JP7192863B2 - 電源装置、電力線物理量測定装置および通信装置 - Google Patents
電源装置、電力線物理量測定装置および通信装置 Download PDFInfo
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Description
本出願は、2018年6月11日出願の日本国出願「特願2018-111010」に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて、所定の負荷に対して電力を供給する電源部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される
電源装置が提供される。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を保持する本体部と、
を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている
電源装置が提供される。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、前記電力線に係る物理量を測定する物理量測定部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される
電力線物理量測定装置が提供される。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、所定の情報を通信する通信部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される
通信装置が提供される。
本開示の目的は、電力線の周囲に生じる磁界から安定的な電力を得ることができる技術を提供することである。
本開示によれば、電力線の周囲に生じる磁界から安定的な電力を得ることができる。
<発明者の得た知見>
まず、発明者の得た知見について説明する。
電力線に取り付けられるカレントトランス部は、例えば、コアと、コイルと、を有する。コアに生じる磁界から電磁誘導によりコイルに誘導電流を生じさせることで、所定の電力を得ることができる。
カレントトランス部は、例えば、金属製の円筒状の本体部内に収容される。本体部は、例えば、電力線が挿通される内筒と、内筒と自身との間にカレントトランス部を収容する外筒と、を有する。
次に、本開示の実施態様を列記して説明する。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて、所定の負荷に対して電力を供給する電源部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される。
この構成によれば、電力線の周囲に生じる磁界から安定的な電力を得ることができる。
前記電源用コアが示す磁化曲線において前記電力線の周囲に生じる磁界強度が磁気飽和点となるときの前記電力線の電流値は、前記電力線に流れる前記電流のピーク値の変動範囲の下限値に対して±10%以内である。
この構成によれば、電力線の電流のピーク値についての上記変動範囲略全体に亘って、電源用コアの磁気飽和性を得ることができる。
前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を保持する本体部を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている。
この構成によれば、電源用CT部による発電効率の低下を抑制することができる。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を保持する本体部と、
を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている。
この構成によれば、電源用CT部による発電効率の低下を抑制することができる。
前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部と前記電源部とを保持する本体部を備え、
前記本体部は、軸方向に沿って半割りされており、
前記電源用コイルおよび前記電源部は、前記本体部のうち2つに分断された一方の内部に収容されている。
この構成によれば、電力線物理量測定装置の構造を簡略化することができる。
前記電源用コアは、軸方向に沿って半割りされた一対の半割コアを有し、
前記一対の半割コアのうち少なくともいずれか一方は、
前記一対の半割コアのうちの他方につき合わされる端部と、
前記端部に向けて直線状に延在する直線部と、
を有する。
この構成によれば、電源用コアのうち一対の半割コア同士を安定的に結合させることができる。
前記電力線を囲むように設けられる電流測定用コアと、前記電流測定用コアに巻回され、前記電力線に流れる前記電流によって前記電流測定用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘起電圧を生じさせる電流測定用コイルと、を有する電流測定用カレントトランス部と、
前記電流測定用カレントトランス部に接続され、該電流測定用カレントトランス部が出力した前記誘起電圧に基づいて前記電力線に流れる前記電流を測定する電流測定部と、
を備え、
前記電流測定用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下である範囲内では、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和しないよう構成される。
この構成によれば、電流の測定精度を向上させることができる。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、前記電力線に係る物理量を測定する物理量測定部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される。
この構成によれば、電源用コアの磁気飽和性により、電源用CT部から物理量測定部への電力供給を安定的に維持することができる。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、所定の情報を通信する通信部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される。
この構成によれば、電源用コアの磁気飽和性により、電源用CT部から通信部への電力供給を安定的に維持することができる。
次に、本開示の一実施形態を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(1)電源装置
本開示の第1実施形態に係る電源装置10について説明する。図1は、本実施形態に係る電源装置を示す概略構成図である。
本開示において、「電力線(Power Line)100」とは、電力を伝送する線状体のことを意味し、例えば、架空送電線(Overhead Conductor、Overhead Transmission Line)、および電力ケーブル(Power Cable)を含んでいる。
電源用CT部420は、例えば、電源用コア422と、電源用コイル424と、を有している。電源用コア422は、電力線100の外周を囲むように環状に設けられている。また、電源用コア422は、磁性体からなっている。電源用コア422を構成する磁性体は、例えば、フェライトなどである。電源用コイル424は、電源用コア422の少なくとも一部に螺旋状に巻回されている。このような構成により、電力線100に流れる電流によって電力線100の周囲で電源用コア422に生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により電源用コイル424に誘導電流を生じさせることができる。
電源部440は、例えば、電源用CT部420に接続され、該電源用CT部420で発生した誘導電流に基づいて、所定の負荷(不図示)に対して電力を供給するよう構成されている。具体的には、電源部440は、例えば、保護部(不図示)と、整流部(不図示)と、定電圧回路部(波形整形部)(不図示)と、を有している。保護部は、例えば、電源部440にサージ電圧が印加されたときに、負荷にサージ電流が流れないように該サージ電流を逃がすよう構成されている。整流部は、例えば、電源用CT部420で発生した誘導電流に基づく交流電力を負荷に適した直流電力に変換(整流)するよう構成されている。また、定電圧回路部は、例えば、整流部で生成した直流電圧を負荷に適した定電圧に調整する機能を有している。
次に、図2を用い、電源用CT部420の電源用コア422が有する磁化特性について説明する。図2は、電源用コアの磁化特性を示す模式図である。
I2=(N/R)(dΦ/dt) ・・・(1)
ただし、Nは電源用コイル424の巻き数であり、Rは負荷の抵抗値(Ω)である。
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(1)電力線物理量測定装置
上述の第1実施形態での電源装置10は、例えば、電力線物理量測定装置12として応用することができる。なお、電力線物理量測定装置12内に、上述の第1実施形態の電源装置10および後述の第3実施形態の通信装置14が組み込まれていると考えてもよい。
図4、図6A、図6B、図6Cおよび図7Bに示すように、クランプ700は、例えば、電力線100の軸方向(Y方向)に後述の本体部300の外側で、該電力線100の軸方向の本体部300の一端に連結されている。また、クランプ700は、電力線100を把持し、本体部300の一端を電力線100に固定している。
図4~図7Bに示すように、本体部300は、電力線100の外側に、温度センサ部200以外の各部材を保持するよう構成されている。本体部300は、例えば、磁性体を含まない金属からなっている。具体的には、本実施形態の本体部300は、例えば、AlまたはAl合金からなっている。これにより、本体部300に起因して電力線100の周囲の磁界が遮蔽されることを抑制することができる。また、本体部300がAlまたはAl合金からなることで、本体部300を軽量化することができる。
本実施形態の電源用CT部420および電源部440は、例えば、上述の第1実施形態と同様に構成されている。電源用CT部420は、例えば、電源用コア422と、電源用コイル424と、を有している。
物理量測定部は、例えば、電源部440から供給される電力により、電力線100に係る物理量を測定するよう構成されている。ここでいう電力線100に係る物理量とは、例えば、電力線100に流れる電流I1、電力線100の温度、電力線100の振動、電力線100の弛度などである。
図6C、図7Bおよび図10に示すように、本実施形態の電流測定用CT部520は、上述の電源用CT部420とほぼ同様に構成され、例えば、電流測定用コア522と、電流測定用コイル524と、を有している。電流測定用コア522は、電力線100の外周を囲むように環状に設けられている。また、電流測定用コア522は、磁性体からなっている。電流測定用コア522を構成する磁性体は、例えば、フェライトなどである。電流測定用コイル524は、電流測定用コア522の少なくとも一部に螺旋状に巻回されている。このような構成により、電力線100に流れる電流I1によって電力線100の周囲で電流測定用コア522に生じる磁束Φの変化に基づいて、電磁誘導により電流測定用コイル524に誘起電圧Vを生じさせることができる。
I1=NV/(KR) ・・・(2)
ただし、Nは電流測定用コイル524の巻き数であり、Rは後述の終端抵抗の抵抗値(Ω)であり、Kは結合係数である。
図5に示すように、電流測定部540は、例えば、電流測定用CT部520に接続される終端抵抗(不図示)を有し、上述の式(2)により該電流測定用CT部520が出力した誘起電圧Vに基づいて電力線100に流れる電流I1を測定するよう構成されている。以下、電流測定部540が測定した電力線100の電流I1に係る情報を「電流データ」という。
図4に示すように、温度センサ部200は、例えば、電力線100に接し、該電力線100の温度を測定するよう構成されている。具体的には、温度センサ部200は、例えば、温度に応じた電圧を出力する熱電対を有している。
通信部600は、例えば、所定の情報を通信するよう構成されている。本実施形態では、通信部600は、例えば、物理量測定部が測定した電力線100の物理量に係る情報を無線で外部に送信するよう構成されている。
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(1)通信装置
上述の第1実施形態での電源装置10は、例えば、通信装置14として応用することができる。なお、通信装置14内に、上述の第1実施形態の電源装置10が組み込まれていると考えてもよい。
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
上述の第1~第3実施形態では、電源装置10が取り付けられる電力線100が、架空送電線として構成されている場合について説明したが、本開示はこの場合に限られない。以下の第4実施形態のように、電源装置10が取り付けられる電力線100は、例えば、電力ケーブル(絶縁被覆ケーブル)として構成されていてもよい。
上述の第1実施形態での電源装置10は、例えば、電力ケーブルとしての電力線100からの電磁誘導を利用して電力を取得しつつ、電力線100に係る物理量を測定する電力線物理量測定装置16として応用することができる。なお、電力線物理量測定装置16内に、電源装置10および通信装置14が組み込まれていると考えてもよい。
図12に示すように、本実施形態の電力線100は、例えば、いわゆる固体絶縁ケーブル(CVケーブル:Cross-linked Polyethylene insulated Polyvinylchloride sheath Cable、またはXLPEケーブル)として構成されている。具体的には、電力線100は、例えば、中心側から外周側に向けて、導体110と、内部半導電層(不図示)と、絶縁層130と、外部半導電層(不図示)と、遮蔽層(金属遮蔽層、金属シース)150と、シース(絶縁シース)160と、を有している。
電源用CT部420は、例えば、電源用コア422と、電源用コイル424と、を有している。電源用コア422は、電力線100の外周(シース160の外周)を囲むように環状に設けられている。また、電源用コイル424は、電源用コア422の少なくとも一部に螺旋状に巻回されている。このような構成により、電力線100の導体110に流れる導体電流(主電流)によって電力線100の周囲で電源用コア422に生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により電源用コイル424に誘導電流を生じさせることができる。
電源部440は、例えば、電源用CT部420に接続され、該電源用CT部420で発生した誘導電流に基づいて、物理量測定部および通信部640に対して電力を供給するよう構成されている。
本実施形態では、電力線物理量測定装置16が、物理量測定部として、例えば、電流測定用CT部520および電流測定部540を有している。
本実施形態の電流測定用CT部520は、例えば、電流測定用コア522と、電流測定用コイル524と、を有している。電流測定用コア522は、電力線100の外周を囲むように環状に設けられている。電流測定用コイル524は、電流測定用コア522の少なくとも一部に螺旋状に巻回されている。
電流測定部540は、例えば、電流測定用CT部520に接続され、電流測定用CT部520が出力した誘起電圧に基づいて電力線100に流れる電流を測定するよう構成されている。以下、電流測定部540が測定した電力線100の電流に係る情報を上述の第2実施形態と同様に「電流データ」という。
本実施形態の電力線物理量測定装置16は、例えば、電力線100の遮蔽層150との誘導結合により、遮蔽層150を介して所定の情報を通信するよう構成されている。すなわち、電力線物理量測定装置16による通信は、いわゆる電力線搬送通信(PLC:Power Line Communication)である。
本実施形態の電力線物理量測定装置16は、例えば、電力系統に用いられる通信システム20に適用することができる。
図13に示すように、本実施形態の電力系統は、例えば、3相3線式で構成されている。当該電力系統が有する3つの電力線100を、電力線a、bおよびcとする。電力系統の少なくとも一部は、例えば、地中に布設されている。
本実施形態の通信システム20は、例えば、上述の電力線a~cの遮蔽層150がクロスボンド接続される電力系統に用いられている。
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
以上、本開示の実施形態について具体的に説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
以下、本開示の好ましい態様を付記する。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて、所定の負荷に対して電力を供給する電源部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される
電源装置。
前記電源用コアが示す磁化曲線において前記電力線の周囲に生じる磁界強度が磁気飽和点となるときの前記電力線の電流値は、前記電力線に流れる前記電流のピーク値の変動範囲の下限値に対して±10%以内である付記1に記載の電源装置。
前記電源用コアが示す磁化曲線における磁気飽和点は、前記電力線の電流値が許容電流値であるときに該電力線の周囲に生じる磁界強度の最大値以下に位置している
付記1又は付記2に記載の電源装置。
前記誘導電流の電流値を積算した積分値は、前記電流の前記電流値が大きくなるにつれて、前記電源用コアが磁気飽和せず誘導電流が正弦波として得られる場合の前記誘導電流の電流値を積算した積分値よりも減少する
付記1から付記3のいずれか1つに記載の電源装置。
前記電流の前記電流値が大きくなったときの、前記誘導電流の電流値を積算した積分値の上昇率は、前記電流の電流値を積算した積分値の上昇率よりも小さい
付記1から付記4のいずれか1つに記載の電源装置。
前記誘導電流の電流値の絶対値がピーク値から低下するときの傾きは、前記誘導電流の電流値の絶対値が前記ピーク値まで上昇するときの傾きよりも急峻である
付記1から付記5のいずれか1つに記載の電源装置。
前記電源用コアが磁気飽和する場合の前記誘導電流の波形は、該誘導電流の電流値の絶対値が前記ピーク値から低下した後に、該誘導電流の電流値が所定時間0Aで一定となる零電流領域を有する
付記6に記載の電源装置。
前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を保持する本体部を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている
付記1から付記7のいずれか1つに記載の電源装置。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を保持する本体部と、
を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている
電源装置。
前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部と前記電源部とを保持する本体部を備え、
前記本体部は、軸方向に沿って半割りされており、
前記電源用コイルおよび前記電源部は、前記本体部のうち2つに分断された一方の内部に収容されている
付記1から付記9のいずれか1つに記載の電源装置。
前記電源用コアは、軸方向に沿って半割りされた一対の半割コアを有し、
前記一対の半割コアのうち少なくともいずれか一方は、
前記一対の半割コアのうちの他方につき合わされる端部と、
前記端部に向けて直線状に延在する直線部と、
を有する
付記1から付記10のいずれか1つに記載の電源装置。
前記電力線を囲むように設けられる電流測定用コアと、前記電流測定用コアに巻回され、前記電力線に流れる前記電流によって前記電流測定用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘起電圧を生じさせる電流測定用コイルと、を有する電流測定用カレントトランス部と、
前記電流測定用カレントトランス部に接続され、該電流測定用カレントトランス部が出力した前記誘起電圧に基づいて前記電力線に流れる前記電流を測定する電流測定部と、
を備え、
前記電流測定用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下である範囲内では、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和しないよう構成される
付記1から付記11のいずれか1つに記載の電源装置。
前記電流測定用コアが示す磁化曲線における磁気飽和点は、前記電力線の電流値が許容電流値であるときに該電力線の周囲に生じる磁界強度の最大値よりも高くに位置している付記12に記載の電源装置。
前記電源部から供給される前記電力により、所定の情報を通信する通信部を備える
付記1から付記13のいずれか1つに記載の電源装置。
前記電力線の遮蔽層と誘導結合した通信用カレントトランス部を備え、
前記通信部は、前記通信用カレントトランス部により前記遮蔽層を介して前記情報を通信する
付記14に記載の電源装置。
前記通信用カレントトランス部は、
前記遮蔽層に接続された導電線を囲むように設けられる通信用コアと、
前記通信用コアに巻回される通信用コイルと、
を有し、
前記通信部は、前記通信用コイルに送信電流を流し、前記送信電流によって前記通信用コアに磁束の変化を生じさせ、前記情報に係る信号電流を誘導電流として電磁誘導により前記導電線に生じさせるよう構成され、
前記通信用コアは、前記送信電流の電流値が前記情報に係る通信を行うために必要な範囲内では、前記通信用コイルに流れる前記送信電流によって生じる磁界に対して磁気飽和しないよう構成される
付記15に記載の電源装置。
前記通信用カレントトランス部は、
前記遮蔽層に接続された導電線を囲むように設けられる通信用コアと、
前記通信用コアに巻回され、前記導電線に流れる前記情報に係る信号電流によって前記通信用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流として受信電流を生じさせる通信用コイルと、
を有し、
前記通信部は、前記通信用カレントトランス部で発生した前記受信電流を復調して前記情報を取得するよう構成され、
前記通信用コアは、前記信号電流の電流値が前記情報に係る通信を行うために必要な範囲内では、前記導電線に流れる前記信号電流によって生じる磁界に対して磁気飽和しないよう構成される
付記15又は16に記載の電源装置。
電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、前記電力線に係る物理量を測定する物理量測定部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される
電力線物理量測定装置。
電力線を囲むように環状に設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、所定の情報を通信する通信部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される
通信装置。
電力線の遮蔽層がクロスボンド接続される電力系統に用いられる通信システムであって、
前記遮蔽層との誘導結合により前記遮蔽層を介して互いに通信可能に構成される複数の通信装置を備え、
前記複数の通信装置のそれぞれは、
前記電力線を囲むように環状に設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記遮蔽層と誘導結合した通信用カレントトランス部と、
前記電源部から供給される前記電力を用い、前記通信用カレントトランス部により前記遮蔽層を介して前記情報を通信する通信部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成される
通信システム。
12,12a,12b 電力線物理量測定装置
14 通信装置
16 電力線物理量測定装置
20 通信システム
100 電力線
110 導体
130 絶縁層
150 遮蔽層
152 導電線
154 導電線
160 シース
200 温度センサ部
280 リード線
300 本体部
320 内筒
322 絶縁部
330 収容部
340 外筒
350 蓋部
360 下側半割部
370 ヒンジ部
380 上側半割部
420 電源用カレントトランス部(電源用CT部)
420d 電源用下部
420u 電源用上部
422 電源用コア
423 半割コア
423e 端部
423l 直線部
423r 円弧部
424 電源用コイル
440 電源部
520 電流測定用カレントトランス部(電流測定用CT部)
520d 電流測定用下部
520u 電流測定用上部
522 電流測定用コア
523 半割コア
523e 端部
523l 直線部
523r 円弧部
524 電流測定用コイル
540 電流測定部
600 通信部
620 アンテナ
640 通信部
660 通信用カレントトランス部(通信用CT部)
662 通信用コア
664 通信用コイル
700 クランプ
720 クランプ下部
740 クランプ上部
800 接続箱
CB クロスボンド区間
IJ1,IJ2 絶縁接続部
NJ1,NJ2 普通接続部
a,a1~a5,b,b1~b5,c,c1~c5 電力線
Claims (15)
- 電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて、所定の負荷に対して電力を供給する電源部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成され、
前記電源用コアが示す磁化曲線において前記電力線の周囲に生じる磁界強度が磁気飽和点となるときの前記電力線の電流値は、前記電力線に流れる前記電流のピーク値の変動範囲の下限値に対して±10%以内である
電源装置。 - 前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を保持する本体部を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている
請求項1に記載の電源装置。 - 電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
磁性体を含まない金属からなり、前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を保持する本体部と、
を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている
電源装置。 - 電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
AlまたはAl合金からなり、前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を保持する本体部と、
を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に前記電源用カレントトランス部および前記電源部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている
電源装置。 - 前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部と前記電源部とを保持する本体部を備え、
前記本体部は、軸方向に沿って半割りされており、
前記電源用コイルおよび前記電源部は、前記本体部のうち2つに分断された一方の内部に収容されている
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電源装置。 - 前記電源用コアは、軸方向に沿って半割りされた一対の半割コアを有し、
前記一対の半割コアのうち少なくともいずれか一方は、
前記一対の半割コアのうちの他方につき合わされる端部と、
前記端部に向けて直線状に延在する直線部と、
を有する
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電源装置。 - 前記電力線を囲むように設けられる電流測定用コアと、前記電流測定用コアに巻回され、前記電力線に流れる前記電流によって前記電流測定用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘起電圧を生じさせる電流測定用コイルと、を有する電流測定用カレントトランス部と、
前記電流測定用カレントトランス部に接続され、該電流測定用カレントトランス部が出力した前記誘起電圧に基づいて前記電力線に流れる前記電流を測定する電流測定部と、
を備え、
前記電流測定用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下である範囲内では、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和しないよう構成される
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電源装置。 - 前記電力線の外側に、前記電源用カレントトランス部、前記電源部、前記電流測定用カレントトランス部および前記電流測定部を保持する本体部と、
前記電力線の軸方向の前記本体部の一端に連結され、前記電力線を把持し、前記本体部の前記一端を前記電力線に固定するクランプと、
を備え、
前記電源用カレントトランス部および前記電流測定用カレントトランス部のうち重い方は、前記本体部のうち他方よりも前記クランプに近い側に設けられている
請求項7に記載の電源装置。 - 前記電源部から供給される前記電力により、所定の情報を通信する通信部と、
前記電力線の外側に、前記電源用カレントトランス部、前記電源部および前記通信部を保持する本体部と、
前記電力線の軸方向の前記本体部の一端に連結され、前記電力線を把持し、前記本体部の前記一端を前記電力線に固定するクランプと、
を備え、
前記電源用カレントトランス部は、前記本体部のうち前記通信部よりも前記クランプに近い側に設けられている
請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電源装置。 - 電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、前記電力線に係る物理量を測定する物理量測定部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成され、
前記電源用コアが示す磁化曲線において前記電力線の周囲に生じる磁界強度が磁気飽和点となるときの前記電力線の電流値は、前記電力線に流れる前記電流のピーク値の変動範囲の下限値に対して±10%以内である
電力線物理量測定装置。 - 電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、前記電力線に係る物理量を測定する物理量測定部と、
磁性体を含まない金属からなり、前記電力線の外側に少なくとも前記電源用カレントトランス部および前記電源部を保持する本体部と、
を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に少なくとも前記電源用カレントトランス部および前記電源部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている
電力線物理量測定装置。 - 電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、前記電力線に係る物理量を測定する物理量測定部と、
AlまたはAl合金からなり、前記電力線の外側に少なくとも前記電源用カレントトランス部および前記電源部を保持する本体部と、
を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に少なくとも前記電源用カレントトランス部および前記電源部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている
電力線物理量測定装置。 - 電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、所定の情報を通信する通信部と、
を備え、
前記電源用コアは、前記電力線に流れる前記電流の電流値が前記電力線の許容電流値以下の所定の電流値であるときに、前記電力線に流れる前記電流によって生じる磁界に対して磁気飽和するよう構成され、
前記電源用コアが示す磁化曲線において前記電力線の周囲に生じる磁界強度が磁気飽和点となるときの前記電力線の電流値は、前記電力線に流れる前記電流のピーク値の変動範囲の下限値に対して±10%以内である
通信装置。 - 電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、所定の情報を通信する通信部と、
磁性体を含まない金属からなり、前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部、前記電源部および前記通信部を保持する本体部と、
を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に前記電源用カレントトランス部、前記電源部および前記通信部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている
通信装置。 - 電力線を囲むように設けられる電源用コアと、前記電源用コアに巻回され、前記電力線に流れる電流によって前記電源用コアに生じる磁束の変化に基づいて、電磁誘導により誘導電流を生じさせる電源用コイルと、を有する電源用カレントトランス部と、
前記電源用カレントトランス部に接続され、前記電源用カレントトランス部で発生した前記誘導電流に基づいて電力を供給する電源部と、
前記電源部から供給される前記電力により、所定の情報を通信する通信部と、
AlまたはAl合金からなり、前記電力線の外側に前記電源用カレントトランス部、前記電源部および前記通信部を保持する本体部と、
を備え、
前記本体部は、
内側に前記電力線が挿通される内筒と、
前記内筒の外周を囲むように設けられ、前記内筒と自身との間に前記電源用カレントトランス部、前記電源部および前記通信部を収容する外筒と、
を有し、
前記内筒は、軸方向に少なくとも2つに分離されている
通信装置。
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