンドが送信されることによって、演出制御回路200側には、特図種別決定抽選処理の度に抽出された特図種別に関する情報が伝達される。
CPU100aは、上記ステップS610-11で抽出した特図種別に対応する特別図柄停止図柄番号をセーブする。なお、第1特別図柄表示装置35Aおよび第2特別図柄表示装置35Bは、それぞれ7セグで構成されており、7セグを構成する各セグメントには番号(カウンタ値)が対応付けられている。ここで決定する特別図柄停止図柄番号は、最終的に点灯するセグメントの番号(カウンタ値)を示すものである。
CPU100aは、特別図柄の変動パターンを決定するための特図変動パターン決定抽選を実行する。具体的には、低確率状態又は高確率状態であるかを識別する普通図柄確率状態フラグをロードすると共に、図9に例示する各種の変動パターン決定テーブルTBを参照し、当該参照したテーブルから第0記憶部に転送された変動パターン決定乱数に対応する前半変動パターン及び後半変動パターンを抽出,決定する。CPU100aは、いずれかの変動パターン決定テーブルTBテーブルから抽出,決定した前半変動パターン及び後半変動パターンと対応する変動パターン識別番号及び変動時間を含む変動パターンコマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。
変動パターンコマンドが演出制御回路200側に送信されることによって、演出制御回路200側では、変動パターンコマンドの内容に従って、より具体的な変動演出の内容を決定し、当該決定された変動演出の内容に関する情報を含むコマンドをVDPに送信することにより、演出図柄Sの変動表示と併せて多様な変動演出を表示画面D1上に表示させる。
CPU100aは、ステップS610-14で抽出された前半変動パターン及び後半変動パターンに対応する変動時間の合算値をロードし、特別図柄変動タイマにセットする。
CPU100aは、上記ステップS610-9における特図当否抽選の結果が「当り」(「大当り」又は「小当り」)であるか否かを判定し、「当り」であった場合には、上記ステップS610-11で記憶した特図種別データをロードして、特別図柄の種別を確認すると共に、確率状態フラグを確認して現在の遊技状態(低確率状態又は高確率状態)を確認する。そして、図13に示す表(遊技状態設定テーブルTB)に従って、特別遊技終了後の遊技状態を設定する。また、遊技状態が高確率状態となる場合、高確回数(終了条件)を設定する。具体的には、確率状態予備フラグ及び高確回数切り予備カウンタに所定のカウンタ値をセーブする。なお、高確回数切り予備カウンタは、高確特図回数切り予備カウンタと、高確特2保留回数切り予備カウンタとから構成され、例えば特別遊技後の遊技状態が高確率状態(特別図柄A)に移行する場合には、それぞれのカウンタのカウンタ値として「10」,「6」がセットされる。
CPU100aは、第1特別図柄表示装置35Aまたは第2特別図柄表示装置35Bにおいて、特別図柄の変動表示を開始するために、特別図柄表示図柄カウンタを設定する処理を実行する。第1特別図柄表示装置35Aおよび第2特別図柄表示装置35Bを構成する7セグの各セグメントにはカウンタ値が対応付けられており、特別図柄表示図柄カウンタに設定されたカウンタ値に対応するセグメントが点灯制御される。ここでは、特別図柄の変動表示の開始時に点灯させるセグメントに対応するカウンタ値が特別図柄表示図柄カウンタに設定されることとなる。なお、特別図柄表示図柄カウンタは、第1特別図柄表示装置35Aに対応する特別図柄1表示図柄カウンタと、第2特別図柄表示装置35Bに対応する特別図柄2表示図柄カウンタとが別個に設けられており、ここでは、保留種別に対応するカウンタにカウンタ値が設定される。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「01H」に更新し、当該特別図柄変動待ち処理を終了する。当該一連の特別図柄変動待ち処理が実行されることにより、第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35B上において特別図柄の変動表示が開始されるとともに、当該特別図柄の変動表示と略同期して表示画面D1上において演出図柄Sの変動表示が開始されることとなる。
図25は、主制御回路100における特別図柄変動中処理を説明するフローチャートである。当該特別図柄変動中処理は、特図遊技管理フェーズが「01H」であった場合に実行される。
CPU100aは、特別図柄変動ベースカウンタを更新する処理を実行する。なお、特別図柄変動ベースカウンタは、所定周期(例えば100ms)で1周するようにカウンタ値が設定される。具体的には、特別図柄変動ベースカウンタのカウンタ値が「0」であった場合には、所定のカウンタ値(例えば25)がセットされ、カウンタ値が「1」以上であった場合には、現在のカウンタ値から「1」減算した値にカウンタ値を更新する。
CPU100aは、上記ステップS620-1で更新した特別図柄変動ベースカウンタのカウンタ値が「0」であるかを判定する。その結果、カウンタ値が「0」であった場合にはステップS620-5に処理を移し、カウンタ値が「0」ではなかった場合にはステップS620-9に処理を移す。
CPU100aは、上記ステップS610-15で設定された特別図柄変動タイマのタイマ値を所定値減算する特別図柄変動タイマ更新処理を行う。
CPU100aは、上記ステップS620-5で更新した特別図柄変動タイマのタイマ値が「0」であるかを判定する。その結果、タイマ値が「0」であった場合にはステップS620-15に処理を移し、タイマ値が「0」ではなかった場合にはステップS620-9に処理を移す。
CPU100aは、第1特別図柄表示装置35A、及び第2特別図柄表示装置35Bを構成する7セグの各セグメントの点灯時間を計時する特別図柄表示タイマを更新する。具体的には、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であった場合には、所定のタイマ値がセットされ、タイマ値が「1」以上であった場合には、現在のタイマ値から「1」減算した値にタイマ値を更新する。
CPU100aは、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であるかを判定する。その結果、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS620-13に処理を移し、特別図柄表示タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合には当該特別図柄変動中処理を終了する。
CPU100aは、更新対象の特別図柄表示図柄カウンタのカウンタ値を更新する。これにより、7セグを構成する各セグメントが、所定時間おきに順次点灯することとなる。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「02H」に更新する。
CPU100aは、対象の特別図柄表示図柄カウンタに、上記ステップS610-13で決定した特別図柄停止図柄番号(カウンタ値)をセーブする。これにより、第1特別図柄表示装置35Aまたは第2特別図柄表示装置35Bに、決定された特別図柄が停止表示されることとなる。
CPU100aは、第1特別図柄表示装置35Aまたは第2特別図柄表示装置35Bに特別図柄が停止表示されたことを示す特図停止指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。当該特図停止指定コマンドが演出制御回路200側に送信されることにより、演出制御回路200は、VDPに所定のコマンドを送信し、表示画面D1上において変動中の演出図柄Sを特別図柄の停止表示と略同期して停止表示させる。
CPU100aは、特別図柄を停止表示する時間である特別図柄変動停止時間(確定時間)を特別遊技タイマにセットし、当該特別図柄変動中処理を終了する。
図26は、主制御回路100における特別図柄停止後処理を説明するフローチャートである。この特別図柄停止後処理は、特図遊技管理フェーズが「02H」であった場合に実行される。
CPU100aは、上記ステップS620-21でセットした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該特別図柄停止後処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS630-3に処理を移す。
CPU100aは、特図当否抽選の結果を確認する。
CPU100aは、特図当否抽選の結果が「当り」(「大当り」又は「小当り」)であるかを判定する。その結果、「当り」であると判定した場合にはステップS630-15に処理を移し、「当り」ではないと判定した場合にはステップS630-7に処理を移す。
CPU100aは、回数切り管理処理を実行する。ここでは、遊技状態が低確率状態であるか、高確率状態であるかを識別するための普通図柄確率状態フラグをロードして、現在の遊技状態が低確率状態であるか高確率状態であるかを確認する。そして、遊技状態が高確率状態であった場合には、高確回数切りカウンタのカウンタ値を更新する。ここで、高確回数切りカウンタは、高確特図回数切りカウンタと、高確特2保留回数切りカウンタにより構成されており、高確特図回数切りカウンタのカウンタ値は、保留種別を問わず「1」減算した値に更新され、高確特2保留回数切りカウンタのカウンタ値は、特2保留と対応する変動である場合に限って「1」減算した値に更新される。
そして、高確特図回数切りカウンタ及び高確特2保留回数切りカウンタを更新した結果、いずれかのカウンタ値が「0」になった場合には、確率状態フラグを低確率状態を示す値(「0」)にセットする。これにより、高確率状態において、「当り」に当選することなく、特別図柄の変動が所定回数確定した場合、又は特2保留に基づく変動が所定回数確定したところで、遊技状態が低確率状態に移行することとなる。なお、当該ステップS630-7において、遊技状態の移行が行われた場合には、CPU100aは、移行後の遊技状態を演出制御回路200に伝達するための遊技状態変化指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。これにより、演出制御回路200側に遊技状態が変化したことが伝達される。
CPU100aは、特別図柄が確定したときの遊技状態を示す特図確定時遊技状態確認指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。
CPU100aは、上記ステップS630-7で更新した高確回数を演出制御回路200に伝達するための回数コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。即ち、上記ステップS630-9,当該ステップS630-11の処理によって、特別図柄が確定する度に、その時点の遊技状態、及び高確回数が演出制御回路200側に伝達される。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「00H」に更新し、当該特別図柄停止後処理を終了する。これにより、特1保留又は特2保留に基づく特図遊技管理処理が終了し、特1保留または特2保留が記憶されている場合には、次の保留に基づく特別図柄の変動表示を開始するための処理が行われることとなる。
CPU100aは、確定した特図種別に応じて、図8に示す特別遊技制御テーブルTBに規定されたいずれかのデータ(特別図柄A~特別図柄G)をセットする。
CPU100aは、特別電動役物最大作動回数設定処理を行う。具体的には、上記ステップS630-15でセットしたデータを参照し、特別電動役物最大作動回数カウンタに、カウンタ値として所定数(特図種別に対応するカウンタ値=ラウンド数)をセットする。
CPU100aは、上記ステップS630-15でセットしたデータを参照し、特別遊技タイマに、タイマ値として所定のオープニング時間をセーブする。
CPU100aは、特別遊技の開始を演出制御回路200に伝達するためのオープニング指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。当該オープニング指定コマンドが送信されることにより演出制御回路200側では、VDPに所定のコマンドを送信し、例えば特別遊技の開始に先立って、遊技者にこれから特別遊技が開始されることを報知する所定のオープニング演出が表示される。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「03H」に更新して当該特別図柄停止後処理を終了する。
図27は、主制御回路100における大入賞口開放前処理を説明するフローチャートである。この大入賞口開放前処理は、特図遊技管理フェーズが「03H」であった場合に実行される。
CPU100aは、上記ステップS630-19でセットしたタイマ値(オープニング時間)が「0」でないかを判定する。その結果、タイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該大入賞口開放前処理を終了し、タイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS650-3に処理を移す。
CPU100aは、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新する。
CPU100aは、開閉体64bの開放開始(ラウンド遊技の開始)を演出制御回路200に伝達するための大入賞口開放指定コマンド(具体的には、実行するラウンド(1R、2R・・・)を示すコマンド)を送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。当該大入賞開放指定コマンドが演出制御回路200側に送信されることにより、演出制御回路200は、VDPに所定のコマンドを送信し、例えば現在のラウンド数に関する表示等を表示画面D1に表示する。
CPU100aは、大入賞口開閉切替処理を実行する。この大入賞口開閉切替処理については後述する。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「04H」に更新し、当該大入賞口開放前処理を終了する。
図28は、主制御回路100における大入賞口開閉切替処理を説明するフローチャートである。
CPU100aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数(1回のラウンド遊技中における大入賞口の開閉回数)の上限値であるかを判定する(本実施形態では、「1」であるかを判定。)。その結果、カウンタ値が上限値であると判定した場合には当該大入賞口開閉切替処理を終了し、カウンタ値が上限値ではないと判定した場合にはステップS651-3に処理を移す。
CPU100aは、特別遊技制御テーブルTBのデータを参照し、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値に基づいて、ソレノイドSOL2を通電制御するためのソレノイド制御データ、および、ソレノイドSOL2の通電時間もしくは通電停止時間であるタイマデータを抽出する。
CPU100aは、上記ステップS651-3で抽出したソレノイド制御データに基づいて、ソレノイドSOL2の通電を開始するか、もしくは、ソレノイドSOL2の通電を停止するための大入賞口ソレノイド通電制御処理を実行する。この大入賞口ソレノイド通電制御処理の実行により、上記ステップS400-25およびステップS400-27において、ソレノイドSOL2の通電開始もしくは通電停止の制御がなされることとなる。
CPU100aは、上記ステップS651-3で抽出したタイマデータに基づくタイマ値を、特別遊技タイマにセーブする。なお、ここで特別遊技タイマにセーブされるタイマ値は、開閉体64bの1回の最大開放時間となる。
CPU100aは、ソレノイドSOL2の通電開始状態か、すなわち、上記ステップS641-5において、ソレノイドSOL2の通電を開始する制御処理がなされたかを判定する。その結果、通電開始状態であると判定した場合にはステップS651-11に処理を移し、通電開始状態ではないと判定した場合には当該大入賞口開閉切替処理を終了する。
CPU100aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値を、現在のカウンタ値に「1」加算した値に更新し、当該大入賞口開閉切替処理を終了する。
図29は、主制御回路100における大入賞口開放制御処理を説明するフローチャートである。この大入賞口開放制御処理は、特図遊技管理フェーズが「04H」であった場合に実行される。
CPU100aは、上記ステップS651-7でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合にはステップS660-5に処理を移し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS660-3に処理を移す。
CPU100aは、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数の上限値であるかを判定する。その結果、カウンタ値が上限値であると判定した場合にはステップS650-7に処理を移し、カウンタ値が上限値ではないと判定した場合にはステップS651に処理を移す。
上記ステップS650-3において、特別電動役物開閉切替回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物開閉切替回数の上限値ではないと判定した場合には、CPU100aは、上記ステップS651の処理を実行する。
CPU100aは、上記ステップS500-9で更新された大入賞口入賞球数カウンタのカウンタ値が規定数に到達していないか、すなわち、大入賞口に、1ラウンド中の最大入賞可能数と同数の遊技球が入球していないかを判定する。その結果、規定数に到達していないと判定した場合には当該大入賞口開放制御処理を終了し、規定数に到達したと判定した場合にはステップS660-7に処理を移す。
CPU100aは、ソレノイドSOL2の通電を停止して大入賞口を閉鎖するために必要な大入賞口閉鎖処理を実行する。これにより、開閉体64bが閉鎖され、大入賞口64aが閉鎖状態となる。
CPU100aは、大入賞口閉鎖有効時間(1.5秒)を特別遊技タイマにセーブする。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「05H」に更新する。
CPU100aは、大入賞口が閉鎖されたことを示す大入賞口閉鎖指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)し、当該大入賞口開放制御処理を終了する。
図30は、主制御回路100における大入賞口閉鎖有効処理を説明するフローチャートである。この大入賞口閉鎖有効処理は、特図遊技管理フェーズが「05H」であった場合に実行される。
CPU100aは、上記ステップS660-9でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないと判定した場合には当該大入賞口閉鎖有効処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS670-3に処理を移す。
CPU100aは、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物最大作動回数カウンタのカウンタ値と一致するか、すなわち、予め設定された回数のラウンド遊技が終了したかを判定する。その結果、特別電動役物連続作動回数カウンタのカウンタ値が、特別電動役物最大作動回数カウンタのカウンタ値と一致すると判定した場合にはステップS670-9に処理を移し、一致しないと判定した場合にはステップS670-5に処理を移す。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「03H」に更新する。
CPU100aは、大入賞口閉鎖時間を特別遊技タイマにセーブし、当該大入賞口閉鎖有効処理を終了する。
CPU100aは、エンディング時間を特別遊技タイマにセーブするエンディング時間設定処理を実行する。
CPU100aは、現在の特別遊技が、大当り遊技であるかを判定し、大当り遊技である場合にステップS670-13に処理を移し、大当り遊技でない場合(小当り遊技である)にステップS670-15に処理を移す。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「06H」に更新する。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「07H」に更新する。
CPU100aは、エンディングの開始を示すエンディング指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)し、当該大入賞口閉鎖有効処理を終了する。大当り遊技にあっては、当該エンディング指定コマンドが送信されることにより、演出制御回路200側では、VDPに所定のコマンドを送信し、遊技者に対して特別遊技が終了したことを報知する所定のエンディング演出を表示画面D1に表示させる。
図31は、主制御回路100における大当り遊技終了ウェイト処理を説明するフローチャートである。この大当り遊技終了ウェイト処理は、特図遊技管理フェーズが「06H」であった場合に実行される。
CPU100aは、上記ステップS670-9でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該大当り遊技終了ウェイト処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS680-3に処理を移す。
CPU100aは、特別遊技終了後の遊技状態を設定するための遊技状態設定処理を実行する。具体的には、上記ステップS610-17でセーブした確率状態予備フラグをロードして遊技状態に係るデータを確率状態フラグにセーブする。また、CPU100aは、ステップS610-17でセーブした高確回数切り予備カウンタをロードして、高確回数をそれぞれ高確回数切りカウンタ(高確特図回数切りカウンタと、高確特2保留回数切りカウンタ)にセーブする。
CPU100aは、特別遊技の終了後に設定される遊技状態を伝達するための遊技状態変化指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。
CPU100aは、上記ステップS680-3でセーブした高確回数に対応する回数コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「00H」に更新し、当該大当り遊技終了ウェイト処理を終了する。これにより、特1保留または特2保留が記憶されている場合には、特別遊技の終了後に特別図柄の変動表示が再開されることとなる。
図32は、主制御回路100における小当り遊技終了ウェイト処理を説明するフローチャートである。この小当り遊技終了ウェイト処理は、特図遊技管理フェーズが「07H」であった場合に実行される。
CPU100aは、上記ステップS670-9でセーブした特別遊技タイマのタイマ値が「0」でないかを判定する。その結果、特別遊技タイマのタイマ値が「0」ではないと判定した場合には当該小当り遊技終了ウェイト処理を終了し、特別遊技タイマのタイマ値が「0」であると判定した場合にはステップS690-3に処理を移す。
CPU100aは、大入賞部品64内に入球した遊技球の数と、当該大入賞部品64から排出された遊技球の数が一致するかを判定し、一致する場合にステップS690-5に処理を移し、一致しない場合に当該小当り遊技終了ウェイト処理を終了する。
CPU100aは、上記各種のカウンタのカウント値をリセットして処理を移す。
CPU100aは、特定領域フラグがオンであるかを判定し、オンである場合にステップS690-9に処理を移し、オンでない場合にステップS690-19に処理を移す。なお、特定領域フラグは、前述のステップS500-13において小当り遊技中に遊技球が特定領域に到達したことに基づいてオン(「1」)に設定されるフラグである。
CPU100aは、図7に示す特別遊技制御テーブルTBに規定されたデータ(小当り遊技経由大当り遊技)をセットする。
CPU100aは、特別電動役物最大作動回数設定処理を行う。具体的には、上記ステップS690-9でセットしたデータを参照し、特別電動役物最大作動回数カウンタに、カウンタ値として所定数をセットする。
CPU100aは、上記ステップS690-9でセットしたデータを参照し、特別遊技タイマに、タイマ値として所定のオープニング時間をセーブする。
CPU100aは、特別遊技(小当り遊技経由の大当り遊技)の開始を演出制御回路200に伝達するためのオープニング指定コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「03H」に更新して小当り遊技終了処理を終了する。
CPU100aは、特定領域フラグがオンでないこと、換言すれば小当り遊技中において遊技球が特定領域に到達しなかったことに基づいて、回数切り管理処理を実行する。前述の通り、回数切り管理処理は、遊技状態が、高確率状態である場合において高確回数切りカウンタのカウンタ値を更新する処理であり、更新の結果に応じて確率状態フラグを低確率状態を示す値にセットする処理である。
CPU100aは、上記ステップS690-19で更新した高確回数を演出制御回路200に伝達するための回数コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)する。即ち、上記ステップS690-19,当該ステップS690-21の処理によって、小当り遊技後の高確回数が演出制御回路200側に伝達される。
CPU100aは、特図遊技管理フェーズを「00H」に更新し、当該小当り遊技終了処理を終了する。
図33は、主制御回路100における外部情報出力処理(ステップS800)の一部を説明するフローチャートである。前述の通り、外部情報出力処理においては、主に前述のスイッチ管理処理や特図遊技管理処理の結果のうち、遊技設置店等にとって有益な情報を管理コンピュータ側に出力する処理である。なお、管理コンピュータのみならず、パチンコ機1に付帯された設備として遊技者に供されるデータコンピュータに出力する構成としても良い。ここで、外部の管理コンピュータ等に出力される情報としては、いずれかの賞球が発生する度に出力される賞球数情報、内部的な遊技状態の遷移に関する遊技状態情報、実質的な遊技状態(特別遊技の獲得期待値(高低))に関するレンチャン中情報、図26の特別図柄停止後処理において特別図柄の変動が確定する度に出力される特別図柄の変動回数に関する変動回数情報、図26の特別図柄停止後処理において、特図当否抽選の結果が「当り」である場合に出力される特別遊技の獲得に関する特別遊技獲得情報、パネル枠4やガラス窓4Aが開放されたことに関する台枠開放情報、電波や磁気の検出、或いは不正な入賞等がなされたことに関する入賞エラー情報等が挙げられる。
(ステップS810-1)
図33(a)に示すように、CPU100aは、前述のステップS630-7、S680-3及びS690-19において遊技状態の移行処理が実行されたかを判定し、移行が行われた場合にステップS810-3に処理を移し、移行が行われない場合に当該遊技状態信号出力処理を終了する。
CPU100aは、移行後の遊技状態が高確率状態であるかを判定し、高確率状態である場合にステップS810-5に処理を移し、高確率状態でない場合にステップS810-7に処理を移す。なお、遊技状態の判定は上述の確率状態フラグの値に基づいて実行される。
CPU100aは、移行後の遊技状態が高確率状態であることに基づいて、高確率状態信号を生成,出力して当該遊技状態進行出力処理を終了する。
CPU100aは、移行後の遊技状態が低確率状態であることに基づいて、低確率状態信号を生成,出力して当該遊技状態進行出力処理を終了する。
図33(b)は、レンチャン状態信号出力処理を説明するフロー図である。上述の通り、本実施形態に係るパチンコ機1では、遊技状態が低確率状態であっても低確率状態への移行後、特2保留に基づく特図当否抽選が2回実行されるまでの間は、特別遊技の獲得期待値が高確率状態における期待値と変わらず、当該区間は実質的には特別遊技獲得の期待値の高いレンチャン区間に含まれることとなり、外部の管理コンピュータ等ではこれを把握する必要がある。
図33(b)に示すように、CPU100aは、現在の遊技状態が高確率状態でないかを判定し、高確率状態でない場合にステップS820-3に処理を移し、高確率状態である場合にステップS820-11に処理を移す。
CPU100aは、大当り遊技の実行中でないかを判定し、大当り遊技の実行中でない場合にステップS820-5に処理を移し、高確率状態である場合にステップS820-11に処理を移す。なお、大当り遊技の実行中であるかは、例えば図27に示す大入賞口解放前処理においてセットされる大当り中フラグの状態によって判定され、最終のラウンドが終了するまでの間、上記フラグがONの状態に維持される。
CPU100aは、特2保留の記憶数(保留記憶数)が「1」以上でないかを判定し、「1」以上でない場合にステップS820-7に処理を移し、「1」以上である場合にステップS820-11に処理を移す。
CPU100aは、前述の第1非電動役物開放スイッチSN1又は第2非電動役物開放スイッチSN2からの入力がないか、即ち、第1開閉体90a又は第2開閉体90bが開放中でないかを判定し、入力がない場合にステップS820-9に処理を移し、いずれかの入力がある場合にステップS820-11に処理を移す。なお、第1開閉体90a及び第2開閉体90bの開閉状況を第1非電動役物開放スイッチSN1又は第2非電動役物開放スイッチSN2により直接的に判定することなく、入力の有無に応じて開閉状況と対応する所定のフラグを切り替える構成とし、当該フラグの値によって開閉状況を判定する構成であっても良い。また、第1開閉体90a及び第2開閉体90bの開閉状況を特定の遊技部品(本例では、普通電動役物66)への入球を検出する役物検出スイッチSW4からの入力に基づいて判定しても良い。
CPU100aは、特2保留に基づく特別図柄が変動中でないかを判定し、変動中でない場合に当該レンチャン状態信号出力処理を終了し、変動中である場合にステップS820-11に処理を移す。
CPU100aは、上記ステップS820-1からS820-9の判定により、現在の遊技状態が高確率状態であるか、大当り遊技中であるか、特2保留の記憶数(保留記憶数)が「1」以上であるか、第1非電動役物開放スイッチSN1又は第2非電動役物開放スイッチSN2からの入力があるか、特2保留に基づく特別図柄の変動中であるか、これらのいずれかが満たされることに基づいて、レンチャン中信号を生成,出力して当該レンチャン状態信号出力処理を終了する。
(ステップS830-1)
図33(c)に示すように、CPU100aは、普通電役物エラーフラグがオンであるかを判定し、オンである場合にステップS830-3に処理を移し、オンでない場合にステップS830-5に処理を移す。
CPU100aは、普通電動役物入賞エラー信号を生成,出力して当該入賞エラー発生信号出力処理を終了する。
CPU100aは、非電役物エラーフラグがオンであるかを判定し、オンである場合にステップS830-7に処理を移し、オンでない場合に当該入賞エラー発生信号出力処理を終了する。
CPU100aは、非電動役物入賞エラー信号を生成,出力して当該入賞エラー発生信号出力処理を終了する。
まず、上記特別図柄の変動表示と対応して変動表示される演出図柄Sの一例について概説する。なお、本実施形態における演出表示は、概略、遊技状態が低確率状態である場合に表示される通常演出モードと、遊技状態が高確率状態である場合に表示される第1特殊演出モードと、高確率状態から低確率状態への移行後、対象保留が特2保留である場合に表示される第2特殊演出モードとが存在し、演出モードの相違によって表示画面D1には異なる背景や演出図柄が表示される。
図39は、演出制御回路200のサブCPU初期化処理(ステップS1000)を説明するフローチャートである。
CPU200aは、電源投入に応じて、ROM200bからCPU初期化処理プログラムを読み込むとともに、RAM200cに記憶されるフラグ等の初期化、設定処理を行う。
次に、CPU200aは、演出の決定に関わる演出決定乱数(本例では前半変動演出パターン決定乱数,後半変動演出パターン決定乱数等)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込み処理が行われるまで当該ステップS1000-3の処理を繰り返し行う。
図40は、演出制御回路200のサブタイマ割込み処理(ステップS1100)を説明するフローチャートである。演出制御回路200には、所定の周期でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(不図示)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、CPU200aはタイマ割込み処理プログラムを読み込んで当該サブタイマ割込み処理を開始する。
CPU200aは、レジスタを退避する。
CPU200aは、割込みを許可するための処理を行う。
CPU200aは、演出制御回路200で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を行う。ここで、各種タイマカウンタは、特に断る場合を除き、当該演出制御回路200のサブタイマ割込み処理の度に1ずつ減算され、0になると減算を停止する。
CPU200aは、RAM200cの受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を行う。演出制御回路200においては、主制御回路100から前述した種々のコマンドが送信されると、コマンド受信割込み処理(図示せず)が行われ、主制御回路100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。ここでは、コマンド受信割込み処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析することとなる。
CPU200aは、変動演出の経過時間を計時するとともに、変動演出ごとにセットされるタイムテーブルを参照して、変動演出演出中に当該タイムテーブルに記憶された該当時間に対応する処理を実行するタイムスケジュール管理処理を行う。このタイムスケジュール管理処理の詳細は後述する。
CPU200aは、現在の遊技の進行状況に応じた適切な遊技球の発射位置(左打ち又は右打ち)を遊技者に報知する発射位置管理処理を実行して処理を移す。当該発射位置管理処理については後述する。
CPU200aは、RAM200cの送信バッファにセットされているコマンド(内部コマンド)や各種のデータや信号を表示画面D1の上記画像の表示制御のためのVDP、音声制御のための音声合成LSI、LEDの点灯制御のための制御基板等へ送信、出力する。
CPU200aは、レジスタを復帰して当該サブタイマ割込み処理を終了する。
図41は、図40のステップS1200のコマンド解析処理のうち、前半変動パターンコマンド,後半変動パターンコマンドを受信した際に実行される変動パターンコマンド受信処理(ステップS1230)を説明するフローチャートである。上記したとおり、各変動パターンコマンドは、主制御回路100において、ステップS610-14でセットされた後、ステップS100-39のサブコマンド送信処理によって演出制御回路200に送信される。
前半変動パターンコマンド及び後半変動パターンコマンドを受信すると、それぞれ上記ステップS1000-3で更新された前半変動演出パターン決定乱数(0~249)、及び後半変動演出パターン決定乱数(0~249)を取得するとともに、変動パターン番号に応じた変動演出パターン決定テーブルTBを参照し、変動演出パターンテーブルの中から具体的な変動演出を決定して処理を移す。
CPU200aは、上記ステップS1230-1で決定された変動演出番号(前半変動演出番号,後半変動演出番号)に基づいて、変動演出実行コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)して処理を移す。当該変動演出実行コマンドがVDPに対する内部コマンドとして送信されることにより、VDPによって変動演出を表示するための画像表示制御が開始される。
CPU200aは、変動演出に対応する画像の表示時期や表示時間等が規定されたタイムテーブルのデータをセットして処理を移す。
CPU200aは、変動演出の実行時間を計時すべく、変動時間計時タイマをリセットし、当該変動パターンコマンド受信処理を終了する。なお、ここでリセットされた変動時間計時タイマは、上記ステップS1300のタイムスケジュール管理処理において、タイマ割込み処理のたびにカウンタ値が加算され、これによって変動演出の実行時間が計時され、タイムテーブルに規定された各時期に所定の制御処理が実行される。
図44は、タイムスケジュール管理処理(ステップS1300)を説明するフローチャートである。上述のとおり、CPU200aによって変動演出実行コマンドが送信バッファにセットされ、当該コマンドが表示画面D1を制御するVDPに対する内部コマンドとして送信されることにより、表示画面D1上では、演出図柄Sの変動表示が開始されると共に、当該変動表示に伴って多様な変動演出が表示される。当該タイムスケジュール管理処理は、変動演出の実行中に表現される多様な演出を時間管理する。
CPU200aは、まず、変動時間計時タイマのカウンタ値を加算し、変動演出の実行時間を更新する。なお、前述のとおり、変動時間計時タイマのカウンタ値は、ステップS1230-15において毎回リセットされる。
CPU200aは、タイムテーブルを参照し、現在の演出の実行時間に応じて、各種の内部コマンドを送信バッファにセットし、表示画面D1上において、所定の時期に所定の演出がなされるようにメイン表示装置80を制御して、当該タイムスケジュール管理処理を終了する。
図45は、発射位置管理処理(ステップS1400)を説明するフローチャートである。上述の通り、本例における遊技機1は、遊技の進行状況に応じて遊技球の発射方向を遊技者が適切にコントロールすることによって得られる利益が増大する構成であるため、可能な限り遊技者が損失を生じないように、その発射方向を報知することが望ましい。当該発射位置管理処理では、遊技状態に応じて遊技球の発射方向を適切に報知する。
CPU100aは、現在の遊技状態が特別遊技の実行中、即ち、大当り遊技又は小当り遊技の実行中であるかを判定し、特別遊技の実行中である場合にステップS1400- 9に処理を移し、特別遊技の実行中でない場合にステップS1400-3に処理を移す。特別遊技か否かの判定は、例えば上述のコマンド受信処理においてオープニング指定コマンドを受信した際に設定される特別遊技実行中フラグの状態により判定される。
CPU100aは、現在の遊技状態が高確率状態であるかを判定し、高確率状態である場合にステップS1400-9に処理を移し、高確率状態でない場合にステップS1400-5に処理を移す。遊技状態が高確率状態か否かの判定は、例えば上述のコマンド受信処理において遊技状態変化指定コマンドを受信した際に設定される演出用遊技状態フラグの状態により判定される。
CPU100aは、非電動役物を構成する第2(右側)開閉体90bが開放中であるかを判定し、開放中である場合にステップS1400-9に処理を移し、開放中でない場合にステップS1400-7に処理を移す。第2(右側)開閉体90bが開放中か否かの判定は、例えば上述のコマンド受信処理において第2開閉体開放指定コマンドを受信した際に設定される第2開閉体開放中フラグの状態により判定される。
CPU100aは、高確率状態において記憶された特2保留の最終の変動が終了しているかを判定し、終了していない場合にステップS1400-9に処理を移し、終了している場合に当該発射位置管理処理を終了する。当該判定は、例えば上述のコマンド受信処理において遊技状態変化指定コマンドを受信した際の特図2保留指定コマンドにより算定された特2保留記憶数及びこれに対応する変動時間によって実行される。
CPU100aは、上記各判定の結果に基づいて、右打ち報知コマンドを送信バッファにセット(送信バッファに格納)して処理を移す。当該右打ち報知コマンドがVDP対する内部コマンドとして送信されることにより、VDPによって表示画面D1上に遊技者に対して遊技球を右打ちすべきことを報知,認識させる画像表示制御が開始される。具体的には、図36に例示するように、右方向を向いた矢印と「右打ちして下さい」等のメッセージが表示画面上に付加されると共に、音声やランプによって更なる報知が付加される。
35A 第1特別図柄表示装置,35B 第2特別図柄表示装置,
60 第1始動入賞部品,62 第2始動入賞部品,64 大入賞部品,
66 普通電動役物,68 普図通過ゲート,80 メイン表示装置,
100 主制御回路,100a メインCPU,100b メインROM,
100c メインRAM,90a;90b 第1開閉体;第2開閉体,
92;94 第1入球口;第2入球口,150 払出制御回路,
200 演出制御回路,200a サブCPU,200b サブROM,
200c サブRAM,D1 表示画面
Claims (1)
- 遊技盤に配設された第1の入球部品と、
前記遊技盤に配設され、前記第1の入球部品への遊技球の入球に応じて開放動作する開閉体を備えた第2の入球部品と、
遊技の進行状況に応じて、前記開閉体の開放動作の頻度が低く、前記第2の入球部品への入球が困難となる第1の状態と、当該第1の状態よりも前記開閉体の開放動作の頻度が高く、前記第2の入球部品への入球が前記第1の状態よりも容易となる第2の状態とを設定可能な遊技状態設定手段と、
前記開閉体の開放により、遊技球が前記第2の入球部品に入球したことに基づいて当該入球の適否を判定するエラー判定手段と、
を備えた遊技機であって、
前記開閉体の前記開放動作は、第1の開放動作と、当該第1の開放動作よりも開放期間が長い第2の開放動作とを含み、
前記エラー判定手段は、前記遊技球が前記第1の状態における前記第1の開放動作中に前記第2の入球部品に入球したことに基づいて、エラーと判定し、
前記遊技球が前記第1の状態における前記第2の開放動作中に前記第2の入球部品に入球したことに基づいて、エラーと判定しないことを特徴とする遊技機。
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