JP7176879B2 - ヒータ - Google Patents

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Description

本発明は、ヒータに関する。
従来、酸化インジウムスズ(ITO)を含む薄膜の発熱体を備えた面状のヒータが知られている。
例えば、特許文献1には、ガラス基板上に酸化インジウムスズ(ITO)を主成分とするペーストを焼結して形成した薄膜のITO発熱体を備えたヒートガラスが記載されている。ITO発熱体は、所定の平均粒径を有するITOの球状粒子を溶剤及び樹脂と混ぜて作られたITOペーストをガラス基板にスクリーン印刷し、焼結することによって形成されている。例えば、ITOペーストは、480℃で30分間焼結されている。これにより、低い抵抗率かつ、高い透過率を有するITO発熱体が形成されると記載されている。
特許文献2には、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの透明有機高分子フィルム上にDCマグネトロンスパッタリング法によって酸化インジウム/Ag/酸化インジウムの積層薄膜を形成した構成を有する透明面状ヒーターが提案されている。
特開2016-46237号公報 特開平6-283260号公報
特許文献1によれば、ITOペーストを焼結することによって形成されたITO発熱体は0.0001Ωcm以上20Ωcmの低い抵抗率を有し、かつ、波長400~1500nmにおいて高い透過率を有する。一方で、特許文献1に記載の技術において、ITOペーストの焼結に耐えうるためにガラス基板等が必要である。このため、特許文献1に記載の技術において、有機高分子でできたシート状の支持体にITO等の透明導電膜である発熱体を形成することは想定されておらず、特許文献1に記載のヒートガラスにはroll-to-rollの製造を適用できない。加えて、曲面形状を有する箇所に特許文献1に記載のヒートガラスを設置又は貼付することは困難である。
特許文献2の透明面状ヒーターによれば、基板として有機高分子フィルムが用いられているので、roll-to-rollの製造を適用できる。加えて、特許文献2の透明面状ヒーターは、曲面形状を有する箇所に設置又は貼付がしやすいと考えられる。しかし、一般にAg薄膜を含む積層体は、薄膜に擦れキズが生じることによってAg薄膜に腐食が生じやすく、製造時及び施工時の取り扱いが難しいと考えられる。なお、特許文献2には、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの透明有機高分子フィルム上にDCマグネトロンスパッタリング法でITOを形成した構成を有する透明面状ヒーターも提案されている。この透明面状ヒーターによれば、薄膜の擦れキズによる腐食は防止できるものの、ITOの抵抗率が高いので、ITO膜は400nmという非常に厚い厚みを有している。このため、製造時又は施工時のフィルムの曲げ変形によってITO膜に容易にクラックが入ってしまう可能性がある。
このように、特許文献1によれば、ガラス基板上にITOペーストを焼結することによって低比抵抗かつ高透明なITO発熱体を形成可能であるが、ITOペーストの焼結に耐えうるためにガラス基板等が必要であり、有機高分子でできたフィルム状の支持体にITO等の透明導電膜である発熱体を形成することはできない。一方で、特許文献2には、透明有機高分子フィルムが基材に用いられ、DCマグネトロンスパッタリング法によって、酸化インジウム/Ag/酸化インジウム薄膜積層体、又は、厚み400nmのITO薄膜が形成された透明面状ヒーターが提案されている。しかし、特許文献2に記載の技術によれば、製造時若しくは施工時の擦れキズによる腐食又は曲げによるクラックが容易に生じてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、有機高分子でできたシート状の支持体に形成された発熱体が擦れ又は曲げに対して高い耐性を有するヒータを提供する。
本発明は、
有機高分子でできたシート状の支持体と、
酸化インジウムを主成分として含有している多結晶体でできた透明導電膜である発熱体と、
前記発熱体に接触している少なくとも一対の給電用電極と、を備え、
前記発熱体は、1.4×10-4Ω・cm~3×10-4Ω・cmの比抵抗を有し、
前記発熱体の厚みは、20nmを超え100nm以下である、
ヒータを提供する。
上記のヒータにおいて、有機高分子でできたシート状の支持体に発熱体が形成されているものの、発熱体は、製造時又は施工時の擦れ又は曲げに対して高い耐性を有する。
図1は、本発明のヒータの一例を示す断面図である。 図2は、本発明のヒータの別の一例を示す断面図である。 図3は、本発明のヒータのさらに別の一例を示す断面図である。 図4は、図3に示すヒータの変形例を示す断面図である。 図5は、本発明のヒータのさらに別の一例を示す断面図である。 図6は、本発明のヒータのさらに別の一例を示す断面図である。 図7は、透明導電膜の内部応力の測定方法を概念的に説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、下記の説明は、本発明を例示的に説明するものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるわけではない。
図1に示す通り、ヒータ1aは、支持体10と、発熱体20と、少なくとも一対の給電用電極30とを備えている。支持体10は、有機高分子でできており、シート状である。発熱体20は、酸化インジウムを主成分として含有している多結晶体でできた透明導電膜である。本明細書において、「主成分」とは質量基準で最も多く含まれている成分を意味する。少なくとも一対の給電用電極30は、発熱体20に接触している。発熱体20は、1.4×10-4Ω・cm~3×10-4Ω・cmの比抵抗を有する。発熱体20の厚みは、20nmを超え100nm以下である。ヒータ1aは、典型的には面状のヒータである。
発熱体20は有機高分子でできたシート状の支持体10に接触しており、発熱体20の厚みは20nmを超え100nm以下と薄いので、支持体10が曲げられても、発熱体20にクラックが発生しにくい。また、発熱体20の比抵抗が1.4×10-4Ω・cm~3×10-4Ω・cmと低いので、発熱体20の厚みがこのように薄くても、発熱体20のシート抵抗が低く、ヒータ1aが所望の発熱性能を発揮できる。
発熱体20の比抵抗は、望ましくは1.4×10-4Ω・cm~2.7×10-4Ω・cmであり、より望ましくは1.4×10-4Ω・cm~2.5×10-4Ω・cmである。
発熱体20のキャリア密度は、例えば、6×1020cm-3~16×1020cm-3である。これにより、より確実に、発熱体20が低い比抵抗を有しやすく、発熱体20の厚みが薄くても発熱体20が低いシート抵抗を有する。発熱体20のキャリア密度は、Hall効果測定によって決定され、Hall効果測定は、例えば、van der Pauw法に従ってなされる。発熱体20のキャリア密度は、望ましくは7×1020cm-3~16×1020cm-3であり、より望ましくは8×1020cm-3~16×1020cm-3である。
例えば、発熱体20におけるインジウム原子の数及びスズ原子の数の和に対するスズ原子の数の比は、0.04~0.15である。これにより、より確実に、発熱体20が低い比抵抗を有しやすく、発熱体20の厚みが薄くても発熱体20が低いシート抵抗を有する。
例えば、発熱体20の結晶グレインは、各結晶グレインの特定方向における投影面積と等しい面積を有する真円の直径を各結晶グレインのサイズと仮定したときに、150nm~500nmの平均サイズを有する。これにより、より確実に、発熱体20が低い比抵抗を有しやすく、発熱体20の厚みが薄くても発熱体20が低いシート抵抗を有する。発熱体20の結晶グレインは、望ましくは180nm~500nmの平均サイズを有し、より望ましくは200nm~500nmの平均サイズを有する。発熱体20の結晶グレインは、例えば、実施例に記載の方法に従って決定できる。
発熱体20に含まれるアルゴン原子の濃度は、例えば、質量基準で3.5ppm(parts per million)以下である。これにより、より確実に、発熱体20が低い比抵抗を有しやすく、発熱体20の厚みが薄くても発熱体20が低いシート抵抗を有する。発熱体20に含まれるアルゴン原子の濃度は、望ましくは質量基準で3.0ppm以下であり、より望ましくは質量基準で2.7ppm以下である。
X線応力測定法によって測定される発熱体20の内部応力は、例えば、20~650MPaである。これにより、発熱体20にクラックがより発生しにくい。発熱体20の内部応力は、X線応力測定法に従って実施例に記載の方法で測定できる。発熱体20の内部応力は、50~650MPaであってもよく、100~650MPaであってもよい。
発熱体20を構成する透明導電膜は、特に制限されないが、例えば、酸化インジウムを主成分として含有しているターゲット材を用いてスパッタリングを行い、支持体10の一方の主面にターゲット材に由来する薄膜を形成することにより得られる。望ましくは、高磁場DCマグネトロンスパッタ法によって、支持体10の一方の主面にターゲット材に由来する薄膜が形成される。この場合、ITOペーストをガラス基板にスクリーン印刷して焼結する場合に比べて低温で発熱体20を形成できる。このため、有機高分子でできたシート状の支持体10に発熱体20を形成できる。加えて、透明導電膜の中に欠陥が発生しにくく、より多くのキャリアを生成できるとともに、発熱体20の内部応力が低くなりやすい。
支持体10の一方の主面に形成された薄膜は、必要に応じて、アニール処理される。例えば、120℃~150℃の大気中に、薄膜を1時間~3時間置いてアニール処理がなされる。これにより、薄膜の結晶化が促され、多結晶体でできた透明導電膜が有利に形成される。アニール処理時の薄膜の環境の温度及びアニール処理の時間が上記の範囲あれば、発熱体20の支持体10に有機高分子でできたシート状の支持体を問題なく利用できる。加えて、透明導電膜の中に欠陥が発生しにくく、発熱体20の内部応力が低くなりやすい。
ヒータ1aにおいて、支持体10の材料は特に制限されないが、望ましくは、支持体10は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリエーテルエーテルケトン、及び芳香族ポリアミドからなる群から選ばれる少なくとも1つでできている。これにより、ヒータ1aが透明性を有し、かつ、曲がりやすい。
支持体10の厚みは、特定の厚みに制限されないが、良好な透明性、良好な強度、及び取り扱い易さの観点から、例えば、10μm~200μmである。支持体10の厚みは、20~180μmであってもよく、30~160μmであってもよい。
支持体10は、ハードコート層、応力緩和層、又は光学調整層等の機能層を備えていてもよい。これらの機能層は、例えば、発熱体20と接触する支持体10の一方の主面をなしている。これらの機能層は、発熱体20の下地でありうる。
図1に示す通り、一対の給電用電極30は、例えば、発熱体20の第二主面22に接触して形成されている。第二主面22は、支持体10に接している発熱体20の第一主面21の反対側の主面である。給電用電極30は、例えば、1μm以上の厚みを有する。この場合、給電用電極30における電流容量がヒータ1aを高い昇温速度で動作させるのに適した値に調整されやすい。これにより、ヒータ1aを高い昇温速度で動作させる場合に、給電用電極30が破壊しにくい。なお、この給電用電極30の厚みは、タッチパネル等の表示デバイスに使用される透明導電性フィルムに形成される電極の厚みに比べると格段に大きい。給電用電極30の厚みは、望ましくは1.5μm以上であり、より望ましくは2μm以上である。給電用電極30の厚みは、例えば5mm以下であり、1mm以下であってもよく、700μm以下であってもよい。
一対の給電用電極30は、発熱体20に電源(図示省略)からの電力を供給できる限り、特に制限されないが、例えば、金属材料でできている。発熱体20の第二主面22の一部を覆うようにマスキングフィルムを配置する。発熱体20の第二主面22上に別のフィルムが積層されている場合には、そのフィルムの上にマスキングフィルムを配置してもよい。この状態で、化学気相成長法(CVD)及び物理気相成長法(PVD)等のドライプロセス又はメッキ法等のウェットプロセスにより、発熱体20の露出部及びマスキングフィルム上に1μm以上の金属膜を形成する。その後、マスキングフィルムを取り除くことにより、発熱体20の露出部上に金属膜が残り、一対の給電用電極30を形成できる。また、CVD及びPVD等のドライプロセス又はメッキ法等のウェットプロセスにより、発熱体20の第二主面22上に1μm以上の金属膜を形成し、その後、不要な金属膜をエッチングにより除去して、一対の給電用電極30を形成してもよい。
一対の給電用電極30は、導電性ペーストによって形成されてもよい。この場合、透明導電膜である発熱体20に導電性ペーストをスクリーン印刷等の方法によって塗布することによって一対の給電用電極30を形成できる。
ヒータ1aは、例えば、波長780~1500nmの範囲に含まれる近赤外線を用いた処理をなす装置において、この近赤外線の光路上に配置される。この装置は、例えば、波長780~1500nmの範囲に含まれる近赤外線を用いて、センシング又は通信等の所定の処理を行う。このため、ヒータ1aは、例えば、波長780~1500nmの範囲に含まれる近赤外線に対して高い透過性を有する。
(変形例)
ヒータ1aは、様々な観点から変更可能である。例えば、ヒータ1aは、図2~図6に示すヒータ1b~1fのように変更されてもよい。ヒータ1b~1fは、特に説明する場合を除き、ヒータ1aと同様に構成されている。ヒータ1aの構成要素と同一又は対応するヒータ1b~1fの構成要素には、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。ヒータ1aに関する説明は、技術的に矛盾しない限り、ヒータ1b~1fにも当てはまる。
図2に示す通り、ヒータ1bは、低屈折率層40をさらに備えている。低屈折率層40は、発熱体20の第二主面22に接触していてもよいが、第二主面22から離れて配置されていてもよい。
図3に示す通り、ヒータ1cは、保護フィルム42と、第一接着層45とをさらに備えている。保護フィルム42は、発熱体20の第一主面21よりも第二主面22に近い位置に配置されている。第一接着層45は、保護フィルム42と発熱体20との間で保護フィルム42及び発熱体20に接触している。保護フィルム42は、発熱体20の第一主面21よりも第二主面22に近い位置で最外層であり、低屈折率層40に該当する。このように、保護フィルム42が第一接着層45を介して発熱体20の第二主面22に貼り付けられている。発熱体20は、上記の通り、酸化インジウムを主成分として含有している多結晶体でできているので、その靭性は一般的に低い。このため、保護フィルム42によって発熱体20を保護することによって、ヒータ1cの耐衝撃性を高めることができる。
保護フィルム42の材料は、特に限定されないが、所定の合成樹脂によってできている。保護フィルム42の厚みは、特に制限されないが、例えば20μm~200μmである。これにより、ヒータ1cが良好な耐衝撃性を有しつつヒータ1cの厚みが大きくなりすぎることを防止できる。
第一接着層45は、特に限定されないが、例えば、アクリル系粘着剤等の公知の光学用粘着剤によって形成されている。
ヒータ1dは、ヒータ1cをさらに変形したものであり、特に説明する場合を除き、ヒータ1cと同様に構成されている。図4に示す通り、ヒータ1dは、保護フィルム42と、第一接着層45とをさらに備えている。保護フィルム42は、発熱体20の第一主面21よりも第二主面22に近い位置に配置されている。第一接着層45は、保護フィルム42と発熱体20との間で保護フィルム42及び発熱体20に接触している。図4に示す通り、ヒータ1dも低屈折率層40を有しているが、低屈折率層40は、第一接着層45と接触している保護フィルム42の主面の反対側の主面に形成されている。
ヒータ1dによれば、保護フィルム42が比較的高い屈折率を有する場合でも、ヒータ1dにおける波長780~1500nmの近赤外線の反射率を低く抑えることができる。低屈折率層40は、望ましくは、保護フィルム42が有する屈折率よりも低い屈折率を有する。
ヒータ1eは、ヒータ1cをさらに変形したものであり、特に説明する場合を除き、ヒータ1cと同様に構成されている。図5に示す通り、ヒータ1eは、セパレータ60と、第二接着層65とをさらに備えている。セパレータ60は、第三主面13よりも、第四主面14の近くに配置されている。第三主面13は、発熱体20が接触している支持体10の主面である。第四主面14は、第三主面13の反対側に位置する支持体10の主面である。第二接着層65は、セパレータ60と支持体10との間で、セパレータ60及び支持体10に接触している。セパレータ60を剥離することにより第二接着層65が露出する。その後、第二接着層65を被着材に押圧することにより、セパレータ60が除去されたヒータ1eを被着材に貼り付けることができる。なお、ヒータ1a、ヒータ1b、及びヒータ1dが同様に変形されてもよい。
セパレータ60は、典型的には、第二接着層65を覆っているときに第二接着層65の接着力を保つことができ、かつ、第二接着層65から容易に剥離できるフィルムである。セパレータ60は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル樹脂製のフィルムである。
第二接着層65は、例えば、アクリル系粘着剤等の公知の光学用粘着剤によって形成されている。
ヒータ1fは、ヒータ1cをさらに変形したものであり、特に説明する場合を除き、ヒータ1cと同様に構成されている。図6に示す通り、ヒータ1fは、成形体80と、第二接着層65とをさらに備えている。成形体80は、第三主面13よりも第四主面14の近くに配置されている。第三主面13は、発熱体20が接触している支持体10の主面である。第四主面14は、第三主面13の反対側に位置する支持体10の主面である。第二接着層65は、成形体80と支持体10との間で、成形体80及び支持体10に接触している。なお、ヒータ1a、ヒータ1b、及びヒータ1dが同様に変形されてもよい。
成形体80は、例えば、波長780~1500nmの近赤外線を透過させる部品である。例えば、成形体80の表面に霧、霜、及び雪等の付着物が付着すると、成形体80を透過すべき近赤外線が遮られてしまう。しかし、ヒータ1fの一対の給電用電極30に電圧を加えて発熱体20を発熱させて成形体80の表面に付着した、霧、霜、及び雪等の付着物を除去できる。これにより、ヒータ1fが波長780~1500nmの近赤外線を透過させる特性を保つことができる。
第二接着層65は、特に限定されないが、例えば、アクリル系粘着剤等の公知の光学用粘着剤によって形成されている。
ヒータ1fは、例えば、ヒータ1eのセパレータ60を剥離して露出した第二接着層65を成形体80に押圧して、セパレータ60が除去されたヒータ1eを成形体80に貼り付けることによって作製できる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されない。まず、実施例及び比較例に関する評価方法及び測定方法について説明する。
[厚み測定]
X線回折装置(リガク社製、製品名:RINT2200)を用いて、X線反射率法によって、各実施例及び各比較例に係るヒータの透明導電膜(発熱体)の厚みを測定した。結果を表1に示す。また、X線回折装置を用いて、透明導電膜に対するX線回折パターンを得た。X線としてはCuKα線を用いた。得られたX線回折パターンから透明導電膜が多結晶状態であるか非晶質状態であるかを確認した。また、触針式表面形状測定器(ULVAC社製、製品名:Dektak8)を用いて、各実施例及び各比較例に係るヒータの給電用電極の端部の高さを計測して、各実施例及び各比較例に係るヒータの給電用電極の厚みを測定した。各実施例及び各比較例に係るヒータの給電用電極の厚みは、20μmであった。
[シート抵抗及び比抵抗]
非接触式抵抗測定装置(ナプソン社製、製品名:NC-80MAP)を用いて、日本工業規格(JIS)Z 2316:2014に準拠して、渦電流測定法によって各実施例及び各比較例に係るヒータの透明導電膜(発熱体)のシート抵抗を測定した。結果を表1に示す。加えて、厚み測定により得られた透明導電膜(発熱体)の厚みと、透明導電膜(発熱体)のシート抵抗との積を求めて、各実施例及び各比較例に係るヒータの透明導電膜(発熱体)の比抵抗を決定した。結果を表1に示す。
[キャリア密度]
Hall効果測定装置(ナノメトリクス社製、製品名:HL5500PC)を用いて、各実施例及び各比較例に係る透明導電膜付フィルムについて、van der Pauw法に従ってHall効果測定を行った。Hall効果測定の結果から、各実施例及び各比較例に係るヒータの透明導電膜(発熱体)のキャリア密度を求めた。結果を表1に示す。
[結晶グレインのサイズ]
各実施例及び一部の比較例に係る透明導電膜付フィルムから観察用の試料を作製した。透過型電子顕微鏡(日立ハイテクノロジーズ社製、製品名:H-7650)を用いて各実施例及び各比較例に係る観察用の試料を観察し、結晶グレインの輪郭が明確である画像を得た。この画像における100個以上の結晶グレインについて、各結晶グレインの投影面積と等しい面積を有する真円の直径を各結晶グレインのサイズと定めた。そのうえで、100個以上の結晶グレインに対する平均サイズを求めた。結果を表1に示す。
[アルゴン原子の濃度]
イオンビーム分析システム(National Electrostics Corporation製、製品名:Pelletron 3SDH)を用いて、各実施例及び一部の比較例に係る透明導電膜付フィルムから作製した試料に対し、ラザフォード後方散乱分光分析(RBS)の測定を行った。この測定結果から、透明導電膜におけるアルゴン原子の質量基準の濃度を求めた。結果を表1に示す。
[内部応力]
X線回折装置(リガク社製、製品名:RINT2200)を用いて、40kV及び40mAの光源からCu‐Kα線(波長λ:0.1541nm)を平行ビーム光学系を通過させて試料に照射し、sin2Ψ法の原理で各実施例及び一部の比較例における透明導電膜の内部応力(圧縮応力)を評価した。sin2Ψ法は、多結晶薄膜の結晶格子歪みの角度(Ψ)に対する依存性から、薄膜の内部応力を求める手法である。上記のX線回折装置を用い、Θ/2Θスキャン測定によって、2θ=29.8°~31.2°の範囲において0.02°おきに回折強度を測定した。各測定点における積算時間は100秒に設定した。得られたX線回折(ITOの(222)面のピーク)のピーク角2θと、光源から照射されたX線の波長λとから、各測定角度(Ψ)におけるITO結晶格子面間隔dを算出し、結晶格子面間隔dから下記の式(1)及び式(2)の関係から結晶格子歪みεを算出した。λは、光源から照射されたX線(Cu‐Kα線)の波長であり、λ=0.1541nmである。d0は、無応力状態のITOの格子面間隔であり、d0=0.2910nmである。d0の値は、International Centre for Diffraction Data (ICDD)のデータベースに記載された値である。
2dsinθ=λ (1)
ε=(d-d0)/d0 (2)
図7に示す通り、透明導電膜の試料Saの主面に対する法線とITO結晶Crの結晶面の法線とのなす角度(Ψ)が45°、52°、60°、70°、及び90°であるそれぞれに場合において、上記のX線回折測定を行い、それぞれの角度(Ψ)における結晶格子歪みεを算出した。その後、透明導電膜の面内方向の残留応力(内部応力)σを、sin2Ψと結晶格子歪みεとの関係をプロットした直線の傾きから下記式(3)により求めた。結果を表1に示す。
ε={(1+ν)/E}σsin2Ψ-(2ν/E)σ (3)
上記の式(3)において、EはITOのヤング率(116GPa)であり、νはポアソン比(0.35)である。これらの値は、D.G.Neerinck and T.J.Vink, “Depth Profiling of thin ITO films by grazing incidence X-ray diffraction”, Thin Solid Films,278(1996),P12-17 に記載されている値である。図7において、検出器100は、X線回折を検出する。
[巻きつけ試験]
各実施例及び各比較例に係る透明導電膜付フィルムを20mm×100mmの短冊状に切り取り試験片を作製した。この試験片を異なる直径を有する丸棒に巻きつけたうえで試験片の両端に100gの錘を固定し、錘を10秒間吊り下げた。なお、透明導電膜(発熱体)よりも支持体が丸棒の近くに位置するように透明導電膜付フィルムを丸棒に巻きつけた。その後、透明導電膜におけるクラックの発生の有無を光学顕微鏡によって確認した。各実施例及び各比較例に係る透明導電膜付フィルムについて、透明導電膜においてクラックが発生した透明導電膜付フィルムが巻きつけられていた丸棒の直径の最大値を特定した。結果を表2に示す。
[擦傷試験]
各実施例及び各比較例に係る透明導電膜付フィルムを50mm×150mmの短冊状に切り取り、透明導電膜付フィルムにおける支持体の、透明導電膜の形成された面と逆側の面を、25μmの厚みを有する粘着剤層を介して1.5mm厚みのガラス板に貼り合せ、擦傷試験用の試料を作製した。10連式ペン試験機を用いて、スチールウール(製品名:ボンスター、等級:♯0000)で1kgの荷重を加えながら、ガラス板上に固定した透明導電膜の露出した面の100mmの長さの範囲を10往復擦った。更に、擦った後の試料の環境を85℃及び85%RHに100時間保ったうえで、透明導電膜の変色の有無を目視で確認した。結果を表2に示す。
[昇温特性]
菊水電子工業社製の直流定電圧電源を用いて、各実施例及び各比較例に係るヒータの一対の給電用電極に12Vの電圧を印加して、ヒータの透明導電膜(発熱体)に電流を流す通電試験を行った。通電試験の期間中に、フリアーシステムズ社製のサーモグラフィを用いて、透明導電膜(発熱体)の表面温度を測定し、昇温速度を算出した。各実施例及び各比較例に係るヒータの昇温特性を昇温速度に基づいて下記の基準に従って評価した。結果を表2に示す。
AA:昇温速度が100℃/分以上である。
A:昇温速度が30℃/分以上100℃/分未満である。
X:昇温速度が30℃/分未満である。
<実施例1>
125μmの厚みを有するポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルムの一方の主面上に、酸化インジウムスズ(ITO)(酸化スズの含有率:10重量%)をターゲット材として用いて、当該ターゲット材の表面での水平磁場の磁束密度が100mT(ミリテスラ)の高磁場であり、微量のアルゴンガスが存在する状態において、DCマグネトロンスパッタ法により、50nmの厚みのITO膜を形成した。ITO膜を形成した後のPETフィルムを、150℃の大気中に3時間置いて、アニール処理を行った。これにより、ITOを結晶化させ、透明導電膜(発熱体)を形成した。このようにして、実施例1に係る透明導電膜付フィルムを得た。
透明導電膜付フィルムを短冊状(短辺:30mm×長辺:50mm)に切り出し、互いに対向しつつ長手方向に延びている透明導電膜の一対の端部が露出するようにマスキングフィルムで透明導電膜の一部を覆った。一対の端部のそれぞれは2mmの幅を有していた。この状態で、透明導電膜及びマスキングフィルムの上に、100nmの厚みを有するCu薄膜をDCマグネトロンスパッタ法により形成した。さらに、Cu薄膜に対して、湿式めっき処理を行い、Cu膜の厚みを20μmまで増加させた。その後、マスキングフィルムを除去して、透明導電膜の一対の端部に相当する部分に一対の給電用電極を形成した。さらに、透明導電膜のPETフィルムと接触している主面と反対側の主面における一対の給電用電極の間に部分に、50μmの厚みを有するPETフィルムを粘着剤によって貼り付け、導電膜を保護した。このようにして、実施例1に係るヒータを作製した。
<実施例2>
透明導電膜の厚みが25nmになるようにDCマグネトロンスパッタ法の条件を変更した以外は、実施例1と同様にして実施例2に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに実施例2に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例2に係るヒータを作製した。
<実施例3>
透明導電膜の厚みが80nmになるようにDCマグネトロンスパッタ法の条件を変更した以外は、実施例1と同様にして実施例3に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに実施例3に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例3に係るヒータを作製した。
<実施例4>
酸化インジウムスズ(ITO)(酸化スズの含有率:5重量%)をターゲット材として用いた以外は、実施例1と同様にして実施例4に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに実施例4に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例4に係るヒータを作製した。
<実施例5>
酸化インジウムスズ(ITO)(酸化スズの含有率:15重量%)をターゲット材として用い、透明導電膜の厚みが50nmになるようにDCマグネトロンスパッタ法の条件を調整した以外は、実施例1と同様にして実施例5に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに実施例5に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例5に係るヒータを作製した。
<実施例6>
PETフィルムの代わりに、125μmの厚みを有するポリエチレンナフタレート(PEN)のフィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例6に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに実施例6に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例6に係るヒータを作製した。
<実施例7>
PETフィルムの代わりに、125μmの厚みを有する透明なポリイミド(PI)のフィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例7に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに実施例7に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例7に係るヒータを作製した。
<比較例1>
ITO膜のアニール処理を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして、比較例1に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに比較例1に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして比較例1に係るヒータを作製した。
<比較例2>
透明導電膜の厚みが17nmになるようにDCマグネトロンスパッタ法の条件を変更した以外は、実施例1と同様にして比較例2に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに比較例2に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして比較例2に係るヒータを作製した。
<比較例3>
透明導電膜の厚みが140nmになるようにDCマグネトロンスパッタ法の条件を変更した以外は、実施例1と同様にして比較例3に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに比較例3に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして比較例3に係るヒータを作製した。
<比較例4>
透明導電膜におけるアルゴン原子の濃度が質量基準で4.6ppmになるようにDCマグネトロンスパッタにおける水平磁場の磁束密度を30mTに変更した以外は、実施例1と同様にして比較例4に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに比較例4に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして比較例4に係るヒータを作製した。
<比較例5>
ポリエチレンテレフタレート(PET)のフィルムの一方の主面上に、酸化インジウム(IO)をターゲット材として用いて、DCマグネトロンスパッタ法により、40nmの厚みのIO膜を形成した。次に、銀(Ag)をターゲット材として用いて、DCマグネトロンスパッタ法により、IO膜の上に13nmのAg膜を形成した。次に、酸化インジウム(IO)をターゲット材として用いて、DCマグネトロンスパッタ法により、Ag膜の上に40nmのIO膜を形成した。このようにして、比較例5に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに比較例5に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして比較例5に係るヒータを作製した。
<比較例6>
酸化インジウムスズ(ITO)(酸化スズの含有率:5重量%)をターゲット材として用いた。加えて、透明導電膜の厚みが400nmになるように、かつ、透明導電膜におけるアルゴン原子の濃度が質量基準で5.2ppmになるようにDCマグネトロンスパッタにおける水平磁場の磁束密度を30mTに変更した以外は、実施例1と同様にして比較例6に係る透明導電膜付フィルムを得た。実施例1に係る透明導電膜付フィルムの代わりに比較例6に係る透明導電膜付フィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして比較例6に係るヒータを作製した。
表2における巻きつけ試験の結果によれば、比較例3及び6において、透明導電膜でクラックが発生したヒータが巻きつけられた丸棒の直径の最大値は、それぞれ、28mm及び32mmと大きかった。一方、実施例1~7において、透明導電膜でクラックが発生したヒータが巻きつけられた丸棒の直径の最大値は、12~18mmと小さかった。このため、実施例1~7に係るヒータの透明導電膜は曲げに対して高い耐性を有することが示唆された。
表2における擦傷試験の結果によれば、比較例5において、透明導電膜の変色が確認されたのに対し、実施例1~7において、透明導電膜の変色は確認されず、実施例1~7に係るヒータの透明導電膜は擦れに対して高い耐性を有することが示唆された。
表2における昇温特性の結果によれば、比較例1、2、及び4に係るヒータの昇温速度は低かったのに対し、実施例1~7に係るヒータの昇温速度は高かった。
Figure 0007176879000001
Figure 0007176879000002
1a~1f ヒータ
10 支持体
13 第三主面
14 第四主面
20 発熱体
21 第一主面
22 第二主面
30 給電用電極
40 低屈折率層
42 保護フィルム
45 第一接着層
60 セパレータ
65 第二接着層
80 成形体

Claims (11)

  1. 有機高分子でできたシート状の支持体と、
    酸化インジウムを主成分として含有している多結晶体でできた透明導電膜である発熱体と、
    前記発熱体に接触している少なくとも一対の給電用電極と、を備え、
    前記発熱体の厚みは、20nmを超え100nm以下であり、
    前記発熱体は、1.4×10-4Ω・cm~3×10-4Ω・cmの比抵抗であり、
    X線応力測定法によって測定される前記発熱体の内部応力は、20~650MPaである、
    ヒータ。
  2. 前記発熱体のキャリア密度は、6×1020cm-3~16×1020cm-3である、請求項1に記載のヒータ。
  3. 前記発熱体におけるインジウム原子の数及びスズ原子の数の和に対するスズ原子の数の比は、0.04~0.15である、請求項1又は2に記載のヒータ。
  4. 前記発熱体の結晶グレインは、各結晶グレインの特定方向における投影面積と等しい面積を有する真円の直径を各結晶グレインのサイズと仮定したときに、150nm~500nmの平均サイズを有する、請求項1~3のいずれか1項に記載のヒータ。
  5. 前記発熱体に含まれるアルゴン原子の濃度は、質量基準で3.5ppm以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載のヒータ。
  6. 前記給電用電極は、1μm以上の厚みを有する、請求項1~のいずれか1項に記載のヒータ。
  7. 前記支持体は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリオレフィン、ポリエーテルエーテルケトン、及び芳香族ポリアミドからなる群から選ばれる少なくとも1つでできている、請求項1~のいずれか1項に記載のヒータ。
  8. 前記支持体と接触している前記発熱体の主面である第一主面よりも、前記第一主面の反対側に位置する前記発熱体の主面である第二主面の近くに配置された保護フィルムと、
    前記保護フィルムと前記発熱体との間で、前記保護フィルム及び前記発熱体に接触している第一接着層と、をさらに備えた、
    請求項1~のいずれか1項に記載のヒータ。
  9. 前記発熱体が接触している前記支持体の主面である第三主面よりも、前記第三主面の反対側に位置する前記支持体の主面である第四主面の近くに配置されたセパレータと、
    前記セパレータと前記支持体との間で、前記セパレータ及び前記支持体に接触している第二接着層と、備えた、
    請求項1~のいずれか1項に記載のヒータ。
  10. 前記発熱体が接触している前記支持体の主面である第三主面よりも、前記第三主面の反対側に位置する前記支持体の主面である第四主面の近くに配置された成形体と、
    前記成形体と前記支持体との間で、前記成形体及び前記支持体に接触している第二接着層と、を備えた、
    請求項1~のいずれか1項に記載のヒータ。
  11. 波長780~1500nmの範囲に含まれる近赤外線を用いた処理をなす装置において、前記近赤外線の光路上に配置される、請求項1~10のいずれか1項に記載のヒータ。
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