JP7194400B1 - 溶接ガン及び抵抗溶接装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極チップとシャンクホルダの先端部分との間の距離が長くなるシャンクでも溶接時に生じる熱を効率良く冷却することができる溶接ガン及び該溶接ガンを備える抵抗溶接装置を提供する。【解決手段】シャンクホルダ71のシャンク15に収容する部分のうち、防水用のシール80を配設する箇所より先端側の第3部分71aを、シャンク15の凹部15cの内壁から離間するように小径に形成して、第3部分71aとシャンク15の凹部15cの内壁との間で円筒形の第1空間81を形成し、この第1空間81に対して、4個の連通路71g,71h,71i,71jを通して第1流路73の先端部分に繋ぐ。また、第3部分71aの先端部分に切り欠きを形成し、切り欠きにより得られる第2空間82内にフレキシブルチューブ74の先端が来るように配置する。また、切り欠きにて第2空間82を第1空間81に繋げる。【選択図】 図4

Description

本発明は、電極チップと、該電極チップを保持するシャンクと、該シャンクを保持するシャンクホルダと、を備えた溶接ガン及び該溶接ガンを備えた抵抗溶接装置に関する。
少なくとも2枚の金属製の被溶接部材を重ね合わせた状態で溶接箇所を電極で挟み、加圧を加えつつ電流を流し、溶接箇所に発生するジュール熱で被溶接部材同士を接続する抵抗溶接装置が知られている。
抵抗溶接装置には、略正方形の平坦な板状に形成され、装置本体の高さ方向に対して直角方向に配設されるテーブル電極と、テーブル電極の平面方向に移動可能であるとともに、テーブル電極の平面方向に対して直角方向に上下動可能である溶接ガンと、を備えたものがある(例えば特許文献1参考)。特許文献1に記載された抵抗溶接装置は、“水平ガン”と呼ばれる溶接ガンを有している。なお、特許文献1に記載の抵抗溶接装置は、本出願人によって提案されたものである。
水平ガンは、装置本体の高さ方向に対して直角方向(水平方向)に長く伸びる形状を成し、ガンブラケットで装置本体の高さ方向(垂直方向)に揺動自在に支持される。水平ガンは、電極チップと、該電極チップを保持するシャンクと、該シャンクを保持するシャンクホルダと、を備えている。シャンクホルダは、先端部分が折れ曲がったL字状を成し、内部には冷却水を通すための流路が形成されている。シャンクホルダの先端部分にはシャンクが装着される。シャンクには直線形状のものや屈曲形状のものがあり、直線形状のものは“ストレートシャンク”と呼ばれ、屈曲形状のものは“オフセットシャンク”と呼ばれる。オフセットシャンクは、主に狭い箇所で溶接を行う場合に用いられる。
図9は、従来の水平ガン100の構造を示す縦断面図である。また、図10は、図9のシャンク102の外観を示す平面図である。図9に示すように、シャンクホルダ101の内部には、シャンクホルダ101の長さ方向に沿って流路103が形成されている。流路103の断面は例えば円形である。流路103には冷却水を流すための樹脂製のフレキシブルチューブ104が内挿されており、その一端(先端)104aがシャンクホルダ101の先端部101aの近傍に達し、他端が図示せぬ冷却水循環装置(“チラー”と呼ばれる)に達している。なお、シャンクホルダ101の一端(先端)は開口しているので、冷却水が流失しないように栓105が設けられている。また、フレキシブルチューブ104は、例えば樹脂製である。
オフセットシャンク102は、略L字状に形成されており、シャンクホルダ101に装着するための第1装着部102aと、電極チップ106を装着するための第2装着部102bとを有している。図10に示すように、第1装着部102aには、オフセットシャンク102をシャンクホルダ101の先端部分に装着するための貫通孔107と、シャンクホルダ101に装着する方向で、貫通孔107の一部と連通するスリット108とが形成されている。スリット108は、オフセットシャンク102の第1装着部102aにおいてその上端から下端にかけて形成されている。
オフセットシャンク102のスリット108が形成された部分には、シャンクホルダ101に装着する方向に2個のネジ110(図9参照)が平行に配置されている。これらのネジ110は、オフセットシャンク102をシャクホルダ101に固定するためのものである。
オフセットシャンク102の第2装着部102bの貫通孔109は、電極チップ106の形状に合うように、下端側が幅広で、上端側が幅狭になったテーパ状に形成されている(図9参照)。
上述した構成の水平ガン100において、図示せぬ冷却水循環装置からの冷却水は、フレキシブルチューブ104内を流れ、その先端部104aに達した後、シャンクホルダ101の流路103内を流れて冷却水循環装置に戻って行く。このような経路で冷却水が循環することで、電極チップ106を含むオフセットシャンク102が冷却される。なお、電極チップ106は、シャンクに装着するタイプのものであるが、直接シャンクホルダに装着するタイプのものもある。
特許第6966060号公報
ところで、溶接を行うと、ある程度温度が低下してから次の溶接を行うようにしているため、溶接間隔の短縮化は作業効率の向上を図る点で重要である。しかしながら、シャンクの種類によっては溶接間隔にばらつきが生じ、例えば上述したオフセットシャンク102の場合、ストレートシャンクと比べて熱源と冷源との間(シャンクホルダ101の先端部分と電極チップ106との間)の距離が長くなる分、冷却効率が低下し、溶接間隔が長くなる。このような熱源と冷源との間の距離が長くなるシャンクでも冷却効率を高めることができれば、溶接間隔の短縮化が図れて作業効率の向上が期待できる。
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、オフセットシャンクのような電極チップとシャンクホルダの先端部分との間の距離が長くなるシャンクでも溶接時に生じる熱を効率良く冷却することができる溶接ガン及び該溶接ガンを備える抵抗溶接装置を提供することを目的とする。
本発明の溶接ガンは、断面円形状を成し、内部に長さ方向に沿って冷却水通流用の第1流路が形成され、前記第1流路内には前記第1流路の径より小径のフレキシブルチューブが設けられたシャンクホルダと、前記シャンクホルダの先端部分を嵌挿可能な断面円形状の凹部が形成された第1部分と、前記第1部分の前記凹部の中心軸に対して略直角方向に沿って延設され、先端部分で電極チップを保持する第2部分とからなるシャンクと、を備え、前記シャンクホルダは、前記シャンクに収容される部分のうち、防水用のシールが配設される箇所より先端側の第3部分が前記シャンクの前記第1部分の前記凹部の内壁から離間するように小径に形成され、前記第1流路の先端が前記第3部分の前記シール側に位置し、前記第3部分と前記シャンクの前記凹部の内壁との間で形作られる円筒形の第1空間を前記第1流路の先端部分へ繋ぐ少なくとも1つの連通路が形成され、前記フレキシブルチューブの先端が前記第3部分の先端より前記シール側に位置し、前記第3部分の先端部分に切り欠きが形成され、該切り欠きにより得られる第2空間内に前記フレキシブルチューブの先端を位置させ、また前記切り欠きにて前記第2空間と前記第1空間とを繋げた。
上記構成によれば、シャンクホルダの先端側の第3部分とシャンクの第1部分の凹部の内壁との間に形作られる円筒形の第1空間に充満する冷却水によって効率良く冷却することができる。大きな空間である第1空間を持たない従来の溶接ガンよりも高い冷却能力が得られるので、シャンクホルダの先端部分と電極チップとの間(熱源と冷源との間)の距離がストレートシャンクより長くなるオフセットシャンクでも溶接時に生じる熱を効率良く冷却することができる。これにより、溶接間隔の短縮化が図れ、作業効率を向上できる。
本発明の抵抗溶接装置は、少なくとも2枚の金属製の被溶接部材を重ね合わせた状態で溶接箇所を電極で挟み、加圧を加えつつ電流を流し、溶接箇所に発生するジュール熱で被溶接部材同士を接続する抵抗溶接装置において、上記溶接ガンを備えた。
上記構成によれば、上記溶接ガンを備えたことで、溶接間隔の短縮化が図れ、作業効率を向上できる。
本発明によれば、オフセットシャンクのような電極チップとシャンクホルダの先端部分との間の距離が長くなるシャンクでも溶接時に生じる熱を効率良く冷却することができるので、溶接間隔の短縮化が図れ、作業効率を向上できる。
本実施形態に係る抵抗溶接装置の外観を示す側面図 図1の抵抗溶接装置の水平ガンの外観を示す側面図 図2の水平ガンのシャンクホルダ及びシャンクの構造を示す縦断面図 図3の部分拡大図 図3のシャンクの外観を示す平面図 図3のシャンクのA-A線矢示断面図 図3のシャンクのB-B線矢示断面図 図1の抵抗溶接装置の水平ガンのシャンクホルダの先端部分における冷却水の流れを説明するための斜視図 従来の水平ガンの構造を示す示す縦断面図 図9のシャンクの外観を示す平面図
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る抵抗溶接装置1の外観を示す側面図である。同図において、本実施形態に係る抵抗溶接装置1は、支持ポスト4と、多関節構造のアーム5と、ガンブラケット6と、水平ガン(溶接ガン)7と、加圧シリンダ8と、給電ケーブル9と、テーブル電極10と、溶接トランス11と、テーブル駆動部12と、シャンク15と、を備える。
アーム5は、2つのアーム部5A,5Bと、これらのアーム部5A,5Bを支持ポスト4の立設方向に対して直角方向(水平方向)に回転自在に接続する回転軸5Cと、を備える。アーム5は、その基端部にある回転軸5Dにて支持ポスト4に支持される。アーム5は、アーム部5Bの先端部分でガンブラケット6を支持ポスト4の立設方向と同方向に支持する。ガンブラケット6は、その下端部で水平ガン7を支持ポスト4の立設方向と同方向に揺動自在に支持する。また、ガンブラケット6は、その上端部がアーム部5Bの先端部分に、支持ポスト4の立設方向と同方向に接続される。この場合、ガンブラケット6は、アーム部5Bの方向と同方向(水平方向)に回転自在になっている。
水平ガン7は、シャンクホルダ71を有し、シャンクホルダ71の先端部分にはシャンク15が装着される。シャンク15は、オフセットシャンクと呼ばれる屈曲形状のものである。なお、本実施形態に係る抵抗溶接装置1では、ストレートシャンクと呼ばれる直線形状のものでも勿論使用可能である。
図2は、本実施形態に係る抵抗溶接装置1の水平ガン7の外観を示す側面図である。同図に示すように、シャンクホルダ71の先端部分にはシャンク15が装着されており、シャンク15には電極チップ16が装着されている。なお、電極チップ16は、テーブル電極10と対を成す電極である。電極チップ16とテーブル電極10のうち一方が溶接トランス11の一方の電極に接続され、他方が電源トランス11の他方の電極に接続される。
なお、図2では2枚の金属製の被溶接物501,502を重ね合わせた状態で、これらを接合しようとしている状態を示している。被溶接物502は、変形した形状であるから、被溶接物501,502の奥まで電極チップ16を持ってくいことが困難である。これに対し、オフセットタイプのシャンク15は屈曲形状であるから、電極チップ16を被溶接物501,502の奥まで送り込むことができる。
図1に戻り、加圧シリンダ8は、アーム部5Bの先端部分の上面側に配設されている。加圧シリンダ8は、溶接時に圧縮空気の供給を受けることで水平ガン7の後端部と接続されている鎖(チェーン、図示略)を引き上げて、水平ガン7の先端部側が下方(テーブル電極10側)へ向かうように水平ガン7を回動させる。
テーブル電極10は、導電性を有する金属材料(主に銅)からなる四角形の平面板状に形成されており、水平ガン7の下方に配設される。架台12は、溶接作業に用いられる台であり、テーブル電極10が載置される。溶接トランス11は、水平ガン7に電力を供給するものであり、一方の電極がテーブル電極10に接続され、他方の電極が給電ケーブル9に接続される。溶接トランス11は、テーブル駆動部12内に配設される。
次に、水平ガン7のシャンクホルダ71及びシャンク15の構造について説明する。
図3は、水平ガン7の先端部分の構造を示す縦断面図である。図4は、図3の部分拡大図である。図5はシャンク15の外観を示す平面図である。
まずシャンク15について説明する。図4に示すように、シャンク15は、略L字状に形成されており、シャンクホルダ71の先端部分に装着するための第1部分15aと、電極チップ16を装着するための第2部分15bと有する。シャンク15の第1部分15aには、図5に示すように、シャンク15をシャンクホルダ71の先端部分に装着するための円形の凹部15cと、シャンクホルダ71への装着方向で、凹部15cの一部と連通するスリット15dとがそれぞれ形成されている。また、シャンク15の第1部分15aの上部で、スリット15dが形成された部分には、1個のネジ17がシャンクホルダ71への装着方向に対して直角方向に配置されている。ネジ17は、シャンク15をシャンクホルダ71に固定するためのものである。ネジ17を締め込むことでシャンク15とシャンクホルダ71が結合する。
シャンク15の第1部分15aに形成された凹部15cは、第1部分15aの下端直前に達する深さを有する。凹部15cの径は、シャンクホルダ71の先端部分を除く他の部分の径と略同径(極僅かに短い)となっている。シャンクホルダ71の先端部分は、冷却水を溜め込むための空間を得るために、シャンクホルダ71の他の部分より径が短くなっている。その詳細については後述する。
図5に示すように、シャンク15の第2部分15bには、電極チップ16を装着するための貫通孔15eが形成されている。貫通孔15eは、図3又は図4に示すように、下端側が幅広で、上端側が幅狭になったテーパ状に形成されている。
図4において、シャンクホルダ71は、断面円形状を成し、内部に長さ方向に沿って冷却水通流用の第1流路73が形成されている。第1流路73内には、第1流路73の径より小径のフレキシブルチューブ74が設けられている。また、シャンクホルダ71は、シャンク15に収容される部分のうち、防水用のシール80が配設された箇所より先端側の第3部分71aが、シャンク15の第1部分15aの凹部15cの内壁から離間するように小径に形成されている。シャンクホルダ71の長いほうの径の部分(大径部分)と短いほうの径の部分(小径部分)との接続部分71cは、シャンクホルダ71の大径部分から小径部分に行くに従って径が短くなるテーパ形状に形成されている。シャンクホルダ71の大径部分の直近には、周方向に沿う環状の溝部71dが形成されている。溝部71dは断面凹状に形成されており、断面円形の環状のシール80が挿入される。シール80にはシリコンゴム等のゴム素材が用いられる。
シャンクホルダ71の先端部分71aには、シャンクホルダ71の先端に向かう方向に、4個の流路71g,71h,71i,71j(流路71jは、図4では見えていない)、2個の突起部71e,71fの順で形成されている。
図6は、図3のA-A線矢示断面図である。また、図7は、図3のB-B線矢示断面図である。また、図8は、シャンクホルダ71の第3部分71aの外観を示す斜視図である。なお、図8に示すシャンクホルダ71の第3部分71aは、図3又は図4の対応する部分と上下が逆になっている。
図6及び図8に示すように、突起部71e,71fは、それぞれ断面半月状で、弦に相当する側が対向するように形成されている。突起部71eと突起部71fとの間には、フレキシブルチューブ74を通すための孔71k(図8参照)が形成されている。孔71kの径の大きさは、フレキシブルチューブ74の外径より極僅かに小さくなっており、フレキシブルチューブ74の圧入を可能にしている。なお、フレキシブルチューブ74は冷却水を運ぶためのものである。
図7において、シャンクホルダ71の第3部分71aに形成された4個の流路71g~71jは、十字に並ぶように形成されている。4個の流路71g~71jは、それぞれの一方の開口端が第1空間81(図4参照)に繋がり、他方の開口端がシャンクホルダ71内部の第1流路73(図3参照)と繋がっている。シャンクホルダ71の第3部分71aの先端部分には切り欠きが形成されており、この切り欠きにより得られる第2空間82(即ち、突起部71eと突起部71fとで得られる空間)内にフレキシブルチューブ74の先端部74a(図4参照)が位置している。フレシキブルチューブ74は、その先端部74aがシャンクホルダ71の第3部分71aの先端よりシール80側に位置している。第2空間82は、シャンクホルダ71の先端部分71aとシャンク15との間で形作られる第1空間81に繋がっている。
このような構造を採ったことで、図8に示すように、チューブ74で運ばれてきた冷却水がチューブ74の先端から流出し(矢印Y1,Y2)、その後、シャンクホルダ71の第3部分71aとシャンク15との間に形作られる第1空間81から流路71g~71jに流入し(矢印Y3,Y4)、これらの流路71g~71jを通ってシャンクホルダ71の流路73に流入し、図示せぬ冷却水循環装置に戻って行く。このように冷却水が循環する。
シャンクホルダ71の第3部分71aとシャンク15との間で形作られる円筒形状の第1空間81に冷却水が満たされて、広範囲でシャンク15と接する。第1空間81で広い吸熱面が得られることから、従来の溶接ガンよりも吸熱量が増し、溶接時に電極チップ16と被溶接部材との間で発生する熱を効率よく吸収できる。なお、図9に示した従来のシャンクホルダ101とシャンク102は、これらの間に冷却水を通す構造ではなく、互いに接触させた構造を採るため、本発明と比べて冷却効果が低い。このように、大きな空間である第1空間81を持たない従来の水平ガン100よりも高い冷却能力が得られるので、シャンクホルダ71の第3部分71aと電極チップ16との間(熱源と冷源との間)の距離がストレートシャンクより長くなるオフセットシャンクでも、溶接時に生じる熱を効率良く冷却することができる。これにより、溶接間隔の短縮化が図れ、作業効率を向上できる。
次に、本実施形態に係る抵抗溶接装置1の使用例について説明する。
溶接を行うときは、テーブル電極10上に2枚の鋼鈑501,502を重ね合わせて載置する。その後、鋼鈑501に水平ガン7の先端部分(電極チップ16が装着された部分)を当てる。この状態で溶接を開始する操作を行うことで、加圧シリンダ8が作動を開始して水平ガン7の後端部分が引き上げられる。水平ガン7の後端部分が引き上げられることで、水平ガン7の先端部側が下方へ回動し、電極チップ16が鋼鈑501に当接する。この場合、加圧力に応じた大きさで当接する。溶接を開始する操作が行われることで、加圧と同時に通電が行われて、鋼鈑501と鋼鈑502の溶接が行われる。
このように、本実施形態に係る抵抗溶接装置1の水平ガン7によれば、シャンクホルダ71の径の小さい方の第3部分71aとシャンク15の凹部15cの壁面との間で形作られる円筒形の第1空間81を通して冷却水を循環させるようにしたので、第1空間81を持たない従来の水平ガンよりも高い冷却効率が得られる。これにより、シャンクホルダ71の第3部分71aと電極チップ16との間(即ち、熱源と冷源との間)の距離がストレートシャンクより長くなるオフセットシャンク(シャンク15)においても、溶接時に生じる熱を効率良く冷却することができ、作業効率の向上が図れる。
なお、本発明を特定の実施形態を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。
本実施形態では、4個の流路71g~71jを設けたが、これらの個数に限定はない。但し、冷却水を効率よく循環させる点では数が多いほうがよいが、物理的な制限があるため、そう多くは設けることができない。
本発明は、装置本体に対して水平方向に移動できる溶接ガンと、略正方形の平坦な板状に形成されたテーブル電極とを備えた抵抗溶接装置に好適である。
1 抵抗溶接装置
4 支持ポスト
5 アーム
5A,5B アーム部
5C,5D 回転軸
6 ガンブラケット
7 水平ガン
8 加圧シリンダ
9 給電ケーブル
10 テーブル電極
11 溶接トランス
12 テーブル駆動部
15 シャンク
15a 第1部分
15b 第2部分
15c 凹部
15d スリット
15e 貫通孔
16 電極チップ
17 ネジ
71 シャンクホルダ
71a 第3部分
71d 溝部
71g,71h,71i,71j 流路
71e,71f 突起部
71k 孔
73 第1流路
74 フレキシブルチューブ
80 シール
81 第1空間
82 第2空間
501,502 被溶接物

Claims (2)

  1. 断面円形状を成し、内部に長さ方向に沿って冷却水通流用の第1流路(73)が形成され、前記第1流路(73)内には前記第1流路(73)の径より小径のフレキシブルチューブ(74)が設けられたシャンクホルダ(71)と、
    前記シャンクホルダ(71)の先端部分を嵌挿可能な断面円形状の凹部(15c)が形成された第1部分(15a)と、前記第1部分(15a)の前記凹部(15c)の中心軸に対して略直角方向に沿って延設され、先端部分で電極チップ(16)を保持する第2部分(15b)とからなるシャンク(15)と、
    を備え、
    前記シャンクホルダ(71)は、
    前記シャンク(15)に収容される部分のうち、防水用のシール(80)が配設される箇所より先端側の第3部分(71a)が前記シャンク(15)の前記第1部分(15a)の前記凹部(15c)の内壁から離間するように小径に形成され、
    前記第1流路(73)の先端が前記第3部分(71a)の前記シール(80)側に位置し、
    前記第3部分(71a)と前記シャンク(15)の前記凹部(15c)の内壁との間で形作られる円筒形の第1空間(81)を前記第1流路(73)の先端部分へ繋ぐ少なくとも1つの連通路(71g,71h,71i,71j)が形成され、
    前記フレキシブルチューブ(74)の先端が前記第3部分(71a)の先端より前記シール(80)側に位置し、
    前記第3部分(71a)の先端部分に切り欠きが形成され、該切り欠きにより得られる第2空間(82)内に前記フレキシブルチューブ(74)の先端を位置させ、また前記切り欠きにて前記第2空間(82)と前記第1空間(81)とを繋げた、
    溶接ガン。
  2. 少なくとも2枚の金属製の被溶接物を重ね合わせた状態で溶接箇所を電極で挟み、加圧を加えつつ電流を流し、溶接箇所に発生するジュール熱で被溶接物同士を接続する抵抗溶接装置において、請求項1に記載の溶接ガンを備えた抵抗溶接装置。

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