JP7202031B2 - 微小生物侵入抑制装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、施設内への微小生物侵入を抑制する装置、および方法に関する。
ガラスハウスやビニールハウスなどの農業施設や園芸施設などの施設においては、換気をしつつ、農業害虫を含む微小生物の侵入を抑制するための手段として、防虫網等の微小生物侵入抑制装置が利用されている。
防虫網として、目合いが細かい網状のネットが用いられている。そのため、防虫網は空気などの気体を通過させ、一方で微小生物の通過を抑制することができる。
微小生物の通過を効果的に抑制するには、防虫網のネットの目合いを、対象となる微小生物の大きさよりも小さくする必要がある。
例えば、園芸施設では、0.6~0.8mmの目合いの防虫網が主に用いられている。近年、オンシツコナジラミやタバココナジラミなどの微小害虫が媒介するウイルス感染病による園芸作物への被害が大きな問題となっている。これらのコナジラミ類の侵入を抑制するためには、従来よりも目合いの小さい、例えば0.4mm以下の目合いの防虫網を使用する必要が求められている。
微小生物の侵入抑制効果は、防虫網のネットの目合いを小さくするほど高まるが、その一方で換気性能が低下するため、例えば、施設内環境(温度、湿度等)の悪化に伴う、園芸作物や作業者等への影響が懸念される。
例えば、5~9月にかけての高温期において、施設の換気窓に目合いの小さな防虫網を展張すると、施設の換気量が減少し、室内の気温が上昇する。施設内の気温が上昇すると、園芸作物等の生育・収量が低下するだけではなく、作業者の温熱負荷が高まり、熱中症の発生のリスクも高まるという問題も発生する。
特許文献1には、害虫が生息する植物体や構造物を振動させ、害虫が及ぼす影響を抑制する方法が記載されている。本方法を農業施設や園芸施設などの施設内で用いれば、換気性能を維持しつつ、害虫が及ぼす影響を抑制できる。しかしながら、対象となる植物体の本数が多いと、その全てに上記の方法を実施する装置の取り付け等の作業が必要で、現実的ではない。
そのため、農業施設や園芸施設などの施設自体への微小生物の侵入を抑制する装置および方法が求められている。
国際公開第2011/030783号
本発明は、上記の事情に鑑みなされたもので、換気性能を維持しつつ、微小生物侵入抑制性能を向上させることができる微小生物侵入抑制装置および方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
微小生物侵入抑制装置は、園芸施設に適用される微小生物侵入抑制装置であって、振動動作を行う振動発生装置と、前記振動発生装置と接続された目合いが0.6~1.0mmの防虫網と、前記防虫網が取り付けられる枠と、を備え、前記防虫網を振動させることにより、コナジラミ類の侵入を抑制し、前記振動発生装置は、生成する振動を前記防虫網の中央部から前記枠近傍にまで伝達する硬質な材料で形成され長尺である伝達部材を有することを特徴とする。
微小生物侵入抑制装置において、前記振動発生装置に接続され、前記振動発生装置を吊り下げる紐をさらに備え、前記振動発生装置は、前記防虫網に面方向への振動を伝達し、前記紐で吊り下げられていることによる振り子運動を行い、法線方向の振動を伝達してもよい。
微小生物侵入抑制装置において、前記振動発生装置は、周期的な振動動作を行い、前記周期的な振動動作の振動周波数は、前記防虫網の共振周波数もしくはその逓倍の周波数に略一致してもよい。
微小生物侵入抑制装置において、前記振動発生装置は、間欠的に振動動作を行ってもよい。
微小生物侵入抑制装置において、前記振動発生装置は、前記防虫網を振動させた際の前記防虫網の仮想的な網目に、侵入するコナジラミ類が内接するように前記防虫網を振動させてもよい。
微小生物侵入抑制装置において、前記防虫網を振動させた際の前記防虫網の仮想的な網目一つの面積が、侵入するコナジラミ類の飛翔方向における最小径の2乗を4で割った値よりも小さくてもよい。
微小生物侵入抑制装置において、前記防虫網は、前記振動発生装置が生成する振動が伝わりにくい箇所の方が、前記振動発生装置が生成する振動が伝わりやすい箇所のよりも、網目が細かくてもよい。
微小生物侵入抑制装置において、前記防虫網を、振動可能に支持する支持部をさらに備えてもよい。
微小生物侵入抑制方法は、園芸施設に適用される微小生物侵入抑制方法であって、振動動作を行う振動発生装置に接続された目合いが0.6~1.0mmの防虫網を振動させることにより、コナジラミ類の侵入を抑制し、硬質な材料で形成され長尺である伝達部材を有し振動動作を行う前記振動発生装置は、生成する振動を前記伝達部材によって中央部に前記振動発生装置が接続された前記防虫網の前記中央部から前記防虫網が取り付けられる枠近傍にまで伝達する。
微小生物侵入抑制方法において、前記振動発生装置は、前記防虫網に面方向への振動を伝達し、前記振動発生装置に接続された紐で吊り下げられていることによる振り子運動を行い、法線方向の振動を伝達してもよい。
本発明によれば、換気性能を維持しつつ、微小生物侵入抑制性能を向上させることができる微小生物侵入抑制装置および方法を提供することができる。
第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置の全体構成を示す図である。 第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置の変形例を示す図である。 第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置の振動発生装置の全体構成を示す図である。 同振動発生装置の上面図である。 第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置の防虫網の平面図である。 第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置が対象とする微小生物の一例である。 第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置の防虫網の振動時の平面図である。 第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置の適用例である。 第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置の適用例である。 第二実施形態に係る微小生物侵入抑制装置の全体構成を示す図である。 第二実施形態に係る微小生物侵入抑制装置の側面図である。 第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置の実験装置の全体構成を示す図である。
(第一実施形態)
以下、第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1を、図1から図9を参照しながら説明する。なお、図面を見やすくするため、各構成要素の厚さや寸法の比率は適宜調整されている。
図1は本実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1の全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1は、防虫網2と、振動発生装置3と、伝達部材4とを、備えている。
本実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1は、換気性能を維持しつつ、微小生物の侵入を抑制させたい窓や換気ダクト等の開口部に防虫網のように取り付けて使用するものである。図1に示す微小生物侵入抑制装置1は、小型ビニールハウスBの窓枠Wに取り付けられている。
防虫網2は、通気性を有す網状のネットであり、窓や換気ダクト等の枠に隙間なく装着して使用するものである。窓や換気ダクト等の枠に隙間なく装着させることで、微小生物が防虫網2と枠の隙間から侵入することを防ぐ。
防虫網2が枠を有する場合は、その枠を窓や換気ダクト等の枠に隙間なく装着させる。
防虫網2は、糸状の縦部材および横部材が一定の間隔を保ち互いに1本ずつ交差して織り上げられており、網目が正方形や菱形などの形状が周期的に並ぶ格子状である一般的なものを用いることができる。ここで網目の形状は、正方形や菱形などの形状が不規則に並んだ形状であってもよい。例えば、寸法の異なる正方形の形状が混在するような網目であってもよい。
また、防虫網2は、平板上の金属・樹脂等や柔軟性を有する布等に、円筒状のような通気口を厚さ方向に複数貫通させて形成してもよい。
防虫網2の材質は、プラスチックやポリエチレンなどの樹脂が一般的である。軽量で耐久性があるものが望ましい。また、ステンレス、アルミなど金属であってもよい。金属により形成した防虫網2は、樹脂により形成された防虫網2よりも耐久性が高い。
目合いが0.2~4.0mmの網が防虫網として広く使用されている。正方形の形状が格子状に並ぶ網目の防虫網の場合は、その正方形の一辺を目合いという。円の形状が並ぶ網目の防虫網2の場合は、その円の径寸法を目合いという。例えば、アブラムシ等には、目合いが1.0mmの網が防虫網として多く使用されている。また、コナジラミ類やアザミウマ類には、目合いが0.4mmの網が防虫網として多く使用されている。
防虫網2の目合いを細かくすることで微小生物の侵入抑制効果は高くなるが、一方で換気効率は低下する。つまり、防虫網2の網目に対しての空間の割合である空間率が低いほど、微小生物の侵入抑制効果は高く、換気効率は低い。
本実施形態の防虫網2は、その網目の大きさが、侵入を抑制する対象の微小生物が通過可能な大きさであってもよい。後述する防虫網2の振動動作により、防虫網2の網目を通過可能な大きさの微小生物の侵入を抑制することができる。
振動発生装置3は、防虫網2を振動させる装置である。本実施形態の振動発生装置3は電力によって駆動されるモーターによって振動を発生させる装置である。
図3は本実施形態の振動発生装置3の全体構成を示す図である。図3に示すように、振動発生装置3は、モーター31と、モーター31によって回転運動する回転軸32と、振動板34を駆動する駆動部33と、振動を防虫網2に伝える振動板34と、振動板34と駆動部33とを接続するベアリング35と、を有する。モーター31は、回転軸を回転運動させる、汎用的な電力駆動モーターであり、DCモーターなど市場にて入手容易なものを使用できる。
図4は、本実施形態の振動発生装置3の上面図である。
図3および図4に示すように、駆動部33は円柱形状であり、モーターの回転軸に接続される。駆動部33の中心軸は、モーター31の回転軸32の中心と平行となるように接続されている。そのため、駆動部33の中心軸は、モーターの回転軸32を中心とした円運動を行う。
また、駆動部33は、モーターの回転軸32に接続されるため、モーターの回転軸32の回転運動に合わせて、回転運動を行う。
振動板34は、駆動部33の円運動を防虫網2に効率的に伝達する部品である。振動板34は、モーター31の回転軸32と垂直な平板状の部材であり、駆動部33とはベアリング35を介して接続されている。
図4に示すように、振動板34の面は、防虫網2の面に接着剤等で取り付けられている。振動板34はベアリング35を介して駆動部33と接続されているため、駆動部33の回転運動は伝達されず、円運動のみが伝達される。そのため、振動板34は、回転することなく、モーターの回転軸32を中心とした円運動を行う。振動板34が取り付けられている防虫網2には、面方向の円運動が伝達される。
振動発生装置3は、図1に示すように、小型ビニールハウスBの窓枠W上部に取り付けられた固定部材である二本の紐Sによって接続されている。紐Sによって吊り下げられているため、振動発生装置3は、窓枠W上部と紐Sとの取り付け部分を支点とした振り子運動を行う。そのため、防虫網2には、振動発生装置3が生成する面方向の円運動と、上記の振り子運動とを組み合わせた振動が発生する。
振動発生装置3は、図2に示すように、防虫網2の外側に配置されていてもよい。振動発生装置3を防虫網2の外側に配置することで、小型ビニールハウスBの内部のスペースを有効に活用できる。
振動発生装置3を、小型ビニールハウスBの窓枠W上部と金属製等の棒部材により接続し、棒部材と窓枠Wが相対的に変動しないように固定することで、上記の振り子運動が発生しないようにすることもできる。
振動発生装置3は、図1に示すように、伝達部材4を有する。伝達部材4は、硬質な材料で形成された長尺の部材である。伝達部材4の一部が、振動発生装置3の振動板34や、防虫網2の一部で振動板34が取り付けられている箇所の近傍に取り付けられている。また、伝達部材4の他の部分が、防虫網2に取り付けられている。
防虫網2においては、振動板34が取り付けられている箇所を中心に振動が伝達される。そのため、振動板34から離れた箇所には、振動が伝達されにくい。そういった箇所に、伝達部材4の他の部分を取り付けることで、振動を伝達させることができる。伝達部材4を複数用いることで、防虫網2全体に振動板34の振動を伝達させることも可能である。
防虫網2は、振動板34や伝達部材4が接続された部分から近い箇所が、遠い箇所よりも振幅の大きい振動動作を行う。後述するように、振幅の大きい振動動作は、微小生物の侵入抑制効果が大きい。そのため、防虫網2において、振動発生装置3の振動が伝わりにくい箇所、例えば、窓や換気ダクト等の枠に近い箇所の網目を細かくしておくことが好ましい。振動発生装置3の振動による微小生物の侵入抑制効果を補うことができる。
次に使用時の動作について説明する。はじめに、振動発生装置3の振動板34を防虫網2に取り付ける。次に、モーター31の回転軸32の駆動を開始する(振動工程)。モーター31の回転軸32の回転動作は、常時動作させてもよいし、回転と停止を繰り返す間欠動作を行ってもよい。また、回転速度を周期的に変化させてもよい。
侵入を抑制する微小生物の行動特性等に合わせて、間欠動作間隔や回転速度の周期的変化を調整することがより好ましい。例えば、ある微小生物Eが、防虫網2に付着してから再び飛翔等の活動を開始するまでの平均間隔が間隔Tであるという行動特性を有しているとする。間隔Tよりも短い間隔を間欠動作の停止間隔とすると、防虫網2が振動していないときに付着した微小生物Eが行動を再開する前に防虫網2が振動を再開し、その振動により微小生物Eの防虫網2の通過を抑制できる。このように間欠動作を行えば、微小生物の侵入抑制効果を維持したうえで、振動発生装置3の消費電力を低減できる。
振動発生装置3は防虫網2を面方向に振動させているが、実際には防虫網2と振動板34や伝達部材4との接続状況により、防虫網2は法線方向にも振動する。微小生物やゴミの付着の未然防止もしくは付着の除去の観点では、防虫網2が法線方向にも振動していることが好ましい。
ここで、振動動作の振動周波数は、防虫網2の共振周波数、もしくはその逓倍の周波数であることがより好ましい。防虫網2の振動が増幅され、強い振れを発生させることができる。
図5に示すような正方形の形状が格子状に並ぶ網目Nの防虫網2を用いた場合、基本的に網目Nを通過可能な微小生物の侵入を抑制することができない。図6に示すように、微小生物Iの飛翔方向における最大径φ1が、網目Nの目合いDのよりも小さい場合は、微小生物Iが防虫網2の網目Nに内接しないため、微小生物Iは容易に防虫網2を通過できる。
振動発生装置3の振動が、防虫網2の面方向に伝達される場合、図7に示すように、仮想的な網目Vが形成される。防虫網2が振動しているときに微小生物が通過し得る空間が仮想的な網目Vであり、仮想的な網目V以外の箇所は、防虫網の糸状の部材等が振動しており、微小生物が実質的に通過できない。仮想的な網目V一つの面積Aは、網目N一つの面積より小さくなる。そのため、微小生物Iが防虫網2の網目Nに内接する可能性が高くなる。網目Nを通過可能であった微小生物Iの侵入の確率を、防虫網2を面方向に振動させることで確実に低下させることができる。
そのため、振動発生装置3が生成する振動の振幅は、侵入を抑制する微小生物が、仮想的な網目Vに内接するように設定することが好ましい。
一方、防虫網2の換気性能は、防虫網2の振動の有無によらず、ほぼ一定である。つまり、換気性能を維持しつつ、防虫網の微小生物侵入抑制性能を向上させることができる。
さらに、防虫網2を振動させることで、微小生物が防虫網2に付着すること自体を防ぎ、また、防虫網2に付着している微小生物を弾き飛ばすこともできる。そのため、防虫網2の仮想的な網目Vを微小生物が通過可能である場合においても、防虫網2が振動することで、微小生物の侵入を抑制できる。
例えば、振動させた防虫網2の仮想的な網目V一つの面積が、振動しない防虫網の網目N一つの面積が同じ場合において、防虫網2を振動させた防虫網2の方が、微小生物の侵入抑制効果は大きい。
例えば、仮想的な網目V一つの面積が、振動していない防虫網の網目N一つの面積の半分である場合、微小生物の侵入の確率を約半分に低下させることができる。
仮想的な網目V一つの面積が、対象の微小生物の飛翔方向における最小径φ2の2乗を4で割った値よりも小さいことが好ましい。微小生物が防虫網2を通過する際に、仮想的な網目Vに高い確率で内接させることができ、より好適に侵入を抑制できる。
例えば、振動発生装置3の回転軸32と、駆動部33の中心軸との距離を変更することで、仮想的な網目V一つの面積を変更することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1は、窓や換気ダクト等に設置し、防虫網2を面方向に振動させることにより、換気性能を維持しつつ、防虫網2の網目を通過可能な大きさの微小生物の侵入を抑制する。
防虫網2を振動させることで、微小生物が防虫網2に付着すること自体を防ぎ、また、防虫網2に付着している微小生物を弾き飛ばすこともできる。そのため、仮想的な網目Vを微小生物が通過可能であっても、侵入を抑制できる。
以上、本発明の第一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の第一実施形態および変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1は、施設の開口部の窓や換気ダクト等に取り付けられている既存の防虫網にも適用できる。例えば、図8に示す園芸・農業向けの大型ビニールハウスの窓に設置された防虫網に、図9に示すように、振動発生装置3を取り付けることで、実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1の効果を得ることができる。
実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1は、農業施設や園芸施設以外の施設、例えば美術館、食品工場、医薬品工場、病院、研究室、家屋等においても使用することができる。このような施設において、昆虫、クモ、ネズミなどの微小生物の侵入を抑制することができる。
微小生物侵入抑制装置1は、伝達部材4を有さず、防虫網2と振動発生装置3とから構成されていてよい。防虫網2と振動発生装置3により、十分に微小生物の侵入を抑制できる場合は、伝達部材4を使用せず、部品数を減らし、設置コストを削減できる。
振動発生装置3と、防虫網2との接続形態は上記に限られない。例えば、固定部材として支柱を防虫網2の近傍に設置し、その支柱に振動発生装置3を取り付け、振動発生装置3の振動板34を防虫網2に取り付けてもよい。
また、上記の紐や支柱などの固定部材を用いず、振動発生装置3に取付用部材を取付け、防虫網2に振動発生装置3を直接取り付けてもよい。
振動発生装置3は、このような接続形態により設置できるため、窓や換気ダクト等に取り付けられている既存の防虫網に取り付けることができる。特殊な防虫網を用意することなく、既存の防虫網に個別に取り付けることができるため、設置コストが低い。
上記の説明においては、振動発生装置3は、防虫網2を面方向に振動させていた。振動発生装置3は、防虫網2を法線方向に振動させるものであってもよい。振動板34の垂直面を防虫網2の面に接触させて接続することで、防虫網2を法線方向に振動させることができる。
また、防虫網2は、法線方向の共振周波数と、面方向の共振周波数とを有している。そのため、防虫網2を面方向に振動させるような振動発生装置3であっても、その振動周波数が防虫網2を法線方向に振動させる共振周波数に等しい、もしくは、近い場合には、防虫網2を法線方向にも振動させることができる。
振動発生装置3の振動が、防虫網2の法線方向に伝達される場合、防虫網2の法線方向に見たときに、防虫網2の網目N一つの面積はほとんど変化しない。そのため、目合い一つの面積が小さくなることによる微小生物の侵入抑制効果はあまりない。
しかし、微小生物が防虫網2に付着すること自体を防ぎ、また、防虫網2に付着している微小生物を弾き飛ばす効果により、微小生物の侵入の確率を低下させることができる。
さらに、振動発生装置3は、防虫網2を面方向と法線方向に両方に振動させてもよい。防虫網2に対して3次元方向の振動を加えることで、防虫網2に複雑なパターンの振動を加え、微小生物の侵入をより抑制できる。
振動発生装置3は、風力により振動を発生する装置であってもよい。一定の風量を期待できる換気ダクト等に微小生物侵入抑制装置1を取り付ける場合、その風力を振動に変換する風車等を振動源とした振動発生装置3であってもよい。
振動発生装置3は、空気圧により振動を発生する装置であってもよい。コンプレッサー等が生成する空気圧を伝えるチューブ等を微小生物侵入抑制装置1の振動発生装置3に取り付け、その空気圧を振動に変換する風車等を振動源とした振動発生装置3であってもよい。
モーター31の回転軸を楕円柱の形状とし、回転軸の中心軸に対して、駆動部33が偏心回転運動を行うように駆動部33を配置してもよい。防虫網2に面方向の偏心回転運動の振動を伝達することができる。
また、本実施形態では、一枚の防虫網2に対して一つの振動発生装置3を設置したが、例えば、複数の防虫網を一つの振動発生装置3により振動させてもよい。複数の防虫網に接続された伝達部材を用いれば、一つの振動発生装置3により複数の防虫網を振動させることができる。振動発生装置3の数を削減でき、微小生物侵入抑制装置1の設置コストを削減できる。
なお、微小生物侵入抑制装置1を用いずとも、施設等の開口部に設置された防虫網を振動させることで、微小生物の侵入を抑制することができる。上記で説明した振動工程による微小生物侵入抑制方法により、施設等の開口部に設置された防虫網を振動させることで、微小生物侵入抑制装置1と同様の効果を得ることができる。
(第二実施形態)
次に、第二実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1Aについて、図10および図11を参照しながら説明する。なお、以降の説明において、すでに説明したものと共通する構成等については、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図10は、微小生物侵入抑制装置1Aの全体構成を示す図である。図10に示すように、微小生物侵入抑制装置1Aは、さらに支持部5を有する。支持部5は、凹部を有するレール状の部材であり、窓や換気ダクト等の枠の少なくとも対向する二辺に装着される。
微小生物侵入抑制装置1Aに用いる防虫網2は、硬性の枠を有している。また、防虫網2は、窓や換気ダクト等の枠に装着されておらず、支持部5の凹部によって支持されている。
図11に示すように、支持部5と防虫網2の間には隙間が確保されており、防虫網2を、防虫網2の法線方向に見て、上下左右に振動させることができる。
ここで、支持部5は、防虫網2の法線方向に見て、前後には振動させることができないように防虫網2を支持する。前後方向に振動可能とすると、防虫網2と窓や換気ダクト等の間に隙間が生じ、その隙間から微小生物が侵入してしまうからである。
なお、防虫網2が、防虫網2の法線方向に見て、上下左右に振動した際も、防虫網2と窓や換気ダクト等の枠の間に隙間が生じないような大きさの防虫網2を使用する必要がある。
支持部5には、支持部5と防虫網2の間の隙間を埋めるために、ゴム等で形成されたパッキン41が設けられている。防虫網2が振動した際も、支持部5と防虫網2の間の隙間がパッキン41により埋められ、この隙間からの微小生物の侵入を防ぐことができる。
支持部5に支持された防虫網2を、振動発生装置3によって、防虫網2の面方向に振動させる。防虫網2は、窓や換気ダクト等の枠に装着されておらず、防虫網2の全体を振動させることができる。このとき、防虫網2と窓や換気ダクト等には隙間が生じない。
微小生物侵入抑制装置1Aによれば、換気性能を維持しつつ、防虫網2の網目を通過可能な大きさの微小生物の侵入をより好適に抑制することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1Aは、施設の開口部に設置された防虫網2を振動させることにより、換気性能を維持しつつ、防虫網2の網目を通過可能な大きさの微小生物の侵入を抑制する。
防虫網2を振動させることで、微小生物が防虫網2に付着すること自体を防ぎ、また、防虫網2に付着している微小生物を弾き飛ばすこともできる。
防虫網2を面方向に振動させることで、微小生物が通過可能な空間が狭くなり、防虫網2の網目を通過可能な大きさの微小生物の侵入を抑制できる。
防虫網2の全体を振動させることができ、微小生物の侵入率をより好適に低減できる。
以上、本発明の第二実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、上述の第二実施形態および変形例において示した構成要素は適宜に組み合わせて構成することが可能である。
例えば、支持部5は、レール状の枠部材でなくてもよく、防虫網2をバネにより支持するものであってもよい。防虫網2を振動可能に支持できればよい。
次に、微小生物侵入抑制装置1の効果に関する実験とその結果について説明する。
(実験1 振動による微小生物の侵入抑制効果の検討)
(1-1 実験装置)
図12は、第一実施形態に係る微小生物侵入抑制装置1の実験装置の全体構成を示す図である。内部に作物を配置した小型容器の一側面の中央部に設けられた窓枠Wに、防虫網2が装着されている。また、防虫網2の中央部に、振動発生装置3の振動板34が接続されている。振動発生装置3は、防虫網2を面方向に振動させる。振動の周波数は約85.7Hzである。防虫網2の中央部付近で面方向に約1.2mm~1.3mmの振幅の振動が生成されていた。また、防虫網2の中央部より上部においては法線方向に0.5mm~1.0mmの振幅の振動が生成されていた。また、防虫網2の中央部より右部においては面方向に0.8mm~1.5mmの振幅の振動が生成されていた。また、防虫網2の中央部から離れるにつれて振動の振幅は低下していた。
小型容器の外側に、窓枠Wを覆うカバーCが取り付けられており、このカバーCの内部に、実験に用いる微小生物100匹を放出する。微小生物は、カバーCから出ることはできないが、防虫網2から小型容器には侵入できる。
防虫網2は、正方形の形状が格子状に並ぶ網目のものを使用し、目合い(正方形の一辺の長さ)は、0.6mmと1.0mmのものを使用した。
実験には、微小生物としてコナジラミを使用した。コナジラミは、体長が約0.8mmである。この体長のコナジラミの侵入を抑制するためには、0.4mm以下の目合いの防虫網を使用する必要があるとされており、実験で使用した0.6mmと1.0mmの目合いの防虫網をコナジラミは比較的容易に通過することができる。
(1-2 実験手順)
防虫網2を振動させたとき、および振動させなかったときそれぞれで、コナジラミの小型容器への侵入率を観測した。
それぞれの実験時間は80分間である。
(1-3 実験結果)
防虫網2を振動させなかったときの結果を表1に示す。目合いが1.0mmにおいてはほとんどのコナジラミが防虫網2を通過している。
防虫網2を振動させたときの結果を表2に示す。防虫網2を振動させなかったときと比較して著しく侵入率が低下している。
目合いが1.0mmの防虫網2は、ほとんどのコナジラミが通過可能であるが、防虫網2を振動させることにより、著しく侵入率を低下させることができている。
Figure 0007202031000001
Figure 0007202031000002
1、1A 微小生物侵入抑制装置
2 防虫網
3 振動発生装置
31 モーター
32 回転軸
33 駆動部
34 振動板
35 ベアリング
4 伝達部材
5 支持部

Claims (10)

  1. 園芸施設に適用される微小生物侵入抑制装置であって、
    振動動作を行う振動発生装置と、
    前記振動発生装置と接続された目合いが0.6~1.0mmの防虫網と、
    前記防虫網が取り付けられる枠と、
    を備え、
    前記防虫網を振動させることにより、コナジラミ類の侵入を抑制
    前記振動発生装置は、生成する振動を前記防虫網の中央部から前記枠近傍にまで伝達する硬質な材料で形成され長尺である伝達部材を有することを特徴とする、
    微小生物侵入抑制装置。
  2. 記振動発生装置に接続され、前記振動発生装置を吊り下げる紐をさらに備え、
    前記振動発生装置は、前記防虫網に面方向への振動を伝達し、前記紐で吊り下げられていることによる振り子運動を行い、法線方向の振動を伝達する、
    請求項1に記載の微小生物侵入抑制装置。
  3. 前記振動発生装置は、周期的な振動動作を行い、
    前記周期的な振動動作の振動周波数は、前記防虫網の共振周波数もしくはその逓倍の周波数に略一致する、
    請求項1又は請求項2に記載の微小生物侵入抑制装置。
  4. 前記振動発生装置は、間欠的に振動動作を行う、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の微小生物侵入抑制装置。
  5. 前記振動発生装置は、前記防虫網を振動させた際の前記防虫網の仮想的な網目に、侵入するコナジラミ類が内接するように前記防虫網を振動させる、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の微小生物侵入抑制装置。
  6. 前記防虫網を振動させた際の前記防虫網の仮想的な網目一つの面積が、侵入するコナジラミ類の飛翔方向における最小径の2乗を4で割った値よりも小さい、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の微小生物侵入抑制装置。
  7. 前記防虫網は、
    前記振動発生装置が生成する振動が伝わりにくい箇所の方が、
    前記振動発生装置が生成する振動が伝わりやすい箇所のよりも、
    網目が細かい、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の微小生物侵入抑制装置。
  8. 前記防虫網を、振動可能に支持する支持部をさらに備える、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の微小生物侵入抑制装置。
  9. 園芸施設に適用される微小生物侵入抑制方法であって、
    振動動作を行う振動発生装置と接続された目合いが0.6~1.0mmの防虫網を振動させることにより、コナジラミ類の侵入を抑制
    硬質な材料で形成され長尺である伝達部材を有する前記振動発生装置は、生成する振動を前記伝達部材によって中央部に前記振動発生装置が接続された前記防虫網の前記中央部から前記防虫網が取り付けられる枠近傍にまで伝達する、
    微小生物侵入抑制方法。
  10. 前記振動発生装置は、前記防虫網に面方向への振動を伝達し、前記振動発生装置に接続された紐で吊り下げられていることによる振り子運動を行い、法線方向の振動を伝達する、
    請求項9に記載の微小生物侵入抑制方法。
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