JP7187555B2 - プロダクションパイプ内の炭化水素流体中のウォーターカットの測定 - Google Patents

プロダクションパイプ内の炭化水素流体中のウォーターカットの測定 Download PDF

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Description

本願は、2017年11月14日に出願された米国仮出願第62/585,965号に基づく優先権を主張し、当該米国特許出願の記載内容を援用する。
この開示は、プロダクションパイプ内の炭化水素流体中のウォーターカットの測定に関する。
石油及びガスの生産作業において、炭化水素流体は多相流で生産される。これら多相流は、石油、ガス、及び水を含み得る。生産された流体中の水の量を、当該流体のウォーターカットと呼ぶことができる。生産された流体のウォーターカットは、石油/水の接触レベルやウォーターブレークスルーなどの作動パラメータを決定するために、厳密に監視される。そのため、ウォーターカットを正確に測定することは、石油及びガスの生産作業にとって重要である。このウォーターカット測定は、オンライン水分測定とも呼ばれる。
本開示は、プロダクションパイプ内の炭化水素流体中のウォーターカットを測定するための、コンピュータで実施される方法、コンピュータプログラム製品、及び、コンピュータシステムを含めた、方法及びシステムについて述べる。プロダクションパイプにおける炭化水素流体のウォーターカットを測定する1つの方法は、プロダクションパイプに取り付けられた第1の導波管を通して、前記プロダクションパイプ内の前記炭化水素流体へ導かれる(方向づけられる)マイクロ波を送信するステップと、前記マイクロ波の反射又は伝送に基づいて測定結果を得るステップとを含み、前記測定結果を用いて前記炭化水素流体のウォーターカットを判定する。
前述の及び他の形態は、以下の1つ又は複数の特徴を、単独で又は組み合わせて、それぞれ選択的に含むことができる。
上記概括的な形態に組み合わせ得る第1の態様は、前記第1の導波管は第1の充填材を用いており、前記ウォーターカットが特定のウォーターカットの範囲内にあることを判定するステップと、前記ウォーターカットが特定のウォーターカットの範囲内にあることを判定するステップに応じて、前記第1の導波管を、前記第1の充填材とは異なる第2の充填材を用いる第2の導波管と交換するステップと、前記第2の導波管を通して第2のマイクロ波を送信するステップと、前記第2のマイクロ波に基づいて第2の測定結果を得るステップと、を備える。
前述のいずれかの態様に組み合わせ得る第2の態様では、前記第1の充填材は石英を備える。
前述のいずれかの態様に組み合わせ得る第3の態様では、前記第2の充填材はサファイアを備える。
前述のいずれかの態様に組み合わせ得る第4の態様では、前記第1の導波管のサイズは、前記プロダクションパイプのサイズと実質的に同程度である。
前述のいずれかの態様に組み合わせ得る第5の態様では、前記測定結果は、Sパラメータの大きさと位相とを備える。同等に、測定値は時間領域(タイムドメイン)に存在することができ、例えば、信号の移動時間、大きさの損失、分散信号である。
本開示の他の実施は、対応するコンピュータシステム、装置、及び1つ以上のコンピュータ格納デバイスに記録されたコンピュータプログラムを含み、各コンピュータプログラムは、上述の方法の作業を遂行するように構成されている。1つ以上のコンピュータから成るシステムは、このシステムにインストールされた、作動時にシステムに作業を遂行させるソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又は、ソフトウェア、ファームウェア若しくはハードウェアの組み合わせ、を有することにより、特定の操作又は作業を遂行するように構成することができる。1つ以上のコンピュータプログラムは、データ処理装置によって実行されたときに、装置に作業を遂行させる指令を含むことで、特定の操作又は作業を遂行するように構成することができる。
本明細書の主題の1つ以上の実施の詳細を、添付する図面及びそれに続く説明に記載する。本主題の他の特徴、態様及び利点は、かかる説明及び図面並びに請求項から明らかになる。
1つの実施に係る例示のウォーターカット測定システムを示す概略図である。
1つの実施に係る別の例示のウォーターカット測定システムを示す概略図である。
1つの実施に係る直径が異なる導波管に対する例示のカットオフ周波数を示すチャートである。
1つの実施に係る導波管の充填材として石英を用いた例示の測定結果の図である。
1つの実施に係る導波管の充填材としてサファイアを用いた例示の測定結果の図である。
1つの実施に係る直径が異なる導波管を用いた例示の測定結果の図である。
1つの実施に係るウォーターカット測定システムの概括的な構造ブロック図である。
種々の図面における類似の参照番号及び記号は、同様の要素を指す。
以下の説明は、当業者が、開示の主題を作り上げてかつ使用することができるように提示し、1つ以上の特定の実施の状況において提供されものである。開示の実施に対して様々な改変を行うことができることは、当業者には容易に明らかであろう。また、ここで定義される一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施及び応用に適用されてもよい。したがって、本開示は、記述及び/又は図示の実施に限定されるものではなく、ここに開示の原理及び特徴に一致する最も広い範囲が許容されるべきである。
本開示は、概して、プロダクションパイプ内の炭化水素流体中のウォーターカットを測定するための、コンピュータで実施される方法、コンピュータプログラム製品、及び、コンピュータシステムを含めた、方法及びシステムについて述べる。作業によっては、プロダクションパイプの壁に同軸プローブを差し込んでウォーターカットを測定することができる。しかし、同軸プローブは流体への貫入量が小さ過ぎて、正確な測定が得られない場合がある。
場合によっては、導波管を用いてマイクロ波をプロダクションパイプ内の炭化水素流体へ向けて当てることができる。このマイクロ波は、炭化水素流体を通過して伝搬することができ、又は、炭化水素流体で反射され得る。これらの伝送されたマイクロ波又は反射されたマイクロ波を測定して、炭化水素流体の現在のウォーターカットを判定することができる。実施によっては、導波管の直径を、プロダクションパイプの直径に基づいて決定することができる。さらに、異なる形状及び充填材を有する異なる導波管を用いることができる。異なる充填材のそれぞれは、ウォーターカットの特定範囲で正確な測定値を生み出せる電気特性を有する。図1乃至図7及び関連する説明は、これらの実施のさらなる詳細を提供する。
図1は、1つの実施に係る例示のウォーターカット測定システム100を示す概略図である。この実施の例であるシステム100は、プロダクションパイプ110に取り付けられた導波管120a、120bを含む。ネットワークアナライザ140は、導波管120a、120bに接続されている。ネットワークアナライザ140は、コントローラ(制御装置)150に通信可能に接続されている。
石油及びガス産業では、例えばプロダクションパイプ110などのプロダクションパイプは、炭化水素流体を輸送するパイプのことである。実施によっては、プロダクションパイプ110は、炭素鋼種を用いて製作できる。場合によっては、プロダクションパイプ110は、坑井掘削システムで抽出した炭化水素流体を、掘削サイトにある貯蔵タンクへ輸送するために用いることができる。プロダクションパイプ110は、現場内又は現場外のいずれかにおいて、炭化水素生産システム内にある他の端点との間で炭化水素流体を輸送するために用いることもできる。図示の例においては、プロダクションパイプ110は炭化水素流体102を輸送する。場合によっては、炭化水素流体102は、現場の坑井システムから生産される流体を表す。これらの炭化水素流体を、生産流体と呼ぶこともできる。炭化水素流体102は、石油、ガス、水、又は、それらを任意に組み合わせた混合物を含み得る。図示のように、プロダクションパイプ110は、直径112を有する。
電磁気的に、流体混合物のような材料(物質)は、2つのパラメータによって特徴づけられ、それは誘電率と透磁率である。プロダクションパイプ110内のダウンホール流体の混合物を含め、たいていの材料に対して、透磁率は一定のままであるが、誘電率は、周波数、温度、及び特定の成分の濃度の関数として変化する。誘電率は複素数値として表すことができ、複素数値の実数部は材料の容量特性に関連し、複素数値の虚数部は材料における異なる損失メカニズムに関連する。
ネットワークアナライザ140は、電気ネットワークのSパラメータの大きさ及び位相を測定するように構成されたネットワークアナライザ(電子回路網解析装置)である。ネットワークアナライザ140は、測定結果に対してシステム誤差の補正も実行できる。実施によっては、ネットワークアナライザ140は、ベクトルネットワークアナライザ(VNA)とすることができる。散乱パラメータ又はs-パラメータとも呼ばれるSパラメータは、電気信号によって様々な定常状態の刺激を受けたときの線形電気ネットワークの電気的挙動を記述する。材料の誘電率は、材料を通って電磁波を送信し、そのSパラメータを計算することによって測定することができる。図示の例では、ネットワークアナライザ140は、マイクロ波の反射及び伝送を介してSパラメータの大きさ及び位相を測定できる。実施によっては、ネットワークアナライザ140は、1つ又は複数の送信機及び受信機の組(セット)を含むことができる。送信機及び受信機はそれぞれ、増幅器、フィルタ、及び電子信号を送信又は受信するように構成された他の電子コンポーネントを含むことができる。
ネットワークアナライザ140は、ポート142a、142bを含む。ポート142a及びポート142bのそれぞれは、測定対象の電気ネットワークと接続するためのインターフェースとして用いることができる。図示の例では、ケーブル126aが導波管120aをポート142aに接続し、ケーブル126bが導波管120bをポート142bに接続する。ケーブル126a及びケーブル126bは、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、又はマイクロ波を送信するために用いることができる他の媒体であり得る。運用例では、ネットワークアナライザ140は、電子信号を生成することができる。その電子信号は、振幅及び位相を有する電磁波である。一つの例では、電磁波は、300メガヘルツ(MHz)と300ギガヘルツ(GHz)との間の周波数を有するマイクロ波であり得る。電磁波は、ポート142aから送信され、ケーブル126aを介して伝送されて、導波管120aへ達することができる。図示の例では、電磁波をマイクロ波122と呼ぶ。場合によっては、マイクロ波122は、更に、炭化水素流体102を通って導波管120bへ伝送することができる。伝送された信号は、ケーブル126bを介してポート142bで受信できる。代わりに、又は、更に、マイクロ波122は炭化水素流体102で反射されることもあり、その反射された信号はケーブル126aを介してポート142aで受信できる。伝送された信号及び反射された信号のSパラメータの測定値を用いて、炭化水素流体102の誘電率を判定することができ、したがって炭化水素流体102のウォーターカットを判定することができる。図4乃至図6及び関連する説明により、これらの実施のさらなる詳細が提供される。
導波管120a、120bは直径128を有する。実施によっては、導波管120a、120bの直径128は、プロダクションパイプ110の直径112と実質的に同程度である。実施によっては、プロダクションパイプ110の直径は、異なる伝送モードのカットオフ周波数(遮断周波数)に基づいて選択することができる。
プロダクションパイプ110のようなパイプでは、伝送される電磁波に対して2種類の伝送モード又は横モード、すなわち横電気(TE)モード及び横磁気(TM)モードがある。TEモードでは、伝送方向に沿って磁場が存在するが、伝送方向には電場はない。TMモードでは、伝送方向に沿って電場が存在するが、伝送方向には磁場はない。パイプ内の電磁波の伝送は、マクスウェルの方程式によって特徴づけられ、複数の解をもたらす。各解は、TE11,TE12,TM01,TM11のように表される、伝送サブモードとして表すことができる。特定のモード又はサブモードに対するカットオフ周波数は、その周波数を下回ると、その特定のモード又はサブモードの伝送が存在しないとする周波数を表す。TMモードのサブモードに対して、TM01のカットオフ周波数が最も低い。TEモードのサブモードに対して、TE11のカットオフ周波数が最も低い。
図3は、1つの実施に係る、直径が異なる導波管に対する例示のカットオフ周波数を示すチャート(図表)300である。図示の例では、プロダクションパイプの直径は3インチ(約76.2mm)であり、導波管の直径は3インチ及び1インチ(約25.4mm)である。チャート300では、点302は、直径3インチの導波管に対するTE11サブモードのカットオフ周波数を表す。点304は、直径3インチの導波管に対するTM01モードのカットオフ周波数を表す。点306及び点308は、直径1インチの導波管に対するTE11モード及びTM01モードのカットオフ周波数を表す。図示するように、直径3インチの導波管を用いて、同じサイズ(例えば直径3インチ)のパイプを通ってマイクロ波を伝送する場合、TM01及びTE11サブモードのカットオフ周波数は、それぞれ点302及び点304によって表されるように、最も低いカットオフ周波数である。言い換えると、測定値の干渉を生成するような他の伝送サブモードは存在しないであろう。他方、パイプよりもはるかに小さい導波管(例えば直径1インチの導波管)に対しては、点306の左側の異なる点によって表されるように、点306及び点308によって表されるカットオフ周波数より低いカットオフ周波数を有することができる他の多くのサブモードが存在し、それらは測定結果の干渉を生ずる可能性がある。したがって、炭化水素流体を輸送するプロダクションパイプと実質的に同程度の直径(例えば直径が10%以内)の導波管を用いることにより、より優れた測定結果を提供することができる。場合によっては、導波管は、例えば円形断面の代わりに長方形断面を有するような、異なる形状を用いることができる。長方形断面は、長さと幅とを有することができ、長さは幅よりも大きい。この場合又は他の場合、直径の代わりに、導波管のサイズを長方形断面の長さで表すことができる。この場合、パイプのサイズと実質的に同程度のサイズの導波管を用いることができる。
場合によっては、導波管のサイズは、TE11サブモード及びTM01サブモードに対するカットオフ周波数に基づいて選択できる。例えば、導波管のサイズは、その導波管の特定のサイズに対して、TE11サブモードのカットオフ周波数がTM01モードのカットオフ周波数よりも高くなるように決定することができる。
導波管120a、120bは、プロダクションパイプ110内を流れる炭化水素流体102を通ってマイクロ波122を導くように構成されている導波管を表す。実施によっては、同じサイズ及び同じ充填材を有する一対の導波管120a、120bを用いて、伝送するマイクロ波を測定する。代わりに、又は、加えて、1つの導波管、例えば、導波管120a又は導波管120bを用いて、反射されたマイクロ波を測定することができる。図示の例では、導波管120a、120bは、プロダクションパイプ110の互いに対向する側に取り付けられ、これによって、送信機と受信機との一対(ペア)を形成することができる。その一対の導波管120a、120bは、マイクロ波を一方の導波管から他方の導波管へ伝送できるように、垂直方向に配置されている。一つの運用例では、導波管120aは、マイクロ波122を、下向きに伝送するように方向づけ、炭化水素流体102を通って導波管120bへ到達させる。導波管120a、120bは、溶接、フランジ、ねじ結合、又は任意の他の取り付け技法によって、プロダクションパイプ110に取り付けることができる。
図1に戻ると、実施によっては、導波管120a、120bの充填材は、炭化水素流体102内及びプロダクションパイプ110内の水の量に基づいて選択することができる。場合によっては、広い温度範囲に対して誘電率の変化が小さくかつ損失が小さい(誘電率の虚数部が小さい)充填材を用いることができる。これらの材料は、温度効果によって生ずる不確実性を減らすことができる。充填材の例には、石英、サファイア、ジルコニア、ルチル、ダイヤモンド、及び二酸化チタンが含まれる。あるいは、セラミック由来の材料又は注型用樹脂材のような周知の電気的特性を有する材料を用いることができる。
図4は、1つの実施に係る、導波管の充填材として石英を用いた例示の測定結果を示す。図4は、(石油と水とを異なる割合で混合して得た)それぞれ異なるウォーターカットに対するSパラメータの大きさ及び位相を示すチャート410及びチャート420を含む。実施によっては、Sパラメータは、パイプを横切って一方の導波管から他方の導波管へ伝送されるマイクロ波に基づいて測定できる。このような測定結果は、S21として表すこととし、曲線414及び曲線424によって示されている。Sパラメータは、同じ導波管から反射されたマイクロ波に基づいて測定することもできる。そのような測定結果は、S11として表すこととし、曲線412及び曲線422によって示されている。チャート410及びチャート420の両方のx軸は、測定対象の炭化水素流体のウォーターカットを表す。チャート410の左右のy軸は、それぞれベクトルネットワークアナライザから送信された信号に対するS11及びS21の測定の比率を示す。チャート420の左右のy軸は、それぞれS11及びS21の測定のラジアン単位での位相を表す。実施によっては、現場の測定結果は、伝送の損失により、図4に示される数値よりも低くなる可能性がある。
チャート410に示すように、曲線412及び曲線414のピークは、約5%のウォーターカットにおいて得られる。S21の測定値からのSパラメータの大きさは、ウォーターカットがピークに達する前ではウォーターカットが増加するにつれて増加し、ウォーターカットがピークに達した後にはウォーターカットが増加するにつれて減少する。したがって、Sパラメータの特定の大きさの測定値(例えばS21の測定値に対して0.3)を得る場合、この測定結果に対応できる2つの可能なウォーターカット値(例えば0.03と0.07)を有することがある。しかし、チャート420に示すように、これら2つのウォーターカットの位相の測定値は異なる。したがって、Sパラメータの大きさと位相との両方を得ることにより、炭化水素流体のウォーターカットを判定することができる。実施によっては、ウォーターカットのSパラメータは、実験室での測定(セパレータなどの他のデバイスで測定された参照値/較正値)、計算によって得られたデータ(シミュレーション)、及びそれらの組み合わせに基づいて得ることができる。実施によっては、ウォーターカットは、S11の測定値又はS21の測定値のいずれかに基づいて判定することができる。代わりに、又は、加えて、S11とS21の両方を測定することができ、それらの結果を一緒に分析して、より正確な結果を得ることができる。加えて、信号発生器と信号分析器とを用いて、時間領域で同様の測定を実行することができる。
チャート410に示すように、石英を充填材として有する導波管を用いて測定されたSパラメータの大きさは、ウォーターカットが約15%を超えた後は、比較的平坦である。言い換えれば、測定結果は、約15%より後は、ウォーターカットの変化に対する感度が低くなる。したがって、ウォーターカットが15%を超える範囲では、測定データのノイズが大きな要因となり、測定精度が低下する可能性がある。
図5は、実施による、導波管の充填材としてサファイアを用いた測定結果の例を示す。図5はチャート510及びチャート520を含み、それぞれ異なるウォーターカットに対するSパラメータの大きさ及び位相を示す。図5では、曲線512及び曲線522は反射に基づいて得られた測定結果を表し、曲線514及び曲線524は、伝送に基づいて得られた測定結果を表す。
チャート510に示すように、曲線512及び曲線514のピークは、約15%のウォーターカットにおいて得られる。曲線512及び曲線514の勾配は、約15%から約45%の間のウォーターカットの間で比較的急である。したがって、この範囲内のウォーターカットに対して、サファイアで充填された導波管は、石英で充填された導波管よりも優れた測定結果を提供し得る。
前述のように、Sパラメータの測定結果は、プロダクションパイプ及び導波管の直径に基づいて変化する。図4及び図5における測定結果は、直径76.2ミリメートル(mm)のプロダクションパイプ及び直径62mmの導波管に基づいて得られる。図6は、1つの実施に係る、直径20mmの導波管を用いた測定結果の例を示す。図6は、チャート610及びチャート620を含み、それぞれ異なるウォーターカットに対するSパラメータの大きさ及び位相を示している。図6では、曲線612及び曲線622は、反射に基づいて得られた測定結果を表し、曲線614及び曲線624は、伝送に基づいて得られた測定結果を表す。図6に示すように、導波管の直径はパイプの直径よりもはるかに小さいので、大きさの曲線に多くの極大値と極小値を有し、その結果、測定に基づいてウォーターカットを判定することが困難になる。
図1に戻ると、システム100は、コントローラ150を更に含む。コントローラ150は、ベクトルネットワークアナライザ140によって得られた測定結果に基づいてウォーターカットを判定するように構成されたコンピューティングデバイスである。コントローラ150は、無線技術、有線技術、又はそれらの組み合わせを用いて、ベクトルネットワークアナライザ140と接続されている。実施によっては、コントローラ150は、異なるウォーターカットに対するSパラメータの測定のデータを格納又はデータにアクセスすることができる。例えば、コントローラ150は、図4乃至図6に示されるような測定データを格納することができる。コントローラ150は、ベクトルネットワークアナライザ140から測定結果を受信し、測定結果を(測定又は数値的実験から)格納されたデータと比較することにより、炭化水素流体102の現在のウォーターカットを判定することができる。実施によっては、図示するように、コントローラ150を、ベクトルネットワークアナライザ140とは異なるハードウェアプラットフォーム上に実装することができる。代わりに、コントローラ150を、ベクトルネットワークアナライザ140のコンポーネント(構成要素)として実装することができる。
運用によっては、導波管120a、120bを、炭化水素流体102の現在のウォーターカットに基づいて交換することができる。前述のように、充填材が異なる導波管は、異なるウォーターカット範囲に対して適合することがある。したがって、炭化水素流体102のウォーターカットの進行を監視することによって、ウォーターカットがしきい値を超えたら、充填材が異なる導波管に交換することができる。一つの例では、石英を充填材とする導波管を、初期の測定に用いることができる。コントローラ150は、炭化水素流体102の現在のウォーターカットを監視することができる。現在のウォーターカットが15%を超えて上昇する場合、コントローラ150は警告を出力できる。作業担当者は、石英を充填材とする導波管を、サファイアを充填材とする導波管と交換することができる。ウォーターカットが別のしきい値を超えた場合、異なる充填材(例えばジルコニア又は二酸化チタン)を用いる導波管に、サファイアを充填材とする導波管から更に交換することができる。このアプローチにより、異なるウォーターカットの範囲において、炭化水素流体に対する正確な測定を提供することができる。
場合によっては、誘電率、したがってSパラメータは、炭化水素流体102の温度によっても影響を受ける可能性がある。実施によっては、システム100は、炭化水素流体102の温度を測定するためにプロダクションパイプ110に取り付けられた1つ又は複数の温度センサ104を含むことができる。測定された温度データは、分析のためにコントローラ150へ送信することができる。コントローラ150は、測定された温度に基づいて、測定結果の任意のバイアスを補正することができる。実施によっては、温度センサ104は、導波管120a、120bのコンポーネントとして実装することができる。
実施によっては、導波管を交換する代わりに、異なる充填材を有する導波管をプロダクションパイプに取り付けることができる。異なる導波管を介して得られた測定結果を用いて、異なる範囲におけるウォーターカットを判定することができる。図2は、1つの実施に係る、別の例示のウォーターカット測定システム200を示す概略図である。例示のシステム200は、プロダクションパイプ110に取り付けられた第2の一対の導波管130a、130bを含む。第2の一対の導波管130a、130bは、ケーブル136a、136bを用いて、ベクトルネットワークアナライザ140のポート132a、132bにそれぞれ接続されている。
実施によっては、導波管130a、130bは、導波管120a、120bとは異なる範囲におけるウォーターカット測定のために選択された充填材を用いる。例えば、導波管120a及び導波管120bは石英を充填材として用いることができ、このため、0%から15%の間のウォーターカットの測定に適している。一方、導波管130a、130bはサファイアを充填材として用いることができ、このため、15%から45%の間のウォーターカットの測定に適している。初期の測定では、コントローラ150は、導波管120a及び導波管120bを介して得られた測定値に基づいて、炭化水素流体102のウォーターカットを判定する。一つの運用例では、コントローラ150は、ポート142a及びポート142bを介して電子信号を送信及び受信するためにベクトルネットワークアナライザ140へコマンドを送信することができる。コントローラ150は、第1のウォーターカットの範囲内(例えば0%と15%との間)で、現在のウォーターカットを判定することができる。コントローラ150は、ウォーターカットを監視し続けることができる。現在のウォーターカットが異なるウォーターカットの範囲(例えば15%と45%との間)であるとコントローラ150が判定した場合、コントローラ150は、導波管130a、130bを用いた測定結果に基づいて現在のウォーターカットを判定することができる。一の例では、コントローラ150は、ポート142a及びポート142bを介する電子信号の送信及び受信を停止するために、ベクトルネットワークアナライザ140へコマンドを送信することができる。代わりに、コントローラ150は、ポート132a及びポート132bを介して電子信号を送信及び受信するために、ベクトルネットワークアナライザ140に命令することができ、その結果、導波管130a、130bに導かれたマイクロ波132がもたらされる。それに伴って、コントローラ150は、導波管130a、130bを介して得られた測定値に基づいて、現在のウォーターカットを判定することができる。このアプローチは、測定中に導波管を交換することなく、異なるウォーターカット領域に対して正確な測定を提供することができる。
場合によっては、プロダクションパイプは、異なる位置で異なる直径を有することがある。例えば、プロダクションパイプは、異なる直径を有する異なるセグメント(区分)を含むことができる。異なる直径を有する導波管を、それぞれのセグメントの直径と対応するように異なるセグメントに取り付けることができる。これらの異なる導波管は、同じ又は異なるベクトルネットワークアナライザと接続することができる。異なる充填材及びサイズを有するこれらの異なる導波管を介して測定値を得ることにより、プロダクションパイプの異なるセグメントにおける炭化水素流体のウォーターカットを判定することができる。
図7は、1つの実施に係る、本明細書で述べた方法に基づいてウォーターカットを測定するウォーターカット測定システム700の概括的な構造ブロック図である。概括的に言えば、図示のシステム700は、ネットワーク730と結合されたウォーターカット測定コンピュータ702を含む。ウォーターカット測定コンピュータ702を用いて、図1及び図2で論じたコントローラ150を実装することができる。
記載される説明は、説明した主題の1つの可能な実施にすぎず、本開示を、唯一の記載される実施に限定するものではない。当業者は、説明されるコンポーネントを、本開示と矛盾せずに、接続し、組合せ、及び/又は代わりの方法で使用できることを理解するであろう。
ネットワーク730は、コンピュータ702と他のコンポーネントとの間の通信を促進する。当該他のコンポーネントは、例えば、ある位置に対して観測されたデータを取得して、その観測されたデータをコンピュータ702へ送信する。ネットワーク730は、無線又は有線ネットワークであり得る。ネットワーク730は、また、メモリパイプ、ハードウェア接続、又はコンポーネント間の任意の内部又は外部通信経路であり得る。
コンピュータ702は、本明細書で説明した方法を実行するように構成されたコンピューティングシステムを含む。場合によっては、その方法のアルゴリズムを、例えばC/C++又はMATLAB(登録商標)実行可能コードなどの実行可能なコンピューティングコードを用いて実装することができる。場合によっては、コンピュータ702は、バッチアプリケーションを実行するスタンドアロンLinuxシステムを含むことができる。場合によっては、コンピュータ702は、地球物理学的データの各ブロックを処理するのに十分なメモリサイズを有するモバイルコンピュータ又はパーソナルコンピュータを含むことができる。
コンピュータ702は、以下の入力デバイス及び/又は出力デバイスを含むコンピュータを備えていてもよい。入力デバイスは、キーパッド、キーボード、タッチスクリーン、マイクロフォン、音声認識デバイス、ユーザ情報を受け入れ可能な他のデバイス等である。出力デバイスは、デジタルデータ、視覚情報、及び/又は音声情報を含む、又はGUIを含む、コンピュータ702の動作に関連付けられた情報を伝達する。
コンピュータ702は、クライアント、ネットワークコンポーネント、サーバ、データベース、又は他のパーシステンス、及び/又はシステム700の任意の他のコンポーネントとして機能することができる。実施によっては、コンピュータ702の1つ又は複数のコンポーネントは、クラウドコンピューティングベースの環境内で作動するように構成することができる。
概括的に言えば、コンピュータ702は、システム700に関連付けられたデータ及び情報を受信し、送信し、処理し、格納し、又は管理するように動作可能な電子式計算デバイスである。いくつかの実施によれば、コンピュータ702は、アプリケーションサーバ、電子メールサーバ、ウェブサーバ、キャッシュサーバ、ストリーミングデータサーバ、ビジネスインテリジェンス(BI)サーバ、及び/又は他のサーバを含むか通信可能に結合されていてもよい。
コンピュータ702は、ネットワーク730を介してクライアントアプリケーション(例えば、別のコンピュータ702上で動作する)からリクエストを受けることができ、適切なソフトウェアアプリケーションにおいて当該リクエストを処理することによって受信リクエストに応答することができる。加えて、リクエストを、コンピュータ702へ、内部ユーザ(例えば、コマンドコンソールから、又は他の適切なアクセス方法によって)、外部ユーザ又はサードパーティ(第三者)、又は自動化されたアプリケーションから送ってもよく、同様に、あらゆる他の適切なエンティティ(事業体)、個人、システム、又はコンピュータから送ってもよい。
コンピュータ702の各コンポーネントは、システムバス703を用いて通信することができる。いくつかの実施では、コンピュータ702のうちのいずれか及び/又はすべてのコンポーネント、ハードウェア又はソフトウェアは、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)712、及び/又はサービスレイヤ713を用いて、システムバス703上で互いに及び/又はインターフェース704と、連動(インターフェース接続)してもよい。API712は、ルーチン、データ構造、及びオブジェクトクラスの仕様を含んでもよい。API712は、コンピュータ言語に依存しない又は依存してもよく、完全なインターフェース、又は単一の機能、あるいは一組のAPIでもよい。サービスレイヤ(サービス層)713は、コンピュータ702及び/又はシステム700にソフトウェアサービスを提供する。コンピュータ702の機能性は、このサービスレイヤを用いるすべてのサービス消費者にアクセス可能であってもよい。サービスレイヤ713によって提供されるサービスといったソフトウェアサービスは、定義されたインターフェースを介して、再利用可能な定義されたビジネス機能(業務)を提供する。例えば、インターフェースは、Java(登録商標)、C++、又は拡張マークアップ言語(XML)フォーマット又は他の適切なフォーマットで、データを提供する。コンピュータ702の統合コンポーネントとして示されているが、代替の実施は、コンピュータ702及び/又はシステム700の他のコンポーネントに関連して、API712及び/又はサービスレイヤ713をスタンドアロンコンポーネントとして説明してもよい。さらには、API712及び/又はサービスレイヤ713のいずれか又はすべての部分を、この開示の範囲から逸脱することなく、別のソフトウェアモジュール、企業アプリケーション、又はハードウェアモジュールの子モジュール又はサブモジュールとして実装してもよい。
コンピュータ702は、インターフェース704を含む。図7では単一のインターフェース704として示されているが、コンピュータ702及び/又はシステム700の特定のニーズ、要求、又は特定の実装に照らして2以上のインターフェース704を使用してもよい。インターフェース704は、分散環境(システム700内を含む)においてネットワーク730に通信可能に結合された別のシステム(図示されているか否かにかかわらず)と通信するために、コンピュータ702によって使用される。一般に、インターフェ-ス704は、適切な組合せでソフトウェア及び/又はハードウェアにエンコードされ、かつ、ネットワーク730と通信するように動作可能なロジックを備える。より具体的には、インターフェース704は、ネットワーク730又はインターフェースのハードウェアが図示のシステム700の内側及び外側において物理信号と通信するように動作可能であるように、通信に関連付けられた一又は複数の通信プロトコルをサポートするソフトウェアを備えていてもよい。
コンピュータ702は、プロセッサ705を含む。図7では単一のプロセッサ705として示されているが、コンピュータ702及び/又はシステム700の特定のニーズ、要望、又は特定の実装に照らして、2以上のプロセッサ705を使用してもよい。一般に、プロセッサ705は、命令を実行し、データを操作して、コンピュータ702における動作を実行する。特に、プロセッサ705は、地球物理データを処理するために要求される機能を実行する。
また、コンピュータ702は、コンピュータ702及び/又はシステム700の他のコンポーネントのためのデータを保持するメモリ706をも含む。図7では単一のメモリ706として示されているが、コンピュータ702及び/又はシステム700の特定のニーズ、要望、又は特定の実装に照らして、2以上のメモリを使用してもよい。メモリ706は、コンピュータ602の不可欠なコンポーネントとして示されているが、代替の実装では、メモリ706はコンピュータ702及び/又はシステム700の外部に存在し得る。
アプリケーション707は、コンピュータ702及び/又はシステム700の特定のニーズ、要望、又は特定の実装に係る機能、特に地球物理データを処理するために要求される機能を提供するアルゴリズムソフトウェアエンジンである。例えば、アプリケーション707は、図1~6に記載された一又は複数のコンポーネント/アプリケーションとして機能し得る。さらに、アプリケーション707は、単一のアプリケーション707として示されているが、コンピュータ702上に、複数のアプリケーション707として実装されていてもよい。加えて、アプリケーション707は、コンピュータ702と一体として示されているが、代替の実装では、コンピュータ702及び/又はシステム700の外部に存在し得る。
任意の数のコンピュータ702が、システム700に関連付けられ、又はシステム700の外部にあり、ネットワーク730を介して通信する。さらに、用語「クライアント」、「ユーザ」、及び他の適切な専門用語は、本開示の範囲から逸脱することなく、必要に応じて、交換可能に使用されてもよい。さらに、本開示では、多くのユーザが1台のコンピュータ702を使用できることや、1人のユーザが複数のコンピュータ702を使用できることを想定している。
本明細書で記述された主題及び機能的な操作の実施は、デジタル電子回路、有形に具体化されたコンピュータのソフトウェア又はファームウェア、コンピュータハードウェア、又はこれらの一又は複数の組み合わせで実施することができ、これらデジタル電子回路、ソフトウェア、ファームウェア、及びコンピュータハードウェアは、本明細書に開示された構造及びそれらの構造的な同等物を含む。本明細書に記載された主題における実施は、一又は複数のコンピュータプログラム、つまり、コンピュータプログラム命令の一又は複数のモジュールとして実施することができ、コンピュータプログラム命令は、有形の非一時的なコンピュータ読取可能なコンピュータ貯蔵媒体上にエンコードされ、データ処理装置により実行され、又はデータ処理装置の動作を制御する。代替的に又は追加的に、プログラム命令は、人工的に生成された伝播信号、例えば、マシン生成の電気的、光学的、又は電磁気的な信号にエンコードすることができ、この信号は、データ処理装置による実行のために適切な受振器装置への送信用の情報をエンコードするために生成される。コンピュータ記憶媒体は、機械により読取可能な記憶装置、機械により読取可能な記憶基板、ランダム若しくはシリアルアクセスのメモリデバイス、又はこれらのうちの1つ又は複数の組み合わせであり得る。
用語「データ処理装置」、「コンピュータ」、又は「電子コンピュータデバイス」(又は当業者によって理解される同等のもの)は、データ処理ハードウェアであると共にあらゆる種類の装置、デバイス、及びマシンを包含し、これらの種類は、データを処理するためのものであり、例示として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、又は複数のプロセッサ若しくはコンピュータを含む。装置は、例えば、中央処理装置(CPU)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は特定用途向け集積回路(ASIC)を包含する専用ロジック回路であるか、又はこれらを更に含むことができる。いくつかの実施では、データ処理装置及び/又は専用ロジック回路は、ハードウェア系及び/又はソフトウェア系であってもよい。装置は、オプションとして、コンピュータプログラムの実行環境を生成するコードを含むことができ、当該コードは、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、又はこれらの1つ又は複数の組み合わせを構成する。本開示は、従来のオペレーティングシステムを持つ又は持たないデータ処理装置の使用を想定しており、従来のオペレーティングシステムは、例えば、LINUX(登録商標)、UNIX(登録商標)、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、IOS(登録商標)、又は他の適切な従来のオペレーティングシステムである。
コンピュータプログラムは、プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、モジュール、ソフトウェアモジュール、スクリプト、又はコードとして参照され又は記述されてもよいものであるが、コンパイル言語若しくはインタープリタ言語を含むプログラミング言語、又は宣言型若しくは手続き型の言語の形式で記載することができ、スタンドアロンプログラムとして、又はモジュール、コンポーネント、サブルーチン、又はコンピューティング環境で使用するために適した他のユニットとして含む、任意の形式で展開することができる。コンピュータプログラムは、ファイルシステム内のファイルに対応してもよいが、必ずしも対応する必要はない。プログラムは、他のプログラム又はデータを保持するファイルの一部、例えばマークアップ言語ドキュメントに格納された一又は複数のスクリプトに保存することができ、該他のプログラムは、問題のプログラム専用の単一ファイル内に、あるいは複数の連携したファイル、例えば一又は複数のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部に格納することができる。コンピュータプログラムは、一又は複数のコンピュータ上に展開でき、該コンピュータは、一のサイトに位置し、又は複数のサイトに分散されて配置され、これらは通信ネットワークによって相互接続される。様々な図面に例示されたプログラムの部分は、様々なオブジェクト、方法、又は他のプロセスを通して様々な特徴及び機能を実施する個々のモジュールとして示されているが、プログラムは、それらの代わりに、いくつかのサブモジュール、サードパーティのサービス、コンポーネント、ライブラリなどを、必要に応じて含んでもよい。逆に、必要に応じて、様々なコンポーネントの機能及び特徴は、単一のコンポーネントに組み合わせることができる。
本明細書に記載されたプロセス及び論理フローは、一又は複数のプログラム可能なコンピュータによって実行することができ、該コンピュータは、入力データを操作して出力データを生成することによって機能を実行する一又は複数のコンピュータプログラムを実行する。プロセス及び論理フローは、特定用途のロジック回路、例えばCPU、FPGA、又はASICとして実行することができ、また装置も、特定用途のロジック回路、例えばCPU、FPGA、又はASICとして実施することができる。
コンピュータプログラムの実行に適したコンピュータは、汎用用途もしくは特定用途のマイクロプロセッサ、又はこの両方、あるいは他の種類のCPUに基づくことができる。一般に、CPUは、リードオンリーメモリ(ROM)、又はランダムアクセスメモリ(RAM)、又はその両方から、命令及びデータを受け取るであろう。コンピュータの重要な要素は、命令を行い又は実行するためのCPU、及び命令及びデータを保存するための一又は複数のメモリデバイスである。一般に、コンピュータは、データを保存するための一又は複数の大容量記憶装置(例えば磁気、光磁気ディスク、又は光ディスク)を含み、あるいはこの大容量記憶装置に動作可能に結合され、この大容量記憶装置からデータを受信又はこの大容量記憶装置にデータを転送又はこの両方を行う。しかし、コンピュータは、そのようなデバイスを持つ必要はない。さらには、コンピュータは、他のデバイスに組み込むことができ、他のデバイスについてほんの数例を挙げると、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、モバイルオーディオ若しくはビデオプレーヤー、ゲームコンソール、全地球測位システム(GPS)受信機、又はユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブなどのポータブルストレージデバイスである。
コンピュータプログラム命令及びデータを格納するのに適したコンピュータ読取可能媒体(適宜、一時的又は非一時的)は、あらゆる形態の不揮発性のメモリ、媒体、及びメモリデバイスを含み、これらの例として、半導体メモリデバイス(例えば、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、及びフラッシュメモリデバイス)、磁気デバイス(例えば、内部ハードディスク又はリムーバブルディスク)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD+/-R、DVD-RAM、DVD-ROMディスク)を含む。メモリは、様々なオブジェクト又はデータを格納してもよく、オブジェクト又はデータは、キャッシュ、クラス、フレームワーク、アプリケーション、バックアップデータ、ジョブ、Webページ、Webページテンプレート、データベーステーブル、ビジネス(業務)情報及び/又は動的情報を格納するリポジトリ、及び任意の他の適切な情報を包含しており、他の適切な情報は、任意のパラメータ、任意の変数、任意のアルゴリズム、任意の命令、任意のルール、任意の制約、又は任意の参照を含む。さらに、メモリは、ログ、ポリシー、セキュリティ又はアクセスのデータ、レポートファイル、その他、といった任意の他の適切なデータを含んでいてもよい。プロセッサ及びメモリは、特定用途ロジック回路によって補完され又は特定用途ロジック回路に組み込むことができる。
ユーザとのインタラクション(意思疎通)を提供するために、本明細書で記載された主題の実施は、ユーザに情報を表示するためのディスプレイデバイス(例えばCRT(陰極線管)、LCD(液晶ディスプレイ)、LED(発光ダイオード)又はプラズマモニタ)と、ユーザがコンピュータに入力することができるキーボード及びポインティングデバイス(例えばマウス、トラックボール、トラックパッド)とを有するコンピュータ上で実施することができる。コンピュータへの入力は、感圧性を有するタブレットコンピュータの表面などのタッチスクリーン、静電容量式若しくは電気式のセンシングを使用したマルチタッチスクリーン、又は他のタイプのタッチスクリーンを用いて行ってもよい。他の種類のデバイスを使用して、ユーザとも意思疎通することができる。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバックといった、あらゆる形態の感覚のフィードバックであり得る。ユーザからの入力は、音響入力、音声入力、触覚入力を包含する、あらゆる形式で受信することができる。さらに、コンピュータは、ユーザによって使用されるデバイスからのドキュメントを受信し及び該ドキュメントをデバイスに送信することによって、例えば、Webブラウザから受けたリクエストに応答してユーザのクライアントデバイス上においてWebブラウザにWebページを送ることにより、ユーザとインタラクションできる。
用語「グラフィカルユーザインターフェース」又は「GUI」は、単数又は複数で使用して、一又は複数のグラフィカルユーザインターフェース及び特定のグラフィカルユーザインターフェースのディスプレイの各々を説明することができる。したがって、GUIは、任意のグラフィカルユーザインターフェースを提示してもよく、Webブラウザ、タッチスクリーン、又は情報を処理すると共に情報の結果をユーザに効率的に提示するコマンドラインインターフェース(CLI)を含むが、これらに限定されない。一般に、GUIは、複数のユーザインターフェース(UI)要素を含んでもよく、これらのうちのいくつか又はすべては、インタラクティブフィールド、プルダウンリスト、ビジネススイートユーザによって作動可能なボタンなどのWebブラウザに関連付けられる。これら及び他のUI要素は、Webブラウザの機能に関連し又はWebブラウザの機能を表してもよい。
本明細書で記述された主題を実装することができるコンピューティングシステムは、バックエンドコンポーネント(例えばデータサーバとして)を含むコンピューティングシステム、ミドルウェアコンポーネント(例えばアプリケーションサーバとして)を含むコンピューティングシステム、フロントエンドコンポーネント(例えばユーザが本明細書において記述された主題の実施とインタラクト(意思疎通)できるグラフィカルユーザインターフェース又はWebブラウザを有するクライアントコンピュータとして)を含むコンピューティングシステム、又は、このようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、及びフロントエンドコンポーネントの一又は複数の任意の組み合わせである。システムのこれらのコンポーネントを、有線及び/又は無線のデジタルデータ通信(例えば通信ネットワーク)の任意の形式又は媒体によって相互接続することができる。通信ネットワークの例示は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、無線アクセスネットワーク(RAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)、マイクロ波アクセスの世界的な相互運用性(WIMAX)、例えば802.11a/b/g/n及び/又は802.20を用いる無線ローカルエリア(WLAN)、インターネットのすべて及び/又は一部、及び/又は任意の他の通信システムもしくは1又は複数の場所に存在するシステムを含む。ネットワークは、例えば、インターネットプロトコル(IP)パケット、フレームリレーフレーム、非同期転送モード(ATM)セル、音声、ビデオ、データ、及び/又は他の適したネットワークアドレス間のデータ、と通信してもい。
コンピューティングシステムは、クライアント及びサーバを含むことができる。クライアント及びサーバは、一般的には、互いに離れており、また典型的には、通信ネットワークを介してインタラクションする。クライアント及びサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で動作すると共に互にクライアント・サーバ関係にあるコンピュータプログラムのおかげで生じる。
いくつかの実施では、コンピューティングシステムのコンポーネントのいずれか又はすべて、ハードウェア及び/又はソフトウェアは、互いに、及び/又は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)及び/又はサービスレイヤを用いているインターフェースと、連動(インターフェース接続)してもよい。APIは、ルーチン、データ構造、及びオブジェクトクラスの仕様を含んでもよい。APIは、コンピュータ言語に依存しない又は依存してもよく、完全なインターフェース、又は単一の機能、あるいは一組のAPIであってもよい。サービスレイヤは、コンピューティングシステムにソフトウェアサービスを提供する。コンピューティングシステムの様々なコンポーネントの機能は、このサービスレイヤを介してすべてのサービス消費者にアクセスしてもよい。ソフトウェアサービスは、定義されたインターフェースを介して再利用可能な定義されたビジネス機能を提供する。例えば、インターフェースは、Java(登録商標)、C++、又は拡張マークアップ言語(XML)フォーマット又は他の適切なフォーマットを提供する他の適切なコンピュータ言語で記述されたソフトウェアであってもよい。API及び/又はサービスレイヤは、統合されたコンポーネント、及び/又は、コンピューティングシステムの他のコンポーネントに関連しているスタンドアロンコンポーネントであってもよい。さらには、サービスレイヤのいずれか又はすべての部分は、この開示の範囲から逸脱することなく、別のソフトウェアモジュールの子モジュール又はサブモジュール、企業アプリケーション、又はハードウェアモジュールとして実装してもよい。
本明細書は多くの特定の実施の詳細を含む一方で、これらは、明細書の範囲の制限又は請求される得る範囲の制限として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施固有の特徴の説明として解釈されるべきである。分離した複数の実施の観点で本明細書において説明された特徴は、単一の実施の組み合わせで実施することができる。逆に、単一の実施の観点で既述された様々な特徴は、分割された複数の実施で、又は任意の適切なサブコンビネーションで実施することもできる。さらには、特徴は、特定の組み合わせで動作するものとして説示され、最初はそのようなものとして請求されているが、請求された組み合わせからの一又は複数の特徴は、場合によっては当該組み合わせから削除され、また、請求された組み合わせを、サブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形に導いてもよい。
ここまで、主題の特定の実施を説明した。記載された実施の他の実施、変更、及び並べ替えは、当業者には明らかであるように以下の請求の範囲内である。工程は、図面又は特許請求の範囲に特定の順序で書かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、示された特定の順序で又は順番でそのような工程が実行されること又はすべての図示された工程が実行される(いくつかの工程は随意的と見なされる)ことを要求するものとして理解されるべきではない。ある状況では、マルチタスクや並列処理が有利かもしれない。
さらに、既述の実施における様々なシステムモジュール及びコンポーネントの分離及び/又は統合が、すべての実施においてそのような分離及び/又は統合を必要とするものとして理解されるべきではなく、また、記載されたプログラムコンポーネント及びシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品に統合でき、又は複数のソフトウェア製品にパッケージ化できることが理解されるべきである。
これに従って、例示的な実施の前出の記載は、本開示を定義し又は制約しない。他の変更、置換、及び変更も、本開示の範囲及び精神から逸脱することなく可能である。
1. 第1の態様の方法は、
炭化水素流体中のウォーターカットを測定する方法であって、
プロダクションパイプに取り付けられた第1の導波管を通してマイクロ波を送信するステップであって、前記マイクロ波は前記プロダクションパイプ内の前記炭化水素流体へ方向づけられる、ステップと、
前記マイクロ波の反射又は伝送に基づいて測定結果を得るステップであって、前記測定結果を用いて前記炭化水素流体のウォーターカットを判定する、ステップと、を備える。
2. 第2の態様の方法は、上記第1の態様において、
前記第1の導波管は第1の充填材を用いており、
前記ウォーターカットが特定のウォーターカットの範囲内にあることを判定するステップと、
前記ウォーターカットが特定のウォーターカットの範囲内にあることを判定するステップに応じて、前記第1の導波管を第2の導波管と交換するステップであって、前記第2の導波管は前記第1の充填材とは異なる第2の充填材を用いる、ステップと、
前記第2の導波管を通して第2のマイクロ波を送信するステップであって、前記第2のマイクロ波は前記プロダクションパイプ内の前記炭化水素流体へ方向づけられる、ステップと、
前記第2のマイクロ波に基づいて第2の測定結果を得るステップと、を更に備える。
3. 第3の態様の方法は、上記第2の態様において、前記第1の充填材は石英を備える。
4. 第4の態様の方法は、上記第3の態様において、前記第2の充填材はサファイアを備える。
5. 第5の態様の方法は、上記第1の態様において、前記第1の導波管のサイズは、前記プロダクションパイプのサイズと実質的に同程度である。
6. 第6の態様の方法は、上記第1の態様において、前記測定結果は、Sパラメータの大きさと位相とを備える。
7. 第7の態様の方法は、上記第1の態様において、前記測定結果は、移動時間と、大きさの損失と、分散信号と、のうちの少なくとも1つを備える。
8. 第8の態様のウォーターカット測定システムは、
プロダクションパイプに取り付けられ、マイクロ波を前記プロダクションパイプ内の炭化水素流体へ導くように構成された第1の導波管と、
前記第1の導波管に接続されたネットワークアナライザと、を備え、
前記ネットワークアナライザは、
前記マイクロ波を前記第1の導波管へ送信し、
前記炭化水素流体で反射された前記マイクロ波又は前記炭化水素流体を通って伝送された前記マイクロ波を受信し、
反射された前記マイクロ波又は伝送された前記マイクロ波に基づいて測定結果を得るように構成され、
前記測定結果は、前記炭化水素流体のウォーターカットを判定するために用いられる。
9. 第9の態様のウォーターカット測定システムは、上記第8の態様において、
前記ネットワークアナライザに通信可能に結合されたコントローラを更に備え、
前記コントローラは、
メモリと;
前記メモリに通信可能に結合され、前記測定結果に基づいて前記炭化水素流体のウォーターカットを判定するように構成された、少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、を備える。
10. 第10の態様のウォーターカット測定システムは、上記第9の態様において、
前記第1の導波管は第1の充填材を備えており、
前記第1の充填材とは異なる第2の充填材を備える第2の導波管を更に備え、
前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサは、
前記ウォーターカットが特定のウォーターカットの範囲内にあることを判定し、
前記ウォーターカットが特定のウォーターカットの範囲内にあることの判定に応じて、前記炭化水素流体の第2ウォーターカットを前記第2の導波管を用いて判定するように構成されている。
11. 第11の態様のウォーターカット測定システムは、上記第10の態様において、前記第1の充填材は石英を備える。
12. 第12の態様のウォーターカット測定システムは、上記第11の態様において、前記第2の充填材はサファイアを備える。
13. 第13の態様のウォーターカット測定システムは、上記第8の態様において、前記第1の導波管のサイズは、前記プロダクションパイプのサイズと実質的に同程度である。
14. 第14の態様のウォーターカット測定システムは、上記第8の態様において、前記測定結果は、Sパラメータの大きさと位相とを備える。
15. 第15の態様のウォーターカット測定システムは、上記第8の態様において、前記測定結果は、移動時間と、大きさの損失と、分散信号と、のうちの少なくとも1つを備える。

Claims (14)

  1. 炭化水素流体(102)中のウォーターカットを測定する方法であって、
    プロダクションパイプ(110)に取り付けられた第1の導波管(120a、120b)を通してマイクロ波を送信するステップであって、前記マイクロ波は前記プロダクションパイプ内の前記炭化水素流体へ方向づけられると共に前記第1の導波管は第1の充填材を用いる、ステップと、
    前記マイクロ波の反射又は伝送に基づいて測定結果を得るステップであって、前記測定結果を用いて前記炭化水素流体のウォーターカットを判定する、ステップと
    前記ウォーターカットが特定のウォーターカットの範囲内にあることを判定するステップと、
    前記ウォーターカットが特定のウォーターカットの範囲内にあることを判定するステップに応じて、前記第1の導波管を第2の導波管(130a、130b)と交換するステップであって、前記第2の導波管は前記第1の充填材とは異なる第2の充填材を用いる、ステップと、
    前記第2の導波管を通して第2のマイクロ波を送信するステップであって、前記第2のマイクロ波は前記プロダクションパイプ内の前記炭化水素流体へ方向づけられる、ステップと、
    前記第2のマイクロ波に基づいて第2の測定結果を得るステップと、を備える、
    方法。
  2. 前記第1の充填材は石英を備える、
    請求項に記載の方法。
  3. 前記第2の充填材はサファイアを備える、
    請求項に記載の方法。
  4. 前記第2の充填材は、ルチル、ダイヤモンド、ジルコニア、又は二酸化チタンを備える、
    請求項2に記載の方法。
  5. 前記第1の導波管のサイズは、前記プロダクションパイプのサイズと実質的に同程度である、
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記測定結果は、Sパラメータの大きさと位相とを備える、
    請求項1に記載の方法。
  7. 前記測定結果は、移動時間と、大きさの損失と、分散信号と、のうちの少なくとも1つを備える、
    請求項1に記載の方法。
  8. ウォーターカット測定システム(100)であって、
    プロダクションパイプ(110)に取り付けられ、マイクロ波を前記プロダクションパイプ内の炭化水素流体へ導くように構成された第1の導波管(120a、120b)であって第1の充填材を備える第1の導波管と、
    前記第1の導波管に接続されたネットワークアナライザ(140)と、を備え、
    前記ネットワークアナライザは、
    前記マイクロ波を前記第1の導波管へ送信し、
    前記炭化水素流体で反射された前記マイクロ波又は前記炭化水素流体を通って伝送された前記マイクロ波を受信し、
    反射された前記マイクロ波又は伝送された前記マイクロ波に基づいて測定結果を得るように構成され、
    前記測定結果は、前記炭化水素流体のウォーターカットを判定するために用いられ、
    前記ネットワークアナライザに通信可能に結合されたコントローラを更に備え、
    前記コントローラは、
    メモリと
    前記メモリに通信可能に結合され、前記測定結果に基づいて前記炭化水素流体のウォーターカットを判定するように構成された、少なくとも1つのハードウェアプロセッサと、を備え、
    前記第1の充填材とは異なる第2の充填材を備える第2の導波管(130a、130b)を更に備え、
    前記少なくとも1つのハードウェアプロセッサは、
    前記ウォーターカットが特定のウォーターカットの範囲内にあることを判定し、
    前記ウォーターカットが特定のウォーターカットの範囲内にあることの判定に応じて、前記炭化水素流体の第2ウォーターカットを前記第2の導波管を用いて判定するように構成されている、
    ウォーターカット測定システム。
  9. 前記第1の充填材は石英を備える、
    請求項に記載のウォーターカット測定システム。
  10. 前記第2の充填材はサファイアを備える、
    請求項に記載のウォーターカット測定システム。
  11. 前記第2の充填材は、ルチル、ダイヤモンド、ジルコニア、又は二酸化チタンを備える、
    請求項9に記載のウォーターカット測定システム。
  12. 前記第1の導波管のサイズは、前記プロダクションパイプのサイズと実質的に同程度である、
    請求項8に記載のウォーターカット測定システム。
  13. 前記測定結果は、Sパラメータの大きさと位相とを備える、
    請求項8に記載のウォーターカット測定システム。
  14. 前記測定結果は、移動時間と、大きさの損失と、分散信号と、のうちの少なくとも1つを備える、
    請求項8に記載のウォーターカット測定システム。
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