JP7181149B2 - ボールジョイントのボールシート固定構造及びボールシート固定方法 - Google Patents

ボールジョイントのボールシート固定構造及びボールシート固定方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の路面からの衝撃軽減等の役割を果たすサスペンションにおけるボールジョイントのボールシート固定構造及びボールシート固定方法に関する。
車両のサスペンションは、路面から車体に伝わる衝撃を軽減し、スタビライザは、車体のロール剛性(捩れに対する剛性)を高める。このサスペンションとスタビライザは、スタビリンクを介して連結されている。スタビリンクは、棒状のサポートバーの両端にボールジョイントを備えて構成されている。
図21に示すように、ボールジョイントJとして、金属製のカップ状のハウジング11内に、樹脂製のボールシート12を介して金属製のボールスタッド10のボール部10bを回転自在に収容(包含)した構成がある。
ボールスタッド10は、棒状のスタッド部10sの一端に球状のボール部10bが一体に連結された構造となっている。スタッド部10sには、雄ねじ10nが螺刻されており、この雄ねじ10nよりも先端側(ボール部10b側)に、周回状に拡がる鍔部10a1と小鍔部10a2とが離間して形成されている。鍔部10a1とハウジング11の上端部との間には、ダストカバー13が配設されている。ダストカバー13は、ボールシート12の外側に湾曲状に折り曲げられた上端部12bと、ハウジング11の外側にL字状に折り曲げられた上端部11aとによって、挟持固定されている。
ハウジング11の外周面には、金属製のサポートバー1aが固定されている。サポートバー1aを水平線Hに沿って水平とした際に、ボールスタッド10の軸芯が水平線Hに対して垂直線Vで示す垂直となるように構成されている。
ボールシート12の上端部は、平坦面から内周側に傾斜するテーパ面12cを有する形状となっている。テーパ面12cの傾斜角は、ボールスタッド10が揺動(矢印α1)した際に、ボールスタッド10の予め定められた揺動角を満たす角度となっている。
ハウジング11の内面は、断面形状の縦壁がストレート形状となっており、この内面にボールシート12が収容されている。ボールシート12の内面は、ボール部10bの球状に沿った球形湾曲面12aの形状となっている。球形湾曲面12aをボールシート内球面12a又は内球面12aともいう。
ハウジング11の底部には、複数の貫通孔11bが形成されており、各貫通孔11bにボールシート12の底に設けられた凸部12aが挿通され、この挿通部分がハウジング11の外側に突き出て固定されている。この凸部12aの突き出た部分は、加熱溶融によりハウジング11の外面で拡幅後に冷却されて、貫通孔11bの径よりも大きいサイズの径と成されている。これによって、ボールシート12がハウジング11に固定されている。このような構成のボールジョイントとして、例えば特許文献1~3に記載のものがある。
特開2014-028984号公報 特許3168229号公報 特許3369659号公報
上述したように、ボールシート12の凸部12aは、ハウジング11の貫通孔11bから外側に突き出た部分が、加熱溶融による拡幅後に冷却されて固定されている。しかし、ハウジング11の外面に突き出た凸部12aの拡幅部分は、カシメによる折れ込みが生じるために、固定強度が弱くなるという問題があった。
また、ハウジング11の貫通孔11bから外側に突き出た凸部12aの部分を加熱する際に、凸部12aの奥まで輻射熱で加熱する必要があるので、加熱時間が長くなる。このため、ボールシート12をハウジング11に固定する際のタクトタイムが長くなり、この結果、ボールジョイントJの製造コストが高くなるという問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、ハウジング内でボール部を締め付けるボールシートを高強度で固定できると共に、その固定を短いタクトタイムで可能として製造コストを下げることができるボールジョイントのボールシート固定構造及びボールシート固定方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を揺動及び回転可能に支持し、当該ボールスタッドが開口から突出る空間を有し、当該開口の反対側に貫通孔が設けられたハウジングと、当該ハウジングと前記球体部との間に介在され、当該貫通孔に挿通されてハウジング外部へ突き出る凸部を有する樹脂製のボールシートとを備え、当該ボールシートに覆われた前記球体部が前記ハウジングで包含されるボールジョイントのボールシート固定構造であって、前記貫通孔に挿通されてハウジング外部へ突き出た前記ボールシートの凸部の端面に固定される、当該貫通孔よりも大きい樹脂製のボタン部を備え、前記ボタン部は、前記凸部の端面にレーザ溶着で固定されることを特徴とするボールジョイントのボールシート固定構造である。
請求項9に係る発明は、構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を揺動及び回転可能に支持し、当該ボールスタッドが開口から突出る空間を有し、当該開口の反対側に貫通孔が設けられたハウジングと、当該ハウジングと前記球体部との間に介在され、当該貫通孔に挿通されてハウジング外部へ突き出る凸部を有する樹脂製のボールシートとを備え、当該ボールシートに覆われた前記球体部が前記ハウジングで包含されるボールジョイントのボールシート固定方法であって、前記ボールジョイントは、前記貫通孔に挿通されてハウジング外部へ突き出た前記ボールシートの凸部の端面に固定される、当該貫通孔よりも大きいレーザ透過性樹脂によるボタン部を備え、前記凸部の端面に、前記ボタン部を当接してセットするステップと、レーザ光を前記ボタン部を透過して前記凸部の端面に照射するステップとを実行することを特徴とするボールシート固定方法である。
請求項1の構成及び請求項10の方法によれば、ハウジングの貫通孔に挿通されて外部へ突き出たボールシートの凸部に、貫通孔より大きいボタン部がレーザ溶着される。これにより、ボタン部とボールシートとがハウジングを挟んで3者が共に固定状態となるため、ボールシートがハウジングに固定される。このようにレーザ溶着でボールシートをハウジングに固定することができるので、従来のボールシートの凸部をヒータ等で加熱して固定する処理で発生していたカシメ部の折れ込みがなくなり、硬度が高くなると同時に溶着度が高くなるので、溶着時間が短くなり、固定工程のタクトタイムが短くなる。つまり、ハウジング内でボール部を締め付けるボールシートを高強度で固定できると共に、その固定を短いタクトタイムで可能として製造コストを下げることができる。
請求項2に係る発明は、前記ボタン部は、レーザ光を20%以上透過する透過性樹脂により形成され、前記ボールシートは、レーザ光を透過しない又はレーザ光を20%未満透過する非透過性樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のボールジョイントのボールシート固定構造である。
この構成によれば、ボールシートの凸部の端面にセットされたボタン部に向けてレーザ光を出射すると、レーザ光は、透過性樹脂のボタン部を透過して非透過性樹脂のボールシートの凸部の端面に照射される。凸部はレーザ光を吸収し発熱する。この発熱で端部が溶融し、その際に凸部と当節するボタン部も溶融し、界面の溶着が達成される。
請求項3に係る発明は、前記ハウジングにおける貫通孔の内周面の外側縁部に、当該外側縁部を削り取る又は凹ませて形成したバリポケットを設けることを特徴とする請求項1又は2に記載のボールジョイントのボールシート固定構造である。
この構成によれば、ハウジングの貫通孔のバリポケットに、レーザ溶接の際にボールシートの凸部やボタン部の溶融時に出るバリを逃がして収容できる。このため、ボタン部及び凸部とハウジングを隙間なく溶着できる。
請求項4に係る発明は、前記ボタン部における前記ボールシートの凸部と当接する面の縁部に、凹状のバリポケットを設けることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のボールジョイントのボールシート固定構造である。
この構成によれば、ボタン部のバリポケットに、レーザ溶接の際にボールシートの凸部やボタン部の溶融時に出るバリを逃がして収容できる。このため、ボタン部及び凸部とハウジングを隙間なく溶着できる。
請求項5に係る発明は、前記ボールシートの凸部は、当該凸部の端面形状が円形以外の特定形状で、前記貫通孔の平面形状が、前記特定形状の凸部が挿通可能な形状であることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載のボールジョイントのボールシート固定構造である。
この構成によれば、ボールシートの凸部は、この端面形状が円形以外の特定形状で、ハウジングの貫通孔が、その特定形状の凸部が略隙間なく挿通可能な形状である。この形状にすることでボールシート外周面とハウジングの内周面との相対的な回転運動を防止できる。
請求項6に係る発明は、前記ボタン部は、前記ボールシートの凸部が複数設けられている場合に、複数の凸部が全て当接可能な形状を成すことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載のボールジョイントのボールシート固定構造である。
この構成によれば、ボールシートの凸部が複数(例えば4つ)ある場合でも、レーザ溶着時に、4つの凸部にボタン部を当接してセットすれば、セットを一度で済ませることができる。例えば4つのボタン部を4つの凸部に個別にセットする場合に比べ、短時間で容易にセットできる。このため、ボタン部のセットを含めたレーザ溶着時間を短縮できる。
請求項7に係る発明は、前記ボタン部は、前記凸部が当接可能な非透過性樹脂による第1形状部を識別用に着色した樹脂部と、当該第1形状部の前記凸部に対応する位置に配設された透過性樹脂による第2形状部とを備えて成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のボールジョイントのボールシート固定構造である。
この構成によれば、レーザ透過部である第2形状部の樹脂の透過率を下げることなく、従来のように色により完成品として容易に識別できる。
請求項8に係る発明は、前記ボタン部は、当該ボタン部の外周縁に切込みを入れて形成したノッチを複数設け、前記ハウジングの貫通孔から突き出た凸部が前記ボタン部の片面に当接されるように、前記ノッチが個別に係合可能な複数の係合凸部を治具にて設けたことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載のボールジョイントのボールシート固定構造である。
この構成によれば、レーザ溶着時に、ボタン部の複数のノッチを、ハウジングの外面の複数の係合凸部に係合させるだけなので、ボタン部を容易にハウジングにセットできる。
本発明によれば、ハウジング内でボール部を締め付けるボールシートを高強度で固定できると共に、その固定を短いタクトタイムで可能として製造コストを下げることができるボールジョイントのボールシート固定構造及びボールシート固定方法を提供することができる。
本発明に係る実施形態のボールジョイントの縦断面図である。 本実施形態のボールジョイントにおいて、ハウジングの貫通孔に挿通されたボールシートの凸部の端面に、ボタン部を載置した第1の構成を示す断面図である。 図2に示す構成のボタン部をボールシートの凸部にレーザ溶着した構成を示す断面図である。 本実施形態のボールジョイントにおいて、ハウジングの貫通孔に挿通されたボールシートの凸部の端面に、ボタン部を載置した第2の構成を示す断面図である。 図4に示す構成のボタン部をボールシートの凸部にレーザ溶着した構成を示す断面図である。 本実施形態のボールジョイントにおいて、ハウジングの貫通孔に挿通されたボールシートの凸部の端面に、ボタン部を載置した第3の構成を示す断面図である。 図6に示す構成のボタン部をボールシートの凸部にレーザ溶着した構成を示す断面図である。 本実施形態のボールジョイントにおいて、ハウジングの貫通孔に挿通されたボールシートの凸部の端面に、ボタン部を載置した第4の構成を示す断面図である。 図8に示す構成のボタン部をボールシートの凸部にレーザ溶着した構成を示す断面図である。 ボールシートにおいて、端面が十字形状の凸部を端面側から見た平面図である。 ボールシートにおいて、端面が三角形状の凸部を端面側から見た平面図である。 ボールシートにおいて、端面が四角形状の凸部を端面側から見た平面図である。 ボールシートにおいて、端面が六角形状の凸部を端面側から見た平面図である。 形状例1のボタン部の構成を示す平面図である。 形状例2のボタン部の構成を示す平面図である。 形状例3のボタン部の構成を示す平面図である。 形状例4のボタン部の構成を示す平面図である。 形状例5のボタン部の構成を示す平面図である。 二色成型のボタン部の構成を示す平面図である。 位置決め付きボタン部の構成を示す平面図である。 従来のボールジョイントの縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<実施形態>
図1は、本発明に係る実施形態のボールジョイントの縦断面図である。図1において図21に示した構成要素と同一部分には同一符号を付し、その説明を適宜省略する。
図1に示す本実施形態のボールジョイントJ1が、従来のボールジョイントJ(図21)と異なる点は、ハウジング11の底部の各貫通孔11bに挿通されて突き出た樹脂製のボールシート22における凸部22eの端面に、貫通孔11bよりも大きな樹脂製のボタン部30をレーザ溶着したことにある。但し、凸部22eの突出部は円柱形状で、貫通孔11bの内面は、その円柱形状が略隙間なく挿通可能な、円周形状であるとする。
ボタン部30はハウジング11の外面からレーザ溶着され、貫通孔11bより大きいサイズなので、ボタン部30とボールシート22Aとがハウジング11を挟んで3者が共に固定状態となっている。このため、ボールシート22がハウジング11に固定されている。レーザ溶着は、ボタン部30に矢印で示すレーザ光50を出射するダイオードレーザ装置等のレーザ装置(図示せず)を用いて行う。
ボールシート22の上端部22bは、平坦面から内周側に傾斜するテーパ面22cを有する形状となっている。テーパ面22cの傾斜角は、ボールスタッド10が揺動(矢印α1)した際に、ボールスタッド10の予め定められた揺動角を満たす角度となっている。ハウジング11に収容されたボールシート22の内面は、ボール部10bの球状に沿った球形湾曲面22aの形状となっている。球形湾曲面22aを内球面22aともいう。
ハウジング11は、鉄板等の金属板がプレス成形又は冷鍛によってカップ形状に成形されている。このカップ形状の開口端部11aが外側に断面L字状に折り曲げられた上端部11aを有する薄鍔タイプとなっている。ダストカバー13は上端部が、ボールスタッド10の鍔部10a1に固定され、下端部が、ハウジング11の上端部11aと、ボールシート22の外側に湾曲状に折り曲げられた上端部22bとの間に挟持固定されている。
また、ボールジョイントJ1のスタッド部10sは、図示せぬサスペンション又はスタビライザに固定されている。サスペンション又はスタビライザは、請求項記載の構造体を構成する。
図2はハウジング11の貫通孔11bに挿通されたボールシート22の凸部22eの端面22e1に、ボタン部30を載置した構成を示す断面図である。この図2の構成は図1に示すボールジョイントJ1を逆さまにした状態であり、通常、この状態で、後述のようにボタン部30を凸部22eへレーザ溶着する。
ボタン部30は、円盤形状で、矢印で示すレーザ光50を20%以上透過する色の樹脂(透過性樹脂という)により形成されている。これに対して、ボールシート22は、レーザ光50を透過しない又はレーザ光50を20%未満透過する色の樹脂(非透過性樹脂という)により形成されている。
ボタン部30の凸部22eが溶着される面には、凸部22eの端面22e1が嵌るザグリ部30aが形成されている。ボタン部30の厚さは、レーザ光50の透過率に応じて決定し、1mm~10mmとするのが好ましい。例えば、ボタン部30の厚さは、2.7mm等とするのが好ましく、ザグリ部30aを考慮したレーザ光50の透過厚は、最大2mmとするのが好ましい。また、凸部22eを含むボールシート22の材料は、ポリアセタール(polyacetal)又はポリオキシメチレン(polyoxymethylene)であるPOMが好ましい。
凸部22eは、ハウジング11の貫通孔11bに挿通した際に、端面22e1がハウジング11の外面から僅かに突き出る長さとなっている。この凸部22eの長さは、ハウジング11の板厚+所定長さ(例えば1.0mm、又は0.5mm~5mm)とする。凸部22eの端面は、フラットであることが好ましい。また、貫通孔11bに凸部22eを挿通した際に、この双方の間に0.01mm~1mmのギャップを有するように、貫通孔11bの径を定めるのが好ましい。
ハウジング11の貫通孔11bには、貫通孔11bの外側縁部をテーパ形状に削ったバリポケット11cが形成されている。バリポケット11cは、レーザ溶接の際に、凸部22eやボタン部30の溶融に伴って出るバリを、逃がして収容するためのものである。なお、貫通孔11bの内側縁部には、凸部22eを入れ易くしたり、破損を防止したりするために、僅かにテーパ形状に削ったザグリが形成されている。
ハウジング11の底部の複数(本例では4つ)の貫通孔11bの総断面積は、ボール部10bの抜け荷重(スタッド抜け荷重)の要求荷重に応じて定まる。また、ボールシート22の凸部22eの径も、同じ要求荷重に応じて定まるようになっている。
<レーザ溶着の動作>
図2に示す構成のボールシート22の凸部22eにザグリ部30aを介して載置されたボタン部30を、所定の圧力で上方から加圧しながら、レーザ光50をボタン部30に向けて出射する。この出射されたレーザ光50は、透過性樹脂のボタン部30を透過して凸部22eの端面22e1に照射される。凸部22eは非透過性樹脂であって、レーザ光50を透過しないので発熱し、この発熱で端面22e1が溶融する。この際、端面22e1と加圧されて当接するボタン部30のザグリ部30aも、端面22e1からの発熱が伝導して、ある深さ溶融する。
このような溶融によって、図3に示すように、凸部22e及びボタン部30の溶融樹脂がハウジング11のバリポケット11cに満遍なく流れ込むと共に、凸部22eとボタン部30との界面の溶融樹脂が混合する。この界面の溶融により、ハウジング11、ボールシート22の凸部22e及びボタン部30の密着性が高まり、この状態で全体が冷却されると、ハウジング11、ボールシート22の凸部22e及びボタン部30が溶着(又は接合)する。
<実施形態の効果>
このような本実施形態のボールジョイントのボールシート固定構造の効果について説明する。ボールジョイントJ1は、構造体としてのサスペンション又はスタビライザに一端部が連結されるスタッド部10sの他端部に、金属製のボール部10bが一体に接合されて成るボールスタッド10と、ボールスタッド10のボール部10bを揺動及び回転可能に支持し、ボールスタッド10が開口から突出る空間を有し、当該開口の反対側に貫通孔11bが設けられた金属製のハウジング11とを備える。更に、ハウジング11とボール部10bとの間に介在され、貫通孔11bに挿通されてハウジング11外部へ突き出る凸部22eを有する樹脂製のボールシート22とを備える。そして、ボールシート22に覆われたボール部10bがハウジング11で包含されて成る。このようなボールジョイントJ1のボールシート固定構造を次の特徴構成とした。
(1)ボールジョイントJ1のボールシート固定構造は、貫通孔11bに挿通されてハウジング11外部へ突き出たボールシート22の凸部22eの端面22e1に固定される、当該貫通孔11bよりも大きい樹脂製のボタン部30を備える。ボタン部30が、凸部22eの端面22e1にレーザ溶着で固定される構成とした。
この構成によれば、ハウジング11の貫通孔11bに挿通されて外部へ突き出たボールシート22の凸部に、貫通孔11bより大きいボタン部30がレーザ溶着される。これにより、ボタン部30とボールシート22とがハウジング11を挟んで3者が共に固定状態となるため、ボールシート22がハウジング11に固定される。このようにレーザ溶着でボールシート22をハウジング11に固定することができるので、従来のボールシート22の凸部をヒータ等で加熱して固定する処理よりも、レーザ光50による発熱の方が溶着度が高くなり、溶着時間が短く、固定工程のタクトタイムが短くなる。つまり、ハウジング11内でボール部10bを締め付けるボールシート22を高強度で固定できると共に、その固定を短いタクトタイムで可能として製造コストを下げることができる。
また、レーザ溶着によれば、凸部22e及びボタン部30の溶融樹脂がハウジング11のバリポケット11cに満遍なく流れ込み、凸部22eとボタン部30との界面の溶融樹脂が混合し、溶融して冷却される際に、成形収縮と熱収縮により上記3者の密着性が高まる。このため、ボタン部30とハウジング11との間に隙間が出来ないので、泥水等の浸入を防ぐことができる。また、隙間が出来ないので、ハウジング11とボールシート22間のガタを防止できる。
なお、ボタン部30を上方から加圧しながらボールシート22の凸部22eにレーザ溶着することにより、上記3者の密着性を高めて隙間なく溶着できる。
上述したように3者を密着性を高めて隙間なく溶着すると、溶着が強固になるので、後述の弾性リフト量を所定値に保証することが可能となる。つまり、ハウジング11内のボール部10bに対するボールシート22の締め代を、適正な弾性リフト量となる状態に保持し、この保持状態で上記レーザ溶着を行えばよい。
なお、弾性リフト量とは、ハウジング11内のボールシート22を介したボール部10bの移動量である。弾性リフト量が大きくなると、ボールジョイントJ1にガタが発生し、車両走行中の異音の発生に繋がる。
(2)ボタン部30は、レーザ光を20%以上透過する透過性樹脂により形成され、ボールシート22は、レーザ光50を透過しない非透過性樹脂により形成されている構成とした。
この構成によれば、ボールシート22の凸部22eの端面22e1にセットされたボタン部30に向けてレーザ光50を出射すると、レーザ光50は、透過性樹脂のボタン部30を透過して非透過性樹脂のボールシート22の凸部22eの端面22e1に照射される。凸部22eはレーザ光を透過しないので発熱し、この発熱で端面22e1が溶融する。この際、凸部22eの端面22e1と当接するボタン部30の面も、凸部22eの端面22e1からの発熱が伝導して溶融する。この界面の溶融後に冷却により、ボールシート22の凸部22eとボタン部30を溶着できる。
(3)ハウジング11における貫通孔11bの内周面の外側縁部に、当該外側縁部をテーパ状に削り取って形成したバリポケット11cを設ける構成とした。
この構成によれば、ハウジング11の貫通孔11bのバリポケット11cに、レーザ溶接の際にボールシート22の凸部22eやボタン部30の溶融時に出るバリを逃がして収容できる。このため、上記3者を隙間なく溶着できる。
<バリポケット変形例1>
図4はハウジング11の貫通孔11bの外周縁部に凹状のバリポケット11dを設けた構成を示す断面図である。バリポケット11dは、貫通孔11bの外周縁部を矩形状に切削し、貫通孔11bに挿通された凸部22eの面との間で凹状となるように形成されている。
ボタン部30の上方からレーザ光50を出射して凸部22eの端面22e1を発熱すると、図5に示すように、端面22e1及びボタン部30のザグリ部30aが溶融する。この溶融樹脂に係るバリがバリポケット11dに収容されるので、上記3者を隙間なく溶着できる。
<バリポケット変形例2>
図6はハウジング11の貫通孔11bの外周縁部に凹状のバリポケット11eを設けた構成を示す断面図である。バリポケット11eは、貫通孔11bの外周縁部を湾曲凸状に切削して形成されている。
ボタン部30の上方からレーザ光50を出射して凸部22eの端面22e1を発熱すると、図7に示すように、凸部22eの端面22e1及びボタン部30のザグリ部30aが溶融する。この溶融樹脂に係るバリがバリポケット11eに収容されるので、上記3者を隙間なく溶着できる。
<バリポケット変形例3>
図8はハウジング11の貫通孔11bから突き出たボールシート22の凸部22eにセットされるボタン部30に凹状のバリポケット30bを設けた構成を示す断面図である。バリポケット30bは、ボタン部30のザグリ部30aの縁部を矩形状に切削し、ザグリ部30aにセットされた凸部22eの面との間で凹状となるように形成されている。
なお、貫通孔11bの外側縁部には、凸部22eを入れ易くしたり、破損を防止したりするために、僅かにテーパ形状に削ったザグリが形成されている。このザグリは無くてもよい。
ボタン部30の上方からレーザ光50を出射して凸部22eの端面22e1を発熱すると、図9に示すように、凸部22eの端面22e1及びボタン部30のザグリ部30aが溶融する。この溶融樹脂に係るバリがバリポケット30bに収容されるので、上記3者を隙間なく溶着できる。また、ボタン部30にはバリポケット30bを容易に形成できるので、バリポケット30bを低コストで設けることができる。
但し、ボタン部30のバリポケット30bと、上述したハウジング11の貫通孔11bの部分のバリポケット11c又は11dとの双方を組み合わせて設けてもよい。
<ボールシートの凸部の形状例1>
図10はボールシート22において、端面22f1が十字形状の凸部22fを端面側から見た平面図である。
この凸部22fは、端面22f1が十字形状を成す十字形状の柱状(十字柱状)となっている。この凸部22fの場合、ハウジング11の貫通孔11bは、この平面形状が、十字柱状が略隙間なく挿通可能な十字形状となっている。
十字柱状の凸部22fを、十字平面形状の貫通孔11bに挿通した状態では、双方が円周状のように回動せず固定状態とできる。このため、十字柱状の凸部22fが1本でも、ボールシート22を固定できる。この場合、凸部22Fの径及び貫通孔11bの断面積が、ボール部10bの抜け荷重の要求荷重を満たすサイズとする。
<ボールシートの凸部の形状例2>
図11はボールシート22において、端面22g1が三角形状の凸部22gを端面側から見た平面図である。
この凸部22gは、端面22g1が三角形状を成す三角形状の柱状(三角柱状)となっている。この凸部22gの場合、ハウジング11の貫通孔11bは、この平面形状が、三角柱状が略隙間なく挿通可能な三角形状となっている。
三角柱状の凸部22gを、三角平面形状の貫通孔11bに挿通した状態では、双方が回動せず固定状態とできる。このため、三角柱状の凸部22gが1本でも、ボールシート22を固定できる。この場合、凸部22Fの径及び貫通孔11bの断面積が、ボール部10bの抜け荷重の要求荷重を満たすサイズとする。
<ボールシートの凸部の形状例3,4>
上記の多角形状である三角柱状の凸部22gと同様に、図12に示す端面22h1が四角形状を成す四角柱状の凸部22h(形状例3)や、図13に示す端面22i1が六角形状を成す六角柱状の凸部22i(形状例3)としてもよい。これら凸部22h,22iの場合も、上記同様に、貫通孔11bの内面形状を四角形状や六角柱状とする。
従って、ボールシート22の凸部22の端面形状が円形以外の形状(特定形状)で、これと相似形の内面平面形状の貫通孔11bであってもよい。この形状の場合も、貫通孔11bに挿通した凸部22を回動せず固定状態とできるので、ボールシート22をハウジング11に強固に固定できる。
<ボタン部の形状例1>
図14は形状例1のボタン部30Aの構成を示す平面図である。
ボタン部30Aは、ボールシート22から突き出た複数本(本例では4本)の凸部22eが全て当接可能な環形状を成す。この環形状のボタン部30Aには、ボールシート22の4本の凸部22eに対応する4つの位置に、ザグリ部30A1が形成されている。このザグリ部30A1には、レーザ溶着時に溶着した樹脂が逃げる凹部が周回状に形成されていてもよい。
各ザグリ部30A1の裏面位置には、レーザ溶着時にザグリ位置が分かるように、レーザ透過可能なマークを付けておく。ボタン部30Aが半透明で各ザグリ部30A1にボールシート22の凸部22eを当接した際に、凸部22eが透けて見えれば、上記マークは不要である。
レーザ溶着を行う場合、ボールシート22から突き出た4つの凸部22eに、ボタン部30Aの4つのザグリ部30A1を合わせてセットする。この後、ボタン部30Aを上方から加圧しながら、レーザ光50をボタン部30Aのザグリ部30A1の位置に出射する。
このように、4つの凸部22eに、ボタン部30Aの4つのザグリ部30A1を合わせてセットすれば良いので、前述したように、4つのボタン部30を4つの凸部22eに個別にセットする場合に比べ、短時間で容易にセットできる。このため、ボタン部30Aのセットを含めたレーザ溶着時間を短縮できる。また、レーザ光の出射を、4つのザグリ部30A1に同時に行うことが可能なレーザ装置を用いれば、レーザ溶着時間を更に短縮できる。
このような4つの凸部22eに、一度でセット可能なボタン部30の形状は、後述の図15~図18に示す形状例2~5がある。
<ボタン部の形状例2>
図15は形状例2のボタン部30Bの構成を示す平面図である。ボタン部30Bは、4本の凸部22eが全て当接可能な十字形状を成し、この十字形状の各凸部22eに対応する位置にザグリ部30B1が形成されている。
<ボタン部の形状例3>
図16は形状例3のボタン部30Cの構成を示す平面図である。ボタン部30Cは、ボールシート22の4本の凸部22eが全て当接可能な十字形の先端が円形の十字円形状を成し、この十字円形状の各凸部22eに対応する4つの円形状の位置にザグリ部30C1が形成されている。
<ボタン部の形状例4>
図17は形状例4のボタン部30Dの構成を示す平面図である。ボタン部30Dは、4本の凸部22eが全て当接可能な四角形状を成し、この四角形状の各凸部22eに対応する位置にザグリ部30D1が形成されている。
<ボタン部の形状例5>
図18は形状例5のボタン部30Eの構成を示す平面図である。ボタン部30Eは、4本の凸部22eが全て当接可能な円形状を成し、この円形状の各凸部22eに対応する位置にザグリ部30E1が形成されている。
<ボタン部の二色成型例>
図19は二色成型のボタン部30Fの構成を示す平面図である。ボタン部30Fは、4本の凸部22eが当接可能な大円形部(第1形状部)30Faを識別用に着色した樹脂部と、4つの凸部22eに対応する位置に、透過性樹脂による小円形部(第2形状部)30Fbを配設して構成されている。
このような構成の二色成型のボタン部30Fによれば、ボールジョイントJにおいて、ボールシート22を特定色として他部品と識別する場合に次の効果を奏する。即ち、レーザ透過部である小円形部30Fbの樹脂の透過率を下げることなく、従来のように色により完成品として容易に識別できる。
また、ボタン部30Fの大円形部30Faに、透過性樹脂による小円形部30Faが配設されており、この小円形部30Fbの位置に凸部22eが当接しているので、レーザ光50を凸部22eに容易に照射できる。
<位置決め付きボタン部>
図20は位置決め付きボタン部30Gの構成を示す平面図である。ボタン部30Gは、4本の凸部22eが全て当接可能な円形状を成し、この円形状の各凸部22eに対応する位置にザグリ部30G1が形成されており、円形状の外周にV字状に切込みを入れて形成したVノッチ30G2を複数(本例では2つ)設けてある。
但し、ハウジング11の底部の外面には、2つのVノッチ30G2が係合される図示せぬV字状凸部(係合凸部)を治具にて設ける。このV字状凸部は、ボタン部30GのVノッチ30G2を係合した際に、4つのザグリ部30G1が、ハウジング11の底部の貫通孔11bから突き出た凸部22eに当接してセットされるハウジング外面位置に設けてある。
このような位置決め付きボタン部30Gを用いれば、レーザ溶着時に、ボタン部30Gの2つのVノッチ30G2を、ハウジング11の底部外面のV字状凸部に係合させるだけなので、ボタン部30Gを容易にハウジング11にセットできる。
その他、具体的な構成について、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
本発明のボールシート固定構造のボールジョイントJ1は、産業用ロボットや人型ロボット等のロボットアームの関節部分や、ショベルカーやクレーン車等のアームが関節部分で回転する装置に適用可能である。
1a サポートバー
10 ボールスタッド
10b ボール部(球体部)
10s スタッド部
11 ハウジング
11a ハウジングの上端部
11b ハウジングの貫通孔
11c,11d,11e ハウジングのバリポケット
11g 凹凸
22 ボールシート
22e ボールシートの凸部
22e1 ボールシートの凸部の端面
22f 端面が十字形状のハウジング凸部
22f1 端面が十字形状のハウジング凸部の端面
22g 端面が三角形状のハウジング凸部
22g1 端面が三角形状のハウジング凸部の端面
22h 端面が四角形状のハウジング凸部
2hh1 端面が四角形状のハウジング凸部の端面
22i 端面が六角形状のハウジング凸部
22i1 端面が六角形状のハウジング凸部の端面
30 ボタン部
30a ボタン部のザグリ
30b ボタン部のバリポケット
30A 環形状のボタン部
30A1,30B1,30C1,30D1,30E1,30F1,30G1 ザグリ部
30B 十字形状のボタン部
30C 十字円形状のボタン部
30D 四角形状のボタン部
30E 円形状のボタン部
30F 二色成型のボタン部
30Fa 大円形部(第1形状部)
30Fb 小円形部(第2形状部)
30G 位置決め付きボタン部
30G2 Vノッチ
50 レーザ光

Claims (9)

  1. 構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を揺動及び回転可能に支持し、当該ボールスタッドが開口から突出る空間を有し、当該開口の反対側に貫通孔が設けられたハウジングと、当該ハウジングと前記球体部との間に介在され、当該貫通孔に挿通されてハウジング外部へ突き出る凸部を有する樹脂製のボールシートとを備え、当該ボールシートに覆われた前記球体部が前記ハウジングで包含されるボールジョイントのボールシート固定構造であって、
    前記貫通孔に挿通されてハウジング外部へ突き出た前記ボールシートの凸部の端面に固定される、当該貫通孔よりも大きい樹脂製のボタン部を備え、
    前記ボタン部は、前記凸部の端面にレーザ溶着で固定される
    ことを特徴とするボールジョイントのボールシート固定構造。
  2. 前記ボタン部は、レーザ光を20%以上透過する透過性樹脂により形成され、前記ボールシートは、レーザ光を透過しない又はレーザ光を20%未満透過する非透過性樹脂により形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のボールジョイントのボールシート固定構造。
  3. 前記ハウジングにおける貫通孔の内周面の外側縁部に、当該外側縁部を削り取る又は凹ませて形成したバリポケットを設ける
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のボールジョイントのボールシート固定構造。
  4. 前記ボタン部における前記ボールシートの凸部と当接する面の縁部に、凹状のバリポケットを設ける
    ことを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載のボールジョイントのボールシート固定構造。
  5. 前記ボールシートの凸部は、当該凸部の端面形状が円形以外の特定形状で、前記貫通孔の平面形状が、前記特定形状の凸部が挿通可能な形状である
    ことを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載のボールジョイントのボールシート固定構造。
  6. 前記ボタン部は、前記ボールシートの凸部が複数設けられている場合に、複数の凸部が全て当接可能な形状を成す
    ことを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載のボールジョイントのボールシート固定構造。
  7. 前記ボタン部は、前記凸部が当接可能な非透過性樹脂による第1形状部を識別用に着色した樹脂部と、当該第1形状部の前記凸部に対応する位置に配設された透過性樹脂による第2形状部とを備えて成る
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のボールジョイントのボールシート固定構造。
  8. 前記ボタン部は、当該ボタン部の外周縁に切込みを入れて形成したノッチを複数設け、
    前記ハウジングの貫通孔から突き出た凸部が前記ボタン部の片面に当接されるように、前記ノッチが個別に係合可能な複数の係合凸部を治具にて設けた
    ことを特徴とする請求項1~7の何れか1項に記載のボールジョイントのボールシート固定構造。
  9. 構造体に一端部が連結されるスタッド部の他端部に、球体部が一体に接合されて成るボールスタッドと、当該ボールスタッドの球体部を揺動及び回転可能に支持し、当該ボールスタッドが開口から突出る空間を有し、当該開口の反対側に貫通孔が設けられたハウジングと、当該ハウジングと前記球体部との間に介在され、当該貫通孔に挿通されてハウジング外部へ突き出る凸部を有する樹脂製のボールシートとを備え、当該ボールシートに覆われた前記球体部が前記ハウジングで包含されるボールジョイントのボールシート固定方法であって、
    前記ボールジョイントは、
    前記貫通孔に挿通されてハウジング外部へ突き出た前記ボールシートの凸部の端面に固定される、当該貫通孔よりも大きいレーザ透過性樹脂によるボタン部を備え、
    前記凸部の端面に、前記ボタン部を当接してセットするステップと、
    レーザ光を前記ボタン部を透過して前記凸部の端面に照射するステップと
    を実行することを特徴とするボールシート固定方法。
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