JP7188914B2 - 情報処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、情報処理装置及びプログラムに関する。
従来、スーパーマーケットや、コンビニエンスストア等の小売店では、POS(Point Of Sale)端末等の情報処理装置(商品販売データ処理装置)が使用されている。POS端末は、商品(物品)に付されたコードシンボルから当該商品に関する情報を読み取ったり、読み取った情報に基づいて会計処理等を行ったりすることで、商品販売に係る各種情報処理を実行する。
また近時では、顧客がネット通販で購入した品物等を小売店で受け取り、店頭にて顧客に引き渡すサービス(以下、店頭受取)が提供されている。POS端末は、顧客が持参した店頭受取用の伝票等から配送番号等の情報を読み取ったり、読み取った配送番号を配送会社等に問い合わせたりすることで、店頭受取に係る各種情報処理を実行する。
ところで、POS端末を操作するオペレータは、商品や品物の確認等のため、取引の途中でPOS端末から一時的に離れることがある。例えば、顧客が持ち込んだ商品の消費期限や賞味期限が期限切れとなっているような場合、オペレータは、代わりの商品を取りに行くためPOS端末から一時的に離れることがある。また、店頭受取の場合、オペレータは、POS端末で読み取られた配送番号の品物を探すためPOS端末から一時的に離れることがある。
上記ように、取引の途中でオペレータがPOS端末から離れてしまうと、オペレータ以外の第3者がPOS端末を操作可能な状況が発生し、ドロワを開く等の不正な操作が行われてしまう可能性がある。そのため、従来では、オペレータを特定する識別情報が入力(サインオン)されると、POS端末に対する各種操作を有効化し、POS端末から離れる際には、識別情報を解除(サインオフ)する操作を行うことで、POS端末に対する操作を無効化する技術が提案されている。
しかしながら、識別情報を解除する操作を行うことはオペレータにとって煩わしく、利便性の上で改善の余地があった。
本発明が解決しようとする課題は、取引の途中でオペレータが情報処理装置から離れるような状況が発生した場合に、情報処理装置に対する操作を自動で無効化することが可能な情報処理装置及びプログラムを提供することである。
実施形態の情報処理装置は、取引に係る物品に表示されたコードシンボルから情報を読み取る読取手段と、自装置に対する操作を受け付ける操作受付手段と、前記読取手段で読み取られた情報が、前記物品の交換又は前記物品に対応する他の物品の引き渡しを示すものである場合に、前記操作受付手段を無効化し、前記物品の交換を示す情報の読み取りにより前記操作受付手段を無効化した場合、前記読取手段で前記交換の対象となる物品を示す情報が読み取られたことを条件に、前記操作受付手段を有効化し、前記物品に対応する他の物品の引き渡しを示す情報の読み取りにより前記操作受付手段を無効化した場合、前記読取手段で前記引き渡しの対象となる他の物品を示す情報が読み取られたことを条件に、前記操作受付手段を有効化する制御手段と、を備える。
図1は、実施形態に係るPOS端末の外観構成の一例を示す図である。 図2は、実施形態に係るPOS端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る条件設定データのデータ構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態に係るPOS端末の機能構成の一例を示す図である。 図5は、実施形態のPOS端末で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本実施形態に係る情報処理装置及びプログラムについて説明する。以下の実施形態では、小売店の店舗に設置されたPOS端末1への適用例について説明するが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係るPOS端末1の外観構成の一例を示す図である。POS端末1は、情報処理装置(商品販売データ処理装置)の一例である。POS端末1は、例えば小売店(店舗)の会計エリア等に設置され、店員等のオペレータによって操作される。
本体101の上面には、キーボード102と、カードリーダ103とが設けられる。キーボード102は、オペレータが操作入力を行うための各種の操作キーを有する。キーボード102は、例えば、数値を入力するための「置数キー」、商品の小計出力を指示する「小計キー」、取引の締めを指示するための「締めキー」等を含む。
カードリーダ103は、カード媒体C1の挿入を受け付け、そのカード媒体C1からデータの読み取りを行う装置である。例えば、カード媒体C1が磁気カードである場合、カードリーダ103として磁気カードリーダを用いる。また、カード媒体C1がICカードである場合には、カードリーダ103としてICカードリーダを用いる。
本体101の奥側には、表示器104が設けられる。表示器104は、例えば液晶表示器であり、オペレータ用の第1表示器104aと、主に客用に用いられる第2表示器104bとを有する。表示器104は、各種情報を表示する。
本体101の下部側には、ドロワ105が引出自在に設けられる。ドロワ105は、電子ロック機構を有し、金銭等を収納する。POS端末1は、キーボード102を介した操作入力(例えば、「締めキー」の操作入力)に応じて、ドロワ105の電子ロック機構を解除(開錠)することで、ドロワ105を開放動作させる。
また、POS端末1には、バーコードや二次元コード等のコードシンボルに保持されたデータを光学的に読み取るコードスキャナ106が接続される。コードスキャナ106は、例えば、店舗内で販売される商品に表示されたコードシンボルから、当該商品の品名や種類を特定可能(識別可能)な商品コードや、当該商品の有効期限日を特定可能な製造年月日等の情報を読み取る。また、コードスキャナ106は、例えば、店員の名札等に表示されたコードシンボルから、当該店員を特定可能(識別可能)な店員コード等の情報を読み取る。また、コードスキャナ106は、例えば、客が持参した受取伝票やスマートフォン等の表示画面に表示されたコードシンボルから、店頭受取であることを示す第1店頭受取情報(例えば、配送番号や伝票番号)等の情報を読み取る。以下、コードスキャナ106(後述する読取部111)で読み取られた情報を総称して「読取情報」という。
図2は、POS端末1のハードウェア構成の一例を示す図である。POS端末1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、通信インタフェース(I/F)14と、I/O機器制御部15とを備える。
CPU11は、バス16を介して、ROM12と、RAM13と、通信インタフェース14と、I/O機器制御部15とに接続される。CPU11は、ROM12又は後述する記憶部18に格納されたプログラムをRAM13に展開して実行することにより、I/O機器制御部15に接続された上記各部を制御するとともに、POS端末1における各種処理を実行する。
通信インタフェース14は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワークに接続可能な有線又は無線の通信装置である。通信インタフェース14は、ネットワークに接続された他の装置との間で通信を実行する。例えば、通信インタフェース14は、店舗内に設けられたサーバ装置(以下、店舗サーバ)との間で通信を実行する。また、通信インタフェース14は、店頭受取に係る品物を自店舗に配送する配送会社のサーバ装置(以下、配送会社サーバ)等の外部装置との間で通信を実行する。
I/O機器制御部15には、上記したキーボード102、カードリーダ103、表示器104、ドロワ105及びコードスキャナ106が接続される。また、I/O機器制御部15には、プリンタ17と、記憶部18とが接続される。
プリンタ17は、レシート用紙及びジャーナル用紙への印字を行うレシート/ジャーナルプリンタである。プリンタ17は、CPU11の制御に基づき、取引内容をレシート用紙及びジャーナル用紙に印字する。なお、プリンタ17は、本体101の内部に設けられてもよいし(図1参照)、本体101の外部に設けられてもよい。
記憶部18は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の記憶装置である。記憶部18は、CPU11が実行する各種プログラムや各種データ等を記憶する。
また、記憶部18は、各店員を識別する店員コードに対応付けて、当該店員のランク等の情報を格納した店員管理データD1を記憶する。ここで、「ランク」は、例えば店長や一般社員等の各店員の職位や職名を表すものである。各ランクには、POS端末1の使用に関する権限が予め設定されているものとする。
また、記憶部18は、各商品を識別する商品コードに対応付けて、当該商品の品名や品種、価格(単価)等の商品情報を格納した商品管理データD2を記憶する。また、商品管理データD2は、品種が「食品」の商品について、その商品コードに対応付けて、当該商品(食品)の消費に係る有効期限(賞味期限、消費期限等)を格納する。有効期限は、例えば、製造年月日を基点した期間長(例えば、7日間等)で表すことができる。なお、有効期限は、商品(商品)のコードシンボルに含めて保持する構成としてもよい。
また、記憶部18は、POS端末1の操作を無効化/有効化する条件が設定された条件設定データD3を記憶する。
図3は、条件設定データD3のデータ構成の一例を示す図である。図3に示すように、条件設定データD3は、適用条件と、ロック条件と、解除条件とを対応付けて格納する。
適用条件には、POS端末1で実行する取引種別が設定される。図3では、適用条件として、「商品販売」と、「店頭受取」とを設定した例を示している。ここで「商品販売」は、店舗内の商品を販売する取引を意味する。また、「店頭受取」は、配送会社から自店舗に届いた顧客宛の品物を店頭で顧客に引き渡す取引(サービス)を意味する。
ロック条件には、取引の途中でキーボード102に対する操作を無効化(ロック)する際の条件が設定される。具体的に、ロック条件には、適用条件に設定された条件下において、POS端末1からオペレータが離れる状況が発生する可能性が高い、読取情報の条件が設定される。
例えば、取引種別が「商品販売」の場合、品種が「食品」の商品のコードシンボルから読み取られた製造年月日の有効期限が期限切れの状態にあると、POS端末1のオペレータは、有効期限内の食品と取り替えるため、POS端末1から離れる可能性が高い。そこで、図3では、適用条件が「商品販売」のエントリについて、商品の品種が「食品」で且つ製造年月日の有効期限が期限切れであることをロック条件としている。
また、例えば、取引種別が「店頭受取」の場合、POS端末1のオペレータは、顧客宛に届いている品物をバックヤード等に取りに行くため、POS端末1から離れる可能性が高い。そこで、図3では、適用条件が「店頭受取」のエントリについて、読取情報として第1店頭受取情報を読み取ったこと、つまり取引種別が店頭受取であることをロック条件としている。
一方、解除条件には、ロック条件で無効化したキーボード102に対する操作を、再び有効化する際の条件が設定される。具体的に、解除条件には、適用条件の取引中にPOS端末1から離れたオペレータが、再びPOS端末1に戻った状況を確認することが可能な読取情報の条件が設定される。
例えば、有効期限内の食品に取り替えるためにPOS端末1から離れたような場合、オペレータは、期限切れの食品と同一種類(商品コードが同一)で、且つ有効期限内の食品を手にした状態でPOS端末1に戻ることが想定される。そこで、適用条件が「商品販売」のロック条件に対応する解除条件として、読取情報に含まれた商品コードが、期限切れの食品と同一種類で、且つ当該読取情報に含まれた製造年月日が有効期限内であることを設定している。
また、例えば、顧客宛に届いた品物を取りに行くためにPOS端末1から離れたような場合、オペレータは、顧客宛に届いた品物を手にした状態でPOS端末1に戻ることが想定される。そこで、適用条件が「店頭受取」のロック条件に対応する解除条件として、引き渡し対象の品物から、第1店頭受取情報に予め対応付けられた第2店頭受取情報が読み取られたことを設定している。ここで、第2店頭受取情報は、例えば、第1店頭受取情報と同一の情報や、第1店頭受取情報の一部を含むものであってもよい。この場合、第1店頭受取情報と第2店頭受取情報との一致判定を行うことで、対応するか否かを判別することができる。また、第2店頭受取情報は、例えば、第1店頭受取情報を配送会社サーバ等に問い合わせすることで、配送会社サーバから通知される情報であってもよい。この場合、コードスキャナ106によって読み取られた読取情報と、配送会社サーバから通知された第2店頭受取情報との一致判定を行うことで、対応するか否かを判別することができる。
なお、条件設定データD3に格納する適用条件、ロック条件及び解除条件は、図3の例に限らないものとする。例えば、適用条件は、「商品販売」や「店頭受取」以外の取引種別であってもよい。また、「商品販売」や「店頭受取」の各々に、複数のロック条件や解除条件を設定してもよい。
次に、図4を参照して、POS端末1の機能構成について説明する。図4は、POS端末1が備える機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、POS端末1は、読取部111と、操作受付部112と、制御部113とを機能部として備える。具体的には、POS端末1のCPU11は、ROM12又は記憶部18に記憶されたプログラムを実行することで、上記した各機能部を実現させる。
読取部111は、読取手段の一例である。読取部111は、コードスキャナ106と協働し、コードシンボルに含まれた情報を読み取ることで読取情報を取得する。例えば、読取部111は、販売対象の商品(取引に係る物品)に表示されたコードシンボルから、当該商品の商品コードや製造年月日等の情報を読み取る。また、読取部111は、店員の名札等に表示されたコードシンボルから、当該店員の店員コード等を読み取る。また、読取部111は、受取伝票や受取対象の品物等、店頭受取に係る物品(取引に係る物品)に表示されたコードシンボルから、店頭受取に使用する第1店頭受取情報や第2店頭受取情報を読み取る。
操作受付部112は、操作受付手段の一例である。操作受付部112は、キーボード102と協働することで、POS端末1に対する操作をキーボード102を介して受け付ける。
制御部113は、判定手段及び制御手段の一例である。制御部113は、POS端末1の動作を統括的に制御する。制御部113は、読取部111で読み取られた読取情報や、操作受付部112が受け付けた操作の内容に応じて、POS端末1を動作させる。
例えば、制御部113は、読取部111によって店員コードが読み取られると、当該店員コードが店員管理データD1に登録された正規の店員コードか否かを判定する。そして、制御部113は、正規の店員コードと判定した場合に、オペレータのサインオンが指示されたと判断する。この場合、制御部113は、読み取られた店員コードをRAM13等に一時記憶し、操作受付部112を有効化することでPOS端末1に対する操作を有効化(ロック解除)する。
また、例えば、制御部113は、サインオンが行われた後、店員コードの解除を指示する操作を受け付けると、オペレータのサインオフが指示されたと判断する。この場合、制御部113は、一時記憶した店員コードを消去し、操作受付部112を無効化することでPOS端末1に対する操作を無効化(ロック)する。
また、例えば、制御部113は、サインオンが行われた後、読取部111によって商品コードが読み取られると、当該商品コードに対応する商品情報を商品管理データD2から特定し、販売対象の商品として販売登録する。また、制御部113は、締めキーが操作されると、ドロワ105を開放させ、販売登録した1取引分の商品の決済処理を実行する。
なお、制御部113は、商品コードとともに製造年月日が読み取られた場合、当該商品コードに対応する有効期限を商品管理データD2から読み出し、有効期限内か否かの判定を行う。具体的には、制御部113は、製造年月日に有効期限を加算した年月日が、現在の年月日を超える場合に期限切れと判定する。この場合、制御部113は、期限切れを報知するメッセージ等を第1表示器104aに表示する。
また、例えば、制御部113は、サインオンが行われた後、読取部111によって第1店頭受取情報が読み取られると、店頭受取を報知するメッセージ等を第1表示器104aに表示したり、第1店頭受取情報の問い合わせを配送会社サーバ等に行ったりする。また、制御部113は、第1店頭受取情報に対応する第2受取品情報が読取部111から読取部111によって読み取られると、品物の引き渡しが完了したと判断し、店頭受取の完了を配送会社サーバ等に通知する。
また、制御部113は、サインオンが行われた後、条件設定データD3に設定された各種条件に基づいて、POS端末1に対する操作の無効化/有効化を制御する。具体的には、制御部113は、読取部111から入力された読取情報が、条件設定データD3の何れかのロック条件に該当する場合、オペレータが自装置から離れるような状況が発生したと判定する。そして、制御部113は、操作受付部112を無効化することでPOS端末1に対する操作をロックする。また、制御部113は、ロック条件に基づきPOS端末1をロックした状態で読取部111から入力される読取情報が、当該ロック条件に対応する解除条件に該当した場合、オペレータが自装置に戻ったと判定する。そして、制御部113は、操作受付部112を再び有効化することでロック状態を解除する。
例えば、制御部113は、読取情報に含まれた商品(商品コード)の品種が「食品」で、且つ当該読取情報に含まれた製造年月日の有効期限が期限切れであった場合、図3に示した「商品販売」のロック条件に該当すると判定する。また、制御部113は、「商品販売」のロック条件でPOS端末1をロックした状態で、期限切れと判定された商品(食品)と同一種類の商品コードを含み、且つ有効期限内の製造年月日を含んだ読取情報が読取部111から入力されると、図3に示した「食品販売」の解除条件に該当すると判定する。
また、例えば、制御部113は、読取情報に第1店頭受取情報が含まれる場合、図3に示した「店頭受取」のロック条件に該当すると判定する。また、制御部113は、「店頭受取」のロック条件でPOS端末1をロックした状態で、第1店頭受取情報に対応する第2受取品情報を含んだ読取情報が読取部111から入力されると、図3に示した「店頭受取」の解除条件に該当すると判定する。
なお、制御部113は、POS端末1のロックに先駆けて、ロック状態への移行を確認するための画面を第1表示器104aに表示してもよい。この場合、制御部113は、キーボード102等を介してロック状態への移行が指示されたことを条件に、操作受付部112を無効化することでPOS端末1に対する操作をロックする。
また、制御部113は、ロック条件に該当した場合、店員コードの解除(サインオフ)を自動で行うことで、操作受付部112の無効化、つまりPOS端末1に対する操作をロックしてもよい。なお、この場合、制御部113は、一次記憶した店員コードを保持したまま、店員コードの解除を行うものとする。
また、制御部113は、上記した解除条件以外の方法でも、ロック状態を解除できるように構成してもよい。例えば、制御部113は、一次記憶した店員コードと同一の店員コードが読取部111によって読み取られた場合に、操作受付部112を有効化するように構成してもよい。また、例えば、制御部113は、店長等の上位ランク(特権ユーザ)の店員コードが読取部111によって読み取られた場合には、操作受付部112を有効化するように構成してもよい。
次に、図5を参照して、POS端末1の動作例について説明する。ここで、図5は、POS端末1で実行される処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部113は、店員管理データD1に登録された正規の店員コードが読取部111によって読み取られるまで待機する(ステップS11;No)。読取部111によって正規の店員コードが読み取られると、制御部113は、サインオンが行われたと判断する(ステップS11;Yes)。次いで、制御部113は、読取部111で読み取られた店員コードを一時記憶し(ステップS12)、操作受付部112を有効化することで、POS端末1に対する操作のロック状態を解除する(ステップS13)。
サインオンが行われると、オペレータは、キーボード102を介してPOS端末1を操作することができ、商品販売や店頭受取等の各種取引に係る処理をPOS端末1に実行させることができる。
続いて、制御部113は、読取部111から読取情報が入力されたか否かを判定する(ステップS14)。読取情報が入力された場合(ステップS14;Yes)、制御部113は、その読取情報に含まれた情報に基づいて、商品の特定処理や有効期限の判定処理、店頭受取情報の入力処理等の各種の処理を実行する。
また、制御部113は、読取情報又は当該読取情報に基づく処理結果(商品の特定処理、有効期限の判定処理等)に基づいて、入力された読取情報が条件設定データD3のロック条件に該当するか否かを判定する(ステップS15)。ここで、ロック条件に該当しない場合(ステップS15;No)、制御部113は、ステップS14に処理を戻す。
ロック条件に該当した場合(ステップS15;Yes)、制御部113は、ロック状態への移行を確認するための画面を第1表示器104aに表示する(ステップS16)。次いで、制御部113は、ロック状態への移行が指示されたか否かを判定する(ステップS17)。ここで、ロック状態への移行が指示されない場合(ステップS17;No)、制御部113は、ステップS14に処理を戻す。
ロック状態への移行が指示されると(ステップS17;Yes)、制御部113は、操作受付部112を無効化することで、POS端末1に対する操作をロックする(ステップS18)。
これにより、POS端末1はキーボード102を介して操作することが不可能な状態となる。したがって、POS端末1に対する不正な操作を防ぐことができるため、オペレータは安心してPOS端末1から離れることができる。
続いて、制御部113は、読取部111から読取情報が入力されるまで待機する(ステップS19;No)。読取情報が入力されると(ステップS19;Yes)、制御部113は、読取情報又は当該読取情報に基づく処理結果(商品情報の特定処理、有効期限の判定処理等)に基づいて、入力された読取情報が条件設定データD3の解除条件に該当するか否かを判定する(ステップS20)。ここで、解除条件に該当した場合(ステップS20;Yes)、制御部113は、操作受付部112を有効化することでPOS端末1のロック状態を解除し(ステップS23)、ステップS14に処理を戻す。
また、解除条件に該当しない場合(ステップS20;No)、制御部113は、入力された読取情報に、ステップS12で一時記憶した店員コードと同じ店員コードが含まれるか否かを判定する(ステップS21)。ここで、一時記憶した店員コードと同じ店員コードが含まれた場合(ステップS21;Yes)、制御部113は、ステップS23に移行することでPOS端末1のロック状態を解除する。
また、解除条件に該当せず、一時記憶した店員コードとも一致しない場合(ステップS20;No→ステップS21;No)、制御部113は、入力された読取情報に、特権ユーザの店員コードが含まれるか否かを判定する(ステップS22)。ここで、特権ユーザの店員コードが含まれる場合(ステップS22;Yes)、制御部113は、ステップS23に移行することでPOS端末1のロック状態を解除する。なお、入力された読取情報に特権ユーザの店員コードが含まれない場合(ステップS22;No)、制御部113は、ステップS19に処理を戻す。
一方、ステップS14において、読取部111から読取情報が入力されない場合(ステップS14;No)、制御部113は、操作受付部112を介して店員コードの解除が指示されたか否かを判定する(ステップS24)。ここで、店員コードの解除が指示されない場合(ステップS24;No)、制御部113は、ステップS14に処理を戻す。なお、店員コードの解除を指示する操作以外の他の操作(締めキーの入力等)が行われた場合には、制御部113は、その操作内容に応じた処理を行うものとする。
また、店員コードの解除を指示する操作が行われた場合、制御部113は、サインオフが指示されたと判断する(ステップS24;Yes)。この場合、制御部113は、一時記憶した店員コードを消去する(ステップS25)。そして、制御部113は、操作受付部112を無効化することで、POS端末1に対する操作をロックし(ステップS26)、ステップS11に処理を戻す。
以上のように、POS端末1は、読取部111の読取情報に基づき、取引の途中でオペレータがPOS端末1から離れるような状況が発生したか否かを判定し、発生したと判定した場合に、POS端末1に対する操作を無効化する。したがって、POS端末1では、取引の途中でオペレータがPOS端末1から離れるような場合に、サインオフ等の操作を要することなくロック状態に移行させることができるため、オペレータの利便性を向上させることができる。
また、POS端末1は、読取部111の読取情報に基づいて、POS端末1から離れたオペレータが再びPOS端末1に戻ったか否かを判定し、戻ったと判定した場合には、ロック条件で無効化したPOS端末1に対する操作を有効化する。したがって、POS端末1では、取引の途中でPOS端末1から離れたオペレータが再び戻った場合に、サインオン等の操作を要することなくロック状態を解除することができるため、オペレータの利便性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、コードスキャナ106を介して店員コードを読み取る構成としたが、これに限らないものとする。例えば、店員コードは、カードリーダ103を介して読み取る構成としてもよい。
また、上記実施形態では、ロック条件に該当した場合に、キーボード102を介した操作を無効化したが、操作受付部112の機能の一部を無効化することで、キーボード102の一部の操作キーのみを無効化する構成としてもよい。この場合、例えば、「締めキー」等、ドロワ105の開放動作に係る操作キーを無効化することが好ましい。
また、上記実施形態では、POS端末1は、店員管理データD1、商品管理データD2及び条件設定データD3を記憶部18に記憶する構成としたが、これに限らないものとする。例えば、店舗サーバ等の外部装置が、店員管理データD1、商品管理データD2及び条件設定データD3の一部又は全てを記憶してもよい。この場合、POS端末1は、通信インタフェース14等を介して、外部装置に記憶されたデータを参照する。
また、上記実施形態では、POS端末1は、コードスキャナ106(読取部111)で読み取られた読取情報に基づき、オペレータがPOS端末1から離れる状況が発生したか否かを判定したが、他の情報も用いて判定する構成としてもよい。例えば、POS端末1は、キーボード102やカードリーダ103等から入力される情報も用いて、オペレータがPOS端末1から離れる状況が発生したか否かを判定してもよい。
また、上記実施形態では、POS端末1は、取引種別が店頭受取の場合に、配送会社サーバに問い合わせを行うものとしたが、問合せ先は、配送会社サーバ以外の外部装置であってもよい。例えば、POS端末1は、店舗を運営する企業のサーバ装置(本部サーバ)に問い合わせを行う構成としてもよい。
また、上記実施形態では、POS端末1に適用した例を説明したが、適用対象となる情報処理装置はこれに限定されないものとする。例えば、配送会社の営業所や支店等に設けられる店頭受取等の配送業務に特化した情報処理装置に適用してもよい。
また、上記実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムは、POS端末1が備える記憶媒体(ROM12又は記憶部18)に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記憶媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
また、上記実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、上記実施形態のPOS端末1で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
1 POS端末
11 CPU
12 RAM
13 ROM
14 通信インタフェース
15 I/O機器制御部
16 バス
17 プリンタ
18 記憶部
101 本体
102 キーボード
103 カードリーダ
104 表示器
105 ドロワ
106 コードスキャナ
111 読取部
112 操作受付部
113 制御部
特開2001-351174号公報

Claims (6)

  1. 取引に係る物品に表示されたコードシンボルから情報を読み取る読取手段と、
    自装置に対する操作を受け付ける操作受付手段と、
    前記読取手段で読み取られた情報が、前記物品の交換又は前記物品に対応する他の物品の引き渡しを示すものである場合に、前記操作受付手段を無効化し、前記物品の交換を示す情報の読み取りにより前記操作受付手段を無効化した場合、前記読取手段で前記交換の対象となる物品を示す情報が読み取られたことを条件に、前記操作受付手段を有効化し、前記物品に対応する他の物品の引き渡しを示す情報の読み取りにより前記操作受付手段を無効化した場合、前記読取手段で前記引き渡しの対象となる他の物品を示す情報が読み取られたことを条件に、前記操作受付手段を有効化する制御手段と、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記読取手段は、販売対象の物品に表示されたコードシンボルから、当該物品の使用に係る有効期限日を特定可能な情報を読み取り、
    前記制御手段は、前記読取手段で読み取られた情報に基づき、前記物品の有効期限日が期限切れと判定した場合に、前記情報が前記物品の交換を示すものと判定し、前記操作受付手段を無効化する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記読取手段は、前記販売対象の物品に表示されたコードシンボルから、当該物品の種類を特定可能な情報を読み取り、
    前記制御手段は、前記操作受付手段を無効化している間に、期限切れと判定された前記物品と同一種類で且つ前記有効期限日の期限内を示す情報が前記読取手段で読み取られると、前記操作受付手段を有効化する請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記読取手段は、店頭受取に係る物品に表示されたコードシンボルから、前記店頭受取に使用する第1店頭受取情報を読み取り、
    前記制御手段は、前記読取手段が第1店頭受取情報を読み取った場合に、前記第1店頭受取情報が前記他の物品の引き渡しを示すものと判定し、前記操作受付手段を無効化する請求項1~3の何れか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記制御手段は、前記操作受付手段を無効化している間に、前記第1店頭受取情報に予め対応付けられた第2店頭受取情報が前記読取手段で読み取られると、前記操作受付手段を有効化する請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 情報処理装置のコンピュータを、
    取引に係る物品に表示されたコードシンボルから情報を読み取る読取手段と、
    自装置に対する操作を受け付ける操作受付手段と、
    前記読取手段で読み取られた情報が、前記物品の交換又は前記物品に対応する他の物品の引き渡しを示すものである場合に、前記操作受付手段を無効化し、前記物品の交換を示す情報の読み取りにより前記操作受付手段を無効化した場合、前記読取手段で前記交換の対象となる物品を示す情報が読み取られたことを条件に、前記操作受付手段を有効化し、前記物品に対応する他の物品の引き渡しを示す情報の読み取りにより前記操作受付手段を無効化した場合、前記読取手段で前記引き渡しの対象となる他の物品を示す情報が読み取られたことを条件に、前記操作受付手段を有効化する制御手段と、
    して機能させるためのプログラム。
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