JP7188554B2 - 内燃機関の制御方法及び内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御方法及び内燃機関の制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の制御方法及び内燃機関の制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、吸気ポートに燃料を噴射するいわゆるポート噴射式の内燃機関において、内燃機関の停止後にスロットル弁を開き、燃料噴射弁の温度が燃料の霧化に適した目標温度に到達したと判断されるとスロットル弁を閉じるようにした技術が開示されている。
この特許文献1は、内燃機関の停止時に燃料噴射弁を冷却しつつ、吸気系統を保温して、燃料噴射弁先端におけるデポジットの生成抑制と再始動時の燃料霧化を両立させている。
しかしながら、特許文献1においては、デポジットの生成抑制に着目しているものの、燃料を噴射した際に燃料噴射弁のノズル先端を濡らす燃料量、すなわち燃料噴射弁のノズル先端に付着する燃料(Tip-wet)に関する考慮はなされていない。
また、特許文献1の前提となるポート噴射式内燃機関とは異なる温度域で燃料噴射弁が使用されることになる筒内直接噴射式内燃機関では、必ずしも燃料噴射弁を冷却することのみがデポジットの生成抑制に結びつかない虞がある。
従って、燃焼室に燃料を直接噴射する燃料噴射弁の場合には、デポジットの生成抑制を図るために更なる改善の余地がある。
特開2014-9674号公報
内燃機関は、燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁を有し、上記燃料噴射弁のノズル先端の温度が所定温度のときに当該ノズル先端の燃料付着量が極大値となるものであって、上記内燃機関の始動時に、上記燃料付着量が上記極大値となる温度域を避けるように、上記燃料噴射弁の上記ノズル先端の温度を制御する。
本発明よれば、内燃機関は、燃料噴射弁のノズル先端に燃料が付着しにくくなる。そのため、内燃機関は、燃料噴射弁のノズル先端に付着した燃料に起因する排気中の排気微粒子の増加を抑制することができる。
本発明が適用される内燃機関の概略を模式的に示した説明図。 燃料付着量指標値Fと燃料噴射弁のノズル先端の温度Tinjとの相関を模式的に示した説明図。 バッテリSOC低下により内燃機関が再始動する場面のタイミングチャート。 目標排気微粒子数Xと付着量指標値Xとの相関を示す特性図。 付着量指標値Xと作動時間Xとの相関を示す特性図。 付着量減少分指標値Xと作動時間Xとの相関を示す特性図。 第1排気微粒子数PN1と付着量減少分指標値Xとの相関を示す特性図。 バッテリ消費分指標値Xと作動時間Xとの相関を示す特性図。 第2排気微粒子数PN2とバッテリ消費分指標値Xとの相関を示す特性図。 低速走行中の車両に搭載された内燃機関が再始動する場面のタイミングチャート。 高速走行中の車両に搭載された内燃機関が再始動する場面のタイミングチャート。 内燃機関の制御の流れの一例を示すフローチャート。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明が適用される内燃機関1の概略を模式的に示した説明図である。なお、図1は、便宜上、1つの気筒についてのみ記しているが、内燃機関1は単気筒であっても多気筒であってもよい。
内燃機関1は、筒内直接噴射式火花点火内燃機関であって、自動車等の車両に搭載されるものである。内燃機関1は、例えば、クランクシャフトの回転を駆動力として車両の駆動輪に伝達するものや、いわゆるシリーズハイブリッド車両に搭載される発電専用のものである。
内燃機関1は、吸気通路3と排気通路4とを有している。吸気通路3は、吸気弁5を介して燃焼室2に接続されている。排気通路4は、排気弁6を介して燃焼室2に接続されている。排気通路4には、三元触媒等の排気浄化用触媒14が設けられている。排気浄化用触媒14は、例えば車両の床下に位置するいわゆる床下触媒である。
また、内燃機関1は、シリンダヘッド7と、シリンダブロック8と、シリンダブロック8のシリンダ9内を往復動するピストン10と、筒内となる燃焼室2内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁11と、を有している。
ピストン10は、コネクティングロッド12を介して図示せぬクランクシャフトと連結されている。
燃料噴射弁11は、ノズル先端に複数の噴射口(図示せず)を有している。燃料噴射弁11から噴射された燃料は、燃焼室2内で点火プラグ13により点火される。
燃料噴射弁11は、ノズル先端の温度Tinjがヒータ15によって昇温させることが可能となっている。ヒータ15は、例えば、燃料噴射弁11のノズルボディ11aに取り付けられている。
燃料噴射弁11の燃料噴射量、燃料噴射弁11の燃料噴射時期、点火プラグ13の点火時期、燃料噴射弁11に供給される燃料の圧力等は、制御部としてのコントロールユニット21によって制御される。
コントロールユニット21は、CPU、ROM、RAM及び入出力インターフェースを備えた周知のデジタルコンピュータである。
コントロールユニット21には、吸入空気量を検出するエアフローメータ22、クランクシャフトのクランク角を検出するクランク角センサ23、アクセルペダルの踏込量を検出するアクセル開度センサ24、内燃機関1の冷却水温度を検出する水温センサ25、内燃機関1の潤滑油温度を検出する油温センサ26、燃料圧力Pfuelを検出する燃料圧センサ27、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjを検出する温度センサとしてのノズル先端温度センサ28、排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatを検出する触媒温度センサ29等の各種センサ類の検出信号が入力されている。
コントロールユニット21は、アクセル開度センサ24の検出値を用いて、内燃機関1の要求負荷(エンジン負荷)が算出する。
また、コントロールユニット21は、ヒータ15に電力を供給するバッテリ30の充電容量に対する充電残量の比率であるSOC(State Of Charge)を検出可能となっている。つまり、コントロールユニット21は、バッテリSOC検出部に相当する。
エアフローメータ22は、例えば、温度センサを内蔵したものであって、吸気温度を検出可能なものである。
クランク角センサ23は、内燃機関1の機関回転数を検出可能なものである。
燃料圧センサ27は、燃料噴射弁11に供給される燃料の圧力(燃料圧力Pfuel)を検出するものである。燃料噴射弁11は、上記燃料圧力Pfuelが高くなるほど、噴射される燃料の圧力が高くなる。
ノズル先端温度センサ28は、ノズル先端温度検出部に相当するものである。なお、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjは、例えば、ヒータ15の電気抵抗と温度との関係を事前に把握しておくことで、ヒータ15の電気抵抗から推定することも可能である。また、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjは、上述した特許文献1等に開示される既知の方法で推定することも可能である。
コントロールユニット21は、各種センサ類の検出信号に基づいて、燃料噴射弁11の燃料噴射量、燃料噴射時期及び点火時期等を最適に制御している。
コントロールユニット21は、スイッチ31を介してヒータ15のON/OFFを制御している。スイッチ31は、バッテリ30とヒータ15とを繋ぐ電力線32上に配置される。スイッチ31は、コントロールユニット21からの制御指令に基づいて開閉される。ヒータ15は、電力が供給されると発熱して燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjを昇温させる。
内燃機関1は、所定の自動停止条件が成立すると、燃料供給を停止して自動停止する。そして、内燃機関1は、自動停止中に所定の自動再始動条件が成立すると再始動する。つまり、コントロールユニット21は、所定の自動停止条件が成立すると内燃機関1を自動停止し、所定の自動再始動条件が成立すると内燃機関1を自動再始動する制御部に相当する。
内燃機関1がクランクシャフトの回転を駆動力として車両の駆動輪に伝達するような車両における自動停止条件は、例えば、アクセルペダルが踏み込まれていない状態であること、バッテリ30のバッテリSOCが所定のバッテリ閾値SOCtvよりも大きいこと、排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが所定の第1触媒温度閾値Tcat_tv1よりも高いこと等である。
内燃機関1は、これらの自動停止条件が全て成立した場合に自動停止する。換言すれば、コントロールユニット21は、内燃機関1の運転中にこれらの自動停止条件が全て成立すると内燃機関1を自動停止させる。
内燃機関1がクランクシャフトの回転を駆動力として車両の駆動輪に伝達するような車両における自動再始動条件は、例えば、アクセルペダルが踏み込まれた状態であること、バッテリ30のバッテリSOCが所定のバッテリ閾値SOCtv以下であること、排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが所定の第1触媒温度閾値Tcat_tv1以下であること等である。
内燃機関1は、これらの自動再始動条件のいずれかが成立した場合に、再始動する。換言すれば、コントロールユニット21は、内燃機関1の自動停止中にこれらの自動再始動条件のいずれかが成立すると内燃機関1を再始動させる。例えば、自動停止中の内燃機関1は、バッテリ30のバッテリSOCが所定値としてのバッテリ閾値SOCtv以下になると再始動する。
なお、内燃機関1がクランクシャフトの回転を駆動力として車両の駆動輪に伝達するような車両における内燃機関1の自動停止として、例えば、アイドルストップ、コーストストップ及びセーリングストップがある。
アイドルストップは、車両の一時停止時に、例えば上記のような自動停止条件が成立した場合に実施される。また、アイドルストップは、例えば上記のような自動再始動条件のいずれかが成立すると解除される。
コーストストップは、車両の走行中に、例えば上記のような自動停止条件が成立した場合に実施される。また、コーストストップは、例えば上記のような自動再始動条件のいずれかが成立すると解除される。なお、コーストストップとは、例えば、低車速でブレーキペダルが踏み込まれた状態の減速中に内燃機関1を自動停止することである。
セーリングストップは、車両の走行中に、例えば上記のような自動停止条件が成立した場合に実施される。また、セーリングストップは、例えば上記のような自動再始動条件のいずれかが成立した場合に解除される。なお、セーリングストップとは、例えば中高車速でブレーキペダルが踏まれていない惰性走行中に内燃機関1を自動停止することである。
また、内燃機関1が発電用に搭載されたいわゆるシリーズハイブリッド車両における自動停止条件は、内燃機関1の運転中に、例えばバッテリ30のバッテリSOCが所定のバッテリ閾値SOCtvよりも大きいこと等である。
内燃機関1が発電用に搭載されたいわゆるシリーズハイブリッド車両における自動再始動条件は、当該ハイブリッド車両の運転中で内燃機関1が停止している際に、例えばバッテリ30のバッテリSOCがバッテリ閾値SOCtv以下であること等である。
燃料噴射弁11は、燃焼室2に燃料を直接噴射するものであるため、ノズル先端が燃焼の際の火炎の影響を受けやすい。従って、内燃機関1においては、燃料噴射弁11のノズル先端に付着した燃料に起因する排気微粒子(Particulate Matter)の低減が課題となる。なお、本願明細書において、燃料噴射弁11のノズル先端に付着した燃料とは、燃料噴射弁11から噴射された燃料のうち、燃焼の際に燃料噴射弁11のノズル先端の外側を濡らしている燃料(Tip-wet)である。
この燃料噴射弁11のノズル先端に付着した燃料には、燃料噴射弁11のノズル先端の内側の図示せぬサック部内から燃料噴射弁11の閉弁後に外部に滲み出たものも含まれる。上記サック部は、燃料噴射弁11の弁体(図示せず)の先端がノズルボディ11aの内部に形成されたテーパ面(図示せず)に着座した際に、当該弁体の先端と燃料噴射弁11のノズル先端の噴射口との間に形成される内部空間である。燃料噴射弁11は、燃料噴射弁11の上記弁体(例えばニードル弁)の先端がノズルボディ11aの上記テーパ面から離間すると燃料を噴射する。
燃料噴射弁11のノズル先端にデポジットが付着していない初期状態では、燃料が噴射されると、燃料噴射弁11のノズル先端に噴射された燃料の一部が付着する。すなわち、燃料噴射弁11のノズル先端にデポジットが付着していない初期状態では、燃料が噴射されると、燃料噴射弁11のノズル先端が噴射された燃料の一部によって濡れた状態となる。
燃料噴射弁11のノズル先端に付着している燃料は、燃焼の火炎により焼かれると、一部が噴射口周りでデポジットとなり堆積するとともに、残りが排気微粒子となってして排気中に放出される。ここで、本願明細書におけるデポジットとは、噴射された燃料等の一部が固形化した多孔質の堆積物である。
次のサイクルでは、燃料が噴射されると、同様に燃料噴射弁11のノズル先端に燃料が付着することになるが、デポジットに燃料がしみ込むことになる。そのため、燃料噴射弁11は、噴射口周りに直前のサイクルのときよりも多くの燃料が存在することなる。
従って、燃焼室2に燃料噴射弁11で燃料を直接噴射する内燃機関1では、燃焼室2内に燃料を噴射して燃焼させる毎に、噴射口周りのデポジットの堆積量が増加するとともに、排気中の排気微粒子が増加する虞がある。
ここで、燃料噴射弁11は、ノズル先端の温度Tinjが高いほど噴霧が広がるため、噴射口周りに燃料が広がりやすくなり、ノズル先端に燃料が付着しやすくなる。つまり、燃料噴射弁11は、噴射する燃料の温度が上昇するほど噴霧が広がるため、噴射口周りに燃料が広がりやすくなり、ノズル先端に燃料が付着しやすくなる。燃料噴射弁11は、ノズル先端の温度Tinjが高いほど噴射する燃料の温度が高くなる。
そして、燃料噴射弁11は、噴射する燃料の噴霧の広がり(噴射角度)がさらに大きくなると、噴射された噴霧の気化性能が悪化する。
これは、燃料噴射弁11のノズル先端に形成された複数の噴射口から噴射された燃料噴霧が互いに干渉しあい、複数の噴霧が1本の太い噴霧となるためである。その結果、燃料噴射弁11のノズル先端の燃料付着量がさらに多くなる。
しかしながら、燃料噴射弁11は、ノズル先端の温度Tinjが高温になるほど、燃料がノズル先端に付着しても蒸発しやすくなる。
すなわち、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが所定温度A(例えば、概ね90℃)以上となる温度領域では、ノズル先端の温度Tinjが高くなるほど、ノズル先端の燃料付着量が減少する。
これは、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが上記所定温度A以上の高温となると、ノズル先端から蒸発する燃料量が、噴射の際にノズル先端の燃料付着量よりも多くなるためと考えられる。
つまり、燃料を噴射した際に燃料噴射弁11のノズル先端の燃料付着量の指標(Tip-wet-INDEX)である燃料付着量指標値Fは、図2に示すように、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが上記所定温度A(例えば、概ね90℃)のときに極大値となる。すなわち、燃料噴射弁11の濡れ(ノズル先端に付着した燃料)は、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjの上昇に伴い増加するが、ある温度域を超えると減少する。
そこで、本実施例では、この特性を利用して、燃料噴射弁11のノズル先端の燃料付着量が極大値(ピーク)となる温度域を避けるように、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjを制御する。
具体的には、コントロールユニット21は、自動停止した内燃機関1の自動再始動時に、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが上記所定温度Aよりも低い場合には、燃料噴射弁11の燃料噴射開始までに、ヒータ15を用いて燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjを上記所定温度Aよりも高くする。
つまり、コントロールユニット21は、内燃機関1の始動時に、燃料噴射弁11のノズル先端の燃料付着量が極大値(ピーク)となる温度域を避けるように、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjを制御する制御部に相当する。
これによって、内燃機関1は、燃料噴射弁11のノズル先端に燃料が付着しにくくなる。そのため、内燃機関1は、燃料噴射弁11のノズル先端に付着した燃料に起因する排気中の排気微粒子の増加を抑制することができる。
また、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjは、内燃機関1の自動再始動時に、ノズル先端の燃料付着量が極大値となる温度域を跨ぐにように変化することはない。そのため、内燃機関1は、燃料噴射弁11のノズル先端に燃料が付着しにくくなる。
内燃機関1は、自動再始動時に燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが上記所定温度Aを超えると、ノズル先端の温度Tinjを内燃機関1が停止するまで上記所定温度Aよりも高い温度に維持する。
これによって、内燃機関1の燃焼中、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjは、ノズル先端の燃料付着量が極大値となる温度域を跨ぐにように変化することはない。そのため、内燃機関1は、燃焼中、常に燃料噴射弁11のノズル先端に付着した燃料に起因する排気中の排気微粒子の増加を抑制することができる。 なお、内燃機関1は、点火プラグ13による点火により燃焼が開始されると、燃焼により燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが高温となるため、ヒータ15を作動させずともノズル先端の温度Tinjを所定温度Aよりも高い温度に維持可能である。
また、コントロールユニット21は、内燃機関1を自動再始動させる場合にはヒータ15の作動を許可するが、内燃機関1を自動再始動しない場合にはヒータ15の作動を許可しない。
詳述すると、コントロールユニット21は、例えば、内燃機関1の自動再始動条件(始動条件)の成立に先立って排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが所定の第2触媒温度閾値Tcat_tv2よりも低い値になるとヒータ15を作動させる。なお、第2触媒温度閾値Tcat_tv2は、第1触媒温度閾値Tcat_tv1よりも高い温度として設定される。第2触媒温度閾値Tcat_tv2は、ヒータ15の作動を要求する排気浄化用触媒14の温度である。
また、コントロールユニット21は、排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが所定の第2触媒温度閾値Tcat_tv2よりも高ければ、ヒータ15を作動させない。
これによって、内燃機関1は、適切なタイミングでヒータ15が作動するため、ヒータ15で消費されるバッテリの電力を必要最低限にすることができる。
図3は、バッテリ30のバッテリSOC低下により内燃機関1が再始動する場面のタイミングチャートである。
図3中の時刻t1は、内燃機関1の自動停止条件が成立して内燃機関1が停止するタイミングである。
図3中の時刻t2は、内燃機関1の自動再始動条件が成立して内燃機関1が始動するタイミングである。
図3の例では、時刻t2のタイミングでバッテリ30のバッテリSOCがバッテリ閾値SOCtv以下となり内燃機関1の自動再始動条件が成立している。また、図3の例では、内燃機関1の自動再始動条件が成立している時刻t2のタイミングで排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが第2触媒温度閾値Tcat_tv2よりも高いため、ヒータ15を作動させることなく内燃機関1を始動している。
コントロールユニット21は、ヒータ15を作動する場合、燃料噴射弁11のノズル先端の燃料付着量に応じてヒータ15の作動時間Xを算出する。
具体的には、コントロールユニット21は、車両の運転状態に応じて設定される目標排気微粒子数Xを用いて付着量指標値Xを算出する。付着量指標値Xは、発生する排気微粒子数が目標排気微粒子数Xとなるときにノズル先端に付着している燃料付着量の指標値である。
付着量指標値Xは、例えば図4に破線で示すように、目標排気微粒子数Xが大きくなるほど大きくなるよう設定される指標値である。
そして、コントロールユニット21は、付着量指標値Xを用いてヒータ15の作動時間Xを算出する。
ヒータ15の作動時間Xは、例えば図5に破線で示すように、付着量指標値Xが小さくなるほど長くなり、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが高くなるほど短くなるよう設定される。すなわち、図5においては、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが高いほど下側の特性線を用いてヒータ15の作動時間Xが算出されることになる。つまり、図5においては、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjに応じて、付着量指標値Xからヒータ15の作動時間Xを算出する際に用いる特性線が使い分けられる。
また、ヒータ15の作動時間Xは、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが上記所定温度Aよりも低い場合、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが低くなるほど長くなるよう設定される。また、ヒータ15の作動時間Xは、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが上記所定温度Aよりも高い場合、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが高くなるほど短くなるよう設定される。
なお、ヒータ15の作動時間Xは、少なくとも燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが上記所定温度Aよりも高くなるように設定されている。また、ヒータ15の作動時間Xは、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが上記所定温度Aよりも高い場合、「0」とすることも可能である。
これによって、燃料噴射弁11は、ノズル先端の燃料付着量が低減される。そのため内燃機関1は、燃料噴射弁11のノズル先端に付着した燃料に起因する排気中の排気微粒子の増加を抑制することができる。
なお、目標排気微粒子数Xは、内燃機関1の油水温、内燃機関1の回転負荷、燃料噴射弁11の噴射圧に応じて補正するようにしてもよい。詳述すると、目標排気微粒子数Xは、内燃機関1の再始動時に予想される油水温、もしくはヒータ15の作動時の油水温が高くなるほど小さくなるよう補正してもよい。目標排気微粒子数Xは、内燃機関1の再始動時に予想される回転負荷が大きくなるなるほど大きくなるよう補正してもよい。目標排気微粒子数Xは、内燃機関1の再始動時に設定される燃料噴射圧が大きくなるなるほど小さくなるよう補正してもよい。
また、コントロールユニット21は、ヒータ15を作動することによって内燃機関1の運転中に排出されるトータルの排気微粒子の数が減少する場合に限ってヒータ15を作動するようにしてもよい。
具体的には、コントロールユニット21は、内燃機関1の再始動時に、内燃機関1の始動時にヒータ15を作動させることによって減少が見込まれる排気微粒子数である第1排気微粒子数PN1と、ヒータ15の作動により内燃機関1の再始動のタイミングが早まることによって増加が見込まれる排気微粒子数である第2排気微粒子数PN2と、を比較する。そして、コントロールユニット21は、第1排気微粒子数PN1が第2排気微粒子数PN2よりも大きい場合に、ヒータ15を作動するようにしてもよい。
内燃機関1は、ヒータ15を作動することによりバッテリ30の電力が消費されると、消費された電力分に応じてバッテリSOCが低下するため、その分次回始動するタイミングが早くなる。つまり、内燃機関1は、ヒータ15で電力を使用すると、再始動のタイミングが早まることになる。
そのため、内燃機関1は、始動時にヒータ15を作動した場合、ヒータ15を作動させない場合に比べてトータルの運転時間が長くなり、その分だけ排気微粒子の排出量が増加することになる。
そこで、コントロールユニット21は、ヒータ15を作動することで低減できる第1排気微粒子数PN1と、ヒータ15を作動することで増加する第2排気微粒子数PN2と、を比較する。そして、コントロールユニット21は、第1排気微粒子数PN1が第2排気微粒子数PN2よりも大きい場合、始動時にヒータ15を作動して、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjを上昇させる。
つまり、コントロールユニット21は、トータルで運転中の排出される排気微粒子の数が減少する場合に限って、始動時にヒータ15の作動を許可するようにしてもよい。
コントロールユニット21は、付着量指標値Xの減少分である付着量減少分指標値Xを用いて第1排気微粒子数PN1を算出する。
具体的には、コントロールユニット21は、ヒータ15の作動時間Xを用いて付着量減少分指標値Xを算出する。付着量減少分指標値Xは、ヒータ15を作動させることで減少した燃料噴射弁11のノズル先端の燃料付着量の減少分の指標値である。
付着量減少分指標値Xは、例えば図6に破線で示すように、ヒータ15の作動時間Xが長くなるほど大きくなるよう設定される。
そして、コントロールユニット21は、付着量減少分指標値Xを用いて第1排気微粒子数PN1を算出する。
第1排気微粒子数PN1は、例えば図7に破線で示すように、付着量減少分指標値Xが大きくなるほど大きくなるよう設定される。
また、コントロールユニット21は、バッテリ消費量に相関するバッテリ消費分指標値Xを用いて第2排気微粒子数PN2を算出する。
具体的には、コントロールユニット21は、ヒータ15の作動時間Xを用いてバッテリ消費分指標値Xを算出する。バッテリ消費分指標値Xは、ヒータ15の作動により長くなった内燃機関1の運転時間と相関する指標値である。
バッテリ消費分指標値Xは、例えば図8に破線で示すように、ヒータ15の作動時間Xが長くなるほど大きくなるよう設定される。
そして、コントロールユニット21は、バッテリ消費分指標値Xを用いて第2排気微粒子数PN2を算出する。
第2排気微粒子数PN2は、例えば図9に破線で示すように、バッテリ消費分指標値Xが大きくなるほど大きくなるよう設定される。
このように、予想されるバッテリ30のバッテリ消費量(電力消費量)からトータルで運転中の排出される排気微粒子の数を推定することで、運転中の排出されるトータルの排気微粒子の数を確実に抑制することができる。
コントロールユニット21は、排気浄化用触媒14の温度低下速度に応じて、第2触媒温度閾値Tcat_tv2を設定してもよい。
排気浄化用触媒14は、強い走行風を受けるほど、触媒温度Tcatの温度低下速度が速くなる。
つまり、排気浄化用触媒14の温度低下速度が大きい場合、排気浄化用触媒14は、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjがノズル先端の燃料付着量が極大値となる温度域を避ける前に、触媒温度Tcatが第1触媒温度閾値Tcat_tv1未満となる虞がある。
そこで、コントロールユニット21は、排気浄化用触媒14の温度低下速度が大きくなるほど第1触媒温度閾値Tcat_tv1と第2触媒温度閾値Tcat_tv2との差が大きくなるよう第2触媒温度閾値Tcat_tv2を設定する。
これによって、内燃機関1は、排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが第1触媒温度閾値Tcat_tv1未満になる前に、ヒータ15により燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjを上昇させることが可能となる。つまり、内燃機関1は、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが始動時に燃料付着量が極大値となる温度域を跨がないようにすることが可能となる。
そのため、内燃機関1は、始動時に、排気浄化用触媒14の温度低下による触媒浄化性能の悪化を抑制できるとともに、燃料噴射弁11のノズル先端に付着した燃料に起因する排気中の排気微粒子の増加を抑制することができる。つまり、内燃機関1は、始動時に、排気浄化用触媒14の触媒浄化性能の悪化抑制と、燃料噴射弁11のノズル先端の燃料付着量の低減と、を両立することが可能となる。
図10は、低速走行中の車両に搭載された内燃機関1が再始動する場面のタイミングチャートである。すなわち、図10は、排気浄化用触媒14の温度低下速度が遅いときに内燃機関1が再始動する場面のタイミングチャートである。
図10中の時刻t1は、内燃機関1の自動停止条件が成立して内燃機関1が停止するタイミングである。
図10中の時刻t2は、排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが第2触媒温度閾値Tcat_tv2未満となり、ヒータ15が作動するタイミングである。
図10中の時刻t3は、内燃機関1の自動再始動条件が成立して内燃機関1が始動するタイミングである。
図10の例では、時刻t3のタイミングで排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが第1触媒温度閾値Tcat_tv1未満となり内燃機関1の自動再始動条件が成立している。
また、図10の例では車両が低速で走行しているので、第2触媒温度閾値Tcat_tv2は、第1触媒温度閾値Tcat_tv1との差である差分ΔTcat_lowが小さくなるように設定されている。差分ΔTcat_lowは、車両の低速走行時に設定される第2触媒温度閾値Tcat_tv2に対応した値である。
図11は、高速走行中の車両に搭載された内燃機関1が再始動する場面を示すタイミングチャートである。すなわち、図11は、排気浄化用触媒14の温度低下速度が速いときに内燃機関1が再始動する場面のタイミングチャートである。
図11中の時刻t1は、内燃機関1の自動停止条件が成立して内燃機関1が停止するタイミングである。
図11中の時刻t2は、排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが第2触媒温度閾値Tcat_tv2未満となり、ヒータ15が作動するタイミングである。
時刻t3は、内燃機関1の自動再始動条件が成立して内燃機関1が始動するタイミングである。
図11の例では、時刻t3のタイミングで排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが第1触媒温度閾値Tcat_tv1未満となり内燃機関1の自動再始動条件が成立している。
また、図11の例では車両が高速で走行しているので、第2触媒温度閾値Tcat_tv2は、第1触媒温度閾値Tcat_tv1との差である差分ΔTcat_highが大きくなるように設定されている。差分ΔTcat_highは、車両の高速走行時に設定される第2触媒温度閾値Tcat_tv2に対応した値である。差分ΔTcat_highは、差分ΔTcat_lowよりも大きな値となっている。
図12は、内燃機関1の制御の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS1では、内燃機関1が停止した状態であるか否かを判定する。内燃機関1が停止した状態であればステップS2へ進む。内燃機関1が運転中であれば、今回のルーチンを終了する。
ステップS2では、バッテリ30のバッテリSOCがバッテリ閾値SOCtvよりも大きいか否かを判定する。バッテリSOCがバッテリ閾値SOCtvよりも大きい場合には、ステップS3へ進む。バッテリSOCがバッテリ閾値SOCtv以下の場合には、ステップS9へ進む。
ステップS3では、排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが第2触媒温度閾値Tcat_tv2未満であるか否かを判定する。ステップS3において、触媒温度Tcatが第2触媒温度閾値Tcat_tv2未満であればステップS4へ進む。ステップS3において、触媒温度Tcatが第2触媒温度閾値Tcat_tv2以上であれば、今回のルーチンを終了する。
ステップS4では、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjを検出する。
ステップS5では、ヒータ15の作動時間Xを算出する。
ステップS6では、第1排気微粒子数PN1と第2排気微粒子数PN2を算出し、両者の大小関係を比較する。ステップS6において、第1排気微粒子数PN1が第2排気微粒子数PN2よりも大きければステップS7へ進む。ステップS6において、第1排気微粒子数PN1が第2排気微粒子数PN2以下であればステップS8へ進む。
ステップS7では、ヒータ15を作動時間X作動させる。
ステップS8では、排気浄化用触媒14の触媒温度Tcatが第1触媒温度閾値Tcat_tv1未満であるか否かを判定する。ステップS8において、触媒温度Tcatが第1触媒温度閾値Tcat_tv1未満であればステップS9へ進む。
ステップS9では、内燃機関1を再始動する。
以上、本発明の具体的な実施例を説明してきたが、本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、コントロールユニット21は、自動停止した内燃機関1の自動再始動時に、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが上記所定温度Aよりも低い場合、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjが上記所定温度Aよりも高くならないように制御してもよい。
このように、燃料噴射弁11のノズル先端の温度Tinjを上記所定温度A以下に維持することによっても、内燃機関1の自動再始動時に、ノズル先端の燃料付着量が極大値となる温度域を跨ぐにように変化することはない。そのため、内燃機関1は、燃料噴射弁11のノズル先端に燃料が付着しにくくなる。
なお、上述した実施例は、内燃機関1の制御方法及び内燃機関1の制御装置に関するものである。

Claims (9)

  1. 燃焼室内に燃料を直接噴射する燃料噴射弁を有し、上記燃料噴射弁のノズル先端の温度が所定温度のときに当該ノズル先端の燃料付着量が極大値となる内燃機関の制御方法であって、
    上記燃料噴射弁の上記ノズル先端の温度を昇温させることが可能なヒータと、上記ヒータに電力を供給するバッテリと、を有し、
    上記内燃機関の始動時に、上記燃料付着量が上記極大値となる温度域を避けるように、上記燃料噴射弁の上記ノズル先端の温度を制御し、
    上記内燃機関の始動時に上記ノズル先端の温度が上記所定温度よりも低い場合、
    上記燃料噴射弁の燃料噴射開始までに、上記ヒータを用いて上記ノズル先端の温度を上記所定温度よりも高くする内燃機関の制御方法。
  2. 上記内燃機関の始動時に上記ノズル先端の温度が上記所定温度を超えると、上記ノズル先端の温度を上記内燃機関が停止するまで上記所定温度よりも高い温度に維持する請求項1に記載の内燃機関の制御方法。
  3. 上記内燃機関を始動させる際には上記ヒータの作動を許可し、
    上記内燃機関を始動させない際には上記ヒータの作動を許可しない請求項1またはに記載の内燃機関の制御方法。
  4. 上記内燃機関の始動時に上記ヒータを作動させることによって減少が見込まれる排気微粒子数である第1排気微粒子数と、始動時に上記ヒータを作動させることで上記バッテリの電力が使われて当該内燃機関の始動のタイミングが早まることによって増加が見込まれる排気微粒子数である第2排気微粒子数と、を比較し、上記第1排気微粒子数が上記第2排気微粒子数よりも多い場合に、上記ヒータを作動させる請求項1~3のいずれかに記載の内燃機関の制御方法。
  5. 上記内燃機関は、排気浄化用触媒の温度が所定の第1触媒温度閾値よりも低くなると始動されるものであって、
    上記ヒータは、上記排気浄化用触媒の温度が上記第1触媒温度閾値よりも高い所定の第2触媒温度閾値よりも低くなると作動し、
    上記排気浄化用触媒の温度低下速度が大きくなるほど上記第1触媒温度閾値と上記第2触媒温度閾値との差が大きくなるよう上記第2触媒温度閾値を設定する請求項1~4のいずれかに記載の内燃機関の制御方法。
  6. 上記内燃機関が搭載される車両の車速が速くなるほど、上記第2触媒温度閾値を高く設定する請求項に記載の内燃機関の制御方法。
  7. 上記燃料噴射弁の上記ノズル先端の上記燃料付着量を運転状態に応じて算出し、
    上記燃料付着量を用いて上記ヒータの作動時間を算出する請求項1~6のいずれかに記載の内燃機関の制御方法。
  8. 上記燃料噴射弁の上記ノズル先端の温度が上記所定温度よりも低い場合、上記燃料噴射弁の上記ノズル先端の温度が低くなるほど、上記ヒータの作動時間を長くする請求項に記載の内燃機関の制御方法。
  9. 燃焼室に燃料を直接噴射し、ノズル先端の温度が所定温度のときに上記ノズル先端の燃料付着量が極大値となる燃料噴射弁と、
    上記燃料噴射弁の上記ノズル先端の温度を昇温させることが可能なヒータと、
    上記ヒータに電力を供給するバッテリと、を有し、
    内燃機関の始動時に、上記燃料付着量が上記極大値となる温度域を避けるように上記ノズル先端の温度を制御するとともに、上記内燃機関の始動時に上記ノズル先端の温度が上記所定温度よりも低い場合、上記燃料噴射弁の燃料噴射開始までに、上記ヒータを用いて上記ノズル先端の温度を上記所定温度よりも高くする制御部と、を有する内燃機関の制御装置。
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