JP7193947B2 - クランプメータ - Google Patents
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Description
漏れ電流が発生したときは、漏電監視装置や漏電ブレーカが作動して、漏電が発生していることがわかり、漏電箇所の探査を行う。
漏電箇所の探査は、たとえば分電盤では、主幹から端末に向けて順次漏電を検出して探査を行う。漏電の探査は、配線の往復線をクランプして、漏電の有無を確認する。正常な場合、電流の往復によって測定値は零となる。一方、漏電は地絡になって電流の往復はないので、漏電が発生していると、クランプメータで漏電量が測定できる。まず、主幹の配線にクランプメータをクランプし、漏電が発生しているかをクランプメータの表示部に測定値が表示されて、この表示値を作業者がみて、漏電が生じていないか否かを確認する。主幹から、順次、下位の階層へ向けて、往復線をクランプして、電流を測定していく。
漏電している電流量は、漏電監視装置や漏電ブレーカや主幹での漏電確認によって判っているので、漏電している電流量が流れている端末へと探査を絞っていく。
このような漏電箇所探査作業は、多数の配線が成されている分電盤内で、各階層の配線をクランプして、クランプメータに表示される測定値を確認しながら行っている。
また、作業者が、クランプセンサが閉じていないことに気がつかずに、測定してしまう可能性があり、そのような場合には、測定された測定値自体が正確でなく、また測定値も不安定であって、漏れ電流を検出できずに探査作業をやり直したりして、漏電箇所の探査作業に時間がかかることになる。
電流センサ10から出力された信号は、増幅器21で増幅され、分岐した一方の信号は、アナログディジタル変換器24に入力されてディジタル信号に変換されCPU26に出力される。また、分岐した他方の信号は、ローパスフィルタ22を介してアナログディジタル変換器25に入力されてディジタル信号に変換されCPU26に出力される。ローパスフィルタ22は、カットオフ周波数をたとえば150Hzまたは180Hzとするフィルタで、商用周波数成分を通過させ、商用周波数に混入した高い周波数成分を除去するフィルタである。なお、以下で符号22で示されるローパスフィルタは、単にフィルタと略することがある。
漏電監視装置等で漏電を検出して漏電が発覚すると、漏電箇所の探査が必要となる。
まず、漏電を検出した最上位層になる「主幹」線に移動してクランプメータを用いた漏電箇所の探査を開始する(ステップS11、S12)。目的の測定対象の電線にクランプメータをクランプする(ステップS13)。このクランプは、配線の2本の往復線を電流センサ10でクランプして行う。2本の往復線では単相交流は、行きと帰りの電流によって発生する磁界は相殺されるので、検出電流はほぼ零となる。一方、漏れ電流は、地絡により同一の電流が帰ってこないので、漏れ電流分だけの磁界が生じ、この磁界を電線にクランプする電流センサ10により検出して漏れ電流を測定できる。
漏れ電流がないときは、つぎの往復線をクランプし(ステップS13)、漏れ電流があるときは、分岐があるかを判定する(ステップS15)。分岐があり、つぎの階層がある場合は、下流に移動して漏れ電流の測定を行う(ステップS16)。分岐がない場合は、当該往復線で漏電が発生しているので、当該電線の漏電箇所を特定する(ステップS17)。
しきい値と測定値との比較はCPU26が担う。電流センサ10からサンプリングした測定値を取得する(ステップS22)と表示部33に測定値を表示する(ステップS23)。ここで、測定値が安定しているかを判定し(ステップS24)、安定していないときは、しきい値と比較することなく測定値が安定するまで測定値の取得を続ける。測定値が安定していないときは、音・光等の変化をしない(ステップS25)。
測定値が安定していると判定されると、設定されたしきい値と比較し(ステップS26)、設定されたしきい値を超えているときは、パターン1の音・光を変化させる。このとき、音響出力部34とLED35でパターン1の音・光を出力する(ステップS27)。また、測定値が設定されたしきい値を超えていないときはパターン2の音・光を出力する(ステップS28)。
配線などに外部ノイズが混入して測定値が不正確になり、また、電流センサ10のクランプが閉塞しない等によっても測定値が不正確になって、誤り判定が生ずるおそれがある。このため、本実施の形態では、測定値の安定を監視し、測定値が安定したと判定すると、設定されたしきい値と比較する。
取得した電流データの波高値、実効値を取得し、任意のデータ数をメモリ27に記憶する。そして、過去M個の電流データの波高値の最大値、最小値を取得する(ステップS31)。そして、最大値から最小値を引いた分が、レンジの10%未満か否かを判定する(ステップS32)。10%未満であった場合には、こんどは過去N個のデータの実効値の最大値と最小値とを取得する(ステップS33)。そして、最大値から最小値を引いた分が、レンジの10%未満であるかを判定する(ステップS34)。10%未満であった場合は、測定値は安定していると判定し(ステップS35)、設定されたしきい値との比較を行う(図3のステップS25)。波高値および実効値の最大値と最小値との差がレンジの10%未満にならない場合は、測定値が安定していないとして(ステップS36)、測定値の取得を繰り返す(図3のステップS22~S25)。なお、M、Nは任意の定数である。
漏れ電流は、現場において測定する必要があり、電流センサのクランプが閉じていない場合には、測定値は安定せず、その場合には、測定装置本体から音・光が変化しないので、クランプが閉じていないことによる誤り判定を防止することができる。
近年の各種電気機械器具の電源部には、インバータを備えており、電源線には、インバータによって生ずる高調波による商用周波数より高い周波数成分が混入することがある。また、電源でのUPSなどの利用も、電源線に高い周波数の高調波成分が混入する原因となる。
漏れ電流測定において、商用周波数成分に加えて、高い周波数成分を含めた電流値として検出すると、本来の漏れ電流の値より、測定電流値は大きくなる。一方、漏れ電流は、商用周波数成分について地絡が生じている現象であるので、高い周波数成分も含めて検出すると、漏れ電流値として検出した値が大きくなりすぎて、正確な電流値とならない。このため、カットオフ周波数として、150Hzあるいは180Hzとするローパスフィルタによって、高い周波数成分をカットすることで、より正確な漏れ電流値を取得するようにしている。
上記の実施の形態では、アナログディジタル変換器をふたつ設けた例で説明したが、時分割サンプリングを行うことで、アナログディジタル変換器を一つにしてもよい。この場合には、CPUにて、時分割サンプリングされたフィルタを介した信号のディジタル信号と、フィルタを介さない信号のディジタル信号とから、ふたつの測定値を演算して測定値の安定を判断して比較すればよい。
20 測定装置本体
21 増幅器(AMP)
22 ローパスフィルタ(LPF)
23 スイッチ
24、25 アナログディジタル変換器(A/D)
26 CPU
27 メモリ
28 インタフェース(I/O)
31 操作部
32 通信部
33 表示部(LCD)
34 音響出力部
35 LED
Claims (1)
- 測定対象電線の漏れ電流を測定するクランプメータであり、
測定対象電線にクランプするセンサが取得した前記測定対象電線の信号が入力され、この信号から前記測定対象電線を流れる電流値を演算する演算手段を含む信号処理部を有するクランプメータであって、
前記信号処理部は、前記演算された電流値を表示する表示部を備え、
前記信号処理部は、
演算された電流の実効値の変動幅が所定の範囲内になったとき、かつ、電流波形の波高値の変動幅が所定の範囲内になったとき、前記電流値が安定したと判定し、
この安定したときの前記電流値が、設定されたしきい値を超えているか否かを判定し、前記しきい値を超えている場合には、音または光により前記しきい値を超えている旨を報知し、超えていない場合は、音または光により前記しきい値を超えていない旨の報知を行う手段を備え、
前記信号が前記信号処理部に入力される経路には、商用周波数より高い周波数成分を除去するローパスフィルタを介して前記信号処理部に入力される経路と、前記ローパスフィルタを介さずに前記信号処理部に入力される経路とを有し、
前記ローパスフィルタを介さない信号と、前記ローパスフィルタを介した信号とが並列して前記信号処理部に入力され、
前記演算手段は、並列入力された前記ローパスフィルタを介さない信号から前記電流値を演算するとともに、前記ローパスフィルタを介した信号から前記電流値を演算し、
前記信号処理部は、前記ローパスフィルタを介さない信号からの前記電流値と前記ローパスフィルタを介した信号からの前記電流値とを比較する比較手段とを有する
ことを特徴とするクランプメータ。
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- 2018-08-09 JP JP2018150138A patent/JP7193947B2/ja active Active
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