JP7195673B1 - 情報処理システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】音声データを適切に管理する情報処理システム、情報処理方法及びプログラムを提供する。【解決手段】ユーザ端末及びサーバ装置が、ブロックチェーンネットワークと通信可能に接続される情報処理システムにおいて、サーバ装置20は、楽曲を構成する構成部分を再生するための部分音声データに紐付けられるNFTであって、楽曲を示す楽曲ID及び構成部分を示す構成部分IDを設定したNFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部212と、楽曲ID及び構成部分IDに対応付けて部分音声データを記憶する楽曲記憶部231と、オーナーから受信するNFTを指定したリクエストに応じて、NFTに設定されている楽曲ID及び構成部分IDに対応する部分音声データを取得して送出する部分音声データ送出部213と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
ノンファンジブルトークン(NFT)が取引の管理に利用されている(特許文献1参照)。
特許第6710401号公報
音楽データは、楽曲全体のみならずその一部のみを取引の対象としたい場合がある。
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、音声データを適切に管理することのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、楽曲を構成する構成部分を再生するための部分音声データに紐付けられるNFTであって、前記楽曲を示す楽曲ID及び前記構成部分を示す構成部分IDを設定した前記NFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応付けて前記部分音声データを記憶する記憶部と、前記オーナーから受信する前記NFTを指定したリクエストに応じて、前記NFTに設定されている前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応する前記部分音声データを前記記憶部から取得して送出する送出部と、を備えることを特徴とする。
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、音声データを適切に管理することができる。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を示す図である。 サーバ装置20のハードウェア構成例を示す図である。 サーバ装置20のソフトウェア構成例を示す図である。 本実施形態の情報処理システムの動作を説明する図である。
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
楽曲を構成する構成部分を再生するための部分音声データに紐付けられるNFTであって、前記楽曲を示す楽曲ID及び前記構成部分を示す構成部分IDを設定した前記NFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応付けて前記部分音声データを記憶する記憶部と、
前記オーナーから受信する前記NFTを指定したリクエストに応じて、前記NFTに設定されている前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応する前記部分音声データを前記記憶部から取得して送出する送出部と、
を備えることを特徴とする情報処理システム。
[項目2]
項目1に記載の情報処理システムであって、
前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応付けて前記部分音声データの取得回数を分散台帳に管理する取得回数記録部をさらに備え、
前記NFTには、前記部分音声データの取得回数の上限値が設定され、
前記送出部は、前記部分音声データを送出したことに応じて、前記取得回数を更新するトランザクションを発行すること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目3]
項目1又は2に記載の情報処理システムであって、
前記構成部分IDには、開始時点及び終了時点が対応付けられること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目4]
項目1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理システムであって、
前記リクエストを送信した前記オーナーの認証を行う認証部をさらに備えること、
を特徴とする情報処理システム。
[項目5]
楽曲を構成する構成部分を再生するための部分音声データに紐付けられるNFTであって、前記楽曲を示す楽曲ID及び前記構成部分を示す構成部分IDを設定した前記NFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応付けて前記部分音声データを記憶部に記憶するステップと、
前記オーナーから受信する前記NFTを指定したリクエストに応じて、前記NFTに設定されている前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応する前記部分音声データを前記記憶部から取得して送出するステップと、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
[項目6]
楽曲を構成する構成部分を再生するための部分音声データに紐付けられるNFTであって、前記楽曲を示す楽曲ID及び前記構成部分を示す構成部分IDを設定した前記NFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応付けて前記部分音声データを記憶部に記憶するステップと、
前記オーナーから受信する前記NFTを指定したリクエストに応じて、前記NFTに設定されている前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応する前記部分音声データを前記記憶部から取得して送出するステプと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
<システム概要>
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の情報処理システムは、サーバ装置20を含んで構成される。サーバ装置20は、ユーザ端末10と通信ネットワークを介して通信可能に接続される。通信ネットワークは、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
ユーザ端末10及びサーバ装置20は、ブロックチェーンネットワーク30とも通信可能に接続される。ブロックチェーンネットワーク30は、複数のノード(コンピュータ)により構成され、台帳データを分散して管理することができる。分散台帳は、いわゆるブロックチェーンの仕組みにより改ざん困難に管理される。なお、ブロックチェーンによる分散台帳管理の仕組みについては一般的なものを採用するものとしてここでは詳細な説明を省略する。ブロックチェーンネットワーク30は、例えば、イーサリアムなどにより構築することができる。
イーサリアムなどのブロックチェーンネットワーク30によって発行可能なトークン(イーサリアムトークン)としては、ファンジブルトークンと、ノンファンジブルトークン(非代替性トークン;Non-Fungible Token:NFT)とがある。NFTは、ファンジブルトークンとは異なり、代替性を有さないトークンである。NFTは、他のNFTと区別される独自の価値を有することができる。このため、NFTは、他のNFTとの区別を可能にするための固有の識別子(NFT-ID)を有する。NFTは、例えば、ERC(Ethereum Request for Comments)721規格に従って発行されたトークンである。ERC721規格に準拠したNFTは、NFT-721トークンとも呼ばれる。本実施形態では、一例として、NFTは、NFT-721トークンであることを想定する。NFTは、ファンジブルトークンと同様に、ブロックチェーンネットワーク30上において取引可能である。NFTの取引履歴は、ブロックチェーンネットワーク30において記録される。ブロックチェーンネットワーク30の分散台帳では、NFTの所有者(オーナー)及び所有履歴も記録される。
本実施形態の情報処理システムでは、楽曲の一部をNFTに紐付けて提供する。
ユーザ端末10は、ユーザが使用するコンピュータである。ユーザはユーザ端末10を操作してNFTを取得し、取得したNFTに紐付く音声データを取得して再生することができる。
サーバ装置20は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、あるいはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
<サーバ装置20>
図2は、サーバ装置20のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。サーバ装置20は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワークに接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述するサーバ装置20の各機能部はCPU201が記憶装置203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現され、サーバ装置20の各記憶部はメモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
図3は、サーバ装置20のソフトウェア構成例を示す図である。サーバ装置20は、認証部211と、NFT発行部212と、部分音声データ送出部213と、NFT販売部214と、楽曲記憶部231と、構成情報記憶部232と、部分音声データ記憶部233と、取得回数記録部234と、を備える。
<記憶部>
楽曲記憶部231は、楽曲(音楽の曲全体)の音声データ(以下、楽曲データという。)を記憶する。楽曲記憶部231は、楽曲を特定する楽曲IDに対応付けて、楽曲データを記憶することができる。なお、楽曲記憶部231は、楽曲IDに対応付けて楽曲データが格納された場所(ファイルやデータベースのレコードなど)を示す情報(例えば、ファイルシステムのパス情報やURLなどとすることができる。)を記憶するようにしてもよい。
構成情報記憶部232は、楽曲の構成に関する情報(以下、構成情報という。)を記憶する。構成情報には、例えば、楽曲を特定する楽曲IDと、当該楽曲中の構成部分を特定する構成部分IDとに対応付けて、当該構成部分の開始時点及び終了時点を含めることができる。本実施形態では、構成部分とは、イントロ、Aメロ、Bメロ、Cメロ、サビ、アウトロなどの楽曲の部分的な塊(バース;VERSEとも呼ばれる。)であるものとする。なお、構成部分は、恣意的に時間で区切った部分とすることもできる。開始時点及び終了時点は、例えば、楽曲データの最初から何秒目であるかにより特定してもよいし、MIDIデータなどであれば小説単位で指定するようにしてもよい。なお、構成部分IDに、開始時点及び終了時点を含めるようにしてもよい。なお、同一の楽曲について、構成部分が重複しないように構成情報を登録してもよいし、構成部分が重複する構成情報が登録されるようにしてもよい。
部分音声データ記憶部233は、楽曲の構成部分ごとの音声データ(以下、部分音声データという。)を記憶する。部分音声データ記憶部233は、例えば、楽曲ID及び構成部分IDに対応付けて部分音声データを記憶することができる。なお、部分音声データを記憶せずに、楽曲データのから部分音声データを抽出するようにしてもよい。
取得回数記録部234は、部分音声データの取得回数を記憶する。取得回数記憶部234は、楽曲ID及び構成部分IDに対応付けて部分音声データの取得回数を記憶することができる。取得回数記録部234は、ブロックチェーンネットワーク30において管理される分散台帳に取得回数を管理する形態とすることもできる。
<機能部>
認証部211は、ユーザの認証を行う。本実施形態ではとくに、認証部211は、NFTの所有者(オーナー)の認証を行う。ユーザの認証は、例えば、電子署名等により行うようにしてもよいし、ユーザIDとパスワードを利用して行うようにすることもできる。認証部211は、後述する部分音声データへのリクエストの送信元であるユーザの認証を行う。ユーザの認証は、特定のユーザであることの認証と、NFTの所有者(オーナー)であることの検証とを含むものとする。
NFT発行部212は、部分音声データに紐付けられるNFTを発行(ミント)する。NFT発行部212は、例えば、ブロックチェーンネットワーク30のスマートコントラクトを呼び出すことによりNFTを発行することができる。発行されたNFTは、所有者(部分音声データを購入したユーザ)のウォレットに入る。NFTには、メタデータとして、楽曲を示す楽曲IDと、構成部分を示す構成部分IDとが設定される。また、メタデータには、当該NFTに紐付く部分音声データの再生回数が設定されうる。
部分音声データ送出部213は、リクエストに応じて部分音声データを送信する。部分音声データ送出部213は、リクエストの送信元であるユーザの認証(及びユーザがNFTの所有者であることの検証)を行わせることができる。ユーザの認証に成功した場合に、部分音声データ送出部213は、NFTに設定されている楽曲ID及び構成部分IDに対応する部分音声データを部分音声データ記憶部233から読み出して送出することができる。
NFT販売部214は、NFTの所有者がNFTを販売する処理を行う。NFT販売部214は、例えば、マーケットプレイスのNFTを登録する処理を、公知の手法により実行することができる。また、NFT販売部214は、一般的なECサイトの手法を用いてNFTに紐付く部分音声データの販売を行うとともに、部分音声データの譲渡先へのNFTの移転に係るトランザクションをブロックチェーンネットワーク30で発行することもできる。NFTの移転トランザクションは、スマートコントラクトにより実装され、NFT販売部214は、当該スマートコントラクトのメソッドを呼び出すことによりNFTの移転を実行してもよい。
また、NFT販売部214は、NFT(親NFT)に紐付く部分音声データをさらに細分化したNFT(子NFT)を発行することもできる。この場合、NFT販売部214は、細分化した部分音声データについての構成情報が構成情報記憶部232に登録されていなければ登録することができる。NFT販売部214は、細分化された部分音声データに紐付く複数の子NFTをNFT発行部212に発行させるとともに、親NFTをバーン(使用不可)することができる。NFT販売部214は、子NFTには、親NFTの再生可能回数を設定することができる。また、NFT販売部214は、親NFTの再生可能回数を分割して子NFTに設定するようにしてもよい。また、NFT販売部214は、所定のデフォルト値を再生可能数として子NFTに設定するようにしてもよい。
また、NFT販売部214は、部分音声データに他の部分音声データを追加することもできる。この場合、複数の部分音声データに紐付く第2のNFTを新規に発行するとともに、所有者が所有していた第1のNFTはバーンするようにブロックチェーンネットワーク30においてトランザクションを発行することができる。このトランザクションもスマートコントラクトにより実装することができる。
また、複数のNFTの束としたパッケージを管理するようにしてもよい。このパッケージをNFTにより実装することもできる。例えば、NFT販売部214は、第1の部分音声データに紐付く第1のNFTと、第2の部分音声データに紐付く第2のNFTとを束ねて、1つの第3のNFTを新規に発行し、第3のNFTのメタデータには、第1及び第2のNFTを示す複数のNFTIDを設定することができる。この場合、部分音声データ送出部213は、複数のNFTIDが設定されたNFTに対するリクエストを受信した場合には、NFTに設定されている各NFTIDに紐付く部分音声データを連続して再生するように部分音声データを応答することができる。これにより、例えば、ある楽曲のサビと、別の楽曲のサビと、それらの間に移行のための効果音等とを組み合わせた音声データが再生されるようにすることができる。また、連続的に再生するだけでなく、部分音声データの一部又は全部を同時に再生するように設定することもできる。例えば、ドラムパートのみの部分音声データと、ベースパートのみの部分音声データと、ギターパートのみの部分音声データとを同時に再生して、カラオケ演奏を実現するような再生形態とすることが可能である。
また、NFT販売部214は、複数のNFTを結合した新規のNFTを発行することもできる。この場合、第1のNFTに紐付く第1の部分音声データを示す第1の楽曲ID及び第1の構成部分IDと、第2のNFTに紐付く第2の部分音声データを示す第2の楽曲ID及び第2の構成部分IDとを両方メタデータに設定した第3のNFTを発行するとともに、第1及び第2のNFTをバーンすることができる。この場合、NFTに含まれる複数の構成部分に対応する再生回数及び再生上限数のペアを複数NFTのメタデータに設定することができる。
また、NFT販売部214は、複数の構成部分の部分音声データが紐付くNFTを複数のNFTに分割することもできる。この場合、NFTのメタデータに楽曲ID及び構成部分IDのペアが複数設定されていることを想定する。NFT販売部214は、第1の楽曲ID及び第1の構成部分IDと、第2の楽曲ID及び第2の構成部分IDとが設定されている第3のNFTについて、第1の楽曲ID及び第1の構成部分IDをメタデータに設定した第1のNFTを発行し、第2の楽曲ID及び第2の構成部分IDをメタデータに設定した第2のNFTを発行するとともに、第3のNFTをバーンすることができる。
なお、楽曲の提供者が、部分音声データの組み合わせを許可又は不許可し、その許可又は不許可を管理する組み合わせ管理部をサーバ装置20が備えるようにしてもよい。組み合わせ管理部には、楽曲IDに対応付けて、当該楽曲の部分音声データを他の楽曲と組み合わせた二次創作を行ってもよいか否かを示す情報(例えば、許諾情報)を記憶することができる。また、他の楽曲との組み合わせを許可する場合にも、許可する(又は許可しない)楽曲の条件を管理するようにしてもよい。
<動作>
図4は、本実施形態の情報処理システムの動作を説明する図である。
ユーザが楽曲の一部分(構成部分)に係るNFTを購入した場合、サーバ装置20は、販売者のユーザ端末10からNFTの発行リクエストを受け付ける(S301)。サーバ装置20は、楽曲ID及び構成部分IDをメタデータに含むとともに、0回の再生回数をメタデータに設定したNFTをブロックチェーンネットワーク30で発行して、ユーザのウォレットに入れる(S302)。
NFTの所有者であるユーザのユーザ端末10から(又はユーザからの承認を得た外部サーバから)、構成部分に対応する部分音声データを取得するリクエスト(取得リクエスト)を受信した場合(S303)、サーバ装置20はユーザの認証を行う(S304)。認証に成功した場合に(S305:YES)、サーバ装置20は、NFTのメタデータに設定されている再生回数が、NFTのメタデータに設定されている楽曲ID及び構成部分IDに対応する取得回数記憶部234の再生上限数以下であるときには(S306:YES)、楽曲ID及び構成部分IDに対応する部分音声データを部分音声データ記憶部233から読み出して応答するとともに(S307)、NFTの再生回数を更新するようにトランザクションを発行することができる(S308)。当該再生回数の更新については、再生回数を増加させる方法による場合は、再生回数をインクリメントすることによりカウントされ、再生回数と再生上限数(例えば5回)とが等しくなることをもって再生上限数に達したことを判断することができる。
認証に失敗するか(S305:NO)、再生回数が再生上限数を超える場合には(S306:NO)、サーバ装置20はエラーメッセージをユーザ端末10に送信して処理を終了する。
以上のようにして、本実施形態の情報処理システムでは、楽曲を構成部分に分けてNFTに紐付けて販売することができる。
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、本実施形態では、NFTのメタデータには再生回数を設定するものとしたが、再生回数に加えて又は再生回数に代えて、NFTのメタデータに再生上限数を設定するようにしてもよい。この場合、販売する部分音声データに応じて異なる再生上限数で販売を行うことができる。図4のステップS306においては、NFTに設定されている再生上限数と再生回数とを比較することができる。
また、取得回数記憶部234に再生回数を管理するようにすることもできる。例えば、取得回数記憶部234は、特定のNFTを示すNFTIDに対応付けて、再生上限数及び再生回数を記憶することができる。この場合、NFT販売部214は、図4のステップS306では、NFTに対応する取得回数記憶部234の再生上限数と再生回数とを比較することができる。
また、NFT販売部214は、再生可能な回数を販売するようにしてもよい。この場合、NFTのメタデータには、再生回数に加えて又は代えて再生可能回数を設定することができる。この場合、NFT販売部214は、図4のステップS308では、再生回数をインクリメントすることに加えて又はそれに代えて、再生可能回数をデクリメントするようにトランザクションを発行することができる。そして、NFT販売部214は、再生回数の譲渡元となるNFTの所有者からのリクエスト(譲渡数が指定される。)に応じて、譲渡元のNFTのメタデータの再生可能回数から譲渡数を減じるとともに、譲渡先のNFTのメタデータの再生可能回数に譲渡数を加算するようにトランザクションを発行することができる。当該トランザクションはスマートコントラクトとして実装し、NFT販売部214は、当該スマートコントラクトを呼び出すようにしてもよい。
なお、再生可能回数は取得回数記憶部234が管理することもできる。この場合、取得回数記憶部234は、NFTを特定するNFTIDに対応付けて、再生可能回数を記憶することができる。さらに取得回数記憶部234に再生回数を管理させるようにしてもよい。この場合、NFT販売部214は、図4のステップS306では、NFTに対応する取得回数記憶部234の再生可能回数を参照して、再生可能回数が0より大きいか否かを判定し、ステップS308では、NFTに対応する取得回数記憶部234の再生可能回数をデクリメントすることができる。そして、NFT販売部214は、再生回数の譲渡元となるNFTの所有者からのリクエスト(譲渡数が指定される。)に応じて、譲渡元のNFTに対応する取得回数記憶部234の再生可能回数から譲渡数を減じるとともに、譲渡先のNFTに対応する取得回数記憶部234の再生可能回数に譲渡数を加算することができる。なお、この処理もスマートコントラクトにより実装し、NFT販売部214は、当該スマートコントラクトを呼び出すようにしてもよい。
また、再生可能回数を販売する場合に、再生可能回数を管理せず、再生回数又は再生上限数を増減させるようにすることもできる。例えば、NFT販売部214は、譲渡元のNFTの再生回数に譲渡数を加算し、譲渡先のNFTの再生回数から譲渡数を減算(再生回数がマイナスになってもよい。)することができる。また、再生上限数をNFTのメタデータに含めるようにし、NFT販売部214は、譲渡元のNFTの再生上限回数から譲渡数を減算し、譲渡先のNFTの再生上限回数に譲渡数を加算することができる。これらの処理もスマートコントラクトにより実装して、NFT販売部214は、当該スマートコントラクトを呼び出すようにしてもよい。
また、本実施形態では、再生回数をインクリメント(増加)して再生上限数に達するか否かにより再生可否を判断することとしたが、これに限らず、例えば、再生上限数をデクリメント(減少)するようにしてもよい。また、条件に応じて再生回数をデクリメントするような処理を行うようにすることもできる。
10 ユーザ端末
20 サーバ装置
30 ブロックチェーンネットワーク

Claims (6)

  1. 楽曲を構成する構成部分を再生するための部分音声データに紐付けられるNFTであって、前記楽曲を示す楽曲ID及び前記構成部分を示す構成部分IDをメタデータに設定した前記NFTを発行してオーナーのウォレットに入れるNFT発行部と、
    前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応付けて前記部分音声データを記憶する記憶部と、
    前記オーナーから受信する前記NFTを指定したリクエストに応じて、前記NFTに設定されている前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応する前記部分音声データを前記記憶部から取得して送出する送出部と、
    を備えることを特徴とする情報処理システム。
  2. 請求項1に記載の情報処理システムであって、
    前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応付けて前記部分音声データの取得回数を分散台帳に管理する取得回数記録部をさらに備え、
    前記NFTには、前記部分音声データの取得回数の上限値が設定され、
    前記送出部は、前記部分音声データを送出したことに応じて、前記取得回数を更新するトランザクションを発行すること、
    を特徴とする情報処理システム。
  3. 請求項1又は2に記載の情報処理システムであって、
    前記構成部分IDには、開始時点及び終了時点が対応付けられること、
    を特徴とする情報処理システム。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理システムであって、
    前記リクエストを送信した前記オーナーの認証を行う認証部をさらに備えること、
    を特徴とする情報処理システム。
  5. 楽曲を構成する構成部分を再生するための部分音声データに紐付けられるNFTであって、前記楽曲を示す楽曲ID及び前記構成部分を示す構成部分IDをメタデータに設定した前記NFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
    前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応付けて前記部分音声データを記憶部に記憶するステップと、
    前記オーナーから受信する前記NFTを指定したリクエストに応じて、前記NFTに設定されている前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応する前記部分音声データを前記記憶部から取得して送出するステップと、
    をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
  6. 楽曲を構成する構成部分を再生するための部分音声データに紐付けられるNFTであって、前記楽曲を示す楽曲ID及び前記構成部分を示す構成部分IDをメタデータに設定した前記NFTを発行してオーナーのウォレットに入れるステップと、
    前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応付けて前記部分音声データを記憶部に記憶するステップと、
    前記オーナーから受信する前記NFTを指定したリクエストに応じて、前記NFTに設定されている前記楽曲ID及び前記構成部分IDに対応する前記部分音声データを前記記憶部から取得して送出するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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