JP7184702B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、パチンコ遊技機等の遊技を実行可能な遊技機に関する。
パチンコ遊技機等の遊技機において、演出の発生タイミングを教示するタイマの表示画面に「残り?秒」という文字情報を表示することで、演出制御処理の負担を軽減させる技術が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2013-140号公報
特許文献1に記載された技術では、演出を正常に実行できなかった場合に、不自然なタイマの表示が残り続けることにより、遊技者に不信感を与えるおそれがあった。
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる遊技機の提供を目的とする。
(A)上記目的を達成するため、本願発明に係る遊技機は、
遊技を実行可能な遊技機であって、
第1状態から第2状態に更新する更新演出を実行可能な更新演出実行手段と、
前記更新演出を実行する前に、事前演出を実行可能な事前演出実行手段と、
前記更新演出が前記第2状態に更新されたときに、特定演出を実行可能な特定演出実行手段と、を備え、
前記更新演出実行手段は、前記事前演出が実行されている場合に、更新開始タイミングにおいて前記更新演出を前記第1状態から実行可能であり、
前記事前演出実行手段は、
前記更新開始タイミングにおいて前記更新演出が前記第1状態で実行されたときに、前記事前演出を終了し、
前記事前演出の実行が開始された後に、前記更新演出の対象となる可変表示の実行中に演出制御の異常による所定事象が発生したことにより前記更新開始タイミングにおいて前記更新演出が実行されなかったときに、当該可変表示に対応して前記更新開始タイミングよりも後の図柄確定コマンドを受信した特定タイミングにおいて前記事前演出を終了し、
前記更新演出の対象となる可変表示の実行中において、前記更新開始タイミングは複数ある。
(1)上記目的を達成するため、他の遊技機は、遊技を実行可能な遊技機(例えばパチンコ遊技機1など)であって、第1状態から第2状態に更新する更新演出(例えばタイマ演出など)を実行可能な更新演出実行手段(例えばステップ11AKS112を実行する演出制御用CPU120など)と、前記更新演出を実行する前に、事前演出(例えばタイマ準備演出など)を実行可能な事前演出実行手段(例えばステップ092IWS107を実行する演出制御用CPU120など)と、前記更新演出が前記第2状態に更新されたときに、特定演出(例えば予告演出、発展演出、チャンスアップ演出など)を実行可能な特定演出実行手段(例えばステップ11AKS114を実行する演出制御用CPU120など)とを備え、前記更新演出実行手段は、前記事前演出が実行されている場合に、更新開始タイミング(例えばタイマ演出開始タイミングなど)において前記更新演出を前記第1状態から実行可能であり、前記事前演出実行手段は、前記更新開始タイミングにおいて前記更新演出が前記第1状態で実行されたときに、前記事前演出を終了し(例えば図8-8(F)(G)を参照)、前記事前演出の実行が開始された後に、所定事象が発生したことにより前記更新開始タイミングにおいて前記更新演出が実行されなかったときに、前記更新開始タイミングよりも後の特定タイミング(例えばエラー時演出終了タイミングなど)において前記事前演出を終了する。
このような構成によれば、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
(2)上記(1)の遊技機において、前記事前演出を前記更新開始タイミングにおいて前記更新演出に変化させることが可能(例えば図8-8(F)(G)を参照)であってもよい。
このような構成においては、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
(3)上記(1)または(2)の遊技機において、対象となる可変表示の実行中における複数タイミング(例えばタイミングT01~T03など)のうちいずれかのタイミングを前記更新開始タイミングとして、前記更新演出を実行可能であってもよい。
このような構成においては、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
(4)上記(3)の遊技機において、対象となる可変表示の実行中における前記複数タイミングのうち最後のタイミングよりも遅いタイミング(例えばタイミングT11、T12など)を前記特定タイミングとして、前記事前演出を終了してもよい。
このような構成においては、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
(5)上記(4)の遊技機において、対象となる可変表示の実行中における前記複数タイミングごとに前記更新演出が実行されるか否かを判定する判定手段(例えばステップ11AKS203、11AKS208、11AKS213を実行する演出制御用CPU120など)を備え、前記判定手段によって、前記複数タイミングのうち最後のタイミングにおいて前記更新演出が実行されなかったと判定した場合に、前記特定タイミングにおいて前記事前演出を終了(例えばステップ11AKS217に基づいて実行される可変表示中演出処理のステップ11AKS118など)してもよい。
このような構成においては、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一部を示すフローチャートである。 先読予告設定処理の一例を示すフローチャートである。 保留表示予告演出決定テーブルおよび保留表示予告準備演出決定テーブルの一例を示す説明図である。 タイマ演出決定テーブルおよびタイマ予告準備演出決定テーブルの一例を示す説明図である。 チャンス目予告演出決定テーブルの一例を示す説明図である。 先読予告実行処理の一例を示すフローチャートである。 保留表示予告演出(準備演出)およびタイマ演出(準備演出)の実行タイミングの一例を示す説明図である。 保留表示予告準備演出およびタイマ準備演出の演出態様を示す説明図である。 チャンス目予告設定処理の一例を示すフローチャートである。 チャンス目予告実行可否決定テーブルの一例を示す説明図である。 保留表示予告準備演出およびチャンス目予告演出の演出態様を示す説明図である。 変動パターンの構成例を示す図である。 タイマ演出開始タイミングの設定例を示す図である。 スーパーリーチ内容に応じたタイマ演出の設定例を示す図である。 タイマ演出タイミング決定テーブルの構成例を示す図である。 エラー時演出終了タイミングの設定例を示す図である。 可変表示中演出処理の一例を示すフローチャートである。 タイマ準備演出の終了制御例を示す図である。 変形例としてコマンド受信異常が発生した場合を示す図である。 変形例として保留数更新異常が発生した場合を示す図である。 変形例のタイマ演出エラー判定処理を示すフローチャートである。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」~「9」を示す数字や「-」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出または導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタおよびスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲームおよび飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示およびアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口および一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」~「9」を示す数字や「-」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車および多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「-」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。前記所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない大当り種別、または、ほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率および特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて、または当該表示に代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、遊技効果ランプ9の点灯や消灯、可動体32の動作、あるいは、これらの一部または全部を含む任意の演出装置を用いた演出として行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読予告演出がある。先読予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部または一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過または進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過または進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32または当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、前記バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと、または電断からの復旧中であることを、報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、前記演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行および保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行および保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
ステップS101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110~S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110~S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲームまたは第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口および第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」または「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9および装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170~S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態または小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形および応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「-」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「-」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラムおよびデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラムおよびデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラムおよびデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合または「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部092IWに関する説明)
次に、特徴部092IWについて説明する。本特徴部092IWでは、可変表示の可変表示結果が大当りとなることを示唆する大当り示唆演出と、大当り示唆演出が実行される前に大当り示唆演出が実行されることを予告する準備演出とを実行可能である。なお、準備演出により実行が予告される大当り示唆演出は、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出と、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出とのいずれであってもよい。本特徴部092IWでは、大当り示唆演出として、保留表示予告演出、タイマ演出およびチャンス目予告演出を実行可能である。また、大当り示唆演出が実行される前に大当り示唆演出が実行されることを予告する準備演出として、保留表示予告演出が実行される前に保留表示予告演出が実行されることを予告する保留表示予告準備演出と、タイマ演出が実行される前にタイマ演出が実行されることを予告するタイマ準備演出とを実行可能である。
図8-1は、本特徴部092IWにおける演出制御プロセス処理(ステップS76)のフローチャートの一部である。本特徴部092IWにおける演出制御プロセス処理では、図7に示される先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる先読予告設定処理(ステップS161)の実行後に、先読み予告演出を実行するための先読予告実行処理(ステップ092IWS162)を実行し、その後、図7に示されるステップS170~S177のいずれかの処理を実行するようになっている。
図8-2は、演出制御用CPU120が図8-1に示す演出制御プロセス処理において実行する先読予告設定処理(ステップS161)を示すフローチャートである。
先読予告設定処理において演出制御用CPU120は、まず、1セットの始動入賞時のコマンドを新たに受信したか否かを確認する(ステップ092IWS001)。具体的には、始動入賞時受信コマンドバッファに1セットの始動口入賞指定コマンド、図柄指定コマンド、変動カテゴリ指定コマンド、保留記憶数通知コマンドが新たに格納されているか否かを確認する。本例では、コマンド解析処理(ステップS75)において、始動入賞時のコマンドを受信すると、RAM122に設けられた始動入賞時受信コマンドバッファに、受信した始動入賞時のコマンドを格納する。本例では、第1保留記憶数および第2保留記憶数の上限数は4であることから、始動入賞時受信コマンドバッファは、第1保留記憶および第2保留記憶に対応してそれぞれ4つの格納領域が設けられている。1セットの始動入賞時のコマンドを新たに受信していなければ、そのまま処理を終了する。
1セットの始動入賞時のコマンドを新たに受信している場合には、演出制御用CPU120は、先読み予告演出の実行中であるか否かを確認する(ステップ092IWS001)。先読み予告演出の実行中である場合には、そのまま処理を終了する(すなわち新たな先読み予告演出を実行しない)。
先読み予告演出の実行中ではない場合には、演出制御用CPU120は、保留記憶数が2以上であるか否かを確認する(ステップ092IWS002)。保留記憶数が2以上ではない場合には、そのまま処理を終了する(すなわち新たな先読み予告演出を実行しない)。なお、保留記憶数が2以上であるか否かは、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100から受信した保留記憶数通知コマンドを確認することにより判定できる。
保留記憶数が2以上である場合には、演出制御用CPU120は、保留表示予告演出を実行するか否かと、実行する場合の演出態様とを決定する(ステップ092IWS003)。
保留表示予告演出は、保留記憶表示(およびアクティブ表示)の表示態様を通常態様とは異なる表示態様に変化させることにより、対応する可変表示の表示結果が大当りとなることを示唆する演出である。なお、本特徴部092IWでは、保留表示予告演出として、保留記憶表示として表示されている時点で表示態様を変化させるパターンが示されているが、このような構成に限らず、保留記憶表示として表示されているときには通常態様により表示され、アクティブ表示として表示されているときに表示態様を変化させるパターンを含むようにしてもよい。すなわち、始動入賞時点から対象となる可変表示が終了するまでの任意のタイミングで保留記憶表示またはアクティブ表示の表示態様を変化させる保留表示予告演出を実行可能に構成してもよい。同様に、保留表示予告演出が実行されることを予告する保留表示予告準備演出についても、始動入賞時点から対象となる可変表示が終了するまでの任意のタイミングで実行可能に構成してもよい。また、保留記憶表示またはアクティブ表示の表示態様が複数回変化するように構成してもよい。このように構成する場合には、保留表示予告演出ごとに対応する保留表示予告準備演出を実行可能としてもよい。
図8-3(A)は、保留表示予告演出決定テーブルの一例を示す説明図である。ステップ092IWS003では、演出決定用の乱数を抽出し、保留表示予告演出決定テーブルを参照して、新たに受信した始動入賞時のコマンド(図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンド)が、「非リーチはずれ」、「スーパーリーチはずれ」、「大当りA以外の大当り」および「大当りA」のいずれに該当するかにもとづいて、保留表示予告演出について、「実行なし 保留記憶表示:通常態様(白色)」、「実行あり 保留記憶表示:第1演出態様(青色)」、「実行あり 保留記憶表示:第2演出態様(緑色)」および「実行あり 保留記憶表示:第3演出態様(赤色)」のいずれかに決定する。
図8-3(A)に示す保留表示予告演出決定テーブルでは、入賞時判定結果ごとに演出決定用の乱数に対応する判定値が割り当てられているが、説明を簡略化するために、割り当てられた判定値の割合が示されている。つまり、入賞時判定結果ごとに、保留表示予告演出について、「実行なし 保留記憶表示:通常態様(白色)」、「実行あり 保留記憶表示:第1演出態様(青色)」、「実行あり 保留記憶表示:第2演出態様(緑色)」および「実行あり 保留記憶表示:第3演出態様(赤色)」のいずれに決定されるかの割合が示されている。本例では、図8-3(A)に示す保留表示予告演出決定テーブルの他に、図8-3(B)に示す保留表示予告準備演出決定テーブルや、図8-4(A)に示すタイマ演出決定テーブル、図8-4(B)に示すタイマ準備演出決定テーブル、図8-5(A)に示すチャンス目予告演出決定テーブルについても、説明を簡略化するために、いずれの決定事項に決定されるかの割合が示されている。
保留表示予告演出決定テーブルの特徴について説明する。図8-3(A)に示すように、保留表示予告演出決定テーブルでは、入賞時判定結果が「大当り」の場合には、「はずれ」の場合に比べて、保留表示予告演出について「実行なし」よりも「実行あり」と決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。また、保留表示予告演出決定テーブルでは、入賞時判定結果が「大当り」の場合には、「はずれ」の場合に比べて、「実行あり 保留記憶表示:第1演出態様(青色)」よりも「実行あり 保留記憶表示:第2演出態様(緑色)」、「実行あり 保留記憶表示:第2演出態様(緑色)」よりも「実行あり 保留記憶表示:第3演出態様(赤色)」に決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。このような構成により、保留表示予告演出が実行されたとき、さらに第1演出態様(青色)よりも第2演出態様(緑色)、第2演出態様(緑色)よりも第3演出態様(赤色)で実行されたときに、大当りとなることが示唆されることになる。すなわち、第3演出態様(赤色)>第2演出態様(緑色)>第1演出態様(青色)>実行なしの順に大当りとなる期待度が高くなる。
ステップ092IWS003で保留表示予告演出を実行しないと決定した場合には(ステップS092IWS004のN)、ステップS092IWS008に移行し、実行すると決定した場合には(ステップS092IWS004のY)、演出制御用CPU120は、保留表示予告演出を実行すると決定したことを示す保留表示予告演出フラグをセットする(ステップS092IWS005)。
次いで、演出制御用CPU120は、保留表示予告準備演出の演出態様を決定する(ステップS092IWS006)。保留表示予告準備演出は、準備演出の1つであって、保留表示予告演出が実行される前に保留表示予告演出が実行されることを予告するものである。
図8-3(B)は、保留表示予告準備演出決定テーブルの一例を示す説明図である。ステップ092IWS006では、演出決定用の乱数を抽出し、保留表示予告準備演出決定テーブルを参照して、保留表示予告演出の演出態様にもとづいて、保留表示予告準備演出について、「実行なし」、「実行あり 第1演出態様(エフェクト小)」および「実行あり 第2演出態様(エフェクト大)」のいずれかに決定する。
保留表示予告準備演出決定テーブルの特徴について説明する。図8-3(B)に示すように、保留表示予告準備演出決定テーブルでは、保留表示予告演出の演出態様が大当りとなる期待度が高い演出態様である程、保留表示予告準備演出について「実行なし」よりも「実行あり」と決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。また、保留表示予告準備演出決定テーブルでは、保留表示予告演出の演出態様が大当りとなる期待度が高い演出態様である程、「実行あり 第1演出態様(エフェクト小)」よりも「実行あり 第2演出態様(エフェクト大)」に決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。このような構成により、保留表示予告準備演出が実行されたとき、さらに第1演出態様(エフェクト小)よりも第2演出態様(エフェクト大)で実行されたときに、大当りとなることが示唆されることになる。すなわち、第2演出態様(エフェクト大)>第1演出態様(エフェクト小)>実行なしの順に大当りとなる期待度が高くなる。
次いで、演出制御用CPU120は、保留記憶数が3以上であるか否かを確認する(ステップ092IWS007)。保留記憶数が3以上ではない場合には、そのまま処理を終了する。なお、保留記憶数が3以上であるか否かは、例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100から受信した保留記憶数通知コマンドを確認することにより判定できる。
保留記憶数が3以上である場合には、演出制御用CPU120は、タイマ演出を実行するか否かと、実行する場合の演出態様とを決定する(ステップ092IWS008)。
タイマ演出は、対象となる可変表示の開始タイミングから当該可変表示結果が大当りとなること示唆するとともに特定演出の実行開始までの期間を示唆する演出である。特定演出は、可変表示の後半であるリーチ演出中に実行可能な大当り示唆演出または設定示唆演出を含んでいてもよい。大当り示唆演出は、リーチ演出中に可変表示結果が大当りとなることを示唆する。設定示唆演出は、パチンコ遊技機1に設定されている設定値を示唆する。パチンコ遊技機1は、各設定値に応じて大当りの当選確率や出玉率が変わる構成とされてもよい。例えば設定値は1~6の6段階からなり、6が最も出玉率が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど出玉率は低くなる。この構成では、設定値として6が設定されている場合に遊技者にとって最も有利度が高く、6、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。
本特徴部092IWでは、タイマ演出は、対象となる可変表示中に実行されるため、例えば、タイマ演出を実行すると決定した可変表示の可変表示開始設定処理(S171)においてタイマ演出を実行するための演出制御パターンを設定し、可変表示中演出処理(S172)において演出制御パターンに基づく各種の演出制御を実行することによって実現される。
なお、本特徴部092IWの構成に限らず、例えば、始動入賞時にタイマ演出を実行するか否かを決定せず、タイマ準備演出を実行するか否かと、実行する場合の演出態様とを決定し、対象となる可変表示が開始されるときに、タイマ演出を実行するか否かを決定するようにしてもよい。この場合には、タイマ準備演出の実行の有無、演出態様に応じて、異なる割合によりタイマ演出を実行するか否かと、実行する場合の演出態様とを決定するようにしてもよい。
タイマ演出は、対象となる可変表示よりも前に実行される可変表示中に開始するようにしてもよいし、対象となる可変表示が開始されてから所定期間経過したタイミングで開始するようにしてもよい。すなわち、始動入賞のタイミングから対象となる可変表示が終了するまでの任意のタイミングでタイマ演出を開始するようにしてもよい。同様に、タイマ演出が実行されることを予告するタイマ準備演出についても、始動入賞のタイミングから対象となる可変表示が終了するまで(ただしタイマ演出の実行期間を確保できるタイミングまで)の任意のタイミングで開始するようにしてもよい。
図8-4(A)は、タイマ演出決定テーブルの一例を示す説明図である。ステップ092IWS008では、演出決定用の乱数を抽出し、タイマ演出決定テーブルを参照して、新たに受信した始動入賞時のコマンド(図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンド)が、「非スーパーリーチ」、「スーパーリーチはずれ」および「スーパーリーチ大当り」のいずれに該当するかにもとづいて、タイマ演出について、「実行なし」、「実行あり 第1演出態様(25秒)」および「実行あり 第2演出態様(30秒)」のいずれかに決定する。
タイマ演出決定テーブルの特徴について説明する。図8-4(A)に示すように、タイマ演出決定テーブルでは、入賞時判定結果が「大当り」の場合には、「はずれ」の場合に比べて、タイマ演出について「実行なし」よりも「実行あり」と決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。また、タイマ演出決定テーブルでは、入賞時判定結果が「大当り」の場合には、「はずれ」の場合に比べて、「実行あり 第1演出態様(25秒)」よりも「実行あり 第2演出態様(30秒)」に決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。このような構成により、タイマ演出が実行されたとき、さらに第1演出態様(25秒)よりも第2演出態様(30秒)で実行されたときに、大当りとなることが示唆されることになる。すなわち、第2演出態様(30秒)>第1演出態様(25秒)>実行なしの順に大当りとなる期待度が高くなる。
ステップ092IWS008でタイマ演出を実行しないと決定した場合には(ステップS092IWS009のN)、ステップS092IWS012に移行し、実行すると決定した場合には(ステップS092IWS009のY)、演出制御用CPU120は、タイマ演出を実行すると決定したことを示すタイマ演出フラグをセットする(ステップS092IWS010)。
次いで、演出制御用CPU120は、タイマ準備演出の演出態様を決定する(ステップS092IWS011)。タイマ準備演出は、準備演出の1つであって、タイマ演出が実行される前にタイマ演出が実行されることを予告するものである。
図8-4(B)は、タイマ準備演出決定テーブルの一例を示す説明図である。ステップ092IWS006では、演出決定用の乱数を抽出し、タイマ準備演出決定テーブルを参照して、タイマ演出の演出態様にもとづいて、タイマ準備演出について、「実行なし」、「実行あり 第1演出態様(エフェクト小)」および「実行あり 第2演出態様(エフェクト大)」のいずれかに決定する。
タイマ準備演出決定テーブルの特徴について説明する。図8-4(B)に示すように、タイマ準備演出決定テーブルでは、タイマ演出の演出態様が大当りとなる期待度が高い演出態様である程、タイマ準備演出について「実行なし」よりも「実行あり」と決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。また、タイマ準備演出決定テーブルでは、タイマ演出の演出態様が大当りとなる期待度が高い演出態様である程、「実行あり 第1演出態様(キャラクタA)」よりも「実行あり 第2演出態様(キャラクタB)」に決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。このような構成により、タイマ準備演出が実行されたとき、さらに第1演出態様(キャラクタA)よりも第2演出態様(キャラクタB)で実行されたときに、大当りとなることが示唆されることになる。すなわち、第2演出態様(キャラクタB)>第1演出態様(キャラクタA)>実行なしの順に大当りとなる期待度が高くなる。
本特徴部092IWでは、いずれの演出態様の準備演出が実行されるかに応じて、実行可能な大当り示唆演出の演出態様が異なるように構成されている。具体的には、図8-3(B)に示すように、第1演出態様の保留表示予告準備演出が実行された場合には、第1~第3演出態様のうちのいずれかにより保留表示予告演出が実行され、第2演出態様の保留表示予告準備演出が実行された場合には、第2~第3演出態様のうちのいずれかにより保留表示予告演出が実行される。また、図8-4(B)に示すように、第1演出態様のタイマ準備演出が実行された場合には、第1~第2演出態様のうちのいずれかによりタイマ演出が実行され、第2演出態様のタイマ演出が実行された場合には、第2演出態様によりタイマ演出が実行される。このような構成により、準備演出の演出態様により期待度を異ならせることができるとともに、準備演出の演出態様ごと(すなわち期待度ごと)に、他の準備演出や大当り示唆演出と組み合わせて実行されたときの期待度を好適に調整することができる。
また、本特徴部092IWでは、大当り示唆演出は、対応する準備演出が実行されることなく実行可能に構成されている。具体的には、保留表示予告演出やタイマ演出を実行すると決定したときに、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出が実行なしと決定する場合がある(図8-3(B)、図8-4(B)参照)。そして、対応しない準備演出が実行されたか否かに応じて、実行されやすさが異なるように構成されている。具体的には、図8-3に示すように、入賞時判定結果が大当りの場合には、保留表示予告演出および保留表示予告準備演出を実行すると決定されやすい。また、図8-4に示すように、タイマ演出も実行すると決定されやすい。しかし、タイマ準備演出を実行しないと決定されることがある。すると、タイマ演出に対応しない保留表示予告準備演出が実行されたときの方が、保留表示予告準備演出が実行されないときよりも、タイマ演出が実行されやすくなる。このような構成により、好適に興趣を維持することができる。
なお、本特徴部092IWのでは、準備演出が実行されると、必ず対応する大当り示唆演出が実行されるように構成されているが、例えば、準備演出として、演出後に対応する大当り示唆演出が実行される通常準備演出と、演出後に対応する大当り示唆演出が実行されないガセ準備演出とを実行可能に構成してもよい。この場合には、ガセ保留表示予告準備演出が実行されたときには、ガセ保留表示予告準備演出が実行されていないときに比べて、タイマ演出(タイマ準備演出を伴うものであってもよいし、伴わないものであってもよい)が実行される割合が高くなるようにしてもよい。このような構成により、保留表示予告準備演出がガセであったときの遊技者の落胆を軽減することができ、好適に興趣を維持することができる。
また、本特徴部092IWでは、準備演出が実行されたか否かに応じて、いずれの演出態様の大当り示唆演出が実行されるかの割合が異なるように構成されている。具体的には、保留表示予告演出やタイマ準備演出の演出態様を第2演出態様と決定した場合には、第1演出態様と決定した場合に比べて、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出を実行すると決定する割合が高い(図8-3(B)、図8-4(B)参照)。このような構成により、好適に興趣を維持することができる。
次いで、演出制御用CPU120は、チャンス目予告演出を実行するか否かを決定する(ステップ092IWS012)。
チャンス目予告演出は、対象となる可変表示よりも前に実行される可変表示の表示結果としてチャンス目図柄(本例では「123」となる飾り図柄の組み合わせ)を導出表示することにより、対象となる可変表示(または対象となる可変表示が特定されず、保留記憶されている可変表示のいずれか)の可変表示結果が大当りとなること示唆する演出である。
図8-5(A)は、チャンス目予告演出決定テーブルの一例を示す説明図である。ステップ092IWS012では、演出決定用の乱数を抽出し、チャンス目予告演出決定テーブルを参照して、新たに受信した始動入賞時のコマンド(図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンド)が、「非スーパーリーチ」、「スーパーリーチはずれ」、「大当りA以外の大当り」および「大当りA」のいずれに該当するかにもとづいて、チャンス目予告演出について、「実行なし」および「実行あり」のいずれかに決定する。
チャンス目予告演出決定テーブルの特徴について説明する。図8-5(A)に示すように、チャンス目予告演出決定テーブルでは、入賞時判定結果が「大当り」の場合には、「はずれ」の場合に比べて、チャンス目予告演出について「実行なし」よりも「実行あり」と決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。このような構成により、チャンス目予告演出が実行されたときに、大当りとなることが示唆されることになる。
本特徴部092IWでは、大当り示唆演出として、保留表示予告演出、タイマ演出およびチャンス目予告演出を実行可能に構成されているが、図8-3(A)、図8-4(A)および図8-5(A)に示されるように、チャンス目予告演出については、保留表示予告演出やタイマ演出よりも、入賞時判定結果が大当りに実行される割合が低く、はずれであるときに実行される割合が高いため、入賞時判定結果が大当りのときとはずれのときとで、実行割合の差が小さい。そのため、チャンス目予告演出は、保留表示予告演出やタイマ演出よりも、大当りとなる期待度が低い。
ステップ092IWS012でチャンス目予告演出を実行しないと決定した場合には(ステップS092IWS013のN)、ステップS092IWS015に移行し、実行すると決定した場合には(ステップS092IWS013のY)、演出制御用CPU120は、チャンス目予告演出を実行すると決定したことを示すチャンス目予告演出フラグをセットする(ステップS092IWS014)。
次いで、演出制御用CPU120は、保留表示予告演出フラグがセットされている場合には(ステップS092IWS015のY)、保留表示予告準備演出の決定に応じて新たな保留記憶表示を表示する(ステップS092IWS016)。
ステップS092IWS016では、例えば、第1演出態様の保留表示予告準備演出を実行すると決定している場合には、画像表示装置5において、通常態様により新たな保留記憶表示を表示するとともに、当該保留記憶表示の近傍にエフェクト小画像(例えば、図8-11(B1)のエフェクト小の画像092IW004b参照)を表示する。また、第2演出態様の保留表示予告準備演出を実行すると決定している場合には、画像表示装置5において、通常態様により新たな保留記憶表示を表示するとともに、当該保留記憶表示の近傍にエフェクト大画像(例えば、図8-11(A1)のエフェクト大の画像092IW004b参照)を表示する。
次いで、演出制御用CPU120は、タイマ演出フラグがセットされていない場合には(ステップS092IWS017のN)、そのまま処理を終了し、タイマ演出フラグがセットされている場合には(ステップS092IWS017のY)、保留表示予告準備演出が第1演出態様であるか否かを確認する(ステップS092IWS018)。そして、保留表示予告準備演出が第1演出態様である場合には(ステップS092IWS018のY)、演出制御用CPU120は、タイマ準備演出を実行する(ステップS092IWS019)。その後、処理を終了する。
ステップS092IWS019(および後述するステップS092IWS022)では、例えば、第1演出態様のタイマ準備演出を実行すると決定している場合には、画像表示装置5において、タイマ演出が実行されることを予告するキャラクタA画像(例えば、図8-10(E)のキャラクタAの画像092IW005参照)を表示する。また、第2演出態様のタイマ準備演出を実行すると決定している場合には、画像表示装置5において、タイマ演出が実行されることを予告するキャラクタB画像を表示する。
ステップS092IWS015で保留表示予告演出フラグがセットされていない場合には(ステップS092IWS015のN)、演出制御用CPU120は、通常態様により新たな保留記憶表示を表示する(ステップS092IWS020)。
次いで、演出制御用CPU120は、タイマ演出フラグがセットされていない場合には(ステップS092IWS021のN)、そのまま処理を終了し、タイマ演出フラグがセットされている場合には(ステップS092IWS021のY)、タイマ準備演出を実行する(ステップS092IWS022)。その後、処理を終了する。
図8-6は、演出制御用CPU120が図8-1に示す演出制御プロセス処理において実行する先読予告実行処理(ステップ092IWS161)を示すフローチャートである。
先読予告実行処理において演出制御用CPU120は、まず、保留記憶のシフトタイミングである場合には(ステップ092IWS101のY)、保留表示予告演出フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ092IWS102)。
保留表示予告演出フラグがセットされている場合には(ステップ092IWS102のY)、演出制御用CPU120は、保留表示予告準備演出の実行中であるか否かを確認する(ステップ092IWS103)。
保留表示予告準備演出の実行中である場合には(ステップ092IWS103のY)、演出制御用CPU120は、保留表示予告準備演出を終了し、保留表示予告演出を実行する(ステップ092IWS104)。
次いで、タイマ演出フラグがセットされている場合には(ステップ092IWS105のY)、演出制御用CPU120は、タイマ準備演出の実行中であるか否かを確認する(ステップ092IWS106)。
タイマ準備演出の実行中ではない場合には(ステップ092IWS103のN)、演出制御用CPU120は、タイマ準備演出を実行する(ステップ092IWS107)。
次に、保留表示予告演出および保留表示予告準備演出と、タイマ演出およびタイマ準備演出との実行タイミングについて説明する。図8-7は、保留表示予告演出(準備演出)およびタイマ演出(準備演出)の実行タイミングの一例を示す説明図である。
図8-7(A)は、始動入賞時に保留表示予告演出および保留表示予告準備演出の実行を決定した場合の一例を示している。この場合には、始動入賞のタイミングで保留表示予告準備演出が開始され(例えば、図8-2に示す先読予告設定処理のステップ092IWS015~092IWS016の処理に相当)、保留記憶のシフトタイミングで保留表示予告準備演出が終了して保留表示予告演出が実行される(例えば、図8-6に示す先読予告実行処理のステップ092IWS101~092IWS104の処理に相当)。
図8-7(B)は、始動入賞時にタイマ演出およびタイマ準備演出の実行を決定した場合の一例を示している。この場合には、始動入賞のタイミングでタイマ準備演出が開始され(例えば、図8-2に示す先読予告設定処理のステップ092IWS021~092IWS022の処理に相当)、対象となる可変表示の開始タイミングでタイマ準備演出が終了してタイマ演出が開始される(例えば、可変表示開始設定処理(S171)においてタイマ演出を実行するための演出制御パターンを設定し、可変表示中演出処理(S172)において出制御パターンに基づく各種の演出制御を実行することによって実現される)。
図8-7(C)は、始動入賞時に保留表示予告演出および保留表示予告準備演出(第1演出態様)と、タイマ演出およびタイマ準備演出との実行を決定した場合の一例を示している。この場合には、始動入賞のタイミングで保留表示予告準備演出(第1演出態様)が開始される(例えば、図8-2に示す先読予告設定処理のステップ092IWS015~092IWS016の処理に相当)とともに、タイマ準備演出が開始される(例えば、図8-2に示す先読予告設定処理のステップ092IWS018~092IWS019の処理に相当)。そして、保留記憶のシフトタイミングで保留表示予告準備演出が終了して保留表示予告演出が実行される(例えば、図8-6に示す先読予告実行処理のステップ092IWS101~092IWS104の処理に相当)。その後、対象となる可変表示の開始タイミングでタイマ準備演出が終了してタイマ演出が開始される(例えば、可変表示開始設定処理(S171)においてタイマ演出を実行するための演出制御パターンを設定し、可変表示中演出処理(S172)において出制御パターンに基づく各種の演出制御を実行することによって実現される)。
図8-7(D)は、始動入賞時に保留表示予告演出および保留表示予告準備演出(第2演出態様)と、タイマ演出およびタイマ準備演出との実行を決定した場合の一例を示している。この場合には、始動入賞のタイミングで保留表示予告準備演出(第1演出態様)が開始される(例えば、図8-2に示す先読予告設定処理のステップ092IWS015~092IWS016の処理に相当)が、タイマ準備演出は開始されない(例えば、図8-2に示す先読予告設定処理のステップ092IWS018の処理に相当)。そして、保留記憶のシフトタイミングで保留表示予告準備演出が終了して保留表示予告演出が実行されると(例えば、図8-6に示す先読予告実行処理のステップ092IWS101~092IWS104の処理に相当)、タイマ準備演出が開始される(例えば、図8-6に示す先読予告実行処理のステップ092IWS105~092IWS107の処理に相当)。その後、対象となる可変表示の開始タイミングでタイマ準備演出が終了してタイマ演出が開始される(例えば、可変表示開始設定処理(S171)においてタイマ演出を実行するための演出制御パターンを設定し、可変表示中演出処理(S172)において出制御パターンに基づく各種の演出制御を実行することによって実現される)。
次に、保留表示予告準備演出およびタイマ準備演出の演出態様について説明する。図8-8は、保留表示予告準備演出およびタイマ準備演出の演出態様を示す説明図である。
図8-8は、始動入賞時に保留表示予告演出および保留表示予告準備演出(第2演出態様)と、タイマ演出およびタイマ準備演出との実行を決定した場合の一例を示しており、図8-7(D)の例に対応する。
図8-8(A),(B)に示すように、可変表示中に新たな始動入賞が発生し、該始動入賞にもとづいて保留表示予告演出および保留表示予告準備演出(第2演出態様)と、タイマ演出およびタイマ準備演出(第1演出態様)との実行を決定すると、第1保留記憶表示エリア092IW001や第2保留記憶表示エリア092IW002において、通常態様により新たな保留記憶表示が表示される。このとき保留表示予告準備演出(第2演出態様)が開始され、新たな保留記憶表示の近傍に稲妻型のエフェクト大の画像092IW004aが表示される。なお、タイマ準備演出は、保留表示予告準備演出(第2演出態様)と同時に実行されることが制限されるため、このタイミングでは実行されない。
そして、図8-8(C)~図8-8(D)に示すように、可変表示が終了して保留記憶のシフトが行われ、新たな可変表示が開始されると、保留表示予告準備演出(第2演出態様)が発展的に終了し(例えば、稲妻型のエフェクト大の画像092IW004aが保留記憶表示に作用して消える表示制御が行われ)、保留記憶表示の表示態様が赤色に変化する保留表示予告演出(第3演出態様)が実行される。さらに、図8-8(E)に示すように、タイマ準備演出(第1演出態様)が開始され、タイマ演出が実行されることを予告するキャラクタAの画像092IW005が表示される。
その後、図8-8(F)~図8-8(G)に示すように、タイマ演出の対象となる新たな可変表示が開始されると、タイマ準備演出(第1演出態様)が発展的に終了し、当該可変表示中の特定演出までの期間である25秒間のタイマの更新表示を行うタイマ演出(第1演出態様)が開始される。
本特徴部092IWでは、可変表示の可変表示結果が大当りとなることを示唆する大当り示唆演出として、保留表示予告演出およびタイマ演出を実行可能に構成されている。また、保留表示予告演出が実行される前に保留表示予告演出が実行されることを予告する保留表示予告準備演出と、タイマ演出が実行される前にタイマ演出が実行されることを予告するタイマ準備演出とを準備演出として実行可能に構成されている。
このような準備演出は、準備演出の後に実行される大当り示唆演出に注目させる機能を有するが、複数の準備演出が同時に実行されると、遊技者の期待が高まり過ぎてしまい、結果として大当りとならなかったときに、大きく興趣を低下させてしまうおそれがある。そこで、本特徴部092IWでは、複数の準備演出が同時に実行されることが制限されている。具体的には、保留表示予告準備演出(第2演出態様)とタイマ準備演出とは、実行される期間が異なり、同時に実行されないように構成されている(本例では、保留表示予告準備演出(第2演出態様)の実行が終了した後に、タイマ準備演出が実行される。図8-7(D)参照)。このような構成により、好適に興趣を維持することができる。
なお、本特徴部092IWの構成では、保留表示予告準備演出(第2演出態様)とタイマ準備演出とは、実行される期間が全く重ならないように構成されているが、例えば、少なくとも開始タイミングと終了タイミングとのいずれかを異ならせることにより、実行される期間が異なるようにしてもよい。
また、本特徴部092IWの構成では、保留表示予告準備演出(第2演出態様)よりも期待度が低い保留表示予告準備演出(第1演出態様)については、タイマ準備演出と同時に実行可能に構成されているが、このような構成に限らず、保留表示予告準備演出(第1演出態様)についても、保留表示予告準備演出(第2演出態様)程ではなくても、所定の割合でタイマ準備演出と同時に実行されないようにしてもよい。また、常に複数の準備演出が同時に実行されないようにしてもよい。
また、例えば、保留表示予告準備演出の演出態様が第2演出態様よりも期待度が低い第1演出態様であり、かつタイマ準備演出の演出態様が第2演出態様よりも期待度が低い第1演出態様である場合にのみ、同時に実行されるようにしてもよい。
また、例えば、複数の準備演出が同時に実行される場合(または複数の準備演出がいずれも期待度が高い第2演出態様で同時に実行される場合)には、大当り確定となるようにしてもよい。
また、本特徴部092IWの構成では、保留記憶表示の表示態様が1回変化するパターンが示されているが、保留記憶表示(およびアクティブ表示)の表示態様が複数回変化するパターンが設けられている場合には、保留記憶表示(またはアクティブ表示)が通常態様以外の表示態様(具体的には、さらに期待度が高い表示態様が存在する表示態様)により表示されているときに、当該保留記憶表示(またはアクティブ表示)の表示態様が変化することを示唆する演出(例えば、保留記憶表示(またはアクティブ表示)に向かって矢が飛んできて、保留記憶表示(またはアクティブ表示)に刺されば変化し、刺さらなければ変化しない演出(保留記憶表示(またはアクティブ表示)が通常態様以外の表示態様であるときのみ実行される専用演出としてもよい)など)の実行頻度が高くなるようにしてもよいし、逆に実行されないようにしてもよい。
次に、チャンス目予告演出を実行するための処理について説明する。図8-9は、チャンス目予告設定処理の一例を示すフローチャートである。チャンス目予告設定処理は、演出制御用CPU120が図8-1に示す演出制御プロセス処理において実行する可変表示開始設定処理(ステップS171)の一部として実行される。
チャンス目予告設定処理において演出制御用CPU120は、チャンス目予告演出フラグがセットされているか否かを確認する(ステップ092IWS201)。チャンス目予告演出フラグがセットされている場合には、チャンス目予告実行可否決定テーブルを用いて、チャンス目予告演出の実行の可否を決定する(ステップ092IWS202)。
図8-10は、チャンス目予告実行可否決定テーブルの一例を示す説明図である。図8-10に示すように、保留表示予告準備演出およびタイマ準備演出のいずれも実行されていない状況である場合には、100%の割合で「実行可」(すなわちチャンス目予告演出の実行を許可する)と決定される。また、保留表示予告準備演出およびタイマ準備演出のいずれかが第2演出態様で実行されている状況である場合には、20%の割合で「実行可」(すなわちチャンス目予告演出の実行を許可する)と決定し、80%の割合で「実行否」(すなわちチャンス目予告演出の実行を許可しない)と決定される。また、保留表示予告準備演出およびタイマ準備演出のいずれかが第1演出態様で実行されている(かつ、いずれも第2演出態様で実行されていない)状況である場合には、100%の割合で「実行否」(すなわちチャンス目予告演出の実行を許可しない)と決定される。
ステップ092IWS202でチャンス目予告演出の実行を許可する場合には(ステップ092IWS203のY)、飾り図柄の停止図柄をチャンス目図柄(本例では「123」となる飾り図柄の組み合わせ)に決定する(ステップ092IWS204)。なお、ステップ092IWS204以前に、既に飾り図柄の停止図柄を決定している場合には、飾り図柄の停止図柄をチャンス目図柄に変更する。
次に、保留表示予告準備演出およびチャンス目予告演出の演出態様について説明する。図8-11は、保留表示予告準備演出およびチャンス目予告演出の演出態様を示す説明図である。
図8-11(A1),(A2)に示すように、保留表示予告準備演出(第2演出態様)が実行され、保留記憶表示の近傍に稲妻型のエフェクト大の画像092IW004aが表示されているときには、チャンス目予告演出の実行が許可される場合があり、実行が許可された場合には、飾り図柄の停止図柄として、チャンス目図柄(本例では「123」となる飾り図柄の組み合わせ)が表示される。すなわち、保留表示予告準備演出(第2演出態様)とチャンス目予告演出とが同時に実行されることになる。
図8-11(B1),(B2)に示すように、保留表示予告準備演出(第1演出態様)が実行され、保留記憶表示の近傍に稲妻型のエフェク小大の画像092IW004bが表示されているときには、チャンス目予告演出の実行が許可されないため、チャンス目図柄(本例では「123」となる飾り図柄の組み合わせ)とは異なる飾り図柄の停止図柄が表示される。すなわち、保留表示予告準備演出(第1演出態様)とチャンス目予告演出とは同時に実行されない。
本特徴部092IWでは、大当り示唆演出として、保留表示予告演出およびタイマ演出とは別にチャンス目予告演出を実行可能であり、このチャンス目予告演出は、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出という準備演出と同一期間に並列して実行されるように構成されている(すなわち、対象となる可変表示の実行前の期間において実行される。図8-11(A1),(A2)参照)。また、上述したように、チャンス目予告演出は、保留表示予告演出やタイマ演出よりも、大当りとなる期待度が低い。そのため、準備演出が実行されているとき(すなわち大当り示唆演出が実行される前であって、その期待度が不明であるとき)に、大当りとなる期待度が低いチャンス目予告演出が実行されると、準備演出の演出効果を低下させてしまうおそれがある。また、示唆される期待度が分かりにくくなるおそれがある。そこで、本特徴部092IWでは、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出が実行されているときよりも、実行されていないときの方が、チャンス目予告演出が実行されやすいように構成されている(例えば、図8-10参照)。このような構成により、好適に興趣を維持することができる。
また、本特徴部092IWでは、第1演出態様の準備演出が実行されるときと、第1演出態様よりも期待度が高い第2演出態様の準備演出が実行されるときとで、チャンス目予告演出の実行されやすさが異なるように構成されている。具体的には、チャンス目予告演出は、保留表示予告準備演出が第2演出態様(エフェクト大)で実行されるときの方が、第1演出態様(エフェクト小)で実行されるときよりも、実行が許可されやすいように構成されている(図8-10参照)。このような構成により、チャンス目予告演出を実行する機会を確保しながら、好適に興趣を維持することができる。
以上に説明したように、本特徴部092IWでは、有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、保留表示予告演出やタイマ演出、チャンス目予告演出など)を実行可能な示唆演出実行手段と、示唆演出が実行される前に示唆演出が実行されることを予告する準備演出(例えば、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出など)を実行可能な準備演出実行手段とを備え、示唆演出は、第1示唆演出(例えば、保留表示予告演出)と、該第1示唆演出とは異なる第2示唆演出(例えば、タイマ演出)とを含み、準備演出は、第1示唆演出が実行されることを予告する第1準備演出(例えば、保留表示予告準備演出)と、第2示唆演出が実行されることを予告する第2準備演出(例えば、タイマ準備演出など)とを含み、第1示唆演出と第2示唆演出とは、同時に実行可能であり、第1準備演出と第2準備演出とは、同時に実行されることが制限される(例えば、保留表示予告準備演出(第2演出態様)とタイマ準備演出とは、同時に実行されない。図8-7(D)参照)。そのため、好適に興趣を維持することができる。
また、本特徴部092IWでは、有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、保留表示予告演出やタイマ演出、チャンス目予告演出など)を実行可能な示唆演出実行手段と、示唆演出が実行される前に示唆演出が実行されることを予告する準備演出(例えば、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出など)を実行可能な準備演出実行手段とを備え、示唆演出は、第1示唆演出(例えば、保留表示予告演出)と、該第1示唆演出とは異なる第2示唆演出(例えば、タイマ演出)と、該第1示唆演出および該第2示唆演出とは異なる第3示唆演出(例えば、チャンス目予告演出)とを含み、準備演出は、第1示唆演出が実行されることを予告する第1準備演出(例えば、保留表示予告準備演出)と、第2示唆演出が実行されることを予告する第2準備演出(例えば、タイマ準備演出など)とを含み、第3示唆演出、第1準備演出および第2準備演出は、同一期間に並列して実行可能であり(図8-11(A1),(A2)参照)、第1準備演出および第2準備演出のいずれかが実行されているときよりも、第1準備演出および第2準備演出のいずれも実行されていないときの方が、第3示唆演出が実行されやすい(例えば、図8-10参照)。そのため、好適に興趣を維持することができる。
また、本特徴部092IWでは、有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、保留表示予告演出やタイマ演出、チャンス目予告演出など)を実行可能な示唆演出実行手段と、示唆演出が実行される前に示唆演出が実行されることを予告する準備演出(例えば、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出など)を実行可能な準備演出実行手段とを備え、示唆演出は、期待度が異なる複数種類の第1示唆演出(例えば、演出態様により期待度が異なる保留表示予告演出)と、該第1示唆演出とは異なる第2示唆演出(例えば、タイマ演出)とを含み、第1示唆演出は、所定第1示唆演出と、該所定第1示唆演出よりも期待度が高い特別第1示唆演出とを含み(例えば、第1演出態様(青色)の保留表示予告演出と、第3演出態様(赤色)の保留表示予告演出とを含む)、準備演出は、第1示唆演出が実行されることを予告する第1準備演出(例えば、保留表示予告準備演出)と、第2示唆演出が実行されることを予告する第2準備演出(例えば、タイマ準備演出など)とを含み、第1準備演出は、演出態様として、第1演出態様と、該第1演出態様よりも特別第1示唆演出が実行されやすい第2演出態様とがあり(例えば、第1演出態様(エフェクト小)と第2演出態様(エフェクト大)とがあり、第2演出態様(エフェクト大)の保留表示予告準備演出が実行されるときには、第1演出態様(青色)の保留表示予告演出が実行されず、第3演出態様(赤色)の保留表示予告演出が実行されやすい。図8-3(B)参照)、第1演出態様の第1準備演出が実行されるときと、第2演出態様の第1準備演出が実行されるときとで、第2準備演出の実行割合が異なる(例えば、タイマ準備演出は、第1演出態様(エフェクト小)の保留表示予告準備演出が実行されているときには、同時に実行されるが、第2演出態様(エフェクト大)の保留表示予告準備演出が実行されているときには、同時に実行されない。図8-7参照)。そのため、好適に興趣を維持することができる。
また、本特徴部092IWでは、有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御されることを示唆する示唆演出(例えば、保留表示予告演出やタイマ演出、チャンス目予告演出など)を実行可能な示唆演出実行手段と、示唆演出が実行される前に示唆演出が実行されることを予告する準備演出(例えば、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出など)を実行可能な準備演出実行手段とを備え、示唆演出は、期待度が異なる複数種類の第1示唆演出(例えば、演出態様により期待度が異なる保留表示予告演出)と、該第1示唆演出とは異なる第2示唆演出(例えば、タイマ演出)と、該第1示唆演出および該第2示唆演出とは異なる第3示唆演出(例えば、チャンス目予告演出)とを含み、第1示唆演出は、所定第1示唆演出と、該所定第1示唆演出よりも期待度が高い特別第1示唆演出とを含み(例えば、第1演出態様(青色)の保留表示予告演出と、第3演出態様(赤色)の保留表示予告演出とを含む)、準備演出は、第1示唆演出が実行されることを予告する第1準備演出(例えば、保留表示予告準備演出)と、第2示唆演出が実行されることを予告する第2準備演出(例えば、タイマ準備演出など)とを含み、第3示唆演出、第1準備演出および第2準備演出は、同一期間に並列して実行可能であり(図8-11(A1),(A2)参照)、第1準備演出は、演出態様として、第1演出態様と、該第1演出態様よりも特別第1示唆演出が実行されやすい第2演出態様とがあり(例えば、第1演出態様(エフェクト小)と第2演出態様(エフェクト大)とがあり、第2演出態様(エフェクト大)の保留表示予告準備演出が実行されるときには、第1演出態様(青色)の保留表示予告演出が実行されず、第3演出態様(赤色)の保留表示予告演出が実行されやすい。図8-3(B)参照)、第1演出態様の第1準備演出が実行されるときと、第2演出態様の第1準備演出が実行されるときとで、第3示唆演出の実行割合が異なる(例えば、チャンス目予告演出は、保留表示予告準備演出が第2演出態様(エフェクト大)で実行されるときの方が、第1演出態様(エフェクト小)で実行されるときよりも、実行が許可されやすい。図8-10参照)。そのため、好適に興趣を維持することができる。
また、本特徴部092IWでは、第1準備演出と第2準備演出とは、実行される期間が異なる(例えば、保留表示予告準備演出(第2演出態様)の実行が終了した後に、タイマ準備演出が実行される。図8-7(D)参照)。そのため、好適に興趣を維持することができる。
また、本特徴部092IWでは、第1示唆演出は、複数種類の演出態様(例えば、第1演出態様(青色)、第2演出態様(緑色)、第3演出態様(赤色)など。図8-3(A)参照)のうちのいずれかにより実行され、第1準備演出は、複数種類の演出態様(例えば、第1演出態様(エフェクト小)、第2演出態様(エフェクト大)など。図8-3(B)参照)のうちのいずれかにより実行され、いずれの演出態様の第1準備演出が実行されるかに応じて、実行可能な第1示唆演出の演出態様が異なる(例えば、第1演出態様の保留表示予告準備演出が実行された場合には、第1~第3演出態様のうちのいずれかにより保留表示予告演出が実行され、第2演出態様の保留表示予告準備演出が実行された場合には、第2~第3演出態様のうちのいずれかにより保留表示予告演出が実行される)。そのため、好適に興趣を維持することができる。
また、本特徴部092IWでは、示唆演出は、対応する準備演出が実行されることなく実行可能であり(例えば、保留表示予告演出やタイマ演出を実行すると決定したときに、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出が実行なしと決定する場合がある。図8-3(B)、図8-4(B)参照)、対応しない準備演出が実行されたか否かに応じて、実行されやすさが異なる(例えば、図8-3に示すように、入賞時判定結果が大当りの場合には、保留表示予告演出および保留表示予告準備演出を実行すると決定されやすい。また、図8-4に示すように、タイマ演出も実行すると決定されやすい。しかし、タイマ準備演出を実行しないと決定されることがある。すると、タイマ演出に対応しない保留表示予告準備演出が実行されたときの方が、保留表示予告準備演出が実行されないときよりも、タイマ演出が実行されやすくなる)。そのため、好適に興趣を維持することができる。
また、本特徴部092IWでは、準備演出が実行されたか否かに応じて、いずれの演出態様の示唆演出が実行されるかの割合が異なる(例えば、保留表示予告演出やタイマ準備演出の演出態様を第2演出態様と決定した場合には、第1演出態様と決定した場合に比べて、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出を実行すると決定する割合が高い。図8-3(B)、図8-4(B)参照)。そのため、好適に興趣を維持することができる。
(特徴部11AKに関する説明)
図9-1は、特徴部11AKにおける変動パターンの構成例を示している。図9-1に示す複数の変動パターンは、可変表示結果が「はずれ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、可変表示結果が「大当り」となる場合などに対応して、予め用意されている。可変表示結果が「小当り」となる場合などに対応して、1の変動パターンが予め用意されている。可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合に対応した変動パターンは、非リーチ変動パターン、あるいは、非リーチはずれ変動パターンと称される。可変表示結果が「はずれ」で飾り図柄の可変表示態様が「リーチ」である場合に対応した変動パターンは、リーチ変動パターン、あるいは、リーチはずれ変動パターンと称される。非リーチ変動パターンとリーチ変動パターンは、可変表示結果が「はずれ」となる場合に対応したはずれ変動パターンに含まれる。可変表示結果が「大当り」である場合に対応した変動パターンは、大当り変動パターンと称される。可変表示結果が「小当り」である場合に対応した変動パターンは、小当り変動パターンと称される。
大当り変動パターンやリーチ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチα、スーパーリーチβといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。ノーマルリーチ変動パターンは、1種類のみが設けられるものに限定されず、ノーマルリーチα、ノーマルリーチβ、…のように、複数のノーマルリーチ変動パターンを設けてもよい。スーパーリーチ変動パターンは、スーパーリーチαやスーパーリーチβに加えてスーパーリーチγ…といった3以上のスーパーリーチ変動パターンを設けてもよい。
ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンの特図変動時間は、スーパーリーチ変動パターンであるスーパーリーチα、スーパーリーチβよりも短くなるように設定されている。スーパーリーチα、スーパーリーチβといったスーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンの特図変動時間は、スーパーリーチβのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンの方が、スーパーリーチαのスーパーリーチ演出が実行される変動パターンよりも長くなるように設定されている。スーパーリーチβ、スーパーリーチα、ノーマルリーチの順に可変表示結果が「大当り」となる大当り期待度が高くなるように設定されているため、ノーマルリーチ変動パターン及びスーパーリーチ変動パターンにおいては変動時間が長いほど大当り期待度が高くなる。
図9-2は、特徴部11AKにおけるタイマ演出開始タイミングの設定例を示している。タイマ演出開始タイミングは、タイマ準備演出の終了に伴いタイマ演出の実行を開始可能なタイミングである。特徴部11AKでは、タイマ演出開始タイミングとして、複数のタイミングT01~T03のうちから、いずれかのタイミングを選択して設定可能である。複数のタイミングT01~T03は、いずれも対象変動が開始された以後のタイミングであり、その可変表示における表示結果が導出される以前のタイミングであればよい。対象変動は、タイマ演出の対象となる可変表示である。図9-2(A)は、タイミングT01がタイマ演出開始タイミングとして選択された場合の設定例11AKC01を示している。図9-2(B)は、タイミングT02がタイマ演出開始タイミングとして選択された場合の設定例11AKC02を示している。図9-2(C)は、タイミングT03がタイマ演出開始タイミングとして選択された場合の設定例11AKC03を示している。なお、タイマ準備演出は、始動入賞が発生したことにもとづいて、直ちに実行が開始されてもよい。あるいは、タイマ準備演出は、始動入賞が発生した後、タイマ演出の対象となる可変表示が開始されるまでの可変表示のうち、いずれかの可変表示が開始されることに対応して、実行が開始されてもよい。
図9-2(A)に示す設定例11AKC01では、対象変動開始に対応するタイミングT01にて、タイマ演出の実行を開始可能である。タイミングT01にてタイマ演出の実行が開始された場合には、第1状態として、例えば所定のタイマ初期値(25秒または30秒など)を示す演出画像が表示される。その後、時間経過に伴い演出画像の表示が更新され、第2状態として、例えば所定のタイマ終了値(0秒など)を示す演出画像の表示に更新されたときに、特定演出を実行可能となる。タイマ演出開始タイミングがタイミングT01である場合の特定演出は、予告演出、チャンス目停止、その他、任意の可変表示中演出を含んでいればよい。予告演出は、可変表示結果が所定割合で大当りとなることを予告する演出であればよい。チャンス目停止は、例えば「擬似連」の可変表示演出が実行される場合に、予め定められたチャンス目を構成する飾り図柄の組合せが、仮停止態様として停止表示される表示演出であればよい。
図9-2(B)に示す設定例11AKC02では、対象変動の開始後に全図柄変動中のタイミングT02にて、タイマ演出の実行を開始可能である。タイミングT02にてタイマ演出の実行が開始された場合にも、第1状態として、例えば所定のタイマ初期値(25秒または30秒など)を示す演出画像が表示される。その後、時間経過に伴い演出画像の表示が更新され、第2状態として、例えば所定のタイマ終了値(0秒など)を示す演出画像の表示に更新されたときに、特定演出を実行可能となる。タイマ演出開始タイミングがタイミングT02である場合の特定演出は、発展演出を含んでいればよい。発展演出は、ノーマルリーチのリーチ演出からスーパーリーチのリーチ演出へと発展することを、遊技者が認識可能に報知する演出であればよい。
図9-2(C)に示す設定例11AKC03では、対象変動の開始後に全図柄変動を経たリーチ成立のタイミングT03にて、タイマ演出の実行を開始可能である。タイミングT03にてタイマ演出の実行が開始された場合にも、第1状態として、例えば所定のタイマ初期値(25秒または30秒など)を示す演出画像が表示される。その後、時間経過に伴い演出画像の表示が更新され、第2状態として、例えば所定のタイマ終了値(0秒など)を示す演出画像の表示に更新されたときに、特定演出を実行可能となる。タイマ演出開始タイミングがタイミングT03である場合の特定演出は、チャンスアップ演出、大当り確定演出、その他、任意のスーパーβ中演出を含んでいればよい。チャンスアップ演出は、スーパーリーチβのリーチ演出中に実行されることにより、可変表示結果が大当りとなる割合が高くなるチャンスアップを、遊技者が認識可能に報知する演出であればよい。大当り確定演出は、可変表示結果が大当りとなることの確定を、遊技者が認識可能に報知する演出であればよい。スーパーβ中演出は、スーパーリーチβのリーチ演出中に実行可能な任意の演出であればよい。
タイマ演出は、第1状態から第2状態に更新する更新演出に含まれる。なお、更新演出は、タイマ演出のように時間経過に伴い演出画像の表示が繰り返し更新される演出に限定されず、第1状態から第2状態に1回だけ更新される演出であってもよい。第1状態から第2状態に更新する更新演出は、更新演出を実行する演出期間において常に演出状態を更新するものに限定されず、例えば更新を進行させる更新進行期間と、更新を停止させる更新停止期間とを含んでいてもよい。また、更新演出は、タイマ演出のように演出画像の表示を更新する演出に限定されず、スピーカ8L、8Rにおける音声の出力態様、遊技効果ランプ9などの発光部材における発光態様、可動体32などの可動部材における動作態様、あるいは、これらの一部または全部を組み合わせた任意の演出装置における演出状態を、第1状態から第2状態に更新する演出であればよい。
図9-3は、タイマ演出開始タイミングとして設定可能なタイミングT01~T03について、スーパーリーチ内容に応じてタイマ演出を実行可能であるか実行不可であるかの設定例を示している。スーパーリーチ内容は、図9-1に示された変動パターンによるリーチ演出に応じて、スーパーリーチαと、スーパーリーチβとを含んでいる。スーパーリーチαは、変動パターンPA2-2、PB1-2のいずれかに決定された場合に実行されるスーパーリーチのリーチ演出である。スーパーリーチβは、変動パターンPA2-3、PB1-3のいずれかに決定された場合に実行されるスーパーリーチのリーチ演出である。タイマ演出は、特図変動時間が長くスーパーリーチのリーチ演出が実行される変動パターンによる可変表示である場合に、特定演出となる大当り示唆演出や設定示唆演出などに対応して実行可能である。
図9-3に示す設定例では、スーパーリーチ内容がスーパーリーチαである場合に、タイミングT01、T02のいずれかをタイマ演出開始タイミングとするタイマ演出が実行可能であり、タイミングT03をタイマ演出開始タイミングとするタイマ演出が実行不可である。また、スーパーリーチ内容がスーパーリーチβである場合に、タイミングT01~T03のいずれかをタイマ演出開始タイミングとするタイマ演出が実行可能である。このように、スーパーリーチβのリーチ演出が実行される変動パターンである場合には、タイミングT01~T03のいずれであっても、それぞれがタイマ演出開始タイミングとなるタイマ演出を実行可能である。これに対し、スーパーリーチαのリーチ演出が実行される変動パターンである場合には、タイミングT01、T02のいずれかであれば、それぞれがタイマ演出開始タイミングとなるタイマ演出を実行可能である一方で、タイミングT03がタイマ演出開始タイミングとなるタイマ演出については実行不可となるように、禁則が設けられている。
図9-4は、タイマ演出開始タイミングを決定するために参照されるタイマ演出タイミング決定テーブルの構成例を示している。タイマ演出開始タイミングの決定は、始動入賞が発生した始動入賞時に、例えば特徴部92IWにおける先読予告設定処理のステップ092IWS008にて実行されてもよい。あるいは、タイマ演出開始タイミングの決定は、タイマ演出を実行すると決定した可変表示が開始される変動開始時に、例えばステップS171の可変表示開始設定処理にて実行されてもよい。
始動入賞時には、図9-4(A)に示すようなタイマ演出タイミング決定テーブルを参照して、図柄指定コマンドや変動カテゴリコマンドといった始動入賞時のコマンドから特定される入賞時判定結果が、スーパーリーチはずれ、スーパーリーチ大当りのいずれに該当するかにもとづいて、タイマ演出開始タイミングがタイミングT01~T03のいずれかに決定可能となる。図9-4(A)に示すタイマ演出タイミング決定テーブルでは、入賞時判定結果がスーパーリーチ大当りの場合に、スーパーリーチはずれの場合に比べて、タイマ演出開始タイミングとしてタイミングT03に決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。また、入賞時判定結果がスーパーリーチはずれの場合には、タイミングT01の決定割合が高く、タイミングT02、T03となるに従って決定割合が低くなるのに対し、入賞時判定結果がスーパーリーチ大当りの場合には、タイミングT03の決定割合が高く、タイミングT02、T01となるに従って決定割合が低くなるように、判定値が割り当てられている。これにより、タイマ演出開始タイミングがタイミングT03である場合に、大当りとなる期待度が最も高くなり、タイミングT02、T01となるに従って大当りとなる期待度が低くなる。
始動入賞時のコマンドから特定される入賞時判定結果は、スーパーリーチはずれ、スーパーリーチ大当りを含む一方で、スーパーリーチのリーチ演出がスーパーリーチαであるかスーパーリーチβであるかを特定できない場合がある。そのため、スーパーリーチのリーチ演出がスーパーリーチαであるときに、タイマ演出開始タイミングとしてタイミングT03に決定されてしまうことがある。
例えば、スーパーリーチはずれの入賞時判定結果は、スーパーリーチαのリーチ演出を実行して可変表示結果がはずれとなる場合と、スーパーリーチβのリーチ演出を実行して可変表示結果がはずれとなる場合とを含んでいる。このようなスーパーリーチはずれの入賞時判定結果にもとづいて、タイマ演出開始タイミングをタイミングT03に決定しても、図9-1に示された変動パターンPA2-2といった、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する変動パターンである場合には、禁則により、タイミングT03がタイマ演出開始タイミングとなるタイマ演出については実行不可である。同様に、スーパーリーチ大当りの入賞時判定結果は、スーパーリーチαのリーチ演出を実行して可変表示結果が大当りとなる場合と、スーパーリーチβのリーチ演出を実行して可変表示結果が大当りとなる場合とを含んでいる。このようなスーパーリーチ大当りの入賞時判定結果にもとづいて、タイマ演出開始タイミングをタイミングT03に決定しても、図9-1に示された変動パターンPB1-2といった、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する変動パターンである場合には、禁則により、タイミングT03がタイマ演出開始タイミングとなるタイマ演出については実行不可である。
図柄指定コマンドや変動カテゴリコマンドといった始動入賞時のコマンドから特定される入賞時判定結果は、スーパーリーチはずれ、スーパーリーチ大当りを含む一方で、スーパーリーチαであるかスーパーリーチβであるかを判別可能な情報を含んでいない。このようなコマンド設定の不備により、所定事象が発生する場合として、タイミングT03がタイマ演出開始タイミングに決定されながら、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する変動パターンであるために、タイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されないことがある。
変動開始時には、図9-4(B)に示すようなタイマ演出タイミング決定テーブルを参照して、可変表示結果通知コマンドや変動パターン指定コマンドといった変動開始時のコマンドから特定される変動内容が、スーパーリーチαはずれ、スーパーリーチβはずれ、スーパーリーチα大当り、スーパーリーチβ大当りのいずれに該当するかにもとづいて、タイマ演出開始タイミングがタイミングT01~T03のいずれかに決定可能となる。図9-4(B)に示すタイマ演出タイミング決定テーブルでは、スーパーリーチβ大当りの場合に、スーパーリーチβはずれの場合に比べて、タイマ演出開始タイミングとしてタイミングT03に決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。また、変動内容がスーパーリーチβはずれの場合には、タイミングT01の決定割合が高く、タイミングT02、T03となるに従って決定割合が低くなるのに対し、変動内容がスーパーリーチβ大当りの場合には、タイミングT03の決定割合が高く、タイミングT02、T01となるに従って決定割合が低くなるように、判定値が割り当てられている。これにより、スーパーリーチβのリーチ演出であれば、タイマ演出開始タイミングがタイミングT03である場合に、大当りとなる期待度が最も高くなり、タイミングT02、T01となるに従って大当りとなる期待度が低くなる。
図9-4(B)に示すタイマ演出タイミング決定テーブルでは、スーパーリーチα大当りの場合に、スーパーリーチαはずれの場合に比べて、タイマ演出開始タイミングとしてタイミングT02に決定される割合が高くなるように判定値が割り当てられている。また、変動内容がスーパーリーチαはずれの場合には、タイミングT01の決定割合が、タイミングT02の決定割合よりも高くなるのに対し、変動内容がスーパーリーチα大当りの場合には、タイミングT02の決定割合が、タイミングT01の決定割合よりも高くなるように、判定値が割り当てられている。これにより、スーパーリーチαのリーチ演出であれば、タイマ演出開始タイミングがT02である場合に、タイマ演出開始タイミングがタイミングT01である場合よりも、大当りとなる期待度が高くなる。
図9-4(B)に示すタイマ演出タイミング決定テーブルでは、スーパーリーチαはずれ、スーパーリーチα大当りの場合に、10%の割合でタイマ演出開始タイミングとしてタイミングT03に決定されるように判定値が割り当てられている。図9-4(B)に示すタイマ演出タイミング決定テーブルを用いて、タイマ演出開始タイミングをタイミングT03に決定しても、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する変動パターンである場合には、禁則により、タイミングT03がタイマ演出開始タイミングとなるタイマ演出については実行不可である。このような判定値の不適切な割当てというテーブル設定の不備により、所定事象が発生する場合として、タイミングT03がタイマ演出開始タイミングに決定されながら、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する変動パターンであるために、タイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されないことがある。
コマンド設定の不備やテーブル設定の不備などにより、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する変動パターンであるにもかかわらず、タイミングT03がタイマ演出開始タイミングに決定された場合には、事前演出としてタイマ準備演出の実行が開始された後に、タイマ演出開始タイミングにおいて更新演出となるタイマ演出が実行されなくなる。このような場合に、タイマ演出の実行が開始されないために、タイマ準備演出の実行が終了せずに継続してしまうと、遊技者に演出の違和感を与えてしまうおそれがある。そこで、所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されなかったときに、タイマ演出開始タイミングよりも後のエラー時演出終了タイミングにおいてタイマ準備演出を終了する。
図9-5は、特徴部11AKにおけるエラー時演出終了タイミングの設定例を示している。エラー時演出終了タイミングは、タイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されないエラーが発生したときに、タイマ準備演出を終了可能なタイミングである。特徴部11AKでは、エラー時演出終了タイミングとして、複数のタイミングT11、T12のうちから、いずれかのタイミングを選択して設定可能である。複数のタイミングT11、T12は、いずれも対象変動が開始された以後のタイミングであり、その可変表示における表示結果が導出される以前のタイミングであればよい。また、タイミングT11、T12は、いずれもタイマ演出開始タイミングとして設定可能なタイミングT01~T03のうち最後のタイミングT03よりも遅いタイミングであればよい。図9-5(A)は、タイミングT11がエラー時演出終了タイミングとして選択された場合の設定例11AKC11を示している。図9-5(B)は、タイミングT12がエラー時演出終了タイミングとして選択された場合の設定例11AKC12を示している。
図9-5(A)に示す設定例11AKC11では、対象変動におけるリーチ成立後に発展演出のタイミングT11にて、タイマ準備演出を終了可能である。タイミングT11にてタイマ準備演出の実行を終了する場合には、タイマ演出開始タイミングとして設定可能なタイミングT01~T03のうち最後のタイミングT03よりも遅いタイミングT11を、タイマ準備演出が終了する特定タイミングとする。タイミングT11にてタイマ準備演出の実行を終了する場合には、タイマ演出の実行が開始されない。したがって、タイマ準備演出の実行が開始された後に、所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されなかったときに、タイマ演出開始タイミングよりも後のタイミングT11がエラー時演出終了タイミングとなり、このエラー時演出終了タイミングにおいてタイマ準備演出を終了することがある。
設定例11AKC11におけるタイミングT11は、発展演出が実行されるタイミングである。発展演出は、図9-2(C)に示された設定例11AKC02において、タイマ演出開始タイミングがタイミングT02である場合の特定演出に含まれる。このように、エラー時演出終了タイミングは、仮にタイマ演出が実行されていた場合に、そのタイマ演出が第2状態に更新されたことに伴う特定演出の実行タイミングを含んでいてもよい。また、所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されなかったときに、タイマ演出開始タイミングよりも後のエラー時演出終了タイミングにおいて、発展演出などの特定演出が実行されることに応じてタイマ準備演出を終了してもよい。
図9-5(B)に示す設定例11AKC12では、対象変動における可変表示結果が導出される対象変動終了のタイミングT12にて、タイマ準備演出を終了可能である。タイミングT12にてタイマ準備演出の実行を終了する場合には、タイマ演出開始タイミングとして設定可能なタイミングT01~T03のうち最後のタイミングT03よりも遅いタイミングT12を、タイマ準備演出が終了する特定タイミングとする。タイミングT12にてタイマ準備演出の実行を終了する場合にも、タイマ演出の実行が開始されない。したがって、タイマ準備演出の実行が開始された後に、所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されなかったときに、タイマ演出開始タイミングよりも後のタイミングT12がエラー時演出終了タイミングとなり、このエラー時演出終了タイミングにおいてタイマ準備演出を終了することがある。
設定例11AKC12におけるタイミングT12は、可変表示結果が導出されるタイミングである。可変表示結果が導出されることは、タイマ演出開始タイミングがタイミングT01~T03のいずれである場合にも、特定演出には含まれない。このように、エラー時演出終了タイミングは、仮にタイマ演出が実行されていた場合でも、そのタイマ演出が第2状態に更新されたことに伴う特定演出の実行タイミングとは異なるタイミングを含んでいてもよい。また、所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されなかったときに、タイマ演出開始タイミングよりも後のエラー時演出終了タイミングにおいて、特定演出が実行されずにタイマ準備演出を終了してもよい。
図9-6は、特徴部11AKに関し、可変表示中演出処理として、演出制御プロセス処理のステップS172にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。可変表示中演出処理では、例えば演出制御プロセスタイマのタイマ値などにもとづいて、変動パターンに対応した可変表示時間である特図変動時間が経過したか否かを判定する(ステップ11AKS101)。このときには、演出制御プロセスタイマのタイマ値を更新(例えば1減算)し、更新後の演出制御プロセスタイマ値に対応して演出制御パターンから終了コードが読み出されたときなどに、可変表示時間が経過したと判定すればよい。可変表示時間が経過していないと判定された場合には(ステップ11AKS101;No)、可変表示の進行に伴い各種演出を実行するための制御が行われる。演出制御用CPU120は、演出制御プロセス処理のステップS171にて実行される可変表示開始設定処理により決定された演出制御パターンから、制御データを読み出して各種指令を作成する。この指令を、表示制御部123や音声制御基板13、ランプ制御基板14などに対して伝送させる。これにより、画像表示装置5の画面上に所定の演出画像を表示させることや、スピーカ8L、8Rから所定の効果音を出力させること、遊技効果ランプ9および装飾用LEDを点灯や消灯や点滅させること、可動体32といった演出用の可動部材を動作させること、あるいは、これらの一部または全部を組み合わせることで、任意の演出装置にて各種演出を実行できればよい。
図9-6に示す可変表示中演出処理では、予告演出期間であるか否かを判定する(ステップ11AKS102)。予告演出期間は、例えば可変表示開始設定処理にて決定された演出制御パターン(予告演出制御パターンなど)において、予め定められていればよい。予告演出期間は、タイマ演出が第1状態から第2状態に更新されたタイミングにおいて開始されることがあってもよい。予告演出期間であると判定された場合には(ステップ11AKS102;Yes)、予告演出を実行する制御が行われる(ステップ11AKS103)。ステップ11AKS103の制御により、予告演出が実行可能になる。
ステップ11AKS102にて予告演出期間ではないと判定された場合や(ステップ11AKS102;No)、ステップ11AKS103の制御を行った後には、リーチ演出期間であるか否かを判定する(ステップ11AKS104)。リーチ演出期間は、例えば可変表示開始設定処理にて変動パターンと対応して決定された演出制御パターンにおいて、予め定められていればよい。リーチ演出期間は、発展演出が実行される発展演出期間、チャンスアップ演出が実行されるチャンスアップ演出期間、大当り確定演出が実行される大当り確定演出期間などを含んでいてもよい。リーチ演出期間であると判定された場合には(ステップ11AKS104;Yes)、リーチ演出を実行する制御が行われる(ステップ11AKS105)。ステップ11AKS105の制御により、リーチ演出が実行可能になる。
ステップ11AKS104にてリーチ演出期間ではないと判定された場合や(ステップ11AKS104;No)、ステップ11AKS105の制御を行った後には、タイマ演出開始タイミングであるか否かを判定する(ステップ11AKS106)。タイマ演出開始タイミングは、タイマ演出を実行すると決定された場合に、タイミングT01~T03のいずれかに決定されることがある。
例えば始動入賞時に、図9-4(A)に示されたタイマ演出タイミング決定テーブルを参照して、入賞時判定結果に応じた割合により、タイマ演出開始タイミングがタイミングT01~T03のいずれかに決定されてもよい。この場合には、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する可変表示が対象となるタイマ演出を実行すると決定されたときに、コマンド設定の不備により、タイミングT03がタイマ演出開始タイミングに決定されてしまうと、タイマ準備演出を実行した後のタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出を実行できない所定事象が発生する。あるいは、変動開始時に、図9-4(B)に示されたタイマ演出タイミング決定テーブルを参照して、スーパーリーチ内容に応じた割合により、タイマ演出開始タイミングがタイミングT01~T03のいずれかに決定されてもよい。この場合には、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する可変表示が対象となるタイマ演出を実行すると決定されたときに、テーブル設定の不備により、タイミングT03がタイマ演出開始タイミングに決定されてしまうと、タイマ準備演出を実行した後のタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出を実行できない所定事象が発生する。
ステップ11AKS106にてタイマ演出開始タイミングであると判定された場合には(ステップ11AKS106;Yes)、タイマ演出が実行不可であるか否かを判定する(ステップ11AKS107)。タイマ演出開始タイミングがタイミングT03である場合に、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する変動パターンであれば、タイマ演出が実行不可となる。また、タイマ演出の対象となる可変表示において、スーパーリーチのリーチ演出が実行されない場合にも、タイマ演出が実行不可となる。演出制御用CPU120は、タイマ演出開始タイミングと変動パターンの組合せにもとづいて、タイマ演出が実行不可であるか否かを判定できればよい。
ステップ11AKS107にてタイマ演出が実行不可であると判定された場合には(ステップ11AKS107;Yes)、タイマ演出エラーフラグをセットする(ステップ11AKS108)。タイマ演出エラーフラグは、RAM122の所定領域(演出制御フラグ設定部など)に設けられていればよい。タイマ演出エラーフラグは、所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されない場合に、オン状態にセットされる。また、タイマ演出が実行不可である場合に対応して、エラー時演出終了タイミングをタイミングT11、T12のいずれかに決定してもよい。変動パターンに応じて発展演出が実行される場合にはタイミングT11をエラー時演出終了タイミングに決定し、変動パターンに応じて発展演出が実行されない場合にはタイミングT12をエラー時演出終了タイミングに決定してもよい。タイマ演出が実行不可である場合には、タイマ演出開始タイミングとなった後でも、エラー時演出終了タイミングになるまでは、タイマ準備演出が継続して実行される。
ステップ11AKS107にてタイマ演出が実行不可ではなく、タイマ演出が実行可能であると判定された場合には(ステップ11AKS107;Yes)、タイマ演出期間を設定し(ステップ11AKS109)、タイマ演出の実行を開始する場合の開始時制御が行われる(ステップ11AKS110)。タイマ演出期間は、タイマ演出の演出態様が第1演出態様であるか第2演出態様であるかに応じて異なる期間(25秒または30秒)が設定されるようにすればよい。ステップ11AKS110では、タイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出を第1状態から実行する制御が行われるようにすればよい。また、タイマ準備演出の少なくとも一部をタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出に変化させることにより、タイマ演出の実行が開始されることに伴い、タイマ準備演出を終了する制御が行われるようにすればよい。
例えば特徴部092IWにおける図8-8(E)に示された場合と同様に、タイマ演出が実行されることを予告するキャラクタAの画像092IW005が表示されることで、タイマ準備演出が実行される。このようなタイマ準備演出が実行されているときに、図8-8(F)に示された場合と同様に可変表示が終了してから、タイマ演出の対象となる新たな可変表示が開始され、タイマ演出開始タイミングになると、キャラクタAの画像092IW005に含まれる「準備中」の表示を、図8-8(G)に示された場合と同様の「あと25秒」という表示などに変化させることで、タイマ準備演出を終了するとともに、タイマ演出を第1状態から実行できればよい。こうして、タイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が第1状態で実行されたときに、タイマ準備演出を終了すればよい。
ステップ11AKS108にてタイマ演出エラーフラグをセットした後や、ステップ11AKS110の制御を行った後には、タイマ演出期間であるか否かを判定する(ステップ11AKS111)。タイマ演出期間であると判定された場合には(ステップ11AKS111;Yes)、タイマ演出における更新制御が行われる(ステップ11AKS112)。ステップ11AKS112では、タイマ演出において時間経過に伴い演出画像の表示を繰り返し更新する制御が行われてもよい。タイマ演出期間は、タイマ演出における画像表示の更新を進行させる更新進行期間と、タイマ演出における画像表示の更新を停止させる更新停止期間とを含んでいてもよい。ステップ11AKS112の更新制御は、演出画像の表示を更新する制御に限定されず、スピーカ8L、8Rにおける音声の出力態様、遊技効果ランプ9などの発光部材における発光態様、可動体32などの可動部材における動作態様、あるいは、これらの一部または全部を組み合わせた任意の演出装置における演出状態を、第1状態から第2状態に更新する制御を含んでいてもよい。
ステップ11AKS112の制御を行った後には、特定演出タイミングであるか否かを判定する(ステップ11AKS113)。特定演出タイミングは、タイマ演出が第2状態に更新されたときに実行される特定演出の開始タイミングである。例えば、特定演出タイミングは、予告演出、発展演出、チャンスアップ演出といった、タイマ演出の実行後に特定演出が開始されるタイミングであればよい。特定演出タイミングであると判定された場合には(ステップ11AKS113;Yes)、特定演出を実行する制御が行われる(ステップ11AKS114)。このときには、タイマ演出の終了時制御が行われる(ステップ11AKS115)。なお、特定演出は、所定事象が発生したことによりタイマ演出が実行されない場合でも、特定演出タイミングに対応して実行できればよい。
ステップ11AKS111にてタイマ演出期間ではないと判定された場合(ステップ11AKS111;No)、ステップ11AKS113にて特定演出タイミングではないと判定された場合(ステップ11AKS113;No)、あるいは、ステップ11AKS115の制御を行った後には、エラー時演出終了タイミングであるか否かを判定する(ステップ11AKS116)。エラー時演出終了タイミングは、ステップ11AKS107にてタイマ演出が実行不可であると判定された場合に対応して、タイミングT11、T12のいずれかに決定されていればよい。あるいは、ステップ11ASK116では、タイミングT11、T12のそれぞれに対応して、エラー時演出終了タイミングであると判定してもよい。
ステップ11AKS116にてエラー時演出終了タイミングであると判定された場合には(ステップ11AKS116;Yes)、タイマ演出エラーフラグがオンであるか否かを判定する(ステップ11AKS117)。タイマ演出エラーフラグは、ステップ11AKS108にてオン状態にセットされる。ステップ11AKS117にてタイマ演出エラーフラグがオンであると判定された場合には(ステップ11AKS117;Yes)、タイマ準備演出を終了する制御が行われる(ステップ11AKS118)。また、タイマ演出エラーフラグをクリアする(ステップ11AKS119)。
ステップ11AKS116にてエラー時演出終了タイミングではないと判定された場合(ステップ11AKS116;No)、ステップ11AKS117にてタイマ演出エラーフラグがオンではなくオフであると判定された場合(ステップ11AKS117;No)、あるいは、ステップ11AKS119にてタイマ演出エラーフラグをクリアした後には、例えば変動パターンに対応して決定された演出制御パターンにおける設定などに基づいて、その他、飾り図柄の可変表示動作を含めた可変表示中における演出を実行するための制御を行ってから(ステップ11AKS120)、可変表示中演出処理を終了する。
ステップ11AKS101にて可変表示時間が経過したと判定された場合には(ステップ11AKS101;Yes)、主基板11から伝送される図柄確定コマンドの受信があったか否かを判定する(ステップ11AKS121)。このとき、図柄確定コマンドの受信がなければ(ステップ11AKS121;No)、可変表示中演出処理を終了して待機する。なお、可変表示時間が経過した後、図柄確定コマンドを受信することなく所定時間が経過した場合には、図柄確定コマンドを正常に受信できなかったことに対応して、所定のエラー処理が実行されるようにしてもよい。図柄確定コマンドの受信があった場合には(ステップ11AKS121;Yes)、例えば表示制御部123のVDP等に対して所定の表示制御指令を伝送させることといった、飾り図柄の可変表示において表示結果となる最終停止図柄(確定飾り図柄)を導出表示させる制御を行う(ステップ11AKS122)。続いて、大当り開始指定コマンド受信待ち時間として予め定められた一定時間を設定する(ステップ11AKS123)。また、演出プロセスフラグの値を特図当り待ち処理に対応した値である“3”に更新してから(ステップ11AKS124)、可変表示中演出処理を終了する。
図9-7(A)~(D)は、タイマ準備演出の終了制御例を示している。この終了制御例は、可変表示の進行に応じた演出画像の表示における制御例11AKM01~11AKM04を含んでいる。制御例11AKM01~11AKM04では、リーチ成立に対応するタイミングT03がタイマ演出開始タイミングに決定されながら、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する変動パターンである場合に、タイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されないように制御する。
図9-7(A)に示す制御例11AKM01では、タイマ演出の対象となる可変表示が開始されたときに、タイマ準備演出を実行している。このときには、特徴部092IWにおける図8-8(E)に示された場合と同様に、タイマ演出が実行されることを予告するキャラクタAの画像092IW005が表示されるようにすればよい。その後、図9-7(B)に示す制御例11AKM02では、リーチ成立に対応するタイミングT03となり、可変表示中演出処理のステップ11AKS106にて、タイマ演出開始タイミングであると判定される。ここでは、可変表示中演出処理のステップ11AKS107にて、タイマ演出が実行不可であると判定されたことに応じて、ステップ11AKS108にてタイマ演出エラーフラグがセットされる。この場合には、タイマ演出が実行されなかったことに対応して、タイマ準備演出が継続して実行される。
図9-7(C)に示す制御例11AKM03では、発展演出に対応するタイミングT11となり、可変表示中演出処理のステップ11AKS116にて、エラー時演出終了タイミングであると判定される。そして、可変表示中演出処理のステップ11AKS117にて、タイマ演出エラーフラグがオンであると判定されたことに応じて、ステップ11AKS118にてタイマ準備演出を終了する制御が行われる。発展演出を実行するときには、例えば複数の表示レイヤにZ値を割り当てるZ値設定テーブルを用いて、各表示レイヤに描画される演出画像を表示するときの優先度を異ならせてもよい。この場合に、タイマ準備演出の演出画像よりも前方側(手前側)において重複する位置に発展演出の演出画像を表示させ、発展演出における演出画像の表示中に、タイマ準備演出における演出画像の表示を消去してもよい。これにより、図9-7(D)に示す制御例11AKM04では、発展演出に伴いタイマ準備演出を終了した後に、スーパーリーチαのリーチ演出を実行している。
図9-7(E)は、Z値の設定にもとづいて複数の表示レイヤを配置した一例を示している。この配置例において、複数の表示レイヤは、準備画像表示レイヤ、隠蔽画像表示レイヤ、優先画像表示レイヤを含んでいる。準備画像表示レイヤには、タイマ準備演出の演出画像が描画される。隠蔽画像表示レイヤには、発展演出の演出画像に含まれる隠蔽画像が描画される。優先画像表示レイヤには、小図柄表示エリアにおける小図柄を示す演出画像や、保留記憶表示とアクティブ表示を示す演出画像などが描画される。各表示レイヤに描画される演出画像の画像データには、それぞれの演出画像を重畳して描画するときに用いる奥行き値となるZ値が設定されている。Z値設定テーブルによるZ値の設定により、隠蔽画像表示レイヤに描画される隠蔽画像のZ値は、準備画像表示レイヤに描画される演出画像のZ値とは異なる値となっている。例えば表示制御部123のVDPは、CGROMや画像データメモリから読み出した画像データをVRAMのフレームバッファなどに書き込むときに、Z値の比較演算を行うことで、優先度の判定を行えばよい。このとき、Z値が小さい値である演出画像の画像データは、Z値が大きい値である演出画像の画像データよりも、優先してフレームバッファに書き込まれる。これにより、Z値として小さい値が割り当てられた表示レイヤに描画する演出画像は、Z値として大きい値が割り当てられた表示レイヤに描画する演出画像よりも、優先度が高くなり、遊技者からみて前方側に配置することができる。
図9-7(E)に示すように、隠蔽画像表示レイヤは準備画像表示レイヤよりも遊技者からみて前方側に配置され、優先画像表示レイヤは隠蔽画像表示レイヤおよび準備画像表示レイヤよりも遊技者からみて前方側に配置されるように、Z値が設定される。これにより、発展演出の演出画像に含まれる隠蔽画像は、タイマ準備演出の演出画像よりも前方側の重複する位置に配置することができる。発展演出が実行されたときに、タイマ準備演出の演出画像は、発展演出の演出画像に含まれる隠蔽画像により隠蔽された状態で消去される。このように、隠蔽された状態でタイマ準備演出の演出画像を消去するので、タイマ準備演出を終了するときに、遊技者に違和感を与えることを防止できる。また、タイマ準備演出を終了するときに、タイマ準備演出の演出画像は発展演出の演出画像に含まれる隠蔽画像により隠蔽される一方で、小図柄表示エリアにおける小図柄を示す演出画像および保留記憶表示やアクティブ表示を示す演出画像は発展演出の演出画像に含まれる隠蔽画像により隠蔽されない。このように、隠蔽された状態でタイマ準備演出の演出画像を消去するときに、小図柄あるいは保留記憶表示やアクティブ表示を示す演出画像といった、遊技の進行に関する表示は隠蔽されないので、タイマ準備演出を終了するときでも、遊技の進行に関する表示を遊技者が認識することができる。隠蔽画像表示レイヤにおいて表示される隠蔽画像は、発展演出の演出画像に含まれて、ノーマルリーチのリーチ演出がスーパーリーチのリーチ演出に発展するときに、背景画像の切替えにおける違和感を防止できる画像であればよい。また、隠蔽画像として、可変表示結果が大当りであるか否かに応じて異なる割合により、複数の演出画像のうちいずれかの演出画像が選択されてもよい。この場合には、発展演出における演出画像の表示により、大当り予告演出として、所定割合により有利状態としての大当り遊技状態に制御されることを示唆するキャラクタ画像などが表示されてもよい。このように、隠蔽画像表示レイヤにおいて表示される隠蔽画像は、有利状態としての大当り遊技状態に制御されるか否かにかかわらず共通の演出画像であってもよいし、有利状態としての大当り遊技状態に制御されるか否かに応じて異なる割合により選択される演出画像であってもよい。
Z値設定テーブルによるZ値の設定により優先度を異ならせるものに限定されず、例えばディスプレイリストに含まれる表示優先度情報などにより、複数の演出画像が配置される表示レイヤを指定してもよい。例えば、ディスプレイリストでは、優先度が低い表示レイヤに描画される演出画像から順番に描画対象となる演出画像が指定される。ディスプレイリストで指定された順番に応じて演出画像をフレームバッファなどに描画することで、優先度が低い演出画像を描画してから優先度が高い演出画像を描画するので、優先度が高い演出画像は優先度が低い演出画像よりも遊技者からみて前方側に配置することができる。
隠蔽画像が表示されたときにタイマ準備演出の演出画像を消去することでタイマ準備演出を終了するものに限定されず、例えば画像表示装置5の表示画面よりも前方側にて可動体32といった演出用の可動部材が特定位置に移動したときに、タイマ準備演出の演出画像を消去することでタイマ準備演出を終了してもよい。可動部材の特定位置は、表示画面に表示されたタイマ準備演出の演出画像よりも前方側の重複する位置であればよい。このように、演出用の可動部材が特定位置に移動した状態でタイマ準備演出の演出画像を消去すれば、タイマ準備演出を終了するときに、遊技者に違和感を与えることを防止できる。
以上のように、例えばコマンド設定の不備やテーブル設定の不備などにより、所定事象が発生した場合として、タイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されなかったときに、タイマ演出開始タイミングよりも後のエラー時演出終了タイミングにおいてタイマ準備演出を終了する。これにより、タイマ演出を正常に実行できなかった場合に、不自然なタイマ準備演出における表示が残り続けることがないので、遊技者に不信感を与えることを防止できる。つまり、タイマ演出が実行されなかったときのタイマ準備演出を適切に制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
タイマ準備演出を実行した後のタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出を実行できない所定事象が発生する場合は、コマンド設定に不備がある場合またはテーブル設定に不備がある場合であってもよいし、その他にタイマ演出の実行に関する各種制御の異常発生などによる場合であってもよい。例えばサブ側となる演出制御基板12では、メイン側となる主基板11からのコマンドを正常に受信できないコマンド受信異常が発生することにより、タイマ演出を実行できない所定事象が発生する場合がある。あるいは、演出制御基板12では、主基板11からのコマンドを正常に受信していても、保留記憶数を正常に更新できない保留数更新異常が発生することにより、タイマ演出を実行できない所定事象が発生する場合がある。
図9-8は、変形例として、コマンド受信異常が発生した場合の動作例を示している。この例では、図9-8(A)に示すように、可変表示の開始となる変動開始から可変表示の終了となる変動終了までに、4回の始動入賞SS1~SS4が発生している。始動入賞が発生したときには、始動口入賞指定コマンド、図柄指定コマンド、変動カテゴリ指定コマンド、保留記憶数通知コマンドといった、1セットの始動入賞時のコマンドが、主基板11から演出制御基板12に対して送信される。
図9-8(B)は、始動入賞SS1~SS4が発生する期間において更新制御されるメイン側保留数を示している。図9-8(C)は、始動入賞SS1~SS4が発生する期間において更新制御されるサブ側保留数を示している。メイン側保留数は、メイン側となる主基板11において更新制御される保留記憶数である。サブ側保留数は、サブ側となる演出制御基板12において更新制御される保留記憶数である。図9-8(A)に示す変動開始の以前には、メイン側保留数およびサブ側保留数が、いずれも「1」であり、変動開始に対応して1減算されることで「0」に更新制御される。その後、始動入賞SS1が発生したときに、メイン側保留数が1加算されて「1」に更新制御される。このとき、演出制御基板12では、例えば保留記憶数通知コマンドの取りこぼしといった、コマンド受信異常が発生したとする。これにより、サブ側保留数は更新制御されず「0」のまま維持される。そのため、メイン側保留数とサブ側保留数とに相違が生じ、タイマ演出の対象となる可変表示を適切に特定できなくなることがある。
例えば、始動入賞SS2と始動入賞SS3が発生したときには、コマンド受信異常がなくメイン側保留数とサブ側保留数を更新制御できたとする。その後、始動入賞SS4が発生したときには、特徴部092IWにおいて図8-2に示された先読予告設定処理のステップ092IWS008により、タイマ演出を実行すると決定される場合がある。この場合に、メイン側保留数は「4」であるのに対して、サブ側保留数は「3」であるために、タイマ演出の対象となる可変表示を適切に特定できなくなる。より具体的に、先読予告設定処理のステップ092IW008にてタイマ演出を実行するか否かを決定するときに参照した入賞時判定結果は、メイン側保留数の「4」に対応した可変表示の判定結果である。しかしながら、演出制御基板12においてタイマ演出の対象として特定される可変表示は、サブ側保留数の「3」に対応した可変表示になってしまう。そのため、サブ側保留数の「3」に対応した可変表示が実行されるときに、例えば変動パターンがスーパーリーチのリーチ演出を実行しない変動パターンであることなどにより、タイマ演出を実行できない所定事象が発生する場合がある。
このようなコマンド受信異常が発生した後に、演出制御基板12においてタイマ演出の対象とされた可変表示が実行されたときには、例えば図9-6に示された可変表示中演出処理のステップ11AKS107にてタイマ演出が実行不可であると判定される。この判定に応じて、ステップ11AKS108にてタイマ演出エラーフラグがセットされる。そして、例えば可変表示の終了である対象変動終了に対応するタイミングT12となり、ステップ11AKS116にて、エラー時演出終了タイミングであると判定される。また、ステップ11AKS117にて、タイマ演出エラーフラグがオンであると判定されたことに応じて、ステップ11AKS118にてタイマ準備演出を終了する制御が行われる。こうして、コマンド受信異常にもとづく所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されなかったときに、エラー時演出終了タイミングにおいてタイマ準備演出を終了することができる。
図9-9は、他の変形例として、保留数更新異常が発生した場合の動作例を示している。この例では、図9-9(A)に示すように、4回の可変表示に対応する変動VD1~VD4が実行される。各可変表示が実行されるときには、可変表示結果通知コマンドや変動パターン指定コマンドの送受信などにもとづいて、可変表示の開始に伴い保留記憶数を1減算するように更新制御される。
図9-9(B)は、変動VD1~VD4が実行される期間において更新制御されるメイン側保留数を示している。図9-9(C)は、変動VD1~VD4が実行される期間において更新制御されるサブ側保留数を示している。図9-9(A)に示す1回目の可変表示に対応する変動VD1が開始される以前には、メイン側保留数およびサブ側保留数が、いずれも「4」である。このメイン側保留数およびサブ側保留数が「4」に対応した可変表示の入賞時判定結果にもとづいて、特徴部092IWにおいて図8-2に示された先読予告設定処理のステップ092IWS008により、タイマ演出を実行すると決定されているものとする。そして、変動VD1の開始に対応して、メイン側保留数およびサブ側保留数が1減算されて「3」に更新制御される。
変動VD1に対応する可変表示の終了となる変動終了に続いて、変動VD2に対応する可変表示が開始される変動開始のときに、メイン側保留数が1減算されて「2」に更新制御される。このとき、演出制御基板12では、例えばRAM122の所定領域(演出制御カウンタ設定部など)における保留数カウンタの更新エラーといった、保留数更新異常が発生したとする。これにより、サブ側保留数は更新制御されず「3」のまま維持される。そのため、メイン側保留数とサブ側保留数とに相違が生じ、タイマ演出の対象となる可変表示を適切に特定できなくなることがある。
例えば、変動VD3と変動VD4について変動開始のときには、保留数更新異常がなくメイン側保留数とサブ側保留数を更新制御できたとする。ここで、変動VD4について変動開始のときに、メイン側保留数は「0」であるのに対して、サブ側保留数は「1」であるために、タイマ演出の対象となる可変表示を適切に特定できなくなる。より具体的に、変動VD4について変動開始のときには、メイン側保留数が「0」であることに対応して、タイマ演出の対象となる可変表示が実行される。しかしながら、演出制御基板12において更新制御されるサブ側保留数は「1」なので、未だタイマ演出の対象となる可変表示は実行されていないと判定されてしまう。そのため、変動VD4に対応する可変表示が実行されるときに、サブ側保留数として記憶されたデータエラーなどにより、タイマ演出を実行できない所定事象が発生する場合がある。
このような保留数更新異常が発生した後には、演出制御基板12においてタイマ演出の対象とされた可変表示が実行されるより前に、実際の保留記憶数が「0」となることで、新たな可変表示が実行されないことがある。このような可変表示の終了に対応して、主基板11から演出制御基板12へと客待ちデモ指定コマンドが送信される。演出制御基板12では、タイマ演出の対象とされた可変表示が実行される前でも、客待ちデモ指定コマンドを受信したときには、タイマ準備演出を終了してもよい。例えば演出制御プロセス処理のステップS170において実行される可変表示開始待ち処理では、客待ちデモ指定コマンドを受信したと判定された場合に、タイマ準備演出を実行しているか否かを判定する。そして、タイマ準備演出を実行していると判定した場合には、可変表示中演出処理のステップ11AKS118と同様に、タイマ準備演出を終了する制御が行われる。こうして、保留数更新異常にもとづく所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されなかったときに、エラー時演出終了タイミングとして、客待ちデモ指定コマンドを受信したタイミングにおいて、タイマ準備演出を終了することができる。エラー時演出終了タイミングは、タイミングT11、T12のように、タイマ演出の対象となる可変表示が終了する以前のタイミングであってもよいし、客待ちデモ指定コマンドを受信したタイミングのように、タイマ演出の対象となる可変表示が終了した後のタイミングであってもよい。
図9-6に示された可変表示中演出処理では、ステップ11AKS106にてタイマ演出開始タイミングであると判定された場合に、ステップ11AKS107にてタイマ演出が実行不可であるか否かを判定することで、タイマ準備演出を実行した後のタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出を実行できない所定事象が発生したか否かを判定することができる。そして、ステップ11AKS107にてタイマ演出が実行不可であると判定された場合には、ステップ11AKS108にてタイマ演出エラーフラグをセットする。これに対し、ステップ11AKS107にてタイマ演出が実行不可ではなく実行可能であると判定された場合には、ステップ11AKS109、11AKS110によりタイマ演出の実行を開始させる。このような可変表示中演出処理において所定事象が発生したか否かを判定可能であってもよいし、可変表示中演出処理とは異なる処理において所定事象が発生したか否かを判定可能であってもよい。
図9-10は、可変表示中演出処理とは異なる変形例の処理として、所定事象が発生したか否かを判定可能にするタイマ演出エラー判定処理の一例を示すフローチャートである。タイマ演出エラー判定処理は、演出制御メイン処理のステップS73にてタイマ割込みフラグがオンであると判定されるごとに実行されてもよいし、演出制御プロセス処理のステップS172にて可変表示中演出処理が実行される場合に対応して実行されてもよい。
図9-10に示すようなタイマ演出エラー判定処理では、タイマ演出の対象となる可変表示である対象変動の実行中か否かを判定する(ステップ11AKS201)。例えば特徴部092IWにおける図8-2に示された先読予告設定処理のステップ092IW008により、タイマ演出を実行すると決定したときには、保留記憶数を示す数値がタイマ演出待機カウンタのカウント初期値として設定される。その後、タイマ演出フラグがオンであるときに可変表示が実行されるごとに、タイマ演出待機カウンタのカウント値を1減算するように更新制御される。ステップ11AKS201では、タイマ演出フラグがオンであるときに更新制御されたタイマ演出待機カウンタのカウント値が「0」となった場合に、対象変動の実行中であると判定すればよい。
対象変動の実行中でない場合には(ステップ11AKS201;No)、タイマ演出エラー判定処理を終了する。対象変動の実行中である場合には(ステップ11AKS201;Yes)、タイマ演出開始タイミングとして設定可能なタイミングT01~T03のうち、最初のタイミングT01であるか否かを判定する(ステップ11AKS202)。タイミングT01である場合には(ステップ11AKS202;Yes)、このタイミングT01に対応するタイマ演出の実行設定があるか否かを判定する(ステップ11AKS203)。タイミングT01に対応するタイマ演出の実行設定がない場合には(ステップ11AKS203;No)、タイマ演出エラー判定処理を終了する。タイミングT01に対応するタイマ演出の実行設定がある場合には(ステップ11AKS203;Yes)、タイマ演出期間を設定し(ステップ11AKS204)、タイマ演出の実行を開始する場合の開始時制御が行われる(ステップ11AKS205)。
ステップ11AKS202にてタイミングT01ではないと判定された場合には(ステップ11AKS202;No)、タイマ演出開始タイミングとして設定可能なタイミングT01~T03のうち、2番目のタイミングT02であるか否かを判定する(ステップ11AKS206)。タイミングT02である場合には(ステップ11AKS206;Yes)、既にタイマ演出を開始済みであるか否かを判定する(ステップ11AKS207)。ステップ11AKS207では、タイミングT01をタイマ演出開始タイミングとするタイマ演出が実行された場合に、タイマ演出を開始済みであると判定すればよい。タイマ演出を開始済みである場合には(ステップ11AKS207;Yes)、タイマ演出エラー判定処理を終了する。
ステップ11AKS207にてタイマ演出を開始済みではないと判定された場合には(ステップ11AKS207;No)、タイミングT02に対応するタイマ演出の実行設定があるか否かを判定する(ステップ11AKS208)。タイミングT02に対応するタイマ演出の実行設定がない場合には(ステップ11AKS208;No)、タイマ演出エラー判定処理を終了する。タイミングT02に対応するタイマ演出の実行設定がある場合には(ステップ11AKS208;Yes)、タイマ演出期間を設定し(ステップ11AKS209)、タイマ演出の実行を開始する場合の開始時制御が行われる(ステップ11AKS210)。
ステップ11AKS206にてタイミングT02ではないと判定された場合には(ステップ11AKS206;No)、タイマ演出開始タイミングとして設定可能なタイミングT01~T03のうち、最後のタイミングT03であるか否かを判定する(ステップ11AKS211)。タイミングT03ではない場合には(ステップ11AKS211;No)、タイマ演出エラー判定処理を終了する。タイミングT03である場合には(ステップ11AKS211;Yes)、既にタイマ演出を開始済みであるか否かを判定する(ステップ11AKS212)。ステップ11AKS212では、タイミングT01、T02のいずれかをタイマ演出開始タイミングとするタイマ演出が実行された場合に、タイマ演出を開始済みであると判定すればよい。タイマ演出を開始済みである場合には(ステップ11AKS212;Yes)、タイマ演出エラー判定処理を終了する。
ステップ11AKS212にてタイマ演出を開始済みではないと判定された場合には(ステップ11AKS212;No)、タイミングT03に対応するタイマ演出の実行設定があるか否かを判定する(ステップ11AKS213)。タイミングT03に対応するタイマ演出の実行設定がある場合には(ステップ11AKS213;Yes)、タイマ演出が実行不可であるか否かを判定する(ステップ11AKS214)。タイマ演出が実行不可ではなく実行可能である場合には(ステップ11AKS214;No)、タイマ演出期間を設定し(ステップ11AKS215)、タイマ演出の実行を開始する場合の開始時制御が行われる(ステップ11AKS216)。
ステップ11AKS213にてタイミングT03に対応するタイマ演出の実行設定がない場合や(ステップ11AKS213;No)、ステップ11AKS214にてタイマ演出が実行不可である場合には(ステップ11AKS214;Yes)、タイマ演出エラーフラグをセットする(ステップ11AKS217)。例えば図9-8に示されたコマンド受信異常の場合には、ステップ11AKS201にて対象変動であると判定されても、変動開始時にスーパーリーチ内容を特定できない理由などにより、タイミングT01~T03のいずれに対応するタイマ演出の実行設定もできないことがある。この場合には、ステップ11AKS213にてタイマ演出の実行設定がないと判定されることで、タイマ演出を実行できない所定事象が発生したと判定される。また、ステップ11AKS201にて対象変動であると判定されるとともに、ステップ11AKS213にてタイマ演出の実行設定があると判定されても、スーパーリーチαのリーチ演出を実行する変動パターンであれば、タイマ演出が実行不可となる。この場合には、ステップ11AKS214にてタイマ演出が実行不可であると判定されることで、タイマ演出を実行できない所定事象が発生したと判定される。
このようなタイマ演出エラー判定処理を実行することにより、ステップ11AKS217にてタイマ演出エラーフラグをセットした後には、図9-6に示された可変表示中演出処理のステップ11AKS117による判定結果に応じて、ステップ11AKS118にてタイマ準備演出を終了する制御が行われるようにすればよい。こうして、タイマ演出の対象となる可変表示の実行中には、タイマ演出エラー判定処理のステップ11AKS203、11AKS208、11AKS213などにより、タイマ演出開始タイミングとして設定可能な複数のタイミングT01~T03ごとに、タイマ演出が実行されるか否かを判定する。このうち、例えばステップ11AKS213にて、最後のタイミングT03においてタイマ演出が実行されなかったと判定した場合には、ステップ11AKS217にてタイマ演出エラーフラグをセットする。したがって、可変表示中演出処理のステップ11AKS118では、複数のタイミングT01~T03のうち最後のタイミングT03においてタイマ演出が実行されなかったと判定した場合に、エラー時演出終了タイミングにおいてタイマ準備演出を終了させることができる。
タイマ演出エラー判定処理のステップ11AKS203、11AKS208、11AKS213にてタイマ演出の実行設定がないと判定された場合には、それぞれに対応した未実行フラグがセットされてもよい。例えばステップ11AKS203にてタイマ演出の実行設定がない場合には第1未実行フラグがセットされ、ステップ11AKS208にてタイマ演出の実行設定がない場合には第2未実行フラグがセットされ、ステップ11AKS213にてタイマ演出の実行設定がない場合には第3未実行フラグがセットされる。可変表示中演出処理のステップ11AKS116にてエラー時演出終了タイミングであると判定された場合には、すべての未実行フラグがオンであるか否かを判定してもよい。このとき、すべての未実行フラグがオンであれば、ステップ11AKS118にてタイマ準備演出を終了する制御が行われるようにすればよい。
あるいは、タイマ演出エラー判定処理のステップ11AKS201にて最初に対象変動の実行中であると判定されたときに、1の未実行フラグがセットされてもよい。その後、ステップ11AKS205、11AKS210、11AKS216のいずれかにてタイマ演出の実行を開始する場合の開始時制御が行われるときに、1の未実行フラグがクリアされてもよい。可変表示中演出処理のステップ11AKS116にてエラー時演出終了タイミングであると判定された場合には、1の未実行フラグがオンであるか否かを判定すればよい。このとき、1の未実行フラグがオンであれば、ステップ11AKS118にてタイマ準備演出を終了する制御が行われるようにすればよい。
その他にも、特徴部11AKに関する発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形および応用が可能である。例えばパチンコ遊技機1は、特徴部11AKに関する全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で示された構成の一部を備えたものであってもよい。
上記実施の形態では、テーブル設定の不備として、図9-4(B)に示すようなタイマ演出タイミング決定テーブルにおける判定値の不適切な割当てがあるものとして説明した。しかしながら、テーブル設定の不備はこれに限定されず、例えば不適切な参照アドレスの設定や、不適切な参照先判定条件の設定などにより、テーブルデータを参照する処理に誤りが発生するものであってもよい。
上記実施の形態では、タイマ演出が実行される場合に、タイマ準備演出の演出態様を決定することで、タイマ準備演出を実行可能になる。例えば特徴部092IWの図8-2に示された先読予告設定処理において、ステップ092IW008でタイマ演出を実行すると決定した場合に、ステップ092IW011でタイマ準備演出の演出態様を決定する。これに対し、ステップ092IW008でタイマ演出を実行しないと決定した場合には、ステップ092IW012に移行するので、ステップ092IW011による決定が行われない。しかしながら、タイマ準備演出は、タイマ演出が実行されない場合でも、所定割合で実行可能になるものであってもよい。例えば特徴部092IWの図8-4(B)に示されたタイマ準備演出決定テーブルでは、タイマ演出が実行されない「実行なし」の場合にも、所定割合でタイマ準備演出が「実行あり」に決定されるように、判定値が割り当てられてもよい。この場合には、タイマ演出が実行される場合と同様に、対象となる可変表示が開始されるまでタイマ準備演出を実行し、対象となる可変表示が開始されるときに、タイマ準備演出を終了すればよい。あるいは、図9-4に示されたタイマ演出タイミング決定テーブルと同様に、タイミングT01~T03のそれぞれに判定値が割り当てられたタイマ準備演出終了タイミング決定テーブルを用いて、タイマ演出開始タイミングとして設定可能な複数のタイミングT01~T03のうちから、タイマ準備演出を終了するタイミングが決定されてもよい。
上記実施の形態における特徴部11AKの場合には、タイマ演出の対象となる可変表示が実行されてから、タイマ演出開始タイミングとして設定可能なタイミングT01~T03のうち最後のタイミングT03よりも遅いエラー時演出終了タイミングになるまでは、タイマ準備演出が継続して実行される。特徴部11AKでは、タイマ演出を実行すると決定された後に、コマンド設定の不備やテーブル設定の不備などにより、所定事象が発生してタイマ演出の対象となる可変表示においてタイマ演出が実行不可であると判定された場合に、エラー時演出終了タイミングにおいてタイマ準備演出を終了する。このように、特徴部11AKは、予め実行することが決定されたタイマ演出について、所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいて実行されなかったときに、エラー時演出終了タイミングにおいてタイマ準備演出を終了する。この場合に、エラー時演出終了タイミングは、タイマ演出開始タイミングとして設定可能なタイミングT01~T03のうちで、最後のタイミングT03よりも遅いタイミングではあるが、次回以降の可変表示が実行される前に、タイマ準備演出を終了可能とすることで、不自然なタイマ準備演出の表示が残り続けることを防止できる。タイマ演出を実行しないと決定された場合に、所定割合で実行されたタイマ準備演出を終了するタイミングは、タイマ演出を実行すると決定された後に、所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されなかったときにタイマ準備演出を終了するエラー時演出終了タイミングとは異なるタイミングであればよい。あるいは、タイマ演出を実行しないと決定された場合に、所定割合で実行されたタイマ準備演出を終了するタイミングは、エラー時演出終了タイミングと共通のタイミングを含んでいてもよい。例えば、タイマ演出を実行しない決定にもとづいて実行されたタイマ準備演出を終了するタイミングとして、タイミングT01~T03の他に、可変表示結果が導出されるタイミングT12を、所定割合で決定可能となるように、タイマ準備演出終了タイミング決定テーブルにおいて判定値が割り当てられてもよい。
所定事象が発生する場合は、コマンド設定の不備、テーブル設定の不備、コマンド受信異常、保留数更新異常による場合に限定されず、例えば他の演出が実行されることにより、タイマ演出が実行されないように制限される場合であってもよい。例えばタイマ演出の実行期間と一部または全部が共通する期間において、タイマ演出よりも優先して実行される特定演出が実行されることにより、タイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出を実行できない所定事象が発生してもよい。
上記実施の形態では、エラー時演出終了タイミングとして、図9-6に示された可変表示中演出処理のステップ11AKS116にてタイミングT11、T12のいずれかであると判定された場合に、タイマ準備演出を終了するものとして説明した。これに対し、エラー時演出終了タイミングは、図柄確定コマンドを受信したタイミングであると判定された場合に、タイマ準備演出を終了してもよい。例えば特徴部092IWにおける図8-2に示された先読予告設定処理のステップ092IW008により、タイマ演出を実行すると決定したときには、保留記憶数を示す数値がタイマ演出待機カウンタのカウント初期値として設定される。その後、タイマ演出フラグがオンであるときに可変表示が実行されるごとに、タイマ演出待機カウンタのカウント値を1減算するように更新制御される。例えば可変表示中演出処理のステップ11AKS121にて図柄確定コマンドの受信があったと判定された場合には、タイマ演出フラグがオンでありタイマ演出待機カウンタのカウント値が「0」であれば、タイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が実行されなかったものとして、タイマ準備演出を終了する制御が行われるようにすればよい。
(特徴部11AKの課題解決手段および効果)
遊技を実行可能な、例えばパチンコ遊技機1などの遊技機であって、例えばタイマ演出など、第1状態から第2状態に更新する更新演出を実行可能な、例えばステップ11AKS112を実行する演出制御用CPU120などの更新演出実行手段と、更新演出を実行する前に、例えばタイマ準備演出などの事前演出を実行可能な、例えばステップ092IWS107を実行する演出制御用CPU120などの事前演出実行手段と、更新演出が第2状態に更新されたときに、例えば予告演出、発展演出、チャンスアップ演出などの特定演出を実行可能な、例えばステップ11AKS114を実行する演出制御用CPU120などの特定演出実行手段とを備え、更新演出実行手段は、事前演出が実行されている場合に、例えばタイマ演出開始タイミングなどの更新開始タイミングにおいて更新演出を第1状態から実行可能であり、事前演出実行手段は、例えば図8-8(F)(G)に示すように、更新開始タイミングにおいて更新演出が第1状態で実行されたときに、事前演出を終了し、事前演出の実行が開始された後に、所定事象が発生したことにより更新開始タイミングにおいて更新演出が実行されなかったときに、例えばエラー時演出終了タイミングなど、更新開始タイミングよりも後の特定タイミングにおいて事前演出を終了する。このように、特定タイミングにおいて事前演出を終了するので、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
例えば図8-8(F)(G)に示すように、事前演出を更新開始タイミングにおいて更新演出に変化させることが可能であってもよい。このように、事前演出を更新演出に変化させるので、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
例えばタイミングT01~T03など、対象となる可変表示の実行中における複数タイミングのうちいずれかのタイミングを更新開始タイミングとして、更新演出を実行可能であってもよい。このように、複数タイミングのいずれかにて更新演出を実行可能なので、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
対象となる可変表示の実行中における複数タイミングのうち最後のタイミングよりも遅い、例えばタイミングT11、T12などのタイミングを特定タイミングとして、事前演出を終了してもよい。このように、更新開始タイミングとなり得るタイミングよりも遅いタイミングにて事前演出を終了するので、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
例えばステップ11AKS203、11AKS208、11AKS213を実行する演出制御用CPU120などのように、対象となる可変表示の実行中における複数タイミングごとに更新演出が実行されるか否かを判定する判定手段を備え、判定手段によって、複数タイミングのうち最後のタイミングにおいて更新演出が実行されなかったと判定した場合に、例えばステップ11AKS217に基づいて実行される可変表示中演出処理のステップ11AKS118などにより、特定タイミングにおいて事前演出を終了してもよい。このように、最後のタイミングにおいて更新演出が実行されなかった場合に事前演出を終了するので、適切に演出を制御することで遊技者の不信感を抑制できる。
(特徴部の関連付けに係る説明)
特徴部11AKに関する構成は、特徴部092IWに関する構成などの一部または全部と、適宜、組み合わせられてもよい。例えば、チャンス目予告演出は、保留表示予告準備演出やタイマ準備演出が実行されているときよりも、実行されていないときの方が、実行されやすい構成において、所定事象が発生したことによりタイマ演出開始タイミングにおいてタイマ演出が開始されなかったときに、タイマ演出開始タイミングよりも後のエラー時演出終了タイミングにおいてタイマ準備演出を終了してもよい。
1 … パチンコ遊技機
5 … 画像表示装置
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
120 … 演出制御用CPU

Claims (1)

  1. 遊技を実行可能な遊技機であって、
    第1状態から第2状態に更新する更新演出を実行可能な更新演出実行手段と、
    前記更新演出を実行する前に、事前演出を実行可能な事前演出実行手段と、
    前記更新演出が前記第2状態に更新されたときに、特定演出を実行可能な特定演出実行手段とを備え、
    前記更新演出実行手段は、前記事前演出が実行されている場合に、更新開始タイミングにおいて前記更新演出を前記第1状態から実行可能であり、
    前記事前演出実行手段は、
    前記更新開始タイミングにおいて前記更新演出が前記第1状態で実行されたときに、前記事前演出を終了し、
    前記事前演出の実行が開始された後に、前記更新演出の対象となる可変表示の実行中に演出制御の異常による所定事象が発生したことにより前記更新開始タイミングにおいて前記更新演出が実行されなかったときに、当該可変表示に対応して前記更新開始タイミングよりも後の図柄確定コマンドを受信した特定タイミングにおいて前記事前演出を終了
    前記更新演出の対象となる可変表示の実行中において、前記更新開始タイミングは複数ある、
    ことを特徴とする遊技機。
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