JP7182402B2 - 振動発電型電気防食装置及び振動発電型電気防食装置の設置方法 - Google Patents
振動発電型電気防食装置及び振動発電型電気防食装置の設置方法 Download PDFInfo
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Description
以下、図面を参照しながら、第1の実施の形態に係る振動発電型電気防食装置の例について説明する。図1は、本発明に係る振動発電型電気防食装置10の構成を表した回路図である。この図1に示すように、振動発電型電気防食装置10は、振動発電素子11と、整流回路12と、接続端子13a、13bとを具備している。そして、この振動発電型電気防食装置10が接続端子13a、13bを介して防食対象物20に接続される。
第1の実施の形態では、振動発電素子11の外形形状の決定の際には必要とされる発電量を考慮することが好ましい点について説明したが、その際、防食対象物に生じる振動周波数と振動発電素子11の共振を利用すると、より効率よく必要な発電量を確保することが可能となる。
第1及び第2の実施の形態においては、振動発電素子に対して振動を加える方法の一例として、外形形状の長手方向の一端側のみを固定して他端側が振動によって撓むように構成する例を用いて説明を行ったが、振動発電素子に対して振動を加えることができれば、他の実施形態であってもよい。例えば、振動による衝撃を振動発電素子に対して直接加える構成としてもよい。
第2の実施の形態においては、共振周波数となるように振動発電素子11及び振動板の形状の設定、ハウジング内での固定方法の調整などの設置環境の設定を行うことについて説明したが、実際の橋梁等において発生する振動は、単一の周波数ではなく、複数の周波数が組み合わさった状態であり、かつ、通過する車両や橋梁毎に周波数が異なるという状況が想定される。そこで、複数の振動周波数に対して共振を起こせるように振動発電型電気防食装置10に振動発電素子11及び振動板の組み合わせを複数セット搭載するようにしてもよい。
第1の実施の形態においては、振動発電素子11は、厚みが例えば0.03~0.10mmの範囲の圧電素子を積層する実施例について説明を行ったが、一般に、圧電素子の厚みが薄いとインピーダンスが小さくなって電流が増加し、厚みが厚いとインピーダンスが大きくなって電圧が増加する。そこで、振動発電型電気防食装置10を適用する防食対象物の防食に際して高い電流値が求められる場合には、薄い圧電素子を積層することで高い電流値を得るように構成する。他方、振動発電型電気防食装置10を適用する防食対象物の防食に際して高い電圧値が求められる場合には、厚い圧電素子を採用することで高い電圧値を得るように構成する。圧電フィルムとして市販されているものとしては厚みが0.01~0.3mmの範囲のものは既に流通しており、このような圧電フィルムを求められる電圧値、電流値等に基づいて適宜選択して最適な振動発電素子11を構成することが可能となる。なお、上記の例示した厚さの範囲は一例であり、これ以外の厚さの圧電素子の採用を妨げるものではない。
11 振動発電素子
12 整流回路
13 接続端子
20 防食対象物
30 振動発電素子
31 振動板
32 振動板固定ステージ
33 リード線
40 隣接体
50 振動体
Claims (11)
- 加わる振動によって発電する機能を備えた複数の振動発電素子と、
前記振動発電素子から導出した2つの電極間に振動に連動してプラス側とマイナス側に交互に発生する電圧をプラス側のみとなるように整流して出力する整流回路と、
前記整流回路で整流されたパルス状の電流を防食対象物にそのまま直接供給するための接続端子と
を備えており、
複数の振動発電素子のそれぞれは、加わる振動を増幅するための弾性部材によって増幅された振動が加わるように構成されており、
複数の振動発電素子の各弾性部材は、防食対象物に発生する複数の振動周波数の何れかと共振を発生させる固有振動数となるように形状を設計し、かつ、各弾性部材の固有振動数が相互に異なるように設計し、
前記振動発電素子は、外形形状の長手方向の一端側のみを固定箇所に固定し、一端側を支点として他端側が振動によって撓むように構成した
ことを特徴とする振動発電型電気防食装置。 - 前記振動発電素子は、ポリフッ化ビニリデン又はポリフッ化ビニリデン三フッ化エチレン共重合体を主成分とした有機圧電フィルムを含む
請求項1記載の振動発電型電気防食装置。 - 前記振動発電素子は、磁歪材料を含む
請求項1又は請求項2記載の振動発電型電気防食装置。 - 前記整流回路は、全波整流回路で構成した
請求項1から請求項3の何れかに記載の振動発電型電気防食装置。 - 前記振動発電素子は、防食対象物に発生する特定の振動周波数の振動と共振を起こすように設置環境を設定するようにした
請求項1から請求項4の何れかに記載の振動発電型電気防食装置。 - 加わる振動によって発電する機能を備えた複数の振動発電素子と、
前記振動発電素子から導出した2つの電極間に振動に連動してプラス側とマイナス側に交互に発生する電圧をプラス側のみとなるように整流して出力する整流回路と、
前記整流回路で整流されたパルス状の電流を防食対象物にそのまま直接供給するための接続端子と
を備えており、
複数の振動発電素子のそれぞれは、加わる振動を増幅するための弾性部材としての振動板によって増幅された振動が加わるように構成されており、
複数の振動発電素子の各振動板は、
防食対象物に発生する複数の振動周波数の何れかと共振を発生させる固有振動数となるように形状を設計し、かつ、各弾性部材の固有振動数が相互に異なるように設計し、
外形形状の長手方向の一端側を前記防食対象物に固定し、他端側は前記振動発電素子を載せて当該防食対象物に固定せずに設置され、
前記振動発電素子は、前記振動体に設置した前記振動板が振動により振幅変化することによる振動によって生じた衝撃が加わることで発電する構成とした
ことを特徴とする振動発電型電気防食装置。 - 前記振動発電素子は、振動体と振動体に隣接する隣接体との間に挟み込むことで振動体からの振動による衝撃が加わる構成とした
請求項6記載の振動発電型電気防食装置。 - 加わる振動によって発電する機能を備え、振動による発電量が最大となる撓み方向を持つ複数の振動発電素子と、前記振動発電素子から導出した2つの電極間に振動に連動してプラス側とマイナス側に交互に発生する電圧をプラス側のみとなるように整流して出力する整流回路と、前記整流回路で整流されたパルス状の電流を防食対象物にそのまま直接供給するための接続端子とを備え、前記複数の振動発電素子の各弾性部材は、防食対象物に発生する複数の振動周波数の何れかと共振を発生させる固有振動数となるように形状を設計し、かつ、各弾性部材の固有振動数が相互に異なるように設計し、前記複数の振動発電素子は、外形形状の長手方向の一端側のみを固定箇所に固定し、一端側を支点として他端側が振動によって撓むように構成した振動発電型電気防食装置を、
防食対象物としての構造物に設置する際に、
前記振動発電素子における振動による発電量が最大となる撓み方向と、防食対象物に対して発生する振動の振幅方向との間の角度が、予め設定した所定角度以内となるように、振動発電型電気防食装置の角度を調整して構造物に設置する
ことを特徴とする振動発電型電気防食装置の設置方法。 - 加わる振動によって発電する機能を備えた振動発電素子と、
前記振動発電素子から導出した2つの電極間に振動に連動してプラス側とマイナス側に交互に発生する電圧をプラス側のみとなるように整流して出力する整流回路と、
前記整流回路で整流されたパルス状の電流を防食対象物にそのまま直接供給するための接続端子と
を備えており、
前記振動発電素子は、加わる振動を増幅するための弾性部材によって増幅された振動が加わるように構成されており、
前記弾性部材は、防食対象物に発生する特定の振動周波数と共振を発生させる固有振動数となるように形状を設計し、
前記振動発電素子は、外形形状の長手方向の一端側のみを固定箇所に固定し、一端側を支点として他端側が振動によって撓むように構成した
ことを特徴とする振動発電型電気防食装置。 - 加わる振動によって発電する機能を備えた振動発電素子と、
前記振動発電素子から導出した2つの電極間に振動に連動してプラス側とマイナス側に交互に発生する電圧をプラス側のみとなるように整流して出力する整流回路と、
前記整流回路で整流されたパルス状の電流を防食対象物にそのまま直接供給するための接続端子と
を備えており、
前記振動発電素子は、加わる振動を増幅するための弾性部材としての振動板によって増幅された振動が加わるように構成されており、
前記振動板は、
防食対象物に発生する特定の振動周波数と共振を発生させる固有振動数となるように形状を設計し、
外形形状の長手方向の一端側を前記防食対象物に固定し、他端側は前記振動発電素子を載せて当該防食対象物に固定せずに設置され、
前記振動発電素子は、前記振動体に設置した前記振動板が振動により振幅変化することによる振動によって生じた衝撃が加わることで発電する構成とした
ことを特徴とする振動発電型電気防食装置。 - 加わる振動によって発電する機能を備え、振動による発電量が最大となる撓み方向を持つ振動発電素子と、前記振動発電素子から導出した2つの電極間に振動に連動してプラス側とマイナス側に交互に発生する電圧をプラス側のみとなるように整流して出力する整流回路と、前記整流回路で整流されたパルス状の電流を防食対象物にそのまま直接供給するための接続端子とを備え、前記振動発電素子の弾性部材は、防食対象物に発生する特定の振動周波数と共振を発生させる固有振動数となるように形状を設計し、前記振動発電素子は、外形形状の長手方向の一端側のみを固定箇所に固定し、一端側を支点として他端側が振動によって撓むように構成した振動発電型電気防食装置を、
防食対象物としての構造物に設置する際に、
前記振動発電素子における振動による発電量が最大となる撓み方向と、防食対象物に対して発生する振動の振幅方向との間の角度が、予め設定した所定角度以内となるように、振動発電型電気防食装置の角度を調整して構造物に設置する
ことを特徴とする振動発電型電気防食装置の設置方法。
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JP2005089857A (ja) | 2003-09-20 | 2005-04-07 | Socio Recur:Kk | 振動発電による電蝕防止 |
JP2006037118A (ja) | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Taiheiyo Cement Corp | 電気防食方法および電気防食装置 |
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