JP7196238B2 - 細胞観察システムおよび細胞観察方法 - Google Patents

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本発明は、細胞観察システムに関するものである。
従来、細胞の培養には、細胞がコンフルエントになる度にインキュベータから培養容器を取り出して、培養容器から細胞を剥がして希釈し、新たな培養容器に播種して培養する工程、すなわち継代が繰り返される。通常、培養細胞は継代を多数回繰り返すと増殖能が低下するなどの劣化が生じ、そのような劣化した細胞は試験結果に影響を与える場合がある。
そのため、試験に使用する細胞としては品質が安定したものが望まれ、品質を評価する何らかの指標があることが望ましい。例えば、特許文献1に記載の培養細胞評価装置は、細胞の形態的特徴を指標にして細胞を分類して、細胞の劣化を評価している。
国際公開第2011/021391号公報
しかしながら、特許文献1に記載の培養細胞評価装置による評価は、複雑なアルゴリズムが必要であり、作業が煩雑で手間が掛かるという問題がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、細胞の品質を簡易に評価することができる細胞観察システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、細胞を培養する培養容器内の画像を経時的に取得する画像取得部と、該画像取得部により取得された各前記画像に基づいて、前記培養容器内で培養されている前記細胞の培養状況を定量的に解析する画像解析部と、該画像解析部により解析したデータを統計解析する統計解析部と、該統計解析部により得られた複数の継代周期内における前記培養容器内の統計解析結果として、前記継代周期ごとに算出される各前記継代周期内における前記細胞の倍加時間を示す定量的な指標を、前記継代周期ごとに対比可能に表示する表示部とを備え細胞観察システムである。
本態様によれば、画像取得部により培養容器内の画像を経時的に取得して、画像解析部により、その各画像に基づいて、培養容器内の細胞の培養状況を定量的に解析し、その解析したデータを統計解析部により統計解析することで、培養容器内で培養されている細胞の数の移り変わりが分かる。ここで、継代を繰り返すと細胞は劣化し、劣化した細胞は増殖能力が低下する。
この場合において、表示部により、統計解析部によって得られた複数の継代周期内における培養容器内の統計結果を対比可能に表示することで、複雑なアルゴリズムを要することなく、各継代周期間の細胞の増殖能力の変化を視認することができる。これにより、簡易な作業で手間を掛けずに細胞の品質を評価することができる。
上記態様においては、前記表示部が、前記統計解析結果として、各前記継代周期内における前記細胞の増殖曲線を表示することとしてもよい。
継代を繰り返すことにより細胞が劣化して増殖能力が低下してくると、増殖曲線の上昇カーブが緩やかになる。このように構成することで、表示部に表示される増殖曲線の傾きにより、各継代周期の細胞の増殖能力の変化を一見して把握することができる。
上記態様においては、前記表示部が、複数の前記継代周期の前記増殖曲線を重ね合わせて表示することとしてもよい。
このように構成することで、注目する複数の継代周期の細胞の増殖能力の違いを一見して把握することができる。
上記態様においては、前記継代周期ごとの前記細胞の数の時間変化を比較して、前記細胞の増殖率の変化を出力する比較部を備えることとしてもよい。
このように構成することで、比較部により、継代周期ごとの細胞の増殖能力の変化を簡易に把握することができ、ユーザが比較する手間を省くことができる。
上記態様においては、前記継代周期における前記細胞の増殖率に基づいて、前記細胞の品質を評価する品質評価部を備えることとしてもよい。
このように構成することで、品質評価部により、所望の品質を有する継代周期の細胞と所望の品質を有しない継代周期の細胞とに簡易に分けることができる。
上記態様においては、前記表示部が、複数の前記継代周期の前記増殖曲線を時間軸に沿って直列に表示することとしてもよい。
本発明に係る細胞観察システムによれば、細胞の品質を簡易に評価することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る細胞観察システムを示す概略構成図である。 図1の培養観察装置を示す縦断面図である。 図1のPC本体のブロック図である。 モニタに時系列順に表示した各継代周期の増殖曲線の一例を示す図である。 一の継代周期内における細胞の数の増殖曲線の一例を示す図である。 図2の培養観察装置の変形例を示す縦断面図である。 本発明の第2実施形態に係る細胞観察システムの培養観察装置を示す縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る細胞観察システムの培養観察装置を示す縦断面図である。 図8の培養観察装置の内部構造を示す平面図である。 本発明の第4実施形態に係る細胞観察システムの培養観察装置を示す部分的な縦断面図である。 図10の培養観察装置の光源部におけるLED光源の配置の一例を示す平面図である。 図10の培養観察装置の変形例であって、遮光部材により照明光を制限する場合を示す部分的な縦断面図である。 図12の遮光部材の例であって、(a)円形の単一の開口部を有する場合、(b)開口部の径方向位置が(a)とは異なる場合、(c)開口部を2つ備える場合をそれぞれ示す平面図である。 図12の遮光部材の他の例であって、(a)扇形状の開口部を有する場合、(b)円環状の開口部を有する場合をそれぞれ示す平面図である。 図10の培養観察装置の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。 図10の培養観察装置の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。 図10の培養観察装置の他の変形例を示す部分的な縦断面図である。
〔第1実施形態〕
本発明の第1実施形態に係る細胞観察システムについて、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る細胞観察システム1は、図1に示すように、細胞Aを培養して画像を経時的に取得可能な培養観察装置(画像取得部)3と、培養観察装置3により取得された画像を処理するPC(Personal Computer)本体5と、培養観察装置3により取得された画像やPC本体5により画像を処理して得られた処理結果等を表示するモニタ(表示部)7とを備えている。符号9はインキュベータを示している。
培養観察装置3は、図2に示されるように、培養すべき細胞Aを培養液Bとともに収容した培養容器Cを搭載するベース11と、ベース11に設けられた光源部13、撮像部15、送信部17および制御部19とを備えている。
培養容器Cは、例えば、細胞培養用のフラスコであって、光学的に透明な材質からなっている。符号C1は、培養容器Cの底面を示している。
ベース11は、図2に示されるように、培養容器Cの下面を密着させる光学的に透明な材質からなる搭載面11aと、搭載面11aから直立して設けられ搭載面11aに搭載した培養容器Cの一側面を密着させる突当面11bとを備えている。インキュベータ9の内部は多湿状態となるので、ベース11は防水構造となっている。
光源部13は、突当面11bに配置され、搭載面11aから所定の間隔をあけて、かつ、搭載面11aに平行な方向に複数配列されたLED光源13aを備えている。各LED光源13aから射出される照明光の光軸13bは、搭載面11aに対して略平行となるように設定されている。
撮像部15は、ベース11内部の搭載面11aの下方に配置された集光レンズ15aと、集光レンズ15aにより集光された光を撮影して画像を取得する撮像素子15bとを備えている。撮像素子15bも、集光レンズ15aを挟んで搭載面11aとは反対側に配置されるとともに、集光レンズ15aの光軸15c上に配置されている。
送信部17は、撮像素子15bにより取得されてきた画像を無線によって外部に送信するようになっている。
制御部19は、例えば、図示しないタイマーを備えており、定期的に光源部13、撮像部15および送信部17を作動させるようになっている。
PC本体5は、図3に示すように、送信部17から送信された画像を受信する受信部21と、受信部21により受信された画像に基づいて、培養容器C内で培養されている細胞Aの培養状況を定量的に解析し、得られたデータを統計解析する細胞解析部(画像解析部、統計解析部)23とを備えている。
細胞解析部23は、培養容器C内で培養されている細胞Aの数を従来技術により計数するようになっている。また、細胞解析部23は、計数した細胞数を時間軸に対してプロットして、各継代周期内における培養容器C内の細胞Aの数の時間変化を表す増殖曲線を作成するようになっている。継代作業を行った後から次の継代作業までの期間を一の継代周期とする。細胞解析部23により生成された各継代周期の細胞数の増殖曲線は、細胞Aの数に関する情報としてモニタ7に送られるようになっている。
モニタ7は、細胞解析部23から送られてくる細胞Aの数に関する情報に基づいて、複数の継代周期内における培養容器C内の細胞数の時間変化(統計解析結果)を対比可能に表示するようになっている。
例えば、図4に示すように、モニタ7は、細胞解析部23から送られてくる各継代周期の細胞数の増殖曲線を時系列順に表示するようになっている。図4に示す例では、一の継代周期を3日間として、1日目から21日目まで継代を繰り返して得られた各継代周期の増殖曲線を時間軸に沿って直列に配置している。
また、モニタ7は、時系列順に表示した各継代周期の増殖曲線の内、操作者(ユーザ)が指定する複数の継代周期の増殖曲線を重ね合わせて表示することができるようになっている。図4に示す例では、10日目から12日目までの継代周期aの増殖曲線と、19日目から21日目までの継代周期bの増殖曲線とを重ね合わせて表示している。
このように構成された本実施形態に係る細胞観察システム1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る細胞観察システム1を用いて細胞Aの培養状態を観察するには、培養すべき細胞Aおよび培養液Bを収容した培養容器Cを、その下面がベース11の搭載面11aに密着し、一側面がベース11の突当面11bに突き当たるようにベース11に搭載する。
この状態で、培養容器Cを搭載した培養観察装置3をインキュベータ9内に収容し、搭載面11aが水平となるように配置することにより、インキュベータ9内の温度および湿度が管理された環境下で培養容器C内の細胞Aの培養が開始される。また、この時点で制御部19内のタイマーを作動させ、計時を開始しておく。
培養が開始されると、タイマーの計時結果に応じて予め設定されているスケジュールに従って、制御部19が光源部13を作動させ、LED光源13aを点灯させるとともに、撮像素子15bによる撮影を行わせる。
LED光源13aは培養容器Cの側面を突き当てる突当面11bに設けられ、培養容器Cの側面から培養容器C内に、培養容器Cの底面C1に沿う光軸13bの方向に照明光を入射させる。これにより、偏斜照明あるいは暗視野照明と同様にして、培養容器Cの底面C1に接着して成長している細胞Aが側方から照明され、細胞Aの影が形成される。
細胞Aにおいて散乱した散乱光は、その一部が培養容器Cの底面C1およびベース11の搭載面11aを透過してベース11内の集光レンズ15aによって集光され、撮像素子15bにより撮影される。撮像部15においては、例えば、撮像素子15bにより数時間おきに細胞Aからの光が撮影されて、画像が取得される。
画像が取得された後には、その都度、LED光源13aを消灯する。このように光源部13等を間欠動作させることにより、装置の温度上昇を抑えて、細胞Aに対する熱の影響を低減することができる。
そして、撮像素子15bにより経時的に取得された画像は、それぞれ制御部19から送信部17に送られ、送信部17によって外部に順次送信される。インキュベータ9の外部において、送信部17から送信されてくる画像をPC本体5の受信部21によって順次受信し、モニタ7に表示することにより、インキュベータ9内から培養容器Cを取り出して観察を行うことなく、さらには、インキュベータ9の扉を開けることなく、インキュベータ9の外部で培養容器C内の細胞Aの培養状態を確認することができる。すなわち、細胞培養時の確認作業の煩わしさを大幅に低減することができるという利点がある。また、培養容器Cをインキュベータ9外に出さなくて済むので、細胞Aに対する環境変化(温度、pH等の変化)をなくすことができる。
受信部21により受信された画像は細胞解析部23に順次送られ、細胞解析部23により、それぞれの画像に基づいて、培養容器C内で培養されている細胞Aの数が逐次計数される。そして、細胞解析部23により、計数された細胞数が時間軸に対してプロットされ、一の継代周期内における培養容器C内の細胞数の増殖曲線が作成される。細胞解析部23により生成された細胞数の増殖曲線はモニタ7に表示される。
増殖した細胞Aが培養容器Cの一面に広がった状態(コンフルエント)に達すると、操作者は、インキュベータ9から培養観察装置3を一旦取り出し、細胞数を希釈して新たな培養容器Cに撒く継代作業を行う。
継代作業後の新たな培養容器Cはベース11に搭載し、培養観察装置3を再びインキュベータ9に収容する。そして、先の培養容器C内の細胞Aと同様に、インキュベータ9内の温度および湿度が管理された環境下で細胞Aを培養し、その画像を取得してモニタ7に表示する。また、細胞解析部23によりその画像を用いて細胞数が計数され、一の継代周期内における培養容器C内の細胞数の増殖曲線が作成されてモニタ7に表示される。複数の継代周期についてこれを繰り返す。
モニタ7においては、図4に示すように、複数の継代周期内における培養容器C内の細胞数の増殖曲線が時間軸に沿って直列に表示される。このように表示することで、各継代周期における培養容器C内の細胞数の時間変化を容易に見比べることができる。また、継代を繰り返すことにより細胞Aが劣化して増殖能力が低下してくると、増殖曲線の上昇カーブが緩やかになるので、各継代周期の増殖曲線の傾きにより、各継代周期の細胞Aの増殖能力の変化を一見して把握することができる。
また、操作者がいずれか複数の継代周期の増殖曲線を指定すると、モニタ7において、指定されたそれらの継代周期の増殖曲線が重ね合わせられて表示される。これにより、注目する複数の継代周期の細胞Aの増殖能力の違いを一見して把握することができる。
また、操作者は、各継代周期の増殖曲線の変化を指標にして細胞Aの劣化程度を評価することができる。例えば、各継代周期の各増殖曲線の傾きを算出し、それを指標にして定量的に比較してもよい。この場合、例えば、図5に示すように、継代周期の始期(時間t)のときの細胞数をNとし、継代周期の終期(時間t)のときの細胞数をNとすると、増殖曲線の傾きaは、a=(N-N)/(t-t)により算出することができる。
また、継代周期の任意の2点の傾きを算出し、それを指標にして定量的に比較してもよい。任意の時点(時間t)のときの細胞数をNとし、他の時点(時間t)のときの細胞数をNとして、増殖曲線の傾きaは、a=(N-N)/(t-t)により算出することができる。
また、増殖率を算出し、それを指標にして定量的に比較してもよい。この場合、増殖率αは、(N-N)/Nにより算出することができる。任意の時点(時間t)のときの細胞数をNとし、他の時点(時間t)のときの細胞数をNとして、増殖率αは、(N-N)/Nにより算出することができる。
また、各継代周期の増殖曲線について細胞数が倍になるまでにかかる時間(倍加時間)を算出し、それを指標にして定量的に比較してもよい。この場合、倍加時間Tは、(t-t)log102/log10(N/N)または(t-t)/log(N/N)により算出することができる。
また、継代周期の任意の2点の倍加時間を算出し、それを指標にして定量的に比較してもよい。任意の時点(時間t)のときの細胞数をNとし、他の時点(時間t)のときの細胞数をNとして、倍加時間Tは、(t-t)log102/log10(N/N)または(t-t)/log(N/N)により算出することができる。ここで、t、tは、対数増殖期の任意の2点とすることが好ましい。
以上説明したように、本実施形態に係る細胞観察システム1によれば、モニタ7により、複数の継代周期内における培養容器C内の細胞数の時間変化を対比可能に表示することで、複雑なアルゴリズムを要することなく、各継代周期間の細胞Aの増殖能力の変化を視認することができる。これにより、簡易な作業で手間を掛けずに細胞Aの品質を評価することができる。
また、撮像部15が、培養されている細胞Aにおける散乱光の内、培養容器Cの底面C1を透過した散乱光を撮影するので、高温多湿の環境下で培養されている場合に培養容器Cの上面に露結により形成される水滴の影響を受けることなく鮮明な画像を取得することができる。
また、本実施形態においては、光源部13としてLED光源13aを用いているので、発熱を抑えて、細胞Aへの影響を少なくし、電力消費も抑えることができるという利点がある。
本実施形態においては、細胞数のかわりに細胞密度(単位面積あたりの細胞数)を算出し、それを時間軸に対してプロットすることで細胞増殖曲線を作成してもよい。また、細胞数のかわりに培養容器C内で細胞Aが占める面積を算出し、それを時間軸に対してプロットすることで細胞増殖曲線を作成してもよい。
また、本実施形態においては、例えば、細胞解析部23が、継代周期ごとの細胞数の時間変化を比較して、細胞Aの増殖率の変化を出力する比較部として機能することとしてもよい。このようにすることで、操作者は、継代周期ごとの細胞Aの増殖能力の変化を簡易に把握することができ、操作者自身が比較する手間を省くことができる。
また、本実施形態においては、例えば、細胞解析部23が、各継代周期における細胞Aの増殖率に基づいて、細胞Aの品質を評価する品質評価部として機能することとしてもよい。このようにすることで、細胞解析部23により、所望の品質を有する細胞Aを簡易に評価することができる。
この場合、例えば、培養工程の終期の時点で、細胞Aの増殖率が所定の閾値よりも大きい場合は、その培養容器C内の細胞Aは品質がよいと判断してもよい。また、細胞Aが劣化して増殖能力が低下すると、細胞数の倍加時間が長くなるので、所定の細胞数に達するまでの倍加時間が所定の閾値よりも短い場合は、その培養容器C内の細胞Aは品質が良いと判断してもよい。
また、本実施形態においては、光源部13からの照明光が、培養容器Cの底面C1と平行な光軸13bに沿って水平方向に培養容器C内に入射されることとしたが、これに限定されるものではなく、光源部13からの照明光が、水平方向に対して±30°以下の角度をなして培養容器C内に入射されることにしてもよい。このような角度を採用しても、細胞Aに対して暗視野照明あるいは偏斜照明と同様の影を形成することができ、立体的な像を撮影することができる。
また、本実施形態においては、図6に示されるように、集光レンズ15aの光軸15cを培養容器Cの底面C1に直交させて、底面C1の部分的な画像を取得することにしてもよい。この場合、例えば、集光レンズ15aの光軸15cを1以上のミラー15dによって折り曲げることとすればよい。培養容器Cの底面C1全体あるいは底面C1の比較的広い部分を撮影する場合と比較して培養状態の判定の確実性は低下するが、この部分領域の画像から培養状態を推定することとしてもよい。
また、本実施形態においては、制御部19がタイマーを備えていて定期的に光源部13等を作動させることとしたが、これに代えて、制御部19に受信部(図示略)が接続されていて、インキュベータ9の外部からの指令信号を受信し、その指令信号に応じて制御部19が光源部13等を駆動することにしてもよい。操作者があらかじめ入力した指示により光源部13のオンオフや撮影を遠隔操作によって行ってもよいし、操作者が任意のタイミングで、光源部13のオンオフや撮影を遠隔操作によって行ってもよい。
画像信号や指令信号の送受信は、無線で行ってもよいし、有線で行ってもよい。
また、本実施形態においては、細胞増殖曲線を表示する態様を示したが、対数軸に対してプロットすることで、直線として表示してもよい。このようにすることで、継代周期中の対数増殖期にあたる部分が直線として表示され、より直感的に細胞増殖能の把握や比較を行うことができる。
また、細胞増殖曲線に代えて、細胞数の変化を棒グラフで表示してもよいし、不連続なドット(点)で表示してもよい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る細胞観察システムについて、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る細胞観察システム31は、図7に示すように、撮像部33において第1実施形態に係る細胞観察システム1と相違している。
本実施形態の説明において、上述した第1実施形態に係る細胞観察システム1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
撮像部33は、ベース11の搭載面11aの下方に、搭載面11aと略平行な平面上に配列された複数のマイクロレンズ35aを備えるマイクロレンズアレイ35と、マイクロレンズアレイ35のさらに下方に配置された撮像素子35bとを備えている。マイクロレンズアレイ35のマイクロレンズ35aは、撮像素子35bの1画素毎に対応して配置されている。
各マイクロレンズ35aの焦点距離は、搭載面11aを構成する透明部材の厚さ寸法と搭載面11aに搭載された培養容器Cの底面C1の厚さ寸法とを加えた厚さ寸法よりも大きく設定されている。各マイクロレンズ35aが、培養容器Cの底面C1に接着している細胞Aに焦点位置を合わせて搭載面11aの下方に配置されることで、細胞Aの像を撮像素子35bの撮像面に投影することができるようになっている。
撮像素子35bが培養容器Cの底面C1全体の画像を撮影することは必ずしも必要ではなく、細胞Aの存在する確率の高い中央部分等、任意の部分領域について画像を取得し、取得された画像に基づいて、培養状態を推定することにしてもよい。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る細胞観察システムについて、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る細胞観察システム41は、図8および図9に示されるように、撮像部15の集光レンズ15aを光軸15cに沿う方向に移動させる焦点調節機構43と、撮像部15を搭載面11aに沿う方向に2次元的に移動させる移動機構45とを備える点で、第1実施形態と異なる。
本実施形態の説明において、上述した第1実施形態に係る細胞観察システム1と構成を共通とする箇所には同一符号を付して説明を省略する。
焦点調節機構43は、例えば、モータ43aおよびボールネジ43bを備えた直動機構である。この焦点調節機構43は、モータ43aの作動によってボールネジ43bを回転させ、ボールネジ43bに噛み合っているナット43cを集光レンズ15aの光軸15cに沿って直線移動させることで、ナット43cに固定された集光レンズ15aをその光軸15cに沿って移動させることができるようになっている。
移動機構45は、図9に示されるように、直交配置された2つの直動機構47,49により構成されている。第1直動機構47は、ベース11に固定されたガイドレール47aと、ガイドレール47aに沿って第1水平方向Xに移動可能に支持されたスライダ47bと、スライダ47bを移動させる駆動機構47cとを備えている。駆動機構47cは、モータ47dとボールネジ47eとを備えている。
また、第2直動機構49は、第1直動機構47のスライダ47bに固定されたガイドレール49aと、ガイドレール49aに沿って第2水平方向Yに移動可能に支持されたスライダ49bと、スライダ49bを移動させる駆動機構49cとを備えている。この駆動機構49cは、モータ49dとボールネジ49eを備えている。
操作者は、撮像素子15bにより取得された画像によって、集光レンズ15aの焦点が適正に細胞Aに合致しているか否かを確認し、合致していない場合には、焦点調節機構43をいずれかの方向に作動させるための指令信号を入力し、制御部19により焦点調節機構43を作動させる。
モータ43aの回転によりボールネジ43bが回転させられると、ボールネジ43bの回転方向に応じてナット43cが水平方向のいずれかの方向に移動し、ナット43cに固定されている集光レンズ15aが水平方向に移動させられる結果、集光レンズ15aの焦点位置が上下方向に移動させられる。
すなわち、集光レンズ15aが、ミラー15dに近接する方向に移動させられると、焦点位置が上昇させられ、集光レンズ15aがミラー15dから離間する方向に移動させられると、焦点位置が下降させられる。これにより、焦点位置を適正な位置に調節して、鮮明な画像を得ることができる。
また、操作者は、異なる位置を観察したい場合には、移動機構45をいずれかの方向に移動させるための指令信号を入力し、制御部19により移動機構45を作動させる。第2直動機構49に沿って撮像部15を移動させることにより、観察位置を水平方向Yに移動させ、第1直動機構47に沿って第2直動機構49および撮像部15を移動させることにより観察位置を水平方向Xに移動させる。これにより、観察位置を2次元的に調節することができる。
本実施形態の光源部13は、培養容器Cの上から照明する位置に配置してもよい。また、光源部13を培養容器Cの側面から照明する位置に配置してもよい。また、光源部13を培養容器Cの底面から照明する位置に配置してもよく、光源部13を移動機構45により撮像部15と共に移動させてもよい。
〔第4実施形態〕
上記第1実施形態および第2実施形態は細胞Aに対して横から照明光を照射する態様を示したが、細胞Aの下方から照明光を照射する態様を以下に説明する。
本実施形態に係る細胞観察システム51は、図10に示されるように、培養観察装置3が、細胞Aを収容した培養容器Cを載置するステージ53と、ステージ53の下方に配置され、ステージ53を上方から透過して来る光を集光する対物レンズ55と、細胞Aを透過した光を撮影する撮影光学系57と、対物レンズ55の径方向外方に配置され、ステージ53を透過して上方に照明光を射出する光源部59とを備えている。
ステージ53には、対物レンズ55および光源部59の上方を覆うように、光学的に透明な材質、例えば、ガラス板53aが配置され、培養容器Cはガラス板53aの上面に載置されるようになっている。
培養容器Cの底面を符号C1で示し、培養容器Cの天板を符号C2で示す。
光源部59は、図10および図11に示されるように、対物レンズ55の周囲に、周方向および径方向に間隔をあけて複数配置されたLED光源(光源)61と、各LED光源61に対応して配置され、各LED光源61において発生した照明光を略平行光にする複数のコリメートレンズ63と、コリメートレンズ63により略平行光にされた照明光を拡散させる拡散板65とを備えている。
光源部59は、特定のLED光源61を独立して点灯させることができるようになっている(図10および図11は、点灯しているLED光源61をハッチングによって示している。)。
すなわち、対物レンズ55の径方向に異なる位置のLED光源61のみを点灯させることで、図10に実線で示されるように、ガラス板53aおよび培養容器Cの底面C1を下から上に向かって透過した後、培養容器Cの天板C2の内面において反射して、斜め上方から細胞A、培養容器Cの底面C1およびガラス板53aを透過して対物レンズ55に入射する照明光の角度を、破線で示されるように切り替えることができるようになっている。
また、対物レンズ55の周方向に特定位置のLED光源61のみを点灯させることにより、細胞Aに対して周方向の特定の方向からのみ照明することができるようになっている。また、図11に示されるように、対物レンズ55の周方向に2以上の方向、特に、対物レンズ55の光軸Sに対して軸対称の方向に配置されたLED光源61を点灯させることにより、照明ムラを低減した照明光を細胞Aに対して照射することができるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る細胞観察システム51を用いた観察方法について、以下に説明する。
本実施形態に係る細胞観察システム51を用いて透明な細胞Aの観察を行うには、図10に示されるように、細胞Aを培養容器Cの底面C1に接着させた状態で、培養容器Cをその底面C1が下側になるようにステージ53のガラス板53a上に載置する。
そして、この状態で、光源部59のいずれかのLED光源61を作動させて照明光を発生させる。LED光源61において発生した照明光は、LED光源61に対応して配置されているコリメートレンズ63によって略平行光にされ、拡散板65によって拡散された状態で、ガラス板53aおよび培養容器Cの底面C1を下から上に向かって透過し、培養容器Cの天板C2の内面において反射して細胞Aに対して斜め上方から照射される。
細胞Aに照射された照明光のうち、細胞Aを透過した照明光の透過光が培養容器Cの底面C1およびガラス板53aを上から下に向かって透過して、対物レンズ55に入射する。この際、照明光は細胞Aの形状や屈折率によって屈折、散乱され、あるいは、細胞Aの透過率によって減光されることで、細胞Aの情報を載せた透過光となって対物レンズ55により集光され、図示しない撮像素子によって撮影される。
このように、本実施形態に係る細胞観察システム51によれば、細胞Aの下方に光源部59および対物レンズ55を含む撮影光学系57を配置しているので、従来、細胞Aを挟んだ両側に光源部と撮影光学系とを配置していた透過光の観察装置と比較すると、細胞Aの片側のみに光源部59および撮影光学系57を集約し、装置を薄型化することができるという利点がある。また、そのように薄型化した細胞観察システム51においても、透過光を撮影することにより細胞等の被写体を標識せずに観察することができるという利点がある。
また、光源部59からの照明光は、対物レンズ55の径方向外方から射出され培養容器Cの天板C2の内面において反射することにより、細胞Aに対して斜め上方から照射されて対物レンズ55により集光されるので、細胞Aへの入射角度を適切に設定することにより、細胞Aの像に明暗を形成することができ、細胞等の透明な被写体についても見やすい像を取得することができるという利点がある。
また、本実施形態においては、光源部59が、対物レンズ55の周囲に径方向に配列され、独立して点灯可能な複数のLED光源61を備えているので、図10に破線で示されるように、点灯するLED光源61の径方向位置を異ならせることにより、細胞Aに入射する照明光の照射角度を変化させることができる。これにより、対物レンズ55の取り込み角より小さい入射角の場合は、照明ムラの少ない明視野照明とし、また対物レンズ55の取り込み角より大きい入射角の場合は、微細構造が強調される暗視野照明とし、さらに対物レンズ55の取り込み角と同等の入射角の場合は、細胞Aが立体的に見える偏斜照明とすることができる。
また、本実施形態においては、光源部59が、対物レンズ55の周囲に周方向に配列され、独立して点灯可能な複数のLED光源61を備えているので、点灯するLED光源61の周方向位置を異ならせることにより、細胞Aに入射する照明光の照射方向を変化させることができる。これにより、形成される細胞Aの像の陰影の方向を変化させ、見え方を変更することができる。
また、図11に示されるように、周方向に異なる位置の複数のLED光源61を同時に点灯させることにより、特に、軸対称に配置される複数のLED光源61を同時に点灯させることにより、照明ムラを低減してムラの少ない細胞Aの画像を取得することができるという利点がある。
また、本実施形態においては、各LED光源61に対応して拡散板65が備えられているので、LED光源61から発せられた照明光が均一に拡散され、照明ムラの少ない均一な強度の照明光を細胞Aに照射することができる。
なお、本実施形態においては、複数のLED光源61をアレイ状に配列し、独立して点灯させることで、照明光の照射角度や照射方向等を切り替えることとしたが、これに代えて、図12から図14に示されるように、光源部59が、対物レンズ55の周囲に配置される光源67と、光源67の上方に配置され、光源67からの照明光を遮蔽する遮光部材69とを備えることにしてもよい。
すなわち、遮光部材69にはその周方向の一部あるいは径方向の一部に開口する開口部69aと、培養容器Cの天板C2の内面において反射して細胞Aを透過した光を透過させる透過孔69bとが設けられており、遮光部材69を入れ替えることで、開口部69aの位置を調節して、照明光の照射角度や照射方向を変更することができる。
光源部59としては、上記と同様にアレイ状に配列されたLED光源61、コリメートレンズ63および拡散板65を備えるものでもよいが、照明光の発光位置を切り替える機能は不要であり、開口部69aより広い範囲から照明光を射出可能な光源であれば、任意の光源を備えるものを採用してもよい。
図13(a)から図13(c)は円形の開口部69aを有する例であり、径方向や開口部69aの個数が異なる例を示している。図14(a)は開口部69aが扇形状の場合、図14(b)は開口部69aが円環状の場合をそれぞれ示している。開口部69aの大きさ、位置および形状は任意のものを採用することができる。
また、本実施形態においては、細胞培養フラスコのような天板C2を有する培養容器C内に細胞Aを収容し、培養容器Cの天板C2の内面において照明光を反射させることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、培養容器Cとして、シャーレ(蓋なし)のように天板を有しない容器71に細胞Aを収容した場合には、図15に示されるように、シャーレの上部開口を閉塞する位置にミラーのような反射部材73を配置し、反射部材73によって容器71の底面71bを下から上に向かって透過した照明光を反射することにしてもよい。反射部材73は、直動によりあるいは揺動により細胞Aの上方位置に挿脱可能に設けられていてもよい。
また、本実施形態においては、図16に示されるように、培養容器Cの天板C2の上方に光を遮蔽する材質からなる遮光部材75を備えていてもよい。
このようにすることで、外部からの外光が遮光部材75によって遮蔽されるため、外光が天板C2から培養容器C内に入射することを抑制し、効率的に観察を行うことができる。
また、本実施形態においては、光源部59として、LED光源61、コリメートレンズ63および拡散板65をガラス板53aに沿うように略水平に配置したものを例示したが、これに代えて、図17に示されるように、LED光源61、コリメートレンズ63および拡散板65を光軸Sに向けて傾けて配置してもよい。
このようにすることで、LED光源61から発せられる照明光のロスを抑制し、効率的に照明光を細胞Aに照射することができる。
また、本実施形態においては、光源部59として、拡散板65を備えるものを例示したが、拡散板65を備えていなくてもよい。
また、本実施形態においては、光源部59として、コリメートレンズ63を備えるものを例示したが、コリメートレンズ63を備えていなくてもよい。
また、本実施形態においては、光源部59として、コリメートレンズ63および拡散板65を備えるものを例示したが、コリメートレンズ63および拡散板65の配置が逆でもよい。コリメートレンズ63および拡散板65を備えていなくてもよい。
また、本実施形態においては、培養容器Cの下方に光源部59を配置する構成を例示して説明したが、例えば、培養容器Cの上方に光源部59を配置して、細胞Aに対して上方から照明光を照射することとしてもよい。
また、本実施形態においては、駆動機構により撮影光学系57をX,Y方向に移動させることとしてもよい。この場合、駆動機構により、光源部59を撮影光学系57と一緒に移動させることとしてもよい。
また、本実施形態においては、光源部59として、対物レンズ55の周囲に、周方向および径方向に間隔をあけて複数のLED光源(光源)61が配置された構成を例示して説明したが、周方向にのみ複数のLED光源(光源)を間隔をあけて配置してもよい。例えば、周方向に90度ずつ間隔をあけて4つのLED光源(光源)を配置してもよい。1つのLED光源(光源)を配置してもよい。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。例えば、本発明を上記各実施形態および変形例に適用したものに限定されることなく、これらの実施形態および変形例を適宜組み合わせた実施形態に適用してもよく、特に限定されるものではない。また、送信部17と受信部21との間の送受信は有線でも無線でもよい。
1,31,41,51 細胞観察システム
3 培養観察装置(画像取得部)
7 モニタ(表示部)
23 細胞解析部(画像解析部、統計解析部、比較部、品質評価部)
A 細胞
C 培養容器

Claims (11)

  1. 細胞を培養する培養容器内の画像を経時的に取得する画像取得部と、
    該画像取得部により取得された各前記画像に基づいて、前記培養容器内で培養されている前記細胞の培養状況を定量的に解析する画像解析部と、
    該画像解析部により解析したデータを統計解析する統計解析部と、
    該統計解析部により得られた複数の継代周期内における前記培養容器内の統計解析結果として、前記継代周期ごとに算出される各前記継代周期内における前記細胞の倍加時間を示す定量的な指標を、前記継代周期ごとに対比可能に表示する表示部とを備え細胞観察システム。
  2. 前記表示部が、複数の前記継代周期の前記指標を重ね合わせて表示する請求項1に記載の細胞観察システム。
  3. 前記継代周期ごとの前記細胞の数の時間変化を比較して、前記細胞の増殖率の変化を出力する比較部を備える請求項1または請求項2のいずれかに記載の細胞観察システム。
  4. 前記継代周期における前記細胞の増殖率に基づいて、前記細胞の品質を評価する品質評価部を備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の細胞観察システム。
  5. 前記表示部が、複数の前記継代周期の前記指標を時間軸に沿って直列に表示する請求項1に記載の細胞観察システム。
  6. 前記倍加時間が、
    T=(t-t)log102/log10(N/N
    、または、
    T=(t-t)/log(N/N
    により算出される請求項1から請求項5のいずれかに記載の細胞観察システム。
    ここで、Tは倍加時間、Nは継代周期の始期tのときの細胞数、Nは継代周期の終期tのときの細胞数である。
  7. 前記倍加時間が、各前記継代周期における任意の2点から算出される請求項1から請求項5のいずれかに記載の細胞観察システム。
  8. 前記任意の2点が、対数増殖期における任意の2点である請求項7に記載の細胞観察システム。
  9. 前記倍加時間が、
    T=(t―t)log102/log10(N/N
    、または、
    T=(t-t)/log(N/N
    により算出される請求項7または請求項8に記載の細胞観察システム。
    ここで、Tは倍加時間、Nは任意の時間tのときの細胞数、Nは任意の時間tのときの細胞数である。
  10. 前記指標が棒グラフまたは不連続な点である請求項1から請求項9のいずれかに記載の細胞観察システム。
  11. 細胞を培養する培養容器内の画像を経時的に取得し、
    取得した各前記画像に基づいて、前記培養容器内で培養されている前記細胞の培養状況を定量的に解析し、
    解析したデータを統計解析し、
    該統計解析により得られた複数の継代周期内における前記培養容器内の統計解析結果として、前記継代周期ごとに算出される各前記継代周期内における前記細胞の倍加時間を示す定量的な指標を、前記継代周期ごとに対比可能に表示する細胞観察方法。
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