JP7199267B2 - 高周波処置具 - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 株式会社カネカが平成30年9月7日に株式会社カネカメディックスに対し、金子卓弥が発明した高周波処置具の販売を依頼し、当該依頼を受けた株式会社カネカメディックスがボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社に当該高周波処置具を卸した。
本発明は、内視鏡を経由して生体内に導入される高周波処置具とその製造方法に関する。
内視鏡的乳頭括約筋切開術(Endoscopic Sphincterotomy:EST)等の内視鏡手術では、手元側から先端側に延びる内視鏡の処置具挿通チャンネルを経由して体腔内で処置を行うための処置具が用いられる。このような処置具として、パピロトミーナイフが挙げられる。
例えば特許文献1~2に開示されているような処置具では、先端から手元側まで延びるシースまたはチューブと呼ばれる筒体内に導電性のワイヤが挿通され、処置具の先端側ではワイヤの一部が外に露出している。ワイヤに高周波電流を流すことによってワイヤの露出している部分で病変部等の組織を切開することができる。ワイヤの遠位端部には固定部材またはナイフチップと呼ばれる固定具が固定されており、固定具を筒体の内腔に配置することによってワイヤの遠位端部が筒体に固定される。
特開平5-7597号公報 特開2000-262537号公報
しかし、筒体はフッ素樹脂等の高い滑り性を有する材料から構成されることがあるため、固定具が筒体に密着して固定されないことがある。このため、手元側の操作ハンドルでワイヤを進退操作したときに筒体に対して固定具が滑ることで、ワイヤが空回りまたは筒体から抜けるおそれがある。また、筒体のごく細い内腔に固定具を配置するため、接着剤による接着や筒体の一部を溶着する方法を用いることは困難である。そこで、本発明は固定具を筒体に密着して固定し、手元側の操作ハンドルでワイヤ(線材)を進退操作したときに筒体の内腔で固定具が滑らないように固定することができる高周波処置具とその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決することができた本発明の高周波処置具の一実施態様は、遠近方向に延在しており、少なくとも第1内腔と第2内腔を有する筒体と、遠近方向の一部が筒体の外側に露出し、他部が第1内腔に配置されている金属製の線材と、線材の遠位端部に固定され、第1内腔の内壁面と当接している固定具と、を有し、固定具は、遠近方向と垂直な断面における断面積が遠位側に向かって小さくなっている第1区間を有し、第1区間を遠近方向において、遠位部、中央部、近位部に三等分割したときに、第1区間の近位部の表面粗さは、第1区間の遠位部の表面粗さよりも大きい点に特徴を有する。なお、表面粗さは、固定具の表面の周方向における粗さ曲線の基準長さ間での算術平均粗さRaであり、基準長さは、各測定位置における固定具の周長の四分の一の長さである。このように第1区間の近位部と遠位部の表面粗さを設定することにより、固定具が筒体の第1内腔の内壁面に当接したときに適度な摩擦抵抗が生じるため、筒体の第1内腔で固定具が滑らないように固定具を筒体に固定することができる。このため、手元側で線材を進退操作しても線材の空回りや線材の筒体からの抜けを防ぐことができる。
固定具の第1区間の近位部が、筒体の内壁面と当接していることが好ましい。また、固定具の第1区間の遠位部は、筒体の内壁面と当接していないことが好ましい。
第1区間における固定具の最大外径は、筒体の内腔の内径よりも大きいことが好ましい。
第1区間の中央部の表面粗さは、第1区間の遠位部の表面粗さよりも大きいことが好ましい。
固定具は、第1区間よりも遠位側に固定具の遠位端を含む第2区間を有しており、第2区間では、遠近方向と垂直な断面における断面積が遠位側に向かって小さくなっていることが好ましい。
第2区間を遠近方向において遠位部、中央部、近位部に三等分割したときに、第2区間の近位部の表面粗さは、第1区間の遠位部の表面粗さよりも大きいことが好ましい。
第2区間を遠近方向において遠位部、中央部、近位部に三等分割したときに、それぞれの区間の表面粗さは同一であることが好ましい。
固定具は、第1区間よりも近位側に固定具の近位端を含む第3区間を有していることが好ましい。
第1区間において、固定具の表面には深さ1μm以上の溝が複数設けられていることが好ましい。溝は、周方向に延在していてもよく、遠近方向に延在していてもよい。
線材を構成する材料のロックウェル硬さと、固定具を構成する材料のロックウェル硬さが互いに異なっていることが好ましい。
線材を近位側に引っ張ったときに、固定具の筒体との相対位置が5mm以上変位する時の引張応力が8N以上20N以下であることが好ましい。
前記課題を解決することができた本発明の高周波処置具の製造方法の一実施態様は、熱可塑性樹脂から構成され、遠近方向に延在しており、少なくとも第1内腔と第2内腔を有する筒体と、遠位端部に固定具が固定されている線材と、を準備する工程と、筒体の第1内腔に線材に固定されている固定具を圧入し、筒体の内壁面と固定具を当接させる工程と、筒体を加熱して樹脂を軟化させる工程と、を有する点に特徴を有する。これらの工程により、固定具を筒体の第1内腔の内壁面に密着させることができるため、筒体の第1内腔で固定具が滑らないように固定具を筒体に固定することができる。このため、手元側で線材を進退操作しても線材の空回りや線材の筒体からの抜けを防ぐことができる。
上記高周波処置具によれば、固定具の第1区間の近位部と遠位部の表面を、所定の表面粗さに設定することにより、固定具が筒体の第1内腔の内壁面に当接したときに適度な摩擦抵抗が生じるため、固定具を筒体の第1内腔に滑らないように固定することができる。このため、手元側で線材を進退操作しても線材の空回りや線材の筒体からの抜けを防ぐことができる。
また、上記高周波処置具の製造方法によれば、固定具を筒体の第1内腔の内壁面に密着させることができるため、筒体の第1内腔で固定具が滑らないように固定具を筒体に固定することができる。このため、手元側で線材を進退操作しても線材の空回りや線材の筒体からの抜けを防ぐことができる。
本発明の一実施形態に係る高周波処置具の側面図を表す。 図1の高周波処置具の遠位端部を拡大した斜視図を表す。 図1の高周波処置具の遠位端部を拡大した断面図(一部側面図)を表す。 図3のIV-IV断面図を表す。 図3のV-V断面図を表す。 固定具と線材の接続状態を示す側面図を表す。 固定具の長手方向に沿った断面図を表す。 筒体への固定具の挿入状態を示す断面図(一部側面図)を表す。
以下、下記実施の形態に基づき本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施の形態によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。なお、各図面において、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、明細書や他の図面を参照するものとする。また、図面における種々部材の寸法は、本発明の特徴の理解に資することを優先しているため、実際の寸法とは異なる場合がある。
1.高周波処置具
図1~図8を参照しながら、高周波処置具の構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る高周波処置具の側面図を表し、図2、図3はそれぞれ図1の高周波処置具の遠位端部を拡大した斜視図と断面図(一部側面図)を表す。図4、図5はそれぞれ図3のIV-IV断面図、V-V断面図を表す。図6は、本発明の一実施形態に係る高周波処置具の固定具と線材の接続状態を示す側面図を表し、図7は固定具の長手方向に沿った断面図を表し、図8は、筒体への固定具の挿入状態を示す断面図(一部側面図)を表す。
高周波処置具1は、内視鏡の処置具挿通チャンネルを経由して体腔内に導入され、ESTなどの術式に用いられる。以下では、高周波処置具を単に処置具と称することがある。処置具1は、内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿入される挿入部5と、挿入部5の近位側に接続された操作ハンドル45を有している。挿入部5の遠位端部には体腔形状に応じて曲げられている湾曲部8が好ましく形成され、これにより体腔内での作業性を高めることができる。
処置具1において近位側とは筒体10の延在方向に対して使用者、つまり術者の手元側を指し、遠位側とは近位側の反対方向、すなわち処置対象側を指す。また、筒体10の近位側から遠位側への方向、または遠位側から近位側への方向を遠近方向と称する。図1の左側が遠位側、図1の右側が近位側を表している。また、筒体10の内方とは、筒体10の径方向において長軸中心に向かう方向を指し、外方とは、内方とは反対方向の放射方向を指す。
筒体10は、遠近方向に延在しており、少なくとも第1内腔11と第2内腔12を有している。第1内腔11には線材20が配置され、第1内腔11の内壁面には後述する固定具30が当接する。第2内腔12は、ガイドワイヤの挿通路、または体腔内に注入される液体の流路とすることができる。液体としては、生理食塩水、ヒアルロン酸溶液、造影剤の他に、薬剤や細胞を含む液体が挙げられる。
図4~図5に示すように、筒体10はさらに第3内腔13を有していてもよい。その場合、第2内腔12をガイドワイヤの挿通路として使用し、第3内腔13を液体の流路として使用することができる。第1内腔11は、筒体10の遠位端から近位端まで延在していてもよく、第1内腔11の遠位端は筒体10の遠位端よりも近位側に配置されていてもよい。ガイドワイヤの挿通や液体の注入を行いやすくするため、第2内腔12および第3内腔13は、筒体10の遠位端から近位端まで延在していることが好ましい。第1内腔11、第2内腔12、第3内腔13の内径は一致していても互いに異なっていてもよい。処置具1の外径を可能な限り小さくして通過性を高めるためには、線材20が配置される第1内腔11、液体が流れる第3内腔13、ガイドワイヤが挿通される第2内腔12の順に内径が大きくなっていることが好ましい。
図1~図3では、筒体10の遠位側(好ましくは遠位端に近い遠位部、より好ましくは遠位端に隣接して設けられた湾曲部8)の外周面に互いに遠近方向に離間した第1開口14と第2開口15が形成され、第1開口14および第2開口15を通じて第1内腔11が筒体10外と連通している。第1開口14は、第2開口15よりも遠位側に配置されている。
図3に示すように、筒体10の遠位端部であって第1開口14および第2開口15よりも遠位側(好ましくは筒体10の遠位端)に第3開口16が形成されていてもよい。その場合、第3開口16を通じて、第1内腔11が筒体10外と連通していてもよい。図示していないが、第1内腔11の遠位端部であって第1開口14および第2開口15よりも遠位側(好ましくは第1内腔11の遠位端を含む部分)が封止されていてもよい。
処置具1の通過性を高めるために、筒体10の遠位端部(好ましくは筒体10の遠位端を含む部分)に、遠位側に向かって先細りになっているテーパー部19が形成されていてもよい。図2では、第1開口14および第2開口15はテーパー部19よりも近位側に配置され、第3開口16はテーパー部19に配置されている。
筒体10の遠位端に第4開口17が設けられ、第4開口17を通じて第2内腔12が筒体10外と連通していてもよい。これにより、第4開口17からガイドワイヤを突出させることができる。また、筒体10の遠位端部(好ましくは筒体10の遠位端を含む部分)の外周面に第5開口18が設けられ、第5開口18を通じて第3内腔13が筒体10外と連通していてもよい。第5開口18はテーパー部19に配置されていてもよい。
筒体10は、可撓性を有していることが好ましい。これにより体腔形状に沿って筒体10を変形させることができる。また、形状保持のため、筒体10は弾性を有していることが好ましい。筒体10は樹脂から構成されていることが好ましい。筒体10を構成する樹脂としては、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂、塩化ビニル系樹脂、シリコーン系樹脂、天然ゴム等が挙げられる。これらは1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。筒体10を構成する樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれを用いてもよいが、中でも熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。筒体10は、異なる材料または同じ材料による積層構造や、複数のチューブが継ぎ合わされた構造とすることができる。
筒体10の長軸方向と垂直な断面において、筒体10の外形は特に限定されず、例えば円形状、楕円形状、多角形状、またはこれらを組み合わせた形状にすることができる。
筒体10と固定具30の間の摩擦抵抗を高めるために、第1内腔11の内壁面であって固定具30と当接する部分は凹凸を有していてもよい。他方、第2内腔12や第3内腔13の内壁面は、第1内腔11の凹凸が設けられた内壁面よりも滑り性が高いことが好ましい。これにより第2内腔12に挿通されるガイドワイヤの摺動性を高める、または第3内腔13を流れる液体の圧力損失を抑えることができる。
線材20は、金属製であり、遠近方向の一部が筒体10の外側に露出し、他部が第1内腔11に配置されている。詳細には、筒体10の第1開口14および第2開口15から線材20の遠近方向の一部が筒体10の外側に露出しており、第2開口15よりも近位側および第1開口14よりも遠位側において線材20の他部が第1内腔11に配置されている。これら2つの開口の間の部分で、線材20が筒体10から露出している。線材20は導電性を有しているため、線材20に高周波電流を流すことによって処置具1の遠位端部に高周波ナイフを形成することができる。線材20のうち筒体10から露出している部分は、筒体10の第1内腔11に配置されている部分よりも短い。
線材20は、全体として筒体10の遠近方向に延在している。線材20は、筒体10の第1内腔11の内壁面に接する部分を有していてもよい。線材20の遠位端部には固定具30が固定され、固定具30は筒体10と当接している。他方、線材20の近位端部は手元側の操作ハンドル45に接続され、また、高周波電源にも電気的に接続される。操作ハンドル45で線材20の進退操作を行うことで線材20のうち筒体10から露出している部分の長さ及びたわみ具合を変えることができるため、手技に応じてナイフの形状を変えることができる。また、操作ハンドル45で線材20の進退操作を行うことで、筒体10の遠位部および湾曲部8の湾曲具合を変えることができる。
線材20は弾性変形可能な材料から構成されることが好ましい。線材20は、筒体10に沿って形状が変化する程度の弾性を有していればよい。線材20は、例えば、Ni-Ti系合金などの超弾性合金や、SUS303、SUS304、SUS316等のステンレスから構成することができる。線材20は、一の部材から形成されていてもよく、複数の部材を長軸方向の途中で接合することにより形成されていてもよい。線材20の接合方法としては、例えば、複数の線材20の端部を金属管で一緒にかしめる、溶着、接着を用いることができる。線材20は、単線であってもよく、単線を撚り合わせた撚り線であってもよい。単線であれば、製造が容易である。撚り線であれば、線材20の強度を上げることができるので、手元側の操作が処置具1の遠位端部に伝わりやすくなる。
固定具30は、線材20の遠位端部に固定され、第1内腔11の内壁面と当接している。これにより、固定具30が第1内腔11の内壁面に当接することで摩擦抵抗が生じ、固定具30が筒体10に固定される。固定具30は、図6に示す一実施形態において、先端チップ21側を遠位側とし、線材20側を近位側とする。
図3に示すように、固定具30は、線材20の遠位端が筒体10の遠位側を向くように第1内腔11に配置されていることが好ましい。これにより、線材20は概ね筒体10の遠近方向に沿って延在するため、線材20のキンクを防ぐことができる。このような処置具1は、第1開口14よりも遠位側に固定具30を配置することにより得られる。
図示していないが、固定具30は、線材20の遠位端が筒体10の近位側を向くように第1内腔11に配置されていてもよい。これにより、線材20は遠近方向に折り返して配置されるため、線材20の筒体10から露出している部分を筒体10の径方向の外方に張り出すように延在させることができる。このような処置具1は、第1開口14と第2開口15の間に固定具30を配置することにより得られる。
固定具30は、遠近方向と垂直な断面における断面積が遠位側に向かって小さくなっている第1区間31を有し、第1区間31を遠近方向において、遠位部31a、中央部31b、近位部31cに三等分割したときに、第1区間31の近位部31cの表面粗さは、第1区間31の遠位部31aの表面粗さよりも大きくなっている。なお、表面粗さは、固定具30の表面の周方向における粗さ曲線の基準長さ間での算術平均粗さRaであり、基準長さは、各測定位置における固定具30の周長の四分の一の長さである。このように第1区間31の近位部31cと遠位部31aの表面粗さを設定することにより、固定具30が筒体10の第1内腔11の内壁面に当接したときに適度な摩擦抵抗が生じるため、筒体10の第1内腔11で固定具30が滑らないように固定具30を筒体10に強固に固定することができる。このため、手元側で線材20を進退操作しても線材20の空回りや線材20の筒体10からの抜けを防ぐことができる。また、このような固定具30を用いることにより、筒体10のごく細い内腔に固定具を配置するため、接着剤による接着や筒体の一部を溶着する方法を用いることが困難であったり、例えばフッ素系樹脂など接着による線材の筒体10の内腔への固定が困難な材質の筒体10に対して、筒体10の第1内腔11で固定具30が滑らないように固定することができる。
上記算術平均粗さRaは、JIS B 0601(2001)に規定される算術平均粗さRaに相当し、JIS B 0633(2001)に準じて測定される。測定には、JIS B 0651(2001)に規定される測定機(例えば、三鷹光機株式会社製の超精密非接触三次元測定装置、型式:NH-3SP)を用いる。
固定具30の第1区間31の近位部31cが、筒体10の内壁面と当接していることが好ましい。第1区間31の近位部31cは遠位部31aよりも表面粗さが大きいため、第1区間31の少なくとも近位部31cが筒体10の内壁面と当接することで筒体10の第1内腔11で固定具30が滑らないように固定具30を筒体10に強固に固定することができる。
固定具30の第1区間31の遠位部31aは、筒体10の内壁面と当接していなくてもよい。これにより、第1内腔11への固定具30の挿入容易性を確保しながら、固定具30を筒体10に強固に固定することができる。
図示していないが、固定具30の第1区間31の遠位部31aは、筒体10の内壁面と当接していてもよい。これにより、固定具30と筒体10の接触面積が大きくなるため、固定具30を筒体10に強固に固定することができる。
第1区間31における固定具30の最大外径は、筒体10の内腔の内径よりも大きいことが好ましい。これにより、第1内腔11に固定具30を挿入したときに固定具30が筒体10内に食い込むように内壁面と当接しやすくなるため、固定具30を筒体10に強固に固定することができる。第1区間31における固定具の最大外径部分は、近位部31cに配置されることが好ましい。
固定具30は、第1区間31の近位端において近位側を向いている第1区間31の近位端面31dを有していることが好ましい。その場合、第1区間31の近位端面31dの少なくとも一部が、筒体10の内壁面と当接していることが好ましい。このように固定具30と筒体10を接触させることにより、固定具30を筒体10に強固に固定することができる。
第1区間31の中央部31bの表面粗さは、第1区間31の遠位部31aの表面粗さよりも大きいことが好ましい。固定具30の第1区間31の中央部31bが筒体10の第1内腔11の内壁面に当接したときにも適度な摩擦抵抗が生じるため、固定具30を筒体10に強固に固定することができる。固定具30と筒体10の接触面積を大きくするためには、固定具30の第1区間31の中央部31bも筒体10の内壁面と当接していることが好ましい。
第1区間31の中央部31bの表面粗さは、第1区間31の近位部31cの表面粗さと同じ値であってもよく、異なる値であってもよい。筒体10への挿入容易性と強固な固定を両立するために、第1区間31の表面粗さは、遠位部31a、中央部31b、近位部31cの順に大きくなっていてもよい。
固定具30の遠近方向と垂直な断面において、固定具30の第1区間31における外形は、円形、楕円形、多角形またはこれらを組み合わせた形状にすることができる。
第1区間31において、固定具30の表面(好ましくは外周面)には深さ1μm以上の溝が複数設けられていることが好ましい。このように溝を設けることにより、固定具30の表面粗さを適度に設定することができるため、固定具30を筒体10に一層強固に固定することができる。上記溝の深さは特に限定されないが、5μm以上、10μm以上とすることができ、また、100μm以下、90μm以下、あるいは80μm以下とすることもできる。なお、1μm未満の溝が設けられていてももちろんよく、このような細かい溝も筒体と固定具の間の摩擦抵抗の増加に寄与する。
溝は、少なくとも第1区間31の近位部31cに設けられていることが好ましく、少なくとも第1区間31の近位部31cと中央部31bに設けられていることがより好ましい。溝は、第1区間31の遠位部31aに設けられていてもよい。
溝は、周方向に延在していることが好ましい。周方向に延在している溝は、遠近方向への滑り止めとして機能するため、筒体10に固定された固定具30が意図せず遠近方向へ動くことを防ぐことができる。
溝は、遠近方向に延在していることが好ましい。遠近方向に延在している溝は、周方向への滑り止めとして機能するため、筒体10に固定された固定具30が意図せず回転することを防ぐことができる。
複数の溝は同じ方向に延在していてもよく、それぞれ異なる方向に延在していてもよいが、あらゆる方向に対する滑り止め効果を得るためには異なる方向に延在していることが好ましい。
表面粗さを大きくする、または溝を形成する方法としては、ナイフ、カミソリ等の刃物やヤスリを用いる方法、目の粗いバフや回転ブラシを用いる方法、投射材を固定具30の表面に衝突させるブラスト加工、固定具30とガラスビーズや酸化アルミニウムの粒子等の砥材を入れたバレル容器を回転または振動させるバレル加工が挙げられる。
図示していないが、固定具30は、第1区間31のみから形成されており、第1区間31の遠位端が固定具30の遠位端と一致しており、第1区間31の近位端が固定具30の近位端と一致していてもよい。
固定具30の遠近方向の一部に第1区間31が配されていてもよい。例えば、図6~図7に示すように、第1区間31は固定具30の遠位端より近位側かつ近位端よりも遠位側に配置されていてもよい。図示していないが、第1区間31は固定具30の遠位端を含む部分に配置されていてもよく、固定具30の近位端を含む部分に配置されていてもよい。
また、図示していないが、固定具30は、複数の第1区間31を備えていてもよい。この場合も上述のとおり、最も遠位側に配置されている第1区間31の遠位端が固定具30の遠位端を含む部分に配置されていてもよく、最も近位側に配置されている第1区間31の近位端が固定具30の近位端を含む部分に配置されていてもよい。
固定具30は、第1区間31よりも遠位側に固定具30の遠位端を含む第2区間32を有していてもよい。その場合、第2区間32では、遠近方向と垂直な断面における断面積が遠位側に向かって小さくなっていることが好ましい。これにより、固定具30と筒体10の接触面積を大きくすることができる。
第2区間32は第1区間31と隣接していることが好ましい。その場合、固定具30の外径が階段状に変化している位置を第1区間31と第2区間32の境界とすることができる。例えば、図6~図7では、第2区間32の近位端での外径は、第1区間31の遠位端での外径よりも大きくなっている。
第2区間32は第1区間31と離間していてもよい。第1区間31と第2区間32はいずれも第1内腔11の内壁面と好ましく接触することから、このように第1区間31と第2区間32を離間させることで遠近方向の長い範囲で固定具30が筒体10と接触しやすくなる。
第2区間32を遠近方向において遠位部32a、中央部32b、近位部32cに三等分割したときに、第2区間32の近位部32cの表面粗さは、第1区間31の遠位部31aの表面粗さよりも大きいことが好ましい。これにより、固定具30の表面粗さを適切に設定することができるため、筒体10の第1内腔11で固定具30が滑らないように固定具30を筒体10に一層強固に固定することができる。
固定具30の第2区間32の近位部32cが、筒体10の内壁面と当接していることが好ましい。第2区間32の近位部32cは第1区間31の遠位部31aよりも表面粗さが大きいため、第2区間32の近位部32cが筒体10の内壁面と当接することで固定具30を筒体10に強固に固定することができる。
第2区間32を遠近方向において遠位部32a、中央部32b、近位部32cに三等分割したときに、それぞれの区間の表面粗さは同一であることが好ましい。また、その場合、第2区間32の表面粗さは、第1区間31の近位部31cの表面粗さと同一であるか、または第1区間31の近位部31cの表面粗さのプラスマイナス5%の範囲の値であることが好ましい。これにより、固定具30の第2区間32が筒体10の第1内腔11の内壁面に当接したときにも適度な摩擦抵抗が生じるため、固定具30を筒体10に強固に固定することができる。固定具30と筒体10の接触面積を大きくするためには、固定具30の第2区間32の中央部32bも筒体10の内壁面と当接していることが好ましい。
第2区間32における固定具30の最大外径は、筒体10の第1内腔11の内径よりも大きいことが好ましい。これにより、第1内腔11に固定具30を挿入したときに固定具30が筒体10内に食い込むように内壁面と当接しやすくなるため、固定具30を筒体10に強固に固定することができる。
固定具30は、第2区間32の近位端において近位側を向いている第2区間32の近位端面32dを有していることが好ましい。その場合、第2区間32の近位端面32dが、筒体10の内壁面と当接していることが好ましい。このように固定具30と筒体10を接触させることにより、固定具30を筒体10に強固に固定することができる。
第1区間31と第2区間32の最大外径は同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。第1内腔11への固定具30の挿入容易性と筒体10への固定具30の強固な固定を両立するためには、第2区間32の最大外径は、第1区間31の最大外径よりも小さくてもよい。
第1内腔11への固定具30の挿入容易性を高めるために、第2区間32の遠位部32aの表面粗さは、第1区間31の遠位部31aの表面粗さよりも大きいことが好ましい。
固定具30は、第1区間31よりも近位側に固定具30の近位端を含む第3区間33を有していることが好ましい。このように第3区間33を設けることにより固定具の近位側によって線材20を支持することができる。第3区間33は第1区間31と隣接していることが好ましいが、第1区間31と離間していてもよい。第3区間33が第1区間31と隣接している場合、固定具30の外径が階段状に変化している位置を第1区間31と第3区間33の境界とすることができる。
第3区間33における固定具30の最大外径は、第1区間31における固定具30の最大外径よりも小さいことが好ましい。その場合、第3区間33の少なくとも一部が第1内腔11の内壁面と当接していてもよい。これにより、筒体10の第1内腔11で固定具30が滑らないように筒体10に固定具30をより強固に固定することができる。第3区間33を第1内腔11の内壁面と当接させるために、第3区間33において、固定具30は遠近方向と垂直な断面における断面積が、遠位側に向かって小さくなっている部分を有していてもよい。同様の理由から、第3区間33における固定具30の最大外径は、筒体10の内腔の内径よりも大きいことが好ましい。
固定具30の近位端における線材20のキンク防止効果を一層発揮するためには、第3区間33において、固定具30は遠近方向と垂直な断面における断面積が遠近方向において略同一であるか、または近位側に向かって小さくなっていることが好ましい。
第1内腔11への固定具30の近位側での挿入容易性を高めるためには、第3区間33における固定具30の最大外径は、筒体10の内腔の内径よりも小さくてもよい。
第3区間33を遠近方向において遠位部33a、中央部33b、近位部33cに三等分割したときに、第3区間33の近位部33cの表面粗さは、第1区間31の近位部31cの表面粗さよりも小さいことが好ましい。これにより、第1内腔11への固定具30の近位側での挿入容易性を高めることができる。同様の理由から、第3区間33の中央部33bの表面粗さは、第1区間31の近位部31cの表面粗さよりも小さいことが好ましい。また、第3区間33の遠位部33aの表面粗さは、第1区間31の遠位部31aの表面粗さよりも小さいことが好ましい。
筒体10の第1内腔11で固定具30が滑らないように固定具30を筒体10に強固に固定するために、第2区間32、第3区間33の少なくともいずれか一方において、固定具30の表面(外周面)に深さ1μm以上の溝が複数設けられていてもよい。第2区間32または第3区間33に設けられている溝の延在方向は、第1区間31における溝と同様に設定することができる。
第1区間31、第2区間32および第3区間33の遠近方向の長さは特に限定されず、同じであってもよく、異なっていてもよい。主に第1区間31と第2区間32が筒体10への固定に寄与するため、遠近方向において、第1区間31と第2区間32の少なくともいずれか一方が、第3区間33よりも長くてもよい。
固定具30は筒体10と同様の樹脂または線材20と同様の金属から構成することができる。また、中でも、線材20を構成する材料のロックウェル硬さと、固定具30を構成する材料のロックウェル硬さが互いに異なっていることが好ましい。また、線材20を構成する材料のロックウェル硬さが、固定具30を構成する材料のロックウェル硬さよりも大きいことがより好ましい。このように線材20と固定具30の硬さを設定することにより、線材20の弾性を確保しつつ、固定具30の表面加工を容易にすることができる。例えば、線材20を弾性が得られやすいSUS304から構成し、固定具30を切削性に優れたSUS303から構成することができる。また、固定具30は、X線不透過材料から構成することができる。これにより、X線透視下において、処置具の位置を把握することができる。
固定具30の線材20への固定方法は特に限定されないが、かしめ、溶着、接着等の方法を用いることができる。例えば、固定具30がその一方端から他方端に貫通している内腔34を有している場合、当該内腔34に線材20を挿通し、上記固定方法を用いることによって線材20の遠位端部を固定具30の一方端に固定することができる。図6~図7では、線材20のうち固定具30よりも遠位側(好ましくは線材20の遠位端)に、固定具30の内腔34の内径よりも大きな外径を有している先端チップ21を設けて、固定具30の内腔34の近位端から線材20の遠位端を挿入し、固定具30の一方端に先端チップ21を引っ掛けることで線材20に固定具30を取り付けている。線材20と固定具30をさらに強固に固定するためには、さらに先端チップ21を加熱して溶着してもよい。固定具30と線材20の材料が金属である場合、固定具30と線材20の固定方法はレーザー溶接であることが好ましい。図示していないが、線材20の遠位端に先端チップ21を設けることなく、固定具30の一方端側から線材20の遠位端を露出させ、線材20の遠位端と固定具30の一方端を溶着することで線材20と固定具30を固定してもよい。先端チップ21は固定具30と同様の材料から構成することができる。
線材20を近位側に引っ張ったときに、固定具30の筒体10との相対位置が5mm以上変位する時の引張応力は、8N以上20N以下であることが好ましい。このように引張応力を設定することで、処置具1の使用時に筒体10から固定具30が抜けにくくなるため、処置具1の安全性を高めることができる。線材20を近位側に引っ張ったときに、固定具30の筒体10との相対位置が5mm以上変位する時の引張応力は、10N以上であることがより好ましく、12N以上がさらに好ましく、18N以下または16N以下であることも許容される。
処置具1を動かすための手元側の構成について説明する。図1に示すように、操作ハンドル45は、線材20の近位端部に接続されている第1ハンドル46と、筒体10の近位側に接続されている第2ハンドル48と、を有している。第1ハンドル46は第2ハンドル48の外側に設けられていることが好ましく、第1ハンドル46は第2ハンドル48に対して長軸方向に移動可能に構成されている。第1ハンドル46を遠近方向に移動させることで、線材20のうち筒体10から露出している部分の長さやたわみ具合を変えることができる。図1では筒体10と第2ハンドル48は別体の接続用チューブ40を介して接続されており、当該チューブ40にはガイドワイヤを挿入するための第1導入口41が設けられている。第2ハンドル48には筒体10の第2内腔12または第3内腔13に液体を導入するための第2導入口47が設けられている。また、第1ハンドル46には高周波電源との接続部49が設けられている。筒体10と第2ハンドル48、または線材20と第1ハンドル46は、互いに直接接続されていてもよく、上記チューブ40のような別の部材を介して接続されていてもよい。これらは、熱圧着、接着剤による接着等の方法で接続することができる。
2.高周波処置具の製造方法
本発明の高周波処置具の製造方法の一実施態様は、熱可塑性樹脂から構成され、遠近方向に延在しており、少なくとも第1内腔と第2内腔を有する筒体と、遠位端部に固定具が固定されている線材と、を準備する工程と、筒体の第1内腔に線材に固定されている固定具を圧入し、筒体の内壁面と固定具を当接させる工程と、筒体を加熱して樹脂を軟化させる工程と、を有する。以下、各工程について説明する。
まず、熱可塑性樹脂から構成され、遠近方向に延在しており、少なくとも第1内腔と第2内腔を有する筒体と、遠位端部に固定具が固定されている線材と、を準備する(工程1)。筒体、線材および固定具の具体的構成については「1.高周波処置具」の説明を参照することができる。
筒体の第1内腔に線材に固定されている固定具を圧入し、筒体の内壁面と固定具を当接させる(工程2)。固定具は、筒体の近位側から遠位側に向かって圧入してもよく、遠位側から近位側に向かって圧入してもよい。
筒体への固定具の密着性を高めるために、固定具の最大外径は、筒体の第1内腔の内径以上であることが好ましく、筒体の第1内腔の内径よりも大きいことが好ましい。
筒体を加熱して樹脂を軟化させる(工程3)。加熱により樹脂が軟化し、筒体の内壁面が固定具と密着することにより、筒体の第1内腔で固定具が滑らないように固定具を筒体に強固に固定することができる。工程3では少なくとも筒体のうち固定具が圧入されている部分を加熱すればよい。工程3において、筒体の周方向全体にわたって加熱されることが好ましい。これにより、筒体の内壁面が固定具の周方向全体で密着しやすくなる。
工程3の後、冷却装置を用いて筒体を冷却してもよく、筒体を自然放冷してもよい。
工程2において、固定具30の第1区間31の近位端面31dが第1内腔11の内壁面と離間しており、工程3の後は固定具30の第1区間31の近位端面31dが第1内腔11の内壁面と当接していることが好ましい。これにより、第1内腔11への固定具30の挿入容易性と筒体10への固定具30の強固な固定を両立することができる。
1:処置具
5:挿入部
8:湾曲部
10:筒体
11:第1内腔
12:第2内腔
13:第3内腔
14:第1開口
15:第2開口
16:第3開口
17:第4開口
18:第5開口
20:線材
21:先端チップ
30:固定具
31:第1区間
31a:遠位部
31b:中央部
31c:近位部
31d:第1区間の近位端面
32:第2区間
32a:遠位部
32b:中央部
32c:近位部
32d:第2区間の近位端面
33:第3区間
33a:遠位部
33b:中央部
33c:近位部
34:固定具の内腔
40:接続用チューブ
41:第1導入口
45:操作ハンドル
46:第1ハンドル
47:第2導入口
48:第2ハンドル
49:接続部

Claims (14)

  1. 遠近方向に延在しており、少なくとも第1内腔と第2内腔を有する筒体と、
    遠近方向の一部が前記筒体の外側に露出し、他部が前記第1内腔に配置されている金属製の線材と、
    前記線材の遠位端部に固定され、前記第1内腔の内壁面と当接している固定具と、を有し、
    前記固定具は、前記遠近方向と垂直な断面における断面積が遠位側に向かって小さくなっている第1区間を有し、
    前記第1区間を前記遠近方向において、遠位部、中央部、近位部に三等分割したときに、前記第1区間の前記近位部の表面粗さは、前記第1区間の前記遠位部の表面粗さよりも大きい高周波処置具。
    なお、前記表面粗さは、前記固定具の表面の周方向における粗さ曲線の基準長さ間での算術平均粗さRaであり、前記基準長さは、各測定位置における前記固定具の周長の四分の一の長さである。
  2. 前記固定具の前記第1区間の前記近位部が、前記筒体の内壁面と当接している請求項1に記載の高周波処置具。
  3. 前記固定具の前記第1区間の前記遠位部は、前記筒体の内壁面と当接していない請求項1に記載の高周波処置具。
  4. 前記第1区間における前記固定具の最大外径は、前記筒体の内腔の内径よりも大きい請求項1~3のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  5. 前記第1区間の前記中央部の表面粗さは、前記第1区間の前記遠位部の表面粗さよりも大きい請求項1~4のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  6. 前記固定具は、前記第1区間よりも遠位側に前記固定具の遠位端を含む第2区間を有しており、
    前記第2区間では、前記遠近方向と垂直な断面における断面積が遠位側に向かって小さくなっている請求項1~5のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  7. 前記第2区間を前記遠近方向において遠位部、中央部、近位部に三等分割したときに、
    前記第2区間の前記近位部の表面粗さは、前記第1区間の前記遠位部の表面粗さよりも大きい請求項6に記載の高周波処置具。
  8. 前記第2区間を前記遠近方向において遠位部、中央部、近位部に三等分割したときに、それぞれの区間の表面粗さは同一である請求項6または7に記載の高周波処置具。
  9. 前記固定具は、前記第1区間よりも近位側に前記固定具の近位端を含む第3区間を有している請求項1~8のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  10. 前記第1区間において、前記固定具の表面には深さ1μm以上の溝が複数設けられている請求項1~9のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  11. 前記溝が、周方向に延在している請求項10に記載の高周波処置具。
  12. 前記溝が、遠近方向に延在している請求項10に記載の高周波処置具。
  13. 前記線材を構成する材料のロックウェル硬さと、前記固定具を構成する材料のロックウェル硬さが互いに異なっている請求項1~12のいずれか一項に記載の高周波処置具。
  14. 前記線材を近位側に引っ張ったときに、前記固定具の前記筒体との相対位置が5mm以上変位する時の引張応力が8N以上20N以下である請求項1~13のいずれか一項に記載の高周波処置具。
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