以下に図面を参照して、この発明にかかる支払支援装置、支払支援方法、および支払支援プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
(支払支援システムのシステム構成)
まず、実施の形態にかかる支払支援システム100のシステム構成例について説明する。図1は、実施の形態にかかる支払支援システム100のシステム構成例を示す説明図である。図1において、支払支援システム100は、支払支援サーバ111と、銀行サーバ113と、受取人端末121と、支払人端末131と、を有する。
支払支援サーバ111は、この発明にかかる支払支援装置の一例であり、たとえば、支払支援サービスを提供する会社に設けられるサーバである。支払支援サーバ111は、イベントごとに振込による支払を管理する汎用的なコンピュータ装置である。支払支援サーバ111は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やメモリやインタフェースなどを有するパーソナルコンピュータである。支払支援サーバ111は、精算情報データベース(DB)112を有する。精算情報DB112の記憶内容については、図3Bを用いて後述する。
銀行サーバ113は、たとえば、銀行などの金融機関に設けられるサーバである。銀行サーバ113は、受取人や支払人の口座を管理する汎用的なコンピュータ装置である。銀行サーバ113は、CPUやメモリやインタフェースなどを有するパーソナルコンピュータである。また、銀行サーバ113は、口座情報データベース(DB)114を有する。口座情報DB114の記憶内容については、図3Aを用いて後述する。
受取人端末121は、たとえば、宴会などのイベントにおいて幹事(受取人)が有するコンピュータ装置である。受取人端末121には、たとえば、スマートフォンやタブレット型PC(Personal Computer)が用いられる。
支払人端末131は、たとえば、宴会などのイベントに参加する参加者(支払人)が有するコンピュータ装置である。支払人端末131には、たとえば、スマートフォンやタブレット型PCが用いられる。受取人端末121や支払人端末131は、CPUやメモリやインタフェースなどを有する。
ただし、受取人端末121や支払人端末131は、スマートフォンやタブレット型PCに限らず、デスクトップ型PC、ノート型PC、タブレット型PCなどの各種PC、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)とすることも可能である。
支払支援システム100において、支払支援サーバ111と、銀行サーバ113と、受取人端末121と、支払人端末131とは、有線または無線のネットワーク140を介して接続される。ネットワーク140は、たとえば、インターネット、移動体通信網などである。ただし、ネットワーク140は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などであってもよい。
また、支払支援サーバ111には、この発明にかかる支払支援プログラムがインストールされている。支払支援サーバ111は、銀行サーバ113や、受取人端末121や、支払人端末131からの各種要求に応じた処理をおこなって、受取人端末121や支払人端末131に対して各種処理結果を出力する。
(支払支援サーバ111および銀行サーバ113のハードウエア構成の一例)
つぎに、支払支援サーバ111および銀行サーバ113について、その具体的な構成の一例を説明する。図2Aは、支払支援サーバ111および銀行サーバ113のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。なお、支払支援サーバ111および銀行サーバ113は、いずれも同様の構成であるため、以下においては支払支援サーバ111について説明することとし、銀行サーバ113についての説明を省略することとする。
図2Aにおいて、支払支援サーバ111を実現するコンピュータ装置は、CPU211と、メモリ212と、通信IF(Interface)213と、を備える。コンピュータ装置が備える各部211~213は、バス210によってそれぞれ接続されている。CPU211は、コンピュータ装置の全体の制御をつかさどる。
メモリ212は、ブートプログラムなどのプログラムや、各種のデータベースのデータなどを記憶する。また、メモリ212は、支払支援プログラムや各種データベースの一部のデータなど、本実施の形態の支払支援方法にかかる各種のプログラムやデータを記憶する。
また、メモリ212は、CPU211のワークエリアとして使用される。また、メモリ212は、各種データを記録する記録媒体であってもよい。メモリ212は、たとえば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)およびHD(Hard Disc)などによって実現することができる。
通信IF213は、ネットワーク140に接続され、コンピュータ装置の内部と、受取人端末121や支払人端末131などの外部装置とのインタフェースをつかさどる。具体的には、通信IF213は、コンピュータ装置の内部と外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。
(受取人端末121および支払人端末131のハードウエア構成の一例)
つぎに、受取人端末121および支払人端末131のハードウエア構成の一例を説明する。図2Bは、受取人端末121および支払人端末131のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。なお、受取人端末121および支払人端末131は、いずれも同様の構成であるため、以下においては、受取人端末121について説明することとし、支払人端末131についての説明を省略することとする。
図2Bにおいて、受取人端末121は、CPU221と、メモリ222と、出力デバイス223と、入力デバイス224と、通信IF225と、を備えている。また、受取人端末121が備える各構成部221~225は、バス220によってそれぞれ接続されている。
CPU221は、受取人端末121の全体の制御をつかさどる。CPU221は、メモリ222が記憶する各種のプログラムやデータを用いて、受取人端末121の全体の制御をつかさどる。メモリ222は、ROM、RAM、HDD、HDおよびフラッシュメモリなどによって実現することができる。
出力デバイス223は、たとえば、ディスプレイ、スピーカ、音声出力端子などを含む。ディスプレイは、操作内容や、ユーザに対する案内情報などを表示する。ディスプレイは、支払支援サービスにかかる各種の操作画面を表示する。ディスプレイは、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
また、スピーカは、音声、アラーム音などを出力する。音声出力端子は、ヘッドフォーンなどを接続する端子であり、スピーカと同様に、音声、アラーム音などを接続されたヘッドフォーンなどに出力する。
入力デバイス224は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。入力デバイス224は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される入力デバイス224は、当該入力デバイス224に対する入力操作に応じた信号をCPU221に対して出力する。
入力デバイス224をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイの表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。タッチパネルは、たとえば抵抗膜方式や静電容量方式、音響パルス認識方式、超音波表面弾性波方式、赤外遮光方式、画像認識方式など公知の各種の方式のものを用いることができる。
また、入力デバイス224は、カメラを含む。カメラは、静止画や動画を撮像する。具体的には、たとえば、カメラは、CPU221によって制御されて撮像対象を撮像し、画像データを生成したり、バーコードやQRコード(登録商標)といった二次元コードを撮影して入力したり、OCR(Optical Character Reader)機能を用いて撮影した文字をデータ化して入力することができる。
また、入力デバイス224は、マイクを含む。マイクは、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。マイクを用いることにより、ユーザは、受取人端末121を介して、タッチパネルやキーボードを用いる代わりに、文字などの入力をおこなうことができる。
また、入力デバイス224は、生体情報を読み取るスキャナやセンサを含む。生体情報は、詳細については後述するが、指紋、掌形、顔、血管、網膜、虹彩、声紋などの情報を含む。
通信IF225は、受取人端末121の内部と、支払支援サーバ111や支払人端末131などの外部装置とのインタフェースをつかさどる。また、通信IF225は、電話回線網に接続され、音声通信に際して用いられることとしてもよい。
(各種DB112,114の記憶内容)
つぎに、図3Aおよび図3Bを用いて、図1に示した支払支援サーバ111が有する精算情報データベース(DB)112および銀行サーバ113が有する口座情報データベース(DB)114の記憶内容について説明する。各種DB112,114は、たとえば、メモリなどの記憶部により実現される。
図3Aは、口座情報データベース(DB)114の記憶内容の一例を示す説明図である。図3Aにおいて、口座情報データベース114は、ユーザID(Identification)、氏名、住所、端末情報、金融機関コード、支店番号、口座番号、残額、および認証情報のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、口座情報(たとえば、口座情報300-1~300-3)のレコードが記憶される。
ユーザIDは、受取人や支払人などの利用者ごとに付される識別情報を示す。氏名は、銀行口座の名義人(利用者)の氏名を示す。住所は、銀行口座の名義人の住所を示す。端末情報は、銀行口座の名義人が有する端末装置のアドレスである。金融機関コードは、金融機関ごとに割り当てられたコードである。支店番号は、金融機関の本支店に割り当てられた番号である。口座番号は、口座に割り当てられた番号である。残額は、口座内の残額である。認証情報は、生体認証において登録された生体情報や、パスワード認証における登録された番号などを含む。
たとえば、口座情報300-1は、ユーザID「U001」、氏名「総研総太郎」、住所「東京都…」、端末情報「aaa・・・@xxx」、金融機関コード「0000」、支店番号「345」、口座番号「456…」、残額「¥150,689」、認証情報「データ○○」を示す。また、口座情報300-1以外の口座情報300-2,300-3についても、同様に、口座情報DB114に記憶される。
図3Bは、精算情報データベース(DB)112の記憶内容の一例を示す説明図である。図3Bにおいて、精算情報DB112は、精算ID、ユーザID、氏名、端末情報、口座番号、残額、認証情報、振込先口座番号、支払金額、支払有無、および支払日時のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、精算情報(たとえば、精算情報310-1~310-3)のレコードが記憶される。
精算IDは、支払(精算)ごとに付される識別情報を示す。ユーザIDは、受取人や支払人などの利用者ごとに付される識別情報を示し、口座情報DB114(図3A参照)に記憶されるユーザIDと同一である。そのため、精算情報310は、口座情報DB114の口座情報300に対応付けられる。
また、精算情報DB112において、氏名、端末情報、口座番号、残額、および認証情報は、口座情報DB114の口座情報300に含まれるものと同一である。振込先口座番号は、受取人(幹事)の口座番号である。支払金額は、受取人に支払う金額を示す。支払有無は、受取人への支払の有無(済みか否か)を示す。支払日時は、受取人への支払手続が完了した日時を示す。
たとえば、精算情報310-1は、精算ID「S001」、ユーザID「U001」、氏名「総研総太郎」、端末情報「aaa・・・@xxx」、口座番号「456…」、残額「¥150,689」、認証情報「データ○○」、振込先口座番号「123…」、支払金額「¥5,000」、支払有無「あり」、支払日時「10/28 23:52」を示す。また、精算情報310-1以外の精算情報310-2,310-3についても、同様に、精算情報DB112に記憶される。
(支払支援サーバ111による支払支援方法)
つぎに、図4を用いて、本実施の形態にかかる支払支援サーバ111による支払支援方法について説明する。図4は、本実施の形態にかかる支払支援サーバ111による支払支援方法の一例を示す図である。以下に示す括弧書きの番号は、図4に示す括弧書きの番号と対応する。
図4に示すように、たとえば、居酒屋などのイベント会場400において、宴会などのイベントがおこなわれたとする。宴会には、受取人端末121を有する受取人(幹事)と、支払人端末131を有する複数の支払人(参加者)とが参加するものとする。イベント会場400において、幹事は、受取人端末121を操作し、指紋を受け付ける受付画面410を表示させる。
(1)幹事は、参加者を促し、参加者一人一人から受取人端末121に指をかざしてもらい指紋の情報および当該指紋の情報が対応付けられる銀行口座の情報を受け付ける。そして、受取人端末121は、受付画面410において受け付けた指紋の情報を支払支援サーバ111へ送信する。(2)そして、支払支援サーバ111は、支払人ごとに指定される銀行サーバ113にアクセスして、支払人の指紋に対応付けられた口座情報を特定する。
(3)また、支払支援サーバ111は、支払人の指紋の情報から、支払人の氏名を示す情報についても特定することにより、名簿情報(参加者の名簿)を作成する。支払支援サーバ111が作成した名簿情報は、受取人端末121に送信される。これにより、受取人端末121は、名簿情報を表示することができる。
そして、宴会が終了したとする。たとえば、宴会の代金が10万円であり、一人当たりの代金が5,000円であったとする。(4)支払支援サーバ111は、各支払人端末131に、代金5,000円の支払要求と、認証要求をおこなう。認証要求は、たとえば、指紋による認証要求である。
支払人が支払人端末131を操作すると、支払人端末131には指紋を受け付ける受付画面420が表示される。(5)支払人が支払人端末131に指をかざすと、支払人端末131は、受け付けた指紋の情報および振込を承諾した旨の情報を支払支援サーバ111へ送信する。
そして、支払支援サーバ111は、支払人端末131から、振込を承諾する旨を示す指紋の情報を受信すると、(6)支払人の口座から、あらかじめ指定された受取人の口座に所定の額の参加費の振込がおこなわれる。
このように、支払支援サーバ111による支払支援方法では、イベント会場において支払人が受取人端末121を介して指紋認証するだけで、簡単に、イベントへの参加の登録をおこなうことができる。また、受取人端末121に名簿情報を表示することにより、受取人(幹事)は、名簿情報を閲覧するだけで、参加者や参加者の人数を把握することができる。これにより、イベント参加者の人数の把握にかかる幹事の労力を軽減することができる。
また、イベントの終了後には、支払人が支払人端末131を介して指紋認証するだけで、振込を完了させることができる。このため、支払人は、簡単に、迅速に、的確に、支払手続をおこなうことができる。また、受取人の口座に関する情報の開示を不要とすることができるため、受取人は、安心して取引をおこなうことができる。
(支払支援サーバ111の機能的構成)
図5は、支払支援サーバ111の機能的構成を示す説明図である。図5において、支払支援サーバ111は、第1取得部501と、特定部502と、第2取得部503と、実行部504と、作成部505と、要求部506と、出力制御部507と、第3取得部508と、算出部509とを備える。各部501~508は、たとえば、支払支援サーバ111のメモリ212(図2A参照)に記憶されたプログラムをCPU211に実行させることにより、その機能を実現する。
第1取得部501は、支払人から受け付けた支払人の生体情報を取得する。支払人から受け付けた支払人の生体情報は、参加登録をおこなうための生体情報であり、たとえば、支払人の能動的な行為に起因して得られる情報である。言い換えれば、支払人から受け付けた支払人の生体情報は、支払人が意図せずに撮影された顔情報(顔写真)などの生体情報を含まないこととする。
また、支払人の生体情報は、各銀行の口座情報に対応付けられる認証情報である。たとえば、支払人の生体情報は、支払人の指紋の情報である。ただし、支払人の生体情報は、支払人の指紋の情報に限らず、支払人の、掌形、顔、血管、網膜、虹彩、声紋など他の生体情報としてもよい。
また、第1取得部501は、支払人の生体情報とともに、当該生体情報に対応付けられる口座がどの銀行の口座であるかを示す銀行の情報も取得する。銀行の情報の取得方法は、たとえば、受取人端末121の表示画面上に、銀行ごとに異なる受付領域を表示して指紋情報を受け付けて受付領域の情報を受取人端末121から受信することにより、当該受付領域の情報が示す銀行の情報を取得することが可能である。また、この方法に限らず、指紋認証の受付とは別に、支払人から操作入力等によって入力された銀行の情報を取得することも可能である。
特定部502は、第1取得部501によって取得された生体情報に対応する口座情報を特定する。特定部502は、たとえば、第1取得部501によって取得された銀行の情報が示す銀行サーバ113に、生体情報に対応する口座情報の有無を問い合わせることにより口座情報を特定する。
第2取得部503は、支払人から受け付けた認証情報を取得する。支払人から受け付けた認証情報は、たとえば、所定の金額の振込を承諾するため支払人の認証情報である。また、認証情報は、支払人固有の情報であってもよい。本実施の形態において、認証情報は、たとえば、第1取得部501によって取得される生体情報と同じ情報であり、具体的には、支払人の口座情報に対応付けられる指紋の情報である。また、認証情報は、暗証番号としてもよいし、掌形、顔、血管、網膜、虹彩、声紋などの指紋以外の生体情報としてもよい。また、認証情報を、支払を承諾する旨のボタンの押下などによって取得される支払許可情報としてもよい。
実行部504は、第2取得部503によって取得された支払人の認証情報を用いた認証に成功した場合、特定部502によって特定された口座情報が示す支払人の口座から、あらかじめ指定される受取人の口座へ所定の金額を移動させる処理を実行させる。口座情報は、各銀行の銀行サーバ113に記憶される。口座情報は、支払人の氏名の情報、口座番号、支払人端末131のアドレス情報などを含む(図3Aの口座情報300を参照)。
所定の金額を移動させる処理は、振込をおこなわせる処理である。たとえば、実行部504は、銀行サーバ113に対して、支払人の口座から受取人の口座へ所定の額の振込を実行させる。受取人の口座は、受取人があらかじめ指定する口座であり、たとえば、受取人の口座である。所定の金額は、イベントにおける参加費である。所定の金額は、たとえば、イベントに要した費用を、イベントにおける参加者の人数で案分した額である。
つぎに、支払人の生体情報を受け付ける端末について説明する。本実施の形態において、支払人の生体情報を受け付ける端末は、受取人端末121とする。第1取得部501は、受取人が有する受取人端末121から送信された支払人の生体情報を取得する。具体的には、第1取得部501は、受取人が有する受取人端末121の受付部によって受け付けられた支払人の生体情報を取得する。受取人端末121の受付部は、生体情報を読み取るスキャナやセンサである。第1取得部501は、受取人端末121が受け付けた支払人の生体情報を、受取人端末121から受信することによって取得する。
ただし、支払人の生体情報を受け付ける端末は、受取人端末121に限らず、支払人端末131とすることも可能である。この場合、第1取得部501は、支払人端末131から送信された生体情報を取得する。また、支払人の生体情報を受け付ける端末をそれぞれの支払人自身の支払人端末131としてもよく、第1取得部501がそれぞれの支払人端末131から送信された生体情報を取得するようにしてもよい。このようにすれば、それぞれの支払人は、自身の生体情報を支払支援サーバ111へ送信するために他人の端末を触れずに済むようになる。したがって、支払支援サーバ111は、生体情報の漏えいや衛生面などを理由に他人の端末を触れることに抵抗を感じる支払人の生体情報も得やすくなる。また、この場合、たとえば、不図示の参加要求部が、あらかじめ登録されたアドレス情報が示す支払人端末131に、参加の可否についての要求情報(イベントの案内)を送信してもよい。さらに、第1取得部501が、支払人端末131から送信された生体情報を取得した場合に、支払支援サーバ111は、当該支払人人端末131に対応する支払人の参加登録をおこなうこととしてもよい。
つぎに、支払人への支払の要求について説明する。本実施の形態において、特定部502は、第1取得部501によって取得された生体情報に対応するアドレス情報が示す支払人端末を特定する。要求部506は、特定部502によって特定されたアドレス情報が示す支払人端末131に所定の金額の支払要求をおこなう。
第2取得部503は、要求部506による支払要求がおこなわれた後に、支払要求がおこなわれた支払人端末131から送信された支払人の認証情報を取得する。支払人端末131が認証情報を受け付ける受付部は、支払人の認証情報が入力される入力デバイス224(図2B参照)である。たとえば、支払人の認証情報を生体情報とする場合、支払人端末131の受付部は、認証情報を読み取るスキャナやセンサである。また、支払人の認証情報を暗証番号とする場合、支払人端末131の受付部は、タッチパネルやキーボードである。第2取得部503は、支払人端末131が受け付けた支払人の認証情報を、支払人端末131から受信することによって取得する。
支払人端末131が支払人の認証情報を受け付けることにより、たとえば、イベントの解散後でも支払が可能となる。また、イベント会場のその場で支払を完了させることが可能な場合には、受取人端末121を用いて支払人の認証情報を受け付けることも可能である。この場合、受取人端末121は、支払人から支払人を特定するための情報(たとえば支払人の生体情報)を用いて支払人ごとの支払額を提示して、支払人ごとに認証情報を受け付ければよい。そして、受取人端末121は、受け付けた認証情報を支払支援サーバ111に送信する。これにより、支払人が支払人端末131を所持していなくても、イベント会場において支払を完了させることができる。
つぎに、支払人への支払の催促について説明する。本実施の形態において、要求部506は、支払要求をおこなった後、所定期間が経過するまでに、実行部504による所定の金額を移動させる処理が実行されない場合、支払要求をおこなった支払人端末131に再び支払要求をおこなう。所定期間は、たとえば、1ヶ月といった期間である。また、要求部506が支払要求をおこなうタイミングは、たとえば、支払人の口座に、ある程度の金額があると見込める日としてもよく、具体的には、給料日(たとえば、毎月25日)の翌日としてもよい。
つぎに、エラー情報の出力について説明する。出力制御部507は、特定部502によって支払人の生体情報に対応する口座情報が特定されない場合に、口座情報が特定されない旨を示すエラー情報を所定の端末に出力させる。所定の端末は、たとえば、生体情報を受け付けて、当該生体情報を支払支援サーバ111に送信した端末装置である。本実施の形態において、所定の端末は、受取人端末121である。たとえば、出力制御部507は、受取人端末121にエラー情報を送信することにより、受取人端末121にエラー情報を出力させる。
また、出力制御部507は、特定部502によって支払人の生体情報に対応する口座情報が特定された場合に、口座情報が特定された旨を示す登録完了情報を所定の端末に出力させる。所定の端末は、受取人端末121に限らず、生体情報の受付と送信をおこなった端末装置が支払人端末131である場合には、支払人端末131とすることも可能である。
また、出力制御部507は、特定部502によって口座情報が特定された場合でも、当該口座情報が示す口座にあらかじめ定めた金額がない場合に、あらかじめ定めた金額がない旨を示すエラー情報を所定の端末に出力させる。あらかじめ定めた金額は、イベントの費用として予想される金額であり、たとえば、受取人によって任意に設定可能である。一方で、出力制御部507は、口座情報が示す口座にあらかじめ定めた金額がある場合に、所定の端末に登録完了情報を出力させる。
つぎに、名簿情報の作成について説明する。本実施の形態において、特定部502は、第1取得部501によって取得された生体情報に対応する支払人の氏名の情報を特定する。作成部505は、特定部502によって特定された支払人の氏名の情報を用いて名簿情報を作成する。出力制御部507は、作成部505によって作成された名簿情報を所定の端末に出力させる。名簿情報が示す名簿には、たとえば、参加者の氏名が列挙される。たとえば、出力制御部507は、受取人端末121に名簿情報を送信することにより、受取人端末121に名簿情報を出力させる。出力制御部507が名簿情報を出力させる所定の端末は、名簿情報を閲覧する者(幹事)が有する端末であり、具体的には、受取人端末121である。
また、本実施の形態において、出力制御部507は、実行部504による所定の金額を移動させる処理が実行された場合に、支払が完了した旨の情報を名簿情報に付加して所定の端末に出力させる。作成部505は、たとえば、参加者の氏名と、支払の有無とを対応付けた名簿情報を作成する。出力制御部507は、たとえば、このような名簿情報を受取人端末121に出力させる。これにより、受取人は、支払人ごとに支払が完了したか否かを容易に把握することができる。
つぎに、イベントにおける費用の算出について説明する。本実施の形態において、第3取得部508は、イベントにおける費用の情報と、イベントに参加した支払人に関する情報とを取得する。これらの情報は、たとえば、受取人端末121が受取人(幹事)から受け付けることにより取得される。イベントにおける費用の情報は、たとえば、イベントにおける総支払額の情報である。支払人に関する情報は、たとえば、イベントに参加した人数の情報である。ただし、支払人に関する情報は、たとえば、年齢、性別、役職、住所など、参加者の属性情報を含んでもよい。
算出部509は、第3取得部508によって取得された費用の情報と、支払人に関する情報とに基づいて、支払人に応じた支払額を算出する。たとえば、算出部509は、均等割や傾斜配分など所定の算出方法により、支払人に応じた支払額を算出する。また、たとえば、算出部509は、たとえば、年齢に応じた支払額とするなど、参加者の属性情報を用いた所定の算出方法により、支払人に応じた支払額を算出してもよい。
所定の算出方法は、受取人(幹事)により任意に設定することが可能である。要求部506は、第1取得部501によって取得された生体情報に対応付けられるアドレス情報が示す支払人端末131に、支払人に応じた支払額の支払要求をおこなう。
(受取人端末121および支払人端末131の表示画面の一例)
つぎに、図6~図15を用いて、受取人端末121および支払人端末131の表示画面の一例について説明する。図6は、受取人端末121に表示される操作画面の一例を示す説明図(その1)である。図6の操作画面600は、既に登録済みのイベントを示す選択ボタン601,602と、イベントの登録をおこなうための登録ボタン603と、を含む。
選択ボタン601が示すイベントは、過去におこなわれた10月14日の歓迎会のイベントを示す。選択ボタン601が選択されると、10月14日の歓迎会における支払人の支払状況等を含む名簿情報が表示される。選択ボタン602が示すイベントは、これから(本日の19時から)おこなわれる同期会のイベントを示す。登録ボタン603は、他のイベントの登録をおこなうためのボタンである。操作画面600において、受取人が選択ボタン602を選択すると、図7に示す操作画面700に移行する。
図7は、受取人端末121に表示される操作画面の一例を示す説明図(その2)である。図7の操作画面700は、選択ボタン701,702を含む。選択ボタン701は、参加者(支払人)用の画面に移行するボタンである。選択ボタン702は、管理者(受取人)用の画面に移行するボタンである。操作画面700において、たとえば、選択ボタン701が選択されると、図8に示す操作画面800に移行し、選択ボタン702が選択されると、図10に示す操作画面1000に移行する。
図8は、受取人端末121に表示される参加者を登録するための画面の一例を示す説明図である。図8の登録画面800は、たとえば、同期会のイベント会場において、イベントの開始前に、参加者によって操作される際の画面を示す。登録画面800は、少なくとも、イベントにおける費用を口座引落とすることに承諾する旨の通知801と、指紋認証欄802と、銀行選択ボタン803と、送信ボタン804と、戻るボタン805と、を含む。
指紋認証欄802は、銀行ごとに指紋を受け付ける欄が異なる。支払人は、イベントにおける費用を口座引落とすることに承諾する場合、所望の銀行の指紋認証欄802に指をかざす。銀行選択ボタン803が選択されると、現在表示中の銀行以外の銀行の指紋認証欄802が表示される。送信ボタン804が選択されると、指紋認証欄802に示す銀行の情報とともに、指紋認証欄802に入力された指紋の情報が支払支援サーバ111に送信される。
登録画面800において、戻るボタン805が選択されると、図7の操作画面700に戻る。また、登録画面800において、送信ボタン804が選択されると、図9Aの登録完了画面900、または、図9Bのエラー画面920に移行する。
また、上述したように、支払人端末131によって支払人の生体情報を受け付けるようにした場合は、たとえば、受取人端末121のほか、支払人端末131にも操作画面800が表示されるようにする。このようにした場合に、受取人端末121と支払人端末131とは、たとえば、公知の画面共有技術などを用いて、共有の操作画面800を表示する。
そして、このようにした場合、支払人端末131は、自端末において、指紋認証欄802に指がかざされて送信ボタン804が選択されると、たとえば、指紋認証欄802に示す銀行の情報とともに、指紋認証欄802に入力された指紋の情報を、受取人端末121へ送信する。
受取人端末121は、支払人端末131からこれらの情報を受信すると、あたかも自端末において支払人が指紋認証欄802に指をかざした場合と同様に、操作画面800の表示内容を更新するとともに、支払人端末131から受信した情報を支払支援サーバ111へ送信する。
また、このようにした場合、図9Aの登録完了画面900や図9Bのエラー画面920も、同様にして、受取人端末121のほか、支払人端末131に表示されるようにしてもよい。
図9Aは、受取人端末121に表示される登録完了画面の一例を示す説明図である。図9Aの登録完了画面900は、参加者の登録が完了した旨の通知901と、メニューボタン902とを含む。通知901により、支払人は、イベントにおける費用を口座引落とするための登録が完了したことを把握することができる。また、メニューボタン902が選択されると、たとえば、図6の操作画面600に戻る。
このように、支払支援サーバ111は、参加者が指をかざすだけで、イベントにおける費用を口座引落とすることの承諾を受け付けることができ、また、名簿情報への登録をおこなうことができる。
図9Bは、受取人端末121に表示されるエラー画面の一例を示す説明図である。図9Bのエラー画面920は、口座の残額が不足している旨の通知921と、メニューボタン902とを含む。通知921により、支払人は、口座の残額が不足していることを把握することができる。また、エラーの種類によって通知される内容は異なり、たとえば、口座を特定することができない場合にはその旨が通知される。
なお、エラーとなった場合でも、本支払方法を用いるために、たとえば、他の支払人が2名分の支払をおこなうことを許容することとしてもよい。たとえば、図8の登録画面800において、他の支払人が複数人分の支払を設定することが可能なボタンを表示し、当該ボタンが操作されて人数の指定を受け付けることにより、他の支払人が複数人分の支払をおこなえることとしてもよい。この場合、他の支払人は、たとえば、エラーとなった支払人から、現金等で支払金額を受領すればよい。
図10は、受取人端末121に表示される管理者画面の入力例を示す説明図である。図10の管理者画面1000は、たとえば、同期会のイベントの開始時に、幹事が閲覧した画面を示す。管理者画面1000は、名簿情報1001と、会費算出ボタン1002と、戻るボタン1003とを含む。名簿情報1001は、会合の名称や、参加者の人数や、参加者氏名(支払人の氏名)を含む。
管理者画面1000において、会費算出ボタン1002が選択されると、図11の入力画面1100に移行する。また、管理者画面1000において、戻るボタン1003が選択されると、図7の操作画面700に戻る。名簿情報1001により、受取人(幹事)は、自ら参加者の人数や氏名を確認しなくても、参加者の人数や氏名を容易に把握することができる。
また、名簿情報1001において、たとえば、それぞれの参加者氏名の近傍(図示の例では右隣)には、その参加者が「費用の口座引落に承諾した」という事実をあらわすために、その参加者の印鑑(印影)を模した画像が表示されるようにしてもよい(たとえば1001aを参照)。また、このようにした場合、印鑑を模した画像に代えて、デフォルメされた指紋をあらわす画像が表示されるようにしたり、その参加者が「いつ(たとえば何月何日に)、費用の口座引落に承諾した」のかを示すQRコードなどが表示されたりするようにしてもよい。
図11は、受取人端末121に表示される管理者画面の入力例を示す説明図である。図11の入力画面1100は、たとえば、同期会のイベントの終了後に、幹事によって操作される画面を示す。入力画面1100は、代金入力欄1101と、算出方法選択ボタン1102,1103と、人数入力欄1104と、設定ボタン1105と、算出ボタン1106と、名簿情報ボタン1107と、メニューボタン1108とを含む。代金入力欄1101には、たとえば、受取人によりイベントにおける総支払額が入力される。算出方法選択ボタン1102,1103は、受取人(幹事)が均等割または傾斜配分を選択するためのボタンである。
人数入力欄1104には、均等割する場合の人数が入力される。人数入力欄1104には、たとえば、あらかじめ指紋による支払の登録をおこなった支払人の人数が表示される。ただし、エラーとなった支払人がいる場合には、均等割とすると、当該支払人についてはカウントされていないため、人数入力欄1104の人数は、手動により変更することが可能である。
設定ボタン1105は、受取人が任意に決める算出方法で支払人ごとの支払額を算出するためのボタンである。算出ボタン1106は、各欄に入力した内容や選択された内容で、支払人の支払額を算出するためのボタンである。入力画面1100において、算出ボタン1106が選択されると、図12に示す配分画面1200に移行する。
入力画面1100において、名簿情報ボタン1107が選択されると、図10の管理者画面1000に戻る。また、入力画面1100において、メニューボタン1108が選択されると、図6の操作画面600に戻る。このように、本実施の形態では、受取人(幹事)は、参加費を計算しなくても、支払人ごとの参加費を容易に得ることができる。
図12は、受取人端末121に表示される配分画面の一例を示す説明図である。図12の配分画面1200は、名簿情報1201と、決定ボタン1202と、戻るボタン1203と、を含む。名簿情報1201は、参加者氏名(支払人の氏名)と、支払人ごとの支払額とを示す。決定ボタン1202は、名簿情報1201に示す金額で支払額を決定させるボタンである。
決定ボタン1202が選択されると、名簿情報1201に示す金額で各支払人の支払額が決定され、支払人端末131に支払要求が送信される。戻るボタン1203が選択されると、入力画面1100(図11参照)に戻り、たとえば、別の算出方法で支払人の支払額を算出することが可能である。
図13は、受取人端末121に表示される支払状況確認画面の一例を示す説明図である。図13の支払状況確認画面1300は、名簿情報1301を含む。名簿情報1301は、参加者氏名(支払人の氏名)と、支払額と、支払人ごとの支払の有無(完了または未完了)とを示す。たとえば、支払の有無の「あり」をタップすると、支払手続が完了した日時が表示される。また、支払の有無の「なし」をタップすると、支払手続が完了していない支払人の支払人端末131に支払要求を再送信することが可能な画面に移行してもよい。
名簿情報1301により、受取人(幹事)は、自分の口座への入金の有無を個別に確認しなくても、名簿情報1301を確認するだけで、参加者の支払の有無を簡単に把握することができる。
図14は、支払人端末131に表示される請求画面の一例を示す説明図である。図14の請求画面1400は、同期会のイベントの終了後に、支払人によって操作される画面を示す。請求画面1400は、表示されている金額がイベントの費用として口座引落されることに承諾する旨の通知1401と、指紋認証欄1402と、送信ボタン1403と、を含む。
支払人は、表示されている金額がイベントの費用として口座引落されることに承諾する場合、指紋認証欄1402に指をかざす。そして、送信ボタン1403が選択されると、入力された指紋の情報が支払支援サーバ111に送信され、支払手続が完了すると、図15に示す支払手続完了画面1500に移行する。
図15は、支払人端末131に表示される支払手続完了画面の一例を示す説明図である。図15の支払手続完了画面1500は、登録が完了した旨の通知1501を含む。通知1501により、支払人は、イベントにおける費用の口座引落が完了したことを把握することができる。このように、支払人は、指をかざすだけで、簡単に口座振込による支払を完了させることができる。
(受取人端末121がおこなう支払人の参加受付処理手順の一例)
つぎに、図16を用いて、受取人端末121がおこなう支払人の参加受付処理手順の一例について説明する。図16は、受取人端末121がおこなう支払人の参加受付処理手順の一例を示すフローチャートである。
図16において、受取人端末121は、支払人の登録開始を受け付けたか否かを判断する(ステップS1601)。支払人の登録開始は、たとえば、操作画面700(図7参照)において、「参加者画面」に移行させるための選択ボタン701が選択を受け付けることである。受取人端末121は、支払人の登録開始を受け付けるまで待つ(ステップS1601:No)。受取人端末121は、支払人の登録開始を受け付けると(ステップS1601:Yes)、たとえば、図8の指紋認証欄802において、登録用の認証情報(支払人の指紋の情報)を受け付ける(ステップS1602)。
そして、受取人端末121は、受付が完了したか否かを判断する(ステップS1603)。受付の完了は、たとえば、図8の送信ボタン804が選択されることである。受取人端末121は、受付が完了しない場合(ステップS1603:No)、ステップS1602に戻る。受取人端末121は、受付が完了すると(ステップS1603:Yes)、登録用の認証情報(支払人の指紋の情報)を支払支援サーバ111へ送信する(ステップS1604)。
つぎに、受取人端末121は、支払支援サーバ111から登録結果を受信したか否かを判断する(ステップS1605)。受取人端末121は、支払支援サーバ111から登録結果を受信するまで待つ(ステップS1605:No)。受取人端末121は、支払支援サーバ111から登録結果を受信すると(ステップS1605:Yes)、ディスプレイに登録結果を表示し(ステップS1606)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。登録結果の画面は、たとえば、図9Aの登録完了画面900や、図9Bのエラー画面920である。
上述した処理により、受取人端末121は、イベントにおける費用を口座引落とするための登録を指紋認証だけで(指をかざすだけで)という簡単な操作で、迅速に、かつ、的確におこなうことができる。
(支払支援サーバ111がおこなう支払人の登録処理手順の一例)
つぎに、図17を用いて、支払支援サーバ111がおこなう支払人の登録処理手順の一例について説明する。図17は、支払支援サーバ111がおこなう支払人の登録処理手順の一例を示すフローチャートである。図17において、支払支援サーバ111は、受取人端末121から登録用の認証情報(支払人の指紋の情報)を受信したか否かを判断する(ステップS1701)。
支払支援サーバ111は、受取人端末121から登録用の認証情報を受信するまで待つ(ステップS1701:No)。そして、支払支援サーバ111は、受取人端末121から登録用の認証情報を受信すると(ステップS1701:Yes)、銀行サーバ113に問い合わせて、認証情報に対応付けられる支払人および口座情報を特定する(ステップS1702)。
つぎに、支払支援サーバ111は、口座情報を特定できたか否かを判断する(ステップS1703)。支払支援サーバ111は、口座情報を特定できない場合(ステップS1703:No)、受取人端末121にエラーメッセージ(たとえば、図9Bのエラー画面920参照)を送信し(ステップS1704)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、支払支援サーバ111は、口座情報を特定できた場合(ステップS1703:Yes)、支払人の口座に所定額の残額があるか否かを判断する(ステップS1705)。所定額は、受取人があらかじめ定めた金額であり、たとえば、イベントにおいて想定される費用である。支払支援サーバ111は、支払人の口座に所定額の残額がない場合(ステップS1705:No)、ステップS1704に移行する。
一方で、支払支援サーバ111は、支払人の口座に所定額の残額がある場合(ステップS1705:Yes)、口座情報に含まれる支払人の各種情報を精算情報DB112(図3B参照)に登録する(ステップS1706)。そして、支払支援サーバ111は、支払人を名簿情報に登録する(ステップS1707)。つぎに、支払支援サーバ111は、受取人端末121に登録メッセージ(図9Aの登録完了画面900参照)を送信し(ステップS1708)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
上述した処理により、支払支援サーバ111は、支払人の各種情報を精算情報DB112(図3B参照)に登録することができるとともに、受取人端末121を介して、受取人および支払人に登録処理の結果を通知することができる。
(支払支援サーバ111がおこなう支払要求処理手順の一例)
つぎに、図18を用いて、支払支援サーバ111がおこなう支払要求処理手順の一例について説明する。図18は、支払支援サーバ111がおこなう支払要求処理手順の一例を示すフローチャートである。図18のフローチャートにおいて、支払支援サーバ111は、受取人端末121から支払に関する情報を受信したか否かを判断する(ステップS1801)。支払に関する情報の受信は、図11の入力画面1100において、算出ボタン1106が選択されることである。
支払支援サーバ111は、受取人端末121から支払に関する情報を受信するまで待つ(ステップS1801:No)。支払支援サーバ111は、受取人端末121から支払に関する情報を受信すると(ステップS1801:Yes)、各支払人の支払金額を算出する(ステップS1802)。算出方法は、均等割や傾斜配分など、受取人によって選択された方法である(図11の入力画面1100参照)。
つぎに、支払支援サーバ111は、決定か否かを判断する(ステップS1803)。決定とは、図12の決定ボタン1202が選択されることである。支払支援サーバ111は、決定ではない場合(ステップS1803:No)、算出方法を変更するか否かを判断する(ステップS1804)。算出方法の変更は、たとえば、図12の戻るボタン1203が選択されることである。
支払支援サーバ111は、算出方法を変更しない場合(ステップS1804:No)、ステップS1803に戻る。一方、支払支援サーバ111は、算出方法を変更する場合(ステップS1804:Yes)、ステップS1801に戻る。また、ステップS1803において、支払支援サーバ111は、決定である場合(ステップS1803:Yes)、各支払人端末131に支払要求を送信し(ステップS1805)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
上述した処理により、支払支援サーバ111は、各支払人の支払金額を算出して、各支払人端末131に支払要求をおこなうことができる。
(支払人端末131がおこなう支払受付処理手順の一例)
つぎに、図19を用いて、支払人端末131がおこなう支払受付処理手順の一例について説明する。図19は、支払人端末131がおこなう支払受付処理手順の一例を示すフローチャートである。図19のフローチャートにおいて、まず、支払人端末131は、支払支援サーバ111から支払要求を受信したか否かについて判断する(ステップS1901)。
支払人端末131は、支払支援サーバ111から支払要求を受信するまで待つ(ステップS1901:No)。そして、支払人端末131は、支払支援サーバ111から支払要求を受信した場合(ステップS1901:Yes)に、たとえば、図14の指紋認証欄1402において、支払用の認証情報(指紋の情報)を受け付ける(ステップS1902)。
そして、支払人端末131は、受付が完了したか否かを判断する(ステップS1903)。受付の完了は、たとえば、図14の送信ボタン1403が選択されることである。支払人端末131は、受付が完了しない場合(ステップS1903:No)、ステップS1902に戻る。支払人端末131は、受付が完了すると(ステップS1903:Yes)、支払用の認証情報(支払人の指紋の情報)を支払支援サーバ111へ送信する(ステップS1904)。
つぎに、支払人端末131は、支払支援サーバ111から支払結果を受信したか否かを判断する(ステップS1905)。支払人端末131は、支払支援サーバ111から支払結果を受信するまで待つ(ステップS1905:No)。支払人端末131は、支払支援サーバ111から支払結果を受信した場合(ステップS1905:Yes)に、ディスプレイに支払結果を表示し(ステップS1906)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。支払結果の画面は、たとえば、図15に示した支払手続完了画面1500である。
上述した処理により、支払人端末131は、イベントにおける費用を口座引落とするための承諾を指紋認証だけで(指をかざすだけで)おこなうことができる。これにより、支払手続を、簡単に、迅速に、的確におこなうことができる。
(支払支援サーバ111がおこなう振込処理手順の一例)
つぎに、図20を用いて、支払支援サーバ111がおこなう振込処理手順の一例について説明する。図20は、支払支援サーバ111がおこなう振込処理手順の一例を示すフローチャートである。図20のフローチャートにおいて、支払支援サーバ111は、支払人端末131から支払用の認証情報を受信したか否かについて判断する(ステップS2001)。
支払支援サーバ111は、支払人端末131から支払用の認証情報を受信しない場合(ステップS2001:No)は、支払要求をおこなってから所定期間が経過したか否かを判断する(ステップS2002)。支払支援サーバ111は、支払要求をおこなってから所定期間が経過していない場合(ステップS2002:No)、ステップS2001に移行する。
支払支援サーバ111は、支払要求をおこなってから所定期間が経過した場合(ステップS2002:Yes)、未払いの支払人の支払人端末131に再び支払要求を送信し(ステップS2003)、ステップS2001に移行する。ステップS2001において、支払支援サーバ111は、支払人端末131から支払用の認証情報を受信すると(ステップS2001:Yes)、銀行サーバ113に指示し、支払人の口座から受取人の口座に振込を実行させる(ステップS2004)。
そして、振込が完了すると、支払支援サーバ111は、振込が完了した旨を名簿情報に登録し(ステップS2005)、支払結果を支払人端末131に送信する(ステップS2006)。つぎに、支払支援サーバ111は、全支払人の支払が完了したか否かを判断する(ステップS2007)。支払支援サーバ111は、全支払人の支払が完了しない場合(ステップS2007:No)、ステップS2001に移行する。支払支援サーバ111は、全支払人の支払が完了した場合(ステップS2007:Yes)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
上述した処理により、支払支援サーバ111は、振込を実行させることができるとともに、振込が完了した旨を名簿情報に登録することができる。また、支払をおこなわない支払に対しては支払を催促することができる。
(支払方法についての他の一例)
上述した説明では、イベントの終了後に支払人が参加費を振込む場合について説明したが、以下では、参加費があらかじめ一律に定められており、イベントの開始前に支払人が参加費を振込む場合について説明する。参加費があらかじめ一律に定められたイベントは、たとえば、同窓会、結婚式の二次会などである。
(支払支援サーバ111がおこなう振込処理手順の他の一例)
図21は、支払支援サーバ111がおこなう振込処理手順の一例を示すフローチャートである。図21のフローチャートにおいて、支払支援サーバ111は、受取人端末121から登録用の認証情報(支払人の指紋の情報)を受信したか否かを判断する(ステップS2101)。
支払支援サーバ111は、受取人端末121から登録用の認証情報を受信するまで待つ(ステップS2101:No)。そして、支払支援サーバ111は、受取人端末121から登録用の認証情報を受信すると(ステップS2101:Yes)、銀行サーバ113に問い合わせて、認証情報に対応付けられる支払人および口座情報を特定する(ステップS2102)。
つぎに、支払支援サーバ111は、口座情報を特定できたか否かを判断する(ステップS2103)。支払支援サーバ111は、口座情報を特定できない場合(ステップS2103:No)、受取人端末121にエラーメッセージ(たとえば、図9Bのエラー画面920参照)を送信し(ステップS2104)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
一方、支払支援サーバ111は、口座情報を特定できた場合(ステップS2103:Yes)、支払人の口座に所定額の残額があるか否かを判断する(ステップS2105)。所定額は、受取人があらかじめ定めた金額であり、たとえば、イベントの参加費である。支払支援サーバ111は、支払人の口座に所定額の残額がない場合(ステップS2105:No)、ステップS2104に移行する。
一方で、支払支援サーバ111は、支払人の口座に所定額の残額がある場合(ステップS2105:Yes)、銀行サーバ113に支払人の口座から受取人の口座に振込を実行させる(ステップS2106)。そして、支払支援サーバ111は、振込を完了した旨を、あらかじめ作成された名簿情報に登録し(ステップS2107)、支払結果を支払人端末131に送信する(ステップS2108)。これを受けて、受取人端末121は、たとえば、図15の支払手続完了画面1500に相当する画面を表示する。
つぎに、支払支援サーバ111は、あらかじめ作成された名簿情報に登録されている全支払人の支払が完了したか否かを判断する(ステップS2109)。支払支援サーバ111は、全支払人の支払が完了しない場合(ステップS2109:No)、ステップS2101に移行する。支払支援サーバ111は、全支払人の支払が完了した場合(ステップS2109:Yes)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
上述した処理により、支払支援サーバ111は、参加費があらかじめ一律に定められたイベントにおいて、イベントの開始前に指紋をかざすだけで参加費を振込むことができるとともに、振込を終えた支払人を名簿情報に登録することができる。
(支払人の登録方法についての他の一例)
上述した説明では、イベントの当日にイベント会場において受取人端末121により支払人の参加を受け付ける場合について説明したが、以下では、イベントの当日以前に支払人端末131により支払人の参加を受け付ける場合について説明する。
(支払人端末131がおこなう参加受付処理手順の他の一例)
図22は、支払人端末131がおこなう参加受付処理手順の一例を示すフローチャートである。図22のフローチャートにおいて、まず、支払人端末131は、支払支援サーバ111から参加要求に関する情報を受信したか否かについて判断する(ステップS2201)。
ここで、支払支援サーバ111からの参加要求の送信について補足すると、支払支援サーバ111は、受取人(幹事)の入力等に基づいて、参加予定の支払人等の情報を含む名簿情報をあらかじめ作成しているものとする。また、支払支援サーバ111は、受取人(幹事)が指定する所定のタイミングで、名簿情報に登録されている支払人の支払人端末131に参加要求を送信する。これにより、支払人端末131は、支払支援サーバ111から参加要求を受信する。
支払人端末131は、支払支援サーバ111から参加要求を受信するまで待つ(ステップS2201:No)。支払人端末131は、支払支援サーバ111から参加要求を受信すると(ステップS2201:Yes)、たとえば、図8の指紋認証欄802に相当する画面を表示して、登録用の認証情報(指紋の情報)を受け付ける(ステップS2202)。
そして、支払人端末131は、受付が完了したか否かを判断する(ステップS2203)。受付の完了は、たとえば、支払人端末131が、図8の送信ボタン804に相当する画面を表示して当該ボタンが選択されることである。支払人端末131は、受付が完了しない場合(ステップS2203:No)は、ステップS2202に戻る。一方、支払人端末131は、受付が完了した場合(ステップS2203:Yes)は、登録用の認証情報(具体的には、たとえば、指紋の情報)を支払支援サーバ111へ送信する(ステップS2204)。
つぎに、支払人端末131は、支払支援サーバ111から登録結果を受信したか否かを判断する(ステップS2205)。支払人端末131は、支払支援サーバ111から登録結果を受信するまで待つ(ステップS2205:No)。支払人端末131は、支払支援サーバ111から登録結果を受信すると(ステップS2205:Yes)、ディスプレイに登録結果を表示し(ステップS2206)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。登録結果の画面は、たとえば、図9Aの登録完了画面900や、図9Bのエラー画面920に相当する画面である。
上述した処理により、支払人端末131から、イベントにおける費用を口座引落とするための登録をおこなうことができるため、たとえば、イベントの日よりも前に、イベント会場以外の場所で参加の登録をおこなうことができる。これにより、イベントの日よりも前に、費用を口座引落とするための登録および参加の連絡をおこなうことができるため、イベント会場における受付手続を簡素化することができる。
また、支払人端末131は、イベントの当日以前に、イベントにおける費用を口座引落とするための登録を指紋認証だけで(指をかざすだけで)、簡単かつ迅速におこなうことができる。また、イベントに参加する旨の登録をした者(支払人)が当日にいきなり欠席した場合でも、当該支払人の口座情報や連絡先を特定できていることから、支払支援サーバ111は、イベントの終了後に、当該支払人にキャンセル料などの費用を請求することができる。
(支払支援サーバ111の機能的構成の他の一例)
図23は、支払支援サーバ111の機能的構成の他の一例を示す説明図である。図23において、支払支援サーバ111は、生体情報受信部2301、2302と、参加者・支払口座管理部2303と、支払口座問合せ部2304と、支払口座情報受信部2305と、費用情報受信部2306と、支払金額算出部2307と、支払金額送信部2308と、振込要求部2309と、振込結果受信部2310と、支払状況記憶部2311とを備える。
生体情報受信部2301は、イベント参加意思表明用端末装置2351から送信された生体情報を受信する。生体情報受信部2301は、具体的には、たとえば、図2Aに示した通信IF213により、その機能を実現する。
イベント参加意思表明用端末装置2351は、イベントへの参加を希望する者(参加希望者)が、当該イベントに参加する意思を表明するのに用いる端末装置である。イベント参加意思表明用端末装置2351は、具体的には、たとえば、図1に示した受取人端末121であってもよく、また、図1に示した支払人端末131であってもよい。受取人端末121および支払人端末131の少なくともいずれかに所定のアプリケーションをインストールすることによって、イベント参加意思表明用端末装置2351としての機能を実現することができる。
イベント参加意思表明用端末装置2351は、参加希望者イベントへの参加を希望する者から当該参加希望者の生体情報を取得する。参加希望者から受け付けた当該参加希望者の生体情報は、参加登録をおこなうための生体情報であり、たとえば、参加希望者の能動的な行為に起因して得られる情報である。参加希望者の生体情報は、たとえば、当該参加希望者の生体情報の指紋の情報であってもよく、掌形、顔、血管、網膜、虹彩、声紋など他の生体情報であってもよい。
この生体情報は、参加希望者個人を特定するだけでなく、当該参加希望者が所有する各銀行の支払口座に対応付けられる認証情報であってもよい。その際、各銀行サーバ113に当該生体情報を照合する照合用の情報があらかじめ登録されているものであってもよい。そうすることによって、支払口座問合せ部2304によって、当該生体情報に基づいて、各銀行サーバ113に対して、当該参加希望者の支払口座の問合せがおこなわれた際に、当該生体情報によって各銀行サーバ113が当該支払口座を特定することができるようになる。
また、イベント参加意思表明用端末装置2351は、当該参加希望者の生体情報とともに、当該生体情報に対応付けられる口座がどの銀行の口座であるかを示す銀行の情報もあわせて取得するようにしてもよい。銀行の情報の取得方法については、たとえば、上述した、図5、図8などにおいて示した方法を用いることによって、取得するようにしてもよい。
また、あわせて、参加希望者の個人情報、たとえば、氏名、生年月日、住所、メールアドレス(SNS(Social Networking Service)のアカウントなどを含む)などをあわせて取得するようにしてもよい。このメールアドレスは、支払金額送信部2308が、支払金額を送信する支払承認用端末装置2353のメールアドレスとして用いることができる。
このように、イベント参加意思表明用端末装置2351が取得した生体情報、あるいは生体情報とともに取得した銀行情報を含む当該参加希望者の個人情報は、生体情報受信部2301へ送信される。生体情報受信部2301は、送信された生体情報、あるいは生体情報および個人情報を、イベントの参加者の情報として受信し、参加者・支払口座管理部2303へ渡す。
参加者・支払口座管理部2303は、生体情報受信部2301によって受信された情報に基づいて、イベントの参加者に関する情報および当該参加者の支払口座に関する情報を管理する。参加者・支払口座管理部2303は、具体的には、たとえば、図2Aに示したメモリ212に記憶されたプログラムをCPU211に実行させることにより、その機能を実現する。
支払口座問合せ部2304は、イベントの参加者の支払口座に関する情報を銀行サーバ113に対して問合せをおこなう。支払口座問合せ部2304は、具体的には、たとえば、図2Aに示したメモリ212に記憶されたプログラムをCPU211に実行させることにより、また、通信IF213により、その機能を実現する。
支払口座問合せ部2304は、生体情報受信部2301が受信した生体情報に基づいて、各銀行サーバ113に対して、当該生体情報に一致する者の支払口座があるか、そして、支払口座があるのであれば、その支払口座に関する情報(口座番号など)の取得要求をおこなう。この際、生体情報受信部2301が受信した、問合せの手がかりとなる当該生体情報の持ち主の個人情報(氏名、生年月日、住所など)について、あわせて送信するようにしてもよい。
また、支払口座問合せ部2304は、あわせて、当該支払口座の残高についても問い合わせることができる。具体的には、実際の残高に関する情報を問い合わせてもよく、また、たとえば、イベントの参加費用に関するおおよその金額(金額がすでに確定している場合は、確定金額)に関する情報もあわせて送信し、当該金額以上の残高があるか否かについて問い合わせるようにしてもよい。
ここで、支払口座が存在する銀行がわかっている場合は、当該銀行の銀行サーバ113にのみ、取得要求をおこなう。一方、支払口座が存在する銀行がわかっていない場合は、各銀行の銀行サーバ113に対して、それぞれ取得要求をおこなうようにしてもよい。そして、各銀行の銀行サーバ113からの返信によって、いずれの銀行であるかを特定するようにしてもよい。
銀行サーバ113は、支払口座問合せ部2304から受信した生体情報と一致する生体情報があるか否かを判断し、あった場合は、当該生体情報に関連付けされている(紐付けされている)支払口座に関する情報を、問合せがあった支払支援サーバ111へ送信する。その際、銀行サーバ113は、当該支払口座の残高に関する情報もあわせて送信するようにしてもよい。
支払口座情報受信部2305は、支払口座問合せ部2304が問い合わせた、イベントの参加者の支払口座に関する情報を銀行サーバ113から受信し、受信した情報を、参加者・支払口座管理部2303へ渡す。支払口座情報受信部2305は、具体的には、たとえば、図2Aに示した通信IF213により、その機能を実現する。
参加者・支払口座管理部2303は、支払口座情報受信部2305が受信した支払口座情報と、当該参加者とを関連付けして記憶し、管理する。参加者・支払口座管理部2303は、参加者の支払口座に関する情報をすでに取得し、管理している場合は、銀行サーバ113への問合せはしなくてもよい。たとえば、定例イベントなどの場合に、以前に参加者の支払口座に関する情報を取得している場合があり、その場合には、あえて問合せをすることを必要としない。ただし、残高についてはその都度、問合せをするようにしてもよい。
このように、参加者・支払口座管理部2303は、参加希望者の支払口座が特定できた時点(あるいは残高が一定額以上であると確認できた時点)で、参加希望者を正式にイベントの参加者として登録する。その際、正式に登録した旨を、イベント参加意思表明用端末装置2351あるいは別の端末装置に対して、通知するようにしてもよい(たとえば図9A参照)。
費用情報受信部2306は、イベント費用入力用端末装置2352から送信されたイベント費用に関する情報を受信する。イベント費用に関する情報は、具体的には、たとえば、イベントにおける総支払額の情報であってもよい。支払人に関する情報(たとえば、イベントに参加した人数の情報、年齢、性別、役職、住所など、参加者の属性情報)などを含んでもよい。費用情報受信部2306は、具体的には、たとえば、図2Aに示した通信IF213により、その機能を実現する。
イベント費用入力用端末装置2352は、イベントの費用に関する情報を入力するのに用いる端末装置である。イベント費用入力用端末装置2352は、具体的には、たとえば、図1に示した受取人端末121であってもよく、また、それ以外の端末装置であってもよい。受取人端末121あるいはそれ以外の端末装置に所定のアプリケーションをインストールすることによって、イベント費用入力用端末装置2352としての機能を実現することができる。
イベント費用入力用端末装置2352は、具体的には、たとえば、図11に示すような画面を表示し、所定欄にイベント費用に関する金額情報、配分方法に関する情報などを入力することによって、たとえば幹事から、イベントの費用に関する情報の入力を受け付けることができる。
このように、イベント参加意思表明用端末装置2351が取得したイベントの費用に関する情報は、支払支援サーバ111の費用情報受信部2306へ送信される。費用情報受信部2306は、送信されたイベントの費用に関する情報を受信し、支払金額算出部2307へ渡す。
支払金額算出部2307は、費用情報受信部2306が受信したイベント費用に関する情報と、参加者・支払口座管理部2303から取得した参加者に関する情報とに基づいて、各参加者が支払う支払金額を算出する。支払金額算出部2307は、具体的には、たとえば、図2Aに示したメモリ212に記憶されたプログラムをCPU211に実行させることにより、その機能を実現する。
支払金額算出部2307は、参加者に関する情報を参加者・支払口座管理部2303から取得し、イベント費用に関する情報から、各参加者の支払金額を算出する。たとえば、支払金額算出部2307は、均等割や傾斜配分など所定の算出方法により、支払人に応じた支払額を算出する。
また、支払金額算出部2307は、たとえば、年齢に応じた支払額とするなど、参加者の属性情報を用いた所定の算出方法により、支払人に応じた支払額を算出してもよい。また、所定の算出方法は、受取人(幹事)により任意に設定するようにしてもよい。そして、支払金額算出部2307は、算出した算出額(参加者の支払金額)を、振込要求部2309へ渡す。
支払金額送信部2308は、支払金額算出部2307が算出した各参加者が支払う支払金額に関する情報を、特定の支払承認用端末装置2353へ送信する。支払金額送信部2308は、具体的には、たとえば、図2Aに示したメモリ212に記憶されたプログラムをCPU211に実行させることにより、また、通信IF213により、その機能を実現する。
支払承認用端末装置2353は、参加者が、当該イベントに参加費用の支払いの承認をするのに用いる端末装置である。支払承認用端末装置2353は、具体的には、たとえば、図1に示した支払人端末131であってもよく、また、図1に示した受取人端末121であってもよい。支払人端末131および受取人端末121の少なくともいずれかに所定のアプリケーションをインストールすることによって、支払承認用端末装置2353としての機能を実現することができる。
支払金額に関する情報を送信する支払承認用端末装置2353は、参加者・支払口座管理部2303に記憶されている各参加者の個人情報に基づいて、特定する。具体的には、参加者の個人情報のうちのメールアドレス(SNSのアカウントなどを含む)などの情報を用いて、支払金額を送信する支払承認用端末装置2353を特定するようにしてもよい。
支払承認用端末装置2353は、支払金額送信部2308から、支払金額に関する情報を受信した後に、支払人(参加者)の認証情報を取得する。支払人端末131が認証情報を受け付ける受付部は、支払人の認証情報が入力される入力デバイス224(図2B参照)である。
たとえば、支払人の認証情報を生体情報とする場合、支払人端末131の受付部は、認証情報を読み取るスキャナやセンサである。また、支払人の認証情報を暗証番号とする場合、支払人端末131の受付部は、タッチパネルやキーボードである。第2取得部503は、支払人端末131が受け付けた支払人の認証情報を、支払人端末131から受信することによって取得する。
支払承認用端末装置2353は、具体的には、たとえば、図14に示す画面を表示して、イベント参加者から当該イベント参加者の生体情報を取得するようにしてもよい。イベント参加者から受け付けた当該イベント参加者の生体情報は、振込の認証をおこなうための認証情報であり、たとえば、イベント参加者の能動的な行為に起因して得られる情報である。イベント参加者の生体情報は、たとえば、当該イベント参加者の生体情報の指紋の情報であってもよく、掌形、顔、血管、網膜、虹彩、声紋など他の生体情報であってもよい。
支払人端末131が支払人の認証情報を受け付けることにより、たとえば、イベントの解散後でも支払が可能となる。また、イベント会場のその場で支払を完了させることが可能な場合には、受取人端末121を用いて支払人の認証情報を受け付けることも可能である。この場合、受取人端末121は、支払人から支払人を特定するための情報(たとえば支払人の生体情報)を用いて支払人ごとの支払額を提示して、支払人ごとに認証情報を受け付ければよい。そして、受取人端末121は、受け付けた認証情報を支払支援サーバ111に送信する。これにより、支払人が支払人端末131を所持していなくても、イベント会場において支払を完了させることもできる。
このように、支払承認用端末装置2353が取得した生体情報は、生体情報受信部2302へ送信される。生体情報受信部2302は、支払承認用端末装置2353から送信された生体情報を受信し、受信した生体情報を振込要求部2309へ渡す。生体情報受信部2302は、具体的には、たとえば、図2Aに示した通信IF213により、その機能を実現する。
振込要求部2309は、銀行サーバ113に対して、支払金額算出部2307が算出した金額、または、参加者・支払口座管理部2303から送られた、参加費用としてあらかじめ定められた金額を、各参加者の支払口座から、あらかじめ定められた振込先口座(たとえば幹事の口座)へ振込するように要求する。振込要求部2309は、具体的には、たとえば、図2Aに示したメモリ212に記憶されたプログラムをCPU211に実行させることにより、また、通信IF213により、その機能を実現する。
振込要求部2309は、生体情報受信部2302によって受信した生体情報を受け取ると、当該生体情報の参加者の支払口座に関する情報を、参加者・支払口座管理部2303から取得する。また、振込金額、すなわち、支払金額算出部2307によって算出された、当該参加者が支払うべき金額、または、参加者・支払口座管理部2303が保持しているあらかじめ定められた金額のいずれかを取得する。そして、取得した支払口座に関する情報と、当該生体情報をもって、該当する銀行サーバ113に対して、取得した金額を振込先口座(たとえば幹事の口座)へ振込するように要求する。
銀行サーバ113は、振込要求部2309からの振込要求を受け付けると、添付されている当該生体情報が照合用にあらかじめ記憶されている情報と一致するか否かを判断し、一致する場合に、指定された金額を指定された振込先口座へ振り込むように振込手続を実施する。そして、銀行サーバ113は、実施した振込結果を支払支援サーバ111へ送信する。生体情報が一致しなかった場合は、振込結果として振り込みできなかった旨を通知する。
振込結果受信部2310は、振込結果、すなわち、振込要求部2309によって振込要求をおこなった各参加者の支払口座からの振込の状況に関する情報を銀行サーバ113から受信する。振込結果受信部2310は、具体的には、たとえば、図2Aに示した通信IF213により、その機能を実現する。
支払状況記憶部2311は、振込結果受信部2310が受信した各参加者の支払口座からの振込状況に関する情報を、各参加者の支払状況として記憶する。支払状況に関する情報は、たとえば、「支払い(振込)完了」、支払承認用端末装置2353による操作手続をおこなっていないことによる「支払(振込)未完了」、生体情報が一致しないあるいは残高不足などによる「支払(振込)不能」などの状況である。支払状況記憶部2311は、具体的には、たとえば、図2Aに示したメモリ212に記憶されたプログラムをCPU211に実行させることにより、その機能を実現する。
参加者・支払口座管理部2303は、支払状況記憶部2311に記憶された支払状況に基づいて、必要に応じて、参加者に催促の処理を実行するようにしてもよい。催促のタイミングについては、上述のとおりであってもよい。
また、参加者・支払口座管理部2303は、記憶されている参加者に関する情報に基づいて、イベント参加者の名簿情報を作成するようにしてもよい。名簿情報が示す名簿には、図11、図12、図13に示すように、参加者の氏名が列挙され、受取人端末121などの端末装置にその一覧を表示することができる。これにより、参加者および支払い額を容易に把握することができる(図11、図12を参照)とともに、受取人は、支払人ごとに支払が完了したか否かを容易に把握することができる(図13を参照)。
図24は、支払支援サーバ111がおこなう一連の処理の他の一例を示すフローチャートである。図24のフローチャートにおいて、図23に示した支払支援サーバ111は、イベント参加意思表明用端末装置2351から、イベントの参加者(参加希望者)の生体情報を受信する(ステップS2401)。そして、ステップS2401において受信した生体情報を用いて、銀行サーバ113から、参加者の支払口座情報を取得する(ステップS2402)。
つぎに、イベント費用に関する情報をイベント費用入力用端末装置2352から受信する(ステップS2403)。その後、受信したイベント費用に基づいて、各イベント参加者の支払金額を特定する(ステップS2404)。そして、特定された支払金額を支払承認用端末装置2353に対して提示する(ステップS2405)。
その後、支払承認用端末装置2353から、認証情報(生体情報)を受信する(ステップS2406)。そして、受信した認証情報(生体情報)を用いて、銀行サーバ113に対して振込要求を実施する(ステップS2407)。その要求に基づいて、銀行サーバ113は、振込処理を実施する。
つぎに、銀行サーバ113から、振込結果に関する情報を受信する(ステップS2408)。そして、受信した振込結果に関する情報を記憶し(ステップS2409)、支払支援サーバ111の一連の処理を終了する。
このように、本実施の形態にかかる支払支援サーバ111は、イベントの参加者が参加の意思を表明するのに用いる参加意思表明用端末装置から、当該参加者の生体情報を受信し、受信した生体情報から、当該参加者の支払い口座を特定し、イベントの費用に基づいて、参加者の支払金額を特定し、特定された支払金額を、支払承認用端末装置へ送信し、支払承認用端末装置から、参加者の認証情報、たとえば生体情報を受信し、受信した認証情報に基づいて、特定した支払い口座から、あらかじめ定められた支払先への振込処理を実行するので、イベントの参加費用の徴収をより簡単にかつ効率的におこなうことができる。
以上説明したように、本実施の形態にかかる支払支援サーバ111は、支払人から生体情報を受け付けるだけで、当該生体情報に対応付けられる口座情報を特定することができる。これにより、暗証番号の入力といった煩雑な操作をおこなわずに、簡単に支払人の参加登録をおこなうことができる。特に、生体情報を指紋の情報とすることにより、支払人が指をかざすだけで、簡単かつ迅速にイベントへの参加登録をおこなうことができる。
また、支払支援サーバ111は、支払人の認証情報による認証に成功した場合に支払人の口座から受取人の口座へ振込を実行させることとした。これにより、支払支援サーバ111は、振込を実行させる前に、支払人から承諾を得ることができる。また、支払人は、振込をおこなう際に、支払額を確認することができるため、高額な請求など不当な請求の場合には支払(認証)を拒否することも可能となる。
また、支払支援サーバ111は、誤送信等により、支払人とは関係のない第三者の端末に支払要求を送信したとしても、支払手続において支払人の認証情報を要するため、第三者がこの端末を用いて支払手続をおこなったとしても、振込をおこなわないようにすることができる。
したがって、本実施の形態によれば、支払人は、安心して簡単に支払手続をおこなうことができる。また、本実施の形態によれば、受取人の口座番号等を支払人に開示せずに、支払人の口座から受取人の口座へ振込を可能にしたため、受取人にとっても安心して取引をおこなうことができる。特に、支払人の認証情報を指紋の情報とすることにより、支払人が指をかざすだけで、簡単かつ迅速に振込をおこなうことができる。
また、本実施の形態において、支払支援サーバ111は、受取人端末121から送信された支払人の生体情報を取得することとした。これにより、支払支援サーバ111は、受取人端末121から送信された支払人の生体情報に対応する口座情報を特定することができる。これにより、支払支援サーバ111によれば、たとえば、イベント当日にイベント会場において、幹事(受取人)が受取人端末121を用いて複数の参加者(支払人)から順番に生体情報を受け付けるだけでよいため、支払人の生体情報をより簡単に取得することができる。
また、本実施の形態において、支払支援サーバ111は、支払人端末131に所定の金額の支払要求をおこなうこととした。これにより、支払支援サーバ111は、支払人に支払を催促することができる。したがって、支払支援サーバ111によれば、幹事(受取人)がおこなう支払の連絡にかかる労力を軽減することができる。
また、本実施の形態において、支払支援サーバ111は、支払人端末131へ支払要求をおこなった後に支払人端末131から送信された認証情報を取得することとした。これにより、支払支援サーバ111は、支払人端末131から送信された認証情報を用いた認証に成功した場合、振込を実行させることができる。したがって、支払人は、イベントが終了した後に、時間や場所を問わず、支払人端末131に認証情報を入力するだけで、支払手続を完了させることができ、支払手続をより簡単におこなうことができる。
また、本実施の形態において、支払支援サーバ111は、支払要求をおこなった後、所定期間が経過するまでに、振込が実行されない場合、支払人端末131に再び支払要求をおこなうこととした。これにより、支払支援サーバ111は、支払手続をおこなわない支払人に再度支払を催促することができる。したがって、支払支援サーバ111によれば、幹事(受取人)がおこなう支払の催促にかかる労力を軽減することができるとともに、参加費が徴収し損なうことを防止することができる。
また、本実施の形態において、支払を承諾するための支払人の認証情報は、支払人が参加登録をおこなう際の生体情報と同じ情報とした。これにより、支払支援サーバ111によれば、参加登録において生体情報を受け付ける端末(受取人端末121)と、支払の承諾において生体情報を受け付ける端末(支払人端末131)とが異なる場合でも、それぞれ同じ生体情報を用いることができるため、参加者と支払人とが同一人であることの信頼性を高めることができ、取引の安全性を向上させることができる。
また、本実施の形態において、支払支援サーバ111は、生体情報に対応する口座情報を特定できない場合に、口座情報が特定されない旨を示すエラー情報を所定の端末(たとえば受取人端末121)に出力させることとした。これにより、支払支援サーバ111は、特定できない口座情報に対応する支払人については、本実施の形態にかかる支払支援方法による参加登録を拒否し、その旨を支払人に通知することができる。また、参加登録を拒否された支払人は、他の方法により参加費を支払うことができる。
また、本実施の形態において、支払支援サーバ111は、口座情報を特定できた場合に、口座情報を特定できた旨を示す登録完了情報を所定の端末(たとえば受取人端末121)に出力させることとした。これにより、特定できた口座情報に対応する支払人に対して、イベントへの参加登録がおこなわれたことを通知することができる。
また、本実施の形態において、支払支援サーバ111は、参加登録をおこなう際に生体情報に対応する支払人の氏名の情報を用いて、作成した名簿情報を所定の端末(たとえば受取人端末121)に出力させることとした。これにより、受取人(幹事)は、参加者の出席を確認しなくても、名簿情報を閲覧することにより、参加者や参加人数を把握することができる。このため、支払支援サーバ111によれば、幹事がおこなう出席の確認にかかる労力を軽減することができる。
また、本実施の形態において、支払支援サーバ111は、支払人による支払が完了した場合に、支払が完了した旨の情報を名簿情報に付加して所定の端末(たとえば受取人端末121)に出力させることとした。これにより、受取人は、たとえば、受取人が自分の口座への入金の有無を個別に確認しなくても、名簿情報を確認するだけで、入金の有無を簡単に把握することができる。このため、支払支援サーバ111によれば、幹事がおこなう入金の有無の確認にかかる労力を軽減することができる。
また、本実施の形態において、支払支援サーバ111は、参加登録をおこなう際に支払人の口座に、あらかじめ定めた金額がない場合に、所定の端末(たとえば受取人端末121)にエラー情報を出力させることとした。これにより、支払支援サーバ111は、支払能力がないと見込める支払人を登録させないようにすることができる。したがって、支払支援サーバ111によれば、参加費が徴収されないことを予防することができる。
また、本実施の形態において、支払支援サーバ111は、イベントにおける費用の情報と、イベントに参加した支払人に関する情報とに基づいて、支払人ごとの支払額を算出することとした。これにより、支払支援サーバ111は、幹事がおこなう費用の算出にかかる労力を軽減することができる。また、支払支援サーバ111は、算出した支払人ごとの支払額の支払要求を、各支払人に対応する支払人端末131におこなうこととした。これにより、支払支援サーバ111は、幹事がおこなう支払の連絡にかかる労力を軽減することができる。
また、本実施の形態において、参加登録のための生体情報の受付を、受取人端末121に限らず、支払人端末131においておこなうことも可能とした(図22参照)。これにより、たとえば、支払支援サーバ111が支払人端末131に案内状を送信することにより、支払人は、イベントの日より前にイベント会場以外の場所で、支払人端末131を介して、イベントへの参加登録の手続をおこなうことができる。
また、支払支援サーバ111によれば、支払人がイベントに参加登録したにもかかわらず、当日にいきなり欠席したとしても、当該支払人の口座情報や連絡先を特定できていることから、イベントの終了後に、当該支払人にキャンセル料などの所定の費用を請求することができる。
また、支払支援サーバ111は、宴会等のイベントにおいて、あらかじめ支払人ごとの上限額やイベントにおける総支払額の上限額を設定しておき、これらの上限額となった場合に、受取人端末121や支払人端末131にアラームを通知することとしてもよい。具体的には、支払支援サーバ111は、居酒屋などのイベント会場から所定のタイミング(たとえば、参加者が注文したタイミングや所定時間の経過など)で金額の情報を受信し、その都度、現在の金額が上限額を上回っていないかを判定すればよい。
支払支援サーバ111は、設定した上限額を超えた場合や、上限額に近付いた場合に、受取人端末121や支払人端末131にアラームを送信すればよい。これにより、参加者は、イベントにかかる費用を上限額の範囲内に抑えることができる。
また、本実施の形態では、この発明の支払支援装置を、支払支援サービスを提供する会社の支払支援サーバ111に実現した場合について説明したが、これには限定されない。たとえば、受取人端末121などのスマートフォンやタブレット型PCなどの機器に、この発明の支払支援プログラムにかかるアプリケーションプログラムをインストールすることにより、これらの機器によっても、この発明の支払支援装置を実現することが可能となる。
たとえば、この発明の支払支援装置を受取人端末121によって実現した場合に、支払支援装置を実現する受取人端末121は、支払口座問合せ部2304によって、各銀行サーバ113に対して、受信した生体情報に一致する者の支払口座があるかに関する情報や、支払口座があるのであればその支払口座に関する情報(口座番号など)の取得要求をおこなうことにより、各支払人の支払口座を特定して、当該支払口座に関する情報を取得することができる。
また、たとえば、カード会社のサーバや、銀行サーバ113によっても、この発明の支払支援装置を実現することも可能である。たとえば、この発明の支払支援装置を銀行サーバ113によって実現した場合に、支払支援装置を実現する銀行サーバ113は、支払口座問合せ部2304によって、他の銀行サーバ113に対し、受信した生体情報に一致する者の支払口座があるかに関する情報や、支払口座があるのであればその支払口座に関する情報の取得要求をおこなうことにより、支払人の支払口座が他の金融機関に設けられていたとしても、当該支払人の支払口座を特定して、当該支払口座に関する情報を取得することができる。
さらに、クレジットカードのAPI(Application Programming Interface)を用いて、異業種間でも各種情報を共有することが可能となる場合には、他のサーバ(たとえば、保険会社のサーバなど)によっても、この発明の支払支援装置を実現することも可能である。
なお、本実施の形態で説明した支払支援方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。
支払支援プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)-ROM(Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶され、コンピュータによって記憶媒体から読み出されることによって実行される。また、支払支援プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。