JP7200955B2 - ボルト検査装置、ボルト検査システム、ボルト検査方法及びプログラム - Google Patents

ボルト検査装置、ボルト検査システム、ボルト検査方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ボルトの締付け状態を検査するためのボルト検査装置、ボルト検査システム、ボルト検査方法及びプログラムに関する。
例えば橋梁等の構造物の鋼材を接合するために、ボルトが用いられる。ボルトの締付けは、一次締め、マーキング、本締めの順序で行われる。図18(a)に示すように、一次締めは、所定のトルク値でナット61を回転させて行う。一次締めが終わったボルト63、ナット61、座金64及び母材65には、マーキング62が付される。図18(b)に示すように、本締めは、所定のボルト張力が得られるように、専用のレンチを用いてボルト63のピンテール63a(図18(a)参照)が破断するまで締め付けることにより行われる。図18(b)には、ピンテール63aが破断された後のボルト63を示す。本締めでは、ボルト63、座金64が回転することなくナット61のみが回転する。正常にボルトの締付けが行われると、図18(b)に示すように、ボルト63、座金64、母材65のマーキング62aの角度が一致し、ナット61のマーキング62bのみ角度がずれる。
締付け完了後には、ボルトの締付け状態が検査される。従来からボルトの締付け状態の検査は、目視により行われていた。近年、ボルトをカメラにより撮影し、カメラが生成したボルト画像に基づいて、ボルトの締付け状態を判定するボルト検査装置が提案されている(特許文献1参照)。この検査装置は、ボルト画像に基づいてボルト、ナット、座金及び母材それぞれに付したマーキングのマーキング角度を検出するマーキング角度算出部と、検出したマーキング角度に基づいて、締付け状態を判定する判定部と、を備える。
特開2018-9932号公報
しかし、従来のボルト検査装置においては、ボルト、ナット、座金及び母材それぞれのマーキング角度を算出する必要があり、そのために複雑な計算処理が必要になるという課題がある。
ところで、マーキング角度を算出しないボルトの検査方法として、従来の目視によるボルトの検査に人工知能を導入し、すなわち機械学習を行った学習済みモデルにボルト画像を入力することで、ボルトを検査することが考えられる。しかし、ボルトの検査項目には、「正常」だけでなく、「ナットの締め忘れ」、「座金共回り(ナットと共に座金が回る)」等も存在する。また、検査項目毎にモデルを作成したのでは、コンピュータの負荷が増大するし、矛盾した検査結果が得られるという共起性の問題も発生し易い。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、コンピュータの負荷を軽減でき、検査精度も向上させることができるボルト検査装置及びボルト検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、ボルトに付されたマーキングの状態を判定するための機械学習を行った学習済みのマーキング判定モデルにボルト画像を入力することで、マーキングの状態を判定するマーキング判定部と、ピンテールの有無を判定するための機械学習を行った学習済みのピンテール判定モデルに前記ボルト画像を入力することで、ピンテールの有無を判定するピンテール判定部と、少なくとも前記マーキング判定部と前記ピンテール判定部の判定結果に基づいて、ボルトの締付け状態を総合判定する総合判定部と、を備えるボルト検査装置である。
本発明の他の態様は、ボルトに付されたマーキングの状態を判定するためのマーキング判定モデルにボルト画像を入力することで、マーキングの状態を判定するマーキング判定ステップと、ピンテールの有無を判定するためのピンテール判定モデルに前記ボルト画像を入力することで、ピンテールの有無を判定するピンテール判定ステップと、少なくとも前記マーキング判定ステップと前記ピンテール判定ステップの判定結果に基づいて、ボルトの締付け状態を総合判定する総合判定ステップと、を備えるボルト検査方法である。
本発明によれば、マーキング判定部がマーキングに着目してマーキングの状態を判定し、ピンテール判定部がピンテールに着目してピンテールの有無を判定し、総合判定部がマーキング判定部とピンテール判定部の判定結果に基づいて締付け状態を総合判定する。すなわち、検査項目に着目して判定モデルを作成するのではなく、ボルトの機能的なまとまりのある部分(マーキング及びピンテール)に着目して判定モデルを作成することで、コンピュータの負荷を軽減でき、検査精度も向上させることができる。
本発明の一実施形態のボルト検査システムの全体構成図である。 本実施形態のボルト検査装置の機能ブロック図である。 本実施形態のボルト検査装置の処理のフローチャートである。 ボルト検出部の処理のフローチャートである。 ボルト検出部の学習モデルの概念図である ボルトタグ付け部の処理のフローチャートである。 検査員による動画の撮影方法を示す模式図である。 ボルト画像に付与された位置情報の概念図である。 ボルト検査部の処理のフローチャートである。 ナット判定モデルの概念図である。 図11(a)はナットが表の状態のボルト画像であり、図11(b)はナットが裏の状態のボルト画像である。 5つのクラスに分類されたマーキングの状態を示す図である。 総合判定部のロジックの図である。 検査項目を示す図である。 代表画像抽出部のロジックの概念図である。 端末の表示装置に表示される画像の一例を示す図である。 図17(a)は端末の表示装置に表示される代表画像を示す図であり、図17(b)は端末の表示装置に表示される4つの判定モデルの判定結果を示す図である。 図18(a)は一次締めの状態のボルトの斜視図であり、図18(b)は本締めの状態のボルトの斜視図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態のボルト検査装置及びボルト検査システムを詳細に説明する。ただし、本発明のボルト検査装置及びボルト検査システムは種々の形態で具体化することができ、明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
(ボルト検査システムの構成)
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態のボルト検査システム40のハードウェア構成を説明する。本実施形態のボルト検査システム40は、端末22と、ボルト検査装置1と、を備える。端末22は、タブレット、スマートフォン等のカメラ43付きの携帯情報端末である。ボルト検査装置1は、管理センターのクラウド環境上に設けられるコンピュータである。端末22とボルト検査装置1との間は、端末・ボルト検査装置間通信機能で接続される。通信機能は、インターネットや内部ネットワークによって構成される。
ボルト検査作業の全体の流れは、以下のとおりである。検査員は、端末22のカメラ43を用いてボルトの動画像と静止画像を撮影する。撮影した動画像と静止画像は、端末・ボルト検査装置間通信機能を介してボルト検査装置1に送信される。ボルト検査装置1は、入力された動画像と静止画像に基づいてボルトの締付け状態の判定を行い、判定結果を出力する。ボルト検査装置1が出力する判定結果は、端末・ボルト検査装置間通信機能を介して端末22に送信される。端末22の表示装置には、ボルト検査装置1が出力する判定結果が表示される。
(端末の構成)
端末22のハードウェア構成を説明する。図1に示すように、端末22は、CPU42、撮影装置としてのカメラ43、記憶装置44、通信インターフェース41、ユーザインターフェース45を有する。CPU42は、記憶装置44に格納されたプログラムを実行する。記憶装置44は、ROMとRAMを含む。ROMは、不変のプログラム(BIOS)等を格納する。RAMは、CPU42が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを一次的に格納する。カメラ43は、ボルトの動画像と静止画像を撮影する。通信インターフェース41は、所定のプロトコルにしたがってボルト検査装置1との通信を制御する。カメラ43が撮影した画像は、通信インターフェース41を介してボルト検査装置1に送信される。ユーザインターフェース45は、ユーザに入出力機能を提供する。入力機能は、ユーザからの入力を受けるタッチパネル等の入力インターフェースである。出力機能は、プログラムの実行結果をオペレータが視認可能な形式で出力する表示装置22a等の出力インターフェースである。
(ボルト検査装置の構成)
ボルト検査装置1のハードウェア構成を説明する。ボルト検査装置1は、CPU52、GPU53、記憶装置3、補助記憶装置55、通信インターフェース51を有する。CPU52は、記憶装置3に格納されたプログラムを実行し、入力されたボルトの動画像と静止画像に基づいてボルトの締付け状態の検査の処理を行う。GPU53は、検査の処理のための画像処理を行う。記憶装置3は、ROMとRAMを含む。ROMは、不変のプログラム(BIOS)等を格納する。RAMは、CPU52が実行するプログラム及びプログラムの実行時に使用されるデータを一次的に格納する。
補助記憶装置55は、磁気記録装置(HDD)、半導体記憶装置(SSD)等の大容量の記憶装置から構成される。補助記憶装置55は、端末22から受信した画像データや各種の学習モデルを記録するデータベースを格納する。通信インターフェース51は、所定のプロトコルにしたがって端末22との通信を制御する。ボルトの締付け状態の判定結果は、端末22に送信される。
ボルト検査装置1は、入力インターフェースと出力インターフェースを有してもよい。入力インターフェースには、キーボードやマウスが接続され、ユーザからの入力を受け付ける。出力インターフェースには、表示装置やプリンタが接続され、プログラムの実行結果をオペレータが視認可能な形式で出力する。CPU52が実行するプログラムは、リムーバブルメディア(CD-ROM、フラッシュメモリ等)又はネットワークを介してボルト検査装置1に提供される。
(ボルト検査装置の機能)
ボルト検査装置1の機能を説明する。図2は、ボルト検査装置1の機能ブロック図を示す。図2の機能ブロック図の各部は、制御部2(図1のCPU、GPU等のプロセッサ52,53)が記憶装置3に記録されているプログラムを読みだして実行することにより実現される。
本実施形態のボルト検査装置1は、橋梁の構造用鋼材を接合する高力ボルト(以下、単にボルトという)の締付け状態を検査する。上記のように、ボルトは、端末22のカメラ43によって撮影される。撮影されたボルトの動画像と静止画像は、ボルト検査装置1に入力される。動画像は、時系列的に出力される30枚/秒、50枚/秒等の静止画像から構成される。動画像は、カメラ43の位置を移動させながらボルトを撮影した動画像であり、ボルトを異なる角度から撮影した複数の静止画像を含む。
ボルトには、橋梁のウェブ部に取り付けられるボルトと橋梁のフランジ部に取り付けられるボルトがある。一般的にウェブ部のボルトの数はフランジ部のボルトの数よりも多い。本実施形態では、端末22のカメラ43によってウェブ部のボルトを動画像で撮影し、フランジ部のボルトを静止画像で撮影する。なお、ウェブ部のボルトとフランジ部のボルトを動画像で撮影してもよい。
さらに、端末22のカメラ43によってボルトを撮影する替わりに、ドローン等の無人飛行機に搭載された撮影装置によりボルトを撮影してもよい。また、昇降・水平移動可能なロボットに搭載された撮影装置によりボルトを撮影してもよい。これらの端末の撮影装置によって撮影された動画像と静止画像は、端末22と同様にボルト検査装置1に送信される。
図2に示すように、ボルト検査装置1は、ボルト検出部4と、ボルトタグ付け部5と、ボルト検査部7と、を備える。ウェブ部を撮影したボルトの動画像は、ボルト検出部4に入力される。
図3は、ボルト検査装置1の処理のフローチャートである。図3に示すように、ボルト検出部4は、入力動画像から複数の静止画像16(図5参照)を抽出し、各静止画像16から個々のボルトのボルト画像27(図5参照)を検出する(S1)。
検出されたボルト画像27は、ボルトタグ付け部5に入力される。ボルトタグ付け部5では、検出されたボルト画像27に位置情報を付与する(S2)。具体的には、ボルトタグ付け部5は、検出されたボルト画像27に採番を行い、個々のボルト画像27に行番号と列番号を付与する(図8参照)。
位置情報が付与されたボルト画像27は、ボルト検査部7に入力される。ボルト検査部7では、同一のボルトを撮影した複数のボルト画像27に基づいてボルトの締付け状態の判定を行う(S3)。ボルト検査部7によるボルトの締付け状態の判定は、採番が行われた全てのボルトに対して行われる。
一枚のボルト画像27は、一つの撮影角度から撮影した画像である。なお、一枚のボルト画像27からボルトの締付け状態を判定しようとしても、マーキングが隠れていて、マーキングを検出できない場合がある。そこで、本実施形態においては、撮影角度が異なる複数(例えば10枚、20枚等)のボルト画像27に基づいてボルトの締付け状態を判定する。このため、ボルトの締付け状態を判定できる可能性を飛躍的に高めることができ、多数のボルトの締付け状態をほぼ漏れなく判定できるようになる。また、ボルトの形状はどのボルトも似ていて、ボルト画像27からどのボルトを撮影したのかを認識することは困難である。しかしながら、ボルトタグ付け部5によってボルト画像27に位置情報を付与することで、複数のボルト画像27が同一のボルトを撮影したものであることを保証することができる。
再び図2に戻り、ボルト検査部7は、前処理部8と、判定部9と、総合判定部28と、代表画像抽出部29と、を備える。前処理部8は、ボルト画像27に対して特徴量を浮き彫りにさせるための前処理を行う。例えば前処理部8は、ボルト画像27を2値化する。なお、判定部9の判定内容によっては、前処理部8を省略してもよい。
判定部9は、マーキング判定部9aと、ピンテール判定部9bと、ナット判定部9cと、座金判定部9dと、を備える。これらの判定部9a~9dには、複数のボルト画像27のそれぞれが入力される。
マーキング判定部9aは、ボルトに付されたマーキングの状態を判定するための機械学習を行った学習済みのマーキング判定モデルに各ボルト画像を入力することで、マーキングの状態を判定する。ピンテール判定部9bは、ピンテールの有無を判定するための機械学習を行った学習済みのピンテール判定モデルに各ボルト画像を入力することで、ピンテールの有無を判定する。ナット判定部9cは、ナットの表裏を判定するための機械学習を行った学習済みのナット判定モデルに各ボルト画像を入力することで、ナットの表裏を判定する。座金判定部9dは、座金の表裏を判定するための機械学習を行った学習済みの座金判定モデルに各ボルト画像を入力することで、座金の表裏を判定する。これらの学習済みモデルの詳細は後述する。
総合判定部28は、マーキング判定部9a、ピンテール判定部9b、ナット判定部9c及び座金判定部9dの判定結果に基づいて、検査項目毎にボルトの締付け状態を総合判定する。検査項目には、例えば「正常」、「ナット締め忘れ」、「座金共回り(ナットと共に座金が回る)」が存在する。総合判定部28は、検査項目毎にボルトの締付け状態が「正常」であるか否か、「ナット締め忘れ」があるか否か、「座金共回り(ナットと共に座金が回る)」があるか否かを総合判定する。総合判定部28の詳細については後述する。
代表画像抽出部29は、同一のボルトを撮影した複数のボルト画像27のうち、総合判定部28の判定結果に一致するボルト画像27を代表画像27a(図15(d)参照)として抽出する。代表画像抽出部29の詳細については後述する。代表画像27aは、補助記憶装置55に記憶される。
総合判定部28の判定結果は、表示制御部11に入力される。表示制御部11の判定結果出力部11aは、端末22の表示装置22aにボルトの配列に合わせてボルトを模した画像を表示させる(図16参照)。検査項目に異常があるボルト(図16中斜線で示す3行4列のボルト)の画像には、例えば着色が付けられる。また、表示制御部11の帳票出力部11bは、表示装置に帳票(図示せず)を表示させる。表示装置は、例えばボルトを撮影した端末22の表示装置22a(図16参照)、現場事務所のパソコンの表示装置等である。
図2に示すように、フランジ部を撮影したボルトの静止画像は、ボルト検出部12に入力される。ボルト検出部12は、ボルト検出部4と同様に、入力されたボルトの静止画像から個々のボルトのボルト画像を検出する。ボルト検出部12によって検出されたボルト画像は、ボルトタグ付け部13に入力される。ボルトタグ付け部13は、ボルトタグ付け部5と同様に、検出されたボルト画像に位置情報を付与する。タグ付けされたボルト画像は、ボルト検査部7に入力される。ボルト検査部7は、動画像から検出したボルト画像27と同様に、静止画像から検出したボルト画像(図示せず)に基づいて、ボルトの締付け状態を判定する。
以下に、ボルト検出部4、ボルトタグ付け部5、ボルト検査部7の詳細を順番に説明する。
(ボルト検出部)
図4は、ボルト検出部4の処理のフローチャートである。ボルト検出部4には、ボルトを撮影した動画像が入力される(S11)。ボルト検出部4は、入力された動画像から所定の時間間隔毎に複数の静止画像16(図5参照)を抽出する(S12)。次に、ボルト検出部4は、個々のボルトのボルト画像27を検出するための機械学習を行った学習済みの学習モデル18(図5参照)に1枚目の静止画像16を入力する(S13)。1枚目の静止画像16を学習モデル18に入力することにより、個々のボルトのボルト画像27が検出される(S14)。次に、ボルト検出部4は、S13に復帰し、2枚目の静止画像16を学習モデル18に入力する。2枚目の静止画像16を学習モデル18に入力することにより、個々のボルトのボルト画像27が検出される(S14)。ボルト検出部4は、S13、S14の工程を静止画像の枚数分繰り返す。すなわち、全ての静止画像を学習モデルに入力していない状態だと、S15がNOでS13に復帰する。全ての静止画像を学習モデルに入力した状態だと、S15がYESでエンドとなる(S15)。
図5は、ボルト検出部4の学習モデル18の概念図である。学習モデル18は、畳み込みニューラルネットワーク(convolutional neural network: CNN)等のニューラルネットワークから構成される。図5を参照して、学習モデル18の機械学習を説明する。まず、複数個のボルトが撮影された学習用静止画像14を作成する。また、学習用静止画像14に対し、個々のボルトの領域に分解するための情報、例えば個々のボルトに四角形のタグ15aを付け加えて、教師静止画像15を作成する。学習モデル18は、学習用静止画像14とタグ15aが付け加えられた教師静止画像15との相関関係を学習する。学習済みの学習モデル18は、補助記憶装置55(図2参照)に記録される。
学習済みの学習モデル18に各静止画像16を入力すれば、個々のボルトにタグ15aが付与された静止画像16が得られる。タグ15aで囲まれた領域を切り出せば、個々のボルトのボルト画像27が抽出される。
(ボルトタグ付け部)
図6は、ボルトタグ付け部5(図2参照)の処理のフローチャートである。ボルトタグ付け部5には、ボルト検出部4が動画像から抽出した静止画像が入力される。まず、ボルトタグ付け部5は、静止画像からマーカ画像を検出する(S21)。次に、ボルトタグ付け部5は、マーカ21a(図7参照)を識別するための機械学習が行われたマーカ識別用学習モデル(図示せず)にマーカ画像を入力することにより、マーカ21aの数字を認識する(S22)。
マーカ識別用学習モデルは、畳み込みニューラルネットワーク(convolutional neural network: CNN)等のニューラルネットワークから構成される。マーカ識別用学習モデルは、マーカ21aの画像と教示した数字との相関関係を学習した学習済みのモデルである。学習済みのマーカ識別用学習モデルは、補助記憶装置55(図2参照)に記録される。
次に、ボルトタグ付け部5は、認識したマーカ21aの数字、検出したマーカ21aの座標、及び検出したボルトの座標に基づいて、ボルト画像27に位置情報を付与する(S23)。
ここで、マーカ(数字)について説明する。図7(a)に示すように、橋梁には、予め1~n(図7(a)ではn=27)のマーカ21a(数字)が付与されたマグネット21が貼り付けられている。ここで、マーカ21a(数字)とボルトの行数とは一致する。端末22(図7(b))には、予め接合部リストとボルトの個数が記録されている。検査員は、橋梁の設計図面23(図7(c))を参照しながら端末22に表示される接合部リストから検査対象の接合部(例えば、J19ウェブ部等)を選択する。検査員は、接合部リストから検査対象を選択した後、接合部のボルトを動画像で撮影する。
符号24(図7(d))は端末22の表示装置に映っているボルトの画像である。検査員は、端末22のタッチパネルを操作して撮影範囲を特定し、撮影位置をジグザグ状に移動させながらマーカ21aと接合部25の全体を網羅的に撮影する。具体的には、検査員は、図7(a)の左から右に撮影位置を移動させながら上段のマーカ21aと接合部25を撮影し、その後、撮影位置を下方に移動させ、その後、右から左に撮影位置を移動させながら上段よりも下側のマーカ21aと接合部25を撮影し、その後、撮影位置を下方に移動させ、その後、左から右に撮影位置を移動させる。以降はこれを繰り返す。撮影した動画像は、上記のようにボルト検出部4に入力される。
図8は、ボルト画像27に付与された位置情報の概念図を示す。図8に示すように、例えば右上のボルト画像27には、接合部(J19ウェブ部)、行列番号(1行5列)のタグ付けがなされる。同様に、例えば右下のボルト画像27には、接合部(J19web)、行列番号(4行5列)のタグ付けが行われる。
(ボルト検査部)
図9は、ボルト検査部7(図2参照)の処理のフローチャートである。ボルト検査部7は、同一のボルトを撮影した複数のボルト画像27それぞれを4つの判定モデル(マーキング判定モデルC1、ピンテール判定モデルC2、ナット判定モデルC3、座金判定モデルC4)に入力する(S31)。
まず、ナット判定モデルC3を説明する。図10は、ナット判定モデルC3の概念図である。ナット判定モデルC3には、各ボルト画像27のナットの状態をナットが表か裏かの2つのクラスに分類する畳み込みニューラルネットワーク(convolutional neural network: CNN)等のニューラルネットワークが用いられる。
図11(a)はナット61が表の状態を示し、図11(b)はナット61が裏の状態を示す。ナット61の表には、窪み61aがあるのに対して、ナット61の裏には、窪み61aがない。窪み61aの有無により、ナット61の表裏を識別することができる。ナット判定モデルC3の学習にあたって、まず、疑似的にナット61が表の状態とナット61が裏の状態を作成する(図10の符号32を参照)。そして、図10に示すように、ナットが表の学習用ボルト画像33aとナットが裏の学習用ボルト画像33bを多数作成し、ナット判定モデルC3に学習用ボルト画像33a,33bと正解ラベル(ナットが表か裏か)の相関関係を学習させる。学習済みのナット判定モデルC3にボルト画像27を入力すれば、ナット61の表裏を判定することができる。ナット判定モデルC3は、各ボルト画像27に対して、例えば「ナットが表」の確率が0.95、「ナットが裏」の確率が0.05を出力する。
ピンテール判定モデルC2には、各ボルト画像27のピンテールの状態をピンテールが有るか無いかの2つのクラスに分類する畳み込みニューラルネットワーク等のニューラルネットワークが用いられる。ピンテール判定モデルC2も、ナット判定モデルC3と同様に学習する。すなわち、ピンテールが有る学習用ボルト画像とピンテールが無い学習用ボルト画像を多数作成し、ピンテール判定モデルC2に学習用ボルト画像と正解ラベル(ピンテールが有るか無いか)との相関関係を学習させる。学習済みのピンテール判定モデルC2にボルト画像27を入力すれば、ピンテールの有無を判定することができる。ピンテール判定モデルC2は、各ボルト画像27に対して、例えば「ピンテールが無し」の確率が0.9、「ピンテールが有り」の確率が0.1を出力する。
座金判定モデルC4には、各ボルト画像27に対してピクセルレベルでクラス分類し、セグメンテーションを行う畳み込みニューラルネットワーク等のニューラルネットワークが用いられる。なお、ボルト画像27の全体に対して座金の画像の占める面積が少ないので、座金が表か裏かの2つのクラスに分類するニューラルネットワークを用いても、座金が表か裏かの判定精度を向上させることができないおそれがある。また、座金の表と裏とでは質感が異なるので、セグメンテーションを行うことで、座金が表か裏かの判定精度を向上させることができる。座金判定モデルC4の学習にあたって、座金の部分と座金以外の背景部分とに分けてピクセル単位で色付けされた学習用データを作成する。座金の部分は、座金が表の場合と座金が裏の場合とに分けて色付けされる。学習済みの座金判定モデルC4にボルト画像27を入力し、ピクセルレベルでクラス分類を行えば、座金の表裏を判定することができる(表のピクセルが多ければ、「座金が表」と判定し、裏のピクセルが多ければ、「座金が裏」と判定する)。座金判定モデルC4は、各ボルト画像27に対して、例えば「座金が表」の確率が0.95、「座金が裏」の確率が0.05を出力する。
マーキング判定モデルC1には、各ボルト画像27のマーキングの状態を例えば5つのクラスに分類する畳み込みニューラルネットワーク等のニューラルネットワークが用いられる。図12に示すように、マーキングの状態は、「ナットのみずれ」(正常にボルト締めが行われた状態であり、ボルト、座金、母材のマーキング角度が一致し、ナットのマーキング角度のみがずれる)、「マーキング無し」(マーキングを付け忘れた状態であり、ボルト、ナット、座金、母材のいずれにもマーキングが無い)、「ナット&座金ずれ」(ナットと座金が共回りした状態であり、ナットと座金のマーキング角度がボルトと母材のマーキング角度に対してずれる)、「マーキング有り・ずれ無し」(ナットを締め忘れた状態であり、ボルト、ナット、座金、母材の全てにマーキングが有り、これらのマーキング角度にずれが無い)、「判定不能」(カメラの撮影状況からボルト、ナット、座金、母材の少なくとも1つのマーキングが見えない、又はボルト画像が不鮮明である)の5つのクラスに分類される。
マーキング判定モデルC1の学習にあたって、まず、疑似的に5つのクラスの状態を作成する。そして、5つのクラスに分類される学習用ボルト画像を多数作成し、マーキング判定モデルC1に学習用ボルト画像と正解ラベルの相関関係を学習させる。学習済みのマーキング判定モデルC1にボルト画像27を入力すれば、マーキング状態を5つのクラスに分類することができる。マーキング判定モデルC1は、各ボルト画像27に対して、例えば「ナットのみずれ」の確率が0.6、「マーキング無し」の確率が0.1、「ナット&座金ずれ」の確率が0.1、「マーキング有り・ずれ無し」の確率が0.1、「判定不能」の確率が0.1を出力する。
学習済みの4つの判定モデル(マーキング判定モデルC1、ピンテール判定モデルC2、ナット判定モデルC3、座金判定モデルC4)は、補助記憶装置55(図2参照)に記憶される。
再び図9に戻り、総合判定部28は、4つの判定モデル(ピンテール判定モデルC2、マーキング判定モデルC1、ナット判定モデルC3、座金判定モデルC4)の判定結果に基づいて、ボルトの締付け状態を総合判定する(S32)。
図13に示すように、4つの判定モデル(ピンテール判定モデルC2、マーキング判定モデルC1、ナット判定モデルC3、座金判定モデルC4)の判定結果から2×5×2×2=40通りの組合せが得られる。総合判定部28は、40通りの組合せを9つの検査項目(「ピンテール切り忘れ」、「ナット締め忘れ」、「正常」、「マーキング状態/ピンテール有無不整合」、「マーキング忘れ」、「座金共回り」、「判定不能」、「ナット裏返し」、「座金裏返し」)のいずれかに該当させる。「正常」以外が異常である。
図14に示すように、「正常」は、ボルト、座金、母材のマーキングが一直線上にあり、ナットのマーキングのみが回転した状態である。「マーキング忘れ」は、一次締め後にマーキングを付け忘れている状態である。「ナット締め忘れ」は、一次締め後の本締めにおいてナットを締め忘れた状態である。「座金共回り」は、本締めにおいてナットと共に座金が回った状態である。「判定不能」は、カメラの撮影状況からボルト、ナット、座金、母材の少なくも1つのマーキングが見えない、又はボルト画像が不鮮明な状態である。「ピンテール切り忘れ」は、本締めにおいてピンテールが切断されなかった状態である。「ナット裏返し」は、ナットが裏返しになっている状態である。「座金裏返し」は、座金が裏返しになっている状態である。なお、図14に図示しないが、「マーキング状態/ピンテール有無不整合」は、マーキングの状態とピンテールの有無とが整合しない、例えばボルト、ナット、座金、母材のマーキングが一直線上にあるのに、ピンテールが無い状態である。
図13に示すように、「正常」は、ピンテール判定モデルC2の判定結果において「ピンテールが無し」、マーキング判定モデルC1の判定結果において「ナットのみずれ」、ナット判定モデルC3の判定結果において「ナットが表」、座金判定モデルC4の判定結果において「座金が表」の場合に出力される。
「ピンテール切り忘れ」は、ピンテール判定モデルC2の判定結果において「ピンテールが有り」、マーキング判定モデルC1の判定結果において「ナットのみずれ」又は「ナット&座金ずれ」の場合に出力される。
「ナット締め忘れ」は、ピンテール判定モデルC2の判定結果において「ピンテールが有り」、マーキング判定モデルC1の判定結果において「マーキング有り・ずれ無し」又は「マーキング無し」の場合に出力される。
「マーキング状態/ピンテール有無不整合」は、画像判定特有の検査項目であり、ピンテール判定モデルC2の判定結果において「ピンテール無し」、マーキング判定モデルC1の判定結果において「マーキング有り・ずれ無し」の場合に出力される。
「マーキング忘れ」は、ピンテール判定モデルC2の判定結果において「ピンテール無し」、マーキング判定モデルC1の判定結果において「マーキング無し」の場合に出力される。
「座金共回り」は、マーキング判定モデルC1の判定結果において「ナット&座金ずれ」の場合に出力される。
「判定不能」は、画像判定特有の検査項目であり、マーキング判定モデルC1の判定結果において「判定不能」の場合に出力される。
「ナット裏返し」は、ナット判定モデルC3の判定結果において「ナット裏返し」の場合に出力される。
「座金裏返し」は、座金判定モデルC4の判定結果において「ナット裏返し」の場合に出力される。
上記のように、各判定モデル(マーキング判定モデルC1、ピンテール判定モデルC2、ナット判定モデルC3、座金判定モデルC4)には、同一のボルトを撮影した複数枚(例えば60枚)のボルト画像27が入力される。総合判定部28は、総合判定にあたって、各判定モデル(ピンテール判定モデルC2、マーキング判定モデルC1、ナット判定モデルC3、座金判定モデルC4)の最大確率(すなわち確率が最大値)の判定結果を採用する。
例えば、以下の表1に示すように、1枚目のボルト画像に関してのマーキング判定モデルC1の判定結果が0.8(ナットのみずれ)、2枚目のボルト画像に関してのマーキング判定モデルC1の判定結果が0.5(マーキング有り・ずれ無し)…であった場合、総合判定部28は、最大確率である0.8を出力した1枚目のボルト画像の判定結果「ナットのみずれ」を採用する。同様に、総合判定部28は、ピンテール判定モデルC2に関して、最大確率である0.9を出力した5枚目のボルト画像の判定結果「ピンテール無し」を採用し、ナット判定モデルC3に関して、最大確率である0.9を出力した4枚目のボルト画像の判定結果「ナットが表」を採用し、座金判定モデルC4に関して、最大確率である0.8を出力した3枚目のボルト画像の判定結果「座金が裏」を採用する。なお、表1には、分かり易くするために、各判定モデルに5枚のボルト画像を入力した例を示すが、実際には例えば60枚程度のボルト画像を入力する。
Figure 0007200955000001
再び図9に戻り、代表画像抽出部29は、複数枚のボルト画像27から代表画像27aを抽出する(S33)。代表画像抽出部29は、代表画像27aの抽出にあたって、総合判定に該当するボルト画像を抽出する。例えば、表1に示す例では、総合判定に該当するボルト画像は、4枚目のボルト画像と5枚目のボルト画像であるので、4枚目のボルト画像と5枚目のボルト画像を抽出する。さらに、代表画像抽出部29は、総合判定に該当するボルト画像のうち、4つの判定モデルC1~C4の判定結果の確率の平均を計算し、平均値が最大であるボルト画像を代表画像27aとして抽出する。例えば、表1に示す例では、4枚目のボルト画像に関して、4つの判定モデルC1~C4の判定結果の確率の平均が0.675である。5枚目のボルト画像に関して、4つの判定モデルC1~C4の判定結果の確率の平均が0.725である。このため、代表画像抽出部29は、5枚目のボルト画像を代表画像27aとして抽出する。
図15は、代表画像抽出部29のロジックの概念図を示す。上記のように、動画でボルト画像を撮影するので、図15(a)に示す3行3列の1つのボルトに対して、図15(b)に示すように、複数のボルト画像27が得られる。次に、図15(c)に示すように、総合判定部28は、各ボルト画像27に対して例えば「正常」と総合判定し、代表画像抽出部29は、総合判定に該当するボルト画像27に関して4つの判定モデルC1~C4の判定結果の確率の平均値である0.95、0.96、0.99、0.95、0.96.0.67を算出する。そして、図15(d)に示すように、代表画像抽出部29は、確率の平均値が最大である「正常:0.99」のボルト画像(図15(c)の左から3番目のボルト画像)を代表画像27aとして抽出する。
総合判定の結果は、端末22の表示装置22aに表示される。図16は、端末22の表示装置22aに表示される画像の一例を示す。表示装置22aには、ボルトの配列に合わせてボルトを模した格子状の画像が表示される。検査項目に異常があるボルト(図16中斜線で示す3行4列のボルト)の画像には、例えば着色が付けられる。端末22のタッチパネルを用いて異常があるボルトのボタンを押せば、図17(a)に示すように、どのような異常があるのかが表示されると共に、代表画像27aが表示される。端末22のタッチパネルを用いて「確信度 表示」のボタンを押せば、図17(b)に示すように、4つの判定モデルC1~C4の判定結果が最大確率と共に表示される。
以上に本実施形態のボルト検査装置の構成を説明した。本実施形態のボルト検査装置によれば、以下の効果を奏する。
マーキング判定部9aがマーキングに着目してマーキングの状態を判定し、ピンテール判定部9bがピンテールに着目してピンテールの有無を判定し、総合判定部28がマーキング判定部9aとピンテール判定部9bの判定結果に基づいて締付け状態を総合判定する。検査項目に着目してモデルを作成するのではなく、ボルトの機能的なまとまりのある部分(マーキング及びピンテール)に着目して判定モデルC1,C2を作成することで、コンピュータの負荷を軽減でき、検査精度も向上させることができる。
ナット判定部9cがナットに着目してナットの表裏を判定し、座金判定部9dが座金に着目して座金の表裏を判定し、総合判定部28がマーキング判定部9a、ピンテール判定部9b、ナット判定部9c、及び座金判定部9dの判定結果に基づいて締付け状態を総合判定するので、検査項目を増やし、検査精度をより向上させることができる。
マーキング判定部9a、ピンテール判定部9b、ナット判定部9c及び座金判定部9dに、同一のボルトを撮影した複数のボルト画像27を入力し、総合判定部28が、マーキング判定部9a、ピンテール判定部9b、ナット判定部9c及び座金判定部9dそれぞれの最大確率の判定結果に基づいて、ボルトの締付け状態を総合判定するので、検査精度をより向上させることができる。
同一のボルトを撮影した複数のボルト画像27のうち、代表画像抽出部29が総合判定に該当するボルト画像27を代表画像27aとして抽出するので、代表画像27aを記録に残すことができる。
なお、本発明のボルト検査装置は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の実施形態に具現化可能である。
例えば、上記実施形態では、橋梁のボルトを検査しているが、橋梁以外の構造物のボルトを検査してもよい。
上記実施形態では、判定モデルを4つの判定モデル(マーキング判定モデル、ピンテール判定モデル、ナット判定モデル、座金判定モデル)から構成しているが、2つの判定モデル(マーキング判定モデル、ピンテール判定モデル)から構成してもよい。
上記実施形態では、マーキング判定モデルの判定結果を5つのクラスに分類しているが、少なくとも2つのクラスに分類してもよい。
1…ボルト検査装置
9a…マーキング判定部
9b…ピンテール判定部
9c…ナット判定部
9d…座金判定部
22…端末
27…ボルト画像
27a…代表画像
28…総合判定部
29…代表画像抽出部
C1…マーキング判定モデル
C2…ピンテール判定モデル
C3…ナット判定モデル
C4…座金判定モデル

Claims (7)

  1. ボルトに付されたマーキングの状態を判定するための機械学習を行った学習済みのマーキング判定モデルにボルト画像を入力することで、マーキングの状態を判定するマーキング判定部と、
    ピンテールの有無を判定するための機械学習を行った学習済みのピンテール判定モデルに前記ボルト画像を入力することで、ピンテールの有無を判定するピンテール判定部と、
    少なくとも前記マーキング判定部と前記ピンテール判定部の判定結果に基づいて、ボルトの締付け状態を総合判定する総合判定部と、を備えるボルト検査装置。
  2. 前記ボルト検査装置はさらに、
    ナットの表裏を判定するための機械学習を行った学習済みのナット判定モデルに前記ボルト画像を入力することで、ナットの表裏を判定するナット判定部と、
    座金の表裏を判定するための機械学習を行った学習済みの座金判定モデルに前記ボルト画像を入力することで、座金の表裏を判定する座金判定部と、を備え、
    前記総合判定部が、前記マーキング判定部、前記ピンテール判定部、前記ナット判定部及び前記座金判定部の判定結果に基づいて、ボルトの締付け状態を総合判定することを特徴とする請求項1に記載のボルト検査装置。
  3. 前記マーキング判定部、前記ピンテール判定部、前記ナット判定部及び前記座金判定部には、同一のボルトを撮影した複数のボルト画像が入力され、
    前記総合判定部が、前記マーキング判定部、前記ピンテール判定部、前記ナット判定部及び前記座金判定部それぞれの最大確率の判定結果に基づいて、ボルトの締付け状態を総合判定することを特徴とする請求項2に記載のボルト検査装置。
  4. 前記ボルト検査装置はさらに、
    前記複数のボルト画像のうち、総合判定に該当するボルト画像を代表画像として抽出する代表画像抽出部を備えることを特徴とする請求項3に記載のボルト検査装置。
  5. ボルトに付されたマーキングの状態を判定するためのマーキング判定モデルにボルト画像を入力することで、マーキングの状態を判定するマーキング判定ステップと、
    ピンテールの有無を判定するためのピンテール判定モデルに前記ボルト画像を入力することで、ピンテールの有無を判定するピンテール判定ステップと、
    少なくとも前記マーキング判定ステップと前記ピンテール判定ステップの判定結果に基づいて、ボルトの締付け状態を総合判定する総合判定ステップと、を備えるボルト検査方法。
  6. ボルトの締付け状態を検査するためのコンピュータに請求項5に記載のボルト検査方法を実行させるためのプログラム。
  7. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載のボルト検査装置と、
    ボルトを撮影してボルト画像を生成し、前記ボルト検査装置と通信可能な端末と、を備えるボルト検査システム。
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