JP7189189B2 - Otdr測定装置および測定器制御方法 - Google Patents

Otdr測定装置および測定器制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光ファイバ網の状態を計測するために利用可能なOTDR測定装置および測定器制御方法に関する。
OTDR(Optical Time Domain Reflectometer)と呼ばれる光パルス試験器は、一般的に時間幅の短いパルス状の光を生成し、このパルス光を計測対象の光ファイバの一端に送り込む。光ファイバに入射した光は、光ファイバ内部を伝搬する際に、一部の光が内部のガラスによって跳ね返され散乱光を発生する。この散乱光には「レイリー散乱」と呼ばれるものも含まれる。光ファイバ内部で発生した散乱光の一部は光ファイバ内部を伝搬して入射端に戻るので、光ファイバの入射端で散乱光を観測できる。
光ファイバにパルス光が入射してからこの入射端で散乱光が観測されるまでの時間差は、光ファイバの入射端と散乱光が発生した場所との距離の大小に応じて変化する。したがって、光ファイバの入射端で観測される散乱光の受光レベルの時系列変化は、この光ファイバの場所毎の散乱光発生に関する分布状況を表すものとなる。このような分布状況を光パルス試験器で表示することができる。
例えば、光ファイバの伝送路で構成される通信網の一端にOTDR測定装置を接続すれば、通信網各部における構成や状態を表す情報を得ることができる。具体的には、光ファイバ同士を接続する光コネクタの箇所で発生する反射や通常の伝送上の損失の大きさや、接続の不具合や劣化などに起因して発生する反射や異常な損失の有無を場所毎に特定可能である。また、光ファイバにパルス光が入射してから該当する散乱光が入射端で観測されるまでの時間差に基づいて、損失が発生した場所を特定できる。
例えば、特許文献1の光ファイバ伝送特性測定装置は、PON(Passive Optical Network)の特性を熟知していない測定作業者がPONの測定を効率よく行うための技術を示している。具体的には、PONモードを選択する測定モード選択部と、PONモードで測定する経路を選択する測定経路選択部と、測定経路選択部で選択された経路に最適な初期値を選択する最適初期値選択部と、前記PONモードで測定する経路をグラフィカルに表示する表示部を設けている。
特開2014-81237号公報
ところで、例えば通信事業者の局舎と多数の加入者宅との間を接続する通信網の伝送路は近年では光ファイバで構成されている。また、このような通信網においては光ファイバの敷設コストを抑制する観点からPON構成をとる場合が多い。
図6に示した代表的なPON通信網50の例では、局舎51と多数の加入者宅52-1~52-Nとの間に1つのスプリッタ53を配置してある。局舎51とスプリッタ53との間は1本の光ファイバ54で接続し、スプリッタ53と加入者宅52-1~52-Nとの間をそれぞれ個別の光ファイバ55-1~55-Nで接続してある。つまり、光の経路をスプリッタ53で分岐している。したがって、多数の加入者宅52-1~52-Nに対して通信サービスを提供する場合でも、局舎51とスプリッタ53との間を接続する光ファイバ54の敷設コストを抑制できる。例えば、共同住宅(マンション、アパートなど)のように互いに近い場所に多数の加入者宅52-1~52-Nが存在する場合には、スプリッタ53下流側の光ファイバ55-1~5-Nの長さが短くなるので、網全体の光ファイバ敷設コストが大幅に低減される。
PON通信網50を構成するスプリッタ53の数は必要に応じて増減される。したがって、局舎51と1つの加入者宅52との間の経路の途中には、1つ又は経路の方向に対して直列に接続された複数のスプリッタ53が存在する。
このようなPON通信網50において、各スプリッタ53の箇所では経路を分岐するため、通常、比較的大きな損失が発生する。また、各加入者宅52などの箇所に存在する接続点においては、正常な状態でもある程度の損失や反射が発生する。図6中に示した光強度分布は、光パルス試験器を局舎51の箇所に接続した場合に、光パルス試験器に到達する戻り光(観測できる光)の光強度の時系列変化(距離Dの違い)に相当する。
図6に示すように、距離が大きくなるに従い徐々に光が減衰するため、受光する後方散乱光の強度も距離に応じて低下する。また、スプリッタ53などの各地点で発生する損失の影響で、受光する光強度は低下する。また、コネクタなどが存在する各地点で発生する光反射などの影響で、受光する光強度に変動が発生する。
この変動は、光パルス試験器が送出した光パルス波形、特にパルス幅の影響を受ける。また、このパルス幅程度に近い距離の光強度変動については、送出した光パルス波形と区別できないためデッドゾーンとなり光強度分布を正しく解析することができない。例えば、図6中の距離D3~D4の付近で発生する光強度変動を解析した場合に、加入者宅52-2~52-4の各地点の影響を互いに分離することができない。したがって、加入者宅52-2で発生した障害と、加入者宅52-3で発生した障害とを区別できない。
ところで、例えばスプリッタ53で発生する損失が非常に大きい場合には、スプリッタ53の下流側の各光ファイバ55-1~55-N等で発生する後方散乱光が、局舎51の箇所に接続した光パルス試験器の受光強度においてノイズのフロアレベル以下となる可能性がある。その場合、スプリッタ53の入口と出口の光強度の差分を正しく検知できないため、光パルス試験器はスプリッタ53で実際に発生している損失の大きさを計測できない。
また、経路の方向に向かって直列になるように複数のスプリッタ53を多重接続しているようなPON通信網においては、上流側に接続した1つのスプリッタ53で発生する損失の影響により、下流側に接続した別のスプリッタ53の存在を光パルス試験器が認識できない可能性がある。
例えば特許文献1に示されている光ファイバ伝送特性測定装置においては、最適初期値選択部が測定経路選択部で選択された経路に最適な初期値を選択するようになっている。しかしながら、複数のスプリッタ53が多重接続された場合のPON通信網の特性を十分に考慮していないので、従来技術では上記のような問題を解消できない。すなわち、スプリッタ53毎に個別に適切な閾値を割り当てることができないので、下流側のスプリッタ53は認識できない。
例えば、PON通信網の経路上のある地点で、事前に定めた閾値を超える損失が発生しているイベントを光パルス試験器が認識する場合がある。そして、当該イベントが網内に存在するスプリッタのようにPON通信網の構成や特性に起因する正常なイベントであったとしても、光パルス試験器は当該イベントを問題のある「障害」として表示する可能性がある。その場合、光パルス試験器を操作している作業者は、当該PON通信網の構成や特性を事前に熟知している作業者でなければ、表示された「障害」を取り除くためにその原因を探索するための作業を行う可能性が高く、無駄な作業のために時間と手間をかけることになる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、測定対象のPON通信網の経路上において、解決すべき箇所のイベントと問題無い箇所のイベントとを作業者等のユーザが区別することが容易な、OTDR測定装置および測定器制御方法を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るOTDR測定装置および測定器制御方法は、下記(1)~(5)を特徴としている。
(1) 測定対象の光ファイバ網に対してパルス光を送り込み、前記光ファイバ網からの戻り光を観測して前記光ファイバ網の状態を計測するOTDR測定装置であって、
前記光ファイバ網がPONである場合に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタ総数の固有値N1を特定する固有値決定部と、
前記戻り光の時系列レベル変化の観測状態に基づいて、前記光ファイバ網の構成及び状態に応じて発生する各事象をイベントとして検知すると共に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタのそれぞれと各イベントとを対応付けるイベント検知部と、
前記イベント検知部が検知した光スプリッタ総数の検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合には、前記イベント検知部が最後に検知したイベントを1つの光スプリッタに対応付ける最終イベント決定部と、
検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合に、最後に検知したイベントの情報を、不確かなスプリッタとして、他の光スプリッタとは区別して明示的に出力するユーザ支援処理部と、
を備えたOTDR測定装置。
(2) 前記ユーザ支援処理部は、前記不確かなスプリッタに区分した特定イベントに対し、前記特定イベントの部位における損失の大小に関する判定処理を抑止して正常であることを表す情報を出力する正常情報出力部を備える、
上記(1)に記載のOTDR測定装置。
(3) 前記ユーザ支援処理部は、1つの光スプリッタの後方でデッドゾーンの影響により後方散乱光が検知できない場合にも、前記光スプリッタに相当するイベントの情報を、不確かなスプリッタとして、他の光スプリッタとは区別して明示的に出力する、
上記(1)又は(2)に記載のOTDR測定装置。
(4) 前記正常情報出力部は、前記特定イベントの部位における損失の大小に関する判定処理を抑止する機能のオンオフを切り替えるユーザ操作部を有する、
上記(2)に記載のOTDR測定装置。
(5) 測定対象の光ファイバ網に対してパルス光を送り込み、前記光ファイバ網からの戻り光を観測して前記光ファイバ網の状態を計測するOTDR測定装置を制御するための測定器制御方法であって、
前記光ファイバ網がPONである場合に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタ総数の固有値N1を特定する固有値決定手順と、
前記戻り光の時系列レベル変化の観測状態に基づいて、前記光ファイバ網の構成及び状態に応じて発生する各事象をイベントとして検知すると共に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタのそれぞれと各イベントとを対応付けるイベント検知手順と、
光スプリッタ総数の検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合には、最後に検知したイベントを1つの光スプリッタに対応付ける最終イベント決定手順と、
前記検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合に、最後に検知したイベントの情報を、不確かなスプリッタとして、他の光スプリッタとは区別して明示的に出力するユーザ支援処理手順と、
を有する測定器制御方法。
上記(1)の構成のOTDR測定装置によれば、この光パルス試験器を操作する作業者等のユーザは、最後に検知されたイベントを「不確かなスプリッタ」として認識できる。つまり、PON通信網においてはスプリッタにおける損失が大きいので、戻り光の光強度分布に基づいて検出される各地点の損失の検出値を閾値と比較することによりスプリッタ等の各イベントを自動認識することが可能である。また、各スプリッタの損失が大きいため、当該PON通信網に実際に存在するスプリッタの総数(N1)に比べて、光パルス試験器が検知したスプリッタの総数(N2)が少なくなる場合がある。つまり、最後に検出したイベントの下流側における後方散乱光がノイズレベル以下になる場合である。その場合、最後に検出されたイベント(特徴的な損失)は、スプリッタの影響に起因する可能性が高い。但し、それがスプリッタ以外に起因する可能性もあるし、その損失値を正しく把握することもできないので、それを「不確かなスプリッタ」として明示的に出力することで、当該PON通信網を熟知していない作業者等に対しても状況を正しく認識できるように支援可能になる。
上記(2)の構成のOTDR測定装置によれば、前記不確かなスプリッタに区分した特定イベントが障害などとして表示されるのを避けることができる。すなわち、前記不確かなスプリッタの箇所では、下流側における後方散乱光がノイズレベル以下になるため、特定イベントの正しい損失を検出できない。そのような箇所については、検出した損失を閾値と比較して判定を実施するよりも、問題の無い正常なイベントとして表示した方が、当該PON通信網を熟知していない作業者等が状況を正しく認識可能になる。
上記(3)の構成のOTDR測定装置によれば、デッドゾーンの影響により後方散乱光が検知できない場合にも、当該イベントを「不確かなスプリッタ」として明示的に出力できる。PON通信網においては、スプリッタの下流側における各光ファイバの長さが、スプリッタの上流側に比べて非常に短い可能性が高い。そのため、スプリッタの下流側に接続される各光ファイバ経路におけるイベント(加入者側コネクタ等による損失のイベント)の時間間隔が短くなり、デッドゾーンの影響を受けて後方散乱光のレベルを正しく検知できない状況が発生する。このような状況では、それ以降の後方散乱光が検知できない最後に検知したイベントが、スプリッタに起因するものである可能性が高い。但し、デッドゾーンの影響によりその下流側の後方散乱光が検知できない、つまり正確な損失値を特定できないので、「不確かなスプリッタ」として明示することが望ましい。これにより、作業者等のユーザは状況を容易に把握できる。
上記(4)の構成のOTDR測定装置によれば、作業者等のユーザは、上記機能のオンオフを必要に応じて切り替えることができる。すなわち、特定イベントの部位における損失の大小に関する判定処理を抑止する機能をオンにすることで、ユーザが正常な部位を異常な部位と誤認識するのを避けることが容易になる。また、スプリッタ後の光ファイバがデッドゾーンよりも長い通信網を試験するような場合には、上記機能をオフにすることによって、異常な部位を正しく判定することができる。
上記(5)の構成の測定器制御方法によれば、光パルス試験器を操作する作業者等のユーザは、最後に検知されたイベントを「不確かなスプリッタ」として認識できる。つまり、PON通信網においてはスプリッタにおける損失が大きいので、戻り光の光強度分布に基づいて検出される各地点の損失の検出値を閾値と比較することによりスプリッタ等の各イベントを自動認識することが可能である。また、各スプリッタの損失が大きいため、当該PON通信網に実際に存在するスプリッタの総数(N1)に比べて、光パルス試験器が検知したスプリッタの総数(N2)が少なくなる場合がある。つまり、最後に検出したイベントの下流側における後方散乱光がノイズレベル以下になる場合である。その場合、最後に検出されたイベント(特徴的な損失)は、スプリッタの影響に起因する可能性が高い。但し、それがスプリッタ以外に起因する可能性もあるし、その損失値を正しく把握することもできないので、それを「不確かなスプリッタ」として明示的に出力することで、当該PON通信網を熟知していない作業者等に対しても状況を正しく認識できるように支援可能になる。
本発明のOTDR測定装置および測定器制御方法によれば、測定対象のPON通信網の経路上において、解決すべき箇所のイベントと問題無い箇所のイベントとを作業者等のユーザが区別することが容易になる。すなわち、光パルス試験器が観測される戻り光の光強度分布から時系列順に各地点の損失のイベントを検知する場合に、最後に検知されたイベントを「不確かなスプリッタ」として明示的に出力できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態におけるOTDR測定装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、複数のスプリッタを含むPON通信網の構成例を示すブロック図である。 図3は、イベント検出装置の特徴的な動作例を示すフローチャートである。 図4は、設定一覧画面の表示例を示す正面図である。 図5は、結果表示画面の表示例を示す正面図である。 図6は、PON通信網の代表的な構成例および戻り光の光強度分布を表すブロック図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<OTDR測定装置の構成>
本発明の実施形態におけるOTDR測定装置30の構成例を図1に示す。
図1に示したOTDR測定装置30は、光パルス試験器本体10およびイベント検出装置20により構成されている。光パルス試験器本体10は、被検体となる通信網に含まれる1本の光ファイバ100の一端に接続されている。
一般的な光パルス試験器と同様に、光パルス試験器本体10は、時間幅の短いパルス状の光を生成し、このパルス光を計測対象の光ファイバ100の一端に送り込む。光ファイバ100に入射した光は、光ファイバ100内部を伝搬する際に、一部の光が内部のガラスによって跳ね返され、レイリー散乱を含む散乱光を発生する。光ファイバ100内部で発生した散乱光の一部は光ファイバ100内部を伝搬して入射端に戻るので、光パルス試験器本体10は、光ファイバ100の入射端で散乱光を戻り光として観測する。
光ファイバ100の入射端で観測される散乱光の受光レベルの時系列変化は、この光ファイバ100の場所毎の散乱光発生に関する分布状況を表すものとなり、例えば図6に示したような時系列で変化する光強度分布として観測される。
光パルス試験器本体10に接続したイベント検出装置20は、光パルス試験器本体10が観測した時系列の光強度分布に基づいて、検査対象のPON通信網の各部の状態を把握しその結果を表示するための機能を有している。すなわち、PON通信網上各部のスプリッタ、光ファイバ、コネクタなどの損失や反射などに基づいて検出される各種のイベントを把握すると共に、各イベントが正常か否かを判定する機能を有している。
図1に示したイベント検出装置20は、イベント検出部21、イベント判定部22、測定結果保持部23、パラメータ保持部24、操作入力部25、及び表示部26を備えている。
イベント検出部21は、光パルス試験器本体10が観測した戻り光の時系列光強度分布に基づいて、検査対象のPON通信網の各部イベントを検出する機能を有する。具体例としては、特開2012-167935号公報に記載されている公知技術を利用してイベント検出部21を構成することができる。
イベント判定部22は、イベント検出部21により検出された各イベントの距離(位置)、損失や反射の大きさなどに基づいて当該イベントの種類を識別すると共に、障害の有無などを判定する機能を有している。イベントの種類の識別や障害有無の判定に必要な各種閾値などの情報はパラメータ保持部24に保持されている。
測定結果保持部23は、データの書き込み及び読み出しが自在なメモリにより構成され、イベント判定部22が処理した結果のデータを保持することができる。
パラメータ保持部24は、不揮発性メモリにより構成され、予め定めた各種閾値などのパラメータのデータを保持している。また、操作入力部25からのユーザ入力に従いそれぞれのパラメータを必要に応じて更新することもできる。
操作入力部25は、ユーザが操作可能な各種ボタンや、表示部26の画面に重ねて配置されたタッチパネルなどにより構成されている。操作入力部25からのユーザ入力により、OTDR測定装置30の動作を制御したり、パラメータ保持部24が保持しているパラメータを変更することができる。
表示部26は、フルカラーの液晶表示パネルなどにより構成される二次元表示画面を有している。表示部26は、測定結果保持部23が保持している測定結果を表示したり、パラメータ保持部24が保持しているパラメータを表示したり、各パラメータを更新するために必要な情報の表示に利用できる。
<PON通信網の構成>
複数のスプリッタを含むPON通信網40の構成例を図2に示す。
図2に示したPON通信網40は、通信事業者の局舎41と、通信事業者が提供する光通信サービスを利用する多数の加入者宅42-1、42-2、・・・、42-N等との間を接続するものであり、複数のスプリッタ43-1、43-2、43-3・・・を有している。
PON通信網40において、局舎41とスプリッタ43-1の一端との間は1本の光ファイバ44で接続されている。スプリッタ43-1の他端側には、互いに独立した複数の光ファイバ45-1、45-2、・・・、45-Nが接続されている。つまり、スプリッタ43-1はその他端側で光の伝送路を複数に分岐して光ファイバ45-1、45-2、・・・、45-Nとそれぞれ接続している。
また、1本の光ファイバ45-2が上流側のスプリッタ43-1と下流側のスプリッタ43-2の一端との間に接続されている。スプリッタ43-2の他端側には、互いに独立した複数の光ファイバ46-1、46-2、・・・、46-Nが接続されている。つまり、スプリッタ43-2はその他端側で光の伝送路を複数に分岐して光ファイバ46-1、46-2、・・・、46-Nとそれぞれ接続している。
したがって、例えば加入者宅42-2と局舎41との間を接続する通信経路においては、2つのスプリッタ43-1、43-2が直列に並べた状態で接続されている。各スプリッタ43-1、43-2は、1つの経路を多数に分岐しているので比較的大きい損失が発生する。つまり、各スプリッタ43-1、43-2の一端に入力した光信号は、大きく減衰した状態で他端に出力される。特に、複数のスプリッタ43-1、43-2を直列に接続した場合には、網全体として複数の大きな損失が加算されるので、光信号の減衰量が大きくなる。
ここで、図2に示すように加入者宅42-2の接続口にOTDR測定装置30を接続した場合を想定する。OTDR測定装置30が送出する光パルスは、光ファイバ46-2、スプリッタ43-2、光ファイバ45-2、スプリッタ43-1、及び光ファイバ44を順番に通る経路で減衰しながら局舎41に届く。そして、この経路の各部で発生する後方散乱光が、逆方向に伝搬した戻り光としてOTDR測定装置30に到達する。しかし、例えば光ファイバ44等の部位で発生する後方散乱光は、損失の大きい2つのスプリッタ43-1、43-2を通過するので、光強度がノイズレベル程度まで大きく低下した状態でOTDR測定装置30に届く。
そのため、OTDR測定装置30は光ファイバ44等の部位における後方散乱光の光強度を正しく把握できない。したがって、スプリッタ43-1で発生している損失、すなわちスプリッタ43-1の両端の間の光強度差を計測することができず、この部位で検出されたイベントの種類を特定したり、当該イベントの損失が正常か否かを判断することが困難になる。なお、OTDR測定装置30を局舎41側に接続した場合にも同様の問題が発生する。
スプリッタの損失の影響で特定の部位における後方散乱光の光強度を正しく把握できない場合には、正しくない測定結果に基づき、光パルス試験器が試験結果としてPON通信網40の構成を誤って表示したり、ある地点のイベントを障害ありとして誤表示する可能性がある。その結果、光パルス試験器を操作する作業者等のユーザは、PON通信網40に問題が無いにもかかわらず、障害を探索するための無駄な作業を行う可能性がある。
図1に示したOTDR測定装置30は、上記のような問題を解消するための機能を有している。この機能について以下に説明する。
<特徴的な動作>
本実施形態におけるイベント検出装置20の特徴的な動作例を図3に示す。図3の動作について以下に説明する。
イベント検出装置20は、最初に被試験体であるPON通信網40におけるスプリッタ総数の固有値N1を決定する(S11)。例えば、事前に定めた初期値、又はユーザが操作入力部25から入力した数値を固有値N1に決定する。例えば、図2に示したPON通信網40において、加入者宅42-1~42-Nのいずれかの経路を試験する場合には、加入者宅42-1~42-Nのいずれか、又は局舎41の接続口にOTDR測定装置30を接続することになるので、この経路中に存在しているスプリッタ43-1、43-2の総数、この場合は「2」を固有値N1に決定する。
イベント検出装置20のイベント検出部21は、試験器であるOTDR測定装置30の出入り口に距離Dが近い方から順番に、すなわち観測する戻り光の検出時刻が早い部位から順番に、イベントの検出を実施する(S12)。
例えば、加入者宅42-2にOTDR測定装置30を接続した場合に観測される戻り光を処理する場合には、次の(1)~(5)のようなイベントを順次に検出できる可能性がある。
(1)光ファイバ46-2の区間で発生する損失に関連するイベント
(2)スプリッタ43-2の入口と出口の間で発生する損失に関連するイベント
(3)光ファイバ45-2の区間で発生する損失に関連するイベント
(4)スプリッタ43-1の入口と出口の間で発生する損失に関連するイベント
(5)光ファイバ44の区間で発生する損失に関連するイベント
イベント検出装置20のイベント判定部22は、イベント検出部21が検出した各イベントの種類を特定する(S13)。例えば、光ファイバだけの区間では、距離Dに比例してなだらかな傾きで光強度が低下する傾向がある(図6参照)ので、このパターンを光強度分布から検知した場合には、パターンの始まりから終了までの区間をいずれか1つの光ファイバのイベントとして認識できる。また、図示しないコネクタの箇所では反射を伴う損失が発生し、その箇所の前後で光強度が多少変化する傾向があるので、このパターンによりコネクタ等のイベントを認識できる。また、各スプリッタ43の箇所では比較的大きい損失が発生し、その箇所の前後で光強度が大きく低下する傾向があるので、このパターンによりスプリッタのイベントを認識できる。
但し、複数のスプリッタ43-1、43-2などの影響を受けてトータルの損失が増大し後方散乱光の光強度がノイズレベル程度まで低下した部位については、スプリッタのイベントを検出できない可能性がある。また、その場合に検出したスプリッタの損失は正しくない可能性が高い。
イベント検出装置20は、最終イベントの検出完了をS14で認識するまで、S12~S14の処理を繰り返す。すなわち、戻り光の光強度がノイズレベル以下まで低下するとそれ以上のイベント検出は不可能なので最終イベントの検出を完了とする。
イベント検出装置20は、最終イベントの検出が完了するとスプリッタ総数の検出値N2を特定する(S15)。すなわち、イベント判定部22がS13で種類を「スプリッタ」として認識したイベントの総数を検出値N2とする。
例えば、図2のPON通信網40において、経路中のスプリッタ43-1、43-2のそれぞれをイベント判定部22が正しく認識できている場合は検出値N2が「2」になる。しかし、トータルの損失が大きすぎて光ファイバ44上で発生する後方散乱光の光強度がノイズレベル程度まで低下して観測されるような場合は、該当するスプリッタ43-1の損失を特定できないので、スプリッタ43-1は種類が「スプリッタ」以外のイベントとして認識される可能性がある。その場合の検出値N2は「1」になる。
イベント検出装置20の特徴的な動作を、もうひとつの例で示す。図2に示す光ファイバ44が短い場合、光ファイバ44の部位で発生する後方散乱光が、スプリッタ43-1のデッドゾーンの影響を受ける。OTDR測定装置30は、スプリッタ43-1のイベントと、光ファイバ44の遠端のイベントを互いに分離することができない。したがって、スプリッタ43-1より後方のイベントを検出できず、またスプリッタ43-1の損失を正しく計算できない。この場合、図3のS15でN2=1となり、S16でN1>N2が真となるため、最終イベントを不確かなスプリッタに置き換える。
イベント検出装置20はスプリッタ総数の固有値N1と検出値N2とを次のS16で比較する。そして、「N1>N2」の条件を満たす場合はS17に進み、違う場合はS20に進む。
「N1>N2」の条件を満たす場合は、イベント判定部22はS13で最後に検出したイベントの種類を「不確定なスプリッタ」に更新する(S17)。「不確定なスプリッタ」のイベントは、通常の「スプリッタ」のイベントとは異なり、該当するイベントがスプリッタに起因する可能性があるが、確定していないことを意味し、且つ当該イベントについて検出された損失の大きさは不正確であることも表している。
イベント判定部22は、「不確定なスプリッタ」のイベントについて、「判定除外指定」の有無をS18で識別し、指定ありの場合はS19に進み、指定なしの場合はS20に進む。
OTDR測定装置30のユーザは、操作入力部25を操作することにより、「不確定なスプリッタ」のイベントに対する「判定除外指定」の有無(オンオフ)を必要に応じて選択することができる。
これが指定ありの場合には、イベント判定部22は「不確定なスプリッタ」の検出イベントを、異常有無の判定対象から除外する(S19)。
イベント判定部22は、S12で検出したイベント毎に、当該イベントに関して検出した損失等の大きさと、イベントの種類毎に個別に定めた閾値(パラメータ保持部24が保持している)とを比較して、正常か否か(Pass/Fail)を自動的に判定する(S20)。但し、S19で判定対象から除外された「不確定なスプリッタ」の検出イベントについては判定を省略し、正常(Pass)を示す結果を出力する。
イベント検出装置20は、イベント判定部22の処理の結果を測定結果保持部23に保存して、その内容を表示部26の画面表示に反映する(S21)。すなわち、イベント検出部21が検出した各イベントの種類、損失、判定結果などの情報をOTDR測定装置30の画面に表示する。
<設定一覧画面の表示例>
表示部26に表示される設定一覧画面31の表示例を図4に示す。この設定一覧画面31は、パラメータ保持部24が保持するパラメータの一部分を表しており、ユーザは操作入力部25を操作することにより、表示されている各パラメータを必要に応じて更新することができる。
図4中に示した設定一覧画面31の中には、多数の設定項目31a~31hが含まれている。各設定項目31a~31hの概要は次の通りである。
31a:反射無しイベントの損失閾値
31b:反射ありイベントの損失閾値(コネクタや機械部品に相当)
31c:反射率閾値
31d:光ファイバの固有損失閾値[dB/km]
31e:経路全体の損失(Total Loss)閾値
31f:ORL(Optical Return Loss)閾値
31g:スプリッタの損失閾値
31h:「不確定なスプリッタ」イベントの判定有無
設定項目31hのチェックボックスをオンオフすることにより、「不確定なスプリッタ」の検出イベントについて、正常か否かの判定の有り無しをユーザが選択できる。チェックボックスをオフにしたとき判定除外指定ありとして、図3のステップS18で参照される。
<結果表示画面の表示例>
表示部26に表示される結果表示画面32の表示例を図5に示す。すなわち、イベント検出装置20が図3の動作を実行した後で、測定結果保持部23が保持している測定結果の情報に基づいて図5のような画面を表示することができる。
図5に示した例では、結果表示画面32の中に対象網表示33、トータルロス表示部34、判定結果表示部35などの様々な表示領域が設けてある。
対象網表示33は、このOTDR測定装置30が試験しているPON通信網40の構成や特性を、測定結果に基づき、図形や文字を利用してグラフィカルに表示している。図5の例では、開始端部33a、光ファイバ33b、スプリッタ33c、光ファイバ33d、及びスプリッタ33eの各図形パターンと、スプリッタ33eが「不確か」であることを意味する不確か表示33fの「?」マークが対象網表示33に含まれている。
ここで、開始端部33aは、OTDR測定装置30自身を接続した箇所、つまり測定開始点を意味している。また、光ファイバ33b、スプリッタ33c、光ファイバ33d、及びスプリッタ33eは、図3に示した動作の結果として検出された各イベントに相当する。また、この例ではスプリッタ33eが「不確定なスプリッタ」に該当するため、スプリッタ33eの図形パターンの中に不確か表示33fの「?」マークが表示されている。
また、検出した各イベントの距離[km]を表す数値が、各図形パターンの上側に表示されている。更に、各スプリッタ33c、33eの図形パターンの下側に、検出した損失の大きさ[dB]が表示されている。
トータルロス表示部34は、開始端部33aの位置から最終イベントまでの損失として、開始端部33aの位置のレベルから最終イベントの位置のレベルを差し引いた計算結果[dB]を表している。但し、図5のように最終イベントのスプリッタ33eが「不確定なスプリッタ」として認識されている場合には、最終イベントのスプリッタ33eで発生した損失を足し合わせた計算結果をトータルロス表示部34に表示する。
判定結果表示部35は、測定対象であるPON通信網40上の経路の測定結果が正常か否か(Pass/Fail)の判定結果を表示している。すなわち、イベント毎に検出した損失と閾値との比較結果や、トータルロスと閾値との比較結果が正常か否かを表す情報が判定結果表示部35に表示される。但し、図4に示した設定項目31hのチェックボックスの選択により、ユーザが事前に判定除外指定している場合には、「不確定なスプリッタ」であるスプリッタ33eの損失は図3のステップS19で判定対象外となり、正常とみなされる。
<OTDR測定装置の利点>
上述のOTDR測定装置30によれば、試験対象のPON通信網40の経路の中に複数のスプリッタ43-1、43-2が存在することなどに起因して、網全体の損失が増大し、ノイズレベル程度まで光強度が低下した後方散乱光を把握できなくなった場合でも、最後に検出したイベントをスプリッタとして表示することができる。また、最後に検出したイベントや、デッドゾーンの影響を受けたイベントを「不確定なスプリッタ」として明示するので、ユーザはこのイベントを通常のスプリッタと区別して認識することが容易になる。また、「不確定なスプリッタ」の損失等を自動判定の対象から除外できるので、PON通信網40上の問題の無い箇所を障害(Fail)として誤表示するのを避けることができ、誤って表示された障害を探索するためのユーザの無駄な作業を不要にできる。
ここで、上述した本発明の実施形態に係るOTDR測定装置および測定器制御方法の特徴をそれぞれ以下[1]~[5]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 測定対象の光ファイバ網(PON通信網40)に対してパルス光を送り込み、前記光ファイバ網からの戻り光を観測して前記光ファイバ網の状態を計測するOTDR測定装置(30)であって、
前記光ファイバ網がPONである場合に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタ総数の固有値N1を特定する固有値決定部(パラメータ保持部24、S11)と、
前記戻り光の時系列レベル変化の観測状態に基づいて、前記光ファイバ網の構成及び状態に応じて発生する各事象をイベントとして検知すると共に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタのそれぞれと各イベントとを対応付けるイベント検知部(イベント判定部22)と、
前記イベント検知部が検知した光スプリッタ総数の検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合には、前記イベント検知部が最後に検知したイベントを1つの光スプリッタに対応付ける最終イベント決定部(S16、S17)と、
検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合に、最後に検知したイベントの情報を、不確かなスプリッタとして、他の光スプリッタとは区別して明示的に出力するユーザ支援処理部(S21)と、
を備えたOTDR測定装置。
[2] 前記ユーザ支援処理部は、前記不確かなスプリッタに区分した特定イベントに対し、前記特定イベントの部位における損失の大小に関する判定処理(S20)を抑止して正常であることを表す情報を出力する正常情報出力部(S18、S19、S21)を備える、
上記[1]に記載のOTDR測定装置。
[3] 前記ユーザ支援処理部は、1つの光スプリッタの後方でデッドゾーンの影響により後方散乱光が検知できない場合にも、前記光スプリッタに相当するイベントの情報を、不確かなスプリッタとして、他の光スプリッタとは区別して明示的に出力する(S16B、S17B)、
上記[1]又は[2]に記載のOTDR測定装置。
[4] 前記正常情報出力部は、前記特定イベントの部位における損失の大小に関する判定処理を抑止する機能(S18、S19)のオンオフを切り替えるユーザ操作部(操作入力部25)を有する、
上記[2]に記載のOTDR測定装置。
[5] 測定対象の光ファイバ網に対してパルス光を送り込み、前記光ファイバ網からの戻り光を観測して前記光ファイバ網の状態を計測するOTDR測定装置を制御するための測定器制御方法であって、
前記光ファイバ網がPONである場合に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタ総数の固有値N1を特定する固有値決定手順(S11)と、
前記戻り光の時系列レベル変化の観測状態に基づいて、前記光ファイバ網の構成及び状態に応じて発生する各事象をイベントとして検知すると共に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタのそれぞれと各イベントとを対応付けるイベント検知手順(S12、S13)と、
光スプリッタ総数の検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合には、最後に検知したイベントを1つの光スプリッタに対応付ける最終イベント決定手順(S16、S17)と、
前記検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合に、最後に検知したイベントの情報を、不確かなスプリッタとして、他の光スプリッタとは区別して明示的に出力するユーザ支援処理手順(S21)と、
を有する測定器制御方法。
10 光パルス試験器本体
20 イベント検出装置
21 イベント検出部
22 イベント判定部
23 測定結果保持部
24 パラメータ保持部
25 操作入力部
26 表示部
30 OTDR測定装置
31 設定一覧画面
31a,31b,31c,31d,31e,31f,31g,31h 設定項目
32 結果表示画面
33 対象網表示
33a 開始端部
33b,33d 光ファイバ
33c,33e スプリッタ
33f 不確か表示
34 トータルロス表示部
35 判定結果表示部
40,50 PON通信網
41,51 局舎
42,52 加入者宅
43,53 スプリッタ
44,45,46,54,55,100 光ファイバ

Claims (5)

  1. 測定対象の光ファイバ網(40)に対してパルス光を送り込み、前記光ファイバ網からの戻り光を観測して前記光ファイバ網の状態を計測するOTDR測定装置(30)であって、
    前記光ファイバ網がPONである場合に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタ総数の固有値N1を特定する固有値決定部(24)と、
    前記戻り光の時系列レベル変化の観測状態に基づいて、前記光ファイバ網の構成及び状態に応じて発生する各事象をイベントとして検知すると共に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタのそれぞれと各イベントとを対応付けるイベント検知部(22)と、
    前記イベント検知部が検知した光スプリッタ総数の検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合には、前記イベント検知部が最後に検知したイベントを1つの光スプリッタに対応付ける最終イベント決定部と、
    検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合に、最後に検知したイベントの情報を、不確かなスプリッタとして、他の光スプリッタとは区別して明示的に出力するユーザ支援処理部と、
    を備えたOTDR測定装置。
  2. 前記ユーザ支援処理部は、前記不確かなスプリッタに区分した特定イベントに対し、前記特定イベントの部位における損失の大小に関する判定処理を抑止して正常であることを表す情報を出力する正常情報出力部を備える、
    請求項1に記載のOTDR測定装置。
  3. 前記ユーザ支援処理部は、1つの光スプリッタの後方でデッドゾーンの影響により後方散乱光が検知できない場合にも、前記光スプリッタに相当するイベントの情報を、不確かなスプリッタとして、他の光スプリッタとは区別して明示的に出力する、
    請求項1又は請求項2に記載のOTDR測定装置。
  4. 前記正常情報出力部は、前記特定イベントの部位における損失の大小に関する判定処理を抑止する機能のオンオフを切り替えるユーザ操作部を有する、
    請求項2に記載のOTDR測定装置。
  5. 測定対象の光ファイバ網に対してパルス光を送り込み、前記光ファイバ網からの戻り光を観測して前記光ファイバ網の状態を計測するOTDR測定装置を制御するための測定器制御方法であって、
    前記光ファイバ網がPONである場合に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタ総数の固有値N1を特定する固有値決定手順と、
    前記戻り光の時系列レベル変化の観測状態に基づいて、前記光ファイバ網の構成及び状態に応じて発生する各事象をイベントとして検知すると共に、前記光ファイバ網に含まれる光スプリッタのそれぞれと各イベントとを対応付けるイベント検知手順と、
    光スプリッタ総数の検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合には、最後に検知したイベントを1つの光スプリッタに対応付ける最終イベント決定手順と、
    前記検知数N2が前記固有値N1よりも少ない場合に、最後に検知したイベントの情報を、不確かなスプリッタとして、他の光スプリッタとは区別して明示的に出力するユーザ支援処理手順と、
    を有する測定器制御方法。
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