JP7190346B2 - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。詳しくは、オーバープリントニスの印刷に用いられる印刷装置及び印刷方法に関する。
商業印刷分野、特に、お菓子や食品等に用いられる包装箱、包装用紙、ラベル等の印刷においては、デザイン、機能、意匠性・美粧性の向上や印刷面の表面保護を目的として、印刷面にオーバープリントニス(以下、OPニスという。)の塗膜を設けることが行われている。
このような、印刷面上のOPニス塗膜には、耐摩擦性(印刷面が擦れた際に塗膜が剥離等しない性能)、耐水性(水が印刷面に触れた際に塗膜が侵されない性能)、耐油性(食品や手指の油分が印刷面に触れた際に塗膜が侵されない性能)、耐ブロッキング性(印刷面同士あるいは印刷面と他の表面とが密着した際に接着しない性能)等が求められており、さらに、耐薬品性(手指消毒液や食品中の成分(エタノール、酢酸等)が印刷面に触れた際に塗膜が侵されない性能)が求められている。
最近の脱プラスチックの動きから、プラスチックフィルムによるラミネート加工の代替手段として、OPニス塗膜を設けることについても検討されはじめている。
OPニスの種類としては、水性OPニス、油性OPニス及びUV(紫外線)硬化型OPニス(以下、UV硬化OPニスという。)が広く知られている。
しかしながら、水性OPニスや油性OPニスは、耐水性、耐薬品性、速乾性等の点で改善の余地を有するものであった。また、UV硬化OPニスは、速乾性、VOC(揮発性有機化合物)放出抑制等の点で有利であるが、下地となる印刷部分との相性やコストの点で改善の余地を有するものであった。さらに、UV硬化OPニスは、OPニス塗膜にモノマーが残存する可能性や、今後厳しくなると考えられる環境・安全規制によるモノマーや光重合開始剤の使用規制等に対する懸念を有するものであった。
特許文献1~3には、OPニスの組成を検討することで、OPニス塗膜の諸特性の改善を行うことが記載されている。しかしながら、OPニスの印刷装置や印刷方法の面から、OPニス塗膜の諸特性を改善することについては記載されていない。
一方、特許文献4~6には、印刷インキ等の記録剤による画像(印刷インキ面)をプラズマ処理する技術が記載されている。しかしながら、OPニス塗膜にプラズマを照射することは記載されておらず、これにより、OPニス塗膜の耐摩擦性、耐水性、耐油性等の諸特性を低下させずに、耐薬品性及び耐ブロッキング性を向上させることも記載されていない。
特許第6421401号公報 特開2004-204050号公報 特開2010-229302号公報 特開2008-012919号公報 特開2015-140390号公報 特開2016-060157号公報
本発明の課題は、耐摩擦性、耐水性、耐油性等の諸特性を低下させることなく、耐薬品性及び耐ブロッキング性に優れるOPニス塗膜を形成することができる印刷装置及び印刷方法を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、汎用のOPニスの印刷をプラズマ照射機能を有する印刷装置を用いて行うことで、耐摩擦性、耐水性、耐油性等の諸特性を低下させることなく、耐薬品性及び耐ブロッキング性に優れるOPニス塗膜を形成することができることを見出し、以下の本発明を完成するに至った。
すなわち、上記課題を解決する本発明には、以下の構成が主に含まれる。
項1:基材上に印刷インキを適用して印刷する印刷ユニット、印刷された基材の印刷面にオーバープリントニスを塗布するオーバープリントニス塗布ユニット、前記オーバープリントニス塗布ユニットで形成されたオーバープリントニス塗膜を処理するオーバープリントニス塗膜処理ユニット、を少なくとも備える印刷装置であって、前記オーバープリントニス塗膜処理ユニットが、プラズマ照射手段を含むものである、印刷装置。
項2:紫外線照射手段、赤外線照射手段及び加熱手段から選ばれる1種以上の手段をさらに含む、項1に記載の印刷装置。
項3:印刷ユニットにおける印刷方式が、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、パッド印刷、電子写真印刷及びインクジェット印刷から選ばれる1種又は2種以上の方式である、項1又は2に記載の印刷装置。
項4:オーバープリントニスが、水性オーバープリントニス又は油性オーバープリントニスである、項1~3のいずれかに記載の印刷装置。
項5:プラズマ照射手段が、大気圧プラズマ照射手段である、項1~4のいずれかに記載の印刷装置。
項6:基材上に印刷インキを適用して印刷する印刷工程、印刷された基材の印刷面にオーバープリントニスを塗布するオーバープリントニス塗布工程、前記オーバープリントニス塗布工程で形成されたオーバープリントニス塗膜を処理するオーバープリントニス塗膜処理工程、を少なくとも有する印刷方法であって、前記オーバープリントニス塗膜処理工程が、プラズマを照射する工程を含むものである、印刷方法。
項7:オーバープリントニスが、水性オーバープリントニス又は油性オーバープリントニスである、項6に記載の印刷方法。
項8:プラズマを照射する工程が、大気圧プラズマを照射する工程である、項6又は7に記載の印刷方法。
本発明の印刷装置及び印刷方法によれば、耐摩擦性、耐水性、耐油性等の諸特性を低下させることなく、耐薬品性及び耐ブロッキング性に優れるOPニス塗膜を、OPニス種によらず簡易に形成することができる。
このため、お菓子や食品等の包装箱や包装用紙等のパッケージ印刷や、食品容器のラベル等の印刷等を含む商業印刷分野において非常に有用である。
本発明の実施態様に係る印刷装置の概要を模式的に示す図
[印刷装置]
本発明の印刷装置としては、例えば、図1に示されるような印刷装置1をあげることができ、印刷ユニット2、OPニス塗布ユニット3及びOPニス塗膜処理ユニット4を備えている。また、必要に応じて、印刷する基材を供給する基材供給ユニット5及び印刷された基材を排出する基材排出ユニット6等を備えている。以下、詳述する。
<印刷ユニット>
印刷ユニット2における印刷方式は、公知の印刷方式の何れも使用することができる。
例えば、水なしオフセット印刷、湿し水ありオフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、樹脂凸版印刷、パッド印刷、電子写真印刷及びインクジェット印刷等の方式があげられる。印刷ユニット2の機構としては、前記印刷方式を行うことができる公知の機構を用いることができる。
また、多色印刷等のために印刷を複数回行うように公知の機構を採用してもよく、両面印刷のための公知の機構を設けてもよい。
<OPニス塗布ユニット>
(OPニス)
本発明のOPニスは、公知のOPニスのいずれも使用することができ、例えば、水性OPニス、油性OPニス、UV硬化OPニス等を用いることができ、これらは、市販のものであってもよい。
本発明においては、環境面等を考慮し水性OPニスを用いることが特に好ましい。
また、例えば、植物油、油変性アルキド樹脂、ロジン等のバイオマス度を高める成分を含むOPニスは、そのバイオマス度を任意のものに調整できる。
(OPニス塗布方式)
OPニスの塗布方式は、公知の印刷又は塗布方式の何れも使用することができる。
例えば、オフセット印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、樹脂凸版印刷、インクジェット印刷等の印刷方式、バーコート、ロールコート、スリットコート、ブレードコート、ドクターナイフコート、ワイヤーバーコート、スピンコート、スプレーコート、ディスペンサーコート(ノズルコート)等の塗布方式があげられる。
油性OPニスや高粘度のUV硬化OPニスは、オフセット印刷等の塗布方式を用いることができ、水性OPニスや低粘度のUV硬化OPニスは、ロールコーターやチャンバーコーターによる塗布方式を用いることができる。
本発明においては、作業性等を考慮して、オフセット印刷、インクジェット印刷、各種ニスコーターを用いたコート、スプレーコート等の塗布方式が好適である。
<OPニス塗膜処理ユニット>
本発明のOPニス塗膜処理ユニット4は、プラズマ照射手段を含むものである。
プラズマは、種々の方法で生成された科学的定義に合致するプラズマであり、例えば、互いに離間した電極間に電流を流す放電で生じたものがあげられる。また、電離によって生じた荷電粒子を含む気体であってイオンと電子の数が同数又はほぼ同数であり電気的に中性又はほぼ中性である状態のものでもよい。本発明のプラズマ照射手段で照射されるプラズマ生成空間の圧力は特に限定されないが、好ましくは大気圧プラズマが用いられる。
大気圧プラズマは、実質的な大気圧下(極端な加圧又は減圧下でない状態で、実用的には0.1~10気圧、好ましくは0.7~1.5気圧の範囲を指す。)で発生させたプラズマである。大気圧プラズマは、発生時に減圧する(真空系とする)必要がないため、設備コストや処理コストを抑えることができ、常温で処理を行うことが可能であるため、被処理材料の形状や特性を損なうことがほとんどない。
大気圧プラズマの温度は、OPニス塗膜処理の効率、取扱性、基材へのダメージ等を考慮して、高温から低温まで公知の手段により任意の温度とすることができ、約100℃以下が好ましく、0℃~100℃が特に好ましいが、特に限定されない。
プラズマ生成時に用いられる放電ガスとしては、空気、酸素、二酸化炭素、窒素、希ガス(アルゴン、ヘリウム、ネオン、クリプトン、キセノン等)、水素、ハロゲン(フッ素、塩素)及び水蒸気等のガスから選ばれる1種以上のガスが用いられるが特に限定されない。好ましくは、空気、酸素、窒素及び二酸化炭素から選ばれる1種以上のガスを用いることができる。なお、プラズマ照射と紫外線照射とを組み合わせる際には、放電ガスとして、アルゴン、クリプトン、キセノン等のプラズマ生成時に紫外線を発しやすいガスを放電ガスに少量混合して用いることもできる。
プラズマ照射手段としては、プラズマを生成し照射できるものであれば放電方式等は特に限定されない。例えば、高周波電源に接続され互いに離間した電極に電流を流すことで放電状態とし、前記放電ガスを電極間に導入して通過(電極間に積極的に流入)させてプラズマ化し、照射対象に向けて放出される機構のものを用いることができ、プラズマの照射形態に応じて、ダイレクト型、リモート型及び両者の併用型があげられる。
ダイレクト型は、プラズマ処理する基材を電圧の印加された電極間(すなわち放電空間内)を通過させることでプラズマ照射するものであり、生成直後の高い反応性を有するプラズマによる処理を行うことができる。
リモート型は、処理対象とは別の場所で生成させたプラズマをプラズマガスの気流に乗せて処理対象まで輸送することでプラズマ照射を行うものであり、基材にダメージを与えることなくプラズマ照射を行うことができる。
プラズマ照射手段を用いる場合の各条件は特に限定されず、放電ガス種、処理電圧、処理電流、処理周波数、電極間距離、基材処理速度、照射距離、放電ガス流量等に基づき任意に設定できる。
処理電圧は、例えば10~1000V、好ましくは20~600V、より好ましくは100~500Vとされるが特に限定されない。
処理電流は、例えば0.001~1000A、好ましくは0.01~500A、より好ましくは0.1~100Aとされるが特に限定されない。
処理周波数は、例えば0.001~1000kHz、好ましくは0.01~500kHz、より好ましくは0.05~100kHzとされるが特に限定されない。
電極間距離は、例えば0.1~50mm、好ましくは0.5~25mm、より好ましくは0.5~10mmとされるが、特に限定されない。
基材処理速度(基材通過速度)は、例えば0.01~7000mm/秒、好ましくは0.1~3000mm/秒、より好ましくは1~2000mm/秒とされるが特に限定されない。
照射距離(基材と照射口との間隔)は、例えば0.1~10000mm、好ましくは0.3~5000mm、より好ましくは1~2000mmとされるが特に限定されない。
放電ガス流量は、ダイレクト型の場合には、例えば0.01~100L/分、好ましくは0.1~30L/分、より好ましくは0.1~20L/分とされ、リモート型の場合には、例えば0.01~1000L/分、好ましくは5~300L/分、より好ましくは、5~100L/分とされるが、特に限定されない。
プラズマ処理を行う場合において、照射距離(基材と照射口との間隔)が短い場合(各条件にもよるが、通常100mm未満)には、主としてプラズマ照射口から噴出されるプラズマ変性されたガスの発光部(励起光部)がOPニス塗膜に作用すると推察される。ここで、発光部は、光を遮蔽した条件下において、照射口から炎状の発光部として目視し得る部分であり、比較的活性が高いラジカル等を含む部分である。
プラズマ処理を行う場合において、照射距離が長い場合(各条件にもよるが、通常、100mm以上)には、主としてプラズマ照射口から噴出されるプラズマ変性されたガスの消光部がOPニス塗膜に作用するものと推察される。ここで、消光部は、プラズマ変性されたガス気流のうち、前記発光部よりも下流領域を指し、プラズマ変性時に発生した比較的活性が低いラジカル等や、前記発光部で再変性されたガスに含まれるラジカル等、あるいは前記発光部及び/又は前記消光部により活性化された周囲の雰囲気ガス(空気等)等に含まれるラジカル等を含む部分である。照射距離が長い場合、プラズマ照射手段の所望の位置に、筒状部材や板状部材等の所望の形状の部品を設けることでプラズマ変性されたガスを収束・濃縮・捕集して、基材にプラズマ変性されたガスを噴射(プラズマ照射)することができる。
プラズマの照射口形状は、OPニス塗膜を効果的に処理できる形状であればよく、例えば、円型、スリット型、複数の円型照射口を任意の配置で有するシャワー型及び面型等の任意の形状とすることができる。作業性や照射効率等の点から、スリット型又はシャワー型形状とすることが好ましい。
プラズマは、電場に存在する放電ガスが電離して生じるもので、化学反応を生じさせ得る高いエネルギーを有しており、OPニス塗膜に何らかの化学的変性を生起させる機能を有していると考えられる。
<その他>
本発明の印刷装置において、OPニス塗膜処理ユニットは、OPニス塗布ユニットに続いて連続的に処理が行われるようにインラインに配置される。なお、必要であれば、OPニス塗布処理ユニットと物理的に非接続関係にあるオフラインに配置できる。
本発明の印刷装置は、基材供給ユニット5や印刷された基材を排出する基材排出ユニット6を有していてもよい。また、紫外線照射手段、赤外線照射手段及び加熱手段等から選ばれる1種以上の手段を備えていてもよく、さらに、印刷装置において公知のユニット又は手段を備えていてもよい。
<基材供給ユニット>
印刷装置は、印刷する基材を供給する基材供給ユニット5を備えていてもよい。基材供給ユニット5は、基材の形態に応じたものを用いることができ、枚葉シートに印刷を行う場合の公知の基材供給装置及び巻取シートに印刷を行う場合の公知の基材供給装置のいずれも用いることができる。
本発明における基材は、印刷において用いられる各種のものを用いることができ、例えば、紙、木材、布、不織布等の吸収性のもの、プラスチック、金属、ガラス等の非吸収性のもの等を用いることができる。これらの基材は、所定の形状にそろえられた枚葉シートであってもよく、ロール等に巻き取られた巻取シート(ウエブロール)であってもよい。
基材が枚葉シートである場合には、例えば、多数の枚葉シートを積載する複数の積載台を設け、積載台上の枚葉シートを順に一枚ずつ取り上げて印刷ユニットに送り出すように構成することができ、枚葉シートを位置決めできる構成のものを用いることができる。
基材が巻取シート(ウエブロール)である場合には、例えば、ウエブロールからロール状のウエブを引き出し印刷ユニットに供給するように構成することができ、また、複数のウエブロールが装着されるリールスタンドを有し、前のウエブロールの終端と次のウエブロールの始端とを接続し連続的に印刷ユニットにウエブを供給可能とするウエブ継装置を有していてもよい。
<基材排出ユニット>
印刷装置は、印刷された基材を排出する基材排出ユニット6を備えていてもよい。基材排出ユニット6は、基材の形態に応じたものを用いることができ、枚葉シートに印刷を行う場合の公知の基材排出装置及び巻取シートに印刷を行う場合の公知の基材排出装置のいずれも用いることができる。
基材が枚葉シートである場合には、例えば、搬送される印刷後の枚葉シートをガイドしつつ集積部に整列した状態で積み重ねるように構成することができ、印刷不良の枚葉シートを除去する構成を付加することもできる。
基材が巻取シート(ウエブロール)である場合には、例えば、巻取シートから引き出され印刷され搬送された連続ウエブを折りたたんで排出するように構成することができ、また、印刷され搬送された連続ウエブを所定の長さで裁断し積み重ねて排出するように構成することができる。
<紫外線照射手段、赤外線照射手段、加熱手段>
印刷装置は、印刷インキ又はOPニスの乾燥・硬化等のために、紫外線照射手段、赤外線照射手段及び加熱手段から選ばれる1種以上の手段を備えていてもよい。これらは、印刷装置における任意の位置に任意の手段を備えることができる。例えば、印刷ユニットとOPニス塗布ユニットの間、OPニス塗布ユニットとOPニス塗膜処理ユニットの間、OPニス塗膜処理ユニット内、OPニス塗膜処理ユニットの後等に備えることができる。
OPニス塗膜処理ユニット内に、紫外線照射手段、赤外線照射手段又は加熱手段のいずれか1つ以上を備えている場合、OPニス塗膜処理をより効果的に行うことができる。
[印刷方法]
本発明の印刷方法は、基材上に印刷インキを適用して印刷する印刷工程、印刷された基材の印刷面にOPニスを塗布するOPニス塗布工程、前記OPニス塗布工程で形成されたOPニス塗膜を処理するOPニス塗膜処理工程、を少なくとも有する印刷方法であって、前記OPニス塗膜処理工程が、プラズマを照射する工程を含む前記印刷装置を用いた印刷方法である。
基材やOPニスについては、前記印刷装置において記載したのと同様のものを用いることができる。
印刷インキについては、前記印刷装置において記載した印刷方式に用いられる印刷インキであればどのようなものでもよく、水性インキ、油性インキ、UV硬化型インキ等の公知のインキを用いることができる。
また、印刷工程、OPニス塗布工程、OPニス塗膜処理工程及びプラズマを照射する工程は、前記印刷装置において記載した印刷ユニット、OPニス塗布ユニット、OPニス塗膜処理ユニット及びプラズマ照射手段における各工程と同様のものとすることができる。
OPニス塗膜処理工程は、OPニス塗布工程に続いてインラインで行われてもよく、OPニス塗布工程終了後にオフラインで行われてもよい。
また、印刷する基材を供給する基材供給工程及び印刷された基材を排出する基材排出工程を備えていてもよい。さらに、紫外線照射工程、赤外線照射工程又は加熱工程等を任意の工程の前または後に備えていてもよく、さらに、印刷において公知の工程を備えていてもよい。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「%」は「質量%」を、「部」は質量部を意味する。
(実施例1~8及び比較例1~4)
紙基材(王子マテリア社製UFコートEM)に赤色の油性インキ(サカタインクス社製T ECOPURE HP(赤))をRI展色機で展色し、その直後に表1のOPニスを、ハンドプルーファーにて5~8g/m(実施例1~3、5~7及び比較例1~3)又はRI展色機にて2~4g/m(実施例4、8及び比較例4)となる量で塗布後乾燥し、試験片を得た。得られた試験片のOPニス塗膜面に、下記のプラズマ処理条件1によるプラズマ照射を行った例(実施例1~4)、プラズマ処理条件2によるプラズマ照射を行った例(実施例5~8)及びプラズマ照射を行わなかった例(比較例1~4)のそれぞれについて、耐薬品試験、耐ブロッキング試験、耐摩擦試験、耐水試験、耐油試験、密着試験を行った。結果を表1に示す。
(OPニス)
OPニス1:水性OPニス(サカタインクス社製ACコート V-181 SP2)
OPニス2:水性OPニス(サカタインクス社製ACコート PV-506 H.)
OPニス3:水性OPニス(市販品)
OPニス4:油性OPニス(サカタインクス社製DT エコピュア 耐摩OPニス)
(プラズマ処理条件1)
プラズマ種:リモート式大気圧プラズマ
照射口形状:スリット型(1mm×125mm)
ガス種 :酸素
ガス流量 :20L/min
照射距離 :1mm
処理速度 :3m/min
(プラズマ処理条件2)
プラズマ種:リモート式大気圧プラズマ
照射口形状:スリット型(1mm×125mm)
ガス種 :窒素
ガス流量 :20L/min
照射距離 :1mm
処理速度 :3m/min
(耐薬品試験)
各OPニス塗膜面を、温度25℃、湿度80%の条件で、エタノール50μlを染み込ませたあて紙(カナキン布)により、200gの荷重下で5回、学振型摩擦試験機を用いて摩擦し、OPニス塗膜面の状態から耐薬品性を評価した。
A:基材面が露出しない
B:OPニス塗膜が部分的に削れる
C:OPニス塗膜の大部分が削れ基材面が露出する
(耐ブロッキング試験)
各OPニス塗膜面同士を重ね合わせ、温度50℃、湿度80%、加重圧1Kg/cmの条件で24時間保管した後に手で剥がし、OPニス塗膜面の状態から耐ブロッキング性を評価した。
A:OPニス塗膜の剥離が発生しない
B:OPニス塗膜の剥離が発生する
(耐摩擦試験)
各OPニス塗膜面を、温度25℃、湿度80%の条件で、あて紙(王子マテリア社製UPコートBM)により、500gの荷重下で500回、学振型摩擦試験機を用いて摩擦し、OPニス塗膜面の状態から耐摩擦性を評価した。
A:基材面が露出しない
B:OPニス塗膜が削れ基材面が露出する
(耐水試験)
各OPニス塗膜面を、温度25℃、湿度80%の条件で、水50μlを染み込ませたあて紙(カナキン布)により、200gの荷重下で5回、学振型摩擦試験機を用いて摩擦し、OPニス塗膜面の状態から耐水性を評価した。
A:基材面が露出しない
B:OPニス塗膜が部分的に削れる
C:OPニス塗膜の大部分が削れ基材面が露出する
(耐油試験)
各OPニス塗膜面を、温度25℃、湿度80%の条件で、サラダ油50μlを染み込ませたあて紙(カナキン布)により、200gの荷重下で5回、学振型摩擦試験機を用いて摩擦し、OPニス塗膜面の状態から耐油性を評価した。
A:基材面が露出しない
B:OPニス塗膜が部分的に削れる
C:OPニス塗膜の大部分が削れ基材面が露出する
(密着試験)
各OPニス塗膜面を、温度25℃、湿度80%の条件で、セロテープ(登録商標)を貼付し、指で5往復加圧した後に急速に剥がした時の、OPニス塗膜面の状態から密着性(接着性)を評価した。
A:OPニス塗膜がセロテープに付着していない
B:OPニス塗膜がセロテープに付着する
Figure 0007190346000001
本発明に沿った例である実施例1~8によると、OPニスの種類によらず、耐摩擦性、耐水性、耐油性及び密着性に優れたOPニス塗膜を形成することができる。
これに対して、プラズマ処理を行わない比較例1~4によると、耐薬品性及び耐ブロッキング性の点で改善が不十分であることがわかる。
1・・・印刷装置
2・・・印刷ユニット
3・・・OPニス塗布ユニット
4・・・OPニス塗膜処理ユニット
5・・・基材供給ユニット
6・・・基材排出ユニット

Claims (4)

  1. 基材上に印刷インキを適用して印刷する印刷ユニット、
    印刷された基材の印刷面に水性オーバープリントニスを塗布するオーバープリントニス塗布ユニット、
    前記オーバープリントニス塗布ユニットで形成された水性オーバープリントニス塗膜を処理するオーバープリントニス塗膜処理ユニット、
    を少なくとも備える印刷装置であって、
    前記オーバープリントニス塗膜処理ユニットが、リモート型大気圧プラズマ照射手段を含むものであり、
    前記大気圧プラズマ照射手段におけるプラズマ生成時に用いられる放電ガスが、空気又は酸素から選ばれる1種以上のガスであり、
    前記大気圧プラズマ照射手段における基材処理速度が、1mm/秒~2000mm/秒であり、
    前記大気圧プラズマ照射手段におけるプラズマ照射距離が、1mm~2000mmであり、
    放電ガス流量が、5L/分~100L/分である、印刷装置。
  2. 紫外線照射手段、赤外線照射手段及び加熱手段から選ばれる1種以上の手段をさらに含む、請求項1に記載の印刷装置。
  3. 印刷ユニットにおける印刷方式が、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、パッド印刷、電子写真印刷及びインクジェット印刷から選ばれる1種又は2種以上の方式である、請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 基材上に印刷インキを適用して印刷する印刷工程、
    印刷された基材の印刷面に水性オーバープリントニスを塗布するオーバープリントニス塗布工程、
    前記オーバープリントニス塗布工程で形成されたオーバープリントニス塗膜を処理するオーバープリントニス塗膜処理工程、
    を少なくとも有する印刷方法であって、
    前記オーバープリントニス塗膜処理工程が、リモート型大気圧プラズマを照射する工程を含むものであり、
    前記大気圧プラズマを照射する手段におけるプラズマ生成時に用いられる放電ガスが、空気又は酸素から選ばれる1種以上のガスであり、
    前記大気圧プラズマを照射する手段における基材処理速度が、1mm/秒~2000mm/秒であり、
    前記大気圧プラズマを照射する手段におけるプラズマ照射距離が、1mm~2000mmであり、
    放電ガス流量が、5L/分~100L/分である、印刷方法。
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