JP7184224B2 - バックラッシ量測定装置、バックラッシ量測定方法、及びバックラッシ量測定プログラム - Google Patents

バックラッシ量測定装置、バックラッシ量測定方法、及びバックラッシ量測定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7184224B2
JP7184224B2 JP2022532208A JP2022532208A JP7184224B2 JP 7184224 B2 JP7184224 B2 JP 7184224B2 JP 2022532208 A JP2022532208 A JP 2022532208A JP 2022532208 A JP2022532208 A JP 2022532208A JP 7184224 B2 JP7184224 B2 JP 7184224B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotation
servomotor
waveform data
transmitted
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022532208A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021260921A1 (ja
JPWO2021260921A5 (ja
Inventor
茂 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2021260921A1 publication Critical patent/JPWO2021260921A1/ja
Publication of JPWO2021260921A5 publication Critical patent/JPWO2021260921A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7184224B2 publication Critical patent/JP7184224B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M13/00Testing of machine parts
    • G01M13/02Gearings; Transmission mechanisms
    • G01M13/025Test-benches with rotational drive means and loading means; Load or drive simulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04QSELECTING
    • H04Q9/00Arrangements in telecontrol or telemetry systems for selectively calling a substation from a main station, in which substation desired apparatus is selected for applying a control signal thereto or for obtaining measured values therefrom
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M13/00Testing of machine parts
    • G01M13/02Gearings; Transmission mechanisms
    • G01M13/028Acoustic or vibration analysis
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/404Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control arrangements for compensation, e.g. for backlash, overshoot, tool offset, tool wear, temperature, machine construction errors, load, inertia
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/0016Control of angular speed of one shaft without controlling the prime mover
    • H02P29/0027Controlling a clutch between the prime mover and the load
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/34Director, elements to supervisory
    • G05B2219/34013Servocontroller

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Description

本開示は、バックラッシ量測定装置、学習済みの学習モデル生成装置、学習用データ生成装置、バックラッシ量測定方法、学習済みの学習モデル生成方法、学習用データ生成方法、バックラッシ量測定プログラム、学習済みの学習モデル生成プログラム、及び学習用データ生成プログラムに関する。
サーボモータを用いて機器を動かす場合、ギアやベルト、カップリング、ジョイント等を有する動力伝達手段を介して、サーボモータの動力は機器へ伝達されるが、動力伝達手段にはギアの隙間等のバックラッシが存在し、このバックラッシ分はサーボモータが回転しても機器に動力は伝達されない。そのため、機器を制御するモーションコントローラが想定している機器の位置と、実際の機器の位置との間にバックラッシ分の誤差が生じる。
この誤差を補正するために、モーションコントローラには、サーボモータの回転方向が変化したときに、バックラッシ分の位置指令を現在位置としてカウントしないバックラッシ補正機能がある。バックラッシ補正を行う場合は、バックラッシ補正量をあらかじめ、モーションコントローラのパラメータに設定する必要がある。
従来、バックラッシ量はサーボモータを手動送りすることにより、人手で計測されていたが、多大な労力が必要となるため、自動でバックラッシ量を推定する技術が開発されている。例えば、特許文献1では、モータトルク指令の振幅と位置フィードバックの振幅との相関データからバックラッシ量を推定している。
WO2009/104676
しかしながら、従来技術は、相関データにおいて、モータトルク指令の振幅の2階微分が最大となるときの位置フィードバックの振幅をバックラッシ量として推定するため、ギアが噛み合い、機器に動力が伝達されてからもしばらくの間サーボモータを回転させる必要があった。すなわち、動力が伝達されるまでの測定時間に加え、動力が伝達されてからの測定時間も必要となり、バックラッシ量の測定に長時間を要するという課題があった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、より短時間で、動力伝達手段のバックラッシ量を測定するバックラッシ量測定装置を得るものである。
本開示に係るバックラッシ量測定装置は、動力伝達手段を介して機器に接続されたサーボモータを所定量回転させる回転処理を行う回転制御部と、回転制御においてサーボモータが所定量回転したときの波形データを取得する波形データ取得処理を行う波形データ取得部と、波形データ取得処理で取得した波形データに基づいて、回転制御においてサーボモータが所定量回転したときの回転が前記機器に伝達されているかを判定する判定処理を行う判定部と、判定部が、サーボモータの回転が機器に伝達されていないと判定処理において判定した場合、回転制御部による回転処理と、波形データ取得部による波形データ取得処理と、判定部よる判定処理からなる探索処理を繰り返し行う反復処理を実行させ、判定部が、サーボモータの回転が機器に伝達されていると判定処理において判定した場合、反復処理を終了し、回転制御部が回転処理においてサーボモータを回転させた回転量の反復処理における総量をバックラッシ量として算出する算出部と、判定部が、サーボモータの回転が前記機器に伝達されていないと判定したときの波形データが示す波形の継続時間を測定する継続時間測定部と、を備え、算出部は、継続時間を、反復処理において、探索処理を実行させた後に次の探索処理を実行させるまでの待機時間として設定する
本開示に係るバックラッシ量測定装置は、動力伝達手段を介して機器に接続されたサーボモータを所定量回転させる回転処理を行う回転制御部と、回転制御においてサーボモータが所定量回転したときの波形データを取得する波形データ取得処理を行う波形データ取得部と、波形データ取得処理で取得した波形データに基づいて、回転制御においてサーボモータが所定量回転したときの回転が前記機器に伝達されているかを判定する判定処理を行う判定部と、判定部が、サーボモータの回転が機器に伝達されていないと判定処理において判定した場合、回転制御部による回転処理と、波形データ取得部による波形データ取得処理と、判定部よる判定処理からなる探索処理を繰り返し行う反復処理を実行させ、判定部が、サーボモータの回転が機器に伝達されていると判定処理において判定した場合、反復処理を終了し、回転制御部が回転処理においてサーボモータを回転させた回転量の反復処理における総量をバックラッシ量として算出する算出部と、を備えたので、所定量回転させる毎にサーボモータの回転が機器に伝達されているか判定し、サーボモータの回転が機器に伝達されていると判定された時点でバックラッシ量を算出するので、動力が伝達されてからサーボモータを回転させる必要がなく、より短時間でバックラッシ量を算出することができる。
実施の形態1に係るFAシステム1000、及びバックラッシ量測定装置100の構成を示す構成図である。 実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100を実現するコンピュータのハードウェア構成の例を示す構成図である。 実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100の動作の具体例を説明するための概念図である。 実施の形態2に係るFAシステム2000、及びバックラッシ量測定装置200の構成を示す構成図である。 実施の形態2に係るバックラッシ量測定装置200が波形の継続時間を測定する動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るFAシステム3000、及びバックラッシ量測定装置300の構成を示す構成図である。 実施の形態4に係るFAシステム4000、及びバックラッシ量測定装置400の構成を示す構成図である。 実施の形態4に係るバックラッシ量測定装置400の動作を示すフローチャートである。 実施の形態5に係るFAシステム、及びバックラッシ量測定装置500の構成を示す構成図である。 実施の形態5に係るバックラッシ量測定装置500を実現するコンピュータのハードウェア構成の例を示す構成図である。 実施の形態5に係る活用部510がバックラッシ量を測定する動作を示すフローチャートである。 実施の形態5における学習モデルの具体例を示す概念図である。 実施の形態5に係る学習モデル生成部520の動作を示すフローチャートである。 実施の形態5に係る学習用データ生成部530の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るFA(Factory Automation)システム1000、及びバックラッシ量測定装置100の構成を示す構成図である。
FAシステム1000は、製品の生産設備であり、バックラッシ量測定装置100、機器1、サーボモータ2、動力伝達手段3、モード設定手段4、及び振動センサ5を備える。
機器1は、実際に製品を生産する機械であり、動力伝達手段3を介してサーボモータ2から伝達される動力により動作する。
サーボモータ2は、動力伝達手段を介して機器1に接続されており、入力された電力に応じて回転し、機器1に動力を伝達するものである。また、サーボモータ2は、バックラッシ量測定装置100から入力された制御指示に従い、回転を行う。バックラッシ量測定装置100の構成については、後述する。また、サーボモータ2には、電源(図示せず)から入力された電力を増幅し、サーボアンプ(図示せず)が接続される。
動力伝達手段3は、サーボモータ2の動力を機器1に伝達するものであり、ギアやボールねじ、及びベルト等で構成される。動力伝達手段3には、ギア同士の隙間等によるバックラッシが存在する。
モード設定手段4は、バックラッシ量測定装置100に動作モードを示すモード信号をユーザが入力するためのものであり、キーボード等が用いられる。
振動センサ5は、機器1の振動を検知し、機器1の振動を示す振動データをバックラッシ量測定装置100に出力するものである。また、振動センサ5は、機器1に接続されているものとする。
バックラッシ量測定装置100は、動力伝達手段3のバックラッシ量を測定するものであり、回転制御部11、波形データ取得部12、判定部13、算出部14を備える。また、実施の形態1において、バックラッシ量測定装置100は、機器1の通常の生産動作を制御するプログラマブルロジックコントローラを兼ねる。
回転制御部11は、サーボモータ2を回転させる回転制御を行うものであり、すなわち、サーボモータ2のモーションコントローラである。実施の形態1において、回転制御部11は、動力伝達手段を介して機器に接続されたサーボモータを所定量回転させる回転処理を行う。また、回転制御部11は、回転処理を行うごとに、サーボモータを回転させた回転量を示す回転量情報を算出部14に出力する。
ここで、回転制御部11がサーボモータ2を回転させる所定量は、動力伝達手段3のバックラッシ量より小さいことが望ましい。この所定量は、経験則から決定しても良いし、生産設備の初期設定時に予めバックラッシ量を計測しておき、当該バックラッシ量以下の値を用いるようにしてもよい。
波形データ取得部12は、サーボモータ2が回転したときの波形データを取得するものである。実施の形態1において、波形データ取得部12は、回転処理においてサーボモータが所定量回転したときの波形データを取得する波形データ取得処理を行う。ここで、波形データとは、振幅の時間変化を示すものであり、例えば、振動データや音声データである。実施の形態1では、波形データ取得部12は、波形データとして、振動センサ5から振動データを取得する。
判定部13は、サーボモータ2の回転が機器1に伝達されているかを波形データから判定するものである。実施の形態1において、判定部13は、波形データに基づいて、回転処理によりサーボモータが所定量回転したときの回転が機器1に伝達されているかを判定する判定処理を行う。
また、実施の形態1において、判定部13は、波形データが示す波形の振幅が第一閾値以上であり、かつ、波形データが示す波形が第二閾値以上の時間継続している場合に、サーボモータ2の回転が機器に伝達されていると判定する。ここで、波形が第二閾値以上の時間継続しているかの判定は、例えば、波形の包絡線を生成し、生成した包絡線の振幅が所定の閾値以上である時間が第二閾値以上であるか判定することにより達せられる。
ここで、各閾値は経験則により設計者が予め設定したり、FAシステム1000の最初の調整時において、回転処理、及び波形データ取得処理を行い、その時に得られた波形データから、それぞれの閾値を設定したりするようにしてもよいし、あるいは、バックラッシ量測定時において、最初の回転処理における波形データの振幅、継続時間、及び包絡線の振幅から、それぞれの閾値を決定するようにしてもよい。
算出部14は、回転制御部11がサーボモータ2を回転させてから、判定部13がサーボモータ2の回転が機器1に伝達されていると判定した時点までのサーボモータ2の回転量を動力伝達手段3のバックラッシ量として算出するものである。より具体的には、実施の形態1において、算出部14は、判定部13が、サーボモータ2の回転が機器1に伝達されていないと判定処理において判定した場合、回転制御部11による回転処理と、波形データ取得部12による波形データ取得処理と、判定部13よる判定処理からなる探索処理を繰り返し行う反復処理を実行させ、判定部13が、サーボモータ2の回転が機器1に伝達されていると判定処理において判定した場合、反復処理を終了し、回転制御部11が回転処理においてサーボモータ2を回転させた回転量の反復処理における総量を動力伝達手段3のバックラッシ量として算出する。
ここで、算出部14は、サーボモータ2の回転量を、回転制御部11から入力した回転量情報が示す回転量を内蔵する積算手段により積算することにより算出する。また、回転量の総量は、積算手段を0クリアして以降の回転量とする。すなわち、回転量の総量と述べたときも、積算手段を0クリアする前の回転量は考慮しない。
また、算出部14は、各探索処理の間に待機時間を設定しており、反復処理を実行する場合、一度探索処理を行った後、予め決められた所定時間待機してから、次の探索処理を実行させる。これは、機器1の振動が収まる前に次の回転処理を行ってしまった場合、波形の振幅や経過時間を正確に測定できず、動力が機器1に伝達されているか正確に判定できないためである。
また、算出部14は、モード設定手段4から入力されたモード信号に基づき、動作モードを決定するモード決定部としての役割を兼ねる。ここで、動作モードは、機器1に通常の生産動作を行わせる生産モードと、動力伝達手段3のバックラッシ量を測定するバックラッシ量測定モードである。以下では、主にバックラッシ自動調整モードを中心に説明する。
次に、実施の形態1におけるバックラッシ量測定装置100のハードウェア構成について説明する。バックラッシ量測定装置100の各機能は、コンピュータにより実現される。図2は、実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100を実現するコンピュータのハードウェア構成の例を示す構成図である。
図2に示したハードウェアには、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置10000と、ROM(Read Only Memory)やハードディスク等の記憶装置10001が備えられる。
図1に示す、回転制御部11、波形データ取得部12、判定部13、算出部14は、記憶装置10001に記憶されたプログラムが処理装置10000で実行されることにより実現される。ここで、上記の構成は、単数の処理装置10000及び記憶装置10001により実現する構成に限らず、複数の処理装置10000及び記憶装置10001により実現する構成であってもよい。
また、バックラッシ量測定装置100の各機能を実現する方法は、上記したハードウェアとプログラムの組み合わせに限らず、処理装置にプログラムをインプリメントしたLSI(Large Scale Integrated Circuit)のような、ハードウェア単体で実現するようにしてもよいし、一部の機能を専用のハードウェアで実現し、一部を処理装置とプログラムの組み合わせで実現するようにしてもよい。
以上のように、実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100は構成される。
次に、実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100の動作について説明する。
図3は、実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100の動作を示すフローチャートである。
また、以下において、バックラッシ量測定装置100の動作がバックラッシ量測定方法に対応し、バックラッシ量測定装置100の動作をコンピュータに実行させるプログラムがバックラッシ量測定プログラムに対応する。また、回転制御部11の動作が回転制御工程に対応し、波形データ取得部12の動作が波形データ取得工程に対応し、判定部13の動作が判定工程に対応し、算出部14の動作が算出工程に対応する。
まず、ステップS101において、ユーザはモード設定手段4によりバックラッシ量測定装置100をバックラッシ量測定モードに設定する。算出部14は、モード設定手段4からモードをバックラッシ量測定モードとする制御信号を受信すると、下記の初期位置設定を実行させる。
ステップS102において、回転制御部11は、サーボモータ2を正方向に所定量回転させる。
ステップS103において、波形データ取得部12は、ステップS101でサーボモータ2を所定量回転させたときの機器1の振動を検知した振動データを振動センサ5から取得する。波形データ取得部12は、取得した振動データを判定部13に出力する。
ステップS104において、判定部13は、入力された振動データに基づいて、サーボモータの回転が機器に伝達されているか否かを判定する。より具体的には、入力された振動データを監視し、振幅が第一閾値以上であり、かつ、波形が第二閾値以上の時間継続
しているか否かを判定する。判定部13が、サーボモータの回転が機器1に伝達されていないと判定した場合は、所定時間待機した後、ステップS102に戻り、回転制御部11は、再度サーボモータを正方向に所定量回転させる。判定部13が、サーボモータの回転が機器に伝達されていると判定した場合は、ステップS105に進み、算出部14は、内蔵する積算手段を0クリアする。
上記のステップS102からステップS105までの処理が、初期位置設定であり、バックラッシ量を測定する準備として、動力伝達手段3のギア同士が噛み合った状態で積算手段を0にするための処理である。
初期位置設定が終了し、所定時間待機した後、ステップS106において、回転制御部11は、サーボモータ2を逆方向に所定量回転させる。また、回転制御部11は、サーボモータ2を回転させた回転量を示す回転量情報を算出部14に出力する。
ステップS107において、算出部14は、入力した回転量情報に基づき、積算手段に回転量を加算する。
ステップS108において、波形データ取得部12は、ステップS106でサーボモータを所定量回転させたときの機器1の振動を検知した振動データを振動センサ5から取得する。波形データ取得部12は、取得した振動データを判定部13に出力する。
ステップS109において、判定部13は、入力された振動データに基づいて、サーボモータの回転が機器に伝達されているか否かを判定する。より具体的には、入力された振動データを監視し、振幅が第一閾値以上であり、かつ、波形が第二閾値以上の時間継続
しているか否かを判定する。判定部13が、サーボモータの回転が機器1に伝達されていないと判定した場合は、所定時間待機した後、S106に戻り再度、サーボモータを逆方向に所定量回転させる。判定部13が、サーボモータの回転が機器1に伝達されていると判定した場合は、ステップS110に進み、算出部14は、積算手段を読み出し、サーボモータの回転量の総量をバックラッシ量Aとして算出する。
ここで、図4を用いて、ステップS106からステップS110までの処理の具体例について説明する。
図4は、実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100の動作の具体例を説明するための概念図である。
図4において、サーボモータ2が停止の状態から、サーボモータ2の回転を一定量ずつ増やしていくと、機器1にサーボモータ2の動力が伝達されない場合は、機器1の可動部分の位置は変わらないため、図4の1回目や2回目の回転量の加算の時のように振動の振幅は小さく、振動の期間も短いものである。3回目の回転量の加算の時は、機器1にサーボモータ2の動力が伝達されるため、機器1の可動部分の位置は変化し、機器1自体も振動するため、1回目、2回目と比較して、振動データの振幅が大きく、振動が収まるまでの時間も長くなる。判定部13は、このような振動の変化をとらえることで、サーボモータ2の動力が、動力伝達手段3を介して機器1に伝達されたか伝達されていないかを判定する。
図3に戻り、動作の続きについて、説明を行う。
以上の処理で、動作を終了してもよいが、実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100は、計測誤差の低減のために、正方向と逆方向の両方でバックラッシ量を算出し、それらの平均を最終的なバックラッシ量として算出する。ここまでの処理が逆方向のバックラッシ量を測定する動作であり、以下で正方向のバックラッシ量を測定する動作について、引き続き説明する。
ステップS111において、算出部14は、内蔵する積算手段を0クリアする。
ステップS112において、回転制御部11は、サーボモータ2を正方向に所定量回転させる。また、回転制御部11は、サーボモータ2を回転させた回転量を示す回転量情報を算出部14に出力する。
ステップS113において、算出部14は、入力した回転量情報に基づき、積算手段に回転量を加算する。
ステップS114において、波形データ取得部12は、ステップS111でサーボモータ2を所定量回転させたときの機器1の振動を検知した振動データを振動センサ5から取得する。波形データ取得部12は、取得した波形データを判定部13に出力する。
ステップS115において、判定部13は、入力された振動データに基づいて、サーボモータの回転が機器に伝達されているか否かを判定する。より具体的には、入力された振動データを監視し、振幅が第一閾値以上であり、かつ、波形が第二閾値以上の時間継続しているか否かを判定する。判定部13が、サーボモータの回転が機器1に伝達されていないと判定した場合は、所定時間待機した後、S112に戻り、再度サーボモータを正方向に所定量回転させる。判定部13が、サーボモータの回転が機器1に伝達されていると判定した場合は、ステップS116に進み、算出部14は、積算手段を読み出し、サーボモータの回転量の総量をバックラッシ量Bとして記録する。
ステップS117において、算出部14は、バックラッシ量Aとバックラッシ量Bとの平均値を最終的なバックラッシ量として算出する。
ステップS118において、算出部14は、算出したバックラッシ量を補正量として、回転制御部11へ設定する。
以上のような動作により、実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100は、所定量回転させる毎にサーボモータの回転が機器に伝達されているか判定し、サーボモータの回転が機器に伝達されていると判定された時点でバックラッシ量を算出するので、動力が伝達されてからサーボモータを回転させる必要がなく、より短時間でバックラッシ量を算出することができる。
また、実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100は、波形データが示す波形の振幅が第一閾値以上であり、かつ、波形データが示す波形が第二閾値以上の時間継続している場合に、サーボモータの回転が機器に伝達されていると判定するようにしたので、ルールベースで動力が伝達されているかを判定することができ、設計者やユーザが適宜閾値を設定することにより、多様な状況に柔軟に対応することができる。
また、実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100は、波形データとして、機器1に接続された振動センサ5が検知した機器の振動を示す振動データを取得するようにしたので、周囲の環境によるノイズの少ない波形データを取得することができ、高精度にバックラッシ量を測定することができる。
また、上記において、最初に正方向にサーボモータ2を回転させ初期位置設定を行い、最初の探索処理は逆方向から行うようにしたが、最初に逆方向にサーボモータ2を回転させて初期位置設定を行い、最初の探索処理を正方向から行うようにしてもよい。
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係るバックラッシ量測定装置200について説明する。
実施の形態1では、一度サーボモータ2を回転させた後、予め決められた所定時間待機するものであったが、実施の形態2では、波形データが示す波形の継続時間を計測し、この継続時間を待機時間とすることにより、より短時間でバックラッシ量の測定を行うバックラッシ量測定装置200について説明する。以下では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図5は、実施の形態2に係るFAシステム2000、及びバックラッシ量測定装置200の構成を示す構成図である。FAシステム2000は、製品の生産設備であり、バックラッシ量測定装置200、機器201、サーボモータ202、動力伝達手段203、モード設定手段204、及び振動センサ205を備える。また、バックラッシ量測定装置200は、回転制御部211、波形データ取得部212、判定部213、算出部214、及び継続時間測定部215を備える。
ここで、バックラッシ量測定装置200の動作モードとして、生産モード、バックラッシ量測定モードに加え、波形継続時間測定モードが追加されている。
また、バックラッシ量測定装置200の構成として、継続時間測定部215が追加されている。継続時間測定部215は、判定部213が、サーボモータ202の回転が機器201に伝達されていないと判定したときの波形データが示す波形の継続時間を測定するものである。ここで、継続時間測定部215が波形の継続時間を測定する処理を継続時間測定処理と呼ぶこととする。
また、実施の形態2に係る算出部214は、継続時間測定部215が測定した継続時間を、反復処理において、ある探索処理を実行させた後に次の探索処理を実行させるまでの待機時間として設定する。
すなわち、算出部214は、サーボモータ202が所定量回転した後、継続時間測定部215が測定した波形の継続時間が経過した後に、すぐ次の探索処理を実行させる。言い換えると、サーボモータ202が所定量回転した後、継続時間測定部215が測定した波形の継続時間が経過するまでは、次の探索処理を実行させない。
その他の構成については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。ハードウェア構成についても、実施の形態1と同様である。継続時間測定部215もその他の部と同じように、記憶装置に記憶されたプログラムが処理装置で実行されることにより実現される。
次に、図6を用いて、実施の形態2に係るバックラッシ量測定装置200の動作について説明する。
図6は、実施の形態2に係るバックラッシ量測定装置200が波形の継続時間を測定する動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS201において、ユーザはモード設定手段によりバックラッシ量測定装置200を波形継続時間計測モードに設定する。波形継続時間計測モードが設定されると、算出部214は、回転制御部211に回転処理を実行させる。
ステップS202において、回転制御部211は、サーボモータ202を正方向に所定量回転させる。
ステップS203において、波形データ取得部212は、ステップS203でサーボモータ202を所定量回転させたときの機器201の振動を検知した振動データを振動センサ5から取得する。波形データ取得部212は、取得した振動データを判定部213と継続時間測定部215に出力する。
ステップS204において、判定部213は、入力された振動データに基づいて、サーボモータの回転が機器に伝達されているか否かを判定する。より具体的には、入力された振動データを監視し、振幅が第一閾値以上であり、かつ、波形が第二閾値以上の時間継続
しているか否かを判定する。判定部213が、サーボモータの回転が機器201に伝達されていないと判定した場合は、ステップS205に進み、判定部213が、サーボモータの回転が機器に伝達されていると判定した場合、動作を終了する。
ステップS204でNOと判定された場合、ステップS205において、継続時間測定部215は、入力された波形データの継続時間を測定し、測定された継続時間を示す継続時間情報を算出部214に出力する。算出部214は、入力した継続時間情報が示す継続時間を各探索処理の間の待機時間として設定する。ステップS205を行った後、バックラッシ量測定装置300は動作を終了する。
以上のような動作により、バックラッシ量測定装置200は、波形の継続時間を計測し、各探索処理の間の待機時間に設定するので、より短時間でバックラッシ量を測定することができる。
実施の形態2に係るバックラッシ量測定装置200の効果について、より詳細に説明する。
サーボモータ202を一度回転させた後、機器201の振動が収まる前に、次の回転を始めてしまうと、前の振動に次の振動が重畳され、振動データからサーボモータ202の回転が機器201に伝達されているか正確に判定できない場合が考えられる。そこで、実施の形態1では、予め所定時間を設定しておき、所定時間が経過するまでは次の探索処理、すなわち回転処理を行わないようしていたが、実施の形態2に係るバックラッシ量測定装置200は、波形の継続時間を待機時間として設定するので、余計な時間を待機することなく、より短時間でバックラッシ量の測定を行うことができる。また、設計者やユーザにより設定された待機時間が短すぎて、バックラッシ量を正確に測定できないという事態も回避することができる。
また、上記で待機時間を設定した後の、バックラッシ量測定に関する動作は実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
以下で、実施の形態2に係るバックラッシ量測定装置200の変形例について説明する。
上記において、波形の継続時間を測定する動作はバックラッシ量を測定する動作と独立して行うようにしたが、バックラッシ量を測定する際の最初の回転処理における波形データから波形の継続時間を測定するようにしてもよい。
上記のステップS204において、サーボモータ202の回転が機器201に伝達されていると判定部213が判定した場合、動作を終了するようにしたが、動作を終了させず、サーボモータ202を逆方向に回転させ、その際の波形データから波形の継続時間を測定するようにしてもよい。
また、ステップS202に進む前に、実施の形態1のステップS102からステップS105までの処理を行い、動力伝達手段203の初期位置設定を行うようにしてもよい。この処理を行うことにより、より確実に波形の継続時間を測定することができる。また、上記の場合には、ステップS202において、サーボモータ202は正方向ではなく、逆方向に回転させるものとする。
実施の形態3.
次に、実施の形態3に係るバックラッシ量測定装置300について説明する。
実施の形態1及び実施の形態2に係るバックラッシ量測定装置は、波形データとして機器の位置振動を示す振動データを用いていたが、実施の形態3に係るバックラッシ量測定装置300は、波形データとして機器の動作音を検知した音声データを用いる。以下では、実施の形態1及び実施の形態2との相違点を中心に説明する。
図7は、実施の形態3に係るFAシステム3000、及びバックラッシ量測定装置300の構成を示す構成図である。
FAシステム3000は、製品の生産設備であり、バックラッシ量測定装置300、機器301、サーボモータ302、動力伝達手段303、モード設定手段304、及び音声センサ305を備える。また、バックラッシ量測定装置300は、回転制御部311、波形データ取得部312、判定部313、及び算出部314を備える。
音声センサ305は、機器301の周囲に設置され、機器301の動作音を検知し、機器301の動作音を示す音声データをバックラッシ量測定装置100に出力するものである。
実施の形態3において、波形データ取得部312は、波形データとして、音声センサ305から音声データを取得する。
その他の構成及び動作については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
以上のように、振動センサ5の代わりに音声センサ305を用いることにより、より安価に、バックラッシ量を測定することができる。
また、実施の形態2の技術を実施の形態3に適用してもよい。すなわち、実施の形態3においても、バックラッシ量測定装置300は、音声データが示す音声の継続時間を測定し、測定した継続時間を、各探索処理の間の待機時間として設定するようにしてもよい。
実施の形態4.
次に、実施の形態4について説明する。
以上の実施の形態1から実施の形態3に係るバックラッシ量測定装置は、振動や音声からバックラッシ量を自動的に測定するものであったが、バックラッシ量が大きく、補正で対応できない場合に、機器のユーザに警告表示を表示装置に行わせるバックラッシ量測定装置400について説明する。
動力伝達手段が備えるギア等の部品について、摩耗が小さく、バックラッシ量が小さい場合には、補正を行うことにより、機器の制御を行うことができるが、摩耗が大きくなり、バックラッシ量が大きくなった場合に、そのまま動作を使い続けると、動力伝達手段が故障してしまう可能性がある。そこで、実施の形態4に係るバックラッシ量測定装置400は、予め測定するバックラッシ量、すなわちサーボモータの回転量に上限を設け、この上限を超えた場合に、バックラッシ量の測定を終了するとともに、ユーザに対して、バックラッシ量が上限を超えたことを報知する表示を行うものである。
以下では、実施の形態1から実施の形態3との相違点を中心に説明する。
図8は、実施の形態4に係るFAシステム4000、及びバックラッシ量測定装置400の構成を示す構成図である。
FAシステム4000は、製品の生産設備であり、バックラッシ量測定装置400、機器401、サーボモータ402、動力伝達手段403、モード設定手段404、振動センサ405、及び表示装置406を備える。また、バックラッシ量測定装置400は、回転制御部411、波形データ取得部412、判定部413、及び算出部414を備える。
表示装置406は、算出部414から受信した制御信号に基づいて、ユーザに表示を行うものであり、ディスプレイ等が用いられる。
実施の形態4において、算出部414は、探索処理毎に、反復処理におけるサーボモータ402の回転量の総量が第三閾値以上であるか否かを判定し、サーボモータ402の回転量の総量が第三閾値以上であると判定した場合、判定部413でサーボモータ402の回転が機器401に伝達されていると判定されたか否かに関わらず、反復処理を終了する。
また、算出部414は、サーボモータの回転量の総量が第三閾値以上であると判定した場合、表示装置406に警告表示を行わせる制御信号を送信する。ここで、警告表示とは、例えば、バックラッシ量が測定できない旨の表示や、生産設備のオーバーホールを促す表示等である。
次に、図9を用いて、実施の形態4に係るバックラッシ量測定装置400の動作について説明する。
図9は、実施の形態4に係るバックラッシ量測定装置400の動作を示すフローチャートである。
実施の形態1に係るバックラッシ量測定装置100の動作との主な違いは、ステップS409とでNOと判定された場合に、直接ステップS406に戻らず、ステップS410を挟む点である。同様に、ステップS416とステップS413の間にもステップS417の動作を行う。
ステップS409でNOと判定された場合、ステップS410において、算出部414は、反復処理におけるサーボモータ402の回転量の総量が第三閾値以上であるかを判定する。ここで、算出部414が、回転量の総量が第三閾値以上であると判定した場合、ステップS418に進み、回転量の総量が第三閾値未満であると判定した場合、ステップS406に戻る。ステップS416及びステップS417の動作も同様である。
ステップS410あるいは、ステップS417でNOに進んだ場合、ステップS418において、算出部414は表示装置406に制御信号を送信し、表示装置406は算出部414から制御信号を受信するとユーザに対して警告表示を行う。
以上のような動作により、実施の形態4に係るバックラッシ量測定装置400は、バックラッシ量が補正できる閾値を超えた場合に、警告表示を表示装置406に行わせることにより、ユーザが動力伝達手段403の摩耗が大きくなっていることを認識することが可能になり、生産設備のオーバーホールを早期に検討することが可能になる。
また、実施の形態2の技術を実施の形態4に適用してもよい。すなわち、実施の形態4においても、バックラッシ量測定装置400は、波形データが示す波形の継続時間を測定し、測定した継続時間を、各探索処理の間の待機時間として設定するようにしてもよい。
また、実施の形態3の技術を実施の形態4に適用しても良い。すなわち、FAシステム4000が、振動センサ405の代わりに、音声センサを備え、バックラッシ量測定装置400は、波形データとして音声データを用いるようにしてもよい。
実施の形態5.
次に、実施の形態5に係るバックラッシ量測定装置500について説明する。
実施の形態1から4に係るバックラッシ量測定装置は、波形データの振幅と継続時間に基づいて、ルールベースでサーボモータの回転が機器に伝達されているか判定するものであったが、実施の形態5では、学習モデルを用いてサーボモータの回転が機器に伝達されているか判定するバックラッシ量測定装置500について説明する。これは、動力伝達手段が複雑であり、バックラッシ量の自動設定における、サーボモータから機器の動力が伝達されているか否かが振動や音声波形の振幅や振動収束までの長さで判定できない場合を考慮したものである。
図10は、実施の形態5に係るFAシステム、及びバックラッシ量測定装置500の構成を示す構成図である。
FAシステム5000は、製品の生産設備であり、バックラッシ量測定装置500、機器501、サーボモータ502、動力伝達手段503、モード設定手段504、振動センサ505、及び表示装置506を備える。
実施の形態5において、バックラッシ量測定装置500は、回転制御部511、波形データ取得部512、判定部513、算出部514、学習用データ取得部521、学習部522、ラベル付与部531、及びデータ量判定部532を備える。ここで、回転制御部511、波形データ取得部512、判定部513、及び算出部514が活用部510を構成し、学習用データ取得部521、及び学習部522が学習モデル生成部520を構成し、回転制御部511、波形データ取得部512、算出部514、ラベル付与部531、及びデータ量判定部532が学習用データ生成部530を構成する。
次に、実施の形態5におけるバックラッシ量測定装置500のハードウェア構成について説明する。バックラッシ量測定装置500の各機能は、コンピュータにより実現される。図11は、実施の形態5に係るバックラッシ量測定装置500を実現するコンピュータのハードウェア構成の例を示す構成図である。
図11に示したハードウェアには、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置50000と、ROM(Read Only Memory)やハードディスク等の記憶装置50001が備えられる。
図10に示す、回転制御部511、波形データ取得部512、判定部513、算出部514、学習用データ取得部521、学習部522、ラベル付与部531、及びデータ量判定部532は、記憶装置50001に記憶されたプログラムが処理装置50000で実行されることにより実現される。また、学習部522が学習モデルを記憶する機能、及びデータ量判定部532が学習用データを記憶する機能については、記憶装置50001により実現される。ここで、上記の構成は、単数の処理装置50000及び記憶装置50001により実現する構成に限らず、複数の処理装置50000及び記憶装置50001により実現する構成であってもよい。
また、バックラッシ量測定装置500の各機能を実現する方法は、上記したハードウェアとプログラムの組み合わせに限らず、処理装置にプログラムをインプリメントしたLSI(Large Scale Integrated Circuit)のような、ハードウェア単体で実現するようにしてもよいし、一部の機能を専用のハードウェアで実現し、一部を処理装置とプログラムの組み合わせで実現するようにしてもよい。
上記のように、実施の形態5に係るバックラッシ量測定装置500は構成される。
以下では、活用部510、学習モデル生成部520、及び学習用データ生成部530について、それぞれ、活用フェーズ、学習フェーズ、及び学習用データ生成フェーズにおいて説明する。
<活用フェーズ>
まず、学習済みの学習モデルを活用して、バックラッシ量を測定する活用部510について説明する。
実施の形態5において、判定部513は、学習モデルを用いて、波形データからサーボモータ502の回転が機器501に伝達されているかを判定する。すなわち、判定部513は、後述する学習部522から学習済みの学習モデルを取得し、この学習モデルに波形データを入力することにより、サーボモータ502の動力が機器501に伝達されているかを判定する。
ここで、判定部513が用いる学習モデルは、教師あり学習により学習したものとする。より具体的には、当該学習モデルは、入力した波形データが、サーボモータ502の動力が機器501に伝達されているときの予め学習した波形データに一致するか否かを示す一致情報を出力するものであり、一致するときは「一致」を示す一致情報を出力し、一致しないときは「不一致」を示す一致情報を出力する。ここで、「一致」は「伝達」と同義であり、「不一致」は「非伝達」と同義である。また、波形データが予め学習した波形データに一致するか判定することを波形判定と呼ぶこととする。
また、波形判定における一致は、厳密に波形データが一致しなくてもよく、波形データが示す波形が同じ種類であれば、「一致」と判定し、異なる種類のものであれば、「不一致」と判定することができればよい。ここで、種類については、サーボモータ502の動力が機器501に伝達されているときの波形か、サーボモータ502の動力が機器501に伝達されていないときの波形かの二種類である。
すなわち、判定部513は、入力した波形データが、サーボモータ502の動力が機器501に伝達されているときの予め学習した波形データに一致する場合、動力が伝達されていることを表す「伝達」を示す判定結果を出力し、サーボモータ502の動力が機器501に伝達されているときの予め学習した波形データに一致しない場合、あるいは、サーボモータ502の動力が機器501に伝達されていないときの予め学習した波形データに一致する場合は、動力が伝達されていないことを表す「非伝達」を示す判定結果を出力する。
なお、上記において、判定部513は、バックラッシ量測定装置500の学習部522で学習した学習モデルを用いて判定をするものとして説明したが、他の学習装置等の外部から学習モデルを取得し、この学習モデルに基づいて判定するようにしてもよい。
以上のように、活用部510は、構成される。
次に、図12を用いて、活用部510がバックラッシ量を測定する動作について説明する。
図12は、実施の形態5に係る活用部510がバックラッシ量を測定する動作を示すフローチャートである。
ステップS504、ステップS509、及びステップS515において、波形データを学習モデルに入力することにより、サーボモータ502の回転が機器501に伝達されているかを判定する。
その他の動作については、実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
以上のような動作により、実施の形態5に係るバックラッシ量測定装置500は、学習モデルを用いて、サーボモータ502の回転が機器501に伝達されているかを判定することにより、動力伝達手段503が複雑であり、サーボモータ502から機器501への動力伝達が振動や音声波形の振幅や振動収束までの長さで判定できない場合にもバックラッシ量を高精度に測定することができる。
<学習フェーズ>
次に、学習済みの学習モデルを生成する学習モデル生成部520について説明する。
学習用データ取得部521は、動力伝達手段503を介して機器501に接続されたサーボモータ502を回転させたときの波形データと、サーボモータ502の回転が機器501に伝達されているか否かを示す一致情報とを学習用データとして取得するものである。すなわち、学習用データ取得部521は、一致情報が付与された波形データを学習用データとして取得する。
学習部522は、学習用データを用いて、サーボモータを回転させたときの波形データから、サーボモータの回転が前記機器に伝達されているか否かを判定するための学習モデルを生成するものである。
すなわち、学習部522は、学習用データ取得部521から入力した学習用データに基づいて、学習モデルの学習を行う。また、学習部522は、学習前において、学習前の学習モデルを予め記憶しており、学習後においては、学習後の学習モデルを記憶する。
学習部522が用いる学習アルゴリズムは教師あり学習、教師なし学習、強化学習等の公知のアルゴリズムを用いることができる。一例として、ニューラルネットワークを適用した場合について説明する。
学習部522は、例えば、ニューラルネットワークモデルに従って、いわゆる教師あり学習により、波形データの判定を学習する。ここで、教師あり学習とは、入力と結果(ラベル)のデータの組を学習装置に与えることで、それらの学習用データにある特徴を学習し、入力から結果を推論する手法をいう。
ニューラルネットワークは、複数のニューロンからなる入力層、複数のニューロンからなる中間層(隠れ層)、及び複数のニューロンからなる出力層で構成される。中間層は、1層、又は2層以上でもよい。
例えば、図13に示すような3層のニューラルネットワークであれば、複数の入力が入力層(X1‐X3)に入力されると、その値に重みW1(w11‐w16)を掛けて中間層(Y1‐Y2)に入力され、その結果にさらに重みW2(w21‐w26)を掛けて出力層(Z1‐Z3)から出力される。この出力結果は、重みW1とW2の値によって変わる。
本実施の形態において、ニューラルネットワークは、データ取得部によって取得される学習用データの振動データと一致情報との組合せに従って、いわゆる教師あり学習により、波形判定を学習する。
すなわち、ニューラルネットワークは、入力層に学習用データの振動データを入力して出力層から出力された結果が、入力した波形データに対応付けられた一致情報に近づくように重みW1とW2を調整することで学習する。
学習部522は、以上のような動作により、学習済みの学習モデルを生成し、出力する。
次に、図14を用いて、学習モデル生成部520が学習済みの学習モデルを生成する処理について説明する。
図14は、実施の形態5に係る学習モデル生成部520の動作を示すフローチャートである。
また、以下において、学習モデル生成部520の動作が学習済みの学習モデル生成方法に対応し、学習モデル生成部520の動作をコンピュータに実行させるプログラムが学習済みの学習モデル生成プログラムに対応する。また、学習用データ取得部521の動作が学習用データ取得工程に対応し、学習部522の動作が学習工程に対応する。
ステップS521において、学習用データ取得部521は振動データと一致情報とが対応づけられた学習用データを取得する。なお、振動データと一致情報を同時に取得するものとしたが、振動データと一致情報を関連づけて入力できれば良く、振動データと一致情報をそれぞれ別のタイミングで取得しても良い。
ステップS522において、学習部522は、ステップS521で取得した学習用データに従って、いわゆる教師あり学習により、波形判定を学習し、学習済みの学習モデルを生成する。
ステップS523において、学習部522が生成した学習済みの学習モデルを記憶する。
<学習用データ生成フェーズ>
次に、学習に用いる学習用データを生成する学習用データ生成部530について説明する。
上記において、活用部510と学習モデル生成部520について、説明を行った。ここでは、当該学習モデル生成部520に入力する学習用データを生成するための学習用データ生成部530について説明を行う。
学習用データ生成部530は、回転制御部511、波形データ取得部512、及び算出部514を活用部510と共有する。
ラベル付与部531は、波形データにラベルを付与し、学習用データを生成するものである。より具体的には、ラベル付与部531は、サーボモータ502の回転量が予め設定されたバックラッシ量を超えていない場合は、サーボモータ502の回転が機器501に伝達されていないときの波形データであることを示す非伝達ラベルを波形データに付与し、サーボモータ502の回転量がバックラッシ量を超えている場合は、サーボモータ502の回転が機器501に伝達されているときの波形データであることを示す伝達ラベルを波形データに付与することにより学習用データを生成する。ここで、伝達ラベル及び非伝達ラベルが一致情報に相当し、伝達ラベルは、活用フェーズで説明した「一致」に相当し、非伝達ラベルは、活用フェーズで説明した「不一致」に相当する。
また、ラベル付与部531は、生成した学習用データをデータ量判定部532に出力する。
データ量判定部532は、ラベル付与部531が生成した学習用データが十分な量集まったか否かを判定するものである。例えば、データ量判定部532は、入力された学習用データが所定のバイト数に達したか否かを判定することにより、学習用データが十分な量集まったか否かを判定する。また、データ量判定部532は、入力された学習用データを記憶し、学習用データ取得部521の要求に応じて、学習用データを学習用データ取得部521に出力する。
ユーザは、FAシステム5000の最初の調整において、ダイアルゲージ等で生産設備のバックラッシ量を測定し、測定したバックラッシ量をラベル付与部531に予め記憶させておく。
次に図15を用いて、学習用データ生成部530が学習用データを生成する動作について説明する。
図15は、実施の形態5に係る学習用データ生成部530の動作を示すフローチャートである。
また、以下において、学習用データ生成部530の動作が学習用データ生成方法に対応し、学習用データ生成部530の動作をコンピュータに実行させるプログラムが学習用データ生成プログラムに対応する。また、ラベル付与部531の動作がラベル付与工程に対応し、データ量判定部532の動作がデータ量判定工程に対応する。
ステップS531において、算出部514は、内蔵する積算手段を0クリアする。
ステップS532において、算出部514は、積算手段に、ステップS533で指示する予定の回転量を加算する。また、算出部514は、積算手段の値を読出し、サーボモータ502の回転量の総量を示す情報をラベル付与部531に出力する。
ステップS533において、回転制御部511は、サーボモータ502を正方向に所定量回転させる。
ステップS534において、波形データ取得部512は、ステップS533において、サーボモータ502を所定量回転させたときの波形データを取得する。波形データ取得部512は、取得した波形データをラベル付与部531に出力する。
ステップS535において、ラベル付与部531は、算出部514から入力した情報が示す回転量の総量と、先に記録しておいたバックラッシ量とを比較する。回転量の総量がバックラッシ量より小さい場合には、ステップS536に進み、ラベル付与部531は、波形データに「不一致」を示す一致情報を付与し、学習用データを生成する。その後、ステップS532に戻る。
ステップS535において、回転量の総量がバックラッシ量より小さくない場合、ステップS537に進み、ラベル付与部531は、波形データに「一致」を示す一致情報を付与し、学習用データを生成する。
ステップS538において、算出部514は、内蔵する積算手段を0クリアする。
ステップS539において、算出部514は、積算手段に、ステップS540で指示する予定の回転量を加算する。また、算出部514は、積算手段の値を読出し、サーボモータ502の回転量の総量を示す情報をラベル付与部531に出力する。
ステップS540において、回転制御部511は、サーボモータ502を逆方向に所定量回転させる。
ステップS541において、波形データ取得部512は、ステップS540において、サーボモータ502を所定量回転させたときの波形データを取得する。波形データ取得部512は、取得した波形データをラベル付与部531に出力する。
ステップS542において、ラベル付与部531は、算出部514から入力した情報が示す回転量の総量と、先に記録しておいたバックラッシ量とを比較する。回転量の総量がバックラッシ量より小さい場合には、ステップS543において、ラベル付与部531は、波形データに「不一致」を示す一致情報を付与し、学習用データを生成する。その後、ステップS539に戻る
ステップS542において、回転量の総量がバックラッシ量より小さくない場合には、ステップS544に進み、ラベル付与部531は、波形データに「一致」を示す一致情報を付与し学習用データを生成する。
ステップS545において、データ量判定部532は、蓄積された学習用データが所定量集まったか否かを判定する。データ量判定部532が、所定量集まったと判定した場合には、学習用データ生成部530は動作を終了し、所定量集まっていないと判定した場合には、ステップS531に戻る。
以上のような動作により、学習用データ生成部530は、自動で学習用データを生成することにより、学習用データを生成する手間を軽減することができる。また、正方向への回転と逆方向への回転を繰り返しながら、正方向への回転時と、逆方向への回転時の両方で学習用データを生成することにより、効率的に学習用データを生成することができる。
以下で、実施の形態5に係るバックラッシ量測定装置500の変形例について説明する。
上記においては、学習アルゴリズムに教師あり学習を適用した場合について説明したが、これに限られるものではない。学習アルゴリズムについては、教師あり学習以外にも、強化学習、教師なし学習、又は半教師あり学習等を適用することも可能である。
また、学習モデル生成部520は、複数のバックラッシ量測定装置500により生成される学習用データに従って、波形判定を学習するようにしてもよい。なお、学習モデル生成部520は、同一のエリアで使用される複数のバックラッシ量測定装置500から学習用データを取得してもよいし、異なるエリアで独立して動作する複数のバックラッシ量測定装置500から収集される学習用データを利用して波形判定を学習してもよい。また、学習用データを収集するバックラッシ量測定装置500を途中で対象に追加したり、対象から除去したりすることも可能である。さらに、あるバックラッシ量測定装置500に関して波形判定を学習した学習モデルを、これとは別のバックラッシ量測定装置500に適用し、当該別のバックラッシ量測定装置に関して波形判定を再学習して更新するようにしてもよい。
また、学習部522に用いられる学習アルゴリズムとしては、特徴量そのものの抽出を学習する、深層学習(Deep Learning)を用いることもでき、他の公知の方法、例えば遺伝的プログラミング、機能論理プログラミング、サポートベクターマシンなどに従って機械学習を実行してもよい。
また、上記においては、活用部510、学習モデル生成部520、及び学習用データ生成部530を一つのバックラッシ量測定装置500が備える構成について説明したが、それぞれを別個の装置、例えば、活用装置、学習済みの学習モデル生成装置、学習用データ生成装置として構成したり、クラウドサーバー上に存在するようにしたりしてもよい。
また、実施の形態2の技術を実施の形態5に適用してもよい。すなわち、実施の形態5においても、バックラッシ量測定装置500は、波形データが示す波形の継続時間を測定し、測定した継続時間を、各探索処理の間の待機時間として設定するようにしてもよい。
また、実施の形態3の技術を実施の形態5に適用しても良い。すなわち、FAシステム5000が、振動センサ505の代わりに、音声センサを備え、バックラッシ量測定装置500は、波形データとして音声データを用いるようにしてもよい。
本開示に係るバックラッシ量測定装置は、FAシステムに用いるのに適している。
100,200,300,400,500 バックラッシ量測定装置、1000,2000,3000,4000,5000 FAシステム、11,211,311,411,511 回転制御部、12,212,312,412,512 波形データ取得部、13,213,313,413,513 判定部、14,214,314,414,514 算出部、215 継続時間測定部、510 活用部、520 学習モデル生成部、521 学習用データ取得部、522 学習部、530 学習用データ生成部、531 ラベル付与部、532 データ量判定部、1,201,301,401,501 機器、2,202,302,402,502 サーボモータ、3,203,303,403,503 動力伝達手段、4,204,304,404,504 モード設定手段、5,205,405,505 振動センサ、305 音声センサ、406 表示装置、10000,50000 処理装置、10001,50001 記憶装置。

Claims (11)

  1. 動力伝達手段を介して機器に接続されたサーボモータを所定量回転させる回転処理を行う回転制御部と、
    前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの波形データを取得する波形データ取得処理を行う波形データ取得部と、
    前記波形データに基づいて、前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの回転が前記機器に伝達されているかを判定する判定処理を行う判定部と、
    前記判定部が、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていないと前記判定処理において判定した場合、前記回転制御部による前記回転処理と、前記波形データ取得部による前記波形データ取得処理と、前記判定部よる前記判定処理からなる探索処理を繰り返し行う反復処理を実行させ、前記判定部が、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていると前記判定処理において判定した場合、前記反復処理を終了し、前記回転制御部が前記回転処理において前記サーボモータを回転させた回転量の前記反復処理における総量を前記動力伝達手段のバックラッシ量として算出する算出部と、
    前記判定部が、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていないと判定したときの前記波形データが示す波形の継続時間を測定する継続時間測定部と、
    を備え、
    前記算出部は、前記継続時間を、前記反復処理において、前記探索処理を実行させた後に次の前記探索処理を実行させるまでの待機時間として設定する
    ことを特徴とするバックラッシ量測定装置。
  2. 動力伝達手段を介して機器に接続されたサーボモータを所定量回転させる回転処理を行う回転制御部と、
    前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの波形データを取得する波形データ取得処理を行う波形データ取得部と、
    前記波形データに基づいて、前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの回転が前記機器に伝達されているかを判定する判定処理を行う判定部と、
    前記判定部が、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていないと前記判定処理において判定した場合、前記回転制御部による前記回転処理と、前記波形データ取得部による前記波形データ取得処理と、前記判定部よる前記判定処理からなる探索処理を繰り返し行う反復処理を実行させ、前記判定部が、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていると前記判定処理において判定した場合、前記反復処理を終了し、前記回転制御部が前記回転処理において前記サーボモータを回転させた回転量の前記反復処理における総量を前記動力伝達手段のバックラッシ量として算出する算出部と、
    を備え
    前記波形データ取得部は、前記波形データとして、前記機器に接続された振動センサが検知した前記機器の振動を示す振動データを取得する
    ことを特徴とするバックラッシ量測定装置。
  3. 動力伝達手段を介して機器に接続されたサーボモータを所定量回転させる回転処理を行う回転制御部と、
    前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの波形データを取得する波形データ取得処理を行う波形データ取得部と、
    前記波形データに基づいて、前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの回転が前記機器に伝達されているかを判定する判定処理を行う判定部と、
    前記判定部が、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていないと前記判定処理において判定した場合、前記回転制御部による前記回転処理と、前記波形データ取得部による前記波形データ取得処理と、前記判定部よる前記判定処理からなる探索処理を繰り返し行う反復処理を実行させ、前記判定部が、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていると前記判定処理において判定した場合、前記反復処理を終了し、前記回転制御部が前記回転処理において前記サーボモータを回転させた回転量の前記反復処理における総量を前記動力伝達手段のバックラッシ量として算出する算出部と、
    を備え
    前記波形データ取得部は、前記波形データとして、前記機器周囲に設置された音声センサが検知した前記機器の動作音を示す音声データを取得する
    ことを特徴とするバックラッシ量測定装置。
  4. 前記判定部は、前記波形データが示す波形の振幅が第一閾値以上であり、かつ、前記波形データが示す波形が第二閾値以上の時間継続している場合に、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていると判定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のバックラッシ量測定装置。
  5. 前記判定部は、学習モデルを用いて、前記波形データから前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されているかを判定する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のバックラッシ量測定装置。
  6. 前記算出部は、前記探索処理毎に、前記反復処理における前記サーボモータの回転量の総量が第三閾値以上であるか否かを判定し、前記サーボモータの回転量の総量が前記第三閾値以上であると判定した場合、前記判定部で前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていると判定されたか否かに関わらず、前記反復処理を終了する
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のバックラッシ量測定装置。
  7. 前記算出部は、前記サーボモータの回転量の総量が前記第三閾値以上であると判定した場合、前記バックラッシ量測定装置に接続された表示装置に警告表示を行わせる制御信号を送信する
    ことを特徴とする請求項に記載のバックラッシ量測定装置。
  8. 動力伝達手段を介して機器に接続されたサーボモータを所定量回転させる回転処理を行う回転制御工程と、
    前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの波形データを取得する波形データ取得処理を行う波形データ取得工程と、
    前記波形データに基づいて、前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの回転が前記機器に伝達されているかを判定する判定処理を行う判定工程と、
    前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていないと前記判定処理において判定した場合、前記回転処理と、前記波形データ取得処理と、前記判定処理からなる探索処理を繰り返し行う反復処理を実行させ、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていると前記判定処理において判定した場合、前記反復処理を終了し、前記回転処理において前記サーボモータを回転させた回転量の前記反復処理における総量を前記動力伝達手段のバックラッシ量として算出する算出工程と、
    前記判定工程で、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていないと判定したときの前記波形データが示す波形の継続時間を測定する継続時間測定工程と、
    を含み、
    前記算出工程では、前記継続時間を、前記反復処理において、前記探索処理を実行させた後に次の前記探索処理を実行させるまでの待機時間として設定する
    ことを特徴とするバックラッシ量測定方法。
  9. 動力伝達手段を介して機器に接続されたサーボモータを所定量回転させる回転処理を行う回転制御工程と、
    前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの波形データを取得する波形データ取得処理を行う波形データ取得工程と、
    前記波形データに基づいて、前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの回転が前記機器に伝達されているかを判定する判定処理を行う判定工程と、
    前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていないと前記判定処理において判定した場合、前記回転処理と、前記波形データ取得処理と、前記判定処理からなる探索処理を繰り返し行う反復処理を実行させ、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていると前記判定処理において判定した場合、前記反復処理を終了し、前記回転処理において前記サーボモータを回転させた回転量の前記反復処理における総量を前記動力伝達手段のバックラッシ量として算出する算出工程と、
    を含み、
    前記波形データ取得工程では、前記波形データとして、前記機器に接続された振動センサが検知した前記機器の振動を示す振動データを取得する
    ことを特徴とするバックラッシ量測定方法。
  10. 動力伝達手段を介して機器に接続されたサーボモータを所定量回転させる回転処理を行う回転制御工程と、
    前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの波形データを取得する波形データ取得処理を行う波形データ取得工程と、
    前記波形データに基づいて、前記回転処理により前記サーボモータが所定量回転したときの回転が前記機器に伝達されているかを判定する判定処理を行う判定工程と、
    前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていないと前記判定処理において判定した場合、前記回転処理と、前記波形データ取得処理と、前記判定処理からなる探索処理を繰り返し行う反復処理を実行させ、前記サーボモータの回転が前記機器に伝達されていると前記判定処理において判定した場合、前記反復処理を終了し、前記回転処理において前記サーボモータを回転させた回転量の前記反復処理における総量を前記動力伝達手段のバックラッシ量として算出する算出工程と、
    を含み、
    前記波形データ取得工程では、前記波形データとして、前記機器周囲に設置された音声センサが検知した前記機器の動作音を示す音声データを取得する
    ことを特徴とするバックラッシ量測定方法。
  11. 請求項8から10のいずれか一項に記載の全工程をコンピュータに実行させるバックラッシ量測定プログラム。
JP2022532208A 2020-06-26 2020-06-26 バックラッシ量測定装置、バックラッシ量測定方法、及びバックラッシ量測定プログラム Active JP7184224B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2020/025226 WO2021260921A1 (ja) 2020-06-26 2020-06-26 バックラッシ量測定装置、学習済みの学習モデル生成装置、学習用データ生成装置、バックラッシ量測定方法、学習済みの学習モデル生成方法、学習用データ生成方法、バックラッシ量測定プログラム、学習済みの学習モデル生成プログラム、及び学習用データ生成プログラム

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2021260921A1 JPWO2021260921A1 (ja) 2021-12-30
JPWO2021260921A5 JPWO2021260921A5 (ja) 2022-11-14
JP7184224B2 true JP7184224B2 (ja) 2022-12-06

Family

ID=79282183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022532208A Active JP7184224B2 (ja) 2020-06-26 2020-06-26 バックラッシ量測定装置、バックラッシ量測定方法、及びバックラッシ量測定プログラム

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20230050374A1 (ja)
JP (1) JP7184224B2 (ja)
KR (1) KR20230003615A (ja)
CN (1) CN115836475A (ja)
DE (1) DE112020007148T5 (ja)
TW (1) TW202201248A (ja)
WO (1) WO2021260921A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3202225B2 (ja) 1990-01-18 2001-08-27 ギブソン ギター コーポレーシヨン ギターピックアップおよびスイッチング装置
WO2018047518A1 (ja) 2016-09-06 2018-03-15 三菱電機株式会社 モータ制御装置及びこれを用いたモータ装置
JP2019166626A (ja) 2018-03-26 2019-10-03 ファナック株式会社 制御装置及び機械学習装置
WO2019234788A1 (ja) 2018-06-04 2019-12-12 日産自動車株式会社 異常検出装置及び異常検出方法
JP2019215846A (ja) 2018-06-07 2019-12-19 株式会社日研工作所 Nc工作機械の診断・保守システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2564669B2 (ja) * 1989-12-27 1996-12-18 日産自動車株式会社 歯形仕上加工装置
JPH09201745A (ja) * 1996-01-26 1997-08-05 Murata Mach Ltd バックラッシュ量判定装置
WO2009104676A1 (ja) 2008-02-20 2009-08-27 ブラザー工業株式会社 送り駆動装置のバックラッシ量検知方法、及び送り駆動装置のバックラッシ量検知装置
JP6499720B2 (ja) * 2017-06-22 2019-04-10 ファナック株式会社 機械学習装置、サーボ制御装置、サーボ制御システム、及び機械学習方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3202225B2 (ja) 1990-01-18 2001-08-27 ギブソン ギター コーポレーシヨン ギターピックアップおよびスイッチング装置
WO2018047518A1 (ja) 2016-09-06 2018-03-15 三菱電機株式会社 モータ制御装置及びこれを用いたモータ装置
JP2019166626A (ja) 2018-03-26 2019-10-03 ファナック株式会社 制御装置及び機械学習装置
WO2019234788A1 (ja) 2018-06-04 2019-12-12 日産自動車株式会社 異常検出装置及び異常検出方法
JP2019215846A (ja) 2018-06-07 2019-12-19 株式会社日研工作所 Nc工作機械の診断・保守システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN115836475A (zh) 2023-03-21
TW202201248A (zh) 2022-01-01
US20230050374A1 (en) 2023-02-16
JPWO2021260921A1 (ja) 2021-12-30
KR20230003615A (ko) 2023-01-06
WO2021260921A1 (ja) 2021-12-30
DE112020007148T5 (de) 2023-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110515351B (zh) 异常检测器
US11521105B2 (en) Machine learning device and machine learning method for learning fault prediction of main shaft or motor which drives main shaft, and fault prediction device and fault prediction system including machine learning device
CN108629419B (zh) 机器学习装置以及热位移修正装置
US20170185056A1 (en) Controller having learning function for detecting cause of noise
US8442685B2 (en) Robot control apparatus
CN110187694B (zh) 故障预测装置以及机器学习装置
CN110116371B (zh) 研磨工具磨损量预测装置、机器学习装置以及系统
US10684608B2 (en) Abnormality detection apparatus and machine learning device
JP6333868B2 (ja) セル制御装置、及び製造セルにおける複数の製造機械の稼働状況を管理する生産システム
JP2016137526A (ja) ロボット、ロボットシステムおよびサーバー
CN109213074A (zh) 控制装置以及机器学习装置
WO2006026340A1 (en) System, device, and methods for updating system-monitoring models
WO2020242553A1 (en) Failure prediction using gradient-based sensor identification
JP6869589B1 (ja) 情報処理装置、方法及びプログラム
US10962957B2 (en) Collision position estimation device and machine learning device
JPWO2020152741A1 (ja) 異常要因推定装置、異常要因推定方法、及びプログラム
JP7184224B2 (ja) バックラッシ量測定装置、バックラッシ量測定方法、及びバックラッシ量測定プログラム
US11579000B2 (en) Measurement operation parameter adjustment apparatus, machine learning device, and system
US20180314242A1 (en) Numerical controller
CN116569120A (zh) 信息处理装置及信息处理方法
JP6378249B2 (ja) サーボ制御および機械運動の遅れを考慮する加工時間予測機能を有する数値制御装置
WO2021256215A1 (ja) 制御装置、上位コントローラ、制御方法、及び制御プログラム
CN111108738A (zh) 数据处理设备、数据分析设备、数据处理系统和用于处理数据的方法
JP7085140B2 (ja) 制御装置、制御方法及び制御プログラム
JP6909616B2 (ja) 製造システムおよび製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220920

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220920

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20220920

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221012

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221025

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221107

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7184224

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151