以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本発明の一実施の形態に係るファシリテーション支援システムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係るファシリテーション支援システム10のブロック図である。
図1に示すように、ファシリテーション支援システム10は、会議における議題の区切り時間と、議題毎の発散フェーズの区切り時間と、議題毎の収束フェーズの区切り時間とを示す区切り情報を会議毎に取得する区切り情報取得システム20を備えている。区切り情報取得システム20は、1台のコンピューターによって構成されても良いし、複数台のコンピューターによって構成されても良い。
ファシリテーション支援システム10は、会議に参加する可能性がある者(以下「参加候補者」という。)のスキルを個人毎に示すスキル情報を取得するスキル情報取得システム30を備えている。スキル情報取得システム30は、1台のコンピューターによって構成されても良いし、複数台のコンピューターによって構成されても良い。
ファシリテーション支援システム10は、会議の参加者の中から発言者を決定する発言者決定システム40を備えている。発言者決定システム40は、1台のコンピューターによって構成されても良いし、複数台のコンピューターによって構成されても良い。
ファシリテーション支援システム10は、区切り情報取得システム20によって取得された区切り情報を記憶するための区切り情報データベース51と、スキル情報取得システム30によって取得されたスキル情報を記憶するためのスキル情報データベース52と、参加候補者の顔画像を参加候補者の識別情報に関連付けて記憶するための顔画像データベース53とを備えている。
ファシリテーション支援システム10は、会議の開催の場所に設置されるファシリテーションデバイス60を備えている。ファシリテーションデバイス60は、例えば、会議の参加者の前に設置される。ファシリテーションデバイス60は、カメラ61、マイク62、スピーカー63およびボタン64を備えている。ファシリテーションデバイス60は、ボタン64以外にも、ボタンを少なくとも1つ備えていても良い。カメラ61は、例えば360度カメラでも良い。マイク62は、例えばマイクアレイでも良い。
ファシリテーション支援システム10は、ファシリテーターによって使用されるファシリテーター用コンピューター70を備えている。ファシリテーター用コンピューター70は、例えばPC(Personal Computer)によって構成されても良い。
ファシリテーション支援システム10は、会議中に資料を表示するための資料表示用コンピューター80を備えている。資料表示用コンピューター80は、例えばPCによって構成されても良い。
図2は、1台のコンピューターによって構成される場合の区切り情報取得システム20のブロック図である。
図2に示すように、区切り情報取得システム20は、種々の操作が入力される例えばキーボード、マウスなどの操作デバイスである操作部21と、種々の情報を表示する例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部23と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部24と、区切り情報取得システム20全体を制御する制御部25とを備えている。
記憶部24は、通信部23を介して受信した、会議の案内の電子メール24aを記憶可能である。記憶部24は、電子メール24a以外にも、会議の案内の電子メールを記憶可能である。
記憶部24は、通信部23を介して受信した、会議の資料24bを記憶可能である。記憶部24は、資料24b以外にも、会議の資料を記憶可能である。
制御部25は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、制御部25のCPUの作業領域として用いられるメモリーとしてのRAM(Random Access Memory)とを備えている。制御部25のCPUは、記憶部24または制御部25のROMに記憶されているプログラムを実行する。
図3は、電子メール24aの一例を示す図である。
図3に示す電子メール24aには、会議における議題として、「プロトタイプ機能について」と、「プロトタイプ作成スケジュールについて」との2つの議題が記載されている。また、図3に示す電子メール24aには、議題「プロトタイプ機能について」に関して、発散フェーズとしての「意見交換」の予定時間が「16:00-16:15」であり、収束フェーズとしての「まとめ」の予定時間が「16:15-16:25」であることが記載されている。また、図3に示す電子メール24aには、議題「プロトタイプ作成スケジュールについて」に関して、発散フェーズとしての「スケジュール素案についてレビュー」の予定時間が「16:30-16:45」であり、収束フェーズとしての「まとめ」の予定時間が「16:45-16:55」であることが記載されている。
図4は、1台のコンピューターによって構成される場合のスキル情報取得システム30のブロック図である。
図4に示すように、スキル情報取得システム30は、種々の操作が入力される例えばキーボード、マウスなどの操作デバイスである操作部31と、種々の情報を表示する例えばLCDなどの表示デバイスである表示部32と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部33と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部34と、スキル情報取得システム30全体を制御する制御部35とを備えている。
記憶部34は、参加候補者が過去にアップロードした会議の資料などの資料34aを記憶可能である。記憶部34は、資料34a以外にも、参加候補者が過去にアップロードした資料を記憶可能である。
制御部35は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、制御部35のCPUの作業領域として用いられるメモリーとしてのRAMとを備えている。制御部35のCPUは、記憶部34または制御部35のROMに記憶されているプログラムを実行する。
図5は、1台のコンピューターによって構成される場合の発言者決定システム40のブロック図である。
図5に示すように、発言者決定システム40は、種々の操作が入力される例えばキーボード、マウスなどの操作デバイスである操作部41と、種々の情報を表示する例えばLCDなどの表示デバイスである表示部42と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部43と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部44と、発言者決定システム40全体を制御する制御部45とを備えている。
記憶部44は、ファシリテーションを支援するためのファシリテーション支援プログラムプログラム44aを記憶している。ファシリテーション支援プログラムプログラム44aは、例えば、発言者決定システム40の製造段階で発言者決定システム40にインストールされていても良いし、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの外部の記憶媒体から発言者決定システム40に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から発言者決定システム40に追加でインストールされても良い。
制御部45は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、制御部45のCPUの作業領域として用いられるメモリーとしてのRAMとを備えている。制御部45のCPUは、記憶部44または制御部45のROMに記憶されているプログラムを実行する。
制御部45は、ファシリテーション支援プログラムプログラム44aを実行することによって、会議の参加者の中から発言者を決定する発言者決定部45aと、発言者決定部45aによって決定された発言者を通知する発言者通知部45bとを実現する。
図6は、ファシリテーター用コンピューター70のブロック図である。
図6に示すように、ファシリテーター用コンピューター70は、種々の操作が入力される例えばキーボード、マウスなどの操作デバイスである操作部71と、種々の情報を表示する例えばLCDなどの表示デバイスである表示部72と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部73と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部74と、ファシリテーター用コンピューター70全体を制御する制御部75とを備えている。
制御部75は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、制御部75のCPUの作業領域として用いられるメモリーとしてのRAMとを備えている。制御部75のCPUは、記憶部74または制御部75のROMに記憶されているプログラムを実行する。
図7は、資料表示用コンピューター80のブロック図である。
図7に示すように、資料表示用コンピューター80は、種々の操作が入力される例えばキーボード、マウスなどの操作デバイスである操作部81と、種々の情報を表示する例えばLCDなどの表示デバイスである表示部82と、LAN、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部83と、各種の情報を記憶する例えば半導体メモリー、HDDなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部84と、資料表示用コンピューター80全体を制御する制御部85とを備えている。
記憶部84は、会議の資料84aを記憶可能である。
制御部85は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、制御部85のCPUの作業領域として用いられるメモリーとしてのRAMとを備えている。制御部85のCPUは、記憶部84または制御部85のROMに記憶されているプログラムを実行する。
次に、ファシリテーション支援システム10の動作について説明する。
まず、区切り情報取得システム20の動作について説明する。
図8は、区切り情報取得システム20の動作のフローチャートである。
区切り情報取得システム20の制御部25は、会議の識別情報とともに電子メールまたは資料を通信部23を介して受信すると、図8に示す動作を実行する。なお、図8に示す動作は、通信部23を介して識別情報を受信する会議の開始前に実行される必要がある。すなわち、会議の識別情報と、電子メールまたは資料とは、対象の会議の開始前に通信部23を介して受信される必要がある。
図8に示すように、制御部25は、通信部23を介して受信した電子メールまたは資料を、この電子メールまたは資料とともに通信部23を介して受信した会議の識別情報に関連付けて記憶部24に記憶する(S101)。
次いで、制御部25は、S101において記憶した電子メールまたは資料から、これらの対象の会議の区切り情報を取得する(S102)。例えば、制御部25は、図3に示す電子メール24aが記憶部24に書き込まれたことによって図8に示す動作を開始した場合、S102において図9に示す区切り情報90を取得する。
図9は、図8に示す動作によって取得された区切り情報90の一例を示す図である。
図9に示す区切り情報90は、会議における議題の区切り時間として「16:00-16:25」および「16:30-16:55」を含んでいる。また、区切り情報90は、「16:00-16:25」の区切り時間に対応する議題の発散フェーズ、収束フェーズの区切り時間として、それぞれ、「16:00-16:15」、「16:15-16:25」を含んでいる。また、区切り情報90は、「16:30-16:55」の区切り時間に対応する議題の発散フェーズ、収束フェーズの区切り時間として、それぞれ、「16:30-16:45」、「16:45-16:55」を含んでいる。
なお、S101において記憶した電子メールまたは資料において、資料のページのうち各議題で使用するページが記載されている場合、制御部25は、図9に示す区切り情報90のように、資料のページのうち各議題で使用するページを含む区切り情報をS102において取得する。
図8に示すように、制御部25は、S102の処理の後、S102において取得した区切り情報を、S101において電子メールまたは資料に関連付けて記憶した会議の識別情報に関連付けて、区切り情報データベース51に書き込んで(S103)、図8に示す動作を終了する。
次に、スキル情報取得システム30の動作について説明する。
図10は、スキル情報取得システム30の動作のフローチャートである。
スキル情報取得システム30の制御部35は、資料を、この資料の送信者の名前などの識別情報とともに通信部33を介して受信すると、図10に示す動作を実行する。
図10に示すように、制御部35は、通信部33を介して受信した資料を、この資料とともに通信部33を介して受信した送信者の識別情報に関連付けて記憶部34に記憶する(S121)。
次いで、制御部35は、記憶部34に書き込まれた資料を既存の重要単語抽出アルゴリズムを利用して解析することによって、この資料からスキル情報となるジャンルを示す単語を取得する(S122)。ここで、既存の重要単語抽出アルゴリズムとしては、例えば、TF-IDFを用いて重要な単語を抽出するアルゴリズムと、重要な単語が記載されている段落のパターンが文書の種類毎に存在することに基づいて、対象の資料の文書の種類、および、対象の資料の文書の段落情報を用いて重要な単語を抽出するアルゴリズムと、重要な単語が記載されている可能性が高いテキストタイトルから重要な単語を抽出するアルゴリズムと、手がかり表現を用いて重要な単語を抽出するアルゴリズムと、文書において重要な単語は頻繁に使用される可能性が高いことに基づいて、シソーラスを用いて同様な意味の単語の出現回数に基づいて重要な単語を抽出するアルゴリズムとのいずれかが採用されても良い。
制御部35は、S122の処理の後、S122において取得したスキル情報を、S121において資料に関連付けて記憶した送信者の識別情報に関連付けて、スキル情報データベース52に書き込んで(S123)、図10に示す動作を終了する。
次に、発言者決定システム40の動作について説明する。
図11~図13は、発言者決定システム40の動作のフローチャートである。
ファシリテーターは、ファシリテーター用コンピューター70の操作部71を介して会議の開始を発言者決定システム40に指示することができる。この指示には、対象の会議の識別情報が含まれる。発言者決定システム40の発言者決定部45aは、会議の開始が指示されると、図11~図13に示す動作を実行する。
図11~図13に示すように、発言者決定部45aは、開始が指示された会議の識別情報に関連付けられた区切り情報を区切り情報データベース51から取得する(S141)。
次いで、発言者決定部45aは、ファシリテーションの支援の開始をスピーカー63による音声の出力によって通知する(S142)。
次いで、発言者決定部45aは、S141において取得した区切り情報における1つ目の議題を対象にする(S143)。
次いで、発言者決定部45aは、現在の対象の議題の発散フェーズの開始時間が経過しているか否かを、S141において取得した区切り情報に基づいて判断する(S144)。
発言者決定部45aは、現在の対象の議題の発散フェーズの開始時間が経過していないとS144において判断すると、対象の会議の資料のページのうち、現在の対象の議題のページが資料表示用コンピューター80の表示部82に表示されていることが資料表示用コンピューター80から通知されているか否かを、S141において取得した区切り情報に基づいて判断する(S145)。
発言者決定部45aは、現在の対象の議題の発散フェーズの開始時間が経過しているとS144において判断するか、対象の会議の資料のページのうち、現在の対象の議題のページが資料表示用コンピューター80の表示部82に表示されていることが資料表示用コンピューター80から通知されているとS145において判断すると、発散フェーズの開始のための、ファシリテーションデバイス60のボタンを押すことを促す通知をスピーカー63による音声の出力によって実行する(S146)。
発言者決定部45aは、対象の会議の資料のページのうち、現在の対象の議題のページが資料表示用コンピューター80の表示部82に表示されていることが資料表示用コンピューター80から通知されていないとS145において判断するか、S146の処理が終了すると、発散フェーズの開始のための、ファシリテーションデバイス60のボタンが押されたか否かを判断する(S147)。
発言者決定部45aは、発散フェーズの開始のためのボタンが押されていないとS147において判断すると、S144の処理を実行する。
発言者決定部45aは、発散フェーズの開始のためのボタンが押されたとS147において判断すると、発散フェーズの開始をスピーカー63による音声の出力によって通知する(S148)。
次いで、発言者決定部45aは、発散フェーズにおいて発言者を決定するための発散フェーズ発言者決定処理を実行する(S149)。
図14および図15は、発散フェーズ発言者決定処理のフローチャートである。
図14および図15に示すように、発言者決定部45aは、対象の会議の全ての参加者の優先度をゼロにする(S181)。
なお、発言者決定部45aは、カメラ61によって撮影した画像に含まれる顔画像と、顔画像データベース53に識別情報に関連付けて記憶されている顔画像とに基づいて、対象の会議の参加者の識別情報を得ることができる。
発言者決定部45aは、S181の処理の後、優先度に加える値が大きいほど、少ない発言数に対応するように、参加者の発言数に応じた値を、この参加者の優先度に加える(S182)。
なお、発言者決定部45aは、原則として、次の発言者への交代が起きるまでを1発言とする。ただし、発言者決定部45aは、1発言が例えば50文字などの特定の文字数を超えた場合には、「あー」、「えーと」などのフィラー音や、「それでは」、「では」、「さて」、「ところで」などの転換の接続詞が出現したときに、発言を区切る。
発言者決定部45aは、カメラ61によって撮影した画像に含まれる顔画像と、マイク62によって取得された音声とに基づいて、発言者を識別することができる。特に、発言者決定部45aは、マイク62がマイクアレイである場合、カメラ61によって撮影した画像に含まれる顔画像と、マイク62に対して音声が入ってきた方向とに基づいて、発言者を識別することができる。また、発言者決定部45aは、マイク62によって取得された音声に対する音声認識によって、音声に対応する文字を取得することができる。
発言者決定部45aは、S182の処理の後、参加者のスキル情報に示されるスキルと、現在の対象の議題のトピックとの一致の度合いを示す一致度に応じた値を優先度に加える(S183)。具体的には、発言者決定部45aは、優先度に加える値が大きいほど、高い一致度に対応するように、参加者の一致度に応じた値を、この参加者の優先度に加える。ここで、発言者決定部45aは、参加者のスキル情報をスキル情報データベース52から取得することができる。また、発言者決定部45aは、現在の対象の議題に関する会議における音声から音声認識によって文字を取得し、この文字を既存の重要単語抽出アルゴリズムを利用して解析することによって、現在の対象の議題のトピックを取得することができる。また、発言者決定部45aは、資料のページのうち現在の対象の議題で使用するページが、S141において取得した区切り情報において示されている場合、このページの文字を既存の重要単語抽出アルゴリズムを利用して解析することによって、現在の対象の議題のトピックを取得することもできる。
発言者決定部45aは、S183の処理の後、参加者がイライラしている度合いを示すイライラ度に応じた値を優先度に加える(S184)。具体的には、発言者決定部45aは、優先度に加える値が大きいほど、高いイライラ度に対応するように、参加者のイライラ度に応じた値を、この参加者の優先度に加える。ここで、発言者決定部45aは、カメラ61によって撮影した画像に含まれる参加者の顔画像に対して既存のアルゴリズムを利用して感情分析を実行することによって、この参加者の「怒り」の感情の度合いを検出し、イライラ度が大きいほど、「怒り」の感情の度合いが高くなるように、この参加者の「怒り」の感情の度合いに基づいて、この参加者のイライラ度を決定する。
発言者決定部45aは、S184の処理の後、現在の発散フェーズにおける参加者の理解度に応じた値を優先度に加える(S185)。具体的には、発言者決定部45aは、優先度に加える値が大きいほど、低い理解度に対応するように、現在の発散フェーズにおける参加者の理解度に応じた値を、この参加者の優先度に加える。ここで、発言者決定部45aは、現在の発散フェーズを開始してから、すなわち、直前のS148の処理以降から、現在までの間にカメラ61によって撮影した画像に含まれる参加者の顔画像に対して既存のアルゴリズムを利用して感情分析を実行することによって、現在の発散フェーズにおける、この参加者の「嫌悪」の感情の度合いを検出し、理解度が低いほど、「嫌悪」の感情の度合いが高くなるように、現在の発散フェーズにおける、この参加者の「嫌悪」の感情の度合いに基づいて、現在の発散フェーズにおける、この参加者の理解度を決定する。
発言者決定部45aは、S185の処理の後、S181~S185の処理によって求めた優先度が高い順に参加者の識別情報を並べたリストを生成する(S186)。
発言者決定部45aは、S186の処理の後、S186において生成したリストにおいて一番上の参加者を対象にする(S187)。
発言者決定部45aは、S187の処理の後、現在の発散フェーズにおいて発言者を既に決定したか否かを判断する(S188)。
発言者決定部45aは、現在の発散フェーズにおいて発言者を既に決定したとS188において判断すると、現在の発散フェーズにおいて直前の発言者を決定するために実行したS184の処理、すなわち、前々回のS184の処理において使用した、この発言者のイライラ度が特定の程度以上であったか否かを判断する(S189)。
発言者決定部45aは、直前の発言者のイライラ度が特定の程度以上であったとS189において判断すると、現在の発散フェーズにおいて次の発言者を決定するために実行したS184の処理、すなわち、直前のS184の処理において使用した、現在の対象の参加者のイライラ度が特定の程度以上であったか否かを判断する(S190)。
発言者決定部45aは、現在の対象の参加者のイライラ度が特定の程度以上であったとS190において判断すると、S186において生成したリストにおける全ての参加者を今回の発散フェーズ発言者決定処理において対象にしたか否かを判断する(S191)。
発言者決定部45aは、少なくとも1人の参加者を対象にしていないとS191において判断すると、S186において生成したリストにおいて現在の対象の参加者の次の参加者を新たな対象にして(S192)、S190の処理を実行する。
発言者決定部45aは、現在の発散フェーズにおいて発言者を未だ決定していないとS188において判断するか、直前の発言者のイライラ度が特定の程度未満であったとS189において判断するか、現在の対象の参加者のイライラ度が特定の程度未満であったとS190において判断すると、現在の対象の参加者を次の発言者として決定して(S193)、図14および図15に示す発散フェーズ発言者決定処理を終了する。
発言者決定部45aは、全ての参加者を対象にしたとS191において判断すると、S186において生成したリストにおいて一番上の参加者を次の発言者として決定して(S194)、図14および図15に示す発散フェーズ発言者決定処理を終了する。
図11~図13に示すように、発言者通知部45bは、S149の発散フェーズ発言者決定処理の後、直前のS149の処理において決定した発言者をスピーカー63による音声の出力によって通知する(S150)
発言者決定部45aは、S150の処理の後、例えば2分間などの直前の特定の期間における発言量が特定の量以下になったか否かを判断する(S151)。ここで、発言者決定部45aは、マイク62によって取得される音声に対する音声認識によって発言量を算出することが可能である。
発言者決定部45aは、直前の特定の期間における発言量が特定の量以下になっていないとS151において判断すると、現在の対象の議題の収束フェーズの開始時間が経過しているか否かを、S141において取得した区切り情報に基づいて判断する(S152)。
発言者決定部45aは、直前の特定の期間における発言量が特定の量以下になったとS151において判断するか、現在の対象の議題の収束フェーズの開始時間が経過しているとS152において判断すると、収束フェーズの開始のための、ファシリテーションデバイス60のボタンを押すことを促す通知をスピーカー63による音声の出力によって実行する(S153)。
発言者決定部45aは、現在の対象の議題の収束フェーズの開始時間が経過していないとS152において判断するか、S153の処理が終了すると、収束フェーズの開始のための、ファシリテーションデバイス60のボタンが押されたか否かを判断する(S154)。
発言者決定部45aは、収束フェーズの開始のためのボタンが押されていないとS154において判断すると、次の発言者の通知のための操作が実行されたか否かを判断する(S155)。
発言者決定部45aは、次の発言者の通知のための操作が実行されていないとS155において判断すると、S151の処理を実行する。
発言者決定部45aは、次の発言者の通知のための操作が実行されたとS155において判断すると、S149の処理を実行する。
発言者決定部45aは、収束フェーズの開始のためのボタンが押されたとS154において判断すると、収束フェーズの開始をスピーカー63による音声の出力によって通知する(S156)。
次いで、発言者決定部45aは、現在の対象の議題の発散フェーズにおける議論のまとめをファシリテーターに促す通知をスピーカー63による音声の出力によって実行する(S157)。したがって、ファシリテーターは、現在の対象の議題の発散フェーズにおける議論のまとめを生成し、生成したまとめを口述することができる。
発言者決定部45aは、S157の処理の後、ファシリテーターによるまとめの口述が終了したと判断するまで、ファシリテーターによるまとめの口述が終了したか否かを判断する(S158)。ここで、発言者決定部45aは、例えばファシリテーターによるまとめの口述が終了したことを示す、ファシリテーションデバイス60のボタンが押されるなど、ファシリテーターによるまとめの口述が終了したことを示す何らかの指示を受けることによって、ファシリテーターによるまとめの口述が終了したと判断しても良いし、マイク62によって取得される音声に対する音声認識の結果に基づいて、ファシリテーターによるまとめの口述が終了したと判断しても良い。
発言者決定部45aは、ファシリテーターによるまとめの口述が終了したとS158において判断すると、対象の会議の全ての参加者の優先度をゼロにする(S159)。
発言者決定部45aは、S159の処理の後、参加者のスキル情報に示されるスキルと、直前のS157の処理からファシリテーターによるまとめの口述が終了したとS158において判断するまでの間(以下「まとめ時間」という。)にファシリテーターによって口述されたまとめのトピックとの一致の度合いを示す一致度に応じた値を優先度に加える(S160)。具体的には、発言者決定部45aは、優先度に加える値が大きいほど、高い一致度に対応するように、参加者の一致度に応じた値を、この参加者の優先度に加える。ここで、発言者決定部45aは、参加者のスキル情報をスキル情報データベース52から取得することができる。また、発言者決定部45aは、まとめ時間の、ファシリテーターによるまとめの口述に対応する音声から音声認識によって文字を取得し、この文字を既存の重要単語抽出アルゴリズムを利用して解析することによって、まとめ時間にファシリテーターによって口述されたまとめのトピックを取得することができる。
発言者決定部45aは、S160の処理の後、まとめ時間にファシリテーターによって口述されたまとめに対する参加者の理解度に応じた値を優先度に加える(S161)。具体的には、発言者決定部45aは、優先度に加える値が大きいほど、低い理解度に対応するように、まとめ時間にファシリテーターによって口述されたまとめに対する参加者の理解度に応じた値を、この参加者の優先度に加える。ここで、発言者決定部45aは、まとめ時間にカメラ61によって撮影した画像に含まれる参加者の顔画像に対して既存のアルゴリズムを利用して感情分析を実行することによって、まとめ時間における、この参加者の「嫌悪」の感情の度合いを検出し、理解度が低いほど、「嫌悪」の感情の度合いが高くなるように、まとめ時間における、この参加者の「嫌悪」の感情の度合いに基づいて、まとめ時間における、この参加者の理解度を決定する。
発言者決定部45aは、S161の処理の後、S159~S161の処理によって求めた優先度が高い順に参加者の識別情報を並べたリストを生成する(S162)。
発言者決定部45aは、S162の処理の後、S162において生成したリストにおいて一番上の参加者を対象にする(S163)。
発言者決定部45aは、S163の処理の後、発言の上限時間を決定する(S164)。例えば、発言者決定部45aは、現在の収束フェーズの終了時間を、S141において取得した区切り情報に基づいて判断して、現在の収束フェーズの終了時間と、現在時間とに基づいて、現在の収束フェーズの残り時間を算出した後、現在の収束フェーズの残り時間を、現在の収束フェーズにおいて発言者として未だ決定されていない参加者の人数で割った値の2倍を上限時間としても良い。また、発言者決定部45aは、S162の処理の終了時間から、現在の収束フェーズの終了時間までの時間を算出し、算出した時間を、対象の会議の参加者の人数で割った値の2倍を上限時間としても良い。
発言者決定部45aは、S164の処理の後、現在の対象の参加者を次の発言者として決定する(S165)。
発言者通知部45bは、S165の処理の後、直前のS165の処理において決定した発言者をスピーカー63による音声の出力によって通知する(S166)
発言者決定部45aは、S166の処理の後、現在の発言者による発言が終了したか否かを判断する(S167)。ここで、発言者決定部45aは、例えば現在の発言者による発言が終了したことを示す、ファシリテーションデバイス60のボタンが押されるなど、現在の発言者による発言が終了したことを示す何らかの指示を受けることによって、現在の発言者による発言が終了したと判断しても良いし、マイク62によって取得される音声に対する音声認識の結果に基づいて、現在の発言者による発言が終了したと判断しても良い。
発言者決定部45aは、現在の発言者による発言が終了していないとS167において判断すると、現在の発言者による発言時間、すなわち、直前のS166の処理から現在までの時間が、直前のS164の処理によって決定された上限時間を超えたか否かを判断する(S168)。
発言者決定部45aは、現在の発言者による発言時間が上限時間を超えたとS168において判断すると、発言の終了を促す通知をスピーカー63による音声の出力によって実行する(S169)。したがって、ファシリテーターは、S169における通知を受けて、現在の発言者に発言の終了を促すことができる。
発言者決定部45aは、現在の発言者による発言時間が上限時間を超えていないとS168において判断するか、S169の処理を実行すると、現在の収束フェーズの終了のための、ファシリテーションデバイス60のボタンが押されたか否かを判断する(S170)。
発言者決定部45aは、現在の収束フェーズの終了のためのボタンが押されていないとS170において判断すると、S167の処理を実行する。
発言者決定部45aは、現在の発言者による発言が終了したとS167において判断すると、現在の収束フェーズの終了時間が経過しているか否かを、S141において取得した区切り情報に基づいて判断する(S171)。
発言者決定部45aは、現在の収束フェーズの終了時間が経過しているとS171において判断すると、現在の収束フェーズの終了のための、ファシリテーションデバイス60のボタンを押すことを促す通知をスピーカー63による音声の出力によって実行する(S172)。
発言者決定部45aは、現在の収束フェーズの終了時間が経過していないとS171において判断するか、S172の処理が終了すると、現在の収束フェーズの終了のための、ファシリテーションデバイス60のボタンが押されたか否かを判断する(S173)。
発言者決定部45aは、現在の収束フェーズの終了のためのボタンが押されていないとS173において判断すると、S162において生成したリストにおける全ての参加者を対象にしたか否かを判断する(S174)。
発言者決定部45aは、少なくとも1人の参加者を対象にしていないとS174において判断すると、S162において生成したリストにおいて現在の対象の参加者の次の参加者を新たな対象にして(S175)、S164の処理を実行する。
発言者決定部45aは、全ての参加者を対象にしたとS191において判断すると、S163の処理を実行する。
発言者決定部45aは、現在の収束フェーズの終了のためのボタンが押されたとS170またはS173において判断すると、現在の対象の議題の終了をスピーカー63による音声の出力によって通知する(S176)。
発言者決定部45aは、S176の処理の後、S141において取得した区切り情報における全ての議題を対象にしたか否かを判断する(S177)。
発言者決定部45aは、少なくとも1つの議題を対象にしていないとS177において判断すると、S141において取得した区切り情報において現在の対象の議題の次の議題を新たな対象にして(S178)、S144の処理を実行する。
発言者決定部45aは、全ての議題を対象にしたとS177において判断すると、ファシリテーションの支援の終了をスピーカー63による音声の出力によって通知して(S179)、図11~図13に示す動作を終了する。
以上に説明したように、ファシリテーション支援システム10は、会議における参加者の発言数に基づいて参加者の中から発言者を決定する場合(S182およびS193)、発言数が少ない参加者、すなわち、会議において発言数を増やす必要がある参加者を優先して発言者に決定するので、参加者同士で積極的に意見を出し合うことになり、その結果、会議の参加者にとっての会議の意義を向上することができる。
ファシリテーション支援システム10は、会議の参加者のスキルと、会議における少なくとも一部のトピックとの一致度に基づいて参加者の中から発言者を決定する場合((S183およびS193)または(S160およびS165))、会議における少なくとも一部のトピックとの一致度が高いスキルを持っている参加者、すなわち、有意義な発言をする可能性が高い参加者を優先して発言者に決定するので、会議を有意義なものにすることができ、その結果、会議の参加者にとっての会議の意義を向上することができる。
ファシリテーション支援システム10は、会議における参加者のイライラ度に基づいて参加者の中から発言者を決定する場合(S184およびS193)、イライラ度が高い参加者、すなわち、発言したくてイライラしている可能性が高い参加者を優先して発言者に決定するので、会議の参加者にとっての会議の意義を向上することができる。また、ファシリテーション支援システム10は、イライラ度が高い参加者を優先して発言者に決定するので、参加者のイライラ度が高くなり過ぎることを防止することができ、その結果、イライラ度が高くなり過ぎた参加者による会議の妨害を防止することができる。
ファシリテーション支援システム10は、会議における参加者の理解度に基づいて参加者の中から発言者を決定する場合((S185およびS193)または(S161およびS165))、理解度が低い参加者、すなわち、会議の内容を理解する必要がある参加者を優先して発言者に決定するので、会議の内容を理解するための機会を参加者に適切に与えることができ、その結果、会議の参加者にとっての会議の意義を向上することができる。
ファシリテーション支援システム10は、発言者の決定の優先度の決定の方法を発散フェーズおよび収束フェーズで異ならせる(S159~S161およびS181~S185)ので、発言者の決定の優先度を発散フェーズおよび収束フェーズのそれぞれに適した方法で決定することができ、その結果、会議の参加者にとっての会議の意義を向上することができる。
ファシリテーション支援システム10は、イライラ度に基づいて優先度を決定する場合に、優先度通りだとイライラ度が特定の程度以上である発言者を連続で決定することになるとき、イライラ度が特定の程度未満である参加者を発言者として決定する(S189~S193)。この構成により、ファシリテーション支援システム10は、イライラ度が特定の程度以上である発言者を連続で決定することを避けるので、イライラ度が高い参加者同士が連続して発言することによって言い争いに発展するという事態を避けることができ、その結果、会議の参加者にとっての会議の意義を向上することができる。
ファシリテーション支援システム10は、本実施の形態において、発散フェーズにおいて、会議の参加者のスキルと、会議における少なくとも一部のトピックとの一致度と、会議における参加者の発言数と、会議における参加者のイライラ度と、会議における参加者の理解度とのそれぞれに基づいて発言者の決定の優先度を参加者に対して決定する(S182~S185)。しかしながら、ファシリテーション支援システム10は、発散フェーズにおいて、会議の参加者のスキルと、会議における少なくとも一部のトピックとの一致度と、会議における参加者の発言数と、会議における参加者のイライラ度と、会議における参加者の理解度との少なくとも1つに基づいて発言者の決定の優先度を参加者に対して決定しても良い。
ファシリテーション支援システム10は、本実施の形態において、収束フェーズにおいて、参加者のスキルと、会議における少なくとも一部のトピックとの一致度と、会議における参加者の理解度とのそれぞれに基づいて発言者の決定の優先度を参加者に対して決定する(S160~S161)。しかしながら、ファシリテーション支援システム10は、収束フェーズにおいて、会議の参加者のスキルと、会議における少なくとも一部のトピックとの一致度と、会議における参加者の発言数と、会議における参加者のイライラ度と、会議における参加者の理解度との少なくとも1つに基づいて発言者の決定の優先度を参加者に対して決定しても良い。
ファシリテーション支援システム10は、会議の参加者のスキルと、会議における少なくとも一部のトピックとの一致度と、会議における参加者の発言数と、会議における参加者のイライラ度と、会議における参加者の理解度との少なくとも1つに基づいて発言者の決定の優先度を参加者に対して決定するので、会議の参加者からバランスよく意見を引き出すことができるとともに、人間関係に依存することなく発言者を決定することができ、その結果、ファシリテーターのファシリテーション技術が低くても、ファシリテーターに効率良く会議を運営させることができる。
ファシリテーション支援システム10は、本実施の形態において、カメラ61によって撮影した画像に含まれる顔画像に基づいて発言者を識別する。しかしながら、ファシリテーション支援システム10は、カメラ61によって撮影した画像を使用せずに、マイク62によって取得された音声に対する音声認識によって発言者を識別しても良い。
ファシリテーション支援システム10は、本実施の形態において、カメラ61によって撮影した画像に含まれる顔画像に対して感情分析を実行することによってイライラ度や理解度を取得する。しかしながら、ファシリテーション支援システム10は、本実施の形態において、マイク62によって取得された音声に対する感情分析を実行することによってイライラ度や理解度を取得しても良い。
ファシリテーション支援システム10は、本実施の形態において、各種の指示をファシリテーションデバイス60のボタンを押すことによって受け付ける。しかしながら、ファシリテーション支援システム10は、ファシリテーションデバイス60のボタンを押すことに加えて、または、ファシリテーションデバイス60のボタンを押すことに代えて、ファシリテーションデバイス60のボタンを押すこと以外の操作によって各種の指示を受け付けても良い。例えば、ファシリテーション支援システム10は、ファシリテーター用コンピューター70の操作部71を介した操作や、ファシリテーションデバイス60のマイク62から入力される音声による操作によって各種の指示を受け付けても良い。
ファシリテーション支援システム10は、本実施の形態において、各種の通知をスピーカー63による音声の出力によって実行する。しかしながら、ファシリテーション支援システム10は、音声による出力に加えて、または、音声による出力に代えて、音声による出力以外の出力によって各種の通知を実行しても良い。例えば、ファシリテーション支援システム10は、ファシリテーター用コンピューター70の表示部72への表示によって各種の通知を実行しても良い。
ファシリテーション支援システム10は、スキル情報取得システム30によって取得されてスキル情報データベース52に記憶されたスキル情報に基づいて発言者の決定の優先度を決定する。しかしながら、ファシリテーション支援システム10は、スキル情報取得システム30とは異なる仕組みによって取得されたスキル情報を管理するデータベースを備えている場合、このデータベースに記憶されているスキル情報を、スキル情報データベース52に記憶されているスキル情報より優先的に使用して発言者の決定の優先度を決定しも良い。
ファシリテーション支援システム10は、図1に示す構成以外の構成でも良い。例えば、ファシリテーション支援システム10は、区切り情報取得システム20およびスキル情報取得システム30の少なくとも1つが発言者決定システム40に組み込まれても良い。また、ファシリテーション支援システム10は、カメラ61、マイク62、スピーカー63およびボタンの少なくとも一部がファシリテーションデバイス60とは異なるデバイスとして提供されても良い。