JP7195870B2 - ファイバリファイナのリファイナセグメント - Google Patents

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Description

本発明は、概して、ファイバリファイナにおける繊維材料の叩解に関し、より詳細には、叩解プロセスの間の供給の変化に関する。
ウッドチップなどの繊維材料をパルプに叩解するために使用されるリファイナは、通常、対向して配置され、互いに対して回転する、1つまたは複数のリファイナ要素を備えている。リファイナ要素の一方または両方は、回転可能とすることができる。固定された、すなわち、動かないリファイナ要素は、ステータと呼ばれ、回転しているか、回転可能なリファイナ要素は、ロータと呼ばれる。ディスクリファイナでは、リファイナ要素は、ディスク状であり、コーンリファイナでは、リファイナ要素はコーン状である。ディスクリファイナおよびコーンリファイナに加え、いわゆるディスク-コーンリファイナも存在する。このディスク-コーンリファイナでは、繊維が離解される材料が、最初にディスク状のリファイナ要素によって叩解され、次いで、コーン状のリファイナ要素間でさらに叩解される。さらに、リファイナのステータとロータとの両方が円筒状のリファイナ要素である、円筒状のリファイナも存在する。
リファイナ要素は、リファイナセグメントの内側表面、すなわち、互いに対向した表面間に、叩解空間/隙間が形成されるように配置される。もっとも一般的なリファイナタイプを示すディスクリファイナでは、叩解される材料は、通常、リファイナディスクの1つ、通常はステータの中間部の開口を通して、ディスク間の中心空間に供給される。材料は、このため、遠心力によってディスクの外周に向けられて、繊維材料の叩解/磨砕が行われる、叩解空間/隙間に現れる。叩解された材料は、叩解空間/隙間から、リファイナディスクの叩解表面の外周から排出され、パルプ製造プロセス上に供給される。
リファイナ要素の内側(叩解)表面は、通常、1つまたは複数のリファイナセグメントが設けられている。このセグメントは、繊維の磨砕作用を向上させるための、様々なサイズおよび向きのバーおよび中間の溝のパターンで形成されている。リファイナセグメントは、通常、リファイナセグメントの各々が、連続した叩解表面の一部を形成するような方法で、隣接して配置される。バーおよび溝のパターンは、互いの外側に位置する様々なゾーンに分割される場合がある。このゾーンは、たとえば、繊維材料がリファイナに供給される、径方向内側の流入ゾーンと、材料の叩解が行われる、1つまたは複数の径方向外側の叩解ゾーンである。流入ゾーンでは、通常は、より少ないバーおよび溝が存在し、パターンが叩解ゾーン(複数の場合もある)よりも粗い。
通常、リファイナセグメントのバーおよび溝は、リファイナ要素/ディスクの回転中心に対してほぼ径方向に延びている。ポンプ効果を得るため、すなわち、叩解される材料の、セグメントの内周から外周に向かう方向からの移動を向上させるため、または、抗ポンプ効果を得るため、すなわち、セグメントの外周に向かう、叩解される材料の移動を遅くするために、リファイナ要素を通る径方向のラインに対して、バーは傾斜している場合がある。このため、ポンピングバーは、叩解される材料のために、周方向の速度成分と、叩解表面の中心から離れる方向に向けられた径方向の速度成分との両方を生成するバーである。ポンピングバーとリファイナ要素の半径との間のバーの角度、または供給角度は、このため、リファイナ要素の回転方向とは反対方向に向けられている。リファイナセグメントの供給効果/能力は、供給角度によって制御される場合がある。供給角度が大きいと、供給効果が増大し、一方、角度が小さく、負の角度にさえなると、供給効果が低下する。リファイナセグメントが2つ以上の叩解ゾーンを備えている場合、バーの供給角度は、通常、叩解ゾーン内では同じであり、各叩解ゾーンのリファイナセグメントの周囲に向かって低下する。
繊維材料が、リファイナ要素間の叩解空間/隙間で叩解される場合、材料内の湿気のいくらかが蒸気になる。蒸気の流れは、通常、極めて不規則的であるが、いくらかの蒸気は、材料とともに、リファイナ要素の周囲に向かって流れ、蒸気のいくらかは、やはり、リファイナ要素の中心に向かって「後方に」流れる。蒸気の流れは、とりわけ、リファイナセグメントがどのように設計されているかに依存する。後方に流れる蒸気は、主に、リファイナセグメントのバー間に形成された溝内を、リファイナ要素の中心に向かって流れる。
通常、流れの拘束物、またはせきは、処理されていない材料が叩解用の隙間を通して外に通過することを防止するために、リファイナセグメントの溝に挿入される。せきは、対向する叩解バー間の空間に材料を案内し、それにより、材料の叩解を促進させることができる。しかし、せきは、叩解プロセスの間に叩解用の隙間で生じた蒸気に対する障害物を構成する。蒸気は、やはり、せきによって溝の外に、上方に向けられ、叩解用の隙間を通る材料の流れを妨げる。このことは、次いで、叩解用の隙間の安定性に影響し得る、叩解表面上の障害に繋がり、隙間を通る材料の流れを非一様にする。叩解用の隙間内の供給の変化が、リファイナの製造能力の低減、叩解された材料の品質の非一様性、および、叩解で消費されるエネルギの増大に繋がる。したがって、上述の欠点を克服するために、リファイナセグメントの設計を向上させる必要がある。
叩解プロセスの間、供給の変化を低減するリファイナディスクを提供することが目的である。
この目的および他の目的は、提案される技術の実施形態によって満たされる。
第1の態様によれば、繊維材料を叩解することが意図されたリファイナにおけるリファイナ要素上に配置可能なリファイナセグメントが提供される。リファイナセグメントは、径方向内側縁部および径方向外側縁部を有するとともに、繊維材料の叩解が行われる叩解ゾーンを備えている。リファイナセグメントがリファイナ要素上に配置されている場合にリファイナ要素の意図された回転方向に対応する第1の周方向に移動するように、リファイナセグメントは、構成されており、およびそれぞれの叩解ゾーン内のそれぞれの供給角度に配置されたバーのパターンが設けられており、供給角度が、第1の周方向とは反対側に向いており、中間の溝がバー間にあり、せきがバー間に延びるとともに溝の表面の上に突出している。せきは、叩解ゾーン間のボーダにおけるバーの少なくともいくつかの端部において少なくとも配置され、それにより、叩解ゾーン間のボーダにおいて、リファイナセグメントの径方向内側縁部に対し、せきの径方向外側に、開口が形成されるようになっている。それぞれの角度が、それぞれの叩解ゾーンの径方向内側のボーダにおける開口を接続する仮想線と、リファイナセグメントの半径に垂直な線との間に形成されるように、開口は配置されており、角度が、リファイナセグメントの内側縁部に向けられている。
第2の態様によれば、上述に係るリファイナセグメントを少なくとも1つ備えている、繊維材料を叩解するためのリファイナ要素が提供される。
第3の態様によれば、上述に係るリファイナセグメントを少なくとも1つ備えている、繊維材料を叩解するためのリファイナが提供される。
本開示に係るリファイナセグメントを導入することにより、少なくとも以下の利点を達成することができる。
バーの角度、ならびに、バーおよび溝の幅を、叩解ゾーンの各々に関して個別に設定することができ、特定のエネルギ消費、繊維の品質およびセグメントの耐用年数を向上させる能力を向上させる。
叩解用の隙間における流れの衝突が低減され、このことは、次にディスクの隙間の不安定性の低減、制御不可能な乱流の低減、振動の低減、微細な脈動の低減などに繋がる。
せきのすぐ後ろのエリアが、蒸気圧が低く、材料の移動がかなり少なくなる「デッドゾーン」となることを防止する。このことは、ピッチの集積を低減するか避けることができることを意味する。
他の利点は、詳細の説明を読む際に理解される。
本発明は、さらなる目的およびその利点とともに、添付図面と合わせて、以下の詳細な説明を参照することにより、最適に離解され得る。
従来技術に係る同軸に配置されたステータ/ロータのディスクの対を備えた通常のリファイナの概略図である。 従来技術に係る複数のリファイナセグメントを備えた叩解表面の概略図である。 従来技術に係るリファイナセグメントの一部の概略図である。 図3aのリファイナセグメントの断面図である。 本開示の実施形態に係るリファイナセグメントの一部の概略図である。 本開示の実施形態に係るリファイナセグメントの一部の材料の流れの概略図である。 本開示の実施形態に係るリファイナセグメントの一部の蒸気の流れの概略図である。
図面を通して、同じ参照符号が、同様の、または対応する要素に使用される。
従来技術のさらなる説明のために、従来技術に係る、同軸に配置されたステータ/ロータのディスクの対2、3の形態のリファイナ要素を備えた通常のリファイナ1が、図1に概略的に示されている。リファイナ要素/ディスク2、3の少なくとも一方には、図2に示すように、複数のリファイナセグメント4を備えた叩解表面が設けられている。各リファイナセグメント4は、リファイナセグメント4がリファイナ要素2、3上に配置された際に、リファイナ要素の中心を向いた径方向内側縁部41と、リファイナ要素の外周に向いた径方向外側/外周縁部42とを有している。ステータ/ロータのディスクの対2、3は、たとえば1つのステータ2および1つのロータ3、または2つのロータを備えることができる。ロータ/ロータの構成の場合では、2つのロータは、回転方向が逆であるように構成されている。本開示では、主な強調点は、ディスクリファイナにあるが、本開示は、他のリファイナの幾何学形状にも等しく実施することができる。
背景技術のセクションにおいて記載するように、叩解プロセスの間の供給量の変化をさらに低減する必要性が当該技術において継続して存在する。図3aは、従来技術に係る、リファイナ要素上に配置可能なリファイナセグメント4の一部の概略図である。ここでは、リファイナセグメント4には、バー10と、ほぼ径方向に延びる中間の溝11と、バー10間に延び、溝11の表面上に突出するせき12とが設けられている。この図は、リファイナセグメント4の意図された移動方向に対応する、リファイナセグメント4が第1の周方向20に移動した際の、リファイナセグメント4上の蒸気の流れ8と繊維材料の流れ7とを示している。この移動方向は、リファイナセグメント4がリファイナ要素上に配置されている際の、リファイナ要素の意図された回転方向に対応している。図3aは、リファイナセグメント4の第1の周方向20が、リファイナ要素の反時計回りの回転方向に対応する例を示している。材料7は、リファイナセグメント4の外周に向かう方向に流れる。従来のリファイナセグメントの設計では、バー10とせき12とは、通常、破線のボックスBによって示すような、閉じた「ボックス」または「ケージ」を形成する。閉じた「ボックス」または「ケージ」は、蒸気8の流れを妨げ、この流れを上方に、溝の外に、かつ、叩解用の隙間内に流す。
少なくとも以下の問題が、この設計に関連付けられている。
後方(または前方)に流れようとする蒸気8が、「閉じ込められ」、叩解用の隙間内へと出る蒸気の通り道を見出すようにされる。このことは、叩解用の隙間内における蒸気8と繊維材料7との間の流れの衝突を生じる。このことは、供給の妨害、振動、微細な脈動などに繋がる。
せき12のすぐ後ろのエリアが、蒸気圧が低く、材料7の移動がかなり少なくなる「デッドゾーン」となる。これにより、このゾーンにおける材料のピッチの集積9が生じる。このピッチの集積が開始されると、この集積はエスカレートする。
セグメント表面にわたるパルプ供給角度および開いたエリア(すなわち、半径)を変更することが困難である。開いたエリアにより、対象となる半径の外周における累積エリアが意味される。開いたエリアは、ディスクリファイナを通る流れを達成するために重要である。
図3bは、図3aの線A-Aに沿うリファイナセグメント4の断面であり、異なる視野からの、せき12の後方のエリアにおける材料7のピッチの集積9を示している。
本実施形態は、開口がポンプに抗する方向に形成され、材料が処理されずに前方に逃れることを許容することなく、蒸気が後方に流れることを可能にするような方法で、リファイナセグメントの叩解ゾーン内のバーを、せきと接続することにより、上述の問題を解決する。さらに、本実施形態は、バーの角度、ならびに、バーおよび溝の幅を、叩解ゾーンの各々に関して個別に設定することを可能にし、特定のエネルギ消費、繊維の品質およびセグメントの耐用年数を向上させる能力を向上させる。
図4は、本開示の実施形態に係る、リファイナ要素上に配置可能であるリファイナセグメント4の一部の概略図である。リファイナセグメント4は、1つまたは複数の叩解ゾーンZ(x)を備える場合があり、ここで、x=1、…、nである。ここで、Znは、図4における叩解ゾーンZ1、Z2、Z3、Z4によって示されるように、リファイナセグメントの内側縁部にもっとも近い叩解ゾーンを示している。図4に示すリファイナセグメント4には、それぞれの叩解ゾーンZ(x)内のリファイナセグメント4の半径rに対するそれぞれに供給角度β(x)で配置されたバー10と、バー10間の中間の溝11と、バー10間に延び、溝11の表面の上に突出するせき12とが設けられている。図4の実施形態では、せき12は、異なる叩解ゾーンZ(x)間の移行部/ボーダにおけるバー10の少なくともいくつかの端部に少なくとも配置されており、それにより、開口13が、叩解ゾーン間の移行部/ボーダにおいて、せきの径方向外側に、叩解セグメント4の内側縁部41に対して形成されるようになっており、それにより、後方に流れる蒸気が、バーおよびせきに沿って、リファイナセグメント4の内側縁部に向かって開口を通って流れることを可能にしている。図4のリファイナセグメント4は、第1の周方向20に移動するように構成されている。このことは、リファイナセグメント4がリファイナ要素上に配置されている場合、リファイナ要素の意図された回転方向に対応している。図4は、リファイナセグメント4の第1の周方向20が、リファイナ要素の反時計回りの回転方向に対応する例を示している。
図5aは、繊維材料7の流れの概略図であり、図5bは、本開示の実施形態に係る、リファイナセグメント4の蒸気の流れ8の概略図である。リファイナセグメント4は、リファイナセグメント4が第1の周方向20に移動する際の、リファイナ要素上に配置可能である。第1の周方向20は、この場合では、リファイナ要素の反時計回りの回転方向に対応している。材料7は、リファイナセグメント4の外周/外側縁部に向かう方向に流れる。一方、後方に流れる蒸気8は、リファイナセグメント4の内側縁部に向かって流れる。蒸気は、バー10に沿い、せき12に沿って流れ、開口13を通過し、リファイナセグメントの内側縁部に向かってこのように移動する。
図4、図5a、および図5bに示す実施形態では、開口13が、異なる叩解ゾーンZ(x)間の移行部/ボーダの、リファイナセグメント4の内側縁部に対してせき12の周縁部、すなわち、せき12の径方向外側に形成されている。さらに、これら実施形態におけるせき12は、せき12の、第1の周方向20に対する終端部が、せき12の前端部よりもリファイナセグメント4の内側縁部に近いように配置されており、それにより、後方に流れる蒸気8をせき12の周縁部/壁に沿って、開口13に向かって案内するために、せき12が、リファイナセグメント4上の斜め内側を「指す」ように、傾いている。
図4に示すように、バー10は、それぞれの叩解ゾーンZ(x)内のリファイナセグメント4の半径rに対するそれぞれの供給角度β(x)に配置され、叩解ゾーンZ(x)間の移行部/ボーダにおけるバーの端部を接続するせき12は、それぞれの叩解ゾーンZ(x)内のバー10に対するそれぞれの角度α(x)で配置されている。叩解ゾーンZ(x)内のバー10の長さは、一実施形態における第1の周方向20とは反対方向に増大し、また、仮想線をバー10の径方向内側端部間、すなわち、それぞれの叩解ゾーンZ(x)の径方向内側のボーダにおける開口13間に描けるように適合される。ここで、仮想線は、それぞれの叩解ゾーンZ(x)内のリファイナセグメント4の半径rに対して垂直な線とともにそれぞれの角度γ(x)を形成している。一実施形態では、各叩解ゾーンZ(x)の供給角度β(x)は、ポンプ供給角度である。すなわち、叩解される材料のポンプ効果を得るために、供給角度β(x)が、第1の周方向20とは反対側に向けられる。蒸気8をリファイナセグメント4の内側縁部にガイドするために、各叩解ゾーンZ(x)内のバー10とせき12との間の角度α(x)は、一実施形態では90度より大であり、各叩解ゾーンZ(x)における角度γ(x)は、一実施形態ではリファイナセグメント4の内側縁部に向けられている。
リファイナセグメント4が2つ以上の叩解ゾーンZ(x)、たとえば、Znがリファイナセグメント4の内側縁部にもっとも近い叩解ゾーンを示す、Z1、Z2、Z3、…、Znを備えている実施形態では、角度β(x)および角度γ(x)は、各叩解ゾーンZ(x)に関し、リファイナセグメント4の内側縁部に向かって増大する。すなわち、β≦β≦β≦βかつγ≦γ≦γ≦γである。
特定の実施形態によれば、90≦α(x)≦110度である。
リファイナセグメント4が上述のように2つ以上の叩解ゾーンZ(x)を備えている別の特定の実施形態によれば、5度≦β≦β≦β≦β≦45度である。
リファイナセグメント4が上述のように2つ以上の叩解ゾーンZ(x)を備えている別の特定の実施形態によれば、5度≦γ≦γ≦γ≦γ≦45度である。
例示的実施形態では、1つおきのバー10の径方向内側の端部が、せき12に接続されている。
特定の実施形態では、せき12の少なくともいくつかは、バー10よりも高さが低い。
図4、図5a、および図5bに示すように、開口13は、いくつかの実施形態では、リファイナセグメント4の叩解ゾーンZ(x)の表面全体にわたって設けられる場合があり、それにより、開口13および溝11を通って、リファイナセグメント4の内側縁部およびリファイナ要素/ディスクの中心に向かって流れる蒸気8のための、叩解ゾーンZ(x)すべてを通る自由な通路を生成/形成する。これにより、蒸気8が、木材/繊維材料7の流れに対する衝突を最小限にしつつ、叩解ゾーンZ(x)から排出されることを可能にする。特定の実施形態では、開口13は、リファイナセグメント4のせき12すべてに隣接して設けられる。
少なくとも以下の利点が、この設計で達成される。
バーの角度、ならびに、バーおよび溝の幅を、叩解ゾーンの各々に関して個別に設定することができ、このことは、供給容量および開いた容量を半径によって変更することができ、特定のエネルギ消費、繊維の品質およびセグメントの耐用年数を向上させるために、残留時間を最適化させる能力の向上に繋がる。
後方に移動する蒸気が、叩解用の隙間に押し込まれることなく、自由に移動することができ、このことは、叩解用の隙間の不安定性の低減、および、制御不可能な乱流の低減に繋がる。
蒸気が、逆方向に移動する木材/繊維材料と衝突することがなく、これにより、供給物の衝突が少なくなるかなくなり、かつ、ピッチの集積が少なくなる。
このことは、繊維の離解/叩解能力を損なうことなく達成される。すなわち、木材/繊維の流れの制限を依然として同じとすることができる。
本開示のすべての実施形態は、たとえば、ロータ-ステータ構成のリファイナ、および、ロータ-ステータ構成の代わりに2つのロータを有する、すなわち、独立して回転することができる2つのロータを有するリファイナなどの、当該技術でよく知られているリファイナ構成に適合させることができる。本開示では、主な強調点は、ディスクリファイナにあるが、本開示は、他のリファイナの幾何学形状にも等しく実施することができる。
上述の実施形態は、単に例として与えられたものであり、提案されている技術はこれに限定されないことを理解されたい。当業者には、様々な変形、組合せ、および変更が、添付の特許請求の範囲によって規定される本範囲から逸脱することなく、実施形態に行われ得ることを理解されたい。特に、異なる実施形態における異なるパーツの解決策は、技術的に可能である場合は、他の構成に組み合わせることができる。
1 リファイナ
2 リファイナ要素、ステータ、ディスク
3 リファイナ要素、ロータ、ディスク
4 リファイナセグメント、叩解セグメント
7 繊維材料
8 蒸気、流れ
9 ピッチの集積
10 バー
11 溝
12 せき
13 開口
20 第1の周方向
41 径方向内側縁部
42 径方向外側縁部、外周縁部
Z(x)、Z1、Z2、Z3、Z4 叩解ゾーン

Claims (11)

  1. 繊維材料(7)を叩解することが意図されたリファイナ(1)におけるリファイナ要素(2、3)上に配置可能なリファイナセグメント(4)にして、リファイナセグメント(4)が、径方向内側縁部(41)および径方向外側縁部(42)を有するとともに、繊維材料(7)の叩解が行われる複数の叩解ゾーン(Z(x))を備え、リファイナセグメント(4)がリファイナ要素(2、3)上に配置されている場合にリファイナ要素(2、3)の意図された回転方向に対応する第1の周方向(20)に移動するように、リファイナセグメント(4)は、構成されており、およびそれぞれの叩解ゾーン(Z(x))内のリファイナセグメント(4)の半径(r)に対するそれぞれにバーの角度(β(x)配置されたバー(10)のパターンが設けられており、バーの角度(β(x)は、第1の周方向(20)とは反対側にあり、中間の溝(11)がバー(10)間にあり、せき(12)がバー(10)間に延びるとともに溝(11)の表面の上に突出している、リファイナセグメント(4)であって、
    せき(12)が、叩解ゾーンZ(x)間のボーダにおけるバー(10)の少なくともいくつかの端部において少なくとも配置され、それにより、叩解ゾーン(Z(x))間のボーダにおいて、リファイナセグメント(4)の径方向内側縁部(41)に対してせき(12)の径方向外側に、開口(13)が形成されるようになっており、開口(13)を接続する仮想線における、第1の周方向に関する前端部は、仮想線の後端部よりも、内側縁部(41)の近くに配置されることを特徴とする、リファイナセグメント(4)。
  2. リファイナセグメント(4)の第1の周方向(20)に対し、せき(12)の終端部が、せき(12)の前端部よりもリファイナセグメント(4)の内側縁部(41)の近くに配置されるように、せき(12)が傾斜していることを特徴とする、請求項1に記載のリファイナセグメント(4)。
  3. せき(12)が、バー(10)に対して90度以上のそれぞれの角度(α(x))でそれぞれの叩解ゾーン(Z(x))内に配置されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のリファイナセグメント(4)。
  4. せき(12)とバー(10)との間の角度(α(x))が、90度以上で110度以下であることを特徴とする、請求項3に記載のリファイナセグメント(4)。
  5. それぞれのバーの角度(β(x))、および、同一の叩解ゾーンにおける開口(13)を接続する仮想線と、リファイナセグメント(4)の半径(r)に垂直な線との間のそれぞれの角度(γ(x))が、それぞれの叩解ゾーン(Z(x))の各々に関し、リファイナセグメント(4)の内側縁部(41)に向かって増大することを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のリファイナセグメント(4)。
  6. バーの角度(β(x))が、5度から45度の間にあることを特徴とする、請求項5に記載のリファイナセグメント(4)。
  7. 隣接する叩解ゾーン(Z(x))の間のボーダにおいて開口(13)を接続する仮想線と、リファイナセグメント(4)の半径(r)に垂直な線との間の角度(γ(x))が、5度から45度の間にあることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載のリファイナセグメント(4)。
  8. 1つおきのバー(10)の径方向内側の端部が、せき(12)に接続されていることを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のリファイナセグメント(4)。
  9. せき(12)の少なくともいくつかが、バー(10)よりも高さが低いことを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のリファイナセグメント(4)。
  10. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のリファイナセグメント(4)を少なくとも1つ備えていることを特徴とする、繊維材料を叩解するためのリファイナ要素(2、3)。
  11. 請求項1から請求項のいずれか一項に記載のリファイナセグメント(4)を少なくとも1つ備えていることを特徴とする、繊維材料を叩解するためのリファイナ(1)。
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