JP7180368B2 - 物体検出装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、物体検出装置及びプログラムに関する。
超音波等の探査波を物体に送信し、物体に反射された探査波を受信することによって、物体までの距離を測定する技術が知られている。
特開2016-085039号公報 特開2005-076408号公報
送波器及び受波器が一体となって探査波を送受信する物体検出装置においては、振動子を送波器として用いた場合に、振動子に共振周波数に近い電気信号をパルス的に印加するため、電気信号の印加をやめても直ちに振動は収まらず、超音波振動が機械的に短時間持続する残響が生じる。
したがって、検出対象の物体までの距離が近い場合には、反射波の少なくとも一部が残響に含まれてしまい、反射波の検出、ひいては、検出対象の物体の検出が正確に行えなくなる虞があり、ひいては、物体検出に伴う制御(例えば、ドア開度の制御)を正確に行えなくなる虞があった。
実施形態の物体検出装置は、パルス状の探査波を送受信する第1の送受信部と、前記第1の送受信部から離間して配置され、パルス状の探査波を送受信する第2の送受信部と、前記第1の送受信部および前記第2の送受信部の受信結果に基づき物体の有無を判定する処理部と、を備え、前記処理部は、残響時間が所定の期間であり、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できなかったと判定し、かつ、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間α未満の期間に他方の送受信部で受信できたと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定する。
上記構成によれば、所定距離内に位置する物体の有無の判定を確実に行える。
また、前記処理部は、前記残響時間が所定の期間であり、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信され、多重反射された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できたと判定し、かつ、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間α未満の期間に前記他方の送受信部で受信できたと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定する、ようにしてもよい。
上記構成によれば、多重反射が検出されるほど近い所定距離内に位置する物体の有無の判定を確実に行える。
また、前記処理部は、前記探査波の発振回数を通常測定時よりも増加させるとともに、前記残響時間が所定の期間であり、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間β(>α)未満の期間に前記一方の送受信部で受信できたと判定し、かつ、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記他方の送受信部で受信できなかったと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定する、ようにしてもよい。
上記構成によれば、探査波の発振回数を増加させて、直達波の信号レベルが高くなってしまう場合でも、確実に所定距離内に位置する物体の有無の判定を行える。
前記一定時間αは、前記残響時間が所定の期間であり、かつ、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信され、多重反射された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できる場合の前記一方の送受信部と前記物体との最大距離に前記物体が存在するときに取得される前記一方の送受信部から前記探査波が送信されてから前記他方の送受信部で前記探査波を受信するまでの時間以上に設定されている、ようにしてもよい。
上記構成によれば、多重反射波に基づく3辺測量によって物体の位置を誤って算出することを防止することができる。
前記処理部は、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部の少なくとも一方への異物の付着がある場合には、前記残響時間が所定の期間であるか否かにかかわらず、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間α未満の期間に前記他方の送受信部で受信できたと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定する、ようにしてもよい。
上記構成によれば、例えば、送受信部に異物が付着した場合にも、所定距離内に位置する物体の有無の判定を確実に行える。
前記処理部は、前記残響時間が所定の期間を超えて伸びており、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できたと判定し、かつ、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記他方の送受信部で受信できたと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定するとともに、前記一方の送受信部から送信されてから前記一方の送受信部で受信するまでの時間を1/2して得られる時間を用いて3辺測量により前記物体の位置を算出する、ようにしてもよい。
上記構成によれば、2回反射波に対応して得られる反射波の受信までの時間をそのまま用いることなく1回反射波に相当する値として物体の位置を算出するので、正しい位置を算出することができる。
また、パルス状の探査波を送受信する第1の送受信部と、前記第1の送受信部から離間して配置され、パルス状の探査波を送受信する第2の送受信部と、を備えた物体検出装置をコンピュータにより制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、残響時間が所定の期間であるか否かを判定する手段と、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できたか否かを判定する手段と、前記一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間α未満の期間に他方の送受信部で受信できたか否かを判定する手段と、前記残響時間が所定の期間であり、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できなかったと判定し、かつ、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間α未満の期間に他方の送受信部で受信できたと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定する手段と、して機能させる。
上記構成によれば、所定距離内に位置する物体の有無の判定を確実に行える。
図1は、実施形態にかかる物体検出装置が搭載される車両の平面図である。 図2は、実施形態にかかる物体検出装置の概要構成ブロック図である。 図3は、実施形態にかかる物体検出装置1の機能を説明する機能ブロック図である。 図4は、実施形態にかかる複数の送受信部の機能概要説明図である。 図5は、物体までの距離検出原理の説明図である。 図6は、物体検出時の処理パターンの説明図である。 図7は、送受信部S1の探査波の送信時における送受信部S1及び送受信部S2における探査波の受信タイミングの説明図(その1)である。 図8は、送受信部S1の探査波の送信時における送受信部S1及び送受信部S2における探査波の受信タイミングの説明図(その2)である。 図9は、送受信部S1の探査波の送信時における送受信部S1及び送受信部S2における探査波の受信タイミングの説明図(その3)である。 図10は、送受信部S1の発振回数を増やした場合の動作説明図である。 図11は、送受信部S1の探査波の送信時における送受信部S1及び送受信部S2における探査波の受信タイミングの説明図(その4)である。 図12は、送受信部S1の探査波の送信時における送受信部S1及び送受信部S2における探査波の受信タイミングの説明図(その5)である。 図13は、一定時間αの設定の考え方の説明図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用、結果、および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能であるとともに、基本的な構成に基づく種々の効果や、派生的な効果のうち、少なくとも1つを得ることが可能である。
図1は、実施形態にかかる物体検出装置が搭載される車両の平面図である。
図1においては、矢印で示す方向が車両10の前後左右方向である。
図1に示すように、物体検出装置が搭載される車両10には、物体検出装置が備える複数の送受信部11RFa,11RFb,11RBa,11RBb,11LFa,11LFb,11LBa,11LBbが、車両10の各ドア12RF,12RB,12LF,12LBの、例えば飾り板に設けられている。
送受信部11RFaは、例えば、右前方のドア12RFの開閉側の端部近傍に設けられている。送受信部11RFaの上下位置は、ドア12RF下部の飾り板に送受信部11RFaを嵌めこむことで、ドア12RFの下側位置とすることができる。あるいは、送受信部11RFaの上下位置は、ドア12RFの上下端に対する中央位置や、ドア12RFの最も外側に迫り出した位置などとすることもできる。送受信部11RFbは、例えば、ドア12RFの送受信部11RFaよりも車両10の前方寄りに、送受信部11RFaから離間して設けられている。送受信部11RFbの上下位置は、例えば送受信部11RFaの上下位置と等しい。送受信部11LFa,11LFbは、例えば、左前方のドア12LFの、送受信部11RFa,11RFbとそれぞれ対応する位置に設けられている。
送受信部11RBaは、例えば、右後方のドア12RBの開閉側の端部近傍に設けられている。送受信部11RBaの上下位置は、ドア12RB下部の飾り板に送受信部11RBaを嵌めこむことで、ドア12RBの下側位置とすることができる。あるいは、送受信部11RBaの上下位置は、ドア12RBの上下端に対する中央位置や、ドア12RBの最も外側に迫り出した位置などとすることもできる。送受信部11RBbは、例えば、ドア12RBの送受信部11RBaよりも車両10の前方寄りに、送受信部11RBaから離間して設けられている。送受信部11RBbの上下位置は、例えば送受信部11RBaの上下位置と等しい。送受信部11LBa,11LBbは、例えば、左後方のドア12LBの、送受信部11RBa,11RBbとそれぞれ対応する位置に設けられている。
これ以降、複数の送受信部11RFa,11RFb,11RBa,11RBb,11LFa,11LFb,11LBa,11LBbを特に区別しないときは、単に送受信部11等と記載する。また、複数のドア12RF,12RB,12LF,12LBを特に区別しないときは、単にドア12等と記載する。
送受信部11は、超音波等の探査波を送信するセンサまたはソナーである。また、送受信部11は、物体によって反射された探査波を受信する受信機としても機能する。送受信部11は、各ドア12の周辺に探査波を送受信することで、各ドア12近傍に存在する物体を検出する。
物体検出装置が搭載される車両10には、また、物体検出装置が備える複数のドア開度調節部13RF,13RB,13LF,13LBが、車両10の各ドア12RF,12RB,12LF,12LBの、例えばアウターパネル内部に設けられている。
ドア開度調節部13RFは、例えば、右前方のドア12RFのヒンジ側の端部近傍に設けられている。ドア開度調節部13RBは、例えば、右後方のドア12RBのヒンジ側の端部近傍に設けられている。ドア開度調節部13LFは、例えば、左前方のドア12LFのヒンジ側の端部近傍に設けられている。ドア開度調節部13LBは、例えば、左後方のドア12LBのヒンジ側の端部近傍に設けられている。
これ以降、複数のドア開度調節部13RF,13RB,13LF,13LBを特に区別しないときは、単にドア開度調節部13等と記載する。
ドア開度調節部13は、いずれかのドア12の近傍に障害物となり得る物体が存在するときは、そのいずれかのドア12の開度を調節して、ドア12と物体との衝突を回避する。
図2は、実施形態にかかる物体検出装置の概要構成ブロック図である。
物体検出装置1は、送受信部11により、車両10の各ドア12周辺の物体を検出する。障害物となり得る物体を検出した時は、物体検出装置1は、ドア開度調節部13により物体との衝突を回避する。
図2に示すように、物体検出装置1は、複数の送受信部11RFa,11RFb,11RBa,11RBb,11LFa,11LFb,11LBa,11LBb、複数のドア開度調節部13RF,13RB,13LF,13LB、物体検出部20、および車内ネットワーク20eを備える。
複数の送受信部11は、車内ネットワーク20eに接続されている。複数の送受信部11は、車内ネットワーク20eを介して、送受信情報を物体検出部20へ送信する。複数のドア開度調節部13は、車内ネットワーク20eに接続されている。複数のドア開度調節部13は、車内ネットワーク20eを介して、物体検出部20からの制御を受けて、各ドア12の開度を調節する。
物体検出部20は、複数の送受信部11のそれぞれから取得した送受信情報に基づいて、物体の存在及び物体の位置を判定する。物体検出部20は、検出した物体に関する情報をドア開度調節部13へ出力してドア12との衝突を抑制する。
物体検出部20は、ECU(Electronic Control Unit)等のマイクロコンピュータを含むコンピュータである。物体検出部20は、CPU(Central Processing Unit)20aと、ROM(Read Only Memory)20bと、RAM(Random Access Memory)20cと、SSD(Solid State Drive)20dと、を備える。CPU20a、ROM20b及びRAM20cは、同一パッケージ内に集積されていてもよい。
CPU20aは、ハードウェアプロセッサの一例であって、ROM20b等の不揮発性の記憶装置に記憶されたプログラムを読み出して、当該プログラムにしたがって各種の演算処理および制御を実行する。
ROM20bは、各プログラム及びプログラムの実行に必要なパラメータ等を記憶する。RAM20cは、CPU20aでの演算で用いられる各種のデータを一時的に記憶する。SSD20dは、書き換え可能な不揮発性の記憶装置であって、物体検出部20の電源がオフされた場合にあってもデータを維持する。
車内ネットワーク20eは、例えば、CAN(Controller Area Network)である。車内ネットワーク20eは、複数の送受信部11、複数のドア開度調節部13、および物体検出部20を互いに信号及び情報を送受信可能に電気的に接続する。
図3は、実施形態にかかる物体検出装置1の機能を説明する機能ブロック図である。
図3に示すように、物体検出装置1の物体検出部20は、処理部21および記憶部25を有する。
記憶部25は、処理部21が実行するプログラム、プログラムの実行に必要なデータを記憶する。例えば、記憶部25は、処理部21が実行する物体検出プログラム26を記憶する。記憶部25は、物体検出プログラム26の実行に必要な数値データ27を記憶する。また、記憶部25は、物体検出プログラム26の実行に必要なドア軌跡データ28を記憶する。
処理部21は、例えば、CPU20aの機能として実現される。処理部21は、物体判定部22、衝突判定部23、およびドア開度制御部24を有する。処理部21は、例えば、記憶部25に格納された物体検出プログラム26を読み込むことによって、物体判定部22、衝突判定部23、およびドア開度制御部24として機能してよい。物体判定部22、衝突判定部23、およびドア開度制御部24の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、または、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含む回路等のハードウェアによって構成されてもよい。
物体判定部22は、個々の送受信部11からの送受信情報に基づき、検出された物体の位置および外形等を判定する。物体判定部22の詳細の機能については後述する。
衝突判定部23は、障害物となり得る物体がいずれかのドア12近傍に検出された場合、ドア12を開いたときにドア12とその物体とが衝突する恐れがあるか否かを判定する。ドア12とその物体とが衝突する恐れがある場合には、衝突判定部23は、ドア12とその物体との衝突位置を算出する。衝突判定部23の詳細の機能については後述する。
ドア開度制御部24は、衝突判定部23によってドア12と物体との衝突位置が算出された場合、その衝突位置の手前でドア12が停止されるよう、ドア開度調節部13を制御してドア12の開度を制限する。
次に、物体検出装置1による物体の検出手法について説明する。
図4は、実施形態にかかる複数の送受信部の機能概要説明図である。
図4に示すように、複数の送受信部11は、それぞれが、ドア12の外側に向けて探査波を放射状に送信し、また、自身に向かう探査波を受信するように構成されている。
このとき、複数の送受信部11のうち、同じドア12に設けられる送受信部11同士は、対になって連動するよう構成される。例えば、図4に示すドア12RFに設けられた2つの送受信部11RFa,11RFbは協働して動作する。これにより、ドア12RF近傍の物体を検出する。
そして、所定距離内に物体が位置しているとされた場合には、ドア開度制御部24は、ドア12RFと物体との衝突を回避するように、ドア開度調節部13を制御してドア12の開度を制限する動作を行う。
具体的には、送受信部11RFa,11RFbは、それぞれがパルス状の探査波の送受信を行う期間と、探査波の受信のみを行う期間とを交互に繰り返す。
このとき、送受信部11RFaは、送受信部11RFbが探査波T12の受信を行っている期間には探査波の送受信(探査波の送信及び探査波T11の受信)を行う。
また、送受信部11RFaは、送受信部11RFbが探査波の送受信(探査波の送信及び探査波T22の受信)を行っている期間には探査波T21の受信のみを行う。
送受信部11RFbは、送受信部11RFaが探査波T21の受信を行っている期間には探査波の送受信(探査波の送信及び探査波T22の受信)を行う。
また、送受信部11RFbは、送受信部11RFaが探査波の送受信(探査波の送信及び探査波T11の受信)を行っている期間には探査波T12の受信のみを行うことにより、ドア12RF近傍の物体を検出する。
図5は、物体までの距離検出原理の説明図である。
以下の説明においては、理解の容易のため、送受信部11RFa、11RBa、11LFa、11LBaを送受信部S1で表し、各送受信部S1に対応する送受信部11RFb、11RBb、11LFb、11LBbを送受信部S2と表記するものとする。例えば、送受信部S1=送受信部11RBaの場合には、送受信部S2=送受信部11RBbを意味するものとする。
まず、送受信部S1が探査波の送受信を行い、送受信部S2が受信のみを行うタイミングでは、図5(a)に示すように、送受信部S1は、自己が送信し、物体OBにより反射された探査波T11を受信する。
また、送受信部S2は、送受信部S1が送信し、物体OBにより反射された探査波T12を受信する。
一方、送受信部S2が探査波の送受信を行い、送受信部S1が受信のみを行うタイミングでは、図5(b)に示すように、送受信部S2は、自己が送信し、物体OBにより反射された探査波T22を受信する。
また、送受信部S1は、送受信部S2が送信し、物体OBにより反射された探査波T21を受信する。
図6は、物体検出時の処理パターンの説明図である。
図6においては、残響時間の伸びの有無及び各送受信部S1、S2における探査波の受信状態と処理内容との対応関係を示している。
図6に示すように、例えば、残響時間が通常(伸び無し)であって、送受信部S1が探査波T11を受信し、送受信部S2が探査波T22を受信し、一定時間α以上の時間の経過後、送受信部S1が探査波T21を受信し、送受信部S2が探査波T12を受信した場合には、3辺測量により障害物である物体OBの位置を算出する。この場合に、何らかの理由で探査波T21若しくは探査波T12のいずれか一方のみが検出できないときは、探査波T21の飛翔時間と探査波T12の飛翔時間とは略同一の時間であると考えられるため、検出できた他方の探査波に基づく情報を代わりに利用することができる。
次に物体検出時の処理パターン毎に説明を行う。なお、送受信部S1の送信時と送受信部S2の送信時との間で基本的な処理内容は共通するため、以下では送受信部S1の送信時について代表して説明する。
[1]残響時間が通常(伸び無し)、探査波T11の検出有り、探査波T12の一定時間α以上での検出有りの場合。
図7は、送受信部S1の探査波の送信時における送受信部S1及び送受信部S2における探査波の受信タイミングの説明図(その1)である。
図7において、時刻=0のタイミングにおいて、送受信部S1が送波器として機能し、探査波を送信したとすると、受波器として機能する送受信部S1及び送受信部S2は、残響の影響を避けるために、探査波T11の受信強度が所定の残響時間検出閾値thEを下回るまで、すなわち、残響時間TTEが経過するまでは待機状態となる。
この場合において、送受信部S1から送受信部S2に直接到達する直達波TDRは、送波方向が受波方向を向いていないため、信号レベルが低く、反射波検出閾値thR以下の信号レベルとなるため、処理に影響が出ることはない。ここで、本例においては、直達波TDRの影響を避けるために、探査波の送信から予め定めた時間が経過するまでの間は、反射検出閾値thRが相対的に高く設定される。そして、探査波の送信から予め定めた時間が経過すると、微弱な反射波も検出し得るように、反射波検出閾値thRが相対的に低く設定される。
一方、送受信部S1から物体OBに到達し、反射されて送受信部S1に再び戻った探査波T11は、探査波T11の信号レベルが反射波検出閾値thRを超えた時間TT11の経過時刻に送受信部S1に到達したことが検出される。
また、送受信部S1から物体OBに到達し、反射されて送受信部S2に到った探査波T12は、探査波T12の信号レベルが反射波検出閾値thRを超えた時間TT12の経過時刻に送受信部S2に到達したことが検出される。
この状態において、時間TT11は、送受信部S1から物体までの距離の2倍(往復なので)を探査波が伝送される時間に相当するので、図5(c)に示すように、送受信部S1から物体OBまでの距離aを算出することが可能となる。
同様に、時間TT12は、送受信部S1から物体までの距離に物体から送受信部S2までの距離を加えた距離を探査波が伝送される時間に相当するので、送受信部S1から物体OBまでの距離aを用いて、図5(c)に示すように、送受信部S2から物体OBまでの距離bを算出することが可能となる。
また、送受信部S1と送受信部S2との間の距離(離間距離)cは、既知である。
これらの結果、図5(c)に示すように、送受信部S1からの物体OBまでの水平距離xを余弦定理により算出し、送受信部S1及び送受信部S2を含む仮想平面からの物体OBまでの垂直距離zを水平距離xを用いてピタゴラスの定理により算出することができる。
そして、上記のように算出された物体OBの位置に基づいて、ドア開度制御部24は、ドア12と物体との衝突を回避するため、ドア開度調節部13を制御してドア12の開度を、物体OBに衝突する手前の位置で停止させるように制限する。
[2]残響時間が通常(伸び無し)、探査波T11の検出無し、探査波T12の一定時間α未満での検出有りの場合。
図8は、送受信部S1の探査波の送信時における送受信部S1及び送受信部S2における探査波の受信タイミングの説明図(その2)である。
図8において、時刻=0のタイミングにおいて、送受信部S1が送波器として機能し、探査波を送信したとすると、受波器として機能する送受信部S1及び送受信部S2は、残響の影響を避けるために、探査波T11の受信強度が所定の残響時間検出閾値thEを下回るまで、すなわち、残響時間TTEが経過するまでは待機状態となる。
この場合において、送受信部S1から物体OBに到達し、反射されて送受信部S1に再び戻った探査波T11は、図8(b)に示すように、残響時間TTEの経過前に送受信部S1に到達してしまうこととなり、検出されることはない(反射された探査波T11が残響の中に完全に埋もれてしまい、見えなくなる)。
これに対し、送受信部S1から物体OBに到達し、反射されて送受信部S2に到った探査波T12は、探査波T12の信号レベルが反射波検出閾値thRを超えた時間TT12の経過時刻に送受信部S2に到達したことが検出される。
したがって、この状態においては、図5(c)に示した送受信部S1から物体OBまでの距離aを算出することができないため、3辺測量を行って障害物である物体OBの位置を算出することができない。
しかしながら、上述したように、送受信部S1から物体OBに到達し、反射されて送受信部S2に到った探査波T12は、検出されているため、図8(a)に示すように、近距離(送受信部S1に近い位置)に障害物としての物体OBが位置することが推定できるため、所定距離(例えば、一定時間α以内に探査波T12が検出される程度の近距離)内に物体OBが位置しているとされて、ドア開度制御部24は、ドア12と物体との衝突を回避するように、ドア開度調節部13を制御してドア12の開度を制限する、ドア12を急停止させる、あるいは、ドア12の開動作を禁止する。
[3]残響時間が通常(伸び無し)、探査波T11の多重反射の検出有り、探査波T12の一定時間α未満での検出有りの場合。
図9は、送受信部S1の探査波の送信時における送受信部S1及び送受信部S2における探査波の受信タイミングの説明図(その3)である。
図9において、時刻=0のタイミングにおいて、送受信部S1が送波器として機能し、探査波を送信したとすると、受波器として機能する送受信部S1及び送受信部S2は、残響の影響を避けるために、探査波T11の受信強度が所定の残響時間検出閾値thEを下回るまで、すなわち、残響時間TTEが経過するまでは待機状態となる。
この場合において、送受信部S1から物体OBに到達し、反射されて送受信部S1に再び戻った探査波T11は、図9(a)に示すように、物体OBまでの距離がかなり近い場合には、多重反射が検出される(図9(b)に示すように、探査波T11の信号レベルが、複数回、反射波検出閾値thRを超える)。第1回目(あるいは、第1回目から複数回目)の探査波T11は、残響時間TTEの経過前に送受信部S1に到達してしまうこととなり、検出されることはないが、第2回目(あるいは、第3回目以降)に反射された探査波T11が、探査波T11の信号レベルが反射波検出閾値thRを超えた時間TT11の経過時刻に送受信部S1に到達したことが検出される。
一方、送受信部S1から物体OBに到達し、反射されて送受信部S2に到った探査波T12は、探査波T12の信号レベルが反射波検出閾値thRを超えた時間TT12の経過時刻に送受信部S2に到達したことが検出される。
したがって、この状態においては、何回目に反射された探査波T11が検出されたのかを特定することはできず、図5(c)に示した送受信部S1から物体OBまでの距離aを正しく算出することができないため、3辺測量を行って障害物である物体OBの位置を算出することができない。
しかしながら、上述したように、送受信部S1から物体OBに到達し、反射されて送受信部S2に到った探査波T12は、検出されているため、図9(a)に示すように、近距離(送受信部S1に近い位置)に障害物としての物体OBが位置することが推定できるため、所定距離(例えば、一定時間α以内に探査波T12が検出される程度の近距離)内に物体OBが位置しているとされて、ドア開度制御部24は、ドア12と物体との衝突を回避するように、ドア開度調節部13を制御してドア12の開度を制限する、ドア12を急停止させる、あるいは、ドア12の開動作を禁止する。
[4]残響時間が通常(伸び無し)、探査波T11の一定時間β未満での検出有り、探査波T12の検出無しの場合。
図10は、送受信部S1の発振回数を増やした場合の動作説明図である。
図11は、送受信部S1の探査波の送信時における送受信部S1及び送受信部S2における探査波の受信タイミングの説明図(その4)である。
本例では、広範囲の検出を行うために、送受信部S1の発振回数を増やした場合を説明する。
この場合には、直達波TDRの信号レベルが上がってしまうため、図11(a)に示す検出閾値thR12のように、探査波T12の検出閾値を探査波T11の検出閾値thR11(=検出閾値thR)と比較して高く設定する必要がある。
このようにすることで、図11(a)に示すように、障害物としての物体OBが存在しない場合には、直達波TDRのために探査波T12の信号レベルが上がっても、物体OBの誤検出がなされることが無い。
図11において、時刻=0のタイミングにおいて、送受信部S1が送波器として機能し、探査波を送信したとすると、受波器として機能する送受信部S1及び送受信部S2は、残響の影響を避けるために、受信強度が所定の残響時間検出閾値thEを下回るまで、すなわち、残響時間TTEが経過するまでは待機状態となる。
上述のように、送受信部S1の発振回数を増やした場合に探査波T12の検出閾値thR12が探査波T11の検出閾値thR11より高く設定されることで、物体OBが存在しないにもかかわらず直達波TDRの影響で物体OBを誤検出することが回避される。これに対し、実際に物体OBが存在する場合には、図11(b)に示すように、探査波T12の信号レベルが、探査波T12の検出閾値thR12を時間TT12の経過時刻に超え、物体OBに反射された探査波T12が送受信部S2に到達したことが検出される。また、探査波T11の信号レベルが、探査波T11の検出閾値thR11を一定時間β(>α)未満の時間TT11の経過時刻に超え、物体OBに反射された探査波T11が送受信部S1に到達したことが検出される。
この状態においては、時間TT11に基づいて、図5(c)に示した送受信部S1から物体OBまでの距離aを算出することが可能となる。同様に、時間TT12と距離aとに基づいて、図5(c)に示した送受信部S2から物体OBまでの距離bを算出することが可能となる。従って、3辺測量を行って障害物である物体OBの位置を算出することができる。算出された物体OBの位置に基づいて、ドア開度制御部24は、ドア12と物体OBとの衝突を回避するため、ドア開度調節部13を制御してドア12の開度を、物体OBに衝突する手前の位置で停止させるように制限する。
さらに図11(c)に示すように、最悪環境下では、実際に物体OBが存在する場合でも、探査波T12の信号レベルが、例えば半減することがある。このとき探査波T12の信号レベルが、探査波T12の検出閾値thR12を超えることは無いが、その後、探査波T11の信号レベルが、探査波T11の検出閾値thR11を一定時間β(>α)未満の時間TT11の経過時刻に超え、物体OBに反射された探査波T11が送受信部S1に到達したことが検出される。この状態においては、時間TT12が取得できないため、3辺測量によって物体OBの位置を算出することはできない。しかしながら、一定時間β(>α)未満の時間TT11の取得に基づいて、所定距離内に物体OBが位置していると判定する。ドア開度制御部24は、ドア12と物体との衝突を回避するように、ドア開度調節部13を制御してドア12の開度を制限する、ドア12を急停止させる、あるいは、ドア12の開動作を禁止する。
したがって、最悪環境下で探査波T12が検出できない(時間TT12を取得できない)場合であっても、所定距離(例えば、一定時間β以内に探査波T11が検出される程度の近距離)内に物体が存在することを検出することができる。上述のように直達波TDRによる誤検出を回避しながら、送受信部S1の発振回数を増やして広範囲を検出するため、所定距離内にある物体について位置の算出は不可能であるが、存在の検出が可能な範囲を実効的に拡げることができる。
[5]残響時間の通常時に対する伸び有り、探査波T11の多重反射の検出有り、探査波T12の検出有りの場合。
図12は、送受信部S1の探査波の送信時における送受信部S1及び送受信部S2における探査波の受信タイミングの説明図(その5)である。
図12において、時刻=0のタイミングにおいて、送受信部S1が送波器として機能し、探査波を送信したとすると、受波器として機能する送受信部S1及び送受信部S2は、残響の影響を避けるために、探査波T11の受信強度が所定の残響時間検出閾値thEを下回るまで、すなわち、残響時間TTEが経過するまでは待機状態となる。
この場合においては、送受信部S1から物体OBに到達し、反射されて送受信部S2に到った探査波T12は、探査波T12の信号レベルが反射波検出閾値thRを超えた時間TT12の経過時刻に送受信部S2に到達したことが検出される。
一方、送受信部S1から物体OBに到達し、反射されて送受信部S1に到った探査波T11の第1回目の反射波は、残響と重なって、残響時間が通常より伸びることとなる。
この残響が通常より伸びた場合には、3辺測量する際に用いる探査波T11の反射波は、物体と送受信部S1との間を二往復した2回反射波であると推定することが可能であるため、3辺測量を行う際には、時間TT11を1/2した値を用いて物体と送受信部S1との距離を算出する。
そして、上述のように算出された物体OBの位置に基づいて、ドア開度制御部24は、ドア12と物体との衝突を回避するため、ドア開度調節部13を制御してドア12の開度を、物体OBに衝突する手前の位置で停止させるように制限する。
[6]残響時間の通常に対する伸び有り、探査波T11及び探査波T12の少なくとも一方の検出無しの場合。
探査波T11及び探査波T12の少なくとも一方が検出できない場合、物体の位置の算出は不可能である。この場合は、残響時間の伸びに基づいて、近距離に障害物としての物体OBが存在すると判定する。
[7]残響時間が通常(伸び無し)、探査波T11及び探査波T12の検出無しの場合。
残響時間が通常であって伸びが無く、探査波T11及び探査波T12が共に検出されない場合は、障害物(例えば、物体OB)無しと判定する。
以上、処理パターン毎に説明した。
次に一定時間αの考え方の一例について説明する。
残響時間の伸びが無く、時間TT11及び時間TT12がともに取得された場合、時間TT11が第1回目の反射波に基づく情報なのか、第2回目以降の反射波(多重反射波)に基づく情報なのかによって処理内容が異なる(上記[1]及び[3]の処理パターン参照)。本実施形態では、時間TT12と一定時間αとの比較によって両者を区別している。
図13は、一定時間αの設定の考え方の説明図である。
図13に示すように、送受信部S1と物体OBとの距離が大きくなるにしたがって、残響時間の伸びは、無し→有り→無し、と変化する一方で、探査波T11の多重反射波に基づく時間TT11の取得は、有りから無しへと変化する。ここで、図13(b)と図13(c)とは、残響時間の伸びの有無で区別できるが、図13(a)と図13(c)とは、ともに残響時間の伸びがないため、残響時間の伸びの有無で区別することはできない。
一定時間αは、例えば、送受信部とS1と物体OBとの距離が、残響時間の伸びが無しから有りへと変化する境界にあるときに取得される時間TT12に設定される。換言すると、一定時間αは、例えば、残響時間が所定の期間であり(残響時間の伸びがない状態であり)、かつ、探査波T11の多重反射波が検出される場合の送受信部S1と物体OBとの最大距離に物体OBが存在する場合に取得される時間TT12に設定される。
この時間よりも一定時間αを短くすると、多重反射波に基づく時間TT11を用いて3辺測量が行われることとなるため、物体OBの位置を誤って算出してしまう。その結果、衝突の虞があるため一定時間αをより短くすることはできない。一定時間αを上述した時間を超えて長くすると、3辺測量により物体OBの位置を算出できる場合にも3辺測量を行わずに近距離に障害物である物体OBが存在すると判定することになる。その結果、ドア12の開度を過度に制限することとなってしまうが、衝突を回避する観点からは、一定時間αを上述した時間を超えて長くすることは許容し得る。
以上説明した一定時間αによって、本実施形態では、図13(a)の状態と図13(c)の状態とを区別することができる。したがって、残響時間の伸びが無い場合に、検出された探査波T11(取得された時間TT11)が多重反射波に基づく情報か否かを適切に判別することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、残響時間の伸びの有無と一定時間αとに基づいて、所定距離内に物体OBが位置していると判定した。しかしながら、残響時間の伸びの有無にかかわらず、一定時間αのみに基づいて、所定距離内に物体OBが位置していると判定してもよい。
残響時間は、例えば、送受信部S1、S2に付着した泥などの異物の影響によっても伸びる場合がある。そのような場合にまで残響時間の伸びに基づいて近距離に障害物としての物体OBが存在すると判定することは望ましくない。そこで、例えば、送受信部S1、S2への異物の付着があると判断した場合には、残響時間が所定の期間であるか否か(残響時間の伸びがあるか否か)にかかわらず、一定時間αのみに基づいて(時間TT12と一定時間αとの比較によって)、所定距離内に物体OBが位置している(近距離に障害物である物体OBが存在する)と判定するようにしてもよい。
上述の実施形態では、障害物としての物体OBを検出した場合には、ドア開度調節部13を制御したが、制御内容はこれに限られない。例えば、障害物としての物体OBを検出した場合には、ドア開度調節部13の制御に代えて、あるいは、ドア開度調節部13の制御とともに、使用者に対して報知してもよい。
上述の実施形態では、物体検出部20は、例えば1つのECUにて構成されることとしたが、これに限られない。物体検出部20は複数のECUにて構成されていてもよい。このとき、物体検出部20の物体判定部22および衝突判定部23としての機能を1つのECUが担い、物体検出部20のドア開度制御部24としての機能を他のECUが担うようにしてもよい。
上述の実施形態では、送受信部11RFa,11RFbそれぞれが、探査波の送受信を行う期間と、探査波の受信のみを行う期間とを交互に繰り返すこととしたがこれに限られない。上述の構成においては、探査波T11,T12,T21,T22が少なくとも1回ずつ検出できればよく、送受信部11RFa,11RFbが、順次、これらの探査波T11,T12,T21,T22を1回ずつ検出するようにしてもよい。または、送受信部11RFaが送受信を続けて複数回繰り返して探査波T11,T12を複数回連続で受信した後、送受信部11RFbが送受信を続けて複数回繰り返して探査波T21,T22を複数回連続で受信するようにしてもよい。または、送受信部11RFaが送受信を続けて複数回繰り返して探査波T11,T12を複数回連続で受信した後、送受信部11RFbが送受信を1回のみ行い、探査波T21,T22を1回のみ受信するようにしてもよい。または、その逆でもよい。
上述の実施形態では、1枚のドア12に対し2つの送受信部11が設けられることとしたが、これに限られない。例えば、1枚のドアに対し3つ以上の送受信部が設けられてもよい。送受信部の数を増やすことで、より広範囲の物体をより高精度に検出することが可能となる。
上述の実施形態では、複数の送受信部11がドア12に設けられることとしたが、これに限られない。送受信部は、車両の他の部位に設けられてもよい。このとき、例えば、車両後方のハッチバックドア等、ヒンジを軸として回動する部位に設けられてよい。
上述の実施形態では、複数の送受信部11が車両10のドア12に設けられることとしたが、これに限られない。送受信部は、例えば、移動によって周囲の環境が時々に変化する移動体全般に好適に用いることができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態および変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。
1…物体検出装置、10…車両、11RFa,11RFb,11RBa,11RBb,11LFa,11LFb,11LBa,11LBb…送受信部、12RF,12RB、12LF,12LB…ドア、13RF,13RB、13LF,13LB…ドア開度調節部、20…物体検出部、21…処理部、22…物体判定部、23…衝突判定部、24…ドア開度制御部、25…記憶部、26…物体検出プログラム、27…数値データ、28…ドア軌跡データ、OB…物体、S1、S2…送受信部。

Claims (7)

  1. パルス状の探査波を送受信する第1の送受信部と、
    前記第1の送受信部から離間して配置され、パルス状の探査波を送受信する第2の送受信部と、
    前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部の受信結果に基づき物体の有無を判定する処理部と、を備え、
    前記処理部は、残響時間が所定の期間であり、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できなかったと判定し、かつ、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間α未満の期間に他方の送受信部で受信できたと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定する、
    物体検出装置。
  2. 前記処理部は、前記残響時間が所定の期間であり、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信され、多重反射された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できたと判定し、かつ、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間α未満の期間に前記他方の送受信部で受信できたと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定する、
    請求項1記載の物体検出装置。
  3. 前記処理部は、前記探査波の発振回数を通常測定時よりも増加させるとともに、前記残響時間が所定の期間であり、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間β(>α)未満の期間に前記一方の送受信部で受信できたと判定し、かつ、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記他方の送受信部で受信できなかったと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定する、
    請求項1又は請求項2記載の物体検出装置。
  4. 前記一定時間αは、前記残響時間が所定の期間であり、かつ、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信され、多重反射された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できる場合の前記一方の送受信部と前記物体との最大距離に前記物体が存在するときに取得される前記一方の送受信部から前記探査波が送信されてから前記他方の送受信部で前記探査波を受信するまでの時間以上に設定されている、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の物体検出装置。
  5. 前記処理部は、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部の少なくとも一方への異物の付着がある場合には、前記残響時間が所定の期間であるか否かにかかわらず、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間α未満の期間に前記他方の送受信部で受信できたと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定する、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の物体検出装置。
  6. 前記処理部は、前記残響時間が所定の期間を超えて伸びており、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できたと判定し、かつ、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記他方の送受信部で受信できたと判定した場合に、所定距離内に前記物体が存在すると判定するとともに、前記一方の送受信部から送信されてから前記一方の送受信部で受信するまでの時間を1/2して得られる時間を用いて3辺測量により前記物体の位置を算出する、
    請求項1乃至請求項5のいずれか一項記載の物体検出装置。
  7. パルス状の探査波を送受信する第1の送受信部と、前記第1の送受信部から離間して配置され、パルス状の探査波を送受信する第2の送受信部と、を備えた物体検出装置をコンピュータにより制御するためのプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    残響時間が所定の期間であるか否かを判定する手段と、
    前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できたか否かを判定する手段と、
    前記一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間α未満の期間に他方の送受信部で受信できたか否かを判定する手段と、
    前記残響時間が所定の期間であり、前記第1の送受信部及び前記第2の送受信部のうち、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記一方の送受信部で受信できなかったと判定し、かつ、一方の送受信部から送信された前記探査波を前記探査波の送信開始から一定時間α未満の期間に他方の送受信部で受信できたと判定した場合に、所定距離内に物体が存在すると判定する手段と、
    して機能させるプログラム。
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